JPH11311644A - ピークホールド回路 - Google Patents

ピークホールド回路

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JPH11311644A
JPH11311644A JP11937198A JP11937198A JPH11311644A JP H11311644 A JPH11311644 A JP H11311644A JP 11937198 A JP11937198 A JP 11937198A JP 11937198 A JP11937198 A JP 11937198A JP H11311644 A JPH11311644 A JP H11311644A
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circuit
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JP11937198A
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Hiroshi Tachimori
央 日月
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホールド電圧保持用の容量素子を外付けとしな
いで、数Hzから数十Hzの低い入力信号に対応でき、
しかも簡単なプロセスで半導体集積回路中に作製でき、
システムの小型化、部品点数の削減ができ、ひいては装
置のコスト削減を図れるピークホールド回路を提供す
る。 【解決手段】クランプ基準電圧Vcramを受けて、ホール
ド期間中の整流素子120のオペアンプ110の出力側
ノードの電圧をアナロググランドからホールド電圧の間
に電圧、もしくは、ホールド期間中のオペアンプ110
の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの
電圧にクランプするクランプ回路150を設ける。これ
により、ピークホールド回路のホールド電圧保持特性を
阻害する整流素子等のリーク電流を減少させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号のピ
ーク電圧を検出するピークホールド回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ピークホールド回路は、アナログ入力信
号のピーク電圧を検出することにより、入力信号のエン
ベロープを検出できたり、増幅ステージの最適なゲイン
への制御や最適な比較電圧の制御が可能になることか
ら、入力振幅が一定しないアナログ信号の処理系におい
て有用な回路である。このため、ピーク検出回路とし
て、通信用やサーボ制御用、記録媒体からの再生用な
ど、各種センサで読み取ったアナログ信号の処理回路に
使用されている。
【0003】図62および図63は、一般的に用いられ
ているピークホールド回路の構成例を示す回路図であっ
て、図62は整流素子にpチャネルMOS(PMOS)
トランジスタPMOSを用いた上限値用のピークホール
ド回路の回路図、図63は整流素子にnチャネルMOS
(NMOS)トランジスタを用いた下限値用のピークホ
ールド回路の回路図である。これらのピークホールド回
路は、オペアンプと整流素子と容量素子を主構成要素と
して構成されている。
【0004】具体的には、上限値用ピークホールド回路
10は、アナログ入力信号INが非反転入力端子(+)
に供給され、ホールドノードND11の電圧が反転入力
端子(−)に帰還される演算増幅器(以下、オペアンプ
という)AMP11と、オペアンプAMP11の出力側
とホールドノードND11との間に接続され、ゲートと
ドレインが接続され、基板が電源電圧VDDの供給ライン
に接続された整流素子としてのPMOSトランジスタP
T11と、ホールドノードND11と接地GND(また
はVDD、アナロググランド)との間に接続された容量素
子C11とを主構成要素として構成されている。この上
限値用ピークホールド回路10のPMOSトランジスタ
PT11からなる整流素子は、オペアンプAMP11の
出力側からホールドノードND11に向かって順方向と
なるように接続されている。
【0005】同様に、下限値用ピークホールド回路20
は、アナログ入力信号INが非反転入力端子(+)に供
給され、ホールドノードND21の電圧が反転入力端子
(−)に帰還されるオペアンプAMP21と、オペアン
プAMP21の出力側とホールドノードND21との間
に接続され、ゲートとドレインが接続され、基板が電源
電圧VSS(接地レベル)の供給ラインに接続された整流
素子としてのNMOSトランジスタNT21と、ホール
ドノードND21と接地GND(またはVDD、アナログ
グランド)との間に接続された容量素子C21とを主構
成要素として構成されている。この下限値用ピークホー
ルド回路20のNMOSトランジスタNT21からなる
整流素子は、ホールドノードND21からオペアンプA
MP21の出力側に向かって順方向となるように接続さ
れている。
【0006】また、ピークホールド回路においては、電
源投入時あるいはノイズ入力時に、一旦、本当の入力信
号のピーク値よりも大きな振幅がホールドされると、す
ぐには正しいピーク値まで戻らないため誤動作が発生す
る可能性がある。このため、上限値側のピークホールド
回路10にはホールド電圧を電圧VRSTに引き下げる
ためのスイッチとしてのNMOSトランジスタNT11
(基板は接地ラインに接続)、下限値側のピークホール
ド回路20にはホールド電圧を電圧VRSTまで引き上
げるためのスイッチとしてのPMOSトランジスタPT
22(基板は電源電圧VDDまたは電圧VRSTの供給ラ
インに接続)が設けられている。なお、ピークホールド
回路の出力電圧が、コンパレータの比較参照電圧として
使用される場合は、電圧VRSTは、入力信号が無信号
状態のときにノイズ成分を検出しない電圧に設定され
る。
【0007】以下に、ピークホールド回路の特性がどの
ようにして決まっているか、最大ホールド電圧、リーク
電流とホールド電圧保持特性、ホールド電圧の精度につ
いて、上限値用回路を例に詳しく説明する。なお、詳細
な説明は避けるが、ホールド電圧をリセットした後、リ
セット解除時に誤った電圧に変化しないように注意する
ことも必要である。
【0008】(1)最大ホールド電 図64は、ピークホールド回路の動作波形例を示す図で
ある。図64に示すように、上限値側のピークホールド
回路10の場合、入力信号INがホールド電圧よりも大
きくなるとオペアンプAMP11の出力は、入力信号I
NよりもPMOSトランジスタPT11からなる整流素
子のしきい値程度高い電圧付近で発振しながら、入力信
号INに追従するようにホールド電圧を引き上げてい
く。入力信号INがピーク値を過ぎるとオペアンプAM
P11はそのダイナミックレンジの下限付近の電圧を出
力する。なお、図64は上限値側のピークホールド回路
の動作例であるが、下限値側のピークホールド回路の動
作は、極性を上下反転したものとなる。
【0009】さて、ピークホールド回路の出力がホール
ドできる最大のピーク電圧は、オペアンプのダイナミッ
クレンジからさらに整流素子のしきい値を引いた電圧と
なる。整流素子にMOSトランジスタを用いた場合に
は、基板効果により実効的なしきい値電圧Vthが変わる
ため、上限値側のピークホールド回路においてPMOS
トランジスタPT11の代わりにNMOSトランジスタ
を用いた場合、ホールド可能な最大振幅が小さくなって
しまう。
【0010】ここで、図65に示すような入出力特性を
示すピークホールド回路のダイナミックレンジの削れた
部分の電圧をVdoffとすると、ホールド電圧の最大値H
OLDmax は次式で与えられる。
【0011】
【数1】 HOLDmax =VDD/2−Vdoff−|Vth| …(1)
【0012】たとえば、上限値側のピークホールド回路
で整流素子がPMOSトランジスタの場合、VDD=5
V、Vdoff=0.8V、Vth=−0.8Vとすると、H
OLDmax ≒0.9Vo-p となる。上限値側のピークホ
ールド回路で整流素子がNMOSトランジスタの場合は
基板効果のため、HOLDmax≒0.2Vo-p とな
る。
【0013】(2)リーク電流とホ ールド電圧保持特性 図66は、ピークホールド回路のホールドノードに接続
した素子にリーク電流があった場合の回路動作例を示す
波形図である。リーク電流が全くゼロになるということ
は通常では有りえないことなので、ピークホールド回路
を設計するときには、どのような電圧に向かってリーク
電流が流れるようにするかが重要なポイントとなる。
【0014】上限値側のピークホールド回路の場合、V
DD側に向かうリーク電流が支配的なときは、ホールド電
圧は本当の入力信号のピーク値よりも大きな値に経時変
化し、リセットをかけなおす手段がなければ誤動作が発
生する。VSS側に向かうリーク電流が支配的な場合に
は、ホールド電圧は入力信号のピーク値を過ぎた後小さ
くなる方向に経時変化していくが、次のピークにおいて
新たにピーク値をホールドしなおすため、ホールド電圧
の精度の問題は残るが誤動作は前者よりも発生しにく
い。下限値側のピークホールド回路は、VSS側に向かう
リーク電流が支配的な場合に誤動作が発生しやすく、V
DD側に向かうリーク電流が支配的な場合には誤動作が発
生しにくい。
【0015】次に、実際にリーク電流がどのような箇所
で流れるのかを詳しく説明する。整流素子にMOSトラ
ンジスタを用いた場合には、図67、図68に示すよう
に、ホールドノード側のソースドレインのPN接合リー
ク電流IJL1がバルク端子に向かって流れ、NMOS
トランジスタではVSSに向かって流れ、PMOSトラン
ジスタではVDDに向かって流れる。または、トランジス
タのサブスレッショルドリーク電流ISTL1がアンプ
の出力電圧、すなわち、ホールド電圧とは逆の極性側の
ダイナミックレンジの限界の電圧に向かって流れる。
【0016】また、ホールド電圧のリセット用のMOS
トランジスタには、ホールドノード側のソース・ドレイ
ンのPN接合リーク電流IJL2がバルク端子に向かっ
て流れる。バルク端子の電圧は、NMOSトランジスタ
ではVSS、PMOSトランジスタではVDDでも良いが、
3端子のMOSトランジスタの場合(4端子の場合でも
構わないが)には、バルク端子の電圧はリセット電圧V
RSTでも良い。また、トランジスタのサブスレッショ
ルドリーク電流ISTL2がリセット電圧VRSTに向
かって流れる。
【0017】ホールド電圧のリーク電流による経時変化
を半定量的に考えるため、各リーク源を高抵抗と見な
し、整流素子のPN接合リークをRJL1 、サブスレッシ
ョルドリークをRSTL1、リセット用トランジスタのPN
接合リークをRJL2 、サブスレッショルドリークをRST
L2とする。そして、図67、図68のピークホールド回
路のリーク電流による経時変化モデルを図69および図
70に示す。各リーク電流の大きさは、各デバイス毎に
大きくばらつくため、図69の上限値側のピークホール
ド回路でVDDに向かうリーク電流が支配的になった場合
や図70の下限値側のピークホールド回路でVSSに向か
うリーク電流が支配的になった場合には、誤動作が発生
するおそれがある。このため、意識的に外付けの抵抗R
EXT でVRSTに向かう電流を支配的にしている。
【0018】リーク電流を表した抵抗を、1つの等価な
合成抵抗と1つの合成電源に置き換えると次のようにな
る。
【0019】
【数2】 //RLEAK=(Σ(1/Ri ))-1 //VLEAK=(Σ(Vi /Ri ))x//RLEAK …(2)
【0020】したがって、ホールド電圧の経時変化は次
のようになる。
【0021】
【数3】 V(t)=//VLEAK+(VHOLD−//VLEAK) exp(−t/(Chold・//RLEAK)) …(3)
【0022】ただし、Choldは電圧保持用容量素子C1
1の容量値である。この式はアナロググランドAGND
を基準にしても同じ形の式となる。1周期分、すなわち
t=0からt=1/fの間でのホールド電圧の変化量Δ
VL は、次のようになる。
【0023】
【数4】 ΔVL =−(VHOLD−//VLEAK){1−exp (−1/(f・Chold ・//RLEAK))≒−(VHOLD−//VLEAK)/(f・Chold・//RLEAK) …(4)
【0024】今、整流素子にNMOSトランジスタを用
いて上限値側のピークホールド回路を使ったとする。セ
ンタープロセス条件、常温におけるトランジスタのリー
ク電流が3e−16A/V・μmで、リーク電流のプロ
セスばらつきによる増加が2桁、温度依存性による増加
が2桁あるとする。トランジスタのチャネル幅を5μm
とすると、リーク電流を表した抵抗//RLEAKは次のよう
になる。
【0025】
【数5】 //RLEAK=1/(3e−16*5*1e+4)=6.7e+10Ω …(5)
【0026】ここで、電圧保持用の容量素子の容量値を
20pF、信号周波数を10Hzとする。VSS基準の電
圧でVHOLD=2.7V、VLEAK=0.8Vとすると式
(4)より、ΔVL ≒0.11Vとなる。これは、AG
ND=2.5V基準の入力信号では、1周期の間にホー
ルドした電圧の半分以上変動してしまうことを意味して
いる。また、信号周波数が100Hzになれば、ΔVL
≒0.011Vとなり、ホールド初期電圧の約94.5
%保持したことになる。したがって、数Hzから数十H
zの入力信号が入る可能性のあるサーボ制御回路では、
1桁以上マージンを上げる工夫が必要である。
【0027】式(4)から分かるように、ピークホール
ド回路におけるホールド電圧の経時変化を小さくするた
めには、式(4)の右辺において係数項のVHOLD−//V
LEAKの値を小さくするとともに、変化の時定数を示すe
xp関数の中のChold・//RLEAKの値を大きくすれば良
い。VHOLD−//VLEAKは回路的工夫で小さくでき、Cho
ldはレイアウト面積を大きくするか高容量専用工程の追
加で大きくでき、//RLEAKはデバイス構造やプロセス的
工夫で大きくできる。
【0028】ディスクリートの素子の組合せでピークホ
ールド回路を構成する場合には、意識的にVRSTに向
かって電流を流す高抵抗を付けることで、VHOLD−//V
LEAKの値を小さくし、Choldの値を十分大きな値に設定
し、Chold・//RLEAKの値を大きくすることで必要なホ
ールド電圧保持特性を得ることができる。
【0029】(3)ホールド電圧の 精度 ピークホールド回路はホールド出力の変化が非可逆的な
回路のため、ホールド電圧の動作を詳細に検討すると、
入力信号の変化に対して階段波のような形で追従してい
こうとする。
【0030】図71は、ピークホールド回路の詳細な動
作波形を示す図であり、図72は、ピークホールド回路
におけるいわゆるフィードバックループの概略を示す図
である。ピークホールド回路に用いているオペアンプの
内部遅延時間をτa 、入力信号のスル−レートをSi
n、ホールドノードにおけるスルーレートをShとし、
上限側のピークホールド回路を例にとってその動作を以
下に明らかにする。
【0031】入力信号がホールド電圧より大きくなった
とき、ホールド電圧はすぐには変化せず、オペアンプの
内部遅延時間τa が経ってから変化し始める。ホールド
電圧は入力信号より大きなスルーレートで変化すること
により、さらにτ1が経って入力信号に追い付くが、こ
こですぐに変化することを終了せず、さらにオペアンプ
の内部遅延時間τa が経って入力信号をオーバーシュー
トしてから変化を終了する。さらに、τz が経って入力
信号がホールド電圧に追い付き追い越すと、また、上記
の動作を繰り返すこととなる。ホールド出力の階段波の
1段当たりの変化電圧をΔVとすると、ホールド電圧の
精度となる。
【0032】ピークホールド回路のホールド電圧の精度
ΔVは、次式で与えられる。
【数6】 ΔV=Sh2 ・τa /(Sh−Sin) …(6)
【0033】ここで、Sh>Sinでなければ、ピーク
ホールド出力は入力信号に追従できないおそれがある。
Sin≒<Shのとき、Sh/Sin=2のときΔVは
最小で、次のようになる
【0034】
【数7】 ΔV=4・Sin・τa =2・Sh・τa …(7)
【0035】また、SinがShに比較して小(Sh>
>Sin)のとき、次のようになる。
【0036】
【数8】 ΔV=Sh・τa …(8)
【0037】式(7)および(8)から分かるように、
ピークホールド回路のホールド電圧の精度ΔVを良く
(小さく)するためには、内部遅延時間τa の小さいオ
ペアンプを用いて、かつ、ホールド用容量素子の値と整
流素子を通して溜めたり引き抜いたりする駆動力のバラ
ンスをとって出力信号のスル−プットShが入力信号お
スル−プットSinの数倍になるようにすれば良い。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のシス
テムの小型軽量化に伴い、アナログ信号処理用の回路も
半導体集積回路の一部として取り込まれるようになって
きている。しかしながら、大きな容量素子を形成するこ
との困難な半導体集積回路では、ピークホールド回路の
電圧保持に用いられる容量素子も数pFから大きくても
数百pFと制限されてしまう。半導体集積回路におい
て、取り扱う信号周波数の高い通信用のアナログ信号処
理回路にピークホールド回路を使用することは、従来の
回路技術でも可能であったが、取り扱う信号周波数の低
いたとえばサーボ制御用のアナログ信号処理回路にピー
クホールド回路を使用することは、ホールド電圧保持特
性が信号周波数に反比例して厳しくなるので非常に困難
であった。
【0039】ピークホールド回路では、前述したよう
に、ホールド電圧の保持特性が最も重要な特性である
が、その特性に最も影響するのが、ホールドノードND
11,ND21に接続した整流素子やリセット用のスイ
ッチング素子に発生するリーク電流である。
【0040】半導体集積回路においては、高容量素子形
成専用の工程を追加しない多くの場合、MOSトランジ
スタのゲート容量で大きな容量を形成することが最も小
さなレイアウト面積で最も大きな容量を実現する方法と
なるが、そのような方法をとったとしてもディスクリー
トの容量素子のようなオーダーの容量を実現するには、
非常に大きなレイアウト面積を必要とし半導体チップの
コストが高くなってしまう。このために、半導体集積回
路でピークホールド回路を作る場合には、容量の方はコ
スト的に許されるサイズの容量とし、デバイス構造やプ
ロセス的工夫によりリーク電流の方を極めて小さくし
て、ホールド電圧の経時変化を抑える必要がある。具体
的に言うと、前述したように、ピークホールド回路を構
成する素子のPN接合のリーク電流やMOSトランジス
タのサブスレッショルドリーク電流を減らさないと、取
り扱う信号の周波数が数Hzから数十Hzとなるサーボ
制御回路においては、デバイス毎のリーク電流のばらつ
きが問題となって安定した歩留まりや信頼性を得られな
くなる。
【0041】また、図73や図74に示すように、意識
的にポリシリコン(polySi)の高抵抗で電流を流す方
法は、問題としているリーク電流よりも大きな電流を流
すため、取り扱う信号の周波数が高い場合に使用するこ
とが可能であっても、周波数が低い場合には使用できな
い。また、上限値側のピークホールド回路の整流素子を
NMOSトランジスタで構成した場合や、下限値側のピ
ークホールド回路の整流素子をPMOSトランジスタで
構成した場合は、整流素子として動作するMOSトラン
ジスタの実効的なしきい電圧(Vth)が基板効果により
大きくなり、大きな振幅はホールドできないという欠点
がある。
【0042】また、半導体集積回路でSi基板中にダイ
オードを形成しようとしても基板(sub)が存在する
ために実質的にはバイポーラトランジスタが形成されて
しまう。バイポ−ラトランジスタはエミッタ側が容量で
コレクタ側が電源となっているため、一気にチャージを
溜めたり引き抜いたりすることになることからホールド
電圧の精度を得ることが困難である。ベースとなるプロ
セス構造をSOIやSIMOXのようなものにして、基
板を絶縁物で分離することでバイポ−ラトランジスタが
形成されることを回避することが可能であるが、半導体
チップの製造コストが高くなってしまう。
【0043】半導体集積回路でCMOSプロセス構造を
とって、Si基板中にMOSトランジスタを形成した場
合、基板(sub)の極性によってはpチャネルとnチ
ャネルのうち片方のトランジスタのバルク端子は基板に
接続することになりVRSTのような中間電位にするこ
とが不可能でVDDやVSSの電源電圧となる。ホールド電
圧がアナロググランドAGNDレベルに近い(入力信号
の振幅が小さい)場合、MOSトランジスタのソース・
ドレイン端子とバルク端子の間に発生するPN接合リー
ク電流によって発生するホールド電圧の変化は、バルク
端子の電圧がホールド電圧から遠い電源電圧のときは、
バルク端子の電圧ホールド電圧に近い中間値レベルのと
きよりも約1桁近く増加してしまう。このような問題も
ベースとなるプロセス構造をSOIやSIMOXのよう
なものにして、基板を絶縁物で分離したり、あるいは、
3重ウェル構造をとることで回避可能である。しかしな
がら、ピークホールド回路、あるいは、アナログ回路だ
けのためにこのようなプロセス構造を採用することは、
半導体チップ全体のコストアップにつながってしまう。
【0044】また、整流素子とリセット用のMOSトラ
ンジスタで発生するリーク電流を比較すると、リセット
用のMOSトランジスタ側のリーク電流は、中間値電位
のVRSTに向かって流れるようにすることで小さくす
ることが可能であるが、整流素子側のリーク電流は、電
源電圧あるいは電源電圧に近いオペアンプ出力のダイナ
ミックレンジの限界の電圧に向かって流れているので約
1桁大きい値となってしまう。
【0045】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ホールド電圧保持用の容量素子
を外付けとしないで、数Hzから数十Hzの低い入力信
号に対応でき、しかも簡単なプロセスで半導体集積回路
中に作製でき、システムの小型化、部品点数の削減がで
き、ひいては装置のコスト削減を図れるピークホールド
回路を提供することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のピークホールド回路は、2つの入力端子を
有し、一方の入力端子にアナログ信号が入力され、他方
の入力端子にホールドノードの電位が帰還される信号入
力用演算増幅器と、一端子側が上記信号入力用演算増幅
器の出力側に接続され、他端子側に上記ホールドノード
が接続されたホールド用整流素子と、上記ホールドノー
ドに接続された容量素子と、上記整流素子の上記信号入
力用演算増幅器の出力側ノードの電圧をアナロググラン
ドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期
間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧よ
りもアナロググランドよりの電圧に調整する電圧調整手
段とを有する。
【0047】また、本発明のピークホールド回路は、2
つの入力端子を有し、一方の入力端子にアナログ信号が
入力され、他方の入力端子にホールドノードの電位が帰
還される信号入力用演算増幅器と、一端子側が上記信号
入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
側のいずれかとゲートとが接続されると整流素子として
機能する絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、上記ホ
ールドノードに接続された容量素子と、上記整流素子の
上記信号入力用演算増幅器の出力側ノードの電圧をアナ
ロググランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、
ホールド期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切
れた電圧よりもアナロググランドよりの電圧に調整する
電圧調整手段と、ホールド期間中は、上記絶縁ゲート型
電界効果トランジスタの一端子側または他端子側のいず
れかとゲートとを接続させて整流素子として機能させ、
上記ホールドノードのリセット時には、当該一端子側ま
たは他端子側のいずれかとゲートとを非接続状態に保持
させて、当該絶縁ゲート型電界効果トランジスタを導通
状態の保持させるリセット・ホールド切換回路とを有す
る。
【0048】また、本発明では、上記電圧調整手段は、
アナロググランドからホールド電圧の間の電圧、もしく
は、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振
り切れた電圧よりもアナロググランドよりの電圧に対応
する基準電圧を受けて、上記信号入力用演算増幅器の出
力側ノードの電圧を当該基準電圧にクランプするクラン
プ回路により構成されている。
【0049】また、本発明では、上記クランプ回路は、
2つの入力端子を有し、一方の入力端子に上記基準電圧
が供給され、他方の入力端子に上記信号入力用演算増幅
器の出力側ノードの電圧が供給されるクランプ用演算増
幅器と、一端子側が上記クランプ用演算増幅器の出力側
に接続され、他端子側が上記信号入力用演算増幅器の出
力側ノードと当該クランプ用演算増幅器の他方の入力端
子との接続点に接続された整流素子とを有する。また、
好適には、上記クランプ回路は、上記信号入力用演算増
幅器の出力側と上記クランプ用演算増幅器の他方の入力
端子との間に接続された抵抗素子を有する。また、クラ
ンプ回路の抵抗素子は、ゲートに制御信号が供給された
絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成されてい
る。
【0050】また、本発明では、上記制御信号は、ホー
ルド期間中は上記絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
導通状態に保持させ、上記ホールドノードのリセット時
に上記絶縁ゲート型電界効果トランジスタを非導通状態
に保持させる信号である。
【0051】また、本発明では、上記制御信号は、上記
クランプ用演算増幅器の出力電圧に応じて設定されたク
ランプアシスト電圧信号である。
【0052】また、本発明の上限値用ピークホールド回
路では、上記整流素子は、上記信号入力用演算増幅器の
出力ノード側からホールドノードに向かって順方向とな
るように接続され、かつ、上記クランプ回路の抵抗素子
としての絶縁ゲート型電界効果トランジスタはpチャネ
ルである。
【0053】また、本発明の下限値用ピークホールド回
路では、上記整流素子は、ホールドノードから上記信号
入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順方向とな
るように接続され、かつ、上記クランプ回路の抵抗素子
としての絶縁ゲート型電界効果トランジスタはnチャネ
ルである。
【0054】また、本発明では、上記電圧調整手段は、
アナロググランドからホールド電圧の間の電圧、もしく
は、ホールド期間中の演算増幅器の出力が振り切れた電
圧よりもアナロググランドよりの電圧に対応する基準電
圧と上記演算増幅器の出力側ノードの電圧とを比較し、
上記演算増幅器の出力電圧を当該基準電圧に収束させる
コンパレータにより構成されている。
【0055】また、本発明では、上記電圧調整手段は、
上記信号入力用演算増幅器の出力電圧を、アナロググラ
ンドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド
期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧
よりもアナロググランドよりの電圧に飽和させる飽和素
子により構成されている。また、上記飽和素子は、しき
い値を持つ絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構
成されている。
【0056】また、本発明の上限値用ピークホールド回
路では、上記整流素子は、上記信号入力用演算増幅器の
出力ノード側からホールドノードに向かって順方向とな
るように接続され、かつ、上記信号入力用演算増幅器の
出力ノードにプルアップ回路が接続されている。
【0057】また、本発明の下限値用ピークホールド回
路では、上記整流素子は、ホールドノードから上記信号
入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順方向とな
るように接続され、かつ、上記信号入力用演算増幅器の
出力ノードにプルダウン回路が接続されている。
【0058】また、本発明では、上記整流素子は、一端
子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続され、
他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが接続された絶
縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され、上記
整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
バルク端子にアナロググランドからホールド電圧の間の
中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算
増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランド
よりの中間電圧を供給する中間電圧発生回路を有する。
【0059】また、本発明では、上記整流素子は、一端
子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続され、
他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが接続された絶
縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され、上記
整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
バルク端子にアナロググランドからホールド電圧の間の
中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算
増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランド
よりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧を上
記クランプ回路へ上記基準電圧として供給する中間電圧
発生回路を有する。
【0060】また、本発明では、上記整流素子は、一端
子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続され、
他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが接続された絶
縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され、上記
整流素子としての上記絶縁ゲート型電界効果トランジス
タのバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の
間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
ンドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧
を上記コンパレータへ上記基準電圧として供給する中間
電圧発生回路を有する。
【0061】また、本発明では、ホールド電圧をリセッ
トするため、リセット時に上記ホールドノードをリセッ
ト電位に接続するスイッチとしての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタからなるリセット回路を有し、上記リセ
ット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバルク
端子にアナロググランドからホールド電圧の間の中間電
圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器
の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの
中間電圧を供給する中間電圧発生回路を有する。
【0062】また、本発明では、ホールド電圧をリセッ
トするため、リセット時に上記ホールドノードをリセッ
ト電位に接続するスイッチとしての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタからなるリセット回路を有し、上記リセ
ット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバルク
端子にアナロググランドからホールド電圧の間の中間電
圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器
の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの
中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧を上記クラ
ンプ回路へ上記基準電圧として供給する中間電圧発生回
路を有する。
【0063】また、本発明では、ホールド電圧をリセッ
トするため、リセット時に上記ホールドノードをリセッ
ト電位に接続するスイッチとしての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタからなるリセット回路を有し、上記リセ
ット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバルク
端子にアナロググランドからホールド電圧の間の中間電
圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器
の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの
中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧を上記コン
パレータへ上記基準電圧として供給する中間電圧発生回
路を有する。
【0064】また、本発明では、上記整流素子は、一端
子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続され、
他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが接続された絶
縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され、か
つ、ホールド電圧をリセットするため、リセット時に上
記ホールドノードをリセット電位に接続するスイッチと
しての絶縁ゲート型電界効果トランジスタからなるリセ
ット回路と、上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタのバルク端子および上記リセット回路の
絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバルク端子にアナ
ロググランドからホールド電圧の間の中間電圧、もしく
は、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振
り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電圧を
供給する中間電圧発生回路とを有する。
【0065】また、本発明では、上記整流素子は、一端
子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続され、
他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが接続された絶
縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され、か
つ、ホールド電圧をリセットするため、リセット時に上
記ホールドノードをリセット電位に接続するスイッチと
しての絶縁ゲート型電界効果トランジスタからなるリセ
ット回路と、上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタのバルク端子および上記リセット回路の
絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバルク端子にアナ
ロググランドからホールド電圧の間の中間電圧、もしく
は、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振
り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電圧を
供給するとともに、当該中間電圧を上記クランプ回路へ
上記基準電圧として供給する中間電圧発生回路とを有す
る。
【0066】また、本発明では、上記整流素子は、一端
子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続され、
他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが接続された絶
縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され、か
つ、ホールド電圧をリセットするため、リセット時に上
記ホールドノードをリセット電位に接続するスイッチと
しての絶縁ゲート型電界効果トランジスタからなるリセ
ット回路と、上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタのバルク端子および上記リセット回路の
絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバルク端子にアナ
ロググランドからホールド電圧の間の中間電圧、もしく
は、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振
り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電圧を
供給するとともに、当該中間電圧を上記コンパレータへ
上記基準電圧として供給する中間電圧発生回路とを有す
る。
【0067】また、本発明では、テスト信号を受けて上
記中間電圧発生回路の中間電圧の供給を停止させる手段
を有する。
【0068】また、本発明のピークホールド回路は、半
導体集積回路として形成されている。
【0069】また、本発明では、上記整流素子の他端子
と上記容量素子との間に、整流素子を形成するデバイス
に寄生するバイポーラトランジスタの動作電流を制限す
る抵抗素子が設けられている。
【0070】本発明によれば、演算増幅器の一方の入力
端子にアナログ信号が入力され、ホールド電圧が他方の
入力端子に供給される。そして、入力信号レベルが徐々
に上昇し、ホールドノードの電位より大きくなると、演
算増幅器の出力は、入力信号よりも整流素子のしきい値
程度高い電圧付近で発振しながら入力信号に追従するよ
うにホールド電圧を引き下げていく。演算増幅器の出力
は電圧調整手段でアナロググランドからホールド電圧の
間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
ンドよりの電圧に対応した基準電圧に調整されることか
ら、入力信号がピーク値を過ぎると演算増幅器の出力か
らは、基準電圧付近の電圧が出力される。これにより、
整流素子の演算増幅器側のノードとホールドノードの電
圧差がクランプ回路等の電圧調整手段を設けていない従
来回路に比べて小さくなり、ひいては整流素子のおける
リーク電流が減少し、良好な保持特性が得られる。
【0071】また、本発明によれば、ホールド期間中は
リセット・ホールド切換回路により絶縁ゲート型電界効
果トランジスタが一端子側または他端子側のいずれかと
ゲートとが接続されて整流素子として機能し、通常のホ
ールド動作が行われる。一方、リセット時には、一端子
側または他端子側のいずれかとゲートとが非接続状態に
保持され、絶縁ゲート型電界効果トランジスタは導通状
態に保持される。これにより、ピークホールド回路では
なく、いわゆるボルテージフォロワとして動作し、リセ
ット解除時の入力信号の電圧がリセット電圧となる。
【0072】また、本発明によれば、クランプ回路の抵
抗素子が、ゲートに制御信号が供給された絶縁ゲート型
電界効果トランジスタにより構成された場合、ホールド
期間中は絶縁ゲート型電界効果トランジスタが導通状態
に保持され、リセット時に絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタが非導通状態に保持される。これにより、リセッ
トが確実に行われ、また、リセット解除直後に演算増幅
器の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であ
ってもホールド電圧が逆方向に変化することが防止され
る。
【0073】また、本発明によれば、クランプ回路の抵
抗素子が、ゲートに制御信号が供給された絶縁ゲート型
電界効果トランジスタにより構成された場合で、制御信
号は、上記クランプ用演算増幅器の出力電圧に応じて設
定されたクランプアシスト電圧信号である場合には、信
号入力用演算増幅器の出力が大きく振れるとき、クラン
プ動作中、抵抗素子和の電流能力が小さくなるようにク
ランプアシスト電圧信号で制御される。
【0074】また、本発明によれば、ピークホールド回
路の整流素子が、絶縁ゲート型電界効果トランジスタに
より構成され、および/または、ホールド電圧をリセッ
トするため、リセット時に上記ホールドノードをリセッ
ト電位に接続するスイッチとしての絶縁ゲート型電界効
果トランジスタからなるリセット回路が設けられている
場合、整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタのバルク端子および上記リセット回路の絶縁ゲート
型電界効果トランジスタのバルク端子にアナロググラン
ドからホールド電圧の間の中間電圧、もしくは、ホール
ド期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電
圧よりもアナロググランドよりの中間電圧が供給され、
また、クランプ回路あるいはコンパレータへ基準電圧と
して供給される。これにより、整流素子やリセット回路
におけるリーク電流が減少する。
【0075】また、本発明によれば、たとえば半導体集
積回路の試験時にはテスト信号が中間電圧発生回路に入
力され、これにより、中間電圧の整流素子としての絶縁
ゲート型電界効果トランジスタのバルク端子あるいは上
記リセット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
バルク端子、また、クランプ回路あるいはコンパレータ
への供給が停止される。したがって、試験時には、リー
ク電流が発生し易い条件でホールド動作試験が行われ、
十分にかつ効率のよい回路試験が実現される。
【0076】また、本発明によれば、整流素子の他端子
と容量素子との間に抵抗素子が設けられることにより、
整流素子を形成するデバイスに寄生するバイポーラトラ
ンジスタの動作電流が制限される。
【0077】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明に係るピークホールド回路の第1の実施
形態を示す回路図である。
【0078】このピークホールド回路100は、オペア
ンプ110、整流素子120、ホールド用容量素子13
0、リセット回路140、およびクランプ回路150に
より構成されている。
【0079】オペアンプ110は、非反転入力端子
(+)にアナログ入力信号INが入力され、反転入力端
子(−)にホールドノードND101の電圧が帰還され
る。
【0080】整流素子120は、クランプ回路150の
出力とホールドノードND101との間に接続されてい
る。整流素子120は、ピークホールド回路が上限値用
の場合には、クランプ回路150の出力からホールドノ
ードND101に向かって順方向となるように接続さ
れ、下限値用の場合には、ホールドノードND101か
らクランプ回路150の出力側に向かって順方向となる
ように接続される。この整流素子120は、たとえば半
導体基板中に形成されたダイオード、あるいはPMOS
トランジスタまたはNMOSトランジスタにより構成さ
れる。
【0081】ホールド用容量素子130は、一方の電極
がホールドノードND101に接続され、他方の電極が
接地されており、入力信号INのクランプ回路150で
クランプされた信号電圧をホールドする。
【0082】リセット回路140は、リセット信号RS
Tを受けて、ホールドノードND101のレベルを、電
圧VRSTに再設定するために設けられている。ピーク
ホールド回路においては、電源投入時あるいはノイズ入
力時に、一旦、真の入力信号のピーク値よりも大きな振
幅がホールドされると、すぐには正しいピーク値まで戻
らないため誤動作が発生する可能性がある。このため、
上限値側のピークホールド回路にはホールド電圧を電圧
VRSTに引き下げるためのスイッチとして、下限値側
のピークホールド回路にはホールド電圧を電圧VRST
まで引き上げるためのスイッチとしてのリセット回路1
40が設けられている。なお、電圧VRSTは、たとえ
ば入力信号が無信号状態のときにノイズ成分を検出しな
い電圧に設定される。この電圧VRSTは、たとえばク
ランプ回路150に与えられるクランプ基準電圧Vcram
p と等しいレベルに設定される。
【0083】クランプ回路150は、クランプ基準電圧
Vcramp を受けて、ホールド期間中の整流素子120の
オペアンプ110の出力側(ノードND102)の電圧
を、アナロググランドAGNDからホールド電圧の間の
電圧、もしくは、ホールド期間中のオペアンプ110の
出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドAGND
よりの電圧(以下、この電圧を中間電圧という)Vcram
p にクランプする。
【0084】図2は、クランプ回路150の基本的な構
成例を示す回路図である。クランプ回路150は、図2
に示すように、オペアンプ151、抵抗素子152、お
よび整流素子153により構成されている。
【0085】オペアンプ151の非反転入力端子(+)
がクランプ基準電圧Vcramp の供給ラインに接続され、
反転入力端子(−)が整流素子120のアンプ側ノード
ND102に接続されている。
【0086】抵抗素子152は、オペアンプ110の出
力とノードND102との間に接続されている。抵抗素
子152としては、図3(a)に示すように抵抗R15
2だけでなく、たとえば上限値用ピークホールド回路の
場合には、図3(b)に示すように、PMOSトランジ
スタPT152により構成でき、下限値用ピークホール
ド回路の場合には、図3(c)に示すように、NMOS
トランジスタNT152により構成できる。なお、これ
らの場合、たとえばPMOSトランジスタPT152の
ゲートは接地され、NMOSトランジスタNT152の
ゲートは電源電圧VDDの供給ラインに接続される。
【0087】整流素子153は、上限値用ピークホール
ド回路の場合にはオペアンプ151の出力側からノード
ND102とオペアンプ151の反転入力端子(−)と
の接続点(以下、ノードという)ND151に向かって
順方向となるように接続され、下限値用ピークホールド
回路の場合にはノードND151からオペアンプ151
の出力側に向かって順方向となるように接続される。
【0088】上限値用ピークホールド回路のクランプ回
路に用いる整流素子153は、たとえば図4(a)に示
すように、アノードがオペアンプ151の出力に接続さ
れ、カソードがノードND151に接続された半導体基
板中に形成されたダイオードD153、あるいは図4
(b)に示すようにソースがオペアンプ151の出力に
接続され、ドレインおよびゲートがノードND151に
接続されたPMOSトランジスタPT153により構成
される。さらに、上限値用ピークホールド回路のクラン
プ回路に用いる整流素子153は、たとえば図4(c)
に示すように、ベースがオペアンプ151の出力に接続
され、コレクタが電源電圧VDDの供給ラインに接続さ
れ、エミッタがノードND151に接続されたnpn型
トランジスタQN153により構成される。
【0089】また、下限値用ピークホールド回路のクラ
ンプ回路に用いる整流素子153は、たとえば図5
(a)に示すように、アノードがノードND151に接
続され、カソードがオペアンプ151の出力に接続され
た半導体基板中に形成されたダイオードD153、ある
いは図5(b)に示すようにソースがオペアンプ151
の出力に接続され、ドレインおよびゲートがノードND
151に接続されたNMOSトランジスタNT153に
より構成される。さらに、上限値用ピークホールド回路
のクランプ回路に用いる整流素子153は、たとえば図
5(c)に示すように、ベースがオペアンプ151の出
力に接続され、コレクタが接地され、エミッタがノード
ND151に接続されたpnp型トランジスタQP15
3により構成される。
【0090】なお、半導体集積回路中にダイオードを形
成した場合、寄生のバイポーラトランジスタが動作して
電流ノイズがSi基板(sub)を伝わって、増幅段等
に影響することがあるので注意を要する。
【0091】また、クランプ基準電圧Vcramp =VRS
Tの場合のその電圧源(中間電圧発生回路)は、たとえ
ば図6に示すように構成される。この中間電圧発生回路
200は、反転入力端子(−)と出力端子とが接続され
たいわゆるボルテージフォロワとして機能するオペアン
プ201と、電源電圧VDDの供給ラインと接地GNDと
の間に直列に接続された抵抗素子202,203および
PMOSトランジスタPT201と、インバータINV
201と、抵抗素子202、203の接続点とオペアン
プ201の非反転入力端子(+)との間に接続された抵
抗素子204と、オペアンプ201の非反転入力端子
(+)と接地GNDとの間に接続した安定化用容量素子
C201とから構成されている。そして、PMOSトラ
ンジスタPT201のゲートはインバータINV201
を介してパワーオン期間中にハイレベルで供給されるパ
ワーオン信号PWONの供給ラインに接続されている。
また、オペアンプ201はこのパワーオン信号PWON
をハイレベルで受けて作動状態に保持される。
【0092】この中間電圧発生回路200では、電圧V
RSTは抵抗素子202,203の抵抗値の比によって
設定され、パワーオン期間中に、抵抗分割によって、抵
抗素子202,203の接続点に電圧VRSTが発生
し、この電圧がクランプ基準電圧Vcramp としてボルテ
ージフォロワとしてのオペアンプ201からクランプ回
路150に供給される。
【0093】図7は、クランプ基準電圧Vcramp =VR
STの場合であって、図1の回路が上限値側ピークホー
ルド回路の場合の動作波形例を示す図である。次に、こ
の図7に関連付けて図1の回路の動作について説明す
る。
【0094】まず、リセット信号RSTがリセット回路
140に供給されて、ホールドノードND101のレベ
ルが電圧VRSTのレベルにリセット(再設定)され
る。この状態で、たとえば図7に示すような正弦波状の
アナログ入力信号INがオペアンプ110の非反転入力
端子(+)に供給される。入力信号レベルが接地レベル
から徐々に上昇し、ホールド電圧(ホールドノードND
101の電位)よりも大きくなると、オペアンプ110
の出力は、入力信号よりも整流素子120のしきい値程
度高い電圧付近で発振しながら、入力信号に追従するよ
うにホールド電圧を引き下げていく。そして、オペアン
プ110の出力はクランプ回路150でクランプ基準電
圧Vcramp にクランプされることから、入力信号INが
ピーク値を過ぎると、オペアンプ110の出力からは、
クランプ基準電圧Vcramp (=VRST)付近の電圧が
出力される。なお、ホールド期間中、整流素子であるダ
イオードのPN接合リーク、あるいは、整流素子である
MOSトランジスタのサブスレッショルドリーク電流の
流れる先の電圧が、クランプ基準電圧Vcramp にほぼ等
しい。
【0095】このように、オペアンプ110の出力をク
ランプ回路150でクランプ基準電圧Vcramp にクラン
プするピークホールド回路100と、ホールドノードと
整流素子のアンプ側のノードの電圧差をクランプしない
従来回路の動作波形を示す図64と比較すると、クラン
プ回路付きの図1の回路の方が入力信号の振幅の小さい
ときは約1/10で、入力信号の振幅の大きいときは約
1/2から1/3である。
【0096】また、図8はリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図であって、図8(a)は整流素子
120にダイオードを用いた場合の経時変化モデルを示
し、図8(b)は整流素子120にMOSトランジスタ
を用いた場合の経時変化モデルを示している。図8から
わかるように、整流素子であるダイオードのPN接合リ
ーク、あるいは、整流素子であるMOSトランジスタの
サブスレッショルドリーク電流が減少し保持特性が改善
するのは明らかである。また、整流素子にMOSトラン
ジスタを使用する場合にはバルク端子の電位も中間値に
した方が良いことがわかる。
【0097】また、図9はクランプ基準電圧Vcramp
を、VRST、HOLD、および(a・VRST+b・
HOLD)/(a+b)に設定可能な電圧源(中間電圧
発生回路)の構成例を示す回路図である。この中間電圧
発生回路200Aは、図6の回路の構成要素であるオペ
アンプ201と、抵抗素子202,203およびPMO
SトランジスタPT201と、インバータINV201
と、抵抗素子204と、安定化用容量素子C201とに
加えて、抵抗素子202、203の接続点と抵抗素子2
04との間に接続されたスイッチ回路205と、非反転
入力端子(+)にピークホールド回路100の出力電圧
であるホールド電圧HOLDが供給され、反転入力端子
(−)と出力端子とが接続されてボルテージフォロワと
して機能するオペアンプ206と、オペアンプ206の
出力側に接続されたスイッチ回路207と、スイッチ回
路207とオペアンプ201の非反転入力端子(+)、
抵抗素子204および安定化用容量素子C201の接続
点との間に接続された抵抗素子208により構成されて
いる。
【0098】この中間電圧発生回路200Aでは、電圧
VRSTの電圧は抵抗素子202と抵抗素子203の抵
抗値の比で設定される。スイッチ回路205がオンで、
スイッチ回路207がオフのときはVcramp =VRST
で、スイッチ回路205がオフで、スイッチ回路207
がオンのときはVcramp =HOLDである。そして、ス
イッチ回路205および207の両方がオンのときはV
cramp =(a・VRST+b・HOLD)/(a+b)
が出力される。なお、aとbは抵抗素子202から20
4の合成抵抗値の逆数と抵抗素子208の抵抗値の逆数
である。
【0099】図10は、クランプ基準電圧Vcramp をV
RST、HOLD、および(a・VRST+b・HOL
D)/(a+b)に設定可能な場合であって、図1の回
路が上限値側ピークホールド回路の場合の動作波形例を
示す図である。このように、クランプ基準電圧Vcramp
をVRST、HOLD、および(a・VRST+b・H
OLD)/(a+b)に設定可能な構成にすることによ
り、Vcramp =VRSTとした場合の図7と比較する
と、入力信号の振幅の大きい場合においてもホールドノ
ードと整流素子のアンプ側のノードの電圧差を、さら
に、約1/2からそれ以下に小さくすることが可能であ
る。
【0100】また、図11は、リーク電流を抵抗で表し
た経時変化モデルを示す図であって、図11(a)は整
流素子120にダイオードを用いた場合の経時変化モデ
ルを示し、図11(b)は整流素子120にMOSトラ
ンジスタを用いた場合の経時変化モデルを示している。
図11からわかるように、整流素子であるダイオードの
PN接合リーク、あるいは、整流素子であるMOSトラ
ンジスタのサブスレッショルドリーク電流が減少し保持
特性が改善するのは明らかである。
【0101】なお、Vcramp =HOLDとした場合、ク
ランプ回路は、ホールド電圧HOLDの変化に十分対応
した範囲でクランプの働きをしなければならない。
【0102】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、クランプ基準電圧Vcrampを受けて、ホールド
期間中の整流素子120のオペアンプ110の出力側
(ノードND102)の電圧を、アナロググランドから
ホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期間中の
オペアンプ110の出力が振り切れた電圧よりもアナロ
ググランドよりの電圧(中間電圧)Vcramp にクランプ
するクランプ回路150を設けたので、ピークホールド
回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリー
ク電流やリセット用のMOSトランジスタのリーク電流
を減少させることができる。その結果、ホールド電圧保
持用の容量素子を外付けとしないで、数Hzから数十H
zの低い入力信号に対応できるピークホールド回路を簡
単なCMOSプロセスで半導体集積回路中に製作でき、
ひいては、システムの小型化、部品点数の削減ができ、
装置のコスト削減が図れる利点がある。
【0103】第2実施形態 図12は、本発明に係るピークホールド回路の第2の実
施形態を示す回路図である。本第2の実施形態が前述し
た第1の実施形態と異なる点は、クランプ回路を設ける
代わりに、たとえば図6または図9に示すような電圧源
から供給される電圧Vcramp とオペアンプ110Aの出
力とを比較し、比較結果に応じた信号をオペアンプ11
0Aの出力段を形成する能動素子にフィードバックする
コンパレータ160を設け、その結果オペアンプ110
Aの出力電圧をクランプし、整流素子のアンプ側の端子
にかかる電圧をVcramp にクランプするように構成した
ことにある。
【0104】図13は、ピークホールド回路100Aが
下限値用の場合のオペアンプ110Aおよびコンパレー
タ160の具体的な構成例を示す回路図である。
【0105】オペアンプ110AはPMOSトランジス
タPT111〜PT118、NMOSトランジスタNT
111〜NT117、抵抗R111〜R114、位相補
償用容量素子C111、およびパワーオン信号PWON
の入力段を構成する直列に接続されたインバータINV
111,INV112により構成されている。
【0106】PMOSトランジスタPT111,PT1
12,PT115,PT117のソースが電源電圧VDD
の供給ラインに接続され、NMOSトランジスタNT1
12,NT113,NT117のソースが電源電圧VSS
の供給ラインに接続されている。
【0107】PMOSトランジスタPT111のドレイ
ンがPMOSトランジスタPT112のゲート、NMO
SトランジスタNT111のドレインに接続され、PM
OSトランジスタPT111およびNMOSトランジス
タNT111のゲートがパワーオン信号PWONの入力
段を構成するインバータINV112の出力に接続され
ている。PMOSトランジスタPT112のドレインが
PMOSトランジスタPT113,PT114のソース
に接続され、PMOSトランジスタPT113のゲート
により反転入力端子(−)が構成され、PMOSトラン
ジスタPT114のゲートにより非反転入力端子(+)
が構成されている。PMOSトランジスタPT113の
ドレインがNMOSトランジスタNT111のソース、
NMOSトランジスタNT112のドレイン、並びにN
MOSトランジスタNT112,NT113のゲートに
接続されている。そして、PMOSトランジスタPT1
14およびNMOSトランジスタNT113のドレイン
同士が接続され、これらの接続点が、直列に接続された
位相補償用の抵抗R111、容量素子C111を介して
出力ノードND111に接続されているとともに、PM
OSトランジスタPT118とNMOSトランジスタN
T116のソース・ドレイン同士を接続してなる転送ゲ
ートTFG111の一方の入出力端子に接続されてい
る。以上のように接続されたPMOSトランジスタPT
111〜PT114およびNMOSトランジスタNT1
11〜NT113により差動増幅回路DFA111が構
成されている。
【0108】また、転送ゲートTFG111の他方の入
出力端子はNMOSトランジスタNT117のゲートお
よびPMOSトランジスタPT117のドレインに接続
されている。転送ゲートTFG111のPMOSトラン
ジスタPT118のゲートがインバータINV111の
出力に接続され、NMOSトランジスタNT116のゲ
ートがインバータINV113の出力に接続されてい
る。すなわち、転送ゲートTFG111は、パワーオン
信号PWONがアクティブのハイレベルで供給されてい
る期間中、導通状態に保持され、入力段の差動増幅回路
DFA111の出力をNMOSトランジスタNT117
のゲートに転送する。また、PMOSトランジスタPT
117のゲートがインバータINV112の出力に接続
されている。
【0109】NMOSトランジスタNT114およびN
T115は自身のソース・ドレイン同士が接続され、各
ゲートがコンパレータ160の出力信号COMP-outの
出力ラインに並列に接続されている。PMOSトランジ
スタPT115は、そのゲートおよびドレインが接続さ
れたいわゆるダイオード接続されており、これらの接続
点がPMOSトランジスタPT116のソースおよびN
MOSトランジスタNT114のソース・ドレイン同士
の接続点に接続されている。PMOSトランジスタPT
116のドレインが抵抗R112を介して出力ノードN
D111に接続されているとともに、NMOSトランジ
スタNT115のソース・ドレイン同士の接続点に接続
されている。さらに、出力ノードND111は抵抗R1
13を介してNMOSトランジスタNT117のドレイ
ンに接続されているとともに、抵抗R114を介して電
源電圧VSSの供給ラインに接続されている。
【0110】コンパレータ160はPMOSトランジス
タPT161〜PT164、およびNMOSトランジス
タNT161〜NT163からなる差動増幅回路により
構成されている。
【0111】PMOSトランジスタPT161,PT1
62のソースが電源電圧VDDの供給ラインに接続され、
NMOSトランジスタNT162,NT163のソース
が電源電圧VSSの供給ラインに接続されている。
【0112】PMOSトランジスタPT161のドレイ
ンがPMOSトランジスタPT162のゲート、NMO
SトランジスタNT161のドレインに接続され、PM
OSトランジスタPT161およびNMOSトランジス
タNT161のゲートがパワーオン信号PWONの入力
段を構成するインバータINV162の出力に接続され
ている。PMOSトランジスタPT162のドレインが
PMOSトランジスタPT163,PT164のソース
に接続され、PMOSトランジスタPT163のゲート
がオペアンプ110Aの出力信号OPAMP-outの出力
ライン(ノードND111)に接続され、PMOSトラ
ンジスタPT164のゲートがクランプ基準電圧Vcram
p の供給ラインに接続されている。PMOSトランジス
タPT163のドレインがNMOSトランジスタNT1
61のソース、NMOSトランジスタNT162のドレ
イン、並びにNMOSトランジスタNT162,NT1
63のゲートに接続されている。そして、PMOSトラ
ンジスタPT164およびNMOSトランジスタNT1
63のドレイン同士が接続されて出力ノードND161
が構成され、このノードND161がオペアンプ110
AのPMOSトランジスタPT116のゲート、並びに
NMOSトランジスタNT114およびNT115のゲ
ートに接続されている。
【0113】このような構成を有するピークホールド回
路100Aにおいては、パワーオン信号PWONがアク
ティブのハイレベルで供給されると、インバータINV
111の出力がローレベル、インバータINV112の
出力がハイレベルになることから、オペアンプ110A
では、PMOSトランジスタPT111が非導通状態、
NMOSトランジスタNT111が導通状態になって、
差動増幅回路DFA111が動作状態になるとともに、
転送ゲートTFG111が導通状態となる。同様に、コ
ンパレータ160においては、PMOSトランジスタP
T161が非導通状態、NMOSトランジスタNT16
1が導通状態になって、差動増幅回路が動作状態にな
る。
【0114】この状態で、オペアンプ110Aの非反転
入力端子(+)としてのPMOSトランジスタPT11
4のゲートに入力信号INが供給され、反転入力端子
(−)としてのPMOSトランジスタPT113のゲー
トにホールド電圧が帰還される。ここで、たとえばコン
パレータ160の出力信号COMP-outがローレベルで
供給され、オペアンプ110AのPMOSトランジスタ
PT116が導通状態にあるとすると、オペアンプ11
0Aの出力ノードND111の電位は上昇して、やがて
クランプ基準電圧Vcramp より高いレベルの信号OPAMPh
-outとしてコンパレータ160のPMOSトランジスタ
PT163のゲートに供給される。その結果、コンパレ
ータ160では、PMOSトランジスタPT164側が
より導通状態となりハイレベルの信号COMP-outがオ
ペアンプ110AのPMOSトランジスタPT116の
ゲートに供給される。これにより,PMOSトランジス
タPT116は非導通状態に遷移し、出力ノードND1
11の電位は降下していく。
【0115】そして、信号OPAMPh-outがクランプ基準電
圧Vcramp より低くなってコンパレータ160のPMO
SトランジスタPT163のゲートに供給されると、P
MOSトランジスタPT163側がより導通状態となり
ローレベルの信号COMP-outがオペアンプ110Aの
PMOSトランジスタPT116のゲートに供給され
る。これにより,PMOSトランジスタPT116は導
通状態に遷移し、出力ノードND111の電位は上昇し
ていく。このようにして、オペアンプ110Aの出力信
号レベルが中間電圧であるクランプ基準電圧Vcramp と
なるようにクランプ制御される。
【0116】本第2の実施形態におけるその他の動作
は、図7を参照して説明した図1の回路と同様であり、
上述した第1の実施形態の効果と同様の効果を得ること
ができる。
【0117】なお、ここでは、下限値用ピークホールド
回路を例に説明したが、上限値用の回路の場合、図13
の回路おいて、各トランジスタの極性を逆にし、接続さ
れる電源電圧VDDとVSSの供給ラインを逆に接続するこ
とより、オペアンプおよびコンパレータを構成すること
が可能であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0118】第3実施形態 図14は、本発明に係るピークホールド回路の第3の実
施形態を示す回路図である。本第3の実施形態が前述し
た第1の実施形態と異なる点は、オペアンプ110の出
力と整流素子120との間にクランプ回路を設ける代わ
りに、MOSトランジスタのようなしきい電圧を持つ出
力飽和素子170を接続することにより、ホールド期間
中、整流素子のアンプ側の端子にかかる電圧を、オペア
ンプ出力が振り切れた電圧よりもしきい電圧分内側の電
圧(中間電圧)で飽和するようにしたことにある。
【0119】図15は、図14の出力飽和素子170の
具体的な構成例を示す回路図で、図15(a)はピーク
ホールド回路100Bが上限値用の場合の回路図、図1
5(b)はピークホールド回路100Bが下限値用の場
合の回路図を示している。
【0120】ピークホールド回路100Bが上限値用の
場合、図15(a)に示すように、ゲートが接地された
PMOSトランジスタPT171により構成され、PM
OSトランジスタPT171と整流素子120との接続
点が抵抗R171を介して電源電圧VDDの供給ラインに
接続されている。
【0121】また、ピークホールド回路100Bが下限
値用の場合、図15(b)に示すように、ゲートが電源
電圧VDDの供給ラインに接続されたNMOSトランジス
タNT171により構成され、NMOSトランジスタN
T171と整流素子120との接続点が抵抗R172を
介して接地されている。
【0122】本第3の実施形態によれば、前述した第1
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0123】第4実施形態 図16は、本発明に係るピークホールド回路の第4の実
施形態を示す回路図である。このピークホールド回路1
00Cは上限値用である。本第4の実施形態が前述した
第1の実施形態と異なる点は、整流素子120をNMO
SトランジスタNT121で構成し、リセット回路を設
ける代わりに、NMOSトランジスタNT121のゲー
トとドレインとの間にリセット信号RSTでオン/オフ
されるスイッチ回路181と、NMOSトランジスタN
T121のゲートとオン電圧TRONの供給ラインとの
間にリセット信号RSTでオン/オフされるスイッチ回
路182とを有するリセット・ホールド切換回路180
を設け、ホールド期間中はスイッチ回路181をオン状
態にして整流素子として機能させ、ホールド期間外はス
イッチ回路181をオフ状態、スイッチ回路182をオ
ン状態にしてNMOSトランジスタNT121を転送ゲ
ートとして機能させ、オペアンプ110をボルテージフ
ォロワとして機能させてリセット機能と等価な機能を付
与するようにしたことにある。
【0124】このような構成を有するピークホールド回
路100Cにおいて、ホールド期間中は、リセット信号
RSTがローレベルでスイッチ回路181および182
に供給される。これにより、スイッチ回路181がオン
状態となり、スイッチ回路182がオフ状態となる。そ
の結果、NMOSトランジスタNT121はゲートとド
レインが接続されてピークホールド回路の整流素子とし
て動作する。この場合のその他の動作は図1の場合と同
様であり、その詳細な説明は省略する。
【0125】一方、リセット時には、リセット信号RS
Tがハイレベルでスイッチ回路181および182に供
給される。これにより、スイッチ回路181がオフ状態
となり、スイッチ回路182がオン状態となる。その結
果、NMOSトランジスタNT121は転送ゲートとし
て機能し、オペアンプ110の出力端子と非反転入力端
子(−)がショートするためピークホールド回路ではな
くボルテージフォロワ回路として動作するようになる。
すなわち、リセット解除時の入力信号の電圧がリセット
電圧となる。
【0126】この場合のリーク電流を抵抗で表した経時
変化モデルを図17に示す。図17から、リセット用の
MOSトランジスタのPN接合リークやサブスレッショ
ルドリーク電流がなくなり、保持特性が改善するのは明
らかである。
【0127】本第4の実施形態によれば、ピークホール
ド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリ
ーク電流分をなくすことができ、リセット用のMOSト
ランジスタのリーク電流をなくすことができ、回路の保
持特性をさらに改善することができる利点がある。
【0128】第5実施形態 図18は、本発明に係るピークホールド回路の第5の実
施形態を示す回路図である。このピークホールド回路1
00Dは上限値用である。本第5の実施形態が前述した
第2の実施形態と異なる点は、第4の実施形態の場合と
同様に、整流素子120をNMOSトランジスタNT1
21で構成し、リセット回路を設ける代わりに、NMO
SトランジスタNT121のゲートとドレインとの間に
リセット信号RSTでオン/オフされるスイッチ回路1
81と、NMOSトランジスタNT121のゲートとオ
ン電圧TRONの供給ラインとの間にリセット信号RS
Tでオン/オフされるスイッチ回路182とを有するリ
セット・ホールド切換回路180を設け、ホールド期間
中はスイッチ回路181をオン状態にして整流素子とし
て機能させ、ホールド期間外はスイッチ回路181をオ
フ状態、スイッチ回路182をオン状態にしてNMOS
トランジスタNT121を転送ゲートとして機能させ、
オペアンプ110Aをボルテージフォロワとして機能さ
せてリセット機能と等価な機能を付与するようにしたこ
とにある。
【0129】このような構成を有するピークホールド回
路100Dにおいて、ホールド期間中は、リセット信号
RSTがローレベルでスイッチ回路181および182
に供給される。これにより、スイッチ回路181がオン
状態となり、スイッチ回路182がオフ状態となる。そ
の結果、NMOSトランジスタNT121はゲートとド
レインが接続されてピークホールド回路の整流素子とし
て動作する。
【0130】一方、リセット時には、リセット信号RS
Tがハイレベルでスイッチ回路181および182に供
給される。これにより、スイッチ回路181がオフ状態
となり、スイッチ回路182がオン状態となる。その結
果、NMOSトランジスタNT121は転送ゲートとし
て機能し、オペアンプ110Aの出力端子と非反転入力
端子(−)がショートするためピークホールド回路では
なくボルテージフォロワ回路として動作するようにな
る。すなわち、リセット解除時の入力信号の電圧がリセ
ット電圧となる。
【0131】この場合のリーク電流を抵抗で表した経時
変化モデルも図17と等価である。
【0132】本第5の実施形態によれば、ピークホール
ド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリ
ーク電流をなくすことができることはもとより、リセッ
ト用のMOSトランジスタのリーク電流分をなくすこと
ができ、回路の保持特性をさらに改善することができる
利点がある。
【0133】第6実施形態 図19は、本発明に係るピークホールド回路の第6の実
施形態を示す回路図である。このピークホールド回路1
00Eは上限値用である。本第6の実施形態が前述した
第3の実施形態と異なる点は、第4および第5のの実施
形態の場合と同様に、整流素子120をNMOSトラン
ジスタNT121で構成し、リセット回路を設ける代わ
りに、NMOSトランジスタNT121のゲートとドレ
インとの間にリセット信号RSTでオン/オフされるス
イッチ回路181と、NMOSトランジスタNT121
のゲートとオン電圧TRONの供給ラインとの間にリセ
ット信号RSTでオン/オフされるスイッチ回路182
とを有するリセット・ホールド切換回路180を設け、
ホールド期間中はスイッチ回路181をオン状態にして
整流素子として機能させ、ホールド期間外はスイッチ回
路181をオフ状態、スイッチ回路182をオン状態に
してNMOSトランジスタNT121を転送ゲートとし
て機能させ、オペアンプ110をボルテージフォロワと
して機能させてリセット機能と等価な機能を付与するよ
うにしたことにある。
【0134】このような構成を有するピークホールド回
路100Eにおいて、ホールド期間中は、リセット信号
RSTがローレベルでスイッチ回路181および182
に供給される。これにより、スイッチ回路181がオン
状態となり、スイッチ回路182がオフ状態となる。そ
の結果、NMOSトランジスタNT121はゲートとド
レインが接続されてピークホールド回路の整流素子とし
て動作する。
【0135】一方、リセット時には、リセット信号RS
Tがハイレベルでスイッチ回路181および182に供
給される。これにより、スイッチ回路181がオフ状態
となり、スイッチ回路182がオン状態となる。その結
果、NMOSトランジスタNT121は転送ゲートとし
て機能し、オペアンプ110の出力端子と非反転入力端
子(−)がショートするためピークホールド回路ではな
くボルテージフォロワ回路として動作するようになる。
すなわち、リセット解除時の入力信号の電圧がリセット
電圧となる。
【0136】この場合のリーク電流を抵抗で表した経時
変化モデルも図17と等価である。
【0137】本第6の実施形態によれば、ピークホール
ド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリ
ーク電流を減少させることができることはもとより、リ
セット用のMOSトランジスタのリーク電流分をなくす
ことができ、回路の保持特性をさらに改善することがで
きる利点がある。
【0138】第7実施形態 図20は、本発明に係るピークホールド回路の第7の実
施形態を示す回路図である。このピークホールド回路1
00Fは上限値用の回路である。本第7の実施形態で
は、クランプ回路150を図20に示すように、オペア
ンプ151、抵抗素子152および整流素子153で構
成し、かつその抵抗素子152をPMOSトランジスタ
PT152で構成し、PMOSトランジスタPT152
の基板を電源電圧VDDの供給ラインに接続し、ゲートを
リセット信号RSTの供給ラインに接続することにより
上限値用ピークホールド回路100Fが構成されてい
る。
【0139】このような構成において、クランプ回路1
50を構成する抵抗素子としてのPMOSトランジスタ
PT152は、飽和素子としても機能する。また、PM
OSトランジスタPT152のゲートにリセット信号R
STを供給し、リセット時にPMOSトランジスタPT
152を非導通状態とするように構成することにより、
オペアンプ110の出力とリセット回路140の出力が
競合することを解除するという機能が付加されている。
【0140】すなわち、リセット回路が整流素子として
は別にあるタイプのピークホールド回路では、リセット
するときにピークホールド回路入力の電圧とリセット電
圧VRSTの関係によっては、オペアンプ110の出力
とリセット回路140の出力が競合する問題がある。無
信号入力時にリセットをかける場合は、上限値のピーク
ホールド回路では、AGND(アナロググランド)より
DD側に少しだけずれした電圧に、下限値のピークホー
ルド回路では、AGNDよりVSS側に少しだけずらした
電圧に、リセット電圧VRSTを設定した方が整流素子
120に対して逆方向のバイアスとなるためオペアンプ
110の出力とリセット回路140の出力の競合は発生
しない。また、ノイズを検出しないようにするためのオ
フセット電圧を設定するという意味でも上記の設定方法
が有効である。上記とは逆の関係の電圧でリセットをか
けた場合、競合が発生するという問題の他に、リセット
解除直後、オペアンプ110の出力が中間電位に戻るの
に時間がかかると、ホールド電圧が逆方向に変化すると
いう問題が発生する。信号入力時にリセットをかける場
合は、逆の関係の電圧になっていることもありうるの
で、本ピークホールド回路100Fでは、上記の問題を
解決するために、クランプ回路の抵抗素子として用いて
いるPMOSトランジスタPT152を、リセット用の
信号RSTでリセット時に非導通状態とするように構成
されている。
【0141】この場合のその他の動作は図1の場合と同
様であり、その詳細な説明は省略する。
【0142】本第7の実施形態によれば、前述した第1
の実施形態の効果に加えて、抵抗素子としてのPMOS
トランジスタPT152のゲート入力信号に、たとえ
ば、リセット信号を入力する場合にはリセット動作を確
実にでき、しかもリセット解除直後、オペアンプ110
の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であっ
てもホールド電圧が逆方向に変化することを防止できる
利点がある。
【0143】第8実施形態 図21は、本発明に係るピークホールド回路の第8の実
施形態を示す回路図である。本第8の実施形態と前述し
た第7の実施形態が異なる点は、クランプ回路150の
抵抗素子152としてのPMOSトランジスタPT15
2のゲートにリセット信号RSTを供給する代わりに、
クランプ回路150のオペアンプ151の出力電圧をレ
ベルシフトさせるクランプアシスト電圧発生回路190
を設け、このクランプアシスト電圧発生回路190で発
生した電圧をクランプ機能を補助する電圧Vcr_asとし
てPMOSトランジスタPT152のゲートに供給する
ようにし、かつ、第4、第5および第6の実施形態の場
合と同様に、整流素子120をNMOSトランジスタN
T121で構成し、リセット回路を設ける代わりに、N
MOSトランジスタNT121のゲートとドレインとの
間にリセット信号RSTでオン/オフされるスイッチ回
路181と、NMOSトランジスタNT121のゲート
とオン信号TRONの供給ラインとの間にリセット信号
RSTでオン/オフされるスイッチ回路182とを有す
るリセット・ホールド切換回路180を設け、ホールド
期間中はスイッチ回路181をオン状態にして整流素子
として機能させ、ホールド期間外はスイッチ回路181
をオフ状態、スイッチ回路182をオン状態にしてNM
OSトランジスタNT121を転送ゲートとして機能さ
せ、オペアンプ110をボルテージフォロワとして機能
させてリセット機能と等価な機能を付与するようにした
ことにある。
【0144】図22は、クランプアシスト電圧発生回路
190の構成例を示す回路図である。クランプアシスト
電圧発生回路190は、図22に示すように、オペアン
プ151の信号Vcr_out の出力ラインと接地ラインG
NDとの間に直列に接続された、PMOSトランジスタ
PT192,PT191、抵抗素子191,192、お
よびインバータINV191により構成されている。P
MOSトランジスタPT191はゲートとドレインが接
続されたダイオード接続されており、PMOSトランジ
スタPT191のゲートがインバータINV191を介
してパワーオン信号PWONの供給ラインに接続されて
いる。
【0145】このクランプアシスト電圧発生回路190
はパワーオン信号PWONがアクティブのハイレベルで
供給されると、PMOSトランジスタPT192がオン
状態となり、信号Vcr_asを出力可能状態となる。そし
て、抵抗素子191,192の接続点からオペアンプ1
51の出力信号を抵抗分割してレベルシフトさせた信号
信号Vcr_asが、抵抗素子152としてのPMOSトラ
ンジスタPT152のゲートに供給される。
【0146】この場合のその他の動作は図1および図1
6の場合と同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0147】本第8の実施形態のように、クランプ回路
150にクランプアシスト電圧発生回路190を接続し
た構成にすることにより、次のような効果が得られる。
すなわち、従来のクランプ回路では、クランプ動作中、
ピークホールド回路のオペアンプ110の出力とクラン
プ回路150のオペアンプ151の出力は、クランプ回
路150の抵抗素子152を間に挟んではいるが競合す
ることになる。すなわち、ピークホールド回路のオペア
ンプ110の出力は、クランプ動作を邪魔するととも
に、2つのオペアンプ110と151の間で大きな出力
電流が流れるという問題がある。特にVcramp =HOL
Dとするためには、広い電圧範囲でクランプ動作が行わ
れる必要があり、この問題が障害となる。
【0148】さて、整流素子を通してクランプするため
の電流が多く必要なときほど、オペアンプ151の出力
は、大きく振れる。この電圧をクランプアシスト電圧発
生回路190を通してクランプ回路150の抵抗素子1
52として用いているPMOSトランジスタPT152
のゲート入力にフィードバックすると、クランプ動作
中、抵抗素子側の電流能力を小さくするように働き、ク
ランプするために整流素子側にあまり大きな電流を流す
必要がなくなり、上記の問題を解決できる。
【0149】本第8の実施形態によれば、前述した第1
および第4の実施形態の効果に加えて、クランプ回路出
力をレベルシフトした信号を入力する場合にはクランプ
可能な電圧範囲を拡大することができるという利点があ
る。
【0150】第9実施形態 図23は、本発明に係るピークホールド回路の第9の実
施形態を示す回路図である。このピークホールド回路1
00Hは下限値用の回路である。本第9の実施形態で
は、前述した第7の実施形態と同様に、クランプ回路1
50を図2に示すように、オペアンプ151、抵抗素子
152および整流素子153で構成し、かつその抵抗素
子152をNMOSトランジスタNT152で構成し、
NMOSトランジスタNT152の基板を電源電圧VSS
の供給ラインに接続し、ゲートをリセット信号の反転信
号RSTZの供給ラインに接続することにより下限値用
ピークホールド回路100Hが構成されている。
【0151】このような構成において、クランプ回路1
50を構成する抵抗素子152としてのNMOSトラン
ジスタNT152は、飽和素子としても機能する。ま
た、NMOSトランジスタNT152のゲートにリセッ
ト信号の反転信号RSTZを供給し、リセット時にNM
OSトランジスタNT152を非導通状態とするように
構成するこよにより、第7の実施形態の場合と同様に、
オペアンプ110の出力とリセット回路140の出力が
競合することを解除するという機能が付加されている。
【0152】すなわち、リセット回路が整流素子として
は別にあるタイプのピークホールドでは、リセットする
ときにピークホールド回路入力の電圧とリセット電圧V
RSTの上限関係によっては、オペアンプ110の出力
とリセット回路140の出力が競合する問題がある。無
信号入力時にリセットをかける場合は、上限値のピーク
ホールド回路では、AGNDよりVDD側に少しだけず
れした電圧に、下限値のピークホールド回路では、AG
NDよりVSS側に少しだけずらした電圧に、リセット
電圧VRSTを設定した方が整流素子120に対して逆
方向のバイアスとなるため、オペアンプ出力とリセット
回路出力の競合は発生しない。また、ノイズを検出しな
いようにするためのオフセット電圧を設定するという意
味でも上記の設定方法が有効である。上記とは逆の関係
の電圧でリセットをかけた場合、競合が発生するという
問題の他に、リセット解除直後、オペアンプ110の出
力が中間電位に戻るのに時間がかかると、ホールド電圧
が逆方向に変化するという問題が発生する。信号入力時
にリセットをかける場合は、逆の関係の電圧になってい
ることもありうるので、本ピークホールド回路100H
では、上記の問題を解決するために、クランプ回路の抵
抗素子として用いているNMOSトランジスタNT15
2を、リセット用の信号RSTZでリセット時に非導通
状態とするように構成されている。
【0153】この場合のその他の動作は図1の場合と同
様であり、その詳細な説明は省略する。
【0154】本第9の実施形態によれば、前述した第1
の実施形態の効果に加えて、抵抗素子としてのNMOS
トランジスタNT152のゲート入力信号に、たとえ
ば、リセット信号を入力する場合にはリセット動作を確
実にでき、しかもリセット解除直後、オペアンプ110
の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であっ
てもホールド電圧が逆方向に変化することを防止できる
利点がある。
【0155】第10実施形態 図24は、本発明に係るピークホールド回路の第10の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Iは下限値用である。本第10の実施形態と前述
した第9の実施形態が異なる点は、クランプ回路150
の抵抗素子152としてのNMOSトランジスタNT1
52のゲートにリセット信号RSTZを供給する代わり
に、前述した第8の実施形態の場合と同様に、クランプ
回路150のオペアンプ151の出力電圧をレベルシフ
トさせるクランプアシスト電圧発生回路190aを設
け、このクランプアシスト電圧発生回路190aで発生
した電圧をクランプ機能を補助する電圧Vcr_asとして
NMOSトランジスタNT152のゲートに供給するよ
うにし、かつ、整流素子120をPMOSトランジスタ
PT121で構成し、リセット回路を設ける代わりに、
PMOSトランジスタPT121のゲートとドレインと
の間にリセット信号RSTでオン/オフされるスイッチ
回路181と、PMOSトランジスタPT121のゲー
トとオン電圧TRONの供給ラインとの間にリセット信
号RSTでオン/オフされるスイッチ回路182とを有
するリセット・ホールド切換回路180を設け、ホール
ド期間中はスイッチ回路181をオン状態にして整流素
子として機能させ、ホールド期間外はスイッチ回路18
1をオフ状態、スイッチ回路182をオン状態にしてP
MOSトランジスタPT121を転送ゲートとして機能
させ、オペアンプ110をボルテージフォロワとして機
能させてリセット機能と等価な機能を付与するようにし
たことにある。
【0156】図25は、クランプアシスト電圧発生回路
190aの構成例を示す回路図である。クランプアシス
ト電圧発生回路190aは、図25に示すように、電源
電圧VDDの供給ラインとオペアンプ151の信号Vcr_
out の出力ラインとの間に直列に接続された、抵抗素子
192,191、NMOSトランジスタNT191、N
T192により構成されている。NMOSトランジスタ
NT192のゲートがパワーオン信号PWONの供給ラ
インに接続されている。NMOSトランジスタNT19
1はゲートとドレインが接続されたダイオード接続され
ており、NMOSトランジスタNT192のソースがオ
ペアンプ151の信号Vcr_out の出力ラインに接続さ
れている。
【0157】このクランプアシスト電圧発生回路190
aはパワーオン信号PWONがアクティブのハイレベル
で供給されると、NMOSトランジスタNT192がオ
ン状態となり、信号Vcr_asを出力可能状態となる。そ
して、抵抗素子191,192の接続点からオペアンプ
151の出力信号を抵抗分割してレベルシフトさせた信
号信号Vcr_asが、抵抗素子152としてのNMOSト
ランジスタNT152のゲートに供給される。
【0158】この場合のその他の動作は図1および図1
6の場合と同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0159】本第10の実施形態のように、クランプ回
路150にクランプアシスト電圧発生回路190aを接
続した構成にすることにより、前述した第8の実施形態
と同様に、次のような効果が得られる。すなわち、従来
のクランプ回路では、クランプ動作中、ピークホールド
回路のオペアンプ110の出力とクランプ回路150の
オペアンプ151の出力は、クランプ回路150の抵抗
素子152を間に挟んではいるが競合することになる。
すなわち、ピークホールド回路のオペアンプ110の出
力は、クランプ動作を邪魔するとともに、2つのオペア
ンプ110と151の間で大きな出力電流が流れるとい
う問題がある。特にVcramp =HOLDとするために
は、広い電圧範囲でクランプ動作が行われる必要があ
り、この問題が障害となる。
【0160】さて、整流素子を通してクランプするため
の電流が多く必要なときほど、オペアンプ151の出力
は、大きく振れる。この電圧をクランプアシスト電圧発
生回路190を通してクランプ回路150の抵抗素子1
52として用いているNMOSトランジスタNT152
のゲート入力にフィードバックすると、クランプ動作
中、抵抗素子側の電流能力を小さくするように働き、ク
ランプするために整流素子側にあまり大きな電流を流す
必要がなくなり、上記の問題を解決できる。
【0161】本第10の実施形態によれば、前述した第
1および第4の実施形態の効果に加えて、クランプ回路
出力をレベルシフトした信号を入力する場合にはクラン
プ可能な電圧範囲を拡大することができるという利点が
ある。
【0162】第11実施形態 図26は、本発明に係るピークホールド回路の第11の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Jは上限値用である。本第11の実施形態が前述
した第1の実施形態と異なる点は、整流素子120を半
導体基板中に形成されたダイオードD121で構成する
とともに、リセット回路140をホールドノードND1
01と接地ラインGNDとの間に接続され、ゲートがリ
セット信号RSTの供給ラインに接続されたNMOSト
ランジスタNT141で構成し、かつ、このNMOSト
ランジスタNT141のバルク端子にアナロググランド
からホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期間
中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもアナロググ
ランドよりの中間電圧VP-well を供給して、NMOS
トランジスタNT141のバルク端子の電圧(P−ウェ
ルの電圧)を中間電圧VP-well に保持させるととも
に、クランプ回路150にクランプ基準電圧Vcramp と
してこの中間電圧VP-well を供給する中間電圧発生回
路200を設けたことにある。
【0163】中間電圧発生回路200は、たとえば図6
または図9で示す回路と同様な回路により構成される。
たとえば図6の中間電圧発生回路200の場合、パワー
オフ時にはパワーオン信号PWONがローレベルで供給
され、PMOSトランジスタPT201がオフ状態に保
持されることから、オペアンプ201の出力はローレベ
ルに保持される。すなわち、リセット回路140のNM
OSトランジスタNT141のバルク端子の電圧は接地
レベルに保持される。そして、パワーオン時には、パワ
ーオン信号PWONがハイレベルで供給され、PMOS
トランジスタPT201がオン状態に保持されることか
ら、オペアンプ201の出力は中間電圧VP-well に保
持される。すなわち、リセット回路140のNMOSト
ランジスタNT141のバルク端子の電圧は中間電圧V
P-well に保持されるとともに、クランプ回路150に
対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧VP-well
が供給される。
【0164】ホールド期間中の動作は図1の場合と同様
であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0165】図27は、図26の回路におけるリーク電
流を抵抗で表した経時変化モデルを示す図である。図2
7から、整流素子であるダイオードD121のPN接合
リークやリセット用のNMOSトランジスタNT141
のPN接合リークやサブスレショルドリーク電流のリー
クする先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善
するのは明らかである。
【0166】本第11の実施形態によれば、前述した第
1の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流や
リセット用のMOSトランジスタのリーク電流を減少さ
せることができる利点がある。
【0167】第12実施形態 図28は、本発明に係るピークホールド回路の第12の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Kは上限値用である。本第12の実施形態が前述
した第11の実施形態と異なる点は、整流素子120を
半導体基板中に形成されたダイオードD121で構成す
る代わりにNMOSトランジスタNT121で構成し
て、リセット回路140のNMOSトランジスタNT1
41のバルク端子およびクランプ回路150のみなら
ず、整流素子としてのNMOSトランジスタNT121
のバルク端子にもアナロググランドからホールド電圧の
間の電圧、もしくは、ホールド期間中のオペアンプ出力
が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電
圧VP-well を供給するようにしたことにある。
【0168】図29は、図28の回路におけるリーク電
流を抵抗で表した経時変化モデルを示す図である。図2
8から、整流素子用のNMOSトランジスタNT121
およびリセット用のNMOSトランジスタNT141の
PN接合リークやサブスレショルドリーク電流のリーク
する先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善す
るのは明らかである。
【0169】本第12の実施形態のように、整流素子1
20にNMOSトランジスタを用いた場合は、バルク端
子を中間電位にしないと、基板効果によるMOSトラン
ジスタの実効的なしきい電圧の増加によりVDD=5Vで
使用することは困難である。しかしながら、リーク電流
の向きを優先して考えると上限値のピークホールド回路
ではNMOSトランジスタを用いた方が良い。その理由
は、バルク端子を中間電位にすることで、リーク電流を
減らせるとともに、トランジスタのしきい電圧の基板効
果分を小さくすることができ、小さな振幅の信号に対し
ては、プロセスのばらつきも含めてVDD=5Vで使用で
きるようになるからである。
【0170】本第12の実施形態によれば、前述した第
11の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路の
ホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流
や、整流素子およびリセット用のMOSトランジスタの
リーク電流を減少させることができる利点がある。
【0171】なお、バルク端子の電圧をホールド電圧に
すると、リーク電流およびトランジスタのしきい電圧の
基板効果をゼロにできるはずであるが、実際にこれを広
い電圧範囲で実現するためには、第8実施形態で述べた
クランプ回路の動作範囲を広げるクランプアシスト電圧
のような回路を追加するか、元々のクランプ回路の整流
素子にバイポ−ラトランジスタを用いてクランプする力
を強くするような工夫が必要である。クランプ回路の動
作範囲が狭い場合は、寄生のバイポ−ラトランジスタが
オンしてホールド電圧が破壊される可能性があるので注
意を要する。また、整流素子120にMOSトランジス
タを用いた場合、整流素子のアンプ側のノードを中間電
圧でクランプせずに、バルク端子だけ中間電圧にした場
合は、ホールド期間に入ったときに、縦型と横型両方の
寄生バイポ−ラトランジスタがオンしてしまい、ホール
ド電圧が破壊されてしまう。したがって、上記のような
場合には、整流素子のアンプ側のノードがクランプされ
ていることが必要である。
【0172】第13実施形態 図30は、本発明に係るピークホールド回路の第13の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Lは上限値用である。本第13の実施形態が前述
した第2の実施形態と異なる点は、整流素子120を半
導体基板中に形成されたダイオードD121で構成する
とともに、リセット回路140をホールドノードND1
01と接地ラインGNDとの間に接続され、ゲートがリ
セット信号RSTの供給ラインに接続されたNMOSト
ランジスタNT141で構成し、かつ、このNMOSト
ランジスタNT141のバルク端子にアナロググランド
からホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期間
中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもアナロググ
ランドよりの中間電圧VP-well を供給して、NMOS
トランジスタNT141のバルク端子の電圧(P−ウェ
ルの電圧)を中間電圧VP-well に保持させるととも
に、コンパレータ160にクランプ基準電圧Vcramp と
してこの中間電圧VP-well を供給する中間電圧発生回
路200を設けたことにある。
【0173】中間電圧発生回路200は、たとえば図6
または図9で示す回路と同様な回路により構成される。
たとえば図6の中間電圧発生回路200の場合、パワー
オフ時にはパワーオン信号PWONがローレベルで供給
され、PMOSトランジスタPT201がオフ状態に保
持されることから、オペアンプ201の出力はローレベ
ルに保持される。すなわち、リセット回路140のNM
OSトランジスタNT141のバルク端子の電圧は接地
レベルに保持される。そして、パワーオン時には、パワ
ーオン信号PWONがハイレベルで供給され、PMOS
トランジスタPT201がオン状態に保持されることか
ら、オペアンプ201の出力は中間電圧VP-well に保
持される。すなわち、リセット回路140のNMOSト
ランジスタNT141のバルク端子の電圧は中間電圧V
P-well に保持されるとともに、コンパレータ160に
対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧VP-well
が供給される。
【0174】ホールド期間中の動作は図12の場合と同
様であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0175】図30の回路におけるリーク電流を抵抗で
表した経時変化モデルは図27と等価である。図27か
ら、リセット用のNMOSトランジスタNT141のP
N接合リークやサブスレショルドリーク電流のリークす
る先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善する
のは明らかである。
【0176】本第13の実施形態によれば、前述した第
2の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流や
リセット用のMOSトランジスタのリーク電流を減少さ
せることができる利点がある。
【0177】第14実施形態 図31は、本発明に係るピークホールド回路の第14の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Mは上限値用である。本第14の実施形態が前述
した第13の実施形態と異なる点は、整流素子120を
半導体基板中に形成されたダイオードD121で構成す
る代わりにNMOSトランジスタNT121で構成し
て、リセット回路140のNMOSトランジスタNT1
41のバルク端子およびコンパレータ160のみなら
ず、整流素子としてのNMOSトランジスタNT121
のバルク端子にもアナロググランドからホールド電圧の
間の電圧、もしくは、ホールド期間中のオペアンプ出力
が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電
圧VP-well を供給するようにしたことにある。
【0178】図31の回路におけるリーク電流を抵抗で
表した経時変化モデルは図29と等価である。図31か
ら、整流素子用のNMOSトランジスタNT121およ
びリセット用のNMOSトランジスタNT141のPN
接合リークやサブスレショルドリーク電流のリークする
先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善するの
は明らかである。
【0179】本第14の実施形態の場合も前述した第1
2の実施形態の場合と同様に、バルク端子を中間電位に
することで、リーク電流を減らせるとともに、トランジ
スタのしきい電圧の基板効果分を小さくすることがで
き、小さな振幅の信号に対しては、プロセスのばらつき
も含めてVDD=5Vで使用できるようになるから、リー
ク電流の向きを優先して考えると上限値のピークホール
ド回路ではNMOSトランジスタを用いた方が良い。
【0180】本第14の実施形態によれば、前述した第
12の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路の
ホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流
や、整流素子およびリセット用のMOSトランジスタの
リーク電流を減少させることができる利点がある。
【0181】なお、第12の実施形態で述べたのよう
に、バルク端子の電圧をホールド電圧にすると、リーク
電流およびトランジスタのしきい電圧の基板効果をゼロ
にできるはずであるが、実際にこれを広い電圧範囲で実
現するためには、第8実施形態で述べたクランプ回路の
動作範囲を広げるクランプアシスト電圧のような回路を
追加するか、元々のクランプ回路の整流素子にバイポ−
ラトランジスタを用いてクランプする力を強くするよう
な工夫が必要である。クランプ回路の動作範囲が狭い場
合は、寄生のバイポ−ラトランジスタがオンしてホール
ド電圧が破壊される可能性があるので注意を要する。ま
た、整流素子120にMOSトランジスタを用いた場
合、整流素子のアンプ側のノードを中間電圧でクランプ
せずに、バルク端子だけ中間電圧にした場合は、ホール
ド期間に入ったときに、縦型と横型両方の寄生バイポ−
ラトランジスタがオンしてしまい、ホールド電圧が破壊
されてしまう。したがって、上記のような場合には、整
流素子のアンプ側のノードがクランプされていることが
必要である。
【0182】第15実施形態 図32は、本発明に係るピークホールド回路の第15の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Nは上限値用である。本第15の実施形態が前述
した第4の実施形態と異なる点は、整流素子120をN
MOSトランジスタNT121で構成し、かつ、このN
MOSトランジスタNT121のバルク端子にアナログ
グランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホー
ルド期間中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもア
ナロググランドよりの中間電圧VP-well を供給して、
NMOSトランジスタNT121のバルク端子の電圧
(P−ウェルの電圧)を中間電圧VP-well に保持させ
るとともに、クランプ回路150にクランプ基準電圧V
cramp としてこの中間電圧VP-well を供給する中間電
圧発生回路200を設けたことにある。
【0183】中間電圧発生回路200は、たとえば図6
または図9で示す回路と同様な回路により構成される。
たとえば図6の中間電圧発生回路200の場合、パワー
オフ時にはパワーオン信号PWONがローレベルで供給
され、PMOSトランジスタPT201がオフ状態に保
持されることから、オペアンプ201の出力はローレベ
ルに保持される。すなわち、整流素子120としてのN
MOSトランジスタNT121のバルク端子の電圧は接
地レベルに保持される。そして、パワーオン時には、パ
ワーオン信号PWONがハイレベルで供給され、PMO
SトランジスタPT201がオン状態に保持されること
から、オペアンプ201の出力は中間電圧VP-well に
保持される。すなわち、整流素子120としてのNMO
SトランジスタNT121のバルク端子の電圧は中間電
圧VP-well に保持されるとともに、クランプ回路15
0に対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧VP-w
ell が供給される。
【0184】ホールド期間中およびリセット時の動作は
図16の場合と同様であり、ここではその詳細な説明は
省略する。
【0185】図33は、図32の回路におけるリーク電
流を抵抗で表した経時変化モデルを示す図である。図3
3から、整流素子用のNMOSトランジスタNT121
のPN接合リークやサブスレショルドリーク電流のリー
クする先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善
するのは明らかである。
【0186】本第15の実施形態の場合も前述した第1
2の実施形態の場合と同様に、バルク端子を中間電位に
することで、リーク電流を減らせるとともに、トランジ
スタのしきい電圧の基板効果分を小さくすることがで
き、小さな振幅の信号に対しては、プロセスのばらつき
も含めてVDD=5Vで使用できるようになるから、リ
ーク電流の向きを優先して考えると上限値のピークホー
ルド回路ではNMOSトランジスタを用いた方が良い。
【0187】本第15の実施形態によれば、前述した第
4の実施形態の効果に同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流を
減少させることができ、リセット用のMOSトランジス
タのリーク電流分をなくすことができ、しかもリセット
を確実に行え、ホールド電圧が逆方向に変化することを
防止できる利点がある。
【0188】なお、第12の実施形態で述べたのよう
に、バルク端子の電圧をホールド電圧にすると、リーク
電流およびトランジスタのしきい電圧の基板効果をゼロ
にできるはずであるが、実際にこれを広い電圧範囲で実
現するためには、第8実施形態で述べたクランプ回路の
動作範囲を広げるクランプアシスト電圧のような回路を
追加するか、元々のクランプ回路の整流素子にバイポ−
ラトランジスタを用いてクランプする力を強くするよう
な工夫が必要である。クランプ回路の動作範囲が狭い場
合は、寄生のバイポ−ラトランジスタがオンしてホール
ド電圧が破壊される可能性があるので注意を要する。ま
た、整流素子120にMOSトランジスタを用いた場
合、整流素子のアンプ側のノードを中間電圧でクランプ
せずに、バルク端子だけ中間電圧にした場合は、ホール
ド期間に入ったときに、縦型と横型両方の寄生バイポ−
ラトランジスタがオンしてしまい、ホールド電圧が破壊
されてしまう。したがって、上記のような場合には、整
流素子のアンプ側のノードがクランプされていることが
必要である。
【0189】第16実施形態 図34は、本発明に係るピークホールド回路の第16の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Oは上限値用である。本第15の実施形態が前述
した第5の実施形態と異なる点は、整流素子120をN
MOSトランジスタNT121で構成し、かつ、このN
MOSトランジスタNT121のバルク端子にアナログ
グランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホー
ルド期間中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもア
ナロググランドよりの中間電圧VP-well を供給して、
NMOSトランジスタNT121のバルク端子の電圧
(P−ウェルの電圧)を中間電圧VP-well に保持させ
るとともに、コンパレータ160にクランプ基準電圧V
cramp としてこの中間電圧VP-well を供給する中間電
圧発生回路200を設けたことにある。
【0190】中間電圧発生回路200は、たとえば図6
または図9で示す回路と同様な回路により構成される。
たとえば図6の中間電圧発生回路200の場合、パワー
オフ時にはパワーオン信号PWONがローレベルで供給
され、PMOSトランジスタPT201がオフ状態に保
持されることから、オペアンプ201の出力はローレベ
ルに保持される。すなわち、整流素子120としてのN
MOSトランジスタNT121のバルク端子の電圧は接
地レベルに保持される。そして、パワーオン時には、パ
ワーオン信号PWONがハイレベルで供給され、PMO
SトランジスタPT201がオン状態に保持されること
から、オペアンプ201の出力は中間電圧VP-well に
保持される。すなわち、整流素子120としてのNMO
SトランジスタNT121のバルク端子の電圧は中間電
圧VP-well に保持されるとともに、コンパレータ16
0に対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧VP-w
ell が供給される。
【0191】ホールド期間中およびリセット時の動作は
図18の場合と同様であり、ここではその詳細な説明は
省略する。
【0192】図34の回路におけるリーク電流を抵抗で
表した経時変化モデルは図33と等価である。図33か
ら、整流素子用のNMOSトランジスタNT121のP
N接合リークやサブスレショルドリーク電流のリークす
る先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善する
のは明らかである。
【0193】本第16の実施形態の場合も前述した第1
2の実施形態の場合と同様に、バルク端子を中間電位に
することで、リーク電流を減らせるとともに、トランジ
スタのしきい電圧の基板効果分を小さくすることがで
き、小さな振幅の信号に対しては、プロセスのばらつき
も含めてVDD=5Vで使用できるようになるから、リ
ーク電流の向きを優先して考えると上限値のピークホー
ルド回路ではNMOSトランジスタを用いた方が良い。
【0194】本第16の実施形態によれば、前述した第
5の実施形態の効果に同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流を
減少させることができ、リセット用のMOSトランジス
タのリーク電流分をなくすことがでる。しかもリセット
を確実に行え、ホールド電圧が逆方向に変化することを
防止できる利点がある。
【0195】なお、第12の実施形態で述べたのよう
に、バルク端子の電圧をホールド電圧にすると、リーク
電流およびトランジスタのしきい電圧の基板効果をゼロ
にできるはずであるが、実際にこれを広い電圧範囲で実
現するためには、第8実施形態で述べたクランプ回路の
動作範囲を広げるクランプアシスト電圧のような回路を
追加するか、元々のクランプ回路の整流素子にバイポ−
ラトランジスタを用いてクランプする力を強くするよう
な工夫が必要である。クランプ回路の動作範囲が狭い場
合は、寄生のバイポ−ラトランジスタがオンしてホール
ド電圧が破壊される可能性があるので注意を要する。ま
た、整流素子120にMOSトランジスタを用いた場
合、整流素子のアンプ側のノードを中間電圧でクランプ
せずに、バルク端子だけ中間電圧にした場合は、ホール
ド期間に入ったときに、縦型と横型両方の寄生バイポ−
ラトランジスタがオンしてしまい、ホールド電圧が破壊
されてしまう。したがって、上記のような場合には、整
流素子のアンプ側のノードがクランプされていることが
必要である。
【0196】第17実施形態 図35は、本発明に係るピークホールド回路の第17の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Pは下限値用である。本第17の実施形態が前述
した第1の実施形態と異なる点は、整流素子120を半
導体基板中に形成されたダイオードD121で構成する
とともに、リセット回路140をホールドノードND1
01と電圧VRSTの供給ラインとの間に接続され、ゲ
ートがリセット信号RSTZの供給ラインに接続された
PMOSトランジスタPT141で構成し、かつ、この
PMOSトランジスタPT141のバルク端子にアナロ
ググランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホ
ールド期間中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりも
アナロググランドよりの中間電圧VN-well を供給し
て、PMOSトランジスタPT141のバルク端子の電
圧(N−ウェルの電圧)を中間電圧VN-well に保持さ
せるとともに、クランプ回路150にクランプ基準電圧
Vcramp としてこの中間電圧VN-well を供給する中間
電圧発生回路300を設けたことにある。
【0197】図36および図37は、図6および図9の
中間電圧発生回路200,220Aに対応した中間電圧
発生回路300,300Aの回路図である。図36およ
び図37の中間電圧発生回路300,300Aが図6お
よび図9の中間電圧発生回路200,200Aと異なる
点は、抵抗素子203と電源電圧VDDの供給ラインとの
間にPMOSトランジスタを設ける代わりに、接地ライ
ンと抵抗素子202との間にゲートがパワーオン信号P
WONの供給ラインに接続されたNMOSトランジスタ
NT301を設けたことにある。その他の構成は同様で
ある。
【0198】たとえば図36の中間電圧発生回路300
の場合、パワーオフ時にはパワーオン信号PWONがロ
ーレベルで供給され、NMOSトランジスタNT301
がオフ状態に保持されることから、オペアンプ201の
出力はハイレベルに保持される。すなわち、リセット回
路140のPMOSトランジスタPT141のバルク端
子の電圧は電源電圧(VDD)レベルに保持される。そし
て、パワーオン時には、パワーオン信号PWONがハイ
レベルで供給され、NMOSトランジスタNT301が
オン状態に保持されることから、オペアンプ201の出
力は中間電圧VN-well に保持される。すなわち、リセ
ット回路140のPMOSトランジスタPT141のバ
ルク端子の電圧は中間電圧VN-well に保持されるとと
もに、クランプ回路150に対してクランプ基準電圧と
してこの中間電圧VN-well が供給される。
【0199】ホールド期間中の動作は図1の場合と同様
であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0200】図38は、図35の回路におけるリーク電
流を抵抗で表した経時変化モデルを示す図である。図3
8から、整流素子であるダイオードD121のPN接合
リークやリセット用のPMOSトランジスタPT141
のPN接合リークやサブスレショルドリーク電流のリー
クする先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善
するのは明らかである。
【0201】本第17の実施形態によれば、前述した第
1の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流や
リセット用のMOSトランジスタのリーク電流を減少さ
せることができる利点がある。
【0202】第18実施形態 図39は、本発明に係るピークホールド回路の第18の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Qは下限値用である。本第18の実施形態が前述
した第17の実施形態と異なる点は、整流素子120を
半導体基板中に形成されたダイオードD121で構成す
る代わりにPMOSトランジスタPT121で構成し
て、リセット回路140のPMOSトランジスタPT1
41のバルク端子およびクランプ回路150のみなら
ず、整流素子としてのPMOSトランジスタPT121
のバルク端子にもアナロググランドからホールド電圧の
間の電圧、もしくは、ホールド期間中のオペアンプ出力
が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電
圧VN-well を供給するようにしたことにある。
【0203】図40は、図39の回路におけるリーク電
流を抵抗で表した経時変化モデルを示す図である。図4
0から、整流素子用のPMOSトランジスタPT121
およびリセット用のPMOSトランジスタPT141の
PN接合リークやサブスレショルドリーク電流のリーク
する先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善す
るのは明らかである。
【0204】本第18の実施形態のように、整流素子1
20にPMOSトランジスタを用いた場合は、バルク端
子を中間電位にしないと、基板効果によるMOSトラン
ジスタの実効的なしきい電圧の増加によりVDD=5Vで
使用することは困難である。しかしながら、リーク電流
の向きを優先して考えると下限値のピークホールド回路
ではPMOSトランジスタを用いた方が良い。その理由
は、バルク端子を中間電位にすることで、リーク電流を
減らせるとともに、トランジスタのしきい電圧の基板効
果分を小さくすることができ、小さな振幅の信号に対し
ては、プロセスのばらつきも含めてVDD=5Vで使用で
きるようになるからである。
【0205】本第18の実施形態によれば、前述した第
17の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路の
ホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流
や、整流素子およびリセット用のMOSトランジスタの
リーク電流を減少させることができる利点がある。
【0206】なお、バルク端子の電圧をホールド電圧に
すると、リーク電流およびトランジスタのしきい電圧の
基板効果をゼロにできるはずであるが、実際にこれを広
い電圧範囲で実現するためには、第10実施形態で述べ
たクランプ回路の動作範囲を広げるクランプアシスト電
圧のような回路を追加するか、元々のクランプ回路の整
流素子にバイポ−ラトランジスタを用いてクランプする
力を強くするような工夫が必要である。クランプ回路の
動作範囲が狭い場合は、寄生のバイポ−ラトランジスタ
がオンしてホールド電圧が破壊される可能性があるので
注意を要する。また、整流素子120にMOSトランジ
スタを用いた場合、整流素子のアンプ側のノードを中間
電圧でクランプせずに、バルク端子だけ中間電圧にした
場合は、ホールド期間に入ったときに、縦型と横型両方
の寄生バイポ−ラトランジスタがオンしてしまい、ホー
ルド電圧が破壊されてしまう。したがって、上記のよう
な場合には、整流素子のアンプ側のノードがクランプさ
れていることが必要である。
【0207】第19実施形態 図41は、本発明に係るピークホールド回路の第19の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Rは下限値用である。本第19の実施形態が前述
した第2の実施形態と異なる点は、整流素子120を半
導体基板中に形成されたダイオードD121で構成する
とともに、リセット回路140をホールドノードND1
01とVRSTの供給ラインとの間に接続され、ゲート
がリセット信号RSTZの供給ラインに接続されたPM
OSトランジスタPT141で構成し、かつ、このPM
OSトランジスタPT141のバルク端子にアナロググ
ランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホール
ド期間中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもアナ
ロググランドよりの中間電圧VN-well を供給して、P
MOSトランジスタPT141のバルク端子の電圧(N
−ウェルの電圧)を中間電圧VN-well に保持させると
ともに、コンパレータ160にクランプ基準電圧Vcram
p としてこの中間電圧VN-well を供給する中間電圧発
生回路300を設けたことにある。
【0208】中間電圧発生回路300は、たとえば図3
6または図37で示す回路と同様な回路により構成され
る。たとえば図36の中間電圧発生回路300の場合、
パワーオフ時にはパワーオン信号PWONがローレベル
で供給され、NMOSトランジスタNT301がオフ状
態に保持されることから、オペアンプ201の出力はハ
イレベルに保持される。すなわち、リセット回路140
のPMOSトランジスタPT141のバルク端子の電圧
は電源電圧レベルVDDに保持される。そして、パワーオ
ン時には、PWONがハイレベルで供給され、NMOS
トランジスタNT301がオン状態に保持されることか
ら、オペアンプ201の出力は中間電圧VN-well に保
持される。すなわち、リセット回路140のPMOSト
ランジスタPT141のバルク端子の電圧は中間電圧V
N-well に保持されるとともに、コンパレータ160に
対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧VN-well
が供給される。
【0209】ホールド期間中の動作は図12の場合と同
様であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0210】図41の回路におけるリーク電流を抵抗で
表した経時変化モデルは図38と等価である。図38か
ら、整流素子であるダイオードD121のPN接合リー
クやリセット用のPMOSトランジスタPT141のP
N接合リークやサブスレショルドリーク電流のリークす
る先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善する
のは明らかである。
【0211】本第19の実施形態によれば、前述した第
2の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流や
リセット用のMOSトランジスタのリーク電流を減少さ
せることができる利点がある。
【0212】第20実施形態 図42は、本発明に係るピークホールド回路の第20の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Sは下限値用である。本第20の実施形態が前述
した第19の実施形態と異なる点は、整流素子120を
半導体基板中に形成されたダイオードD121で構成す
る代わりにPMOSトランジスタPT121で構成し
て、リセット回路140のPMOSトランジスタPT1
41のバルク端子およびコンパレータ160のみなら
ず、整流素子としてのPMOSトランジスタPT121
のバルク端子にもアナロググランドからホールド電圧の
間の電圧、もしくは、ホールド期間中のオペアンプ出力
が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの中間電
圧VN-well を供給するようにしたことにある。
【0213】図42の回路におけるリーク電流を抵抗で
表した経時変化モデルは図40と等価である。図40か
ら、整流素子用のPMOSトランジスタPT121およ
びリセット用のPMOSトランジスタPT141のPN
接合リークやサブスレショルドリーク電流のリークする
先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善するの
は明らかである。
【0214】本第20の実施形態の場合も前述した第1
2の実施形態の場合と同様に、バルク端子を中間電位に
することで、リーク電流を減らせるとともに、トランジ
スタのしきい電圧の基板効果分を小さくすることがで
き、小さな振幅の信号に対しては、プロセスのばらつき
も含めてVDD=5Vで使用できるようになるから、リー
ク電流の向きを優先して考えると下限値のピークホール
ド回路ではPMOSトランジスタを用いた方が良い。
【0215】本第20の実施形態によれば、前述した第
12の実施形態の効果と同様に、ピークホールド回路の
ホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流
や、整流素子およびリセット用のMOSトランジスタの
リーク電流を減少させることができる利点がある。
【0216】なお、第12の実施形態で述べたのよう
に、バルク端子の電圧をホールド電圧にすると、リーク
電流およびトランジスタのしきい電圧の基板効果をゼロ
にできるはずであるが、実際にこれを広い電圧範囲で実
現するためには、第10実施形態で述べたクランプ回路
の動作範囲を広げるクランプアシスト電圧のような回路
を追加するか、元々のクランプ回路の整流素子にバイポ
−ラトランジスタを用いてクランプする力を強くするよ
うな工夫が必要である。クランプ回路の動作範囲が狭い
場合は、寄生のバイポ−ラトランジスタがオンしてホー
ルド電圧が破壊される可能性があるので注意を要する。
また、整流素子120にMOSトランジスタを用いた場
合、整流素子のアンプ側のノードを中間電圧でクランプ
せずに、バルク端子だけ中間電圧にした場合は、ホール
ド期間に入ったときに、縦型と横型両方の寄生バイポ−
ラトランジスタがオンしてしまい、ホールド電圧が破壊
されてしまう。したがって、上記のような場合には、整
流素子のアンプ側のノードがクランプされていることが
必要である。
【0217】第21実施形態 図43は、本発明に係るピークホールド回路の第21の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Tは下限値用である。本第21の実施形態が前述
した第4の実施形態と異なる点は、整流素子120をP
MOSトランジスタPT121で構成し、かつ、このP
MOSトランジスタPT121のバルク端子にアナログ
グランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホー
ルド期間中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもア
ナロググランドよりの中間電圧VN-well を供給して、
PMOSトランジスタPT121のバルク端子の電圧
(N−ウェルの電圧)を中間電圧VN-well に保持させ
るとともに、クランプ回路150にクランプ基準電圧V
cramp としてこの中間電圧VN-well を供給する中間電
圧発生回路300を設けたことにある。
【0218】中間電圧発生回路300は、たとえば図3
6または図37で示す回路と同様な回路により構成され
る。たとえば図36の中間電圧発生回路300の場合、
パワーオフ時にはパワーオン信号PWONがローレベル
で供給され、NMOSトランジスタNT301がオフ状
態に保持されることから、オペアンプ201の出力はハ
イレベルに保持される。すなわち、整流素子120とし
てのPMOSトランジスタPT121のバルク端子の電
圧はハイレベルに保持される。そして、パワーオン時に
は、パワーオン信号PWONがハイレベルで供給され、
NMOSトランジスタNT301がオン状態に保持され
ることから、オペアンプ201の出力は中間電圧VN-w
ell に保持される。すなわち、整流素子120としての
PMOSトランジスタPT121のバルク端子の電圧は
中間電圧VN-well に保持されるとともに、クランプ回
路150に対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧
VN-well が供給される。
【0219】ホールド期間中およびリセット時の動作は
図16の場合と同様であり、ここではその詳細な説明は
省略する。
【0220】図44は、図43の回路におけるリーク電
流を抵抗で表した経時変化モデルを示す図である。図4
4から、整流素子用のPMOSトランジスタPT121
のPN接合リークやサブスレショルドリーク電流のリー
クする先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善
するのは明らかである。
【0221】本第21の実施形態の場合も前述した第1
2の実施形態の場合と同様に、バルク端子を中間電位に
することで、リーク電流を減らせるとともに、トランジ
スタのしきい電圧の基板効果分を小さくすることがで
き、小さな振幅の信号に対しては、プロセスのばらつき
も含めてVDD=5Vで使用できるようになるから、リー
ク電流の向きを優先して考えると下限値のピークホール
ド回路ではPMOSトランジスタを用いた方が良い。
【0222】本第21の実施形態によれば、前述した第
4の実施形態の効果に同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流や
リセット用のMOSトランジスタのリーク電流を減少さ
せることができ、しかもリセットを確実に行え、ホール
ド電圧が逆方向に変化することを防止できる利点があ
る。
【0223】なお、第12の実施形態で述べたのよう
に、バルク端子の電圧をホールド電圧にすると、リーク
電流およびトランジスタのしきい電圧の基板効果をゼロ
にできるはずであるが、実際にこれを広い電圧範囲で実
現するためには、第10実施形態で述べたクランプ回路
の動作範囲を広げるクランプアシスト電圧のような回路
を追加するか、元々のクランプ回路の整流素子にバイポ
−ラトランジスタを用いてクランプする力を強くするよ
うな工夫が必要である。クランプ回路の動作範囲が狭い
場合は、寄生のバイポ−ラトランジスタがオンしてホー
ルド電圧が破壊される可能性があるので注意を要する。
また、整流素子120にMOSトランジスタを用いた場
合、整流素子のアンプ側のノードを中間電圧でクランプ
せずに、バルク端子だけ中間電圧にした場合は、ホール
ド期間に入ったときに、縦型と横型両方の寄生バイポ−
ラトランジスタがオンしてしまい、ホールド電圧が破壊
されてしまう。したがって、上記のような場合には、整
流素子のアンプ側のノードがクランプされていること必
要である。
【0224】第22実施形態 図45は、本発明に係るピークホールド回路の第22の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Uは下限値用である。本第22の実施形態が前述
した第5の実施形態と異なる点は、整流素子120をP
MOSトランジスタPT121で構成し、かつ、このP
MOSトランジスタPT121のバルク端子にアナログ
グランドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホー
ルド期間中のオペアンプ出力が振り切れた電圧よりもア
ナロググランドよりの中間電圧VN-well を供給して、
PMOSトランジスタPT121のバルク端子の電圧
(N−ウェルの電圧)を中間電圧VN-well に保持させ
るとともに、コンパレータ160にクランプ基準電圧V
cramp としてこの中間電圧VN-well を供給する中間電
圧発生回路300を設けたことにある。
【0225】中間電圧発生回路300は、たとえば図3
6または図37で示す回路と同様な回路により構成され
る。たとえば図36の中間電圧発生回路300の場合、
パワーオフ時にはパワーオン信号PWONがローレベル
で供給され、NMOSトランジスタNT301がオフ状
態に保持されることから、オペアンプ201の出力はハ
イレベルに保持される。すなわち、整流素子120とし
てのPMOSトランジスタPT121のバルク端子の電
圧はハイレベルに保持される。そして、パワーオン時に
は、パワーオン信号PWONがハイレベルで供給され、
NMOSトランジスタNT301がオン状態に保持され
ることから、オペアンプ201の出力は中間電圧VN-w
ell に保持される。すなわち、整流素子120としての
PMOSトランジスタPT121のバルク端子の電圧は
中間電圧VN-well に保持されるとともに、コンパレー
タ160に対してクランプ基準電圧としてこの中間電圧
VN-well が供給される。
【0226】ホールド期間中およびリセット時の動作は
図18の場合と同様であり、ここではその詳細な説明は
省略する。
【0227】図45の回路におけるリーク電流を抵抗で
表した経時変化モデルは図44と等価である。図44か
ら、整流素子用のPMOSトランジスタPT121のP
N接合リークやサブスレショルドリーク電流のリークす
る先の電圧が全て中間電位となり、保持特性が改善する
のは明らかである。
【0228】本第22の実施形態の場合も前述した第1
2の実施形態の場合と同様に、バルク端子を中間電位に
することで、リーク電流を減らせるとともに、トランジ
スタのしきい電圧の基板効果分を小さくすることがで
き、小さな振幅の信号に対しては、プロセスのばらつき
も含めてVDD=5Vで使用できるようになるから、リー
ク電流の向きを優先して考えると下限値のピークホール
ド回路ではPMOSトランジスタを用いた方が良い。
【0229】本第22の実施形態によれば、前述した第
5の実施形態の効果に同様に、ピークホールド回路のホ
ールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリーク電流を
減少させることができ、リセット用のMOSトランジス
タのリーク電流分をなくすことがでる。しかもリセット
を確実に行え、ホールド電圧が逆方向に変化することを
防止できる利点がある。
【0230】なお、第12の実施形態で述べたのよう
に、バルク端子の電圧をホールド電圧にすると、リーク
電流およびトランジスタのしきい電圧の基板効果をゼロ
にできるはずであるが、実際にこれを広い電圧範囲で実
現するためには、第10実施形態で述べたクランプ回路
の動作範囲を広げるクランプアシスト電圧のような回路
を追加するか、元々のクランプ回路の整流素子にバイポ
−ラトランジスタを用いてクランプする力を強くするよ
うな工夫が必要である。クランプ回路の動作範囲が狭い
場合は、寄生のバイポ−ラトランジスタがオンしてホー
ルド電圧が破壊される可能性があるので注意を要する。
また、整流素子120にMOSトランジスタを用いた場
合、整流素子のアンプ側のノードを中間電圧でクランプ
せずに、バルク端子だけ中間電圧にした場合は、ホール
ド期間に入ったときに、縦型と横型両方の寄生バイポ−
ラトランジスタがオンしてしまい、ホールド電圧が破壊
されてしまう。したがって、上記のような場合には、整
流素子のアンプ側のノードがクランプされていることが
必要である。
【0231】第23実施形態 図46は、本発明に係るピークホールド回路の第23の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Vは上限値用である。本第23の実施形態と前述
した第1の実施形態の異なる点は、オペアンプ110の
出力ノードにプルアップ回路400を接続したことにあ
る。
【0232】本23の実施形態では、電源電圧VDDの供
給ラインとオペアンプ110の出力のノードとの間にP
MOSトランジスタPT401とプルアップ抵抗素子4
01を直列に接続し、PMOSトランジスタPT401
のゲートをインバータINV401を介してパワーオン
信号PWONの供給ラインに接続して、パワーオン信号
PWONをアクティブのハイレベルで受けたときに、オ
ペアンプ110およびプルアップ抵抗素子401を機能
させるように構成されている。
【0233】図47は、図46のピークホールド回路を
ボルテージフォロワに変更したときの入出力特性を示す
図である。図47からわかるように、オペアンプ110
の出力ノードにプルアップ抵抗素子401を接続したこ
とにより、VDD側のダシナミックレンジの削れた部分の
電圧Vdoffの値をほとんどゼロにすることができ、MO
Sトランジスタのバルク端子の電圧をホールド電圧と同
じにしなくてもAGND付近の中間電位にすれば、ある
程度大きな振幅の入力信号に対しても、プロセスのばら
つきや、電源電圧変動も含めて、十分実用的なものとで
きる。すなわち、整流素子にNMOSを用いた上限値用
のピークホールド回路においては、MOSトランジスタ
の実効的なしきい電圧が大きいという点で不利であった
が、本第23の実施形態のようにプルアップ抵抗素子を
設けることにより、これを解消することができる。した
がって、本発明に係る上限値用ピークホールド回路に使
用するオペアンプは出力電圧の片側がクランプされるた
め、結局、ホールドしたい方の上限側だけ、入出力特性
が良好であれば良いことになる。そのため、オペアンプ
の設計を最初からプルアップ抵抗も含んだ形で行い、上
限の必要な方のダイナミックレンジを、ほとんど電源電
圧VDDになるように設計できる。
【0234】第23の実施形態によれば、前述した第1
の実施形態の効果に加えて、入力振幅に対応してホール
ド出力可能なピークホールド回路の入力電圧範囲を広げ
ることができるという利点がある。
【0235】第24実施形態 図48は、本発明に係るピークホールド回路の第24の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Xは下限値用である。本第24の実施形態と前述
した第1の実施形態の異なる点は、オペアンプ110の
出力ノードにプルダウン回路400Aを接続したことに
ある。
【0236】本24の実施形態では、オペアンプ110
の出力のノードと接地ラインとの間にプルダウン抵抗素
子402とNMOSトランジスタNT401とを直列に
接続し、NMOSトランジスタNT401のゲートをパ
ワーオン信号PWONの供給ラインに接続して、パワー
オン信号PWONをアクティブのハイレベルで受けたと
きに、オペアンプ110およびプルダウン抵抗素子40
2を機能させるように構成されている。
【0237】図49は、図48のピークホールド回路を
ボルテージフォロワに変更したときの入出力特性を示す
図である。図49からわかるように、オペアンプ110
の出力ノードにプルダウン抵抗素子402を接続したこ
とにより、VSS側のダイナミックレンジの削れた部分の
電圧Vdoffの値をほとんどゼロにすることができ、MO
Sトランジスタのバルク端子の電圧をホールド電圧と同
じにしなくてもAGND付近の中間電位にすれば、ある
程度大きな振幅の入力信号に対しても、プロセスのばら
つきや、電源電圧変動も含めて、十分実用的なものとで
きる。すなわち、整流素子にPMOSトランジスタを用
いた下限値用のピークホールド回路においては、MOS
トランジスタの実効的なしきい電圧が大きいという点で
不利であったが、本第24の実施形態のようにプルダウ
ン抵抗を設けることにより、これを解消することができ
る。したがって、本発明に係る下限値用ピークホールド
回路に使用するオペアンプは出力電圧の片側がクランプ
されるため、結局、ホールドしたい方の下限側だけ、入
出力特性が良好であれば良いことになる。そのため、オ
ペアンプの設計を最初からプルアップ抵抗も含んだ形で
行ない、下限の必要な方のダイナミックレンジをほとん
ど電源電圧VSSになるように設計できる。
【0238】第24の実施形態によれば、前述した第1
の実施形態の効果に加えて、入力振幅に対応してホール
ド出力可能なピークホールド回路の入力電圧範囲を広げ
ることができるという利点がある。
【0239】なお、上述した第1〜第24の実施形態に
よれば、約1桁のホールド電圧保持特性の改善が見込ま
れる。半導体集積回路上でコンデンサのレイアウト面積
を10倍にして容量を大きくすることでも同様の効果が
得られる。しかしながら、これらはどちらか片方だけし
か選択できないというものではないので、容量素子のレ
イアウト面積は8倍にして、かつ、第1〜第24の実施
形態を適用すれば、約80倍ホールド電圧保持特性を改
善することが可能である。上述した第1〜第24の実施
形態によれば、システムを小型化できる。
【0240】第25実施形態 図50は、本発明に係るピークホールド回路の第25の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Yは上限値用である。本第25の実施形態に係る
ピークホールド回路100Yは、整流素子120、リセ
ット回路140、クランプ回路150、中間電圧発生回
路200B、プルアップ回路400を備え、これらを具
体的な回路で構成し、かつ、半導体集積回路の製造時お
よび出荷時における電気的な特性の試験を行う際に、リ
ーク電流を減少させるために設けてある中間電圧発生回
路200Bの機能およびクランプ回路150のクランプ
機能を停止させるように構成されている。
【0241】図50の回路では、整流素子120がNM
OSトランジスタNT121で構成され、リセット回路
140がNMOSトランジスタNT141で構成され、
クランプ回路150の抵抗素子152がPMOSトラン
ジスタPT152、整流素子153がPMOSトランジ
スタPT153で構成され、中間電圧発生回路200B
は、PMOSトランジスタPT201,NAND回路5
01,オペアンプ201,抵抗素子202〜204,お
よび安定化用容量素子C201により構成され、プルア
ップ回路400は抵抗R401、PMOSトランジスタ
PT401およびインバータINV401により構成さ
れ、オペアンプ201の出力電圧VP-well がNMOS
トランジスタNT121,NT141のバルク端子、並
びにクランプ回路150のオペアンプ151の非反転入
力端子(+)に供給されるように構成されている。そし
て、リセット信号RSTがNMOSトランジスタNT1
41のゲートおよびPMOSトランジスタPT152の
ゲートに供給され、パワーオン信号PWONが各オペア
ンプ110、151、201の起動信号として供給され
るとともに、中間電圧発生回路200BのNAND回路
501を介してPMOSトランジスタPT201のゲー
ト、並びにインバータINV401を介してプルアップ
用PMOSトランジスタPT401のゲートに供給され
る。
【0242】そしてさらに、試験用回路500がNAN
D回路501およびNMOSトランジスタNT501に
より構成されている。NAND回路501の出力がPM
OSトランジスタPT201のゲートに接続され、NA
ND回路501の一方の入力端子がパワーオン信号PW
ONの供給ラインに接続され、他方の入力端子がテスト
信号TSTの反転信号の供給ラインに接続されている。
また、NMOSトランジスタNT501はクランプ回路
150の抵抗素子としてのPMOSトランジスタPT1
52に対して並列に接続され、ゲートがテスト信号TS
Tに接続されている。なお、テスト信号TSTは、半導
体集積回路の製造時および出荷時における電気的な特性
の試験を行う際に、アクティブのハイレベルで供給され
る。
【0243】次に、半導体集積回路の製造時および出荷
時における電気的な特性の試験を行う際に、リーク電流
を減少させるために設けてある中間電圧発生回路200
Bの機能を停止させる試験用回路500を設けた理由に
ついて説明する。
【0244】半導体集積回路の製造時および出荷時にお
ける電気的な特性の試験は、LSIテスタという非常に
高額な試験装置を必要とするため、1サンプルあたりの
試験時間が長くなると、それだけ半導体デバイスの製造
コストが高くなってしまう。本発明により数Hzから数
十Hzの信号を取り扱えるピークホールド回路が実現で
きたとしても、そのホールド電圧保持特性に見合った試
験時間が必要となるのは言うまでもない。ホールド電圧
保持特性というものは半導体デバイスごとのばらつきが
非常に大きいので、十分にマージンをとってスクリーニ
ングする必要がある。半導体デバイスにおけるリーク電
流は、高温で急激に増加することが多いので、ピークホ
ールド回路については温度を余分に高くして試験するこ
とで、逆に短い試験時間でホールド電圧保持特性の不良
を検出することができる。しかしながら、製造時や出荷
時の全ての電気的特性の試験を高温で行うということ
は、低温側の不良が検出できなくなるため、ほとんど有
りえないことである。
【0245】このようなときに、本第25の実施形態に
ように、リーク電流を減少させる手段としての中間電圧
発生回路200Bの中間電圧の出力を停止、並びにクラ
ンプ回路150の機能を停止できればホールド電圧保持
特性が悪くなり、その温度条件における試験時間を短く
することが可能となるからである。また、本発明に係る
リーク電流を減少させる手段は、整流素子やリセット用
のMOSトランジスタに微細な欠陥が存在しても、そこ
にかかるバイアスを小さくするものであるから、半導体
デバイスに通電することによりピークホールド回路の初
期劣化サンプルをスクリーニングすることは、あまり、
期待できないものとなってしまう。このようなときに、
本第25の実施形態にように、リーク電流を減少させる
手段としての中間電圧発生回路200Bの中間電圧の出
力を停止できるようになっていれば問題はない。
【0246】図50のピークホールド回路100Yの試
験を行う場合に、テスト信号TSTがハイレベルで供給
される。その結果、中間電圧発生回路200BのPMO
SトランジスタPT201がオフ状態となり、中間電圧
発生回路200Bの中間電圧VP-well の出力が停止さ
れる(ロウレベル出力)。これにより、整流素子120
としてのNMOSトランジスタNT121、リセット回
路140としてのNMOSトランジスタNT141およ
びクランプ回路150のオペアンプ151への中間電圧
VP-well の供給が停止される。また、試験用回路50
0のNMOSトランジスタNT501がオン状態とな
り、クランプ回路150の抵抗素子152はバイパスさ
れる形となる。したがって、パワーオン信号PWONが
アクティブのハイレベルで供給された場合、ピークホー
ルド回路100Yのオペアンプ110は通常通りに作動
するが、NMOSトランジスタのバルク電圧は中間電圧
に保持されず、また、オペアンプ110の出力に対する
基準電圧へのクランプ動作も行われることなくピークホ
ールド回路100Yの動作試験が行われる。
【0247】一方、通常のホールド動作を行う場合に
は、テスト信号TSTがローレベルで供給され、パワー
オン信号PWONがハイレベルで供給される。その結
果、中間電圧発生回路200BのPMOSトランジスタ
PT201がオン状態となり、中間電圧発生回路200
Bから中間電圧VP-well が出力される。また、試験用
回路500のNMOSトランジスタNT501はオフ状
態に保持される。これにより、整流素子120としての
NMOSトランジスタNT121、リセット回路140
としてのNMOSトランジスタNT141のバルク電圧
が中間電圧VP-well に保持され、クランプ回路150
のオペアンプ151へ中間電圧VP-well が供給され、
クランプ動作が行われる。したがって、前述の各実施形
態で説明したように、リーク電流を減少させる形でホー
ルド動作が行われる。また、オペアンプ110の出力ノ
ードにプルアップ回路400が接続されたことにより、
ダイナミックレンジの削れた部分の電圧Vdoffの値がほ
とんどゼロとなり、ある程度大きな振幅の入力信号に対
しても、プロセスのばらつきや、電源電圧変動も含め
て、精度良くホールド動作が行われる。
【0248】図51は、図50のピークホールド回路の
通常使用状態と、試験時に中間電圧の発生およびクラン
プ動作を解除した状態でのリーク電流による経時変化を
模式的に示す図である。図51に示すように、試験用回
路500を設けることにより、半導体集積回路化したと
きの試験時間の短縮および信頼性の向上を図ることがき
でる。
【0249】本第25の実施形態によれば、ピークホー
ルド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子の
リーク電流やリセット用のMOSトランジスタのリーク
電流を減少させることができ、リセット信号を入力する
場合にはリセット動作を確実にでき、オペアンプ110
の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であっ
てもホールド電圧が逆方向に変化することを防止できる
ことはもとより、半導体集積回路化したときの試験時間
の短縮および信頼性の向上を図ることができる。
【0250】なお、本第25の実施形態においては、中
間電圧発生回路として図6の回路に対応したものを用い
たが、図9の回路に対応するものを用いても本実施形態
に係る発明が適用できることはいうまでもない。
【0251】第26実施形態 図52は、本発明に係るピークホールド回路の第26の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Zは上限値用である。本第26の実施形態に係る
ピークホールド回路100Zは、整流素子120、リセ
ット回路140、クランプ回路150、中間電圧発生回
路200C、プルアップ回路400を備え、これらを具
体的な回路で構成し、かつ、オペアンプ110とプルア
ップ回路400を第1のパワーオン信号PWON1で起
動制御し、中間電圧発生回路200Cおよびクランプ回
路150を第2のパワーオン信号PWON2で起動制御
するように構成され、たとえば半導体集積回路の製造時
および出荷時における電気的な特性の試験の行う際に、
リーク電流を減少させるために設けてある中間電圧発生
回路200Cの機能およびクランプ回路150のクラン
プ機能を停止できるように構成されている。
【0252】図52の回路では、整流素子120がNM
OSトランジスタNT121で構成され、リセット回路
140がNMOSトランジスタNT141で構成され、
クランプ回路150の抵抗素子152がPMOSトラン
ジスタPT152、整流素子153がPMOSトランジ
スタPT153で構成され、中間電圧発生回路200C
は、PMOSトランジスタPT201,インバータIN
V201,オペアンプ201,抵抗素子202〜20
4,および安定化用容量素子C201により構成され、
プルアップ回路400は抵抗R401、PMOSトラン
ジスタPT401およびインバータINV401により
構成され、オペアンプ201の出力電圧VP-well がN
MOSトランジスタNT121,NT141のバルク端
子、並びにクランプ回路150のオペアンプ151の非
反転入力端子(+)に供給されるように構成されてい
る。そして、リセット信号RSTがNMOSトランジス
タNT141のゲートおよびPMOSトランジスタPT
152のゲートに供給され、第1のパワーオン信号PW
ON1がオペアンプ110およびプルアップ回路400
のインバータINV401を介してPMOSトランジス
タPT401のゲートに供給され、第2のパワーオン信
号PWON2がオペアンプ151、201の起動信号と
して供給されるとともに、中間電圧発生回路200Cの
インバータINV201を介してPMOSトランジスタ
PT201のゲートに供給される。
【0253】図53は、中間電圧発生回路200Cのオ
ペアンプ201の具体的な構成例を示す回路図である。
なお、クランプ回路150のオペアンプ151も同様に
構成できることから、ここでは、オペアンプ201を例
にその構成について説明する。
【0254】オペアンプ201はPMOSトランジスタ
PT601〜PT612、NMOSトランジスタNT6
01〜NT607、抵抗R601、位相補償用容量素子
C601、および第2のパワーオン信号PWON2の入
力段を構成する直列に接続されたインバータINV60
1,INV602により構成されている。
【0255】PMOSトランジスタPT601〜PT6
05,PT611のソースが電源電圧VDDの供給ライン
に接続され、NMOSトランジスタNT602〜60
5,NT607、並びにPMOSトランジスタPT60
9のドレインが電源電圧VSSの供給ラインに接続されて
いる。また、第2のパワーオン信号PWON2の入力段
を構成するインバータINV601の出力がPMOSト
ランジスタPT610のゲートおよびNMOSトランジ
スタNT602のゲートに接続されている。そして、イ
ンバータINV602の出力がPMOSトランジスタP
T601,PT605,PT612のゲートおよびNM
OSトランジスタNT601,NT606のゲートに接
続されている。
【0256】PMOSトランジスタPT601のドレイ
ンがPMOSトランジスタPT602,PT603,P
T604のゲート、PMOSトランジスタPT606の
ソース並びにその基板に接続されている。PMOSトラ
ンジスタPT602のドレインがPMOSトランジスタ
PT606のソースに接続され、PMOSトランジスタ
PT606のドレインが自身のゲート並びにNMOSト
ランジスタNT601,NT603のドレインに接続さ
れている。NMOSトランジスタNT601のソースが
NMOSトランジスタNT602のドレインおよびNM
OSトランジスタNT603のゲートに接続されてい
る。これらのPMOSトランジスタPT601,PT6
02,PT606およびNMOSトランジスタNT60
1〜NT603によりバイアス回路BIC601が構成
されている。
【0257】PMOSトランジスタ603のドレインが
PMOSトランジスタPT607,PT608のソース
に接続され、PMOSトランジスタPT607のゲート
により反転入力端子(−)が構成され、PMOSトラン
ジスタPT608のゲートにより非反転入力端子(+)
が構成されている。PMOSトランジスタPT607の
ドレインがNMOSトランジスタNT604のドレイ
ン、並びにNMOSトランジスタNT604,NT60
5のゲートに接続されている。そして、PMOSトラン
ジスタPT608およびNMOSトランジスタNT60
5のドレイン同士が接続され、これらの接続点が、PM
OSトランジスタPT609のゲートに接続され、かつ
直列に接続された位相補償用の抵抗R601、容量素子
C601を介して出力ノードND601に接続されてい
るとともに、転送ゲートとしてのNMOSトランジスタ
NT606を介してNMOSトランジスタNT607の
ゲートに接続されている。以上のように接続されたPM
OSトランジスタPT603,PT607,PT608
およびNMOSトランジスタNT604,NT605に
より差動増幅回路DFA601が構成されている。
【0258】また、PMOSトランジスタPT604の
ドレインがPMOSトランジスタPT609のソースお
よびそのバルクに接続されている。PMOSトランジス
タPT604,PT609によりいわゆるソースフォロ
ワSSF601が構成されている。また、PMOSトラ
ンジスタPT604のドレインとPMOSトランジスタ
PT609のソースとの接続点が転送ゲートとしてのP
MOSトランジスタPT610を介してPMOSトラン
ジスタPT605のドレイン、PMOSトランジスタP
T611のゲート、およびPMOSトランジスタPT6
12のソースに接続されている。また、PMOSトラン
ジスタPT612のドレインがNMOSトランジスタN
T607のゲートに接続されている。そして,PMOS
トランジスタPT611のドレインとNMOSトランジ
スタNT607のドレイン同士が接続されて出力ノード
ND601が構成されている。以上のように接続された
PMOSトランジスタPT611およびNMOSトラン
ジスタNT607によりいわゆるプッシュプ出力段PP
L601が構成されている。
【0259】このような構成を有するオペアンプ201
においては、第2のパワーオン信号PWON2がアクテ
ィブのハイレベルで供給されると、インバータINV6
01の出力がローレベル、インバータINV602の出
力がハイレベルになることから、PMOSトランジスタ
PT603が導通状態になって、差動増幅回路DFA6
01が作動状態になる。
【0260】この状態で、オペアンプ201の非反転入
力端子(+)としてのPMOSトランジスタPT608
のゲートにたとえば電圧VRSTが供給され、反転入力
端子(−)としてのPMOSトランジスタPT607に
その出力が帰還される。これにより、オペアンプ201
はボルテージフォロワとして機能し、整流素子120と
してのNMOSトランジスタNT121、リセット回路
140としてのNMOSトランジスタNT141のバル
ク電圧が中間電圧VP-well に保持され、クランプ回路
150のオペアンプ151へ中間電圧VP-well が供給
され、クランプ動作が行われる。
【0261】図52のピークホールド回路100Zの試
験を行う場合に、第1のパワーオン信号PWON1がア
クティブのハイレベルでオペアンプ110およびプルア
ップ回路400に供給され、第2のパワーオン信号PW
ON2が非アクティブのローレベルで中間電圧発生回路
200Cおよびクランプ回路150に供給される。これ
により、中間電圧発生回路200CのPMOSトランジ
スタPT201がオフ状態となり、また、オペアンプ2
01のNT606,PT610がオフ状態、PT60
5,PT612がオン状態となり、その結果PT611
がオフ状態、NT607がオン状態となってオペアンプ
201の出力はローレベルとなって、中間電圧発生回路
200Cの中間電圧VP-well の出力が停止される。こ
れにより、整流素子120としてのNMOSトランジス
タNT121、リセット回路140としてのNMOSト
ランジスタNT141およびクランプ回路150のオペ
アンプ151への中間電圧VP-well の供給が停止され
る。また、同様にオペアンプ151の出力もローレベル
となり、クランプ動作を停止する。したがって、第1の
パワーオン信号PWON1がアクティブのハイレベルで
供給された場合、ピークホールド回路100Zのオペア
ンプ110は通常通りに作動するが、NMOSトランジ
スタのバルク電圧は中間電圧に保持されず、また、オペ
アンプ110の出力に対する基準電圧へのクランプ動作
も行われることなくピークホールド回路100Zの動作
試験が行われる。
【0262】通常のホールド動作を行う場合には、第1
のパワーオン信号PWON1のみならず第2のパワーオ
ン信号PWON2がハイレベルで供給される。その結
果、中間電圧発生回路200CのPMOSトランジスタ
PT201がオン状態となり、中間電圧発生回路200
Cから中間電圧VP-well が出力される。これにより、
整流素子120としてのNMOSトランジスタNT12
1、リセット回路140としてのNMOSトランジスタ
NT141のバルク電圧が中間電圧VP-well に保持さ
れ、クランプ回路150のオペアンプ151へ中間電圧
VP-well が供給され、クランプ動作が行われる。した
がって、前述の各実施形態で説明したように、リーク電
流を減少させる形でホールド動作が行われる。また、こ
のとき、オペアンプ110の出力ノードにプルアップ回
路400が接続されたことにより、ダイナミックレンジ
の削れた部分の電圧Vdoffの値がほとんどゼロとなり、
ある程度大きな振幅の入力信号に対しても、プロセスの
ばらつきや、電源電圧変動も含めて、精度良くホールド
動作が行われる。
【0263】本第26の実施形態によれば、ピークホー
ルド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子の
リーク電流やリセット用のMOSトランジスタのリーク
電流を減少させることができ、リセット信号を入力する
場合にはリセット動作を確実にでき、オペアンプ110
の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であっ
てもホールド電圧が逆方向に変化することを防止できる
ことはもとより、2つのパワーオン信号PWON1,P
WON2でピークホールド回路の主回路と、リーク電流
を減少させるための回路を別々に制御でき、半導体集積
回路化したときの試験時間の短縮および信頼性の向上を
図ることができる。
【0264】なお、本第26の実施形態においては、中
間電圧発生回路として図6の回路に対応したものを用い
たが、図9の回路に対応するものを用いても本実施形態
に係る発明が適用できることはいうまでもない。
【0265】第27実施形態 図54は、本発明に係るピークホールド回路の第27の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Y2は下限値用である。本第27の実施形態に係
るピークホールド回路100Y2は、整流素子120、
リセット回路140、クランプ回路150、中間電圧発
生回路200D、プルダウン回路400aを備え、これ
らを具体的な回路で構成し、かつ、半導体集積回路の製
造時および出荷時における電気的な特性の試験の行う際
に、リーク電流を減少させるために設けてある中間電圧
発生回路200Dの機能およびクランプ回路150のク
ランプ機能を停止させるように構成されている。
【0266】図54の回路では、整流素子120がPM
OSトランジスタPT121で構成され、リセット回路
140がPMOSトランジスタPT141で構成され、
クランプ回路150の抵抗素子152がNMOSトラン
ジスタNT152、整流素子153がNMOSトランジ
スタNT153で構成され、中間電圧発生回路200D
は、NMOSトランジスタNT201,オペアンプ20
1,抵抗素子202〜204,および安定化用容量素子
C201により構成され、プルダウン回路400aは抵
抗R402およびNMOSトランジスタNT401によ
り構成され、オペアンプ201の出力電圧VN-well が
PMOSトランジスタPT121,PT141のバルク
端子、並びにクランプ回路150のオペアンプ151の
非反転入力端子(+)に供給されるように構成されてい
る。そして、リセットの反転信号RSTZがPMOSト
ランジスタPT141のゲートおよびNMOSトランジ
スタNT152のゲートに供給され、パワーオン信号P
WONが各オペアンプ110、151、201の起動信
号として供給されるとともに、中間電圧発生回路200
DのNMOSトランジスタNT201のゲート、並びに
プルダウン用NMOSトランジスタNT401のゲート
に供給される。
【0267】そしてさらに、試験用回路500aがAN
D回路502およびPMOSトランジスタPT501に
より構成されている。AND回路502の出力がNMO
SトランジスタNT201のゲートに接続され、AND
回路502の一方の入力端子がパワーオン信号PWON
の供給ラインに接続され、他方の入力端子がテスト信号
TSTの反転信号に接続されている。また、PMOSト
ランジスタPT501はクランプ回路150の抵抗素子
としてのNMOSトランジスタNT152に対して並列
に接続され、ゲートがテスト信号TSTの反転信号の供
給ラインに接続されている。なお、テスト信号の反転信
号TSTZは、半導体集積回路の製造時および出荷時に
おける電気的な特性の試験を行う際に、アクティブのロ
ーレベルで供給される。
【0268】なお、半導体集積回路の製造時および出荷
時における電気的な特性の試験の行う際に、リーク電流
を減少させるために設けてある中間電圧発生回路200
Dの機能を停止させる試験用回路500aを設けた理由
については、前述した第25の実施形態で説明したの
で、ここではその説明は省略する。
【0269】図54のピークホールド回路100Y2の
試験を行う場合に、テスト信号の反転信号TSTZがロ
ーレベルで供給される。このときAND回路502の出
力はローレベルであるから、中間電圧発生回路200D
のNMOSトランジスタNT201がオフ状態となり、
オペアンプ201の非反転入力はハイレベルとなる。こ
のため中間電圧発生回路200Dの中間電圧VN-well
の出力が停止される。これにより、整流素子120とし
てのPMOSトランジスタPT121、リセット回路1
40としてのPMOSトランジスタPT141およびク
ランプ回路150のオペアンプ151への中間電圧VN
-well の供給が停止される。また、試験用回路500a
のPMOSトランジスタPT501がオン状態となり、
クランプ回路150の抵抗素子152はバイパスされる
形となる。したがって、パワーオン信号PWONがアク
ティブのハイレベルで供給された場合、ピークホールド
回路100Yのオペアンプ110は通常通りに作動する
が、PMOSトランジスタのバルク電圧は中間電圧に保
持されず、また、オペアンプ110の出力に対する基準
電圧へのクランプ動作も行われることなくピークホール
ド回路100Y2の動作試験が行われる。
【0270】一方、通常のホールド動作を行う場合に
は、テスト信号の反転信号TSTZがハイレベルで供給
され、パワーオン信号PWONがハイレベルで供給され
る。その結果、中間電圧発生回路200DのNMOSト
ランジスタNT201がオン状態となり、中間電圧発生
回路200Dから中間電圧VN-well が出力される。ま
た、試験用回路500aのPMOSトランジスタPT5
01はオフ状態に保持される。これにより、整流素子1
20としてのPMOSトランジスタPT121、リセッ
ト回路140としてのPMOSトランジスタPT141
のバルク電圧が中間電圧VN-well に保持され、クラン
プ回路150のオペアンプ151へ中間電圧VN-well
が供給され、クランプ動作が行われる。したがって、前
述の各実施形態で説明したように、リーク電流を減少さ
せる形でホールド動作が行われる。また、オペアンプ1
10の出力ノードにプルダウン回路400aが接続され
たことにより、ダイナミックレンジの削れた部分の電圧
Vdoffの値がほとんどゼロとなり、ある程度大きな振幅
の入力信号に対しても、プロセスのばらつきや、電源電
圧変動も含めて、精度良くホールド動作が行われる。
【0271】図55は、図54のピークホールド回路の
通常使用状態と、試験時に中間電圧の発生およびクラン
プ動作を解除した状態でのリーク電流による経時変化を
模式的に示す図である。図55に示すように、試験用回
路500aを設けることにより、半導体集積回路化した
ときの試験時間の短縮および信頼性の向上を図ることが
きでる。
【0272】本第27の実施形態によれば、ピークホー
ルド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子の
リーク電流やリセット用のMOSトランジスタのリーク
電流を減少させることができ、リセット信号を入力する
場合にはリセット動作を確実にでき、オペアンプ110
の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であっ
てもホールド電圧が逆方向に変化することを防止できる
ことはもとより、半導体集積回路化したときの試験時間
の短縮および信頼性の向上を図ることがきでる。
【0273】なお、本第27の実施形態においては、中
間電圧発生回路として図6の回路に対応したものを用い
たが、図9の回路に対応するものを用いても本実施形態
に係る発明が適用できることはいうまでもない。
【0274】第28実施形態 図56は、本発明に係るピークホールド回路の第28の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100Z2は下限値用である。本第28の実施形態に係
るピークホールド回路100Z2は、整流素子120、
リセット回路140、クランプ回路150、中間電圧発
生回路200E、プルダウン回路400aを備え、これ
らを具体的な回路で構成し、かつ、オペアンプ110と
プルダウン回路400aを第1のパワーオン信号PWO
N1で起動制御し、中間電圧発生回路200Eおよびク
ランプ回路150を第2のパワーオン信号PWON2で
起動制御するように構成され、たとえば半導体集積回路
の製造時および出荷時における電気的な特性の試験の行
う際に、リーク電流を減少させるために設けてある中間
電圧発生回路200Eの機能およびクランプ回路150
のクランプ機能を停止できるように構成されている。
【0275】図56の回路では、整流素子120がPM
OSトランジスタPT121で構成され、リセット回路
140がPMOSトランジスタPT141で構成され、
クランプ回路150の抵抗素子152がNMOSトラン
ジスタNT152、整流素子153がNMOSトランジ
スタNT153で構成され、中間電圧発生回路200E
は、NMOSトランジスタNT201,オペアンプ20
1,抵抗素子202〜204,および安定化用容量素子
C201により構成され、プルダウン回路400aは抵
抗R402、およびNMOSトランジスタNT401に
より構成され、オペアンプ201の出力電圧VN-well
がPMOSトランジスタPT121,PT141のバル
ク端子、並びにクランプ回路150のオペアンプ151
の非反転入力端子(+)に供給されるように構成されて
いる。そして、リセット信号の反転信号RSTZがPM
OSトランジスタPT141のゲートおよびNMOSト
ランジスタNT152のゲートに供給され、第1のパワ
ーオン信号PWON1がオペアンプ110およびプルダ
ウン回路400aのNMOSトランジスタNT401の
ゲートに供給され、第2のパワーオン信号PWON2が
オペアンプ151、201の起動信号として供給される
とともに、中間電圧発生回路200EのNMOSトラン
ジスタNT201のゲートに供給される。
【0276】図57は、中間電圧発生回路200Eのオ
ペアンプ201の具体的な構成例を示す回路図である。
なお、クランプ回路150のオペアンプ151も同様に
構成できることから、ここでは、オペアンプ201の構
成について説明する。
【0277】オペアンプ201はPMOSトランジスタ
PT701〜PT710、NMOSトランジスタNT7
01〜NT709、抵抗R701、位相補償用容量素子
C701、および第2のパワーオン信号PWON2の入
力段を構成する直列に接続されたインバータINV70
1,INV702により構成されている。
【0278】PMOSトランジスタPT701〜PT7
04,PT710のソースが電源電圧VDDの供給ライン
に接続され、NMOSトランジスタNT702〜70
5,NT708、並びにPMOSトランジスタPT70
8のドレインが電源電圧VSSの供給ラインに接続されて
いる。また、第2のパワーオン信号PWON2の入力段
を構成するインバータINV701の出力がPMOSト
ランジスタPT709のゲートおよびNMOSトランジ
スタNT702,NT707,NT708のゲートに接
続されている。そして、インバータINV702の出力
がPMOSトランジスタPT701,のゲートおよびN
MOSトランジスタNT701,NT706のゲートに
接続されている。
【0279】PMOSトランジスタPT701のドレイ
ンがPMOSトランジスタPT702,PT703,P
T704のゲート、PMOSトランジスタPT705の
ソース並びにその基板に接続されている。PMOSトラ
ンジスタPT702のドレインがPMOSトランジスタ
PT705のソースに接続され、PMOSトランジスタ
PT705のドレインが自身のゲート並びにNMOSト
ランジスタNT701,NT703のドレインに接続さ
れている。NMOSトランジスタNT701のソースが
NMOSトランジスタNT702のドレインおよびNM
OSトランジスタNT703のゲートに接続されてい
る。これらのPMOSトランジスタPT701,PT7
02,PT705およびNMOSトランジスタNT70
1〜NT703によりバイアス回路BIC701が構成
されている。
【0280】PMOSトランジスタ703のドレインが
PMOSトランジスタPT706,PT707のソース
に接続され、PMOSトランジスタPT706のゲート
により反転入力端子(−)が構成され、PMOSトラン
ジスタPT707のゲートにより非反転入力端子(+)
が構成されている。PMOSトランジスタPT706の
ドレインがNMOSトランジスタNT704のドレイ
ン、並びにNMOSトランジスタNT704,NT70
5のゲートに接続されている。そして、PMOSトラン
ジスタPT707およびNMOSトランジスタNT70
5のドレイン同士が接続され、これらの接続点が、PM
OSトランジスタPT708のゲートに接続され、かつ
直列に接続された位相補償用の抵抗R701、容量素子
C701を介して出力ノードND701に接続されてい
るとともに、転送ゲートとしてのNMOSトランジスタ
NT706を介してNMOSトランジスタNT707の
ソース、NMOSトランジスタNT708のドレインお
よびNMOSトランジスタNT709のゲートに接続さ
れている。以上のように接続されたPMOSトランジス
タPT703,PT706,PT707およびNMOS
トランジスタNT704,NT705により差動増幅回
路DFA701が構成されている。
【0281】また、PMOSトランジスタPT704の
ドレインがPMOSトランジスタPT708のソースお
よびその基板に接続されている。PMOSトランジスタ
PT704,PT708によりいわゆるソースフォロワ
SSF701が構成されている。また、PMOSトラン
ジスタPT704のドレインとPMOSトランジスタP
T708のソースとの接続点が転送ゲートとしてのPM
OSトランジスタPT709を介してNMOSトランジ
スタNT707のドレイン、およびPMOSトランジス
タPT710のゲートに接続されている。そして,PM
OSトランジスタPT710のドレインとNMOSトラ
ンジスタNT709のドレイン同士が接続されて出力ノ
ードND701が構成されている。以上のように接続さ
れたPMOSトランジスタPT710およびNMOSト
ランジスタNT707〜NT709によりいわゆるプッ
シュプ出力段PPL701が構成されている。
【0282】このような構成を有するオペアンプ201
においては、第2のパワーオン信号PWON2がアクテ
ィブのハイレベルで供給されると、インバータINV7
01の出力がローレベル、インバータINV702の出
力がハイレベルになることから、PMOSトランジスタ
PT703が導通状態になって、差動増幅回路DFA7
01が作動状態になる。
【0283】この状態で、オペアンプ201の非反転入
力端子(+)としてのPMOSトランジスタPT707
のゲートにたとえば電圧VRSTが供給され、反転入力
端子(−)としてのPMOSトランジスタPT706に
その出力が帰還される。これにより、オペアンプ210
はボルテージフォロワとして機能し、整流素子120と
してのPMOSトランジスタPT121、リセット回路
140としてのPMOSトランジスタPT141のバル
ク電圧が中間電圧VN-well に保持され、クランプ回路
150のオペアンプ151へ中間電圧VN-well の供給
され、クランプ動作が行われる。
【0284】図56のピークホールド回路100Z2の
試験を行う場合に、第1のパワーオン信号PWON1が
アクティブのハイレベルでオペアンプ110およびプル
ダウン回路400aに供給され、第2のパワーオン信号
PWON2が非アクティブのローレベルで中間電圧発生
回路200Eおよびクランプ回路150に供給される。
これにより、中間電圧発生回路200EのNMOSトラ
ンジスタNT201がオフ状態となり、また、オペアン
プ201のNT706とPT709がオフ状態、NT7
07とNT708がオン状態となり、その結果、NT7
09がオフ状態、PT710がオン状態となってオペア
ンプ201の出力にはハイレベルが出力される。そのた
め中間電圧発生回路200Eの中間電圧VN-well の出
力が停止される。これにより、整流素子120としての
PMOSトランジスタPT121、リセット回路140
としてのPMOSトランジスタPT141およびクラン
プ回路150のオペアンプ151への中間電圧VN-wel
l の供給が停止される。また、同様にオペアンプ151
の出力にもハイレベルが出力されクランプ動作が停止す
る。したがって、第1のパワーオン信号PWON1がア
クティブのハイレベルで供給された場合、ピークホール
ド回路100Z2のオペアンプ110は通常通りに作動
するが、PMOSトランジスタのバルク電圧は中間電圧
に保持されず、また、オペアンプ110の出力に対する
基準電圧へのクランプ動作も行われることなくピークホ
ールド回路100Z2の動作試験が行われる。
【0285】通常のホールド動作を行う場合には、第1
のパワーオン信号PWON1のみならず第2のパワーオ
ン信号PWON2がハイレベルで供給される。その結
果、中間電圧発生回路200EのNMOSトランジスタ
NT201がオン状態となり、中間電圧発生回路200
Eから中間電圧VN-well が出力される。これにより、
整流素子120としてのPMOSトランジスタPT12
1、リセット回路140としてのPMOSトランジスタ
PT141のバルク電圧が中間電圧VN-well に保持さ
れ、クランプ回路150のオペアンプ151へ中間電圧
VN-well が供給され、クランプ動作が行われる。した
がって、前述の各実施形態で説明したように、リーク電
流を減少させる形でホールド動作が行われる。また、オ
ペアンプ110の出力ノードにプルダウン抵抗R402
が接続されたことにより、ダイナミックレンジの削れた
部分の電圧Vdoffの値がほとんどゼロとなり、ある程度
大きな振幅の入力信号に対しても、プロセスのばらつき
や、電源電圧変動も含めて、精度良くホールド動作が行
われる。
【0286】本第28の実施形態によれば、ピークホー
ルド回路のホールド電圧保持特性を阻害する整流素子の
リーク電流やリセット用のMOSトランジスタのリーク
電流を減少させることができ、リセット信号を入力する
場合にはリセット動作を確実にでき、オペアンプ110
の出力が中間電位に戻るのに時間がかかった場合であっ
てもホールド電圧が逆方向に変化することを防止できる
ことはもとより、2つのパワーオン信号PWON1,P
WON2でピークホールド回路の主回路と、リーク電流
を減少させるための回路を別々に制御でき、半導体集積
回路化したときの試験時間の短縮および信頼性の向上を
図ることがきでる。
【0287】なお、本第28の実施形態においては、中
間電圧発生回路として図6の回路に対応したものを用い
たが、図9の回路に対応するものを用いても本実施形態
に係る発明が適用できることはいうまでもない。
【0288】第29実施形態 図58は、本発明に係るピークホールド回路の第29の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100A2は上限値用である。本第29の実施形態が前
述した第1の実施形態と異なる点は、整流素子をnpn
型バイポーラトランジスタQN801で構成し、かつ、
整流素子であるバイポ−ラトランジスタの動作電流を制
御するため、絶縁膜にはさまれた高抵抗ポリシリコンな
どの抵抗素子R801を、整流素子としてのバイポーラ
トランジスタQN801のエミッタと容量素子C130
の一方の電極(ホールドノードND101)との間に設
けたことにある。また、本実施形態では、リセット回路
140は、NMOSトランジスタNT141により構成
されている。
【0289】高抵抗ポリシリコンなどの抵抗素子R80
1を、整流素子としてのバイポーラトランジスタQN8
01のエミッタと容量素子C130の一方の電極(ホー
ルドノードND101)との間に挿入することで、入力
信号と出力信号のスルーレートのバランスを取り必要な
精度を得ることが可能となる。
【0290】本第29の実施形態によれば、前述した第
1の実施形態の効果に加えて、第11の実施形態のよう
に整流素子にダイオードを用いた場合で半導体集積回路
化したときに寄生バイポ−ラ動作をしても第29の実施
形態の形になるようにしておけばホールド電圧の精度が
得られるようになるという利点がある。
【0291】第30実施形態 図59は、本発明に係るピークホールド回路の第29の
実施形態を示す回路図である。このピークホールド回路
100B2は下限値用である。本第30の実施形態が前
述した第1の実施形態と異なる点は、整流素子をpnp
型バイポーラトランジスタPN801で構成し、かつ、
整流素子を形成するデバイスに寄生するバイポ−ラトラ
ンジスタの動作電流を制御するため、絶縁膜にはさまれ
た高抵抗ポリシリコンなどの抵抗素子R802を、整流
素子としてのバイポーラトランジスタPN801のエミ
ッタと容量素子C130の一方の電極(ホールドノード
ND101)との間に設けたことにある。また、本実施
形態では、リセット回路140は、PMOSトランジス
タPT141により構成されている。
【0292】高抵抗ポリシリコンなどの抵抗素子R80
2を、整流素子としてのバイポーラトランジスタPN8
01のエミッタと容量素子C130の一方の電極(ホー
ルドノードND101)との間に挿入することで、入力
信号と出力信号のスルーレートのバランスを取り必要な
精度を得ることが可能となる。
【0293】本第30の実施形態によれば、前述した第
1の実施形態の効果に加えて、第13の実施形態のよう
に整流素子にダイオードを用いてかつ半導体集積回路化
した場合にダイオードがバイポ−ラ動作をしても第30
の実施形態の形になるようにしておけばホールド電圧の
精度が得られるようになるという利点がある。
【0294】なお、前述した第1〜第30の実施形態で
は、単純なCMOSプロセス構造のままでも低周波数で
使用できるピークホールド回路を回路的な面での工夫に
より実現することを目的としているが、この回路的な工
夫とプロセス的な工夫やデバイス構造の工夫を組み合わ
せることにより、さらにホールド電圧保持特性の良いピ
ークホールド回路を実現することを否定するものではな
い。また、完全な半導体集積回路ではなく、一部にディ
スクリートの部品を含んでいる場合も否定するものでは
ない。第1〜第30の実施形態ではホールド用容量素子
をGNDに対して接地したが、VDDやアナログGNDで
も良い。また、上限値用が下限値用のいずれか一方しか
説明しない場合もあったが、逆の極性のピークホールド
回路についても同様であることは明らかであろう。
【0295】第31実施形態 図60および図61は、本発明に係るピークホールド回
路をサーボ制御用半導体集積回路の一部として適用した
ときの一例を示すブロック構成図である。
【0296】図60は、磁気ディスクや磁気テープの再
生装置における、記録媒体901に記録された信号を、
ヘッド等のセンサ902等で読み取るため、モータ90
3等の負荷による磁気ディスクの回転速度や磁気テープ
の走行速度をサーボ制御する電圧増幅段および電圧制御
部からなる半導体集積回路910の部分を示している。
図61は、上記制御に用いられる増幅回路を含んだ半導
体集積回路(1チップマイコン)910の一例を示すブ
ロック構成図である。
【0297】本発明に係るピークホールド回路は、図6
1の半導体集積回路910の中において、ピーク電圧検
出回路911として増幅段出力での信号振幅を検出する
ために用いられている。センサ902から入力したアナ
ログ入力信号の振幅が大きくばらつくと、増幅段出力で
の信号振幅もばらつくため、コンパレータでの判定が正
しく行えない。ピークホールド回路により検出した電圧
に基づいて回路的にフィードバックをかけたり、あるい
は、ADコンバータ916で一旦数値化してから、CP
U919でソフト的にフィードバックをかけたりするこ
とで、増幅段912のゲインやコンパレータの基準電圧
を、ゲイン制御回路913やコンパレータ基準電圧制御
回路915に指示して最適なものに設定し、デジタル信
号化が正しく行えるようになる。
【0298】ADコンバータ916で数値化しソフト的
にフィードバックをかける場合は、ADコンバータ91
6で読み取る期間だけピーク電圧を保持すれば良いとい
う利点があるが、入力信号に同期してADコンバータを
制御しなければならないことから、AV用のマイコンの
ように汎用アナログ入力をもつADコンバータに、さら
に、このような処理を行わせるのは、制御プログラムが
複雑になり大変である。一方、回路的にフィードバック
をかける場合は、ソフトの面ではあまり複雑にはならな
いが、少なくともピークが入力してから次のピークが入
力するまでの期間ピーク電圧を保持する必要があり、よ
り保持特性の良いピークホールド回路が必要である。本
発明に係るピークホールド回路を適用すると、このよう
な厳しい仕様にも対応することができる。
【0299】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オペアンプの出力電圧を中間電圧に保持する手段を設け
たので、ホールド電圧保持特性を阻害する整流素子のリ
ーク電流を減少させることができる。また、ピークホー
ルド回路の整流素子のアンプ側のノードやホールドノー
ドに接続したMOSトランジスタのバルク端子に中間電
位を与えることができ、ホールド電圧保持特性を阻害す
る整流素子のリーク電流やリセット用のMOSトランジ
スタのリーク電流を減少させることができる。また、抵
抗素子のMOSトランジスタのゲート入力信号に、例え
ば、リセット信号を入力する場合にはリセット動作を確
実にし、また、クランプ回路出力をレベルシフトした信
号を入力する場合にはクランプ可能な電圧範囲を拡大す
ることができる。さらに入力振幅に対応してホールド出
力可能なピークホールド回路の入力電圧範囲を広げるこ
とができる。また、システムを小型化でき、また、半導
体集積回路化したときの試験時間の短縮および信頼性の
向上がはかれる。また、整流素子のダイオードがバイポ
−ラ動作をしてもホールド電圧の精度が得られるように
なる。
【0300】したがって、ホールド電圧保持用の容量素
子を外付けとしないで、数Hzから数十Hzの低い入力
信号に対応できるピークホールド回路を簡単なCMOS
プロセスで半導体集積回路中に作製でき、システムの小
型化、部品点数の削減ができる。このため、装置のコス
ト削減が図れる。また、半導体集積回路中に取り込んだ
ことにより、テスト時間の短縮機能やパワーダウン機能
の追加など高機能化が図れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピークホールド回路の第1の実施
形態を示す回路図である。
【図2】本発明に係るクランプ回路の基本的な構成例を
示す回路図である。
【図3】図2のクランプ回路における抵抗素子の具体的
な回路構成を示す図である。
【図4】上限値側ピークホールド回路の場合の図2のク
ランプ回路における整流素子の具体的な回路構成を示す
図である。
【図5】下限値側ピークホールド回路の場合の図2のク
ランプ回路における整流素子の具体的な回路構成を示す
図である。
【図6】クランプ基準電圧Vcramp =VRSTの場合の
その電圧源(中間電圧発生回路)の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図7】クランプ基準電圧Vcramp =VRSTの場合で
あって、図1の回路が上限値側ピークホールド回路の場
合の動作波形例を示す図である。
【図8】クランプ基準電圧Vcramp をVRSTに設定可
能な場合のリーク電流を抵抗で表した経時変化モデルを
示す図であって、(a)は整流素子にダイオードを用い
た場合の経時変化モデルを示す図、(b)は整流素子に
MOSトランジスタを用いた場合の経時変化モデルを示
す図である。
【図9】クランプ基準電圧Vcramp を、VRST、HO
LD、および(a・VRST+b・HOLD)/(a+
b)に設定可能な電圧源(中間電圧発生回路)の構成例
を示す回路図である。
【図10】クランプ基準電圧Vcramp をVRST、HO
LD、および(a・VRST+b・HOLD)/(a+
b)に設定可能な場合であって、図1の回路が上限値側
ピークホールド回路の場合の動作波形例を示す図であ
る。
【図11】クランプ基準電圧Vcramp をVRST、HO
LD、および(a・VRST+b・HOLD)/(a+
b)に設定可能な場合のリーク電流を抵抗で表した経時
変化モデルを示す図であって、(a)は整流素子にダイ
オードを用いた場合の経時変化モデルを示す図、(b)
は整流素子にMOSトランジスタを用いた場合の経時変
化モデルを示す図である。
【図12】本発明に係るピークホールド回路の第2の実
施形態を示す回路図である。
【図13】図12におけるピークホールド回路が下限値
用の場合のオペアンプおよびコンパレータの具体的な構
成例を示す回路図である。
【図14】本発明に係るピークホールド回路の第3の実
施形態を示す回路図である。
【図15】図14の出力飽和素子の具体的な構成例を示
す回路図で、(a)はピークホールド回路が上限値用の
場合の回路図、はピークホールド回路が下限値用の場合
の回路図を示している。
【図16】本発明に係るピークホールド回路の第4の実
施形態を示す回路図である。
【図17】図16の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図18】本発明に係るピークホールド回路の第5の実
施形態を示す回路図である。
【図19】本発明に係るピークホールド回路の第6の実
施形態を示す回路図である。
【図20】本発明に係るピークホールド回路の第7の実
施形態を示す回路図である。
【図21】本発明に係るピークホールド回路の第8の実
施形態を示す回路図である。
【図22】図21のクランプアシスト電圧発生回路の構
成例を示す回路図である。
【図23】本発明に係るピークホールド回路の第9の実
施形態を示す回路図である。
【図24】本発明に係るピークホールド回路の第10の
実施形態を示す回路図である。
【図25】図24のクランプアシスト電圧発生回路の構
成例を示す回路図である。
【図26】本発明に係るピークホールド回路の第11の
実施形態を示す回路図である。
【図27】図26の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図28】本発明に係るピークホールド回路の第12の
実施形態を示す回路図である。
【図29】図28の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図30】本発明に係るピークホールド回路の第13の
実施形態を示す回路図である。
【図31】本発明に係るピークホールド回路の第14の
実施形態を示す回路図である。
【図32】本発明に係るピークホールド回路の第15の
実施形態を示す回路図である。
【図33】図32の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図34】本発明に係るピークホールド回路の第16の
実施形態を示す回路図である。
【図35】本発明に係るピークホールド回路の第17の
実施形態を示す回路図である。
【図36】中間電圧がVRSTの場合の下限値用ピーク
ホールド回路に適用される中間電圧発生回路の具体的な
構成例を示す回路図である。
【図37】中間電圧が、VRST、HOLD、および
(a・VRST+b・HOLD)/(a+b)の場合の
下限値用ピークホールド回路に適用される中間電圧発生
回路の構成例を示す回路図である。
【図38】図35の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図39】本発明に係るピークホールド回路の第18の
実施形態を示す回路図である。
【図40】図39の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図41】本発明に係るピークホールド回路の第19の
実施形態を示す回路図である。
【図42】本発明に係るピークホールド回路の第20の
実施形態を示す回路図である。
【図43】本発明に係るピークホールド回路の第21の
実施形態を示す回路図である。
【図44】図43の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図45】本発明に係るピークホールド回路の第22の
実施形態を示す回路図である。
【図46】本発明に係るピークホールド回路の第23の
実施形態を示す回路図である。
【図47】図46の回路の入出力特性を示す図である。
【図48】本発明に係るピークホールド回路の第24の
実施形態を示す回路図である。
【図49】図48の回路の入出力特性を示す図である。
【図50】本発明に係るピークホールド回路の第25の
実施形態を示す回路図である。
【図51】図50の回路の動作波形例を示す図である。
【図52】本発明に係るピークホールド回路の第26の
実施形態を示す回路図である。
【図53】図51の上限値用ピークホールド回路を構成
する中間電圧発生回路およびクランプ回路に適用される
オペアンプの具体的な構成例を示す回路図である。
【図54】本発明に係るピークホールド回路の第27の
実施形態を示す回路図である。
【図55】図55の回路の動作波形例を示す図である。
【図56】本発明に係るピークホールド回路の第28の
実施形態を示す回路図である。
【図57】図56の下限値用ピークホールド回路を構成
する中間電圧発生回路およびクランプ回路に適用される
オペアンプの具体的な構成例を示す回路図である。
【図58】本発明に係るピークホールド回路の第29の
実施形態を示す回路図である。
【図59】本発明に係るピークホールド回路の第30の
実施形態を示す回路図である。
【図60】本発明に係るピークホールド回路をサーボ制
御用半導体集積回路の一部として適用したときの一例を
示すブロック構成図である。
【図61】本発明に係るピークホールド回路をサーボ制
御用半導体集積回路の一部として適用したときの一例を
示すブロック構成図である。
【図62】従来の上限値用ピークホールド回路の構成例
を示す回路図である。
【図63】従来の下限値用ピークホールド回路の構成例
を示す回路図である。
【図64】従来の上限値用ピークホールド回路の動作波
形例を示す図である。
【図65】ピークホールド回路の入出力特性を示す図で
ある。
【図66】従来の上限値用ピークホールド回路のリーク
電流があった場合の動作波形例を示す図である。
【図67】整流素子にPMOSトランジスタを用いた従
来の上限値用ピークホールド回路のリーク電流について
説明するための図である。
【図68】整流素子にPMOSトランジスタを用いた従
来の下限値用ピークホールド回路のリーク電流について
説明するための図である。
【図69】図67の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図70】図68の回路のリーク電流を抵抗で表した経
時変化モデルを示す図である。
【図71】上限値用ピークホールド回路の詳細な動作波
形を示す図である。
【図72】ピークホールド回路におけるフィードバック
ループの概略を示す図である。
【図73】整流素子にPMOSトランジスタを用いた従
来の上限値用ピークホールド回路を半導体集積化した場
合のリーク電流について説明するための図である。
【図74】整流素子にPMOSトランジスタを用いた従
来の下限値用ピークホールド回路を半導体集積化した場
合のリーク電流について説明するための図である。
【符号の説明】
100〜100B2…ピークホールド回路、110…オ
ペアンプ、120…整流素子、130…ホールド用容量
素子、140…リセット回路、150…クランプ回路、
160…コンパレータ、170…出力飽和素子、180
…リセット・ホールド切換回路、190…クランプアシ
スト電圧発生回路、200〜200E…中間電圧発生回
路、400…プルアップ回路、400a…プルダウン回
路、500,500a…試験用回路。

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入力端子を有し、一方の入力端子
    にアナログ信号が入力され、他方の入力端子にホールド
    ノードの電位が帰還される信号入力用演算増幅器と、 一端子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続さ
    れ、他端子側に上記ホールドノードが接続されたホール
    ド用整流素子と、 上記ホールドノードに接続された容量素子と、 上記整流素子の上記信号入力用演算増幅器の出力側ノー
    ドの電圧をアナロググランドからホールド電圧の間の電
    圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器
    の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの
    電圧に調整する電圧調整手段とを有するピークホールド
    回路。
  2. 【請求項2】 上記電圧調整手段は、アナロググランド
    からホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期間
    中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧より
    もアナロググランドよりの電圧に対応する基準電圧を受
    けて、上記信号入力用演算増幅器の出力側ノードの電圧
    を当該基準電圧にクランプするクランプ回路により構成
    されている請求項1記載のピークホールド回路。
  3. 【請求項3】 上記クランプ回路は、2つの入力端子を
    有し、一方の入力端子に上記基準電圧が供給され、他方
    の入力端子に上記信号入力用演算増幅器の出力側ノード
    の電圧が供給されるクランプ用演算増幅器と、 一端子側が上記クランプ用演算増幅器の出力側に接続さ
    れ、他端子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側ノー
    ドと当該クランプ用演算増幅器の他方の入力端子との接
    続点に接続された整流素子とを有する請求項2記載のピ
    ークホールド回路。
  4. 【請求項4】 上記クランプ回路は、上記信号入力用演
    算増幅器の出力側と上記クランプ用演算増幅器の他方の
    入力端子との間に接続された抵抗素子を有する請求項3
    記載のピークホールド回路。
  5. 【請求項5】 上記クランプ回路の抵抗素子は、ゲート
    に制御信号が供給された絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタにより構成されている請求項4記載のピークホール
    ド回路。
  6. 【請求項6】 上記制御信号は、ホールド期間中は上記
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタを導通状態に保持さ
    せ、上記ホールドノードのリセット時に上記絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタを非導通状態に保持させる信号
    である請求項5記載のピークホールド回路。
  7. 【請求項7】 上記制御信号は、上記クランプ用演算増
    幅器の出力電圧に応じて設定されたクランプアシスト電
    圧信号である請求項5記載のピークホールド回路。
  8. 【請求項8】 上記整流素子は、上記信号入力用演算増
    幅器の出力ノード側からホールドノードに向かって順方
    向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはpチャネルである請求項6記載のピ
    ークホールド回路。
  9. 【請求項9】 上記整流素子は、上記信号入力用演算増
    幅器の出力ノード側からホールドノードに向かって順方
    向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはpチャネルである請求項7記載のピ
    ークホールド回路。
  10. 【請求項10】 上記整流素子は、ホールドノードから
    上記信号入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはnチャネルである請求項6記載のピ
    ークホールド回路。
  11. 【請求項11】 上記整流素子は、ホールドノードから
    上記信号入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはnチャネルである請求項7記載のピ
    ークホールド回路。
  12. 【請求項12】 上記電圧調整手段は、アナロググラン
    ドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期
    間中の演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロ
    ググランドよりの電圧に対応する基準電圧と上記演算増
    幅器の出力側ノードの電圧とを比較し、上記演算増幅器
    の出力電圧を当該基準電圧に収束させるコンパレータに
    より構成されている請求項1記載のピークホールド回
    路。
  13. 【請求項13】 上記電圧調整手段は、上記信号入力用
    演算増幅器の出力電圧を、アナロググランドからホール
    ド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入
    力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナログ
    グランドよりの電圧に飽和させる飽和素子により構成さ
    れている請求項1記載のピークホールド回路。
  14. 【請求項14】 上記飽和素子は、しきい値を持つ絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタにより構成されている請
    求項13記載のピークホールド回路。
  15. 【請求項15】 上記整流素子は、上記信号入力用演算
    増幅器の出力ノード側からホールドノードに向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記信号入力用演算増幅器の出力ノードにプルアップ回
    路が接続されている請求項1記載のピークホールド回
    路。
  16. 【請求項16】 上記整流素子は、ホールドノードから
    上記信号入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記信号入力用演算増幅器の出力ノードにプルダウン回
    路が接続されている請求項1記載のピークホールド回
    路。
  17. 【請求項17】 上記整流素子は、一端子側が上記信号
    入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
    ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
    側のいずれかとゲートとが接続された絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタにより構成され、 上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の
    間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
    演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
    ンドよりの中間電圧を供給する中間電圧発生回路を有す
    る請求項1記載のピークホールド回路。
  18. 【請求項18】 上記整流素子は、一端子側が上記信号
    入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
    ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
    側のいずれかとゲートとが接続された絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタにより構成され、 上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の
    間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
    演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
    ンドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧
    を上記クランプ回路へ上記基準電圧として供給する中間
    電圧発生回路を有する請求項2記載のピークホールド回
    路。
  19. 【請求項19】 上記整流素子は、一端子側が上記信号
    入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
    ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
    側のいずれかとゲートとが接続された絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタにより構成され、 上記整流素子としての上記絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタのバルク端子にアナロググランドからホールド電
    圧の間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入
    力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナログ
    グランドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間
    電圧を上記コンパレータへ上記基準電圧として供給する
    中間電圧発生回路を有する請求項12記載のピークホー
    ルド回路。
  20. 【請求項20】 ホールド電圧をリセットするため、リ
    セット時に上記ホールドノードをリセット電位に接続す
    るスイッチとしての絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    からなるリセット回路を有し、 上記リセット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    のバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の間
    の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演
    算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラン
    ドよりの中間電圧を供給する中間電圧発生回路を有する
    請求項1記載のピークホールド回路。
  21. 【請求項21】 ホールド電圧をリセットするため、リ
    セット時に上記ホールドノードをリセット電位に接続す
    るスイッチとしての絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    からなるリセット回路を有し、 上記リセット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    のバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の間
    の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演
    算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラン
    ドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧を
    上記クランプ回路へ上記基準電圧として供給する中間電
    圧発生回路を有する請求項2記載のピークホールド回
    路。
  22. 【請求項22】 ホールド電圧をリセットするため、リ
    セット時に上記ホールドノードをリセット電位に接続す
    るスイッチとしての絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    からなるリセット回路を有し、 上記リセット回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    のバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の間
    の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演
    算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラン
    ドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧を
    上記コンパレータへ上記基準電圧として供給する中間電
    圧発生回路を有する請求項12記載のピークホールド回
    路。
  23. 【請求項23】 上記整流素子は、一端子側が上記信号
    入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
    ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
    側のいずれかとゲートとが接続された絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタにより構成され、かつ、 ホールド電圧をリセットするため、リセット時に上記ホ
    ールドノードをリセット電位に接続するスイッチとして
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタからなるリセット
    回路と、 上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子および上記リセット回路の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタのバルク端子にアナロググランド
    からホールド電圧の間の中間電圧、もしくは、ホールド
    期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧
    よりもアナロググランドよりの中間電圧を供給する中間
    電圧発生回路とを有する請求項1記載のピークホールド
    回路。
  24. 【請求項24】 上記整流素子は、一端子側が上記信号
    入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
    ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
    側のいずれかとゲートとが接続された絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタにより構成され、かつ、 ホールド電圧をリセットするため、リセット時に上記ホ
    ールドノードをリセット電位に接続するスイッチとして
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタからなるリセット
    回路と、 上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子および上記リセット回路の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタのバルク端子にアナロググランド
    からホールド電圧の間の中間電圧、もしくは、ホールド
    期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧
    よりもアナロググランドよりの中間電圧を供給するとと
    もに、当該中間電圧を上記クランプ回路へ上記基準電圧
    として供給する中間電圧発生回路とを有する請求項2記
    載のピークホールド回路。
  25. 【請求項25】 上記整流素子は、一端子側が上記信号
    入力用演算増幅器の出力側に接続され、他端子側に上記
    ホールドノードが接続され、当該一端子側または他端子
    側のいずれかとゲートとが接続された絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタにより構成され、かつ、 ホールド電圧をリセットするため、リセット時に上記ホ
    ールドノードをリセット電位に接続するスイッチとして
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタからなるリセット
    回路と、 上記整流素子としての絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子および上記リセット回路の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタのバルク端子にアナロググランド
    からホールド電圧の間の中間電圧、もしくは、ホールド
    期間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧
    よりもアナロググランドよりの中間電圧を供給するとと
    もに、当該中間電圧を上記コンパレータへ上記基準電圧
    として供給する中間電圧発生回路とを有する請求項12
    記載のピークホールド回路。
  26. 【請求項26】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    17記載のピークホールド回路。
  27. 【請求項27】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    18記載のピークホールド回路。
  28. 【請求項28】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    19記載のピークホールド回路。
  29. 【請求項29】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    20記載のピークホールド回路。
  30. 【請求項30】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    21記載のピークホールド回路。
  31. 【請求項31】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    22記載のピークホールド回路。
  32. 【請求項32】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    23記載のピークホールド回路。
  33. 【請求項33】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    24記載のピークホールド回路。
  34. 【請求項34】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    25記載のピークホールド回路。
  35. 【請求項35】 半導体集積回路として形成された請求
    項1記載のピークホールド回路。
  36. 【請求項36】 上記整流素子の他端子と上記容量素子
    との間に、整流素子を形成するデバイスに寄生するバイ
    ポーラトランジスタの動作電流を制限する抵抗素子が設
    けられている請求項36記載のピークホールド回路。
  37. 【請求項37】 2つの入力端子を有し、一方の入力端
    子にアナログ信号が入力され、他方の入力端子にホール
    ドノードの電位が帰還される信号入力用演算増幅器と、 一端子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側に接続さ
    れ、他端子側に上記ホールドノードが接続され、当該一
    端子側または他端子側のいずれかとゲートとが接続され
    ると整流素子として機能する絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタと、 上記ホールドノードに接続された容量素子と、 上記整流素子の上記信号入力用演算増幅器の出力側ノー
    ドの電圧をアナロググランドからホールド電圧の間の電
    圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用演算増幅器
    の出力が振り切れた電圧よりもアナロググランドよりの
    電圧に調整する電圧調整手段と、 ホールド期間中は、上記絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタの一端子側または他端子側のいずれかとゲートとを
    接続させて整流素子として機能させ、上記ホールドノー
    ドのリセット時には、当該一端子側または他端子側のい
    ずれかとゲートとを非接続状態に保持させて、当該絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタを導通状態の保持させる
    リセット・ホールド切換回路とを有するピークホールド
    回路。
  38. 【請求項38】 上記電圧調整手段は、アナロググラン
    ドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期
    間中の信号入力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧よ
    りもアナロググランドよりの電圧に対応する基準電圧を
    受けて、上記信号入力用演算増幅器の出力側ノードの電
    圧を当該基準電圧にクランプするクランプ回路により構
    成されている請求項37記載のピークホールド回路。
  39. 【請求項39】 上記クランプ回路は、2つの入力端子
    を有し、一方の入力端子に上記基準電圧が供給され、他
    方の入力端子に上記信号入力用演算増幅器の出力側ノー
    ドの電圧が供給されるクランプ用演算増幅器と、 一端子側が上記クランプ用演算増幅器の出力側に接続さ
    れ、他端子側が上記信号入力用演算増幅器の出力側ノー
    ドと当該クランプ用演算増幅器の他方の入力端子との接
    続点に接続された整流素子とを有する請求項38記載の
    ピークホールド回路。
  40. 【請求項40】 上記クランプ回路は、上記信号入力用
    演算増幅器の出力側と上記クランプ用演算増幅器の他方
    の入力端子との間に接続された抵抗素子を有する請求項
    39記載のピークホールド回路。
  41. 【請求項41】 上記クランプ回路の抵抗素子は、ゲー
    トに制御信号が供給された絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタにより構成されている請求項40記載のピークホ
    ールド回路。
  42. 【請求項42】 上記制御信号は、ホールド期間中は上
    記絶縁ゲート型電界効果トランジスタを導通状態に保持
    させ、上記ホールドノードの電圧保持モード時に上記絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタを非導通状態に保持さ
    せる信号である請求項41記載のピークホールド回路。
  43. 【請求項43】 上記制御信号は、上記クランプ用演算
    増幅器の出力電圧に応じて設定されたクランプアシスト
    電圧信号である請求項41記載のピークホールド回路。
  44. 【請求項44】 上記整流素子は、上記信号入力用演算
    増幅器の出力ノード側からホールドノードに向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはpチャネルである請求項42記載の
    ピークホールド回路。
  45. 【請求項45】 上記整流素子は、上記信号入力用演算
    増幅器の出力ノード側からホールドノードに向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはpチャネルである請求項43記載の
    ピークホールド回路。
  46. 【請求項46】 上記整流素子は、ホールドノードから
    上記信号入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはnチャネルである請求項42記載の
    ピークホールド回路。
  47. 【請求項47】 上記整流素子は、ホールドノードから
    上記信号入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記クランプ回路の抵抗素子としての絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタはnチャネルである請求項43記載の
    ピークホールド回路。
  48. 【請求項48】 上記電圧調整手段は、アナロググラン
    ドからホールド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期
    間中の演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロ
    ググランドよりの電圧に対応する基準電圧と上記演算増
    幅器の出力側ノードの電圧とを比較し、上記演算増幅器
    の出力電圧を当該基準電圧に収束させるコンパレータに
    より構成されている請求項37記載のピークホールド回
    路。
  49. 【請求項49】 上記電圧調整手段は、上記信号入力用
    演算増幅器の出力電圧を、アナロググランドからホール
    ド電圧の間の電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入
    力用演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナログ
    グランドよりの電圧に飽和させる飽和素子により構成さ
    れている請求項37記載のピークホールド回路。
  50. 【請求項50】 上記整流素子は、上記信号入力用演算
    増幅器の出力ノード側からホールドノードに向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記信号入力用演算増幅器の出力ノードにプルアップ回
    路が接続されている請求項37記載のピークホールド回
    路。
  51. 【請求項51】 上記整流素子は、ホールドノードから
    上記信号入力用演算増幅器の出力ノード側に向かって順
    方向となるように接続され、かつ、 上記信号入力用演算増幅器の出力ノードにプルダウン回
    路が接続されている請求項37記載のピークホールド回
    路。
  52. 【請求項52】 上記絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の
    間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
    演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
    ンドよりの中間電圧を供給する中間電圧発生回路を有す
    る請求項37記載のピークホールド回路。
  53. 【請求項53】 上記絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の
    間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
    演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
    ンドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧
    を上記クランプ回路へ上記基準電圧として供給する中間
    電圧発生回路を有する請求項38記載のピークホールド
    回路。
  54. 【請求項54】 上記絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのバルク端子にアナロググランドからホールド電圧の
    間の中間電圧、もしくは、ホールド期間中の信号入力用
    演算増幅器の出力が振り切れた電圧よりもアナロググラ
    ンドよりの中間電圧を供給するとともに、当該中間電圧
    を上記コンパレータへ上記基準電圧として供給する中間
    電圧発生回路を有する請求項48記載のピークホールド
    回路。
  55. 【請求項55】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    52記載のピークホールド回路。
  56. 【請求項56】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    53記載のピークホールド回路。
  57. 【請求項57】 テスト信号を受けて上記中間電圧発生
    回路の中間電圧の供給を停止させる手段を有する請求項
    54記載のピークホールド回路。
  58. 【請求項58】 半導体集積回路として形成された請求
    項37記載のピークホールド回路。
  59. 【請求項59】 上記整流素子の他端子と上記容量素子
    との間に、整流素子を形成するデバイスに寄生するバイ
    ポーラトランジスタの動作電流を制限する抵抗素子が設
    けられている請求項58記載のピークホールド回路。
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