JPH10114680A - 制癌剤 - Google Patents
制癌剤Info
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- JPH10114680A JPH10114680A JP28619496A JP28619496A JPH10114680A JP H10114680 A JPH10114680 A JP H10114680A JP 28619496 A JP28619496 A JP 28619496A JP 28619496 A JP28619496 A JP 28619496A JP H10114680 A JPH10114680 A JP H10114680A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibody
- vpf
- monoclonal antibody
- cyclophosphamide
- vascular endothelial
- Prior art date
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 より優れた制癌剤を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 抗血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因
子抗体及びシクロホスファミド又はビンクリスチンを有
効成分とする。
る。 【解決手段】 抗血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因
子抗体及びシクロホスファミド又はビンクリスチンを有
効成分とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、癌細胞の増殖を抑
える副作用の少ない制癌剤に関するものであり、医療、
製薬技術に属するものである。
える副作用の少ない制癌剤に関するものであり、医療、
製薬技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、先に、癌細胞に血管の新
生、遊走を誘起する因子を見出し、その機能を阻害し、
腫瘍の増殖を抑えることによって、従来の腫瘍そのもの
をターゲットとした癌の治療方法とは異なる、新規かつ
有効な癌の治療方法が提供できるのでないかと考え検討
を行い、血管の新生を誘起する、あるいは血管の構成細
胞である血管内皮細胞の増殖を促進させる因子のうちで
血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子が腫瘍細胞その
ものに対してではなく血管内皮細胞に特異的に作用し、
生体内では血管の新生を促すことを見出し、この血管内
皮細胞増殖因子/血管透過性因子の作用を抑制すること
によって腫瘍の増殖を抑えることが出来ることを見いだ
し、血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子の機能阻害
剤からなる腫瘍抑制剤についての提案を行った(特開平
6−116163号)。
生、遊走を誘起する因子を見出し、その機能を阻害し、
腫瘍の増殖を抑えることによって、従来の腫瘍そのもの
をターゲットとした癌の治療方法とは異なる、新規かつ
有効な癌の治療方法が提供できるのでないかと考え検討
を行い、血管の新生を誘起する、あるいは血管の構成細
胞である血管内皮細胞の増殖を促進させる因子のうちで
血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子が腫瘍細胞その
ものに対してではなく血管内皮細胞に特異的に作用し、
生体内では血管の新生を促すことを見出し、この血管内
皮細胞増殖因子/血管透過性因子の作用を抑制すること
によって腫瘍の増殖を抑えることが出来ることを見いだ
し、血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子の機能阻害
剤からなる腫瘍抑制剤についての提案を行った(特開平
6−116163号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、先の提
案を行うと共に、血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因
子の機能阻害剤からなる腫瘍抑制剤は腫瘍の治療にあた
り腫瘍細胞そのものを標的とすることなく、腫瘍血管の
新生を抑制することによって間接的に腫瘍の増殖を阻害
するという新しい作用機作に関するものであるから、当
該腫瘍抑制剤は腫瘍の増殖を抑制すると共に、作用点が
腫瘍に延びてゆく血管であるため、従来の腫瘍細胞その
ものをターゲットとする抗癌剤と全く異なり、様々な薬
剤との併用が有効に行え、癌の化学療法がより効果的に
行えるということを示唆した。本発明者らは、これらの
ことを明確にするため、種々の既存の抗癌剤と前記機能
阻害剤との併用について研究を行ったのである。
案を行うと共に、血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因
子の機能阻害剤からなる腫瘍抑制剤は腫瘍の治療にあた
り腫瘍細胞そのものを標的とすることなく、腫瘍血管の
新生を抑制することによって間接的に腫瘍の増殖を阻害
するという新しい作用機作に関するものであるから、当
該腫瘍抑制剤は腫瘍の増殖を抑制すると共に、作用点が
腫瘍に延びてゆく血管であるため、従来の腫瘍細胞その
ものをターゲットとする抗癌剤と全く異なり、様々な薬
剤との併用が有効に行え、癌の化学療法がより効果的に
行えるということを示唆した。本発明者らは、これらの
ことを明確にするため、種々の既存の抗癌剤と前記機能
阻害剤との併用について研究を行ったのである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者らは各種の既存抗癌剤
について検討し、特定の抗癌剤との併用において、格別
に優れた効果が奏されることを見出し、本発明を完成し
たのである。すなわち、本発明は抗血管内皮細胞増殖因
子/血管透過性因子抗体及びシクロホスファミド又はビ
ンクリスチンを有効成分とすることを特徴とする制癌剤
に関するものである。
について検討し、特定の抗癌剤との併用において、格別
に優れた効果が奏されることを見出し、本発明を完成し
たのである。すなわち、本発明は抗血管内皮細胞増殖因
子/血管透過性因子抗体及びシクロホスファミド又はビ
ンクリスチンを有効成分とすることを特徴とする制癌剤
に関するものである。
【0005】
【実施の形態】血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子
(vascular endothelial growth factor/vascular perme
ability factor, VEGF/VPF)は、直接的に血管内皮細胞
に作用し、血管新生すなわち毛細血管内皮細胞の増殖、
移動および組織への浸潤という現象は胎児の生長、創傷
治癒、癌細胞の増殖などの生理的または病理的現象にお
いて重要な役割を果たしているものである。
(vascular endothelial growth factor/vascular perme
ability factor, VEGF/VPF)は、直接的に血管内皮細胞
に作用し、血管新生すなわち毛細血管内皮細胞の増殖、
移動および組織への浸潤という現象は胎児の生長、創傷
治癒、癌細胞の増殖などの生理的または病理的現象にお
いて重要な役割を果たしているものである。
【0006】血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子
(以下VPFという)に関しては、マウス、ラット、モ
ルモット、ウシ及びヒトの正常又は腫瘍細胞株で分泌さ
れており、また組織別では脳、下垂体、腎臓、卵巣に存
在することが明らかにされている[(Ferrara,N., et.al.
Endocrine Reviews 13:18(1992)]。ヒトVPF遺伝子
についてはその cDNAがすでに単離されて塩基配列が
決定され、アミノ酸配列も推定されている。この遺伝子
からアミノ酸残基数の異なる4種類の蛋白(アミノ酸残
基数が121個、165個、189個、206個の4種
類)が作られ、それらの中で121個のアミノ酸残基数
のもの(VPF121)と165個のアミノ酸残基数のもの
(VPF165)が成熟蛋白であると言われている[(Ferrar
a N., et. al. Endocrine Reviews 13:18(1992)]。VP
F121はVPF1 65のカルボキシル末端側の44個のアミ
ノ酸が欠損したものであるが、VPF12 1とVPF165の
間に、血管内皮細胞に対する作用の違いがあるかどうか
については明らかにされてはいない。
(以下VPFという)に関しては、マウス、ラット、モ
ルモット、ウシ及びヒトの正常又は腫瘍細胞株で分泌さ
れており、また組織別では脳、下垂体、腎臓、卵巣に存
在することが明らかにされている[(Ferrara,N., et.al.
Endocrine Reviews 13:18(1992)]。ヒトVPF遺伝子
についてはその cDNAがすでに単離されて塩基配列が
決定され、アミノ酸配列も推定されている。この遺伝子
からアミノ酸残基数の異なる4種類の蛋白(アミノ酸残
基数が121個、165個、189個、206個の4種
類)が作られ、それらの中で121個のアミノ酸残基数
のもの(VPF121)と165個のアミノ酸残基数のもの
(VPF165)が成熟蛋白であると言われている[(Ferrar
a N., et. al. Endocrine Reviews 13:18(1992)]。VP
F121はVPF1 65のカルボキシル末端側の44個のアミ
ノ酸が欠損したものであるが、VPF12 1とVPF165の
間に、血管内皮細胞に対する作用の違いがあるかどうか
については明らかにされてはいない。
【0007】VPFの抗体としては特に限定されず、ポ
リクローナル抗体でもモノクローナル抗体のいずれでも
良いが、本発明者らが別途作成した、特定の認識部位を
有し中和活性の強いモノクローナル抗体が本発明にとり
好ましく、それらの抗体は常法により取得することがで
きる。さらに、本発明においては、モノクローナル抗体
をキメラ抗体又はヒト化抗体に変化させたものも使用で
きる。例えば、ポリクローナル抗体はヒト前骨髄性白血
病細胞HL−60等より単離しVPFの cDNAを大腸
菌の中でグルタチオンS−トランスフェラーゼとの融合
蛋白として発現させ、得られた蛋白質を抗原として得る
ことができる。抗体は、常法に従い、該抗原によりウサ
ギを免疫し、抗体価の上昇した血清からクロマトグラフ
ィーで分画することにより得られる。また、モノクロー
ナル抗体は動物をVPFで免疫し脾細胞を取り出しこれ
をミエローマ細胞とを融合して得たハイブリドーマ細胞
を培養することにより製造することができる。このハイ
ブリドーマの製造は例えばKohlerとMilsteinの方法[Nat
ure,256:495(1975)]等により行うことができる。
リクローナル抗体でもモノクローナル抗体のいずれでも
良いが、本発明者らが別途作成した、特定の認識部位を
有し中和活性の強いモノクローナル抗体が本発明にとり
好ましく、それらの抗体は常法により取得することがで
きる。さらに、本発明においては、モノクローナル抗体
をキメラ抗体又はヒト化抗体に変化させたものも使用で
きる。例えば、ポリクローナル抗体はヒト前骨髄性白血
病細胞HL−60等より単離しVPFの cDNAを大腸
菌の中でグルタチオンS−トランスフェラーゼとの融合
蛋白として発現させ、得られた蛋白質を抗原として得る
ことができる。抗体は、常法に従い、該抗原によりウサ
ギを免疫し、抗体価の上昇した血清からクロマトグラフ
ィーで分画することにより得られる。また、モノクロー
ナル抗体は動物をVPFで免疫し脾細胞を取り出しこれ
をミエローマ細胞とを融合して得たハイブリドーマ細胞
を培養することにより製造することができる。このハイ
ブリドーマの製造は例えばKohlerとMilsteinの方法[Nat
ure,256:495(1975)]等により行うことができる。
【0008】本発明の制癌剤を投与する場合投与する対
象は特に限定されない。例えば個々の癌種の予防或いは
治療することを特異目的として用いることができる。又
投与する方法は経口又は非経口でもよく経口投与には舌
下投与を包含する。非経口投与には注射例えば皮下、筋
肉、血管内注射,点滴、座剤等を含む。又、その投与量
および有効成分の割合は動物か人間かによって、又年
齢、投与経路、投与回数により異なり、広範囲に変える
ことができる。この場合本発明のVPF抗体と既存の制
癌剤の有効量と適切な希釈剤および薬学的に使用し得る
担体の組成物として投与される有効量は0.1〜100m
g/kg体重/日であり1日1回から数回に分けて投与され
る。本発明の制癌剤を経口投与する場合はそれに適用さ
れる錠剤・顆粒剤・細粒剤・散剤・カプセル剤等は通常
それらの組成物中に製剤上一般に使用される結合剤・包
含剤・賦形剤・滑沢剤・崩壊剤・湿潤剤のような添加剤
を含有する。又、経口用液体製剤としては内用水剤・懸
濁剤・乳剤・シロップ剤等いずれでの状態であってもよ
く、又、使用する際に再溶解させる乾燥生成物であって
も良い。更にその組成物は添加剤・保存剤の何れを含有
しても良い。また非経口投与の場合には安定剤・緩衝剤
・保存剤・膨張化剤等の添加剤を含有し通常単位投与量
アンプル若しくは多投与量容器又はチューブの状態で提
供される。上記の組成物は使用する際に適当な担体たと
えば発熱物質不含の滅菌された溶解剤で再溶解させる粉
体であっても良い。
象は特に限定されない。例えば個々の癌種の予防或いは
治療することを特異目的として用いることができる。又
投与する方法は経口又は非経口でもよく経口投与には舌
下投与を包含する。非経口投与には注射例えば皮下、筋
肉、血管内注射,点滴、座剤等を含む。又、その投与量
および有効成分の割合は動物か人間かによって、又年
齢、投与経路、投与回数により異なり、広範囲に変える
ことができる。この場合本発明のVPF抗体と既存の制
癌剤の有効量と適切な希釈剤および薬学的に使用し得る
担体の組成物として投与される有効量は0.1〜100m
g/kg体重/日であり1日1回から数回に分けて投与され
る。本発明の制癌剤を経口投与する場合はそれに適用さ
れる錠剤・顆粒剤・細粒剤・散剤・カプセル剤等は通常
それらの組成物中に製剤上一般に使用される結合剤・包
含剤・賦形剤・滑沢剤・崩壊剤・湿潤剤のような添加剤
を含有する。又、経口用液体製剤としては内用水剤・懸
濁剤・乳剤・シロップ剤等いずれでの状態であってもよ
く、又、使用する際に再溶解させる乾燥生成物であって
も良い。更にその組成物は添加剤・保存剤の何れを含有
しても良い。また非経口投与の場合には安定剤・緩衝剤
・保存剤・膨張化剤等の添加剤を含有し通常単位投与量
アンプル若しくは多投与量容器又はチューブの状態で提
供される。上記の組成物は使用する際に適当な担体たと
えば発熱物質不含の滅菌された溶解剤で再溶解させる粉
体であっても良い。
【0009】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。但し本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない (1)VPFモノクローナル抗体を産生するハイブリド
ーマの作製 単離したヒトVPFcDNAにて形質転換した酵母の培
養液よりヒトVPFを精製し(YVPF;特開平7−3
1496号参照)、キーホールリンペットヘモシアニン
(KLH)とグルタルアルデヒドを用いて複合体を作製
し、得られた蛋白を抗原として常法に従ってマウスモノ
クローナル抗体を作製した。即ち、KLH-YVPFで
免疫したマウスの脾細胞とマウスミエローマ細胞(Sp2/
0-Ag14)をポリエチレングリコール存在下で細胞融合さ
せた。得られたハイブリドーマは限界希釈法によりクロ
ーニングした。YVPFとクローン化したハイブリドー
マの培養上清の反応性を酵素免疫測定法により調べ、Y
VPFと反応するモノクローナル抗体を産生するハイブ
リドーマを選択した。又、このハイブリドーマが産生す
るモノクローナル抗体をMV833と命名した。なお得ら
れたモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは通
商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM
BP−5669として寄託されている。
明する。但し本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない (1)VPFモノクローナル抗体を産生するハイブリド
ーマの作製 単離したヒトVPFcDNAにて形質転換した酵母の培
養液よりヒトVPFを精製し(YVPF;特開平7−3
1496号参照)、キーホールリンペットヘモシアニン
(KLH)とグルタルアルデヒドを用いて複合体を作製
し、得られた蛋白を抗原として常法に従ってマウスモノ
クローナル抗体を作製した。即ち、KLH-YVPFで
免疫したマウスの脾細胞とマウスミエローマ細胞(Sp2/
0-Ag14)をポリエチレングリコール存在下で細胞融合さ
せた。得られたハイブリドーマは限界希釈法によりクロ
ーニングした。YVPFとクローン化したハイブリドー
マの培養上清の反応性を酵素免疫測定法により調べ、Y
VPFと反応するモノクローナル抗体を産生するハイブ
リドーマを選択した。又、このハイブリドーマが産生す
るモノクローナル抗体をMV833と命名した。なお得ら
れたモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは通
商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM
BP−5669として寄託されている。
【0010】(2)VPFモノクローナル抗体の調製 選択したハイブリドーマをヌードマウスの腹腔内に移植
し、モノクローナル抗体を大量に含む腹水を採取した。
この腹水中からプロテインGアフィニティーカラム(M
AbTrapGII、ファルマシア社製)を用いてモノクロー
ナル抗体を精製した。又、抗体のクラスを抗マウス免疫
グロブリンサブクラス特異的抗体を用いた酵素免疫測定
法により調べた結果、MV833抗体のクラスはIgG1で
あった。又、下記の方法で測定したVPF121及びVP
F165に対する解離定数は以下の通りであり本発明のモ
ノクローナル抗体はVPFに対して強い親和性を有する
ことがわかる。 ○ 5.7 ×10-11M±0.35×10-11M(VPF
121) ○ 1.10×10-10M±0.11×10-10M(VPF
165) 解離定数の測定方法 モノクローナル抗体を0.1M塩化ナトリウムを含む2
5mM炭酸緩衝液(pH=9.0)で2μg/mlに調製し取り外
し可能な有穴プレートに100μlずつ添加し4℃で一
晩放置する。次に穴から溶液を除き1%BSA-PBS
を30μlずつ添加し37℃で4時間放置する。1%B
SA-PBSを取り除いた後0.1%BSA-PBSで調
製したVPFと125I標識VPF(125I標識VPF121は
YVPFをクロラミンT法により標識、125I標識VP
F165はアマシャム社より購入)反応混液を穴あたり20
0μl添加して一晩放置する。この反応混液中のVPF
濃度はVPF121が0〜1ng/穴,VPF165が0〜10n
g/穴、125I標識VPFが1×104cpm/穴(125I標識
VPF121 ; 66.7pg/穴、125I標識VPF165 ;1
16pg/穴)とする。穴から反応混液を取り除き0.1%
BSA-PBSで6回洗浄した後、穴を1個ずつ切り離
して分析用チューブに入れガンマーカウンターにてカウ
ントしその結果から作成した散布図から解離定数を求め
る。又、下記の方法で測定した本発明のモノクローナル
抗体の等電点は pI=5.2〜5.5であった。現時点で
報告のある他のIgG1タイプの抗VPFモノクローナル
抗体の等電点は我々の報告しているMV101が pI=7.
0〜7.5でありジェネンテック社のA4.6.1が pI
=4.2〜5.2[Kim,K.J. et.al. GrowthFactors,7:53
(1992)]であり本発明の物質はいずれの物質とも異なる
物質である。 等電点の測定方法 モノクローナル抗体の等電点電気泳動は市販の等電点電
気泳動用アガロースゲル(和科盛社)を使用し同社の等電
点電気泳動層にて泳動した。泳動は等電力出力可能なパ
ワーサプライ(バイオラド社)により3Wで30分間泳動
した。泳動後ゲルは銀染色キット(バイオラド社)にて蛋
白染色した。モノクローナル抗体の等電点は同時に泳動
した等電点マーカー蛋白の泳動度より抗体の等電点を求
めた。
し、モノクローナル抗体を大量に含む腹水を採取した。
この腹水中からプロテインGアフィニティーカラム(M
AbTrapGII、ファルマシア社製)を用いてモノクロー
ナル抗体を精製した。又、抗体のクラスを抗マウス免疫
グロブリンサブクラス特異的抗体を用いた酵素免疫測定
法により調べた結果、MV833抗体のクラスはIgG1で
あった。又、下記の方法で測定したVPF121及びVP
F165に対する解離定数は以下の通りであり本発明のモ
ノクローナル抗体はVPFに対して強い親和性を有する
ことがわかる。 ○ 5.7 ×10-11M±0.35×10-11M(VPF
121) ○ 1.10×10-10M±0.11×10-10M(VPF
165) 解離定数の測定方法 モノクローナル抗体を0.1M塩化ナトリウムを含む2
5mM炭酸緩衝液(pH=9.0)で2μg/mlに調製し取り外
し可能な有穴プレートに100μlずつ添加し4℃で一
晩放置する。次に穴から溶液を除き1%BSA-PBS
を30μlずつ添加し37℃で4時間放置する。1%B
SA-PBSを取り除いた後0.1%BSA-PBSで調
製したVPFと125I標識VPF(125I標識VPF121は
YVPFをクロラミンT法により標識、125I標識VP
F165はアマシャム社より購入)反応混液を穴あたり20
0μl添加して一晩放置する。この反応混液中のVPF
濃度はVPF121が0〜1ng/穴,VPF165が0〜10n
g/穴、125I標識VPFが1×104cpm/穴(125I標識
VPF121 ; 66.7pg/穴、125I標識VPF165 ;1
16pg/穴)とする。穴から反応混液を取り除き0.1%
BSA-PBSで6回洗浄した後、穴を1個ずつ切り離
して分析用チューブに入れガンマーカウンターにてカウ
ントしその結果から作成した散布図から解離定数を求め
る。又、下記の方法で測定した本発明のモノクローナル
抗体の等電点は pI=5.2〜5.5であった。現時点で
報告のある他のIgG1タイプの抗VPFモノクローナル
抗体の等電点は我々の報告しているMV101が pI=7.
0〜7.5でありジェネンテック社のA4.6.1が pI
=4.2〜5.2[Kim,K.J. et.al. GrowthFactors,7:53
(1992)]であり本発明の物質はいずれの物質とも異なる
物質である。 等電点の測定方法 モノクローナル抗体の等電点電気泳動は市販の等電点電
気泳動用アガロースゲル(和科盛社)を使用し同社の等電
点電気泳動層にて泳動した。泳動は等電力出力可能なパ
ワーサプライ(バイオラド社)により3Wで30分間泳動
した。泳動後ゲルは銀染色キット(バイオラド社)にて蛋
白染色した。モノクローナル抗体の等電点は同時に泳動
した等電点マーカー蛋白の泳動度より抗体の等電点を求
めた。
【0011】(5)VPF中のモノクローナル抗体の反
応部位の同定 (a)VPFのアミノ酸配列の一部分に相当するペプチ
ドの作製 ヒトVPF121のアミノ配列の連続した12個のアミノ
酸を1つのペプチドとして全配列を網羅する67種のペ
プチドを考案し、各ペプチドをマルチピンペプチド合成
法[Maeji,N,J, et.al. J.Immunol.method,134:23(199
0)]により合成した。まず96穴アッセイプレート用ピ
ンブロックのピンの先端に導入された9-フルオレニルメ
トキシカルボニル(Fmoc)-β-アラニンからピペリジン
によりFmoc基を除去した後、ジシクロヘキシカルボジ
イミドとヒドロキシベンゾトリアゾール存在下でFmoc-
アミノ酸を縮合させた。N,N-ジメチルホルムアミドで洗
浄後、再びジシクロヘキシカルボジイミドとヒドロキシ
ベンゾトリアゾール存在下でFmoc-アミノ酸を縮合さ
せ、この操作を繰り返すことにより目的のペプチドを合
成した。縮合反応終了後、無水酢酸でアセチル化を行
い、さらにトリフルオロ酢酸で側鎖保護基を除去した。
ピン上で合成したペプチドはピンを中性溶液中に浸すこ
とにより切り出した。合成したペプチドの定量はオルト
フタルアルデヒドを用いてアミノ基を定量することによ
り行った。合成した67種のペプチドのアミノ酸配列を
表1に示した。数字はペプチド識別番号を示す。
応部位の同定 (a)VPFのアミノ酸配列の一部分に相当するペプチ
ドの作製 ヒトVPF121のアミノ配列の連続した12個のアミノ
酸を1つのペプチドとして全配列を網羅する67種のペ
プチドを考案し、各ペプチドをマルチピンペプチド合成
法[Maeji,N,J, et.al. J.Immunol.method,134:23(199
0)]により合成した。まず96穴アッセイプレート用ピ
ンブロックのピンの先端に導入された9-フルオレニルメ
トキシカルボニル(Fmoc)-β-アラニンからピペリジン
によりFmoc基を除去した後、ジシクロヘキシカルボジ
イミドとヒドロキシベンゾトリアゾール存在下でFmoc-
アミノ酸を縮合させた。N,N-ジメチルホルムアミドで洗
浄後、再びジシクロヘキシカルボジイミドとヒドロキシ
ベンゾトリアゾール存在下でFmoc-アミノ酸を縮合さ
せ、この操作を繰り返すことにより目的のペプチドを合
成した。縮合反応終了後、無水酢酸でアセチル化を行
い、さらにトリフルオロ酢酸で側鎖保護基を除去した。
ピン上で合成したペプチドはピンを中性溶液中に浸すこ
とにより切り出した。合成したペプチドの定量はオルト
フタルアルデヒドを用いてアミノ基を定量することによ
り行った。合成した67種のペプチドのアミノ酸配列を
表1に示した。数字はペプチド識別番号を示す。
【0012】
【表1】
【0013】(b)MV833抗体と反応するペプチドの
同定 以上のようにして合成した67種のペプチドはヒトVP
F121の全領域に対応するものである。したがって67
種のペプチドとMV833抗体との反応性を調べることに
よりMV833抗体がVPFのどの部位に反応しているか
を明らかにすることができる。そこで酵素免疫測定法に
より67種のペプチドとMV833抗体との反応性を調べ
た。96穴NOSプレート(コースター社製)に67種の
20μMペプチド溶液を入れ室温で2時間放置した。
0.1%BSA-PBSでプレートの穴を3回洗浄した
後、2%BSA-PBSを入れ室温で1時間放置した。
2%BSA-PBSを除いた後、MV833(1%BSA-P
BS溶液)を入れ室温で1時間放置した。0.1%BSA
-PBSで6回洗浄後ペルオキシダーゼ標識したヒツジ
抗マウスIgG(アマシャム社)(0.1%BSA-PBS溶
液)を入れ室温で1時間放置した。0.1%BSA-PB
Sで6回洗浄後8.3mg/mlオルトフェニレンジアミン2
塩酸塩および0.01%過酸化水素を含む0.2Mトリス
−クエン酸緩衝液(pH=5.2)を入れて発色させた。反
応は2規定硫酸を加えて停止させた後、吸光度(OD4
90/650)を測定した。以上の方法で測定した結果
をグラフにプロットし図1に示した。
同定 以上のようにして合成した67種のペプチドはヒトVP
F121の全領域に対応するものである。したがって67
種のペプチドとMV833抗体との反応性を調べることに
よりMV833抗体がVPFのどの部位に反応しているか
を明らかにすることができる。そこで酵素免疫測定法に
より67種のペプチドとMV833抗体との反応性を調べ
た。96穴NOSプレート(コースター社製)に67種の
20μMペプチド溶液を入れ室温で2時間放置した。
0.1%BSA-PBSでプレートの穴を3回洗浄した
後、2%BSA-PBSを入れ室温で1時間放置した。
2%BSA-PBSを除いた後、MV833(1%BSA-P
BS溶液)を入れ室温で1時間放置した。0.1%BSA
-PBSで6回洗浄後ペルオキシダーゼ標識したヒツジ
抗マウスIgG(アマシャム社)(0.1%BSA-PBS溶
液)を入れ室温で1時間放置した。0.1%BSA-PB
Sで6回洗浄後8.3mg/mlオルトフェニレンジアミン2
塩酸塩および0.01%過酸化水素を含む0.2Mトリス
−クエン酸緩衝液(pH=5.2)を入れて発色させた。反
応は2規定硫酸を加えて停止させた後、吸光度(OD4
90/650)を測定した。以上の方法で測定した結果
をグラフにプロットし図1に示した。
【0014】MV833抗体は67種類のペプチドの中で
ペプチド識別番号31、32、33、60、63の5つ
のペプチドに強く反応した。ペプチド識別番号31〜3
3のペプチドにはKPSCVPLMRという配列が共通
に含まれていることより、この領域ではMV833抗体は
KPSCVPLMRというアミノ酸配列部分と反応して
いると考えられる。したがって、MV833抗体はVPF
のKPSCVPLMR配列とSFLQHNKCECRP
配列とKCECRPKKDRAR配列とに反応している
ことが予想される。抗体はタンパク質の表面に露出して
いる部分を認識すると考えられるため、この2種類のア
ミノ酸配列部分はVPFの表面に露出している部分であ
ると言える。又、モノクローナル抗体は抗原決定基が単
一であると言われているが、高次構造をとっている蛋白
質などの高分子物質が抗原の場合は抗体が立体的に抗原
を認識し、蛋白質の一次構造レベルで抗体の反応性を調
べた時に二箇所以上の不連続なアミノ酸配列に反応する
ことがある。MV833抗体がVPF中の二箇所のアミノ
酸配列部分に反応したことより、本抗体は二箇所のアミ
ノ酸配列部分を立体的に同時に認識していると考えられ
る。
ペプチド識別番号31、32、33、60、63の5つ
のペプチドに強く反応した。ペプチド識別番号31〜3
3のペプチドにはKPSCVPLMRという配列が共通
に含まれていることより、この領域ではMV833抗体は
KPSCVPLMRというアミノ酸配列部分と反応して
いると考えられる。したがって、MV833抗体はVPF
のKPSCVPLMR配列とSFLQHNKCECRP
配列とKCECRPKKDRAR配列とに反応している
ことが予想される。抗体はタンパク質の表面に露出して
いる部分を認識すると考えられるため、この2種類のア
ミノ酸配列部分はVPFの表面に露出している部分であ
ると言える。又、モノクローナル抗体は抗原決定基が単
一であると言われているが、高次構造をとっている蛋白
質などの高分子物質が抗原の場合は抗体が立体的に抗原
を認識し、蛋白質の一次構造レベルで抗体の反応性を調
べた時に二箇所以上の不連続なアミノ酸配列に反応する
ことがある。MV833抗体がVPF中の二箇所のアミノ
酸配列部分に反応したことより、本抗体は二箇所のアミ
ノ酸配列部分を立体的に同時に認識していると考えられ
る。
【0015】(6)抗腫瘍試験 ヌードマウス皮下にて継代したヒト線維肉腫(HT10
80)を2mm角に切り出し、別の1群5匹のヌードマウ
ス皮下にトロアカールを用いて移植した。移植翌日に既
存抗癌剤であるシクロホスファミドを50mg/kg又はビ
ンクリスチン0.2mg/kg、尾静脈より単回投与し、抗体
は移植翌日から12.5μgを4日毎に尾静脈投した。抗
癌剤単独投与群ではシクロホスファミドの場合50mg/k
g、ビンクリスチンの場合0.4mg/kgを併用群と同様の
方法で投与した。抗体単独投与群では抗体の12.5μg
を同様の方法で投薬した。経時的に腫瘍径を測定するこ
とで腫瘍体積を算出した。同時に体重変化の観察も行っ
た。それらの結果を図2〜5に示す。図2はVPFモノ
クローナル抗体とシクロホスファミドの併用による腫瘍
体積の変化を示す図であり、図中黒三角は抗体を単独で
12.5μg投与したもの、黒丸はシクロホスファミドを
単独で50mg/kg投与したもの、黒四角は抗体とシクロ
ホスファミドを併用したもの、白丸はコントロールを示
し、横軸は投与後日数、縦軸は腫瘍体積(mm3)を示す。
図3はVPFモノクローナル抗体とシクロホスファミド
を併用した際の体重変化を示す図であり、中の記号は図
2と同じであり、横軸は投与後日数、縦軸は体重変化
(g)を示す。図4はVPFモノクローナル抗体とビンク
リスチンの併用による腫瘍体積の変化を示す図であり、
図中黒丸は抗体を単独で12.5μg投与したもの、黒三
角はビンクリスチンを単独で0.4mg/kg投与したもの、
白四角は抗体とビンクリスチンを併用したもの、白丸は
コントロールを示し、横軸は投与後日数、縦軸は腫瘍体
積(mm3)を示す。図5はVPFモノクローナル抗体とビ
ンクリスチンを併用による腫瘍体積の変化を示す図であ
り、図中黒丸は抗体を単独で12.5μg投与したもの、
黒三角はビンクリスチンを単独で0.2mg/kg投与したも
の、白四角は抗体とビンクリスチンを併用したもの、白
丸はコントロールを示し、横軸は投与後日数、縦軸は腫
瘍体積(mm3)を示す。図から明らかな様に、シクロホス
ファミドと抗体を併用した群ではそれぞれを単独で投与
した群よりも抗腫瘍活性が強いことが示された。その
時、体重減少は観察されなかった。また、シクロホスフ
ァミドを単独で200mg/kg投与すると、強い抗腫瘍活
性を示したが体重減少もまた観察された。ビンクリスチ
ンに関してもシクロホスファミドの場合と同様の結果が
示された。
80)を2mm角に切り出し、別の1群5匹のヌードマウ
ス皮下にトロアカールを用いて移植した。移植翌日に既
存抗癌剤であるシクロホスファミドを50mg/kg又はビ
ンクリスチン0.2mg/kg、尾静脈より単回投与し、抗体
は移植翌日から12.5μgを4日毎に尾静脈投した。抗
癌剤単独投与群ではシクロホスファミドの場合50mg/k
g、ビンクリスチンの場合0.4mg/kgを併用群と同様の
方法で投与した。抗体単独投与群では抗体の12.5μg
を同様の方法で投薬した。経時的に腫瘍径を測定するこ
とで腫瘍体積を算出した。同時に体重変化の観察も行っ
た。それらの結果を図2〜5に示す。図2はVPFモノ
クローナル抗体とシクロホスファミドの併用による腫瘍
体積の変化を示す図であり、図中黒三角は抗体を単独で
12.5μg投与したもの、黒丸はシクロホスファミドを
単独で50mg/kg投与したもの、黒四角は抗体とシクロ
ホスファミドを併用したもの、白丸はコントロールを示
し、横軸は投与後日数、縦軸は腫瘍体積(mm3)を示す。
図3はVPFモノクローナル抗体とシクロホスファミド
を併用した際の体重変化を示す図であり、中の記号は図
2と同じであり、横軸は投与後日数、縦軸は体重変化
(g)を示す。図4はVPFモノクローナル抗体とビンク
リスチンの併用による腫瘍体積の変化を示す図であり、
図中黒丸は抗体を単独で12.5μg投与したもの、黒三
角はビンクリスチンを単独で0.4mg/kg投与したもの、
白四角は抗体とビンクリスチンを併用したもの、白丸は
コントロールを示し、横軸は投与後日数、縦軸は腫瘍体
積(mm3)を示す。図5はVPFモノクローナル抗体とビ
ンクリスチンを併用による腫瘍体積の変化を示す図であ
り、図中黒丸は抗体を単独で12.5μg投与したもの、
黒三角はビンクリスチンを単独で0.2mg/kg投与したも
の、白四角は抗体とビンクリスチンを併用したもの、白
丸はコントロールを示し、横軸は投与後日数、縦軸は腫
瘍体積(mm3)を示す。図から明らかな様に、シクロホス
ファミドと抗体を併用した群ではそれぞれを単独で投与
した群よりも抗腫瘍活性が強いことが示された。その
時、体重減少は観察されなかった。また、シクロホスフ
ァミドを単独で200mg/kg投与すると、強い抗腫瘍活
性を示したが体重減少もまた観察された。ビンクリスチ
ンに関してもシクロホスファミドの場合と同様の結果が
示された。
【0016】
【発明の効果】本発明は、先に提案したVPFの機能阻
害剤からなる腫瘍抑制剤の奏する効果をさらに向上する
ものであり、優れた制癌剤を提供できるものである。
害剤からなる腫瘍抑制剤の奏する効果をさらに向上する
ものであり、優れた制癌剤を提供できるものである。
【0017】
配列番号:1 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン: 配列番号:2 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン: 配列番号:3 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン:
【図1】ヒトVPF121中の一部分に相当する67種の
ペプチドに対するMV833抗体の反応性を調べた図であ
る。
ペプチドに対するMV833抗体の反応性を調べた図であ
る。
【図2】VPFモノクローナル抗体とシクロホスファミ
ドの併用による腫瘍体積の変化を示す図である。
ドの併用による腫瘍体積の変化を示す図である。
【図3】VPFモノクローナル抗体とシクロホスファミ
ドを併用した際の体重変化を示す図である。
ドを併用した際の体重変化を示す図である。
【図4】VPFモノクローナル抗体とビンクリスチンの
併用による腫瘍体積の変化を示す図である。
併用による腫瘍体積の変化を示す図である。
【図5】VPFモノクローナル抗体とビンクリスチンの
併用による腫瘍体積の変化を示す図である。
併用による腫瘍体積の変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 日出夫 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 抗血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因
子抗体及びシクロホスファミド又はビンクリスチンを有
効成分とすることを特徴とする制癌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28619496A JPH10114680A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 制癌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28619496A JPH10114680A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 制癌剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114680A true JPH10114680A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17701184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28619496A Pending JPH10114680A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 制癌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114680A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003520826A (ja) * | 2000-01-28 | 2003-07-08 | サニーブルック ヘルス サイエンスセンター | 血管新生を抑制するための治療方法 |
JP2005519900A (ja) * | 2002-01-24 | 2005-07-07 | イッサム リサーチ ディベロップメント カンパニー オブ ザ ヘブリュー ユニバーシティ オブ エルサレム | 抗癌組み合わせおよびその使用方法 |
US7622115B2 (en) | 2003-05-30 | 2009-11-24 | Genentech, Inc. | Treatment with anti-VEGF antibodies |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP28619496A patent/JPH10114680A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003520826A (ja) * | 2000-01-28 | 2003-07-08 | サニーブルック ヘルス サイエンスセンター | 血管新生を抑制するための治療方法 |
EP1261370A4 (en) * | 2000-01-28 | 2004-08-25 | Sunnybrook Health Science Ct | THERAPY METHOD FOR REDUCING ANGIOGENESIS |
EP2301579A1 (en) * | 2000-01-28 | 2011-03-30 | Sunnybrook Health Science Centre | Therapeutic method for reducing angiogenesis |
JP2005519900A (ja) * | 2002-01-24 | 2005-07-07 | イッサム リサーチ ディベロップメント カンパニー オブ ザ ヘブリュー ユニバーシティ オブ エルサレム | 抗癌組み合わせおよびその使用方法 |
US7622115B2 (en) | 2003-05-30 | 2009-11-24 | Genentech, Inc. | Treatment with anti-VEGF antibodies |
US9795672B2 (en) | 2003-05-30 | 2017-10-24 | Genentech, Inc. | Treatment with anti-VEGF antibodies |
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