JPH11317064A - カーオーディオシステム及びその制御方法、情報処理装置、カーオーディオシステム用ケーブル、電子機器並びに制御ユニット - Google Patents

カーオーディオシステム及びその制御方法、情報処理装置、カーオーディオシステム用ケーブル、電子機器並びに制御ユニット

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JPH11317064A
JPH11317064A JP12131998A JP12131998A JPH11317064A JP H11317064 A JPH11317064 A JP H11317064A JP 12131998 A JP12131998 A JP 12131998A JP 12131998 A JP12131998 A JP 12131998A JP H11317064 A JPH11317064 A JP H11317064A
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JP
Japan
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main body
unit
signal
audio system
car audio
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Application number
JP12131998A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okagaki
広之 岡垣
Satoru Kanazawa
悟 金沢
Sadafumi Hamashima
貞文 浜島
Nobumichi Kurihara
伸宙 栗原
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な配線で周辺機器からカーオーディオシ
ステムの本体を起動できるようにする。 【解決手段】 USB機器501において、検出部51
2が、あらかじめ決められた条件が満たされたことを検
出する。起動信号送信部514は、条件が満たされたこ
とが検出されるとメインユニット1に起動信号を送る。
メインユニット1では、起動信号受信部184が起動信
号を検出する。電源制御部183は、起動信号が検出さ
れるとメインユニット1の電源を入れる。起動信号に基
づいて電源が入れられると、問合せ部185は、起動信
号を送ったかどうかを各機器に問い合わせる。USB機
器501の回答部515は、問合せに答える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーオーディオ
システムに関する技術の改良にかかわるもので、より具
体的には、単純な配線で周辺機器からカーオーディオシ
ステムの本体を起動できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車載用のオーディオ装置とし
てカーオーディオシステムが知られている。カーオーデ
ィオシステムの本来の機能は、ラジオチューナー、カセ
ットテープデッキ、CDプレーヤなどで受信したり再生
した音を、車載スピーカから流すというオーディオ(音
響)の機能である。また、最近では、半導体技術の進歩
に伴って、カーナビゲーションシステム、CDやMDの
オートチェンジャ、電話といった周辺機器をカーオーデ
ィオシステムに組み込む例もある。なお、カーオーディ
オシステムというときは、このように組み込まれた周辺
機器を含めた全体を意味するものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、この
ようにいろいろな周辺機器が組み込まれたカーオーディ
オシステムでは、配線も複雑になっていた。例えば、カ
ーオーディオシステムの本体がアンプやカーナビゲーシ
ョンシステムの機能を持っていて、音楽CDとCD−R
OMの両方が再生できるコンパチブルタイプのオートチ
ェンジャをこの本体にケーブルで接続する場合を考え
る。この場合、オートチェンジャは、音楽CDからは音
のデータ(オーディオデータ)を読み取り、CD−RO
Mからはカーナビゲーションシステム用のプログラムや
データといったデジタルデータを読み取るために使う。
【0004】このような場合、オートチェンジャと本体
との間には、電力用ケーブルや制御用ケーブルの他に、
音のデータのためには、LINE−OUTなどの端子に
対応したアナログケーブルやデジタル出力用の光ファイ
バーケーブルが必要であり、さらに、デジタルデータの
ためには、ATAPIインタフェースなどに対応した専
用のデジタル信号用ケーブルが必要だった。
【0005】しかしながら、このように配線が複雑な割
に、従来のカーオーディオシステムの用途については、
音響やカーナビゲーションの機能を車に乗っている間に
使うという狭い範囲に限られるという不便があった。
【0006】例えば、本体や個々の機器にマイコン(マ
イクロコンピュータ)を組み込んだ例も知られている
が、この種のマイコンは動く部分を制御したり文字を表
示する程度のいわゆる組み込みシステムで、機能の追加
や変更はできなかった。また、例えば、配線の中心にな
る本体から周辺機器に対しては、電力を供給したり止め
たりすることで電源をオンにしたりオフにすることはで
きたが、周辺機器の側から本体の電源を入れることはで
きなかった。
【0007】この発明は、上に述べたような問題点を解
決するために提案されたもので、その目的は、単純な配
線で周辺機器から本体を起動できるようにすることであ
る。また、この発明の他の目的は、防犯効果の高いカー
オーディオシステムにかかわる技術を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上に述べた目的を達成す
るため、請求項1の発明は、本体と、この本体に接続さ
れた1又は2以上の機器と、を備えたカーオーディオシ
ステムにおいて、前記機器のうち少なくとも1つは、あ
らかじめ決められた条件が満たされたことを検出するた
めの手段と、前記条件が満たされたことが検出されると
前記本体に起動信号を送る手段と、を備え、前記本体
は、前記起動信号を検出するための手段と、起動信号が
検出されると本体の電源を入れる手段と、を備えたこと
を特徴とする。請求項6の発明は、請求項1の発明を方
法という見方からとらえたもので、本体と、この本体に
接続された1又は2以上の機器と、を備えたカーオーデ
ィオシステムを制御するためのカーオーディオシステム
の制御方法において、前記機器においてあらかじめ決め
られた条件が満たされたことを検出するためのステップ
と、前記条件が満たされたことが検出されると前記機器
から前記本体に起動信号を送るステップと、前記本体に
おいて前記起動信号を検出するためのステップと、起動
信号が検出されると本体の電源を入れるステップと、を
含むことを特徴とする。請求項1,6の発明では、機器
の側から起動信号を送るという単純な構成で本体の電源
を入れることができるので、電話や防犯装置との組み合
わせなど用途を広げることができる。例えば、本体の電
源がオフでも、本体に接続された電話に着信すると本体
の電源が入り、本体の持つアンプ、スピーカ、マイクロ
ホンなどを使ってハンズフリー通話をしたり、さらに防
犯装置を組み合わせ、防犯装置のセンサが異状を検出す
ると本体の電源が入って電話で通報するといった使い方
も可能になる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のカーオ
ーディオシステムにおいて、前記本体は、前記起動信号
に基づいて前記電源が入れられると、起動信号を送った
かどうかを前記各機器に問い合わせる手段を備え、前記
機器は、前記問合せに答える手段を備えたことを特徴と
する。請求項7の発明は、請求項2の発明を方法という
見方からとらえたもので、請求項6記載のカーオーディ
オシステムの制御方法において、前記起動信号に基づい
て前記電源が入れられると、起動信号を送ったかどうか
を前記本体から前記各機器に問い合わせるステップと、
前記機器が前記問合せに答えるステップと、を含むこと
を特徴とする。請求項10の発明は、本体と、この本体
に接続された1又は2以上の機器と、を備えた情報処理
装置において、前記機器のうち少なくとも1つは、あら
かじめ決められた条件が満たされたことを検出するため
の手段と、前記条件が満たされたことが検出されると前
記本体に起動信号を送る手段と、を備え、前記本体は、
前記起動信号を検出するための手段と、起動信号が検出
されると本体の電源を入れる手段と、起動信号に基づい
て電源が入れられると、起動信号を送ったかどうかを前
記各機器に問い合わせる手段を備え、前記機器は、前記
問合せに答える手段を備えたことを特徴とする。請求項
2,7,10の発明では、どの機器が起動信号を送った
かが本体からの問合せで確認されるので、機器ごとに起
動信号の信号線を分ける必要がなく、構成が単純で済
む。
【0010】請求項3の発明は、本体と機器とをどのよ
うに接続するかにかかわるもので、請求項1又は2記載
のカーオーディオシステムにおいて、前記本体と機器と
は、カーオーディオシステム用ケーブルで接続され、前
記カーオーディオシステム用ケーブルは、本体の電源が
入っているときに本体から機器に電力を供給するための
第1の電力線と、本体側と機器側との間でデータを伝え
るためのデータ線と、少なくとも本体の電源が入ってい
ないときに、バックアップ用電力を機器に供給するため
の第2の電力線と、機器側から本体側に前記起動信号を
伝えるための信号線と、を設けたことを特徴とする。請
求項11の発明は、請求項3の発明をカーオーディオシ
ステム用ケーブルという見方からとらえたもので、カー
オーディオシステムの本体と機器とを接続するために使
われるカーオーディオシステム用ケーブルにおいて、本
体の電源が入っているときに本体から機器に電力を供給
するための第1の電力線と、本体側と機器側との間でデ
ータを伝えるためのデータ線と、少なくとも本体の電源
が入っていないときに、バックアップ用電力を機器に供
給するための第2の電力線と、機器側から本体側に前記
起動信号を伝えるための信号線と、を備えたことを特徴
とする。請求項3,11の発明では、本体の電源がオフ
のとき、第1の電力線からは機器に電力が供給されない
が、第2の電力線で例えば車のバックアップ電源から機
器に電力を供給でき、この電力と信号線を使って起動信
号を本体に送ることができる。このように、USB(ユ
ニバーサルシリアルバス)のようなケーブルに第2の電
力線と信号線を新しく設けることで、本体と機器との間
でデータ線を通じていろいろなデータをやり取りできる
だけでなく、本体の電源がオフのときのために独立した
電力ケーブルを設けたり、起動信号のために新しい信号
ケーブルを設ける必要がなく、構成が単純で済む。
【0011】請求項4の発明は、防犯装置と電話との組
み合わせにかかわるもので、本体と、この本体に接続さ
れた、セキュリティコントロールユニット及び無線電話
ユニットと、を備えたカーオーディオシステムにおい
て、前記セキュリティコントロールユニットは、異状を
検出するためのセンサと、センサが異状を検出すると前
記本体に起動信号を送る手段と、を備え、前記本体は、
前記起動信号を検出するための手段と、起動信号が検出
されると本体の電源を入れる手段と、前記セキュリティ
コントロールユニットからの起動信号に基づいて本体の
電源が入れられると、異状の通報を命じる通報信号を前
記無線電話ユニットに送る手段と、を備え、前記無線電
話ユニットは、前記通報信号を検出するための手段と、
通報信号が検出されると電話を発信して異状を知らせる
手段と、を備えたことを特徴とする。請求項8の発明
は、請求項4の発明を方法という見方からとらえたもの
で、本体と、この本体に接続された、セキュリティコン
トロールユニット及び無線電話ユニットと、を備えたカ
ーオーディオシステムを制御するためのカーオーディオ
システムの制御方法において、前記セキュリティコント
ロールユニットにおいてセンサで異状を検出するための
ステップと、異状が検出されるとセキュリティコントロ
ールユニットから前記本体に起動信号を送るステップ
と、前記本体において起動信号を検出するためのステッ
プと、起動信号が検出されると本体の電源を入れるステ
ップと、前記セキュリティコントロールユニットからの
起動信号に基づいて本体の電源が入れられると、異状の
通報を命じる通報信号を本体から前記無線電話ユニット
に送るステップと、前記無線電話ユニットにおいて通報
信号を検出するためのステップと、通報信号が検出され
ると無線電話ユニットが電話を発信して異状を知らせる
ステップと、を含むことを特徴とする。請求項4,8の
発明では、セキュリティコントロールユニットが異状を
検出すると本体の電源が入り、本体が無線電話ユニット
に異状を通報させるため、通報を受けた者が現場へ急行
でき、単にサイレンなどを鳴らすよりも防犯効果が高く
なる。
【0012】請求項5の発明は、ハンズフリー通話にか
かわるもので、本体と、この本体に接続された無線電話
ユニットと、スピーカと、マイクロホンと、を備えたカ
ーオーディオシステムにおいて、前記無線電話ユニット
は、電話がかかってきていることを検出するための手段
と、電話がかかってきていることが検出されると前記本
体に起動信号を送る手段と、を備え、前記本体は、前記
起動信号を検出するための手段と、起動信号が検出され
ると本体の電源を入れる手段と、電話ユニットからの起
動信号に基づいて本体の電源が入れられると、電話がか
かってきていることを知らせる手段と、電話に出るため
の操作を検出するための手段と、電話に出るための操作
が検出されると、かかってきている電話を本体につなぐ
ことを命じる接続信号を前記無線電話ユニットに送る手
段と、を備え、前記無線電話ユニットは、さらに、前記
接続信号を検出するための手段と、前記接続信号が検出
されると、かかってきている電話を本体につなぐための
手段と、を備え、前記本体は、さらに、つながれた電話
について前記スピーカ及びマイクロホンを使って通話す
るための手段を備えたことを特徴とする。請求項9の発
明は、請求項5の発明を方法という見方からとらえたも
ので、本体と、この本体に接続された無線電話ユニット
と、スピーカと、マイクロホンと、を備えたカーオーデ
ィオシステムを制御するためのカーオーディオシステム
の制御方法において、前記無線電話ユニットにおいて電
話がかかってきていることを検出するためのステップ
と、電話がかかってきていることが検出されると無線電
話ユニットから前記本体に起動信号を送るステップと、
前記本体において起動信号を検出するためのステップ
と、起動信号が検出されると本体の電源を入れるステッ
プと、電話ユニットからの起動信号に基づいて本体の電
源が入れられると、電話がかかってきていることを知ら
せるステップと、電話に出るための操作を検出するため
のステップと、電話に出るための操作が検出されると、
かかってきている電話を本体につなぐことを命じる接続
信号を本体から前記無線電話ユニットに送るステップ
と、無線電話ユニットにおいて接続信号を検出するため
のステップと、接続信号が検出されると、かかってきて
いる電話を本体につなぐためのステップと、つながれた
電話について前記スピーカ及びマイクロホンを使って通
話するためのステップと、を含むことを特徴とする。請
求項5,9の発明では、本体の電源がオフでも、自動車
電話すなわち携帯電話回線のような無線電話が着信する
と本体の電源が入る。そして、ユーザが所定の操作をす
ることで電話がつながり、本体がオーディオ用に備えて
いるアンプや車載スピーカ、マイクロホンなどを使って
ハンズフリー通話ができるので、通話が容易になる。
【0013】請求項12の発明は、本体を起動する側の
機器にかかわるもので、カーオーディオシステムの制御
ユニットに接続して使うためのカーオーディオシステム
用電子機器において、あらかじめ決められた条件が満た
されたことを検出するための手段と、前記条件が満たさ
れたことが検出されると前記制御ユニットに起動信号を
送る手段と、前記制御ユニットから起動信号を送ったか
どうかの問合せがあったときに、前記問合せに答える手
段を備えたことを特徴とする。請求項13の発明は、機
器によって起動される側の本体にかかわるもので、1又
は2以上の電子機器を接続してカーオーディオシステム
を構築するためのカーオーディオシステム用制御ユニッ
トにおいて、前記電子機器からの起動信号を検出するた
めの手段と、起動信号が検出されると制御ユニットの電
源を入れる手段と、起動信号に基づいて電源が入れられ
ると、起動信号を送ったかどうかを前記各電子機器に問
い合わせる手段と、を備えたことを特徴とする。請求項
12,13の発明では、いろいろな種類の電子機器や制
御ユニットのなかから所望のものを組み合わせることで
カーオーディオシステムを構築できるので、カーオーデ
ィオシステムの構成の自由度が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態(以
下「実施形態」という)について、図面を参照して具体
的に説明する。なお、以下の説明で使うそれぞれの図に
ついて、それより前で説明した図と同じ部材や同じ種類
の部材については同じ符号をつけ、説明は省略する。
【0015】なお、この実施形態は、いろいろなハード
ウェア装置と、ソフトウェアによって制御されるコンピ
ュータとを使って実現される。この場合、そのソフトウ
ェアは、この明細書の記載にしたがった命令を組み合わ
せることで作られ、上に述べた従来技術と共通の部分に
は従来技術で説明した手法も使われる。また、そのソフ
トウェアは、プログラムコードだけでなく、プログラム
コードの実行のときに使うために予め用意されたデータ
も含む。そして、そのソフトウェアは、カーオーディオ
システムに組み込まれたいろいろな音響機器だけでな
く、CPU、各種チップセットといった物理的な処理装
置を活用することでこの発明の作用効果を実現する。
【0016】但し、この発明を実現する具体的なハード
ウェアやソフトウェアの構成はいろいろ変更することが
できる。例えば、回路の構成やCPUの処理能力に応じ
て、ある機能を、LSIなどの物理的な電子回路で実現
する場合も、ソフトウェアによって実現する場合も考え
られる。また、ソフトウェアを使う部分についても、ソ
フトウェアの形式には、コンパイラ、アセンブラ、マイ
クロプログラムなどいろいろ考えられる。
【0017】以上のように、コンピュータを使ってこの
発明を実現する態様はいろいろ考えられるので、以下で
は、この発明や実施形態に含まれる個々の機能を実現す
る仮想的回路ブロックを使って、この発明と実施形態と
を説明する。
【0018】〔1.構成〕 〔1−1.全体の構成〕この実施形態は、システム全体
の制御を行う本体と、この本体に接続された複数の機器
と、を備えたカーオーディオシステムにおいて、機器の
側から本体の電源を入れることができるようにしたもの
である。まず、この実施形態が、本体であるメインユニ
ットの他に、どのような機器から構成されているかとい
う全体構成を図1の機能ブロック図に示す。
【0019】すなわち、この実施形態は、この図に示す
ように、メインユニット1の他に、カーオーディオシス
テムを構成する各機器として、チューナーアンプユニッ
ト2と、マイクロホン3と、GPSアンテナ4と、セキ
ュリティコントロールユニット5と、電話ユニット6
と、CD−ROMオートチェンジャ7と、電源バックア
ップ用の補助バッテリ9と、を備えている。
【0020】このうちメインユニット1は、制御用のコ
ンピュータを内蔵していて、このコンピュータによって
システム全体を制御する制御ユニットである。また、チ
ューナーアンプユニット2は、AMとFMのアンテナ2
aの他に、図示はしないが、ラジオチューナーと、スピ
ーカを鳴らすためのアンプを備えた部分である。また、
マイクロホン3は、音声認識による操作ができるよう
に、ユーザの声を入力するためのものである。この音声
認識の機能は、上に述べたコンピュータのプログラムに
よって実現される。
【0021】これらのうち、チューナーアンプユニット
2、マイクロホン3、GPSアンテナ4、セキュリティ
コントロールユニット5、電話ユニット6(自動車電
話)、CD−ROMオートチェンジャ7は、オーディオ
データとデジタルデータのうち少なくとも一方を提供す
るために、メインユニット1に接続された電子機器であ
る。
【0022】次に、この実施形態のなかで、機器の側か
ら本体の電源を入れる点にかかわる構成を図2の概念図
に示す。すなわち、図2は、メインユニット1と、機器
501,71とがUSB形式のケーブルB3によって芋
づる式にデイジーチェーン接続されている様子を示して
いる。ここで、機器501,71はUSB形式で接続す
るように構成された機器であり、USB機器と呼ぶ。
【0023】また、メインユニット1、USB機器50
1、USB機器71はそれぞれ電子回路などのハードウ
ェアと制御用のコンピュータとを備えている。そして、
図2に示している通信部などの各部分は、これらメイン
ユニット1、USB機器501、USB機器71を構成
する個々の機能に対応するものであるが、実装では、ハ
ードウェアとコンピュータやそのソフトウェアとの作用
によって実現される。
【0024】また、USB機器501とUSB機器71
とでは、互いに構成が違っている。つまり、USB機器
501は、図1のセキュリティコントロールユニット5
と、電話ユニット6との共通の構成を示すもので、メイ
ンユニット1の電源を入れることができるように構成さ
れている。一方、USB機器71は、図1のCD−RO
Mオートチェンジャ7に対応するもので、メインユニッ
ト1の電源を入れることはできない。
【0025】すなわち、まず、USB機器501は、通
信部511と、検出部512と、電源制御部513と、
起動信号送信部514と、回答部515と、処理部51
6とを備えている。一方、USB機器71は、通信部7
11と、電源制御部713と、処理部716とを備えて
いるが、検出部、起動信号送信部、回答部は備えていな
い。また、メインユニット1は、通信部181と、起動
信号受信部184と、電源制御部183と、問合せ部1
85と、を備えている。
【0026】これらのうち、まず、通信部511、通信
部181、通信部711は、それぞれ、ケーブルB3を
通じて外部との通信を行う部分である。また、USB機
器501の検出部512は、どのような場合にメインユ
ニット1を起動するかについてあらかじめ決められた条
件が満たされたことを検出するための手段である。ま
た、USB機器501の起動信号送信部514は、検出
部512によって条件が満たされたことが検出されると
メインユニット1に起動信号を送る手段である。
【0027】一方、メインユニット1の起動信号受信部
184は、このようにUSB機器501からケーブルB
3を通して送られてくる起動信号を検出するための手段
であり、メインユニット1の電源制御部183は、起動
信号受信部184によって起動信号が検出されるとメイ
ンユニット1の電源を入れる手段である。すなわち、こ
の電源制御部183は、メインユニット1の電源をオン
やオフにしたり、ケーブルB3を通じてUSB機器50
1やUSB機器71に供給している電力のオンオフした
り所定の制御信号を送ることで、これらUSB機器50
1やUSB機器71の電源の状態を制御する役割も持っ
ている。
【0028】また、メインユニット1の問合せ部185
は、このように起動信号に基づいてメインユニット1の
電源が入れられると、起動信号を送ったかどうかを各機
器501,71に問い合わせる手段であり、USB機器
501の回答部515は、このようになメインユニット
1からの問合せに答える手段である。
【0029】また、処理部516,716,186は、
それぞれ通信部511,711,181で外部とデータ
をやり取りしながらそれぞれ、電話の発着信やCDの再
生といったUSB機器501、USB機器71、メイン
ユニット1に固有の役割を果たす部分である。また、電
源制御部513、電源制御部713はそれぞれ、メイン
ユニット1からケーブルB3で送られてくる電力の状態
や制御信号の内容に応じて、USB機器501とUSB
機器71の電源を制御する手段である。
【0030】〔1−1−1.デイジーチェーン接続〕と
ころで、セキュリティコントロールユニット5、電話ユ
ニット6及びCD−ROMオートチェンジャ7は、図1
と図2に示すように、USB(Universal Serial Bus)形
式のケーブルB3によってメインユニット1に接続され
ているが、この実施形態にいうUSBは、従来から知ら
れているUSBではなく、従来のUSBに次のような新
規な構成を追加したカーオーディオシステム用ケーブル
である。なお、USBは、シリアルバスの一種であり、
複数の機器をデイジーチェーン形式で接続するための手
段として使うものである。
【0031】具体的には、従来のUSBは、1系統のみ
の電力線(+5V)と、メインユニット1側と機器側と
の間でデータを伝えるためのデータ線(DATA+,D
ATA−)と、GNDを備えたもので、その電力線は、
メインユニット1の電源が入っているときにメインユニ
ット1から機器に電力を供給するためのもので、第1の
電力線と呼ぶこととする。
【0032】一方、この実施形態でいうUSBすなわち
カーオーディオシステム用ケーブルは、このような従来
のUSBに、第2の電力線と、機器側からメインユニッ
ト1側に起動信号を伝えるための信号線(WakeUp
と呼ぶこととする)と、Reserveと、GNDとを
新規に設けたものである。このうち第2の電力線は、少
なくともメインユニット1の電源が入っていないとき
に、バックアップ用電力を機器に供給するためのもの
で、例えば車のBackUp14Vから機器に電力を供
給する。
【0033】すなわち、メインユニット1の電源がオフ
のとき、第1の電力線からは機器に電力が供給されない
が、第2の電力線で例えば車のバックアップ電源から機
器に電力を供給でき、この電力と信号線WakeUpを
使って起動信号をメインユニット1に送ることができ
る。
【0034】そして、この実施形態では、このケーブル
B3によって接続されるそれぞれの機器は、外部とのデ
ータのやり取りは、USBの形式で行うように構成され
ている。例えば、CD−ROMオートチェンジャ7は、
アップストリーム用とダウンストリーム用のハブ(HU
B)を備え、このCD−ROMオートチェンジャ7の内
部では、音楽CDやCD−ROMから読み出されたオー
ディオデータやデジタルデータは、どちらもATAPI
デコーダによって、パラレル形式の1つであるATAP
I形式の出力データに変換され、さらに、コントローラ
によって、シリアル形式であるUSB(Universal Seria
l Bus)形式に変換されたうえでUSBに送り出される。
【0035】このような構成により、ユニット5,6、
CD−ROMオートチェンジャ7の結線がシリアル結線
となるので、それらユニット5,6,7をメインユニッ
ト1から離れた場所に設置する場合、その設置が容易と
なる。なお、図1ではユニット5、ユニット6、オート
チェンジャ7の順で接続されているが、接続順は任意で
あり、また、必要なもののみの接続としても良い。
【0036】〔1−1−2.CD−ROMオートチェン
ジャ〕また、CD−ROMオートチェンジャ7は、複数
の音楽CDやCD−ROMを自動的にかけ替え、USB
回線から送られてくるコマンドにしたがって、音楽CD
からはオーディオデータを、CD−ROMからはデジタ
ルデータを読み出し、読み出したデータをUSB回線に
出力する装置である。
【0037】また、上に述べた「オーディオデータ」と
は、音楽のような音の情報を表すデータを意味すること
とする。これに対して、「デジタルデータ」というとき
は、文字コードや各種の数値のように、オーディオデー
タ以外の本来的にデジタル形式のデータを意味するもの
とする。
【0038】また、ディスク再生装置は、CDなどの記
録媒体から、オーディオデータやデジタルデータを読み
出す装置であり、ディスク再生装置で使われるCDに
は、主に、オーディオデータを記録した音楽CDと、デ
ジタルデータを記録したCD−ROMとがあり、音楽C
Dからオーディオデータを読み出すことも、CD−RO
Mからデジタルデータを読み出すことも「再生」と呼ぶ
こととする。
【0039】そして、CD−ROMオートチェンジャ7
は、音楽CDからはオーディオデータを、CD−ROM
からはデジタルデータを読み取り、そのようにCDから
読み出されたオーディオデータとデジタルデータをいず
れも、同じプロトコル形式であるATAPI形式の出力
データに変換したうえ、いずれも、同じインタフェース
形式であるUSB経由でメインユニット1にアイソクロ
ナス転送するように構成されている。
【0040】〔1−1−3.メインユニット〕また、メ
インユニット1は、コンパクトフラッシュカード13を
差し込むためのスロット13Sと、付け外しできるフェ
イスプレートユニット15と、を備えている(図1)。
コンパクトフラッシュカード13は、メモリカードの一
種であり、フラッシュメモリを使った記憶媒体である。
このコンパクトフラッシュカード13をメインユニット
1に設けられたスロット13Sに差し込むことで、メイ
ンユニット1からデータを読み書きすることができる。
このコンパクトフラッシュカード13は、データやプロ
グラムなどを他のコンピュータとやり取りしたり、この
カーオーディオシステムでのいろいろな設定データをバ
ックアップしておくために使う。
【0041】また、この実施形態では、コンパクトフラ
ッシュカード13だけでなく、PCMCIAの形式にあ
ったものであれば、ドライブカード、モデムカード、各
種インタフェースカードなどいろいろな機能を持った拡
張カードをシステムに追加することができる。
【0042】また、付け外しできるフェイスプレートユ
ニット15は、ユーザにいろいろな情報を表示する表示
部と、ユーザがいろいろな操作をするための操作キーな
どを設けた操作部と、を備え、これら表示部と操作部と
をあわせて操作表示部と呼ぶ。この操作表示部は、処理
されたデジタルデータを出力するデジタル出力手段であ
る。このフェイスプレートユニット15は、DCP(Det
achable Control Panel)とも呼ばれるもので、このフェ
イスプレートユニット15の表示部は、例えば横256
ドット縦64ドットといった大型のカラーLCD(液晶
表示装置)などである。
【0043】このフェイスプレートユニット15は、車
を降りるときに取り外して持ち出せば、盗人がカーオー
ディオシステムを物色しても、肝心の表示部も操作部の
ないのを見て利用も転売もできないことをさとり、盗む
ことをあきらめるという盗難防止効果がある。取り外し
たフェイスプレートユニット15は、ケース15aに入
れて持ち歩けば(図1)、それ自体や周りのものなどを
傷つけることがない。
【0044】また、このフェイスプレートユニット15
は、ハンドヘルドパソコン8とIrDA(インフラレッ
ドデータアソシエーション)の形式で赤外線通信を行う
ことでデータ(情報)をやり取りするための赤外線通信
ユニットを備えている。
【0045】〔1−1−4.他の機器〕また、GPSア
ンテナ4(図1)は、GPS衛星から電波を受け取るた
めのアンテナである。このGPSアンテナ4からの信号
は、GPS受信機4aを経てメインユニット1内のGP
Sユニットに送られる。このGPSユニットは、図1に
は示さないが、受信機のある地球上の位置を上記GPS
衛星からの電波に基づき計算するものである。また、メ
インユニット1に内蔵されているコンピュータ上では、
プログラムによってカーナビゲーションシステムの機能
が実現され、計算結果はこのカーナビゲーションシステ
ムの機能に渡される。
【0046】また、セキュリティコントロールユニット
5は、防犯用の警報システムであり、図2に示したUS
B機器501の1つである。このセキュリティコントロ
ールユニット5は、具体的には、振動や衝撃を検出する
センサ5aで、盗難やいたずらなどを検出すると、サイ
レン5bを鳴らすといった対応をする部分である。ま
た、電話ユニット6も図2に示したUSB機器501の
1つであり、自動車電話の機能を制御するユニットであ
る。すなわち、この電話ユニット6は、電話アンテナ6
aやハンドセット6bを使って、自動車電話や携帯電話
の無線電話回線を通した通話を実現する部分である。
【0047】〔1−2.メインユニットの内部構成〕次
に、図3は、上に述べた各部分のうち主なものを示した
ブロック図であり、特に、メインユニット1内部の具体
的な構成を中心に説明するものである。この図の全体
は、破線で4つに区切ってあり、左寄りがCPUモジュ
ール11、中央がサポートモジュール12、右上が外部
ユニット30、右下がオプションユニット40になって
いる。このうち、CPUモジュール11とサポートモジ
ュール12は、メインユニット1の内部に設けられてい
る。
【0048】また、外部ユニット30とオプションユニ
ット40は、メインユニット1に接続されているいくつ
かずつの機器をまとめて指しているものである。なお、
図3では、説明の都合で、コンパクトフラッシュカード
13はCPUモジュール11の下の方に、フェイスプレ
ートユニット15は、外部ユニット30の上の方に示し
ている。
【0049】このうちCPUモジュール11とサポート
モジュール12は、カーオーディオシステム全体を制御
する制御用コンピュータを構成していて、以下単に「コ
ンピュータ」というときは、このCPUモジュール11
及びサポートモジュール12を指す。このうちCPUモ
ジュール11は、CPU111を中心とした論理的な演
算処理をする部分であり、サポートモジュール12は、
カーオーディオシステムに含まれる他の機器との入出力
を行う部分である。
【0050】CPUモジュール11でデータの主な通り
道になっているのは、CPU111を中心として形成さ
れたローカルバスB1(第1のバス)である。一方、サ
ポートモジュール12でデータの主な通り道になってい
るのは、各機器を接続するためのPCI(Peripheral Co
mponent Interconnect) バスB2(第2のバス)であ
る。
【0051】〔1−2−1.CPUモジュールの構成〕
まず、CPUモジュール11のローカルバスB1は、C
PU111の形式に合わせたもので、このローカルバス
B1には、DRAM112と、フラッシュROM113
と、PCIバスホストコントローラ114と、CPUホ
ストASIC115と、PCMCIA・ASIC116
が接続されている。このうちDRAM112は、CPU
111がカーオーディオシステムの制御などの情報処理
を行うときに、変数領域などのワークエリアを提供する
部分である。
【0052】また、フラッシュROM113は、書き換
え可能なROMで、ここでは、OS、BIOS、アプリ
ケーションプログラムといった広い意味でのソフトウェ
アを格納している部分である。ここに格納されているO
Sの機能は、コンピュータ上の資源を管理すること、ユ
ーザインタフェースを含む入出力を制御すること、予め
決められた形式のプログラムを実行することなどであ
り、例えば、Windows CE(マイクロソフト株
式会社の登録商標)をベースにしたものなどが考えられ
る。
【0053】また、PCIバスホストコントローラ11
4は、ローカルバスB1とPCIバスB2とを接続し、
これら2つのバスの間でやり取りするデータの形式を変
換する手段である。
【0054】また、CPUホストASIC115などの
「ASIC」は、Application Specific Integrated Ci
rcuit の略で、ROMやRAM、CPUといった汎用的
な集積回路に対して、特定の用途向けに作られたICや
LSIを指す。具体的には、このCPUホストASIC
115は、ローカルバスB1とPCIバスホストコント
ローラ114とのインタフェース用のASICである。
【0055】つまり、このCPUホストASIC115
は、PCIバスB2とCPUモジュール11との間でや
り取りされるデータの窓口になる部分であり、具体的に
は、アドレス形式の変換、割り込み処理、バスアービト
レーションなどの処理を行う。また、CPUホストAS
IC115は、CPUモジュール11と外部との入出力
をCPU111に代わって行うほか、PCIバスB2か
ら送られてきたデータについて、CPU111に渡す種
類のものかどうかを見分ける。
【0056】そして、CPUホストASIC115は、
CPU111に渡すべきものはローカルバスB1を通じ
てCPU111に送るが、それ以外のもの、例えば送ら
れてきたデータに対してCPU111が演算をするまで
もなく、予め決められた反応を機械的に返せば足りるも
のについては、そのような反応を返す。
【0057】また、PCMCIA・ASIC116は、
コンパクトフラッシュカード13が、いわゆるPCカー
ドとしてPCMCIA(Personal Computer Memory Card
International Association) の規格に基づいているの
に対応したインタフェース用の部分であり、コンパクト
フラッシュカード13に対するデータの読み書きを制御
する部分である。このように、CPUモジュール11
は、スロット13Sに装着されているコンパクトフラッ
シュカード13と情報をやり取りするためのコンピュー
タとしての役割を持っている。
【0058】また、メインユニット1は、CPUモジュ
ール11やサポートモジュール12を含むメインユニッ
ト1の電源をリレーなどで制御する電源部Pを備えてい
て、CPUホストASIC115とこの電源部Pが、図
2に示したメインユニット1の電源制御部183を構成
している。また、図2に示した通信部181はシリアル
/PCIドライバ126を含む。
【0059】〔1−2−2.サポートモジュールにかか
わる構成〕次に、サポートモジュール12のPCIバス
B2は、カーオーディオシステムを構成するいろいろな
機器との間でデータをやり取りするためのバスであり、
機器からのオーディオデータ及びデジタルデータをデジ
タル形式で送るための伝達手段を構成している。ここ
で、このPCIバスB2に接続される機器としては、外
部ユニット30とオプションユニット40があり、これ
らはそれぞれ、いくつかの機器をまとめて指しているも
のである。
【0060】つまり、外部ユニット30は、図1に示し
たメインユニット1とは別のユニットになっているもの
で、この例では具体的には、メインユニット1から付け
外しできるフェイスプレートユニット15、チューナー
アンプユニット2内に設けられたチューナー21とアン
プ22、マイクロホン3である。このうちフェイスプレ
ートユニット15は、赤外線通信ユニット127を備え
ている。
【0061】また、オプションユニット40は、このカ
ーオーディオシステムにオプションとして組み込まれた
ユニットであり、この例では具体的には、GPSユニッ
ト16とCD−ROMオートチェンジャ7である。さら
に、メインユニット1の内部にはCD−ROMユニット
14があり、このCD−ROMユニット14もPCIバ
スB2に接続されている。このCD−ROMユニット1
4は、1枚の音楽CDやCD−ROMからオーディオデ
ータやデジタルデータを読み出すためのプレーヤであ
る。これらCD−ROMオートチェンジャ7とCD−R
OMユニット14はどちらも、いわゆる音楽CDからデ
ータを読み出す事もできるし、CD−ROMからデータ
を読み出す事もできるという互換性のある(コンパチブ
ルな)ものである。
【0062】サポートモジュール12において、PCI
バスB2がこれらの機器との間でデータをやり取りする
ためには、サポートASIC121、CODEC回路1
22、DSPユニット123、バッファメモリ124、
パラレル/PCIドライバ125、シリアル/PCIド
ライバ126が使われる。
【0063】このうちサポートASIC121は、サポ
ートモジュール12と各機器との間で、どこから来たど
のデータをどこへ送るかを決める手段であり、言い換え
ればデータの交通整理をする部分である。また、COD
EC回路122の「CODEC」とは「Coder/Decoder
」つまりデータの符号化復号化技術の略語であり、こ
のCODEC回路122は、例えば、与えられたデジタ
ル形式のデータをアナログ信号に変換するD/A変換を
したり、逆に、アナログ信号をデジタル形式のデータに
変換するA/D変換などを行う部分である。
【0064】すなわち、このCODEC回路122は、
機器から提供されるアナログ信号をデジタル形式のオー
ディオデータにA/D変換するA/D変換手段の役割
と、処理されたオーディオデータをアナログ信号にD/
A変換するD/A変換手段としての役割を持っている。
また、変換されたアナログ信号でスピーカを駆動するた
めのアンプ22と、このCODEC回路122は、処理
されたオーディオデータをアナログ信号として出力する
ためのオーディオ出力手段を構成している。
【0065】また、DSPユニット123の「DSP」
はデジタルサウンドプロセッサ、つまりデジタル形式の
音の信号を専門に処理する回路を意味する略語で、この
DSPユニット123は、音楽などを表わすオーディオ
データを与えられると、システムに設定されている左右
のバランス、ボリューム、フェイダー、サラウンド、イ
コライザといった項目が音の内容に反映されるように、
オーディオデータを処理する部分である。
【0066】また、バッファメモリ124は、CD−R
OMユニットなどの音響機器とPCIバスB2とではデ
ータを読み書きするサイクルが違うことから、データを
蓄えて少しずつ取り出すことでこの違いを埋めるための
バッファであり、SRAMなどで構成されている。
【0067】また、パラレル/PCIドライバ125
は、CD−ROMユニット14から送られてくるパラレ
ル形式のオーディオデータやデジタルデータを、PCI
バスB2のデータ形式に変換する部分である。また、シ
リアル/PCIドライバ126は、CD−ROMオート
チェンジャ7から、ケーブルB3を通してUSBのデー
タ形式で送られてくるシリアル形式のオーディオデータ
及びデジタルデータを、PCIバスB2に対応したデー
タ形式に変換する形式変換手段である。
【0068】また、ケーブルB3には起動信号を伝える
ための信号線WakeUpがあるが、この信号線Wak
eUpは、CPUモジュール11のCPUホストASI
C115に割り込み用信号線の1つとして接続されてい
る。
【0069】なお、赤外線通信ユニット127を含むフ
ェイスプレートユニット15は、サポートASIC12
1に高速シリアル通信回路で接続され、CPUモジュー
ル11は、PCIバスB2と、サポートASIC121
と、その高速シリアル通信回路を通して、赤外線通信ユ
ニット127で外部のハンドヘルドパソコンなどと情報
をやり取りすることができる。
【0070】また、GPSユニット16はサポートAS
IC121に、UART(UniversalAsynchronous Recei
ver-Transitter)などの調歩同期シリアル通信回路で接
続されている。また、CD−ROMユニット14はパラ
レル/PCIドライバ125に、ATAPI(AT Attach
ment Packet Interface)などのパラレル通信回路で接続
されている。また、図示はしないが、赤外線通信ユニッ
ト127には、赤外線によるデータのやり取りを司るA
SICが設けられている。
【0071】なお、CPUモジュール11と、サポート
モジュール12のCODEC回路122、DSPユニッ
ト123及びバッファメモリ124は、デジタル形式の
オーディオデータ及びデジタルデータを処理するための
処理手段を構成している。
【0072】〔1−2−3.CPUホストASICの構
成〕続いて、上に述べたCPUモジュール11とサポー
トモジュール12との情報のやり取りを司るCPUホス
トASIC115の構成を説明する。まず、図4は、C
PUホストASIC115の構成と、CPUホストAS
IC115に接続されている他の部分とを、概念的に示
す機能ブロック図である。この図に示すように、CPU
ホストASIC115は、まず、アドレス変換部51を
備えている。このアドレス変換部51は、CPUモジュ
ール11の各デバイスと、PCIバスB2との間でアク
セスを行うとき、アドレス変換などの処理を行う部分で
ある。
【0073】〔1−2−3−1.割り込み制御レジス
タ〕また、CPUホストASIC115は、割り込み制
御レジスタ54を備えている。この割り込み制御レジス
タ54は、複数の割り込み用信号線のそれぞれに対し
て、割り込みを有効とするか無効とするかを設定するた
めのレジスタである。すなわち、この実施形態では、割
り込みを認めるかどうかを信号線ごとに割り込み制御レ
ジスタ54で容易に指定できるので、複雑な制御が容易
になる。
【0074】ここで、割り込み制御レジスタ54に接続
されている信号線の種類を図5に示す。すなわち、この
割り込み制御レジスタ54には、16本の割り込み用信
号線が接続されていて、それぞれの割り込み用信号線が
互いに違った種類の割り込みに対応している。そのうち
の1本は、セキュリティコントロールユニット5からメ
インユニット1を起動させるための起動信号が送られて
くる割り込み用信号線である。
【0075】そして、これら信号線のそれぞれに、割り
込み制御レジスタ54の1ビットずつを対応させ、割り
込みを認めるものには1、認めないものには0を格納し
ておく。この1又は0の数値をマスクと呼び、このマス
クは、16ビットのマスク設定用信号線から割り込み制
御レジスタ54にストア(格納)しておく。
【0076】また、割り込み制御レジスタ54は、格納
されているマスクと、割り込み用信号線から入力されて
くる割り込み信号とを処理する論理回路や他の必要なレ
ジスタを備えているものとする。すなわち、図6は、割
り込み制御レジスタ54に格納されたマスクと、割り込
み信号とをどのように処理するかを表す概念図である。
【0077】つまり、割り込みのためには割り込み用信
号線に1を入力させ、割り込み制御レジスタ54でその
信号線に対応しているビットの値との論理積(AND)
をとり、その結果をそれぞれの信号線について論理和
(OR)すれば、どの信号線に割り込みがあったときで
も割り込み通知の出力として1が得られる。どの信号線
から割り込みがあったかは、割り込み時の各信号線の状
態を別のレジスタに格納しておき、通知が得られたとき
に改めて、図5に示す割り込みライン特定用の信号線か
ら参照すれば確認できる。
【0078】但し、セキュリティコントロールユニット
からの起動信号を受け取るための割り込み用信号線Wa
keUpについては、マスクが設定できないようになっ
ていて、具体的には、レジスタの該当するビットが、割
り込みを認める「1」に固定されるものとする。
【0079】〔1−2−3−2.PCIマスタアービ
タ〕また、CPUホストASIC115は、PCIマス
タアービタ55を備えている(図4)。すなわち、図3
に示すように、PCIバスB2には、パラレルインタフ
ェースのコントローラに対応するパラレル/PCIドラ
イバ(IDEコントローラ)125と、シリアルバスの
コントローラに対応するシリアル/PCIドライバ(U
SBコントローラ)126が接続されている。
【0080】そして、PCIマスタアービタ55は、P
CIバスB2の使用権を、PCIバスホストコントロー
ラ(PCIコントローラ)114と、これらパラレル/
PCIドライバ125及びシリアル/PCIドライバ1
26という3つの間で割り振るバスアービトレーション
を行う手段である。
【0081】〔1−2−3−3.その他〕また、CPU
ホストASIC115は、コントロールインタフェース
52と、レジスタデコーダ53と、リセット部56と、
電源管理部57と、を備えている。このうち、コントロ
ールインタフェース52は、ローカルバスB1に接続さ
れているデバイスと、PCIバスホストコントローラ1
14との間でアクセスを行うとき、制御信号を使って読
み出しや書き込みのタイミングや手順などを制御する部
分である。また、レジスタデコーダ53は、CPU11
1から送られてくる信号にしたがってCPUホストAS
IC115の動作モードなどいろいろな設定を行う部分
である。
【0082】また、電源管理部57は、図3に示した電
源部Pを制御することによって、通常の状態やスタンバ
イ状態、スリープ状態といったCPU111の状態ごと
に、回路のどの部分にどのように電源を配分するかとい
う電源の管理を行う手段である。上に述べた割り込み制
御レジスタ54と、この電源管理部57との間には、起
動信号による割り込みを検出して電源管理部57を制御
する回路が設けられていて、起動信号が送られてきたと
きは、この回路が電源管理部57を制御することでメイ
ンユニット1の電源を入れる。
【0083】また、リセット部56は、カーオーディオ
システムが起動されたときなどに、各デバイスをリセッ
トする手段である。ここで、CPUモジュール11で
は、CPU111のためのソフトウェアがフラッシュR
OM113に格納されているが、リセット部56は、フ
ラッシュROM113をCPU111よりも先にリセッ
トするように構成されている。
【0084】また、CPUモジュール11には、信号の
電圧が違うデバイスの間で信号の電圧を変換するための
電圧変換部117が設けられていて、CPUホストAS
IC115は、どのデバイスについてどの方向に信号を
伝えるかに応じて、電圧変換をするかどうか、変換をど
の方向に行うかといった電圧変換部117の制御も行う
ように構成されている。
【0085】〔2.作用〕上に述べたように構成された
この実施形態は、以下のような作用を有する。 〔2−1.各部分の作用〕 〔2−1−1.データの入力〕この実施形態では、各機
器から入力されてくるデータのうち、デジタル形式のデ
ータは、サポートモジュール12のサポートASIC1
21に直接入力される。例えば、フェイスプレートユニ
ット15からは、どのキーが押されたかというデータが
送られてくる。また、GPSユニット16からは、GP
S衛星からの電波を使って計算した緯度、経度といった
デジタルデータが送られてくる。また、フェイスプレー
トユニット15に設けられた赤外線通信ユニット127
からは、ハンドヘルドパソコン8から赤外線で転送され
たデジタルデータが送られてくる。
【0086】また、CD−ROMユニット14及びCD
−ROMオートチェンジャ7からは、音楽CDから読み
出した音のデータすなわちオーディオデータや、CD−
ROMから読み出したデジタルデータすなわちCD−R
OMデータが、パラレル/PCIドライバ125やシリ
アル/PCIドライバ126によってPCIバスB2の
データ形式に変換されたうえで、PCIバスB2経由で
サポートASIC121に送られてくる。
【0087】さらに、図3には示さないが、図1に示し
たセキュリティコントロールユニット5からは異状の発
生を知らせる起動信号などのデジタルデータが送られて
くる。同様に、図1に示した電話ユニット6からは、通
話の着信や発信元の電話番号などを知らせるデジタルデ
ータ、すなわち文字データが送られてくるし、通話中に
は、相手の話し声を伝えるオーディオデータすなわち音
声データがサポートASIC121に送られてくる。
【0088】なお、これらセキュリティコントロールユ
ニット5や電話ユニット6は、シリアルバスであるUS
Bの形式に準じたケーブルB3によってデイジーチェー
ン接続されているので、セキュリティコントロールユニ
ット5や電話ユニット6から送られてくる情報は、CD
−ROMオートチェンジャ7からのオーディオデータや
デジタルデータと同じように、ケーブルB3を通してメ
インユニット1に届いたうえ、シリアル/PCIドライ
バ126によってPCIバスB2のデータ形式に変換さ
れたうえで、PCIバスB2経由で送られてくる。
【0089】一方、各機器から入力されてくるデータの
うち、アナログ信号は、一旦CODEC回路122に入
力され、このCODEC回路122によってデジタル形
式のデータに変換(A/D変換)されたうえで、サポー
トASIC121に渡される。例えば、マイクロホン3
からはユーザの声がアナログ信号で入力され、チューナ
ー21からは、チューニングの結果受信されたラジオの
放送内容がアナログ信号で入力されてくる。
【0090】〔2−1−2.CD−ROMオートチェン
ジャからのデータ転送〕特に、CD−ROMオートチェ
ンジャ7では、音楽CDからオーディオデータを読み出
すと、ATAPIデコーダがこのオーディオデータを、
CD−ROMから読み出されたデジタルデータと同じよ
うにATAPI形式の出力データに変換し、USBコン
トローラが、渡されたATAPI形式の出力データをア
ップストリームコネクタからメインユニット1にアイソ
クロナス転送する。
【0091】〔2−1−3.入力されたデータの行き
先〕CD−ROMオートチェンジャ7からは、上に述べ
たようにCDからデータが読み出され、読み出されたデ
ータはメインユニット1のサポートASIC121に送
られてくるが、サポートASIC121は、各部分から
そのように集まってくる情報に対して、どこからきたど
の情報をどこに送るかという交通整理の役割を果たす。
すなわち、サポートASIC121は、大まかには、音
のデータはDSPユニット123で処理したうえCOD
EC回路122を通してアンプ22に送り、音以外のデ
ータはCPUモジュール11に送る。但し、音のデータ
のなかでもマイクロホン3から入力されたデータは音声
認識のためにCPUモジュール11に送る。
【0092】アンプ22に送られる音のデータとして
は、例えば、チューナー21でチューニングされたラジ
オ放送の内容、CD−ROMユニット14やCD−RO
Mオートチェンジャ7で音楽CDから読み出された録音
内容、電話ユニット6から送られてきた通話相手の話し
声などが考えられる。
【0093】また、音以外のデータとしては、例えば、
フェイスプレートユニット15でどの操作キーが押され
たかのデータ、赤外線通信ユニット127から送られて
きたファイルなどのデータ、GPSユニット16から送
られてきた緯度、経度といったデジタルデータ、CD−
ROMユニット14やCD−ROMオートチェンジャ7
で、CD−ROMから読み出されたカーナビゲーション
システム用の地図の内容や地域ごとの情報の内容、セキ
ュリティコントロールユニット5から送られてくる異状
発生を知らせるデータ、電話ユニット6から送られてく
る通話着信や発信元の電話番号などを知らせるデータな
どが考えられる。
【0094】〔2−1−4.CPUモジュールでの情報
処理〕CPUモジュール11では、サポートASIC1
21からデジタル形式のデータが送られてくると、PC
Iバスホストコントローラ114が、送られてきたデー
タをローカルバスB1のデータ形式に変換したうえでC
PUホストASIC115に渡す。このCPUホストA
SIC115は、CPU111に代わって入出力を司
り、データを渡されると、そのデータがCPU111に
渡すべきものかそうでないかを、データの形式などから
判断する。
【0095】つまり、CPUホストASIC115は、
機械的に一定の反応を返せば足りるデータに対しては、
予め決められた反応を、PCIバスホストコントローラ
114を通してサポートモジュール12に返すが、それ
以外のデータはCPU111に渡す。
【0096】CPU111は、フラッシュROM113
に記録されているOSやプログラムのコードにしたがっ
て、渡されたデータを処理し、この処理の際に必要なワ
ークエリアなどの記憶領域としてはDRAM112を利
用する。例えば、マイクロホン3から入力されたユーザ
の声が送られてくると、CPU111は、予め用意して
いる命令語の特徴を表わすパラメータや波形などと、受
け取ったユーザの声とを比較し、一番似ている命令語を
ユーザが言ったものと推定し、その命令語にしたがって
動作を行う。
【0097】また、コンパクトフラッシュカード13の
読み書きは、CPUモジュール11において、CPU1
11からの依頼にしたがって、CPUホストASIC1
15がPCMCIA・ASIC116を制御することに
よって行われる。
【0098】そして、CPU111による情報処理の結
果は、PCIバスホストコントローラ114によってP
CIバスB2のデータ形式に変換されたうえで、サポー
トモジュール12に送られる。情報処理の結果としてサ
ポートモジュール12に送られるデータは、サポートモ
ジュール12の各部分や各機器に対する動作の指令など
であり、サポートモジュール12では、このように送ら
れてきたデータにしたがって入出力などの処理が行われ
る。
【0099】〔2−1−5.サポートモジュールでの入
出力などの処理〕例えば、CDからのデータ読み出しや
ラジオのチューニングをさせる指令がCPUモジュール
11から届くと、CD−ROMユニット14、CD−R
OMオートチェンジャ7やチューナー21がそれにした
がった動作を行う。また、スピーカから出ている音の音
源を現在とは別の機器に切り替える指令がCPUモジュ
ール11から届くと、サポートASIC121はCOD
EC回路122に送り出すオーディオデータを、それま
での機器のものから、新しく指定された機器によるもの
に切り替える。
【0100】なお、デジタル形式になっているオーディ
オデータをアンプ22に出力する場合、アンプ22はア
ナログ信号しか受け付けないので、CODEC回路12
2は、デジタル形式のオーディオデータをアナログ信号
に変換(D/A変換)したうえでアンプ22に出力す
る。
【0101】また、例えばユーザに対する表示データ
が、CPUモジュール11やその他の機器からサポート
ASIC121に送られてくると、サポートASIC1
21は、この表示データを高速シリアル通信回路を通し
てフェイスプレートユニット15に転送する。この場
合、フェイスプレートユニット15では、転送されてき
た表示データにしたがって、ユーザに対する情報が表示
部に表示される。
【0102】〔2−1−6.CPUホストASICの作
用〕続いて、上に述べたような情報処理を行うとき、C
PUホストASIC115がどのような作用を果たすか
を説明する。 〔2−1−6−1.アドレス変換とバスアービトレーシ
ョン〕まず、ローカルバスB1に接続されたCPU11
1などのデバイスと、PCIバスB2に接続されたサポ
ートASIC121などのデバイスとが、PCIバスホ
ストコントローラ114を経てアクセスを行うときは、
CPUホストASIC115のアドレス変換部51が、
アドレスの変換や有効バイトの通知といった処理を行
う。また、PCIマスタアービタ55は、PCIバスB
2の使用権を、PCIコントローラ114と、IDEコ
ントローラ125と、USBコントローラ126という
3つの間で割り振るバスアービトレーションを行う。
【0103】〔2−1−6−2.起動信号にかかわる処
理〕次に、図2に示したUSB機器501からメインユ
ニット1を起動信号を使って起動する手順について説明
しながら、割り込み制御レジスタ54を使った割り込み
の処理、電源管理部57による電源の管理、リセット部
56によるシステムのリセットについて説明する。
【0104】まず、この実施形態では、USB機器50
1からメインユニット1へ送られる起動信号は、メイン
ユニット1では、CPUモジュール11のCPUホスト
ASIC115に送られてくる割り込みの1つWake
Upとして処理される。CPUホストASIC115に
は16本の割り込み用信号線が接続されていて、Wak
eUp以外の割り込みについては、割り込みを受け付け
るかどうかを割り込み制御レジスタ54を使って次のよ
うに制御することができる。
【0105】すなわち、複数ある割り込み用信号線のう
ち、どの信号線からの割り込みを受け付けるかは、割り
込み制御レジスタ54にマスクとして設定しておけばよ
い。つまり、マスクとしては、割り込みを受け付ける信
号線に対応するビットには「1」、割り込みを受け付け
ない信号線に対応するビットには「0」を設定してお
く。
【0106】この場合、割り込み用信号線から割り込み
を表す「1」が送られてきたとき、マスクと論理積(A
ND)がとられ、両方が真「1」になったときに結果が
真「1」になる。この結果を各割り込み用信号線につい
て論理和(OR)を取れば、割り込み用信号線のどれか
に割り込みが送られてきたときに割込み通知の信号線
(図5)から「1」が出力される。そして、割り込みが
どの割り込み用信号線から送られてきたかは、各割り込
み用信号線の値を別のレジスタに格納したうえ、割り込
みライン特定用の信号線からその値を参照して確認すれ
ばよい。
【0107】WakeUpについては、マスクを設定す
ることはできない。具体的には、WakeUpに対応す
るレジスタに「0」をストアしても無効であり、Wak
eUpに対応するマスクの値は常に「1」である。ま
た、この実施形態では、通常の状態でカーオーディオシ
ステムの電源をオフにしてもCPUモジュール11は完
全に機能を停止するのではなく、セキュリティコントロ
ールユニット5のセンサが作動している他に、Wake
Upからの割り込み信号を監視する、上に述べた回路だ
けがクロックを使うことなく作動しているものとする。
この状態をスリープ状態と呼ぶ。
【0108】このようなメインユニット1の動作モード
は、電源管理部57によって管理される。すなわち、電
源管理部57が選ぶことのできるメインユニット1の状
態は、(1)音楽を聞いたりしている場合の通常のオン
状態の他に、システムの具体的な構成によって異なる
が、例えば、(2)スタンバイ状態、(3)サスペンド
状態、(4)スリープ状態、(5)オフ状態などが考え
られる。電源管理部57は、これらのメインユニット1
の状態ごとに、回路のどの部分にどのように電源を配分
するかという電源の管理を行う。
【0109】これらのうちどの状態の具体的にはどのよ
うな状態であるかも、システムの具体的な構成に応じて
いろいろな例が考えられるが、例えば、サスペンド状態
は命令の待ちの状態、スタンバイ状態は、音楽の再生と
いった通常の処理もユーザによる操作も一定時間行われ
なかったときに移行する省電力モードであり、この状態
では蛍光表示管やアンプの電源など消費電力の特に大き
い回路部分は停止されているが、バスやCPUモジュー
ル11のクロックは作動している。
【0110】また、上に述べたスリープ状態は、メイン
ユニット1では、割り込み信号を監視するための微小で
単純な回路だけが作動している状態で、車載バッテリの
消費電力は限りなく0に近いので、スリープ状態では数
十日間の連続駐車でもバッテリ上がりは発生しない。こ
の実施形態では、カーオーディオシステムの電源や車の
ACC(アクセサリ)電源が通常のやり方でオフにされ
た場合、メインユニット1はこのスリープ状態になるも
のとする。
【0111】このようにクロックを使うことなく監視を
行う回路は、例えば、図7に示すように、割り込み用信
号線に接続された入力(Input)に、HIGHから
LOW又はLOWからHIGHといった変化があると、
出力(Output)がLOWからHIGHになるよう
な回路を使うことができる。そして、この回路のこの出
力がHIGHになったことで、電源管理部57がカーオ
ーディオシステムの電源を通常のオン状態に戻すように
すればよい。この出力(Output)は、カーオーデ
ィオシステムが起動されて、通常のオン状態に復帰した
CPU111によってキャンセルされるまで継続する。
【0112】ここで、メインユニット1に接続されてい
るUSB機器501(図2)の側からメインユニット1
の電源を入れるときの手順を図8に示す。すなわち、カ
ーオーディオシステムの電源がオフになると、メインユ
ニット1の主電源と(ステップ21)USB機器の主電
源がオフになる(ステップ11)。この状態では、US
B機器501の検出部512は、どのような場合にメイ
ンユニット1を起動するかについてあらかじめ決められ
ている条件が満たされるかどうかを監視し(ステップ1
2)、一方、メインユニット1の起動信号受信部184
は起動信号を待ち受ける状態となる(ステップ22)。
【0113】ここで、メインユニット1を起動する条件
は、例えば、USB機器501の1つであるセキュリテ
ィコントロールユニット5では、センサ5aが衝撃や振
動を検出したことであり、また、USB機器501の別
の1つである電話ユニット6では、無線電話回線に電話
がかかってきたことである。
【0114】検出部512はこのような条件が満たされ
たことを検出すると、電源制御部513に信号を送って
そのUSB機器501全体を起動させる。そして、US
B機器501すなわちセキュリティコントロールユニッ
ト5又は電話ユニット6は、メインユニット1を起動す
ることを決定し(ステップ13)、起動信号送信部51
4が起動信号を、通信部511とケーブルB3の信号線
WakeUpとを通してメインユニット1に送る(ステ
ップ14)。
【0115】メインユニット1の通信部181にこの起
動信号が届くと、起動信号受信部184が起動信号を検
出し、電源制御部183がカーオーディオシステム全体
を通常のオン状態に移行させる(ステップ23)。ここ
で、このようにカーオーディオシステムが起動されたと
きなどは、リセット部56が各デバイスをリセットす
る。ここで、図9は、フラッシュROM113を含むい
くつかのデバイスについて、リセットされて信号がHI
GHになる状態を示す図であるが、この図に示すよう
に、リセット部56は、他のデバイスよりも先にフラッ
シュROM113をリセットする。
【0116】これにより、CPU111が作動し始める
ときにはフラッシュROM113はすでにリセットされ
ているため、CPU111は直ちにソフトウェアを使っ
て効率の良いデータ処理を始めることができ、外部記憶
装置などからシステムを起動する場合のような待ち時間
も生じない。
【0117】このようにメインユニット1がオン状態に
なると、メインユニット1の通信部181はケーブルB
3の第1の電力線(+5)から各機器に電力を供給す
る。これによって、CD−ROMオートチェンジャ7、
電話ユニット6といった他のUSB機器71がUSB機
器に印加された5Vの電圧を検出して起動し、オン状態
となる(ステップ15)。これに対して、メインユニッ
ト1は、各USB機器にサスペンド信号を送信し(ステ
ップ24)、この信号を受けた各USB機器は命令待ち
のサスペンド状態となる(ステップ25)。
【0118】続いて、メインユニット1の問合せ部18
5が、起動信号を送ったかどうかを各USB機器に問合
せ(ステップ25)、この問合せを受けたUSB機器の
うち、起動信号を送ったものの回答部515がその旨を
メインユニット1に回答する。メインユニット1は、こ
の回答によってどのUSB機器501を相手にどのよう
な処理をすればよいかが判断できるので、回答したUS
B機器501とメインユニット1とは互いに通信を開始
し(ステップ18,26)、異状の通報や電話の着信な
どにかかわる処理を続行する。 〔2−1−6−3.電圧変換その他〕また、信号電圧が
3.3VのD−RAM112と、信号電圧が5Vのフラ
ッシュROM113のように、信号の電圧が違うデバイ
スの間では、電圧変換部117によって信号の電圧が変
換されるため、データなどの信号が違うデバイス同士を
組み合わせて使うことができ、構成の自由度が増えて、
データを効率良く処理することができる。
【0119】具体的には、デバイス間でデータをやり取
りしようとするとき、CPUホストASIC115は、
どのデバイスについてデータをやり取りするか判断し、
電圧の変換が不要なデバイスであれば電圧変換部117
を作動させないが、電圧の変換が必要なデバイスについ
ては、どの方向に信号を伝えるかに応じて、変換をどの
方向に行うかといった電圧変換部117の制御を行う。
【0120】また、コントロールインタフェース52
は、ローカルバスB1に接続されているデバイスと、P
CIバスホストコントローラ114との間でアクセスを
行うとき、制御信号を使って読み出しや書き込みのタイ
ミングや手順などを制御し、レジスタデコーダ53は、
CPU111から送られてくる信号にしたがってCPU
ホストASIC115の動作モードなどいろいろな設定
を行う。
【0121】また、D−RAM112を読み書きする動
作の制御は、通常はCPU111によって行われるが、
PCIバスB2側からD−RAM112にDMA転送に
よって直接データを転送するときは、CPU111に代
わってCPUホストASIC115がRAS,CASと
いった信号を生成することでD−RAM112の読み書
きを行う。
【0122】次に、上に述べたようないろいろな部分の
作用で実現される効率的なデータ処理によって、このカ
ーオーディオシステムで可能となるいろいろな情報処理
の内容について、具体的に説明する。
【0123】〔2−2.ユーティリティプログラムの利
用〕この実施形態では、通常のハンドヘルドパソコンと
同じように、OSやアプリケーションプログラムの機能
として、アドレス帳、カレンダー、スケジュール管理、
音声録音、時計、電卓、ゲームといった機能を利用する
ことで、車の中でもいろいろな情報処理を行うことが可
能となる。さらに、これらの機能を実現するアプリケー
ションプログラムを削除したり、新しいものに入れ替え
たり、追加することで、個々のユーザが自分にあった情
報処理の環境を整えることができる。
【0124】〔2−3.コンパクトフラッシュカードの
利用〕すなわち、まず、この実施形態のカーオーディオ
システムでは、コンパクトフラッシュカード13を使う
ことで、他のハンドヘルドパソコンや他のカーオーディ
オシステムなどとの間で情報をやり取りすることができ
る。
【0125】例えば、コンパクトフラッシュカード13
から新しいアプリケーションプログラムやOSをフラッ
シュROM113に読み込ませることで、新しい機能を
追加したりOSを更新することが容易になる。特に、汎
用のOSを使うことによって、一般のソフトウェアメー
カーがアプリケーションプログラムやOSの機能モジュ
ールなどを作りやすくなるので、それを記録したコンパ
クトフラッシュカード13も出回って手に入れやすくな
り、ユーザはこのカーオーディオシステムを、コンピュ
ータとしても、より便利に使えるようになる。
【0126】また、他のパソコンやハンドヘルドパソコ
ンで作ったアドレス帳のような個人的なデータを、コン
パクトフラッシュカード13でこのカーオーディオシス
テムに持ち込めば、それまでの作業をこのカーオーディ
オシステム上で続けることができる。さらに、これとは
逆に、このカーオーディオシステムで作ったデータをコ
ンパクトフラッシュカード13で他のパソコンやハンド
ヘルドパソコンに移して作業を続けることもできる。
【0127】また、上に述べたようなユーティリティプ
ログラムを使って自分が作ったデータを、コンパクトフ
ラッシュカード13にバックアップコピーしておけば、
カーオーディオシステムの不調や他人が使ったためにデ
ータが消えたような場合でも、コンパクトフラッシュカ
ード13からデータを再びメインユニット1に読み込ま
せて情報処理を続けることができる。
【0128】〔2−4.ハンドヘルドパソコンとの通
信〕さらに、この実施形態では、IrDA(インフラレ
ッドデータアソシエーション)の赤外線通信ポートを使
って、パーソナルコンピュータやハンドヘルドパソコン
などと幅広くデータ交換が可能となるので、カーオーデ
ィオシステムでの情報処理の種類や応用範囲が広がる。
【0129】すなわち、赤外線通信ユニット127を使
うことで、ハンドヘルドパソコン8との間で、コンパク
トフラッシュカード13を抜き差ししたりケーブルなど
で接続するといった手間をかけずに、容易にデータをや
り取りすることができる。このため、ハンドヘルドパソ
コン8内に記録しておいたファイルなどを使ってOSや
アプリケーションプログラムを更新したり、カーオーデ
ィオシステム上で作った個人的なデータをハンドヘルド
パソコン8に直接移し替えたりすることができる。
【0130】また、そのような個人的なデータのバック
アップを、ハンドヘルドパソコン8の持っている比較的
大きな記憶領域に保存しておいたり、カーオーディオシ
ステムの設定などをハンドヘルドパソコン8を通して他
の車のカーオーディオシステムに移し替えたり、音質な
どカーオーディオシステムのいろいろな設定を外部に保
存しておいて、設定が変更されても保存してあったデー
タを使って設定を容易に元に戻すといったいろいろな使
い方も可能になる。
【0131】〔2−5.操作と情報の表示〕また、この
実施形態のカーオーディオシステムを操作するときは、
ユーザは、フェイスプレートユニット15に設けられて
いる操作キーを押してもよいし、操作の内容ごとに予め
決められている語句を発話してもよい。例えば、ユーザ
がCDやFMチューナーを利用したいときは、CDに切
り替える操作キーを押してもよいし、予め決められた語
句として例えば「しーでぃー」や「えふえむ」などとマ
イクロホン3に向かって発話すればよい。
【0132】ユーザが操作キーを押したときは、そのデ
ータがサポートASIC121からCPUモジュール1
1に転送され、CPU111が新たな表示データをサポ
ートASIC121に送り、フェイスプレートユニット
15の表示部は、この表示データを使って、ラジオを操
作するための画面表示やCDを操作するための画面表示
などに切り替わる。
【0133】また、例えば、ユーザが「しーでぃー」と
いった語句を発話すると、マイクロホン3からアナログ
信号がCODEC回路122によってデジタル形式のオ
ーディオデータに変換され、このオーディオデータが、
サポートASIC121からPCIバスホストコントロ
ーラとCPUホストASIC115を経てCPU111
に送られ、CPU111は、このデジタル形式のオーデ
ィオデータに基づいて、ユーザがどの言葉を言ったのか
を認識し、認識結果に応じて、操作キーが押されたとき
と同じような対応をする。
【0134】なお、例えば、フェイスプレートユニット
15の表示部をタッチパネルにしておき、コンピュータ
のグラフィカルユーザインタフェースとして、例えばそ
の時点で使える機能をアイコンで表示部に表示し、ユー
ザが使いたい機能のアイコンを指で触るとその機能が働
くようにすることもできる。さらに、例えば、そのよう
なアイコンによる表示と音声認識を合わせて使えば、一
度にいくつかのアイコンが表示され、ユーザが「つぎ」
と発話すれば画面が切り替わって次のいくつかのアイコ
ンが表示され、ユーザが「もどる」と発話すれば画面が
1つ前の状態に戻る、といった使い方も可能である。
【0135】〔2−6.ラジオを聞く場合〕上に述べた
ような音声認識で動作を命令する場合、例えばユーザが
「えふえむ」と発話してラジオのFM放送を選び、CP
U111がそれを認識すると、サポートASIC121
はCPU111からの命令にしたがってチューナー21
をFMの受信状態に切り替え、また、アンプ22に送り
出すデータのソースをチューナー21からの音声のデー
タに切り替える。この場合、チューナー21は、前回選
局した周波数を受信してもよいし、また、例えば、ユー
ザが「シークアップ」といった語句を発話することで、
周波数を少しずつ変えながら受信状態のよい次の周波数
を自動的に探す(自動掃引)ようにしてもよい。
【0136】このようにラジオを聞く場合は、チューナ
ー21から送られてくる受信内容はアナログ信号なの
で、このアナログ信号はCODEC回路122に入力さ
れ、デジタル形式のオーディオデータに変換されたうえ
でサポートASIC121に送られる。サポートASI
C121は、CODEC回路122から受け取ったオー
ディオデータをDSPユニット123に渡し、DSPユ
ニット123は、予めシステムの上で設定されているバ
ランスやボリュームといった設定項目にしたがってこの
オーディオデータを処理し、サポートASIC121に
送り返す。
【0137】そして、サポートASIC121は、この
ように返ってきたオーディオデータをCODEC回路1
22に再び送り返し、CODEC回路122はこのデジ
タル形式のオーディオデータを再びアナログ信号に変換
して戻したうえで、今度はアンプ22に送ってスピーカ
から流れるようにする。
【0138】〔2−7.CDの再生〕また、ユーザは、
音楽CDを聞きたいときは、CD−ROMユニット14
やCD−ROMオートチェンジャ7に聞きたい音楽CD
をセットし、「すたーと」となどと音声などで再生を指
示したり、次の曲へ飛ぶといった指示をすればよい。例
えば、CD−ROMユニット14内の音楽CDを再生す
るときは、サポートASIC121からの指令によって
CD−ROMユニット14が作動し、CD−ROMユニ
ット14からはデジタル形式のオーディオデータが送ら
れてくる。
【0139】そして、パラレル/PCIドライバ125
は、このオーディオデータをPCIバスB2のデータ形
式に変換してサポートASIC121に送り、サポート
ASIC121は、PCIバスB2からオーディオデー
タを受け取ると、このオーディオデータを一旦DSPユ
ニット123に渡して処理させ、処理されたオーディオ
データを再びDSPユニット123から受け取ると、処
理されたオーディオデータをデジタル入出力ポートから
CODEC回路122に渡し、アナログ信号の形でアン
プ22に出力させる。
【0140】音楽CDを再生するのがCD−ROMオー
トチェンジャ7のとき、USBすなわちケーブルB3か
らは、ATAPI形式のオーディオデータが、シリアル
信号として送られてくるので、シリアル/PCIドライ
バ126がこのデータをPCIバスB2のデータ形式に
変換するが、それ以降の処理はCD−ROMユニット1
4の場合と同じように行われる。
【0141】なお、CD−ROMユニット14やCD−
ROMオートチェンジャ7と、CODEC回路122や
DSPユニット123とを相対的に比べると、前者は長
い時間のサイクルでまとまった量のデータを送ってくる
のに対して、後者は短い時間のサイクルでデータを少し
ずつ処理するため、両者の動作サイクルは違い、また、
両者は別々のクロック信号に基づいて動作するので、動
作の速度すなわち処理のペースにも誤差が存在する可能
性がある。
【0142】このため、サポートASIC121は、C
D−ROMユニット14又はCD−ROMオートチェン
ジャ7がまとめて送ってきたデジタル形式のオーディオ
データをバッファメモリ124に一旦格納し、一番古い
部分から次々と取り出してはDSPユニット123に渡
して処理させることで、上に述べたようなずれや誤差を
埋めて再生が滑らかに行われるようにする。
【0143】具体的には、サポートASIC121は、
バッファメモリ124の半分までデータが書き込まれた
ところでデータの読み出しを開始し、バッファメモリ1
24の半分までデータを書き込む所要時間と読み出す所
要時間との関係に基づいて、バッファメモリ124から
データを読み出すペースを制御する。これによって、C
D−ROMオートチェンジャ7が動作の基準としている
クロックとメインユニット1のクロックとの間に誤差が
あっても、同じペースでオーディオデータの読出と処理
を行うことができる。
【0144】〔2−8.CD−ROMとカーナビゲーシ
ョンの利用〕また、ユーザが例えばカーナビゲーション
システムの機能を使いたいときは、CD−ROMオート
チェンジャ7やCD−ROMユニット14に、カーナビ
ゲーションシステム用のデータ(アプリケーションソフ
ト、地図等)が記録されたCD−ROMをセットしたう
えで、カーナビゲーションシステムの機能を起動する。
このようなカーナビゲーションシステムの機能は、例え
ばコンピュータのプログラムとしてCPUモジュール1
1のフラッシュROM113に記録しておき、CPU1
11にこのようなプログラムを実行させることによって
実現することができる。
【0145】このようなカーナビゲーションシステム
が、CD−ROMに記録された地図のデータや地域ごと
のいろいろな情報などを読み出そうとするときは、CD
−ROMオートチェンジャ7やCD−ROMユニット1
4から読み出されたデジタルデータがパラレル/PCI
ドライバ125、PCIバスホストコントローラ11
4、CPUホストASIC115を経てCPU111に
渡される。CPU111は、このように受け取った地図
などのデータに基づいてフェイスプレートユニット15
の表示部に表示するためのビットマップイメージをDR
AM112上に作成したうえ、サポートモジュール12
に送り出す。
【0146】また、このようにカーナビゲーションシス
テムを使うときは、図1に示したGPSアンテナ4でG
PS衛星からの電波を受信し、図3のGPSユニット1
6がこの電波から緯度や経度などを計算し、このデータ
がCPU111に送られてくる。すると、CPU111
は、これらの緯度や経度などのデータから、このカーオ
ーディオシステムを積んだ車が現在どこを走っているの
かを地図上で特定する事ができる。この結果、ユーザが
入力しなくても出発地点として現在地を設定したり、現
在の地点が中心となるような大まかな地図を表示した
り、次の右折や左折を指示する図形を表示したりするこ
とができる。
【0147】また、すでに説明したような音声認識によ
る操作の仕方は、このようにカーナビゲーションシステ
ムの機能を使うときにも利用することができ、例えば、
曲がり角ごとに右折や左折といった指示を出すカーナビ
ゲーションシステムを使う場合、1つ前の指示や1つ先
の指示をユーザが見たいときは、「つぎ」とか「もど
る」といった語句を発話することで次々と表示を切り替
えることもできる。
【0148】さらに、このような道案内はアンプ22を
通して合成音声を出力することでユーザに知らせること
もでき、このようにすれば、次にどこを曲がるか知るた
めに表示部に視線を移す必要がなくなる。
【0149】〔2−9.電話の発信〕また、ユーザは、
電話ユニット6を使って通話するとき、次のようにコン
ピュータの利点とカーオーディオシステムの利点を活か
すことができる。例えば、ユーザは、コンピュータのプ
ログラムを使って、自分の知っている人の電話番号と名
前を、例えばDRAM112やコンパクトフラッシュカ
ード13などに予め登録しておく。
【0150】また、例えば、登録してある電話番号と名
前を表示画面の上でつぎつぎに表示させ、電話を掛けた
い相手が表示されたところで発信のアイコンなどを指で
タッチすると、その電話番号がCPUモジュール11か
らデジタルデータとして電話ユニット6に転送されて自
動的に電話がかかり、相手が出ればそのまま話すことが
できる。このように、この実施形態では、住所録の中か
ら電話番号を指定するだけで電話をかけることができる
ので、電話の発信が容易になる。
【0151】さらに、ユーザが登録した名前を発話し、
CPUモジュール11がこれを認識することでその名前
に対応する電話番号に自動的に発信したり、掛けたい電
話番号を1桁ずつ発話して認識させたり、ユーザが「り
だいやる」と発話したことを認識して電話を掛ける先を
決めるようにすることもできる。
【0152】〔2−10.電話の着信とハンズフリー通
話〕また、カーオーディオシステム全体が通常のオン状
態のときに電話が着信すると、図3には図示しないが、
電話ユニット6からケーブルB3とシリアル/PCIド
ライバ126を通じて、電話が着信したことを知らせる
デジタルデータと、発信元の電話番号を表わすデジタル
データがサポートASIC121に送られる。これらの
データはさらに、CPUモジュール11のCPU111
に送られ、CPU111は、予め登録された電話番号の
中に、今かかってきている発信元の電話番号が登録され
ているかどうか検索する。
【0153】予め登録された電話番号の中に、今かかっ
てきている発信元の電話番号があったときは、CPU1
11はその電話番号に対応する名前をサポートモジュー
ル12に送り返すことで、フェイスプレートユニット1
5に電話をかけてきている人の名前を表示させたり、合
成音声による「○○さんからです」といった案内を車載
スピーカから流すことで、誰が電話をかけてきているの
かをユーザに知らせることができる。
【0154】また、カーオーディオシステムの電源がオ
フになっているときに電話が着信すると、次のように処
理される。まず、電話ユニット6で電話がかかってきて
いることが検出されると、電話ユニット6からメインユ
ニット1に起動信号が送られる。メインユニット1で
は、この起動信号を検出してメインユニット1の電源が
入り、これによってカーオーディオシステムに接続され
ているほかの機器もオン状態となる。このように電話ユ
ニット6からの起動信号に基づいてメインユニット1の
電源が入ると、メインユニット1は、オン状態のときに
電話が着信したと同じように、上に述べたように、電話
がかかってきていることをユーザに知らせる。
【0155】この場合、ユーザが、電話に出るための所
定の操作、例えばスイッチ操作や語句の発話をすれば、
メインユニット1はその操作を検出し、かかってきてい
る電話をメインユニット1につなぐことを命じる接続信
号を電話ユニット6に送る。この接続信号を検出した電
話ユニットは、かかってきている電話をメインユニット
1につなぐ。この状態では、通話相手の声やユーザの声
はデジタルデータとしてケーブルB3でやり取りされ
る。電話がつながると、メインユニット1は、相手の声
をアンプ22を経てスピーカから流したり、マイクロホ
ン3でユーザの声をひろって相手に送り出すことで、ユ
ーザが通話するのを支援する。
【0156】例えば、上に述べたような表示や案内、ま
た呼び出し音などで電話がかかってきていることを知っ
たユーザが、「もしもし」や「せつぞく」といったよう
な予め決められた語句を発話して電話をつなぐように指
示すると、相手の声がスピーカから流れると同時に、マ
イクロホン3から入力されるユーザの声がCODEC回
路122によってデジタル形式のオーディオデータに変
換され、サポートASIC121、シリアル/PCIド
ライバ126、ケーブルB3を経て電話ユニット6に送
られ、ユーザは手を使わずにいわゆるハンズフリーの状
態で通話を行うことができる。
【0157】なお、電話に出るための操作が検出されな
い場合は、呼び出し音が一定の回数だけ鳴ったところ
で、例えば電話ユニット6やCPUモジュール11に用
意された留守番電話機能などが電話に応答する。
【0158】〔2−11.セキュリティコントロールユ
ニットの利用〕また、セキュリティコントロールユニッ
ト5は、単独で使うこともできるし、上に述べた電話ユ
ニット6と連動させて使うこともできる。例えば(図
1)、ユーザは車を離れるときに、セキュリティコント
ロールユニット5を作動させ、送信機5cを持って降り
る。車両のユーザと何ら関係のない第三者がドアノブに
触れたり、鍵穴をいじったり、ドアやトランクをこじ開
けようとしたり、車を無断で移動させようとすると、そ
れによる衝撃や振動をセンサ5aが感じ取り、センサ5
aからの信号を受けたセキュリティコントロールユニッ
ト5は、例えばサイレン5bを大音量で鳴らす。これに
より車外の環境に対し警報の効果がもたらされる。
【0159】ユーザ自身は、車に戻ってきたとき、持っ
ている送信機5cを操作すれば、予め決められた暗号が
セキュリティコントロールユニット5に送られ、セキュ
リティコントロールユニット5の機能は解除されるの
で、鍵を使ったり車を動かしてもサイレンが鳴ったりす
ることはない。
【0160】〔2−12.セキュリティコントロールユ
ニットと電話の組み合わせ〕このようなセキュリティコ
ントロールユニット5は、電話ユニット6と連動させて
使うことでさらに大きな効果が期待できる。例えば、セ
キュリティコントロールユニット5はセンサ5aが異状
を検出すると、サイレンを鳴らしたりするだけでなく、
カーオーディオシステムの電源がオフでも、メインユニ
ット1に起動信号を送る。メインユニット1でこの起動
信号が検出され、メインユニット1の電源が入ること
で、カーオーディオシステム全体がオン状態となり、電
話ユニット6もオン状態となって、外部へ電話を発信で
きる状態になる。
【0161】メインユニット1は、このようにセキュリ
ティコントロールユニット5からの起動信号に基づいて
電源が入った場合は、異状の通報を命じる通報信号を電
話ユニット6に送る。そして、電話ユニット6は、この
通報信号を検出すると、あらかじめ設定されている通報
先の電話番号に電話を発信し、合成音声などで異状を知
らせる。
【0162】具体的には、このように起動されたCPU
111は、セキュリティコントロールユニット5からど
のような異状を検出したのかを知らせるデータを受け取
り、電話ユニット6に指令を送ることで電話を掛けさせ
る。このときに電話を掛ける先としては、例えば、警
察、ユーザの持っている携帯電話、警備会社などとすれ
ばよい。そして、掛けた先に電話がつながると、合成音
声や予め録音したアナウンスを相手に聞かせることで異
状を知らせる。このようにすれば、知らせを受けた者が
現場に急行できるので、優れた防犯効果が得られる。
【0163】〔3.効果〕以上のように、この実施形態
では、機器の側から起動信号を送るという単純な構成で
メインユニット1の電源を入れることができるので、電
話や防犯装置との組み合わせなど用途を広げることがで
きる。また、この実施形態では、どの機器が起動信号を
送ったかがメインユニット1からの問合せで確認される
ので、機器ごとに起動信号の信号線を分ける必要がな
く、構成が単純で済む。
【0164】また、この実施形態では、メインユニット
1の電源がオフのとき、従来のUSBケーブルにもある
第1の電力線からは機器に電力が供給されないが、この
実施形他で新規に追加された第2の電力線で例えば車の
バックアップ電源から機器に電力を供給でき、この電力
と信号線を使って起動信号をメインユニット1に送るこ
とができる。このように、この実施形態では、USB
(ユニバーサルシリアルバス)のようなケーブルに第2
の電力線と信号線を新しく設けることで、メインユニッ
ト1と機器との間でデータ線を通じていろいろなデータ
をやり取りできるだけでなく、メインユニット1の電源
がオフのときのために独立した電力ケーブルを設けた
り、起動信号のために新しい信号ケーブルを設ける必要
がなく、構成が単純で済む。
【0165】また、この実施形態では、セキュリティコ
ントロールユニットが異状を検出するとメインユニット
1の電源が入り、メインユニット1が電話ユニット6に
異状を通報させるため、通報を受けた者が現場へ急行で
き、単にサイレンなどを鳴らすよりも防犯効果が高くな
る。また、この実施形態では、メインユニット1の電源
がオフでも、自動車電話すなわち携帯電話回線のような
無線電話が着信するとメインユニット1の電源が入る。
そして、ユーザが所定の操作をすることで電話がつなが
り、メインユニット1がオーディオ用に備えているアン
プや車載スピーカ、マイクロホンなどを使ってハンズフ
リー通話ができるので、通話が容易になる。
【0166】特に、この実施形態では、カーオーディオ
システムを制御するコンピュータが汎用的なOSを備え
ているため、いろいろな用途に対応することができる。
つまり、この汎用的なOSは、CPUやメモリといった
資源を管理することでコンピュータの能力を最大限発揮
させ、また、プログラムに依存しない統一的で使いやす
いユーザインタフェースを提供し、さらに、予め決めら
れた形式のプログラムを追加したり変更することで機能
の追加や変更も容易にする。このため、オーディオデー
タやデジタルデータなどを効果的に処理することが容易
になるだけでなく、いろいろな種類の情報処理に応用す
ることが容易になる。
【0167】〔4.他の実施の形態〕なお、この発明は
上に述べた実施形態に限定されるものではなく、次に例
示するような他の実施の形態も含むものである。例え
ば、図1〜6に示した構成、図8に示した処理手順、図
7,9に示した信号の例などは単なる具体例で、この発
明の範囲で自由に変更することができる。また、上に述
べたいろいろな情報処理の具体例も例示に過ぎないの
で、全てが可能である必要はない。
【0168】また、本体に接続する機器の種類や数は自
由であり、各機器と本体とを接続するケーブルの規格も
自由に決めることができる。例えば、接続形式もデイジ
ーチェーン形式には限定されず、USB形式以外のケー
ブルなどで接続してもよいし、集線装置(ハブ)のある
スター形式としてもよい。但し、実施形態で示したケー
ブルは単独でもこの発明の範囲に含まれる。
【0169】また、機器から本体に起動信号を送る条件
は自由に決めることができ、起動信号の形式も自由であ
る。また、起動信号に基づいて本体を起動するには、必
ずしもCPUモジュール11の割り込みを使わず、起動
信号を受けて本体を起動するための専用の回路を設けて
もよい。また、上に述べた実施形態では、本体の電源が
入ることでカーオーディオシステム全体が通常のオン状
態になる例を示したが、本体の電源が入ることで、例え
ばどの機器が起動信号を送ってきたかに応じて、カーオ
ーディオシステムの必要な一部分だけをオン状態にする
こともできる。
【0170】また、本体から機器への問い合わせやそれ
に対する回答の形式も自由であり、単なる信号でもよい
し文字列やコードなどによる問合せでもよい。また、上
に述べた実施形態では、起動信号で起動される側のメイ
ンユニット1と、起動する側のUSB機器501とを両
方含むカーオーディオシステムを示したが、このような
機器又は本体の一方のみでも、この発明の一態様とな
る。
【0171】また、セキュリティコントロールユニット
に設けるセンサの種類、通報信号の具体的な形式、電話
による通報を具体的にどのような手法で行うかなどは自
由に選ぶことができる。また、スピーカやマイクロホン
を使ってどのように通話させるかの具体的な手法などは
自由に選択することができる。
【0172】さらに、また、割り込み制御レジスタ5
4、PCIマスタアービタ55といった他の手段は、具
体的な構成に応じて、CPUホストASIC115とは
別に設けたり、一部省略することもできる。また、PC
MCIA,IrDA,ATAPI,USB,PCIバス
といった具体的な形式や規格は例示に過ぎず、同じよう
な使い方ができる他の形式や規格に置き換えることもで
きる。
【0173】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、単純
な配線で周辺機器から本体を起動することができるの
で、電話や防犯装置との組み合わせなど用途を広げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の全体構成を示すブロック
図。
【図2】この発明の実施形態において、機器から起動信
号でメインユニットの電源を入れることにかかわる部分
の構成を示す機能ブロック図。
【図3】この発明の実施形態について、メインユニット
の内部構成を中心に示したブロック図。
【図4】この発明の実施形態におけるCPUホストAS
ICの具体的な構成を示す図。
【図5】この発明の実施形態における割り込み制御レジ
スタの構成を示す図。
【図6】この発明の実施形態において、割り込み制御レ
ジスタでの処理の内容を示す概念図。
【図7】この発明の実施形態において、割り込み信号を
監視する回路に関する信号の変化を示す図。
【図8】この発明の実施形態において、機器から起動信
号でメインユニットの電源を入れる手順を示すフローチ
ャート。
【図9】この発明の実施形態において、リセットに関す
る信号の変化を示す図。
【符号の説明】
1…メインユニット1 2…チューナーアンプユニット 2a…アンテナ 3…マイクロホン 4…GPSアンテナ 4a…受信機 5…セキュリティコントロールユニット 5a…センサ 5b…サイレン 5c…送信機 6…電話ユニット 6a…アンテナ 6b…ハンドセット 7…CD−ROMオートチェンジャ 8…ハンドヘルドパソコン 9…補助バッテリ 11…CPUモジュール 12…サポートモジュール 13…コンパクトフラッシュカード 13S…スロット 14…CD−ROMユニット 15…フェイスプレートユニット 15a…ケース 16…GPSユニット 21…チューナー 22…アンプ 30…外部ユニット 40…オプションユニット 51…アドレス変換部 52…コントロールインタフェース 53…レジスタデコーダ 54…割り込み制御レジスタ 55…PCIマスタアービタ 56…リセット部 57…電源管理部 111…CPU 112…DRAM 113…フラッシュROM 114…PCIバスホストコントローラ(PCIコント
ローラ) 115…CPUホストASIC 116…PCMCIA・ASIC 117…電圧変換部 121…サポートASIC 122…CODEC回路 123…DSPユニット 124…バッファメモリ 125…パラレル/PCIドライバ(IDEコントロー
ラ) 126…シリアル/PCIドライバ(USBコントロー
ラ) 127…赤外線通信ユニット 128…メモリ 129…入出力回路(I/O) 181,511,711…通信部 183,513,713…電源制御部 184…起動信号受信部 185…問合せ部 186,516,716…処理部 501,71…USB機器 512…検出部 514…起動信号送信部 515…回答部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 伸宙 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、この本体に接続された1又は2
    以上の機器と、を備えたカーオーディオシステムにおい
    て、 前記機器のうち少なくとも1つは、 あらかじめ決められた条件が満たされたことを検出する
    ための手段と、 前記条件が満たされたことが検出されると前記本体に起
    動信号を送る手段と、を備え、 前記本体は、 前記起動信号を検出するための手段と、 起動信号が検出されると本体の電源を入れる手段と、 を備えたことを特徴とするカーオーディオシステム。
  2. 【請求項2】 前記本体は、前記起動信号に基づいて前
    記電源が入れられると、起動信号を送ったかどうかを前
    記各機器に問い合わせる手段を備え、 前記機器は、前記問合せに答える手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のカーオーディオシステム。
  3. 【請求項3】 前記本体と機器とは、カーオーディオシ
    ステム用ケーブルで接続され、 前記カーオーディオシステム用ケーブルは、 本体の電源が入っているときに本体から機器に電力を供
    給するための第1の電力線と、 本体側と機器側との間でデータを伝えるためのデータ線
    と、 少なくとも本体の電源が入っていないときに、バックア
    ップ用電力を機器に供給するための第2の電力線と、 機器側から本体側に前記起動信号を伝えるための信号線
    と、 を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のカーオ
    ーディオシステム。
  4. 【請求項4】 本体と、この本体に接続された、セキュ
    リティコントロールユニット及び無線電話ユニットと、
    を備えたカーオーディオシステムにおいて、 前記セキュリティコントロールユニットは、 異状を検出するためのセンサと、 センサが異状を検出すると前記本体に起動信号を送る手
    段と、を備え、 前記本体は、 前記起動信号を検出するための手段と、 起動信号が検出されると本体の電源を入れる手段と、 前記セキュリティコントロールユニットからの起動信号
    に基づいて本体の電源が入れられると、異状の通報を命
    じる通報信号を前記無線電話ユニットに送る手段と、を
    備え、 前記無線電話ユニットは、 前記通報信号を検出するための手段と、 通報信号が検出されると電話を発信して異状を知らせる
    手段と、 を備えたことを特徴とするカーオーディオシステム。
  5. 【請求項5】 本体と、この本体に接続された無線電話
    ユニットと、スピーカと、マイクロホンと、を備えたカ
    ーオーディオシステムにおいて、 前記無線電話ユニットは、 電話がかかってきていることを検出するための手段と、 電話がかかってきていることが検出されると前記本体に
    起動信号を送る手段と、を備え、 前記本体は、 前記起動信号を検出するための手段と、 起動信号が検出されると本体の電源を入れる手段と、 電話ユニットからの起動信号に基づいて本体の電源が入
    れられると、電話がかかってきていることを知らせる手
    段と、 電話に出るための操作を検出するための手段と、 電話に出るための操作が検出されると、かかってきてい
    る電話を本体につなぐことを命じる接続信号を前記無線
    電話ユニットに送る手段と、を備え、 前記無線電話ユニットは、さらに、 前記接続信号を検出するための手段と、 前記接続信号が検出されると、かかってきている電話を
    本体につなぐための手段と、を備え、 前記本体は、さらに、つながれた電話について前記スピ
    ーカ及びマイクロホンを使って通話するための手段を備
    えたことを特徴とするカーオーディオシステム。
  6. 【請求項6】 本体と、この本体に接続された1又は2
    以上の機器と、を備えたカーオーディオシステムを制御
    するためのカーオーディオシステムの制御方法におい
    て、 前記機器においてあらかじめ決められた条件が満たされ
    たことを検出するためのステップと、 前記条件が満たされたことが検出されると前記機器から
    前記本体に起動信号を送るステップと、 前記本体において前記起動信号を検出するためのステッ
    プと、 起動信号が検出されると本体の電源を入れるステップ
    と、 を含むことを特徴とするカーオーディオシステムの制御
    方法。
  7. 【請求項7】 前記起動信号に基づいて前記電源が入れ
    られると、起動信号を送ったかどうかを前記本体から前
    記各機器に問い合わせるステップと、 前記機器が前記問合せに答えるステップと、 を含むことを特徴とする請求項6記載のカーオーディオ
    システムの制御方法。
  8. 【請求項8】 本体と、この本体に接続された、セキュ
    リティコントロールユニット及び無線電話ユニットと、
    を備えたカーオーディオシステムを制御するためのカー
    オーディオシステムの制御方法において、 前記セキュリティコントロールユニットにおいてセンサ
    で異状を検出するためのステップと、 異状が検出されるとセキュリティコントロールユニット
    から前記本体に起動信号を送るステップと、 前記本体において起動信号を検出するためのステップ
    と、 起動信号が検出されると本体の電源を入れるステップ
    と、 前記セキュリティコントロールユニットからの起動信号
    に基づいて本体の電源が入れられると、異状の通報を命
    じる通報信号を本体から前記無線電話ユニットに送るス
    テップと、 前記無線電話ユニットにおいて通報信号を検出するため
    のステップと、 通報信号が検出されると無線電話ユニットが電話を発信
    して異状を知らせるステップと、 を含むことを特徴とするカーオーディオシステムの制御
    方法。
  9. 【請求項9】 本体と、この本体に接続された無線電話
    ユニットと、スピーカと、マイクロホンと、を備えたカ
    ーオーディオシステムを制御するためのカーオーディオ
    システムの制御方法において、 前記無線電話ユニットにおいて電話がかかってきている
    ことを検出するためのステップと、 電話がかかってきていることが検出されると無線電話ユ
    ニットから前記本体に起動信号を送るステップと、 前記本体において起動信号を検出するためのステップ
    と、 起動信号が検出されると本体の電源を入れるステップ
    と、 電話ユニットからの起動信号に基づいて本体の電源が入
    れられると、電話がかかってきていることを知らせるス
    テップと、 電話に出るための操作を検出するためのステップと、 電話に出るための操作が検出されると、かかってきてい
    る電話を本体につなぐことを命じる接続信号を本体から
    前記無線電話ユニットに送るステップと、 無線電話ユニットにおいて接続信号を検出するためのス
    テップと、 接続信号が検出されると、かかってきている電話を本体
    につなぐためのステップと、 つながれた電話について前記スピーカ及びマイクロホン
    を使って通話するためのステップと、を含むことを特徴
    とするカーオーディオシステムの制御方法。
  10. 【請求項10】 本体と、この本体に接続された1又は
    2以上の機器と、を備えた情報処理装置において、 前記機器のうち少なくとも1つは、 あらかじめ決められた条件が満たされたことを検出する
    ための手段と、 前記条件が満たされたことが検出されると前記本体に起
    動信号を送る手段と、を備え、 前記本体は、 前記起動信号を検出するための手段と、 起動信号が検出されると本体の電源を入れる手段と、 起動信号に基づいて電源が入れられると、起動信号を送
    ったかどうかを前記各機器に問い合わせる手段を備え、 前記機器は、前記問合せに答える手段を備えたことを特
    徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】 カーオーディオシステムの本体と機器
    とを接続するために使われるカーオーディオシステム用
    ケーブルにおいて、 本体の電源が入っているときに本体から機器に電力を供
    給するための第1の電力線と、 本体側と機器側との間でデータを伝えるためのデータ線
    と、 少なくとも本体の電源が入っていないときに、バックア
    ップ用電力を機器に供給するための第2の電力線と、 機器側から本体側に前記起動信号を伝えるための信号線
    と、 を備えたことを特徴とするカーオーディオシステム用ケ
    ーブル。
  12. 【請求項12】 カーオーディオシステムの制御ユニッ
    トに接続して使うためのカーオーディオシステム用電子
    機器において、 あらかじめ決められた条件が満たされたことを検出する
    ための手段と、 前記条件が満たされたことが検出されると前記制御ユニ
    ットに起動信号を送る手段と、 前記制御ユニットから起動信号を送ったかどうかの問合
    せがあったときに、前記問合せに答える手段を備えたこ
    とを特徴とするカーオーディオシステム用電子機器。
  13. 【請求項13】 1又は2以上の電子機器を接続してカ
    ーオーディオシステムを構築するためのカーオーディオ
    システム用制御ユニットにおいて、 前記電子機器からの起動信号を検出するための手段と、 起動信号が検出されると制御ユニットの電源を入れる手
    段と、 起動信号に基づいて電源が入れられると、起動信号を送
    ったかどうかを前記各電子機器に問い合わせる手段と、
    を備えたことを特徴とするカーオーディオシステム用制
    御ユニット。
JP12131998A 1997-07-30 1998-04-30 カーオーディオシステム及びその制御方法、情報処理装置、カーオーディオシステム用ケーブル、電子機器並びに制御ユニット Pending JPH11317064A (ja)

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JP12131998A JPH11317064A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 カーオーディオシステム及びその制御方法、情報処理装置、カーオーディオシステム用ケーブル、電子機器並びに制御ユニット
AU84604/98A AU8460498A (en) 1997-07-30 1998-07-30 Optical element, and imaging unit, imaging apparatus, radiation image sensor andfingerprint collator which use the same
DE69930987T DE69930987T2 (de) 1998-04-30 1999-04-30 Fahrzeuginformationssystem und Verfahren zu dessen Steuerung, Speichermedium zur Speicherung des Steuerungsprogramms, Plattenwiedergabegerät, und integrierte Halbleiterschaltung
EP99108462A EP0953486B1 (en) 1998-04-30 1999-04-30 Automotive information system and method of controlling the same, recording medium storing control program, disk playback apparatus, and semiconductor integrated circuit
US09/990,246 US7130656B2 (en) 1998-04-30 2001-11-20 Automotive information system and method of controlling the same, recording medium storing control program, disk playback apparatus, and semiconductor integrated circuit

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028201A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Kenwood Corp オーディオアンプ及び電源制御方法

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