JPH11321246A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH11321246A JPH11321246A JP10135344A JP13534498A JPH11321246A JP H11321246 A JPH11321246 A JP H11321246A JP 10135344 A JP10135344 A JP 10135344A JP 13534498 A JP13534498 A JP 13534498A JP H11321246 A JPH11321246 A JP H11321246A
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- JP
- Japan
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- bead
- ratio
- width
- rubber
- rim
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加硫時にビード部トウ先端からゴムがはみ出
して外観を損ねたり、リム組時の作業性を悪化すること
のない空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 ビード座のテーパーが15°のリムに装
着される空気入りタイヤにおいて、ビードベース幅
(A)とビード幅(B)との比(A/B)が0.80以
上、好ましくは0.80〜0.90である。
して外観を損ねたり、リム組時の作業性を悪化すること
のない空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 ビード座のテーパーが15°のリムに装
着される空気入りタイヤにおいて、ビードベース幅
(A)とビード幅(B)との比(A/B)が0.80以
上、好ましくは0.80〜0.90である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビード座のテーパ
ーが15°のリムに装着される空気入りタイヤに関し、
詳しくは、加硫時にビード部トウ先端からゴムがはみ出
して外観を損ねたり、リム組時の作業性を悪化すること
のない空気入りタイヤに関する。
ーが15°のリムに装着される空気入りタイヤに関し、
詳しくは、加硫時にビード部トウ先端からゴムがはみ出
して外観を損ねたり、リム組時の作業性を悪化すること
のない空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、重荷重用空気入りタイヤにおいて
もチューブレスがかなり普及し、この結果、乗用車用空
気入りタイヤと同様に深溝リムで、着脱を容易にするた
めに、タイヤビードベース部との接触部であるビード座
のテーパとして15°が一般的となってきている。
もチューブレスがかなり普及し、この結果、乗用車用空
気入りタイヤと同様に深溝リムで、着脱を容易にするた
めに、タイヤビードベース部との接触部であるビード座
のテーパとして15°が一般的となってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビード
座のテーパーが15°のリムに装着される従来の空気入
りタイヤにおいては、タイヤの加硫成形時にビード部ト
ウ先端からゴムがはみ出して外観を損ねたり、リム組時
の作業性を悪化してしまうという問題があった。
座のテーパーが15°のリムに装着される従来の空気入
りタイヤにおいては、タイヤの加硫成形時にビード部ト
ウ先端からゴムがはみ出して外観を損ねたり、リム組時
の作業性を悪化してしまうという問題があった。
【0004】そこで本発明の目的は、加硫時にビード部
トウ先端からゴムがはみ出して外観を損ねたり、リム組
時の作業性を悪化することのない空気入りタイヤを提供
することにある。
トウ先端からゴムがはみ出して外観を損ねたり、リム組
時の作業性を悪化することのない空気入りタイヤを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明者は、前記課題を解決す
べく、従来考慮されたことのないビードベース幅とビー
ド幅との関係に着目して鋭意検討した結果、何ら弊害を
伴うことなく前記課題を解決し得る特定関係があること
を見出し、本発明を完成するに至った。
べく、従来考慮されたことのないビードベース幅とビー
ド幅との関係に着目して鋭意検討した結果、何ら弊害を
伴うことなく前記課題を解決し得る特定関係があること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の空気入りタイヤは、ビード
座のテーパーが15°のリムに装着される空気入りタイ
ヤにおいて、ビードベース幅(A)とビード幅(B)と
の比(A/B)が0.80以上であることを特徴とする
ものである。
座のテーパーが15°のリムに装着される空気入りタイ
ヤにおいて、ビードベース幅(A)とビード幅(B)と
の比(A/B)が0.80以上であることを特徴とする
ものである。
【0007】前記比(A/B)は、好ましくは0.80
〜0.90である。
〜0.90である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。空気入りタイヤのビード部におけるビー
ドベース幅(A)とは、図1に示すように、ビードヒー
ル部の頂点からトウ先までの、タイヤ軸方向に対し水平
方向の幅である。また、ビード幅(B)とは、リムに組
んだ状態でビードワイヤの中心を通る、タイヤ軸方向に
対し水平方向のビード部幅である。
して説明する。空気入りタイヤのビード部におけるビー
ドベース幅(A)とは、図1に示すように、ビードヒー
ル部の頂点からトウ先までの、タイヤ軸方向に対し水平
方向の幅である。また、ビード幅(B)とは、リムに組
んだ状態でビードワイヤの中心を通る、タイヤ軸方向に
対し水平方向のビード部幅である。
【0009】上記ビードベース幅(A)とビード幅
(B)との比(A/B)が0.80未満となったとき
に、加硫時にゴムのはみ出しが発生し、外観上およびリ
ム組時の作業性が悪化することが分かった。よって、本
発明においては、この比を0.80以上に規定する。な
お、このはみ出したゴムをカットすると、内層部のゴム
が露出する危険があり、内層部のゴムは酸化劣化し易い
ことから、実際に露出した場合、タイヤ破壊につながる
おそれがある。
(B)との比(A/B)が0.80未満となったとき
に、加硫時にゴムのはみ出しが発生し、外観上およびリ
ム組時の作業性が悪化することが分かった。よって、本
発明においては、この比を0.80以上に規定する。な
お、このはみ出したゴムをカットすると、内層部のゴム
が露出する危険があり、内層部のゴムは酸化劣化し易い
ことから、実際に露出した場合、タイヤ破壊につながる
おそれがある。
【0010】一方、前記比(A/B)が0.90を超え
ると、ビードトウの形状が凹状となって、リム着脱時に
ひっかかり易くなり、先端部欠けが起き易くなる。先端
部がかけると、やはり内層部のゴムが露出する危険が出
てきて、タイヤ破壊につながり、好ましくない。
ると、ビードトウの形状が凹状となって、リム着脱時に
ひっかかり易くなり、先端部欠けが起き易くなる。先端
部がかけると、やはり内層部のゴムが露出する危険が出
てきて、タイヤ破壊につながり、好ましくない。
【0011】本発明においては、上述のように、ビード
ベース幅(A)とビード幅(B)との比(A/B)のみ
を規定するものであり、その他のタイヤの構造や材料に
関する条件は特に規定されるべきものではなく、慣用に
従い本発明のタイヤを得ることができる。
ベース幅(A)とビード幅(B)との比(A/B)のみ
を規定するものであり、その他のタイヤの構造や材料に
関する条件は特に規定されるべきものではなく、慣用に
従い本発明のタイヤを得ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき説明する。 実施例1 図2は、サイズ11R225R293Zの空気入りタイ
ヤにおいて、ビードベース幅(A)が27.6mm、ビ
ード幅(B)が33.8mmで、比(A/B)が0.8
17の関係にあるビード部を示す。図中、1はコア、2
はカーカス、3はビードフィラー、4はゴムチェファー
を示す。実施例2
ヤにおいて、ビードベース幅(A)が27.6mm、ビ
ード幅(B)が33.8mmで、比(A/B)が0.8
17の関係にあるビード部を示す。図中、1はコア、2
はカーカス、3はビードフィラー、4はゴムチェファー
を示す。実施例2
【0013】図3は、サイズ275/70R225R2
94Zの空気入りタイヤにおいて、ビードベース幅
(A)が30.5mm、ビード幅(B)が35.0mm
で、比(A/B)が0.871の関係にあるビード部を
示す。
94Zの空気入りタイヤにおいて、ビードベース幅
(A)が30.5mm、ビード幅(B)が35.0mm
で、比(A/B)が0.871の関係にあるビード部を
示す。
【0014】比較例1 図4は、比(A/B)が0.80未満の従来タイヤがモ
ールド5に組み込まれ加硫状態にあるときのタイヤの断
面状態を示している。比(A/B)が0.80未満でビ
ード幅(B)がビードベース幅(A)対比厚くなってい
る結果、内ブラダー6を生タイヤ内に圧入するときに、
ブラダー側のゴム(斜線で示す領域のゴム)がモールド
5とブラダー6との隙間Sにはみ出してしまっている。
ールド5に組み込まれ加硫状態にあるときのタイヤの断
面状態を示している。比(A/B)が0.80未満でビ
ード幅(B)がビードベース幅(A)対比厚くなってい
る結果、内ブラダー6を生タイヤ内に圧入するときに、
ブラダー側のゴム(斜線で示す領域のゴム)がモールド
5とブラダー6との隙間Sにはみ出してしまっている。
【0015】これに対し、上述の実施例1および実施例
2のタイヤにおいては、加硫時に斜線で示す領域のゴム
は存在しないため、加硫時にゴムのはみ出しが発生する
ことはなかった。
2のタイヤにおいては、加硫時に斜線で示す領域のゴム
は存在しないため、加硫時にゴムのはみ出しが発生する
ことはなかった。
【0016】比較例2 図5は、サイズ11R22.5の空気入りタイヤにおい
て、ビードベース幅(A)が28mm、ビード幅(B)
が30mmで、比(A/B)が0.93の関係にあるビ
ード部を示す。この場合、比(A/B)が0.90を超
えている結果、ビードトウの形状が凹状となって、リム
着脱時にひっかかり易くなり、斜線で示す領域の先端部
Xの欠けが起き易くなる。
て、ビードベース幅(A)が28mm、ビード幅(B)
が30mmで、比(A/B)が0.93の関係にあるビ
ード部を示す。この場合、比(A/B)が0.90を超
えている結果、ビードトウの形状が凹状となって、リム
着脱時にひっかかり易くなり、斜線で示す領域の先端部
Xの欠けが起き易くなる。
【0017】図6に、ビードベース幅(A)とビード幅
(B)との比(A/B)と、はみ出したゴム幅(図4に
おいてwで示す幅)との関係を示す。図6に示す関係か
ら明らかなように、比(A/B)が0.80未満となる
と、はみ出しが起こるようになることが分かる。
(B)との比(A/B)と、はみ出したゴム幅(図4に
おいてwで示す幅)との関係を示す。図6に示す関係か
ら明らかなように、比(A/B)が0.80未満となる
と、はみ出しが起こるようになることが分かる。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、ビード部におけるビードベース幅とビード幅との
関係を特定したことにより、加硫時にビード部トウ先端
からゴムがはみ出して外観を損ねたり、リム組時の作業
性を悪化することのない空気入りタイヤが得られる。
ては、ビード部におけるビードベース幅とビード幅との
関係を特定したことにより、加硫時にビード部トウ先端
からゴムがはみ出して外観を損ねたり、リム組時の作業
性を悪化することのない空気入りタイヤが得られる。
【図1】本発明の一例空気入りタイヤのビード部の断面
図である。
図である。
【図2】実施例1における空気入りタイヤのビード部の
断面図である。
断面図である。
【図3】実施例2における空気入りタイヤのビード部の
断面図である。
断面図である。
【図4】比較例1における空気入りタイヤがモールド内
に組み込まれた状態を示す断面図である。
に組み込まれた状態を示す断面図である。
【図5】比較例2における空気入りタイヤのビード部の
断面図である。
断面図である。
【図6】ビードベース幅(A)とビード幅(B)との比
(A/B)と、はみ出したゴムの幅との関係を示すグラ
フである。
(A/B)と、はみ出したゴムの幅との関係を示すグラ
フである。
1 コア 2 カーカス 3 ビードフィラー 4 ゴムチェファー 5 モールド 6 ブラダー
Claims (2)
- 【請求項1】 ビード座のテーパーが15°のリムに装
着される空気入りタイヤにおいて、ビードベース幅
(A)とビード幅(B)との比(A/B)が0.80以
上であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記比(A/B)が0.80〜0.90
である請求項1記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10135344A JPH11321246A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10135344A JPH11321246A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321246A true JPH11321246A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15149589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10135344A Pending JPH11321246A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11321246A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002337516A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2015140119A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1998
- 1998-05-18 JP JP10135344A patent/JPH11321246A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002337516A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2015140119A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
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