JPH11319661A - 塗布容器 - Google Patents

塗布容器

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JPH11319661A
JPH11319661A JP13361298A JP13361298A JPH11319661A JP H11319661 A JPH11319661 A JP H11319661A JP 13361298 A JP13361298 A JP 13361298A JP 13361298 A JP13361298 A JP 13361298A JP H11319661 A JPH11319661 A JP H11319661A
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JP
Japan
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brush
diaphragm
coating
tip
coated
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JP13361298A
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English (en)
Inventor
Tomoshi Fujita
知士 藤田
Suketoshi Sago
祐稔 佐合
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KOWA SPINNING CO Ltd
Original Assignee
KOWA SPINNING CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被塗布面における所望の狭い箇所に液体または
ゲルを均一に塗布すると同時に、一定の接触圧をもって
被塗布面を摩擦することが可能で、且つ、低コストな塗
布容器を提供する。 【解決手段】塗布容器1の使用時に各刷毛53の先端を
被塗布面Pに押し当てると、可撓性を有するドーム状の
ダイヤフラム52が各刷毛53からの押圧力により押し
つぶされて変形し、ダイヤフラム52の上面に同心円状
に植立された各刷毛53が中央部に向かって傾斜し、各
刷毛53の毛先面が水平となって毛先の密度が高くな
り、ほぼ平坦な被塗布面Pに対して各刷毛53の毛先が
密着する。それと同時に、ダイヤフラム52の中心部5
2aが弁体25の先端部に当接して、各付勢部材24に
よって付勢支持された弁体25を嵌着筒21内に押し込
む。すると、弁体25と弁座43の透孔44とに間隙が
生じ、収容部材3内の塗布液は矢印Bに示す流路を通っ
て各刷毛53に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布容器に係り、詳
しくは、刷毛を用いて液体またはゲルを被塗布面に塗布
するための塗布容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、スポンジやフェルトなどによって形成された柔軟
な塗布部材を容器に取着し、容器の注出口から吐出した
液体またはゲルを塗布部材を介して被塗布面に塗布する
ようにした塗布容器が種々提案されている。しかし、柔
軟な塗布部材を用いた場合には、塗布と同時に一定の接
触圧をもって被塗布面を摩擦することができず、例え
ば、薬用液を患部に擦り込むことや、洗剤液を汚れた箇
所に塗布しながら汚れを擦り取ることはできなかった。
【0003】そこで、塗布部材として刷毛を用いること
により、塗布と同時に一定の接触圧をもって被塗布面を
摩擦することが可能な塗布容器が提案されている。この
ような刷毛を用いた塗布容器では、被塗布面における所
望の狭い箇所に液体またはゲルを均一に塗布するため
に、容器の注出口から吐出した液体またはゲルを刷毛の
毛先面全面に均一に広げると共に、毛先面を狭くするこ
とが必要である。そのためには、刷毛の植立密度を高く
することが考えられる。
【0004】ところで、刷毛を用いた塗布容器には、製
造コストを低減するために、刷毛と刷毛台とを柔軟な合
成樹脂によって一体成形しているものがある。しかし、
刷毛と刷毛台とを一体成形した場合には、刷毛の植立密
度を高くするのが難しいという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、被塗布面における所望
の狭い箇所に液体またはゲルを均一に塗布すると同時
に、一定の接触圧をもって被塗布面を摩擦することが可
能で、且つ、低コストな塗布容器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、可撓性を有する
ダイヤフラムと、当該ダイヤフラム上面に植立られた刷
毛とから成る塗布具と、塗布液を収容する収容部材と、
当該収容部材内の塗布液を前記塗布具の刷毛に供給する
塗布液供給手段とを備えた塗布容器であって、前記刷毛
の先端を被塗布面に押し当てた際に、前記刷毛からの押
圧力により前記ダイヤフラムが変形し、その変形に伴
い、前記刷毛が中央部に向かって傾斜して刷毛の先端密
度を高めるようにした塗布容器をその要旨とする。
【0007】従って、本発明によれば、刷毛の植立密度
が低い場合でも、刷毛が中央部に向かって傾斜するた
め、刷毛の先端密度を高くすることが可能になり、毛先
面を狭くすることができる。そのため、ダイヤフラムと
刷毛とを合成樹脂により一体成形して製造コストを低減
した場合でも、塗布液の塗布と同時に被塗布面を刷毛に
より一定の接触圧をもって摩擦すると共に、被塗布面に
おける所望の狭い箇所に塗布液を均一に塗布することが
できる。また、被塗布面に対して刷毛の毛先面が円を描
くように塗布容器全体を廻すことにより、被塗布面の広
い範囲に対して、塗布液を均一に効率よく塗布すること
もできる。
【0008】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の塗布容器において、前記刷毛が中央部に向かっ
て傾斜して刷毛の先端密度が高められた際に、刷毛の毛
先面が水平になることをその要旨とする。従って、本発
明によれば、水平な被塗布面に対して刷毛の毛先面を密
着させることが可能になり、被塗布面に塗布液を効率的
に塗布することができる。
【0009】ところで、請求項3に記載の発明のよう
に、請求項1または請求項2に記載の塗布容器におい
て、前記ダイヤフラムの過度な変形を規制するための規
制部材を設けるようにしてもよい。また、請求項4に記
載の発明のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載
の塗布容器において、前記ダイヤフラムに外力が加わら
ない状態では、前記ダイヤフラムがドーム状を成すよう
にしてもよい。
【0010】次に、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の塗布容器において、前記塗
布液供給手段は、前記収容部材の開口部を塞ぐ基体と、
当該基体に穿設された透孔に嵌合されて当該透孔を塞ぐ
弁体と、前記基体の透孔に対して前記弁体を付勢させる
付勢部材とを備え、前記ダイヤフラムが変形した際に、
変形したダイヤフラムによって前記弁体が押圧され、前
記基体の透孔と前記弁体とに間隙が形成されて、当該間
隙から前記収容部材内の塗布液が前記塗布具の刷毛に供
給されることをその要旨とする。
【0011】従って、本発明によれば、刷毛の先端を被
塗布面に押し当てるだけで、収容部材内の塗布液が刷毛
に供給されるため、塗布液の塗布を一動作で行うことが
可能になり、使い勝手を向上させることができる。尚、
以下に述べる発明の実施の形態において、特許請求の範
囲または課題を解決するための手段に記載の「塗布液供
給手段」は基体31,透孔44,弁体25,付勢部材2
4から構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1に、本実施形態の塗布
容器1の一部断面正面図を示す。また、図2に、塗布容
器1からキャップ2を外した状態の平面図を示す。そし
て、図3に、塗布容器1の要部断面正面図を示す。
【0013】塗布容器1は、収容部材3,弁部材4,塗
布部材5から構成されている。収容部材3は、液体また
はゲルを収容する楕円筒状の胴部11と、胴部11の底
を塞ぐ底部12と、胴部11の開口部に設けられた口筒
部13とから構成されており、各部11〜13は可撓性
の合成樹脂によって一体成形されている。そして、口筒
部13の外壁にはキャップ2を螺着するためのネジ14
が刻設されている。
【0014】図4(a)に弁部材4の平面図、図4
(b)に図4(a)におけるX−X線断面図を示す。弁
部材4は、口筒部13の内壁に嵌着される円筒状の嵌着
筒21と、嵌着筒21の上端周縁部から外側に突設され
たフランジ22と、嵌着筒21の上端周縁部から上方に
突設された嵌合リング23と、嵌着筒21内に設けられ
た付勢部材24および弁体25とから構成されており、
各部材21〜25は可撓性の合成樹脂によって一体成形
されている。
【0015】円錐形の弁体25の下端部には、一定幅で
厚みの薄い板材がU字状に曲げられて成る4つの付勢部
材24が四方に延びるように配設されている。各付勢部
材24の一端は弁体25の下端部に取り付けられ、各付
勢部材24の他端は嵌着筒21の内壁に取り付けられて
いる。そして、弁体25は、各付勢部材24によって付
勢支持され、嵌着筒21の横断面における中心位置に保
持されている。また、各付勢部材24と嵌着筒21の内
壁とに間隙26が形成されている。
【0016】塗布部材5は、規制部材としての基体3
1,塗布具32,固定部材33から構成されている。図
5(a)に基体31の平面図、図5(b)に図5(a)
におけるX−X線断面図を示す。
【0017】基体31は、弁部材4の嵌合リング23の
内壁に嵌合される円筒状の筒体41と、筒体41の上端
周縁部から外側に突設されたフランジ42と、筒体41
の上端を塞ぐ弁座43とから構成されており、各部材4
1〜43は合成樹脂によって一体成形されている。そし
て、上面が平坦な弁座43の中央には、弁体25に嵌合
される透孔44が穿設されている。
【0018】図6(a)に塗布具32の平面図、図6
(b)に図6(a)におけるX−X線断面図を示す。塗
布具32は、基体31のフランジ42の外壁に嵌合され
る円筒状の嵌合筒51と、嵌合筒51の上端を塞ぐドー
ム状(球面状)のダイヤフラム52と、ダイヤフラム5
2を刷毛台としてその上面に植立された刷毛53とから
構成されており、各部材51〜53は柔軟な可撓性の合
成樹脂によって一体成形されている。そして、ダイヤフ
ラム52の中心部52aを囲む位置に4つの注出口54
が穿設されており、刷毛53は各注出口54を囲むよう
に同心円状に植立されている。また、嵌合筒51および
ダイヤフラム52の接続部分における内側には、断面V
字状の切り欠き部55がダイヤフラム52の外周に沿っ
て形成されている。
【0019】図3に示すように、固定部材33は、弁部
材4の嵌合リング23および塗布具32の嵌合筒51の
外壁に嵌合される円筒状の固定筒61と、固定筒61の
上端周縁部から内側に突設されたフランジ62とから構
成されており、固定筒61およびフランジ62は可撓性
の合成樹脂によって一体成形されている。
【0020】図7に、キャップ2の一部断面正面図を示
す。キャップ2は、略円筒状の筒部71と、筒部71の
上端を塞ぐ頂部72とから構成されており、筒部71お
よび頂部72は合成樹脂によって一体成形されている。
筒部71の内壁には段部73が形成され、段部73から
開口部までは拡径されて拡径部74が形成され、段部7
3から頂部72までの空間に刷毛53の収容部76が形
成されている。拡径部74には、収容部材3の口筒部1
3のネジ14に螺合するネジ75が刻設されている。
【0021】次に、上記のように構成された塗布容器1
の各部分の組み立て方について、図3を参照しながら説
明する。まず、収容部材3の口筒部13から胴部11内
に、被塗布面に塗布するための液体またはゲル(以下、
塗布液という)を注入する。ここで、塗布液としては、
薬用液,化粧料,洗剤液,塗料などがある。
【0022】次に、収容部材3の口筒部13の内側に弁
部材4の嵌着筒21を嵌着し、弁部材4のフランジ22
を口筒部13の上端部分に当接させる。すると、収容部
材3および弁部材4は可撓性を有するため、収容部材3
に対して弁部材4が脱落不能に取着される。
【0023】続いて、弁部材4の嵌合リング23の内側
に基体31の筒体41を嵌合し、基体31のフランジ4
2を嵌合リング23の上端部分に当接させる。すると、
弁部材4は可撓性を有するため、弁部材4に対して基体
31が脱落不能に取着される。
【0024】次に、基体31のフランジ42の外側に塗
布具32の嵌合筒51を嵌合し、嵌合筒51の下端部分
を弁部材4の嵌合リング23の上端部分に当接させる。
すると、塗布具32は可撓性を有するため、基体31に
対して塗布具32が脱落不能に取着される。
【0025】続いて、弁部材4の嵌合リング23および
塗布具32の嵌合筒51の外側に、固定部材33の固定
筒61を嵌合し、固定筒61の下端部分を弁部材4のフ
ランジ22に当接させると共に、固定部材33のフラン
ジ62を塗布具32のダイヤフラム52の周縁部に当接
させる。すると、弁部材4,塗布具32,固定部材33
はそれぞれ可撓性を有するため、弁部材4および塗布具
32に対して固定部材33が脱落不能に取着される。
【0026】その結果、弁部材4と固定部材33との間
で基体31および塗布具32が挟持されて各部材3〜5
が一体化され、塗布容器1の組み立てが完了する。この
状態において、基体31の弁座43に対して各刷毛53
が垂直に位置するように、各刷毛53はダイヤフラム5
2の上面に立設されている。
【0027】また、各付勢部材24によって付勢支持さ
れた弁部材4の弁体25が、基体31の弁座43の中央
に穿設された透孔44に嵌合され、弁体25によって透
孔44が隙間なく塞がれると共に、弁体25の先端部分
が弁座43の上面から突出される。その結果、基体31
および弁部材4によって収容部材3の口筒部13に栓が
された状態になり、収容部材3が密閉される。
【0028】そして、ドーム状のダイヤフラム52の内
側と弁座43の平坦な上面とには間隙81が形成され
る。ところで、図1に示すように、塗布容器1にキャッ
プ2を被せ、塗布容器1の口筒部13のネジ14に対し
てキャップ2の拡径部74のネジ75を螺合すると、各
刷毛53がキャップ2の収容部76内に収容される。こ
の状態において、各刷毛53は毛先を含めて収容部76
の内壁に接触しないようになっている。また、固定部材
33のフランジ62にキャップ2の段部73が当接し、
収容部76が密閉される。その結果、刷毛53に付着し
た塗布液がキャップ2の収容部76から外部へ漏出する
のを防ぐことができる。そして、刷毛53に付着した塗
布液が、万が一、収容部76から漏出したとしても、各
ネジ14,75の螺合により、その塗布液がキャップ2
の外部へ漏出するのを防ぐことができる。
【0029】次に、塗布容器1の使用態様について、図
8を参照しながら説明する。前記のように、各付勢部材
24によって付勢支持された弁体25によって透孔44
が隙間なく塞がれ、収容部材3が密閉されている。その
ため、塗布容器1からキャップ2を外した状態でも、各
刷毛53に対して外力を加えない場合には、収容部材3
内の塗布液が透孔44から漏出することはない。
【0030】塗布容器1の使用時には、各刷毛53の先
端を被塗布面Pに押し当てる。すると、可撓性を有する
ドーム状のダイヤフラム52が各刷毛53からの押圧力
により押しつぶされて変形し、ダイヤフラム52と弁座
43との間隙81が小さくなる。ここで、ダイヤフラム
52の変形は弁座43によって規制されるため、ダイヤ
フラム52が不要に変形し過ぎることはない。
【0031】このダイヤフラム52の変形に伴って、ダ
イヤフラム52の上面に同心円状に植立された各刷毛5
3が中央部に向かって傾斜し、各刷毛53の毛先面がほ
ぼ水平となって各刷毛53の毛先の密度(先端密度)が
高くなる。そして、ほぼ平坦な被塗布面Pに対して、ほ
ぼ水平となった各刷毛53の毛先が密着する。
【0032】尚、ダイヤフラム52の周縁部は固定部材
33のフランジ62によって固定され、嵌合筒51およ
びダイヤフラム52の接続部分にはダイヤフラム52の
外周に沿って断面V字状の切り欠き部55が形成されて
いるため、ダイヤフラム52は容易に変形することがで
きる。
【0033】そして、ダイヤフラム52の変形に伴っ
て、ダイヤフラム52の中心部52aが弁体25の先端
部に当接し、図8の矢印Aに示すように、弁体25を嵌
着筒21内に押し込む。すると、弁体25と弁座43の
透孔44とに間隙が生じ、図8の矢印Bに示すように、
収容部材3内から、各付勢部材24と嵌着筒21の内壁
との間隙26→間隙81→弁体25と透孔44との間隙
→ダイヤフラム52の各注出口54に至る流路が形成さ
れる。そのため、収容部材3内の塗布液は矢印Bに示す
流路を通って各刷毛53に供給される。
【0034】ここで、塗布液の粘度が低い場合には、図
8に示すように、各刷毛53の毛先を下向きにした状態
で被塗布面Pに押し当てるだけで、重力によって各注出
口54から塗布液が自然に流出する。しかし、塗布液の
粘度が高い場合には、各刷毛53の毛先を被塗布面Pに
押し当てた状態で収容部材3の胴部11を押圧すること
により、各注出口54から塗布液を強制的に流出させる
ことができる。また、各刷毛53の毛先を上向きにした
状態で被塗布面Pに押し当てた場合にも、収容部材3の
胴部11を押圧することにより、重力に抗して各注出口
54から塗布液を強制的に流出させることができる。
【0035】そして、各注出口54から各刷毛53に供
給された塗布液は、各刷毛53の毛先を介して被塗布面
に塗布される。このように、本実施形態の塗布容器1に
よれば、以下の効果を得ることができる。
【0036】嵌合筒51,ダイヤフラム52,刷毛53
から成る塗布具32は、製造コストを低減するために合
成樹脂によって一体成形されていることから、刷毛53
の植立密度を高くすることが難しい。しかし、塗布容器
1においては、ダイヤフラム52の変形に伴って同心円
状に植立された各刷毛53が中央部に向かって傾斜する
ため、各刷毛53の毛先の密度(先端密度)を高くする
ことが可能になり、毛先面を狭くすると共に、塗布液を
毛先面全面に均一に広げることができる。
【0037】従って、塗布液の塗布と同時に被塗布面P
を各刷毛53により一定の接触圧をもって摩擦すると共
に、被塗布面Pにおける所望の狭い箇所に塗布液を均一
に塗布することが可能になり、例えば、適量の薬用液を
狭い患部に擦り込むことや、適量の洗剤液を狭い箇所に
塗布しながら汚れを擦り取ることができる。
【0038】また、被塗布面Pに対して各刷毛53の毛
先面が円を描くように塗布容器1を廻すことにより、被
塗布面Pの広い範囲に対して、塗布液を均一に効率よく
塗布することもできる。そして、各刷毛53の先端を被
塗布面Pに押し当てるだけで、図8の矢印Bに示す流路
が形成されて収容部材3内の塗布液が各刷毛53に供給
されるため、塗布液の塗布を一動作で行うことが可能に
なり、使い勝手を向上させることができる。
【0039】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることが
できる。 (1)付勢部材24の数は、弁体25を確実に付勢支持
できるならば4つに限らず、2つ又は3つにしてもよ
く、5つ以上にしてもよい。
【0040】(2)薄い板材がU字状に曲げられて成る
付勢部材24を、他の構造のばね(例えば、弦巻ばね,
板ばね等)に置き換えてもよい。また、付勢部材24を
嵌着筒21および弁体25とは別の弾性材料(例えば、
合成樹脂,金属など)にて形成し、塗布容器1の組立時
に嵌着筒21および弁体25に付勢部材24を取り付け
るようにしてもよい。
【0041】(3)刷毛53をダイヤフラム52および
嵌合筒51とは別材料にて形成し、ダイヤフラム52の
上面に刷毛53を植毛するようにしてもよい。このよう
にすれば、刷毛53の材料を用途に応じて適宜選択する
ことができる。また、この場合には、刷毛53を複数本
の毛束にした状態でダイヤフラム52に植毛してもよ
い。
【0042】(4)ダイヤフラム52を可撓性を有する
適宜な材料(例えば、各種発泡材,不織布,織布,フェ
ルト,ネットなど)を用いて形成し、そのダイヤフラム
52の上面に刷毛53を植毛するようにしてもよい。こ
の場合、ダイヤフラム52の形成材料として、滲出性を
有する材料(例えば、連続気泡を有する発泡材,不織
布,織布,フェルト,ネットなど)を用いれば、ダイヤ
フラム52の全面から塗布液を滲出させることが可能に
なるため、注出口54を省くことができる。
【0043】(5)可撓性を有するダイヤフラム52を
平板状に形成し、基体31の上面を逆ドーム状(逆球面
状)に湾曲させるようにしてもよい。この場合にも、各
刷毛53の先端を被塗布面Pに押し当てることにより、
基体31上面の形状に沿ってダイヤフラム52が変形
し、その変形に伴って、ダイヤフラム52の上面に同心
円状に植立された各刷毛53が中央部に向かって傾斜
し、各刷毛53の毛先面がほぼ水平となって各刷毛53
の毛先の密度が高くなる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
被塗布面における所望の狭い箇所に液体またはゲルを均
一に塗布すると同時に、一定の接触圧をもって被塗布面
を摩擦することが可能で、且つ、低コストな塗布容器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の塗布容器の一
部断面正面図。
【図2】一実施形態の塗布容器からキャップを外した状
態の平面図。
【図3】一実施形態の塗布容器の要部断面正面図。
【図4】図4(a)は一実施形態の塗布容器を構成する
弁部材の平面図。図4(b)は図4(a)におけるX−
X線断面図。
【図5】図5(a)は一実施形態の塗布容器を構成する
基体の平面図。図5(b)は図5(a)におけるX−X
線断面図。
【図6】図6(a)は一実施形態の塗布容器を構成する
塗布具の平面図。図6(b)は図6(a)におけるX−
X線断面図。
【図7】一実施形態の塗布容器のキャップの一部断面正
面図。
【図8】一実施形態の塗布容器の使用態様を説明するた
めの要部断面正面図。
【符号の説明】
1…塗布容器 3…収容部材 24…付勢部材
25…弁体 31…規制部材としての基体 32…塗布具 44
…透孔 52…ダイヤフラム 53…刷毛

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するダイヤフラムと、当該ダ
    イヤフラム上面に植立られた刷毛とから成る塗布具と、 塗布液を収容する収容部材と、 当該収容部材内の塗布液を前記塗布具の刷毛に供給する
    塗布液供給手段とを備えた塗布容器であって、 前記刷毛の先端を被塗布面に押し当てた際に、前記刷毛
    からの押圧力により前記ダイヤフラムが変形し、その変
    形に伴い、前記刷毛が中央部に向かって傾斜して刷毛の
    先端密度を高めるようにしたことを特徴とする塗布容
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗布容器において、 前記刷毛が中央部に向かって傾斜して刷毛の先端密度が
    高められた際に、刷毛の毛先面が水平になることを特徴
    とする塗布容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の塗布容
    器において、 前記ダイヤフラムの過度な変形を規制するための規制部
    材を備えたことを特徴とする塗布容器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗
    布容器において、 前記ダイヤフラムに外力が加わらない状態では、前記ダ
    イヤフラムがドーム状を成すことを特徴とする塗布容
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗
    布容器において、 前記塗布液供給手段は、 前記収容部材の開口部を塞ぐ基体と、 当該基体に穿設された透孔に嵌合されて当該透孔を塞ぐ
    弁体と、 前記基体の透孔に対して前記弁体を付勢させる付勢部材
    とを備え、 前記ダイヤフラムが変形した際に、変形したダイヤフラ
    ムによって前記弁体が押圧され、前記基体の透孔と前記
    弁体とに間隙が形成されて、当該間隙から前記収容部材
    内の塗布液が前記塗布具の刷毛に供給されることを特徴
    とする塗布容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007070963A1 (en) * 2005-12-23 2007-06-28 Robert Withoos A liquid dispensing applicator with flexible valve member
JP2011031922A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 塗布容器
JP2011031928A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 塗布容器
JP2011136712A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Taisei Kako Co Ltd 塗布容器

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