JPH11313824A - 三次元画像処理装置 - Google Patents

三次元画像処理装置

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JPH11313824A
JPH11313824A JP10123277A JP12327798A JPH11313824A JP H11313824 A JPH11313824 A JP H11313824A JP 10123277 A JP10123277 A JP 10123277A JP 12327798 A JP12327798 A JP 12327798A JP H11313824 A JPH11313824 A JP H11313824A
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value calculation
scanning
scanning surface
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Takeshi Mochizuki
剛 望月
Mutsuhiro Akaha
睦弘 赤羽
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元投影画像を表示する装置において、表
示対象の三次元空間に対して複数の視点を設定できるよ
うにし、かつ処理時間を短縮する。 【解決手段】 三次元ボクセル空間100は、複数の走
査面Sで構成される。各走査面Sは超音波ビームを走査
することによって形成される。Y方向ボクセル演算部2
0は、超音波ビーム方向でY方向に沿ってデータの時系
列順でボクセル演算を実行する。X方向ボクセル演算部
28は、走査面上におけるビーム走査方向であるX方向
に沿ってデータ並び順でボクセル演算を実行する。Z方
向ボクセル演算部30は、各走査面を貫通する走査面の
整列方向であるZ方向に沿って各アドレスごとにボクセ
ル演算を実行する。これらの3つのボクセル演算により
第1画像102、第2画像104及び第3画像106が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三次元画像処理装置
に関し、特に、三次元投影画像を形成する超音波診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】三次元画像を構成する方法
として、ボリューム・レンダリング(Volume Renderrin
g)法が知られている。この方法は各種の投影法を包含
するものである。例えば、三次元ボクセル空間(データ
取込空間)に対して複数の視線(レイ)を設定し、各視
線上において所定のデータ演算を逐次的に実行し、最終
的な演算結果をスクリーン上の対応点に表すという投影
法もボリューム・レンダリング法の1つである。視線上
に沿った逐次演算手法としては、例えば不透明度などの
概念を利用した手法、最大値を探索する手法、最小値を
探索する手法、データを積算する手法、などの各種の手
法が提案されている。
【0003】従来の三次元画像処理装置、特に従来の三
次元超音波診断装置において、上述のボリューム・レン
ダリング法を実現しようとする場合、三次元データ取込
空間内のすべての各データ(ボクセル値)は、三次元デ
ータメモリへいったん格納される。そして、各視線上に
沿って各データが個別的に読み出され、上述のような演
算が実行される。従って、視線上のエコーデータを特定
するために、複雑な座標計算が必要であり、画像形成ま
でに多くの時間を要するという問題があった。もちろ
ん、高速のメモリやCPUを使用すれば処理時間を短縮
できるが、その場合には装置のコストが上昇してしまう
という問題があった。
【0004】そこで、本願出願人は、特願平10−33
538号で処理時間を大幅に削減できる三次元画像処理
装置を提案している。かかる装置においては、超音波ビ
ームのビーム方向に沿って各エコーデータ(ボクセル)
の演算が逐次的に行われ、すなわち、データの時系列順
でその取込タイミングに同期して画素値演算を逐次実行
していくものであるため、ほぼリアルタイムでボリュー
ムレンダリング演算を実現することが可能である。
【0005】しかしながら、その場合においては、視点
が超音波探触子の送受波原点に固定されるため、視点を
変えて対象物体の三次元投影像を見たいという要求を満
たすことはできなかった。疾病診断に当たって、臓器を
複数の角度から投影画像として観察できればより疾病診
断精度を向上できる。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、計測されたデータを利用して
ボリューム・リンダリング法により三次元画像を構成す
る場合に、その処理時間を短縮するとともに、複数の視
点を設定できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、走査面位置をシフトさせながら、
ビーム走査により走査面を形成する送受波手段と、前記
走査面の形成順序に従って、走査面上の各アドレスごと
に、前回の画素値演算結果と今回取得されたデータとを
利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する演算手段
と、前記各アドレスごとの最終画素値演算結果を利用し
て構成される三次元投影画像を表示する表示手段と、を
含み、前記複数の走査面にわたる各アドレスごとのデー
タ列に対し、その時系列順で画素値演算が実行されるこ
とを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、三次元データ取込空間
(ボクセル空間)を構成する複数の走査面にわたって、
それらを貫通する複数の視線が走査面上のアドレス単位
で設定される。そして、各視線上のデータ列に対して、
その時系列順で画素値演算が行われる。各画素値演算に
当たっては、前回の画素値演算結果と今回取得されたデ
ータとが利用される。すなわち、すべてのデータの取得
後に一括演算を行う必要はなく、個々のデータの取得時
に逐次的に画素値演算を進行させることができる。ま
た、複数の走査面間において同じアドレスのデータ列を
視線上のデータ列とみなしたので、視線設定に当たって
特別なアドレス計算を行う必要がなく、迅速な処理を達
成できる。よって、データ取込タイミングに同期して実
質的に実時間で画像処理を行える利点がある。
【0009】上記の画素値演算は、走査面上の全データ
が取り込まれた後に各アドレス単位で開始されるように
してもよいが、データが得られたアドレスから順次開始
するようにしてもよい。いずれにしても、ボクセル空間
内のすべてのデータの取込を待って演算を開始するので
はないので、三次元投影画像の形成時間を短縮できる。
特に、各走査面の処理に当たって、データが得られたア
ドレスから画素値演算を開始させれば、より迅速な処理
を達成できる。
【0010】上記の画素値演算としては、視線上に沿っ
て逐次的に画素値演算を行う各種の手法を適用できる。
例えば、不透明度などを利用した手法、最大値を検索す
る手法、最小値を検索する手法、積算を行う手法など各
種の手法を適用できる。
【0011】画素値演算の終了条件としては適宜設定可
能であり、例えば最終走査面まで画素値演算が進行した
時点で画素値演算を終了させるようにしてもよく、ある
いは、所定の条件を満たした時点で画素値演算を終了さ
せるようにしてもよい。それらの場合、各アドレスごと
に異なるタイミングで画素値演算が終了してもよく、あ
るいは同じタイミングで(同じ走査面上で)画素値演算
が終了してもよい。
【0012】本発明の好適な態様では、前記走査面上の
各アドレスに対応した記憶領域を有し、前記演算手段で
演算された画素値演算結果が前記前回の画素値演算結果
として格納される第1フレームメモリを含み、前記画素
値演算の実行ごとに前記第1フレームメモリが再帰的に
利用される。
【0013】上記構成によれば、ボクセル空間を構成す
るすべてのデータを格納する従来の記憶手段に代えて、
1フレーム分の画素値演算結果を格納しておくフレーム
メモリを利用できる。よって、その面でのコストダウン
を図ることができる。
【0014】本発明の好適な態様では、前記走査面の各
アドレスに対応した記憶領域を有し、前記演算手段の演
算で利用されるパラメータが格納される第2フレームメ
モリを含む。すなわち、上記の画素値演算結果の他に、
他の情報を格納しておく必要がある場合には第2フレー
ムメモリを設け、それを再帰的に利用すればよい。
【0015】(2)本発明の好適な態様では、前記画素
値演算手段は、各データごとに、 COUTi=(1−αi)CINi+αi・ei ・・・(1) の計算を実行する。ここでは、i番目の走査面における
データがeiで表され、重み付け値としての不透明度が
αiで表され、前回の画素値演算結果がCINiで表され、
今回の画素値演算結果がCOUTiで表されている。ただ
し、前回の画素値演算結果(前データの出力光量)は、
以下のように、今回の画素値演算における入力光量に相
当する。
【0016】 CINi=COUTi-1 ・・・(2) 画素値演算の終了条件として、例えば、最終の走査面ま
で画素値演算が進行した場合(第1条件)、不透明度α
の積算値が1に到達した場合(第2条件)などをあげる
ことができ、望ましくは、それらのいずれかの条件が満
たされた場合に画素値演算を終了させる。
【0017】画素値演算が終了した時点の画素値は、ス
クリーン上における当該視線に対応する画素の画素値P
(x,y)として以下のように決定される。ここで、
x,yはスクリーン上のアドレスを示すものとする。
【0018】 P(x,y)=COUTlast ・・・(3) よって、各視線上において、上記の画素値演算を進行さ
せれば、各視線ごとに画素値を決定でき、それらによっ
て三次元投影画像が構成される。
【0019】(3)上記目的を達成するために、本発明
は、走査面位置をシフトさせながら、ビーム走査により
走査面を形成する送受波手段と、前記走査面を構成する
各ビームごとに、データの時系列順に従って、前回の画
素値演算結果と今回取得されたデータとを利用して所定
の画素値演算を繰り返し実行する第1演算手段と、前記
走査面の形成順序に従って、走査面上の各アドレスごと
に、前回の画素値演算結果と今回取得されたデータとを
利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する第2演算
手段と、前記第1演算手段の演算結果を利用して構成さ
れる第1三次元投影画像と、前記第2演算手段の演算結
果を利用して構成される第2三次元投影画像と、を一緒
に表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、第1演算手段によって
ビーム方向と視線方向とを一致させた画素値演算が行わ
れ、第2演算手段によって走査面の整列方向と視線方向
とを一致させた画素演算が行われる。そして、第1三次
元投影画像と第2三次元投影画像が一緒に表示される。
よって、2つの視点によってボクセル空間を投影像とし
て観察でき、特に医療診断において有用な情報を提供で
きる。すなわち、例えば癌組織を上面及び正面から投影
像として観察することなどが可能となり、より疾病診断
を的確に行えるという利点がある。
【0021】(4)上記目的を達成するために、本発明
は、走査面位置をシフトさせながら、ビーム走査により
走査面を形成する送受波手段と、前記走査面の形成順序
に従って、走査面上の各深さのデータ列ごとに、そのデ
ータ並び順で、前回の画素値演算結果と当該データとを
利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する演算手段
と、前記演算手段の演算結果を利用して構成される三次
元投影画像を表示する表示手段と、を含み、各深さのデ
ータ列ごとにそのデータ並び順で画素値演算が実行され
ることを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、走査面上における各深
さのデータ列に沿って画素値演算が行われ、それを走査
面ごとに繰り返すことによって、最終的に三次元投影画
像を構成できる。よって、上記構成によれば、ボクセル
空間を構成するすべてのデータをいったん三次元データ
メモリに格納し、その上で視線上のデータを特定しつつ
画素値演算を行っていく必要がなくなり、走査面単位で
画素値演算を進行させることができるので、画像形成に
係る時間を短くできる。また、同じ深さのデータを取り
出すので視線計算に関わる複雑な計算が不要となり、そ
の意味においても処理時間を短縮できる。
【0023】(5)上記目的を達成するために、本発明
は、走査面位置をシフトさせながら、ビーム走査により
走査面を形成する送受波手段と、前記走査面を構成する
各ビームごとに、データの時系列順に従って、前回の画
素値演算結果と今回取得されたデータとを利用して所定
の画素値演算を繰り返し実行する第1演算手段と、前記
走査面の形成順序に従って、走査面上の各アドレスごと
に、前回の画素値演算結果と今回取得されたデータとを
利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する第2演算
手段と、前記走査面の形成順序に従って、走査面上の各
深さのデータ列ごとに、そのデータ並び順で、前回の画
素値演算結果と当該データとを利用して所定の画素値演
算を繰り返し実行する第3演算手段と、前記第1演算手
段の演算結果を利用して構成される第1三次元投影画像
と、前記第2演算手段の演算結果を利用して構成される
第2三次元投影画像と、前記第3演算手段の演算結果を
利用して構成される第3三次元投影画像と、を一緒に表
示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0024】本発明の好適な態様では、前記第1演算手
段、前記第2演算手段及び前記第3演算手段が並列的に
動作する。
【0025】(6)複雑なハードウエアおよびソフトウ
エアを要することなく三次元投影像を形成するために
は、データ配列に従って画素値演算を順次実行すればよ
い。その場合には、上述したように、データ取込座標系
におけるX(走査方向),Y(ビーム方向),Z(走査
面の形成方向)のいずれか1又は複数の方向に沿って画
素値演算を行えばよく、あるいは、表示座標系における
X’(水平方向),Y’(垂直方向),Z’(奥行き方
向)のいずれか1又は複数の方向に沿って画素値演算を
行うこともできる。
【0026】かかる原理に基づいて、本発明は、走査面
位置をシフトさせながら、ビーム走査により走査面を形
成する送受波手段と、前記走査面ごとにデータ配列変換
を実行し、表示座標系に従ったデータ配列を順次形成す
る座標変換手段と、前記データ配列の形成順序に従っ
て、表示座標系上の各アドレスごとに、前回の画素値演
算結果と今回取得されたデータとを利用して所定の画素
値演算を繰り返し実行する演算手段と、前記各アドレス
ごとの最終画素値演算結果を利用して構成される三次元
投影画像を表示する表示手段と、を含み、前記複数のデ
ータ配列にわたる前記表示座標系上の各アドレスごとの
データ列に対し、その時系列順で画素値演算が実行され
ることを特徴とする。
【0027】上記構成によれば、座標変換後において、
データ配列(イメージプレーン)上の各座標で、各デー
タ配列の形成ごとに画素値演算が順次実行される。そし
て、最終的に三次元投影画像が表示される。よって、従
来装置でも存在するデジタルスキャンコンバータなどを
利用して座標変換を行われ、その後に三次元投影画像を
簡単に構成できる。
【0028】また、上記目的を達成するために、本発明
は、走査面位置をシフトさせながら、ビーム走査により
走査面を形成する送受波手段と、前記走査面ごとにデー
タ配列変換を実行し、表示座標系に従ったデータ配列を
順次形成する座標変換手段と、前記データ配列の形成順
序に従って、水平方向又は垂直方向に沿ったデータ列ご
とに、そのデータ並び順で、前回の画素値演算結果と今
回取得されたデータとを利用して所定の画素値演算を繰
り返し実行する演算手段と、前記演算手段の演算結果を
利用して構成される三次元投影画像を表示する表示手段
と、を含むことを特徴とする。
【0029】上記構成によれば、座標変換後の水平方向
及び垂直方向に画素値演算が行われ、上記同様に複雑な
視線計算が不要となる。
【0030】本発明の好適な態様では、前記座標変換後
のデータ配列で各データが格納されるフレームメモリを
有し、前記フレームメモリがデータ配列単位で再帰的に
利用される。
【0031】また、上記目的を達成するために、本発明
は、走査面位置をシフトさせながら、ビーム走査により
走査面を形成する送受波手段と、前記走査面ごとにデー
タ配列変換を実行し、表示座標系に従ったデータ配列を
順次形成する座標変換手段と、前記データ配列の形成順
序に従って、水平方向又は垂直方向に沿ったデータ列ご
とに、そのデータ並び順で、前回の画素値演算結果と今
回取得されたデータとを利用して所定の画素値演算を繰
り返し実行する第1演算手段と、前記データ配列の形成
順序に従って、表示座標系上の各アドレスごとに、前回
の画素値演算結果と今回取得されたデータとを利用して
所定の画素値演算を繰り返し実行する第2演算手段と、
前記第1演算手段による演算結果を利用して構成される
第1三次元投影画像と前記第2演算手段による演算結果
を利用して構成される第2三次元投影画像とを一緒に表
示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0033】図1には、本発明に係る三次元画像処理装
置の好適な実施形態が示されており、図1はその全体構
成を示すブロック図である。この三次元画像処理装置
は、超音波の送受波により被検体内に設定されるエコー
データ取込領域の三次元投影画像を形成する装置であ
る。
【0034】図1において、三次元エコーデータ取込用
超音波探触子10は、アレイ振動子12及び機械走査機
構14で構成される。アレイ振動子12は、複数の振動
素子を含むものであり、そのアレイ振動子12を電子走
査することによって超音波ビームがスキャンされる。機
械走査機構14は、アレイ振動子12を、走査面と直交
する方向に機械的に走査する機構である。すなわち、超
音波ビームの電子走査により走査面が形成され、その走
査面を機械走査によって移動走査させることにより三次
元エコーデータ取込空間を形成できる。三次元エコーデ
ータは画像処理の面からボクセル値として捉えることが
でき、三次元エコーデータ取込空間はボクセル空間を構
成するものである。
【0035】なお、アレイ振動子12としてはリニア型
のアレイ振動子あるいはコンベックス型のアレイ振動子
を利用できる。また、電子走査方式としては、電子リニ
ア走査方式あるいは電子セクタ走査方式などを適用可能
である。機械走査方式としては、直線的に走査面を走査
させる方式の他、円弧状に走査面を揺動走査する方式な
どを適用可能である。何れの方式においても本発明を適
用可能である。
【0036】走査制御部16は電子走査及び機械走査を
制御する手段として機能するものである。電子走査は送
受信部18により実行されている。すなわち、この送受
信部18は送信ビーム及び受信ビームの形成機能を有し
ており、アレイ振動子12に対して所定の送信信号を供
給すると共に、アレイ振動子12からの受信信号の処理
を行っている。ちなみに、機械走査機構14には機械走
査位置を検出するセンサが設けられ、そのセンサからの
信号が走査制御部16に送られている。なお、送受信部
18にはA/D変換器や検波回路等の従来装置同様の回
路構成が含まれる。
【0037】本実施形態に係る装置には3つのボクセル
演算部が含まれる。すなわちY方向ボクセル演算部20
と、X方向ボクセル演算部28と、Z方向ボクセル演算
部30と、が含まれる。これらのボクセル演算部は、本
実施形態において上述した(1)式に基づく画素値演算
すなわちボクセル演算を実行する手段である。ここで、
Y方向ボクセル演算部20は、ビーム方向であるY方向
に沿ってエコーデータの時系列順でボクセル演算を実行
する手段である。X方向ボクセル演算部28は、ビーム
走査方向であるX方向に沿ってデータの並び順でボクセ
ル演算を実行する手段である。Z方向ボクセル演算部3
0は、複数の走査面を貫通する走査面整列方向であるZ
方向に沿って走査面上の各アドレスごとにボクセル演算
を実行する手段である。
【0038】X方向ボクセル演算部28の前段にはフレ
ームメモリ26が設けられ、そのフレームメモリ26内
には走査面単位でエコーデータ(ボクセル値)が格納さ
れる。すなわち、いったん1走査面分のエコーデータを
このフレームメモリ26に格納した段階でX方向に沿っ
た各データ列ごとにボクセル演算が実行される。この場
合、そのX方向に沿った各データ列ごとに同時にボクセ
ル演算を実行してもよく、あるいは各データ列ごとに順
番にボクセル演算を実行してもよい。
【0039】Z方向ボクセル演算部30には、フレーム
メモリ32が接続されている。このフレームメモリ32
には、ボクセル演算で得られた画素値演算結果が各アド
レスに対応して格納される。そして、その格納された演
算結果は、次のデータに対するボクセル演算時に読み出
され同様のボクセル演算が再帰的に繰り返し実行され
る。Z方向のボクセル演算は、一つの走査面が得られる
ごとに1ステップずつ進行し、各ステップにおいては基
本的に全てのアドレスについてボクセル演算が同時又は
順番に実行される。
【0040】Z方向ボクセル演算部30にはメモリ34
が接続されている。このメモリ34はフレームメモリと
同様のメモリ空間を有し、各アドレスごとに定義される
不透明度を格納するものである。ボクセル演算の進行に
伴って不透明度の値が可変設定されるような場合、この
ようなメモリ34を利用すれば、フレームメモリ32と
同様に、再帰的な演算を円滑に行うことができる。すな
わち、最小の記憶容量を利用して各ボクセル演算を実行
することが可能である。
【0041】ボクセル演算部20,28及び30におい
て、所定の終了条件が満たされると、その時点での演算
結果すなわち画素値が画像合成部22に送られる。この
画像合成部22は1フレーム分の記憶領域をもった表示
メモリ24を有するものであり、画像合成部22は公知
のデジタルスキャンコンバータ(DSC)等で構成され
る。
【0042】表示メモリ24内には、表示部36に表示
される画面イメージが構築される。本実施形態におい
て、表示メモリ24上には3つの記憶エリア24A,2
4B及び24Cが設定されており、Y方向ボクセル演算
部20にて生成される第1画像は記憶エリア24Aに格
納され、X方向ボクセル演算部28にて形成される第2
画像は記憶エリア24Bに格納され、Z方向ボクセル演
算部30にて形成される第3画像は記憶エリア24Cに
格納される。
【0043】それらの第1画像、第2画像及び第3画像
は、上述したボクセル演算の結果として形成されるもの
であり、それらの画像は三次元投影画像をなすものであ
る。すなわちボクセル空間内に存在する例えば臓器など
の三次元的な投影像を表すものである。
【0044】表示部36には、表示メモリ24上に形成
された画面イメージが表示される。したがって、その表
示部36を観察することにより、例えば生体内の臓器を
直交する3つの視点からみた三次元投影画像として観察
することができ、疾病診断精度を向上できるという利点
がある。
【0045】次に、図1に示した各ボクセル演算による
画像形成原理について図2を用いて説明する。
【0046】図2において、三次元ボクセル空間100
は、エコーデータ取込空間に相当するものであり、その
空間は、複数の走査面Sにより構成される。ここで、最
初の走査面がS1で示され、最後の走査面がSnで示され
ている。それらの走査面は超音波ビームを電子走査する
ことによって形成されるものであり、超音波ビーム方向
がY方向として示されている。また、ビーム走査方向が
X方向として示されている。Z方向は走査面の形成方向
を示すものである。
【0047】従来装置においては、このような三次元ボ
クセル空間100が全て得られた段階で各視点を設定し
その視点から出る視線に沿ったデータを順次読み出すこ
とによりボクセル演算を行っていた。したがって、上述
したように、データ取込から画像表示までに多くの時間
を要することになり、また画像処理に必要なハードウエ
アやソフトウエアが複雑になるという問題があった。本
実施形態の装置によれば、データのX方向、Y方向及び
Z方向の並びに沿ってボクセル演算を行なうことができ
るので、データ取込と同期した画像処理を行えると共に
複雑なアドレス計算が不要であるという利点がある。
【0048】第1画像102は、超音波探触子側からみ
た画像に相当するものである。各超音波ビームごとにそ
のエコーデータの時系列に沿って上述したボクセル演算
がリアルタイムで実行され、各ビームごとに1つの画素
値が決定される。したがって、そのビームを走査して走
査面を形成すれば、複数の画素値からなるイメージライ
ン102Aを構成できる。更に引き続いて走査面を順次
形成すれば、各走査面に対応してイメージライン102
Aを構成でき、その結果、第1画像102が形成され
る。
【0049】第2画像104は三次元ボクセル空間10
0を横から見た画像であり、一つの走査面の形成が完了
した段階でビーム走査方向に沿ったデータ列ごとにボク
セル演算が並列的にあるいは順番に実行される。あるX
方向のデータ列に着目した場合、その一端又は他端方向
から順次ボクセル演算が実行され、最終的に当該データ
列に対応する画素値が決定される。したがって、X方向
に沿う各データ列ごとにボクセル演算を実行すれば、複
数の画素値の列としてイメージライン104Aを構成で
きる。したがって、各走査面ごとに行えばイメージライ
ン104Aが順次形成され、最終的に第2画像104を
構成できる。
【0050】第3画像106は、図において正面からみ
た画像に相当するものである。この第3画像106の形
成に当たっては各走査面を貫通するZ方向に沿った視線
(レイ)が各アドレスごとに設定される。走査面の形成
順番にしたがって各視線上においてボクセル演算が順次
実行される。したがって、1つのアドレスに対して1つ
の画素値が決定され、各アドレスについて同様のボクセ
ル演算を行うことにより第3画像106を構成する全て
の画素値を決定できる。
【0051】もちろん、それらの画像の形成に当たっ
て、ボクセル演算が所定の終了条件を満たす場合には、
その時点でボクセル演算は終了し、その時のボクセル演
算結果、すなわち画素値が投影画像を構成する画素値と
して利用される。
【0052】ちなみに、第3画像106の形成に当たっ
ては、各アドレスごとに所定の終了条件を満たすか否か
の判定を行なうのが望ましい。
【0053】図3には表示部36に表示される画像20
0が示されている。この画像200内には第1画像10
2、第2画像104及び第3画像106が含まれる。第
1画像102の表示に当たっては、イメージライン10
2Aの形成に伴って順次画像が展開していくことにな
る。これは第2画像104においても同様であり、イメ
ージライン104Aの形成に伴って順次画像が展開して
いくことになる。第3画像106は終了条件を満たした
アドレスごとに画素値単位で表示されるものであり、も
ちろん、この場合において、演算途中にあるボクセル値
を中間的に第3画像106として表示するようにしても
よい。すなわち、最終的な第3画像106に至るまでの
中間的な画像を参考までに画像表示するものである。
【0054】次に図4〜図6を用いて各ボクセル演算部
の動作の一例について説明する。なお、各ボクセル演算
部は実質的にハードウエアとして構成することができ、
あるいはソフトウエアとして構成することができる。い
ずれにしても、それらのボクセル演算部は並列的に動作
することが望ましく、かかる構成によればより画像処理
時間を短縮できるという利点が得られる。
【0055】図4には、図1に示したY方向ボクセル演
算部20の動作例がフローチャートとして示されてい
る。
【0056】S101では、初期設定が行われ、すなわ
ちiに1が代入される。S102では、i番目のデータ
が取得される。そして、S103ではそのデータを利用
してボクセル演算が実行される。このボクセル演算にお
ける演算式は上述した(1)式などが用いられる。ちな
みに、その式において用いられる不透明度αの値はエコ
ーデータeの値に依存して決定するようにしてもよい。
最初のボクセル演算においては、前回の画素値演算結果
が存在しないため、CINiは0である。
【0057】S104及びS105では終了条件の判定
が行われている。S104では、各ボクセル演算ごとに
加算された不透明度αの加算値が1を超えたか否かが判
断されている。S105ではiが最大値となったか否か
が判断されている。すなわち、不透明度が1を超えたよ
うな場合、あるいは最終のエコーデータまで処理が到達
したような場合、それ以降処理を停止させ、その時点で
の画素値演算結果をS108において出力させるもので
ある。S104及びS105の何れの終了条件も満たさ
ない場合、S106においてY方向ボクセル演算部20
内に含まれるメモリに演算結果が上書き保存される。た
だし、最初のボクセル演算結果に関しては上書き対象が
存在していないため単にその演算結果が保存される。S
107ではiが1つインクリメントされる。
【0058】したがって、以上の各工程を繰り返し実行
すると、ある超音波ビーム上における最初のエコーデー
タから終了条件を満たした時点のエコーデータまでボク
セル演算が実行されることになり、終了条件が満たされ
た場合、S108においてその時点での画素値演算結果
が画像合成部22に出力される。
【0059】S109では、現在処理を行っている走査
面内において次のビームが存在しているか否かが判断さ
れ、存在していれば上述した各工程が繰り返し実行さ
れ、存在していない場合には、S110において次の走
査面が存在しているか否かが判断される。このように各
走査面を構成する各ビームごとにボクセル演算が実行さ
れ、最終的に画像合成部22上において第1画像102
が形成される。
【0060】図5には、図2に示したX方向ボクセル演
算部28の動作例がフローチャートとして示されてい
る。S201では、図1に示したフレームメモリ26内
に1走査面分のデータが格納される。これは、X方向ボ
クセル演算部28の制御により行われてもよいが、他の
書き込み及び読み出し制御部によって制御されてもよ
い。
【0061】S202及びS203では初期設定が行わ
れ、yに1が代入され、iに1が代入される。
【0062】S204では、y番目のライン上における
i番目のエコーデータが取り込まれる。y番目のライン
とは、走査面上におけるyアドレスをもったデータの列
を示すものである。ちなみに、ビーム走査方向にしたが
ってデータの取り出しを行ってもよい。
【0063】S205では上述同様にボクセル演算が実
行される。S206及びS207では、上述同様に終了
条件を満たすか否かの判断が行われる。ここで、それら
の終了条件の何れも満たされない場合、S208におい
て演算結果がX方向ボクセル演算部28内に設けられて
いるメモリに上書き保存される。そして、S209にお
いてiが1つインクリメントされる。
【0064】一方、所定の終了条件のいずれか一方が満
たされた場合、S210において演算結果が画像合成部
22に出力される。S211では走査面内の全てのX方
向データ列についてボクセル演算が終了したか否かが判
断され、終了していない場合にはS213においてyが
1つインクリメントされて次のラインについて上述同様
の処理が実行される。S212においては次の走査面が
あるか否かが判断され、最終の走査面まで上記処理が行
われた場合にはこのルーチンが終了する。
【0065】図6には、Z方向ボクセル演算部30の動
作例がフローチャートとして示されている。
【0066】S301〜S303では初期設定が行わ
れ、iに1が代入され、x及びyにも1が代入される。
【0067】S304においてはアドレス(x,y)に
ついて既に画像合成部22へ演算結果が出力されている
か否かが判断され、演算結果が出力済みでなければ次の
S305A及びS305Bが同時進行で実行される。
【0068】S305Aでは、i番目の走査面上におけ
るアドレス(x,y)のデータが取り込まれる。その一
方、S305Bにおいては、フレームメモリ32上のア
ドレス(x,y)に格納された前回の演算結果が取得さ
れる。ただし、最初の走査面の処理を行っている段階で
はフレームメモリ32には何も格納されておらず、実質
的にこのS305Bは実行されない。
【0069】S306では、アドレス(x,y)につい
てボクセル演算が実行される。そして、S307では、
アドレス(x,y)について所定の終了条件が満たされ
たか否かが判断される。すなわち、当該アドレスについ
ての不透明度の加算値が1以上になったか否かが判断さ
れる。ここで、その終了条件が満たされた場合、S31
0において演算結果が画像合成部22へ出力される。
【0070】一方、S307の終了条件を満たさないと
判断された場合、S308において次の終了条件を満た
すか否かが判断される。すなわち、最後の走査面上にお
けるボクセル演算である場合には、S310が実行さ
れ、アドレスについての画素値演算結果が画像合成部2
2へ出力されることになる。
【0071】一方、何れの終了条件も満たしていないと
判断された場合には、S309において、フレームメモ
リ32上におけるアドレス(x,y)に画素値演算結果
が上書き保存される。もちろん、最初の走査面に対する
ボクセル演算時にはフレームメモリ32には何も格納さ
れていないため、画素値演算結果はアドレス(x,y)
に保存される。
【0072】S311においては、yが最大値になった
か否かが判断されている。すなわち超音波ビーム方向に
おける最終のデータまで処理が到達したか否かが判断さ
れ、到達していない場合にはS312においてyが1つ
インクリメントされ、上記のS304からの各工程繰り
返し実行される。また、S313においてはxが最大値
になったか否かが判断され、最大値になっていないと判
断された場合には、S314においてxが1つインクリ
メントされ、上述したS303からの各工程が繰り返し
実行される。
【0073】さらに、S315においては最後の走査面
まで処理が到達したか否かが判断され、次の走査面が存
在すればS316においてiが1つインクリメントさ、
全ての走査面上におけるデータについての処理が完了し
た場合にはこのルーチンが終了する。
【0074】なお、各アドレスごとにボクセル演算の進
行に伴って不透明度が再定義されるような場合、前回決
定された不透明度がメモリ34に格納され、次のボクセ
ル演算時にそのメモリ34から前回使用された不透明度
が読み出され、その不透明度が更新される。その更新さ
れた不透明度も再びメモリ34内に格納され、これが繰
り返される。
【0075】以上のように、本実施形態に係る装置によ
れば、1フレーム分の遅れだけでデータの入力に同期さ
せて順次ボクセル演算を実行することができるので、従
来よりも大幅に演算時間を短縮することができる。ま
た、複雑なアドレス計算などが不要であるので、ハード
ウエアあるいはソフトウエアの構成を極めて簡略化でき
るという利点がある。
【0076】上記の実施形態では、データ取込座標系に
おけるX(走査方向),Y(ビーム方向),Z(走査面
の形成方向)のいずれか1又は複数の方向に沿って画素
値演算を行ったが、表示座標系におけるX’(水平方
向),Y’(垂直方向),Z’(奥行き方向、データ配
列の形成方向)のいずれか1又は複数の方向に沿って画
素値演算を行っても、上記同様の効果を得られる。その
場合には、図1に示した構成と同様に、座標変換を行う
座標変換部の後段にフレームメモリを設け、そのフレー
ムメモリの後段にX’方向ボクセル演算部及びY’方向
ボクセル演算部を設けるとともに、更に、座標変換部の
後段にZ’方向ボクセル演算部を設ければよい。
【0077】ちなみに、上記の各実施形態においては、
超音波画像処理に本発明を適用した場合を説明したが、
本発明はもちろんX線画像などに適用することも可能で
ある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
計測されたデータを利用して三次元画像を構築する場合
において、その処理時間を短縮でき、かつ複数の視点を
設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る三次元画像処理装置の好適な実
施形態を示すブロック図である。
【図2】 本発明の原理を説明するための図である。
【図3】 表示部に表示される画像の一例を示す図であ
る。
【図4】 Y方向ボクセル演算部の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】 X方向ボクセル演算部の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】 Z方向ボクセル演算部の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 三次元エコーデータ取込用超音波探触子、12
アレイ振動子、14機械走査機構、18 送受信部、2
0 Y方向ボクセル演算部、22 画像合成部、24
表示メモリ、26 フレームメモリ、28 X方向ボク
セル演算部、30 Z方向ボクセル演算部、32 フレ
ームメモリ、34 メモリ、36 表示部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査面位置をシフトさせながら、ビーム
    走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面の形成順序に従って、走査面上の各アドレス
    ごとに、前回の画素値演算結果と今回取得されたデータ
    とを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する演算
    手段と、 前記各アドレスごとの最終画素値演算結果を利用して構
    成される三次元投影画像を表示する表示手段と、 を含み、 前記複数の走査面にわたる各アドレスごとのデータ列に
    対し、その時系列順で画素値演算が実行されることを特
    徴とする三次元画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記走査面上の各アドレスに対応した記憶領域を有し、
    前記演算手段で演算された画素値演算結果が前記前回の
    画素値演算結果として格納される第1フレームメモリを
    含み、 前記画素値演算の実行ごとに前記第1フレームメモリが
    再帰的に利用されることを特徴とする三次元画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記走査面の各アドレスに対応した記憶領域を有し、前
    記演算手段の演算で利用されるパラメータが格納される
    第2フレームメモリを含むことを特徴とする三次元画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記演算手段は、i番目の走査面におけるデータをei
    とし、重み付け値としての不透明度をαiとし、前回の
    画素値演算結果をCINi(=COUTi-1)とし、今回の画
    素値演算結果をCOUTiとした場合、 COUTi=(1−αi)CINi+αi・ei の演算を実行することを特徴とする三次元画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記送受波手段は超音波の送受波を行い、前記データは
    エコーデータであることを特徴とする三次元画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 走査面位置をシフトさせながら、ビーム
    走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面を構成する各ビームごとに、データの時系列
    順に従って、前回の画素値演算結果と今回取得されたデ
    ータとを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する
    第1演算手段と、 前記走査面の形成順序に従って、走査面上の各アドレス
    ごとに、前回の画素値演算結果と今回取得されたデータ
    とを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する第2
    演算手段と、 前記第1演算手段の演算結果を利用して構成される第1
    三次元投影画像と、前記第2演算手段の演算結果を利用
    して構成される第2三次元投影画像と、を一緒に表示す
    る表示手段と、 を含むことを特徴とする三次元画像処理装置。
  7. 【請求項7】 走査面位置をシフトさせながら、ビーム
    走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面の形成順序に従って、走査面上の各深さのデ
    ータ列ごとに、そのデータ並び順で、前回の画素値演算
    結果と当該データとを利用して所定の画素値演算を繰り
    返し実行する演算手段を含み、 前記演算手段の演算結果を利用して構成される三次元投
    影画像を表示する表示手段と、 を含み、 各深さのデータ列ごとにそのデータ並び順で画素値演算
    が実行されることを特徴とする三次元画像処理装置。
  8. 【請求項8】 走査面位置をシフトさせながら、ビーム
    走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面を構成する各ビームごとに、データの時系列
    順に従って、前回の画素値演算結果と今回取得されたデ
    ータとを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する
    第1演算手段と、 前記走査面の形成順序に従って、走査面上の各アドレス
    ごとに、前回の画素値演算結果と今回取得されたデータ
    とを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行する第2
    演算手段と、 前記走査面の形成順序に従って、走査面上の各深さのデ
    ータ列ごとに、そのデータ並び順で、前回の画素値演算
    結果と当該データとを利用して所定の画素値演算を繰り
    返し実行する第3演算手段と、 前記第1演算手段の演算結果を利用して構成される第1
    三次元投影画像と、前記第2演算手段の演算結果を利用
    して構成される第2三次元投影画像と、前記第3演算手
    段の演算結果を利用して構成される第3三次元投影画像
    と、を一緒に表示する表示手段と、 を含むことを特徴とする三次元画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置において、 前記第1演算手段、前記第2演算手段及び前記第3演算
    手段が並列的に動作することを特徴とする三次元画像処
    理装置。
  10. 【請求項10】 走査面位置をシフトさせながら、ビー
    ム走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面ごとにデータ配列変換を実行し、表示座標系
    に従ったデータ配列を順次形成する座標変換手段と、 前記データ配列の形成順序に従って、表示座標系上の各
    アドレスごとに、前回の画素値演算結果と今回取得され
    たデータとを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行
    する演算手段と、 前記各アドレスごとの最終画素値演算結果を利用して構
    成される三次元投影画像を表示する表示手段と、 を含み、 前記複数のデータ配列にわたる前記表示座標系上の各ア
    ドレスごとのデータ列に対し、その時系列順で画素値演
    算が実行されることを特徴とする三次元画像処理装置。
  11. 【請求項11】 走査面位置をシフトさせながら、ビー
    ム走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面ごとにデータ配列変換を実行し、表示座標系
    に従ったデータ配列を順次形成する座標変換手段と、 前記データ配列の形成順序に従って、水平方向又は垂直
    方向に沿ったデータ列ごとに、そのデータ並び順で、前
    回の画素値演算結果と今回取得されたデータとを利用し
    て所定の画素値演算を繰り返し実行する演算手段と、 前記演算手段の演算結果を利用して構成される三次元投
    影画像を表示する表示手段と、 を含むことを特徴とする三次元画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の装置におい
    て、 前記座標変換後のデータ配列で各データが格納されるフ
    レームメモリを有し、 前記フレームメモリがデータ配列単位で再帰的に利用さ
    れることを特徴とする三次元画像処理装置。
  13. 【請求項13】 走査面位置をシフトさせながら、ビー
    ム走査により走査面を形成する送受波手段と、 前記走査面ごとにデータ配列変換を実行し、表示座標系
    に従ったデータ配列を順次形成する座標変換手段と、 前記データ配列の形成順序に従って、水平方向又は垂直
    方向に沿ったデータ列ごとに、そのデータ並び順で、前
    回の画素値演算結果と今回取得されたデータとを利用し
    て所定の画素値演算を繰り返し実行する第1演算手段
    と、 前記データ配列の形成順序に従って、表示座標系上の各
    アドレスごとに、前回の画素値演算結果と今回取得され
    たデータとを利用して所定の画素値演算を繰り返し実行
    する第2演算手段と、 前記第1演算手段による演算結果を利用して構成される
    第1三次元投影画像と前記第2演算手段による演算結果
    を利用して構成される第2三次元投影画像とを一緒に表
    示する表示手段と、 を含むことを特徴とする三次元画像処理装置。
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