JPH11319595A - 解砕機 - Google Patents

解砕機

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JPH11319595A
JPH11319595A JP13936498A JP13936498A JPH11319595A JP H11319595 A JPH11319595 A JP H11319595A JP 13936498 A JP13936498 A JP 13936498A JP 13936498 A JP13936498 A JP 13936498A JP H11319595 A JPH11319595 A JP H11319595A
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JP
Japan
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blade
unit
fixing
unit blade
main body
Prior art date
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Application number
JP13936498A
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English (en)
Inventor
Teruji Watajima
輝二 綿島
Noriaki Nakamura
法明 中村
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Nakayama Iron Works Ltd
Original Assignee
Nakayama Iron Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単位刃とこれを固定するための固定手段の同時
交換可能にする。 【構成】単位刃12を交換自在にドラム本体18に個別
に交換自在に取りつける。その替刃構造は、単位刃12
を固定する固定手段である単位刃固定用介在体19の交
換をも可能にする。単位刃12は、ドラム本体と単位刃
固定用介在体19との間に介設される。単位刃固定用介
在体19は、着脱体によりドラム本体に固定される。そ
の介在体19をドラム本体18に固着しない限り単位刃
12をドラム本体18に固着することができず、逆に、
介在体19をドラム本体18から離脱させない限り単位
刃12をドラム本体18から離脱させることができな
い。介在体19も単位刃12も、ドラムの外周を形成す
る円筒体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、単位刃を個別に交
換することができる解砕機に関し、更に詳しくは、さま
ざまな解体対象物の解体に対応できその単位刃の交換作
業が容易な替刃構造を有する解砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】ジョークラッシャは、亀裂が生じて分裂
しやすい原石の破砕に適しているが、金属と樹脂が複合
した家電機器、異種の樹脂が複合した家具などの破砕又
は解体には、ロールクラッシャが適している。ロールク
ラッシャは、対向して互いに逆方向に回転する2体のロ
ータ又はロールから構成されている。各ロールには、通
常、多くの刃が取りつけられている。複合材料からでき
ている解体対象物は、両ロールの間に挟まれる。
【0003】内部応力により自ら破断する石とは違っ
て、複合材料からできている家電機器などは、変形して
潰れるが破断されないことがしばしば起こる。このよう
な場合、対向して接近しあって解体対象物にくい込む刃
の方に局所的応力が発生してその部分即ち刃先部分に亀
裂が生じ刃の方が破断し欠損することがしばしば起こ
る。
【0004】このようなロール破砕機の刃は、多くの刃
から形成される刃群として提供されることが好ましい。
即ち、このような刃群の要素である単位刃は、個別に交
換されることが好ましい。そのような刃群構成のロール
クラッシャが、実開平6−57429号、特開平7−2
51094号等で知られている。このような公知のロー
ルクラッシャの替刃構造は、単位刃をそれぞれに個別に
交換することができるものであるが、単位刃を固定する
ために用いる固定手段を交換することができず、また、
その固定手段の交換作業が困難である。
【0005】解体対象物のリサイクルは、最近、各分野
で要請されている。例えば、ビル解体時に生じるコンク
リートは、最近は、その現場で破砕され再び建築資材の
ためにその場で使用されている。コンクリートの破砕の
ために、本発明者等によって改良されたジョークラッシ
ャが現在活躍している。
【0006】このような改良されたジョークラッシャで
も、鉄筋コンクリートの破砕にはなお問題があることが
気づかれるようになった。ジョークラッシャは、鉄筋部
分とコンクリート部分を剥がすのには適しているが、コ
ンクリート部分が剥がされた鉄筋の破断には不適切であ
る。鉄筋コンクリートの破砕・解体には、むしろ、ロー
ルクラッシャの方が適していることが気づかれるように
なった。但し、鉄筋部分が対向して逆方向に回転しなが
ら接近しあう両側の刃は金属を挟み込み金属を破断する
代わりに自らが欠損することが頻発するようになった。
【0007】建設現場でリサイクルのために用いられる
クラッシャの運転停止は、建設計画へ影響を及ぼし始め
ている。また、刃が受ける衝撃は刃の磨耗・欠損を招く
だけでなく、刃を固定するための固定手段の磨耗・欠損
も招き始めている。刃と同時に固定手段の交換も容易に
行うようにすることが望まれている。
【0008】更に、解体対象物の多様化に応じて用いら
れる複数種の単位刃の交換を行う替刃構造を簡略化する
ことも要請されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、刃も
刃の固定手段も容易に交換できる解砕機を提供すること
にある。
【0010】本発明の他の目的は、刃と刃の固定手段を
同時に交換できる解砕機を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、2種の単位刃と刃の
固定手段を同時に交換できる刃の替刃構造を備えた解砕
機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による解砕機は、
互いに対向して配置され互いに逆方向に回転するドラム
本体と、そのドラム本体に個別に取りつけられる複数の
単位刃と、その単位刃を交換自在にドラム本体に個別に
取りつけるための複数の単一替刃手段とからなり、その
替刃手段は、ドラム本体と単位刃の間に介設される単位
刃固定用介在体と、単位刃固定用介在体を前記ドラム本
体に着脱自在に固定するための着脱体とを備え、従っ
て、その単位刃固定用介在体をそのドラム本体に固着し
ない限りその単位刃をそのドラム本体に固着することが
できず、逆に、単位刃固定用介在体をそのドラム本体か
ら離脱させない限りその単位刃をそのドラム本体から離
脱させることができないように構成されている。単位刃
は、単位刃固定用介在体以外の固着手段ではドラム本体
には固定されていない。
【0013】刃を取り換える場合には、固定手段を構成
するその単位刃固定用介在体をもそのドラム本体から離
脱させるようになっているから、刃を交換する際に単位
刃固定用介在体をも交換することができる。その単位刃
固定用介在体とその単位刃は、共通の着脱体により、ド
ラム本体に着脱されるから、その替刃構造がシンプルで
ある。
【0014】その着脱体は、その単位刃固定用介在体及
びそのドラム本体に貫通するピン又はねじであることが
好ましい。そのピンとそのドラム本体との間に弾性体が
介設されていることは、特に、好ましい。その弾性体の
存在は、単位刃固定用介在体をドラム本体に固着したと
きに同時に単位刃をもドラム本体に位置決めして強固に
固着することができる。但し、単位刃の完全固定は必要
ではない。破砕原理からみて明らかなように、刃はドラ
ム又はロータから離脱しなければよく、刃は破砕力を受
けて自ら定位置に固定されることになる。
【0015】このようなドラム本体には、嵌込用穴が形
成されることが好ましい。その単位刃及び単位刃固定用
介在体は、嵌込用穴に嵌め込まれ、その嵌込用穴として
は、その単位刃を嵌め込む第1嵌込刃とその単位刃固定
用介在体を嵌め込む第2嵌込用穴とで形成され、且つ、
それら両嵌込穴は連続していることが好ましい。
【0016】更に、単位刃固定用介在体がドラム本体に
固着されたとき、その単位刃とその単位刃固定用介在体
とが凹凸嵌合するための凹凸部分がこれら単位刃と単位
刃固定用介在体とに振り分けられて形成されていること
が好ましい。
【0017】単位刃は、群の要素として設けられてい
る。その群は、単位刃が周方向に並ぶ複数の周方向刃群
とその同じ単位刃が軸方向に並ぶ複数の軸方向刃群とか
ら形成されている。複数の周方向刃群からそれぞれに各
1が選択される単一要素の複数の単位刃は順次に周方向
に位相がずれていることが好ましい。即ち、複数の単位
刃は、1体の円筒状ドラムの周面上にある1本の螺旋状
線上に配置されている。このような配置によれば、解体
対象物は両ドラム間で軸方向にも回転方向にも移動させ
られながら、その両ドラム間で巻き込まれる。このよう
な巻き込みは、例えば鉄筋コンクリートの鉄筋部分から
コンクリート部分をひき剥がすような作用を生じさせそ
の解体を促進する。
【0018】刃は、回転方向にその前後を逆転させて用
いることができるように、鏡面対称に形成されているこ
とが好ましい。単位刃が2種ある場合には、その2種の
2体の単位刃に対応して1体の単位刃固定用介在体が対
応するようにすることが好ましい。単位刃固定用介在体
の1回の着脱作業により、2種2体の単位刃の交換作業
が可能である。
【0019】更に、単位刃に翼部分を形成しその翼部分
の外周面を円筒面として形成して、その円筒面により実
質的にドラム本体の外周面を形成させることが好まし
い。この場合には、その翼部分を刃と一体に形成してそ
の翼部分をその刃部分の材料と同一の材料で形成するこ
とにより、磨耗が少ないドラム本体を低廉に形成するこ
とができる。このような刃と同一材料による形成は、単
位刃固定用介在体の翼部分にも適用することができる。
単位刃固定用介在体の翼部分と単位刃の翼部分とで、実
質的にドラムの外形を形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図を参照して、本発明によ
るロール解砕機の実施の形態を説明する。図1は解砕機
を示している。その解砕機の機械台1に第1軸受2が両
側に固定され設けられている。両側の第1軸受2に第1
駆動軸3が回転自在に支持されている。第1駆動軸3
は、第1駆動モータ4により駆動される。第1駆動軸3
と第1駆動モータ4との間には、図2に示されるよう
に、チェーン、スプロケット等からなる第1減速手段5
が介設されている。
【0021】機械台1に第2軸受6が両側に固定され設
けられている。両側の第2軸受6に第2駆動軸7が回転
自在に支持されている。第2駆動軸7は、第2駆動モー
タ8により駆動される。第2駆動軸7と第2駆動モータ
8との間には、図2に示されるように、チェーン、スプ
ロケット等からなる第2減速手段9が介設されている。
【0022】第1駆動軸3には、これと一体にドラムで
ある第1ロータ本体11が固定され設けられている。第
1ロータ本体11は、周方向刃群と軸方向刃群とを備え
ている。周方向刃群に含まれる複数の単位刃12Aは、
第1ロータ本体11の外周域で周方向に等間隔で配置さ
れている。
【0023】軸方向刃群に含まれる複数の単位刃12B
は、第1ロータ本体11の外周域で軸方向に等間隔で配
置されている。ある特定の単位刃12Aとある特定の単
位刃12Bは、群の要素として性格は異なるが、同一体
である。以下この明細書において周方向刃群に含まれる
か軸方向刃群に含まれるかに関して言及する必要がない
場合には、同一体としてそれに同じ参照番号12を用い
る。
【0024】第2駆動軸7には、これと一体にドラムで
ある第2ロータ本体13が固定され設けられている。第
2ロータ本体13は、周方向刃群と軸方向刃群とを備え
ている。周方向刃群に含まれる複数の単位刃14Aは、
第2ロータ本体13の外周域で周方向に等間隔で配置さ
れている。
【0025】軸方向刃群に含まれる複数の単位刃14B
は、第2ロータ本体13の外周域で軸方向に等間隔で配
置されている。ある特定の単位刃14Aとある特定の単
位刃14Bは、群の要素として性格は異なるが、同一体
である。以下この明細書において周方向刃群に含まれる
か軸方向刃群に含まれるかに関して言及する必要がない
場合には、同一体としてそれに同じ参照番号14を用い
る。
【0026】第1ロータ本体11の単位刃12Bと第2
ロータ本体13の単位刃14Bは、互いに軸方向に位相
が180度ずれている。即ち、軸方向に関して隣り合う
単位刃12Bの中間位置に単位刃14Bが位置づけられ
ている。軸方向に関して隣り合う単位刃14Bの中間位
置に単位刃12Bが位置づけられている。このような位
相の相違を除き、第1ロータ本体11と第2ロータ本体
13とは構造、サイズ、材料など全ての点で一致するの
で(但し、鏡面対称に配置されている)、単位刃12の
説明によって単位刃14の説明に代える。
【0027】図3は、第1ロータ本体11と第2ロータ
本体13上にありながらそれらの間に挟まれ解砕作用を
受けずに滞留する被解体材料を処置するための処置手段
15を示している。処置手段15は、流体圧シリンダ装
置16を備えている。流体圧シリンダ装置16のピスト
ンロッド17に原料誘導板(後述)が取りつけられてい
る。
【0028】滞留する被解体材料の運動の初期条件を原
料誘導板の移動により変えて、第1ロータ本体11と第
2ロータ本体13の間への被解体材料の吸い込みを誘導
し、又は、解体作業領域から排除する。
【0029】図4は、第1ロータ本体11(又は第2ロ
ータ本体13)の単位刃12(又は単位刃14)の替刃
構造を示している。その替刃構造は、第1ロータ本体1
1の一部であるドラム本体18と単位刃固定用介在体1
9と着脱体21とから構成されている。着脱体21の好
ましい実施例は、円柱状ピンである。以下、着脱体21
をロッドピン21という。
【0030】図4,5は、当該替刃構造の詳細を示して
いる。ドラム本体18には、複数部位で概ね半径方向に
中心側にそれぞれに向かう複数の嵌込穴23が開けられ
ている。嵌込穴23は、円周方向に等間隔に配置され設
けられている。各嵌込穴23は、回転方向aに前方の前
面24とその回転方向に後方の後面26を有している。
前面24は、第1前面27と第2前面28とから形成さ
れている。
【0031】後面26と第1前面27とは、嵌込穴23
の一部分である後方嵌込穴23Rを形成し、第2前面2
8は嵌込穴23の他の部分である前方嵌込穴23Fを形
成している。後方嵌込穴23Rは、前方嵌込穴23Fよ
りも回転方向aについて後方にある。詳しくは後述する
ように、後方嵌込穴23Rに単位刃12が嵌め込まれ、
前方嵌込穴23Fに単位刃固定用介在体19が嵌め込ま
れる。
【0032】嵌込穴23は、図5に示すように、軸方向
に概ね直交する両側面29を有している。両側面29に
接するように、単位刃12と単位刃固定用介在体19と
が挿入される(図5は、単位刃12と単位刃固定用介在
体19のうちで単位刃12のみが示されている。)。ド
ラム本体18には、ロータ全体の重量を軽減するため
に、空洞31が開けられている。空洞31を形成するた
めにドラム本体18は分割面32の位置で多数体に分割
されている。
【0033】図6〜9は、複数体の単位刃12の1つの
形状を詳細に示している。単位刃12は、刃部分33と
基部34と翼部分35とから形成されている。その替刃
後には、基部34は翼部分35より半径方向に内側に位
置し、刃部分33は翼部分35より半径方向外側に位置
する。刃部分33と基部34と翼部分35は、同一材料
により一体に形成されている。ここで一体とは、切削、
鋳造などにより1体の金属物として形成することをいう
が、部分部分を溶接により一体化することも可能であ
る。従って、基部34も翼部分35も、刃の材料である
硬い金属により形成されている。
【0034】組立後には、翼部分35は第1駆動軸3の
軸心線22をその中心線とする円筒体を形成している。
翼部分35は、軸方向に延びる第1軸方向部分35Aを
備えている。翼部分35は、円周方向に後方に延びる第
1円周方向部分35Bを備えている。
【0035】図4に示すように、組立後に翼部分35の
裏面側がドラム本体18の外周面として形成されている
円筒面37に面接している。単位刃12の前方面38
は、軸心線22を中心線とするある基準円筒面に対して
その交叉位置で直交している。前方面38に概ね直交す
る向きに嵌合用凸部分39が基部34と一体に突出して
いる。嵌合用凸部分39は、概ね円周方向に突出してい
る。
【0036】図10〜13は、複数体の単位刃固定用介
在体19の1つの形状の詳細を示している。単位刃固定
用介在体19は、元部41と翼部分42とから形成され
ている。その組立後には、元部41は翼部分42より半
径方向に内側に位置している。組立後には、翼部分42
は第1駆動軸3の軸心線22をその中心線とする円筒体
を形成している。翼部分42は、軸方向に延びる第2軸
方向部分42Aを備えている。
【0037】図4に示すように、組立後に翼部分42の
裏面側がドラム本体18の外周面として形成されている
円筒面37に面接している。元部41の後方面43は、
軸心線22を中心線とするある基準円筒面に対してその
交叉位置で直交している。元部41の後方面43の側に
嵌合用凹部分44が形成されている。嵌合用凹部分44
は、概ね円周方向に窪んでいる。嵌合用凸部分39と嵌
合用凹部分44の凹凸関係は、これを逆転させることが
できる。元部41には、ピン貫通孔53が形成されてい
る。
【0038】図4,5に示すように、翼部分35は、第
1軸方向部分35Aの裏面側及び第1円周方向部分35
Bの裏面側が、ドラム本体18の円筒面37に密着して
いる。図に示されていないが、単位刃固定用介在体19
の第2軸方向部分42Aの裏面側がドラム本体18の円
筒面37に密着している。図4に示すように、組立後に
は、単位刃12と単位刃固定用介在体19とは、その嵌
合用凸部分39とその嵌合用凹部分44とが、円周方向
に突き合わされて凹凸嵌合している。
【0039】図11に示すように、元部41には、軸方
向にピン通し穴53が貫通して開けられている。図14
は、図4の円筒面を平面に展開した展開図である。図1
4に示すように、円周方向に並ぶ複数体の単位刃12か
ら形成されている1つの周方向刃群51とこれに軸方向
に隣り合う他の周方向刃群51との間のドラム本体18
には、円周方向に等間隔で複数の操作用穴52が開けら
れて設けられている。2つの操作用穴52,52間は、
ドラム本体18の一部分でピン通し穴45が貫通してい
る。ピン通し穴45は、隣り合う操作用穴52及び前方
嵌込穴23を連通させている。ピン通し穴45に、ロッ
ドピン21が挿入されている。
【0040】単位刃12の組立は、次のように行われ
る。図4又は図14に示すように、1体の単位刃12を
後方嵌込穴23Rに落とし込む。次に、単位刃固定用介
在体19を前方嵌込穴23Fに落とし込む。このような
2体の落とし込みによって、図4に示すように重力によ
り、単位刃12の第1軸方向部分35A,Bがドラム本
体18の円筒面37に概ね面接触し、同時に、単位刃固
定用介在体19の第2軸方向部分42Aの裏面が円筒面
37に概ね面接触する。
【0041】このとき、嵌合用凸部分39と嵌合用凹部
分44とは、自然に凹凸嵌合する。次に、図14に示す
ように、操作用穴52からロッドピン21をピン通し穴
45に挿入する。この挿入により、単位刃固定用介在体
19のドラム本体18に対する位置決めが行われる。こ
のような挿入に先行させて、図11に示すように、単位
刃固定用介在体19のピン貫通孔53にゴムパイプ61
を装着することが好ましい。
【0042】ゴムパイプ61の中心孔とロッドピン21
をは、組立時にその中心線が偏心するように形成されて
いる。この構成により、ロッドピン21をピン通し穴4
5に挿入させると、単位刃固定用介在体19はドラム本
体18の中心位置方向に引っ張られる位置決めされ圧着
される。このような弾性圧着的挿入により、単位刃固定
用介在体19のドラム本体18に対する位置決めに次い
で、単位刃12のドラム本体18に対する位置決めが行
われ、単位刃12がドラム本体18に強固に固定される
ことになる。
【0043】隣り合う周方向刃群51の要素である2体
の単位刃は、図14に示すように、互いに円周方向に位
相が少しずつづれている。各周方向刃群51から選択さ
れる1体の単位刃12Aから形成される軸方向群の全要
素12Bは、1円筒面を螺旋状にとり巻くように配列さ
れている。他方のロータの全要素14Aについても同様
である。
【0044】一方のロータの全要素12Bの螺旋状の巻
き方向と他方のロータの全要素12Bの螺旋状の巻き方
向とは、互いに逆向きであることが好ましい。即ち、展
開図で両螺旋は、平行でなく交叉する。一方のロータに
ついては、円周方向に隣りあって螺旋状に配置される全
要素12Bの2本の螺旋の線L1、L2(図14参照)
は、展開図では平行である。
【0045】全ての単位刃12の翼部分35と全ての単
位刃固定用介在体19の翼部分42とは、概ね1体の円
筒体を形成する。このように形成される円筒体は、その
内側に解砕屑が侵入することを阻止している。図3に示
すように、第1ロータ本体11と第2ロータ本体13の
上方に鉄筋コンクリートが1次的に破砕された団塊61
が導入される。
【0046】第1駆動モータ4と第2駆動モータ8は、
互いに同期するように駆動されていない場合でも、団塊
61を挟み込む第1ロータ本体11の単位刃12と第2
ロータ本体13の単位刃14は、第1駆動モータ4のト
ルクと第2駆動モータ8のトルクが均衡する傾向が強い
ため、単位刃12と単位刃14は概ね同一位相で回転す
る(回転方向が反対であるという点では逆位相)傾向が
強い。
【0047】このような同一位相の単位刃12と単位刃
14とにより、団塊61のコンクリート部分がまず破砕
される。次いで、むき出しになった鉄筋部分を挟み込む
単位刃12と単位刃14は、少し位相を互いにずらせ、
即ち両側のトルクの相違を生じさせながら、その鉄筋部
分を介して両側で相対的に擦りあうように運動し、まだ
付着しているコンクリート部分を鉄筋部分から剥ぎ取る
と同時に、その鉄筋部分を引きちぎるように分断する。
【0048】このように団塊61の解砕又は解体が行わ
れる。このように材質が異なる部分どうしを引き離す解
体と鉄筋などの柔軟な部材の引きちぎりによる破砕とに
よる解体が行われる。このような激しい解体は、また
は、最近の雑多な解体要求に基づく無理な解体は、刃の
磨耗、欠損を頻度高く多発させている。
【0049】このような磨耗、欠損、解体対象物の変動
がある場合に、単位刃12又は単位刃14は、単位ごと
にその交換が可能である。ロッドピン21を引き抜け
ば、順次に、単位刃固定用介在体19、単位刃12を抜
き取ることができる。
【0050】[発明の実施の形態2]図15は、本発明
によるロール解砕機の刃の組立構造の実施の形態2を示
している。図15は、第1ロータ本体11については右
側面図であり、第2ロータ本体13については左側面図
である。即ち、第1ロータ本体11の軸心線22と第2
ロータ本体13の軸心線22の2本の平行線の間の中線
を通るある面に対して、第1ロータ本体11と第2ロー
タ本体13は鏡面対称な構造を備えている。したがっ
て、第1ロータ本体11の単位刃12と第2ロータ本体
13の単位刃14を互いに入れ換えることができ、言い
換えると、同じ単位刃を第1ロータ本体11のものとし
ても第2ロータ本体13のものとしても共用することが
できる。
【0051】その替刃構造が第1ロータ本体11の一部
であるドラム本体18と単位刃固定用介在体19と着脱
体21とから構成され、着脱体21の好ましい実施例が
ロッドピン21である点は、実施形態1と同じである。
実施形態2が実施形態1と実質的に異なる点は、単位刃
12として、第1単位刃12Fと第2単位刃12Sの2
種類の単位刃が用いられていることである。第1単位刃
12Fと第2単位刃12Sは、円周方向に交互に配置さ
れている。
【0052】第1単位刃12Fに関して、ドラム本体1
8にその複数部位で概ね半径方向に中心側にそれぞれに
向かう複数の第1嵌込穴23Fが開けられ、第1嵌込穴
23Fが円周方向に等間隔に配置され、各第1嵌込穴2
3Fが回転方向aに前方の第前面24Fとその回転方向
に後方の第1後面26Fを有している。
【0053】第2単位刃12Sに関して、ドラム本体1
8にその複数部位で概ね半径方向に中心側にそれぞれに
向かう複数の第2嵌込穴23Sが開けられ、第2嵌込穴
23Sが円周方向に等間隔に配置され、各第2嵌込穴2
3Sが回転方向aに後方の後面71とその回転方向に前
方の前面72を有している。
【0054】第1嵌込穴23Fと第2嵌込穴23Sと
は、回転方向である円周方向に交互に配置されている。
詳しくは後述するように、第1嵌込穴23Fに第1単位
刃12Fが嵌め込まれ、第2嵌込穴23Sに第2単位刃
12Sが嵌め込まれる。
【0055】第1嵌込穴23Fと第2嵌込穴23Sの間
には、これらを連続させるように接続する第3嵌込穴7
3が設けられている。第3嵌込穴73に、単位刃固定用
介在体19が嵌め込まれ又は挿入される。
【0056】嵌込穴23が軸方向に概ね直交する両側面
を有し(実施形態1に関して図5に示す両側面29を参
照)、その両側面に接するように第1、第2単位刃12
F,Sと単位刃固定用介在体19とが挿入され、ドラム
本体18にロータ全体の重量を軽減するために空洞(実
施形態1に関して図5に示す空洞31を参照)が開けら
れ、その空洞を形成するためにドラム本体18が分割面
(実施形態1に関して図5に示す分割面32を参照))
の位置で多数体に分割されている点は、実施形態1と同
じである。
【0057】第1単位刃12Fが、第1刃部分33F
(実施形態1の刃部分33に該当)と第1基部34F
(実施形態1の基部34に該当)と第1翼部分35F
(実施形態1の翼部分35に該当)とから形成されて、
その組立後には、第1基部34Fがその第1翼部分35
Fより半径方向に内側に位置し、第1刃部分33Fが第
1翼部分35Fより半径方向外側に位置し、第1翼部分
35Fが第1駆動軸3の軸心線22をその中心線とする
円筒体を形成し、第1翼部分35Fが軸方向に延びる第
1軸方向部分35AF(実施形態1の第1軸方向部分3
5Aに該当)とを備え、第1翼部分35Fが円周方向に
後方に延びる第1円周方向部分35BF(実施形態1の
第1円周部分35Bに該当)とを備えている点は、実施
形態1に同じである。
【0058】更に、組立後に第1翼部分35Fの裏面側
がドラム本体18の外周面として形成されている円筒面
37に面接し、第1単位刃12Fの前方面(実施形態1
の前方面38に該当)と軸心線22を中心線とするある
基準円筒面に対してその交叉位置で直交し、その前方面
に概ね直交する向きに第1嵌合用凸部分39F(実施形
態1の嵌合用凸部39に該当)が第1基部34Fと一体
に突出し、第1嵌合用凸部分39Fが概ね円周方向に突
出している点も、実施形態1に同じである。
【0059】単位刃固定用介在体19が元部41F(実
施形態1の元部41に該当)と第2翼部分42(実施形
態1の翼部分42に該当)とから形成され、その組立後
には、元部41Fが第2翼部分42より半径方向に内側
に位置し、第2翼部分42が第1駆動軸3の軸心線22
をその中心線とする円筒体を形成し、第2翼部分42が
軸方向に延びる第2軸方向部分42A(実施形態1の第
2軸方向部分42Aに該当)とを備えている点も、実施
形態1に同じである。
【0060】更に、組立後にその第2翼部分の裏面側が
ドラム本体18の外周面として形成されている円筒面3
7に面接し、元部41Fの後方面43R(実施形態1の
後方面43に該当)軸心線22を中心線とするある基準
円筒面に対してその交叉位置で直交し、元部41Fのそ
の後方面の側に後方嵌合用凹部分44R(実施形態1の
嵌合用凹部44に該当)とが形成され、後方嵌合用凹部
分44Rが概ね円周方向に窪んでいる点も、実施形態1
に同じである。第1嵌合用凸部分39Fと後方嵌合用凹
部分44Rの凹凸関係は、これを逆転させることができ
る点も、実施形態1に同じである。
【0061】更に、第1翼部分35Fが第1軸方向部分
35AF(実施形態1の第1軸方向部分35Aに該当)
の裏面側及び第1円周方向部分35BF(実施形態1の
第1円周方向部分35Bに該当)の裏面側がドラム本体
18の円筒面37に密着し、単位刃固定用介在体19の
第2軸方向部分42AF(実施形態1の第2軸方向部分
42Aに該当)の裏面側がドラム本体18の円筒面37
に密着し、組立後には、第1単位刃12Fと単位刃固定
用介在体19とはその嵌合用凸部分とその嵌合用凹部分
とが円周方向に突き合わされて凹凸嵌合している点も、
実施形態1に同じである。
【0062】更に、単位刃固定用介在体19の第1元部
41Fには軸線方向にピン通し穴(実施形態1のピン通
し穴53に該当)が貫通して開けられ、円周方向に並ぶ
複数体の第1単位刃12Fから形成されている1つの周
方向刃群(実施形態1の周方向群51に該当)とこれに
軸方向に隣り合う他の周方向群軸との間のドラム本体1
8に円周方向に等間隔で複数の操作用穴(実施形態1の
操作用穴52に該当)が開けられ、ドラム本体18にピ
ン通し穴45が貫通し、ピン通し穴45が隣り合うその
操作用穴を連通させ、そのピン通し穴にロッドピン21
が挿入されている点も、実施形態1に同じである。ピン
通し穴45は、操作用穴と第3嵌込穴73を連通させて
いる。
【0063】実施形態2の単位刃固定用介在体19は、
前方面43Fを有している。単位刃固定用介在体19
は、前方嵌合用凹部分44Fを有している。第2単位刃
12Sは、第1単位刃12Fと同様な形状に形成されて
いる。第2単位刃12Sは、第2刃部分33Sと第2基
部34Sと第2翼部分35Sとから形成されている。
【0064】その組立後には、第2基部34Sが第2翼
部分35Sより半径方向に内側に位置し、第2刃部分3
3Sが第1翼部分35Sより半径方向外側に位置してい
る。第1翼部分35Sは、第1駆動軸3の軸心線22を
その中心線とする円筒体を形成している。第1翼部分3
5Sは、軸方向に延びる第2軸方向部分35ASと円周
方向に後方に延びる第2円周方向部分35BSとを備え
ている。第2単位刃12Sは、その後面側に第2嵌合用
凸部分39Sを一体に備えている。
【0065】組立後に第2翼部分35Sの裏面側がドラ
ム本体18の外周面として形成されている円筒面37に
面接する。第2単位刃12Sの前方面は、軸心線22を
中心線とするある基準円筒面に対してその交叉位置で直
交し、その前方面に概ね直交する向きに第2嵌合用凸部
分39Sが第2基部34Sと一体に突出している。第2
嵌合用凸部分39Sは、円周方向に後方に突出してい
る。
【0066】第1単位刃12Fと第2単位刃12Sの組
立は、次のように行われる。まず、第2単位刃12Sを
取り付け、次いで、第1単位刃12Fと一緒に単位刃固
定用介在体19を取り付ける。次いで、実施形態1で説
明したようにロッドピン21を差し込めば、第1単位刃
12Fと第2単位刃12Sと単位刃固定用介在体19を
一体化してドラム本体18に同時に強固に固定すること
ができる。このとき、前方、後方の嵌合用凸部分39
F,Rと前方、後方の嵌合用凹部分44F,Rとは、自
然に凹凸嵌合する。ロッドピン21とピン通し穴45の
内面との間にゴムパイプを介設させる点も、実施形態1
に同じである。
【0067】隣り合う周方向刃群51の要素である2体
の第1単位刃、第2単位刃は、図14に示す実施形態1
の単位刃と同じく、互いに円周方向に位相が少しずつづ
れている。各周方向刃群51から選択される1体の第
1,2単位刃12から形成される軸方向群の全要素は、
1円筒面を螺旋状にとり巻くように配列されている。他
方のロータの全要素についても同様である。
【0068】一方のロータの全要素の螺旋状の巻き方向
と他方のロータの全要素の螺旋状の巻き方向とは、互い
に逆向きであることが好ましい。即ち、展開図で両螺旋
は、平行でなく交叉する。一方のロータについては、円
周方向に隣りあって螺旋状に配置される全要素の2本の
螺旋線は、実施形態1と同じく、展開図では平行であ
る。実施形態2の解砕機は、大小の点でサイズが異なる
団塊を破砕し解体するのに適している。
【0069】[発明の実施の形態3]図16は、本発明
によるロール解砕機の刃の組立構造の実施の形態3を示
している。図16は、第1ロータ本体11については右
側面図であり、第2ロータ本体13については左側面図
である。即ち、第1ロータ本体11の軸心線22と第2
ロータ本体13の軸心線22の2本の平行線の間の中線
を通るある面に対して、第1ロータ本体11と第2ロー
タ本体13は鏡面対称な構造を備えている点は、実施形
態1,2に同じである。
【0070】その替刃構造は、第1ロータ本体11の一
部であるドラム本体18と単位刃固定用介在体19と着
脱体21から構成されている点も、実施形態1、2に同
じである。ドラム本体18に複数部位で概ね半径方向に
中心側にそれぞれに向かう複数の嵌込穴23が開けられ
ている点も、実施形態1、2に同じである。実施形態3
が実施形態1,2と実質的に異なる点は、実施形態1,
2が着脱体として用いるピンに代えられて、実施形態3
ではボルト21が用いられていることである。以下、着
脱体であるボルトの参照番号として、同じ21を用い
る。
【0071】嵌込穴23は、回転方向aに前方の前面2
4と回転方向aに後方の後面26
【0072】26を有している。嵌込穴23の底面82
は、取付用部材81の外側面に一致している。1体の取
付用部材81は、1体の単位刃12に対応してドラム本
体18に埋め込まれて固定されている。取付用部材81
の後面が、前面24一致している。
【0073】嵌込穴23は、後方嵌込穴23Rと前方嵌
込穴23Fより形成されている。後面26と底面82と
が後方嵌込穴23Rを形成し、前面24と底面82とが
前方嵌込穴23Fを形成している。後方嵌込穴23R
は、前方嵌込穴23Fよりも回転方向aについて後方に
ある。後方嵌込穴23Rに単位刃12が嵌め込まれ、前
方嵌込穴23Fに単位刃固定用介在体19が嵌め込まれ
る。
【0074】嵌込穴23は、軸方向に概ね直交する両側
面(実施形態1の両側面29に該当)を有している。そ
の両側面に接するように、単位刃12と単位刃固定用介
在体19とが挿入される。単位刃12が刃部分33と基
部34と第1翼部分35とから形成され、その組立後に
は、基部34は翼部分35より半径方向に内側に位置
し、刃部分33は翼部分35より半径方向外側に位置す
る点も、実施形態1,2に同じである。
【0075】組立後に第1翼部分35が第1駆動軸3の
軸心線22をその中心線とする円筒体を形成し、第1翼
部分35が軸方向に延びる第1軸方向部分35Aを備
え、第1翼部分35が円周方向に後方に延びる第1円周
方向部分35Bを備えている点も、実施形態1に同じで
ある。
【0076】組立後、第1翼部分35の裏面側がドラム
本体18の外周面として形成されている円筒面37に面
接し、単位刃12の前方面38が軸心線22を中心線と
するある基準円筒面に対してその交叉位置で直交してい
る点も、実施形態1に同じである。
【0077】単位刃固定用介在体19は、元部41と第
2翼部分42とから形成され、その組立後に元部41が
第2翼部分42より半径方向に内側に位置し、第2翼部
分42が第1駆動軸3の軸心線22をその中心線とする
円筒体を形成し、第2翼部分42が軸方向に延びる第2
軸方向部分42Aを備えている点も、実施形態1に同じ
である。
【0078】組立後に第2翼部分42の裏面側がドラム
本体18の外周面として形成されている円筒面37に面
接し、元部41の後方面43が軸心線22を中心線とす
るある基準円筒面に対してその交叉位置で直交している
点も、実施形態1に同じである。
【0079】第1軸線方向部分35Aの裏面側及び第1
円周方向部分35Bの裏面側がドラム本体18の円筒面
37に密着し、単位刃固定用介在体19の第2軸方向部
分42Aの裏面側がドラム本体18の円筒面37に密着
している点も、実施形態1に同じである。
【0080】単位刃固定用介在体19には、概ね半径方
向に向くボルト穴85が開けられている。ボルト穴85
の外側は、第2翼部分42の外側の円筒面で開放されて
いる。取付用部材81及びドラム本体18には、ボルト
穴85の軸心線を共有するように、ねじ穴86が開けら
れている。ボルト21が、ボルト穴85に挿入されねじ
穴86にねじ込まれる。
【0081】単位刃12と単位刃固定用介在体19が後
方嵌込穴23Rと前方嵌込穴23Fにそれぞれに挿入さ
れると、単位刃12は後面26と単位刃固定用介在体1
9の後面43とに挟まれる。ボルト21をボルト穴85
にねじ込む。このねじ込みにより、単位刃固定用介在体
19の元部41が底面82に一致する取付用部材81の
外側面に密着して強固に取付用部材81に固着され同時
にドラム本体18に固着される。
【0082】この場合、取付用部材81の後面と単位刃
12の前面が下方に向かって対向面間が狭くなるテーパ
面に形成されていることが好ましい。
【0083】周方向群及び軸方向群の要素である単位刃
12の螺旋状配列は、実施形態1,2に同じである。単
位刃の交換は、単位刃固定用介在体19の着脱によって
可能である。
【0084】実施形態1,2,3のいずれにも共通に、
単位刃それ自体を鏡面対称に形成することが好ましい。
個々の単位刃を回転方向に関してその前後を逆転させて
その嵌込穴23に挿入することができるようにすれば、
その単位刃の前方部分と後方部分を用いることができ
る。
【0085】単位刃の交換時には、単位刃固定用介在体
19の交換も可能である。単位刃12と単位刃固定用介
在体19とは1対としてドラム本体18に取りつけられ
るので、両者の同時の1対の交換によってその1対のド
ラム本体18に対する強靱な取り付けが可能である。単
位刃固定用介在体19を単位刃から別体に設けると、硬
い材質の単位刃にピン通し穴、ボルト穴等を開けたりす
る加工が不要になる。
【0086】[その他の実施の形態]図17は、単位刃
12又は単位刃14の他の実施の形態を示している。こ
の形態の刃部分33’は、図7に示す刃部分33の上半
部分が削除されている。即ち、歯高が、低くなってい
る。図18に示す単位刃12は、刃部分が全体に削除さ
れ、翼部分35’が全面的に露出している。このような
歯高の変更は、破砕対象物の性状に対する臨機応変な対
応を可能にする。歯高に限られず、刃の角度、形状も変
更することが好ましい。
【0087】図19は、処置手段15の他の実施の形態
を示している。流体圧シリンダ装置16は、1体でよ
い。ピストンロッド17の可動端に原料誘導板71が取
りつけられている。原料誘導板71は、ロールの軸心線
に直交する方向に進退動し、両ロール間に向けて供給さ
れる原料をそのい両ロール間に円滑に均等に誘導する機
能を有する。誘導案内板71は、ガイドにより案内され
ている。そのガイドは、誘導案内板71の側壁72を両
側から案内する第1ガイド72、誘導案内板71の前壁
を両側から案内する第2ガイド73、その底面部を案内
する第3ガイド74から構成されている。
【0088】
【発明の効果】本発明によるロール解砕機では、その刃
の替刃構造が、固定手段と同時に交換が可能である。異
なる形状の解砕歯の交換は、原料の状況に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるロール解砕機の刃の替刃
構造の実施の形態1を示す正面断面図である。
【図2】図2は、図1の平面断面図である。
【図3】図3は、図1の側面断面図である。
【図4】図4は、替刃構造のより具体的な実施の形態を
示す正面断面図である。
【図5】図5は、図4の側面断面図である。
【図6】図6は、単位刃の形状を示す平面図である。
【図7】図7は、図6の正面図である。
【図8】図8は、図6の側面図である。
【図9】図9は、図6の斜軸投影図である。
【図10】図10は、単位刃固定用介在体の形状を示す
平面図である。
【図11】図11は、図10の正面図である。
【図12】図12は、図10の側面図である。
【図13】図13は、図10の斜軸投影図である。
【図14】図14は、図4の断面つき展開図である。
【図15】図15は、替刃構造の実施の形態2を示す正
面断面図である。
【図16】図16は、替刃構造の実施の形態3を示す正
面断面図である。
【図17】図17は、単一刃の他の形態を示す斜軸投影
図である。
【図18】図18は、単一刃の更に他の形態を示す斜軸
投影図である。
【図19】図19は、処置手段を示す断面図である。
【符号の説明】
3…第1駆動軸 4…第1駆動モータ 7…第2駆動軸 8…第2駆動モータ 11…第1ロータ本体 12,14…単位刃 12A,14A…周方向刃群に含まれる単位刃 12B,14B…軸方向刃群に含まれる単位刃 13…第2ロータ本体 18…ドラム本体 19…単位刃固定用介在体 21…ロッドピン、ボルト(着脱体) 22…軸心線 23…嵌込穴 23R…後方嵌込穴 23F…前方嵌込穴 33…刃部分 34…基部 35…翼部分 35F…第1翼部分 35S…第2翼部分 39…嵌合用凸部分 41…元部 42…翼部分 42F…第1翼部分 42S…第2翼部分 44…嵌合用凹部分 45…ピン通し穴 51…周方向刃群 52…操作用穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向して配置され互いに逆方向に回
    転するドラム本体と、 前記ドラム本体に個別に取りつけられる複数の単位刃
    と、 前記単位刃を交換自在に前記ドラム本体に個別に取りつ
    けるための複数の単一替刃手段とからなり、 前記替刃手段は、 前記ドラム本体と前記単位刃の間に介設される単位刃固
    定用介在体と、 前記単位刃固定用介在体を前記ドラム本体に着脱自在に
    固定するための着脱体とを備えた、 解砕機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の解砕機であり、 前記前記単位刃固定用介在体と前記単位刃との固着は、 前記単位刃固定用介在体をそのドラム本体に固着しない
    限り前記単位刃を前記ドラム本体に固着することができ
    ず、 前記単位刃固定用介在体を前記ドラム本体から離脱させ
    ない限り前記単位刃をそのドラム本体から離脱させるこ
    とができないことを特徴とする解砕機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の解砕機であり、 前記着脱体は前記単位刃固定用介在体及び前記ドラム本
    体に貫通するピンであることを特徴とする解砕機。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の解砕機であり、 前記ピンと前記単位刃固定用介在体との間に弾性体が介
    設されていることを特徴とする解砕機。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載の解砕機であり、 前記着脱体は前記単位刃固定用介在体及び前記ドラム本
    体に貫通するボルトであることを特徴とする解砕機。
  6. 【請求項6】請求項1又は2に記載の解砕機であり、 前記ドラム本体には嵌込用穴が形成され、 前記単位刃及び前記単位刃固定用介在体は前記嵌込用穴
    に嵌め込まれていることを特徴とする解砕機。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の解砕機であり、 前記単位刃固定用介在体が前記ドラム本体に固着された
    とき、前記単位刃と前記単位刃固定用介在体とが凹凸嵌
    合するための凹凸部分が前記単位刃と前記単位刃固定用
    介在体とに振り分けられて形成されていることを特徴と
    する解砕機。
  8. 【請求項8】請求項1又は2に記載の解砕機であり、 前記単位刃は群の要素であり、 前記群は前記単位刃が周方向に並ぶ複数の周方向刃群と
    前記単位刃が軸方向に並ぶ複数の軸方向刃群とを有し、 前記複数の周方向刃群からそれぞれに各1が選択される
    単一要素の複数の単位刃は順次に周方向に位相がずれて
    いることを特徴とする解砕機。
  9. 【請求項9】請求項1又は2に記載の解砕機であり、 前記単位刃は回転方向に前後関係が逆転されて前記ドラ
    ム本体に取りつけられることを特徴とする解砕機。
  10. 【請求項10】請求項1又は2に記載の解砕機であり、 前記単位刃は2種があり、 前記2種の2体の単位刃に対応して1体の単位刃固定用
    介在体が対応することを特徴とする解砕機。
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