JPH11310537A - 温熱療法及び薬剤 - Google Patents
温熱療法及び薬剤Info
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- JPH11310537A JPH11310537A JP10134665A JP13466598A JPH11310537A JP H11310537 A JPH11310537 A JP H11310537A JP 10134665 A JP10134665 A JP 10134665A JP 13466598 A JP13466598 A JP 13466598A JP H11310537 A JPH11310537 A JP H11310537A
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- vpf
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温熱療法によって腫瘍細胞の血管を破壊する
とともに腫瘍細胞の血管新生作用を阻害することによっ
て温熱療法の治療効果を高める。 【解決手段】 患者の腫瘍患部を温熱処理するととも
に、該患者にVEGF/VPFアンタゴニストを投与す
る温熱療法。VEGF/VPFアンタゴニストは抗VE
GF/VPFモノクローナル抗体であることが好まし
く、下記配列1〜3の少なくとも1つと反応する抗体で
あることが特に好ましい。 1.KPSCVPLMR 2.SFLQHNKCECRP 3.KCECRPKKDRAR
とともに腫瘍細胞の血管新生作用を阻害することによっ
て温熱療法の治療効果を高める。 【解決手段】 患者の腫瘍患部を温熱処理するととも
に、該患者にVEGF/VPFアンタゴニストを投与す
る温熱療法。VEGF/VPFアンタゴニストは抗VE
GF/VPFモノクローナル抗体であることが好まし
く、下記配列1〜3の少なくとも1つと反応する抗体で
あることが特に好ましい。 1.KPSCVPLMR 2.SFLQHNKCECRP 3.KCECRPKKDRAR
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管透過性因子(V
PF)[血管内皮細胞増殖因子(VEGF)とも呼称されており、
本明細書では「VEGF/VPF」と総称する] アンタ
ゴニストの腫瘍の温熱療法における用途、すなわち、V
EGF/VPFアンタゴニストを用いた温熱療法、及
び、VEGF/VPFアンタゴニストを含有する温熱療
法用抗腫瘍性薬剤に関する。
PF)[血管内皮細胞増殖因子(VEGF)とも呼称されており、
本明細書では「VEGF/VPF」と総称する] アンタ
ゴニストの腫瘍の温熱療法における用途、すなわち、V
EGF/VPFアンタゴニストを用いた温熱療法、及
び、VEGF/VPFアンタゴニストを含有する温熱療
法用抗腫瘍性薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】温熱療法が腫瘍の治療に有用であること
は、腫瘍患者の悪性腫瘍が高熱性疾患の後に縮小したと
いう報告によって古くから示唆されている。その後、実
験腫瘍に対する温熱の影響についての研究成果から、温
熱療法の癌治療に対する有効性が確証されるに至った。
当初、加熱方法の技術的困難性などのために温熱療法の
急速な発展は見られなかったが、近年の加温装置の改良
に伴い、この療法に対する関心が急速に高まりつつあ
り、今や、温熱療法は、外科療法、放射線療法、化学療
法、免疫療法に次ぐ第5の癌治療法として期待されてい
る。
は、腫瘍患者の悪性腫瘍が高熱性疾患の後に縮小したと
いう報告によって古くから示唆されている。その後、実
験腫瘍に対する温熱の影響についての研究成果から、温
熱療法の癌治療に対する有効性が確証されるに至った。
当初、加熱方法の技術的困難性などのために温熱療法の
急速な発展は見られなかったが、近年の加温装置の改良
に伴い、この療法に対する関心が急速に高まりつつあ
り、今や、温熱療法は、外科療法、放射線療法、化学療
法、免疫療法に次ぐ第5の癌治療法として期待されてい
る。
【0003】腫瘍の縮小に対する温熱療法の効果は、正
常組織に比べて腫瘍組織の方が温熱に高感受性であると
いうin vivoあるいは臨床的な研究よって実証されてい
る。これは、腫瘍における血管が正常細胞の血管に比べ
てにわか作りであり、もろい性質があるため、温熱によ
って破壊されやすく、その結果、腫瘍血流量が低下し、
PO2やpHの低下を引き起こして腫瘍組織の栄養を低下
させ、熱感受性を高めることが理由と考えられている。
常組織に比べて腫瘍組織の方が温熱に高感受性であると
いうin vivoあるいは臨床的な研究よって実証されてい
る。これは、腫瘍における血管が正常細胞の血管に比べ
てにわか作りであり、もろい性質があるため、温熱によ
って破壊されやすく、その結果、腫瘍血流量が低下し、
PO2やpHの低下を引き起こして腫瘍組織の栄養を低下
させ、熱感受性を高めることが理由と考えられている。
【0004】そこで、温熱効果を向上させるために、グ
ルコースやある種の利尿剤などの投与により腫瘍のpH
を下げたり、DSM(degradable starch microspher
e)を動脈内に注入して一過性の塞栓を起こさせて血流
を遮断すること等の方法が試みられている。
ルコースやある種の利尿剤などの投与により腫瘍のpH
を下げたり、DSM(degradable starch microspher
e)を動脈内に注入して一過性の塞栓を起こさせて血流
を遮断すること等の方法が試みられている。
【0005】また、温熱療法と抗癌剤を併用して抗腫瘍
性を増強させることも提案されており、温熱増感効果を
示す抗癌剤として、アドリアマイシン(adriamycin)、
ブレオマイシン(bleomycin)、マイトマイシンC(mit
omycin C)、シスプラチン(cisplatin)などが知られ
ている。さらに、温熱療法に血管形成阻害剤であるTNP-
470の投与を併用した場合、夫々の単独使用の場合より
も抗腫瘍性が有意に高められることが報告されている
(Y Nishimura et al., British Journal of Cancer (1
996) 73, 270-274)。
性を増強させることも提案されており、温熱増感効果を
示す抗癌剤として、アドリアマイシン(adriamycin)、
ブレオマイシン(bleomycin)、マイトマイシンC(mit
omycin C)、シスプラチン(cisplatin)などが知られ
ている。さらに、温熱療法に血管形成阻害剤であるTNP-
470の投与を併用した場合、夫々の単独使用の場合より
も抗腫瘍性が有意に高められることが報告されている
(Y Nishimura et al., British Journal of Cancer (1
996) 73, 270-274)。
【0006】しかし、すべての抗癌剤が温熱療法と相乗
作用を有するわけではなく、抗癌剤感受性も癌細胞の種
類によって異なり、温熱の有効な温度域も抗癌剤によっ
て様々である。したがって、実際の治療に抗癌剤を用い
る場合は、個々の症例に応じて温熱との併用で最も強い
相乗効果を示すものを選択する必要があり、温熱との併
用において優れた効果を示すさらに多くの抗癌剤の提供
が望まれている。
作用を有するわけではなく、抗癌剤感受性も癌細胞の種
類によって異なり、温熱の有効な温度域も抗癌剤によっ
て様々である。したがって、実際の治療に抗癌剤を用い
る場合は、個々の症例に応じて温熱との併用で最も強い
相乗効果を示すものを選択する必要があり、温熱との併
用において優れた効果を示すさらに多くの抗癌剤の提供
が望まれている。
【0007】一方、血管新生阻害物質としては、これま
でに、例えば、プロタミン(Taylor, S. et al., Natur
e, 297, 307, 1982)、ヘパリンとコーチゾンの併用剤
(Folkman, J. et al., Science, 221, 71, 1983)、プ
レドニゾロン・アセテート(Robin, J. B., Arch. Opth
almol., 103, 284, 1985)、硫酸化多糖(特開昭63-119
500号公報)、ハービマイシンA(特開平63-295509号公
報)、フマギリン(特開平1-279828号公報)、インター
フェロンβ(国際公開第WO/29092号公報)等が知られて
いる。また、血管新生に関与する物質であるVEGF/VPFに
ついては、その血管新生作用が抗VEGF/VPF抗体によって
阻止されることが示唆されている(特表平8−5025
14号公報)。しかし、これらの血管新生阻害物質が温
熱療法との併用において有効であることは未だ検討され
ていない。
でに、例えば、プロタミン(Taylor, S. et al., Natur
e, 297, 307, 1982)、ヘパリンとコーチゾンの併用剤
(Folkman, J. et al., Science, 221, 71, 1983)、プ
レドニゾロン・アセテート(Robin, J. B., Arch. Opth
almol., 103, 284, 1985)、硫酸化多糖(特開昭63-119
500号公報)、ハービマイシンA(特開平63-295509号公
報)、フマギリン(特開平1-279828号公報)、インター
フェロンβ(国際公開第WO/29092号公報)等が知られて
いる。また、血管新生に関与する物質であるVEGF/VPFに
ついては、その血管新生作用が抗VEGF/VPF抗体によって
阻止されることが示唆されている(特表平8−5025
14号公報)。しかし、これらの血管新生阻害物質が温
熱療法との併用において有効であることは未だ検討され
ていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、温熱療
法によって腫瘍細胞の血管を破壊するとともに腫瘍細胞
の血管新生作用を阻害することによって温熱療法の治療
効果を高めることを目的として鋭意研究を行った結果、
本発明を完成させたのである。
法によって腫瘍細胞の血管を破壊するとともに腫瘍細胞
の血管新生作用を阻害することによって温熱療法の治療
効果を高めることを目的として鋭意研究を行った結果、
本発明を完成させたのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、患
者の腫瘍患部を温熱処理するとともに、該患者にVEG
F/VPFアンタゴニストを投与することからなる腫瘍
の温熱療法に関するものである。
者の腫瘍患部を温熱処理するとともに、該患者にVEG
F/VPFアンタゴニストを投与することからなる腫瘍
の温熱療法に関するものである。
【0010】腫瘍における血管は既存の血管と比べて脆
弱なため、既存の血管よりも温熱処理によって容易に破
壊されるが、腫瘍の周囲の腫瘍血管が破壊され酸素の供
給が断たれ低酸素状態になるとVEGF/VPFの産生
が誘導され、血管新生を促すメカニズムが働く。しか
し、本発明に従い、温熱療法にVEGF/VPFアンタ
ゴニストの投与を併用すると、腫瘍細胞で産生されたV
EGF/VPFの作用が中和されるため、腫瘍血管新生
が抑制されて強い抗腫瘍活性が得られる。
弱なため、既存の血管よりも温熱処理によって容易に破
壊されるが、腫瘍の周囲の腫瘍血管が破壊され酸素の供
給が断たれ低酸素状態になるとVEGF/VPFの産生
が誘導され、血管新生を促すメカニズムが働く。しか
し、本発明に従い、温熱療法にVEGF/VPFアンタ
ゴニストの投与を併用すると、腫瘍細胞で産生されたV
EGF/VPFの作用が中和されるため、腫瘍血管新生
が抑制されて強い抗腫瘍活性が得られる。
【0011】したがって、本発明の別の局面によれば、
VEGF/VPFアンタゴニストを有効成分とする温熱
療法用の抗腫瘍性薬剤が提供される。
VEGF/VPFアンタゴニストを有効成分とする温熱
療法用の抗腫瘍性薬剤が提供される。
【0012】本発明において、温熱療法に用いる温熱処
理としては、患者の腫瘍患部を温熱処理できるものであ
れば、総ての利用可能な加温法を用いることができ、局
所加温法であっても、全身加温法であってもよい。加温
装置としては、外部加温法、腔内加温法、組織内加温法
等の何れの加温法に基づくものであってもよく、具体的
には、恒温槽の他、マイクロ波、超音波、電磁波、RF
波(radio-frequency波)を用いた加温装置などが挙げ
られる。温熱処理の温度は、一般に41〜45℃であ
り、好ましくは43〜44℃である。
理としては、患者の腫瘍患部を温熱処理できるものであ
れば、総ての利用可能な加温法を用いることができ、局
所加温法であっても、全身加温法であってもよい。加温
装置としては、外部加温法、腔内加温法、組織内加温法
等の何れの加温法に基づくものであってもよく、具体的
には、恒温槽の他、マイクロ波、超音波、電磁波、RF
波(radio-frequency波)を用いた加温装置などが挙げ
られる。温熱処理の温度は、一般に41〜45℃であ
り、好ましくは43〜44℃である。
【0013】VEGF/VPFは、直接的に血管内皮細
胞に作用し、血管新生すなわち毛細血管内皮細胞の増
殖、移動および組織への浸潤という現象を誘発し、胎児
の生長、創傷治癒、癌細胞の増殖などの生理または病理
的現象において重要な作用を果たしている。VEGF/
VPFは、マウス、ラット、モルモット、ウシ及びヒト
の正常又は腫瘍細胞株で分泌されており、また組織別で
は脳、下垂体、腎臓、卵巣に存在することが明らかにさ
れている[Ferrara, N.等、Endocrine Reviews 13: 18(1
992)]。
胞に作用し、血管新生すなわち毛細血管内皮細胞の増
殖、移動および組織への浸潤という現象を誘発し、胎児
の生長、創傷治癒、癌細胞の増殖などの生理または病理
的現象において重要な作用を果たしている。VEGF/
VPFは、マウス、ラット、モルモット、ウシ及びヒト
の正常又は腫瘍細胞株で分泌されており、また組織別で
は脳、下垂体、腎臓、卵巣に存在することが明らかにさ
れている[Ferrara, N.等、Endocrine Reviews 13: 18(1
992)]。
【0014】ヒトVEGF/VPF遺伝子についてはそ
のcDNAがすでに単離されて塩基配列が決定され、アミノ
酸配列も推定されている。この遺伝子からアミノ酸残基
数の異なる4種類の蛋白(アミノ酸残基数121個、1
65個、189個、206個の4種類)が作られ、それ
らの中で121個のアミノ酸残基数のもの(VEGF
121)と165個のアミノ酸残基数のもの(VEG
F165)が成熟蛋白であると言われている[Ferrara, N.
等、Endocrine Reviews 13: 18(1992)]。VEGF121は
VEGF165のカルボキシル末端側の44個のアミノ酸
が欠失したものであるが、VEGF121とVEGF165の
間に、血管内皮細胞に対する作用の違いがあるかどうか
については明らかにされていない。
のcDNAがすでに単離されて塩基配列が決定され、アミノ
酸配列も推定されている。この遺伝子からアミノ酸残基
数の異なる4種類の蛋白(アミノ酸残基数121個、1
65個、189個、206個の4種類)が作られ、それ
らの中で121個のアミノ酸残基数のもの(VEGF
121)と165個のアミノ酸残基数のもの(VEG
F165)が成熟蛋白であると言われている[Ferrara, N.
等、Endocrine Reviews 13: 18(1992)]。VEGF121は
VEGF165のカルボキシル末端側の44個のアミノ酸
が欠失したものであるが、VEGF121とVEGF165の
間に、血管内皮細胞に対する作用の違いがあるかどうか
については明らかにされていない。
【0015】本発明において、VEGF/VPFアンタ
ゴニストとは、上記のVEGF/VPFの作用を阻害す
る機能を有するものをさし、その機能を有するものであ
れば如何なる形態のものでもよく、最も一般的には、V
EGF/VPFに作用する抗体、またはその一部分が挙
げられるが、それらに限定されることなく、例えば、V
EGF/VPFの作用を阻害する不活性なVEGF/V
PF、またはその一部分、VEGF/VPFの受容体の
機能を損なう、例えば、血管透過性因子受容体に対する
抗体、またはその一部分、さらには、VEGF/VPF
の産生そのものを抑制する薬剤等を挙げることができ
る。
ゴニストとは、上記のVEGF/VPFの作用を阻害す
る機能を有するものをさし、その機能を有するものであ
れば如何なる形態のものでもよく、最も一般的には、V
EGF/VPFに作用する抗体、またはその一部分が挙
げられるが、それらに限定されることなく、例えば、V
EGF/VPFの作用を阻害する不活性なVEGF/V
PF、またはその一部分、VEGF/VPFの受容体の
機能を損なう、例えば、血管透過性因子受容体に対する
抗体、またはその一部分、さらには、VEGF/VPF
の産生そのものを抑制する薬剤等を挙げることができ
る。
【0016】VEGF/VPFに作用する抗体は、アミ
ノ酸残基数121個、165個、189個又は206個
の4種類のVEGF/VPFサブタイプの何れに対する
抗体であってもよい。
ノ酸残基数121個、165個、189個又は206個
の4種類のVEGF/VPFサブタイプの何れに対する
抗体であってもよい。
【0017】代表的なVEGF/VPFアンタゴニスト
としては、抗VEGF/VPFモノクローナル抗体が挙
げられ、特に、該抗VEGF/VPFモノクローナル抗
体が、VEGF/VPFのアミノ酸配列の一部である下
記配列1〜3:
としては、抗VEGF/VPFモノクローナル抗体が挙
げられ、特に、該抗VEGF/VPFモノクローナル抗
体が、VEGF/VPFのアミノ酸配列の一部である下
記配列1〜3:
【0018】1.KPSCVPLMR 2.SFLQHNKCECRP 3.KCECRPKKDRAR
【0019】の少なくとも1つと反応する抗体がである
ことが好ましい。
ことが好ましい。
【0020】上記の抗VEGF/VPF抗体としては、
マウス抗体等もあげられるが、ヒトへの投与において副
作用を軽減するための処理を行ったものも使用すること
ができる。例えば、マウスモノクローナル抗体をポリエ
チレングリコールのような物質で化学修飾を行い、抗原
性を軽減させたもの、また、マウスモノクローナル抗体
の可変領域を残して他の部分をヒトの抗体に変換させた
マウス・ヒトキメラ抗体や、マウスモノクローナル抗体
の抗原との結合領域であるCDR領域を残して他の領域
をヒト抗体に抗原との結合力を保持させたまま置き換え
たヒト化抗体も使用することができる。さらに、これら
を酵素的に切断して低分子化した抗体も使用することが
できる。該キメラ抗体またはヒト化抗体としては、Ig
Gタイプ又はIgAタイプ等があげられ、該IgGのイ
ソタイプとしては、IgG1、IgG2、IgG3又は
IgG4があげられる。
マウス抗体等もあげられるが、ヒトへの投与において副
作用を軽減するための処理を行ったものも使用すること
ができる。例えば、マウスモノクローナル抗体をポリエ
チレングリコールのような物質で化学修飾を行い、抗原
性を軽減させたもの、また、マウスモノクローナル抗体
の可変領域を残して他の部分をヒトの抗体に変換させた
マウス・ヒトキメラ抗体や、マウスモノクローナル抗体
の抗原との結合領域であるCDR領域を残して他の領域
をヒト抗体に抗原との結合力を保持させたまま置き換え
たヒト化抗体も使用することができる。さらに、これら
を酵素的に切断して低分子化した抗体も使用することが
できる。該キメラ抗体またはヒト化抗体としては、Ig
Gタイプ又はIgAタイプ等があげられ、該IgGのイ
ソタイプとしては、IgG1、IgG2、IgG3又は
IgG4があげられる。
【0021】本発明は、温熱処理により血管が破壊され
栄養補給路の断たれた腫瘍細胞のVEGF/VPFの作
用をVEGF/VPFアンタゴニストの作用によって中
和し、腫瘍細胞の血管新生を抑制するという作用機作に
基づくため、温熱処理による治療が有効な腫瘍細胞であ
れば、あらゆる種類の腫瘍細胞の治療に対して有効に適
用できると考えられる。したがって、本発明の温熱療法
用の抗腫瘍性薬剤を投与する場合、投与する対象は特に
限定されない。例えば、個々の癌種の予防或いは治療を
特異目的として局所又は全身投与することができる。投
与する方法は経口又は非経口でもよく、経口投与には舌
下投与を包含する。
栄養補給路の断たれた腫瘍細胞のVEGF/VPFの作
用をVEGF/VPFアンタゴニストの作用によって中
和し、腫瘍細胞の血管新生を抑制するという作用機作に
基づくため、温熱処理による治療が有効な腫瘍細胞であ
れば、あらゆる種類の腫瘍細胞の治療に対して有効に適
用できると考えられる。したがって、本発明の温熱療法
用の抗腫瘍性薬剤を投与する場合、投与する対象は特に
限定されない。例えば、個々の癌種の予防或いは治療を
特異目的として局所又は全身投与することができる。投
与する方法は経口又は非経口でもよく、経口投与には舌
下投与を包含する。
【0022】非経口投与には注射例えば皮下、筋肉、血
管内、腹腔内又は胸腔内などへの注射、点滴、座剤等を
含む。又、その投与量および有効成分の割合は動物か人
間かによって、又年齢、投与経路、投与回数により異な
り、広範囲に変えることができる。この場合VEGF/
VPFアンタゴニストの有効量と適切な希釈剤および薬
学的に使用し得る担体の組成物として投与される有効量
は0.1〜100mg/kg体重/日であり1日1回から数回
に分けて毎日又は数日に1回又は1〜2週間に1回投与
される。VEGF/VPFアンタゴニストは、一般に温
熱処理の後に投与されるが、温熱処理の際中又は前に投
与してもよい。また、温熱処理の温度でVEGF/VP
Fアンタゴニストが変性を受けないように、適宜、耐熱
化処理を施してもよい。
管内、腹腔内又は胸腔内などへの注射、点滴、座剤等を
含む。又、その投与量および有効成分の割合は動物か人
間かによって、又年齢、投与経路、投与回数により異な
り、広範囲に変えることができる。この場合VEGF/
VPFアンタゴニストの有効量と適切な希釈剤および薬
学的に使用し得る担体の組成物として投与される有効量
は0.1〜100mg/kg体重/日であり1日1回から数回
に分けて毎日又は数日に1回又は1〜2週間に1回投与
される。VEGF/VPFアンタゴニストは、一般に温
熱処理の後に投与されるが、温熱処理の際中又は前に投
与してもよい。また、温熱処理の温度でVEGF/VP
Fアンタゴニストが変性を受けないように、適宜、耐熱
化処理を施してもよい。
【0023】本発明の温熱療法用の抗腫瘍性薬剤を非経
口投与する場合には、安定剤・緩衝剤・保存剤・膨張化
剤等の添加剤を含有し通常単位投与量アンプル若しくは
多投与量容器又はチューブの状態で提供される。たとえ
ば、注射用製剤は、精製されたVEGF/VPFアンタ
ゴニストを溶剤、たとえば、生理食塩水、緩衝液などに
溶解し、それに、吸着防止剤、たとえば、Tween8
0、ゼラチン、ヒト血清アルブミン(HSA)などを加
えたものであり、または、使用前に溶解再構成するため
に凍結乾燥したものであってもよい。凍結乾燥のための
賦形剤としては例えばマンニトール、ブドウ糖などの糖
アルコールや糖類を使用することができる。同様に、点
眼液、点眼軟膏、乳化剤等の形態としたり、滞留を延長
させるためにリポソームやマイクロスフェアーにして使
用することも出来る。
口投与する場合には、安定剤・緩衝剤・保存剤・膨張化
剤等の添加剤を含有し通常単位投与量アンプル若しくは
多投与量容器又はチューブの状態で提供される。たとえ
ば、注射用製剤は、精製されたVEGF/VPFアンタ
ゴニストを溶剤、たとえば、生理食塩水、緩衝液などに
溶解し、それに、吸着防止剤、たとえば、Tween8
0、ゼラチン、ヒト血清アルブミン(HSA)などを加
えたものであり、または、使用前に溶解再構成するため
に凍結乾燥したものであってもよい。凍結乾燥のための
賦形剤としては例えばマンニトール、ブドウ糖などの糖
アルコールや糖類を使用することができる。同様に、点
眼液、点眼軟膏、乳化剤等の形態としたり、滞留を延長
させるためにリポソームやマイクロスフェアーにして使
用することも出来る。
【0024】また経口投与する場合はそれに適用される
錠剤・顆粒剤・細粒剤・散剤・カプセル剤等は通常それ
らの組成物中に製剤上一般に使用される結合剤・包含剤
・賦形剤・滑沢剤・崩壊剤・湿潤剤のような添加剤を含
有する。又、経口用液体製剤としては内用水剤・懸濁剤
・乳剤・シロップ剤等いずれでの状態であってもよく、
又、使用する際に再溶解させる乾燥生成物であっても良
い。更にその組成物は添加剤・保存剤の何れを含有して
も良い。
錠剤・顆粒剤・細粒剤・散剤・カプセル剤等は通常それ
らの組成物中に製剤上一般に使用される結合剤・包含剤
・賦形剤・滑沢剤・崩壊剤・湿潤剤のような添加剤を含
有する。又、経口用液体製剤としては内用水剤・懸濁剤
・乳剤・シロップ剤等いずれでの状態であってもよく、
又、使用する際に再溶解させる乾燥生成物であっても良
い。更にその組成物は添加剤・保存剤の何れを含有して
も良い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい具体例に
ついて、VEGF/VPFアンタゴニストとして抗VE
GF/VPFモノクローナル抗体を用いて詳細に説明す
る。
ついて、VEGF/VPFアンタゴニストとして抗VE
GF/VPFモノクローナル抗体を用いて詳細に説明す
る。
【0026】モノクローナル抗体の製造 各モノクローナル抗体は動物をVEGF/VPFで免疫
し、その脾細胞を取り出しこれをミエローマ細胞と融合
して得たハイブリドーマ細胞を培養することにより製造
することができる。このハイブリドーマの製造は例えば
KohlerとMilsteinの方法[Nature,256:495(1975)]等によ
り行うことができる。
し、その脾細胞を取り出しこれをミエローマ細胞と融合
して得たハイブリドーマ細胞を培養することにより製造
することができる。このハイブリドーマの製造は例えば
KohlerとMilsteinの方法[Nature,256:495(1975)]等によ
り行うことができる。
【0027】(1)抗体産生細胞の調製 免疫用動物にはマウス、ラット、ウサギ等の齧歯類が用
いられる。ミエローマ細胞としてはマウスまたはラット
由来の細胞が用いられる。そして免疫動物1匹に対して
VEGF/VPF10〜100μgの量を抗原として2
〜4週間の間隔で少なくとも計2〜3回の免疫を行う。
動物の飼育及び脾細胞の採取は常法に従って行われる。
尚、免疫の際には抗原に例えばグルタチオン-S-トラン
スフェラーゼ等を融合させて得られた蛋白質又はキーホ
ールリンペットヘモシアニン等を結合させて得られた複
合蛋白質を抗原として用いることもできる。
いられる。ミエローマ細胞としてはマウスまたはラット
由来の細胞が用いられる。そして免疫動物1匹に対して
VEGF/VPF10〜100μgの量を抗原として2
〜4週間の間隔で少なくとも計2〜3回の免疫を行う。
動物の飼育及び脾細胞の採取は常法に従って行われる。
尚、免疫の際には抗原に例えばグルタチオン-S-トラン
スフェラーゼ等を融合させて得られた蛋白質又はキーホ
ールリンペットヘモシアニン等を結合させて得られた複
合蛋白質を抗原として用いることもできる。
【0028】(2)ミエローマ細胞の調製 ミエローマ細胞としてはマウスミエローマSp2/O-Ag14(S
p2)、P3/NSI/1-Ag4-1(NS-1)、P3×63-Ag.8.U・1(P3U1)等
が挙げられる。これらの細胞の継代培養は常法に従って
行われる。
p2)、P3/NSI/1-Ag4-1(NS-1)、P3×63-Ag.8.U・1(P3U1)等
が挙げられる。これらの細胞の継代培養は常法に従って
行われる。
【0029】(3)細胞融合 脾細胞とミエローマ細胞とを1:1〜10:1の割合で
混合してポリエチレングリコールと混合するか電気パル
ス処理することにより細胞融合を行うことができる。
混合してポリエチレングリコールと混合するか電気パル
ス処理することにより細胞融合を行うことができる。
【0030】(4)ハイブリドーマの選択 融合細胞(ハイブリドーマ)の選択はヒポキサンチン
(10-3〜10-5M)、アミノプテリン(10-6〜10-7
M)、チミジン(10-5〜10-6M)を含む培地を用いて
培養して生育してくる細胞をハイブリドーマとすること
により行われる。
(10-3〜10-5M)、アミノプテリン(10-6〜10-7
M)、チミジン(10-5〜10-6M)を含む培地を用いて
培養して生育してくる細胞をハイブリドーマとすること
により行われる。
【0031】(5)ハイブリドーマの培養 ハイブリドーマのクローン化は限界希釈法により少なく
とも2回繰り返して行う。ハイブリドーマを通常の動物
細胞と同様にして培養すれば培地中に本発明のモノクロ
ーナル抗体が産生される。又、ハイブリドーマ細胞をマ
ウス腹腔内に移植して増殖させることにより腹水中に本
発明のモノクローナル抗体を蓄積させることもできる。
とも2回繰り返して行う。ハイブリドーマを通常の動物
細胞と同様にして培養すれば培地中に本発明のモノクロ
ーナル抗体が産生される。又、ハイブリドーマ細胞をマ
ウス腹腔内に移植して増殖させることにより腹水中に本
発明のモノクローナル抗体を蓄積させることもできる。
【0032】(6)モノクローナル抗体の採取及び精製 ハイブリドーマ細胞の培養液中又は腹水中に蓄積したモ
ノクローナル抗体は従来から用いられている硫安分画
法、PEG分画法、イオン交換クロマトグラフィー及び
ゲル濾過クロマトグラフィーを用いる方法で精製され
る。又、プロテインAやプロテインG等のアフィニティ
ークロマトグラフィーによる方法も利用できる。
ノクローナル抗体は従来から用いられている硫安分画
法、PEG分画法、イオン交換クロマトグラフィー及び
ゲル濾過クロマトグラフィーを用いる方法で精製され
る。又、プロテインAやプロテインG等のアフィニティ
ークロマトグラフィーによる方法も利用できる。
【0033】モノクローナル抗体の選別には酵素免疫測
定法、ウエスタンブロッティング法等が用いられる。
又、モノクローナル抗体のアイソタイプの決定はモノク
ローナル抗体の酵素免疫測定法又はオクタロニー法等に
よって行うことができる。
定法、ウエスタンブロッティング法等が用いられる。
又、モノクローナル抗体のアイソタイプの決定はモノク
ローナル抗体の酵素免疫測定法又はオクタロニー法等に
よって行うことができる。
【0034】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。但し本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
明する。但し本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0035】参考例1(抗VEGF/VPFモノクロー
ナル抗体MV833の調製) (1)抗VEGF/VPFモノクローナル抗体を産生す
るハイブリドーマの作製 単離したヒトVEGF/VPFのcDNAにて形質転換
した酵母の培養液よりヒトVEGF/VPFを精製し
(特開平7−31496号参照)、キーホールリンペット
ヘモシアニン(KLH)とグルタルアルデヒドを用いて複
合体を作製し、得られた蛋白を抗原として常法に従って
マウスモノクローナル抗体を作製した。即ち、KLH-
VEGF/VPFで免疫したマウスの脾細胞とマウスミ
エローマ細胞(Sp2)をポリエチレングリコール存在下で
細胞融合させた。得られたハイブリドーマは限界希釈法
によりクローニングした。VEGF/VPFとクローン
化したハイブリドーマの培養上清の反応性を酵素免疫測
定法により調べ、VEGF/VPFと反応するモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマを選択した。又、
このハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体をM
V833と命名した。なお、得られたモノクローナル抗体
を産生するハイブリドーマは通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所にFERM BP−5669として
寄託されている。
ナル抗体MV833の調製) (1)抗VEGF/VPFモノクローナル抗体を産生す
るハイブリドーマの作製 単離したヒトVEGF/VPFのcDNAにて形質転換
した酵母の培養液よりヒトVEGF/VPFを精製し
(特開平7−31496号参照)、キーホールリンペット
ヘモシアニン(KLH)とグルタルアルデヒドを用いて複
合体を作製し、得られた蛋白を抗原として常法に従って
マウスモノクローナル抗体を作製した。即ち、KLH-
VEGF/VPFで免疫したマウスの脾細胞とマウスミ
エローマ細胞(Sp2)をポリエチレングリコール存在下で
細胞融合させた。得られたハイブリドーマは限界希釈法
によりクローニングした。VEGF/VPFとクローン
化したハイブリドーマの培養上清の反応性を酵素免疫測
定法により調べ、VEGF/VPFと反応するモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマを選択した。又、
このハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体をM
V833と命名した。なお、得られたモノクローナル抗体
を産生するハイブリドーマは通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所にFERM BP−5669として
寄託されている。
【0036】(2)抗VEGF/VPFモノクローナル
抗体の調製 選択したハイブリドーマをヌードマウスの腹腔内に移植
し、モノクローナル抗体を大量に含む腹水を採取した。
この腹水中からプロテインGアフィニティーカラム(M
AbTrapGII、ファルマシア社製)を用いてモノクロー
ナル抗体を精製した。又、抗体のクラスを抗マウス免疫
グロブリンサブクラス特異的抗体を用いた酵素免疫測定
法により調べた結果、MV833抗体のクラスはIgG1で
あった。
抗体の調製 選択したハイブリドーマをヌードマウスの腹腔内に移植
し、モノクローナル抗体を大量に含む腹水を採取した。
この腹水中からプロテインGアフィニティーカラム(M
AbTrapGII、ファルマシア社製)を用いてモノクロー
ナル抗体を精製した。又、抗体のクラスを抗マウス免疫
グロブリンサブクラス特異的抗体を用いた酵素免疫測定
法により調べた結果、MV833抗体のクラスはIgG1で
あった。
【0037】又、下記の方法で測定したVEGF121及
びVEGF165に対する解離定数は以下の通りであり本
発明のモノクローナル抗体はVEGF/VPFに対して
強い親和性を有することがわかる。
びVEGF165に対する解離定数は以下の通りであり本
発明のモノクローナル抗体はVEGF/VPFに対して
強い親和性を有することがわかる。
【0038】 ○ 5.70×10-11M±0.35×10-11M(VEGF121) ○ 1.10×10-10M±0.11×10-10M(VEGF165)
【0039】解離定数の測定方法 モノクローナル抗体を0.1M塩化ナトリウムを含む2
5mM炭酸緩衝液(pH=9.0)で2μg/mlに調製し、取り
外し可能な有穴プレートに100μlずつ添加し4℃で
一晩放置する。次に穴から溶液を除き1%BSA-PB
Sを300μlずつ添加し37℃で4時間放置する。1
%BSA-PBSを取り除いた後0.1%BSA-PBS
で調製したVEGFと125I標識VEGF(125I標識V
EGF121はVEGF121をクロラミンT法により標識、
125I標識VEGF165はアマシャム社より購入)反応混
液を穴あたり200μl添加して一晩放置する。この反
応混液中のVEGF濃度はVEGF121が0〜1ng/穴,
VEGF165が0〜10ng/穴、125I標識VEGFが1
×104cpm/穴(125I標識VEGF121; 66.7pg/穴、
1 25I標識VEGF165;116pg/穴)とする。穴から反
応混液を取り除き0.1%BSA-PBSで6回洗浄した
後、穴を1個ずつ切り離して分析用チューブに入れガン
マーカウンターにてカウントし、その結果より作成した
散布図から解離定数を求める。
5mM炭酸緩衝液(pH=9.0)で2μg/mlに調製し、取り
外し可能な有穴プレートに100μlずつ添加し4℃で
一晩放置する。次に穴から溶液を除き1%BSA-PB
Sを300μlずつ添加し37℃で4時間放置する。1
%BSA-PBSを取り除いた後0.1%BSA-PBS
で調製したVEGFと125I標識VEGF(125I標識V
EGF121はVEGF121をクロラミンT法により標識、
125I標識VEGF165はアマシャム社より購入)反応混
液を穴あたり200μl添加して一晩放置する。この反
応混液中のVEGF濃度はVEGF121が0〜1ng/穴,
VEGF165が0〜10ng/穴、125I標識VEGFが1
×104cpm/穴(125I標識VEGF121; 66.7pg/穴、
1 25I標識VEGF165;116pg/穴)とする。穴から反
応混液を取り除き0.1%BSA-PBSで6回洗浄した
後、穴を1個ずつ切り離して分析用チューブに入れガン
マーカウンターにてカウントし、その結果より作成した
散布図から解離定数を求める。
【0040】又、下記の方法で測定した本発明のモノク
ローナル抗体の等電点はpI=5.2〜5.5であった。
現時点で報告のある他のIgG1タイプの抗VEGF/V
PFモノクローナル抗体の等電点は我々の報告している
MV101がpI=7.0〜7.5でありジェネンテック社の
A4.6.1がpI=4.2〜5.2[Kim,K.J. et.al. Grow
th Factors,7:53(1992)]であり本発明の物質はいずれの
物質とも異なる物質である。
ローナル抗体の等電点はpI=5.2〜5.5であった。
現時点で報告のある他のIgG1タイプの抗VEGF/V
PFモノクローナル抗体の等電点は我々の報告している
MV101がpI=7.0〜7.5でありジェネンテック社の
A4.6.1がpI=4.2〜5.2[Kim,K.J. et.al. Grow
th Factors,7:53(1992)]であり本発明の物質はいずれの
物質とも異なる物質である。
【0041】等電点の測定方法 モノクローナル抗体の等電点電気泳動は市販の等電点電
気泳動用アガロースゲル(和科盛社)を使用し同社の等電
点電気泳動層にて泳動した。泳動は等電力出力可能なパ
ワーサプライ(バイオラド社)により3Wで30分間泳動
した。泳動後ゲルは銀染色キット(バイオラド社)にて蛋
白染色した。モノクローナル抗体の等電点は同時に泳動
した等電点マーカー蛋白の泳動度より抗体の等電点を求
めた。
気泳動用アガロースゲル(和科盛社)を使用し同社の等電
点電気泳動層にて泳動した。泳動は等電力出力可能なパ
ワーサプライ(バイオラド社)により3Wで30分間泳動
した。泳動後ゲルは銀染色キット(バイオラド社)にて蛋
白染色した。モノクローナル抗体の等電点は同時に泳動
した等電点マーカー蛋白の泳動度より抗体の等電点を求
めた。
【0042】(3)VEGF/VPF中のモノクローナ
ル抗体の反応部位の同定 (3-1)VEGF/VPFのアミノ酸配列の一部分に相当
するペプチドの作製 ヒトVEGF121のアミノ配列の連続した12個のアミ
ノ酸を1つのペプチドとして全配列を網羅する67種の
ペプチドを考案し、各ペプチドをマルチピンペプチド合
成法[Maeji,N,J, et.al. J.Immunol.method,134:23(199
0)]により合成した。
ル抗体の反応部位の同定 (3-1)VEGF/VPFのアミノ酸配列の一部分に相当
するペプチドの作製 ヒトVEGF121のアミノ配列の連続した12個のアミ
ノ酸を1つのペプチドとして全配列を網羅する67種の
ペプチドを考案し、各ペプチドをマルチピンペプチド合
成法[Maeji,N,J, et.al. J.Immunol.method,134:23(199
0)]により合成した。
【0043】まず96穴アッセイプレート用ピンブロッ
クのピンの先端に導入された9-フルオレニルメトキシカ
ルボニル(Fmoc)-β-アラニンからピペリジンによりFm
oc基を除去した後、ジシクロヘキシカルボジイミドとヒ
ドロキシベンゾトリアゾール存在下でFmoc-アミノ酸を
縮合させた。N,N-ジメチルホルムアミドで洗浄後、再び
ジシクロヘキシカルボジイミドとヒドロキシベンゾトリ
アゾール存在下でFmoc-アミノ酸を縮合させ、この操作
を繰り返すことにより目的のペプチドを合成した。縮合
反応終了後、無水酢酸でアセチル化を行い、さらにトリ
フルオロ酢酸で側鎖保護基を除去した。ピン上で合成し
たペプチドはピンを中性溶液中に浸すことにより切り出
した。合成したペプチドの定量はオルトフタルアルデヒ
ドを用いてアミノ基を定量することにより行った。合成
した67種のペプチドのアミノ酸配列を表1に示した。
数字はペプチド識別番号を示す。
クのピンの先端に導入された9-フルオレニルメトキシカ
ルボニル(Fmoc)-β-アラニンからピペリジンによりFm
oc基を除去した後、ジシクロヘキシカルボジイミドとヒ
ドロキシベンゾトリアゾール存在下でFmoc-アミノ酸を
縮合させた。N,N-ジメチルホルムアミドで洗浄後、再び
ジシクロヘキシカルボジイミドとヒドロキシベンゾトリ
アゾール存在下でFmoc-アミノ酸を縮合させ、この操作
を繰り返すことにより目的のペプチドを合成した。縮合
反応終了後、無水酢酸でアセチル化を行い、さらにトリ
フルオロ酢酸で側鎖保護基を除去した。ピン上で合成し
たペプチドはピンを中性溶液中に浸すことにより切り出
した。合成したペプチドの定量はオルトフタルアルデヒ
ドを用いてアミノ基を定量することにより行った。合成
した67種のペプチドのアミノ酸配列を表1に示した。
数字はペプチド識別番号を示す。
【0044】
【表1】
【0045】(3-2)MV833抗体と反応するペプチドの同
定 以上のようにして合成した67種のペプチドはヒトVE
GF121の全領域に対応するものである。したがって6
7種のペプチドとMV833抗体との反応性を調べること
によりMV833抗体がVEGF/VPFのどの部位に反
応しているかを明らかにすることができる。そこで酵素
免疫測定法により67種のペプチドとMV833抗体との
反応性を調べた。96穴NOSプレート(コースター社
製)に67種の20μMペプチド溶液を入れ室温で2時
間放置した。0.1%BSA-PBSでプレートの穴を3
回洗浄した後、2%BSA-PBSを入れ室温で1時間
放置した。2%BSA-PBSを除いた後、MV833(1
%BSA-PBS溶液)を入れ室温で1時間放置した。
0.1%BSA-PBSで6回洗浄後ペルオキシダーゼ標
識したヒツジ抗マウスIgG(アマシャム社)(0.1%B
SA-PBS溶液)を入れ室温で1時間放置した。0.1
%BSA-PBSで6回洗浄後8.3mg/mlオルトフェニ
レンジアミン2塩酸塩および0.01%過酸化水素を含
む0.2Mトリス−クエン酸緩衝液(pH=5.2)を入れて
発色させた。反応は2規定硫酸を加えて停止させた後、
吸光度(OD490/650)を測定した。なお、反応性
の測定には、上記のような酵素免疫測定法の他、オクタ
ロニー法、ウエスタンブロッティング法等を用いてもよ
い。
定 以上のようにして合成した67種のペプチドはヒトVE
GF121の全領域に対応するものである。したがって6
7種のペプチドとMV833抗体との反応性を調べること
によりMV833抗体がVEGF/VPFのどの部位に反
応しているかを明らかにすることができる。そこで酵素
免疫測定法により67種のペプチドとMV833抗体との
反応性を調べた。96穴NOSプレート(コースター社
製)に67種の20μMペプチド溶液を入れ室温で2時
間放置した。0.1%BSA-PBSでプレートの穴を3
回洗浄した後、2%BSA-PBSを入れ室温で1時間
放置した。2%BSA-PBSを除いた後、MV833(1
%BSA-PBS溶液)を入れ室温で1時間放置した。
0.1%BSA-PBSで6回洗浄後ペルオキシダーゼ標
識したヒツジ抗マウスIgG(アマシャム社)(0.1%B
SA-PBS溶液)を入れ室温で1時間放置した。0.1
%BSA-PBSで6回洗浄後8.3mg/mlオルトフェニ
レンジアミン2塩酸塩および0.01%過酸化水素を含
む0.2Mトリス−クエン酸緩衝液(pH=5.2)を入れて
発色させた。反応は2規定硫酸を加えて停止させた後、
吸光度(OD490/650)を測定した。なお、反応性
の測定には、上記のような酵素免疫測定法の他、オクタ
ロニー法、ウエスタンブロッティング法等を用いてもよ
い。
【0046】MV833抗体は67種類のペプチドの中で
ペプチド識別番号31、32、33、60、63の5つ
のペプチドに強く反応した。ペプチド識別番号31〜3
3のペプチドにはKPSCVPLMRという配列が共通
に含まれていることより、この領域ではMV833抗体は
KPSCVPLMRというアミノ酸配列部分と反応して
いると考えられる。したがって、MV833抗体はVEG
F/VPFのKPSCVPLMR配列とSFLQHNK
CECRP配列とKCECRPKKDRAR配列とに反
応していることが予想される。抗体はタンパク質の表面
に露出している部分を認識すると考えられるため、この
2種類のアミノ酸配列部分はVEGF/VPFの表面に
露出している部分であると言える。又、モノクローナル
抗体は抗原決定基が単一であると言われているが、高次
構造をとっている蛋白質などの高分子物質が抗原の場合
は抗体が立体的に抗原を認識し、蛋白質の一次構造レベ
ルで抗体の反応性を調べた時に二箇所以上の不連続なア
ミノ酸配列に反応することがある。MV833抗体がVE
GF/VPF中の二箇所のアミノ酸配列部分に反応した
ことより、本抗体は二箇所のアミノ酸配列部分を立体的
に同時に認識していると考えられる。
ペプチド識別番号31、32、33、60、63の5つ
のペプチドに強く反応した。ペプチド識別番号31〜3
3のペプチドにはKPSCVPLMRという配列が共通
に含まれていることより、この領域ではMV833抗体は
KPSCVPLMRというアミノ酸配列部分と反応して
いると考えられる。したがって、MV833抗体はVEG
F/VPFのKPSCVPLMR配列とSFLQHNK
CECRP配列とKCECRPKKDRAR配列とに反
応していることが予想される。抗体はタンパク質の表面
に露出している部分を認識すると考えられるため、この
2種類のアミノ酸配列部分はVEGF/VPFの表面に
露出している部分であると言える。又、モノクローナル
抗体は抗原決定基が単一であると言われているが、高次
構造をとっている蛋白質などの高分子物質が抗原の場合
は抗体が立体的に抗原を認識し、蛋白質の一次構造レベ
ルで抗体の反応性を調べた時に二箇所以上の不連続なア
ミノ酸配列に反応することがある。MV833抗体がVE
GF/VPF中の二箇所のアミノ酸配列部分に反応した
ことより、本抗体は二箇所のアミノ酸配列部分を立体的
に同時に認識していると考えられる。
【0047】微量タンパク質やウイルスの研究を行う場
合現在ではその遺伝子のクローニングを行い、その塩基
配列よりタンパク質のアミノ酸配列が予想できる。この
アミノ酸配列をもとにして親水性の高い部位を探索し、
その部位の合成ペプチドに対するポリクローナル抗体や
モノクローナル抗体を作製して免疫学的解析に用いてい
る。親水性の高い部位の探索にはHoop&Woodsらの方法
[Proc. Natl. Acad. Sci. USA 78:3824(1981)]などを用
いて解析しているが、あらゆるタンパク質にあてはまる
とは限らない。したがって本発明によりVEGF/VP
Fの表面に露出している部位の中で血管新生等の阻害に
重要である部分が明らかにされたことにより強い抗癌活
性を有したVEGF/VPF抗体を容易に作製できるよ
うになり、また、本発明に採用された方法は蛋白質の表
面に露出している部位を明らかにする方法としても適用
できる。
合現在ではその遺伝子のクローニングを行い、その塩基
配列よりタンパク質のアミノ酸配列が予想できる。この
アミノ酸配列をもとにして親水性の高い部位を探索し、
その部位の合成ペプチドに対するポリクローナル抗体や
モノクローナル抗体を作製して免疫学的解析に用いてい
る。親水性の高い部位の探索にはHoop&Woodsらの方法
[Proc. Natl. Acad. Sci. USA 78:3824(1981)]などを用
いて解析しているが、あらゆるタンパク質にあてはまる
とは限らない。したがって本発明によりVEGF/VP
Fの表面に露出している部位の中で血管新生等の阻害に
重要である部分が明らかにされたことにより強い抗癌活
性を有したVEGF/VPF抗体を容易に作製できるよ
うになり、また、本発明に採用された方法は蛋白質の表
面に露出している部位を明らかにする方法としても適用
できる。
【0048】実施例1(抗VEGF/VPFモノクロー
ナル抗体MV833と温熱療法の併用による腫瘍抑制試
験)
ナル抗体MV833と温熱療法の併用による腫瘍抑制試
験)
【0049】常法により培養したヒト大腸癌株LS−1
80を用いて細胞懸濁液を調製し、この細胞懸濁液を用
いてBALB/c nu/nu(ヌードマウス、雄、8週令、対照群
9匹、温熱単独群5匹、抗体単独群7匹、併用群7匹)
の大腿部皮下に該培養細胞を300万個移植した。
80を用いて細胞懸濁液を調製し、この細胞懸濁液を用
いてBALB/c nu/nu(ヌードマウス、雄、8週令、対照群
9匹、温熱単独群5匹、抗体単独群7匹、併用群7匹)
の大腿部皮下に該培養細胞を300万個移植した。
【0050】腫瘍が約10mm(500mm3 )になっ
た時点(移植後約8から11日)でバルビタール麻酔
下、44℃の恒温槽に30分下肢を漬けて局所加温し温
熱処理をした。
た時点(移植後約8から11日)でバルビタール麻酔
下、44℃の恒温槽に30分下肢を漬けて局所加温し温
熱処理をした。
【0051】温熱処理を行った翌日から10日間(10
回)、上記参考例で得られた抗VEGF/VPFモノク
ローナル抗体MV833を100μg背部皮下に注射し
て投与した。
回)、上記参考例で得られた抗VEGF/VPFモノク
ローナル抗体MV833を100μg背部皮下に注射し
て投与した。
【0052】温熱処理開始からの腫瘍体積を、温熱処理
を施したがMV833を投与しなかった群、温熱処理を
施さずにMV833を投与した群、温熱処理もMV83
3の投与もしなかった群と対比して、図1に示した。
を施したがMV833を投与しなかった群、温熱処理を
施さずにMV833を投与した群、温熱処理もMV83
3の投与もしなかった群と対比して、図1に示した。
【0053】図1から、本発明に従って温熱処理とMV
833の投与を併用した群では、その他の群よりも腫瘍
体積が有意に抑制され、特に、MV833の投与の日か
ら5乃至10日目では腫瘍体積の減少が観察された。し
たがって、温熱療法と抗VEGF/VPF抗体の投与の併用は、
腫瘍形成阻害に極めて有効であることが示された。
833の投与を併用した群では、その他の群よりも腫瘍
体積が有意に抑制され、特に、MV833の投与の日か
ら5乃至10日目では腫瘍体積の減少が観察された。し
たがって、温熱療法と抗VEGF/VPF抗体の投与の併用は、
腫瘍形成阻害に極めて有効であることが示された。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、温熱療法とVEGF/
VPFアンタゴニストの投与を併用することにより、腫
瘍の増殖を有効に抑制することができる。したがって、
本発明は、各種の癌の治療に有効に利用されるものであ
る。
VPFアンタゴニストの投与を併用することにより、腫
瘍の増殖を有効に抑制することができる。したがって、
本発明は、各種の癌の治療に有効に利用されるものであ
る。
【0055】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン:
【0056】配列番号:2 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン:
【0057】配列番号:3 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン:
【図1】温熱療法と、抗VEGF/VPF抗体と、両者の併用に
よるヒト大腸癌細胞の増殖に対する阻害効果を経時的に
示す図である。
よるヒト大腸癌細胞の増殖に対する阻害効果を経時的に
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61N 5/02 A61N 5/02 5/06 5/06 A (72)発明者 浅野 誠 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内 (72)発明者 幸田 綾子 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内 (72)発明者 鈴木 日出夫 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 患者の腫瘍患部を温熱処理するととも
に、該患者にVEGF/VPFアンタゴニストを投与す
ることからなる腫瘍の温熱療法。 - 【請求項2】 VEGF/VPFアンタゴニストが抗V
EGF/VPFモノクローナル抗体であることを特徴と
する請求項1の温熱療法。 - 【請求項3】 抗VEGF/VPFモノクローナル抗体
がVEGF/VPFのアミノ酸配列の一部である下記配
列1〜3の少なくとも1つと反応する抗体であることを
特徴とする請求項2の温熱療法。 1.KPSCVPLMR 2.SFLQHNKCECRP 3.KCECRPKKDRAR - 【請求項4】 VEGF/VPFアンタゴニストを有効
成分とする温熱療法用の抗腫瘍性薬剤。 - 【請求項5】 VEGF/VPFアンタゴニストが抗V
EGF/VPFモノクローナル抗体であることを特徴と
する請求項4の抗腫瘍性薬剤。 - 【請求項6】 抗VEGF/VPFモノクローナル抗体
がVEGF/VPFのアミノ酸配列の一部である下記配
列1〜3の少なくとも1つと反応する抗体であることを
特徴とする請求項5の抗腫瘍性薬剤。 1.KPSCVPLMR 2.SFLQHNKCECRP 3.KCECRPKKDRAR
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10134665A JPH11310537A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 温熱療法及び薬剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10134665A JPH11310537A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 温熱療法及び薬剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11310537A true JPH11310537A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15133704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10134665A Pending JPH11310537A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 温熱療法及び薬剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11310537A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308900A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-10-23 | Dai Ichi Pure Chem Co Ltd | 抗ヒト肝性トリグリセリドリパーゼ抗体 |
US9125819B2 (en) | 2005-04-29 | 2015-09-08 | Tomizo Yamamoto | Activated foam |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP10134665A patent/JPH11310537A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308900A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-10-23 | Dai Ichi Pure Chem Co Ltd | 抗ヒト肝性トリグリセリドリパーゼ抗体 |
US9125819B2 (en) | 2005-04-29 | 2015-09-08 | Tomizo Yamamoto | Activated foam |
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