JPH1131616A - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JPH1131616A
JPH1131616A JP27451097A JP27451097A JPH1131616A JP H1131616 A JPH1131616 A JP H1131616A JP 27451097 A JP27451097 A JP 27451097A JP 27451097 A JP27451097 A JP 27451097A JP H1131616 A JPH1131616 A JP H1131616A
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JP
Japan
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stator
solenoid
coil
electromagnetic device
valve
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JP27451097A
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English (en)
Inventor
Shigeiku Enomoto
榎本  滋郁
Moriyasu Goto
守康 後藤
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストアップを招くことなくコイル通電時に発
生する渦電流を低減し、応答性を向上させる。 【解決手段】ソレノイド用ステータ4は、概略凸状をな
す第1ステータ5と、概略カップ状をなす第2ステータ
6とを有する。第1ステータ5は、軸部7とこの軸部7
の下端に連結された円板部8とから構成され、第2ステ
ータ6は、外壁部9とこの外壁部9より軸心方向に延び
る環状板部10とから構成される。環状空間からなるコ
イル室11は、第1及び第2ステータ5,6の間に形成
され、このコイル室11内にはボビン12に巻回された
コイル13が配設されている。プッシュロッド16の上
端にはアーマチュア17が連結されている。また、ソレ
ノイドハウジング2の上端にはロックボルト20が螺着
されている。この場合、コイル13を巻回するボビン1
2の寸法の自由度が増し、ソレノイド用ステータ4の高
さを小さくすると共に、その体積を減少させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電磁弁等に
用いられるソレノイド用ステータを有する電磁装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、ディーゼル機
関用燃料噴射ポンプの噴射量を制御するための電磁弁
(電磁装置)があり、その一例としては特開平8−17
7676号公報の「電磁弁」が開示されている。従来一
般の電磁弁を図14を用いて説明する。図14の電磁弁
41において、ソレノイドハウジング42内には略円柱
状をなすソレノイド用ステータ43が配設され、ソレノ
イド用ステータ43に形成された環状の溝部43aには
コイル44が巻回されている。このソレノイド用ステー
タ43は、棒材の切削加工により作製される。また、ソ
レノイド用ステータ43の上面にはアーマチュア45が
配設され、そのアーマチュア45にはプッシュロッド4
6を介して弁体47が連結されている。弁体47は圧縮
コイルばね48により常に開弁方向(図の上方向)に付
勢されている。
【0003】そして、上記構成の電磁弁41において、
コイル非通電時には圧縮コイルばね48の付勢力により
弁体47が開弁位置に保持される。また、コイル通電時
にはアーマチュア45とソレノイド用ステータ43とが
互いに吸引し合い、圧縮コイルばね48の付勢力に抗し
て弁体47が閉弁位置に移動する。なお、ソレノイド用
ステータ43は、ロックボルト49の締付けによりその
軸方向の位置が固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
電磁弁41では、開閉動作時の応答性を確保すべくコイ
ル44を巻回するための溝部43aを大きくする必要が
ある一方、そのために、この溝部43aの「La」寸法
を大きくすると、アーマチュア45の径が大きくなり、
アーマチュア45の重量増加による応答性悪化という問
題が生じる。アーマチュア45の重量増加を回避するに
は、溝部43aの「Lb」寸法を大きくしなければなら
なかった。この際、ソレノイド用ステータ43の全長が
長くなり、それに伴い渦電流の発生が多くなって応答性
の悪化を招く。また、従来構成では、ソレノイド用ステ
ータ43の外壁部が磁路を形成する上で必要以上に大き
くなる。つまり、ソレノイド用ステータ43の縦断面を
図15(a)に、図15(a)のC−C線断面を図15
(b)に示すと、図15(b)における面積Sbが面積
Saよりも大きくなってしまう(この構成で、Sa=S
bを達成しようとすると、アーマチュア45の拡大を招
く)。かかる場合、渦電流が図示のように発生し、渦電
流損が大きく電磁弁41の応答性悪化を招いていた。
【0005】因みに、渦電流損を低減して応答性を確保
するためのソレノイド用ステータとして、特開平4−3
65305号公報には、多数の磁性体の板を渦巻き状に
積層配置して構成した技術が開示されている。このソレ
ノイド用ステータの構成を図16及び図17に示す。こ
れら各図において、ソレノイド用ステータ51は、多数
の磁性体の板52を積層配置することにより構成され、
同ステータ51の溝部51aは磁性体の板52の凹部5
2aにより形成されている。しかし、このソレノイド用
ステータ51では、ステータ中心部の浮き上がりの問題
を解消すべくレーザ溶接等による変形防止策を必要とす
るため、設備導入や溶接作業に伴うコストアップを招
く。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、コストアップを
招くことなくコイル通電時に発生する渦電流を低減し、
応答性を向上させることができる電磁装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、コイルを収容するため
のコイル室を区画すると共にアーマチュアとの間に閉じ
た磁路を形成する複数のステータ片によりソレノイド用
ステータを構成し、これら複数のステータ片が軸方向に
押圧支持されてなる。
【0008】上記構成によれば、複数のステータ片によ
りコイル室を区画するに際し、そのコイル室を形成する
自由度が増す。そのため、コイル通電時に発生する渦電
流を大幅に低減したソレノイド用ステータを実現するこ
とができる。つまり、従来装置のように、コイルを巻回
するための溝部を棒材の削り出しにより形成し、コスト
低減を狙ったソレノイド用ステータでは、溝部の加工の
制限により当該ステータが軸方向に伸長した形状になる
と共に、外壁部付近の体積が過大になる(前記図14,
15参照)。この問題は、アーマチュアの重量増加を回
避する上でも自ずと生じるものであった。これに対し本
発明によれば、複数のステータ片を組み付けることで、
ソレノイド用ステータの周方向(軸方向に直交する方
向)にコイル室を拡張させることができ、その分、軸方
向の寸法が短縮できる。その結果、従来装置(図14,
15)に比べて、コイル通電時に発生する渦電流を大幅
に低減し、応答性を向上させることができる。このと
き、コイルを巻回するための溝部(コイル室)が容易に
形成でき、コストアップを招くこともない。またさら
に、アーマチュアの大型化を招くこともなく、電磁装置
としての小型化を図ることもできる。
【0009】請求項1の発明のより具体的な構成とし
て、請求項2に記載の発明では、軸部並びにこの軸部の
先端に形成された円板部からなる第1ステータと、外壁
部並びにこの外壁部より軸心方向に延びる環状板部から
なる第2ステータとにより前記ソレノイド用ステータを
構成している。かかる場合、コイル通電時には、第1ス
テータの軸部及び円板部と、第2ステータの外壁部及び
環状板部と、アーマチュアとにより閉じた磁路が形成さ
れることになる。この際、既述の通り渦電流損が抑制さ
れ、電磁弁の応答性が確保できる。
【0010】また、請求項3に記載の発明では、前記第
1ステータの円板部の外縁部が前記第2ステータの外壁
部にて押圧されてなる。この場合、ソレノイド用ステー
タの組み付け強度が確保できる。
【0011】請求項4に記載の発明では、前記第1ステ
ータの軸部の断面積と、前記第2ステータの外壁部の断
面積とが略一致するよう、前記外壁部を薄肉としてい
る。この場合、ソレノイド用ステータの体積を必要最小
限に抑えることができ、渦電流損が確実に低減される。
【0012】請求項5に記載の発明では、前記第1ステ
ータと前記第2ステータの少なくとも一方を、2つに分
割して構成している。具体的には、前記第1ステータを
軸部と円板部とで分割するか、或いは前記第2ステータ
を外壁部と環状板部とで分割すればよい。これにより、
3つ又は4つのステータ片によりソレノイド用ステータ
が構成され、かかる構成によれば設計上の自由度が向上
する。また、各部材の加工がより一層容易となる。
【0013】請求項6に記載の発明では、前記第1ステ
ータの軸部にその軸方向に延びる孔部又は切欠き部を形
成している。この場合、第1ステータの軸部に発生する
渦電流の流れが妨げられる。そのため、渦電流損の低減
をより一層確実に実現することができる。
【0014】請求項7に記載の発明では、前記ソレノイ
ド用ステータの周囲に略円筒状のステータケースを設け
ている。この場合、電磁装置の組み付け時に多大な締め
付けトルクが作用しても、この締め付けトルクによりソ
レノイド用ステータが受ける応力が軽減され、過大な応
力が原因で電磁装置の応答性が悪化するといった問題が
回避できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を電磁弁に具体化
した第1の実施の形態を図面に従って説明する。なお、
本実施の形態の電磁弁は、ディーゼルエンジンの燃料噴
射ポンプに適用される電磁式燃料スピル弁として用いら
れ、同弁は常開弁(ノーマリオープン弁)として機能す
る。すなわち、ソレノイドコイルが消磁状態にある通常
時には、付勢部材(ばね)の付勢力により燃料通路を開
放する位置に弁体が保持される。そして、ソレノイドコ
イルが励磁されると、弁体が付勢部材の付勢力に抗して
移動し、燃料通路が閉鎖されるようになっている。
【0016】図1は電磁弁1の概略構成を示す断面図で
ある。図1において、ソレノイドハウジング2は略円筒
状をなし、その下部外周面には図示しない燃料噴射ポン
プに電磁弁1を組み付けるためのねじ部2aが形成され
ている。ソレノイドハウジング2には、その軸心方向に
延びるフランジ部3が形成されており、そのフランジ部
3の上面にはソレノイド用ステータ4が載置されてい
る。
【0017】ソレノイド用ステータ4は、その外観が概
略凸状をなす第1ステータ5と、概略カップ状をなす第
2ステータ6とを有し、第1ステータ5の上に第2ステ
ータ6が載置された状態で、両ステータ5,6が前記ソ
レノイドハウジング2内に一体的に組み付けられてい
る。ここで、第1ステータ5は、その軸心に貫通孔7a
を有する軸部7と、この軸部7の下端に連結された円板
部8とから構成される。円板部8の外径はソレノイドハ
ウジング2の内径に略一致する。また、第2ステータ6
は、前記ソレノイドハウジング2に嵌挿される外壁部9
と、この外壁部9より軸心方向に延びる環状板部10と
から構成される。このとき、第1ステータ5の軸部7の
上面と、第2ステータ6の環状板部10の上面とは面一
となっている。
【0018】環状空間からなるコイル室11は、第1及
び第2ステータ5,6の間に形成されており、このコイ
ル室11内には樹脂製のボビン12に巻回されたコイル
13が配設されている。ボビン12には、180°対称
位置に一対のコイル端子14が設けられており、このコ
イル端子14は前記第2ステータ6の環状板部10に形
成された孔部10aよりステータ上面に突出している。
【0019】前記第1ステータ5の軸部7の貫通孔7a
内にはブッシュ15が圧入され、このブッシュ15内に
はプッシュロッド16が図の上下方向に摺動可能に配設
されている。プッシュロッド16の上端にはアーマチュ
ア17が連結されている。アーマチュア17は、前記コ
イル13への通電に伴い発生する磁力によりソレノイド
用ステータ4の上面(磁極面)に吸引されるようになっ
ている。
【0020】アーマチュア17の上方には、前記ソレノ
イドハウジング2の内周面に密着するキャップハウジン
グ18が配設され、このキャップハウジング18に一体
成形された円環状の脚部18aの下端面は、前記第2ス
テータ5の上面縁部に当接している。また、ソレノイド
ハウジング2の上端にはロックボルト20が螺着され、
それにより、スペーサ19を介してキャップハウジング
18の脚部18aが第2ステータ6と共に第1ステータ
5を上方から押圧している。つまり、第1及び第2ステ
ータ5,6からなるソレノイド用ステータ4は、キャッ
プハウジング18とソレノイドハウジング2のフランジ
部3との間に挟まるように固定され、その位置及び形状
が保持されるようになっている。
【0021】キャップハウジング18には、樹脂モール
ドにより固定された左右一対の信号入力端子21が配設
されている。信号入力端子21は外部からの電気信号を
入力する端子であって、この信号入力端子21にコイル
通電信号が入力されると、当該端子21に電気的に接続
されたコイル端子14を介してコイル13が通電される
ようになっている。
【0022】一方、ソレノイドハウジング2において、
前記フランジ部3の下方には、プレート23を介してバ
ルブハウジング24が組み付けられている。同バルブハ
ウジング24に形成された摺動孔25には、燃料通路2
7a,27bを連通又は閉塞するための弁体26が配設
されている。弁体26は、前記プッシュロッド16の下
端に連結されると共に、圧縮コイルばね28により常に
開弁方向(図の上方向)に付勢されている。
【0023】次に、ソレノイド用ステータ4及びアーマ
チュア17を主体とする電磁装置のより詳細な構成を図
2及び図3を用いて説明する。なおここで、図2は、電
磁装置の構成示す一部破断斜視図であり、図3は図2の
A−A線断面図である(但し、図3には第1及び第2ス
テータ5,6のみを示す)。
【0024】本実施の形態のソレノイド用ステータ4で
は、従来装置のように円柱状のステータに環状溝を切欠
き形成していたのとは異なり、第1ステータ5と第2ス
テータ6とからなる2つのステータ片を組み付け、両ス
テータ5,6の間に形成される環状空間にコイル室11
を設けている。これにより、コイル13を巻回するボビ
ン12の寸法の自由度が増す。つまり、コイルの電磁性
能が同等の場合、従来装置ではコイルを収容する溝部の
断面が前記図14,15に示すように比較的縦長であっ
たのに対し、本実施の形態ではボビン12(コイル室1
1)の断面が比較的、横方向(周方向)に長いものとな
る。かかる構成によれば、ボビン12の「L1」寸法
(断面横寸法)が長くなるため、その分だけ「L2」寸
法(断面縦寸法)が短くなる。この場合、図中のL1寸
法が大きくなったとしても、第2ステータ6の環状板部
10とアーマチュア17の外周部とが対向するため、ア
ーマチュア17の径が最小限に抑えられる。要するに、
アーマチュア17の径を大きくすることなく、ソレノイ
ド用ステータ4の高さが短縮できることになる。
【0025】そして、コイル通電時において、図2の電
磁装置には、第1,第2ステータ5,6及びアーマチュ
ア17により破線矢印で示すような磁束が発生する。こ
の際、第1ステータ5の軸部7の上面とアーマチュア1
7とが互いに引き合うと共に、第2ステータ6の環状板
部10の上面とアーマチュア17とが互いに引き合い、
それにより、アーマチュア17が図の下方向に移動す
る。
【0026】また、本実施の形態の構成によれば、上記
第1ステータ5の軸部7と第2ステータ6の環状板部1
0との間の間隙(図3のL9寸法)が比較的狭くても、
コイル13(ボビン12)の横方向の寸法を自在に大き
くすることが可能となる。そのため、図3に示すよう
に、第2ステータ6の外壁部9の肉厚が薄くなり、ソレ
ノイド用ステータ4の総体積が小さくなる。またこれ
は、第1ステータ5の軸部7の断面積S1と、第2ステ
ータ6の外壁部9の断面積S2とを略一致させることが
できることを意味する。こうしてステータ5,6の断面
積S1,S2が等しくなると、コイル通電時において、
ソレノイド用ステータ4の軸心周りに発生する渦電流が
減少する。なお、前記図14,15に示す従来装置と比
較すれば、主にステータ外周部における磁気回路の断面
積が小さくなることが分かる(図3のS2<図15のS
b)。
【0027】因みに、好適な一具体例として、本実施の
形態における電磁装置の各部の寸法を以下に記載する
(図2,図3参照)。つまり、本実施の形態では、 ・ボビン12の断面の横寸法L1を「7.35mm」、 ・ボビン12の断面の縦寸法L2を「11.3mm」、 ・第1ステータ5の軸部7の外径L3を「12.9m
m」、 ・第1ステータ5の軸部7の内径L4を「5.5m
m」、 ・第1ステータ5の円板部8の肉厚L5を「2.8m
m」、 ・第2ステータ6の外壁部9の外径L6を「30.0m
m」、 ・第2ステータ6の外壁部9の内径L7を「27.6m
m」、 ・第2ステータ6の環状板部10の肉厚L8を「1.6
mm」、 ・第1ステータ5の軸部7と第2ステータ6の環状板部
10との間の寸法L9を「2.45mm」、 としている。但し、第1ステータ5の円板部8の肉厚L
5は、ステータ体積を削減する上で、第2ステータ6の
環状板部10の肉厚L8と等しくするのが望ましいが
(L5=1.6mmとする)、本実施の形態では、第1
ステータ5がアーマチュア17に吸引される力を支える
ため、L5寸法をL8寸法よりも厚肉としている。
【0028】また、上記構成の電磁装置の作製に際して
は、既述の形状を有する第1ステータ5及び第2ステー
タ6を加工しておき、第1ステータ5の軸部7にコイル
13を一体成形したボビン12を嵌め込む。そして、ボ
ビン12に被せるようにして第2ステータ6を第1ステ
ータ5上に載置する。これにより、図1,図2に示す電
磁装置が作製されることになる。
【0029】次に、図1を用いて電磁弁1の動作を説明
する。コイル13の非通電時には、圧縮コイルばね28
の付勢力により弁体26がプレート23に当接する位置
で止まり、電磁弁1は開弁状態を保持する(図示の状
態)。このとき、燃料通路27a,27bが開放され、
燃料の流通が許容される。また、弁体26が開弁位置で
保持されるため、当該弁体26に連結されたプッシュロ
ッド16が押し上げられ、ソレノイド用ステータ4とア
ーマチュア17との間のエアギャップが所定の微小間隔
で保たれる。
【0030】一方、コイル13の通電時には、アーマチ
ュア17がソレノイド用ステータ4に吸引され、アーマ
チュア17と共にプッシュロッド16が図の下方向に移
動する。このとき、弁体26が圧縮コイルばね28の付
勢力に抗して閉弁位置に移動し、燃料通路27a,27
bが閉鎖される。このコイル通電時において、第1ステ
ータ5及びアーマチュア17と、第2ステータ6及びア
ーマチュア17とが互いに吸引し合うが、その際にも、
ロックボルト20の締付けにより第1及び第2ステータ
5,6が強固に固定され、位置ズレや変形といった不具
合を招くことはない。またこのとき、ソレノイド用ステ
ータ4の体積が従来装置より小さくなっているため、当
該ステータ4には従来構成よりも少ない渦電流が発生す
る。
【0031】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (a)本実施の形態では、軸部7及び円板部8からなる
第1ステータ5と、外壁部9及び環状板部10からなる
第2ステータ6とによりソレノイド用ステータ4を構成
し、第1ステータ5の軸部7及び円板部8と、第2ステ
ータ6の外壁部9及び環状板部10と、アーマチュア1
7とにより閉じた磁路を形成するようにした。上記構成
によれば、第1及び第2ステータ5,6によりコイル室
11を区画するに際し、そのコイル室11を形成する自
由度が増す。そのため、コイル通電時に発生する渦電流
を大幅に低減したソレノイド用ステータ4を実現するこ
とができる。つまり、ソレノイド用ステータ4の周方向
(軸方向に直交する方向)にコイル室11を拡張させる
ことができ、その分、軸方向の寸法が短縮できる。その
結果、従来装置(図14,15)に比べて、コイル通電
時に発生する渦電流を大幅に低減し、応答性を向上させ
ることができる。
【0032】このとき、コイル13を巻回するための溝
部(コイル室11)が容易に形成でき、溝部の加工によ
るコストアップを招くこともない。またさらに、アーマ
チュア17の大型化を招くこともなく、電磁装置として
の小型化を図ることもできる。すなわち、アーマチュア
17の径を大きくすることなく、ソレノイド用ステータ
4の高さを短くすることができ、ひいては電磁弁1の全
長が短縮できる。
【0033】(b)また、多数の磁性体の板を渦巻状に
積層配置してソレノイド用ステータを構成した従来装置
の場合(図16の場合)には、その軸方向の組み付け強
度を維持するためにレーザ溶接等の対策が必要であった
が、本実施の形態ではロックボルト20を螺着すること
だけで組み付け強度が確保できる。加えて、電磁装置の
製造過程における作業性も向上する。
【0034】(c)第1ステータ5の軸部7の断面積
と、第2ステータ6の外壁部9の断面積とが略一致する
よう、外壁部9を薄肉とした。つまり、図3に示すよう
に、軸部7の断面積S1と、外壁部9の断面積S2とを
略一致させるようにした。この場合、ソレノイド用ステ
ータ4の体積を必要最小限に抑えることができ、渦電流
損が確実に低減される。
【0035】なお、上記第1の実施の形態における電磁
弁は、次のように変更して具体化できる。電磁装置を図
4に示すように具体化する。図4では、第1ステータ5
の円板部8の外周縁に段差状の切欠き部8aを設け、そ
の切欠き部8aに第2ステータ6の外壁部9の下端を組
み付けている。かかる場合、切欠き部8aの軸方向の寸
法分だけ外壁部9の縦寸法を長くしておく。この構成に
よれば、第1ステータ5と第2ステータ6との位置ズレ
が確実に防止できるようになる。
【0036】また、概略凸形状をなす第1ステータ5を
図5〜図7のように構成する。図5において、第1ステ
ータ5の軸部7には、その軸方向に延びる貫通孔31が
4箇所に設けられている。この場合、ソレノイド用ステ
ータ4の中心部では渦電流の流れる距離が短いため、よ
り多くの渦電流が発生するが、貫通孔31により渦電流
の流れが妨げられる。それにより、渦電流が大幅に低減
され、電磁弁1の閉弁応答性を向上させることができ
る。
【0037】図6において、第1ステータ5の軸部7に
は、その軸方向に延びる切欠き32が4箇所に設けられ
ている。また、図7において、第1ステータ5の軸部7
(の外周側)には、その軸方向に延びる切欠き溝33が
4箇所に設けられている。なお図7の切欠き溝33は軸
部7の内周側に設けてもよい。これら切欠き32,切欠
き溝33により渦電流の流れが妨げられ、渦電流が大幅
に低減される。
【0038】また更に、上記図5〜図7の第1ステータ
5を用いれば、電源電圧が低く応答性が比較的低い電磁
弁であっても(例えば、電源電圧=12ボルトの場
合)、その時々に必要な応答性を確保することができ、
電磁弁が好適に具体化できる。なお、図5〜図7の構成
において、貫通孔31,切欠き32,切欠き溝33の数
を3箇所以下、又は5箇所以上としてもよい(但し、等
間隔に設けるのが望ましい)。
【0039】上記実施の形態では、ソレノイド用ステー
タ4を、第1及び第2ステータ5,6からなる2つのス
テータ片にて構成したが、3つ以上のステータ片にて構
成するようにしてもよい。例えば第2ステータ6の外壁
部9と環状板部10とを別個に設け、この両部材と第1
ステータ5とをロックボルト20の締付けにより固定さ
せる。この場合、各部材の加工がより一層容易となる。
要は、コイル13を収容するためのコイル室11を区画
すると共にアーマチュア17との間に閉じた磁路を形成
する複数のステータ片によりソレノイド用ステータを構
成し、これら複数のステータ片が軸方向に押圧支持され
ていればよく、各部材の組み付け強度を確保しつつ、各
部材を適宜に分離して構成してもよい。
【0040】また、ソレノイド用ステータ4(第1及び
第2ステータ5,6)を押圧固定する手段としては、上
述したロックボルト20以外の手段を採用してもよい。
例えばロックボルト(ロックナットでも可)の下に皿ば
ねを配設して押圧力を増強させたり、かしめによりソレ
ノイド用ステータ4を押圧支持するようにしてもよい。
【0041】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態を図8〜図11を用いて説明する。
但し、第2の実施の形態の構成において、上述した第1
の実施の形態と同等であるものについては図面に同一の
記号を付すと共にその説明を簡略化する。そして、以下
には第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0042】本実施の形態では、可変吐出量高圧ポンプ
の燃料吐出量を制御する電磁弁として具体化した事例を
説明する。ここで、電磁弁(電磁装置)の説明を行う前
に、可変吐出量高圧ポンプの説明を行う。なお、可変吐
出量高圧ポンプの詳細は、例えば特開昭64−7316
6号公報に開示されている。
【0043】ディーゼルエンジンの燃料噴射システムの
1つとして、コモンレール式噴射システムが知られてい
る。コモンレール式噴射システムでは、各気筒のインジ
ェクタに連通する共通の蓄圧配管(コモンレール)が設
けられ、可変吐出量高圧ポンプによって必要な流量の高
圧燃料を圧送供給することにより、コモンレール内の燃
料圧力を一定に保持している。コモンレール内の高圧燃
料は所定のタイミングでインジェクタにより各気筒に噴
射される。
【0044】図8は、こうした用途に用いられるインナ
ーカム圧送式の可変吐出量高圧ポンプ61の構成の1例
を示す断面図である。可変吐出量高圧ポンプ61におい
て、ポンプハウジング63内には、ディーゼルエンジン
によって同エンジンの1/2の回転と同期して回転駆動
されるドライブシャフト64が挿通保持されており、こ
のドライブシャフト64には低圧燃料供給用のベーン式
フィードポンプ65が連結されている。フィードポンプ
65はドライブシャフト64と一体に回転し、図示しな
い燃料タンクから燃料を吸入すると共に低圧に加圧した
燃料を燃料通路66,67,68を通して燃料室69に
送出する。
【0045】上記ドライブシャフト64は、ベアリング
70,71を介してポンプハウジング63に回転可能に
支持されており、その右端部には、インナーカム72が
一体に形成されている。なお、ドライブシャフト64と
インナーカム72とは一体となっているが、これらを別
体にして継手で連結してもよい。
【0046】ポンプハウジング63の右端開口にはヘッ
ド73が嵌着されており、該ヘッド73は左端中央部が
突出して上記インナーカム72内に挿通位置している。
該ヘッド73の左端中央部に設けたシリンダたる摺動孔
74内には、複数個のプランジャ75が往復動自在且つ
摺動自在に支持されており、各プランジャ75の内側端
面と各摺動孔74の内壁との間に圧力室76が形成され
ている。圧力室76は、燃料通路77と電磁弁62とを
介して上記燃料室69に連通しており、燃料室69から
流入する低圧燃料を加圧するための加圧室として機能す
る。
【0047】図9は上記インナーカム72を正面から見
た図であり、同図に示すように、上記複数個のプランジ
ャ75はリング状のインナーカム72の内側に等間隔で
配置されている。各プランジャ75の外側端部にはシュ
ー78が設けられ、各シュー78にカムローラ79が回
転自在に保持されている。上記インナーカム72は、カ
ムローラ79の外周に摺接するように配置されている。
また、インナーカム72の内周面には、等間隔で配置さ
れた複数のカム山を有するカム面80が形成されてい
る。
【0048】しかして、ドライブシャフト64と一体と
なったインナーカム72が回転すると、プランジャ75
がシリンダ74内を往復動し、プランジャ75の上昇に
より圧力室76内の燃料が加圧される。加圧された燃料
は、図8の燃料通路121及びデリバリバルブ122を
介して図示しないコモンレールに供給される。
【0049】図10は、電磁弁62の概略構成を示す断
面図である。ソレノイドハウジング82は略円筒状をな
し、その外周面には可変吐出量高圧ポンプ61のヘッド
73に電磁弁62を組み付けるためのねじ部82aが形
成されている。
【0050】ソレノイドハウジング82の下端部には、
バルブハウジング83が嵌装固定されており、このバル
ブハウジング83に形成した摺動孔84には、燃料通路
85,86を連通又は閉塞するための弁体87が配設さ
れている。弁体87の上端部にはアーマチュア88が連
結されている。また、弁体87の上面には、スプリング
ガイド89が配置され、その上方には圧縮コイルばね9
0が配置されている。従って、弁体87は、圧縮コイル
ばね90によって常に開弁方向(図の下方向)に付勢さ
れることになる。
【0051】バルブハウジング83の下面には、複数の
燃料通路92を有するスペーサ91が配設されており、
このスペーサ91の上面に前記弁体87の下面が当接し
ている。ここで、スペーサ91は、前記図8の可変吐出
量高圧ポンプ61のヘッド73とバルブハウジング83
との間に組み込まれ、バルブハウジング83の燃料通路
85,86とスペーサ91の燃料通路92とを介して前
記燃料室69と圧力室76とが連通されるようになって
いる。
【0052】ソレノイドハウジング82の内部には、ソ
レノイド用ステータ81が配置されている。図11に示
すように、ソレノイド用ステータ81は、その外観が概
略凸状をなす第1ステータ94と、概略カップ状をなす
第2ステータ95とを有し、同図の第1ステータ94の
下に第2ステータ95が配置された状態で、両ステータ
94、95が円筒状のステータケース96内に一体的に
組み付けられている。ここで、第1ステータ94は、そ
の軸心に孔97aを有する軸部97と、この軸部97の
上端に連結された円板部98とから構成される。円板部
98の外径はステータケース96の内径に略一致する。
また、第2ステータ95は、前記ステータケース96に
嵌挿される外壁部99と、この外壁部99より軸心方向
に延びる環状板部100とから構成される。このとき、
第1ステータ94の軸部97の下面と、第2ステータ9
5の環状板部100の下面と、ステータケース96の下
面とは面一となっている。なお、ステータケース96
は、非磁性材料でできている。
【0053】環状空間からなるコイル室101は、第1
及び第2ステータ94,95の間に形成されており、こ
のコイル室101内には樹脂製のボビン102に巻回さ
れたコイル103が配設されている。図10に示すよう
にボビン102には、180°対称位置に一対のコイル
端子104が設けられており、このコイル端子104は
前記第1ステータ94の円板部98に形成された孔部9
8aより図中上向きに突出している。
【0054】図10において、ソレノイド用ステータ8
1の上方にはカバー105が配置されており、カバー1
05に形成された孔部105aよりコイル端子104が
図中上向きに突出している。本実施の形態においては、
カバー105とステータケース96とを一体化している
が、これらを別体としてもよい。
【0055】一方、ソレノイド用ステータ81とバルブ
ハウジング83との間には、リング状のシム106が配
置されている。シム106は、面一となっているステー
タケース96の下面と第2ステータ95の環状板部10
0とを下方から押圧し、これによりソレノイド用ステー
タ81の位置が保持されている。すなわち、第1ステー
タ94(の円板部98)は、第2ステータ95(の外壁
部99)によって押圧されてその位置が保持される。そ
の結果、ソレノイド用ステータ81の位置が保持され
る。
【0056】図8に戻り、可変吐出量高圧ポンプ61の
動作について説明する。可変吐出量高圧ポンプ61の吸
入行程時には、コイル103への通電は行われず、電磁
弁62の弁体87は開弁位置に保持されている。そし
て、可変吐出量高圧ポンプ61の圧送行程になると、コ
イル103への通電が行われ、弁体87は閉弁位置に移
動する。すると、プランジャ75により加圧された圧力
室76内の燃料が燃料通路121及びデリバリバルブ1
22を介して図示しないコモンレールに供給される。
【0057】ここで、燃料圧送時には、圧力室76が約
1600気圧(160MPa)もの高圧となるため、電
磁弁62は図8中、右方向に約1500kgfの油圧作
用力を受ける。そのため、電磁弁62は、17kgmも
のトルクでもってヘッド73に取り付ける必要があり、
その締め付けのために電磁弁62のシム106には約3
000kgfの軸力が作用する。シム106に作用する
軸力はソレノイド用ステータ81に作用するが、ソレノ
イド用ステータ81の周囲に設けたステータケース96
にも作用する。そのため、ソレノイド用ステータ81に
実際に作用する軸力が低減され、ひいては電磁弁62の
応答性の悪化するなどの問題が回避できる。
【0058】因みに、図12には、ステータケースがな
い電磁弁107の事例を比較のために示すが、この場合
は、シム106が受ける軸力が全てソレノイド用ステー
タ81に作用する。従って、ソレノイド用ステータ81
には大きな応力が発生し、応答性が悪化してしまう。
【0059】図13に示す電磁装置は、上記図8〜図1
2で説明した第2の実施の形態の一部変形例である。図
13において、ソレノイド用ステータ108は、第1〜
第4の4つのステータ片よりなる。すなわち、前記図1
1に示す第1ステータ94を2分割して、それらを「第
1ステータ109」及び「第2ステータ110」とし、
同図11に示す第2ステータ95を2分割して「第3ス
テータ111」及び「第4ステータ112」としてい
る。
【0060】ここで、第4ステータ112の下面と、第
1ステータ109の下面と、ステータケース96の下面
とは面一となっている。第4ステータ112の下面とス
テータケース96の下面とはシム106によって押圧さ
れ、それにより、第4ステータ112とカバー105と
の間に介在する第2ステータ110と第3ステータ11
1とが固定されている。さらに、第1ステータ109は
その係合部109aが第2ステータ110の係合部11
0aに係合されており、それにより押圧固定されてい
る。
【0061】このように、ソレノイド用ステータ108
においてはその全てのステータ片(第1〜第4ステータ
109〜112)が軸方向に押圧支持され、互いに強固
に組み付けられる。図13の形態によれば設計上の自由
度が向上する。また、各部材の加工がより一層容易とな
る。
【0062】なお、本発明の実施の形態は、上記以外に
次の形態にて実現できる。上記第1の実施の形態におい
て、ソレノイド用ステータ4を構成する第1及び第2ス
テータ5,6を、板厚が均一で且つ湾曲形状をなす複数
の磁性体の板を渦巻状に積層配置して形成してもよい。
かかるソレノイド用ステータでは、多数の磁性体の薄板
をステータの中心軸線に対して渦巻き状に積層配置して
構成され、この磁性体の薄板がその両面に絶縁被膜を形
成するケイ素鋼板からなるため、渦電流損が非常に小さ
く抑えられる。つまり、ソレノイド用ステータの渦電流
が非常に小さくなり、このソレノイド用ステータを用い
た電磁装置では応答性が極めて良好となる。なおこうし
た積層構造のソレノイド用ステータでは、各磁性体の板
の浮き上がりを防止するためのレーザ溶接等が必要とな
り自ずとコストアップを招くが、コストよりも応答性が
優先される場合には、上記のような積層構造が有効であ
ると考えられる。
【0063】同様に、上記第2の実施の形態における図
11や図13に示す電磁装置においても、ソレノイド用
ステータ81,108(ステータ片94,95,109
〜112)を積層構造のものに変更して具体化してもよ
い。
【0064】上記第2の実施の形態において、前記図1
1に示すソレノイド用ステータ81の第1ステータ94
(軸部97)、或いは前記図13に示すソレノイド用ス
テータ108の第1ステータ109に、その軸方向に延
びる孔部又は切欠き部を形成して構成してもよい。具体
的には、例えば前記図5〜図7に示す形態にて第1ステ
ータに貫通孔や切欠きを形成する。この場合、貫通孔や
切欠きにより渦電流の流れが妨げられて渦電流が大幅に
低減され、電磁弁の閉弁応答性を向上させることができ
る。
【0065】前記図13に示す形態では、前記図11に
示す第1,第2ステータ94,95を各々2分割してそ
れらを第1〜第4ステータ109〜112としたが、こ
れを変更し、第1,第2ステータ94,95のうちいず
れか一方のみ2分割してもよい。すなわち、ソレノイド
用ステータを3つのステータ片により構成する。
【0066】上記各実施の形態では、常開式(ノーマリ
オープン式)の電磁弁に本発明を具体化したが、これ以
外にも適用範囲を広げることができる。例えば自動車用
エンジンの常閉式(ノーマリクローズ式)の電磁式燃料
噴射弁において本発明を具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における電磁弁の構成を示す
断面図。
【図2】電磁弁に組み付けられた電磁装置の構成を示す
一部破断斜視図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】電磁装置の構成を示す一部破断斜視図。
【図5】第1ステータの形状を示す図。
【図6】第1ステータの形状を示す斜視図。
【図7】第1ステータの形状を示す斜視図。
【図8】第2の実施の形態において、可変吐出量高圧ポ
ンプの構成を示す断面。
【図9】インナーカム圧送部の構成を示す断面図。
【図10】第2の実施の形態における電磁弁の構成を示
す断面図。
【図11】電磁弁に組み付けられた電磁装置の構成を示
す一部破断斜視図。
【図12】電磁弁の構成を示す断面図。
【図13】電磁弁に組み付けられた電磁装置の構成を示
す一部破断斜視図。
【図14】従来技術における電磁弁の構成を示す断面
図。
【図15】従来技術におけるステータの構成を示す断面
図。
【図16】多数の磁性体の板を用いた積層構造ステータ
の構成を示す斜視図。
【図17】磁性体の板の形状を示す斜視図。
【符号の説明】
1…電磁弁、4…ソレノイド用ステータ、5…ステータ
片としての第1ステータ、6…ステータ片としての第2
ステータ、7…軸部、8…円板部、9…外壁部、10…
環状板部、31…貫通孔、32…切欠き、33…切欠き
溝、62…電磁弁、81…ソレノイド用ステータ、94
…ステータ片としての第1ステータ、95…ステータ片
としての第2ステータ、96…ステータケース、108
…ソレノイド用ステータ、109…ステータ片としての
第1ステータ、110…ステータ片としての第2ステー
タ、111…ステータ片としての第3ステータ、112
…ステータ片としての第4ステータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円柱状をなすソレノイド用ステータと、
    該ステータに巻回されるコイルと、コイルの通電に伴い
    前記ソレノイド用ステータ側に吸引されるアーマチュア
    とを有する電磁装置において、 前記コイルを収容するためのコイル室を区画すると共に
    前記アーマチュアとの間に閉じた磁路を形成する複数の
    ステータ片により前記ソレノイド用ステータを構成し、
    これら複数のステータ片が軸方向に押圧支持されてなる
    ことを特徴とする電磁装置。
  2. 【請求項2】軸部並びにこの軸部の先端に形成された円
    板部からなる第1ステータと、外壁部並びにこの外壁部
    より軸心方向に延びる環状板部からなる第2ステータと
    により前記ソレノイド用ステータを構成する請求項1に
    記載の電磁装置。
  3. 【請求項3】前記第1ステータの円板部の外縁部が前記
    第2ステータの外壁部にて押圧されてなる請求項2に記
    載の電磁装置。
  4. 【請求項4】前記第1ステータの軸部の断面積と、前記
    第2ステータの外壁部の断面積とが略一致するよう、前
    記外壁部を薄肉とした請求項2に記載の電磁装置。
  5. 【請求項5】前記第1ステータと前記第2ステータの少
    なくとも一方を、2つに分割してなる請求項2に記載の
    電磁装置。
  6. 【請求項6】前記第1ステータの軸部にその軸方向に延
    びる孔部又は切欠き部を形成した請求項2〜請求項5の
    いずれかに記載の電磁装置。
  7. 【請求項7】前記ソレノイド用ステータの周囲に略円筒
    状のステータケースを設けた請求項1〜請求項6のいず
    れかに記載の電磁装置。
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