JPH11313233A - 補助記憶装置と一体結合可能なディジタルカメラシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディジタルカメラと補助記憶装置を接続コード
を介することなく着脱可能に一体結合し、記録時にはカ
メラの液晶画面を利用することにより、視認性に優れ、
かつ、操作性の良好な補助記憶装置と一体結合可能なデ
ィジタルカメラシステムを提供する。 【解決手段】ディジタルカメラ１を液晶画面６を上向き
にして矢印方向にスライドさせることにより補助記憶装
置２に一体に結合させたディジタルカメラシステムを形
成できる。電源ボタン９を押し、画像送りボタン１０で
再生画像を選択し、記録ボタン１１を押すことにより簡
単な操作で選択した撮影画像を補助記憶装置２に記録で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、補助記憶装置と、
これに一体に結合可能なディジタルカメラからなるシス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般的にディジタルカメラには撮
影した映像情報を記録する主記憶装置が内蔵されてい
る。しかしながら、携帯性やコストの制約などから容量
に制限があり、必要な画像は外部の補助記憶装置に改め
て記録することとなる。その際、接続コードを介してデ
ィジタルカメラを補助記憶装置に接続するか、またはパ
ソコンを経由して、パソコンに接続されている補助記憶
装置に記録されるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前者の方法は、コード
の接続が煩雑で面倒であり、省スペースには向かない構
造になっており、さらに、電源を別々に入れなければな
らない等の問題があった。後者の方法では、パソコンを
操作しなければならず操作が煩雑であり、システムも大
きなものになってしまい、手軽で簡便とは到底いえない
状態である。

【０００４】本発明の目的は、ディジタルカメラと補助
記憶装置を接続コードを介することなく着脱可能に一体
に結合し、記録時には、カメラの液晶画面を利用するこ
とにより、視認性に優れ、かつ、操作性の良好な補助記
憶装置一体結合可能なディジタルスチルカメラシステム
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるディジタルカメラシステムは、補助記憶
装置と該補助記憶装置に一体に結合されるディジタルカ
メラとからなるシステムであって、前記補助記憶装置は
その一面に前記ディジタルカメラとの接続部と操作部を
有し、前記ディジタルカメラは画像出力端子部と上また
は前面方向に設けられた液晶画面部と操作部を有し、前
記ディジタルカメラの画像出力端子部を前記補助記憶装
置の接続部に直結接続し、システムパワーオンすると前
記液晶画面部に記録すべき画像を表示し、前記ディジタ
ルカメラまたは補助記憶装置側の操作部を用いて前記補
助記憶装置に記録するように構成したことを特徴とする
補助記憶装置と一体結合可能なディジタルカメラシステ
ムを提供する。

【０００６】また、上記システムにおいて、前記接続部
は補助記憶装置の電源からディジタルカメラの電池に充
電するためのラインを有し、前記ディジタルカメラを補
助記憶装置に装着することにより前記電池に充電を開始
する。

【０００７】また、上記システムにおいて、前記接続部
に接続したディジタルカメラを前記補助記憶装置に固定
するためのロック機構を有する。

【０００８】さらに、上記システムにおいて、前記ディ
ジタルカメラの操作部の一部には、前記液晶画面に画像
を順次再生しながら選択するための画像送り選択ボタン
を有するように構成されている。

【０００９】上記構成によれば、補助記憶装置とディジ
タルカメラが一体結合のためスペースをとることなく簡
易な結合構造となり、視認性および操作性が良好な補助
記憶装置を用いた撮影画像の電子アルバムのシステムを
実現できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳しく説明する。図１は本発明による補助記
憶装置一体結合可能なディジタルカメラシステムの実施
例を示す平面図，図２は図１の正面図である。図におい
て、ディジタルカメラ１は、裏面の中央に液晶画面６を
有し、液晶画面６の左側に撮影，調整などのための複数
のボタンからなる操作部１３が配置されている。液晶画
面６の右側上部には画像送り選択ボタン１０が設けられ
ている。この画像送り選択ボタン１０は、撮影した各コ
マを順次再生し、希望する画像を選択するために用いら
れ、補助記憶装置に記録するときも同様に用いられる。
ディジタルカメラ１の上部右端部付近には、レリーズボ
タン１４が配置されている。

【００１１】補助記憶装置２の上面中央には、右側面に
開口部１８ａを有する結合溝１８が設けられている。こ
の結合溝１８はディジタルカメラ１を嵌合するときのガ
イドと、嵌合後の保持の役割を果たす。結合溝１８の左
端部分にはコネクタ支持台１７（図３参照）が設けられ
ている。補助記憶装置２の上面左端部付近にはディジタ
ルカメラ１を装脱着するときに補助記憶装置２を押さえ
るためのグリップ３が具備されている。補助記憶装置２
の上面下端部付近には電源ボタン９が、右端部には記録
ボタン１１がそれぞれ設けられている。

【００１２】補助記憶装置２の前面（正面）には装着さ
れたディジタルカメラ１を取り外すためのイジェクト操
作ノブ７が設けられている。

【００１３】ディジタルカメラ１を装着する場合、グリ
ップ３を押さえ、結合溝１８の開口部１８ａ側から液晶
画面６を上側にしてディジタルカメラ１を挿入する。デ
ィジタルカメラ１は結合溝１８に案内されてディジタル
カメラ下部のコネクタ雌１５がコネクタ支持台１７のコ
ネクタ雄１６に嵌合して一体に結合し、ロック機構（図
４参照）によりカメラがコネクタから抜けないようにロ
ックが掛かる。

【００１４】図３は、嵌合機構の実施の形態を示す斜視
図である。ディジタルカメラ１のコネクタ雌１５は、カ
メラレンズ側に設けられ、その接続面はカメラ端部から
Ｌだけ離れた位置になっている。なお、Ｌの値を０にし
て接続面をカメラ側面位置となるようにしても良い。

【００１５】コネクタ支持台１７はコの字形状をしてお
り、その中心部にコネクタ雄１６が設けられている。コ
ネクタ雌１５がコネクタ雄１６に嵌合するとともにカメ
ラレンズ側のコネクタ周辺面１ａがコネクタ支持台１７
の上面１７ａに接するとともに結合溝１８の側壁１８
ａ，１８ｂがカメラの底面１ｂと上面１ｃにそれぞれ接
するためカメラの嵌合時の位置は固定される。

【００１６】図４は、カメラ装脱着時のロックおよびイ
ジェクト機構の実施の形態を示す図で、（ａ）はロック
された状態を示す平面図、（ｂ）はロック溝付近の詳細
を示す斜視図である。ロック機構は結合溝の奥の側部に
設けられている。ロック板２０の一端は軸２２に回動可
能に取り付けられ、ロック板２０はバネ２３により反時
計方向に付勢されている。ロック板２０の先端は爪にな
っており、この部分がカメラ１の底部に設けられたロッ
ク溝２１に結合するようになっている。

【００１７】イジェクトのためのイジェクトレバー２７
の一端は、軸２４に回動可能に取り付けられ、他端側に
はイジェクト操作ノブ７を有している。イジェクト操作
ノブ７は、図１に示すようにプリンタ２の前面に配置さ
れる。イジェクトレバー２７は中間部にディジタルカメ
ラ１の側面を押すための押圧部２８とピン２５を有して
いる。ピン２５はロック直前に一時的にロック板２０の
側面から離れる以外は常時ロック板２０の側面に接した
状態となっている。

【００１８】ディジタルカメラ１を装着のために矢印２
９の方向に挿入していくと、カメラ１の角１ｄがロック
板２０の爪２０ａの傾斜部２０ｂに突き当たり押される
ため、ロック板２０は付勢力に逆らって時計方向に少し
回転し爪２０ａの先端がカメラ底面１ｃに圧接する。さ
らにカメラが矢印方向に押されると爪２０ａの先端がカ
メラ底面１ｃを摺動してバネ２３の付勢力によりロック
溝２１に嵌合する。

【００１９】図５は、イジェクト機構とコネクタ部分の
位置関係を示す部分斜視図である。Ａの位置が図４
（ａ）に示すイジェクトレバー２７と同じ位置であり、
Ｂの位置までイジェクト操作ノブ７をスライドさせるこ
とによりコネクタ支持部１７のコネクタ雄１６よりコネ
クタ雌１５が押し出されディジタルカメラ１を外すこと
ができる。

【００２０】図４に戻ってイジェクト動作を説明する。
イジェクト操作ノブ７を矢印１９方向にスライドさせる
と、スライドに従ってイジェクトレバー２７のピン２５
は傾斜側面２０ｃを押していくため、ロック板２０は時
計方向に回転する。ピン２５が傾斜側面２０ｃを押し、
傾斜側面２０ｃの中間位置付近まで達すると、爪２０ａ
はロック溝２１より外れる。この後、押圧部２８はディ
ジタルカメラ１の側面に接しディジタルカメラ１をイジ
ェクト方向に押し始める。

【００２１】イジェクトレバー２７が図５のＢの位置ま
で達すると、ディジタルカメラ１のコネクタは完全に引
き抜かれる。これによりディジタルカメラ１を補助記憶
装置２から取り外すことができる。

【００２２】図６は、本発明による補助記憶装置一体結
合可能なディジタルカメラシステムの他の実施の形態を
示す斜視図である。この実施の形態は、補助記憶装置の
上面にディジタルカメラの液晶画面を前面に立てて結合
させるようにしたものである。補助記憶装置３０の上面
中央にコネクタ支持台３６が設けられ、コネクタ支持台
３６の側面は回転支持部３７に前後に所定角度だけ傾斜
可能に取り付けられている。補助記憶装置３０の上面全
部には電源ボタン３８，イジェクトボタン３９，記録ボ
タン３４が設けられている。ディジタルカメラ３２は矢
印２９の方向から挿入されてカメラのコネクタ雌（図示
されていない）がコネクタ支持台３６に設けられている
コネクタ雌（図示されていない）に嵌合させられ補助記
憶装置３０と一体結合する。この嵌合構造は上から挿入
する構造であるので、ロック機構を設けなくても確実に
保持することができる。

【００２３】コネクタ支持台３６は上述したように前後
に所定角度だけ回転させることができるので、ディジタ
ルカメラ３２の液晶表示部３３を見やすい角度に設定可
能である。イジェクトボタン３９を押すことにより、デ
ィジタルカメラ３２をコネクタ支持台３６から外すこと
ができる。

【００２４】図７は、本発明による補助記憶装置一体結
合可能なディジタルカメラシステムの回路の実施の形態
を示す図である。ディジタルカメラを補助記憶装置に装
着すると、カメラ側Ｉ／Ｆ部５０と補助記憶装置側Ｉ／
Ｆ部５１が電気接続される。操作部４３は図１に対応付
けするとカメラ側操作部１３，画像送り選択ボタン１０
を含む部分に、操作部５５は電源ボタン９，記録ボタン
１１を含む部分にそれぞれ相当する。

【００２５】操作部５５で電源をオンすると、電源回路
５３は自装置をパワーオンするとともにディジタルカメ
ラ側の電源制御回路４１にその電源エネルギーを送る。
ディジタルカメラのコントローラ（１）４２が電源制御
回路４１を制御することにより補助記憶装置側からの電
源エネルギーは電池４０に供給され、電池４０はフル充
電状態でない場合には充電される。 コントローラ
（１）４２は、撮像部４４，画像処理部４５で撮影処理
され記憶されたメモリ４６の画像を読み出し、液晶ドラ
イバ４７を介して液晶モニタ（液晶表示部に対応）４８
に再生表示する。

【００２６】操作部４３の画像送り選択ボタンを操作す
ることにより画像を順次再生表示し、記録すべき画像を
選択することができる。

【００２７】操作部５５の記録ボタンを押すと、コント
ローラ（２）５４はコントローラ（１）４２に制御信号
を送り、コントローラ（１）４２はメモリ４６より表示
されている画像を読み出し、コントローラ（２）５４に
送る。なお、Ｉ／Ｆコネクタ５２とＩ／Ｆコネクタ４９
はケーブル接続用のコネクタである。

【００２８】

【発明の効果】以上、説明したように本発明は補助記憶
装置の一面に接続部を有するとともにディジタルカメラ
の画像出力端子部を前記接続部に直結接続し、ディジタ
ルカメラの液晶画面部は、上向きまたは前面方向に設置
され、システムパワーオンと同時にディジタルカメラの
液晶画面に記録すべき画像を表示するとともにディジタ
ルカメラまたは補助記憶装置側の操作部の一部を用いて
記録するように構成されている。

【００２９】したがって、補助記憶装置とディジタルカ
メラが一体結合のためスペースをとることなく簡易な結
合構造となり、視認性および操作性が良好なディジタル
カメラ撮影画像の補助記憶システムを提供することがで
きる。

【００３０】また、システムパワーオンと同時にディジ
タルカメラの電池を補助記憶装置側電源で充電するよう
に構成することにより、ディジタルカメラの電池が消耗
している場合には記録出力中に補助記憶装置電源を用い
て電池充電が行われるので、充電目的のみでカメラを電
源に接続する時間の短縮化を図ることができる。

【００３１】さらに、ディジタルカメラを補助記憶装置
に固定するためのロック機構を備えることにより、コネ
クタ接続したディジタルカメラが補助記憶装置から簡単
に外れることはなく補助記憶装置に確実に固定される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による補助記憶装置一体結合可能なディ
ジタルカメラシステムの実施の形態を示す平面図であ
る。

【図２】図１の正面図である。

【図３】嵌合機構の実施の形態を示す斜視図である。

【図４】カメラ装脱着時のロックおよびイジェクト機構
の実施の形態を示す図である。

【図５】イジェクト機構とコネクタ部分の位置関係を示
す部分斜視図である。

【図６】本発明による補助記憶装置一体結合可能なディ
ジタルカメラシステムの他の実施の形態を示す斜視図で
ある。

【図７】本発明による補助記憶装置一体結合可能なディ
ジタルカメラシステムの回路の実施の形態を示す図であ
る。

【符号の説明】

１・・・ ディジタルカメラ ２・・・ 補助記憶装置 ３・・・ グリップ ６・・・ 液晶画面 ７・・・ イジェクト操作ノブ ９・・・ 電源ボタン １０・・・ 画像送り選択ボタン １１・・・ 記録ボタン １３・・・ カメラ操作部 １４・・・ レリーズボタン １５・・・ コネクタ雌（画像出力端子部） １６・・・ コネクタ雄 １７・・・ コネクタ支持台 １８・・・ 結合溝 ２０・・・ ロック板 ２１・・・ ロック溝 ２２，２４・・・ 軸 ２３・・・ バネ ２５・・・ ピン ２７・・・ イジェクトレバー ２８・・・ 押圧部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】補助記憶装置と該補助記憶装置に一体に結
   合されるディジタルカメラとからなるシステムであっ
   て、前記補助記憶装置はその一面に前記ディジタルカメ
   ラとの接続部と操作部を有し、前記ディジタルカメラは
   画像出力端子部と上または前面方向に設けられた液晶画
   面部と操作部を有し、 前記ディジタルカメラの画像出力端子部を前記補助記憶
   装置の接続部に直結接続し、システムパワーオンすると
   前記液晶画面部に記録すべき画像を表示し、前記ディジ
   タルカメラまたは補助記憶装置側の操作部を用いて前記
   補助記憶装置に記録するように構成したことを特徴とす
   る補助記憶装置と一体結合可能なディジタルカメラシス
   テム。
2. 【請求項２】前記接続部は補助記憶装置の電源からディ
   ジタルカメラの電池に充電するためのラインを有し、前
   記ディジタルカメラを補助記憶装置に装着することによ
   り前記電池に充電を開始することを特徴とする請求項１
   記載の補助記憶装置と一体結合可能なディジタルカメラ
   システム。
3. 【請求項３】前記接続部に接続したディジタルカメラを
   前記補助記憶装置に固定するためのロック機構を有する
   ことを特徴とする請求項１または２記載の補助記憶装置
   と一体結合可能なディジタルカメラシステム。
4. 【請求項４】前記ディジタルカメラの操作部の一部に
   は、前記液晶画面に画像を順次再生しながら選択するた
   めの画像送り選択ボタンを有することを特徴とする請求
   項１、２または３記載の補助記憶装置と一体結合可能な
   ディジタルカメラシステム。