JPH11317916A - ディジタル信号変換装置 - Google Patents

ディジタル信号変換装置

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JPH11317916A
JPH11317916A JP12491698A JP12491698A JPH11317916A JP H11317916 A JPH11317916 A JP H11317916A JP 12491698 A JP12491698 A JP 12491698A JP 12491698 A JP12491698 A JP 12491698A JP H11317916 A JPH11317916 A JP H11317916A
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晋治 中村
Shingo Nakada
眞吾 中田
Yuji Hirasawa
裕司 平澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオ信号に非同期のディジタルオーディオ
信号を、ビデオ信号に容易に同期させ、音質劣化の防止
と、装置構成の大型化及びコスト上昇を抑える。 【解決手段】 ビデオ信号に非同期のオーディオ信号か
ら入力クロック信号を生成する入力クロック発生回路1
0と、フレーム基準信号に基づいて出力クロック信号を
生成する出力クロック信号発生回路20と、オーディオ
信号に対し入力クロック信号に基づくデインターリーブ
処理を施す入力CH1,CH2オーディオ信号処理回路
30,31と、入力クロック信号を入力基準クロックと
し出力クロックを出力基準クロックとするサンプルレー
ト変換回路32,33と、レート変換後のオーディオ信
号に対し、出力クロック信号に基づくインターリーブ処
理等を施す出力CH1,CH2オーディオ信号処理回路
34,35とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばいわゆるI
EEE1394規格のディジタルビデオ信号に非同期の
ディジタルオーディオ信号を、ディジタルビデオ信号に
同期したディジタルオーディオ信号に変換するようなデ
ィジタル信号変換処理を行うディジタル信号変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号の伝送規格としては、例
えばIEC(International Electrotechnical Commiss
ion:国際電気技術標準機関)やIEEE(Institute o
f Electrical and Electronics Engineers:米国電気電
子技術者協会)による規格など、多数の規格が存在す
る。このなかで例えばIEEE1394規格は、ディジ
タルビデオレコーダ同士の接続やディジタルビデオカメ
ラとコンピュータとの間の接続といったマルチメディア
用途に向くものとして注目されている。
【0003】上記IEEE1394規格について説明す
る。なお、以下の説明ではIEEE1394規格を単に
1394規格と呼ぶ。
【0004】1394規格では、2組のツイストペア線
を用いて伝送が行われる。その伝送方法は、1方向の伝
送にツイストペア線を2組とも使う、いわゆる半2重の
通信である。この通信法には、DSコーディングと呼ば
れる通信方法が採用されており、これは、ツイストペア
線の片側にデータを、他方にストローブと呼ばれる信号
を送り、2つの信号の排他的論理和をとることで、受信
側でクロックを再現するというものである。
【0005】1394規格のデータレートは、98.3
04Mbps(S100)、196.608Mbps
(S200)、393.216Mbps(S400)の
3種類が定義されており、高速のレートに対応した機器
はそれより遅いレートの機器をサポートしなければなら
ない、いわゆる上位互換性が定められている。
【0006】各機器は、最大26個までのポートを持つ
ことが許されており、各機器のポートを接続することで
最大63台までの機器をネットワーク化することができ
る。1394規格では、その接続時にバスの初期化処理
が行われ、複数の機器の接続を行うとツリー構造が自動
的に内部にて構成される。その後、各機器のアドレスが
自動的に割り振られる。
【0007】1394規格上では、1台の機器が送信し
た信号を他の機器が中継することで、ネットワーク内の
全ての機器に同じ内容の信号を伝えることが可能であ
る。そのため、無秩序な送受信を防止するため、各機器
は送信を開始する前にバスの使用権を調停する必要があ
る。バスの使用権を得るためには、先ずバスが開放され
るのを待ち、ツリー上の親機に対してバス使用権の要求
信号を送る。そして、要求を受けた親機は、さらなる親
機に信号を中継し、要求信号は最終的には最上位の親機
であるルートにまで達する。ルートは、要求信号を受け
ると使用許可信号を返し、許可を受けた機器は通信を行
うことが可能となる。但し、このとき複数の機器から同
時に要求信号が出された場合には、1台にのみ許可信号
が与えられ、他の要求は拒否される。
【0008】このように、1394規格上は、バスの使
用権を奪い合いながら、複数の機器が1つのバスを時分
割多重で使用しているといえる。しかし、ビデオ信号や
オーディオ信号などのリアルタイム性を必要とするデー
タにおいては、一定時間間隔で通信が保証されなけれ
ば、データの欠落を起こす可能性がある。そこで、13
94規格ではこのようなデータをアイソクロノス(Isoc
hronous)と呼ばれる通信方式を使用して伝送する。す
なわち、先のバス初期化の際に管理ノードが選ばれてお
り、アイソクロノス通信で送信する機器は管理ノードか
ら必要な帯域の割り当てを受ける。ルートは125μs
毎にサイクルスタートパケットを送信し、帯域の割り当
てを受けた機器はサイクルスタートパケットに続けてア
イソクロノスパケットを送信する。このような処理を行
うことで、帯域の割り当てを受けた機器は、125μs
毎に必ず送信する機会を得ることが出来、データの欠落
を防止することが可能になる。
【0009】1394規格のアイソクロノス通信を用い
て、ディジタルビデオレコーダにてディジタルビデオ及
びディジタルオーディオ信号を送る際の信号フォーマッ
トを、以下の説明では例えばAVプロトコルと呼ぶこと
にする。この信号フォーマットでは、ビデオテープ上の
ビデオ信号(例えば圧縮されたビデオ信号)やオーディ
オ信号がDIFブロックと呼ばれる80バイトのブロッ
クデータの集まりとして扱われる。
【0010】テレビジョン標準放送方式の525/60
システム(いわゆるNTSC方式)の場合、150DI
Fブロックで1DIFシーケンスを構成しており、10
DIFシーケンスが1ビデオフレームとなっている。ア
イソクロノス通信では125μs毎に1パケットを伝送
しているので、1パケット当たり29.97×10×1
50×125×10−6=5.619DIFブロックを
伝送すればよく、実際には端数を切り上げて6DIFブ
ロックを1パケットとしている。結果、1ビデオフレー
ム分のデータは、図9に示すような250パケットにて
伝送されることになる。
【0011】1つのアイソクロノスパケットの構造を図
10に示す。この図10において、パケットの最初の3
2ビットは、1394規格で規定されたパケットヘッダ
である。ヘッダCRCの後からデータCRCの前までに
あるデータ部は1394規格ではデータフィールドとし
て定義されている部分であるが、この部分の先頭にオー
ディオ・ビデオ信号の情報であることを表すためのCI
Pへと呼ばれるヘッダがこのAVプロトコルでは追加さ
れている。
【0012】CIPヘッダのSYTフィールドは、フレ
ーム同期をかけるためのタイムスタンプである。ビデオ
信号の通信ではフレーム同期信号を送る必要があり、そ
のため1394規格で規定されているサイクルタイムを
用いたタイムスタンプをビデオフレームの先頭に送るよ
うになっている。サイクルタイムは、1394規格の基
本クロックである24.576MHzを数えるカウンタ
で、ルートは自分のカウント値をサイクルスタートパケ
ットに入れて送信している。そして、各ノードがそれを
自分のサイクルタイムにコピーすることで、サイクルタ
イムの同期をとっている。
【0013】ビデオ信号を送信する場合、フレームの先
頭におけるサイクルタイムの値に、通信の最大ディレイ
量を加えた値をSYTとしてCIPヘッダに入れてい
る。これにより、図11に示すように、受信側でサイク
ルタイムと比較することで最大ディレイ分だけ遅れたフ
レーム同期信号を生成することが可能になる。
【0014】図12には、上記1394規格のディジタ
ルオーディオ・ビデオ信号を記録/再生及び外部との間
で入出力するディジタルビデオレコーダの構成例を示
す。
【0015】この図12において、ビデオ入出力端子1
00とオーディオ入出力端子101は、アナログビデオ
信号とアナログオーディオ信号が入出力される端子であ
る。
【0016】A/D変換器,D/A変換器102は、上
記ビデオ入出力端子100から入力されたアナログビデ
オ信号に対してはディジタル化を行い、逆にビデオ圧縮
/伸長回路104から供給されるディジタルビデオ信号
に対してはアナログ化を行う。また、A/D変換器,D
/A変換器103は、上記オーディオ入出力端子101
から入力されたアナログオーディオ信号に対してはディ
ジタル化を行い、逆にオーディオインターリーブ/デイ
ンターリーブ回路105から供給されるディジタルオー
ディオ信号に対してはアナログ化を行う。
【0017】ビデオ圧縮/伸長回路104は、A/D変
換器102から入力されたディジタルビデオ信号に対し
ては圧縮処理を施し、逆にマルチプレクサ/デマルチプ
レクサ(MPX/DMPX)106から供給される圧縮
ディジタルビデオ信号に対しては伸長処理を施す。ま
た、オーディオインターリーブ/デインターリーブ回路
105は、A/D変換器103から入力されたディジタ
ルオーディオ信号に対してはインターリーブ処理を施
し、逆にマルチプレクサ/デマルチプレクサ106から
供給されるインターリーブが施されたディジタルオーデ
ィオ信号に対してはデインターリーブ処理を施す。
【0018】マルチプレクサ/デマルチプレクサ106
は、ビデオ圧縮/伸長回路104からの圧縮ディジタル
ビデオ信号とオーディオインターリーブ/デインターリ
ーブ回路105からのインターリーブされたディジタル
オーディオ信号を多重化(マルチプレクス)し、逆に、
多重化されたデータが供給されたときには当該多重化デ
ータから圧縮ディジタルビデオ信号とインターリーブさ
れたディジタルオーディオ信号を分離(デマルチプレク
ス)する。
【0019】記録再生信号処理(FEC)回路107
は、上記多重化データに対して誤り訂正符号を付加した
後に変調して記録信号を生成して磁気ヘッド108に送
り、逆に磁気ヘッド108によって磁気テープから再生
された再生信号に対しては復調を行った後に誤り訂正処
理する。
【0020】ディジタルインターフェイスブロック10
9は、制御マイクロコンピュータ(マイコン)110の
制御の元で、外部のコンピュータや他のディジタルビデ
オレコーダとの間で1394規格に準拠したインターフ
ェイス用信号処理を行うブロックである。リンク(LI
NK)回路111は、上記マルチプレクサ/デマルチプ
レクサ106或いは記録再生信号処理回路107から供
給された多重化データに対して1394規格のリンクレ
イヤと前記AVプロトコルの処理を行う。中継(PH
Y)回路112は、バスの初期化や使用権の調停、他の
機器の信号中継などを行う。制御マイクロコンピュータ
110は、これらリンク回路111、中継回路112の
コントロールとアイソクロノス通信の帯域取得、リミッ
テドマネージャとしてバスの管理などを行っている。
【0021】ここで、上記1394規格におけるディジ
タルビデオ信号及びディジタルオーディオ信号のフォー
マットは、DVフォーマットとも呼ばれているが、この
DVフォーマットには、さらに後述するDVCAMフォ
ーマットも含まれている。
【0022】上記DVCAMフォーマットはDVフォー
マットに含まれるため、基本的には同じ仕様となってい
るが、特にオーディオ信号に注目した場合、DVフォー
マットとDVCAMフォーマットとの間には以下のよう
な点が異なっている。
【0023】すなわち、上記1394規格におけるディ
ジタルオーディオ信号の信号フォーマットは、図13に
示すように、同期信号が配されるシンクエリア、識別情
報が配されるIDコードエリア、オーディオ補助データ
が配されるAAUXエリア、実際のディジタルオーディ
オ信号が配されるオーディオデータエリア、アウターパ
リティエリア、インナーパリティエリアからなるが、上
記DVフォーマットでは、上記オーディオデータエリア
に配されるディジタルオーディオ信号として、図14に
示すように、テレビジョン標準放送方式の525/60
システム(NTSC方式)と625/50システム(P
AL方式)のそれぞれについて、サンプリング周波数が
48kHz、44.1kHz、32kHz、32kHz
の4チャネルの各モードが存在し、これら各モードのオ
ーディオ信号はビデオ信号と非同期になっている。ま
た、これら525/60システムと625/50システ
ムの各モードにおいては、1フレーム当たりのサンプル
数(バイト)の許容範囲が定められており、その許容範
囲として約1%程度の誤差(すなわちサンプリング周波
数の許容周波数偏差として約1%程度)が許されてい
る。例えば、525/60システムの32kHz4チャ
ネルモードを例に挙げると、1フレーム当たりのサンプ
ル数(バイト)として、最大で1080サンプル(32
40バイト)、最小で1053サンプル(3159バイ
ト)、平均で1067.73サンプル(3203.2バ
イト)となされる。
【0024】これに対して、DVCAMフォーマット
は、例えばディジタルビデオテープレコーダを内蔵した
ビデオカメラ等に使用されるフォーマットとして特に設
けられているものであり、サンプリング周波数をロック
し、図15及び図16に示すように、1フレーム内のオ
ーディオサンプリング数をフレーム毎に固定にするとと
もに、各フレーム毎にそのサンプル数の情報を伝送する
ものである。すなわち、当該DVCAMフォーマット
は、図15に示すように、525/60システムと62
5/50システムのそれぞれについて、サンプリング周
波数が48kHz、32kHzの4チャネルの各モード
が存在し、例えば、525/60システムの48kHz
モードでは第1フレームが1600サンプルで、第2〜
第5フレームが1602サンプルとなる。以下同様に、
525/60システムの32kHz4チャネルモードで
は第1フレームと第8フレームが1066サンプルで、
第2〜第7と第9〜第15フレームが1068サンプル
となり、625/50システムの48kHzモードでは
全てのフレームが1920サンプルとなり、625/6
0システムの32kHz4チャネルモードでは全てのフ
レームが1280サンプルとなる。また、当該DVCA
Mフォーマットでは、525/60システムと625/
50システムの48kHzと32kHzの4チャネルの
各モードにおいて、オーディオ信号のサンプリング周波
数(fs)と水平ビデオ周波数(fH)の関係は、図16
に示すように固定、すなわち同期するようになされてい
る。
【0025】なお、図13に示したオーディオ信号フォ
ーマットのオーディオ補助データ(AAUX)エリアに
は、図17に示すように複数の補助データが規定されて
いる。これらのデータは既に規格として知られているも
のであるため、当該補助データのうち、主要なもののみ
簡単に説明する。図中のAF SIZEにて示すエリア
には図17に示すような1フレーム中のオーディオサン
プル数(オーディオサンプルサイズ)の情報が配され、
図中AUDIO MODEにて示すエリアには前記モー
ドを表す情報が配され、図中CHNにはチャネルを表す
情報が、図中SMPにて示すエリアにはサンプリング周
波数を表す情報が、図中EFにて示すエリアには後述す
るエンファシス/ディエンファシス処理のためのエンフ
ァシスフラグが配され、さらに図中CGMSにて示すエ
リアには著作権に関する情報が配される。また、525
/60システム及び625/50システムの32kHz
と44.1kHz、48kHzの各モードにおいて、チ
ャネルCH1とチャネルCH2のAF SIZEの差は
図18に示す範囲を越えないことが規定されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、DV
フォーマットではディジタルオーディオ信号とディジタ
ルビデオ信号が非同期であるのに対して、DVCAMフ
ォーマットではディジタルオーディオ信号とディジタル
ビデオ信号が同期している。
【0027】ところで、上記DVフォーマットやDVC
AMフォーマットのようなディジタルビデオ信号とディ
ジタルオーディオ信号とからなる信号において、例えば
特にディジタルオーディオ信号に対して任意の編集操作
を施し、当該編集後のディジタルオーディオ信号をディ
ジタルビデオ信号と共に記録媒体に記録するようなこと
を考えるとする。なお、当該編集の一例としては、ビデ
オテープ等の記録媒体に既に記録されているオーディオ
信号のレベルを次第に絞っていくような編集、すなわち
例えば先行ヘッドによってビデオテープから再生したオ
ーディオ信号に対して次第にレベルを減少させるような
ディジタル係数を乗じ、その後、ビデオ信号と多重化し
て主ヘッドによってビデオテープに記録し直すような編
集などが考えられる。
【0028】このような編集操作の場合、上記DVCA
Mフォーマットのようにディジタルビデオ信号とディジ
タルオーディオ信号が同期していれば、当該オーディオ
信号のサンプル数がビデオ信号のフレームの区切りと合
うことになるので(すなわち同期している)、信号処理
が容易で且つ回路規模も少なくて済むことになる。
【0029】これに対し、DVフォーマットのようにデ
ィジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号が非同
期である場合、すなわち当該オーディオ信号のサンプル
数がビデオ信号のフレームの区切りに対し、多数の場合
の数(図14の最大から最小の各場合)となり、上述し
たような編集操作をするためには、多数の場合の数の信
号処理が必要となり、回路規模が多大となってしまう。
【0030】ここで、ディジタルビデオ信号に対して非
同期のディジタルオーディオ信号を編集する場合、その
最も簡単な実現手法としては、当該ディジタルオーディ
オ信号を一旦アナログオーディオ信号に変換し、さらに
このアナログオーディオ信号を、上記DVCAMフォー
マットのようにディジタルビデオ信号に同期したディジ
タルオーディオ信号に再変換し、その後ディジタルビデ
オ信号と多重化するような手法が考えられる。
【0031】しかし、上述のようにディジタルオーディ
オ信号を一旦アナログオーディオ信号に変換し、再度デ
ィジタルオーディオ信号に変換し直すようなことを行う
と、以下のような問題が発生する。
【0032】すなわち、ディジタル/アナログ変換器や
アナログ/ディジタル変換器の特性差により、歪みやノ
イズ、周波数特性の劣化などが発生し、また、再量子化
を行うため、量子化歪みが発生してしまう。このような
ノイズ、周波数特性の劣化、歪みが発生すると、音質が
劣化してしまう。
【0033】また、ディジタル/アナログ変換器、アナ
ログ/ディジタル変換器において、総合変換感度が大き
すぎると、例えば最大レベル(及び最大レベル付近の大
レベル)の信号では過負荷歪みが発生してしまう。逆
に、変換感度が小さいと、再量子化の際の量子化ノイズ
が増加すると共に、信号レベルの低下が生じてしまう。
したがって、これらディジタル/アナログ変換、アナロ
グ/ディジタル変換の際には、正確なレベル調整が必要
になり、特にチャネル数が多いような場合には各チャネ
ル毎に正確なレベル調整が必要になってしまう。このよ
うな調整のための構成を設けることは、装置のコスト上
昇を招く。
【0034】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、例えばIEEE1394規格に準
拠したDVフォーマットのように、ディジタルビデオ信
号に対して非同期のディジタルオーディオ信号を、ディ
ジタルビデオ信号に容易に同期させることを可能とし、
音質劣化の防止と、装置構成の大型化及びコスト上昇を
抑えることを可能にするディジタル信号変換装置を提供
することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル信号
変換装置は、第1のディジタル信号に非同期の第2のデ
ィジタル信号から第1のクロック信号を生成し、第1の
ディジタル信号の基準信号に基づいて第2のクロック信
号を生成し、第1のディジタル信号に非同期の第2のデ
ィジタル信号に対して第1のクロック信号に基づく第1
の信号処理を施し、第1のクロック信号を入力基準クロ
ックとし第2のクロック信号を出力基準クロックとして
第1の信号処理後の第2のディジタル信号にレート変換
を施し、レート変換後の第2のディジタル信号に対して
第2のクロック信号に基づく第2の信号処理を施すこと
により、上述した課題を解決する。
【0036】すなわち、本発明によれば、第1のディジ
タル信号に非同期の第2のディジタル信号から生成した
第1のクロック信号を、レート変換の入力基準クロック
とし、一方、レート変換の出力基準クロックは第1のデ
ィジタル信号の基準信号に基づいて生成しているので、
第1のディジタル信号に非同期であった第2のディジタ
ル信号を、当該第1のディジタル信号に同期させること
ができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
【0038】本発明のディジタル信号変換装置の一実施
の形態の概略構成を図1に示す。
【0039】この実施の形態のディジタル信号変換装置
は、DVフォーマットのディジタルビデオ信号とディジ
タルオーディオ信号とが非同期となっているDV信号
(以下、非同期モードDV信号と呼ぶ)が供給され、当
該非同期モードDV信号のディジタルビデオ信号とディ
ジタルオーディオ信号を同期したDV信号(以下、同期
モードDV信号と呼ぶ)に変換して出力するものであ
る。
【0040】この図1において、入力端子1には、ディ
ジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号が非同期
となっている上記非同期モードDV信号が、例えば外部
から入力される。また、端子2には前記525/60シ
ステム(NTSC方式)の場合は29.97Hz、前記
625/50システム(PAL方式)の場合は25Hz
となるフレーム基準信号(ビデオ信号のフレーム基準信
号)が供給される。
【0041】上記非同期モードDV信号は、入力ビデオ
信号処理回路3と、入力CH1オーディオ信号処理回路
30と、入力CH2オーディオ信号処理回路31とに送
られる。なお、上記入力CH1オーディオ信号処理回路
30と入力CH2オーディオ信号処理回路31は略々同
じ構成を有しているため、図1の例では入力CH2オー
ディオ信号処理回路31の内部構成を省略している。
【0042】上記入力ビデオ信号処理回路3は、上記フ
レーム基準信号に基づいて、上記非同期モードDV信号
に含まれる圧縮及びシャッフリングされているビデオ信
号をデシャッフリングすると共に伸張する。このデシャ
ッフリング及び伸張されたビデオ信号は、出力ビデオ信
号処理回路4に送られる。出力ビデオ信号処理回路4で
は、上記入力ビデオ信号処理回路3からのビデオ信号を
圧縮すると共にシャッフリングする。この圧縮及びシャ
ッフリングされたビデオ信号は、マルチプレクサ(MP
X)5に送られる。
【0043】一方、上記入力CH1オーディオ信号処理
回路30及び入力CH2オーディオ信号処理回路31に
供給された非同期モードDV信号は、それぞれ内部のデ
インターリーブ回路41とni読み取り・制御信号復調
回路44に入力される。
【0044】上記デインターリーブ回路41では、上記
非同期モードDV信号においてディジタルビデオ信号と
多重化されている前記図13に示したディジタルオーデ
ィオ信号を分離し、当該分離したディジタルオーディオ
信号に対してデインターリーブ処理や誤り訂正処理等を
施し、またオーディオ信号にデータ欠落等のエラーが存
在した時に、必要に応じて例えばラグランジェの多項式
による高次のディジタル補間を行うものである。当該入
力CH1オーディオ信号処理回路30のデインターリー
ブ回路41にてデインターリーブ処理されたディジタル
オーディオ信号(以下、ディジタルオーディオ信号DA
TAiと呼ぶ)は、CH1サンプルレート変換回路32
に送られ、入力CH2オーディオ信号処理回路31内の
デインターリーブ回路41から出力されたオーディオ信
号DATAiは、CH2サンプルレート変換回路33に
送られる。
【0045】ni読み取り・制御信号復調回路44で
は、前記図13のオーディオ信号に付加されている前記
図17に示したような各種コード情報を復調し、マイク
ロコンピュータ(マイコン)8に送ると共に、図2に示
すようなni値を上記非同期モードDV信号から読み取
り、当該読み取ったni値を分周器8に送る。ここで、
上記ni値は、前記サンプリング周波数の各モードのサ
ンプル数に対応した値であり、図2に示すように、52
5/60システム(NTSC方式)の48kHzモード
では最大1620の値、最小1580の値となり、4
4.1kHzモードでは最大1489の値、最小145
2の値となり、32kHzモードでは最大1080の
値、最小1053の値となるものである。また、625
/50システム(PAL方式)の48kHzモードでは
最大1944の値、最小1896の値となり、44.1
kHzモードでは最大1786の値、最小1742の値
となり、32kHzモードでは最大1296の値、最小
1264の値となるものである。
【0046】マイクロコンピュータ8では、入力CH1
オーディオ信号処理回路30及び入力CH2オーディオ
信号処理回路31のni読み取り・制御信号復調回路4
4から供給された、上記図17に示したような各種コー
ド情報を、後述する出力CH1オーディオ信号処理回路
34及び出力CH2オーディオ信号処理回路35にそれ
ぞれ送る。
【0047】また、上記CH1サンプルレート変換回路
32及びCH2サンプルレート変換回路33は、同じ構
成からなるものであり、それぞれが後述する入力クロッ
ク発生回路10にて発生される入力動作基準クロック
と、入力CH1オーディオ信号処理回路30にて後述す
るように生成される入力ビットクロックBCKi及び入
力サンプリングクロックLRCKiとに基づいて動作す
る入力レート変換部32i,33iを有すると共に、後述
する出力クロック発生回路20にて発生される出力動作
基準クロックと、出力CH2オーディオ信号処理回路3
4にて後述するように生成される出力ビットクロックB
CKo及び出力サンプリングクロックLRCKoとに基づ
いて動作する出力レート変換部32o,33oを有するも
のである。
【0048】これらCH1サンプルレート変換回路32
及びCH2サンプルレート変換回路33は、それら入力
動作基準クロック及び出力基準動作クロックと、入力ビ
ットクロックBCKi及び入力サンプリングクロックL
RCKiと、出力ビットクロックBCKo及び出力サンプ
リングクロックLRCKoとに基づいて、上記入力CH
1オーディオ信号処理回路30と入力CH2オーディオ
信号処理回路31からのディジタルオーディオ信号DA
TAiをそれぞれサンプリングレート変換することによ
り、上記非同期モードDV信号のディジタルオーディオ
信号を、ディジタルビデオ信号に同期したディジタルオ
ーディオ信号に変換する。
【0049】上記CH1サンプルレート変換回路32及
びCH2サンプルレート変換回路33におけるサンプル
レート変換処理によって、ディジタルビデオ信号に同期
するようになされたディジタルオーディオ信号DATA
oは、それぞれ対応する出力CH1オーディオ信号処理
回路34及び出力CH2オーディオ信号処理回路35の
インターリーブ回路51に送られる。なお、上記出力C
H1オーディオ信号処理回路34と出力CH2オーディ
オ信号処理回路35は略々同じ構成を有しているため、
図1の例では出力CH2オーディオ信号処理回路35の
内部構成を省略している。
【0050】これら出力CH1オーディオ信号処理回路
34及び出力CH2オーディオ信号処理回路35では、
それぞれ供給されたディジタルオーディオ信号DATA
oから、DVフォーマットのディジタルオーディオ信号
を再構成し、マルチプレクサ(MPX)52に送る。当
該マルチプレクサ52では、上記再構成されたディジタ
ルオーディオ信号に前記マイクロコンピュータ8から供
給されたコード情報を多重化して出力する。上記出力C
H1オーディオ信号処理回路34及び出力CH2オーデ
ィオ信号処理回路35から出力されたディジタルオーデ
ィオ信号は、マルチプレクサ(MPX)7にて多重化さ
れ、前記マルチプレクサ5に送られる。
【0051】このマルチプレクサ5では、上記出力ビデ
オ信号処理回路4からの圧縮及びシャッフリングされた
ディジタルビデオ信号と、上記マルチプレクサ7からの
ディジタルオーディオ信号とを多重化する。このマルチ
プレクサ5での多重化により生成された同期モードDV
信号は、出力端子6から出力されることになる。
【0052】上述した経路はディジタルビデオ信号及び
ディジタルオーディオオ信号の主経路であり、以下に、
上記非同期モードDV信号のディジタルビデオ信号とデ
ィジタルオーディオ信号を同期させるための経路及び構
成について説明する。
【0053】前記端子2に供給されたフレーム基準信号
は、入力CH1オーディオ信号処理回路30及び入力C
H2オーディオ信号処理回路31内のデインターリーブ
回路41と、ビデオ信号処理回路3及び4と、入力クロ
ック発生回路10及び出力クロック発生回路20とに送
られる。
【0054】上記入力クロック発生回路10は、上記フ
レーム基準信号が一方の入力端子に入力される位相比較
器11、積分回路12及び電圧制御発振器13、分周器
14,15,16を主要構成要素として有するPLL
(Phase-Locked Loop)回路であり、上記電圧制御発振
器13にて入力クロック信号を生成する。この入力クロ
ック信号は、CH1サンプルレート変換回路32及びC
H2サンプルレート変換回路33に入力動作基準クロッ
クとして供給されると共に、分周器14及び分周器15
に送られる。
【0055】上記分周器14では、入力クロック信号を
1/2に分周し、当該1/2分周クロックを入力CH1
オーディオ信号処理回路30及び入力CH2オーディオ
信号処理回路31に送る。また、上記分周器15では、
入力クロック信号を1/512に分周し、当該1/51
2分周クロックを分周器16に送る。
【0056】当分周器16には、上記入力CH1オーデ
ィオ信号処理回路30の前記ni読み取り・制御信号復
調回路44にてDV信号から読み取られたni値が供給
され、上記分周器15からの1/512分周クロックを
さらに1/niに分周する。この分周器16からの1/
ni分周クロックは上記位相比較器11の他方の入力端
子に送られる。
【0057】上記分周器14から入力CH1オーディオ
信号処理回路30へ送られた1/2分周クロックは、当
該入力CH1オーディオ信号処理回路30内の分周器4
2に送られる。この分周器42では、上記分周器14か
らの1/2分周クロックをさらに1/4分周して入力ビ
ットクロックBCKiを生成する。この入力ビットクロ
ックBCKiは、当該入力CH1オーディオ信号処理回
路30内の分周器43及びデインターリーブ回路41に
送られると共に、入力CH2オーディオ信号処理回路3
1とCH1サンプルレート変換回路32及びCH2サン
プルレート変換回路33に送られる。
【0058】上記入力CH1オーディオ信号処理回路3
0内の分周器43では、上記分周器42からの入力ビッ
トクロックBCKiをさらに1/64分周して入力サン
プリングクロックLRCKiを生成する。この入力サン
プリングクロックLRCKiは、デインターリーブ回路
41に送られると共に、入力CH2オーディオ信号処理
回路31とCH1サンプルレート変換回路32及びCH
2サンプルレート変換回路33に送られる。
【0059】一方、上記出力クロック発生回路20は、
上記フレーム基準信号が一方の入力端子に入力される位
相比較器21、積分回路22及び電圧制御発振器23、
分周器24,25,26を主要構成要素として有するP
LL(Phase-Locked Loop)回路であり、上記電圧制御
発振器23にて出力クロック信号を生成する。この出力
クロック信号は、CH1サンプルレート変換回路32及
びCH2サンプルレート変換回路33に出力動作基準ク
ロックとして供給されると共に、分周器24及び分周器
25に送られる。
【0060】上記分周器24では、出力クロック信号を
1/2に分周し、当該1/2分周クロックを、出力CH
1オーディオ信号処理回路34及び出力CH2オーディ
オ信号処理回路35に送る。また、上記分周器25で
は、入力クロック信号を1/512に分周し、当該1/
512分周クロックを分周器26に送る。
【0061】当該分周器26には、上記フレーム基準信
号がno値として供給され、上記分周器25からの1/
512分周クロックをさらに1/noに分周する。すな
わち当該no値は、フレーム基準信号に対応してサンプ
リング周波数の各モード毎に決定されるサンプル数の値
であり、図3に示すように、525/60システム(N
TSC方式)の48kHzモードでは1601.6の値
となり、32kHzモードでは1067.733の値と
なるものである。また、625/50システム(PAL
方式)の48kHzモードでは1920の値となり、3
2kHzモードでは1280の値となるものである。上
記分周器26からの1/no分周クロックは、上記フレ
ーム基準信号が一方の入力端子に供給されれている上記
位相比較器21の他方の入力端子に送られる。
【0062】上記分周器24から出力CH1オーディオ
信号処理回路34へ送られた1/2分周クロックは、当
該出力CH1オーディオ信号処理回路34内の分周器5
3に送られる。この分周器53では、上記分周器24か
らの1/2分周クロックをさらに1/4分周した出力ビ
ットクロックBCKoを生成する。この出力ビットクロ
ックBCKoは、当該出力CH1オーディオ信号処理回
路34内の分周器54及びインターリーブ回路51に送
られると共に、出力CH2オーディオ信号処理回路35
とCH1サンプルレート変換回路32及びCH2サンプ
ルレート変換回路33に送られる。
【0063】上記出力CH1オーディオ信号処理回路3
4内の分周器54では、上記分周器53からの出力ビッ
トクロックBCKoをさらに1/64分周して出力サン
プリングクロックLRCKoを生成する。この出力サン
プリングクロックLRCKoは、インターリーブ回路5
1に送られると共に、出力CH2オーディオ信号処理回
路35とCH1サンプルレート変換回路32及びCH2
サンプルレート変換回路33に送られる。
【0064】上述したように、本実施の形態のディジタ
ル信号変換装置においては、入力CH1オーディオ信号
処理回路30及び入力CH2オーディオ信号処理回路3
1と、CH1サンプルレート変換回路32の入力レート
変換部32i及びCH2サンプルレート変換回路33の
入力レート変換部33iとが、入力クロック発生回路1
0から発生した入力クロックに基づいて動作し、一方、
出力CH1オーディオ信号処理回路34及び出力CH2
オーディオ信号処理回路35と、CH1サンプルレート
変換回路32の出力レート変換部32o及びCH2サン
プルレート変換回路33の出力レート変換部33oと
が、出力クロック発生回路20にてフレーム基準信号か
ら生成した出力クロックに基づいて動作することによ
り、容易かつ装置構成の大型化及びコスト上昇を抑えた
状態で、非同期モードDV信号を同期モードDV信号に
変換することができる。また、非同期モードDV信号か
ら同期モードDV信号への変換に、ディジタル/アナロ
グ変換やアナログ/ディジタル変換を伴わないため、歪
み、ノイズが発生せず、周波数特性の影響等も無く、音
質劣化が発生することは殆ど無い。さらに、オーディオ
信号のレベル変化、レベルバラツキ等の悪影響も無い。
【0065】上述した実施の形態では、入力されたディ
ジタルオーディオ信号のチャネル数や当該オーディオ信
号に付属するオーディオモード等の各種制御信号、すな
わちエンファシスのオン/オフを示す情報やステレオ/
2カ国語、サンプリング周波数等を自動的に判別し、出
力されるディジタルオーディオ信号に対してそれらチャ
ネル数や各種制御信号と同じものを自動的に付加する例
を挙げているが、出力されるディジタルオーディオ信号
に対して付加されるチャネル数や各種制御信号を任意に
変更する(手動による設定変更する)ことも可能であ
る。
【0066】次に、上記図1に示したディジタル信号変
換装置は、具体的には図4〜図8に示すような構成のシ
ステムに適用可能である。
【0067】図4に示す第1の具体的構成は、例えばD
Vエンコーダ61にて生成された非同期モードDV信号
を、図1の構成を有する信号変換装置62にて同期モー
ドDV信号に変換し、DV信号記録装置63にて記録媒
体に記録するシステムである。すなわちこの図4におい
て、DVエンコーダ61では、例えばL(左)、R
(右)チャネルのアナログオーディオ信号とアナログビ
デオ信号とから、DVフォーマットのディジタルオーデ
ィオ信号及びディジタルビデオ信号からなる非同期モー
ドDV信号を生成する。信号変換装置62は、前記図1
に示す構成を有し、上記DVエンコーダ61からの非同
期モードDV信号を同期モードDV信号に変換する。D
V信号記録装置63は、上記信号変換装置62から供給
された同期モードDV信号を、例えばビデオテープやデ
ィスク等に記録する。
【0068】図5に示す第2の具体的構成は、DV記録
テープ再生装置64にて例えばビデオテープから再生さ
れた非同期モードDV信号を、図1の構成を有する信号
変換装置62にて同期モードDV信号に変換し、DV信
号記録装置63にて記録媒体に記録するシステムであ
る。すなわちこの図5において、DV記録テープ再生装
置64では、非同期モードDV信号が記録されたビデオ
テープから当該非同期モードDV信号を再生する。信号
変換装置62は、前記図1に示す構成を有し、上記DV
記録テープ再生装置64からの非同期モードDV信号を
同期モードDV信号に変換する。DV信号記録装置63
は、上記信号変換装置62から供給された同期モードD
V信号を、例えばビデオテープやディスク等に記録す
る。
【0069】図6に示す第3の具体的構成は、DV記録
テープ再生部66と図1に示した構成からなる信号変換
部67とを一体化した装置65である。すなわちこの図
6に示す装置65では、装置内部に設けられたDV記録
テープ再生部66が例えばビデオテープから再生した非
同期モードDV信号を、同じく装置内部の信号変換部6
7にて同期モードDV信号に変換し、外部に出力する。
【0070】図7に示す第4の具体的構成は、図1に示
した構成からなる信号変換部67とDV信号記録部69
とを一体化した装置68である。すなわちこの図7に示
す装置68において、装置内部に設けられた信号変換部
67には、外部から非同期モードDV信号が供給され、
当該信号変換部67では、この非同期モードDV信号を
同期モードDV信号に変換する。当該同期モードDV信
号は、同じく装置内部に設けられているDV信号記録部
69にて例えばビデオテープやディスク等に記録され
る。
【0071】図8に示す第5の具体的構成は、DV記録
テープ再生部66と信号変換部67とDV信号記録部6
9とを一体化した装置70である。すなわちこの図8に
示す装置70において、装置内部に設けられたDV記録
テープ再生部66が例えばビデオテープから再生した非
同期モードDV信号を、同じく装置内部の信号変換部6
7にて同期モードDV信号に変換する。当該信号変換部
67にて生成された同期モードDV信号は、同じく装置
内部に設けられているDV信号記録部69にて例えばビ
デオテープやディスク等に記録される。
【0072】上述したように、本実施の形態のディジタ
ル信号変換装置は、DV信号記録再生装置と共に使用可
能であり、したがって、例えば非同期モードDV信号の
オーディオ信号に対して任意の編集操作を施し、当該編
集後のディジタルオーディオ信号をディジタルビデオ信
号と共に記録媒体に記録するようなことを考えた場合に
おいても、ディジタルビデオ信号とディジタルオーディ
オ信号を容易に同期させることができ、オーディオ信号
のサンプル数とビデオ信号のフレームの区切りとを合わ
せることができるので、良好な編集が可能となる。な
お、当該編集の一例としては、前述したように、ビデオ
テープ等の記録媒体に既に記録されているオーディオ信
号のレベルを次第に絞っていくような編集、すなわち例
えば先行ヘッドによってビデオテープから再生したオー
ディオ信号に対して次第にレベルを減少させるようなデ
ィジタル係数を乗じ、その後、ビデオ信号と多重化して
主ヘッドによってビデオテープに記録し直すような編集
などが考えられる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
ディジタル信号変換装置においては、第1のディジタル
信号に非同期の第2のディジタル信号から生成した第1
のクロック信号を、レート変換の入力基準クロックと
し、一方、レート変換の出力基準クロックは第1のディ
ジタル信号の基準信号に基づいて生成しているので、第
1のディジタル信号に非同期であった第2のディジタル
信号を、当該第1のディジタル信号に同期させることが
でき、したがって、例えばIEEE1394規格に準拠
したDVフォーマットのように、ディジタルビデオ信号
に対して非同期のディジタルオーディオ信号を、ディジ
タルビデオ信号に容易に同期させることが可能であり、
音質劣化の防止と、装置構成の大型化及びコスト上昇を
抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のディジタル信号変換装置の
概略構成を示すブロック回路図である。
【図2】ni値の説明に用いる図である。
【図3】no値の説明に用いる図である。
【図4】本実施の形態のディジタル信号変換装置が適用
される第1の具体的構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図5】本実施の形態のディジタル信号変換装置が適用
される第2の具体的構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図6】本実施の形態のディジタル信号変換装置が適用
される第3の具体的構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図7】本実施の形態のディジタル信号変換装置が適用
される第4の具体的構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図8】本実施の形態のディジタル信号変換装置が適用
される第5の具体的構成例を示すブロック回路図であ
る。
【図9】IEEE1394規格に準拠する信号フォーマ
ットにおける1ビデオフレームのデータ構造の説明に用
いる図である。
【図10】IEEE1394規格に準拠する信号フォー
マットにおけるパケット構造の説明に用いる図である。
【図11】IEEE1394規格に準拠する信号フォー
マットにおけるフレーム同期の説明に用いる図である。
【図12】IEEE1394規格に準拠する信号フォー
マットのディジタルビデオ信号及びディジタルオーディ
オ信号を記録再生するディジタルビデオレコーダの概略
構成を示すブロック回路図である。
【図13】IEEE1394規格に準拠するオーディオ
信号のフォーマット説明に用いる図である。
【図14】DVフォーマットにおけるサンプリング周波
数の違いによるモードの説明に用いる図である。
【図15】DVCAMフォーマットにおけるサンプリン
グ周波数の違いによるモードの説明に用いる図である。
【図16】DVCAMフォーマットにおけるオーディオ
信号のサンプリング周波数と水平ビデオ周波数の関係説
明に用いる図である。
【図17】オーディオ補助データ(コード情報)の説明
に用いる図である。
【図18】チャネルCH1とチャネルCH2のAF S
IZEの説明に用いる図である。
【符号の説明】
3 入力ビデオ信号処理回路、 4 出力ビデオ信号処
理回路、 5,6,52 マルチプレクサ、 8 マイ
クロコンピュータ、 10 入力クロック発生回路、
20 出力クロック発生回路、 11,21 位相比較
器、 12,22 積分回路、 13,23 電圧制御
発振器、 14,15,16,24,25,26,4
2,43,53,54 分周器、 30 入力CH1オ
ーディオ信号処理回路、 31 入力CH2オーディオ
信号処理回路、 32 CH1サンプルレート変換回
路、 33 CH2サンプルレート変換回路、 34
出力CH1オーディオ信号処理回路、 35 出力CH
2オーディオ信号処理回路、41 デインターリーブ回
路、 44 ni読み取り・制御信号復調回路、 51
インターリーブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/045 7/24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のディジタル信号に非同期の第2の
    ディジタル信号から第1のクロック信号を生成する第1
    のクロック信号生成手段と、 上記第1のディジタル信号の基準信号に基づいて第2の
    クロック信号を生成する第2のクロック信号生成手段
    と、 上記第1のディジタル信号に非同期の第2のディジタル
    信号に対し、上記第1のクロック信号に基づく第1の信
    号処理を施す第1の信号処理手段と、 上記第1のクロック信号を入力基準クロックとし、上記
    第2のクロック信号を出力基準クロックとして、上記第
    1の信号処理後の第2のディジタル信号にレート変換を
    施すレート変換手段と、 上記レート変換後の第2のディジタル信号に対し、上記
    第2のクロック信号に基づく第2の信号処理を施す第2
    の信号処理手段とを有することを特徴とするディジタル
    信号変換装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のディジタル信号と上記第2の
    信号処理後の第2のディジタル信号とを多重化する多重
    化手段を設けることを特徴とする請求項1記載のディジ
    タル信号変換装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の信号処理手段は、インターリ
    ーブされている第2のディジタル信号をデインターリー
    ブするデインターリーブ手段を少なくとも有し、 上記第2の信号処理手段は、デインターリーブされて上
    記レート変換された第2のディジタル信号をインターリ
    ーブするインターリーブ手段を少なくとも有することを
    特徴とする請求項1記載のディジタル信号変換装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のディジタル信号に非同期の第
    2のディジタル信号から、所定の制御信号を取り出す制
    御信号取り出し手段と、 上記レート変換後の第2のディジタル信号に上記制御信
    号を付加する制御信号付加手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル信号変換装置。
  5. 【請求項5】 上記第1のディジタル信号に非同期の第
    2のディジタル信号から、所定の制御信号を取り出す制
    御信号取り出し手段と、 上記制御信号に対して変更を加え、レート変換後の第2
    のディジタル信号に上記変更後の制御信号を付加する制
    御信号付加手段を備えることを特徴とする請求項1記載
    のディジタル信号変換装置。
  6. 【請求項6】 上記第2のディジタル信号は複数チャネ
    ルからなり、 上記第1の信号処理手段とレート変換手段と第2の信号
    処理手段を、上記複数チャネルに対応して複数設けるこ
    とを特徴とする請求項1記載のディジタル信号変換装
    置。
  7. 【請求項7】 上記第2の信号処理手段は、上記チャネ
    ル数を変更するチャネル数変更手段を含むことを特徴と
    する請求項6記載のディジタル信号変換装置。
  8. 【請求項8】 上記第1のディジタル信号及び第2のデ
    ィジタル信号は、IEEE1394規格に準拠したディ
    ジタルビデオ信号及びディジタルオーディオ信号である
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル信号変換装
    置。
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