JPH11314892A - 物品昇降装置 - Google Patents

物品昇降装置

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JPH11314892A
JPH11314892A JP12018398A JP12018398A JPH11314892A JP H11314892 A JPH11314892 A JP H11314892A JP 12018398 A JP12018398 A JP 12018398A JP 12018398 A JP12018398 A JP 12018398A JP H11314892 A JPH11314892 A JP H11314892A
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JP
Japan
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push
arm
container
lifting
lever
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JP12018398A
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English (en)
Inventor
Hisao Yamaguchi
久雄 山口
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的重量が重いコンテナ等の物品を所定の
高さまで持ち上げたり、その高さから降ろしたりするこ
とができ、しかも、動力が不要で、取り扱いも容易な物
品昇降装置を提供すること。 【解決手段】 基台部2と、この基台部2に立設された
支柱3と、この支柱3に上下摺動自在に支持され、コン
テナ50を載置可能な載置台15が設けられた昇降部4
と、中間部分を基台部2に枢支され一端側に足踏みペダ
ル26が設けられたレバー部20と、下端部をレバー部
20の他端側に枢支され上端部で昇降部4を押し上げる
押し上げアーム27とを備え、昇降部4には、それぞれ
が押し上げアーム27の上端部と係脱可能に係合する係
合突起18a,18b,18cが上下に所定間隔で配設
されており、さらに、各係合突起18a,18b,18
cにそれぞれ押し上げアーム27の上端部を係合させて
昇降部4を押し上げた場合の各押し上げ位置a1,b
1,c1近傍の高さ位置でそれぞれ昇降部4を支持可能
な支持手段を備えている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品昇降装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばミカン農家では、収穫した
ミカンをコンテナと呼ばれる合成樹脂製の箱に収容し
て、倉庫に保管している。一般的なコンテナは、上面が
開口した、幅約52cm,奥行き約36cm,高さ約30cm
の直方体状に形成され、その底面には、複数のコンテナ
を上下に積み重ねた際に、下になったコンテナの上端開
口に嵌入する高さ約1cmの凸部が形成されている。した
がって、複数段に積み重ねた場合の各段のコンテナ上面
の高さは、1段目のコンテナで約31cmとなり、以降、
2段目で約61cm,3段目で約91cm,4段目で約12
1cmというように、一段増すごとに30cmずつ高くなっ
てゆく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで昨今、ミカン
農家では、収穫量に対する倉庫スペースの不足から、コ
ンテナを5段以上に積み重ねる必要が生じてきている。
しかしながら、ミカンを一杯に収容したコンテナは20
〜30kgという重さであり、かつ、ミカン農家でも農業
従事者は年々高齢化しているため、コンテナを人手で持
ち上げて積み重ねる場合、前記のように上面が約121
cmになる4段目のコンテナ上に5段目を積むことは困難
であり、6段目,7段目となると、まず不可能であっ
た。
【0004】なお、モータやエンジンを動力源とした可
搬型のリフト装置を用いてコンテナを昇降することによ
り、人手で持ち上げられない高さまでコンテナを積み上
げることも当然ながら考えられる。しかし、このような
リフト装置は大重量であり、運転操作も難しく、しか
も、電源に接続したり燃料を補給したりする必要がある
ため、高齢者には取り扱いが困難であった。
【0005】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、比較的重量が重いコンテナ等の物品
を所定の高さまで持ち上げたり、その高さから降ろした
りすることができ、しかも、動力が不要で、取り扱いも
容易な物品昇降装置の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る物品昇降装置は、基台部と、この基台
部に立設された支柱と、この支柱に上下摺動自在に支持
され、物品を載置可能な載置台が設けられた昇降部と、
中間部分を基台部に枢支され一端側に足踏みペダルが設
けられたレバー部と、下端部をレバー部の他端側に枢支
され上端部で昇降部を押し上げる押し上げアームとを備
え、前記昇降部には、それぞれが押し上げアームの上端
部と係脱可能に係合する複数の係合部が上下に所定間隔
で配設されており、さらに、前記各係合部にそれぞれ押
し上げアームの上端部を係合させて前記昇降部を押し上
げた場合の各押し上げ位置近傍の高さ位置でそれぞれ前
記昇降部を支持可能な支持手段を備えているものであ
る。
【0007】また、前記の構成において、支持手段が、
支柱とほぼ平行に設けられた掛止杆に各係合部の配設間
隔とほぼ等しい間隔で上下に配設された複数の掛止部
と、昇降部に設けられ前記各掛止部に掛脱可能に掛止さ
れる被掛止部とから構成されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
コンテナ昇降装置(物品昇降装置)を図面に基づいて説
明する。図1に全体を符号1で示されるコンテナ昇降装
置は、基台部2と、この基台部2に立設された左右一対
の支柱3と、これらの支柱3に上下摺動自在に支持され
た昇降部4とを備えている。
【0009】基台部2は、角形鋼管を溶接してなる四角
枠5と、この四角枠5の後端に立設された逆U字状のハ
ンドル枠6と、このハンドル枠6のやや前方で四角枠5
に立設された左右一対の支柱支持筒7と、これらの支柱
支持筒7の上端近傍部を相互に連結して設けられた横架
部材8とを備えている。四角枠5の四隅の下方には方向
転換自在なキャスタ輪9がそれぞれ設けられている。ハ
ンドル枠6には、後向きに突出する一対のハンドル10
及び足台11が設けられている。
【0010】各支柱3は、断面円形の鋼管で構成され、
その下端部を前記基台部2の支柱支持筒7にそれぞれ挿
入して、固設されている。
【0011】昇降部4は、各支柱3にそれぞれ摺動自在
に外嵌された左右一対の摺動筒12と、左右の摺動筒1
2の上端部を相互に連結して設けられた角形断面の横梁
部材13と、左右の摺動筒12の下端近傍部を相互に連
結して設けられた円形断面の連結杆14と、横梁部材1
3から前方に突設された平面視略U字状の載置台15と
を備え、載置台15の下面と連結杆14との間が左右一
対の補強用ステー16で連結されている。
【0012】また、昇降部4は、上端を横梁部材13の
下面に、中間部を連結杆14に、それぞれ連結して固設
された側面視L字状の支持杆17と、上端を横梁部材1
3の前面に、下端を支持杆17に、それぞれ連結して、
支持杆17と所定間隔で平行に支持されたアーム受け杆
18とを備えている。アーム受け杆18の前面には、そ
れぞれ下面がほぼ水平で上面が傾斜した側面視三角形状
をなし、後述する押し上げアームの上端部と係脱可能に
係合する係合突起18a,18b,18c(係合部)
が、上下方向に所定間隔で配設されている。
【0013】符号20は、レバー部を示している。この
レバー部20は、前後方向に延びる左右一対のレバー杆
21を、連結ピン22,23で相互に連結して構成され
ている。また、前記基台部2の横架部材8の上面にはピ
ン受け24を介して枢支ピン25が水平に支持され、レ
バー部20は、その長手方向の中間部分を横向きに貫通
する前記枢支ピン25により、横軸回りに回動自在に枢
支されている。レバー部20の後端側には足踏みペダル
26が固設され、レバー部20の前端側には押し上げア
ーム27が、その下端部を横向きに貫通する前記連結ピ
ン23により、横軸回りに回動自在に枢支されている。
基台部2の四角枠5には、前記連結ピン23を下方から
支持してレバー部20の前端部を受け止めるレバー受け
28が設けられている。
【0014】押し上げアーム27は、前記連結ピン23
から斜め後方上向きに延在し、その上端部は前記アーム
受け杆18の前面に離接自在に当接している。より詳し
く説明すると、図6及び図7に示すように、押し上げア
ーム27の上端部には、アーム受け杆18を両側から挟
むようにして後方に延びる平面視略U字状の取付部材2
9が固設され、この取付部材29の後端には、両端に球
形のつまみを有する横向きの操作杆30が取り付けられ
ている。操作杆30は、支持杆17とアーム受け杆18
との間に位置している。
【0015】この押し上げアーム27は、通常はその自
重により、図6のように上端近傍の垂直面31がアーム
受け杆18前面に当接し、その上端面32が係合突起1
8a(又は18b,18c)の下方に位置する状態で、
アーム受け杆18に凭れかかっている。そして、足踏み
ペダル26を踏み下げて押し上げアーム27を上昇させ
ると、上端面32が係合突起18a(又は18b,18
c)の下面と係合し、アーム受け杆18を介して昇降部
4を押し上げるようになっている。また、図6の状態か
ら操作杆30を前方に押せば、押し上げアーム27は前
記連結ピン23を軸として、図7のようにアーム受け杆
18後面に操作杆30が当接するまで揺動し、これによ
りアーム受け杆18前面と押し上げアーム27との間に
係合突起18b(又は18c)が通過可能な隙間が生じ
るようになっている。さらに、後述するようにアーム受
け杆18に対して押し上げアーム27が下降する際に、
押し上げアーム27の上端部が係合突起18b,18c
に差しかかった場合には、係合突起の傾斜した上面に接
触して押し上げアーム27が前方に揺動し、これにより
押し上げアーム27の上端部が係合突起18b,18c
を乗り越えるとともに、乗り越えた後には自重により図
6の状態に戻るようになっている。
【0016】各支柱3には、それぞれ掛止杆35が並設
されている。各掛止杆35は支柱3の上端部と下端部と
からそれぞれ後方に延設された支持板36により、支柱
3と所定間隔で平行に固定されている。各掛止杆35の
前面には、それぞれ下面が傾斜し上面が僅かに凹入した
側面視略三角形状をなす掛止突起35a,35b,35
c(掛止部)が、上下方向に所定間隔で配設されてい
る。
【0017】また、左右の掛止杆35相互間に架け渡し
て水平杆37が設けられ、この水平杆37から吊り下げ
られたバネ38の下端部が、レバー部20の連結ピン2
2に掛止されている。
【0018】昇降部4には、横方向に延びる揺動杆39
(被掛止部)が設けられている。図4及び図8〜図10
から明らかなように、揺動杆39の一端部には、下端に
球形のつまみが設けられた操作レバー40が一体に形成
されている。また、この揺動杆39には左右一対の支持
アーム41が固設されており、各支持アーム41は、左
右の摺動筒12の上端近傍から後方に突設されたブラケ
ット42に上下揺動自在に枢支されている。各支持アー
ム41の基部には、摺動筒12の外周面に当接して、支
持アーム41が水平位置よりも上方に揺動するのを防止
する突部43が形成されている。また、揺動杆39の中
央部には、上端を横梁部材13に掛止されたバネ44の
下端が掛止されている。
【0019】したがって、バネ44の収縮力により、通
常は図8のように支持アーム41が水平に保持されて揺
動杆39が掛止突起35a(又は35b,35c)の上
方に進出しており、この状態から昇降部4が下降する
と、揺動杆39が図9のように掛止突起35a(又は3
5b,35c)の上面に掛止されるようになっている。
また、図8の状態から操作レバー40を前方に押せば、
図10に示したように支持アーム41と揺動杆39とが
一体に揺動し、揺動杆39は掛止突起35a(又は35
b,35c)の上方から退避する。よって、この状態で
昇降部4が下降すると、揺動杆39は掛止突起に掛止さ
れることなく、その下方に通過できるようになってい
る。さらに、昇降部4が上昇する際に揺動杆39が掛止
突起35a,35b,35cに差しかかった場合には、
掛止突起の傾斜した下面に接触して揺動杆39が前方に
揺動し、これにより揺動杆39が掛止突起35a,35
b,35cを乗り越えるとともに、乗り越えた後にはバ
ネ44の収縮力により図8の状態に戻るようになってい
る。
【0020】なお、このコンテナ昇降装置1では、係合
突起18a,18b,18c相互の配設間隔と、掛止突
起35a,35b,35c相互の配設間隔とが、ともに
コンテナ1個分の高さとほぼ等しい間隔(すなわち約3
0cmに)設定されている。また、各係合突起18a,1
8b,18cと各掛止突起35a,35b,35cとの
相互の位置関係は、以下のように設定されている。
【0021】すなわち、図1において符号a1は、係合
突起18aに押し上げアーム27の上端部を係合させた
状態で足踏みペダル26をいっぱいに踏み下げた場合
の、昇降部4の押し上げ位置を示している。同様に、符
号b1は係合突起18bに、符号c1は係合突起18c
に、それぞれ押し上げアーム27の上端部を係合させた
場合の、昇降部4の押し上げ位置を示している。他方、
図1において符号a2は、図9のように掛止突起35a
に揺動杆39を掛止して昇降部4を支持した場合の、昇
降部4の支持位置を示している。同様に、符号b2は掛
止突起35bに、符号c2は掛止突起35cに、それぞ
れ揺動杆39を掛止した場合の、昇降部4の支持位置を
示している。
【0022】このように、各支持位置a2,b2,c2
はそれぞれ、各押し上げ位置a1,b1,c1よりも僅
かに低い高さ位置に設定されている。また、各押し上げ
位置a1,b1,c1はそれぞれ、積み重ねられた各段
のコンテナ50の上面よりも僅かに高くなるように設定
され、他方、各支持位置a2,b2,c2はそれぞれ、
各段のコンテナ50の上面よりも僅かに低くなるように
設定されている。
【0023】次いで、動作を説明する。コンテナ昇降装
置1を用いてコンテナ50を積み上げる場合には、予め
図2及び図3のように、昇降部4を最も下まで降下させ
ておく。この状態では、レバー部20は足踏みペダル2
6を備えた後端側が上昇し、下降したレバー部20の前
端部はレバー受け28に載置されている。また、押し上
げアーム27の上端面と係合突起18aの下面とが係合
し、この押し上げアーム27により、載置台15の上面
がハンドル枠6の上端とほぼ同じ高さであって、図1に
符号oで示すように、積み重ねられた3段目のコンテナ
50の上面よりも低くなる位置で、昇降部4が支持され
ている。
【0024】次いで、コンテナ50を手で持ち上げ、コ
ンテナ昇降装置1の後方から左右の支柱3間を通過させ
て、載置台15に載せる。ここで、前記のように載置台
15が比較的低い位置にあり、かつ、載せる際には先ず
ハンドル枠6と横梁部材13との上に架け渡すようにコ
ンテナ50を載せ、このコンテナ50を前方に押して載
置台15上の所定位置まで摺動させることもできるの
で、ミカンを収容して重くなったコンテナ50を高齢者
でも容易に載置台15に載せることができる。
【0025】次いで、片足で足踏みペダル26を踏み下
げてゆくと、レバー部20の前端側とともに上昇する押
し上げアーム27の上端部により昇降部4が押し上げら
れてゆく。そして、足踏みペダル26をいっぱいに踏み
下げると、図3に二点鎖線で示すように揺動杆39が最
も下の掛止突起35aを乗り越え、前記a1の押し上げ
位置まで昇降部4が押し上げられる。この位置では前記
のように載置台15が4段目のコンテナ50の上面より
も僅かに高くなる。したがって、載置台15上のコンテ
ナ50を5段目として積み重ねる場合は、この状態から
コンテナ50を前方に押し、載置台15上から4段目の
コンテナ50上に摺動させて、容易に積み重ねることが
できる。
【0026】他方、コンテナ50をさらに上昇させる場
合には、先ず、足踏みペダル26を踏んでいる足を徐々
に上げてゆく。これにより、足踏みペダル26が上昇す
るとともに昇降部4が下降してゆき、図11に示したよ
うに掛止突起35aに揺動杆39が掛止されると、前記
a2の支持位置で昇降部4が支持される。他方、レバー
部20はバネ38の収縮力により、図11のように、そ
の前端部がレバー受け28に載置される状態まで回動す
る。また、これに伴い押し上げアーム27が下降してゆ
き、その上端部が係合突起18bを下向きに乗り越え
る。そして、レバー部20の回動が止まった時点では、
押し上げアーム27の上端面32(図6参照)が係合突
起18bの下面から僅かに離間した状態となる。
【0027】次いで、図11の状態から再び足踏みペダ
ル26を踏み下げてゆくと、押し上げアーム27はその
上端部が係合突起18bと係合して昇降部4を押し上げ
てゆき、揺動杆39が掛止突起35bを乗り越え、前記
b1の押し上げ位置まで昇降部4が押し上げられる。こ
の位置では載置台15が5段目のコンテナ50の上面よ
りも僅かに高くなる。したがって、載置台15上のコン
テナ50を6段目として積み重ねる場合は、この状態か
らコンテナ50を前方に押し、載置台15上から5段目
のコンテナ50上に摺動させる。
【0028】他方、コンテナ50をさらに上昇させる場
合は、前記と同様に先ず昇降部4を下降させる。する
と、揺動杆39が掛止突起35bに掛止され、前記b2
の支持位置で昇降部4が支持される。また、レバー部2
0がバネ38の収縮力により回動し、押し上げアーム2
7が下降して、その上端部が係合突起18cを乗り越え
て、上端面32が係合突起18cの下面から僅かに離間
する。
【0029】そこで、この状態から足踏みペダル26を
踏み下げてゆくと、押し上げアーム27はその上端部が
係合突起18cと係合して昇降部4を押し上げてゆき、
揺動杆39が掛止突起35cを乗り越え、前記c1の押
し上げ位置まで昇降部4が押し上げられる。この位置で
は載置台15が6段目のコンテナ50の上面よりも僅か
に高くなる。したがって、この状態から載置台15上の
コンテナ50を前方に押し、6段目のコンテナ50上に
摺動させて、7段目に積み重ねる。なお、ここでコンテ
ナ50に手が届きにくい場合は、足台11に足をかけて
伸び上がるようにすればよい。
【0030】他方、多段に積み上げられているコンテナ
50を降ろす場合には、以下のようにする。すなわち、
例えば7段目のコンテナ50を降ろす場合には、前記c
1の押し上げ位置から、足踏みペダル26を踏んでいる
足を上げて昇降部4を下降させ、揺動杆39を掛止突起
35cに掛止して、昇降部4を前記c2の支持位置に支
持させる。これにより、載置台15は6段目のコンテナ
50上面よりも僅かに低くなるので、積み上げられたコ
ンテナ50の背後側からコンテナ昇降装置1に向かって
7段目のコンテナ50を押し、載置台15上に摺動させ
て載置する。
【0031】次いで、足踏みペダル26を踏み、昇降部
4を前記c1の押し上げ位置まで一旦押し上げて、揺動
杆39を掛止突起35cから離間させておいて、操作レ
バー40を前方に押す。そして、そのまま昇降部4を下
降させてゆき、揺動杆39が掛止突起35cを通過する
と操作レバー40から手を放して、さらに昇降部4を下
降させ、揺動杆39を掛止突起35bに掛止させる。こ
の時点で昇降部4は前記b2の支持位置に支持される
が、レバー部20はバネ38の収縮力により、その前端
部がレバー受け28に当接するまで回動し、押し上げア
ーム27が下降して、図6のように、その上端面32が
係合突起18cの下面から離間する。
【0032】ここで、図7のように操作杆30を前方に
押しながら足踏みペダル26を踏んで押し上げアーム2
7を上昇させてゆく。そして、押し上げアーム27の上
端部が係合突起18cを上向きに通過すると操作杆30
から手を放し、そのまま押し上げアーム27を上昇させ
て、その上端面32を係合突起18bの下面と係合さ
せ、さらに昇降部4を前記b1の押し上げ位置まで押し
上げることにより、揺動杆39を掛止突起35bから上
方に離間させる。次いで、操作レバー40を前方に押し
ながら昇降部4を下降させてゆき、揺動杆39が掛止突
起35bを通過すると操作レバー40から手を放して、
さらに昇降部4を下降させ、揺動杆39を掛止突起35
aに掛止させる。この時点で昇降部4は前記a2の支持
位置に支持されるが、レバー部20はさらに回動して、
押し上げアーム27が下降し、その上端面32が係合突
起18bの下面から離間する。
【0033】ここで、再び操作杆30を前方に押しなが
ら足踏みペダル26を踏んで押し上げアーム27を上昇
させてゆき、その上端部が係合突起18bを上向きに通
過すると操作杆30から手を放し、そのまま押し上げア
ーム27を上昇させて、その上端面32を係合突起18
aの下面と係合させ、さらに昇降部4を前記a1の押し
上げ位置まで押し上げることにより、揺動杆39を掛止
突起35aから上方に離間させる。そして、操作レバー
40を前方に押しながら昇降部4を下降させ、揺動杆3
9が掛止突起35aを下向きに通過すると操作レバー4
0から手を放して、さらに昇降部4を下降させる。こう
してレバー部20の前端部がレバー受け28に載置され
ると、押し上げアーム27により昇降部4が支持された
前記図2及び図3の状態となるので、コンテナ50をコ
ンテナ昇降装置1の後方側へ降ろす。ここでは、前記図
1に符号oで示したように載置台15が比較的低い位置
にあるので、コンテナ50を載置台15から容易に降ろ
すことができる。
【0034】なお、以上では7段目のコンテナ50を降
ろす場合について説明したが、もちろん6段目又は5段
目のコンテナ50も、昇降部4をそれぞれ前記b2又は
a2の支持位置に支持した状態で載置台15上に摺動さ
せて載置したのち、それ以降は前記と同様に昇降部4を
図2及び図3の状態まで降下させることにより、容易に
降ろすことができる。
【0035】以上説明したように、このコンテナ昇降装
置1にあっては、各係合突起18a,18b,18cに
対応する各押し上げ位置a1,b1,c1の近傍でそれ
ぞれ揺動杆39を掛止突起35a,35b,35cに掛
止して昇降部4を支持しながら、押し上げアーム27上
端部が係合する係合突起を順次切り替えてゆくことによ
り、昇降部4を所定の高さまで上昇させたり、その高さ
から下降させたりすることができる。よって、コンテナ
を5〜7段というような人手では持ち上げ困難な段数に
積み上げたり、前記のような段数に積み上げられたコン
テナを降ろしたりすることも容易にできる。
【0036】また、操作者の体重を利用して昇降部4を
押し上げ可能であり、かつ、足踏みペダル26を1回踏
み下げた場合の押し上げストロークはコンテナ1個の高
さと同程度と短くてよいので、レバー部20の枢支ピン
25から足踏みペダル26までの長さを相対的に長くし
て、軽い力で足踏みペダル26を踏み下げられるように
できる。また、簡潔な構成でコンテナ昇降装置1全体の
重量が軽く、しかも、電源に接続したり燃料を補給した
りする必要がない。したがって、このコンテナ昇降装置
1は高齢者にも容易に取り扱うことができる。
【0037】さらに、このコンテナ昇降装置1は、各押
し上げ位置a1,b1,c1では載置台15が各段のコ
ンテナ上面よりも僅かに高くなり、各支持位置a2,b
2,c2では載置台15が各段のコンテナ上面よりも僅
かに低くなるように設定されているので、各押し上げ位
置で載置台15上のコンテナを、倉庫の床面上に積み上
げられている他のコンテナ上に移動させる場合や、積み
上げられているコンテナを各支持位置で載置台15上に
移動させる場合に、コンテナが載置台15や他のコンテ
ナとぶつかることがなく、その移動が容易に行なえる。
【0038】なお、本発明が前記実施形態に限定されな
いことは言うまでもなく、例えば前記では係合部を係合
突起で構成したが、係合部を押し上げアームの上端部と
係脱自在に係合する凹部で構成してもよい。また、前記
では3つの係合部を配設したが、係合部の数は2つであ
っても、4つ以上であってもよい。
【0039】また、前記では掛止杆の掛止部で昇降部の
被掛止部を掛止する構成の支持手段を備えたが、支持手
段はそれに限定されず、例えば昇降部を上下摺動自在に
支持している支柱の周面に複数の掛止孔を上下に所定間
隔で穿設するとともに、昇降部に支柱に対して離接自在
なフックを設け、このフックの先端部を前記各掛止孔に
掛脱自在に掛止することにより、各押し上げ位置近傍の
高さ位置で昇降部を支柱それ自体に支持させるような支
持手段を採用することも考えられる。
【0040】さらに、前記では昇降させる物品がコンテ
ナである場合を説明したが、コンテナ以外の箱状の物品
を相互に積み重ねる用途にも本発明の物品昇降装置を適
用できるのはもちろんのことである。また、本発明の物
品昇降装置は、所定の高さに設けられた棚の上に箱状も
しくはそれ以外の形状の物品を載せたり、その棚から物
品を降ろしたりする場合にも使用できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る物品
昇降装置にあっては、各係合部に対応する各押し上げ位
置近傍の高さ位置でそれぞれ昇降部を支持手段により支
持しながら、押し上げアームの上端部が係合する係合部
を順次切り替えてゆくことにより、昇降部を所定の高さ
まで上昇させたり、その高さから下降させたりすること
ができる。よって、載置台に載置した物品を人手で持ち
上げ困難な高さに積み上げたり、積み上げられた物品を
降ろしたりすることも容易にできる。また、操作者の体
重を利用して昇降部を押し上げ可能であり、かつ、足踏
みペダルを1回踏み下げた場合の押し上げストロークは
短くてよいので、レバー部の枢支点から足踏みペダルま
での長さを相対的に長くして、物品の重量が比較的重い
場合にも軽い力で足踏みペダルを踏み下げられるように
でき、しかも、簡潔な構成なので物品昇降装置全体の重
量も軽くでき、さらに、電源に接続したり燃料を補給し
たりする必要もないので、高齢者にも容易に取り扱うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテナ昇降装置
の、昇降部を最も高い位置に上昇させた状態における側
面図である。
【図2】昇降部を最も低い位置に下降させた状態におけ
るコンテナ昇降装置の、一部を切り欠いて示した要部正
面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図3のB−B線における断面図である。
【図5】図3のC−C線における断面図である。
【図6】押し上げアーム上端部の動作を説明する図であ
って、図6(a)は要部側面図、図6(b)は図6
(a)のD−D線における概略断面図である。
【図7】押し上げアーム上端部の動作を説明する図であ
って、図7(a)は要部側面図、図7(b)は図7
(a)のE−E線における概略断面図である。
【図8】揺動杆が掛止突起の上方に進出した状態を説明
する要部側面図である。
【図9】揺動杆が掛止突起に載置された状態を説明する
要部側面図である。
【図10】揺動杆が掛止突起の上方から退避した状態を
説明する要部側面図である。
【図11】図3に相当する断面で示した、コンテナ昇降
装置の動作を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ昇降装置(物品昇降
装置) 2 基台部 3 支柱 4 昇降部 15 載置台 18a,18b,18c 係合突起(係合部) 20 レバー部 26 足踏みペダル 27 押し上げアーム 35 掛止杆 35a,35b,35c 掛止突起(掛止部) 39 揺動杆(被掛止部) 50 コンテナ(物品)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台部と、この基台部に立設された支柱
    と、この支柱に上下摺動自在に支持され、物品を載置可
    能な載置台が設けられた昇降部と、中間部分を基台部に
    枢支され一端側に足踏みペダルが設けられたレバー部
    と、下端部をレバー部の他端側に枢支され上端部で昇降
    部を押し上げる押し上げアームとを備え、前記昇降部に
    は、それぞれが押し上げアームの上端部と係脱可能に係
    合する複数の係合部が上下に所定間隔で配設されてお
    り、さらに、前記各係合部にそれぞれ押し上げアームの
    上端部を係合させて前記昇降部を押し上げた場合の各押
    し上げ位置近傍の高さ位置でそれぞれ前記昇降部を支持
    可能な支持手段を備えていることを特徴とする物品昇降
    装置。
  2. 【請求項2】 支持手段が、支柱とほぼ平行に設けられ
    た掛止杆に各係合部の配設間隔とほぼ等しい間隔で上下
    に配設された複数の掛止部と、昇降部に設けられ前記各
    掛止部に掛脱可能に掛止される被掛止部とから構成され
    ている請求項1に記載の物品昇降装置。
JP12018398A 1998-04-30 1998-04-30 物品昇降装置 Pending JPH11314892A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200022035A (ko) * 2017-07-20 2020-03-02 파이로텍, 인크. 주형 펌프 결합 장치

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