JPH11314058A - 塗膜厚みの制御装置 - Google Patents
塗膜厚みの制御装置Info
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- JPH11314058A JPH11314058A JP12308198A JP12308198A JPH11314058A JP H11314058 A JPH11314058 A JP H11314058A JP 12308198 A JP12308198 A JP 12308198A JP 12308198 A JP12308198 A JP 12308198A JP H11314058 A JPH11314058 A JP H11314058A
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Abstract
な間隔にする。 【解決手段】本発明の塗膜厚みの制御装置は、プロセス
モデルを過去モデル係数および将来モデル係数というか
たちで予め求め設定しておいて、過去モデル係数および
将来モデル係数に従って、過去から将来の各制御周期で
の各ギャップ間隔変化に伴って生成される将来の塗膜厚
みを的確に予測算出した後、目標塗膜厚みと算出された
将来塗膜厚みとの差を縮めるのに最適な現在の制御周期
のギャップ間隔変化量を求め、これをギャップ操作信号
としてギャップ間隔可変機構8へ送出する構成を備え、
ギャップ操作によって生じる膜厚みの変化が膜厚検出器
9に到達する前に次々と短い制御周期で操作を行い、液
体送出用ギャップ6の間隔を短時間で適切な間隔に設定
する。
Description
に塗膜を連続的に形成する連続コーティング工程におけ
る塗膜の厚みを制御する塗膜厚みの制御装置に関する。
程では、図5に示すように、塗工装置50を用いて支持
基材である長尺シート51の表面に粘着剤膜(塗膜)Q
を連続的に形成している。塗工装置50では、長尺シー
ト51が裏面全体をバックアップロール52の表面に押
し付けるようにして巻回されながら、矢印RA,RBで
示す方向に連続的に搬送される。一方、バックアップロ
ール52の向い側にはコーティングロール53とメタリ
ングロール54とが、液体送出用ギャップ55を隔てて
対向して設置されているとともに、両ロール53,54
の後側に粘弾性を有する粘着剤液Sを溜めておく液溜部
56が設けられている。
装置50の液体送出用ギャップ55から粘着剤液Sがコ
ーティングロール53の表面上に先ず送り出される。コ
ーティングロール53の回転に伴って粘着剤液Sは、バ
ックアップロール52に支持された長尺シート51の表
面に転写された後、乾燥処理等を経て、長尺シート51
の表面に粘着剤膜Qが連続的に形成されてゆく。粘着剤
膜Qの厚みは塗工装置50の液体送出用ギャップ55の
間隔に大いに依存するので、ギャップ55の間隔が適切
でなければ、粘着剤膜Qの厚みが目標厚み通りにならな
いので、粘着剤膜Qの目標厚みに応じてギャップ55の
間隔を適切な間隔に設定する必要がある。
ギャップ55の間隔を変化させるギャップ間隔可変機構
57と、長尺シート51の表面に形成された粘着剤膜Q
の厚みを検出する塗膜厚み検出器58と、塗膜厚み検出
器58による粘着剤膜Qの検出厚みと予め設定する目標
厚みとの差(膜厚偏差)に応じてギャップ55の間隔を
調整するギャップ操作信号をギャップ間隔可変機構57
へ送出するギャップ制御部59を配設しておき、ギャッ
プ操作信号により液体送出用ギャップ55の間隔を変化
させるというギャップ調整操作によって、ギャップ55
を適切な間隔に設定している。
来の場合、ギャップ55を適切な間隔にするまでに非常
に時間がかかるという問題がある。従来の塗膜厚み制御
の場合、一旦、ギャップ調整操作を行うと、メタリング
ロール54の移動速度が遅かったり、ギャップ55の位
置と塗膜厚み検出器58との距離が長かったりして、ギ
ャップ操作信号の送出からギャップ55の間隔変化を経
て粘着剤膜Qの厚みの変化が塗膜厚み検出器58のとこ
ろに安定して現れるまでには長い時間(むだ時間)がか
かる(数十秒〜数分程度の時間がかかる)のであるが、
このむだ時間の間は次のギャップ調整操作を行うことが
出来ない。もし、粘着剤膜Qの厚みの変化が塗膜厚み検
出器58のところに安定して現れるまでに、次のギャッ
プ調整操作を無理に行うと、前回のギャップ調整操作の
結果が十分に反映されないことから、逆に過度に薄くな
ったり厚くなったりする。すなわち、従来の塗膜厚みの
制御装置の場合、ギャップ調整操作のむだ時間が非常に
長くなってしまうことから、ギャップ55が適切な間隔
となるまでに、長い時間がかからざるを得ないのであ
る。むだ時間が短い場合はPID制御でも可能である
が、むだ時間が余り長いとPID制御では不可能とな
る。
ィング工程において長尺シートの表面に粘弾性を有する
液体を連続的に送給する塗工装置の液体送出用ギャップ
を短時間で適切な間隔にすることができる塗膜厚みの制
御装置を提供することを課題とする。
め、本発明に係る塗膜厚みの制御装置は、連続的に搬送
される長尺シートの表面に粘弾性を有する液体を塗工装
置の液体送出用ギャップから連続的に送給し長尺シート
の表面に塗膜を連続的に形成する連続コーティング工程
における前記塗膜の厚みを制御する装置であって、前記
液体送出用ギャップの間隔を所定の制御周期で受けるギ
ャップ操作信号に従って変化させるギャップ間隔可変手
段と、長尺シートの表面に形成された塗膜の厚みを検出
する塗膜厚み検出手段と、過去の複数制御周期分のギャ
ップ間隔変化量を記憶するギャップ間隔変化履歴記憶手
段と、複数制御周期分の過去のギャップ間隔変化量に、
過去の複数制御周期分について単位量当たりのギャップ
間隔変化の塗膜の厚み変化への影響の度合いを予めモデ
ルとして求め設定してある過去モデル係数を乗算するこ
とにより、複数制御周期分の過去のギャップ間隔変化に
よって生じる将来の塗膜厚み変化量(第1塗膜厚み変化
量)を求出する第1塗膜厚み変化量求出手段と、現在か
ら将来にわたる複数制御周期分のギャップ間隔変化量
に、将来の複数制御周期分について単位量当たりのギャ
ップ間隔変化の塗膜の厚み変化への影響の度合いを予め
モデルとして求め設定してある将来モデル係数を乗算す
ることにより、現在から将来の複数制御周期分のギャッ
プ間隔変化量によって生じる将来の塗膜厚み変化量(第
2塗膜厚み変化量)を求める第2塗膜厚み変化量求出手
段と、第1塗膜厚み変化量と、第2塗膜厚み変化量と、
塗膜厚み検出手段による検出膜厚みとを、加算すること
により前記過去および将来の各制御周期における各ギャ
ップ間隔変化によって生成される将来の塗膜厚み(将来
塗膜厚み)を求める将来塗膜厚み求出手段と、目標塗膜
厚みと将来塗膜厚みとの差(膜厚み偏差)を求める膜厚
み偏差求出手段と、膜厚み偏差求出手段による膜厚み偏
差に基づき、現在から将来にわたる複数制御周期分の各
ギャップ間隔変化量を求めるとともに、現在の制御周期
におけるギャップ間隔変化量を目標塗膜厚みと将来塗膜
厚みの差を縮めるのに最も適したギャップ操作信号とし
てギャップ間隔可変手段へ送出するギャップ間隔変化量
求出手段と、を設けたことを特徴とする。
用について説明する。本発明によって塗膜厚みを制御す
る場合、塗工装置の液体送出用ギャップからは連続的に
搬送される長尺シートの表面に粘弾性を有する液体が連
続的に送給されて長尺シートの表面に塗膜が連続的に形
成されてゆくと同時に、液体送出用ギャップの先に設け
られている塗膜厚み検出手段により長尺シートの表面に
形成された塗膜の厚みが検出される。本発明の場合も、
塗膜の厚みが液体送出用ギャップの間隔に大いに依存す
るので、ギャップ間隔可変手段が、以下のようにギャッ
プ操作信号を所定の制御周期で受け、液体送出用ギャッ
プの間隔を変化させて短時間で適切な間隔に設定するこ
とにより、正確な塗膜厚みの制御を速やかに実行するこ
とになる。
について単位量当たりのギャップ間隔変化の塗膜の厚み
変化への影響の度合いを予めモデルとして求め設定して
ある過去モデル係数、および、現在から将来にわたる複
数制御周期分について単位量当たりのギャップ間隔変化
の塗膜の厚み変化への影響の度合いを予めモデルとして
求め設定してある将来モデル係数に従って、過去および
現在から将来の各制御周期における各ギャップ間隔変化
に伴って生成される将来の塗膜厚み(将来塗膜厚み)が
的確に予測算出され、さらに目標塗膜厚みと算出された
将来塗膜厚みとの差を縮めるのに最適な現在の制御周期
のギャップ間隔変化量が求められて、これがギャップ操
作信号としてギャップ間隔可変手段へ送出される。つま
り、本発明の場合、プロセスモデルを過去モデル係数お
よび将来モデル係数という形で求めて設定しておき、ギ
ャップ操作によって生じる膜厚みの変化が塗膜厚み検出
手段に到達する以前に、プロセスモデルに従って的確に
予測算出して次々とギャップ操作を行って、ギャップ調
整操作の制御周期を短くしている結果、液体送出用ギャ
ップの間隔を短時間で適切な間隔に設定することができ
るのである。
を参照しながら説明する。図1は実施例に係る塗膜厚み
の制御装置が用いられている連続コーティングシステム
の全体構成を示すブロック図である。
下、適宜「システム」と略記)は、図1に示すように、
トップフィードリバース式の塗工装置1を用いて粘着テ
ープや粘着シートの薄い支持基材である長尺シート2の
表面に粘着剤膜Qを連続的に形成するシステムである。
塗工装置1では、長尺シート2が裏面全体を金属製のバ
ックアップロール3の表面に押し付けるようにして巻回
されながら、矢印RA,RBで示す方向に連続的に搬送
される。具体的な薄手支持基材用の長尺シート2として
は、プラスチックフィルムや紙あるいは金属箔などが挙
げられる。
の向い側には金属製のコーティングロール4とメタリン
グロール5とが、液体送出用ギャップ6を隔てて上下に
向き合う状態で設置されているとともに、両ロール4,
5の後側に粘着剤液Sを溜めておく液溜部7が設けられ
ている。液溜部7の中の粘着剤液Sは粘弾性を有する液
体である。具体的な粘着剤としては、ゴム系粘着剤、ア
クリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられ
る。また、塗工装置1では、コーティングロール4とメ
タリングロール5の軸芯間距離を変化させることにより
液体送出用ギャップ6の間隔を調整するギャップ間隔可
変機構8が設けられている。実施例の塗工装置1の場
合、所定の制御周期で受けるギャップ操作信号に従って
ギャップ間隔可変機構8が、メタリングロール5を上方
または下方に移動させてコーティングロール4とメタリ
ングロール5の軸芯間距離を変えるのに伴って、液体送
出用ギャップ6の間隔が変化する構成となっている。
ト2の表面に形成された粘着剤膜Qの厚みを測定する膜
厚検出器9が、バックアップロール3の後段に設置され
ている乾燥部(図示省略)の先に設けられている。具体
的な膜厚検出器9としては、長尺シート2が近赤外線領
域にて粘着剤膜と異なったスペクトル分布を示し、かつ
使用近赤外線波長での過度の減衰が認められない場合、
近赤外線式の膜厚検出器が適当である。近赤外線式の膜
厚検出器は、照射した測定光の反射光あるいは透過光の
スペクトル分布の変化に基づいて、粘着剤膜Qの厚みだ
けを測定できるからである。
は測定が不適切な場合は、ベータ線式やγ線式あるいは
レーザ式の膜厚検出器が適当である。これらの検出器の
場合、長尺シート2の厚みも含めた測定結果となるの
で、粘着剤膜Qを形成する前の長尺シート2のみの厚み
を別途に測定し、膜厚検出器9の測定結果から長尺シー
ト2の厚みを差し引いて粘着剤膜Qの厚みを求める過程
が必要となる。以下、実施例のシステムでは、膜厚検出
器9が近赤外線式の膜厚検出器であって粘着剤膜Qの厚
みだけが直に膜厚検出器9によって得られるものとして
説明する。
御周期で与えられるギャップ操作信号を作成するための
構成に関しての説明を行う。先ず、ギャップ操作信号の
作成に使われるマトリクス形式の二つの係数、すなわ
ち、過去のS制御周期分について単位量当たりのギャッ
プ間隔変化の塗膜の厚み変化への影響の度合いを予めモ
デルとして求め設定してある過去モデル係数A 0 と、将
来のP制御周期分について単位量当たりのギャップ間隔
変化の塗膜の厚み変化への影響の度合いを予めモデルと
して求め設定してある将来モデル係数Aについて説明す
る。図1のシステムにおいては、図2に示すように、今
現在の制御周期で液体送出用ギャップ6に与えた単位量
当たりのステップ状ギャップ間隔変化によって、将来の
第P制御周期までの各制御周期において膜厚検出器9の
位置に現れる各塗膜厚み変化を実験で求める。いわゆる
プロセスモデルを予め実際のシステムについて計測する
のである。なお、図2において、a1 :第1制御周期で
膜厚検出器9の位置に現れる塗膜厚み変化,a2 :第1
制御周期より1周期先の第2制御周期で膜厚検出器9の
位置に現れる塗膜厚み変化,…,aM :第1制御周期か
ら(M−1)周期先の第M制御周期で膜厚検出器9の位
置に現れる塗膜厚み変化,…をそれぞれ示している。そ
して、求めたプロセスモデルのデータを用いて、(1)
式の過去モデル係数A0 、および、(2)式の将来モデ
ル係数Aを設定する。
で単位量当たりのギャップ変化を行ったけれども、塗膜
厚み変化への影響が膜厚検出器9の位置に未だ現れては
いないギャップ変化の将来への影響の程度を意味する。
この過去モデル係数A0 は過去モデル係数乗算部12に
設定されている。
たる制御周期で行う単位量当たりのギャップ変化による
塗膜厚み変化への影響の程度を意味する。この将来モデ
ル係数Aは将来モデル係数乗算部14に設定されてい
る。
示すように、S個の制御周期分の過去の各ギャップ間隔
変化量Δuを記憶するギャップ間隔履歴記憶部11と過
去のギャップ間隔変化量Δuに過去モデル係数A0 を乗
算する過去モデル係数乗算部(第1塗膜厚み変化量求出
手段)12が設けられていて、過去モデル係数乗算部1
2から複数制御周期分の過去のギャップ間隔変化によっ
て生じる将来の塗膜厚み変化量(第1塗膜厚み変化量)
ΔY0 (=A0 ・Δu)が出力されるよう構成されてい
る。なお、最初のΔY0 を算出する時のΔuの初期値
は、過去のギャップ間隔変化が全く起きていないことか
らΔu-1, Δu-2, …,Δu-Sが全て0の零行列であ
る。
示される目標塗膜厚みYSVHTを設定する目標厚み設定部
10が設けられている。目標塗膜厚みYSVHTの各目標塗
膜厚みySV1,ySV2,…, ySVp には現在より将来の目標
塗膜厚みが経時的に設定されることになる。目標塗膜厚
みが常に同一の場合は、各目標塗膜厚みySV1,ySV2,…
, ySVp は全て同じ値となり、目標塗膜厚みが時間的に
変化する場合は、各目標塗膜厚みySV1,ySV2,…, y
SVp は変化に応じた値となる。
うに、(5)式に示すように、目標塗膜厚みと将来塗膜
厚みの差に従って現在から将来の制御周期における各ギ
ャップ間隔変化量ΔuHTを求めるとともに、現在の制御
周期におけるギャップ間隔変化量u0 を目標塗膜厚みと
将来塗膜厚みの差を縮めるのに最も適したギャップ操作
信号としてギャップ間隔可変機構8へ送出するギャップ
間隔変化量求出部13と、ギャップ間隔変化量ΔuHTに
将来モデル係数Aを乗算する将来モデル係数乗算部(第
1塗膜厚み変化量求出手段)14が設けられていて、将
来モデル係数乗算部14からギャップ間隔変化量ΔuHT
によって生じる将来の塗膜厚み変化量(第2塗膜厚み変
化量)ΔY(=A・ΔuHT)が出力されるよう構成され
ている。なお、最初のΔYを算出する時のΔuの初期値
は、Δu0,Δu1,Δu2,…,Δu M が全て0の零行列で
ある。
厚み変化量ΔY0 と、第2塗膜厚み変化量ΔYと、
(6)式に示すように、膜厚検出器9により検出された
検出膜厚みYPVの3者を加算することにより、(7)式
に示すように、過去から将来までの各制御周期における
各ギャップ間隔変化によって生成される将来の塗膜厚み
(将来塗膜厚み)YPVHT=(ΔY0 +ΔY+YPV)を求
める将来塗膜厚み求出部15と、目標塗膜厚みと将来塗
膜厚みとの差(膜厚み偏差=YSVHT−YPVHT)を求める
膜厚み偏差求出部16が設けられている。過去モデル係
数A0 では現在の予測値が差し引かれており、将来塗膜
厚みYPV HTの算出過程では、その代わりに、現在の予測
値に相当する検出膜厚みYPVを加えている。
求出部16から出力される膜厚み偏差(YSVHT−
YPVHT)に基づき、(8)式に従って現在から将来の第
M制御周期までの各ギャップ間隔変化量ΔuHTを求める
構成となっている。 ΔuHT=(AT ・X・A+1−X)-1・AT ・X・(YSVHT−YPVHT)…(8) 但し:Xは0≦X≦1の値をとるチューニング係数であ
って、最終的に制御の強弱調整用のパラメータである。
(5)式のギャップ間隔変化量ΔuHTを将来モデル係数
乗算部14へ送るとともに、今現在の制御周期における
ギャップ間隔変化量u0 をギャップ間隔可変機構8とギ
ャップ間隔変化履歴記憶部11の両方へ送出する。な
お、実施例の塗膜厚みの制御装置の場合、過去モデル係
数乗算部12、ギャップ間隔変化量求出部13、将来モ
デル係数乗算部14、将来塗膜厚み求出部15や、膜厚
み偏差求出部16は、コンピュータ(中央演算処理部)
および制御プログラムを中心に構成されるものである。
ーティングシステムを稼働させた時の粘着剤膜厚みの制
御動作を、図3のフローチャートを参照しながら説明す
る。図3は実施例の塗膜厚みの制御装置による粘着剤膜
厚みの制御の流れを示すフローチャートである。 〔ステップS1〕先ず長尺シート2を走行させるととも
に液体送出用ギャップ6の間隔を適当に設定し液溜部7
の中の粘着剤液Sを長尺シート2の表面に供給し、膜厚
検出器9による粘着剤膜Qの厚み測定が始まり、測定結
果である検出膜厚みYPVが将来膜厚み求出部15へ出力
される。
2により第1塗膜厚み変化量ΔY0 (=A0 ・Δu)が
算出され、将来膜厚み求出部15へ出力される。なお、
ギャップ間隔変化履歴記憶部11には未だ何も記憶され
ていないので、最初の乗算時のΔuは初期値の零行列で
ある。
4により第2塗膜厚み変化量ΔY(=A・ΔuHT)が算
出され、将来膜厚み求出部15へ出力される。なお、最
初の乗算時のΔuHTも初期値の零行列である。
より〔第1塗膜厚み変化量ΔY0 +第1塗膜厚み変化量
ΔY+検出膜厚みYPV〕なる演算が行われ、将来塗膜厚
みYPV HTが求められ、膜厚み偏差求出部16へ出力され
る。
より、目標塗膜厚みYSVHTと将来塗膜厚みYPVHTの差、
すなわち膜厚み偏差(YSVHT−YPVHT)が求められてギ
ャップ間隔変化量求出部13へ送られる。
部13により、前記(8)式の演算が行われ、ギャップ
間隔変化量ΔuHTが求出される。
変化量ΔuHTの中の今現在の制御周期におけるギャップ
間隔変化量u0 はギャップ間隔可変機構8とギャップ間
隔変化履歴記憶部11へそれぞれ送られる。したがっ
て、ΔuおよびΔuHTは初期値から次の制御周期のため
の値に変化することになる。
は受け取ったギャップ間隔変化量u0に応じて液体送出
用ギャップ6の間隔を変化させる。液体送出用ギャップ
6の間隔変化により膜厚みが変わることになる。
ぎり、ステップS2に戻って以下のステップが繰り返さ
れて、塗膜厚みの制御が継続されることになる。もちろ
ん、液体送出用ギャップ6の間隔変化による膜厚み変動
が膜厚検出器9の位置に現れる前に次々と操作が繰り返
されるように短い制御周期が設定されているので、塗工
装置1の液体送出用ギャップ6を短時間で適切な間隔に
設定することができることは言うまでもない。システム
の稼働が停止される場合、塗膜厚みの制御も終了するこ
とになる。
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)本発明の塗膜厚みの制御装置は、図1に示す塗工
装置1に限らず、図4に示すようなメタリングロールの
無い塗工装置の場合にも適用することが可能である。図
4の塗工装置では、コーティングロール4を上方または
下方に移動させてギャップ6の間隔を変化させる構成と
なる。あるいは、図1において、メタリングロールの代
わりにブレード(刃)が用いられている塗工装置の場合
にも、本発明を適用することができる。この塗工装置で
は、ブレードを上方または下方に移動させてギャップの
間隔を変化させることになる。
対象の膜は粘着剤液に限らない。例えば、塗料膜など粘
弾性を有する液体により形成される塗膜であれば、本発
明の制御対象となり得る。
部の後に設けられていたが、膜厚検出器9を設置する位
置は特定の位置に限られるものではない。
の制御装置によれば、過去の複数周期分について単位量
当たりのギャップ間隔変化の塗膜の厚み変化への影響の
度合いを予めモデルとして求め設定してある過去モデル
係数、および、将来の複数制御周期分について単位量当
たりのギャップ間隔変化の塗膜の厚み変化への影響の度
合いを予めモデルとして求め設定してある将来モデル係
数に従って、過去から将来にわたる各制御周期における
各ギャップ間隔変化に伴って生成される将来の塗膜厚み
(将来塗膜厚み)が的確に予測算出され、さらに目標塗
膜厚みと算出された将来塗膜厚みとの差を縮めるのに最
適な現在の制御周期のギャップ間隔変化量が求められ
て、これがギャップ操作信号としてギャップ間隔可変手
段へ送出される構成となっているので、ギャップ操作に
よって生じる膜厚みの変化が塗膜厚み検出手段に到達す
る以前に的確に予測算出され、短い制御周期で次々とギ
ャップ操作が行われる結果、液体送出用ギャップの間隔
を短時間で適切な間隔に設定することができる。
コーティングシステムの全体構成を示すブロック図であ
る。
出用ギャップの間隔変化による塗膜厚み変化への影響
(プロセスモデル)を示すグラフである。
みの制御の流れを示すフローチャートである。
とができる他の塗工装置の要部構成を示す概略図であ
る。
連続コーティングシステムの要部構成を示す概略図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】連続的に搬送される長尺シートの表面に粘
弾性を有する液体を塗工装置の液体送出用ギャップから
連続的に送給し長尺シートの表面に塗膜を連続的に形成
する連続コーティング工程における前記塗膜の厚みを制
御する装置であって、 前記液体送出用ギャップの間隔を所定の制御周期で受け
るギャップ操作信号に従って変化させるギャップ間隔可
変手段と、 長尺シートの表面に形成された塗膜の厚みを検出する塗
膜厚み検出手段と、 過去の複数制御周期分のギャップ間隔変化量を記憶する
ギャップ間隔変化履歴記憶手段と、 複数制御周期分の過去のギャップ間隔変化量に、過去の
複数制御周期分について単位量当たりのギャップ間隔変
化の塗膜の厚み変化への影響の度合いを予めモデルとし
て求め設定してある過去モデル係数を乗算することによ
り、複数制御周期分の過去のギャップ間隔変化によって
生じる将来の塗膜厚み変化量(第1塗膜厚み変化量)を
求出する第1塗膜厚み変化量求出手段と、 現在から将来にわたる複数制御周期分のギャップ間隔変
化量に、将来の複数制御周期分について単位量当たりの
ギャップ間隔変化の塗膜の厚み変化への影響の度合いを
予めモデルとして求め設定してある将来モデル係数を乗
算することにより、現在から将来の複数制御周期分のギ
ャップ間隔変化量によって生じる将来の塗膜厚み変化量
(第2塗膜厚み変化量)を求める第2塗膜厚み変化量求
出手段と、 第1塗膜厚み変化量と、第2塗膜厚み変化量と、塗膜厚
み検出手段による検出膜厚みとを、加算することにより
前記過去および将来の各制御周期における各ギャップ間
隔変化によって生成される将来の塗膜厚み(将来塗膜厚
み)を求める将来塗膜厚み求出手段と、 目標塗膜厚みと将来塗膜厚みとの差(膜厚み偏差)を求
める膜厚み偏差求出手段と、 膜厚み偏差求出手段による膜厚み偏差に基づき、現在か
ら将来にわたる複数制御周期分の各ギャップ間隔変化量
を求めるとともに、現在の制御周期におけるギャップ間
隔変化量を目標塗膜厚みと将来塗膜厚みの差を縮めるの
に最も適したギャップ操作信号としてギャップ間隔可変
手段へ送出するギャップ間隔変化量求出手段と、 を設けたことを特徴とする塗膜厚みの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12308198A JP3659292B2 (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 塗膜厚みの制御方法および塗膜厚みの制御装置並びにこの方法を用いて製造した粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12308198A JP3659292B2 (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 塗膜厚みの制御方法および塗膜厚みの制御装置並びにこの方法を用いて製造した粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11314058A true JPH11314058A (ja) | 1999-11-16 |
JP3659292B2 JP3659292B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=14851734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12308198A Expired - Lifetime JP3659292B2 (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 塗膜厚みの制御方法および塗膜厚みの制御装置並びにこの方法を用いて製造した粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3659292B2 (ja) |
Cited By (7)
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