JPH11312987A - インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール - Google Patents

インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール

Info

Publication number
JPH11312987A
JPH11312987A JP10306934A JP30693498A JPH11312987A JP H11312987 A JPH11312987 A JP H11312987A JP 10306934 A JP10306934 A JP 10306934A JP 30693498 A JP30693498 A JP 30693498A JP H11312987 A JPH11312987 A JP H11312987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance
inductor
diode
stabilizing device
output port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10306934A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Nakajima
規巨 中島
Takahiro Watanabe
貴洋 渡辺
Tomonori Ito
友教 伊藤
Harufumi Bandai
治文 萬代
Satoshi Ishino
聡 石野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10306934A priority Critical patent/JPH11312987A/ja
Priority to EP98122246A priority patent/EP0920128A3/en
Priority to US09/199,834 priority patent/US6069538A/en
Publication of JPH11312987A publication Critical patent/JPH11312987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/38Impedance-matching networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0458Arrangements for matching and coupling between power amplifier and antenna or between amplifying stages

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Microwave Amplifiers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低挿入損失化を実現できる小形のインピーダ
ンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュールを提供
する。 【解決手段】 インピーダンス安定装置10は、入力ポ
ートINと出力ポートOUTとを備え、入力ポートIN
及び出力ポートOUTとグランドとの間に、インダクタ
整合手段11が接続される。このインダクタ整合手段1
1は、コンデンサC1と、直列接続されたコンデンサC
2及びインダクタL1と、ダイオードDとの並列回路
と、インダクタL2と、からなる直列回路で構成され
る。そして、コンデンサC2とダイオードのアノードと
の接続点には、チョークコイルCCと抵抗Rとを介して
ダイオードDへ電圧を印加するためのコントロール端子
Vccが接続される。また、チョークコイルCCと抵抗
Rとの接続点と、グランドとの間には、コンデンサC3
が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インピーダンス安
定装置及びそれを用いた高周波モジュールに関し、特
に、無線装置の送信側に用いられるインピーダンス安定
装置及びそれを用いた高周波モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、一般的な無線装置である携帯電
話端末機のRFブロック図を示す。図示する800MH
zあるいは1.5GHz等の単一周波数帯で動作するシ
ングルバンドの携帯電話端末機は、アンテナANT、ア
ンテナ共用器DPX、送信側無線信号部Tx、受信側無
線信号部Rx及びシンセサイザ部SYNを有する。送信
側無線信号部Txの入力は変調部MODに、受信側無線
信号部Rxの出力は復調部DEに、それぞれ接続され
る。送信側無線信号部Txは、高出力増幅器PA、帯域
通過フィルタF1、低域通過フィルタF2、ミキサMI
X1、アイソレータISO及び方向性結合器COUで構
成され、変調部MODから受取った送信信号をアンテナ
共用器DPXを介してアンテナANTに出力する機能を
備える。一方、受信側無線信号部Rxは、低雑音増幅器
LNA、帯域通過フィルタF3,F4及びミキサMIX
2で構成され、アンテナ共用器DPXを介してアンテナ
ANTから受取った受信信号を復調部DEに出力する機
能を備える。
【0003】一般的に、アンテナANT側インピーダン
スと高出力増幅器PA側のインピーダンスとを50Ωに
してほぼ一致させてあるが、使用中にアンテナANT側
のインピーダンスが徐々に大きくなっていく場合があ
る。その場合には、高出力増幅器PAに電流を流してア
ンテナANT側インピーダンスと高出力増幅器PA側の
インピーダンスとをほぼ一致させる。しかしながら、ア
ンテナANT側のインピーダンスが非常に大きく異な
る、例えば、アンテナANTが折れるなどの場合には、
高出力増幅器PAに大電流が流がれ、高出力増幅器PA
が故障してしまう。このような事象を防ぎ、アンテナA
NT側のインピーダンスを安定させるために、図8の構
成のように、アンテナANTと高出力増幅器PAとの間
にアイソレータISOを配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の無線機器である携帯電話端末機においては、アンテナ
側のインピーダンスを安定させるために、アンテナAN
Tと高出力増幅器PAとの間にアイソレータISOを配
置しているため、送信側の挿入損失が大きくなるという
問題があった。
【0005】また、送信側無線信号部の小型化、軽量化
及び低コスト化が困難であるという問題もあった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、低挿入損失化を実現できる小
形のインピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モ
ジュールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明のインピーダンス安定装置は、入力ポート
と、出力ポートと、前記入力ポート及び前記出力ポート
とグランドとの間に接続されたインダクタ整合手段とを
備え、前記出力ポート側のインピーダンスの変動に伴な
って、前記インダクタ整合手段のインダクタンス値を調
整することを特徴とする。
【0008】また、前記インダクタ整合手段が、直列接
続されたコンデンサ及び第1のインダクタと、ダイオー
ドとからなる並列回路と、該並列回路に直列接続された
第2のインダクタとで構成されることを特徴とする。
【0009】また、複数の誘電体層を積層してなる積層
体の一方主面上に、前記インダクタ整合手段を構成する
前記ダイオードを搭載するとともに、前記積層体の少な
くとも側面に前記入力ポート及び前記出力ポートとなる
外部電極を備えることを特徴とするまた、複数の誘電体
層を積層してなる積層体の一方主面あるいは他方主面に
第1の凹部を設け、該第1の凹部内に前記インダクタ整
合手段を構成する前記ダイオードを搭載するとともに、
前記積層体の少なくとも側面に前記入力ポート及び前記
出力ポートとなる外部電極を備えることを特徴とする。
【0010】本発明の高周波モジュールは、前記積層体
の一方主面上に高出力増幅器を搭載するインピーダンス
安定装置を用いたことを特徴とする。
【0011】また、前記積層体の一方主面及び他方主面
の少なくとも一方に第2の凹部を設け、該第2の凹部内
に高出力増幅器を搭載するインピーダンス安定装置を用
いたことを特徴とする。
【0012】本発明のインピーダンス安定装置によれ
ば、出力ポート側のインピーダンスの変動に伴なって、
インダクタ整合手段のインダクタンス値を調整すること
ができるため、高周波信号の伝送路のインダクタンス成
分を調整することができ、入力ポート側のインピーダン
スを一定に保つことができる。したがって、出力ポート
側から入力ポート側への反射を防ぐことができる。
【0013】本発明の高周波モジュールによれば、出力
ポート側から入力ポート側への反射を防ぐことができる
インピーダンス安定装置と高出力増幅器とを一体化して
いるため、送信側無線信号部においてアイソレータを省
くことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に、本発明のインピーダンス安定
装置に係る一実施例の構成図を示す。インピーダンス安
定装置10は、入力ポートINと出力ポートOUTとを
備え、入力ポートIN及び出力ポートOUTとグランド
との間に、インダクタ整合手段11が接続される。この
インダクタ整合手段11は、コンデンサC1と、直列接
続されたコンデンサC2及びインダクタL1と、ダイオ
ードDとの並列回路と、インダクタL2と、からなる直
列回路で構成される。
【0015】そして、コンデンサC2とダイオードDの
アノードとの接続点には、チョークコイルCCと抵抗R
とを介してダイオードDへ電圧を印加するためのコント
ロール端子Vccが接続される。また、チョークコイル
CCと抵抗Rとの接続点と、グランドとの間には、コン
デンサC3が接続される。
【0016】実際に、インピーダンス安定装置10が送
信側無線信号部Txに用られる場合には、図1に示すよ
うに、入力ポートINが高出力増幅器PAの出力に接続
され、出力ポートOUTが方向性結合器COUの入力に
接続される。
【0017】なお、チョークコイルCCは、ダイオード
Dに電圧を印加した際に、高周波信号が、コントロール
端子Vccへ漏れるのを防ぐ役目をしている。また、抵
抗Rは、ダイオードDに印加される電圧の大きさを調整
する役目をしている。
【0018】以上の構成で、出力ポートOUT側のイン
ピーダンスの変動に伴なって、インダクタ整合手段11
のインダクタンス値を調整する。
【0019】具体的には、出力ポートOUT側のインピ
ーダンスの変動に伴なって変化する入力ポートIN側に
接続された高出力増幅器PAの出力値、あるいは出力ポ
ートOUT側に接続された方向性結合器COUの出力値
をコントロール端子Vccにフィードバックして、ダイ
オードDに印加される電圧を制御する。その結果、ダイ
オードDがオンとなった場合には、ダイオードD側に電
流が流れ、インダクタンス整合手段11のインダクタン
ス値は、インダクタL2の値となる。一方、ダイオード
Dがオフとなった場合には、コンデンサC2及びインダ
クタL1からなる直列回路側に電流が流れ、インダクタ
ンス整合手段11のインダクタンス値は、インダクタL
1とインダクタL2の合成値となる。したがって、ダイ
オードDのオン・オフ制御を行うことにより、インダク
タ整合手段11のインダクタンス値を調整することがで
きる。
【0020】なお、ダイオードDにバラクターダイオー
ドを用いると、ダイオードD側に流れる電流と、コンデ
ンサC2及びインダクタL1からなる直列回路側に流れ
る電流との比率を連続的に可変することができるため、
インダクタ整合手段11のインダクタンス値も連続的に
調整することができる。
【0021】また、コンデンサC2とダイオードDのア
ノードとの接続点とコントロール端子Vccとの間に接
続された抵抗Rを可変抵抗にして、高出力増幅器PAの
出力値、あるいは方向性結合器COUの出力値に応じて
抵抗Rの値を連続的に変化させれば、コントロール端子
Vccからの電圧が一定であっても、ダイオードDに印
加される電圧を連続的に制御することができ、この結
果、ダイオードDにバラクターダイオードを用いる場合
と同様に、インダクタ整合手段11のインダクタンス値
を連続的に調整することができる。
【0022】図2に、図1の構成を備えるインピーダン
ス安定装置の斜視図を示す。インピーダンス安定装置1
0は、複数の誘電体層(図示せず)からなり、コンデン
サC1〜C3及びインダクタL1,L2を形成する電極
(図示せず)を内蔵する積層体12を含み、積層体12
の一方主面である表面には、ダイオードD、チョークコ
イルCC及び抵抗Rが搭載される。
【0023】また、積層体12の表面の一方の長辺近傍
から一方の長辺に隣接する側面を介して裏面の一方の長
辺近傍まで入力ポートINが、表面の他方の長辺近傍か
ら他方の長辺に隣接する側面を介して裏面の他方の長辺
近傍まで出力ポートOUTが、表面の一方の短辺近傍か
ら一方の短辺に隣接する側面を介して裏面の一方の短辺
近傍までコントロール端子Vccが、それぞれ設けられ
る。
【0024】なお、コンデンサC1〜C3及びインダク
タL1,L2を形成する電極は、積層体12の内部でビ
アホール、スルーホールなどを介して接続される。
【0025】ここで、出力ポートOUT側のインピーダ
ンス(Z=R+jX)が変動したときの反射損失の値を
表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から、出力ポートOUT側のインピー
ダンスが変動しても、一般的に必要とされる挿入損失−
4dB以下を満足しており、出力ポートOUT側から入
力ポートIN側への反射を防げていることが解る。これ
は、出力ポートOUT側のインピーダンスが変動して
も、入力ポート側のインピーダンスをほぼ一定に保つこ
とができていることによる。
【0028】上記のように、上述の実施例のインピーダ
ンス安定装置によれば、出力ポート側のインピーダンス
の変動に伴なって、インダクタ整合手段のインダクタン
ス値を調整することができるため、高周波信号の伝送路
のインダクタンス成分を調整することができ、入力ポー
ト側のインピーダンスを一定に保つことができる。した
がって、出力ポート側から入力ポート側への反射を防ぐ
ことができるため、低挿入損失化が実現できる。
【0029】また、ダイオードに印加する電圧を制御す
ることにより、高周波信号の伝送路のインダクタンス成
分を微調整をすることができる。したがって、入力側の
インピーダンスをより精度良く一定に保つことができ
る。
【0030】さらに、複数の誘電体層を積層してなる積
層体を備えるため、インダクタ整合手段を構成するコン
デンサ及びインダクタを、積層体の表面や内部で端面電
極、スルーホールあるいはビアホールを介して接続する
ことができる。したがって、不要なインダクタンス成
分、抵抗成分、浮遊容量などの発生を防ぐことができる
とともに、高いQのインダクタの形成が可能となり、か
つダイオードに並列接続されたインダクタとダイオード
に直列接続されたインダクタとの比を精度良く形成する
ことができる。
【0031】図3に、図1の構成を備える別のインピー
ダンス安定装置の斜視図を示す。インピーダンス安定装
置10aは、図2のインピーダンス安定装置10と比較
して、ダイオードD、チョークコイルCC及び抵抗R
が、コンデンサC1〜C3及びインダクタL1,L2を
形成する電極(図示せず)を内蔵する積層体12aの一
方主面に設けられた第1の凹部13に搭載され、その第
1の凹部13が金属製のキャップ14で完全に封止され
る点で異なる。
【0032】この場合には、チップ部品からなるダイオ
ード、チョークコイル及び抵抗を積層体の一方主面に設
けられた凹部に搭載するため、スラビライザの小型化が
実現する。
【0033】なお、ダイオード、チョークコイル及び抵
抗を搭載する第1の凹部を積層体の一方主面に複数個設
け、ダイオード、チョークコイル及び抵抗をそれぞれの
凹部に分けて搭載しても同様の効果が得られる。
【0034】図4に、本発明の高周波モジュールに係る
一実施例の構成図を示す。高周波モジュールは、入力ポ
ートINと出力ポートOUTとを備え、入力ポートIN
と出力ポートOUTとの間には、インピーダンス安定装
置10と高出力増幅器PAとが接続される。また、イン
ピーダンス安定装置10には、インピーダンス安定装置
10内のインダクタンス整合手段を構成するダイオード
(図示せず)へ電圧を印加するためのコントロール端子
Vccが接続される。そして、インピーダンス安定装置
10の入力と高出力増幅器PAの出力とは、高周波モジ
ュール20の内で接続される。
【0035】実際に、高周波モジュール20が送信側無
線信号部Txに用られる場合には、図4に示すように、
入力ポートINが帯域通過フィルタF1の出力に接続さ
れ、出力ポートOUTが方向性結合器COUの入力に接
続される。
【0036】図5に、図4の構成を備える高周波モジュ
ールの斜視図を示す。高周波モジュール20は、インピ
ーダンス安定装置10を構成するコンデンサC1〜C3
及びインダクタL1,L2(図示せず)を内蔵する積層
体21を備え、その積層体21の一方主面上に、チップ
化されたインピーダンス安定装置10を構成するダイオ
ードD、チョークコイルCC及び抵抗Rと、高出力増幅
器PAとが搭載される。
【0037】また、積層体21の表面の一方の長辺近傍
から一方の長辺に隣接する側面を介して裏面の一方の長
辺近傍まで高出力増幅器PAの入力となる入力ポートI
Nが、表面の他方の長辺近傍から他方の長辺に隣接する
側面を介して裏面の他方の長辺近傍までインピーダンス
安定装置の出力となる出力ポートOUTが、表面の一方
の短辺から一方の短辺に隣接する側面を介して裏面の一
方の短辺近傍までインピーダンス安定装置10に接続さ
れるコントロール端子Vccが、それぞれ設けられる。
なお、インピーダンス安定装置の入力と高出力増幅器P
Aの出力とは、積層体21の表面あるいは内部で接続さ
れる。
【0038】上記のように、上述の実施例の高周波モジ
ュールによれば、出力ポート側から入力ポート側への反
射を防ぐことができるインピーダンス安定装置と高出力
増幅器とを一体化しているため、高出力増幅器を保護す
るためのアイソレータを省くことができる。したがっ
て、携帯電話端末機の送信側無線信号部を小型化するこ
とができ、その結果、無線装置である携帯電話端末機を
小型化することができる。
【0039】また、インピーダンス安定装置の入力と高
出力増幅器の出力とが、積層体の表面あるいは内部で接
続されるため、配線による損失を低減することができ、
その結果、高調波妨害を防ぐことができる。
【0040】図6に、図4の構成を備える別の高周波モ
ジュールの斜視図を示す。高周波モジュール20aは、
図5の高周波モジュール20と比較して、インピーダン
ス安定装置10を構成するコンデンサC1〜C3及びイ
ンダクタL1,L2(図示せず)を内蔵する積層体21
aの相対する側面の一方側面から一方主面を介して他方
側面まで金属製のグランド板22を配置し、そのグラン
ド板22上にインピーダンス安定装置10を構成するダ
イオードD及び高出力増幅器PAを搭載した点で異な
る。
【0041】この場合には、グランド板により、高出力
増幅器から発生する熱を逃がすことができるため、高出
力増幅器の動作を安定させることができる。
【0042】図7に、図4の構成を備えるさらに別の高
周波モジュールの斜視図を示す。高周波モジュール20
bは、インピーダンス安定装置10を構成するコンデン
サC1〜C3及びインダクタL1,L2(図示せず)を
内蔵する積層体21bを備え、その積層体21bの一方
主面に、第1の凹部23と第2の凹部24とが設けられ
るとともに、第1の凹部23にダイオードD、チョーク
コイルCC及び抵抗Rが、第2の凹部24に高出力増幅
器PAが、それぞれ搭載される。そして、第1及び第2
の凹部23,24は金属製のキャップ25,26で完全
に封止される。
【0043】この場合には、チップ部品からなるインピ
ーダンス安定装置を構成するダイオード、チョークコイ
ル及び抵抗と、高出力増幅器とを積層体の一方主面に設
けられた第1の凹部と第2の凹部とに搭載するため、高
周波モジュールの小型化が実現する。
【0044】また、キャップにより、高出力増幅器を搭
載した第2の凹部を完全に封止するため、高出力増幅器
の特性安定、劣化軽減が実現する。
【0045】なお、高出力増幅器の直下の積層体にビア
ホールを設け、そのビアホールから高出力増幅器から発
生する熱を逃がすようにしても同様の効果が得られる。
【0046】また、インピーダンス安定装置を構成する
ダイオード、チョークコイル及び抵抗を搭載する第1の
凹部と、高出力増幅器を搭載する第2の凹部とを積層体
の一方主面と他方主面とに分けて設けても同様の効果が
得られる。
【0047】さらに、図6に示した高周波モジュールの
ように、金属製のグランド板を配置し、そのグランド板
上にインピーダンス安定装置を構成するダイオード及び
高出力増幅器を搭載してもよい。この場合には、上記の
効果に加え、図5の高周波モジュールと同様の効果も得
られることになる。
【0048】
【発明の効果】請求項1のインピーダンス安定装置によ
れば、出力ポート側のインピーダンスの変動に伴なっ
て、インダクタ整合手段のインダクタンス値を調整する
ことができるため、高周波信号の伝送路のインダクタン
ス成分を調整することができ、入力ポート側のインピー
ダンスを一定に保つことができる。したがって、出力ポ
ート側から入力ポート側への反射を防ぐことができるた
め、低挿入損失化が実現できる。
【0049】請求項2のインピーダンス安定装置によれ
ば、インダクタ整合手段が、直列接続されたコンデンサ
及び第1のインダクタとダイオードからなる並列回路
と、その並列回路に直列接続された第2のインダクタと
からなるため、ダイオードに印加する電圧を制御するこ
とにより、高周波信号の伝送路のインダクタンス成分を
微調整をすることができる。したがって、入力側のイン
ピーダンスをより精度良く一定に保ことができる。
【0050】請求項3のインピーダンス安定装置によれ
ば、複数の誘電体層を積層してなる積層体を備えるた
め、インダクタ整合手段を構成する各部品を積層体の表
面や内部で接続することができる。したがって、不要な
インダクタンス成分、抵抗成分、浮遊容量などの発生を
防ぐことができる。
【0051】請求項4のインピーダンス安定装置によれ
ば、インピーダンス安定装置を構成する積層体の一方主
面に第1の凹部を設け、その凹部にインダクタ整合手段
を構成するダイオードを搭載するため、スラビライザの
小型化が実現する。
【0052】請求項5の高周波モジュールによれば、出
力ポート側から入力ポート側への反射を防ぐことができ
るインピーダンス安定装置と高出力増幅器とを一体化し
ているため、高出力増幅器を保護するためのアイソレー
タを省くことができる。したがって、携帯電話端末機の
送信側無線信号部を小型化することができ、その結果、
無線装置である携帯電話端末機を小型化することができ
る。
【0053】また、インピーダンス安定装置の入力と高
出力増幅器の出力とが、積層体の表面や内部で接続され
るため、配線による損失を低減することができ、その結
果、高調波妨害を防ぐことができる。
【0054】請求項6の高周波モジュールによれば、高
出力増幅器を積層体の一方主面及び他方主面の少なくと
も一方に設けられた第2の凹部に搭載するため、高周波
モジュールの小型化が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインピーダンス安定装置に係る一実施
例の構成図である。
【図2】図1の構成を備えるインピーダンス安定装置の
斜視図である。
【図3】図1の構成を備える別のインピーダンス安定装
置の斜視図である。
【図4】本発明の高周波モジュールに係る一実施例の構
成図である。
【図5】図4の構成を備える高周波モジュールの斜視図
である。
【図6】図4の構成を備える別の高周波モジュールの斜
視図である。
【図7】図4の構成を備えるさらに別の高周波モジュー
ルの斜視図である。
【図8】一般的な無線装置である携帯電話端末機のRF
ブロック図である。
【符号の説明】
10,10a インピーダンス安定装置 11 インダクタ整合手段 12,12a,21,21a,21b 積層体 13,23 第1の凹部 20,20a,20b 高周波モジュール 24 第2の凹部 C2 コンデンサ D ダイオード IN 入力ポート L1 第1のインダクタ L2 第2のインダクタ PA 高出力増幅器 OUT 出力ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 1/40 H04B 1/40 (72)発明者 萬代 治文 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 石野 聡 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと、出力ポートと、前記入力
    ポート及び前記出力ポートとグランドとの間に接続され
    たインダクタ整合手段とを備え、前記出力ポート側のイ
    ンピーダンスの変動に伴なって、前記インダクタ整合手
    段のインダクタンス値を調整することを特徴とするイン
    ピーダンス安定装置。
  2. 【請求項2】 前記インダクタ整合手段が、直列接続さ
    れたコンデンサ及び第1のインダクタとダイオードとか
    らなる並列回路と、該並列回路に直列接続された第2の
    インダクタとで構成されることを特徴とする請求項1に
    記載のインピーダンス安定装置。
  3. 【請求項3】 複数の誘電体層を積層してなる積層体の
    一方主面上に、前記インダクタ整合手段を構成する前記
    ダイオードを搭載するとともに、前記積層体の少なくと
    も側面に前記入力ポート及び前記出力ポートとなる外部
    電極を備えることを特徴とする請求項1あるいは請求項
    2に記載のインピーダンス安定装置。
  4. 【請求項4】 複数の誘電体層を積層してなる積層体の
    一方主面あるいは他方主面に第1の凹部を設け、該第1
    の凹部内に前記インダクタ整合手段を構成する前記ダイ
    オードを搭載するとともに、前記積層体の少なくとも側
    面に前記入力ポート及び前記出力ポートとなる外部電極
    を備えることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に
    記載のインピーダンス安定装置。
  5. 【請求項5】 前記積層体の一方主面上に高出力増幅器
    を搭載することを特徴とする請求項3あるいは請求項4
    に記載のインピーダンス安定装置を用いた高周波モジュ
    ール。
  6. 【請求項6】 前記積層体の一方主面及び他方主面の少
    なくとも一方に第2の凹部を設け、該第2の凹部内に高
    出力増幅器を搭載することを特徴とする請求項3あるい
    は請求項4に記載のインピーダンス安定装置を用いた高
    周波モジュール。
JP10306934A 1997-11-26 1998-10-28 インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール Pending JPH11312987A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10306934A JPH11312987A (ja) 1997-11-26 1998-10-28 インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール
EP98122246A EP0920128A3 (en) 1997-11-26 1998-11-23 Impedance stabilizing unit and high-frequency module using the unit
US09/199,834 US6069538A (en) 1997-11-26 1998-11-25 Impedance stabilizing unit and high-frequency module using the unit

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-324657 1997-11-26
JP32465797 1997-11-26
JP10306934A JPH11312987A (ja) 1997-11-26 1998-10-28 インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11312987A true JPH11312987A (ja) 1999-11-09

Family

ID=26564917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10306934A Pending JPH11312987A (ja) 1997-11-26 1998-10-28 インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6069538A (ja)
EP (1) EP0920128A3 (ja)
JP (1) JPH11312987A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003026155A1 (fr) * 2001-09-14 2003-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Module de commutation composite a ondes haute frequence et dispositif de communication d'un corps mobile utilisant ledit module
US8436248B2 (en) 2005-08-05 2013-05-07 Epcos Ag Electrical component
US9680233B2 (en) 2013-08-23 2017-06-13 Ntt Docomo, Inc. Multi-antenna array system

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19928942C2 (de) * 1999-06-24 2001-10-18 Siemens Ag Schaltungsanordnung zur Anpassung eines Verstärkers an eine Hochfrequenzleitung und Verwendung dieser Schaltungsanordnung
JP2001060839A (ja) * 1999-08-19 2001-03-06 Murata Mfg Co Ltd 3端子フィルタ、受信モジュール及び携帯無線機
EP1722486A4 (en) * 2004-03-01 2008-01-23 Sanyo Electric Co INSULATION CIRCUIT, ANTENNA SWITCHING MODULE AND TRANSMISSION SWITCHING
JP5304890B2 (ja) * 2009-04-01 2013-10-02 株式会社村田製作所 アンテナ整合回路、アンテナ装置及びアンテナ装置の設計方法
WO2018101112A1 (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 株式会社村田製作所 配線基板、カプラモジュール、及び通信装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4381566A (en) * 1979-06-14 1983-04-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electronic tuning antenna system
US4502025A (en) * 1982-04-23 1985-02-26 Harris Corporation High speed PIN diode switched antenna coupler and method
US4701732A (en) * 1986-12-16 1987-10-20 Hughes Aircraft Company Fast tuning RF network inductor
DE69221355T2 (de) * 1991-03-26 1998-01-22 Nippon Sheet Glass Co Ltd Scheibenantennensystem für Kraftfahrzeug
US5564086A (en) * 1993-11-29 1996-10-08 Motorola, Inc. Method and apparatus for enhancing an operating characteristic of a radio transmitter
JP3186397B2 (ja) * 1993-12-28 2001-07-11 株式会社村田製作所 高周波スイッチ
GB2289989B (en) * 1994-05-25 1999-01-06 Nokia Mobile Phones Ltd Adaptive antenna matching
JP3031178B2 (ja) 1994-09-28 2000-04-10 株式会社村田製作所 複合高周波部品
JP3650433B2 (ja) * 1995-07-19 2005-05-18 Tdk株式会社 アンテナスイッチ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003026155A1 (fr) * 2001-09-14 2003-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Module de commutation composite a ondes haute frequence et dispositif de communication d'un corps mobile utilisant ledit module
US6998912B2 (en) 2001-09-14 2006-02-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-frequency composite switch module and mobile communication device using the same
US8436248B2 (en) 2005-08-05 2013-05-07 Epcos Ag Electrical component
US9680233B2 (en) 2013-08-23 2017-06-13 Ntt Docomo, Inc. Multi-antenna array system

Also Published As

Publication number Publication date
US6069538A (en) 2000-05-30
EP0920128A2 (en) 1999-06-02
EP0920128A3 (en) 2002-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7035602B2 (en) High-frequency composite switch component
US6937845B2 (en) High-frequency module and radio device using the same
CN107710607B (zh) 天线匹配电路、天线电路、前端电路以及通信装置
EP1119111B1 (en) Isolator with built-in power amplifier
EP1311063B1 (en) Diplexer, and high-frequency switch and antenna duplexer using the same
US7373171B2 (en) Front end module
JP4466788B2 (ja) 高周波スイッチモジュール
US9106204B2 (en) Four LC element balun
US7466211B2 (en) High-frequency switching module and frequency-characteristic adjusting method for high-frequency circuit
KR20010113751A (ko) 고역-통과 필터
JP2005516525A (ja) 送信及び/又は受信モジュール
JP3758157B2 (ja) Rf段モジュール
JP4221205B2 (ja) ダイプレクサ並びにそれを用いた高周波スイッチ
JP2003133989A (ja) マルチバンドアンテナスイッチ回路及びマルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品並びにこれを用いた通信装置
JP3454163B2 (ja) 周波数可変型フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装置
US6983129B2 (en) Radio frequency switch and wireless communication apparatus using the same
US6448868B2 (en) High-frequency switch
US20060189292A1 (en) Electronic circuit device
JPH11312987A (ja) インピーダンス安定装置及びそれを用いた高周波モジュール
US20130309985A1 (en) Transmission module
US20040240420A1 (en) Front end module and high-frequency functional module
JP2006295530A (ja) アンテナスイッチモジュール及びこれを用いた通信装置
US6774737B1 (en) High Q resonator circuit
JP4143976B2 (ja) モジュール
JP4239155B2 (ja) ローパスフィルタ及びそれを用いた高周波スイッチ