JPH1132137A - 画像形成システム、画像形成方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像編集を効率良く行える画像形成システ
ム、画像形成方法及び装置を提供する。 【解決手段】 原稿画像を読み取り、読み取られた原稿
画像に対する編集処理の時間をキー８２４が押下されて
いる時間に応じて可変に制御し、制御された編集処理時
間でプレビュー表示８２３を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像を形成する画
像形成手段と、画像を表示する表示手段とを備え、編集
処理された画像を表示して確認できるプレビュー機能を
有する画像形成システム、画像形成方法及び装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、デジタルカラー複写機の高画質
化、高機能化に伴い、出力画像の色味や編集処理に関し
てかなりユーザの期待に応えられるようになってきた。
こうした状況において、所望の出力画像を得るために、
何度も紙に画像を出力する代わりにＣＲＴ等の表示装置
に画像を表示し、確認するという、所謂、プレビュー機
能を有する複写機が提案されている。

【０００３】中には、白黒の液晶ディスプレイを用いて
読み取った原稿イメージを表示し、確認する装置もある
が、本体がカラー複写機である場合は、やはり、出力画
像の色味確認ができないので、表示装置もフルカラー表
示できるものが望ましい。

【０００４】図１は、このようなプレビュー機能を有す
るシステムの構成を示す図である。同図において、１０
１〜１０９はフルカラー複写機を構成するブロックであ
り、１１０〜１１１，３１９はプレビュー機能を実現す
るブロックである。

【０００５】ここで、１０１は反射原稿を読み取るＲＧ
Ｂ出力のＣＣＤセンサー、１０２はＳ／Ｈ及びＡ／Ｄ変
換、１０３はシェーディング補正を行う回路、１０４は
入力マスキング回路、１０５はＬＯＧ変換回路、１０６
はプリンタの特性に色を合わせるマスキング・ＵＣＲ、
１０７はトリミング、マスキング、ペイント、変倍等種
々の画像編集を行う編集回路、１０８はエッジ強調回
路、１０９はプリンタ部であり、不図示の反射原稿を３
〜４スキャンしてフルカラー画像出力を得るものであ
る。

【０００６】一方、１１０は画像メモリ部であり、入力
マスキング回路１０４でマスキング処理された後の画像
信号（ＲＧＢ）を記憶する。１１１はアドレスカウンタ
及び不図示のＣＰＵで構成されるメモリ制御部であり、
画像メモリ部１１０へのアクセスを制御する。３１９は
画像メモリ情報を表示するためのＣＲＴである。この場
合、読み取った画像を単にフルカラーでＣＲＴに表示す
るだけで、所望の編集処理を不図示の操作部から設定し
てもＣＲＴ上には反映されない。

【０００７】そこで、画像メモリ部１１０に記憶された
画像情報を任意に不図示のＣＰＵでアクセスできるよう
に構成し、編集回路１０７と等価な編集処理をソフトウ
ェアで行って最終画像を得るようにしている。

【０００８】また、デジタルカラー複写機における高速
化への要求は根強く、これに応えるべく、プリンタ部は
４つの感光体ドラムで構成され、各ドラムにＹ，Ｍ，
Ｃ，Ｋ各１色ずつ現像器が備えられたカラーＬＢＰであ
る。こうした装置ではドラム間の空間的なずれを補償す
る画像メモリが必須であり、より高度な画像処理を実現
するためには、フルページ画像メモリを有することが望
ましい。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、複写機本体の画像処理を全てソフトウェアに
置き換えようとすると、そのソフト量は膨大なものにな
り、更に設定された機能が大きければ、その分ソフトウ
ェアによる演算時間も増大し、時間的にもコスト的にも
不具合があるという欠点があった。

【００１０】また、上記従来例では、編集加工処理、移
動において移動する速度がいかなる場合においても等速
であるため、大きな距離を移動する場合に移動に要する
時間が大きくなり、編集加工作業の効率が低下する欠点
もあった。

【００１１】本発明は、かかる欠点を除去し、画像編集
を効率良く行える画像形成システム、画像形成方法及び
装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、画像を形成する画像形成手段と、画像を
表示する表示手段とを備え、編集処理された画像を表示
して確認できるプレビュー機能を有する画像形成システ
ムにおいて、原稿画像を読み取る読取手段と、前記読取
手段により読み取られた原稿画像に対する編集処理時間
を可変に制御する制御手段と、前記制御手段により制御
された編集処理時間でプレビュー表示を行う表示手段と
を有することを特徴とする。

【００１３】また、上記目的を達成するために、本発明
は、画像を形成する画像形成手段と、画像を表示する表
示手段とを備え、編集処理された画像を表示して確認で
きるプレビュー機能を有する画像形成システムの画像形
成方法において、原稿画像を読み取る読取工程と、前記
読取工程により読み取られた原稿画像に対する編集処理
時間を可変に制御する制御工程と、前記制御工程により
制御された編集処理時間でプレビュー表示を行う表示工
程とを有することを特徴とする。

【００１４】更に、上記目的を達成するために、本発明
は、画像を形成する画像形成手段と、画像を表示する表
示手段とを備え、編集処理された画像を表示して確認で
きるプレビュー機能を有する画像形成システムの画像形
成装置において、原稿画像を読み取る読取手段と、前記
読取手段により読み取られた原稿画像に対する編集処理
時間を可変に制御する制御手段と、前記制御手段により
制御された編集処理時間で画像を形成する画像形成手段
とを有することを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。

【００１６】図２は、本実施形態における画像形成シス
テムの構造を示す図である。同図において、２５１はカ
ラーリーダ部であり、カラー原稿を読み取り、更にデジ
タル編集処理等を行う。２５２は異なった像担持体を持
つプリンタ部であり、カラーリーダ部２５１から送られ
る各色のデジタル画像信号に応じてカラー画像を再現す
る。そして、２５３はプレビュー時に用いられる表示装
置（ＣＲＴ）であり、本体とはＶＧＡインターフェース
で接続されている。以下、各部について詳細に説明す
る。

【００１７】（プリンタ部）まず、プリンタ部２５２に
ついて説明する。２０１はレーザ光を感光ドラム上に走
査させるポリゴンスキャナであり、２０２は初段のマゼ
ンタ（Ｍ）の画像形成部であり、２０３，２０４，２０
５は同様な構成のシアン（Ｃ）、イエロー（Ｙ）、ブラ
ック（Ｋ）の各色についての画像形成部である。

【００１８】ポリゴンスキャナ２０１は、不図示のレー
ザ制御部によりＭＣＹＫ独立に駆動されるレーザ素子か
らのレーザビームを各色の感光ドラム上に走査させる。
走査されたレーザビームは、主走査同期信号を生成する
ＢＤ検知手段で検知される。本実施形態のように、２枚
のポリゴンミラーを同一軸上に配置し、１つのモータで
回転させる場合、例えばＭ，ＣとＹ，Ｋのレーザビーム
では主走査の操作方向が互いに逆方向になる。そのた
め、通常、一方のＭ，Ｃ画像データに対して他方のＹ，
Ｋ画像データは主走査方向に対して鏡像になるようにす
る。

【００１９】画像形成部２０２において、２１８は感光
ドラムであり、レーザ光の露光により潜像形成する。２
１３は現像器であり、ドラム２１８上にトナー現像を行
う。現像器２１３内の２１４はスリーブであり、現像バ
イアスを印加してトナー現像を行う。２１５は１次帯電
器であり、感光ドラム２１８を所望の電位に帯電させ
る。２１７はクリーナであり、転写後のドラム２１８の
表面を清掃する。２１６は補助帯電器であり、クリーナ
２１７で清掃されたドラム２１８の表面を除電し、１次
帯電器２１５において良好な帯電を得られるようにす
る。２３０は前露光ランプであり、ドラム２１８上の残
留電荷を消去する。２１９は転写帯電器であり、転写ベ
ルト２０６の背面から放電を行い、ドラム２１８上のト
ナー画像を、転写部材に転写する。

【００２０】２０９，２１０は共に転写部材を収納する
カセットである。２０８は給紙部であり、カセット２０
９，２１０から転写部材を供給する。２１１は吸着帯電
器であり、給紙部２０８により給紙された転写部材を転
写部材に吸着させる。２１２は転写ベルトローラであ
り、転写ベルト２０６の回転に用いられると同時に吸着
帯電器と対になって転写ベルト２０６に転写部材を吸着
帯電させる。

【００２１】２２４は転写部材を転写ベルト２０６から
分離し易くするための除電帯電器である。２２５は剥離
帯電器であり、転写部材が転写ベルトから分離する際の
剥離放電による画像乱れを防止する。２２６，２２７は
定着前帯電器であり、分離後の転写部材上のトナーの吸
着力を補い、画像乱れを防止する。２２２，２２３は転
写ベルト２０６を除電し、転写ベルト２０６を静電的に
初期化するための転写ベルト除電帯電器である。２２８
はベルトクリーナであり、転写ベルト２０６の汚れを除
去する。２０７は定着器であり、転写ベルト２０６から
分離され、定着前帯電器２２６，２２７で再帯電された
転写部材上のトナー画像を転写部材上に熱定着させる。
２４０は排紙センサであり、定着器２０７を通過する搬
送路上の転写部材を検知する。２２９は給紙部２０８に
よって転写ベルト上に給紙された転写部材の先端を検知
する紙先端センサであり、紙先端センサからの検出信号
はプリンタ部からリーダ部に送られ、リーダ部からプリ
ンタ部にビデオ信号を送る際の副走査同期信号を生成す
るために用いられる。

【００２２】（リーダ部）図３は、リーダ部２５１にお
けるデジタル画像処理部の構成を示すブロック図であ
る。原稿台上に載置されたカラー原稿（図示せず）がハ
ロゲンランプ（図示せず）で露光され、その結果、反射
像がＣＣＤ３０１にて撮像される。そして、Ｓ／Ｈ及び
Ａ／Ｄ変換回路３０２にてサンプル・ホールドされた
後、Ａ／Ｄ変換され、ＲＧＢ三色のデジタル信号が生成
される。各色分解データはシェーディング補正回路３０
３にてシェーディング及び黒補正が行われ、入力マスキ
ング回路３０４にてＮＴＳＣ信号への補正が行われる。
更に色変換回路３０５にて色変換が行われ、その結果が
合成部３０６に入力される。

【００２３】この合成部３０６は反射原稿の画像データ
と画像メモリ３０８の出力データとの合成等を行う部分
であり、その結果はＬＯＧ変換回路３０７にてＬＯＧ補
正が行われ、更に変倍回路Ｂ３３４にて変倍処理（但
し、変倍設定時）が施される。ここで、変倍処理とは、
画像メモリ部３０８で施される圧縮処理がローパスフィ
ルタとして働くため、具体的には拡大処理が施される。
更に、変倍回路Ｂ３３４の出力は、画像メモリ部３０８
に入力される。画像メモリ部３０８は、圧縮部、画像メ
モリ、伸張部の３つにより構成され、４つのそれぞれの
ドラムに対応する出力マスキング前のＣＭＹデータ（２
４ビット×４）が読み出される。

【００２４】３１２はそれぞれのドラムに対する色信号
が生成されるマスキング・ＵＣＲ部であり、プリンタ特
性に適した色信号が生成される。３１３はフリーカラー
処理及びペイント処理が行われる編集回路であり、各編
集結果はγ補正回路３１４でγ補正され、変倍回路Ａ３
１１で変倍（具体的には縮小処理）され、更にエッジ強
調回路３１５でエッジ強調され、カラーＬＢＰ３１６に
送られる。

【００２５】３１７はプレビュー処理部であり、編集さ
れた画像データを記憶するＣＲＴ画像メモリとＣＲＴ画
像メモリを制御するメモリ制御部より構成される。３１
９は図２に示す表示装置２５３に相当するＣＲＴであ
り、ＣＲＴ画像メモリのデータが表示される。尚、読み
取った画像を単にフルカラーでＣＲＴ３１９に表示する
だけでは、所望の編集処理を不図示の操作部から設定し
てもＣＲＴ３１９上には反映されない。そこで、本実施
形態では、画像メモリ部３０８に記憶されたメモリ情報
を後述するＣＰＵが任意にアクセスできるように構成
し、編集回路３１３と等価な編集処理をソフトで行って
最終画像を得るようにしている。プレビュー処理部３１
７及びＣＲＴ３１９については更に後述する。

【００２６】３２０は領域生成部Ａであり、３２９の主
走査同期信号ＨＳＮＣとして内部で生成した信号か、Ｌ
ＢＰプリンタ３１６から送られてくるＢＤ信号３２８の
何れかを出力し、３２６の画先センサの出力ＤＴＯＰ、
３２７のＬＢＰプリンタ内部で生成されるＩＴＯＰ信号
（プリンタ出力時、この信号を元に各ドラムに同期した
副走査イネーブル信号が生成される）、書き込みイネー
ブル信号２本（主走査３２７−１、副走査３２７−２各
１本）と読み出しイネーブル信号５本（主走査３２７−
３、１本、副走査３２７−Ｍ，３２７−Ｃ，３２７−
Ｙ，３２７−Ｋ、４本）、計７本で画像メモリ部内の画
像メモリを制御する信号３２１を生成し、上述のＩＴＯ
Ｐ信号３２７に同期し、画像信号とエリア信号のタイミ
ング調整を行うべく、画像メモリ部内の圧縮部、伸張部
それぞれのディレイを考慮した信号３３８（主走査書き
込みイネーブル信号３３８−１、副走査書き込みイネー
ブル信号３３８−２、主走査読み出しイネーブル信号３
３８−３、副走査イネーブル信号３３８−Ｍ，３３８−
Ｃ，３３８−Ｙ，３３８−Ｋ）、プレビュー処理部内の
ＣＲＴ画像メモリのイネーブル信号３２５（主走査１
本、副走査１本）を生成する。

【００２７】３３０は領域生成部Ｂであり、各編集処理
のエリア信号を生成する部分である。この部分は後述す
るように各エリア信号を記憶するビットマップメモリ部
及びビットマップメモリを制御するビットマップメモリ
制御部（例えば、ＡＧＤＣ（Advanced Display Control
ler）より構成され、書き込みはＣＰＵにより、一方読
みだしはＤＴＯＰ３２６，ＨＳＮＣ３２９に同期して行
われる（光学スキャンされた原稿画像データと同期）。
その出力はそれぞれ色変換３０５のイネーブル信号３２
２，画像合成のイネーブル信号３２３−２，フリーカラ
ー若しくはペイントのイネーブル信号３３６である。

【００２８】３３１はエリアメモリ部、３３２，３３
３，３３７はそれぞれＤＬ、３３５は変倍回路Ｃであ
り、画像信号とエリア信号を同期させるタイミング調整
のための回路である。

【００２９】具体的には、ＤＬ３３２は、入力された信
号３３２−２を色変換のディレイ分遅らせる（出力は３
２３−１）。画素遅延はＤＦ／Ｆで、ライン遅延はＦＩ
ＦＯでなされる。また、ＤＬ３３３は、入力された信号
３２６をマスキング・ＵＣＲ部３１２のディレイ分遅ら
せる（出力は３２４−２）。画素遅延はＤＦ／Ｆで、ラ
イン遅延はＦＩＦＯでなされる。同様に、ＤＬ３３７は
入力された信号３３６を色変換処理、画像合成処理及び
ＬＯＧ変換のディレイ分遅らせる。画素遅延はＤＦ／Ｆ
で、ライン遅延はＦＩＦＯでなされる。そして、変倍回
路Ｃ３３７は、具体的には拡大処理であり、変倍回路Ｂ
３３４と全く同じ制御がなされる（遅延数も同じ）。

【００３０】図４は、エリアメモリ部３３１の構成を示
す図である。また、図５は、図４に示すＭドラム用メモ
リ部４０１の構成を示す図である。図４に示す如く、各
色のドラムに対応した副走査読み出しイネーブル（３３
８−Ｍ〜Ｋ）以外は全く同じ構成を持った４つのメモリ
部４０１〜４０４で構成される。ここでは、Ｍドラム用
メモリ部を例に説明する。図５に示すように、メモリ５
０１，ＷＬＥの立ち上がりでリセットされ、イネーブル
時カウントアップする主走査カウンタ及びＷＶＥの立ち
上がりでリセットされ、イネーブル時カウントアップす
る副走査カウンタより構成されるライトアドレスカウン
タ５０２，ＲＬＥの立ち上がりでリセットされ、イネー
ブル時カウントアップされる主走査カウンタ及びＲＶＥ
の立ち上がりでリセットされ、イネーブル時カウントア
ップされる副走査カウンタより構成されるリードアドレ
スカウンタ５０４、ＡＮＤゲート５０３、インバータ５
０７、バッファ５０８、５０９、ＣＰＵ３４０により指
定されるレジスタ５１０で構成される。

【００３１】ここで、メモリ５０１へのライト時は、レ
ジスタ５１０→０、アドレス制御→ライトアドレスカウ
ンタ５０２が選択され、バッファ５０８→イネーブル、
バッファ５０９→ディスイネーブル、ＯＥＮ→１、ＷＥ
Ｎはクロックの立ち下がり時に０となり、バッファ５０
８のデータがメモリ５０１に書込まれる。

【００３２】一方、メモリ５０１からのリード時は、レ
ジスタ５１０→１、アドレス制御→リードアドレスカウ
ンタ５０４が選択され、バッファ５０８→ディスイネー
ブル、バッファ５０９→イネーブル、ＯＥＮ→０、ＷＥ
Ｎ→１となり、メモリ５０１のデータがバッファ５０９
を通して読み出される。

【００３３】このような構成をとることにより、それぞ
れタイミングが異なるエリア信号をあたかも１プレーン
の如く扱うことができる。

【００３４】３４０はＣＰＵであり、画像処理部全体を
制御する。３４１はＲＯＭであり、ＣＰＵ３４０のプロ
グラムや制御データ等が格納されている。３４２はＲＡ
Ｍであり、ＣＰＵ３４０がプログラムを実行時に使用す
る作業領域や各種テーブル等で構成されるメモリであ
る。

【００３５】（プレビュー処理部）次に、本実施形態に
おけるプレビュー処理部３１７の詳細について説明す
る。図６は、図３に示したプレビュー処理部３１７の構
成を示すブロック図であり、読み取られた画像データが
全ての処理回路を経由して得た最終イメージをＣＲＴ３
１９に表示する。

【００３６】上述の最終画像データＹ１，Ｍ１，Ｃ１，
Ｋ１の１００１−１〜４（ＹＭＣＫデータ各８ビット）
は、まず３１７−１の４×３逆マスキングの補正回路に
それぞれ入力され、次式の演算が行われる。これは、図
３に示すマスキング・ＵＣＲ部３１２の逆演算を行う。

【００３７】Ｙ２＝ａ１１*Ｙ１＋ａ１２*Ｍ１＋ａ１３
*Ｃ１＋ａ１４*Ｋ１ Ｍ２＝ａ２１*Ｙ１＋ａ２２*Ｍ１＋ａ２３*Ｃ１＋ａ２
４*Ｋ１ Ｃ２＝ａ３１*Ｙ１＋ａ３２*Ｍ１＋ａ３３*Ｃ１＋ａ３
４*Ｋ１ ここで、係数ａ１１〜ａ３４にはＣＰＵ３４０がＣＰＵ
バス３４３を経由してそれぞれ任意の係数を設定するこ
とが可能である。

【００３８】この演算により、４色の情報が３色の情報
Ｙ２，Ｍ２，Ｃ２に変換され、次に３１７−２の逆対数
変換の補正回路に入力される。この回路は図３に示すＬ
ＯＧ変換回路３０７の逆演算を行うＬＵＴで構成されて
おり、同様にＣＰＵ３４０により任意の補正データが設
定できる。この演算によりＹＭＣＫの濃度データから輝
度データに変換され、ＣＲＴ等に表示可能な状態になる
が、実際に接続されるＣＲＴには数多くの種類があり、
色再現範囲もまちまちであり、これを調整する手段が必
要となる。次の３１７−３の３×３モニタ色補正は、モ
ニタの色特性を補正するためのもので次式の演算が行わ
れる。

【００３９】 Ｒ２＝ｂ１１*Ｒ１＋ｂ１２*Ｇ１＋ｂ１３*Ｂ１ Ｇ２＝ｂ２１*Ｒ１＋ｂ２２*Ｇ１＋ｂ２３*Ｂ１ Ｂ２＝ｂ３１*Ｒ１＋ｂ３２*Ｇ１＋ｂ３３*Ｂ１ この回路も逆マスキング回路３１７−１と同様にＣＰＵ
３４０より任意の係数が設定される。次の３１７−４の
モニタガンマ補正回路は、各モニタのガンマ特性を補正
する回路であり、同様にＣＰＵ３４０により任意の補正
データを設定することができる。

【００４０】次に、３１７−５の表示編集回路は、モニ
タに表示する際にいろいろな編集を行ったり、モニタを
制御するための回路である。図７は、表示編集回路３１
７−５の構成を示す図である。同図において、モニタガ
ンマ補正回路３１７−４にて補正されたＲ３，Ｇ３，Ｂ
３データが、それぞれ３１７−１１，３１７−１２，３
１７−１３のメモリに接続され、３１７−１０のディス
プレイコントローラ内の３１７−１７に示す書き込みア
ドレス制御回路から３１７−２１のアドレスによりメモ
リの任意の位置から書き込みが行えるように、ＣＰＵバ
ス３４３からＸ及びＹ方向のスタートアドレスとエンド
アドレスを設定することができる。尚、本実施形態で
は、メモリのサイズは６４０×４８０×９×（８ｂｉ
ｔ）の３色分で構成されている。

【００４１】また、メモリに書き込む際に、元の画像サ
イズに応じて縮小して書き込むことが可能で、その倍率
をＣＰＵ３４０より設定できる構成となっている。また
更に、表示する画像サイズが縦長なのか横長なのかに応
じて、任意に回転することができるように書き込みアド
レス制御部３１７−１７によって制御される。この時、
スタート／エンドアドレス以外、つまり、画像が書き込
まれない領域に関しては、前の画像が残っていたり或い
は表示色が固定となるため、この書込領域以外の部分を
任意の色で表示できるように表示色をＣＰＵ３４０より
設定が行えるようになっている。

【００４２】次に、メモリに書き込まれた後、モニタ３
１９に表示するためにメモリのどの部分から読み出すか
を指定する３１７−１８の読み出しアドレス制御部にＣ
ＰＵ３４０より任意の座標指定を行うことが可能であ
る。これは、後述する操作部のタッチパネルキーにより
リアルタイムに表示が行える。また、本実施形態のモニ
タ３１９の画像サイズは６４０×４８０ドットなので、
メモリ全体を表示するためには画像を間引いて表示する
必要があり、これもＣＰＵ３４０より間引き率を設定す
ることが可能になっている。本実施形態では後述するよ
うに、メモリ全体を表示する１倍モード、メモリの４／
９を表示する２倍モードとメモリの１／９を表示する３
倍モードの選択が行える。

【００４３】次に、３１７−２０のメモリは画像情報と
は別に画像情報にいろいろな図形や文字を付加するため
のメモリで、サイズは６４０×４８０×９×（４ｂｉ
ｔ）の構成となっている。つまり、４面分の異なる図形
や文字をそれぞれ独立に展開することができる。

【００４４】本実施形態では、これらの情報はＣＰＵ３
４０より直接メモリ上に展開されているが、これらの情
報を高速に展開できる例えば、ＡＧＤＣ（ＮＥＣ）のよ
うな専用コントローラを介してもよい。

【００４５】３１７−１９の読み出しアドレス制御は、
上述の読み出しアドレス制御３１７−１８と同様に、読
み出しの開始位置を設定したり、間引き率を設定するこ
とができる。

【００４６】次に、それぞれのメモリ３１７−１１〜３
１７−１３から読み出されたデータは３１７−１４のセ
レクタに入力される。このセレクタでは、３１７−２０
のメモリから読み出された信号に応じて、３１７−２４
の信号が、“Ｌ”の時は画像データ３１７−２５〜２７
がそのまま出力され、“Ｈ”の時は、それぞれ４面分に
応じたＲ，Ｇ，Ｂ（８ｂｉｔ）のデータが出力される。
これらＲ，Ｇ，ＢのデータはＣＰＵ３４０より設定が可
能で、各４面分に描かれた図形や文字に任意の色を付け
ることが可能になっている。

【００４７】このセレクタによって処理された信号は、
３１７−１６のＤ／Ａコンバータによりモニタ３１９用
のアナログ信号に変換され、モニタ３１９に最終画像が
表示される。

【００４８】（色変換の説明）次に、本実施形態におけ
る色変換回路３０５の詳細について説明する。図８は、
図３に示した色変換回路３０５の構成を示す図である。
この色変換回路３０５は検出部と変換部に分かれる。

【００４９】まず、検出部は３つのウインドウコンパレ
ータ６１０，６１１，６１２、２つのＡＮＤゲート６１
３，６１５及び各コンパレータとゲートを制御するレジ
スタ６０４〜６０９（ＣＰＵ３４０によってセットされ
る）より構成される。動作としては、以下の条件の時、
それぞれのウインドウコンパレータ及び２つのＡＮＤゲ
ートの出力が“１”になり、ある特性色のみが検出され
る（但し、エリア信号３２２は“１”）。

【００５０】 ・ｒｅｇ１≦入力ビデオＲ（６０１）≦ｒｅｇ２ ・ｒｅｇ３≦入力ビデオＧ（６０２）≦ｒｅｇ４ ・ｒｅｇ５≦入力ビデオＢ（６０３）≦ｒｅｇ６ 次に、変換部は３つのセレクタ６１９，６２０，６２１
及びレジスタ６１６〜６１８より構成され、ＡＮＤゲー
ト６１５の出力が“１”の時、ＣＰＵ３４０によってセ
ットされるレジスタ６１６〜６１８の値、即ち、変換色
が出力６２２〜６２４され、また“０”の時には入力ビ
デオ６０１〜６０３が出力される。

【００５１】（ペイント、フリーカラー）次に、本実施
形態における編集回路３１３の詳細について説明する。
図９は、図３に示した編集回路３１３の構成を示す図で
ある。この編集回路３１３は１色のビデオ信号に対し
て、乗算器７０５とセレクタ７１０、ＣＰＵ３４０によ
ってセットされるレジスタ７０６，７０７より構成され
る。尚、画像編集処理として本実施形態ではフリーカラ
ー処理とペイント処理を例に説明する。

【００５２】動作としては、まずフリーカラー処理時に
は、マスキング・ＵＣＲ部３１２で生成されたＮＤ信号
（Ｍ／３＋Ｃ／３＋Ｙ／３）と、ユーザによって設定さ
れた色によって決まるレジスタ（ｒｅｇ３）７０６の値
が乗算器７０５で乗算され、更にその出力がセレクタ７
１０で出力信号７１２として選択される。尚、原稿の一
部にのみフリーカラー処理を行いたい時には、処理した
い所のみエリア信号３２４−１を“１”にすれば良い
（但し、図１０に示すようにエリア信号３２４−２は
“０”にする）。この時、このエリア信号の所のみＮＤ
信号が出力されるようにマスキング・ＵＣＲ部３１２は
制御される（３２６信号に基づいて制御）。次に、ペイ
ント処理時には、ＣＰＵ３４０でセットされるレジスタ
（ｒｅｇ１）７０７が選択されるように、セレクタ７０
１にエリア信号３２４−２が“１”として出力される
（但し、図１０に示すように３２４−１は“０”にす
る）。７１３はＣ（シアン）のフリーカラーペイント回
路、７１６はＹ（イエロー）のフリーカラーペイント回
路、７１９はＫ（ブラック）のフリーカラーペイント回
路であり、それぞれ入力はＣin７０２，Ｙin７０３，Ｋ
in７０４、また出力はＣout ７１５，Ｙout ７１８，Ｋ
out ７２１である。また、それぞれのセレクタは、図１
０に示すようにエリア信号３２４−１，３２４−２で制
御される。

【００５３】尚、ＣＲＴ３１９に表示される時は３２４
−１〜２が同時にイネーブルになるように制御される。

【００５４】（各画像モードでの信号の流れ）次に、本
実施形態における各画像モードでのビデオ信号の流れと
Ｉ／Ｏポートの設定について説明する。 ［通常コピー］ ビデオの流れ：３０１→３０２→３０３→３０４→３０
５→３０６→３０７→３３４→３０８→３１２→３１３
→３１４→３１１→３１５→３１６。

【００５５】この時、副走査イネーブル信号３２１−
（Ｍ〜Ｋ）及び３３８−（Ｍ〜Ｋ）は各色ドラムの間隔
をもってイネーブルになるよう制御される。

【００５６】［ＲＧＢ系編集処理（色変換）結果をＣＲ
Ｔに表示］ ビデオの流れ：３０１→３０２→３０３→３０４→３０
５→３０６→３０７→３３４→３０８→３１２→３１３
→３１４→３１１→３１５→３１７→３１９。 このモードの場合、画像メモリ部３０８内に書き込まれ
るデータはプレビューモードでの編集内容を修正する度
に変わるため、書き込み（ＣＲＴヘの表示）の度に原稿
の読み込みから行う（ビデオの流れは上記３０１からの
繰り返し）。

【００５７】この時、副走査リードイネーブル３２１−
（Ｍ〜Ｋ）及び３３８−（Ｍ〜Ｋ）は同時に立ち上が
り、同時に立ち下がる。

【００５８】表示がＯＫであり、その後プリントアウト
する場合、光学スキャンは行わずに画像メモリ部３０８
からの読み出しのみで行う。この時、副走査イネーブル
信号３２１−（Ｍ〜Ｋ）は各色ドラムの間隔を持ってイ
ネーブルになるように制御される。

【００５９】［ＣＭＹＫ系編集処理（ペイント、フリー
カラー）結果をＣＲＴに表示］ ビデオの流れ：３０１→３０２→３０３→３０４→３０
５→３０６→３０７→３３４→３０８→３１２→３１３
→３１４→３１１→３１５→３１７→３１９。 このモードの場合、画像メモリ部３０８内に書き込まれ
るデータはプレビューモードでの編集内容に左右されな
いため、２度目以降の書き込み（ＣＲＴへの表示）では
光学スキャンは行わず、編集パラメータの変更及び画像
メモリ部３０８からの読み出しのみで行う（ビデオの流
れは３０８からスタート）。

【００６０】この時、副走査リードイネーブル３２１−
（Ｍ〜Ｋ）及び３３８−（Ｍ〜Ｋ）は同時に立ち上が
り、同時に立ち下がる。

【００６１】表示がＯＫであり、その後プリントアウト
する場合、光学スキャンは行わずに画像メモリ部３０８
からの読み出しのみで行う。この時、副走査イネーブル
信号３２１−（Ｍ〜Ｋ）は各色ドラムの間隔を持ってイ
ネーブルになるように制御される。

【００６２】［合成結果をＣＲＴに表示］ １．第１の画像書き込み時のビデオの流れ：３０１→３
０２→３０３→３０４→３０５→３０６→３０７→３０
８。

【００６３】２．第２の画像と合成し、画像メモリ部３
０８内に再び書き込む時のビデオの流れ： ２−１．メモリの出力；３０８→３１２→３１３→３１
４→３１１→３１５→３０６。ここで、マスキング・Ｕ
ＣＲ部３１２はスルー、γ補正回路３１４は逆ＬＯＧテ
ーブルが設定される。

【００６４】２−２．反射原稿のビデオの流れ；３０１
→３０２→３０３→３０４→３０５→３０６。

【００６５】３．合成及びＣＲＴ出力；３０６→３０７
→３０８（メモリ書き込み）、３０８→３１２→３１３
→３１４→３１１→３１５→３１７→３１９。

【００６６】（操作部について）図１１は、本実施形態
における操作部の外観を示す図である。同図において、
８００は置換キー、８０１はコピースタートキー、８０
２はストップキー、８０３は余熱キー、８０４は液晶表
示手段等としての表示部である。

【００６７】ここで、図１２は表示部８０４の標準画面
を示す図である。標準画面の各表示において、８１１は
装置状態、８１２はコピー枚数、８１３は用紙サイズ、
８１４はコピー倍率、８１５はプレビューモードのタッ
チキーである。

【００６８】まず、操作者は、プレビュー処理を開始す
るに先立って、操作部から画像倍率、用紙サイズ、編集
処理の指定を行い、プレビューモードキー８１５を押下
して標準画面からプレビュー操作画面に遷移する。

【００６９】図１３は、プレビュー操作画面の一例で、
８２１はプレビュースタートキー、８２２は表示方向設
定キー、８２３はエリアモニタ、８２４は表示位置設定
キー、８２５は表示倍率設定キー、８２６はエリア微調
整キーである。

【００７０】ここで、操作者が原稿を原稿台、若しくは
フィーダにセットし、表示方向設定キー８２２により原
稿の表示方向（縦或いは横）を設定する。表示方向は、
通常原稿台の原稿突き当て位置からのイメージがモニタ
３１９の右上から表示される。また、表示方向設定キー
８２２が押下されると、この表示方向設定キー８２２の
表示が黒反転し、各画像メモリ３１７−１１，３１７−
１２，３１７−１３に９０度回転したイメージが書き込
まれるため、原稿台の原稿突き当て位置からのイメージ
が９０度回転してモニタ３１９に表示される。

【００７１】また、操作者がプレビュースタートキー８
２１を押下すると、フィーダに原稿がセットされている
場合はフィーダから原稿が原稿台に送られ、更にプレス
キャンが設定されている場合には原稿台上に載置された
原稿の原稿サイズを検知するためにスキャンが行われ
る。そして、画像読み込みを行うスキャン動作を開始し
画像の取り込みが開始される。取り込まれた画像は、各
種設定された編集処理が施された後、プレビュー処理部
３１７に信号が送られ、ＲＧＢに変換された後、設定さ
れた表示方向、倍率及び原稿サイズ等から画像メモリの
領域に画像全体が入る最も効率的なサイズが計算され、
データが書き込まれる。そして、この画像メモリのデー
タは、ＬＵＴ３１７−４でモニタ３１９の特性に応じて
補正され、ディスプレイコントローラ３１７−１０によ
りモニタ３１９にデータが転送され、プレビュー画像が
表示される。

【００７２】また、画像メモリのサイズとして、モニタ
２１９の表示サイズである６４０×４８０画素の９倍の
１９２０×１４４０画素のサイズを有している。このた
め、データを画像メモリからモニタ３１９に転送する際
にディスプレイコントローラ３１７−１０によりモニタ
３１９の表示サイズと表示倍率設定キー８２５で設定さ
れる表示倍率から画像メモリのデータを変倍してモニタ
３１９に転送することが必要になる。

【００７３】図１４は、表示倍率を設定する操作を説明
するための図である。まず画像メモリ３１７−１１〜１
３に８３１に示すデータが書き込まれている。この時、
表示倍率設定キー８２５で表示倍率として全体（１倍）
が設定されると、画像メモリの全体のデータ領域がディ
スプレイコントローラ３１７−１０により１／９に縮小
され、８３２に示すようにモニタ３１９に表示される。
また、表示倍率設定キーで２倍キーが押下されると、画
像メモリの４／９の領域のデータがディスプレイコント
ローラ３１７−１０により１／４に縮小されて転送さ
れ、８３３に示すようにモニタ３１９に表示され、結果
として画像メモリの一部が１倍の時の表示に比べ２倍に
拡大されて表示される。また、３倍キーを押下した時も
同様に画像メモリの１／９の領域を表示メモリに等倍で
転送することにより、８３４に示すように画像の一部が
３倍に拡大されてモニタに表示される。

【００７４】また、表示倍率設定キー８２５で２倍又は
３倍が設定されている時には、画像メモリの一部がモニ
タ３１９に表示されているため、メモリ領域の読み出し
位置を変えてモニタ３１９に転送すればモニタ３１９に
表示されていない部分を表示することができる。つま
り、表示倍率設定キー８２５で２倍が設定されている時
は画像メモリの任意の１／４のサイズの画像がモニタに
表示されている。ここで、表示位置設定キー８２４の下
方向矢印キーを押下すると、画像メモリの読み出し開始
位置が下方向に４ドット移動した位置から１／４のサイ
ズがモニタ３１９に転送されるため、モニタ３１９に表
示されていなかった画面下部の画像を表示することがで
きる。この時、メモリの読み出し領域の一部がメモリの
端部となる場合や端部方向に読み出し開始位置を移動さ
せた場合、画像メモリの範囲外となり、これ以上端部方
向へは移動できないことを操作者に認識させるために、
端部方向の表示位置設定キーを網掛け表示とし、キーセ
ンスをできなくする。また、画像を移動させた場合にメ
モリのどの領域がモニタ３１９に表示されているのかを
操作者が認識できるようにエリアモニタ８２３が表示さ
れている。

【００７５】次に、上述の編集加工処理、移動におい
て、表示位置設定キーを押下する時間によって移動の速
度を可変させる処理について説明する。

【００７６】図１３に示す表示位置設定キーの下方向矢
印キー８２４が押下されると、その押下時間によって移
動量を可変に制御する。尚、押下時間をＴ、ある一定の
設定された時間をＴ１，Ｔ２とする。この時、０＜Ｔ１
＜Ｔ２である。

【００７７】押下時間が０＜Ｔ＜Ｔ１の時には、画像メ
モリの読み出し開始位置が下方向に２ドット移動した位
置から１／４のサイズがモニタに転送され、またＴ１＜
Ｔ＜Ｔ２の時には、画像メモリの読み出し開始位置が下
方向に４ドット移動した位置から１／４のサイズがモニ
タに転送され、更にＴ２＜Ｔの時には、画像メモリの読
み出し開始位置が下方向に８ドット移動した位置から１
／４のサイズがモニタに転送されるため、モニタに表示
されていなかった画面下部の画像を表示することができ
る。この時、メモリの読み出し領域の一部がメモリの端
部となる場合、次に端部方向に読み出し開始位置を移動
させた場合、画像メモリの範囲外となるため、これ以上
端部方向へは移動できないことを操作者に認識させるべ
く、端部方向の表示位置設定キーを網掛け表示とし、キ
ーセンスを行えなくする。また、画像を移動させた場合
にメモリのどの領域がモニタに表示されているのかを操
作者が認識できるように、図１３に示すエリアモニタ８
２３が表示されている。

【００７８】このように、実施形態によれば、表示位置
設定キーを押下している時間によって移動量を可変さ
せ、移動速度を可変させることにより任意の領域を高速
に表示させることができ、効率の良い編集を実現するこ
とが可能となる。

【００７９】（プレビューによるエリア修正）次に、操
作者がプレビューを行う前にエリア指定を設定している
場合、エリア処理されたプレビュー画像を表示すること
ができる。この処理された画像のエリアの位置や大きさ
が指定したものとずれていたり、処理した色味が微妙に
異なっている場合はプレビュー画面上でエリアの微調整
を行うことが可能である。

【００８０】まず、操作者はエリア調整キー８２６を押
下し、図１５に示すエリア選択画面に遷移する。このエ
リア選択画面に遷移すると、図１６に示すようにエリア
指定で設定した全エリアの領域の外枠がコピー倍率や表
示倍率設定キーで設定されている表示倍率や表示方向設
定キーで設定された表示方向等からエリアの大きさ、位
置が計算され、領域生成部（ＡＧＤＣ）でエリアが生成
される。そして、この作成されたエリアは、エリア用画
像メモリ１（以下、プレーンメモリ１とする）上に展開
され、更にエリア用表示メモリ１（以下、プレーンメモ
リ１’とする）に転送されてモニタ３１９上に表示され
る。この時、モニタ３１９上に表示されるエリアは、現
在表示されているプレビュー画像上に表示される。また
エリアの表示は、プレーンメモリ１に設定された表示色
で表示される。ここで記述されたプレーンメモリは、メ
モリ３１７−２４を分割したそれぞれのメモリである。

【００８１】また、このプレーンメモリ１は、モニタ３
１９の画素サイズの数倍の大きさを持ち、画像倍率設定
キーで設定されている倍率と表示領域設定キーで設定さ
れている表示位置の値から、プレビュー画像と同様にプ
レーンメモリ１の転送領域と転送倍率が計算され、プレ
ーンメモリ１’に転送されるため、画像表示倍率設定と
表示領域設定が変更される毎にプレビュー画像に追従し
てエリア領域が再表示される。

【００８２】このエリア処理は、最大３０エリア処理ま
で処理内容を設定でき、１つのエリア処理毎に最大１５
のエリアを設定することが可能である。例えば、図１６
は、複数のエリア指定がされた時のプレビュー画像を示
す図であり、エリア処理１として３つのエリア８５１
（エリア１），８５２（エリア２），８５３（エリア
３）にペイント処理を行い、エリア処理２として、２つ
のエリア８５４（エリア１’），８５５（エリア２’）
に色変換処理を行う。

【００８３】このように、複数のエリアが設定されてい
る場合、操作者はエリア処理番号設定キー８４１やエリ
ア番号設定キー８４２によりエリアを指定することが必
要である。

【００８４】まず、エリア処理番号設定キー８４１のＵ
Ｐキーを選択すると、エリア処理１のエリアが選択され
る。この時、エリア処理１のエリア領域の外枠（８５
１，８５２，８５３）が同様の手順で計算され、領域生
成部よりエリア用画像メモリ２（以下、プレーンメモリ
２とする）上に形成される。これをエリア表示用メモリ
２（以下、プレーンメモリ２’とする）に表示倍率設定
キーで指定した倍率により変倍して転送することでモニ
タ３１９上にプレーンメモリ１’で表示されている表示
と異なる色を用いて表示する。このため、プレーンメモ
リ１’とプレーンメモリ２’に設定されている表示色が
異なっているため、複数指定されたエリアの中から指定
したエリア処理をモニタ３１９上で色により認識するこ
とが可能となる。更に、エリア処理番号設定キー８４１
のＵＰキーを選択することによってエリア処理番号２が
指定されると、プレーンメモリ２上の書き込まれている
エリア処理１のエリアが消去され、エリア処理番号２の
エリアの領域が書き込まれ、モニタ３１９上に表示され
る。

【００８５】このように、操作者は処理内容を変更した
いエリア処理を設定し、設定修正キー８４３を押下し、
図１５に示す設定内容変更画面で処理内容を変更すれば
その変更内容がフィードバックされ、処理内容を変更す
ることができる。

【００８６】次に、エリアのサイズを変更する場合に
は、まず上述の手順で変更したいエリアを含むエリア処
理をエリア処理番号設定キー８４１で選択し、エリア番
号選択キー８４２でエリアを選択する。例えば、エリア
処理２のエリア２’（８５５）を左に１ｃｍ移動させた
い場合には、まずエリア処理番号設定キー８４１でエリ
ア処理２を選択する。次にエリア番号設定キー８４２が
押下されるとまず、エリア処理２のエリア１’（８５
２）のエリアが選択される。この時、エリア１’のエリ
アの領域の外枠が領域生成部よりエリア用画像メモリ３
（以下、プレーンメモリ３とする）上に展開される。こ
れをエリア用表示メモリ３（以下、プレーンメモリ３’
とする）に転送され、モニタ３１９上に表示される。こ
の時、モニタ３１９に表示される色はプレーンメモリ
１’とプレーンメモリ２’とは異なる色を使用して表示
させる。各表示用メモリの優先順位は、プレーンメモリ
１’＜プレーンメモリ２’＜プレーンメモリ３’である
ため、操作者は修正したいエリア番号を覚えていなくて
もモニタ３１９上で全エリアの中から指定したエリア処
理が認識でき、更にその中からエリアを認識することが
できる。

【００８７】次に、エリア番号設定キー８４２によりエ
リア２’（８５５）が設定されると、プレーンメモリ
３’上のエリア１’（８５２）のエリア領域が消去さ
れ、エリア２’のエリアをプレーンメモリ３に書き込
み、モニタ３１９上に表示する。

【００８８】このように操作者はエリアサイズを変更し
たいエリアを指定した後、エリア修正キー８４４を押下
してエリアサイズ変更画面に画面を遷移させる。

【００８９】図１７は、エリアサイズ変更画面を示す図
である。同図において、８６１はエリア修正キー、８６
２はエリア修正設定キー、８６３はエリアクリアキーで
ある。例えば、エリア２’のエリアを左に移動させたい
場合は、まずエリア修正設定キー８６２で移動を指定す
る。そして、エリア修正キー８６１の左矢印キーを押下
する。この時、プレーンメモリ３に表示されているエリ
ア２’がクリアされ、左に４画素移動したエリアがプレ
ーンメモリ３上に形成されプレーンメモリ３’に転送さ
れ、モニタ３１９上に表示されるため、実際に指定エリ
アがプレビュー画像上を移動することになる。しかも、
この移動量はＣＰＵにフィードバックされるため、再度
画像読み込みキーが押下され、画像を表示すると移動調
整したエリアの位置でエリアが処理される。このよう
に、プレビュー画像と指定エリアを比較しながらエリア
を移動させることができる。また、エリアサイズを変更
する場合も同様にエリア修正設定キー８６２で拡大や縮
小を設定し、エリア修正キー８６１を押し、エリアを任
意のサイズに設定する。

【００９０】以上のように、エリアのサイズや位置、内
容をプレビュー画像と比較しながら修正し、操作者が所
望する画像をモニタ３１９に表示させることができたな
ら、スタートキー８０１を押下し、プリント出力する。

【００９１】次に、各編集時の設定からプレビュー機能
を用いてプリントアウトするまでの動作について説明す
る。図１８乃至図２１は、本実施形態における全体の動
作を示すフローチャートである。また、図２２は、エリ
ア処理の種類を選択する画面を示す図である。

【００９２】まず、ステップＳ１０１において、上述し
た操作部により編集処理が選択されるとステップＳ１０
２に進み、色変換処理か判断し、Ｙｅｓであればステッ
プＳ１０３に進み、色変換処理を行う。また、ステップ
Ｓ１０２でＮｏであればステップＳ１０４に進み、ペイ
ント処理か判断し、ＹｅｓであればステップＳ１０５に
進み、ペイント処理を行う。また、ステップＳ１０４で
ＮｏであればステップＳ１０６に進み、フリーカラー処
理か判断し、ＹｅｓであればステップＳ１０７に進み、
フリーカラー処理を行う。更に、ステップＳ１０６でＮ
ｏであればステップＳ１０８に進み、カラーｉｎカラー
処理か判断し、ＹｅｓであればステップＳ１０９に進
み、カラーｉｎカラー処理を行う。

【００９３】一方、ステップＳ１０１で編集処理が選択
されないか、上述の編集処理が終了するとステップＳ１
１０に進み、プレビュー機能等で最終パラメータがそれ
ぞれ決定され、ステップＳ１１１でコピースタートキー
が押下されると、ステップＳ１１２において最終出力が
プリントアウトされる。

【００９４】次に、上述の編集処理のうち、プレビュー
機能によって画像の表示確認を行う処理手順について説
明する。

【００９５】１．色変換処理 図１９に示す色変換処理では、まず全面色変換かエリア
色変換かのいずれかが選択される（ステップＳ２０
１）。ここで、エリア変換の時は続いてエリアが、例え
ば不図示のデジタイザを用いて設定される（ステップＳ
２０７）。そして、変換前の色指定（ステップＳ２０
２）及び変換後の色指定（ステップＳ２０３）が行わ
れ、この時点で色変換処理に必要なデータが取りあえず
決定されたことになる。次に、操作部からプレビューが
選択される（ステップＳ２０４のＹｅｓ）と、不図示の
原稿台上に置かれた原稿が読み取られ、上述のＲＧＢ系
編集処理のＣＲＴ表示の項で示した順に処理が実行さ
れ、ＣＲＴに表示される（ステップＳ２０５）。ここ
で、表示結果がＯＫの場合（ステップＳ２０６のＹｅ
ｓ）には、他の編集処理の設定、若しくは最終パラメー
タの設定及びプリントアウトがなされ、ＮＧの場合はス
テップＳ２０１に戻り、ＯＫまで再設定がなされる。

【００９６】２．ペイント処理 図２０に示すペイント処理では、まずエリアが、例えば
不図示のデジタイザを用いて設定される（ステップＳ３
０１）。続いて、ペイントの色指定が操作部から行われ
（ステップＳ３０２）、プレビューが選択される（ステ
ップＳ３０３のＹｅｓ）と、不図示の原稿台上に置かれ
た原稿が読み取られ、上述のＣＭＹＫ系編集処理のＣＲ
Ｔ表示の項で示した順に処理が実行され、ＣＲＴに表示
される（ステップＳ３０４）。ここで、表示結果がＯＫ
の場合（ステップＳ３０５のＹｅｓ）には、他の編集処
理の設定、若しくは最終パラメータの設定及びプリント
アウトがなされ、ＮＧの場合はステップＳ３０１に戻
り、ＯＫまで再設定（２度目以降のプレビューモード時
は上述のように画像メモリ３０８部内の画像メモリから
の読み出しデータを用いて表示する）がなされる。ま
た、プリントアウト時は上述のように画像メモリ３０８
部内の画像メモリからの読みだしデータを用いて行われ
る。

【００９７】３．フリーカラー処理 図２１に示すフリーカラー処理では、まず全面モードか
エリアモードかが指定される（ステップＳ４０１）。こ
こで、エリアモードの場合、続いてエリアが、例えば不
図示のデジタイザを用いて設定される（ステップＳ４０
６）。そして、フリーカラーの色指定がなされ（ステッ
プＳ４０２）、プレビューが選択される（ステップＳ４
０３のＹｅｓ）と、不図示の原稿台に置かれた原稿が読
み取られ、上述のＣＭＹＫ系編集処理のＣＲＴ表示の項
で示した順に処理が実行され、ＣＲＴに表示される（ス
テップＳ４０４）。ここで、表示結果がＯＫの場合（ス
テップＳ４０５のＹｅｓ）には、他の編集処理の設定、
若しくは最終パラメータの設定及びプリントアウトがな
され、ＮＧの場合はステップＳ４０１に戻り、ＯＫまで
再設定（２度目以降のプレビューモード時は前述の様に
画像メモリ部３０８内の画像メモリからの読みだしデー
タを用いて表示する）がなされる。また、プリントアウ
ト時は上述のように画像メモリ部３０８内の画像メモリ
からの読みだしデータを用いて行われる。

【００９８】尚、本発明は複数の機器（例えば、ホスト
コンピュータ，インタフェイス機器，リーダ，プリンタ
など）から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置（例えば、複写機，ファクシミリ装置な
ど）に適用してもよい。

【００９９】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ（ＣＰＵ若しくはＭＰ
Ｕ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。

【０１００】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。

【０１０１】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク，ハードディス
ク，光ディスク，光磁気ディスク，ＣＤ−ＲＯＭ，ＣＤ
−Ｒ，磁気テープ，不揮発性のメモリカード，ＲＯＭな
どを用いることができる。

【０１０２】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペレ
ーティングシステム）などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。

【０１０３】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
ＣＰＵなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。

【０１０４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
任意の領域を高速に表示させることができ、画像編集を
効率良く行うことが可能となる。

【０１０５】

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例におけるデジタル画像処理部の構成を示
すブロック図である。

【図２】本実施形態における画像形成システムの構造を
示す図である。

【図３】リーダ部２５１におけるデジタル画像処理部の
構成を示すブロック図である。

【図４】図３に示すエリアメモリ部３３５の構成を示す
図である。

【図５】図４に示すＭドラム用メモリ部の詳細な構成を
示す図である。

【図６】図３に示すプレビュー処理部３１７の構成を示
すブロック図である。

【図７】表示編集回路３１７−５の構成を示す図であ
る。

【図８】図３に示す色変換回路３０５の構成を示す図で
ある。

【図９】図３に示す編集回路３１３の構成を示す図であ
る。

【図１０】図９に示すセレクタ７１０の選択論理を示す
図である。

【図１１】本実施形態における操作部の外観図である。

【図１２】表示部８０４の標準画面を示す図である。

【図１３】プレビュー操作画面の一例を示す図である。

【図１４】表示倍率を設定する操作を説明するための図
である。

【図１５】エリア選択画面を示す図である。

【図１６】複数のエリア指定がされた時のプレビュー画
像を示す図である。

【図１７】エリアサイズ変更画面を示す図である。

【図１８】本実施形態における全体の動作を示すフロー
チャートである。

【図１９】図１８に示す色変換処理を示すフローチャー
トである。

【図２０】図１８に示すペイント処理を示すフローチャ
ートである。

【図２１】図１８に示すフリーカラー処理を示すフロー
チャートである。

【図２２】エリア処理の種類を選択する画面を示す図で
ある。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像を形成する画像形成手段と、画像を
   表示する表示手段とを備え、編集処理された画像を表示
   して確認できるプレビュー機能を有する画像形成システ
   ムにおいて、 原稿画像を読み取る読取手段と、 前記読取手段により読み取られた原稿画像に対する編集
   処理時間を可変に制御する制御手段と、 前記制御手段により制御された編集処理時間でプレビュ
   ー表示を行う表示手段とを有することを特徴とする画像
   形成システム。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記原稿画像の移動を
   指示するキーが押下されている時間に応じて移動の速度
   を可変に制御することを特徴とする請求項１記載の画像
   形成システム。
3. 【請求項３】 画像を形成する画像形成手段と、画像を
   表示する表示手段とを備え、編集処理された画像を表示
   して確認できるプレビュー機能を有する画像形成システ
   ムの画像形成方法において、 原稿画像を読み取る読取工程と、 前記読取工程により読み取られた原稿画像に対する編集
   処理時間を可変に制御する制御工程と、 前記制御工程により制御された編集処理時間でプレビュ
   ー表示を行う表示工程とを有することを特徴とする画像
   形成方法。
4. 【請求項４】 前記制御工程は、前記原稿画像の移動を
   指示するキーが押下されている時間に応じて移動の速度
   を可変に制御することを特徴とする請求項３記載の画像
   形成方法。
5. 【請求項５】 画像を形成する画像形成手段と、画像を
   表示する表示手段とを備え、編集処理された画像を表示
   して確認できるプレビュー機能を有する画像形成システ
   ムの画像形成装置において、 原稿画像を読み取る読取手段と、 前記読取手段により読み取られた原稿画像に対する編集
   処理時間を可変に制御する制御手段と、 前記制御手段により制御された編集処理時間で画像を形
   成する画像形成手段とを有することを特徴とする画像形
   成装置。
6. 【請求項６】 前記制御手段は、前記原稿画像の移動を
   指示するキーが押下されている時間に応じて移動の速度
   を可変に制御することを特徴とする請求項５記載の画像
   形成装置。
7. 【請求項７】 画像形成のプログラムコードが格納され
   たコンピュータ可読メモリであって、 原稿画像を読み取る読取工程のコードと、 読み取られた原稿画像に対する編集処理時間を可変に制
   御する制御工程のコードと、 制御された編集処理時間でプレビュー表示を行う表示工
   程のコードとを有することを特徴とするコンピュータ可
   読メモリ。