JPH11312842A - 発光素子モジュール - Google Patents

発光素子モジュール

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Publication number
JPH11312842A
JPH11312842A JP11858198A JP11858198A JPH11312842A JP H11312842 A JPH11312842 A JP H11312842A JP 11858198 A JP11858198 A JP 11858198A JP 11858198 A JP11858198 A JP 11858198A JP H11312842 A JPH11312842 A JP H11312842A
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JP
Japan
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emitting element
waveguide
light
light emitting
cleavage plane
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Pending
Application number
JP11858198A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hamakawa
篤志 濱川
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、光出力効率が高く、かつ、光
出力特性の良い発光素子モジュールを提供する。 【解決手段】 発光素子モジュール10は、発光素子1
2と内部に回折格子44を有する光ファイバ14とを組
み合わせて構成される。発光素子12は、基板16上
に、下側クラッド層18、導波路として作用する活性層
20、上側クラッド層22が順次積層された構造となっ
ており、劈開によって形成された出射面12aと、同じ
く劈開によって形成され、出射面12aと平行な反射面
12bとを有している。上記導波路(活性層20)の光
軸は、出射面12aの法線と7.5°の角度を有するよ
うに形成されている。また、発光素子12の出射面12
a、反射面12bには、それぞれ低反射膜40、高反射
膜42が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折格子を有する
光ファイバと発光素子とを備えて構成される発光素子モ
ジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内部に回折格子を有する光ファイバを発
光素子の出射面に対向させて配置した発光素子モジュー
ルは、簡単な構造でありながら比較的安定したスペクト
ルを有するため、広く使用されている。
【0003】かかる発光素子モジュールにおいては、上
記発光素子の反射面(出射面と対向する面)と上記光フ
ァイバ内の回折格子とがブラッグ反射器型共振器を構成
するため、上記回折格子の格子間距離によって決定され
る特定の波長の光(以下ブラッグモード光という)が発
振し、この光が発光素子モジュールの出力光として出力
される。
【0004】しかし、発光素子の出射面の反射率が完全
に0にはならないため、出射面で反射された一部の光
は、発光素子の出射面と反射面との間で共振を起こし、
上記出射面と上記反射面との間隔によって決定される特
定の波長の光(以下ファブリ−ペローモード光という)
が発生する。かかるファブリペローモード光の波長は、
発光素子の駆動電流に伴って変化し、この変化はブラッ
グモード光に、ファブリペローモード光の波長間隔に相
当する大きなモードホッピングを生じさせる。その結
果、ブラッグモード光の電流−光出力特性にキンク(非
直線性)が生じ、発光素子モジュールの光出力特性を悪
化させる。
【0005】かかる光出力特性の悪化を防止するための
試みとして、以下に示すような発光素子モジュールが知
られている。例えば、国際公開WO96/27929号
公報には、反射面の法線と平行かつ出射面の法線と所定
の角度を有するように曲線状に形成された導波路を有す
る発光素子モジュール(レーザ)が記載されており、特
開平10−12959号公報には、出射面(の活性層の
部分)と導波路とが直交しないように、出射面の一部を
ドライエッチング処理によって除去した発光素子モジュ
ールが記載されている。いずれの発光素子モジュール
も、出射面と導波路とが直交しないように発光素子を構
成することで、出射面における反射率を小さくでき、発
光素子の反射面と光ファイバ内の回折格子との間で発生
するブラッグモード光と比較して、発光素子の出射面と
反射面との間で発生するファブリ−ペローモード光を小
さく押さえられる。その結果、ファブリ−ペローモード
光に起因するブラッグモード光のモードホッピングの影
響を小さくすることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の発
光素子モジュールには、以下に示すような問題点が残さ
れる。すなわち、反射面の法線と平行かつ出射面の法線
と所定の角度を有するように曲線状に形成された導波路
を有する発光素子モジュールは、導波路を曲線状に形成
する際の加工が困難であり、加工精度上、発光素子を小
さくすることが難しい。その結果、発光素子の消費電力
も増加し、発熱量が大きくなってしまう。
【0007】また、出射面の一部をドライエッチング処
理によって除去した発光素子モジュールは、製造は比較
的容易であるが、エッチング処理によって得られた端面
は劈開によって得られた端面と比較して粗面であるた
め、出射面から出射される光の出射損失が増加し、光出
力効率が低下してしまう。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を解決し、製
造が容易で、光出力効率が高く、かつ、光出力特性の良
い発光素子モジュールを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発光素子モジュールは、半導体基板上に形
成された導波路と、導波路の一方の端面側に形成された
第1の劈開面と、導波路の他方の端面側に形成された第
2の劈開面とを有する発光素子と、端部が発光素子の第
1の劈開面に対向して設けられるとともに、端部から所
定の距離だけ隔てられた位置に、発光素子の導波路を介
して第2の劈開面との間で光共振を発生させる回折格子
が形成された光ファイバとを備え、導波路は、略直線上
に形成されており、導波路の光軸と第1の劈開面の法線
とのなす角は、鋭角となっていることを特徴としてい
る。
【0010】上記発光素子モジュールは、導波路の光軸
と第1の劈開面の法線とのなす角が鋭角となっているこ
とから、第1の端面(出射面)における反射率を小さく
できる。また、導波路が略直線上に形成されていること
から、特殊形状(曲線形状)を有するマスクパターンを
用いることなく、直線状のマスクパターンを用いて導波
路を形成することが可能となる。さらに、導波路の端面
側に形成された発光素子の両端面が劈開面であることか
ら、エッチング処理によって形成された端面と比較し
て、第1の劈開面(出射面)における出射損失、及び、
第2の端面(反射面)における反射損失が減少する。
【0011】本発明の発光素子モジュールは、第1の劈
開面に、当該第1の劈開面における反射率を小さくする
ための低反射膜が設けられており、第2の劈開面に、当
該第2の劈開面における反射率を大きくするための高反
射膜が設けられていることを特徴とすることが好適であ
る。
【0012】第1の劈開面に低反射膜を設けることで、
第1の劈開面における反射率を低減させ、第1の劈開面
と第2の劈開面との間で発生するファブリ−ペローモー
ド光の強度を小さく押さえられる。一方、第2の劈開面
に高反射膜を設けることで、第2の劈開面における反射
率を増加させ、第2の劈開面と光ファイバ内の回折格子
との間で発振するブラッグモード光の強度を大きくする
ことができる。
【0013】本発明の発光素子モジュールは、導波路の
上記一方の端面側に、当該導波路の断面積が当該一方の
端面に向かって小さくなるスポットサイズ変換領域が形
成されていることを特徴としても良い。
【0014】上記スポットサイズ変換領域を形成するこ
とで、第1の劈開面から出射される光のビームスポット
径を小さくすることができる。
【0015】本発明の発光素子モジュールは、導波路の
一方の端面と第1の劈開面との間隙に、導波路を構成す
る材料よりもバンドギャップが大きい材料から形成され
た窓領域が形成されていることを特徴とすることが好適
である。
【0016】導波路の一方の端面と第1の劈開面との間
隙に窓領域を設けることにより、当該窓領域内で光はビ
ームスポット径を増加させながら進行する。よって、導
波路の一方の端面から出射され、第1の劈開面で反射し
て再び導波路の一方の端面に入射する光量は極めて小さ
くなる。その結果、第1の劈開面における実質的な反射
率が極めて小さくなり、第1の劈開面と第2の劈開面と
の間で発生するファブリ−ペローモード光の強度を極め
て小さく押さえられる。
【0017】本発明の発光素子モジュールは、導波路の
光軸と第1の劈開面の法線とのなす角が、5゜以上であ
り、かつ、15゜以下であることを特徴とすることが好
適である。
【0018】導波路の光軸と第1の劈開面の法線とのな
す角を5゜以上とすることで、第1の劈開面における反
射率を効率よく低減できる。また、15゜以下とするこ
とで、第2の劈開面における反射率の低減を防止でき、
第2の劈開面における反射率を高い状態に維持できる。
【0019】本発明の発光素子モジュールは、導波路の
光軸と前記第1の劈開面の法線とのなす角が、5゜以上
であり、かつ、10゜以下であることを特徴とすること
がさらに好適である。
【0020】導波路の光軸と第1の劈開面の法線とのな
す角を5゜以上とすることで、第1の劈開面における反
射率を効率よく低減できる。また、10゜以下とするこ
とで、第2の劈開面における反射率の低減を防止でき、
第2の劈開面における反射率を極めて高い状態に維持で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態にかかる発光素
子モジュールについて説明する。まず本実施形態にかか
る発光素子モジュールの構成について説明する。図1
は、本実施形態にかかる発光素子モジュールの斜視図で
ある(尚、一部切り欠き部分がある)。
【0022】発光素子モジュール10は、図1に示すよ
うに、発光素子12と光ファイバ14とを組み合わせた
構成となっている。
【0023】発光素子12は、n型InPからなる基板
16の上面((100)面)に、下側クラッド層18、
導波路として作用する活性層20、上側クラッド層22
が順次積層された構造となっており、劈開によって形成
された出射面12a(第1の劈開面)と、同じく劈開に
よって形成され、出射面と平行な反射面(第2の劈開
面)とを有している。
【0024】下側クラッド層18は、n型InPからな
り、基板16の上面に帯状に形成されている。また、下
側クラッド層18は、0.5μm程度の厚みを有してい
る。
【0025】活性層20は、GaInAsPからなり
0.005μm程度の厚みを有する量子井戸層を、組成
比を変えることによって当該量子井戸層よりもエネルギ
ーギャップを大きくしたGaInAsPからなり0.0
1μm程度の厚みを有する障壁層で挟み込んだ量子井戸
構造を有しており、さらにこの量子井戸構造を複数積層
した多重量子井戸構造として、下側クラッド18上に形
成されている。
【0026】上側クラッド層22は、p型InPからな
り、活性層20上に形成されている。また、上側クラッ
ド層22は、0.4μm程度の厚みを有している。
【0027】下側クラッド層18と上側クラッド層22
との間に挟まれた活性層20は、発光素子12の導波路
として作用し、これらの層が基板16上に帯状に形成さ
れていることから、当該発光素子12は略直線上の導波
路を有することになる。また、発光素子モジュール10
を図1のA−A’を通りxy平面に平行な平面で切った
場合の模式的な断面図である図2に示すように、上記導
波路(活性層20)の光軸は、出射面12a(及び反射
面12b)の法線と7.5°の角度を有するように形成
されている。
【0028】また、帯状に形成された下側クラッド層1
8、活性層20及び上側クラッド層22の両側部には、
図1に示すように、p型InP層及びn型InP層を積
層した電流阻止層24が設けられている。さらに電流阻
止層24の外側には、素子分離のための分離溝26が、
上記導波路の光軸と平行、すなわち、出射面12aの法
線と7.5°の角度を有するように設けられている。
【0029】上側クラッド層22及び電流阻止層24の
上面にはさらに、光がコンタクト層(後述)まで達しな
いように所定の厚みをもったp型InPからなるクラッ
ド層28が設けられており、クラッド層28は、平坦に
なっていない上側クラッド層22と電流阻止層との境界
部を平坦化する作用も併せ持っている。
【0030】クラッド層28の上面には、p+型GaI
nAsからなり0.5μm程度の厚さを有するコンタク
ト層30が設けられ、当該コンタクト層30の上面には
コンタクト層30側からTi層、Pt層及びAu層を積
層した3層構造の上面電極32が形成されており、ま
た、基板16の下面には基板16側からTi層、AuG
e層、Ni層、Ti層及びAu層を積層した5層構造の
下面電極34が形成されている。ここで、活性層20の
上部に相当する部分では、コンタクト層30と上面電極
32とが接しているが、活性層20の上部に相当しない
部分では、コンタクト層30と上面電極32との間隙に
SiO2からなる絶縁層36が設けられ、コンタクト層
30と上面電極32とが電気的に絶縁されている。さら
に、コンタクト層30の上面には電極として作用する金
メッキ層38が設けられている。
【0031】発光素子12の出射面12aには、出射面
12aにおける反射率を小さくするために、SiNから
なる低反射膜40が形成されている。一方、反射面12
bには、反射面12bにおける反射率を大きくするため
に、SiNからなる膜とα−Siからなる膜とを交互に
2層ずつ積層した高反射膜42が設けられている。
【0032】光ファイバ14は、その端部14aが発光
素子10の出射面12aの活性層20の部分に対向して
設けられている。具体的には、光ファイバ14の光軸が
発光素子の出射面12aから出射された光の光軸と一致
するように光軸あわせがなされている。また、光ファイ
バ14のコア43には、端部14aから所定の距離だけ
隔てられた位置に回折格子44が設けられ、発光素子1
0の導波路を介して発光素子10の反射面12bとの間
で光共振を発生させることができるようになっている。
ここで、発光素子12の出射面12aと光ファイバ14
の端部14aとの間隔、光ファイバ14の端部14aと
回折格子44との間隔、回折格子44の格子間隔は、所
望の共振周波数を得られるように、適宜調節することが
できる。また、発光素子12の等価屈折率(3.53)
と空気の屈折率との相違を考慮して、光ファイバ14
は、図2に示すように、その光軸が発光素子12の出射
面12aの法線と約27.4゜の角度を有するように配
置されている。このように配置することで、回折格子4
4と発光素子10の反射面12bとの間の共振が効率よ
く発生する。また、この共振によって発生したレーザ光
は、光ファイバ14内を伝達し、光ファイバ14の他の
端部から出力されることになる。
【0033】続いて、本実施形態にかかる発光素子モジ
ュールに用いる発光素子12の製造方法について説明す
る。
【0034】発光素子12を製造するには、まず、図3
に示すように、基板16の上面全面に、下側クラッド層
18、活性層20、上側クラッド層22を順次形成し、
上側クラッド層22の上面全面にp型GaInAsから
なり下部層を保護する作用を有するキャップ層46を
0.2μm程度の厚さをもって形成する。
【0035】続いて、キャップ層46の上面に、例えば
SiNからなる絶縁層48を形成し、さらに絶縁層48
上にフォトレジストを塗布する。このフォトレジストを
帯状のパターンを有するマスクを用いて露光し、絶縁層
48上に、フォトレジストで覆われた略直線上の導波路
のパターンを形成する。この際、マスクに形成されてい
る帯状のパターンの軸(帯形状の長辺に平行な辺)が、
後工程において劈開によって形成する出射面12aの法
線と7.5゜の角度を有するようにマスクを配置して露
光を行う。その結果、略直線上の導波路のパターンの軸
も、出射面12aの法線と7.5゜の角度を有するよう
になる。その後、露光によって残されたフォトレジスト
をマスクとしてエッチングを行う。このエッチングによ
り、略直線上の導波路のパターン直下以外の部分にある
絶縁層48が除去される。その後、フォトレジストを剥
離し、絶縁層48のうち残った部分をマスクとして、キ
ャップ層46、上側クラッド層22、活性層20及び下
側クラッド層18が除去される。その結果、図4に示す
ように、出射面12aの法線と7.5°の角度を有する
ような略直線上の導波路が形成される。
【0036】続いて、図5に示すように、帯状に形成さ
れた下側クラッド層18、活性層20及び上側クラッド
層22の両側部に、上記工程で残された絶縁層48をマ
スクとした選択埋め込み成長により電流阻止層24を形
成する。
【0037】その後、残されていた絶縁層48及びキャ
ップ層46を除去し、図6に示すように、上側クラッド
層22及び電流阻止層24の上面全面にクラッド層28
を成長させ、続いてコンタクト層30を形成する。
【0038】コンタクト層30を形成した後、図7に示
すように素子分離のための分離溝26を形成する。具体
的には、まず、コンタクト層30の上面全面に、例えば
SiNからなる絶縁層50を形成し、さらに絶縁層50
上にフォトレジストを塗布する。その後、作製すべき分
離溝のパターンを有するマスクを用いてこのフォトレジ
ストを露光し、絶縁層50上に、分離溝のパターン(分
離溝の部分のみフォトレジストが除去されたパターン)
を形成する。当該分離溝のパターンは、導波路の両側に
配置されるとともに導波路と平行となる2つの帯状のパ
ターンとして形成される。上記工程で残された絶縁層5
0をマスクとして選択的エッチングを行うことにより、
導波路の両側に2つの分離溝26が形成される。
【0039】続いて、マスクとして用いた絶縁層50を
除去し、図8に示すように、コンタクト層30の上面で
あって導波路の上部に相当しない部分、及び、分離溝2
6の内壁部分に絶縁層36を形成する。具体的には、熱
CVD法によってコンタクト層30の上面、及び、分離
溝26の内壁部分に絶縁層36を形成した後、絶縁層3
6のうち導波路の上部に相当する部分をエッチングによ
って除去する。
【0040】その後、図9に示すように、絶縁層36の
上面、及び、コンタクト層30の上面であって導波路の
上部に相当する部分(すなわち、絶縁層36が形成され
なかった部分)を覆うように上面電極32を蒸着によっ
て形成する。
【0041】続いて、図10に示すように上面電極32
の上面をAuでメッキすることにより、Auメッキ層3
8を形成し、さらに、エッチングによって基板16の厚
みを低減させた後、図11に示すように、基板16の下
面全体に下面電極34を蒸着によって形成する。
【0042】その後に、劈開によって出射面12a及び
反射面12bを形成した後、図12に示すように、出射
面全面に低反射膜40を形成し、反射面12bには高反
射膜42を形成する。
【0043】ここで、図3〜12においては、便宜上基
板上に1つ発光素子素子を形成するものとして説明して
きたが、同一基板上に複数の発光素子素子を形成し、最
後に各素子を分離することも可能である。この場合、各
素子の分離は劈開によって行うことが好適である。
【0044】続いて、本実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの作用及び効果について説明する。本実施形態に
かかる発光素子モジュール10は、導波路である活性層
20の光軸と出射面12aの法線とのなす角が鋭角とな
っている。導波路である活性層20の光軸と出射面12
aの法線とが鋭角となっていることで、出射面における
反射率を低減させることが可能となる。従って、発光素
子12の反射面12bと光ファイバ14内の回折格子4
4との間で発生するブラッグモード発振と比較して、発
光素子12の出射面12aと反射面12bとの間で発生
するファブリ−ペローモード発生を小さく押さえられ
る。その結果、ファブリ−ペローモード光に起因するブ
ラッグモード光のモードホッピングの影響を小さくする
ことが可能となり、良好な光出力特性を得ることが可能
となる。
【0045】ここで、発光素子12の出射面12a及び
反射面12bは、劈開によって互いに平行に形成されて
いるため、略直線上の導波路(活性層20)と出射面1
2aの法線とのなす角、導波路と反射面12bの法線と
のなす角は互いに等しくなっている。従って、出射面1
2aにおける反射率を低減させ、ファブリ−ペローモー
ド光の発生を小さく押さえるためには、導波路と出射面
12a(反射面12b)の法線とのなす角を大きくする
ことが要求される一方で、反射面12bにおける反射率
の低下を防止し、ブラッグモード発振を効率良く発生さ
せるためには、導波路と反射面12bの法線とのなす角
を小さくすることが要求される。
【0046】上記要求は、導波路と出射面12a(反射
面12b)の法線とのなす角を決定するに当たって相反
する要求であるが、光出力特性を向上させるためには、
この角を5°以上15゜以下とすることが好適であり、
5°以上10゜以下とすることがさらに好適であると考
えられる。
【0047】図13は、従来技術にかかる発光素子モジ
ュールの光出力特性と本実施形態にかかる発光素子モジ
ュール10の光出力特性とを比較した図である。図13
(a)は、従来技術にかかる発光素子モジュール、すな
わち、導波路と出射面の法線とが平行に形成されている
発光素子モジュールにおける、駆動電流と出力光強度と
の関係を表したグラフであり、図13(b)は、本実施
形態にかかる発光素子モジュール10における、駆動電
流と出力光強度との関係を表したグラフである。従来技
術にかかる発光素子モジュールにおいては、駆動電流を
増加させていった場合に、出力光強度に数カ所のキンク
(非直線部分)が現れるのに対し、本実施形態にかかる
発光素子モジュール10においては、駆動電流の増加に
伴って出力光強度も直線的に増加しており、良好な光出
力特性を示していることがわかる。
【0048】また、本実施形態にかかる発光素子モジュ
ール10は、導波路である活性層20が略直線上(帯
状)に形成されている。従って、曲線形状等の特殊形状
を有するマスクパターンを用いることなく、直線状のマ
スクパターンを用いて導波路を形成することが可能とな
る。従って、曲線のエッジを有するマスクの生成工程や
基板上に曲線パターンを形成するための露光工程などの
困難で複雑なプロセスを必要とせず、製造が容易とな
る。また、導波路が略直線状という単純な形状を有して
いるので、高度な加工精度が要求されることもなく、発
光素子12自体を小型化することが可能となる。その結
果、発光素子12の消費電力、発熱量を低減させること
ができる。
【0049】さらに、本実施形態にかかる発光素子モジ
ュールは、出射面12a及び反射面12bをともに劈開
面としている。その結果、エッチング処理によって形成
された端面と比較して、出射面12aにおける出射損
失、及び、反射面12bにおける反射損失が減少し、光
出力効率を高めることが可能となる。
【0050】また、本実施形態にかかる発光素子モジュ
ール10は、出射面12aに低反射膜40を設けること
で、出射面12aにおける反射率をさらに低減させ、反
射面12bに高反射膜42を設けることで、反射面12
bにおける反射率をさらに増加させている。従って、発
光素子12の出射面12aと反射面12bとの間で発生
するファブリ−ペローモード光の発生をさらに小さく押
さえられるとともに、発光素子12の反射面12bと光
ファイバ14内の回折格子44との間で発生するブラッ
グモード発振をさらに大きくすることが可能となる。そ
の結果、かかる低反射膜40及び高反射膜42を設けな
い場合と比較して、ファブリ−ペローモード光に起因す
るブラッグモード光のモードホッピングの影響をさらに
小さくすることが可能となり、極めて良好な光出力特性
を得ることができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施形態にかかる発
光素子モジュールについて説明する。尚、図面の説明に
おいて上記第1の実施形態にかかる発光素子モジュール
10と同一の要素には同一の符号を用いるものとし、重
複する説明は省略する。まず本実施形態にかかる発光素
子モジュールの構成について説明する。図14は、本実
施形態にかかる発光素子モジュール60の斜視図であり
(尚、一部切り欠き部分がある)、図15は発光素子モ
ジュール60を図14のB−B’を通りxy平面に平行
な平面で切った場合の模式的な断面図である本実施形態
にかかる発光素子モジュール60が、第1の実施形態に
かかる発光素子モジュール10と異なる点は、本実施形
態にかかる発光素子モジュール60に用いる発光素子6
2は、帯状に形成された下部クラッド層18、活性層2
0、上部クラッド層22が出射面62aまでのびておら
ず、かかる帯状に形成された下部クラッド層18、活性
層20、上部クラッド層22の出射面12a側の端面
(以下単に出射端面Pという)と出射面12aとの間隙
に、導波路の光軸方向に沿って窓領域Sが設けられてい
る点である(図15参照)。窓領域Sは、導波路(活性
層20)を構成する材料よりもバンドギャップが大きい
材料から形成されており、出射端面Pの活性層20の部
分から出射された光のビームスポット径を増加させる作
用を有する。窓領域Sは、具体的にはp型InP層及び
n型InP層の2層構造となっており、下側クラッド層
18、活性層20及び上側クラッド層22の両側部電流
阻止層24を形成するときに同時に形成される。
【0052】続いて、本実施形態にかかる発光素子モジ
ュールに用いる発光素子62の製造方法について説明す
る。発光素子62も発光素子12と同様に、まず、図3
に示すように、基板16の上面全面に、下側クラッド層
18、活性層20、上側クラッド層22、キャップ層4
6を順次形成する。
【0053】続いて、絶縁層48の形成、フォトレジス
トの塗布、フォトレジストの露光による略直線上の導波
路のパターン形成を行うのであるが、この際、後工程に
おいて劈開によって形成する出射面62aまで貫通しな
い帯状のパターンを有するマスクを用いて露光を行う。
当該帯状のパターンの軸が出射面62aの法線と7.5
゜の角度を有するようにマスクを配置することは発光素
子62を製造する場合と同じである。露光後のエッチン
グ処理で、露光によって残されたフォトレジスト直下以
外の部分を除去することで、図16に示すように、出射
面62aの法線と7.5°の角度を有し、かつ出射面6
2aまで貫通しない直線上の導波路(活性層20)が形
成される。
【0054】続いて、図17に示すように、帯状に形成
された下側クラッド層18、活性層20及び上側クラッ
ド層22の両側部並びに出射端面Pよりも出射面62a
側にの部分に、上記工程で残された絶縁層48をマスク
とした選択埋め込み成長により電流阻止層24を形成す
る。ここで、出射端面Pよりも出射面62a側に形成さ
れた部分は、発光素子62において窓領域Sとして作用
する。
【0055】その後、残されていた絶縁層48及びキャ
ップ層46を除去し、図18に示すように、上側クラッ
ド層22及び電流阻止層24の上面全面にクラッド層2
8を成長させ、続いてコンタクト層30を形成し、さら
に図19に示すように分離溝26を形成する。
【0056】続いて、図20に示すように、コンタクト
層30の上面であって導波路の上部に相当しない部分、
及び、分離溝26の内壁部分に絶縁層36を形成する。
ここで注意すべき点は、窓領域Sの部分には導波路が形
成されていないので、当該窓領域Sの上部にも絶縁層3
6が形成される。
【0057】その後、図21に示すように、絶縁層36
の上面及びコンタクト層30の上面であって導波路の上
部に相当する部分(すなわち、絶縁層36が形成されな
かった部分)を覆うように上面電極32を蒸着によって
形成する。
【0058】その後のAuメッキ層38の形成、基板1
6の減厚処理、下面電極34の蒸着、劈開による出射面
62a及び反射面62bの形成、低反射膜40および高
反射膜42の形成は、発光素子12を製造する場合と同
様である。
【0059】続いて、本実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの作用及び効果について説明する。本実施形態に
かかる発光素子モジュール60は、上記第1の実施形態
にかかる発光素子モジュール10が奏する作用及び効果
に加えて、以下に示すような作用及び効果を有する。す
なわち、発光素子モジュール60においては、導波路の
出射端面(出射端面Pの一部)と出射面62aとの間隙
に窓領域Sを設けたことにより、当該窓領域S内で光は
ビームスポット径を増加させながら進行する。よって、
導波路の出射端面から出射され、出射面62aで反射し
て再び導波路の出射端面に入射する光量は極めて小さく
なる。従って、出射面62aにおける実質的な反射率が
極めて小さくなり、出射面62aと反射面62bとの間
で発生するファブリ−ペローモード光の強度を極めて小
さく押さえられる。その結果、窓領域Sを設けない場合
と比較して、光出力特性をさらに向上させることが可能
となる。
【0060】上記第1及び第2の実施形態にかかる発光
素子モジュールにおいては、発光素子の導波路と出射面
の法線とのなす角を7.5゜としていたが、これはこの
角度に限定されるものではなく、様々な角度をとりうる
ものである。特にこの角度を、5゜以上かつ15゜以下
とすると、出射面における反射率を効率よく低減できる
とともに、反射面における反射率の低減を防止でき、反
射面における反射率を高い状態に維持できる。さらに、
この角度を5゜以上かつ10゜以下とすることで、反射
面における反射率を十分高い状態に維持できる。
【0061】また、上記第1の実施形態にかかる発光素
子モジュール10は、発光素子12の活性層20(導波
路)の出射端面(一方の端面)側に、活性層20の断面
積が出射端面に向かって小さくなるスポットサイズ変換
領域が形成されていてもよい。スポットサイズ変換領域
Tは、例えば以下に示す方法で形成する。すなわち、基
板16、下側クラッド層18を形成した後に、図22
(a)に示すような、帯状の通過領域を有するとともに
両端部の幅が中央部よりも狭くなっている形状を有する
選択成長マスク70を用いて、活性層20、上側クラッ
ド層22を順次形成する。ここで、成長マスク70の中
央部は成長マスク70の幅が大きいため、供給される反
応ガスは成長マスク70上を拡散して中央の通過領域に
集中し、成長が促進される。これに対して成長マスク7
0の両端部は成長マスク70の幅が小さく、あるいは、
成長マスク70に覆われていないため、当該反応ガスが
広く分布する。その結果、図22(b)に示すように、
反応ガスの集中する中央部には活性層20が厚く形成さ
れ、反応ガスが広く(密度が小さく)供給される両端部
は、活性層20が中央部と比較して薄く形成される。そ
の後、基板16上に下側クラッド層18及び活性層20
を形成したものを、図22(b)のC−C’で劈開す
る。当該劈開面は発光素子12の反射面に相当し、活性
層20が薄く形成された部分がスポットサイズ変換領域
Tとなる。その後、導波路となる部分を残して、他の部
分をエッチングにより除去する。その後、電流阻止層2
4の形成以降の処理は、第1の実施形態における発光素
子12の製造方法と同様である。
【0062】かかるスポットサイズ変換領域Tを形成す
ることで、活性層20内を伝達する光の一部は、スポッ
トサイズ変換領域Tからクラッド層にしみ出し、この光
は発光素子12内の出射面12a付近で大きなビームス
ポット径を形成する。その結果、発光素子12の出射面
12aから出射された光は、拡がり角の小さいファーフ
ィールドパタンを形成するため、発光素子12の出射面
12aから出射された光のビームスポット径は、スポッ
トサイズ変換領域Tのない通常の出射面から出射される
光と比べて大きくは拡がらない。その結果、光ファイバ
14との光軸あわせが容易となり、光結合効率が向上す
る。
【0063】また、上記スポットサイズ変換領域Tは、
発光素子を構成する各層の積層方向にテーパ形状を有し
ていたが、これは各層の積層方向と垂直方向にテーパ形
状を有するように形成しても良い。かかるテーパ形状の
形成は、絶縁層48上に塗布したフォトレジストを露光
する際、出射面12a側に向かって幅が狭くなるテーパ
形状のマスクを用いればよい。この場合、エッチング後
に実際にできた導波路の幅は、例えば導波路部分で1.
5μm程度、出射面側で0.5μm程度とすればよい。
【0064】
【発明の効果】本発明の発光素子モジュールは、導波路
の光軸と第1の劈開面の法線とのなす角が鋭角となって
いることから、第1の劈開面(出射面)における反射率
を小さくできる。その結果、ファブリ−ペローモード光
に起因するブラッグモード光のモードホッピングの影響
を小さくすることが可能となり、良好な光出力特性を得
ることが可能となる。
【0065】また、本発明の発光素子モジュールは、発
光素子の導波路が略直線上に形成されていることから、
特殊形状(曲線形状)を有するマスクパターンを用いる
ことなく、直線上のマスクパターンを用いて導波路を形
成することが可能となる。その結果、複雑な製造プロセ
スを必要とせずに、製造が容易となる。また、高度な加
工精度が不要となり、発光素子自体を小型化することが
可能となるため、共振器長を短くすることができ、発光
素子の消費電力、発熱量を低減させることができる。
【0066】さらに、本発明の発光素子モジュールは、
導波路の端面側に形成された発光素子の両端面が劈開面
であることから、エッチング処理によって形成された端
面と比較して、第1の劈開面(出射面)における出射損
失、及び、第2の端面(反射面)における反射損失が減
少する。その結果、光出力効率を高めることが可能とな
る。
【0067】また、本発明の発光素子モジュールは、第
1の劈開面に低反射膜を設けることで、第1の劈開面に
おける反射率を低減させ、第1の劈開面と第2の劈開面
との間で発振するファブリ−ペローモード光の強度を小
さく押さえられる。一方、第2の劈開面に高反射膜を設
けることで、第2の劈開面における反射率を増加させ、
第2の劈開面と光ファイバ内の回折格子との間で発振す
るブラッグモード光の強度を大きくすることができる。
その結果、上記低反射膜及び高反射膜を設けない場合と
比較して良好な光出力特性を得ることが可能となる。
【0068】また、本発明の発光素子モジュールは、ス
ポットサイズ変換領域を形成することで、第1の劈開面
から出射される光のビームスポット径を小さくすること
ができる。その結果、発光素子と光ファイバとの光軸あ
わせが容易となり、光結合効率が向上する。
【0069】また、本発明の発光素子モジュールは、導
波路の一方の端面と第1の劈開面との間隙に窓領域を設
けたことにより、当該窓領域内で光はビームスポット径
を増加させながら進行する。よって、導波路の一方の端
面から出射され、第1の劈開面で反射して再び導波路の
一方の端面に入射する光量は極めて小さくなる。その結
果、第1の劈開面における実質的な反射率が極めて小さ
くなり、第1の劈開面と第2の劈開面との間で発生する
ファブリ−ペローモード光の強度を極めて小さく押さえ
られる。その結果、窓領域を設けない場合と比較して、
良好な光出力特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図6】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図7】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図8】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図9】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの製造工程図である。
【図10】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図11】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図12】本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図13】従来技術にかかる発光素子モジュールの光出
力特性と本発明の第1の実施形態にかかる発光素子モジ
ュールの光出力特性との比較を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの斜視図である。
【図15】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの模式的な断面図である。
【図16】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図17】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図18】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図19】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図20】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図21】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【図22】本発明の第2の実施形態にかかる発光素子モ
ジュールの製造工程図である。
【符号の説明】
10、60…発光素子モジュール、12、62…発光素
子、14…光ファイバ、16…基板、18…下側クラッ
ド層、20…活性層、22…上側クラッド層、24…電
流阻止層、26…分離溝、28…クラッド層、30…コ
ンタクト層、32…上面電極、34…下面電極、36、
48、50…絶縁層、38…Auメッキ層、40…低反
射膜、42…高反射膜、44…回折格子、46…キャッ
プ層、70…成長マスク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の発光素子モジュールは、半導体基板上に形
成された導波路と、導波路の一方の端面側に形成された
第1の劈開面と、導波路の他方の端面側に形成された第
2の劈開面とを有する発光素子と、端部が発光素子の第
1の劈開面に対向して設けられるとともに、端部から所
定の距離だけ隔てられた位置に、発光素子の導波路を介
して第2の劈開面との間で光共振を発生させる回折格子
が形成された光ファイバとを備え、導波路は、略直線上
に形成されており、導波路の光軸と第1の劈開面の法線
とのなす角は、鋭角となっており、導波路の一方の端面
側に、導波路の断面積が当該一方の端面に向かって小さ
くなるスポットサイズ変換領域が形成されていることを
特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上記発光素子モジュールは、導波路の光軸
と第1の劈開面の法線とのなす角が鋭角となっているこ
とから、第1の端面(出射面)における反射率を小さく
できる。また、導波路が略直線上に形成されていること
から、特殊形状(曲線形状)を有するマスクパターンを
用いることなく、直線状のマスクパターンを用いて導波
路を形成することが可能となる。さらに、導波路の端面
側に形成された発光素子の両端面が劈開面であることか
ら、エッチング処理によって形成された端面と比較し
て、第1の劈開面(出射面)における出射損失、及び、
第2の端面(反射面)における反射損失が減少する。ま
た、上記スポットサイズ変換領域を形成することで、第
1の劈開面から出射される光のビームスポット径を小さ
くすることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された導波路と、前
    記導波路の一方の端面側に形成された第1の劈開面と、
    前記導波路の他方の端面側に形成された第2の劈開面と
    を有する発光素子と、 端部が前記発光素子の前記第1の劈開面に対向して設け
    られるとともに、前記端部から所定の距離だけ隔てられ
    た位置に、前記発光素子の前記導波路を介して前記第2
    の劈開面との間で光共振を発生させる回折格子が形成さ
    れた光ファイバとを備え、 前記導波路は、略直線上に形成されており、 前記導波路の光軸と前記第1の劈開面の法線とのなす角
    は、鋭角となっていることを特徴とする発光素子モジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 前記第1の劈開面には、該第1の劈開面
    における反射率を小さくするための低反射膜が設けられ
    ており、 前記第2の劈開面には、該第2の劈開面における反射率
    を大きくするための高反射膜が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の発光素子モジュール。
  3. 【請求項3】 前記導波路の前記一方の端面側に、該導
    波路の断面積が該一方の端面に向かって小さくなるスポ
    ットサイズ変換領域が形成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の発光素子モジュール。
  4. 【請求項4】 前記導波路の前記一方の端面と前記第1
    の劈開面との間隙に、前記導波路を構成する材料よりも
    バンドギャップが大きい材料から形成された窓領域が形
    成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいず
    れか1項に記載の発光素子モジュール。
  5. 【請求項5】 前記導波路の光軸と前記第1の劈開面の
    法線とのなす角は、5゜以上であり、かつ、15゜以下
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の発光素子モジュール。
  6. 【請求項6】 前記導波路の光軸と前記第1の劈開面の
    法線とのなす角は、5゜以上であり、かつ、10゜以下
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の発光素子モジュール。
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