JPH11313215A - 画像データ送信装置及び画像データ配信システム - Google Patents

画像データ送信装置及び画像データ配信システム

Info

Publication number
JPH11313215A
JPH11313215A JP10131421A JP13142198A JPH11313215A JP H11313215 A JPH11313215 A JP H11313215A JP 10131421 A JP10131421 A JP 10131421A JP 13142198 A JP13142198 A JP 13142198A JP H11313215 A JPH11313215 A JP H11313215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image
setting
white balance
transmitting apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10131421A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Suzuki
誠一 鈴木
Atsushi Sato
敦 佐藤
Hiroyuki Yamakawa
博幸 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AQUEOUS Research KK
AQUEOUS RESERCH KK
Original Assignee
AQUEOUS Research KK
AQUEOUS RESERCH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AQUEOUS Research KK, AQUEOUS RESERCH KK filed Critical AQUEOUS Research KK
Priority to JP10131421A priority Critical patent/JPH11313215A/ja
Publication of JPH11313215A publication Critical patent/JPH11313215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な色再現性の画像表示する画像データ配
信システムを提供すること。 【解決手段】 交通情報表示装置と、基地局と、基地局
を介して交通情報表示装置から画像要求データが送信さ
れる映像伝送機25と、映像伝送機25からの制御信号
に基づいて撮像を行うCCDカメラ23aを備える画像
配信システムであって、映像伝送機25は画像要求デー
タを受信するとスイッチ252によりCCDカメラ23
aの電源231を再投入する。CCDカメラ23aのホ
ワイトバランス調整部233は電源投入時に再設定を行
うようになっている。従って、CCDカメラ23aのホ
ワイトバランス調整の設定が、常に、被写体の周囲の色
温度に合った状態で撮像が行われる。撮像により取得さ
れた画像データは映像伝送機25で圧縮後、基地局を介
して交通情報表示装置に送信され画像表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路状況等の画像
を撮影して取得した画像データを送信する画像データ送
信装置およびこの画像データ送信装置を含む画像データ
配信システムに関し、更に詳細には、撮影した画像を良
好な色再現性で表示可能な画像データを取得することの
できる画像データ送信装置及び画像データ配信システム
に係る。
【0002】
【従来の技術】道路の混雑状況等を知る場合、従来で
は、FM放送による道路交通情報を受信したり、交通情
報センターに電話で問い合わせることで、「○○地点か
ら××地点まで何キロの渋滞」と所定箇所や所定道路の
混雑状況の概要を知るようにしている。しかし、FM放
送や電話等による音声を媒介とした場合は、実際の混雑
状態を具体的に実感として認識しづらい欠点がある。
【0003】このような欠点を解消する技術としては、
CCDカメラ等により実際の道路状況のを撮像して画像
データを送信する画像データ送信装置とこの画像データ
を配信するセンタ、センタからの画像データを受信して
表示する画像表示装置により構築される画像データ配信
システムにより、画像から道路の混雑状況を知るものが
考えられる。この技術においては、実際の状況を具体的
に確認することが可能となる。また、CCDカメラ等に
よる画像から道路の状況を知る技術では、同一地点のカ
メラからの画像どうしを比較し、過去の画像を取得した
道路状況において要した所定地点への到達時間から現在
の画像の道路状況においてかかる到達時間の推定した
り、統計等に参照したりすることもできる。この技術で
は、複数の地点にCCDカメラを設置し、電源を投入し
ておき、それらの各地点においてセンタからの要求があ
る毎、または所定時間毎等に撮像を行う。
【0004】ところで、CCDは色温度の異なる光に含
まれるRGB成分に忠実に反応するため、そのままの画
像では、同じ白であっても屋外の昼間の太陽光の下で撮
像した場合、夜間の太陽光の下で撮像した場合、曇天下
で撮像した場合等ではそれぞれ異なった白に再現され
る。例えば、屋外の昼間の太陽光の下で撮像された白は
青みがかった白で再現され、屋外の夕方の太陽光の下で
撮像された白は赤みがかった白で再現される。そのた
め、CCDカメラには、ホワイトバランス調整手段が付
加されている。ホワイトバランスとは、ある色温度の光
源で照射された物体を撮像したときに、そのカメラのエ
ンコーダ出力がサブキャリアゼロの状態をいう。ホワイ
トバランス調整手段は、基準となる白の画像等に基づい
て設定を行い、この設定下において撮像により取得した
画像信号データの利得調整等によりホワイトバランスを
とり、白色の再現性を向上させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のCCDカメラでは、設定が電源投入時に取得さ
れ、以降電源が切られない限りこの設定に基づいてホワ
イトバランスがとられる。このため、上述のように道路
状況の撮影等をする画像データ送信装置において、CC
Dカメラを用いて電源を切ることなく継続して道路等の
撮像を行う場合、電源投入時に決定された設定に基づい
てホワイトバランスがとられることとなり、天候や時間
帯で生じる色温度の変化に適合したホワイトバランスを
得ることができず、取得する画像において良好な色再現
性を得ることができない場合がある。そして、良好な色
再現性を得られないと、画像が見劣りするだけでなく、
道路状況等の正確な把握ができないおそれがある。特
に、同一地点における異なる時間帯の道路状況を比較す
る場合に、適正な比較ができないおそれがある。
【0006】本発明は、上述のような問題点を解消する
ために提案されたものであり、良好な色再現性で画像を
表示可能な画像データを取得することのできる画像デー
タ送信装置及び画像データ配信システムを提供すること
を目的とする
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
では、電源投入によりホワイトバランスを調整する機能
を有する撮像装置と、ホワイトバランスを調整する設定
の変更の要否を判定する変更要否判定手段と、前記変更
要否判定手段により初期値変更が必要と判定された場合
に前記撮像手段の電源を再投入する再設定手段とを画像
データ送信装置に具備させる。請求項2に記載した発明
では、被写体を撮像する撮像手段と、前記被写体の状況
に基づいてホワイトバランスの調整のための設定を行う
設定手段と、この設定手段による設定に基づいて、前記
撮像手段による撮像画像のホワイトバランスを調整する
ホワイトバランス調整手段と、前記ホワイトバランス調
整手段によるホワイトバランス調整後の画像データを取
得し、送信する送信手段と、前記設定手段による設定の
変更の要否を判定する変更要否判定手段とを、画像デー
タ送信装置に具備させ、前記設定手段は、前記変更要否
判定手段により前記設定手段による設定の変更が必要と
判定された場合に、ホワイトバランスの調整のための設
定を行う。請求項3に記載した発明では、請求項2に記
載した画像データ送信装置において、前記設定手段は、
電源投入によりホワイトバランス調整のための設定を行
う。請求項4に記載した発明では、請求項2に記載した
画像データ送信装置において、前記ホワイトバランスの
調整のための設定についての補正値を取得する補正値取
得手段とを備え、前記設定手段は、前記変更要否判定手
段により設定の変更が必要と判定された場合に、前記補
正値取得手段により取得した補正値に基づいて前記設定
を行う。請求項5に記載した発明では、請求項4に記載
した画像データ送信装置において、前記補正値取得手段
は、撮像範囲の輝度又は天候、及び時刻のうちの少なく
とも1つに基づいて前記補正値を取得する。請求項6に
記載した発明では、請求項1から請求項5のうちのいず
れか1の請求項に記載の画像データ送信装置において、
撮像範囲の輝度を取得する輝度取得手段を備え、前記変
更要否判定手段は、前記輝度取得手段により取得された
輝度に基づいて、前記設定の変更の要否を判定する。請
求項7に記載した発明では、請求項1から請求項6のう
ちのいずれか1の請求項に記載の画像データ送信装置に
おいて、時刻を取得する時刻取得手段を備え、前記変更
要否判定手段は、前記時刻取得手段により取得された時
刻に基づいて、前記設定の変更の要否を判定する。請求
項8に記載した発明では、請求項1から請求項7のうち
のいずれか1の請求項に記載の画像データ送信装置と、
前記画像データ送信装置へ画像データを要求し、前記画
像データ送信装置から送信される要求した画像データを
取得するセンタとを画像データ配信システムに具備させ
る。請求項9に記載した発明では、請求項8に記載の画
像データ配信システムにおいて、前記前記変更要否判定
手段は、前記センタからの画像データの要求の有無に基
づいて前記設定の変更の要否を判定する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像データ送信装
置及び画像データ配信システムの好適な実施の形態につ
いて、図1から図5を参照して詳細に説明する。尚、本
実施形態は、本発明の画像データ送信装置及び画像デー
タ配信システムを、道路状況を撮影した画像の画像デー
タを取得し車両内に搭載される表示装置に配信する交通
画像情報通信システムに適用したものであり、以下、本
発明の画像データ送信装置及び画像データ配信システム
の位置実施形態を、該実施形態により画像データが配信
される表示装置(車両側)とともに説明する。 (1)実施形態の概要 本実施形態では、車両に搭載された交通情報表示装置か
ら、無線によって、基地局(センタ)を介して、所定の
地点の映像伝送機に、道路状況を撮影した画像を要求す
る画像要求信号を送信する。画像要求信号を受信した映
像伝送機は、画像用RAMに所定時間内に撮影された画
像が無い場合には、CCDカメラから新たな画像の画像
データを取得し、圧縮後基地局を介して画像要求のあっ
た交通情報表示装置へ送信する。CCDカメラは電源の
ON毎にホワイトバランス調整のための設定を行うよう
になっている。そして、CCDカメラの電源は映像伝送
機によりON/OFFできるようになっており、映像伝
送機は、CCDカメラから画像データを取得する際に、
CCDカメラの電源を一旦切断してから再投入した後、
画像データを取得する。従って、常にCCDカメラのホ
ワイトバランスの設定が被写体の周囲に合わせ設定さ
れ、適切にホワイトバランスが調整された画像データが
取得される。
【0009】(2)実施形態の詳細 図1は、本発明の画像データ送信装置及び画像データ配
信システムの第1の実施形態と、本実施形態により画像
データが配信される車両側とにより構成される交通画像
情報通信システムを表す概略図である。この図1に示す
ように、本実施形態の画像データ配信システムを含む交
通画像情報通信システムは、車両側1と、道路状況を撮
像した画像の撮像や収集を行う基地局側2とで構成され
ており、車両側1と基地局側2とは、無線による電話回
線等の無線通信網(衛星通信を含む)により接続可能に
なっている。
【0010】車両側1には、末端表示手段としての交通
情報表示装置10が配置されており、この交通情報表示
装置10から基地局側2に対して、画像要求データを送
信するようになっている。一方、基地局側2には、各地
点における交通走行情報を撮像するCCDカメラ23
a、23b、…が所定地点に配置されており、これらの
各CCDカメラ23a,23b,…が撮像した画像の画
像データが映像伝送機25において圧縮され、通信網2
2を介して、基地局21に送信されるようになってい
る。そして、基地局21は、車両側1の交通情報表示装
置10から送信される画像要求データに応じて、受信し
た画像データを、レスポンスデータとして交通情報表示
装置10に送信する。
【0011】図2は、本実施形態の画像データ配信シス
テムとともに用いられる交通情報表示装置の構成を示す
ブロック図である。この図2に示すように、交通情報表
示装置10は、運転者等によって指定されたカメラ番号
のCCDカメラ23a,23b,…により撮像された画
像の送信要求や、受信した画像データを使用して画像を
表示する画像表示処理等の処理、装置全体の制御・演算
処理、及び、運転者に対して目的地までの経路案内等の
各種処理を行う全体制御部11を備えている。また、こ
の交通情報表示装置10は、入力部12、出力部13、
現在位置検出部14、主記憶部15、通信制御部16、
及び図示しないその他の各部を備えており、これら各部
はデータバス等のバスラインを介して全体制御部11に
接続されている。
【0012】全体制御部11は、データ処理及び各部に
対する各種制御を行うCPU(中央処理装置)101を
備えており、このCPU101にはバスラインにより主
記憶部15等の他、ROM102、RAM103、タイ
マ104が接続されている。
【0013】ROM102は、CPU101で制御を行
うための各種データやプログラムが予め格納されたリー
ドオンリーメモリである。RAM103は、CPU10
1がワーキングメモリとして使用するランダムアクセス
メモリである。このRAM103には、基地局21から
受信した画像を格納するリアルタイム画像エリア103
1が確保されるようになっている。このリアルタイム画
像エリア1031には、圧縮された状態の画像データ
と、これを伸張した後の画像データとの双方を格納する
エリアが確保されるようになっている。
【0014】なお、CPU101は、記録媒体駆動装置
121にセットされた外部の記録媒体からコンピュータ
プログラムを読み込んで、バスラインにより接続された
図示しないハードディスク等の記憶装置に格納(インス
トール)し、この記憶装置から必要なプログラム等をR
AM103に読み込んで実行するようにしてもよい。ま
た、必要なプログラム等を記録媒体駆動装置121から
RAM103に直接読み込んで実行するようにしてもよ
い。タイマ104は、各部における各種操作や処理等が
行われた時刻を記録する場合や、現在の時刻を調べる場
合に使用される。
【0015】入力部12は、記憶媒体駆動装置121、
マイク123が接続された音声認識部122、入力装置
124、及びタッチパネル125を備えている。出力部
13は、表示装置131、スピーカ133が接続された
音声制御部132を備えている。
【0016】入力部12の記憶媒体駆動装置121は、
CPU101が各種処理を行うためのコンピュータプロ
グラムを外部の記録媒体から読み込むのに使用される駆
動装置である。この記録媒体に記録されているコンピュ
ータプログラムには、各種のプログラムやデータ等が含
まれる。ここで、記録媒体とは、コンピュータプログラ
ムが記録される記録媒体をいい、具体的には、フロッピ
ーディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録
媒体、メモリチップやICカード等の半導体記録媒体、
CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)
等の光学的に情報が読み取られる記録媒体、紙カードや
紙テープを用いた記録媒体、その他各種方法でコンピュ
ータプログラムが記録される記録媒体が含まれる。記憶
媒体駆動装置121は、出力部13の一部として機能す
ることも可能であり、各種記録媒体からコンピュータプ
ログラムを読み込む他に、記録媒体がフロッピーディス
クのように書き込み可能な記録媒体である場合には、R
AM103や主記憶部15の各種データ等をその記録媒
体に書き込むことが可能である。
【0017】音声認識部122は、マイク123から入
力される音声信号をディジタル信号に変換し、このディ
ジタル信号から特徴パラメータを抽出し、この特徴パラ
メータを標準パターンと比較して、入力された音声を認
識し、認識した音声の内容に従って、交通情報表示装置
10に対する入力信号を生成するようになっている。入
力装置124は、各種操作を行ったりデータを入力した
りするためのものであり、キーボード、マウス、ライト
ペン、ジョイスティック、赤外線等によるリモコンなど
の各種の装置が使用可能である。入力装置132には、
赤外線等を利用したリモコンと、リモコンから送信され
る各種信号を受信する受信部を備えてもよい。リモコン
には、画面上に表示されたカーソルの移動操作等を行う
ジョイスティックの他、メニュー指定キー(ボタン)、
テンキー等の各種キーが配置される。タッチパネル12
5は、表示装置131のディスプレイ表面に配置され、
ディスプレイの画面に表示されたキーやメニューを指等
で触れることにより、触れた位置に表示されているキー
等が入力されるようになっている。
【0018】出力部13の表示装置131は、通常の経
路案内用の道路地図の他、各種画像や文字情報を表示す
るようになっており、液晶表示装置、CRT、プラズマ
ディスプレイ等の各種表示装置が使用される。音声制御
部132は、CPU101からの指令に従って入力内容
の確認等の音声を合成して出力するようになっている。
この、音声制御部132は、入力部12のマイク123
とともにハンズフリーユニットを形成させて、基地局2
1との音声モードによる通信を通信制御部16を介して
行うようにしてもよい。スピーカ133は、オーディオ
用のスピーカと兼用するようにしてもよい。
【0019】現在位置検出部14は、緯度、経度による
車両の絶対位置を検出するためのものであり、人工衛星
を利用して車両の位置を測定するGPS(Global Posit
ioning System)受信装置141と、路上に配置されたビ
ーコンからの位置情報を受信するビーコン受信装置14
2と、方位センサ143と、距離センサ144、舵角セ
ンサ145等が使用される。GPS受信装置141とビ
ーコン受信装置142は単独で位置測定が可能である
が、GPS受信装置141やビーコン受信装置142に
よる受信が不可能な場所では、方位センサ143と距離
センサ144の双方を用いた推測航法によって現在位置
を検出するようになっている。方位センサ143、例え
ば、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁気セン
サ、車両の回転角速度を検出しその角速度を積分して車
両の方位を求めるガスレートジャイロや光ファイバジャ
イロ等のジャイロ、左右の車輪センサを配置しその出力
パルス差(移動距離の差)により車両の旋回を検出する
ことで方位の変位量を算出するようにした車輪センサ、
等が使用される。舵角センサ145は、ステアリングの
回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転抵抗ボリ
ューム等を用いてステアリングの角度αを検出する。
【0020】主記憶部15には、描画地図データファイ
ル151、道路データファイル152、画像データベー
ス153、カメラ位置データファイル154、その他の
データファイル155が格納されるようになっている。
この 主記憶部15は、例えば、フロッピーディスク、
ハードディスク、CD−ROM、光ディスク、磁気テー
プ、ICカード、光カード等の各種記録媒体と、その駆
動装置が使用される。なお、主記憶部15は、複数種類
の異なる記録媒体とその駆動装置とで構成するようにし
てもよい。
【0021】主記憶部15の描画地図データファイル1
51には、表示装置131に描画される地図データが格
納されている。この地図データは、階層化された地図、
例えば最上位層から日本、関東地方、東京、神田といっ
た階層ごとの地図データが格納されている。各階層の地
図データは、それぞれ地図コードが付されている。道路
データファイル152には、道路番号や、各道路の太
さ、各道路の始点となる交差点の交差点番号、各道路の
終点となる交差点の交差点番号、各交差点の座標、各交
差点での信号の有無、各交差点での進入禁止の情報等の
各種データが格納されている。
【0022】画像データベース153には、基地局21
から受信した画像が圧縮状態で格納されるようになって
いる。カメラ位置データファイル154には、基地局側
2に配置された各CCDカメラ23a、23b、…を交
通情報表示装置10で指定するための情報として、カメ
ラ番号、カメラが配置されている座標(緯度、経度)、
カメラ配置場所や施設の名称(多摩川通り上馬、東名高
速横浜インター入口等)等が格納されている。
【0023】その他のデータファイル155には、例え
ば、基地局21に対するユーザIDが決められている場
合には、そのユーザIDが格納され、交通情報提供局と
の間でデータの送受信を行う場合に使用される。
【0024】通信制御部16は、基地局21等との間で
電話回線等を利用した無線通信(衛星通信を含む)を行
うためのものである。この通信制御部16は、例えば、
自動車電話や、各種形態電話等の無線通信機器の接続端
子を備えており、基地局21に対して、画像要求データ
を送信するようになっている。
【0025】図3は、本実施形態の画像データ配信シス
テム(基地局側2)構成を示すブロック図である。尚、
この図3においてはCCDカメラ23aについて基地局
側2の構成を示し、以下説明するが、他のCCDカメラ
23b,23c,…についても同様である。
【0026】この図3に示すように、基地局側2におい
て所定地点に配置されているCCDカメラ23aは、被
写体を撮像し各色の画像信号を取得するCCD231
と、CCD231が取得した画像データのホワイトバラ
ンスを調整するホワイトバランス調整部232とを備え
ている。このCCDカメラ23aの電源233は、映像
伝送機25によりON/OFFの操作が行われるように
なっている。ホワイトバランス調整部232は、CCD
カメラ23aの電源投入時のCCD231からの信号に
基づいて設定を行い、この設定下においてCCDカメラ
23aからの画像信号データの利得を調整して画像のホ
ワイトバランスを調整するようになっている。
【0027】映像伝送機25は、各種制御を行うCPU
251を備えており、このCPU251には、バスライ
ンにより、タイマ251a、CCDカメラ23の電源の
投入及び切断を行うスイッチ252、各種プログラム等
を記憶するROM254、送信用RAM255a、ワー
キングメモリ用RAM255b、画像用RAM255
c、通信制御部256、及び画像圧縮部257が接続さ
れている。
【0028】ROM254には、通信のための各種プロ
グラムやホワイトバランス調整部232の設定の変更の
要否を判定する変更要否判定プログラム、必要に応じて
CCDカメラ23aからの画像信号データを取得する画
像データ取得プログラム、取得した画像信号データをA
/D変換して圧縮後通信制御部256から送出する画像
データ送出プログラム、圧縮後の画像データを撮像日時
データとともに画像用RAM255cに格納する画像デ
ータ格納プログラム等の各種プログラムが格納されてい
る。そして、上述の変更要否判定プログラムにより、基
地局21から画像要求信号が送信されてくると、CPU
251が画像用RAM255cに所定時間内に撮影され
た画像データがあるかどうかを調べ、無い場合には、C
CDカメラ23aのホワイトバランス調整部232の設
定の変更が必要と判定するようになっている。
【0029】スイッチ252は、CPU251によりC
CDカメラ23aから新たな画像を取得する必要がある
と判定された場合に、CCDカメラ23aの電源を一旦
切断したのちに再投入するようになっている。これによ
りCCDカメラ23aのホワイトバランス調整部232
の設定が行われる。
【0030】通信制御部256は、CCDカメラ23a
と通信ケーブルにより接続されており、ホワイトバラン
ス調整部232の設定が終了すると、CPU251によ
り新たな画像データを取得するための制御信号がCCD
カメラ23aへ送信され、CCDカメラ23aにおいて
取得された画像データ信号が映像伝送機25に入力され
るようになっている。更に、この通信制御部256は、
通信機器26とも接続されており、画像圧縮部257か
らの画像信号がこの通信制御部256から通信機器2
6、通信網22を介して基地局21へ送信され、且つ、
基地局21から、画像要求信号が送信されてくるように
なっている。
【0031】画像圧縮部257は、A/D変換部258
及びブロックメモリ259と接続されており、CCDカ
メラ23aからの画像データ信号がA/D変換部258
へ送出されてデジタル変換され、デジタル変換後の信号
が画像圧縮部257において圧縮されて、通信制御部2
56から、通信機器26及び一般回線22を介して基地
局21へ送信されるようになっている。画像圧縮部25
7による画像圧縮については、画像圧縮用のボード(プ
リント板)により処理されるが、ソフトJPEG等のよ
うにソフトウエアによる処理で圧縮するようにしてもよ
い。
【0032】ここで、画像圧縮としては、周知のJPE
G、特開平5−227547号公報に記載されてたFS
T圧縮、特開平8−154261号公報に記載されたT
IM圧縮その他の画像圧縮方法を用いて圧縮したのちに
基地局に送信するようになっている。
【0033】尚、FST圧縮は、A/D変換したビデオ
信号を2種類の参照値の一方を表す複数のピクセルとビ
ットマップとからなるマトリクスのブロックにコード化
し、コード化されたブロック内の非冗長性情報を発見し
特定しコード化し、各ブロックを直前のフレームの対応
するブロックと比較することにより、ブロック間の冗長
性およびフレーム間の冗長性を除去し、更に、現在のカ
ラー値を直前のカラー値に対する差の形でコード化する
ことにより情報量を圧縮するものである。このFST圧
縮は、RGBデータに対して、n×mビットからなるブ
ロックに対して、輝度値および2つのカラーAカラー又
はBカラーのいずれがその各ピクセルを示すかを表すビ
ットマップ(bm)からなる、ブロック成分を生成す
る。そして、生成したブロック成分を、前のブロック、
直前のフレームと比較して所定の符号化規則に従って圧
縮するものである。
【0034】また、TIM圧縮は、圧縮画像データの伸
張処理を画像データ受信装置側で容易に行うことができ
るようにした画像圧縮の方法である。TIM圧縮は、画
像圧縮に当たって、(1)人間の目は輝度変化には敏感
であるが色変化には鈍感であるという性質、(2)画像
を構成するピクセルを適当にブロック化したときに多く
の自然画像で概ね成立する1ブロック内には通常2色し
か存在しないという仮定に基づいて画像圧縮を行うもの
である。すなわち、各ピクセルデータが輝度信号Yと色
差信号U、Vで構成された画像データを分割し、n×m
(通常は4×4)からなるブロックデータを生成する。
そして、生成したブロックを表す、輝度信号と色差信号
とを有する第1色成分(y1、u1、v1)と第2色成
分(y2、u2、v2)の2色と、第1色成分と第2色
成分の分布を示すn×mのビットマップとからなるブロ
ック成分を生成することでデータを圧縮する。そして、
生成したブロック成分を、そのブロック成分と、ブロッ
ク成分が一致または最も類似している類似ブロックを選
択し、この類似ブロックを示すコードデータと、類似ブ
ロックのブロック成分に対する差分データとから符号化
することで、更にデータを圧縮し、画像データ受信装置
に送信するようにした圧縮技術である。
【0035】通信網22は、撮像した画像データを高速
で基地局21に送信するために、例えばISDN回線や
有線による一般回線や専用の通信回線が使用されるが、
その他、衛星通信を含めた無線通信網を使用するように
してもよい。
【0036】基地局21は、車両側1の交通情報表示装
置10から送信される画像要求データに応じて、CCD
カメラ23a,23b,…から受信した画像データ又は
画像データベース24から読み出した画像データを、レ
スポンスデータとして交通情報表示装置10に送信す
る。また、CCDカメラ23a,23b,…から受信し
た画像データを各CCDカメラ23a,23b,…に対
応させて画像データベース24に格納する。
【0037】次に、このように構成された交通画像情報
システムにおいて画像を取得し配信する場合の動作につ
いて説明する。図4は、本実施形態を用いて構築された
交通画像情報システムにおける画像データ配信動作のメ
インの流れを示すフローチャートである。この図4に示
すように、本実施形態の画像データ配信システムを含む
交通画像情報システムにおいては、運転者等のユーザ
が、まず、交通情報表示装置10の入力部12のマイク
123、入力装置124、タッチパネル125から交通
情報を取得したい情報取得地点を入力する(ステップ1
0)。情報取得地点の入力は、例えば、情報取得地点の
名称や、情報取得地点に配置されているカメラの番号を
入力したり、表示装置131に情報取得地点を含む地図
やリストを表示させた後、タッチパネル125やジョイ
スティック等のマウスポインターを使用して情報取得地
点の位置を指定したり、その他各種方法により入力す
る。
【0038】そして、情報取得地点が入力されると、情
報表示装置10のCPU101は、入力された情報取得
地点をRAM103の所定エリアに格納する。そしてC
PU101は、通信制御部16を介して基地局21との
回線を接続し、指定された情報取得地点のカメラのカメ
ラ番号と画像を要求する画像要求データとを送信し、基
地局21からのレスポンスデータを待つ(ステップ2
0)。
【0039】次に、基地局21の制御部は、交通情報表
示装置10から要求されているカメラ番号に対応するカ
メラで撮像されたリアルタイム画像が基地局21内の画
像データベース24に格納されているか否かを確認する
(ステップ30)。すなわち、制御部は、画像要求デー
タを受信した時(ステップ20)から所定時間T以内
に、指定されたカメラ番号のカメラで撮像された画像が
存在するか否かを判断する。ここで所定時間Tとして
は、例えば、5分間が予め設定されているが、他に、3
分、10分、20分、30分、1時間等であってもよ
い。また、所定時間Tを交通情報表示装置10側のユー
ザが設定できるようにし、所定時間Tを画像要求データ
に含めるようにしてもよい。
【0040】リアルタイム画像が基地局21内の画像デ
ータベース24内に存在しない場合(ステップ30;
N)、基地局21の制御部は、無線通信回線を接続し、
通信網22を介して、指定されたカメラに接続される映
像伝送機25へ、作成した画像要求データを送信し、映
像伝送機25からの画像データの送信を待つ(ステップ
40)。基地局21から画像要求データが送信される
と、映像伝送機25のCPU251は、CCDカメラ2
3aから新たな画像データを取得する(ステップ5
0)。
【0041】図5は、上述の構成の交通画像情報通信シ
ステムによる画像データ取得動作であって、本実施形態
の画像データ送信装置及び画像データ配信システムによ
る画像データ取得動作を表すフローチャートである。こ
の図5に示すように、CCDカメラ23からの画像取得
に際して、映像伝送機25のCPU251は、まず、C
CDカメラ23aのホワイトバランス調整部232にお
ける設定の変更が必要と判定して、スイッチ252によ
ってCCDカメラ23の電源233を一旦切断した後、
電源を再投入する(ステップ51)。これにより、CC
Dカメラ23aのホワイトバランス調整部232の設定
が行われる(ステップ52)。そして、CPU251
は、通信制御部256から通信ケーブルを介してCCD
カメラ23aに画像データ信号を要求する制御信号を送
信し、CCDカメラ23aから新たな設定に基づいてホ
ワイトバランスの調整された画像の画像データ信号を取
得する(ステップ53)。そしてこの画像データ信号を
A/D変換部258においてアナログ信号からデジタル
信号に変換した後、画像圧縮部257によって圧縮し、
圧縮後の画像データを画像取得日時のデータとともに画
像用RAM255cへ格納して、メインルーチンへリタ
ーンする(ステップ53)。
【0042】新たな画像が取得され画像データが画像用
RAM255cに格納されると、CPU251は、画像
用RAM255cに格納されている画像データを、通信
制御部256から、通信機器26、一般回線2を介し
て、基地局21へ送信する(ステップ60)。そして、
基地局21は映像伝送機25から送信された画像データ
を基地局21内の画像データベース24に格納する。
【0043】ステップ30において、リアルタイム画像
が基地局21内の画像データベース24内に存在する場
合、すなわち、今回の処理におけるステップ40からス
テップ60により格納された場合、または、リアルタイ
ム画像が既に格納されていた場合、基地局21の制御部
は、リアルタイム画像の画像データを基地局21内の画
像データベース24から取得し、交通情報表示装置に送
信するレスポンスデータを作成し、交通情報表示装置1
0に送信する(ステップ70)。
【0044】交通情報表示装置10の全体制御部11
は、基地局21からのレスポンスデータを受信すると、
受信したレスポンスデータのリアルタイム画像をRAM
103のリアルタイム画像エリア1031に格納する。
そして、リアルタイム画像エリア1031に格納されて
いる画像データ(圧縮状態)を、伸張して該当エリアに
格納すると共に、伸張後のリアルタイム画像を表示装置
131に表示し(ステップ80)、新たな情報取得地点
の入力に対して待機する。
【0045】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、映像伝送機25が、CCDカメラ23a,23b,
…から新たな画像データを取得する毎に、CCDカメラ
23a,23b,…の電源を入れ直すことにより、CC
Dカメラ23a,23b…におけるホワイトバランス調
整のための設定が行なわれるので、画像データ取得毎
に、適切な設定下のホワイトバランス調整部232によ
りホワイトバランスが調整され、CCDカメラ23,2
3b,…により良好な色再現性の画像が取得可能とな
る。
【0046】次に、本発明の画像送信システムの第2の
実施形態について説明する。尚、本実施形態も、上述の
第1の実施形態と同様の交通画像情報通信システムを構
築するものであり、本実施形態において、装置、手段及
び各部については同一の符号を付し、説明は省略する。
【0047】本実施形態の画像送信システムを含む交通
画像情報通信システムにおいては、映像伝送機25のR
OM254には、CCDカメラ23aの電源投入時及び
画像要求データ受信時にCCDカメラ23aからの信号
に基づいて被写体周辺の輝度を取得しROM254の所
定のエリアに格納する輝度取得プログラムが格納されて
いる。また、このROM254に格納される変更要否判
定プログラムは、映像伝送機25のCPU251が、前
回電源投入時に取得された輝度と現在取得される輝度の
変動幅が所定以上となる場合に設定の変更が必要と判断
してスイッチ252を作動させるものとなっている。
【0048】このような構成の本実施形態の画像送信シ
ステムを含む交通画像情報通信システムでは、基地局2
1から映像伝送機25へ画像要求データが送信される
と、映像伝送機25のCPU251がCCDカメラ23
aの画像データ信号から被写体周辺の輝度を検出する。
そして、ROM254の所定エリアに格納される前回電
源投入時の輝度を読み出し、画像要求データ受信時の輝
度と比較する。そしてこれらの輝度の差が所定値以上の
場合に、映像伝送機25のCPU251がスイッチ25
2を作動させ、CCDカメラ23aの電源を切断、再投
入する。電源再投入時には、改めて設定が行われ、以後
はこの新たな設定下においてホワイトバランスが調整さ
れる。
【0049】本実施形態の画像送信システムにおいて
は、色温度の変化を輝度の変動により検出し、必要に応
じて設定を変更してホワイトバランスを調整し、良好な
色再現性の画像を取得することができる。本実施形態の
画像送信システムにおいては、設定の変更を必要と判定
する輝度の差の所定値を、基準となる白が肉眼により白
色を認識できなくなる程度等、予め適切に設定すること
により、最小限の基準データの変更により効果的に色再
現性の良好な画像を取得することが可能となる。
【0050】次に、本発明の画像送信システムの第3の
実施形態について説明する。尚、本実施形態も、上述の
第1の実施形態と同様の交通画像情報通信システムを構
築するものであり、本実施形態において、上述の第1の
実施形態と同様の装置、手段及び各部については同一の
符号を付し、説明は省略する。
【0051】本実施形態の画像送信システムを含む交通
画像情報通信システムにおいては、映像伝送機25はス
イッチ(第1の実施形態におけるスイッチ252)を備
えておらず、CCDカメラ23aの電源が一旦保持され
るとON状態のまま保持されるようになっている。ま
た、映像伝送機25のROM254には、変更要否判定
プログラムは格納されておらず、画像要求データの受信
時にCCDカメラ23aからの信号に基づいて被写体周
辺の輝度を取得する輝度取得プログラム、及び、後述す
る補正値に基づく制御信号をCCDカメラ23aのホワ
イトバランス調整部232に送出する補正制御プログラ
ムが格納されている。更に、このROM254には、輝
度−補正値対応テーブルが格納されており、上述の補正
制御プログラムは、この輝度−補正値対応テーブルに基
づいて取得される補正値に基づいて補正制御プログラム
を実行するようになっている。輝度−補正値対応テーブ
ルは、晴れ、曇り、朝及び夕方、及び夜の輝度範囲をそ
れぞれについて複数回の実測により規定し、これらの輝
度範囲それぞれについて、基準データを適正に補正する
補正値を対応させて表したものである。
【0052】上述のような構成を有する本実施形態の画
像送信システムを含む交通画像情報通信システムでは、
基地局21から映像伝送機25へ画像要求データが送信
されると、映像伝送機25のCPU251がCCDカメ
ラ23aの画像データ信号から被写体周辺の輝度を検出
する。そして、輝度−補正値対応テーブルに基づいて検
出した輝度に対応する補正値を取得し、この補正値に基
づいて、通信ケーブルからの制御信号を送出する。これ
により、CCDカメラ23aのホワイトバランス調整部
232は、ホワイトバランスを補正する。
【0053】本実施形態の画像送信システムによると、
色温度の変化として大きな要素となる天気の変化を輝度
の変動により検出し、ホワイトバランスを補正すること
により、色温度の変化に対応してホワイトバランスを取
得し、良好な色再現性の画像を取得することができる。
【0054】なお、本発明は以上説明した実施形態に限
定されるものではなく、手段、部材等は本発明の趣旨を
逸脱しない限りにおいて適宜変更及び各実施形態どうし
において適宜交換可能である。例えば、上述の各実施形
態においては、CCDカメラ25a,25b,…は電源
の投入によりホワイトバランス調整部232の設定が行
われるが、メインの電源とは関係なくホワイトバランス
の設定のみを行うホワイトバランス再設定手段を備えた
CCDカメラを用い、映像伝送機25にホワイトバラン
ス再設定手段を起動させる起動手段を備えてもよい。
【0055】第2の実施形態及び第3の実施形態におい
てはCCDカメラ23a,23b,…により被写体周辺
の輝度を取得したが、映像伝送機25に、又は別個、C
CDカメラ周辺の輝度を取得する輝度センサを備えても
よい。第1の実施形態では設定の変更の要否を画像要求
信号の有無に基づいて判定し、第2の実施形態では輝度
の変動の大きさに基づいて判定するが、時刻や天気等の
他の要素に基づいて判定してもよい。時刻は、タイマ2
51aから直接時刻を検知したり、輝度から判断するこ
とができ、天気は、温度計や湿度計から判断することが
できる。またこれらの要素は1つずつをもとに変更の要
否を判定しても、複数の要素をあわせて判定してもよ
い。第2の実施形態では設定の変更の要否を輝度の変動
の大きさに基づいて判定するが、予め輝度のしきい値を
設定しておき、輝度がこのしきい値をまたいで変動した
ときに設定を行うようにしてもよい。このような実施形
態においても、しきい値を、肉眼により白色を認識でき
なくなる程度等、適切に設定することにより、最小限の
回数の設定の変更により効果的に色再現性の良好な画像
を取得することが可能となる。第3の実施形態では輝度
に基づいて補正値が取得されたが、補正値は、時刻や天
気等の他の要素に基づいて取得してもよい。適正な設定
は時刻に応じてある程度きまっているので、補正値を時
刻等に基づいて取得する場合には、CCDカメラ等の環
境の一時的な変化(フラッシュ、花火、稲光等)の影響
を受けずに補正値が決定され設定が補正される利点があ
る。
【0056】第1の実施形態や第2の実施形態において
は設定の変更の要否は画像要求信号の有無や輝度の変動
の大きさ等の1つの要素から判定されるが、2つ以上の
要素を組み合わせて判定されてもよい。例えば、画像要
求信号があり、且つ起動の変動が所定値以上の場合にの
み設定を変更することとすることもできる。また第3の
実施形態においては補正値は輝度のみから決定される
が、複数の要素により決定されてもよい。第1の実施形
態や第2の実施形態においては、設定の変更(電源の切
断と再投入)を行った後、新しい設定下でホワイトバラ
ンスの調整された画像の画像データを映像伝送機25か
ら基地局21を介して車両側1へ送信しているが、画像
データを送信した後に、設定を変更してもよい。但し、
設定を変更した後に取得した画像データを送出するほう
が、より適切な設定下のホワイトバランス調整部232
によりにホワイトバランスが調整された画像を得ること
ができる。
【0057】上述の各実施形態においてはCCDカメラ
23a,23b…と映像伝送機25とが別個となってい
るが、一体となっていてもよい。また、例えば、CCD
カメラ23a,23b,が輝度や内蔵タイマをもとに設
定の変更の要否を判断する等、CCDカメラ23a,2
3b,…に映像伝送機25の一部の機能、手段、装置に
配設したり、ホワイトバランス調整部232を映像伝送
機25に配設してもよい。第1の実施形態及び第2の実
施形態においては設定の変更の要否は映像伝送機25に
おいて判定されるが、基地局21において判定し、設定
の変更要求信号を映像伝送機25に送信するようにして
もよい。この場合、変更の要否を判定する要素が輝度等
被写体やCCDカメラの環境に関係ある場合には、基地
局21にCCDカメラや映像伝送機25からデータを送
出し、基地局21においてこのデータに基づいて設定の
変更の要否を判定する。第3の実施形態においては補正
値は映像伝送機25において取得されるが、基地局21
において取得して制御信号を映像伝送機25に送信する
ようにしてもよい。この場合、補正値を決定する要素が
輝度等被写体やCCDカメラの環境に関係ある場合に
は、基地局21にCCDカメラや映像伝送機25からデ
ータを送出し、基地局21においてこのデータに基づい
て補正値を決定する。
【0058】上述の各実施形態における設定手段は、撮
像により取得される画像信号を調整するためのピークや
レンジ等の数値を設定する数値設定手段であっても、フ
ィルタを設定する設定手段であってもよい。上述の各実
施形態においては、ユーザからの入力により画像が要求
され取得されるが、ユーザからの要求によらずに、予め
決められた時刻等の他の条件により自動的に基地局側2
から車両側1に画像データが送信され交通情報表示装置
10に表示されるようにしてもよい。また、ユーザから
の要求によらずに、例えば、カーナビゲーション機能に
おいて、探索された経路上に位置するCCDカメラから
の画像が自動的に基地局側2へ要求されるようにしても
よい。上述の各実施形態においては撮像後の画像データ
は基地局21の画像データベース24に格納されるが、
これに限られるものではなく、映像伝送機25や交通情
報表示装置10に格納部を設けて格納しておいてもよ
い。
【0059】上述した各実施形態において、CCDカメ
ラ23a,23b,…は、上り、下りの両車線を撮像す
るものであっても、上り車線と下り車線の撮像を2台の
カメラで別個に撮像するようにしてもよい。上り車線と
下り車線の撮像を2台のカメラで別個に撮像することに
より、反対側車線の不要な画像が表示されないので視認
性を増すことができる。
【0060】上述の各実施形態では、表示装置131に
表示する画像として静止画像を前提に説明したが、本発
明では、静止画像に限定されるものではなく動画を使用
するようにしてもよい。この場合、各CCDカメラ23
a,23b,…で撮像した動画の圧縮は、撮像したCC
Dカメラ23a,23b,…又は基地局21において行
い、圧縮方法としてはMPEGやFST圧縮、TIM圧
縮等の動画に対する周知の圧縮方法が使用される。ま
た、各CCDカメラ23a,23b,…において動画を
撮像して基地局21に送信(圧縮、非圧縮のいずれでも
よい)し、基地局21において受信した動画から静止画
像を取り込んで画像データベース24に格納し、格納し
た静止画像を交通情報表示装置10に送信するようにし
てもよい。また、CCDカメラ23a,23b,…から
受信した動画を圧縮状態で画像データベース24に格納
しておき、交通情報表示装置10から要求される画像の
種類(動画と静止画像)に応じて、動画を交通情報表示
装置10に送信し、又は、動画から静止画像を取り込ん
で送信するようにしてもよい。基地局21では、各CC
Dカメラ23a,23b,…から動画を受信すること
で、撮像道路における車両の平均走行速度を算出し、走
行データのうちの1つとして交通情報表示装置10に送
信することが可能になる。交通情報表示装置10では、
受信した平均走行速度を他の走行データと共に表示する
ことで、運転者等のユーザは、表示装置131に表示さ
れている道路の混雑状況をより多角的に把握することが
可能になる。
【0061】また、上述の各実施形態では、画像データ
配信システムは、CCDカメラ23a,23b,…によ
り道路の混雑状況を撮影し配信、表示する交通情報表示
システムであるが、必ずしも道路の混雑状況を表示する
ものに限定されるものではなく、他の実施形態としてデ
パートやスーパ等の各売り場や通路における顧客の状況
や、特定地点における渡り鳥等の動物の移動状況などを
表示装置に表示するものとすることもできる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホワイトバランスの調整における設定を必要に応じて変
更し、この設定下においてホワイトバランスを調整する
ので、色再現性の良好な画像を取得することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データ送信装置及び画像データ配
信システムの第1の実施形態と、本実施形態により画像
データが配信される車両側とにより構成される交通画像
情報通信システムを表す概略図である。
【図2】同上、画像データ配信システムの交通情報表示
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の画像データ配信システム(基地局
側2)構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態を用いて構築された交通画像情報シ
ステムにおける画像データ配信動作のメインの流れを示
すフローチャートである。
【図5】同上、交通画像情報通信システムによる画像デ
ータ取得動作であって、本実施形態の画像データ送信装
置及び画像データ配信システムによる画像データ取得動
作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 交通情報表示装置 11 全体制御部 101 CPU 102 ROM 103 RAM 1031 リアルタイム画像エリア 12 入力部 13 出力部 131 表示装置 14 現在位置検出部 15 主記憶部 16 通信制御部 21 基地局 22 通信網 23a,23b,… CCDカメラ 231 CCD 232 電源 233 ホワイトバランス調整部 24 画像データベース 25 映像伝送機 251 CPU 252 スイッチ 254 ROM 255c 画像用RAM 256 通信制御部 26 通信機器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入によりホワイトバランスを調整
    する機能を有する撮像装置と、 ホワイトバランスを調整する設定の変更の要否を判定す
    る変更要否判定手段と、 前記変更要否判定手段により初期値変更が必要と判定さ
    れた場合に前記撮像手段の電源を再投入する再設定手段
    とを備えることを特徴とする画像データ送信装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像する撮像手段と、 前記被写体の状況に基づいてホワイトバランスの調整の
    ための設定を行う設定手段と、 この設定手段による設定に基づいて、前記撮像手段によ
    る撮像画像のホワイトバランスを調整するホワイトバラ
    ンス調整手段と、 前記ホワイトバランス調整手段によるホワイトバランス
    調整後の画像データを取得し、送信する送信手段と、 前記設定手段による設定の変更の要否を判定する変更要
    否判定手段とを有し、 前記設定手段は、前記変更要否判定手段により前記設定
    手段による設定の変更が必要と判定された場合に、ホワ
    イトバランスの調整のための設定を行うことを特徴とす
    る画像データ送信装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、電源投入によりホワイ
    トバランス調整のための設定を行うことを特徴とする請
    求項2に記載の画像データ送信装置。
  4. 【請求項4】 前記ホワイトバランスの調整のための設
    定についての補正値を取得する補正値取得手段とを備
    え、 前記設定手段は、前記変更要否判定手段により設定の変
    更が必要と判定された場合に、前記補正値取得手段によ
    り取得した補正値に基づいて前記設定を行うことを特徴
    とする請求項2に記載の画像データ送信装置。
  5. 【請求項5】 前記補正値取得手段は、撮像範囲の輝度
    又は天候、及び時刻のうちの少なくとも1つに基づいて
    前記補正値を取得することを特徴とする請求項4に記載
    の画像データ送信装置。
  6. 【請求項6】 撮像範囲の輝度を取得する輝度取得手段
    を備え、 前記変更要否判定手段は、前記輝度取得手段により取得
    された輝度に基づいて、前記設定の変更の要否を判定す
    ることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいず
    れか1の請求項に記載の画像データ送信装置。
  7. 【請求項7】 時刻を取得する時刻取得手段を備え、 前記変更要否判定手段は、前記時刻取得手段により取得
    された時刻に基づいて、前記設定の変更の要否を判定す
    ることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいず
    れか1の請求項に記載の画像データ送信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のうちのいずれか
    1の請求項に記載の画像データ送信装置と、 前記画像データ送信装置へ画像データを要求し、前記画
    像データ送信装置から送信される要求した画像データを
    取得するセンタとを備えることを特徴とする画像データ
    配信システム。
  9. 【請求項9】 前記前記変更要否判定手段は、前記セン
    タからの画像データの要求の有無に基づいて前記設定の
    変更の要否を判定することを特徴とする請求項8に記載
    の画像データ配信システム。
JP10131421A 1998-04-24 1998-04-24 画像データ送信装置及び画像データ配信システム Pending JPH11313215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10131421A JPH11313215A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 画像データ送信装置及び画像データ配信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10131421A JPH11313215A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 画像データ送信装置及び画像データ配信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11313215A true JPH11313215A (ja) 1999-11-09

Family

ID=15057577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10131421A Pending JPH11313215A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 画像データ送信装置及び画像データ配信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11313215A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002109683A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Nec Eng Ltd 監視画像モニタ転送システム
JP2003037836A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Ntt Docomo Inc 画像配信方法、画像配信システム、コンピュータ読取可能な記録媒体及びコンピュータ・プログラム
JP2005209177A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Fujitsu Ltd 車両検索システムおよび車両検索方法
US7920716B2 (en) 2003-12-25 2011-04-05 Fujitsu Limited Vehicle search system and vehicle search method
JP2017538973A (ja) * 2014-11-25 2017-12-28 サムスン ペイ、インコーポレイテッド バーコードを再現するための表示画像の変調

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002109683A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Nec Eng Ltd 監視画像モニタ転送システム
JP2003037836A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Ntt Docomo Inc 画像配信方法、画像配信システム、コンピュータ読取可能な記録媒体及びコンピュータ・プログラム
JP2005209177A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Fujitsu Ltd 車両検索システムおよび車両検索方法
US7920716B2 (en) 2003-12-25 2011-04-05 Fujitsu Limited Vehicle search system and vehicle search method
JP2017538973A (ja) * 2014-11-25 2017-12-28 サムスン ペイ、インコーポレイテッド バーコードを再現するための表示画像の変調
US10140564B2 (en) 2014-11-25 2018-11-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Modulation of display imagery for barcode simulation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10791267B2 (en) Service system, information processing apparatus, and service providing method
US11889194B2 (en) Service system, information processing apparatus, and service providing method
US8169505B2 (en) Image management apparatus for displaying images based on geographical environment
US7088389B2 (en) System for displaying information in specific region
US20100250581A1 (en) System and method of displaying images based on environmental conditions
WO2004111973A1 (ja) 画像サーバ、画像収集装置、及び画像表示端末
KR100533033B1 (ko) 디지털 영상 처리 기술을 이용한 위치 추적 시스템 및 방법
KR20060082872A (ko) 이미징 기술을 이용한 위치인식 시스템 및 방법
JP3966970B2 (ja) ナビゲーション装置
WO2006098311A1 (ja) 道路景観地図作成装置、方法及びプログラム
CN111337049A (zh) 一种导航方法及电子设备
JP3851430B2 (ja) 交通情報表示装置
KR100787747B1 (ko) 차량 네비게이션 단말기의 전면 도로 맵 영상 업데이트장치 및 그 방법
JPH11313215A (ja) 画像データ送信装置及び画像データ配信システム
JP4697931B2 (ja) 情報提供システムおよび携帯端末
JP2006343829A (ja) 車両周辺撮影装置および車両周辺撮影方法
US20110242324A1 (en) Image display device, image display method, image display program, and recording medium
CN111176338A (zh) 导航方法、电子设备及存储介质
KR100957605B1 (ko) 도로 영상 제공 시스템
CN113805829B (zh) 导航界面的显示方法、装置、终端、存储介质及程序产品
JPH10214397A (ja) 経路案内装置
JP2001005994A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
CN201438116U (zh) 具有即时信息显示的导航装置
JPH09160482A (ja) ナビゲーション装置
JP2004070221A (ja) 地図表示装置及び地図表示用プログラム