JPH11315832A - 保持器強制ガイド付き直動ガイド - Google Patents

保持器強制ガイド付き直動ガイド

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JPH11315832A
JPH11315832A JP11095908A JP9590899A JPH11315832A JP H11315832 A JPH11315832 A JP H11315832A JP 11095908 A JP11095908 A JP 11095908A JP 9590899 A JP9590899 A JP 9590899A JP H11315832 A JPH11315832 A JP H11315832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリズム状にあるいはそれに類似した形に形
成された案内軌道面を備え長手方向に相対移動できる二
つの案内レールを備え、上記案内軌道面上を保持器内に
保持された転動体が転動し、上記保持器に該保持器を強
制的に案内するための少なくとも一つの噛合車が結合さ
れ、該噛合車がそれぞれの案内レールに結合されている
ラックなどと噛合しているような直動ガイドにおいて、
これを補助的な固定手段が要らず少数の部品で済むよう
に形成することを目的とする。 【解決手段】 歯車10が円板11で作られ、該円板1
1に少なくとも片側側面で円周方向に一様に分布して軸
方向に突出する突起13が備えられ、案内レール 1,2
に直接上記円板11における突起13が係合する複数の
凹所16,17,18,19が等間隔で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリズム状にある
いはそれに類似した形に形成された案内軌道面を備え長
手方向に相対移動できる二つの案内レールを備え、上記
案内軌道面上を保持器内に保持された転動体が転動し、
上記保持器に該保持器を強制的に案内するために少なく
とも一つの噛合車が結合され、該噛合車がそれぞれの案
内レールに結合されているラックなどと噛合しているよ
うな直動ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば不均一な締付けのような外的影響
に基づいてあるいは例えば案内軌道面の僅かな形状誤差
のような内的影響に基づいて保持器がふらついて変位す
ることを防止するために、直動ガイドにおいて保持器を
案内レールに関して強制的に案内することが知られてい
る。この目的のために保持器に歯車が設けられ、この歯
車に両案内レールにそれぞれ固定されたラックが噛み合
っている(ドイツ特許第1192462号明細書参
照)。この公知の構造形態の場合、ラックは案内レール
あるいはその支持体にボルトで結合しなければならない
別個の部品として形成されている。それは経費がかかり
高価である。またラックを規格化された標準様式に納め
ねばならないという問題がある。歯車並びにラックは非
常に経費がかかる歯形で形成しなければならず、これも
同様に製造費を高める。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に述べた形式の保持器強制ガイド付き直動ガイドを補助
的な固定手段を不要とし少数の部品で済むように形成す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この課題
は本発明に基づいて、歯車が円板を有し、該円板に少な
くとも片側側面で円周方向に一様に分布して軸方向に突
出する突起が備えられ、案内レールに直接上記円板にお
ける突起が係合する複数の凹所が等間隔で形成されてい
ることによって解決される。
【0005】噛合車の円板の側面に設けられ、好適には
円板の外周部位に配置されている突起によって、案内レ
ールの案内軌道面がプリズム状に形成されている場合
に、凹所は案内軌道面の角部に加工できるので、一方で
は別個のラックおよびその固定装置が要らなくなり、他
方では案内軌道面の支え幅が干渉を受けない。突出した
突起は本発明の他の特徴に基づいて部分球面状に形成さ
れ、これによって案内レールにおける(本発明の他の特
徴に基づいて好適には中空球状に形成された)凹所に良
好にかみ合う。また円板に横に突出した突起に加えて、
この突起のピッチに相当するピッチの歯を外周面に備え
ることも簡単にできる。
【0006】案内レールにおける(本発明の他の特徴に
基づいて案内レールの全長にわたってあるいは一部の範
囲にわたって形成される)凹所は、圧延加工あるいはプ
レス加工のような塑性変形によって、あるいは浸食加
工、フライス加工などのような切削加工によって形成さ
れる。これらの凹所は非常に深く加工する必要がないの
で、案内レールに横断面積が大きく減少して破損の原因
となるような弱点個所は生じない。したがってラックや
その固定装置が要らないので、場所をとらない単純な構
造となる。
【0007】噛合車は本発明の他の特徴に基づいてそれ
自体公知のように保持器のポケットの一つに嵌め込まれ
るか、あるいは保持器の端部あるいは二つの部分保持器
間に配置される別個のハウジングの中に嵌め込まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図に示した実施形態を参照
して本発明を詳細に説明する。
【0009】図1〜図4において1は直動ガイドの上側
案内レール、2は下側案内レールである。これらの案内
レール1,2はそれぞれプリズム状に形成された二つの
案内軌道面3,4そして5,6を有している。上下の案
内レール1,2の互いに向かい合う案内軌道面(3,6
そして4,5)間に複数のころ7が配置されている。こ
れらのころ7は互い違いに案内軌道面3,6間そして
4,5間に配置されてこれらに接触し、直動ガイドに与
えられた力を伝達する。ころ7は保持器9のポケット8
の中に保持されている。保持器9のポケット8の一つに
噛合車10が配置されている。この噛合車10は円板1
1を有し、その外周12には軸方向に突出した突起13
が円周方向に一様に分布して配置されている。
【0010】各案内レール1,2には両案内軌道面3,
4間そして5,6間の交点範囲に長手溝14そして15
がそれぞれ設けられている。これらの長手溝14,15
に沿って、案内軌道面3,4から長手溝14へ移行する
部分、そして案内軌道面5,6から長手溝15へ移行す
る部分に、複数の凹所16,17そして18,19がそ
れぞれ等間隔で設けられている(図1と図3参照)。こ
れらの凹所16,17そして18,19はその中に上記
突起13の突出部分が嵌まり込むように突起13の表面
形状と一致した形をなしている。これによって案内レー
ル1,2が相対移動した際に保持器9が強制的に案内さ
れるように、突起13は凹所16〜19に「噛合して」
係合する。
【0011】図5に示されている実施形態において、噛
合車10は外形がプリズム状に形成された案内軌道面
(図示せず)に合わされた形をしている別個のハウジン
グ20の中に配置されている。このハウジング20は両
端にハウジング20を保持器(図示せず)に結合する結
合手段21が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく直動ガイドの垂直断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿った部分縦断面図である。
【図3】図1および図2における下側案内レールの斜視
図である。
【図4】図3の下側案内レールの拡大正面図である。
【図5】噛合車が別個のハウジング内に配置されている
実施形態の斜視図である。
【符号の説明】
1,2 案内レール 3〜6 案内軌道面 7 転動体(ころ) 8 ポケット 9 保持器 10 噛合車 11 円板 12 円板の外周 13 突起 16〜19 凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス ゲイヤー ドイツ連邦共和国、97453 マインベルク、 ハウプトシュトラッセ 22 (72)発明者 ヘルマン グレックナー ドイツ連邦共和国、97422 シュバインフ ルト、クロイツベルク シュトラッセ 26 (72)発明者 ゲオルク ヒエール ドイツ連邦共和国、97422 シュバインフ ルト、アム ドイチュホフ 88 (72)発明者 ホルガー クリスタント ドイツ連邦共和国、97502 オイエルバッ ハ、レーベンヴェーク 2 (72)発明者 ウーベ マイヤー ドイツ連邦共和国、97702 ミュンナーシ ュタット、イム ヴァイディッヒ 20 (72)発明者 ヘンリュック ヴェルデ ドイツ連邦共和国、97440 ヴェルネック、 ガルテンシュトラッセ 11 (72)発明者 ロター ヴァルター ドイツ連邦共和国、97422 シュバインフ ルト、ハラルド ハムベルク シュトラッ セ 18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリズム状にあるいはそれに類似した形
    に形成された案内軌道面を備え長手方向に相対移動でき
    る二つの案内レールを備え、上記案内軌道面上を保持器
    内に保持された転動体が転動し、上記保持器に該保持器
    を強制的に案内するための少なくとも一つの噛合車が結
    合され、該噛合車がそれぞれの案内レールに結合されて
    いるラックなどと噛合している直動ガイドにおいて、噛
    合車10が円板11を有し、該円板11に少なくとも片
    側側面で円周方向に一様に分布して軸方向に突出する突
    起13が備えられ、案内レール1,2に直接上記円板1
    1における突起13が係合する複数の凹所16,17,
    18,19が等間隔で形成されていることを特徴とする
    保持器強制ガイド付き直動ガイド。
  2. 【請求項2】 軸方向に突出する突起13が円板11の
    外周12の部位に配置されていることとする請求項1に
    記載の保持器強制ガイド付き直動ガイド。
  3. 【請求項3】 円板11が円周面に歯を備えていること
    とする請求項1又は請求項2に記載の保持器強制ガイド
    付き直動ガイド。
  4. 【請求項4】 軸方向に突出する突起13が部分球状に
    形成されていることとする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか1つに記載の保持器強制ガイド付き直動ガイド。
  5. 【請求項5】 案内レール1,2における凹所16,1
    7,18,19が中空球状に形成されていることとする
    請求項4に記載の保持器強制ガイド付き直動ガイド。
  6. 【請求項6】 案内レール1,2 における凹所16,
    17,18,19が案内レール1,2の全長にわたって
    形成されていることとする請求項1ないし請求項5のい
    ずれか1つに記載の保持器強制ガイド付き直動ガイド。
  7. 【請求項7】 凹所16,17,18,19が案内レー
    ル1,2の長手方向の一部の範囲だけに形成されている
    こととする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記
    載の保持器強制ガイド付き直動ガイド。
  8. 【請求項8】 凹所16,17,18,19が案内レー
    ル1,2に塑性変形によって形成されていることとする
    請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の保持器
    強制ガイド付き直動ガイド。
  9. 【請求項9】 凹所16,17,18,19が案内レー
    ル1,2に切削加工によって形成されていることとする
    請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の保持器
    強制ガイド付き直動ガイド。
  10. 【請求項10】 噛合車10が保持器9のポケット8の
    一つに嵌め込まれていることとする請求項1ないし請求
    項9のいずれか1つに記載の保持器強制ガイド付き直動
    ガイド。
  11. 【請求項11】 噛合車10が別個のハウジング20に
    嵌め込まれていることとする請求項1ないし請求項9の
    いずれか1つに記載の保持器強制ガイド付き直動ガイ
    ド。
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