JPH11314316A - 抗菌性印刷物 - Google Patents

抗菌性印刷物

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JPH11314316A
JPH11314316A JP10123170A JP12317098A JPH11314316A JP H11314316 A JPH11314316 A JP H11314316A JP 10123170 A JP10123170 A JP 10123170A JP 12317098 A JP12317098 A JP 12317098A JP H11314316 A JPH11314316 A JP H11314316A
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JP
Japan
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antibacterial
particles
layer
printed matter
silicone
Prior art date
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Pending
Application number
JP10123170A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Yamamoto
吉広 山本
Akira Oizumi
昭 大泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープの再剥離性及び防汚性と抗菌機能
とを確実に発揮できる抗菌性印刷物を提供する。 【解決手段】 抗菌性印刷物20は、基材21上に印刷
層22及び23を設けるとともに、印刷層23上に、無
機系抗菌粒子25及びシリコーン粒子26を含有する透
明のOPニス層24を設けたものであり、無機系抗菌粒
子25及びシリコーン粒子26の平均粒径をOPニス層
24の厚みより大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石膏ボード用原紙
や化粧紙等に用いられ、セロハンテープやガムテープ等
の粘着テープの再剥離性や防汚性、及び抗菌機能を有す
る抗菌性印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、押入や内装用等の建材用壁紙
として、抗菌性印刷物が用いられている。特に押入は、
通気性が不十分であり菌が繁殖しやすい環境下にある
が、寝具等を収納するので、衛生上、押入の壁紙には抗
菌性を持たせる必要がある。さらに、これらの建材用壁
紙には、粘着テープの再剥離性ないし防汚性が要求され
る。これは、セロハンテープ等を壁紙に貼付した後に容
易に剥離でき、また、表面に付着した汚れを容易に落と
すことができるようにするためである。
【0003】図2は、従来のこの種の抗菌性印刷物10
の層構成の一例を示す断面図である。基材11上には、
1又は2以上(図2の例では2つ)の印刷層12及び1
3が設けられるとともに、さらにその上層に、オーバー
プリント(OP)ニス層14が設けられている。このO
Pニス層14は、シリコーンオイル16及び抗菌剤15
を含有している。シリコーンオイル16は、スリップ剤
として機能するものであり、粘着テープの再剥離性や防
汚性(汚れの落ち易さ)等を発揮させるものである。ま
た、抗菌剤15は、表面に抗菌機能を持たせるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
抗菌性印刷物10では、塗工時には図2のようにOPニ
ス(14)にシリコーンオイル16が十分に混合してい
る場合でも、その塗工後には、図3に示すようにOPニ
ス層14の最上部(表面)にシリコーンオイル16が浮
上してしまう。このため、抗菌剤15がOPニス層14
表面から露出していた場合でもシリコーンオイル16の
浮上により抗菌剤15が完全に被覆されてしまい、抗菌
機能をほとんど発揮できなくなるという問題があった。
【0005】ここで、抗菌剤15が有機系である場合に
は揮発効果を有するので、直接菌と接触しなくても抗菌
効果はみられる。しかし、抗菌剤15は、有機系より無
機系の方が抗菌効果の持続性に優れているので、建材用
壁紙として使用する抗菌性印刷物10に用いる抗菌剤1
5としては、無機系である方が好ましい。しかし、抗菌
剤15が無機系である場合には抗菌剤15に直接菌が触
れなければ効果がでないので、シリコーンオイル16で
被覆されてしまうと抗菌効果はほとんどなくなってしま
う。したがって、本発明が解決しようとする課題は、無
機系抗菌剤を用いて、粘着テープの再剥離性や防汚性、
及び抗菌機能を確実に発揮できる抗菌性印刷物を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、基材上に少なくとも1層の印
刷層を設けるとともに、該印刷層上に、無機系抗菌粒子
を含有する透明のオーバープリント層を設けた抗菌性印
刷物において、前記オーバープリント層はシリコーン粒
子又はフッ素粒子を含有し、前記無機系抗菌粒子及び前
記シリコーン粒子又は前記フッ素粒子の平均粒径を前記
オーバープリント層の厚みより大きくしたことを特徴と
する。請求項2の発明は、請求項1に記載の抗菌性印刷
物において、前記シリコーン粒子又は前記フッ素粒子の
平均粒径を、前記無機系抗菌粒子の平均粒径より大きく
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、オーバープリント層上か
ら、無機系抗菌粒子及びシリコーン粒子又はフッ素粒子
の少なくとも一部が露出する。また、オーバープリント
層にはシリコーンオイルが含有されていないので、シリ
コーンオイルが浮上して無機系抗菌粒子の表面が覆われ
ることはない。したがって、シリコーン粒子又はフッ素
粒子による粘着テープの再剥離性や防汚性(汚れの落ち
易さ)、及び無機系抗菌粒子による表面の抗菌機能を、
確実に、かつ持続性をもって発揮することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
抗菌性印刷物20の層構成の一実施形態を示す断面図で
ある。この抗菌性印刷物20は、基材21上に、第1印
刷層22、第2印刷層23及びOPニス層24が順次積
層されたものである。基材21には、例えば坪量が25
0g/m 程度の石膏ボード用原紙(厚紙)や、化粧
紙(紙間強化紙)が用いられる。第1印刷層22は、本
実施形態では、その上層の第2印刷層23の絵柄等をよ
り原色で表現するために、例えば白色インキでベタ塗り
をし、下地(基材21)を隠蔽するための層である。第
2印刷層23は、第1印刷層22上に重ねて印刷され、
絵柄や模様を表現する層である。
【0009】OPニス層24は、一般にアクリルウレタ
ン系からなるものであり、アクリルポリオール等からな
る主剤、イソシアネート等からなる硬化剤に、無機系抗
菌粒子25及びシリコーン粒子26を含有している。す
なわち、本発明では、従来例で示したシリコーンオイル
の代わりにシリコーン粒子26を設けたものであって、
シリコーンオイルは含有されていない。なお、シリコー
ン粒子26に限らず、フッ素粒子であっても良い。
【0010】無機系抗菌粒子25は、表面に抗菌機能を
持たせるためのものであり、その平均粒径としては、例
えば3〜4μm程度のものである。また、その種類とし
ては、一般には銀系であるが、その他に亜鉛系等が挙げ
られる。シリコーン粒子26は、従来のシリコーンオイ
ルに対して設けられたものであり、撥水性及び潤滑性を
有し、表面の粘着テープの再剥離性及び防汚性等のため
に設けられる。この粒子の平均粒径としては、数μm、
例えば6μm前後であるのが好ましい。
【0011】なお、以上の無機系抗菌粒子25及びシリ
コーン粒子26の各平均粒径は、乾燥後のOPニス層2
4の厚みより大きいことが必要である。これにより、O
Pニス層24表面から無機系抗菌粒子25及びシリコー
ン粒子26の少なくとも一部が露出する。OPニス層2
4は、グラビア印刷等により第2印刷層23上に約5μ
m程度の厚みに塗工され、その後の溶剤の揮発により乾
燥時には1〜2μmとなる。また、シリコーン粒子26
の平均粒径が無機系抗菌粒子25の平均粒径より大きけ
れば、スリップ剤としての機能がより高まり、好まし
い。
【0012】以上の構成からなる抗菌性印刷物20で
は、表面から無機系抗菌粒子25及びシリコーン粒子2
6のいずれも露出しているので、従来例のようにその表
面が被覆されてしまうことはない。したがって、無機系
抗菌粒子25による抗菌効果及びシリコーン粒子26に
よる粘着テープの再剥離性及び防汚性を確実に、かつ持
続性をもって発揮できる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 (1)実施例1 a.基材21 石膏ボード用原紙(坪量250g/m ) b.第1印刷層22(白ベタ層) 版:120線/inch、ヘリオベタ版 インキ:D木目、白(東京インキ(株)) c.第2印刷層23(絵柄層) 版:150線/inch、ヘリオ版 インキ:DL木目(東京インキ(株)) d.OPニス層24 版:150線/inch、ヘリオベタ版 主剤(アクリルポリオール):KR−99(インテック
(株)) 100部 硬化剤(イソシアネート):UM(H)(インテック
(株)) 25部 無機系抗菌粒子25:バイオメッセンジャー(銀系、シ
ントーファイン(株)) 3〜5部 シリコーン粒子26:トスパール(東芝シリコーン
(株)) 10〜15部 粘度:18秒(ザーンカップ #3)
【0014】(2)実施例2 a.基材21 化粧紙(紙間強化紙)(坪量250g/m ) b.第1印刷層22(白ベタ層) 版:120線/inch、ヘリオベタ版 インキ:KL−HAT(樹脂 アクリル/硝化綿、イン
テック(株)) c.第2印刷層23(絵柄層) 版:150線/inch、ヘリオ版 インキ:DL木目(東京インキ(株)) d.OPニス層24 版:150線/inch、ヘリオベタ版 主剤(アクリルポリオール):KR−99(インテック
(株)) 100部 硬化剤(イソシアネート):UM(H)(インテック
(株)) 25部 無機系抗菌粒子25:バイオメッセンジャー(銀系、シ
ントーファイン(株)) 3〜5部 シリコーン粒子26:トスパール(東芝シリコーン
(株)) 10〜15部 粘度:18秒(ザーンカップ #3)
【0015】なお、上記実施例2のように基材21とし
て紙間強化紙を用いる場合には、紙間強化紙(基材2
1)と第1印刷層22との密着性の点から、紙間強化紙
上にアクリル系のプライマーを塗布することが好まし
い。以上の実施例1及び実施例2の抗菌性印刷物20を
製作したところ、粘着テープの再剥離性及び防汚性を保
持しつつ、十分な抗菌機能を発揮できた。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、オーバープリント層に
はシリコーンオイルが含有されていないので、シリコー
ンオイルにより無機系抗菌粒子が覆われることはなく、
シリコーン粒子又はフッ素粒子による粘着テープの再剥
離性や防汚性(汚れの落ち易さ)、及び無機系抗菌粒子
による表面の抗菌機能を、確実に、かつ持続性をもって
発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抗菌性印刷物の層構成の一実施形
態を示す断面図である。
【図2】従来の抗菌性印刷物の層構成の一例を示す断面
図である。
【図3】図2の抗菌性印刷物が経時変化した状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
20 抗菌性印刷物 21 基材 22 第1印刷層 23 第2印刷層 24 OPニス層 25 無機系抗菌粒子 26 シリコーン粒子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に少なくとも1層の印刷層を設け
    るとともに、該印刷層上に、無機系抗菌粒子を含有する
    透明のオーバープリント層を設けた抗菌性印刷物におい
    て、 前記オーバープリント層はシリコーン粒子又はフッ素粒
    子を含有し、前記無機系抗菌粒子及び前記シリコーン粒
    子又は前記フッ素粒子の平均粒径を前記オーバープリン
    ト層の厚みより大きくしたことを特徴とする抗菌性印刷
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の抗菌性印刷物におい
    て、 前記シリコーン粒子又は前記フッ素粒子の平均粒径を、
    前記無機系抗菌粒子の平均粒径より大きくしたことを特
    徴とする抗菌性印刷物。
JP10123170A 1998-05-06 1998-05-06 抗菌性印刷物 Pending JPH11314316A (ja)

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