JPH11318927A - 高周波治療装置 - Google Patents

高周波治療装置

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JPH11318927A
JPH11318927A JP10127718A JP12771898A JPH11318927A JP H11318927 A JPH11318927 A JP H11318927A JP 10127718 A JP10127718 A JP 10127718A JP 12771898 A JP12771898 A JP 12771898A JP H11318927 A JPH11318927 A JP H11318927A
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JP10127718A
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裕之 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
Kazuya Hijii
一也 肘井
Masahide Oyama
雅英 大山
Hiroaki Matsumoto
裕明 松元
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体組織の切開、凝固等の処置と共に、安全
かつ確実に加熱治療(アブレーション)を行う。 【解決手段】 CPU35は、操作パネル6からの出力
モード(切開モード、凝固モード及び加熱(アブレーシ
ョン)モード),出力電力設定値等の設定信号及びスイ
ッチ検知部42からのスイッチ検知信号に応じた高周波
出力電力を生成するように高圧可変電源37あるいは低
圧可変電源38に出力指示信号を送信する。CPU35
は、出力モード、スイッチ検知信号及び生体情報検出部
40が検出した生体情報に基づき、切替制御部44を介
して高圧SW31及び低圧SW33のオン・オフ制御を
行い、高周波処置具3への高圧高周波電力及び低圧高周
波電力の供給を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波治療装置、更
に詳しくは切開モード、凝固モード及び加熱(アブレー
ション)モードにおける高周波電流の制御部分に特徴の
ある高周波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波焼灼装置は、生体組織に高周波電
流を流して生体組織の切開、凝固等の処置を行う装置で
あり、一般外科手術、経内視鏡的外科手術等に用いられ
ている。
【0003】このような高周波焼灼装置においては、近
年、手技開発の発展に伴い、さまざまな手技に対応可能
な汎用型の高周波電気メス装置の開発が進んでいる。そ
して、汎用型の高周波焼灼装置では、手技に応じて高周
波電流の出力を変えることのできる複数の出力モードを
有した高周波焼灼電源装置が用いられている。
【0004】この高周波電気メス装置は、高周波焼灼電
源装置と処置具とを接続し、処置部に対して処置具から
高周波電力を出力して処置を行なうもので、高周波焼灼
電源装置から出力される高周波電力を最適に制御する必
要があった。
【0005】このため、例えば特開平8−229050
号公報に示されるように、モノポーラモードでは電気手
術用の高周波焼灼電源装置から出力される出力電流と帰
還する帰還電流とを検出・比較することにより漏れ電流
を間接的に検出したり、高周波焼灼電源装置の出力端と
帰還端との間のインピーダンスを検出していた。また、
バイポーラモードでは電極の先端に温度センサを構成し
て組織表面に加わる温度を検出したりしていた。そし
て、これらの情報を基に高周波焼灼電源装置から出力さ
れる高周波電力を最適に制御していた。
【0006】一方、特許第2647557号に示される
ように、目的組織に治療エネルギを直接加えると共に、
その周辺組織への影響を最小にして、正確に目的組織を
破壊するアブレーション治療(以下、加熱治療)を行え
る装置が提案されている。
【0007】この加熱治療装置では、例えば482KH
zで10W程度のエネルギの小さな高周波電力を処置部
に加えると共に、その周辺組織の温度等の生体情報を検
出し周辺組織が過剰に加熱されることを防ぎ、正確に目
的組織を破壊するといった、低侵襲な治療を行うことが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高周波電気メス装置では、例えば300KHzから1M
Hzの高周波の300Wまでの高周波電力を処置部に加
え切開、凝固等の処置を行うので、周辺組織に対しての
影響を避けることができず、また、例え小さな値の高周
波電力を設定したとしても、高周波電力を加熱治療に必
要かつ適正なエネルギに確実に精度良く制御することが
困難なため、安全かつ確実な加熱治療を行うことができ
ないといった問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、生体組織の切開、凝固等の処置と共に、安全か
つ確実に加熱治療(アブレーション)を行うことのでき
る高周波治療装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波治療装置
は、被検体を治療するための高周波電流を発生する高周
波発生手段と、前記高周波発生手段が発生する前記高周
波電流の最大出力値を第1の最大出力値に制限する第1
の治療モードに設定可能な第1の治療モード設定手段
と、前記高周波発生手段が発生する前記高周波電流の最
大出力値を前記第1の最大出力値より小さい第2の最大
出力値に制限する第2の治療モードに設定可能な第2の
治療モード設定手段と、前記第1の治療モード設定手段
及び前記第2の治療モード設定手段の設定状態に基づき
前記高周波発生手段の出力を制御する制御手段と、前記
制御手段で制御された前記高周波発生手段から出力され
た前記高周波電流を前記被検体に供給して治療する高周
波治療用プローブとを備えて構成される。
【0011】本発明の高周波治療装置では、前記制御手
段が前記第1の治療モード設定手段及び前記第2の治療
モード設定手段の設定状態に基づき前記高周波発生手段
の出力を制御し、前記高周波治療用プローブが前記制御
手段で制御された前記高周波発生手段から出力された前
記高周波電流を前記被検体に供給して治療することで、
生体組織の切開、凝固等の処置と共に、安全かつ確実に
加熱治療(アブレーション)を行うことを可能とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0013】図1ないし図12は本発明の一実施の形態
に係わり、図1は高周波治療装置の構成を示す構成図、
図2は図1の高周波電力生成装置に設けられた操作パネ
ルの構成を示す構成図、図3は図1の高周波電力生成装
置の構成を示す構成図、図4は図3のCPUによる処理
の流れを示すフローチャート、図5は図4の切開モード
処理の流れを示すフローチャート、図6は図4の凝固モ
ード処理の流れを示すフローチャート、図7は図4の加
熱モード処理の流れを示すフローチャート、図8は図3
の高周波電力生成装置から発生する高周波電力による生
体インピーダンスの変化を示す特性図、図9は生体イン
ピーダンスによる図5の切開モードあるいは図6の凝固
モードでの高周波電力の出力制御を説明する説明図、図
10は生体インピーダンスによる図7の加熱モードでの
高周波電力の出力制御を説明する説明図、図11は図1
0の高周波電力の出力制御の変形例を説明する説明図、
図12は図1の高周波電力生成装置の変形例の構成を示
す構成図である。
【0014】(構成)図1に示すように、本実施の形態
の高周波治療装置1は、装置本体となる高周波電力生成
装置2を有し、この高周波電力生成装置2に処置用の高
周波処置具3,高周波電流帰還用の帰還電極となる対極
板4,出力操作用のフットスイッチ5等の出力スイッチ
が接続されて構成され、高周波処置具3のハンドピース
にはフットスイッチ5と同様な機能を有する図示しない
ハンドスイッチが設けられている。
【0015】また、高周波電力生成装置2には外部に面
して操作パネル6が設けられており、この操作パネル6
は使用者と高周波焼灼装置とのインターフェイスとも言
うべきものであり、図2に示すように、切開モード、凝
固モード及び加熱(アブレーション)モードの各種出力
モードを設定するためのモードスイッチ(SW)である
切開SW11、凝固SW12及び加熱SW13と、選択
された出力モードでの出力電力を設定するための出力設
定SW11a,12a,13a及びその出力電力設定値
を表示するための表示部11b、12b,13bと、出
力電力の出力時間を設定するための時間設定SW19a
及びその出力時間設定値を表示するための表示部19b
と、出力電力を制御するための生体情報である処置部周
辺の温度を設定するための温度設定SW21a及びその
温度設定値を表示するための表示部21bとを有してい
る。
【0016】高周波電力生成装置2は、図3に示すよう
に、高周波処置具3に高圧SW31を介して高圧高周波
電力を供給する高圧増幅部32と、高周波処置具3に低
圧SW33を介して低圧高周波電力を供給する低圧増幅
部34とを備えている。この高圧増幅部32は、例えば
300KHzから1MHzの高周波の300Wまでの高
圧高周波電力を出力し、また低圧増幅部34は、例えば
482KHzで10Wまでのエネルギの小さな低圧高周
波電力を出力することができるようになっている。
【0017】また、高周波電力生成装置2は、各部の制
御を行う主制御部であるCPU35を有しており、CP
U35からD/A変換器36を介してアナログの出力指
示信号が高圧可変電源37及び低圧可変電源38に出力
されている。
【0018】そして、高圧可変電源37は、CPU35
からの出力指示信号に応じた直流電力を発生して高圧増
幅部32に出力し、高圧増幅部32では図示はしないが
スイッチング手段との組み合わせによって、出力トラン
スの一次巻線とこの一次巻線に並列に接続されたコンデ
ンサとで構成される並列共振回路の充放電を制御するこ
とにより、高圧高周波電力を発生させる。同様に、低圧
可変電源38は、CPU35からの出力指示信号に応じ
た直流電力を発生して低圧増幅部34に出力し、低圧増
幅部34では図示はしないがスイッチング手段との組み
合わせによって、出力トランスの一次巻線とこの一次巻
線に並列に接続されたコンデンサとで構成される並列共
振回路の充放電を制御することにより、低高周波電力を
発生させる。
【0019】また、高周波電力生成装置2は、高周波処
置具3側と対極板4側に接続され、出力電圧,出力電流
や帰還電流,生体の静電容量,生体インピーダンス等の
処置部周辺の温度と相関のある生体情報を検出する生体
情報検出部40を備え、生体情報検出部40が検出した
生体情報をA/D変換器41を介してCPU35に出力
されるようになっている。
【0020】CPU35は、操作パネル6及びスイッチ
検知部42も接続しており、フットスイッチ4あるいは
高周波処置具3のハンドピースに設けられたハンドスイ
ッチ43等の出力スイッチの操作状態がスイッチ検知部
42にて検出され、出力スイッチの操作状況に応じたス
イッチ検知信号が生成されCPU35に出力されるよう
になっている。
【0021】そして、スイッチ検知部42からのスイッ
チ検知信号、及び操作パネル6による出力モード選択信
号,出力電力設定値等の設定信号は、すべてCPU35
に取り込まれ、CPU35は、出力モード,出力電力設
定値等の設定信号及び出力スイッチ操作状態に応じた高
周波出力電力を生成するように高圧可変電源37あるい
は低圧可変電源38に出力指示信号を送信するようにな
っている。
【0022】また、CPU35は、操作パネル6による
出力モード選択信号、スイッチ検知部42からのスイッ
チ検知信号及び生体情報検出部40が検出した生体情報
に基づき、切替制御部44を介して高圧SW31及び低
圧SW33のオン・オフ制御を行い、高周波処置具3へ
の高圧高周波電力及び低圧高周波電力の供給を制御する
ようになっている。
【0023】さらに、高圧増幅部32及び低圧増幅部3
4には温度検知部45、46が設けられており、異常温
度判別部47が温度検知部45、46が検知した温度、
例えば高圧増幅部32の温度Taあるいは低圧増幅部3
4の温度Tbが所定の温度を越えたかどうかを判別し越
えた場合は異常温度と判断し、高周波処置具3への高圧
高周波電力及び低圧高周波電力の供給を停止させるため
にCPU35に異常温度信号を出力するようになってお
り、CPU35は異常温度判別部47から異常温度信号
が入力されると、高圧可変電源37及び低圧可変電源3
8への出力指示信号を停止すると共に、切替制御部44
を介して高圧SW31及び低圧SW33をオフにする制
御を行う。
【0024】(作用)次に、このように構成された本実
施の形態の高周波治療装置1の作用について説明する。
【0025】本実施の形態の高周波治療装置1では、図
4に示すように、高周波電力生成装置2のCPU35
は、ステップS1で操作パネル6よりモードSW(切開
SW11、凝固SW12及び加熱SW13)を読み込
み、ステップS2で読み込んだモードSW(切開SW1
1、凝固SW12及び加熱SW13)を識別し、モード
SWが切開SW11ならばステップS3の切開モード処
理のサブルーチンを行ってから処理を終了し、モードS
Wが凝固SW12ならばステップS4の凝固モード処理
のサブルーチンを行ってから処理を終了し、モードSW
が加熱SW12ならばステップS4の加熱モード処理の
サブルーチンを行ってから処理を終了する。
【0026】ステップS3の切開モード処理では、図5
に示すように、CPU35は、ステップS11で操作パ
ネル6の出力設定SW11aで設定された切開モードに
おける出力電力の出力設定値(0〜300W)を読み込
み、ステップS12で高圧SW31をオンすると共に低
圧SW33をオフする。次に、ステップS13でD/A
変換器36の出力先として高圧可変電源37を選択し、
ステップS14で、フットスイッチ4あるいはハンドス
イッチ43がオンされたかどうか判断する。
【0027】CPU35は、ステップS14でフットス
イッチ4あるいはハンドスイッチ43がオンされない場
合はオンされるまで待ち、ステップS14でフットスイ
ッチ4あるいはハンドスイッチ43がオンされたと判断
すると、ステップS15でD/A変換器36に対して出
力指示信号を出力し、D/A変換器36がアナログ信号
に変換して高圧可変電源37に出力指示信号を出力す
る。
【0028】次に、CPU35は、ステップS16で間
欠的にオン・オフされて出力される高圧増幅部32から
の高圧高周波電力の出力時間を内部のタイマでカウント
し、規定時間内かどうか判断し、規定時間内ならばステ
ップS14に戻り、ステップS14〜S16の処理を繰
り返し、出力時間が規定時間以上の場合は治療が完了し
たとして、ステップ17で図示しないスピーカ等の警告
手段により警告を行うと共に高圧高周波電力の出力を停
止し処理を終了する。従って、このステップS16が高
周波電力の出力の規定時間以上の連続出力を禁止する処
理となっている。
【0029】なお、ステップS14〜S16の処理を繰
り返しの間に、A/D変換器41を介して取り込んだ出
力電圧,出力電流や帰還電流,生体の静電容量,生体イ
ンピーダンス等の生体情報が所定値を越えた場合、及び
高圧増幅部32の温度が異常となり異常温度判別部47
から異常温度信号が入力された場合は、異常処理のため
直ちにステップ17に進み、図示しないスピーカ等の警
告手段により警告を行うと共に高圧高周波電力の出力を
停止し処理を終了する。
【0030】ステップS4の凝固モード処理では、図6
に示すように、CPU35は、ステップS21で操作パ
ネル6の出力設定SW12aで設定された切開モードに
おける出力電力の出力設定値(0〜120W)を読み込
む。その後は、切開モード処理(図5参照)で説明した
ステップS12〜S17までの処理を行う。なお、この
ステップS12〜S17の処理の詳細な説明は重複する
ので省略する。
【0031】また、テップS5の加熱モード処理では、
図7に示すように、CPU35は、ステップS31で操
作パネル6の出力設定SW13aで設定された加熱モー
ドにおける出力電力の出力設定値(0〜10W)を読み
込み、ステップS32で高圧SW31をオフすると共に
低圧SW33をオンする。次に、ステップS33でD/
A変換器36の出力先として低圧可変電源38を選択
し、ステップS34で操作パネル6から時間設定SW1
9aにより設定された設定時間及び温度設定SW21a
により設定された処置部周辺の設定温度を読み込む。
【0032】次に、CPU35は、ステップS35でフ
ットスイッチ4あるいはハンドスイッチ43がオンされ
たかどうか判断し、フットスイッチ4あるいはハンドス
イッチ43がオンされない場合はオンされるまで待ち、
ステップS35でフットスイッチ4あるいはハンドスイ
ッチ43がオンされたと判断すると、ステップS36で
時間設定SW19aにより設定された設定時間の間D/
A変換器36に対して出力指示信号を出力し、D/A変
換器36がアナログ信号に変換して低圧可変電源38に
出力指示信号を出力する。
【0033】そして、CPU35は、ステップS37で
A/D変換器41を介して取り込んだ出力電圧,出力電
流や帰還電流,生体の静電容量,生体インピーダンス等
の生体情報と温度設定SW21により設定された処置部
周辺の設定温度と相関のある規定値とを比較し、生体情
報が規定値内ならステップS35に戻り、ステップS3
5〜S37の処理を繰り返し、生体情報が規定値に達し
た場合は治療が完了したとして処理を終了する。
【0034】なお、ステップS35〜S37の処理を繰
り返しの間に、低圧増幅部34の温度が異常となり異常
温度判別部47から異常温度信号が入力された場合は、
異常処理のため直ちに図示しないスピーカ等の警告手段
により警告を行うと共に高圧高周波電力の出力を停止し
処理を終了する。
【0035】また、加熱モードでは、切開モードあるい
は凝固モードの場合のような高周波電力の出力の規定時
間以上の連続出力を禁止する処理(図5のステップS1
6)はない。
【0036】生体情報である生体インピーダンスは、図
8に示すように、高圧高周波電力と低圧高周波電力のい
ずれの場合でも、出力直後は組織内の液体がイオン化し
て下がるが、その後水分が失われて上昇し、組織が変性
していく。
【0037】図8において、実線は高圧高周波電力によ
る生体情報である生体インピーダンスの変化を示し、破
線は低圧高周波電力による生体情報である生体インピー
ダンスの変化を示しているが、高圧高周波電力を使用す
る凝固モード等の場合、高出力であるため瞬時に組織変
性が起こり生体インピーダンスも大きくなるが、低圧高
周波電力を使用する加熱モードの場合、低出力であるた
め緩やかに組織変性が進行し、凝固モード等の場合より
生体インピーダンスは小さい。
【0038】このため、高圧高周波電力を使用する切開
モードあるいは凝固モードの場合、生体インピーダンス
の規定値を第1の規定値とし、この第1の規定値を超え
た場合異常処理のため、直ちにステップ17(図5参
照)に進み、図示しないスピーカ等の警告手段により警
告を行うと共に図9に示すように高圧高周波電力の出力
を停止し処理を終了する。
【0039】また、低圧高周波電力を使用する加熱モー
ドの場合は、生体インピーダンスの規定値を第1の規定
値より小さいな第2の規定値とし、図10に示すよう
に、設定時間の間に生体インピーダンスがこの第2の規
定値に達した場合に治療が完了したとして処理を終了す
る。
【0040】なお、加熱モードの場合、これに限らず、
図11に示すように、生体インピーダンスが第2の規定
値に達した場合でも、設定時間、生体インピーダンスが
この第2の規定値を維持するように低圧高周波電力をオ
ン・オフしながら加え、設定時間終了後に治療が完了し
たとして処理を終了するように制御してもよい。
【0041】(効果)このように本実施の形態では、切
開モードあるいは凝固モードの場合は高圧高周波電力を
使用し、加熱モードの場合は低圧高周波電力を使用する
ので、生体組織の切開、凝固等の処置と共に、安全かつ
確実に加熱治療を行うことのできる。
【0042】また、高周波電力の出力の規定時間以上の
連続出力を禁止する処理を、切開モードあるいは凝固モ
ードの場合は実行し、加熱モードの場合は実行しないの
で、切開モードあるいは凝固モードにおける治療を安全
かつ確実に行うことができると共に、加熱モードにおけ
る治療を設定した時間行うことができるので、確実な加
熱治療が行える。
【0043】なお、高周波処置具3の先端に温度センサ
を設け、生体インピーダンスの代わりに直接処置部周辺
の温度を検出し、検出した温度を設定温度と比較し制御
を行ってもよい。
【0044】(変形例)切開モードあるいは凝固モード
における高周波電力の出力の規定時間以上の連続出力の
禁止を、CPU35によるソフトウエア(図5のステッ
プS16)により実現するとしたが、これに限らず、例
えば、図12に示すように、スイッチ検知部42のスイ
ッチ検知信号がオンである時間を計測するタイマ61
と、このタイマ61が計測した時間と所定値とを比較す
るコンパレータ62とを高周波電力生成装置2に設けて
構成してもよい。
【0045】この場合、タイマ61はCPU35の制御
により切開モードあるいは凝固モードのときカウント動
作が可能であって、加熱モードの場合はカウント動作は
解除される。そして、コンパレータ62による比較によ
りタイマ61が計測した時間が所定値を越えた場合、コ
ンパレータ62よりタイムアップ信号が切替制御部44
及びCPU35に送られ、切替制御部44がこのタイム
アップ信号により高圧SW31及び低圧SW33をオフ
すると共に、CPU35がD/A変換器36に対する出
力指示信号をリセットする。
【0046】これにより、タイマ61及びコンパレータ
62は、切開モードあるいは凝固モードにおいて高周波
電力の出力の規定時間以上の連続出力を禁止する連続動
作禁止手段を構築し、また、加熱モードにおいてはタイ
マ61のカウント動作を解除することでCPU35が連
続動作禁止手段の動作を解除する連続動作禁止解除手段
を構築する。
【0047】このように構成した変形例でも本実施の形
態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0048】[付記] (付記項1) 被検体を治療するための高周波電流を発
生する高周波発生手段と、前記高周波発生手段が発生す
る前記高周波電流の最大出力値を第1の最大出力値に制
限する第1の治療モードに設定可能な第1の治療モード
設定手段と、前記高周波発生手段が発生する前記高周波
電流の最大出力値を前記第1の最大出力値より小さい第
2の最大出力値に制限する第2の治療モードに設定可能
な第2の治療モード設定手段と、前記第1の治療モード
設定手段及び前記第2の治療モード設定手段の設定状態
に基づき前記高周波発生手段の出力を制御する制御手段
と、前記制御手段で制御された前記高周波発生手段から
出力された前記高周波電流を前記被検体に供給して治療
する高周波治療用プローブとを備えたことを特徴とする
高周波治療装置。
【0049】(付記項2) 被検体を治療するための高
周波電流を発生する高周波発生手段と、前記高周波発生
手段が発生する前記高周波電流の最大出力値を第1の最
大出力値に制限する第1の治療モードに設定可能な第1
の治療モード設定手段と、前記高周波発生手段が発生す
る前記高周波電流の最大出力値を前記第1の最大出力値
より小さい第2の最大出力値に制限する第2の治療モー
ドに設定可能な第2の治療モード設定手段と、前記第1
の治療モード設定手段及び前記第2の治療モード設定手
段の設定状態に基づき前記高周波発生手段の出力を制御
する制御手段と、前記第1の治療モード設定手段の設定
状態に基づき前記高周波発生手段の連続動作を制限する
連続動作禁止手段と、前記第2の治療モード設定手段の
設定状態に基づき前記連続動作禁止手段の動作を解除す
る連続動作禁止解除手段とを備えたことを特徴とする高
周波治療装置。
【0050】(付記項3) 被検体を治療するための高
周波電流を発生する高周波発生手段と、前記高周波発生
手段が発生する前記高周波電流の最大出力値を第1の最
大出力値に制限する第1の治療モードに設定可能な第1
の治療モード設定手段と、前記高周波発生手段が発生す
る前記高周波電流の最大出力値を前記第1の最大出力値
より小さい第2の最大出力値に制限する第2の治療モー
ドに設定可能な第2の治療モード設定手段と、前記第1
の治療モード設定手段の設定状態に基づき前記高周波発
生手段の連続動作を制限すると共に、前記第2の治療モ
ード設定手段の設定状態に基づき前記連続動作禁止手段
の動作を可能な状態して、前記高周波発生手段の動作状
態を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする高周
波治療装置。
【0051】(付記項4) 治療用の高周波電流を被検
体に供給して治療する治療用プローブと、被検体治療用
の前記高周波電流の最大出力値を第1の最大出力値に制
限する第1の治療モードに設定可能な第1の治療モード
設定手段と、前記第1の最大出力値の前記高周波電流が
出力可能な第1の高周波発生手段と、被検体治療用の前
記高周波電流の最大出力値を前記第1の最大出力値より
小さい第2の最大出力値に制限する第2の治療モードに
設定可能な第2の治療モード設定手段と、前記第2の最
大出力値の前記高周波電流が出力可能な第2の高周波発
生手段と、前記第1の治療モード設定手段及び前記第2
の治療モード設定手段の設定状態に応じて前記第1の高
周波発生手段または前記第2の高周波発生手段を動作さ
せる制御手段とを備えたことを特徴とする高周波治療装
置。
【0052】(付記項5) 前記被検体の前記前記高周
波電流の出力先の前記被検体の生体組織の生体情報を検
知する生体情報検知手段を備えたことを特徴とする付記
項1ないし4のいずれか1つに記載の高周波治療装置。
【0053】(付記項6) 前記生体情報は、温度、イ
ンピーダンス、電流、電圧のいずれかであることを特徴
とする付記項5に記載の高周波治療装置。
【0054】(付記項7) 前記制御手段は、前記生体
情報に基づき制御することを特徴とする付記項5に記載
の高周波治療装置。
【0055】(付記項8) 前記第2の最大出力値は1
0Wであることを特徴とする付記項1ないし4のいずれ
か1つに記載の高周波治療装置。
【0056】(付記項9) 前記制御手段に対して前記
高周波発生手段の動作を指示する指示手段を備えたこと
を特徴とする付記項1ないし3のいずれか1つに記載の
高周波治療装置。
【0057】(付記項10) 前記制御手段に対して前
記第1の高周波発生手段または前記第2の高周波発生手
段の動作を指示する指示手段を備えたことを特徴とする
付記項4に記載の高周波治療装置。
【0058】(付記項11) 前記指示手段は、フット
スイッチであることを特徴とする付記項9または10に
記載の高周波治療装置。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高周波治療
装置によれば、制御手段が第1の治療モード設定手段及
び第2の治療モード設定手段の設定状態に基づき高周波
発生手段の出力を制御し、高周波治療用プローブが制御
手段で制御された高周波発生手段から出力された高周波
電流を被検体に供給して治療するので、生体組織の切
開、凝固等の処置と共に、安全かつ確実に加熱治療(ア
ブレーション)を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る高周波治療装置の
構成を示す構成図
【図2】図1の高周波電力生成装置に設けられた操作パ
ネルの構成を示す構成図
【図3】図1の高周波電力生成装置の構成を示す構成図
【図4】図3のCPUによる処理の流れを示すフローチ
ャート
【図5】図4の切開モード処理の流れを示すフローチャ
ート
【図6】図4の凝固モード処理の流れを示すフローチャ
ート
【図7】図4の加熱モード処理の流れを示すフローチャ
ート
【図8】図3の高周波電力生成装置から発生する高周波
電力による生体インピーダンスの変化を示す特性図
【図9】生体インピーダンスによる図5の切開モードあ
るいは図6の凝固モードでの高周波電力の出力制御を説
明する説明図
【図10】生体インピーダンスによる図7の加熱モード
での高周波電力の出力制御を説明する説明図
【図11】図10の高周波電力の出力制御の変形例を説
明する説明図
【図12】図1の高周波電力生成装置の変形例の構成を
示す構成図
【符号の説明】
1…高周波治療装置 2…高周波電力生成装置 3…高周波処置具 4…対極板 5…フットスイッチ 6…操作パネル 11…切開SW 12…凝固SW 13…加熱SW 11a,12a,13a…出力設定SW 11b、12b,13b,19b,21b…表示部 19a…時間設定SW 21a…温度設定SW 31…高圧SW 32…高圧増幅部 33…低圧SW 34…低圧増幅部 35…CPU 36…D/A変換器 36…高圧可変電源 38…低圧可変電源 40…生体情報検出部 41…A/D変換器 42…スイッチ検知部 43…ハンドスイッチ 44…切替制御部 45、46…温度検知部 47…異常温度判別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松元 裕明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を治療するための高周波電流を発
    生する高周波発生手段と、 前記高周波発生手段が発生する前記高周波電流の最大出
    力値を第1の最大出力値に制限する第1の治療モードに
    設定可能な第1の治療モード設定手段と、 前記高周波発生手段が発生する前記高周波電流の最大出
    力値を前記第1の最大出力値より小さい第2の最大出力
    値に制限する第2の治療モードに設定可能な第2の治療
    モード設定手段と、 前記第1の治療モード設定手段及び前記第2の治療モー
    ド設定手段の設定状態に基づき前記高周波発生手段の出
    力を制御する制御手段と、 前記制御手段で制御された前記高周波発生手段から出力
    された前記高周波電流を前記被検体に供給して治療する
    高周波治療用プローブとを備えたことを特徴とする高周
    波治療装置。
JP10127718A 1998-04-09 1998-05-11 高周波治療装置 Pending JPH11318927A (ja)

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JP10127718A JPH11318927A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 高周波治療装置
US09/288,579 US6383183B1 (en) 1998-04-09 1999-04-07 High frequency treatment apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180936A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Olympus Medical Systems Corp 発熱処置装置
US7329257B2 (en) 1999-01-25 2008-02-12 Olympus Optical Co., Ltd. Medical treatment instrument

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Effective date: 20040106