JPH11320287A - リング状部材組付け装置 - Google Patents

リング状部材組付け装置

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JPH11320287A
JPH11320287A JP13575898A JP13575898A JPH11320287A JP H11320287 A JPH11320287 A JP H11320287A JP 13575898 A JP13575898 A JP 13575898A JP 13575898 A JP13575898 A JP 13575898A JP H11320287 A JPH11320287 A JP H11320287A
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ring
winding shaft
wire
shaft
shaped member
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JP13575898A
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Eishin Santo
英信 山藤
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AADERU SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管部材1を他のプラグ部材2に圧入するに先
立ち、管部材1にロー付用のリング状部材5を予め嵌め
込むプリアッセンブリにおいて、リング状部材5の製造
ならびに組付けを自動的かつ効率よく行う。 【解決手段】 ワイヤWを巻付け軸17に複数条螺旋状
に巻き付け、かつ巻付け軸17を逆転させることによ
り、その螺旋状の巻付部を軸17から前方へ繰り出す。
この螺旋部分のほぼ1周分をカッタで切断してリング状
部材とし、これを組付け部22に位置決めする。一方、
別途供給される管部材1をこのリング状部材5に押込ん
で管部材1の先端部に嵌め込む。このようにリング状部
材5をプリアッセンブリ化した管部材1をプラグ部材2
に圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸状部材にリン
グ状部材を嵌め込んで組付けるリング状部材組付け装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示すように、軸状部材と
して内部が流体(燃料)の通路となる管部材1を、別部
材たる例えばプラグ部材2の圧入孔3に圧入することに
より、図2に示すような例えば燃料等の流体通路となる
アッセンブリ(部品)4とする場合がある。この際、図
3に示すように、その圧入の境界部から流体が漏れるこ
とを防止するために、銅その他の低融点金属のリング状
部材5を予め嵌めておき、加熱炉等で加熱することによ
りこのリング状部材5を溶かし、周方向のロー付部6と
することがある。この場合、図4に示すように、管部材
1とプラグ部材2との圧入に先立ち、管部材1の先端部
にリング状部材5を予め嵌め込んで組付けておき(プリ
アッセンブリ)、その後図1及び2に示すような圧入工
程を実施することにより、図3に示すように、両者の圧
入の境界部にリング状部材5を位置させることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
リング状部材5を多数作ってストックしておき、これを
自動的に所定の位置に供給し、そこで管部材1の先端に
嵌め込む工程を自動化することが考えられる。しかしな
がら、リング状部材5は厳密にはC字状をなしていて、
わずかの隙間があるため、その隙間を介して多数のリン
グ状部材5が絡み合ったり、数珠つなぎになったりする
傾向がある。従って、予め多数のリング状部材5をスト
ックしておき、これを順次供給して管部材1と組付ける
作業は自動装置になじみにくい。そのため従来では、作
業者が1本ずつ管部材1の先端に1個のリング状部材1
を手作業で取付けるものであり、このため生産性が低い
問題があった。
【0004】この発明は、管部材等の軸状部材とプラグ
部材等の他の部材とを圧入する等の工程に先立ち、管部
材等の軸状部材にリング状部材を効率よく自動的に組み
付けることのできる組付け装置を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、軸状部材にリング状部材を嵌め込んで組み付けるリ
ング部材組付け装置であって、リング部材の資材とな
るワイヤを少なくとも1周を超えて螺旋状に巻き付ける
巻付け軸と、その巻付け軸を回転させる駆動装置と、
螺旋状に巻かれたワイヤの少なくともほぼ1周分を切
断して、その螺旋状の少なくともほぼ1周分のワイヤを
リング部材として前記巻付け軸に巻かれているワイヤか
ら分離する切断装置と、その切断されたリング部材を
組付け部に位置決めする位置決め手段と、その組付け
部に位置させられるリング部材の近傍に軸部材を供給す
る軸部材供給装置と、それらリング部材と軸部材を相
対的に接近させて軸部材にリング部材を嵌める結合装置
とを含むことを特徴とする。
【0006】このように、ワイヤの少なくともほぼ1周
分を切断してリング状部材とし、これを軸状部材と対向
させて結合することにより、リング状部材の絡み合い等
がなく、かつ、軸状部材の1本1本に対し、確実かつ容
易にリング状部材を嵌め込んで組付けることができる。
【0007】さらに、好適な形態では、前記巻付け軸
は、その外周面に、前記ワイヤを少なくとも1周を超え
て巻き付けるための螺旋溝を備え、その巻付け軸を回転
させる駆動装置は、前記ワイヤのほぼ1周分以上の螺旋
形態を前記螺旋溝において成形するために前記巻付け軸
を所定量正転させ、その後巻付け軸を所定量逆転させる
ことにより、巻付け軸の螺旋溝に嵌まっているワイヤの
うち少なくともほぼ1周分が前記逆転による螺旋溝のね
じ作用により巻付け軸の螺旋溝から外れるように繰り出
すものであり、前記切断装置は、そのように巻付け軸の
螺旋溝から外部に繰り出された少なくともほぼ1周分の
ワイヤ部分を切断し、これをリング状部材として巻付け
軸から分離するものである。
【0008】螺旋溝にワイヤが巻かれた状態で、その少
なくともほぼ1周分を切断することは必ずしも容易でな
いが、このように巻付け軸を正転した後、これを逆転す
ることにより、その巻付け軸から繰り出されたワイヤの
螺旋部分の少なくともほぼ1周分を容易に切断すること
ができる。
【0009】さらに具体的な形態では、前記巻付け軸に
隣接して前記ワイヤをその巻付け軸の螺旋溝に導くワイ
ヤガイドが設けられ、そのワイヤガイドは前記駆動装置
により巻付け軸が回転するのに対応して、その1回転で
前記螺旋溝の1ピッチに相当する距離だけその巻付け軸
とほぼ平行な方向に移動するようになっている。これに
より、巻付け軸の螺旋溝に対しワイヤが正確に導かれ、
その螺旋溝に沿った螺旋が形成できる。
【0010】ここで、ワイヤガイドは、前記巻付け軸を
正転及び逆転される駆動装置によりその巻付け軸の回転
と同期して、その巻付け軸の1回転で前記螺旋溝の1ピ
ッチに相当する距離だけ往復移動するものであることが
好ましい。このようにすれば、巻付け軸の正転及び逆転
用の駆動装置と、ワイヤガイドの往復移動用の駆動装置
とが1つの駆動源で済み、構造が簡単になるとともに、
両者の同期を正確に取り得る。
【0011】ところで、上記のようにリング状部材を切
り出してから、それを軸状部材に嵌め込むのではなく、
巻付け軸と同軸的に軸状部材を位置させ、巻付け軸に巻
き付けられたワイヤのうち少なくともほぼ1周分(切断
前のもの)を、巻付け軸から前記軸状部材の先端部へ伸
長させて嵌め込み、その嵌め込まれたワイヤ部分を切断
して巻付け軸側のワイヤ部分から分断する組付け方法な
いしは組付け装置とすることもできる。このようにワイ
ヤの螺旋状部分を軸状部材に嵌め込んでから(又は嵌込
みに併せて)切断を行うことにより、リング状部材を単
体の状態で移動させたりする必要がなく、その取扱いが
容易になるとともに、組み付けの方法又は装置を簡単に
構成することができる。
【0012】また、前記軸状部材を巻付け軸に対し同軸
的に近接して配置する位置決め部材と、螺旋状に巻かれ
たワイヤの少なくともほぼ1周分を、巻付け軸と同軸的
に近接して位置させられた軸状部材の先端部に、巻付け
軸から伸長させて嵌め込む嵌込み部材と、その嵌込み部
材側にワイヤの切断のための一方の刃部を、前記位置決
め部材側にその刃部を受ける他方の刃部を備え、前記嵌
込みのための移動を利用して、その嵌め込まれた少なく
ともほぼ1周分のワイヤ部分をリング部材として切断す
ることにより前記巻付け軸に巻かれているワイヤ部分か
ら分離する切断装置を含むこともできる。その場合は、
嵌込みの移動と切断のための駆動とが共通の移動機構に
より行われるから、嵌込みと切断との同期が取りやす
く、また部品点数が節約でき、機構も簡素なものとする
ことができる。
【0013】以上のような発明に包含するかたちで、リ
ング状部材が組み付けられた軸状部材を、別部材の圧入
孔へ圧入する装置を含むことができる。その場合、例え
ば、前記軸部材は内部が流体の通路となる管部材であっ
て、別部材の圧入孔に圧入される。前記リング状部材は
その両者の圧入の境界部に位置させられて加熱による溶
融によりその圧入の境界部をシールするロー材の役割を
果たす。そのために前記リング状部材が前記圧入に先立
ち前記管部材の先端部に嵌め込まれて、その状態で前記
管部材が前記別部材の圧入孔に圧入される。このように
組付け装置と圧入装置とを連続的な工程で実施すること
にり、軸状部材へのリング状部材のプリアッセンブリ、
さらにそれに続く圧入工程をより能率的かつ省力化して
行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照しつつ説明する。図6は、本発明
の一例である組付け装置10の全体を概念的に示す斜視
図である。この組付け装置10は、フレーム11を有
し、このフレーム11に支持されてベッド12が設けら
れている。ベッド12には、軸状部材として図1に示す
管部材1を収容する振動式のストッカ13が設けられて
いる。このストッカ13がランダムに多数の管部材1を
収容するとともに、斜め上方への繰り返しの振動によっ
て、よく知られているように管部材1を螺旋状の経路に
沿って搬送する。そのP1近傍部分で管部材1の首部1
a(図1)が、図示しない搬送溝で垂直方向に吊り下げ
状態で支持されつつ、多数がそのように整列して所定の
供給位置P2まで、上記搬送溝の下方傾斜とストッカ1
3の振動により供給する。
【0015】一方、フレーム11には、ワイヤが巻き付
けられたリール16が水平軸周りに回転可能に支持さ
れ、このリール16から例えば銅線等からなるワイヤW
が繰り出される。ワイヤWは巻付け軸17で螺旋状に巻
かれ、そのほぼ1周分がカッタ18で切断されることに
よりリング状部材5が得られ、これが搬送ガイド19上
に滑り落ち、このリング状部材5がの位置決め用のプッ
シャ20、21により位置決めされる。
【0016】一方、管部材1が供給位置P2に位置して
おり、これをチャック23が把持し、組付け部22に位
置決めされたリング状部材5の真上から、管部材1がリ
ング状部材5に向かって下降し、そのリング状部材5が
管部材1の先端部に嵌め込まれ組付けが完了する。この
ように、リング状部材5がプリアッセンブリされた管部
材1は、同じチャック23によりストック部24にスト
ックされる。この組付け装置10ではここまでが自動化
された無人工程で行われる。
【0017】また、この組付け装置10は、その一部に
圧入装置25を備えており、作業者がストック部24に
あるリング状部材5付の管部材1をピックアップし、圧
入装置25にセットするとともに、図1に示す例えばプ
ラグ部材2を対向してセットし、圧入開始スイッチ26
を操作することにより、図1及び2に示すように圧入を
行う。27は、圧入用の流体圧を生じさせる増圧器であ
る。なお、ベッド12の下には、この増圧器27の他、
本装置10のアクチュエータであるエアシリンダ等を作
動させる制御弁としての図示しない電磁弁のグループ、
ならびに別のアクチュエータとしての幾つかのモータ、
更に上述の電磁弁等を予め定めたプログラムに従って制
御するシーケンス制御部が備わっている。
【0018】図7は、以上の説明を概念的にまとめたも
ので、リール16からワイヤWが繰り出され、そのワイ
ヤがワイヤガイド31により巻付け軸17に複数条螺旋
状に巻き付けられる。ワイヤWは巻付け軸17に対し押
付ローラ32、34で押し付けられる。巻付け軸17
は、その少なくとも先端部に雄ねじ状の螺旋溝33を2
周以上(例えば5、6条)備え、その螺旋溝33にワイ
ヤWの一部がはまるように導かれる。そして、巻付け軸
17が所定量正転することにより、ワイヤWの複数条の
螺旋形態が巻付け軸17の螺旋溝33に沿って形成され
る。その後、巻付け軸17が一定量(少なくとも1周分
以上)逆転することにより、巻付け軸17の複数条の螺
旋溝33が一種の雄ねじ部として、また、ここに巻き付
けられたワイヤWが一種のナットのように作用し、ワイ
ヤWの螺旋部分が巻付け軸17の先端から前方へ一定量
繰り出される。ここで、その繰り出されたワイヤWの螺
旋部分のほぼ1周分に相当する位置にカッタ18が前進
してそこを切断する。これにより得られたリング状部材
5が、前述の組付け部22に位置決めされる。一方、振
動式のストッカ13から管部材1が、その組付け部22
の上方へ供給され、これが下降することにより、リング
状部材5が管部材1の先端部に嵌まり、このプリアッセ
ンブリ品が相手方のプラグ部材2等に圧入されて圧入完
成品7となる。
【0019】次に、各部の詳細を図8以降の図面に従っ
て説明する。図8は平面図であり、リール16の下流に
リング形成部30があって、前述の巻付け軸17とカッ
タ18は、ほぼ同軸上にある。ワイヤWはリール16か
ら巻付け軸17の正転に伴って繰り出されるが、そのワ
イヤWには所定のたるみが生じるようになっている。も
したるみが不足した場合は、図6においてワイヤWがセ
ンサ35から離れる。この信号を受けて、リール16の
軸を回転させるリールモータ36がそのワイヤWがセン
サ35に接するまでワイヤ繰出し方向に作動して所定の
たるみをもたせる。
【0020】図9はその背面図であり、巻付け軸17は
その基端部37において支持脚38を兼ねる軸受部材で
支持されている。その基端部37には、スプロケット3
9がある。このスプロケット39と、支持脚38上に設
けられた巻付けモータ40のスプロケット41との間に
は、タイミングベルト41aが巻き掛けられ、この駆動
装置としての巻付けモータ40より基端部37を介して
巻付け軸17が正逆両方向に回転する。基端部37の近
傍には、エンコーダ42が配置され、巻付け軸17の回
転量を検出してこれをシーケンス制御部29を介してモ
ータ40にフィードバックする。
【0021】なお、図9から明らかなように、フレーム
11の下端には、複数(例えば4個)のキャスタ43が
設けられ、フレーム11を含む装置の全体を床面に沿っ
て移動できる。また、そのフレーム11の底部には下方
に延びるアジャスタ脚44が設けられ、これの長さ調整
により、フレーム11を含む装置全体を床面上に固定で
きる。
【0022】図10は、リング形成部を省略し、そこで
形成されたリング状部材を組付け部22に導く搬送ガイ
ド19とその近傍を示すものである。前述のように、ワ
イヤの螺旋部分のほぼ1周分が切断されたリング状部材
は、シュータ45を滑り落ちて搬送ガイド19の底面に
ほぼ水平状態で着地する。これをその搬送ガイド19に
沿って押しながら組付け部22へと移動させるものがプ
ッシャ20であり、これによって移動するリング状部材
5を受け止めるのがこれに対向するプッシャ21であ
る。そして、プッシャ20をその搬送ガイド19に沿っ
て移動させるシリンダ46、ならびに対向するプッシャ
21を比較的小距離の範囲でプッシャ20に向かって移
動させるシリンダ47が設けられている。
【0023】図11は、図10の背面図であり、ベッド
12上に立設された支柱48の中間部にブラケット49
を介して上述の搬送ガイド19が水平方向に延びてい
る。また、シュータ45は、搬送ガイド19の長手方向
と直角な平面内で下方に傾斜(例えば45゜程度)し、
切り落とされたリング状部材5を搬送ガイド19の底部
へと導く。搬送ガイド19の上方に見えるのは、前述の
管部材1を把持するチャック23であり、このチャック
23はシリンダ50等のアクチュエータにより開閉す
る。またこのチャック23を昇降させるシリンダ51が
支柱48に取り付けられ、チャック23が管部材1を把
持した状態で、これを前述の組付け部22のリング状部
材5に向かって接近させる。
【0024】図12は、図9の左側面図であり、リング
形成部30の全体を示すものである。ワイヤWは前述の
センサ35を経て、ガイドローラ52により向きを変
え、さらにガイドローラ53を経て巻付け軸17へ導か
れる。
【0025】図13は、その拡大図の概略を示す。巻付
け軸17には前述のようにワイヤWが螺旋状に巻かれる
が、この巻付け軸17とワイヤWとの滑りを防止し、ワ
イヤWをその巻付け軸17の前記螺旋溝33になじませ
るように押付ローラ32、34が一対ずつ設けられてい
る。押付ローラ32は、ロールホルダ54の先端部に回
転自在に取付けられ、ロールホルダ54はリニアガイド
55により軸方向に移動可能に支持されるとともに、シ
リンダ56によって押付ローラ32が巻付け軸17へ押
し付けられる方向へ付勢されている。57はその押付け
方向のストッパであり、58は後退端を規定するストッ
パである。他方の押付ローラ34も同様にロールホルダ
59に回転可能に取り付けられ、リニアガイド60を経
て図示しないシリンダ(56と同様)により押付ローラ
34が巻付け軸17に押し付けられる方向へ付勢されて
いる。
【0026】巻付け軸17の上流には、前述のガイドロ
ーラ53があり、ガイドローラ53との間にワイヤWを
挟むピンチローラ60が設けられている。ピンチローラ
60は、アーム61を介して軸62の軸芯周りに回動可
能に支持され、かつ押さえボルト63によりガイドロー
ラ53側に押し付けられてワイヤWを両者間に挟み込
む。図14に示すように、ガイドローラ53は一対の摩
擦プレート64の間に回転部65が一定の摩擦力下で回
転可能に設けられ、その外周にワイヤWを沿わせる溝6
6が形成されている。この摩擦力によりガイドローラ5
3と巻付け軸17との間にはワイヤWに所定の張力が生
じ、その張力によりワイヤWは巻付け軸17に対し一定
の好ましい巻付け強さで巻き付けられる。従って、巻付
け軸17が逆転する際に生じるスプリングバックにもバ
ラツキが生じにくく、一定品質の螺旋形態が安定して得
られる。このようにガイドローラ53と巻付け軸17と
の間で一定の張力を生じさせるために、ガイドローラ5
3より上流側(ガイドローラ53とリール16との間)
には、前述のように常に一定のたるみを生じさせて、ガ
イドローラ53より上流側の張力で巻付強さが影響を受
けないようにされている。また、仮にガイドローラ53
を省略し、リール16に所定の抵抗を与えることにより
巻付けの張力を生じさせる場合は、リールの巻径により
張力が変化する(径が大きい場合より小さい場合の方が
一般に張力が大きくなる)のに対し、ガイドローラ53
を介在させることにより、巻付け張力を一定にすること
ができる。
【0027】図15に示すように、ガイドローラ53の
ワイヤWの通路の延長線上には、ワイヤガイド68が設
けられている。ワイヤガイド68は基端部においてガイ
ドホルダ69により保持され、ガイドホルダ69はガイ
ドロール53の支持フレーム67に支持されている。ワ
イヤガイド68は細長い筒状の部材で、先端部外周面は
テーパ状に先細りにされ、その先端が巻付け軸17の螺
旋溝33にごく近接して対向している。巻付け軸17の
先端近傍には、その巻付け軸17の軸線とほぼ直角にカ
バー70が設けられている。カバー70は、軸71を支
点として、巻付け軸17の先端に近接した閉位置と、そ
れから遠ざかる開位置とに回動可能とされている。
【0028】図16に示すように、カバー70は、その
内部に巻付け軸17と直角で下方に延びる帯状の中空部
73を備え、この中空部73を貫通するように窓部72
が形成されている。窓部72は、中空部73の内側の板
部70aでは、ワイヤWを螺旋状に巻き付けた状態の巻
付け軸17よりやや大きな例えば円形孔72aとされ、
中空部73の外側の板部70bでは、例えばカッタ18
が入り込むことができるような例えば縦長の長孔72b
とされる。そして、巻付け軸17の先端から前方に繰り
出されたワイヤWの螺旋部分のほぼ1周分が、カバー7
0の中空部73に位置する状態で、窓部72を経てカッ
タ18の先端がそのワイヤWの切断部に達し、そこを切
断することによりその切断された部分がリング状部材5
として下方へ落下する。
【0029】そして、前述のシュータ45にも、カバー
70の帯状の中空部73につながる形態で中空部74が
形成され、ここがリング状部材5の閉ざされた落下通路
となる。この中空部74の下側の板部又は面74aをリ
ング状部材5が滑り動き、中空部74の上側の板部又は
面74bがリング状部材5の自由な転動を阻止して、板
部又は面74aにリング状部材5が着座した状態でそこ
を滑らせる役割を果たす。言い換えれば、中空部74の
間隙はリング状部材5の外径より小さく設定される。シ
ュータ45の下端部は、搬送ガイド19に形成された搬
送溝75にほぼ直角に接続され、必要に応じその中空部
74に連続する斜面76等が搬送ガイド19に形成され
る。シュータ45の中空部74を滑り落ちるリング状部
材5は、搬送溝75の底面75aに着座し、その後図1
7等に示すプッシャ20に押され、その底面75aを滑
りつつ前述の組付け部へ送られる。
【0030】図17は、カバー70を開いた状態で、図
には表れていない。また、シュータ45の中空部74の
上側に入口74c、下側に出口74dがある。ここで、
シュータ45の少なくとも中空部74に相当する部分を
透明又は半透明にすること、また、図16のカバー70
の前側の板部70bの、少なくとも中空部73に対応す
る部分を透明又は半透明にすることができる。このよう
にすれば、リング状部材5を形成する工程で、順次落下
するリング状部材5を外部から確認することができ好都
合である。また、カバー70の閉位置は、図示はしない
が、蝶ねじその他適宜の固定具により固定することがで
きる。
【0031】図15に戻って、前述のワイヤガイド6
8、ならびにガイドロール53を支持する支持プレート
67は、スライドテーブル78に固定されている。スラ
イドテーブル78は図示しないガイド部により、巻付け
軸17の軸線と平行な方向に往復移動可能に支持されて
いる。このスライドテーブル78の図示しないナット部
にネジ軸79が螺合され、ネジ軸79は巻付け軸17の
基端部37を支持する軸受フレーム80により、その基
端部37と平行に回転可能に支持されている。ネジ軸7
9と巻付け軸17の基端部37とは、ギヤ81及び82
の噛合いにより回転が伝達されるようになっている。前
述の巻付モータ40によりタイミングベルト41a、ス
プロケット39を介して巻付け軸17の基端部37が回
転すると、ギヤ81、82の噛合いによりネジ軸79も
これと同期して逆方向に回転する。これにより、スライ
ドテーブル78、ひいてはガイドロール53及びワイヤ
ガイド68が巻付け軸17の回転に同期してその軸線と
平行な方向に移動する。この移動量は巻付け軸17が1
回転したとき、巻付け軸17の螺旋溝33の1ピッチ分
だけワイヤガイド68が微少移動するように設定されて
いる。
【0032】なお、巻付け軸17は、螺旋溝33が形成
された軸部分とそれを回転させる基端部37とが合体し
たものであるが、その巻付け軸17の螺旋溝33が形成
された先端側の巻付作用部分(17a)を、基端部37
に対し着脱可能に同軸結合することができる。巻付作用
部17aの基部は、基端部37に形成された連結孔37
aに着脱可能かつ相対回転不能に連結される。例えばそ
の連結孔37aが角孔あるいは一部に平面部を有する非
円形のものとされ、巻付作用部17aの基部もこれに対
応する形状とされる。基端部37に対し、このように巻
付作用部17aが着脱可能に連結されることで、目的と
するリング状部材5の直径や太さを変える必要があると
きは、この巻付作用部17aをそれに合った螺旋溝33
を有するものに交換できるから、サイズや太さ等の異な
る各種のリング状部材5に対応できる。
【0033】図18〜20は、カッタ18の平面図、側
面図及び背面図である。カッタ18の切断作用をなすは
さみ部85は、そのはさみ部を開閉させるシリンダ等の
開閉作動部86に連結され、この開閉作動部86及びこ
れと一体のブラケット87がリニアガイド88に連結さ
れるとともに、カッタシリンダ90によりそのはさみ部
85が前述の巻付け軸17の先端部に接近する前進位置
と、それから後退した後退位置とに移動するようになっ
ている。
【0034】リニアガイド88及びシリンダ90は、前
述のベッド12に立設された支持フレーム89により支
持されている。図21に示すように、シュータ45から
搬送溝75の底部に落下したリング状部材5を移動させ
るプッシャ20は、その溝75に嵌まる大きさを有する
とともに、その溝75の底部に接触又はごく近接して
(リング状部材5の高さ寸法以下の隙間)で配置され
て、図22の平面図に示すように、連結部材としての連
結バー92を介して搬送シリンダ93のピストンロッド
94に連結されている。このシリンダ93の作動によ
り、プッシャ20がシュータ45から落下したリング状
部材5を組付け部22まで前進させる。その前進した位
置はストッパ95で規定される。
【0035】一方、このプッシャ20に対向するプッシ
ャ21も、搬送溝75に嵌まり、連結バー96等の連結
部材を介して位置決めシリンダ97のピストンロッド9
8に連結されている。このプッシャ21がプッシャ20
とは反対側から移動(前進)し、リング状部材5を組付
け部22に位置決めする。なお、プッシャ21の移動限
度はストッパ99により規定され、また、リング状部材
5が組付け部22に位置したことは、対をなすセンサ1
00、101で確認されるようになっている。
【0036】図23に示すように、各プッシャ20、2
1は、三角形の2辺をなすような位置決め面20a、2
1aを備え、これらがリング状部材5の外周に接するこ
とによりリング状部材5の高い位置決め精度が保証され
る。なお、図22において前述のシュータ45は、シュ
ータホルダ102に支持されるとともに、このホルダ1
02を介して位置変更装置として機能するシリンダ10
3のピストンロッド104に連結され、かつこのシュー
タ45が前述のカバー70と一致する位置は、ストッパ
105によって規定される。シュータ45は、シリンダ
103が伸長した状態で前記カバー70と一致する位
置、言い換えると巻付け軸17の下方に位置するセット
位置に通常は配置される。しかし、リング状部材5の形
成工程の最初に、ワイヤの先端部を切断してこれを不要
物として取り除く必要がある場合、シュータ45が正規
の位置にあると、そのワイヤの切れ端が搬送溝75に入
り込んでしまうため、それを避けるためシリンダ103
を収縮させてシュータ45を巻付け軸17から外れた位
置へ退避させれば、ワイヤの切れ端は真っ直ぐ下方に落
下し、搬送溝75に入り込むことを防止できる。
【0037】図6のストッカ13から供給位置P2まで
供給された管部材1を受け取りに行くために、図12に
示す受取り装置107がベッド12上に設けられてい
る。この受取り装置107は、ベッド12上に立設され
た支持フレーム108に固定の昇降シリンダ109と、
このピストンロッドに連結された昇降部110と、この
昇降部110に設けられた図8に示す水平シリンダ11
1と、この水平シリンダ111に取付けられたチャック
112とを備えている。そして、昇降シリンダ109及
び水平シリンダ111が、一定の垂直面内で位置調整さ
れ、前述の供給位置P2にある管部材1を把持し、これ
を図24の結合装置113の、前述したチャック23
(図6を参照)に受け渡す。
【0038】図25に示すようにチャック23は、開閉
作動部(シリンダ等)により、そのチャック23の一対
の爪23aが相対的に接近・離間し、双方の爪間に管部
材1を把持する。チャック23に対する管部材1の垂直
方向の位置はストッパ115(図24)で規定されると
ともに、管部材1とリング状部材5との組付け時(結合
時)の負荷を、管部材1の上端を当接させた上記ストッ
パ115が受ける。チャック23はブラケット116等
を介して結合シリンダ117に連結され、このシリンダ
117は、チャック23を結合のために下降させ、かつ
結合終了で上昇させる。結合シリンダ117は、ホルダ
119を介して水平移動装置120に連結されて、前記
搬送溝75の頭上でその溝に沿って一定量移動できる。
【0039】水平移動装置120は、例えばシリンダ又
はネジ機構等を採用することができ、前述のベッド12
上に立設された支持フレーム121に支持されている。
これによりチャック23は、ストック部13(図6参
照)と、組付け部22との間で水平移動でき、かつ組付
け部22において垂直方向に移動できる。
【0040】図26は、組付け部22の詳細を示すもの
である。搬送ガイド19の搬送溝75においてその組付
け部22には、搬送溝75の底部に開口するピン孔12
3が垂直方向に形成され、ここにリング状部材5の位置
決めピン(クッションピン)124が摺動可能に嵌合さ
れ、かつ圧縮スプリング125等の弾性部材により、搬
送溝75の底部から突出する向きに付勢されている。
【0041】圧縮スプリング125は、ガイドポスト1
26と位置決めピン124の内周面との間に装着され、
その一端が端部プレート127で受けられ、他端がガイ
ドポスト126の頭部で受けられている。位置決めピン
124には、その突出方向(上方限度)を規定するスト
ッパ面としての肩面128が形成され、これが搬送ガイ
ド部材129の底面に当接することで、通常は、位置決
めピン124の上端に形成された面取り部(テーパ部)
130が搬送溝75の底部から若干突出した状態に保た
れる。
【0042】リング状部材5は、前述のプッシャ20、
21ならびにこの位置決めピン124の先端テーパ部1
30により、組付け部22に正確に位置決めされる。そ
のリング状部材5が位置したことを検出する前述のセン
サ100、101は、この例で、搬送ガイド部材129
に形成された貫通孔131、132を経て一方から他方
へ投光し、それが遮られることによりリング状部材5の
存在を確認する。そして、管部材1は前述のチャック2
3(図24参照)により、位置決めピン124の上方か
ら管部材1を下降させ、管部材1が位置決めピン124
の上端に当たった以後も所定量管部材1が下降すること
により、位置決めピン124が圧縮スプリング125の
弾性力に抗して沈み込み、これにより管部材1の先端部
にリング状部材5が嵌まった状態となる。
【0043】そして、管部材1が位置決めピン124を
押下げることにより、リング状部材5が管部材1の先端
から若干内側に入ったところに嵌め込まれると、近接ス
イッチ133がこれを検知し、この信号に基づいて図2
4のシリンダ117の昇降作動が停止し、かつ上昇に転
じることにより、図26の位置決めピン124も圧縮ス
プリング125の弾性力でこれに追従して上昇し、原位
置に復帰する。
【0044】図24のシリンダ117が上昇端まで移動
した後、水平移動装置120によりリング状部材付の管
部材1は、横方向へ移動して、図6のストック部24に
ストックされる。このストック部24は、管部材1を起
立した状態で静止させるピンを備えたもので、このピン
に管部材1が差込まれた状態で圧入を待つこととなる。
【0045】次に、図6の圧入装置25の概略を説明す
る。図27はその平面図、図28はその側面図である。
リング状部材5が嵌められた管部材1は、台136の上
面に形成された装着溝137にセットされ、また、隣接
する台138の装着凹部139に、挿入される側の例え
ばプラグ部材2がセットされる。管部材1の端部を押し
込むために、圧入シリンダ140が設けられ、これのピ
ストンロッド141の先端に押圧ヘッド142が固定さ
れ、そのヘッド142の位置決め穴143内に管部材1
の頭部が入り込むようになっている。
【0046】セットされた管部材1及びプラグ部材2を
上側から押さえるために、図29に示すように、押さえ
部材145が軸147の周りに押さえ位置と退避位置と
の間で回動可能に設けられている。この押さえ部材14
5のレバー部148にシリンダ149のピストンロッド
が軸150により連結され、シリンダ149も軸151
により回動可能に支柱152に支持されている。
【0047】いま、作業者がストック部24にある管部
材1(リング状部材5付)を取り上げて、図28のよう
に台136上にセットするとともに、相手方のプラグ部
材2も台138にセットした後、図6におけるレバース
イッチ(圧入開始スイッチ)26を操作すると、シリン
ダ149が作動して押さえ部材145が上方から管部材
1及びプラグ部材2を押さえる。この状態で図27、図
28に示すシリンダ140が作動し、そのヘッド142
で管部材1をプラグ部材2に一定量圧入し、図3に示す
ようなアッセンブリ7となる。
【0048】図6において、ストック部24に存在する
管部材1は、図示しないセンサが検知している。管部材
1が取り上げられると、この信号に基づき巻付け軸17
が正方向へ1回転(360゜)、又はスプリングバック
を考慮してそれよりやや多く回転させてワイヤWを螺旋
状に巻き付ける。次に、その巻付け軸17をほぼ360
゜逆転させることにより、ワイヤWの螺旋状に巻かれた
部分が巻付け軸17の先端側へ繰り出される。次にこの
繰り出された螺旋部分のほぼ1周分をカッタ18が切断
すると、図16に示すように、その切断された部分はリ
ング状部材5としてシュータ45を滑り落ち、搬送溝7
5を経て図22の組付け部22へ送られる。一方、図6
の受渡し位置P2にある管部材1を図12のチャック1
12が把持して、これを図11のチャック23へ受け渡
す。
【0049】その後、チャック23の下降により図26
に説明したように、管部材1にリング状部材5が嵌め込
まれ、さらに必要に応じ、この装置で圧入工程が行われ
ることとなる。このように、ワイヤを螺旋状に巻いてそ
れをほぼ1周分ずつ切ることにより、1個のリング状部
材を作っては、これを1本の管部材1に組付ける工程を
繰返すため、予め多数のリング状部材5を作っておい
て、個々に供給する場合のように、複雑に絡み合ったり
しない。従って、その絡み防止の措置を講ずる必要もな
く、確実に1本1本自動的にリング状部材5を管部材1
に嵌めることができる。
【0050】なお、以上の説明では、リング状部材5を
管部材1に組み付けた後、さらにこのリング状部材5を
他部材と圧入する装置を含む、組付け・圧入装置を例に
採ったが、圧入装置は省略することもできる。また、以
上の説明で圧入を行う場合、リング状部材5の管部材1
への嵌込みは自動化し、その後の圧入工程は作業者の手
による半自動方式であったが、この圧入まで全自動で行
うこともできる。その場合、図6のストック部24にス
トックされた管部材1を90゜回転可能なハンドにより
圧入装置に水平にセットすること、あるいは圧入を垂直
方向において行うこともできる。
【0051】また、リング状部材をワイヤの螺旋形態か
ら作る場合、ほぼ1周分の螺旋形態に限らず、例えば2
周若しくはそれ以上の螺旋で巻かれたリング状部材を作
り、これを管部材等に装着することもできる。これをロ
ー材として用いる場合、より多くの溶融ローが得られ
る。
【0052】ところで、ワイヤの螺旋状部分をリング状
部材として切り出してから管部材に嵌め込むのではな
く、その螺旋部分を嵌め込んでから切断することもでき
る。例えば、図30、31に概念的に示すように、管部
材1をチャック160で把持し、巻付け軸17と同軸的
に位置決めするとともに、管部材1を巻付け軸17と突
き合わせるように、両者を相対的に接近させる。これは
チャック160を軸方向に移動させる例えばシリンダ、
ネジ軸等によって行う。なお、チャック160は管部材
1を把持できるように、円弧状断面の内面をもつチャッ
ク片160aと160bとが所定の開閉機構(シリン
ダ、レバー機構、カムその他の機構)により、管部材1
を把持する閉状態とこれを開放する開状態とに開閉可能
である。また、そのチャック160の一部(この例では
チャック片160bの端縁160c)が、螺旋状に複数
条に巻かれたワイヤWを切断するための一方の刃部(受
け刃部)となっており、その刃部160cに後述のカッ
タ部が入り込めるように切欠部160dが形成されてい
る。
【0053】一方、 巻付け軸17側には、その軸先端
部に管部材1の内周を入り込ませる位置決め凸部17a
が形成され、またそれに続いて螺旋溝33の形成されて
いない円筒面状の先端外周面17bを有している。さら
に、その巻付け軸17側には、その外周面17bに位置
する螺旋状のワイヤWの線間に入り込んでそのワイヤW
を管部材1側に嵌め込むための板状の嵌込み部材16
1、162が設けられている。ここで、一方の小さい方
の嵌込み部材162は、純然たるカッタ部としてみるこ
ともできるが、このカッタ部162が入り込めるよう
に、前述のチャック160の切欠部160dが形成され
ていて、このカッタ部162の刃部162aがチャック
160の受刃部160cを通過することによるせん断作
用により、螺旋状のワイヤWのほぼ1周分を切断する。
嵌込み部材161及びカッタ部162は、いずれも巻付
け軸17の円筒面状の外周面17bに対応する円弧状の
内周面を有して、その外周面17bにごく接近する閉位
置と、ここから側方に離間した開放位置とに、シリンダ
その他の開閉機構により開閉可能に支持されている。
【0054】そして、ワイヤWが巻付け軸17の正転に
より螺旋溝33に複数条巻き付けられ、その後巻付け軸
17が逆転することにより、ワイヤWの螺旋部分が巻付
け軸17の先端部の外周面17bに繰り出される。その
後、嵌込み部材161及びカッタ部162が閉位置に移
動し、又は予め移動していて、螺旋部分の線間に入り込
んだ状態となる。一方、管部材1はチャック160によ
り把持され、巻付け軸17の先端の位置決め凸部17a
に入り込んで、その巻付け軸17と同心的かつ突き合わ
せ状態とされる(図32)。
【0055】この状態から、図33に示すように、嵌込
み部材161及びカッタ部162がシリンダ等の移動装
置により巻付け軸17及び管部材1の軸方向に移動し、
ワイヤWの螺旋部分のほぼ1周分を管部材1の先端外周
面に嵌め込む。その嵌込み移動の終端で、カッタ部16
2がチャック160の受刃部160cと協動して、その
螺旋部分のほぼ1周分を切断し、巻付け軸17側に位置
する螺旋部分から分断する。これにより管部材1の先端
外周面にそのワイヤ螺旋部分がリング状部材5として嵌
め込まれたことになる。なお、ワイヤWの螺旋状の部分
は螺旋溝33の先端と管部材1との間である程度弾性的
に引き伸ばされることになるが、その量は小さいから何
ら問題は生じない。その後は、必要に応じて前述のよう
な圧入工程を連続して実施するか、あるいは後の圧入工
程のためにそのプリアッセンブリ品をストックすること
になる。
【0056】なお、本発明は以上の幾つかの実施例の記
載に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限りに
おいて種々の変形を施した態様で実施できることはもち
ろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる圧入の一例を示す図。
【図2】圧入後の状態を示す図。
【図3】圧入後の状態でロー材となるリング状部材が装
着された状態を示す図。
【図4】予めリング状部材を管部材に嵌めた状態で圧入
を行う工程を示す図。
【図5】リング状部材を多数作っておいてこれを管部材
に装着する場合の不都合を説明する図。
【図6】本発明の一実施例である組付け装置の全体を概
念的に示す斜視図。
【図7】その工程例を示す説明図。
【図8】図6の組付け装置をより詳細に示す平面図。
【図9】図8の背面図。
【図10】図8とは異なる部分を主体に示す平面図。
【図11】図10の背面図。
【図12】リング状部材を形成する部分の全体を示す側
面図。
【図13】図12の要部拡大図。
【図14】図13のA部分の断面図。
【図15】図13の平面的な要部断面図。
【図16】リング状部材を形成し、かつこれを落下させ
る部分の断面図。
【図17】図16の斜視図。
【図18】カッタとこれを駆動する部分の平面図。
【図19】図18の側面図。
【図20】図19の背面図。
【図21】カッタの作動状態を示す説明図。
【図22】リング状部材の搬送部分の平面図。
【図23】リング状部材の位置決め状態の平面図。
【図24】管部材を組付け部へ位置させるチャックとそ
の近傍の側面図。
【図25】図24の要部を示す平面図。
【図26】組付け部の断面図。
【図27】圧入装置の平面図。
【図28】圧入装置の正面図。
【図29】圧入装置の押さえ機構の側面図。
【図30】ワイヤの螺旋状部分を管部材に嵌め込んでか
ら切断する実施例を概念的に示す図。
【図31】その前半の作用を示す説明図。
【図32】同じく中盤の作用を示す説明図。
【図33】同じく終盤の作用を示す説明図。
【符号の説明】
1 管部材(軸状部材) 2 プラグ部材(別部材) 5 リング状部材 10 リング状部材組付け装置 13 ストッカ 16 リール 17 巻付け軸 18 カッタ 19 搬送ガイド 20、21 プッシャ 22 組付け部 23 チャック 25 圧入装置 30 リング形成部 31 ワイヤガイド 33 螺旋溝 32、34 押付ローラ 40 巻付モータ 45 シュータ 70 カバー 72 窓部材 75 搬送溝 124 位置決めピン 125 圧縮スプリング W ワイヤ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸状部材にリング状部材を嵌め込んで組
    付けるリング部材組付け装置であって、 リング部材の資材となるワイヤを少なくとも1周を超え
    て螺旋状に巻き付ける巻付け軸と、 その巻付け軸を回転させる駆動装置と、 螺旋状に巻かれたワイヤの少なくともほぼ1周分を切断
    して、その螺旋状の少なくともほぼ1周分のワイヤをリ
    ング部材として前記巻付け軸に巻かれているワイヤから
    分離する切断装置と、 その切断されたリング部材を組付け部に位置決めする位
    置決め手段と、 その組付け部に位置させられるリング部材の近傍に軸部
    材を供給する軸部材供給装置と、 それらリング部材と軸部材を相対的に接近させて軸部材
    にリング部材を嵌める結合装置と、 を含むことを特徴とするリング状部材組付け装置。
  2. 【請求項2】 前記巻付け軸は、その外周面に、前記ワ
    イヤを1周を超えて巻き付けるための螺旋溝を備え、 その巻付け軸を回転させる駆動装置は、前記ワイヤのほ
    ぼ1周分以上の螺旋形態を前記螺旋溝において成形する
    ために前記巻付け軸を所定量正転させ、その後巻付け軸
    を所定量逆転させることにより、巻付け軸の螺旋溝に嵌
    まっているワイヤのうち少なくともほぼ1周分が前記逆
    転による螺旋溝のねじ作用により巻付け軸の螺旋溝から
    外れるように繰り出すものであり、 前記切断装置は、そのように巻付け軸の螺旋溝から外部
    に繰出された少なくともほぼ1周分のワイヤ部分を切断
    し、これをリング状部材として巻付け軸から分離するも
    のである請求項1記載のリング状部材組付け装置。
  3. 【請求項3】 前記巻付け軸に隣接して前記ワイヤをそ
    の巻付け軸の螺旋溝に導くワイヤガイドが設けられ、そ
    のワイヤガイドは前記駆動装置により巻付け軸が回転す
    るのに対応して、その1回転で前記螺旋溝の1ピッチに
    相当する距離だけその巻付け軸とほぼ平行な方向に移動
    するようになっている請求項2記載のリング状部材組付
    け装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤガイドは、前記巻付け軸を正
    転及び逆転させる駆動装置によりその巻付け軸の回転と
    同期して、その巻付け軸の1回転で前記螺旋溝の1ピッ
    チに相当する距離だけ往復移動するようになっている請
    求項2又は3に記載のリング状部材組付け装置。
  5. 【請求項5】 前記軸部材は内部が流体の通路となる管
    部材であって、別部材の圧入孔に圧入されるものであ
    り、前記リング状部材はその両者の圧入の境界部に位置
    させられて加熱による溶融によりその圧入の境界部をシ
    ールするロー材の役割を果たすものであり、そのために
    前記リング状部材が前記圧入に先立ち前記管部材の先端
    部に嵌め込まれて、その状態で前記管部材が前記別部材
    の圧入孔に圧入されるようになっている請求項1ないし
    4のいずれかに記載のリング状部材組付け装置。
  6. 【請求項6】 軸状部材にリング状部材を嵌め込んで組
    み付けるリング部材組付け装置であって、 リング部材の資材となるワイヤを少なくとも1周を超え
    て螺旋状に巻き付ける巻付け軸と、 その巻付け軸を回転させる駆動装置と、 螺旋状に巻かれたワイヤの少なくともほぼ1周分を、前
    記巻付け軸と同軸的に近接して位置させられた前記軸状
    部材の先端部に、前記巻付け軸から伸長させて嵌め込む
    嵌込み装置と、 その嵌込みが完了した後に、その嵌め込まれた少なくと
    もほぼ1周分のワイヤ部分をリング部材として切断する
    ことにより前記巻付け軸に巻かれているワイヤ部分から
    分離する切断装置と、 を含むことを特徴とするリング状部材組付け装置。
  7. 【請求項7】 軸状部材にリング状部材を嵌め込んで組
    み付けるリング部材組付け装置であって、 リング部材の資材となるワイヤを少なくとも1周を超え
    て螺旋状に巻き付ける巻付け軸と、 その巻付け軸を回転させる駆動装置と、 前記軸状部材を前記巻付け軸に対し同軸的に近接して配
    置する位置決め部材と、 螺旋状に巻かれたワイヤの少なくともほぼ1周分を、前
    記巻付け軸と同軸的に近接して位置させられた前記軸状
    部材の先端部に、前記巻付け軸から伸長させて嵌め込む
    嵌込み部材と、 その嵌込み部材側にワイヤの切断のための一方の刃部
    を、前記位置決め部材側にその刃部を受ける他方の刃部
    を備え、前記嵌込みのための移動を利用して、その嵌め
    込まれた少なくともほぼ1周分のワイヤ部分をリング部
    材として切断することにより前記巻付け軸に巻かれてい
    るワイヤ部分から分離する切断装置と、 を含むことを特徴とするリング状部材組付け装置。
  8. 【請求項8】 軸状部材にリング状部材を嵌め込んで組
    み付けるリング部材組付け装置であって、 リング部材の資材となるワイヤを少なくとも1周を超え
    て螺旋状に巻き付ける巻付け軸と、 その巻付け軸を回転させる駆動装置と、 前記軸状部材を前記巻付け軸に対し同軸的に近接して配
    置するとともに、その軸状部材を開閉可能に把持し、か
    つ前記ワイヤの切断のための刃部を有するチャックと、 螺旋状に巻かれたワイヤの少なくともほぼ1周分を、前
    記巻付け軸と同軸的に近接して位置させられた前記軸状
    部材の先端部に、前記巻付け軸から伸長させて嵌め込む
    とともに、前記ワイヤの切断のための刃部を有する嵌込
    み部材とを備え、 前記嵌込みのための移動の終端近傍において、前記嵌込
    み部材の刃部と前記チャックの刃部とにより、その嵌め
    込まれた少なくともほぼ1周分のワイヤ部分をリング部
    材として切断し、前記巻付け軸に巻かれているワイヤ部
    分から分離する切断装置と、 を含むことを特徴とするリング状部材組付け装置。
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Cited By (9)

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