JPH062025Y2 - ローラ形リニアガイド装置 - Google Patents

ローラ形リニアガイド装置

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JPH062025Y2
JPH062025Y2 JP18982087U JP18982087U JPH062025Y2 JP H062025 Y2 JPH062025 Y2 JP H062025Y2 JP 18982087 U JP18982087 U JP 18982087U JP 18982087 U JP18982087 U JP 18982087U JP H062025 Y2 JPH062025 Y2 JP H062025Y2
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roller
groove
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shaped
guide rail
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進一 笠井
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ローラ形リニアガイド装置に係り、特にそ
のローラ保持器を改良したローラ形リニアガイド装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来のローラ形リニアガイド装置としては、例えば実公
昭62−8428号公報に提示されたものがある。この
従来例は、第5図ないし第7図に示すように、直線状の
案内レール1に跨架されるスライダ2が、該スライダ2
内を無限に循環する多数のローラRの転動を介して、無
限直線運動を行い得るローラ形リニアガイド装置であっ
て、ローラRの循環路は、負荷域と無負荷域とにより構
成され、負荷域は案内レール1及びスライダ2の相対峙
するそれぞれの直角V字溝3,4で形成される負荷軌道
5よりなり、無負荷域はその負荷軌道5に平行にスライ
ダ2内に形成されたている直線状のリターン孔5Aと、
前記負荷軌道5とリターン孔5Aとの両端をそれぞれ連
通してローラを方向転換させる方向転換路5Bとよりな
る。
而して、スライダ2を案内レール1から取り外した際、
負荷域にあるローラRを離脱しないように保持するため
の保持器6は、ローラRをスライダ側直角V字溝3に保
持する室内窓7が長手方向に穿設され、該案内窓7の長
手方向の両端の保持器部分には、前記ローラRを負荷域
から無負荷域の方向転換路へ、または無負荷域の方向転
換路から負荷域へ、円滑に移動案内する直角谷状の案内
面8の形成されている案内凸部9が、前記案内レールの
直角V字溝4に接触しない限度内で、該案内レール直角
V字溝4側へ突設され、かつ、該直角V字溝4の溝底に
形成されている切込溝10内に、該切込溝10に接触し
ない限度で突出する突出棟11が負荷軌道5内に前記案
内凸部9より軸方向に僅かに延出して突設され、前記突
出棟11のケーシング側に前記案内面8に連なる直角V
字状の案内溝12が形成されているものである。このよ
うに構成された保持器6は、厚鋼板の切削加工,プラス
チックス材の成形,或いは薄鋼板の打ち抜き,プレス成
形などの方法で製造されるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来のローラ形リニアガイド装置に
あっては、次のような問題点があった。
保持器6は板状の保持器で、スライダ2の内側面にね
じにより螺着されており、したがってスライダ2の内面
と案内レール1の外面との間の隙間(クリアランス)C
の大きさは、この保持器6の板厚より小さくすることは
できない。そのため、(ローラとV字溝との接触面積を
大きくして)負荷容量を大きくしょうとすると、リニア
ガイド装置自体を大型化しなければならない。
負荷域から無負荷域の方向転換路へ、または無負荷域
の方向転換路から負荷域へ、ローラを移動案内する保持
器の案内凸部9と案内レールの直角V字溝4側との間で
段差が生じて、ローラの円滑な作動が損なわれるおそれ
がある。
従来の保持器6は、構造が複雑であり、機械加工で製
作した場合は手間がかかり高価になる。またプラスチッ
クスで製作した場合は、型が高価になるし、強度を確保
するため寸法を大きくしなければならず、好ましくな
い。
そこでこの考案の目的とするところは、スライダの内面
と案内レールの外面との間のクリアランスCを微少なも
のに調整可能で、且つローラ構内に段差を生じることの
ない保持器を備えたローラ形リニアガイド装置を提供し
て、上記従来の問題点を解消することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するこの考案は、軸方向に延長されて
その両側面に軸方向のV字型軌道溝を有する案内レール
と、該案内レール上に前記軌道に沿って移動可能に跨架
されると共に案内レールのV字型軌道溝に対向するV字
型軌道溝を内側面に有しかつ該V字型軌道溝に平行する
ローラ通路を有するスライダとを備え、該スライダの軸
方向両端部には前記ローラ通路と前記対向するV字型軌
道溝とを連通せしめる湾曲路が設けられ、これらローラ
通路と対向するV字型軌道溝と湾曲路により循環通路が
形成され、該循環通路内を無限に循環する多数のローラ
が保持器により前記スライダに保持されるローラ形リニ
アガイド装置において、前記保持器は前記ローラを保持
するV字型溝を軸方向に設けたワイヤからなり、前記案
内レールのV字型軌道溝の底部に形成した保持器逃げ溝
に遊嵌される直線部分と、該直線部分の両端から前記湾
曲路に合わせて曲げられた円弧部分と、該円弧部分の端
部に突設された取り付け部とを備え、前記保持器は前記
湾曲路に形成された保持孔に弾性的に着脱可能に形成さ
れている。
〔作用〕
スライダのV字型軌道溝内に充填されたローラは、ワイ
ヤ保持器により脱落を防止されている。ワイヤ保持器
は、その両端の円弧部分と取り付け部とをスライダ端部
の湾曲路に弾力を利用して嵌め込むだけで極めて簡単に
スライダに固定される。そのスライダを案内レールに装
着すると、保持器の直線部分は案内レールのV字型軌道
溝底部に設けた保持器逃げ溝に収納されるから、案内レ
ールとスライダとが保持器を介して干渉しあうことはな
い。換言すれば、案内レールとスライダとの間のクリア
ランスを、保持器に妨げられることなく極めて微少に設
定することが可能である。その結果、負荷領域であるロ
ーラ転動路の軌道面を拡大させてリニアガイド装置の負
荷容量を増加させることができる。又、ワイヤ保持器と
これを取りつけたスライダの湾曲路との接合箇所の段差
を無くすことができて、ローラが負荷領域から無負荷領
域へ、及び無負荷領域から負荷領域へ移る際もがたつき
がなくローラの円滑な作動を確保することができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。但
し、一つのローラ列について述べ、他のローラ列につい
ては説明を省く。
第1図ないし第4図はこの考案の一実施例を示すもので
ある。このローラ形リニアガイドは、軸方向に延長する
案内レール21と、この案内レール21上に僅かな隙間
Cを介して相対移動可能に跨架された断面コ字状のスラ
イダ22とを備えている。案内レール21の左右両側面
には、それぞれV字型軌道溝23が対称的に設けられて
おり、この実施例ではV字型軌道溝23の上側面23A
の下側面23Bとが直角に交わっている。そして上記V
字型軌道溝23の溝底には幅の狭い角溝からなる保持器
逃げ溝24が軸方向に沿って併設されている。
一方、スライダ22の本体22Aの両袖部25の内面側
に、上記V字型軌道溝23に対向させたV字型軌道溝2
6が形成され、これらの両対向溝により負荷軌道として
の断面略正方形をなすローラ転動路27が構成されてい
る。スライダ本体22Aの両袖部25の肉厚部には、前
記V字型軌道溝26に平行して軸方向に貫通させたロー
ラ通路28が形成されている。この実施例では、上記ロ
ーラ通路28は、スライダ本体22Aの両袖部25の外
側面に軸方向の角溝30を形成し、その溝底にV字型軌
道溝31を設けると共に、このV字型軌道溝31に対向
する浅いV字型軌道溝32を有する側板33を接着等の
手段で固着することで角溝30を蓋して形成されてい
る。
これに対して、スライダ本体22Aの前後両端にそれぞ
れ接合されるエンドキャップ35には、半円弧状に湾曲
し、外周側のV字状案内面36Aと内周側のV字状案内
面36Bとで断面略正方形をなす湾曲路36が形成され
ている。この湾曲路36は、負荷領域であるローラ転動
路26を無負荷のローラ通路28に連通させるものであ
る。
そして、ローラ転動路27とローラ通路28と湾曲路3
6とにより循環通路39が形成され、その循環通路39
内に無限循環する多数のローラRが装填されている。こ
れらのローラRは、縦断面正方形の円筒ローラで、且つ
隣接するローラの回転軸心の方向が交互に90度異なる
クロスローラである。
上記湾曲路36の外周側案内面36Aの谷底には、案内
レール21側から湾曲路中程に及ぶ断面角型の保持器取
付け凹溝37が、湾曲路36の円弧形状に合わせて併設
され、この保持器取付け凹溝37のはずれに軸方向に延
びた保持孔38が設けてある。
保持器40は、例えば横断面四角形の金属ワイヤの一面
に直角V字溝41を軸方向に形成したもので、引き抜き
加工等で容易に製作可能であり、スライダ本体22A全
長に略等しい長さに形成した直線部42を備えている。
そして、直線部42の両端から湾曲路36の曲率に合わ
せて円弧状に曲げられた円弧部43が形成されており、
更にその末端には軸方向に折曲した突起状の取り付け部
44が突設されている。
この保持器40は、その弾力を利用して円弧部43をエ
ンドキャップ35の保持器取り付け凹溝37に嵌合させ
るとともに、取り付け部44の突起を保持孔38に嵌合
させてエンドキャップ35に装着される。かくして、保
持器の直角V字溝41の溝面がローラRの角部を支持し
て、スライダ本体22Aの内面側に形成されたV字型軌
道溝26内のローラRを保持すると共に、端部の円弧部
43でローラRを案内しつつ湾曲路36の外周側案内面
36Aに滑らかに接続するように構成されている。
なお、図において、46はリニアガイド装置の使用にあ
たってスライダ22にテーブル等の被駆動体を固定する
取り付けボルト用のねじ穴であり、上下いずれからも取
り付けボルトを挿入して螺着できるようにしてある。
また、47はスライダ袖部25の内面の下端に突設した
突条であり、軸方向にスライダ22の全長に及び、平行
に2条形成され、案内レール21の側面とのクリアラン
スCを極めて微少なものにすると共に、その2個所の突
条の中間に設けた油溜り凹部48にグリスが溜まり、良
好なシール機能を果たすようになっている。
次に、上記実施例の動作を説明する。
案内レール21上のスライダ22を軸方向に移動させる
と、ローラRはスライダ22の移動に伴ってローラ転動
路27内を転動する。そしてスライダ22の端部におい
て、エンドキャップ35に装着した保持器40に導かれ
て方向を変更されつつ、湾曲路36に沿ってUターンす
る。続いてスライダ本体22Aのローラ通路28を通っ
て反対側のエンドキャップの湾曲路36により再度Uタ
ーンされてローラ転動路27に戻り転動を続行しつつ移
動する循環を繰り返す。
而して、この実施例の保持器40は、上述したように弾
力を利用してスライダ両端のエンドキャップ.35に取
り付けるものとし、保持器の直線部分42は案内レール
21に設けられた保持器逃げ溝24内に収納されるた
め、案内レール21とスライダ22の内面との間のクリ
アランスCを極めて微少に形成することが可能となっ
た。その結果、負荷領域であるローラ転動路27の軌道
面の面積を拡大させてリニアガイド装置の負荷容量を増
加させることができる。又、保持器40の端とスライダ
の湾曲路36との接合箇所の段差を無くすことができ
て、ローラが負荷領域から無負荷領域へ、及び無負荷領
域から負荷領域へ移る際もがたつきがなくローラの円滑
な作動を確保することができる。
更にまた、第3図に示すように、スライダ袖部25の内
面の下端に軸方向に突条47を2個所形成し、案内レー
ル21とのクリアランスCをより一層容易に微細なもの
にコンパクトな構造ででき、従来必要とされた接触形の
防塵シールを省略することもできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、保持器を線状
に形成して、その軸方向にローラ支持用のV字型溝を設
けると共に、案内レールの保持器逃げ溝内に収納される
直線部分と、その直線部分の両端に形成された円弧部分
と、その円弧部分の端から前記直線部分と平行に突設さ
れた取付け部とを有してスライダに弾性的に着脱可能な
ものとした。そのため、案内レールとスライダとのクリ
アランスを保持器に干渉されるおそれなく任意に調整す
ることができて、リニアガイド装置のサイズを大型化す
ることなくローラ転動路の負荷容量を増大し得るととも
に、保持器とこれを取り付けたスライダの湾曲路とのロ
ーラ転動面を滑らかに接続できて段差が生じないから、
ローラの作動を円滑にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の一実施例を示す図であ
り、第1図は横断面図、第2図は一部を第1図のII−II
断面で示す平面図、第3図は第1図の部分拡大図、第4
図は保持器の平面図、第5図は従来のローラ形リニアガ
イド装置の第3図に対応する部分拡大図、第6図は従来
の保持器の外形図、第7図は従来のローラ形リニアガイ
ド装置の右半分を断面で示す正面図である。 Rはローラ、21は案内レール、22はスライダ、22
Aはスライダ本体、23,26はV字型軌道溝、24は
保持器逃げ溝、28はローラ通路、35はエンドキャッ
プ、36は湾曲路、37は保持器取り付け凹溝、38は
保持孔、39は循環通路、40は保持器、41は直角V
字溝、42は直線部分、43は円弧部、44は取り付け
部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に延長されてその両側面に軸方向の
    V字型軌道溝を有する案内レールと、該案内レール上に
    前記軌道に沿って移動可能に跨架されると共に案内レー
    ルのV字型軌道溝に対向するV字型軌道溝を内側面に有
    しかつ該V字型軌道溝に平行するローラ通路を有するス
    ライダとを備え、該スライダの軸方向両端部には前記ロ
    ーラ通路と前記対向するV字型軌道溝とを連通せしめる
    湾曲路が設けられ、これらローラ通路と対向するV字型
    軌道溝と湾曲路により循環通路が形成され、該循環通路
    内を無限に循環する多数のローラが保持器により前記ス
    ライダに保持されるローラ形リニアガイド装置におい
    て、前記保持器は前記ローラを保持するV字型溝を軸方
    向に設けたワイヤからなり、前記案内レールのV字型軌
    道溝の底部に形成した保持器逃げ溝に遊嵌される直線部
    分と、該直線部分の両端から前記湾曲路に合わせて曲げ
    られた円弧部分と、該円弧部分の端部に突設された取り
    付け部とを備え、前記保持器は前記湾曲路に形成された
    保持孔に弾性的に着脱可能に形成されていることを特徴
    とするローラ形リニアガイド装置。
JP18982087U 1987-12-14 1987-12-14 ローラ形リニアガイド装置 Expired - Lifetime JPH062025Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0192522U JPH0192522U (ja) 1989-06-16
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