JPH11313044A - マルチキャリヤデ―タ通信システム内に広範囲のユ―ザデ―タ速度を設ける方法および装置 - Google Patents

マルチキャリヤデ―タ通信システム内に広範囲のユ―ザデ―タ速度を設ける方法および装置

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JPH11313044A
JPH11313044A JP11058787A JP5878799A JPH11313044A JP H11313044 A JPH11313044 A JP H11313044A JP 11058787 A JP11058787 A JP 11058787A JP 5878799 A JP5878799 A JP 5878799A JP H11313044 A JPH11313044 A JP H11313044A
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JP11058787A
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S Modlin Corey
エス.モドリン コリイ
Yuku In Tan Eugene
ユク − イン タン ユージン
Ton Po
トン ポ
S Chou Jackie
エス.チョウ ジャッキイ
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L5/14Two-way operation using the same type of signal, i.e. duplex
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    • H04L5/1484Two-way operation using the same type of signal, i.e. duplex using time-sharing operating bytewise

Abstract

(57)【要約】 【課題】スーパーフレーム構造とTDDとを用いてユー
ザデータ速度を設定しデータ伝送システムの遅れを管理
するのに柔軟性を与える。 【解決手段】スーパーフレームで伝送することができる
ビット数を信号対雑音比の測定に基づいて決定する(ス
テップ402)。スーパーフレームの所望のユーザデー
タ速度を識別する(ステップ404)。符号語の大きさ
とダミーバイトの数とを決定する(ステップ406)。
ダミービットの数を決定する(ステップ408)。デー
タ伝送に用いるスーパーフレームの記号のビットローデ
ィングを決定する(ステップ410)。言い換えると、
ダミーバイトとダミービットと符号語の大きさとが決ま
ると、スーパーフレームの記号が支援することができる
ビットローディングが決まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送システ
ムに関し、より特定すると、時分割二重化を用いるデー
タ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、高速データ通信用の双方向ディジ
タルデータ伝送システムが開発されている。ツイストペ
ア電話線による高速データ通信用に開発された1つの標
準は、非対称ディジタル加入者線(ADSL)として知
られている。ツイストペア電話線による高速データ通信
用に現在提案されている別の標準は、超高速ディジタル
加入者線(VDSL)として知られている。一般に、こ
れらの高速データ通信方式はxDSLシステムと呼ばれ
ている。
【0003】電気通信情報解決のための連合(ATI
S)はANSI(米国規格協会)標準グループにより公
認されたグループであって、ツイストペア電話線による
ディジタルデータ伝送用の離散マルチトーン方式を決定
した。ADSLと呼ばれるこの標準は、主として、通常
の電話線によるビデオデータの伝送および高速インター
ネットアクセス用である。ただし、これは種々の他の応
用にも用いることができる。北米標準はANSI T
1.413 ADSL標準(以下、ADSL標準)と呼
ばれており、これを援用する。ADSL標準の下での伝
送速度は、ツイストペア電話線により最大8百万ビット
毎秒(Mb/s)の速度で情報を伝送するのに適してい
る。標準化システムは、順(ダウンストリーム)方向に
それぞれ4.3125kHz幅の256「トーン」すな
わち「サブチャンネル」を用いる離散マルチトーン(D
MT)システムの使用を規定する。電話システムでは、
ダウンストリーム方向とは中央局(一般に、電話会社が
所有の)から遠隔局(エンドユーザ、すなわち家庭また
は会社のユーザでよい。)に伝送することを言う。他の
システムでは、用いるトーン数は大きく異なってよい。
【0004】また、ADSL標準は、16〜800キロ
ビット毎秒の範囲のデータ速度における上り伝送の使用
を規定する。上り伝送とは、例えば遠隔局から中央局へ
のアップストリーム方向の伝送を言う。このようにAD
SLという用語は、ダウンストリーム方向のデータ伝送
速度がアップストリーム方向よりかなり速いことに由来
する。これは、ビデオプログラミングまたはビデオ会議
情報を電話線により遠隔地に伝送するシステムに特に有
用である。
【0005】ダウンストリーム信号もアップストリーム
信号も同じ対の線を通る(すなわち、二重化である)の
で、なんらかの方法でこの2つの信号を分離しなければ
ならない。ADSL標準が用いる二重化の方法は周波数
分割二重化(FDD)またはエコー消去である。周波数
分割二重化システムでは、アップストリーム信号とダウ
ンストリーム信号は異なる周波数帯域を占有し、送信器
と受信器においてフィルタにより分離する。エコー消去
システムでは、アップストリーム信号とダウンストリー
ム信号は同じ周波数帯域を占有し、信号処理により分離
する。
【0006】ANSIは、VDSL標準と呼ばれる、加
入者線を用いた伝送システム用の別の標準を作成してい
る。VDSL標準は、ダウンストリーム方向に最小約4
Mb/sから最大約52Mb/s以上の伝送速度用であ
る。同時に、ディジタル,オーディオおよびビデオ委員
会(DAVIC)は、ファイバー・ツー・ザ・カーブ(F
iber To The Curb)(FTTC)と呼ばれる同様のシス
テムについて作業を行っている。「道路の端(curb)」か
ら顧客までの伝送媒体は、標準のシールドなしのツイス
トペア(UTP)電話線である。
【0007】VDSLおよびFTTC標準(以後、「V
DSL/FTTC」と呼ぶ。)に用いられる多数の変調
方式が提案されている。例えば、可能なVDSL/FT
TC変調方式には、マルチキャリヤ伝送方式(例えば、
離散マルチトーン変調(DMT)または離散ウエーブレ
ット・マルチトーン変調(DWMT)など)、シングル
キャリヤ伝送方式(例えば、直交振幅変調(QAM),
キャリヤアレス振幅および位相変調(CAP),4相位
相偏移変調(QPSK)または残留側波帯変調など)が
ある。
【0008】更に、データ伝送速度が高いマルチキャリ
ア変調伝送方式が非常に注目されている。図1(A)は、
マルチキャリア変調システム用の従来の送信器100の
簡単なブロック図である。従来の送信器100は、例え
ばADSLまたはVDSLシステムにおけるDMT変調
に適している。送信器100は、伝送するデータ信号を
バッファ102に受ける。次に、データ信号をバッファ
102から順方向誤り訂正(FEC)ユニット104に
与える。FECユニット104は、漏話雑音やインパル
ス雑音やチャンネル歪みなどによる誤りを訂正する。F
ECユニット104の出力信号はデータ記号エンコーダ
106に入る。データ記号エンコーダ106は、マルチ
キャリヤ変調に関連する複数の周波数トーンの信号を符
号化する。
【0009】データまたはデータのビットを各周波数ト
ーンに割り付けるため、データ記号エンコーダ106は
送信ビット割付け表108と送信エネルギー割付け表1
10に記憶されているデータを用いる。送信ビット割付
け表108はマルチキャリア変調の各キャリヤ(周波数
トーン)毎の整数値を含む。整数値は特定の周波数トー
ンに割り付けるビット数を示す。送信エネルギー割付け
表110に記憶されている値は、マルチキャリア変調の
周波数トーンに異なるエネルギーレベルを割り付けるこ
とにより端数のビットの分解能を効果的に与えるのに用
いる。どちらにしても、データ記号エンコーダ106が
データを各周波数トーン上に符号化した後、データ記号
エンコーダ106からの周波数領域データを高速フーリ
エ逆変換(IFFT)ユニット112により変調して、
伝送する時間領域信号を作成する。次に、時間領域信号
をディジタル/アナログ変換器(DAC)114に与え
て、ディジタル信号をアナログ信号に変換する。その
後、アナログ信号をチャンネルにより1個または複数個
の遠隔受信器に伝送する。
【0010】図1(B)は、マルチキャリア変調システ
ム用の従来の遠隔受信器150の簡単なブロック図であ
る。従来の遠隔受信器150は、例えばADSLまたは
VDSLシステムにおけるDMT復調に適している。遠
隔受信器150は、送信器からチャンネルにより伝送さ
れたアナログ信号を受信する。受信したアナログ信号は
アナログ/ディジタル変換器(ADC)152に入る。
ADC152は受信したアナログ信号をディジタル信号
に変換する。次に、ディジタル信号を高速フーリエ変換
(FFT)ユニット154に与え、ディジタル信号を時
間領域から周波数領域に変換してディジタル信号を復調
する。次に、復調したディジタル信号を周波数領域等化
器(FEQ)ユニット156に与える。FEQユニット
156は、ディジタル信号に等化を行い、減衰と位相を
種々の周波数トーンにわたって等化する。次に、データ
記号デコーダ158は等化されたディジタル信号を受け
る。データ記号デコーダ158は、等化されたディジタ
ル信号を復号して、各キャリヤ(周波数トーン)により
伝送されたデータまたはデータのビットを回復する。
【0011】等化されたディジタル信号を復号すると
き、データ記号デコーダ158は、データを伝送するの
に用いられたビット割付け情報およびエネルギー割付け
情報にアクセスする必要がある。したがって、データ記
号デコーダ158を受信ビット割付け表162と受信エ
ネルギー割付け表160とに接続する。これらの表は、
データの伝送に用いられたビット割付け情報およびエネ
ルギー割付け情報をそれぞれ記憶している。次に、各周
波数トーンから得たデータを順方向誤り訂正(FEC)
ユニット164に与える。FECユニット164は、デ
ータの誤り訂正を行い、訂正されたデータを生成する。
次に、訂正されたデータをバッファ166に記憶する。
その後、データをバッファ166から検索して、受信器
150で更に処理してよい。または、受信エネルギー割
付け表160をFEQユニット156に送って用いても
よい。
【0012】従来の送信器100で用いるビット割付け
表およびエネルギー割付け表は1つの表または個別の表
で実現してよい。同様に、遠隔受信器150で用いるビ
ット割付け表およびエネルギー割付け表も1つの表また
は個別の表で実現してよい。また、送信器100は、通
常は、コントローラで制御され、遠隔受信器150も、
通常は、コントローラで制御される。一般に、コントロ
ーラはプログラマブルコントローラである。
【0013】随意であるが、図1(A)に示す送信器1
00と図1(B)に示す遠隔受信器150とは他の構成
要素を含む。例えば、送信器100においてIFFTユ
ニット112の後で記号に巡回接頭語を加え、遠隔受信
器150においてFFTユニット154の前でこの巡回
接頭語を取り除いてよい。また、遠隔受信器150に
は、ADC152とFFTユニット154との間に時間
領域等化器(TEQ)を設けてよい。また、送信器10
0はスクランブラ,巡回冗長検査(CRC)およびイン
ターリーバをそれぞれ含み、遠隔受信器150は対応す
る装置を含んでよい。
【0014】提案されたVDSL/FTTC伝送方式の
多くは、アップストリーム信号およびダウンストリーム
信号の周波数分割二重化(FDD)を用いている。他
方、提案されたVDSL/FTTC伝送方式の中には、
アップストリーム信号およびダウンストリーム信号の時
分割二重化(TDD)を用いているものもある。詳しく
述べると、この場合の時分割二重化は、周期的な同期化
されたアップストリームおよびダウンストリームの通信
周期が互いに重ならないようにして同期化されている。
すなわち、バインダを共用する全ての線のアップストリ
ームおよびダウンストリームの通信周期は同期化されて
いる。この方式では、同じバインダ内の全ての超高速伝
送は、アップストリーム通信の伝送と重なるときにはダ
ウンストリーム通信を伝送しないように同期化して時分
割二重化する。これをa(すなわち「ピンポン」)デー
タ伝送方式とも呼ぶ。どちらの方向にもデータを伝送し
ない沈黙期間を設けて、アップストリームおよびダウン
ストリームの通信周期を分離する。同期化された時分割
二重方式とDMTを共に用いることを同期化DMT(S
DMT)と呼ぶことが多い。
【0015】上に述べた伝送システムの共通の特徴は、
中央局(例えば、電話会社)とユーザ(例えば、家庭ま
たはビジネス)を接続する伝送媒体の少なくとも一部に
ツイストペア電話線を用いることである。中央局からユ
ーザの住居の近くの道路の端まで光ファイバを用いる場
合でも、道路の端からユーザの家庭または会社までは信
号を運ぶのにツイストペア電話線を用いる。
【0016】ツイストペア電話線はバインダでグループ
化される。ツイストペア電話線はバインダ内にあるの
で、バインダは外部の電磁妨害に対して十分保護する。
しかし、バインダ内では、ツイストペア電話線は互いに
電磁妨害を起こす。この種の電磁妨害を一般に漏話妨害
と呼び、近端漏話(NEXT)と遠端漏話(FEXT)
とを含む。伝送周波数が増加するに従って漏話妨害(N
EXT妨害)が顕著になる。その結果、ツイストペア電
話線により高速で伝送されるデータ信号は、バインダ内
の他のツイストペア電話線に起因する漏話妨害によりか
なり劣化する。データ伝送速度が増加するに従って劣化
は一層ひどくなる。同期化されたTDD(SDMTな
ど)によるデータ伝送の1つの利点は、全ての線の伝送
時間が等しい(すなわち、スーパーフレーム書式が同
じ)場合は、バインダ内の他の線からの漏話妨害(NE
XT妨害)は実質的になくなることである。
【0017】データ伝送システムは中央局と複数の遠隔
ユニットとを含むことが多い。各遠隔ユニットは、中央
局と特定の遠隔ユニットとの間に確立されたデータリン
ク(すなわち、チャンネル)により中央局と通信する。
このデータリンクを確立するため、中央局と各遠隔ユニ
ットとの間の通信を初期化する初期設定処理を行う。以
下の説明では、中央局は中央モデム(すなわち、中央ユ
ニット)を含み、遠隔ユニットは遠隔モデムを含むとす
る。これらのモデムは、中央局と遠隔ユニットとの間の
データ伝送を容易にするトランシーバである。中央局は
中央側送信器と中央側受信器とを有する複数の中央側ト
ランシーバを含むことが多く、遠隔ユニットは、通常、
遠隔側送信器と遠隔側受信器とを有する遠隔側トランシ
ーバを含む。
【0018】データ伝送システムが時分割二重化(TD
D)方式で運転中は、中央局および遠隔ユニットの送信
器および受信器とは、送信と受信とが時間的に重ならな
いように時間的に同期化されなければならない。データ
伝送システムでは、ダウンストリーム伝送は中央側送信
器から1個または複数個の遠隔側受信器への方向であ
り、アップストリーム伝送は1個または複数個の遠隔側
送信器から中央側受信器への方向である。中央側の送信
器および受信器を1個の中央側トランシーバにまとめ、
遠隔側の送信器および受信器を1個の遠隔側トランシー
バにまとめてよい。
【0019】一般に、時分割二重化システムでは、アッ
プストリーム信号とダウンストリーム信号とが交替す
る。一般に、アップストリーム伝送とダウンストリーム
伝送とは保護期間すなわち沈黙期間により分離される。
保護期間を設ける理由は、反対方向の伝送が起こる前に
伝送を受けて、伝送システムがデータの伝送方向を逆に
することができるようにするためである。或る伝送方式
では、フレームと呼ばれる小さな単位にアップストリー
ム伝送とダウンストリーム伝送とを分割する。これらの
フレームをグループ化して、一連のダウンストリームフ
レームと一連のアップストリームフレームと両者の間の
保護期間を含むスーパーフレームにしてもよい。
【0020】時分割二重化は、2個以上のトランシーバ
の間でチャンネル(媒体)を共有する簡単な方法であ
る。伝送してよい時間スロットを各トランシーバに割り
付け、どのユニットも伝送してはならない沈黙期間(保
護期間)を設ける。多重接続の間で漏話(NEXT妨
害)を生じるチャンネルで時分割二重化を用いる場合
は、影響を受ける全てのユニットの間に同期を確立して
保持しなければならない。その例として、既存のツイス
トペア電話ループを用いた最大1.5kmのループにお
いて最大13〜52Mb/sで伝送するVDSLサービ
スがある。加入者までのペア線を束にして、25〜10
0対から成るケーブルにする。近接および高周波用
(0.2〜11MHz信号帯域幅)では、バインダ内の
隣接ペア線の間でかなりの漏話を生じる。DMTは、数
kmまでの長さのループで所望のデータ速度を得るのに
適したマルチキャリア変調方式である。この方式は時分
割二重化を非常にうまく使う。すなわち、伝送および受
信の間に用いるFFTユニットは2台を必要とせず1台
でよく、また、他の点でもアナログ回路が節約になる。
【0021】図2(A)は、VDSLデータ伝送システ
ムに用いるのに適したスーパーフレーム200の図であ
る。SDMTはマルチキャリヤデータ伝送方式であっ
て、この方式ではスーパーフレーム200に含まれる複
数の各フレームは、複数の周波数トーンを用いて送信器
と受信器との間にデータのビットを運ぶ。詳しく述べる
と、スーパーフレーム200は20フレームを含む。フ
レーム1〜9はダウンストリーム方向にデータを伝送す
るのに用い、フレーム11〜19はアップストリーム方
向にデータを伝送するのに用い、フレーム10およびフ
レーム20は沈黙期間である。沈黙期間中はデータをど
ちらの方向にも伝送しない。したがって、スーパーフレ
ーム200に見られるように、VDSLデータ伝送シス
テムでは送信期間と受信期間とを交替して時分割二重化
(TDD)伝送を行う。
【0022】図2(A)に示すスーパーフレームは20
フレームを有するが、理解されるように、スーパーフレ
ームの大きさおよび書式にはいろいろの種類がある。ア
ップストリーム方向およびダウンストリーム方向に割り
付けられたフレーム(すなわち、記号)の数を変えるこ
とによりスーパーフレームの書式が異なり、書式が異な
ると送信器および受信器に与えられるサービスのレベル
が異なる。
【0023】データ伝送についての詳細は、例えば、米
国特許第5,479,447号,第5,596,604
号,第5,623,513号および第5,627,86
3号に見られる。これらを援用する。ADSLに関する
詳細は、米国規格協会(ANSI)発行の標準ANSI
T1.413−1995に見られる。これは、網およ
び顧客装置のインターフェース (Network and Customer
Installation Interfaces)と非対称ディジタル加入者
線(ADSL)金属インターフェースとに関する。これ
を援用する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】SDMTなどのTDD
システムに関する1つの問題は、所定の方向に伝送する
スーパーフレーム当たりのフレームの数が可変なので、
このシステムの平均記号(シンボル)速度が一定でない
ことである。そのため、ユーザデータ速度を設定するの
がかなり複雑であり、SDMTデータ通信システムなど
の既存の低速通信方式より細分性(granularity)が不規
則である。ADSLや前に提案されたVDSLデータ通
信システムでは記号速度が一定なので、ユーザは32キ
ロビット毎秒(kbps)の倍数の任意のデータ速度を
選択することができる。したがって、VDSLデータ通
信システムを改善して、ユーザのデータ速度が、細分性
を有する(すなわち、ADSLと同程度)がスーパーフ
レームの大きさやスーパーフレーム内のダウンストリー
ムフレームの数などのシステムの内部要因に依存しない
ようにする必要がある。
【0025】TDDおよびSDMTを用いるデータ通信
システムに関連する別の問題は、特定のスーパーフレー
ムの符号語(誤り訂正処理から得られる)が伝送中にス
ーパーフレーム境界を横切る場合に、望ましくない遅れ
が起こることである。この場合は、スーパーフレーム境
界を横切る特定の符号語の受信に関連する望ましくない
時間遅れがある。それは、TDDシステムではデータを
交互に送信および受信するために次の伝送期間まで所定
の時間間隙があるからである。この問題はADSLには
存在しない。なぜなら、時分割二重化(TDD)と異な
り、ADSLは周波数分割二重化(FDD)またはエコ
ー消去によりアップストリーム伝送とダウンストリーム
伝送との間を分離するからである。
【0026】VDSLデータ通信システムに関連する更
に別の問題は、誤り訂正(すなわち、FEC)の符号化
利得が符号語の大きさに強く依存することである。一般
に、符号語の大きさ(N)が大きいほど符号化利得が大
きい。一般的条件の下では、例えば N=255および
K=239のリードソロモン(Reed Solomon)符号は、N
=155およびK=139(どちらの場合も、N−K=
16)の同様の符号より3dBだけ性能が優れている。
ADSLでは、フレームすなわち記号は符号語に関して
符号語当たり1,2,4,8,16記号に固定されてい
る。しかし、VDSLで符号語の大きさまたはスーパー
フレーム当たりの記号の数を固定すると、符号化利得が
スーパーフレーム速度、スーパーフレーム当たりの記号
またはその他のシステムの内部要因に依存するので望ま
しくない。したがって、ユーザデータ速度の設定に柔軟
性を与え、スーパーフレーム構造および時分割二重化
(TDD)を用いるデータ伝送システムの遅れを制御す
る改善された方法が必要である。
【0027】
【課題を解決するための手段】概要を述べると、本発明
は、ユーザデータ速度の設定に柔軟性を与え、スーパー
フレーム構造および時分割二重化(TDD)を用いるデ
ータ伝送システムの遅れを制御する改善された方法に関
する。この改善された方法では、伝送するデータストリ
ームにダミー語(ビットまたはバイト)をうまく挿入す
る。ダミー語を挿入することにより、本発明は符号語や
記号やスーパーフレームをユーザデータ速度とは独立に
与えることができる。その結果、スーパーフレームおよ
びTDDを用いるデータ伝送システムにおいて広範囲の
ユーザデータ速度が利用可能になる。
【0028】本発明は、装置,システム,方法またはコ
ンピュータ読取り可能媒体を含む種々の方法で実現する
ことができる。本発明のいくつかの実施の形態を以下に
説明する。
【0029】マルチキャリヤ変調システムのスーパーフ
レームで或るデータ量を伝送する方法として、本発明の
一実施の形態が含む動作は、データ伝送のためのユーザ
速度を識別し、スーパーフレーム速度を識別し、ユーザ
速度およびスーパーフレーム速度に基づいて所定のスー
パーフレームで伝送するデータ量を決定し、このデータ
量に冗長量を与える符号速度を決定し、第1の調整ダミ
ーデータ量を決定してこのデータ量に加えた後で符号速
度を掛けると整数値が生成されるようにすることであ
る。
【0030】マルチキャリヤ変調システムのスーパーフ
レーム(送信フレームと受信フレームとを含む)で或る
データ量を伝送する方法として、本発明の別の実施の形
態が含む動作は、データ伝送のためのユーザ速度を識別
し、スーパーフレーム速度を識別し、ユーザ速度および
スーパーフレーム速度に基づいてスーパーフレームで伝
送するデータ量を決定し、このデータ量に冗長量を与え
る符号速度を(例えば、符号語の大きさとデータ語の大
きさにより)決定し、第1の調整ダミーデータ量を決定
してこのデータ量に加えた後で符号速度を掛けるとスー
パーフレームで伝送する拡大されたデータ量を表す整数
値が生成されるようにし、第2の調整ダミーデータ量を
決定して拡大されたデータ量に加えて最終データ量を作
成し、最終データ量がスーパーフレーム内の伝送フレー
ム数で割り切れるようにする、ことである。
【0031】マルチキャリヤ変調システムのスーパーフ
レーム(送信フレームと受信フレームとを含む)で或る
データ量を伝送するためのプログラム命令を含むコンピ
ュータ読取り可能媒体として、本発明の一実施の形態
は、データ伝送のためのユーザ速度を識別する第1のコ
ンピュータ読取り可能符号装置と、スーパーフレーム速
度を識別する第2のコンピュータ読取り可能符号装置
と、ユーザ速度およびスーパーフレーム速度に基づいて
スーパーフレームで伝送するデータ量を決定する第3の
コンピュータ読取り可能符号装置と、このデータ量に冗
長量を与える符号速度を決定する第4のコンピュータ読
取り可能符号装置と、第1の調整ダミーデータ量を決定
してこのデータ量に加えた後で符号速度を掛けるとスー
パーフレームで伝送する拡大されたデータ量を表す整数
値が生成されるようにする第5のコンピュータ読取り可
能符号装置とを含む。随意であるが、コンピュータ読取
り可能媒体は、第2の調整ダミーデータ量を決定して拡
大されたデータ量に加えて最終データ量を作成し、最終
データ量がスーパーフレーム内の伝送フレーム数で割り
切れるようにする第6のコンピュータ読取り可能符号装
置を含んでもよい。
【0032】マルチキャリヤ変調を用いるデータ伝送シ
ステム用の送信装置として、本発明の一実施の形態は、
伝送するデータ量を受信して記憶するバッファと、第1
の量のダミーデータを決定しバッファから与えられるデ
ータ量に第1の量のダミーデータを挿入して拡大された
データ量を作成する第1の挿入ユニットと、拡大された
データ量を受けて冗長符号化を行って冗長データ量を作
成する誤り訂正ユニットと、伝送する冗長データ量を受
けて冗長データ量に関連するビットをフレームの周波数
トーン上に符号化するデータ記号エンコーダと、フレー
ムの周波数トーン上に符号化されたビットを変調して変
調された信号を作成するマルチキャリヤ変調ユニット
と、変調された信号をアナログ信号に変換するディジタ
ル/アナログ変換器とを含む。随意であるが、送信装置
は、第2の量のダミーデータを決定して第2の量のダミー
データを誤り訂正ユニットから与えられる冗長データ量
に挿入し、修正された冗長データ量を作成する第2の挿
入ユニットを更に含んでよい。
【0033】本発明の利点は多い。本発明の1つの利点
は、誤り訂正(例えば、FEC)符号語をフレーム(す
なわち、記号)とスーパーフレームから切り離すことで
ある。その結果、ユーザデータ速度はシステムの性能か
ら一層独立するので工業標準に従って容易に設定するこ
とができる。本発明の別の利点は、必要なオーバーヘッ
ドを最小にし、また、高い符号化利得を保つことができ
ることである。
【0034】本発明の他の態様や利点は、本発明の原理
の例を示す添付図面と共に以下の詳細な説明を読めば明
らかになる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明は、ユーザデータ速度の設
定に柔軟性を与え、スーパーフレーム構造および時分割
二重化(TDD)を用いるデータ伝送システムの遅れを
制御する改善された方法に関するものである。この改善
された方法では、伝送するデータストリームにダミー語
(ビットまたはバイト)をうまく挿入する。ダミー語を
挿入することにより、本発明は符号語や記号やスーパー
フレームをユーザデータ速度とは独立に与えることがで
きる。その結果、スーパーフレームおよびTDDを用い
るデータ伝送システムにおいて広範囲のユーザデータ速
度が利用可能になる。
【0036】従来のADSLおよび前に提案されたVD
SLデータ伝送システムでは、FEC符号化ユニットが
生成する符号語はフレーム(すなわち、記号)に結びつ
いて、各符号語は1つまたは複数のフレームにまたが
る。データ伝送システムがVDSLシステムの場合、本
発明は符号語の大きさがフレームまたは記号の大きさに
依存(すなわち、結びつき)しないようにする。その理
由は、このように依存するとシステムの性能がスーパー
フレーム速度やスーパーフレーム当たりの記号やその他
のシステム内部要因に依存するので望ましくないからで
ある。
【0037】以下に、図2(B)から図6を参照して本
発明の実施の形態を説明する。しかし、当業者が理解す
るように、これらの図に関する詳細な説明は例示のため
であって、本発明はこれらの限られた実施の形態以外に
も広く適用される。
【0038】SDMTでは固定数(例えば、20)のフ
レームを含むスーパーフレーム構造が提案されており、
各フレームはDMT記号に関連する。このようなフレー
ム書式では、ダウンストリーム伝送に用いるフレーム数
とアップストリーム伝送に用いるフレーム数とが異なっ
てよい。そのため、いくつかの異なるスーパーフレーム
書式があり得る。一般に、スーパーフレームはいくつか
のフレームのダウンストリームバーストといくつかのフ
レームのアップストリームバーストとから成る。アップ
ストリームバーストとダウンストリームバーストとの間
に沈黙フレームを挿入して、伝送方向が変わる前にチャ
ンネルを安定させる。
【0039】与えられるサービスのレベルに従って、S
DMTで実現されるデータ伝送はアップストリーム伝送
およびダウンストリーム伝送に関して対称または非対称
である。対称伝送では、DMT記号を等しい時間間隔で
方向を替えて伝送する。言い換えると、DMT記号をダ
ウンストリームに伝送する時間とDMT記号をアップス
トリームに伝送する時間とは等しい。非対称伝送では、
DMT記号の伝送時間はダウンストリームの方がアップ
ストリームより長い(または、その逆もある)。
【0040】図2(B)は、或るレベルのサービスで与
えられる例示のスーパーフレーム書式250を示す図で
ある。スーパーフレーム書式250は非対称フレームで
あって、ダウンストリーム部252と沈黙部254とア
ップストリーム部256と沈黙部258とを含む。沈黙
部(沈黙期間)254,258は、ダウンストリーム伝
送とアップストリーム伝送との間に配置されている。こ
の非対称スーパーフレーム書式250では、ダウンスト
リーム部252はアップストリーム部256より実質的
に長い(例えば、長いバースト)。このスーパーフレー
ム書式は、ダウンストリームの通話量がアップストリー
ムの通話量よりかなり大きい場合に有用である。一例と
して、図2(B)では、スーパーフレーム書式250
は、16記号のダウンストリームと1沈黙期間と2記号
のアップストリームと1沈黙期間とを含む。
【0041】本発明では、伝送するデータストリームに
ダミー語(ビットまたはバイト)を挿入する。データス
トリームにダミー語を挿入すると、ユーザデータ速度は
符号語の大きさや記号の数やスーパーフレームの大きさ
に無関係になる。こうすると、スーパーフレームおよび
TDDを用いるデータ伝送システムにおいて広範囲のユ
ーザデータ速度が利用可能になる。
【0042】一実施の形態では、ダミー語を2つの別個
の場所に挿入して本発明の利点を与える。ユーザデータ
ストリームへのダミー語の第1の挿入により、FEC符
号化を行った後でも、各符号化されたフレーム内には整
数の符号化ビットが存在する。これらのダミー語はFE
C符号語の一部であってチャンネルにより受信器に伝送
されるが、受信器はFEC復号化を行った後でこれらの
ダミー語を除去する。この第1の挿入のダミー語の数は
少ないので、符号化利得は依然として高い。
【0043】ユーザデータストリームへのダミー語の第
2の挿入はFEC符号化の後に行う。この場合は、ダミ
ー語を挿入することにより全ての記号(例えば、DMT
記号)は同数のビットを運ぶので、チャンネルにより実
際に伝送するビットの数は記号の数の倍数でなければな
らない。これらのダミー語もチャンネルにより伝送され
るが、この場合はFEC符号語の一部ではない。受信器
ではこれらのダミー語も除去する。また、これらのダミ
ー語の伝送に関連するオーバーヘッドも無視できる程度
である。しかし、注意すべきことは、各記号が運ぶビッ
トの数を変える機構をデータ伝送システムが有する場合
はダミー語の第2の挿入を行う必要はないかも知れない
ことである。
【0044】図3は、本発明の一実施の形態におけるデ
ータ通信システム300のブロック図である。データ通
信システム300は、伝送するデータを含むユーザデー
タストリーム302を受信する。データストリーム30
2はバッファ304に入り、バッファ304はデータ通
信システム300に供給されるデータストリーム302
を緩衝する。バッファ304からデータを検索して、巡
回冗長検査(CRC)ユニット306に与える。CRC
ユニットは、データストリームに追加ビット(「CRC
ビット」と呼ばれる。)を与える。CRCユニット30
6が与える追加ビットは、チャンネルにより送られる任
意の追加情報を含む。簡単のために、この情報を「CR
Cビット」と呼ぶ。また、CRCユニット306は随意
であって、データ通信システム300に必ずしも必要で
はない。次に、修正されたデータストリームを第1の挿
入ユニット308により更に拡大する。第1の挿入ユニ
ット308は、修正されたデータストリームに1つまた
は複数の第1段のダミー語を挿入する。第1段のダミー語
の効果は、スーパーフレーム当たりの符号語が整数にな
るように符号語の大きさを次に生成することである。次
に、得られる拡大されたデータストリームを順方向誤り
訂正(FEC)ユニット310に与える。FECユニッ
ト310は、得られる拡大されたデータストリームの誤
り訂正符号化を行って、一連の符号語を作成する。第1
段のダミー語を挿入することによって所定のスーパーフ
レームで伝送される符号語の数は整数値になり、符号語
が2つのスーパーフレームにまたがって分かれることは
ない。
【0045】次に、随意であるが、FECユニット31
0からの一連の符号語をインターリーバユニット312
に与える。インターリーバユニット312は符号語を再
配列して伝送特性を良くする機能を有する。インターリ
ーバユニット312の後で、第2の挿入ユニット314
から1つまたは複数の第2段のダミー語を符号語ストリ
ームに挿入する。第2の挿入ユニット314の効果は、
スーパーフレームで伝送するデータ量をそのスーパーフ
レーム書式内の伝送記号の数で割り切れるようにするこ
とである。その後のデータ記号エンコーダ318は符号
語を伝送のために符号化する。次のIFFTユニット3
18は、符号化された符号語に高速フーリエ逆変換を行
って時間領域信号を作成する。次に、時間領域信号をデ
ィジタル/アナログ変換器(DAC)320でアナログ
形式に変換する。得られたアナログ信号をチャンネルに
より1個または複数個の受信器に伝送する。
【0046】図4は、本発明の一実施の形態における速
度調整処理400の流れ図である。速度調整処理400
は、例えば図3に示すデータ通信システム300で行
う。
【0047】速度調整処理400は、まず、ステップ4
02で、スーパーフレームで伝送することができるビッ
ト数を信号対雑音比(SNR)の測定に基づいて決定す
る。SNRの測定は、一般に、初期設定期間中に行い、
所定の質または性能のしきい値が与えられたときにチャ
ンネルまたはフレームが処理することができるデータ量
を決定する。ステップ404で、スーパーフレームの所
望のユーザデータ速度も識別する。通常、所望のユーザ
データ速度はデータ伝送システムのユーザまたはシステ
ム管理者が選択する。一例として、ユーザは多数の利用
可能なデータ速度をシステムに提供してよく、システム
はその速度の中の1つを選択する。または、ユーザは例
えば64kbpsの倍数である任意の速度を要求してよ
い。これにより、ユーザは工業標準に従う速度(例え
ば、64,96,128,160kbps)を指定する
ことが容易になる。この速度はモデム工業界の現在の標
準に従っており、64kbpsは多くの従来の速度の共
通因数である。
【0048】ステップ404でユーザデータ速度を識別
した後、ステップ406で符号語の大きさとダミーバイ
ト(D1)の数とを決定する。第1の数のダミーバイト
(D1)を用いて、所定のスーパーフレーム内のデータ
を伝送するのに用いる整数の語(例えば、スーパーフレ
ーム内の整数の符号語)を完成する、すなわち満たす。
言い換えると、ダミーバイト(D1)をデータストリー
ムに挿入すると、拡大されたデータストリームは符号語
の大きさで割り切れるようになる。ステップ406で
は、符号語の大きさとダミーバイト(D1)の数とを独
立にまたは従属して決定することができる。独立に決定
する場合は、符号語の大きさ(N)を所定の符号速度
(N/K)に対して予め定めることができる。従属して
決定する場合は、符号語の大きさ(N)はある程度変え
ることができるので、ダミーバイト(D1)の数は独立
に決定した場合より小さいことが多い。しかし、符号語
の大きさ(N)の変更は、符号化利得が余り低下しない
ように調整する。どちらにしても、N−R=Kである。
ただし、Rは符号語内の符号語冗長量、Kは符号語内の
データの単位(例えば、ビットまたはバイト)である
(Kは「データ語」とも呼ばれる)。SDMTを用いる
VDSLシステムの場合は、符号語の大きさ(N)は2
00〜255バイトの範囲であることが多い。ただし、
符号語冗長量(R)は2〜32バイトの範囲内(例え
ば、16バイト)である。
【0049】次に、ステップ408でダミービット(d
2)の数を決定する。ここで、ダミービット(d2)を
データストリームに挿入するのは、所定のスーパーフレ
ームで伝送するビットの数が所定のスーパーフレームの
伝送記号の数で割り切れるようにするためである。ダミ
ービット(d2)を用いると、記号の大きさが変わるこ
とにより生じる問題がなくなる。他方、データ伝送シス
テムにおいてスーパーフレーム内の記号(フレーム)が
異なるデータ量を運ぶことができるときは、ダミービッ
ト(d2)を用いる必要はない。ただし、十分な柔軟性
があって種々の記号に対して異なるデータ量を与えるこ
とができる場合に限る。
【0050】次に、ステップ410で、データ伝送に用
いるスーパーフレームの記号(フレーム)のビットロー
ディングを決定する。言い換えると、ダミーバイト(D
1)とダミービット(d2)と符号語の大きさとが決ま
ると、スーパーフレームの記号が支援することができる
ビットローディングが決まる。全ての記号が同じデータ
量を運ぶ場合は、ビット割付け表は1つでよい。スーパ
ーフレーム内のいくつかまたは全ての記号が異なるデー
タ量または配列を運ぶことができる場合は、複数のビッ
ト割付け表を用いる。複数のビット割付け表の使用の詳
細については、米国特許出願第08/855,881
号,1997年5月12日出願の「スーパーフレームビ
ット割付けの方法と装置」に述べられている。これをこ
こに援用する。ステップ410が終わると、速度調整処
理400は完了して終わる。
【0051】速度調整処理400は、一般に、データ通
信システムの初期設定手続きに関連する。ユーザがユー
ザデータ速度を選択または提供するのは初期設定中であ
り、この間に符号化利得とビットローディングとを決定
する。更に、本発明の利点を高めるため、初期設定中に
ダミーバイト(D1)の数を決定し、また、随意である
がダミービット(d2)の数を決定する。
【0052】本発明の動作を以下に更に詳細に説明す
る。本発明はデータストリームにダミーバイト(D1)
とダミービット(d2)とを加えるので、2つの条件が
ある。第1の条件は、所定のスーパーフレームで伝送す
る符号化されたバイトの数は整数でなければならないこ
とである。第1の条件は、データストリームにダミーバ
イト(D1)を挿入することにより満足する。第2の条
件は、全ての記号が同じビット数を運ぶときは、伝送す
る符号化されたビットの数はスーパーフレーム内の伝送
記号の数の倍数でなければならないことである。第2の
条件は、データストリームにダミービット(d2)を挿
入することにより満足する。そのシステムにおいて記号
が異なる数のビットを運ぶことができるときは、第2の
条件は可変ビット割付けにより満足するので、ダミービ
ット(d2)はなくてよい。
【0053】図3に示すデータ通信システム300の動
作を本発明の一実施の形態について以下に更に詳しく説
明する。データ通信システム300では、到着するデー
タストリームは、ユーザデータ速度により決まるスーパ
ーフレーム当たり或るビット量のデータを含む。このデ
ータを“user”で示し、スーパーフレーム当たりの
データのビットを表す。この場合、CRCユニット30
6からの出力データは次式で表される。 user+crc (ビット/スーパーフレーム) ただし、“crc”は、CRCユニット306により加
えられる巡回冗長検査である。次に、第1の挿入ユニッ
ト308は、ダミービット(d1)と呼ばれる多数のビ
ットを挿入する。第1の挿入ユニット308からの出力
データは、 user+crc+d1 (ビット/スーパーフレー
ム) で表わされる。
【0054】次に、FECユニット310は符号速度
(n/k)に従って誤り訂正符号化を行う。ただし、n
はビットで表す符号語の大きさ、kはビットで表すデー
タ語の大きさ、n−k=rはビットで表す冗長量であ
る。整数n,kは、例えば符号化の後と前のビットで表
すリードソロモン符号語の長さである(一般に、リード
ソロモン符号はバイトで表すので、nとkは8の倍数で
ある)。したがって、FECユニット310からのデー
タ出力は次式(1)で表される。 (user+crc+d1)×(n/k) (ビット/スーパーフレーム) ⇒整数 (1) 次に、インターリーバユニット312の後で、第2の挿
入ユニット314はダミービット(d2)と呼ばれる多
数のビットを挿入する。第2の挿入ユニット314の後
のデータ出力は、 [(user+crc+d1)×(n/k)]+d2
(ビット/スーパーフレーム) で表される。
【0055】したがって、第1の条件を満足する1つの
方法は、スーパーフレームを整数の符号語で割り切れる
ようにすることである。これは、次式(2)が整数を生
成するように式(2)のダミービット(d1)の数とデ
ータ語の大きさ(k)とを決定することにより達成され
る。 (user+crc+d1)×(1/k)⇒整数 (2) したがって、この方法では、式(2)が整数を生成する
ようにダミービット(d1)の数を決定する。“use
r”と“k”と“crc”とは通常は整数のバイトなの
で、挿入するダミービット(d1)の数は8の倍数であ
り、必ず整数のバイトである。
【0056】この方法では、ダミービット(d1)の大
きさはほんのわずかのオーバーヘッドで済む程度に小さ
い。したがって、データ伝送システムは高い符号化利得
を保つことができる。例えば、図3に示すデータ伝送シ
ステム300などの代表的なデータ伝送システムでは、
スーパーフレームに挿入するダミーバイト(D1)の数
は、伝送するユーザデータバイトの全数の0.42%
(0.0042)より大きいことはない。8Mbpsを
超えるデータ速度では、符号語長さ(N)を200より
大きく選んでよい。すなわち、高い符号化利得が保たれ
る。例えば伝送記号の数が16の場合は、加えるダミー
ビット(d1)の数は常に16より小さく、この程度の
オーバーヘッドは無視できる。
【0057】符号語長さが固定の場合は、“User”
と“Crc”がバイトであって8で割り切れるとする
と、スーパーフレーム内に整数の符号語があるとき(式
(2))、ダミーバイト(D1)の数はK−1でよい。
この場合、最悪のケースは User+Crc=(M×
K)+1(ただし、Mは整数)のときである。しかし、
処理が式(1)に限られる場合は、NとKとが同じ除数
を持つことが多いので、ダミー語(D1)の数はかなり
少ない。例えば、N=240およびK=224(R=1
6)の場合はN/K=240/224=15/14であ
って、挿入しなければならないダミーバイト(D1)の
最大数は13である。NおよびKの最大公約数(gc
d)をgcd(N,K)で表すと、減少した分数N/K
は(N/gcd(N,K))/(K/gcd(N,
K))であり、ダミーバイトの数は K/gcd(N,
K)−1(上の例では、13)を超えることはない。
【0058】本発明の一実施の形態における速度調整処
理400に関連して動作を更に詳細に説明する。ステッ
プ402で用いたSNR測定の決定は、Cioffiの「マル
チキャリヤ入門」,ANSI論文,T1E1.4/91
〜157,1991年11月に述べられている方法に従
う。この論文をここに援用する。一般に、SNRはDM
Tサブキャリヤ毎に(恐らく循環安定環境(cyclostatio
nary environment)のスーパーフレーム内の各記号毎
に)計算することができる。一例として、FEC符号の
符号化利得が2.5dB、ビット誤り率が10-7とする
と、幾何学的(geometric)SNR(SNRg)を計算す
ることができる(Cioffiの「マルチキャリヤ入門」を参
照のこと)。DMT記号で支援されるユーザビットの数
(b)は次式で与えられる。 b=L・log2(1+SNRg/Γ) ただし、“L”はDMTサブキャリヤの数、“Γ”は仮
定した誤り率と符号化利得におけるSNRギャップで
9.8−2.5=7.3dBと定義する。スーパーフレ
ーム当たりのユーザビットの数はスーパーフレームの全
てのDMT記号にわたる“b”の合計である。全てのD
MT記号が同じ数のビットを運ぶときは、スーパーフレ
ーム当たりのユーザビットの数はアクティブなDMT記
号の数を“b”に掛けた数に等しい。
【0059】ステップ404で所望のユーザ速度を識別
すると、最大ユーザデータ速度を決定することができ
る。ビット/秒で表すユーザデータ速度は、“b”にス
ーパーフレーム速度を掛けた数の端数を丸めた、管理者
が考えられる最も近いデータ速度である。一例を挙げる
と、管理者が64kbpsの任意の倍数を指定した場合
は、結果を丸めて64kbpsの最も近い倍数にする。
この最大速度より低い速度を選択できないときは、最低
の可能な値を選ぶか、このデータ速度を支援できないこ
とを管理者に知らせる。選ばれたユーザデータ速度を
“User”で表し、これをスーパーフレーム当たりの
バイトで指定する。ここでの仮定は、ダミービット(d
1)とCRCバイトとはユーザデータ速度より非常に小
さい数であることである。
【0060】ステップ406でFEC符号化の前に符号
語の大きさ(N)とダミービット(d1)の数とを決定
するには、図5を参照して後で説明する方法で行う。簡
単のために、FEC符号化の前に挿入するダミービット
(d1)の数は必ず8の倍数であって、バイト(すなわ
ち、D1)で表すと仮定する。ユーザデータ速度および
“CRC”もスーパーフレーム当たりバイトの倍数であ
る。
【0061】図5および図6は、本発明の一実施の形態
における符号語の大きさ(N)およびダミーバイト(D
1)の数の決定を示す流れ図である。図5の流れ図は、
符号語がスーパーフレーム境界を横切ってよいケースで
ある。これは、例えば遅れが加わることは重要でなく、
ダミーバイト(D1)の数はどうしても最小にしたいと
きに望ましいケースである。また、これは、全てのデー
タ速度において同じ大きさの符号語を用いたいときに望
ましいケースである。更に、これは、非常に低いデータ
速度において符号語が複数のスーパーフレームにまたが
ることができるときだけ高い符号化利得が保持できると
きに望ましいケースである。図6の流れ図は、符号語が
スーパーフレーム境界内に限られるケースである。この
場合は、各スーパーフレームに整数の符号語が常に存在
する。
【0062】図5は、本発明の一実施の形態において符
号語がスーパーフレーム境界を横切ってよいときに、符
号語の大きさ(N)とダミーバイト(D1)の数とを決
定することに関連する処理500の流れ図である。処理
500は、例えば速度調整処理400のステップ406
で実行される。
【0063】処理500は初期化ステップ502で始ま
る。ここで、符号語の大きさ(N)を初期化して最大の
大きさ(NMAX)か固定の大きさにし、冗長量の大きさ
(R)を一般に“2”と“32”との間の値にする。し
きい値(TH)も初期化ステップ502で初期化され
る。しきい値(TH)は次式に従って設定することがで
きる。 TH=(User+Crc)/(NMAX−R) ダミーバイト(D1)の数はしきい値(TH)を超えて
はならない。
【0064】次に、ステップ504でループ処理が始ま
る。ここで、符号語の大きさ(N)を1だけ小さくす
る。次に、ステップ506で、データ語の大きさ(K)
をN−Rで計算する。この後、データ語の大きさ(K)
を割り算K/gcd(N,K)で計算して減らす。これ
を“Kr”で表す。ただし、gcd(N,K)はNとK
との最小公倍数(gcd)を表す。次に、ステップ51
0でダミーバイト(D1)を次式(3)で決定する。 D1=(Kr−((User+Crc)%Kr))%Kr (3) ただし、“%”は割り算の後の整数剰余を表す。
【0065】ダミーバイト(D1)を決定した後で、処
理500の判定ステップ512で、Nが固定でない場合
にステップ510で決定したダミーバイト(D1)がし
きい値の大きさ(TH)より大きいかどうかを判定す
る。大きい場合は、処理500はステップ504〜51
0を繰り返し、符号語の大きさ(N)を1ずつ減らし
て、ダミーバイト(D1)の数を再決定する。決定ステ
ップ512で、決定されたダミーバイト(D1)の数が
しきい値(TH)以下と判定した場合(または、減分し
た符号語の大きさ(N)が最小レベルに達したとき)
は、符号語の大きさ(N)とダミーバイト(D1)とを
決定して、処理500は完了する。最小レベルを設定し
た理由は、ダミーバイト(D1)の数を改善する(すな
わち、減らす)ために符号語の大きさ(N)を減らしな
がら、十分な符号化利得を得るためである。
【0066】一例であるが、図5に示す処理500を次
のコンピュータコード(C言語)で表されるアルゴリズ
ムにより実現することができる。このアルゴリズムは例
示のシステムに基づいてパラメータを初期化するが、種
々の他の初期パラメータを用いることもできる。また、
一般にこのアルゴリズムは符号語を1つのスーパーフレ
ーム内に制限するが、随意であるが、データ速度が低い
場合は符号語は2つのスーパーフレームにまたがっても
よい。符号語の大きさ(N)とダミーバイト(D1)の
数とを決定するためのアルゴリズムを実現するコンピュ
ータコードは次の通りである。
【0067】 /*例示の初期化パラメータ*/ /*初期化する:N=256バイト、Nmax=255*/ /*B=(User+Crc)*/ /*R=符号語冗長量(例えば、16)*/ /*whileループによりオーバーヘッドの小さい*/ /*Nの最大値を探索する*/ /*スーパーフレーム内に1ダミーバイト以上の符号語/* /*または符号語の一部は必要ない*/ while d1>8*‖B/Nmax−R‖/*ここで、‖ ‖は*/ /*「より小さい最大整数」を意味する*/ N=N−1; K=N−R; /*Rは、管理者が*/ /*考えられる冗長量*/ Kr=k/gcd(N,K); D1=8*((Kr−(B%Kr))%Kr); /*“%”は割り算の後の整数剰余、d1はビットで表す*/ end while;
【0068】上に示したアルゴリズムは、符号語の大き
さが大きいほど符号化利得が高いことを前提にしてい
る。また、理解されるように、データ速度が低い場合
は、1符号語は1個より多いスーパーフレームを含むこ
とがある。しかし、遅れが問題である場合は、符号化利
得を最大にするより遅れを最小にする方が重要であろ
う。
【0069】FEC符号化の前にスーパーフレームに挿
入したダミーバイト(D1)の数は、スーパーフレーム
内の完全な符号語の数以上であってはならない。例え
ば、スーパーフレーム内に10と11との間の符号語が
ある場合は、ダミーバイト(D1)の数は9より大きく
てはならない。例えば、11ダミーバイト(D1)と1
0符号語がある場合は、符号語の大きさを1だけ減らし
て1ダミーバイト(D1)だけ用いる。
【0070】図6は、本発明の別の実施の形態において
符号語がスーパーフレーム境界内に限られているとき、
符号語の大きさ(N)およびダミーバイト(D1)の数
を決定することに関連する処理600の流れ図である。
処理600も例えば速度調整処理400のステップ40
6で実行される。
【0071】処理600は初期化ステップ602で始ま
る。ここでは、符号語の大きさ(N)を初期化して最大
の大きさ(Nmax)にし、また、冗長量の大きさ
(R)を選ぶ。次のステップ604で、各スーパーフレ
ーム内の符号語の数(CwsPerSF)を次式(4)から決定
する。 CwsPerSF=ceil[(User+Crc)/(Nmax−R)] (4) ただし、「ceil」は、より大きな最小整数を表す。
次に、ステップ606で、データ語の大きさ(K)が、 K=ceil[(User+Crc)/CwsPerSF)] (5) により決定される。
【0072】次に、ステップ608で、データ語の大き
さ(K)と冗長量の大きさ(R)とを加えて、データ語
の大きさ(K)から符号語の大きさ(N)を取り出す。
次に、ステップ610で、ダミーバイト(D1)の数を
データ語の総数と符号化するバイトの総数(User+
Crc)との差として決定する。特定すると、ダミーバ
イト(D1)の数は、 D1=K×CwsPerSF−(User+Crc) (6) により決定される。
【0073】一例として、図6に示す処理600は、以
下のコンピュータコード(C言語)で表すアルゴリズム
で実現することができる。符号語の大きさ(N)とダミ
ーバイト(D1)の数とを決定するためのアルゴリズム
を実現するコンピュータコードは次の通りである。 Nmax=255 CwsPerSF=(int)ceil((User+Crc)/(Nmax−R); K=(int)ceil((User+Crc)/(CwsPerSF); D1=K*CwsPerSF−(User+Crc); ただし、“ceil”は、より大きい最小整数を意味し、
“Ceiling”はC言語に用いられる標準関数である。
【0074】ステップ408において、FEC符号化の
後でダミービット(d2)の数の決定を次のように行
う。一般に、FEC符号化の後で任意の数のダミービッ
ト(d2)を加えてよいが、性能上からはこの数は小さ
い方がよい。各DMT内のビットの数が同じ場合は、ダ
ミービット(d2)の数は次式で決定することができ
る。 d2=(s−[((User+Crc+D1)×(N/K))%S])
%S ただし、“S”はアクティブなDMT記号の数、“%”
は割り算の後の整数剰余である。
【0075】ダミーバイト(D1)とダミービット(d
2)と符号語の大きさ(N)とを決定した後、スーパー
フレームの記号のビットローディングを決定する。各ス
ーパーフレーム内のビットの総数は次式で決まる。 ビット総数/スーパーフレーム=[(User+Crc+d1)
x(N/K)]+d2 スーパーフレーム内のデータを伝送する全ての記号が同
じビット数を運ぶ場合は、各記号内のビット数はデータ
を伝送する記号の数で(ビット総数/スーパーフレー
ム)を割った値である。もちろん、そのシステムにおい
て記号が異なる数のビットを運ぶ(例えば、複数のビッ
ト割付け表を用いて)場合は、(ビット総数/スーパー
フレーム)をシステムの要求に従って割らなければなら
ない(ただし、ダミービットd2は必要ない)。その
後、記号に割り付けたビットを記号のDMTサブキャリ
ヤ上にロードすることができる。これに用いるアルゴリ
ズムは、Chowの「インパルス雑音を持つスペクトル成形
チャンネル用の帯域幅最適化ディジタル伝送方式 (Band
width Optimizaed Digital Transmission Techniques f
orSpectrally Shaped Channels with Impulse Nois
e)」,博士論文,スタンフォード大学,1993年に述
べられているものでよい。
【0076】決定された真のマージンが要求より小さい
ときは、速度処理を随意に追加してユーザビットの数を
調整する。一例として、実際の符号語長さとロードされ
た実際のビットの数とを用いて、例えば Cioffi の「マ
ルチキャリヤ入門」に述べられている方法により真の符
号化利得とマージンとを計算することができる。符号化
利得は経験的にまたはシミュレーションにより決定する
こともできる。
【0077】真のマージンが目標マージンより特定の量
だけ大きい場合は、ユーザビットの数(user)を次
のように変えてよい。経験則では、任意のサブキャリヤ
上に1ビットを追加する度にSNRに3dBを追加する
必要がある。同様に、ビットの数とdBで表すSNRと
の関係はほぼ直線的なので、0.5ビットの場合はSN
Rに約1.5dBを追加する必要がある。dBで測定し
た所望のマージンを“yd”、計算されたマージンを
“yc”で表すと、新しいユーザビット数は次式で近似
することができる。 User=以前のUser+S・T・((yc−yd)/3) ただし、“以前のuser”はスーパーフレーム当たり
のビットで表した以前のユーザデータ速度、“S”はア
クティブな記号の数、“T”は各DMT記号内のビット
を運ぶサブキャリヤの数である。次に、ステップ404
〜410に関連する処理を繰り返す。例えば、2kHz
と、20記号のスーパーフレームと、230のアクティ
ブサブキャリヤにおいて9アクティブDMT記号と仮定
してマージンに0.1dBの誤差があると、ユーザデー
タ速度は約138kbps変わる。6Mbps以上の程
度の一般的なVDSL速度では、0.1dBの誤差は余
り大きくない。
【0078】本発明により、ユーザデータ速度を例えば
64kbpsの任意の倍数に設定することができる。こ
の細分性を選んだ理由は、多くの電話網システムは8k
Hzクロックを用いており、また、多くのシステムはバ
イトでデータを伝送するからである。他の細分性を用い
ることもできる。符号語の大きさは、オーバーヘッドを
最小にしかつ符号化利得を最大にするように選ぶ。
【0079】本発明の利点は多い。本発明の1つの利点
は、誤り訂正(例えば、FEC)符号語がフレーム(す
なわち、記号)とスーパーフレームから切り離されるこ
とである。その結果、ユーザデータ速度は、システムの
性能とは更に独立に、工業標準に従って容易に設定する
ことができる。本発明の別の利点は、必要なオーバーヘ
ッドが最小であり、また、高い符号化利得を保持するこ
とができることである。
【0080】本発明の多くの特徴および利点はこの記述
から明らかであり、特許請求の範囲は本発明の全ての特
徴および利点をカバーするものである。更に、当業者は
種々の修正および変更を考えられるので、例と説明とに
より示した構成および動作に本発明を限定するのは望ま
しくない。したがって、全ての対応する修正や同等物は
本発明の範囲に含まれるものである。
【0081】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)マルチキャリヤ変調方式のスーパーフレームでデ
ータ量を伝送する方法であって、(a)データ伝送用の
ユーザ速度を識別し、(b)スーパーフレーム速度を識
別し、(c)前記ユーザ速度と前記スーパーフレーム速
度とに基づいて所定のスーパーフレームで伝送するデー
タ量を決定し、(d)前記データ量に冗長量を与える符
号速度を決定し、(e)前記データ量に加えられた後で
前記符号速度を掛けられたときに整数が生成されるよう
に第1の調整ダミーデータ量を決定する、動作を含む、
方法。
【0082】(2)前記第1の調整ダミーデータ量(D
1)を次式(1)に従って決定する、 (U+D1)×Q⇒整数 (1) ただし、Uは前記データ量を表し、Qは前記符号速度で
ある、第1項記載の方法。 (3)式(1)を用いて第1の調整ダミーデータ量(D
1)を前記のように決定することにより、第1の調整ダ
ミーデータ量(D1)として潜在的に一層小さい量を決
定できるように符号速度(Q)を変えることができる、
第2項記載の方法。 (4)第1の調整ダミーデータ量(D1)が、所定のス
ーパーフレームで伝送されるデータ量(U)よりはるか
に小さい、第2項記載の方法。
【0083】(5)式(1)を用いて第1の調整ダミー
データ量(D1)を前記のように決定することにより、
所定の範囲内で符号語の大きさを変えることができる、
第2項記載の方法。 (6)前記整数が、前記スーパーフレームで伝送する整
数の符号語を表す、第1項記載の方法。 (7)前記決定(c)により決定するデータ量が、巡回
冗長検査を行うことに関連するデータを更に含む、第1
項記載の方法。
【0084】(8)前記マルチキャリヤ変調方式が、S
DMTを用いるxDSL方式である、第1項記載の方
法。 (9)前記符号速度に関連する冗長量が順方向誤り訂正
(FEC)である、第1項記載の方法。
【0085】(10)マルチキャリヤ変調方式のスーパ
ーフレームでデータ量を伝送する方法であって、前記ス
ーパーフレームが送信フレームと受信フレームとを含
み、前記方法が、(a)データ伝送用のユーザ速度を識
別し、(b)スーパーフレーム速度を識別し、(c)前
記ユーザ速度とスーパーフレーム速度とに基づいて前記
スーパーフレームで伝送するデータ量を決定し、(d)
前記データ量に冗長量を与える符号速度を決定し、
(e)前記データ量に加えらえた後で前記符号速度を掛
けられたときスーパーフレームで伝送される拡大された
データ量を表す整数が生成されるように第1の調整ダミ
ーデータ量を決定し、(f)前記拡大されたデータ量に
加えられて最終データ量を作成するとき前記最終データ
量がスーパーフレーム内の伝送フレームの数で割り切れ
るように第2の調整ダミーデータ量を決定する、動作を
含む、方法。
【0086】(11)第1の調整ダミーデータ量(D
1)を次式(1)に従って決定して整数を生成する、 (U+D1)×Q⇒整数=EQ (1) ただし、Uは前記データ量を表し、Qは前記符号速度で
あり、EQは整数になる前記拡大されたデータ量であ
る、第10項記載の方法。 (12)式(1)を用いて第1の調整ダミーデータ量
(D1)を前記(e)のように決定することにより、符
号速度(Q)を変えることができる、第11項記載の方
法。
【0087】(13)第2の調整ダミーデータ量(D
2)を次式(2)に従って決定して整数を生成する、
(EQ+D2)/TF⇒整数 (2)ただし、TFは
前記スーパーフレーム内の伝送フレームの数である、第
11項記載の方法。 (14)第1の調整ダミーデータ量(D1)と第2の調
整ダミーデータ量(D2)とが、前記スーパーフレーム
で伝送するデータ量(U)よりかなり小さい、第13項
記載の方法。
【0088】(15)式(1)を用いて第1の調整ダミ
ーデータ量(D1)を前記(e)のように決定すること
により、所定の範囲内で符号語の大きさ(N)を変える
ことができる、第11項記載の方法。 (16)前記整数が前記スーパーフレームで伝送する整
数の符号語を表す、第10項記載の方法。 (17)前記決定(c)により決定するデータ量が、非
ユーザデータ情報を与えることに関連するデータを更に
含む、第10項記載の方法。
【0089】(18)前記マルチキャリヤ変調システム
がSDMTシステムであり、前記非ユーザデータ情報が
巡回冗長検査データである、第17項記載の方法。 (19)前記符号速度に関連する冗長量が順方向誤り訂
正(FEC)である、第10項記載の方法。
【0090】(20)マルチキャリヤ変調方式のスーパ
ーフレームでデータ量を伝送するためのプログラム命令
を含むコンピュータ読取り可能媒体であって、前記スー
パーフレームが送信フレームと受信フレームとを含み、
前記コンピュータ読取り可能媒体が、データ伝送用のユ
ーザ速度を識別する第1のコンピュータ読取り可能符号
装置と、スーパーフレーム速度を識別する第2のコンピ
ュータ読取り可能符号装置と、前記ユーザ速度と前記ス
ーパーフレーム速度とに基づいて前記スーパーフレーム
で伝送するデータ量を決定する第3のコンピュータ読取
り可能符号装置と、前記データ量に冗長量を与える符号
速度を決定する第4のコンピュータ読取り可能符号装置
と、前記データ量に加えられた後で前記符号速度を掛け
られたとき前記スーパーフレームで伝送する拡大された
データ量を表す整数が生成されるように第1の調整ダミ
ーデータ量を決定する第5のコンピュータ読取り可能符
号装置と、を含む、コンピュータ読取り可能媒体。
【0091】(21)第1の調整ダミーデータ量(D
1)を次式(1)に従って前記第5のコンピュータ読取
り可能符号装置により決定して整数を生成する、 (U+D1)×Q⇒整数=EQ (1) ただし、Uは前記データ量を表し、Qは前記符号速度で
あり、EQは整数になる前記拡大されたデータ量であ
る、第20項記載のコンピュータ読取り可能媒体。
【0092】(22)前記コンピュータ読取り可能媒体
が、第2の調整ダミーデータ量を決定して前記拡大され
たデータ量に加えて最終データ量を作成し、前記最終デ
ータ量がスーパーフレーム内の伝送フレーム数で割り切
れるようにする、第6のコンピュータ読取り可能符号装
置を更に含む、第20項記載のコンピュータ読取り可能
媒体。 (23)第1の調整ダミーデータ量(D1)を次式
(1)に従って前記第5のコンピュータ読取り可能符号
装置により決定して整数を生成する、 (U+D1)×Q⇒整数=EQ (1) ただし、Uは前記データ量を表し、Qは前記符号速度で
あり、EQは整数になる前記拡大されたデータ量であ
る、第22項記載のコンピュータ読取り可能媒体。
【0093】(24)式(1)を用いて第1の調整ダミ
ーデータ量(D1)を前記のように決定することによ
り、符号語の大きさを変えることもできる、第23項記
載のコンピュータ読取り可能媒体。 (25)第2の調整ダミーデータ量(D2)を次式
(2)に従って決定して整数を生成する、 (EQ+D2)/TF⇒整数 (2) ただし、TFは前記スーパーフレーム内の伝送フレーム
の数である、第23項記載のコンピュータ読取り可能媒
体。
【0094】(26)マルチキャリヤ変調を用いるデー
タ伝送用の送信器であって、伝送するデータ量を受信し
て記憶するバッファと、第1の量のダミーデータを決定
し前記バッファから与えられるデータ量に前記第1の量
のダミーデータを挿入して拡大されたデータ量を作成す
る第1の挿入ユニットと、前記拡大されたデータ量を受
け冗長符号化を行って冗長データ量を作成する誤り訂正
ユニットと、伝送する前記冗長データ量を受けて前記冗
長データ量に関連するビットをフレームの周波数トーン
上に符号化するデータ記号エンコーダと、フレームの周
波数トーン上の符号化されたビットを変調して変調され
た信号を作成するマルチキャリヤ変調ユニットと、前記
変調された信号をアナログ信号に変換するディジタル/
アナログ変換器と、を備えるデータ伝送用の送信機。
【0095】(27)前記スーパーフレームが複数のフ
レームを含み、1つまたは複数のフレームが第1の方向
にデータを運ぶことができ、また、1つまたは複数のフ
レームが第2の方向にデータを運ぶことができる、第2
6項記載のデータ伝送用の送信器。 (28)前記データ記号エンコーダがディジタルデータ
のビットを、第1の方向にデータを運ぶよう割り付けた
スーパーフレームのフレームのビットに符号化するが、
第2の方向にデータを運ぶよう割り付けたスーパーフレ
ームのフレームのビットには符号化しない、第27項記
載のデータ伝送用の送信器。 (29)前記変調ユニットが、離散マルチトーン(DM
T)変調を用いて、記号の周波数トーン上の符号化され
たビットを変調する、第26項記載のデータ伝送用の送
信器。
【0096】(30)前記データ伝送システムが時分割
二重化を用いるxDSLシステムである、第29項記載
のデータ伝送用の送信器。 (31)前記誤り訂正ユニットが順方向誤り訂正ユニッ
トである、第29項記載のデータ伝送用の送信器。
【0097】(32)前記送信器が、第2の量のダミー
データを決定して前記第2の量のダミーデータを前記誤
り訂正ユニットから与えられる冗長データ量に挿入し、
修正された冗長データ量を作成する第2の挿入ユニット
を更に含み、前記データ記号エンコーダが、伝送する前
記修正された冗長データ量を受けて、前記修正された冗
長データ量に関連するビットをフレームの周波数トーン
上に符号化する、第26項記載のデータ伝送用の送信
器。
【0098】(33)前記送信器が、前記バッファと前
記誤り訂正ユニットとの間に接続された巡回冗長検査ユ
ニットを更に含む、第32項記載のデータ伝送用の送信
器。 (34)前記誤り訂正ユニットが、前記冗長符号化に関
連する符号速度を持ち、前記第1の挿入ユニットが、前
記データ量に加えられた後で前記符号速度を掛けられる
とき整数が生成されるように前記第1の量のダミーデー
タを決定する、第26項記載のデータ伝送用の送信器。
【0099】(35)前記第1の量のダミーデータ量
(D1)を次式(1)に従って決定する、 (U+D1)×Q⇒整数 (1) ただし、Uはデータ量を表し、Qは前記符号速度であ
る、第34項記載のデータ伝送用の送信器。 (36)前記送信器が、非ユーザデータを挿入するよう
に前記バッファと前記誤り訂正ユニットとの間に接続さ
れた非ユーザデータ挿入ユニットを更に含む、第26項
記載のデータ伝送用の送信器。
【0100】(37)スーパーフレーム構造と時分割二
重化(TDD)とを用いて、ユーザデータ速度を設定し
またデータ伝送システムの遅れを管理するのに柔軟性を
与える改善された方式を開示する。この方式は、伝送す
るデータストリームにダミー語(ビットまたはバイト)
をうまく挿入する。ダミー語を挿入することにより、本
発明はユーザデータ速度とは独立に符号語、記号および
スーパーフレームを与えることができる。その結果、ス
ーパーフレームとTDDとを用いてデータ伝送システム
に広範囲のユーザデータ速度を利用することができる。
【0101】関連出願の相互参照 本出願は、米国仮出願第60/077,073号、「マ
ルチキャリヤデータ伝送システム内に広範囲のユーザデ
ータ速度を設ける方法と装置」、1998年3月6日出
願の利益を請求する。前記出願の開示を全ての目的に対
して援用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はマルチキャリヤ変調システムに用いら
れる従来の送信器の簡単なブロック図であり、(B)は
マルチキャリヤ変調システムに用いられる従来の遠隔受
信器の簡単なブロック図である。
【図2】(A)はVDSLデータ伝送システムに用いる
のに適したスーパーフレームの図であり、(B)はある
レベルのサービスを与える例示のスーパーフレーム書式
を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるデータ通信シス
テムのブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態における速度調整処理の
流れ図である。
【図5】本発明の一実施の形態における、符号語の大き
さ(N)とダミーバイト(D1)の数とを決定すること
に関連する処理の流れ図である。
【図6】本発明の別の実施の形態における、符号語の大
きさ(N)とダミーバイト(D1)の数とを決定するこ
とに関連する処理の流れ図である。
【符号の説明】
304 バッファ 306 巡回冗長検査(CRC)ユニット 308 第1の挿入ユニット 310 順方向誤り訂正(FEC)ユニット 312 インターリーバユニット 314 第2の挿入ユニット 316 データ記号エンコーダ 318 高速フーリエ逆変換(IFFT)ユニット 320 ディジタル/アナログ変換器(DAC)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 29/08 H04L 13/00 307C (72)発明者 ポ トン アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロス アルトス,アルモンド アベニュー 435 (72)発明者 ジャッキイ エス.チョウ アメリカ合衆国 カリフォルニア州サノウ ゼ,ピー.オー.ボックス 54206

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリヤ変調方式のスーパーフレ
    ームでデータ量を伝送する方法であって、(a)データ
    伝送用のユーザ速度を識別し、(b)スーパーフレーム
    速度を識別し、(c)前記ユーザ速度と前記スーパーフ
    レーム速度とに基づいて所定のスーパーフレームで伝送
    するデータ量を決定し、(d)前記データ量に冗長量を
    与える符号速度を決定し、(e)前記データ量に加えら
    れた後で前記符号速度を掛けられたときに整数が生成さ
    れるように第1の調整ダミーデータ量を決定する、 動作を含む、方法。
  2. 【請求項2】 マルチキャリヤ変調方式のスーパーフレ
    ームでデータ量を伝送するためのプログラム命令を含む
    コンピュータ読取り可能媒体であって、前記スーパーフ
    レームが送信フレームと受信フレームとを含み、前記コ
    ンピュータ読取り可能媒体が、 データ伝送用のユーザ速度を識別する第1のコンピュー
    タ読取り可能符号装置と、 スーパーフレーム速度を識別する第2のコンピュータ読
    取り可能符号装置と、 前記ユーザ速度と前記スーパーフレーム速度とに基づい
    て前記スーパーフレームで伝送するデータ量を決定する
    第3のコンピュータ読取り可能符号装置と、 前記データ量に冗長量を与える符号速度を決定する第4
    のコンピュータ読取り可能符号装置と、 前記データ量に加えられた後で前記符号速度を掛けられ
    たとき前記スーパーフレームで伝送する拡大されたデー
    タ量を表す整数が生成されるように第1の調整ダミーデ
    ータ量を決定する第5のコンピュータ読取り可能符号装
    置と、 を含む、コンピュータ読取り可能媒体。
JP11058787A 1998-03-06 1999-03-05 マルチキャリヤデ―タ通信システム内に広範囲のユ―ザデ―タ速度を設ける方法および装置 Pending JPH11313044A (ja)

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