JPH1131638A - コンデンサ素子等の巻取り方法および装置 - Google Patents

コンデンサ素子等の巻取り方法および装置

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JPH1131638A
JPH1131638A JP18850897A JP18850897A JPH1131638A JP H1131638 A JPH1131638 A JP H1131638A JP 18850897 A JP18850897 A JP 18850897A JP 18850897 A JP18850897 A JP 18850897A JP H1131638 A JPH1131638 A JP H1131638A
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JP
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separator paper
holding means
winding
electrode foil
winding shaft
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JP18850897A
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Tetsuya Nishimoto
哲也 西本
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Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電極箔に対する絶縁部分の形成を簡単、適
正、安定にできるコンデンサ素子等の巻取り装置。 【解決手段】 巻軸40の軸心に対し一対の電極箔2
1、31及びセパレータ紙22、32の保持手段23、
24及び33、34と、相互に押圧・離反可能なローラ
対25、26と35、36を対称配置し、ローラ対の相
互間に両方のセパレータ紙及び電極箔を対向するセパレ
ータ紙の先端部と共に重ね合せて押圧保持し、各保持手
段による保持を解除し、軸心を横断する溝を設けた巻軸
を重ね合せ部の中心位置に前進させ、溝内に前記重ね合
せ部を挿入して巻軸を回転させ、各セパレータ紙及び電
極箔が巻軸に完全に巻き付くとローラ対の押圧保持を解
除し、各保持手段等を元の位置へ戻し、電極箔及びセパ
レータ紙の所要量を巻回した後、各保持手段等を若干前
進させセパレータ紙に弛みを生じさせ、電極箔及びセパ
レータ紙をカッタ手段42により切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサを
製造するためのコンデンサ素子の巻取り方法に係り、特
に簡単な機構により迅速かつ適正な巻取り作業を安定に
行うことができるコンデンサ素子の巻取り方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電解コンデンサの製造において
は、帯び状に連続するアルミ箔等の電極箔(陽極箔およ
び陰極箔)に、アルミ棒等からなるタブ端子(大形の場
合)あるいはリード端子(小形の場合)を、コールドウ
ェル法またはかしめ付け法により所定間隔離間させて取
付け、次いで前記電極箔をセパレータ紙と重ね併せて巻
回した後、所定の長さで切断してコンデンサ素子を形成
している。そして、このコンデンサ素子の製造に際して
は、一般的に自動機械が使用されている。
【0003】しかるに、前述したアルミ電極箔を連続的
に供給し、一定寸法に切断する従来のコンデンサ素子の
形成方法として、例えば図8に示すように構成したもの
が知られている(特開平3−218617号公報参
照)。
【0004】図8は、従来のコンデンサ素子の巻取り工
程の概略を示すものであって、(a)〜(d)はそれぞ
れ工程の概略説明図である。すなわち、図8において、
参照符号10は巻軸、11aはセパレータ紙を巻取った
リール、11はセパレータ紙、12aは陰極箔を巻取っ
たリール、12は陰極箔、13aは陽極箔を巻取ったリ
ール、13は陽極箔、11bはセパレータ紙11を引出
すためのチャック、12bは陰極箔12を引出すための
チャック、13bは陽極箔13を引出すためのチャッ
ク、14はセパレータ紙11のカッタ、15は陰極箔1
2のカッタ、16は陽極箔13のカッタをそれぞれ示
す。
【0005】そこで、まず図8の(a)において、リー
ル11aに巻取られたセパレータ紙11をチャック11
bによって破線位置Aから実線位置Bまで引出し、この
状態で巻軸10が突出してきて、セパレータ紙11の中
間部を挾み込む。
【0006】この状態で、図8の(b)に示すように、
巻軸10が1回転し始めると、陰極箔12を掴んだチャ
ック12bと、陽極箔13を掴んだチャック13bと
が、巻軸10の方向に前進して陰極箔12と陽極箔13
の先端をセパレータ紙11と巻軸10との間に巻込む。
【0007】次いで、図8の(c)においては、完全に
巻軸10に陰極箔12と陽極箔13とが巻込まれた時点
で、チャック12b、13bが開かれて、元の位置まで
戻る。
【0008】そして、図8の(d)に示すように、巻取
り完了前でチャック12b、13bを閉じ、カッタ1
5、16で切断し、さらにセパレータ紙11をカッタ1
4で切断し、セパレータ紙11の終端を適宜接着テープ
でテーピングを行って固定し、コンデンサ素子を形成す
るものである。
【0009】また、前述したコンデンサ素子の形成方法
に変えて、例えば図9に示すように構成したものも知ら
れている。すなわち、この方法は、前記方法において、
セパレータ紙を所定長さ引出し、その中間部に巻軸を挾
み込むことに代えて、巻軸1に対しその両側より個別に
セパレータ紙11a、11bを供給するように構成した
ものである。従って、前記セパレータ紙11a、11b
をそれぞれ巻軸10に供給した後における、陰極箔12
および陽極箔13の巻込み操作は、前記方法と基本的に
同じである。このような方法によっても、前記方法と全
く同様にしてコンデンサ素子を形成することができる。
また、この場合、セパレータ紙の供給を常に一定方向に
設定することができるため、制御操作が簡便となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来におけるコンデンサ素子の巻取り方法において
は、電極箔の巻き始めにおいて、その絶縁が必要であ
り、しかも電極箔等が巻軸で折れたり、破断を生じたり
しないようにするため、巻軸にセパレータ紙を数回巻い
た後に、それぞれの電極箔を挿入して巻回することが要
求される。また、タブ端子の位置がばらつかないよう
に、電極箔等の各素材はそれぞれ相対的な位置が安定し
ていなくてはならない。そして、この場合、電極箔を巻
込み接線部(外周部)に対し、毎回同じタイミングで挿
入させることは、極めて困難である。すなわち、これら
の困難性は、例えば巻軸の回転と挿入のタイミングを正
確に合致させ、あるいは維持させることが困難であるこ
とと、さらに電極箔は剛性が無いために曲がり易く、巻
込み接線部に挿入するタイミングが安定しないことに、
それぞれ起因する。
【0011】そして、電極箔の巻き終りにおいても、そ
の絶縁が必要なため、セパレータ紙は電極箔よりも長く
しなければならない。このように構成するためには、各
電極箔および各セパレータ紙に対しそれぞれ個別のカッ
タ(3〜4カ所)を必要とし、装置構成が複雑となる難
点がある。
【0012】そこで、本発明の目的は、電極箔をそれぞ
れセパレータ紙を介して巻取り形成するに際し、電極箔
に対する絶縁部分の形成を簡単な機構により、適正かつ
安定に行うことができるコンデンサ素子等の巻取り方法
および装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るコンデンサ素子等の巻取り方法は、陽
極箔および陰極箔としての電極箔に、それぞれタブ端子
またはリード端子を取付けた後、適宜セパレータ紙を介
して重ね合せ巻回することにより電解コンデンサのコン
デンサ素子等を形成するコンデンサ素子等の巻取り方法
において、一対の電極箔およびセパレータ紙を、巻軸の
軸心に対し対称的位置においてそれぞれの保持手段によ
り保持すると共に、セパレータ紙の保持手段の前方に相
互に押圧および離反可能にそれぞれローラ対を対称的に
配置し、前記各保持手段およびローラ対を相互に前進さ
せて、前記ローラ対の相互間においてそれぞれセパレー
タ紙および電極箔を対向するセパレータ紙の先端部と共
に重ね合せて押圧保持し、かつ前記各保持手段による電
極箔およびセパレータ紙の保持を解除し、これらセパレ
ータ紙の重ね合せ部の中心位置において、軸心を横断す
る溝を設けた巻軸を前進させて前記溝内にセパレータ紙
の重ね合せ部を挿入し、次いで巻軸を回転させ始め、そ
れぞれのセパレータ紙および電極箔が巻軸に巻き込まれ
て、完全に巻き付くタイミングで前記ローラ対の押圧保
持を解除し、各保持手段等を元の位置へ後退させると同
時に、前記電極箔およびセパレータ紙の所要量を巻軸に
巻回し、さらに前記巻軸に対し所要量の巻回を行った電
極箔およびセパレータ紙を、それぞれ保持手段により保
持して前記各保持手段等を若干前進させセパレータ紙に
弛みを生じさせた後、巻軸の両側において前記電極箔お
よびセパレータ紙をカッタ手段により切断することを特
徴とする。
【0014】この場合、前記セパレータ紙および電極箔
の保持手段は、セパレータ紙保持手段のの先端部に、ワ
ンウェイローラとこのワンウェイローラに対し押圧およ
び離反する挾みローラとからなるローラ対と共に、セパ
レータ紙の供給方向に一体的に進退移動可能に構成する
ことができる。
【0015】また、本発明に係るコンデンサ素子等の巻
取り装置は、陽極箔および陰極箔としての電極箔に、そ
れぞれタブ端子またはリード端子を取付けた後、適宜セ
パレータ紙を介して重ね合せ巻回することにより電解コ
ンデンサのコンデンサ素子等を形成するよう構成したコ
ンデンサ素子等の巻取り装置において、一対の電極箔お
よびセパレータ紙を巻軸の軸心に対し対称的位置におい
てそれぞれ保持する電極箔保持手段およびセパレータ紙
保持手段を設けると共に、セパレータ紙保持手段の前方
に相互に押圧および離反可能にそれぞれローラ対を対称
的に配置して、前記各保持手段およびローラ対を相互に
前進させて、前記ローラ対の相互間においてそれぞれセ
パレータ紙および電極箔を対向するセパレータ紙の先端
部と共に重ね合せて押圧保持するよう構成し、これらセ
パレータ紙の重ね合せ部の中心位置において、軸心を横
断する溝を設けた巻軸を配置して、この巻軸を軸方向に
前進させて前記溝内にセパレータ紙の重ね合せ部を挿入
するよう構成し、前記各保持手段による電極箔およびセ
パレータ紙の保持を解除し、巻軸が回転し始めてそれぞ
れのセパレータ紙および電極箔が巻軸に巻き込まれ、完
全に巻き付くタイミングで前記ローラ対による押圧保持
を解除し、各保持手段等を元の位置へ後退させ、巻軸を
所定方向に回転させて前記電極箔およびセパレータ紙の
所要量を巻回し、さらに前記電極箔およびセパレータ紙
を前記各保持手段等により再保持して前記各保持手段等
を若干前進させセパレータ紙に弛みを生じさせた後、巻
軸の両側において前記電極箔およびセパレータ紙を同時
に切断するカッタ手段を設けることを特徴とする。
【0016】この場合、前記セパレータ紙および電極箔
の保持手段は、セパレータ紙保持手段の先端部に、ワン
ウェイローラとこのワンウェイローラに対し押圧および
離反する挾みローラとからなるローラ対を設け、これら
セパレータ紙保持手段とローラ対とが一体的に、セパレ
ータ紙の供給方向に進退移動し得るように構成配置すれ
ば好適である。
【0017】
【実施例】次に、本発明に係るコンデンサ素子等の巻取
り方法につき、この方法を実施する装置との関係におい
て、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0018】図1および図2は、本発明に係るコンデン
サ素子等の巻取り方法の一実施例として、コンデンサ素
子を対象とする巻取り装置の概略構成を示す。
【0019】しかるに、図1および図2において、参照
符号20は第1の電極箔21(陽極箔)と第1のセパレ
ータ紙22とを供給するための第1供給手段を示し、ま
た参照符号30は第2の電極箔31(陰極箔)と第2の
セパレータ紙32とを供給するための第2供給手段を示
す。
【0020】これら第1供給手段20および第2供給手
段30との中心位置には、巻軸40がその中心軸方向に
沿って進退移動すると共に、所定方向に回転駆動するよ
うに構成配置されている。そして、前記巻軸40を中心
として、左右対称的に前記第1供給手段20および第2
供給手段30が対向配置されている。
【0021】しかるに、第1供給手段20としては、電
極箔保持手段23とセパレータ紙保持手段24とをそれ
ぞれ備えると共に、これら保持手段23、24の前方、
すなわち巻軸40側にワンウェイローラ25と挾みロー
ラ26とを、前記電極箔21およびセパレータ紙22に
対しこれらを挾持するように対向配置する。なお、前記
挾みローラ26は、揺動アーム27およびガイド部材2
8を介して、前記ワンウェイローラ25に対して適宜ば
ね力により押圧および離反自在に構成されている。そし
て、これらワンウェイローラ25と挾みローラ26と
は、前記セパレータ紙保持手段24と一体的にセパレー
タ紙22の供給方向へ進退移動し得るように、例えば共
通のブラケット等に構成配置されている。また、前記電
極箔保持手段23も、電極箔21の供給方向に進退移動
可能に構成されている。さらに、参照符号21aは前記
電極箔21に取付けられたタブ端子を示す。
【0022】同様に、第2供給手段30としては、電極
箔保持手段33とセパレータ紙保持手段34とをそれぞ
れ備えると共に、これら保持手段33、34の前方、す
なわち巻軸40側にワンウェイローラ35と挾みローラ
36とを、前記電極箔31およびセパレータ紙32に対
しこれらを挾持するように対向配置する。なお、前記挾
みローラ36は、揺動アーム37およびガイド部材38
を介して、前記ワンウェイローラ35に対して適宜ばね
力により押圧および離反自在に構成されている。そし
て、これらワンウェイローラ35と挾みローラ36と
は、前記セパレータ紙保持手段34と一体的にセパレー
タ紙32の供給方向へ進退移動し得るように、例えば共
通のブラケット等に構成配置されている。また、前記電
極箔保持手段33も、電極箔31の供給方向に進退移動
可能に構成されている。さらに、参照符号31aは前記
電極箔31に取付けられたタブ端子を示す。
【0023】また、前記第1供給手段20と第2供給手
段30との中心に位置する前記巻軸40に対し、それぞ
れ電極箔21、31およびセパレータ紙22、32が供
給される両側には、それぞれ上下に対向するカッタ手段
42、42がそれぞれ進退可能に設けられている。
【0024】前記第1供給手段20および第2供給手段
30のそれぞれ電極箔保持手段23、33およびセパレ
ータ紙保持手段24、34は、電極箔21、31および
セパレータ紙22、32を開閉可能に保持し得るよう
に、固定部材23a、33aおよび24a、34aと、
揺動部材23b、33bおよび24b、34bとから構
成されている。
【0025】さらに、前記巻軸40には、その軸中心部
を横断して、前記セパレータ紙22、32および電極箔
21、31の一端側を挿入係止するための係止溝44が
設けられている。
【0026】次に、前記構成からなるコンデンサ素子の
巻取り装置による巻取り方法について、図3ないし図6
に示す巻取り工程に従って順次説明する。
【0027】巻取り工程1(初期動作) まず、図1に示す状態において、一対の電極箔21、3
1を、それぞれ第1供給手段20および第2供給手段3
0のそれぞれ電極箔保持手段23、33により保持する
と共に、それぞれ先端がワンウェイローラ25、35上
に達している一対のセパレータ紙22、32を、前記と
同様にセパレータ紙保持手段24、34により保持した
状態で、図3に示すように、巻軸40の位置する中心方
向へ移動する。
【0028】この場合、前記セパレータ紙保持手段2
4、34の移動量は、電極箔保持手段23、33の移動
量よりも多く設定することにより、前記巻軸40の位置
する中心部において、前記一対のセパレータ紙22、3
2の先端部は、それぞれ電極箔21、31の先端部より
前進し、相互に上下で重なるように位置する。また、前
記一対の電極箔21、31の先端部は、それぞれワンウ
ェイローラ25、35上に達するように位置させること
ができる(図3参照)。
【0029】巻取り工程2(巻回開始) 前述した巻取り工程1が完了すると、図4の(a)に示
すように、挾みローラ26、36をワンウェイローラ2
5、35に対して押圧変位させると共に、電極箔保持手
段23、33およびセパレータ紙保持手段24、34に
よる、それぞれ電極箔21、31およびセパレータ紙2
2、32の保持を解除する。これにより、図4の(b)
に拡大して示すように、セパレータ紙22、32の先端
部は、一対のワンウェイローラ25、35の間におい
て、電極箔21、31の先端部と共に、それぞれ対応す
る挾みローラ26、36によって押圧保持されるので、
前記電極箔保持手段23、33およびセパレータ紙保持
手段24、34の保持を解除しても、前記セパレータ紙
22、32および電極箔21、31は、前記ワンウェイ
ローラ25、35の間において適正に引張保持すること
ができる。
【0030】そこで、この巻取り工程2においては、図
4の(c)に示すように、前記ワンウェイローラ25、
35の間において適正に引張保持されたセパレータ紙2
2、32に対して、予め後退位置していた巻軸40をそ
の中心軸線に沿って前進させ、前記巻軸40に設けた係
止溝44内に前記セパレータ紙22、32を挿入係止す
る〔図4の(b)参照〕。
【0031】巻取り工程3(巻回動作) 前述した巻取り工程2の完結に伴い、図5の(a)に示
すように、巻軸40を所定方向(反時計方向)に回転駆
動させて、それぞれ電極箔21、31をセパレータ紙2
2、32を介して重ね合せながら巻回する。
【0032】この場合、先ず図5の(b)に示すよう
に、前記巻取り工程2の完結状態〔図4の(b)参照〕
に続いて、巻軸40を回転駆動させることにより、セパ
レータ紙22、32が巻軸40に巻き込まれ、さらに電
極箔21、31がセパレータ紙22、32に案内されて
巻軸40に巻き込まれる。
【0033】従って、前記セパレータ紙22、32およ
び電極箔21、31が、巻軸40に対して1回転ないし
数回転させた時点において、挾みローラ26、36をワ
ンウェイローラ25、35から離反させると共に、ワン
ウェイローラ25、35の回転駆動を停止させて、それ
ぞれ電極箔21、31およびセパレータ紙22、32の
保持を解除した電極箔保持手段23、33およびセパレ
ータ紙保持手段24、34を所定位置まで後退させる。
【0034】この状態において、前記巻軸40のみを回
転させて、電極箔21、31およびセパレータ紙22、
32を、コンデンサ素子としての必要量の巻回を行う。
【0035】巻取り工程4(巻回完了) 前述した巻取り工程3によって、必要量の巻回が完了す
ると、図6に示すように、巻軸40の回転を停止させ、
次いで電極箔保持手段23、33およびセパレータ紙保
持手段24、34により電極箔21、31およびセパレ
ータ紙22、32を保持して、前記電極箔保持手段2
3、33およびセパレータ紙保持手段24、34を若干
前進させる。これにより、図示のようにセパレータ紙2
2、32に所要の弛みを生じさせ、カッタ手段40、4
2を動作させて、前記電極箔21、31およびセパレー
タ紙22、32を同時に切断する。このようにして、図
7に示す構成からなるコンデンサ素子46を形成するこ
とができる。
【0036】なお、前記電極箔21、31およびセパレ
ータ紙22、32の切断と同時に、前記巻軸40に巻回
形成されたコンデンサ素子46に対し、接着テープの一
端を貼付け、巻軸40を適宜回転させてテーピングを行
う。
【0037】その後、カッタ手段40、42を元の位置
に復帰させ、巻軸40を引抜いて、前記コンデンサ素子
46を取出す。
【0038】以下、前記巻軸40を元の状態に戻して、
前述した巻取り工程1から巻取り工程4を繰り返すこと
により、前記コンデンサ素子46を連続的に製造するこ
とが可能である。
【0039】以上、本発明の好適な実施例についてそれ
ぞれ説明したが、本発明は前記実施例に限定されること
なく、コンデンサ素子以外の同様の構成からなるリチウ
ム電池等の電気部品を製造する方法および装置として
も、好適に適用するすることが可能であり、その他本発
明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更を
することができることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコン
デンサ素子等の巻取り方法によれば、陽極箔および陰極
箔としての電極箔に、それぞれタブ端子またはリード端
子を取付けた後、適宜セパレータ紙を介して重ね合せ巻
回することにより電解コンデンサのコンデンサ素子等を
形成するコンデンサ素子等の巻取り方法において、一対
の電極箔およびセパレータ紙を、巻軸の軸心に対し対称
的位置においてそれぞれの保持手段により保持すると共
に、セパレータ紙の保持手段の前方に相互に押圧および
離反可能にそれぞれローラ対を対称的に配置し、前記各
保持手段およびローラ対を相互に前進させて、前記ロー
ラ対の相互間においてそれぞれセパレータ紙および電極
箔を対向するセパレータ紙の先端部と共に重ね合せて押
圧保持し、かつ前記各保持手段による電極箔およびセパ
レータ紙の保持を解除し、これらセパレータ紙の重ね合
せ部の中心位置において、軸心を横断する溝を設けた巻
軸を前進させて前記溝内にセパレータ紙の重ね合せ部を
挿入し、次いで巻軸を回転させ始め、それぞれのセパレ
ータ紙および電極箔が巻軸に巻き込まれて、完全に巻き
付くタイミングで前記ローラ対の押圧保持を解除し、各
保持手段等を元の位置へ後退させると同時に、前記電極
箔およびセパレータ紙の所要量を巻軸に巻回し、さらに
前記巻軸に対し所要量の巻回を行った電極箔およびセパ
レータ紙を、それぞれ保持手段により保持して前記各保
持手段等を若干前進させセパレータ紙に弛みを生じさせ
た後、巻軸の両側において前記電極箔およびセパレータ
紙をカッタ手段により切断するよう構成することによ
り、複数の電極箔をそれぞれセパレータ紙を介して巻取
り形成するコンデンサ素子等の製造に際し、電極箔に対
する絶縁部分の形成を、円滑にしかも適正かつ安定に行
うことができる。
【0041】特に、本発明に係るコンデンサ素子等の巻
取り装置においては、一対の電極箔およびセパレータ紙
を巻軸の軸心に対し対称的位置においてそれぞれ保持す
る電極箔保持手段およびセパレータ紙保持手段を設ける
と共に、セパレータ紙保持手段の前方に相互に押圧およ
び離反可能にそれぞれローラ対を対称的に配置して、前
記各保持手段およびローラ対を相互に前進させて、前記
ローラ対の相互間においてそれぞれセパレータ紙および
電極箔を対向するセパレータ紙の先端部と共に重ね合せ
て押圧保持するよう構成し、これらセパレータ紙の重ね
合せ部の中心位置において、軸心を横断する溝を設けた
巻軸を配置して、この巻軸を軸方向に前進させて前記溝
内にセパレータ紙の重ね合せ部を挿入するよう構成し、
前記各保持手段による電極箔およびセパレータ紙の保持
を解除し、巻軸が回転し始めてそれぞれのセパレータ紙
および電極箔が巻軸に巻き込まれ、完全に巻き付くタイ
ミングで前記ローラ対による押圧保持を解除し、各保持
手段等を元の位置へ後退させ、巻軸を所定方向に回転さ
せて前記電極箔およびセパレータ紙の所要量を巻回し、
さらに前記電極箔およびセパレータ紙を前記各保持手段
等により再保持して前記各保持手段等を若干前進させセ
パレータ紙に弛みを生じさせた後、巻軸の両側において
前記電極箔およびセパレータ紙を同時に切断するカッタ
手段を設けた構成とすることにより、簡単な構成によっ
て、複数の電極箔およびセパレータ紙の巻取りを、円滑
にしかも適正かつ安定して行い、コンデンサ素子等の量
産化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンデンサ素子等の巻取り方法を
実施する巻取り装置の一実施例を示す概略系統説明図で
ある。
【図2】図1に示すコンデンサ素子等の巻取り装置の要
部系統の概略斜視図である。
【図3】図1に示すコンデンサ素子等の巻取り装置にお
ける第1の巻取り工程(初期動作)を示す系統説明図で
ある。
【図4】図1に示すコンデンサ素子等の巻取り装置にお
ける第2の巻取り工程(巻回開始)を示すものであっ
て、(a)は系統説明図であり、(b)は(a)の要部
拡大図であり、(c)は要部平面図である。
【図5】図1に示すコンデンサ素子等の巻取り装置にお
ける第3の巻取り工程(巻回動作)を示すものであっ
て、(a)は系統説明図であり、(b)は(a)の要部
拡大図であり、(c)はその動作状態を示す説明図であ
る。
【図6】図1に示すコンデンサ素子等の巻取り装置にお
ける第4の巻取り工程(巻回完了)を示す系統説明図で
ある。
【図7】図1に示すコンデンサ素子等の巻取り装置によ
って形成されたコンデンサ素子の概略説明図である。
【図8】(a)〜(d)は、従来のコンデンサ素子を形
成する電極箔等の巻取り方法の一構成例における巻取り
工程をそれぞれ示す概略系統説明図である。
【図9】従来のコンデンサ素子を形成する電極箔等の巻
取り方法の別の構成例を示す概略系統説明図である。
【符号の説明】
20 第1供給手段 21 第1の電極箔 21a タブ端子 22 第1のセパレータ紙 23、33 電極箔保持手段 24、34 セパレータ紙保持手段 25、35 ワンウェイローラ 26、36 挾みローラ 27、37 揺動アーム 28、38 ガイド部材 30 第2供給手段 31 第2の電極箔 31a タブ端子 32 第2のセパレータ紙 23a、33a、24a、34a 固定部材 23b、33b、24b、34b 揺動部材 40 巻軸 42 カッタ手段 44 係止溝 46 コンデンサ素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極箔および陰極箔としての電極箔に、
    それぞれタブ端子またはリード端子を取付けた後、適宜
    セパレータ紙を介して重ね合せ巻回することにより電解
    コンデンサのコンデンサ素子等を形成するコンデンサ素
    子等の巻取り方法において、 一対の電極箔およびセパレータ紙を、巻軸の軸心に対し
    対称的位置においてそれぞれの保持手段により保持する
    と共に、セパレータ紙の保持手段の前方に相互に押圧お
    よび離反可能にそれぞれローラ対を対称的に配置し、 前記各保持手段およびローラ対を相互に前進させて、前
    記ローラ対の相互間においてそれぞれセパレータ紙およ
    び電極箔を対向するセパレータ紙の先端部と共に重ね合
    せて押圧保持し、かつ前記各保持手段による電極箔およ
    びセパレータ紙の保持を解除し、 これらセパレータ紙の重ね合せ部の中心位置において、
    軸心を横断する溝を設けた巻軸を前進させて前記溝内に
    セパレータ紙の重ね合せ部を挿入し、 次いで巻軸を回転させ始め、それぞれのセパレータ紙お
    よび電極箔が巻軸に巻き込まれて、完全に巻き付くタイ
    ミングで前記ローラ対の押圧保持を解除し、各保持手段
    等を元の位置へ後退させると同時に、前記電極箔および
    セパレータ紙の所要量を巻軸に巻回し、 さらに前記巻軸に対し所要量の巻回を行った電極箔およ
    びセパレータ紙を、それぞれ保持手段により保持して前
    記各保持手段等を若干前進させセパレータ紙に弛みを生
    じさせた後、巻軸の両側において前記電極箔およびセパ
    レータ紙をカッタ手段により切断することを特徴とする
    コンデンサ素子等の巻取り方法。
  2. 【請求項2】 セパレータ紙および電極箔の保持手段
    は、セパレータ紙保持手段の先端部に、ワンウェイロー
    ラとこのワンウェイローラに対し押圧および離反する挾
    みローラとからなるローラ対と共に、セパレータ紙の供
    給方向に一体的に進退移動可能に構成してなる請求項1
    記載のコンデンサ素子等の巻取り方法。
  3. 【請求項3】 陽極箔および陰極箔としての電極箔に、
    それぞれタブ端子またはリード端子を取付けた後、適宜
    セパレータ紙を介して重ね合せ巻回することにより電解
    コンデンサのコンデンサ素子等を形成するよう構成した
    コンデンサ素子等の巻取り装置において、 一対の電極箔およびセパレータ紙を巻軸の軸心に対し対
    称的位置においてそれぞれ保持する電極箔保持手段およ
    びセパレータ紙保持手段を設けると共に、セパレータ紙
    保持手段の前方に相互に押圧および離反可能にそれぞれ
    ローラ対を対称的に配置して、前記各保持手段およびロ
    ーラ対を相互に前進させて、前記ローラ対の相互間にお
    いてそれぞれセパレータ紙および電極箔を対向するセパ
    レータ紙の先端部と共に重ね合せて押圧保持するよう構
    成し、 これらセパレータ紙の重ね合せ部の中心位置において、
    軸心を横断する溝を設けた巻軸を配置して、この巻軸を
    軸方向に前進させて前記溝内にセパレータ紙の重ね合せ
    部を挿入するよう構成し、 前記各保持手段による電極箔およびセパレータ紙の保持
    を解除し、巻軸が回転し始めてそれぞれのセパレータ紙
    および電極箔が巻軸に巻き込まれ、完全に巻き付くタイ
    ミングで前記ローラ対による押圧保持を解除し、各保持
    手段等を元の位置へ後退させ、巻軸を所定方向に回転さ
    せて前記電極箔およびセパレータ紙の所要量を巻回し、
    さらに前記電極箔およびセパレータ紙を前記各保持手段
    等により再保持して前記各保持手段等を若干前進させセ
    パレータ紙に弛みを生じさせた後、巻軸の両側において
    前記電極箔およびセパレータ紙を同時に切断するカッタ
    手段を設けることを特徴とするコンデンサ素子等の巻取
    り装置。
  4. 【請求項4】 セパレータ紙および電極箔の保持手段
    は、セパレータ紙保持手段の先端部に、ワンウェイロー
    ラとこのワンウェイローラに対し押圧および離反する挾
    みローラとからなるローラ対を設け、これらセパレータ
    紙保持手段とローラ対とが一体的に、セパレータ紙の供
    給方向に進退移動し得るように構成配置してなる請求項
    3記載のコンデンサ素子等の巻取り装置。
JP18850897A 1997-07-14 1997-07-14 コンデンサ素子等の巻取り方法および装置 Pending JPH1131638A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105006382A (zh) * 2015-07-20 2015-10-28 青岛海泰盛电子科技有限公司 一种卷绕机构
CN110102681A (zh) * 2019-06-02 2019-08-09 上海卞励实业有限公司 一种电解电容器用铝箔轧制装置

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