JPH11310315A - 重量物移動装置 - Google Patents

重量物移動装置

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JPH11310315A
JPH11310315A JP11809598A JP11809598A JPH11310315A JP H11310315 A JPH11310315 A JP H11310315A JP 11809598 A JP11809598 A JP 11809598A JP 11809598 A JP11809598 A JP 11809598A JP H11310315 A JPH11310315 A JP H11310315A
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heavy object
pressure
moving device
sealing
space
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Tsutomu Haba
勉 羽場
Ryotaro Ogiwara
亮太郎 荻原
Takeshi Suemitsu
毅 末光
Tadashi Katahata
正 片畑
Yoshiaki Takatani
芳明 高谷
Hiroaki Kiyose
弘晃 清瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動すべき重量物の重量をバランスよく支持
し、それによって移動すべき重量物の水平安定性を保持
して効率よく移動せしめる移動装置がない。 【解決手段】 底面に複数個の昇降可能な車輪12配設
した移動装置1の内部空間Sに外部空気を供給するエア
コンプレッサ8を設け、この移動装置1の底面の周囲に
内部空間Sを外部から隔離するシール装置Mを設け、こ
のシール装置Mを軟質の第1シール材17と硬質の第2
シール材18とで構成することにより、移動すべき移動
装置1の重量を空気圧と車輪12とでバランスよく負担
し、この移動装置1の周囲は2段のシール材17,18
からなるシール装置Mで安定したシールができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、例え
ば建造物や船舶等の重量物を移動するための重量物移動
装置(以下、単に「移動装置」と称する)に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、地
上の路面や床面等(以下、総称して「床面」と称する)
において前述したような重量物を移動するための機構と
して、たとえば多数個の車輪を装備し、そのために敷設
されたレール上を移動せしめるものが知られている。
【0003】しかしながら、車輪によって重量物を支持
して移動する機構では被移動物を安定状態で移動しうる
という利点はあるものの、膨大な個数の車輪と高出力の
駆動装置を必要とするため、レール敷設費用を含む初期
コストが極めて高いものとなり、さらに、メンテナンス
費用の上昇を招く。一方、空気圧を利用した搬送装置と
しては特開昭50−97010号公報に開示されたもの
が知られている。これは荷台の底面に複数個のいわばド
ーナツ型風船のような空気ベアリング要素を備えてお
り、圧気によってこの空気ベアリング要素を膨張させて
荷台を床面から浮上させる。そして、空気ベアリング要
素のドーナツ内側から該空気ベアリング要素と床面との
間を外側に気流を流して空気の薄膜を形成することによ
って走行抵抗を減少させ、一個の駆動輪によって荷台を
走行せしめるものである。
【0004】しかしながら、この搬送装置は複数個の空
気ベアリング要素によって荷台を支持するものであるた
め、剛性が高く小さい荷台にしか適用することができな
い。もし、この荷台が薄いもので、しかも縦横ともに1
0メートルを超えるような、いうなれば剛性が低く大き
な水平方向面積を有する荷台であれば、どうしても重量
分布のアンバランスによって安定した浮上が望めない。
その結果、荷台に加わる空気ベアリング要素のドーナツ
内側の圧気の水平方向分圧によって荷台が横滑りを生じ
てしまう。しかも、アンバランスによって特定箇所の空
気ベアリング要素に荷台の過大な重力が負荷されて、損
傷や破損の原因となる。
【0005】なお、他のこの種従来技術として、特開平
7−206152号公報記載の発明があり、また、シー
ル構造に関する従来技術として、特開昭62−9622
4号公報記載の発明があるが、これらの発明はこの出願
に係る発明のように重量物を安定して移動させることが
できるものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、底面の適宜個所に
複数個の昇降可能な車輪を配設した重量物の底面に外部
空気を供給する給気手段を設け、この給気手段で空気を
供給する重量物の底面の周囲に重量物の下方の空間(以
下「内部空間という」を外部から隔離するシール装置を
設け、このシール装置を軟質のシール材と硬質のシール
材とによる2段で構成している。
【0007】これにより移動すべき重量物の重量を空気
圧とともに車輪でバランスよく負担させ、それによって
移動すべき重量物の水平安定性を保持して効率よく移動
せしめ、移動装置の周囲は、2段のシール材からなるシ
ール装置で安定したシール性を発揮させている。
【0008】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明は、重量物の
底面の適宜個所に複数個の昇降可能な車輪を配設し、該
重量物の底面に外部の空気を供給して内部空間を所定圧
力にする給気手段を設け、該重量物の底面の周囲に該重
量物の内部空間を外部から隔離するシール装置を設け、
該シール装置を、少なくとも軟質のシール材と硬質のシ
ール材とからなる2段構造で形成している。
【0009】かかる構成によれば、給気手段で重量物の
内部空間を昇圧してから車輪を下降させて重量物を浮上
させることにより、車輪が負担する移動対象重量物の重
量が低減される。したがって、少ない個数の車輪で重量
物を安定した状態で移動させることができ、設備コスト
の低減や金属製車輪に代えてゴムタイヤの車輪の採用が
可能となる。さらに、移動対象の重量物は車輪を介して
床面に支持されるため、空気のみによって支持する場合
に比較して、安定した状態で移動させることができ、い
わゆる横滑りを生じることもない。しかも、この移動装
置のシール装置を軟質のシール材と硬質のシール材とか
らなる2段構造で形成しているので、給気手段で重量物
の内部空間に外部空気を供給して重量物を浮上させて車
輪により支持した状態での移動時に、重量物周囲で内部
空間の空気漏洩を防止することができる。
【0010】このシール装置の軟質のシール材とは、可
撓性を有する部材であり、床面のうねりや内部の空気圧
等によって撓むような部材であり、具体的には、ゴムや
軟質プラスチック等によって形成される。硬質のシール
材とは、床面のうねりや内部の空気圧等によって撓むこ
とがない部材であり、具体的には、軽金属板や硬質プラ
スチック等によって形成される。また、これらシール材
を2段以上で構成してもよい。
【0011】前記軟質のシール材を内周側に配設し、硬
質のシール材を外周側に配設すれば、変形しやすい内周
側の軟質シール材から空気が漏れても外周側の硬質シー
ル材でシールすることができる。
【0012】この軟質のシール材と硬質のシール材との
間の中空間の圧力を調整する中空間圧力調節手段を設け
れば、この中空間圧力調節手段で中空間の圧力を調節す
ることにより、両シール材と床面との接触を安定させる
ことができる。
【0013】また、中空間圧力調節手段に、中空間の圧
力を、前記重量物の内部空間の圧力と外部の圧力との中
間圧力に調節する圧力調節機構を具備させれば、内部空
間の圧力との差圧が小さい中空間への空気漏れを抑止す
るとともに、外部の圧力との差圧が小さい中空間からの
空気漏れを抑止することができる。
【0014】さらに、硬質のシール材に、該シール材を
下方へ押圧する押圧手段を設ければ、シール材を強制的
に床面へ接触させてシールすることができる。
【0015】また、硬質のシール材に、該シール材の押
圧力検出手段を設け、該押圧力検出手段で検出した信号
に基づいて前記押圧手段の押圧力を調節する制御装置を
設ければ、常に安定した押圧力でシール材を床面と接触
させることができる。
【0016】一方、重量物の底面の適宜個所に複数個の
昇降可能な車輪を配設し、該重量物の底面に外部の空気
を供給して内部空間を所定圧力にする給気手段を設け、
該重量物の底面の周囲に該重量物の内部空間を外部から
隔離するシール装置を設け、該シール装置を、シール機
能を発揮する下部フレームと、該下部フレームを上下方
向に案内する案内手段と、前記重量物と下部フレームと
の間を連結して重量物の内部空間を外部から隔離する可
撓材で構成することにより、移動対象の重量物は車輪を
介して床面に支持されるため、空気のみによって支持す
る場合に比較して、安定した状態で移動させることがで
き、重量物の内部空間に外部の空気を供給することによ
り、その空気の圧力上昇によってシール装置の可撓材が
撓んで下部フレームを床面へ接触させてシール機能を発
揮することができる。
【0017】さらに、可撓材を、前記重量物の内部空間
に供給する空気圧で変形する弾性材で形成すれば、圧縮
空気の圧力で変形する弾性材の弾性で下部フレームを床
面と接触させることができる。
【0018】また、下部フレームの内周に軟質のシール
材を設けて2段構造のシール装置とすれば、内部空間の
圧縮空気を2段のシールで安定してシールすることがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。図1はこの出願に係る発明の移動
装置の一実施例を示す斜視図、図2は図1の移動装置の
一部切欠き斜視図である。
【0020】図1および図2において、2は移動装置1
の表面を構成する上板である。移動装置1の上板2は剛
性の大きい縦梁3と横梁4で構成された枠組に固着され
ている。これら縦梁3,横梁4の下部には、車輪機構1
1やエアコンプレッサ8および緩衝部材6などが取付け
られる下梁5があり、これにより縦梁3,横梁4が固定
支持されている。緩衝部材6はゴム等の弾性部材からで
きており、移動装置1をその使用時等に静止させている
ときには、この緩衝部材6が下梁5を介して移動装置1
の全重量を支持している。
【0021】7は横板であり、前記移動装置1の下方全
周縁にわたって設けられている。Mはこの横板7の下端
縁の全周にわたって垂下されたスカート状のシール装置
であり、後述するように構成されている。前記上板2と
横板7とシール装置Mとで、移動装置1の内部空間Sの
全体を外部から隔離している。
【0022】図2に示す符号8は上板2の下面側に複数
個配設されたエアコンプレッサ(特許請求の範囲でいう
給気手段に該当する)であり、その吸気側には前記空間
の外部に連通する吸気管9が接続されており、排気側は
排気管10が接続されている。この排気管10には適宜
箇所に排気孔(図示せず)が穿孔されている。したがっ
て、エアコンプレッサ8は前記空間Sの外部から吸気し
て空間S内に排気することにより空間S内を昇圧するよ
うに構成されている。特に排気管10を設ける必要はな
いが、適宜箇所に排気孔を有する排気管が設けられてお
れば空間S内の圧力分布を短時間で均一化できる点で好
ましい。この給気手段は、移動装置1の内部空間Sに外
部の空気を供給して内部を昇圧できる手段であればよ
く、エアコンプレッサ以外でもよい。
【0023】図2における符号11は車輪機構であり、
移動装置1を水平状態に安定して支持しうるように複数
個が適宜箇所に配設されている。この車輪機構11は、
車輪12が回転可能に支持されたブラケット13が、そ
の一端側を前記下梁5に固設された支持板14に支持さ
れている。また、ブラケット13の他端側には、支点P
回りにブラケット13を回動させるための流体圧シリン
ダ15が支持板14との間に介装されている。したがっ
て、前記流体圧シリンダ15のロッド15aを伸長させ
ればブラケット13が下方に回動して車輪12が下方へ
移動することとなる。車輪12は最下方に移動させられ
た場合には前記緩衝部材6よりも下方に至るように形成
されている。したがって、下梁5によって支持されてい
る状態から車輪12を下方へ移動させることにより、例
えば移動装置1が約50mm浮上するようにされてい
る。
【0024】また、移動装置1の移動は、車輪機構11
の一部または全部のそれぞれに車輪12を回転させる電
動モータ等を設置してもよく、単に移動装置1にワイヤ
ー等を取り付け、これを進行側または後退側から引き寄
せるものであってもよい。
【0025】図3は前記シール装置Mの拡大断面図であ
り、この実施例のシール装置Mは、移動装置1の周囲に
設けられた横板7に沿ってシール取付板25が設けら
れ、このシール取付板25の内側に設けられた軟質の第
1シール材17と、横板7の内側で、第1シール材17
よりも外側に設けられた硬質の第2シール材18とから
構成されている。この内側の第1シール材17が柔軟な
ゴム板や軟質プラスチック等によって形成されており、
床面Tと接する先端が円形に形成されている。また、外
側の第2シール材18が硬質プラスチック等の板材で形
成されており、移動装置1の横板7の内周に適宜間隔で
設けられたリニアガイド19に沿って昇降可能に設けら
れ、自重によって下端が床面Tと接するように構成され
ている。また、第2シール材18も先端が半円形に形成
されている。これら第1,第2シール材17,18の先
端を円形に形成することにより、昇降時の床面Tとの安
定した接触とともに移動時の床面Tとのスムーズな接触
を図っている。また、これらシール材17,18の移動
装置角部は一体に連続するように成形されているため、
内部空気の漏洩の心配はない。なお、第1ゴム板部材1
7の厚みは、移動装置1を上昇させて移動する時に、そ
の後端縁が外側へめくれ上がらないような厚みに設定す
ればよい。
【0026】このように第1シール材17を軟質材で形
成することにより、床面Tにうねりを生じていても、空
間S内の空気圧力で先端がうねりに沿うように撓むの
で、床面Tとの間のシール性を保ってシール機能を発揮
することができる。また、第2シール材18を硬質材で
形成して上下動のみによってシールすることにより、移
動時にシール材18が変形することがないので、シール
材の変形(めくれ上がり等)によるシール性の悪化を生
じることがないようにしている。
【0027】また、この実施例では、第1シール材17
と第2シール材18との間の中空間20の圧力を調節す
る圧力調節機構Rが設けられており、中空間20に圧縮
空気を供給する供給管21とこの中空間20を外部Oに
開放する開放管22とが設けられている。23,24は
開閉弁であり、これら開閉弁23,24で供給管21と
開放管22を開閉制御することにより、中空間20の内
圧が制御できるように構成されている。
【0028】以上のように構成された重量物移動装置W
によれば、以下のようにして移動装置1を移動させるこ
とができる。
【0029】まず、エアコンプレッサ8によって外部O
の空気を移動装置1の内部空間S内へ供給して、空間S
内の圧力を所定値まで昇圧する。ついで流体圧シリンダ
15を作動させて車輪12を下降させ、この車輪12の
下降によって移動装置1を上昇せしめる。この実施例で
は移動装置1の重量の約90%を空気圧によって支持
し、残りの約10%を車輪12によって支持するように
している。これにより、例えば、全重量が約10000
tonの重量物移動装置Wを支持するためには50個の
車輪12が配設され、移動装置移動時(移動装置上昇
時)の全体重量の10%を支持する車輪12の一個当た
りに加わる荷重は約20tonになる。このように、一
個の車輪12に負荷される荷重はさほど大きくならない
ため、車輪12をゴムタイヤ製としてレールを省略して
も問題はない。
【0030】このようにして上昇させた移動装置1の内
部空気は、周囲に設けられたシール装置Mにより漏出し
ないように保たれている。また、この実施例ではシール
装置Mに圧力調節機構Rが設けられているため、例え
ば、移動装置1の内部空間Sを約0.1kg/cm2の圧力で
加圧し、第1シール材17と第2シール材18との間の
中空間20を約0.05kg/cm2の圧力で加圧すれば、移
動装置1の内部空間Sが最も高く、中空間20が少し高
く、外部Oの大気圧が最も低い3段階の圧力差を設ける
ことができる。
【0031】このような圧力差を設ければ、第1シール
材17の内外での圧力差を小さくして、中空間20の内
圧で第1シール材17が外方へめくれ上がるのを抑える
とともに、第2シール材18によるシール性が低下した
場合でも大気圧との圧力差が小さい中空間20から漏れ
る空気量を少なくできる。この中空間20の内圧は、約
0.04kg/cm2 〜約0.06kg/cm2 の圧力で加圧すれ
ば、同様の効果を得ることができる。
【0032】そして、走行駆動モータで車輪12を駆動
することにより、移動装置1を所定方向へ走行させるこ
とができる。この時、シール装置Mによって移動装置1
の内部空間Sからの空気漏れが防止される。
【0033】図4は前記図3に示すシール装置Mの第2
実施例を示すシール装置M2 の断面図であり、このシー
ル装置M2 では、前記実施例の第1シール材17がシー
ル取付板25の両側に設けられている。このように軟質
の第1シール材17をシール取付板25の内側と外側に
向けて設けることにより、移動装置1の移動時に第1シ
ール材17のめくれによる空気漏れを極力防止すること
ができる。その他の構成は前記シール装置Mと同一であ
るため、その説明は省略する。
【0034】図5は前記移動装置1におけるシール装置
の第3実施例を示すシール装置M3の断面図であり、(a)
は下降時、(b)は上昇時を示している。なお、前記第1
実施例と異なる構成に別符号を付して説明する。
【0035】この第3実施例のシール装置M3 でも、移
動装置1周囲の内側に軟質の第1シール材26が設けら
れ、外側に硬質の第2シール材27が設けられている。
【0036】内側の第1シール材26は、柔軟なゴム板
や軟質プラスチック等によって形成されており、移動装
置1周囲の横板28に沿って設けられたシール取付板2
9の内側に取付けられている。また、外側の第2シール
材27は硬質プラスチック等の板材で形成されており、
移動装置1周囲の横板28の内側に設けられたリニアガ
イド30に沿って昇降可能に設けられている。この第2
シール材27は、上端に設けられた押圧手段たるバネ部
材31によって下端が床面Tと所定の圧力で接するよう
に構成されている。これら第1,第2シール材26,2
7の先端は半円形に形成されており、昇降時の床面Tと
の安定した接触と移動時のスムーズな摺動を図ってい
る。30aはリニアガイド30の内面に設けられたシー
ル材である。このリニアガイド30も移動装置1の周囲
に適宜間隔で設けられている。
【0037】この第3実施例では押圧手段にバネ部材3
1を用いているが、第2シール材27を所定の圧力で下
方へ押圧して床面Tと接触させることができる手段であ
ればよく、所定重量の錘等であってもよい。
【0038】また、この第3実施例では、シール取付板
29に第1バルブ32が設けられ、外側の横板28に第
2バルブ33が設けられ、シール取付板29とリニアガ
イド30との間に中空間バルブ34が設けられており、
これらのバルブ32,33,34を開閉制御することに
より、中空間35の内圧が調節できる圧力調節機構Rが
構成されている。
【0039】このような構成のシール装置M3 によれ
ば、(a) に示す下降状態から移動装置1の内部空間Sに
空気を供給すれば、内圧が上昇して(b) に示すように浮
上する。この時、内側の第1シール材26は内圧で床面
Tに沿い、外側の第2シール材27はバネ部材31によ
って床面Tに押圧されてシールされる。なお、高さhは
床面Tのうねり等を表しており、このようなうねりを生
じていても両シール材26,27によってシール性が保
たれる。
【0040】図6は前記移動装置1におけるシール装置
の第4実施例を示すシール装置M4の断面図であり、(a)
は下降時、(b)は上昇時を示している。なお、この実施
例でも前記第1実施例と異なる構成に別符号を付して説
明する。
【0041】この第4実施例のシール装置M4 は、横板
36の下端に設けられた上部フレーム37に固定された
リニアガイド38と、このリニアガイド38にガイドさ
れて横板36の内側に沿って昇降するガイド柱39と、
このガイド柱39の下端に設けられた下部フレーム40
と、前記上部フレーム37と下部フレーム40との間に
設けられた可撓材であるゴム板41と、下部フレーム4
0の下面に設けられたシール材42とから構成されてい
る。このシール材42は円形断面に形成されており、床
面との安定した接触を図っている。38aはリニアガイ
ド38の上下に設けられた軸受メタルであり、前記ガイ
ド柱39のスムーズな昇降と内部空気のシールを図って
いる。
【0042】前記ゴム板41は、例えば柔軟なプラスチ
ック板等の可撓材も利用可能であるが、この実施例では
弾性材であるゴム板41を用いることにより、空間Sに
供給する圧縮空気の圧力で伸びるゴム板41によって下
部フレーム40を効果的に床面Tへ押圧するようにして
いる。
【0043】以上のように構成された第4実施例のシー
ル装置M4 によれば、図6(a) に示す下降状態から、移
動装置1の内部空間Sに空気を供給することにより、図
6(b) に示すように、空間S内の圧力上昇に伴って移動
装置1が浮上するとともにゴム板41の内面に圧力が作
用し、この圧力によりゴム板41が伸びながら下部フレ
ーム40を床面Tへ押圧する。この時、下部フレーム4
0は、上昇するリニアガイド38に沿ってスライドする
ガイド柱39によって支持されている。なお、hは前記
第3実施例と同様にうねり等の高さである。
【0044】このように移動装置1の内部空間Sに作用
させた圧縮空気によるゴム板41の伸びを利用すること
により、移動装置1の移動時も常に押圧力を作用させる
ことができ、安定したシール作用を発揮することができ
る。
【0045】図7は前記移動装置におけるシール装置の
第5実施例を示すシール装置M5 の断面図であり、(a)
は下降時、(b)は上昇時の断面図である。この第5実施
例は前記第4実施例における上部フレーム37の内側に
軟質の第1シール材43が設けられたものであり、前記
第3実施例と同一の下部フレーム40に設けられたシー
ル材42とによって2段のシール構造に構成されてい
る。
【0046】この第5実施例の場合、外側のシール材4
2に空気圧を作用させるために下部フレーム40に連通
孔44が設けられており、空間S内の圧縮空気がシール
材42と第1シール材43との間の中空間45へ供給さ
れている。この場合、中空間45は空間Sと同一の圧力
になり、ゴム材41の伸びによって下部フレーム40を
床面Tへ押圧している。前記連通孔44に圧力調整弁を
設けて中空間45の内圧を空間Sの内圧よりも高く、外
部Oの大気圧よりも低くしてもよい。他の構成は前記第
4実施例の構成には同一符号を付して説明する。なお、
中空間45へ圧縮空気を供給せずに下部フレーム40の
自重のみによるシールであってもよい。
【0047】この第5実施例のシール装置M5 によれ
ば、移動装置1が走行する床面にうねりや微小な凹凸が
あったとしても、下部フレーム40と第1シール材43
とがその形状に沿うように昇降してシール性を保って移
動装置1を移動させることができる。
【0048】さらに、前記いずれかの実施例において、
硬質のシール材18,27,42の下面に押圧力検出手
段たる面圧センサーを設け、この面圧センサーからの信
号に基づいてこれらシール材18,27,42を適切な
押圧力で床面Tへ押圧する押圧手段を設ければ、硬質の
シール材18,27,42による安定したシールが可能
となる。
【0049】なお、上述したいずれの実施例において
も、シール材の先端は断面が円形に形成されているが、
特にかかる形状に限定されることはなく、床面Tの条件
等に応じて角形状や板状等に形成してもよい。
【0050】図8は図1の重量物移動装置Wにおける昇
降機構の一例を示すブロック図である。46は前記空間
Sの内圧を検出するための差圧検出器であり、この差圧
検出器46が検出した内圧信号が制御装置47に送られ
る。制御装置47では所定内圧と前記実測圧力とが比較
演算され、空間Sを所定内圧に保持すべく、エアコンプ
レッサ8の吸気側流量調整弁48aおよび排気側バイパ
ス管49の流量調整弁48bそれぞれのモータ50a、
50bへ弁開度を調節するための信号が送られる。51
はエアコンプレッサ8を駆動するためのモータである。
【0051】一方、車輪12を昇降させるための流体圧
シリンダ15の作動流体圧力を検出するための差圧検出
器52も配設されており、車輪12を下降させて移動装
置1を浮上させる時にこの差圧検出器52によって車輪
12に負荷されている重量相当圧力を検出し、前記制御
装置47に信号を送る。そして、制御装置47において
は車輪12の所定許容負荷と前記実測圧力とを比較演算
し、車輪12に過大な重量が負荷されないように、前記
流量調整弁48a、48bのモータ50a、50bへ弁
開度を調整するための信号が送られる。すなわち、ある
車輪12の流体圧シリンダ15の作動流体圧力が所定許
容圧力の所定パーセントに至れば前記空間S内圧を昇圧
せしめるのである。また、ある車輪12の流体圧シリン
ダ15の作動流体圧力が所定許容圧力の所定パーセント
に至れば当該車輪12の流体圧シリンダの作動流体圧力
を低下せしめて超過荷重分を他の車輪12に振り分ける
ことも可能である。
【0052】また、前記車輪12はそれぞれ流体圧シリ
ンダ15によって昇降しうるように構成されており、こ
の流体圧シリンダ15の内圧を検出するための圧力検出
器が配設され、この圧力検出器の検出圧力信号に基づい
て前記給気手段の給気量を制御しうる制御装置が配設さ
れてなる重量物移動装置にあっては、上部の重量物重量
に応じて、また、上部の重量物の重量分布がやや不均一
な場合、隔離空間の内圧を調節することによって車輪に
過大な重量が負荷されることを防止することができる。
【0053】なお、前記各実施例における構成を他の実
施例と組み合せてもよく、この出願に係る発明は前記実
施例に限定されるものではない。
【0054】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0055】給気手段で重量物の内部空間を昇圧してか
ら車輪を下降させて重量物を浮上させるので、車輪が負
担する移動対象重量が低減され、これにより、少ない個
数の車輪で重量物を安定した状態で移動させることが可
能となる。また、2段構造のシール装置により、給気手
段で重量物の内部空間に外部空気を供給して浮上させた
状態での移動時に、重量物周囲で内部空間の空気漏洩を
抑止して安定した移動が可能となる。
【0056】前記軟質のシール材を内周側、硬質のシー
ル材を外周側に配設すれば、変形しやすい軟質シール材
から空気が漏れても外周側の硬質シール材でシールする
ことが可能となる。
【0057】この軟質のシール材と硬質のシール材との
間の中空間の圧力を調整する中空間圧力調節手段を設け
れば、この中空間圧力調節手段で中空間の圧力を調節す
ることにより、両シール材と床面との接触を適宜圧力で
安定させることが可能となる。
【0058】また、中空間圧力調節手段に、軟質のシー
ル材と硬質のシール材との間の中空間の圧力を、前記重
量物の内部空間の圧力と外部圧力との中間の圧力に調節
する圧力調節機構を具備させれば、内部空間の圧力との
差圧が小さい中空間への空気漏れを抑止するとともに、
外部圧力との差圧が小さい中空間からの空気漏れを低減
させることが可能となる。
【0059】さらに、硬質のシール材に下方へ押圧する
押圧手段を設ければ、シール材を強制的に床面へ接触さ
せることができ、シール材と床面との接触圧力を保つこ
とが可能となる。
【0060】また、硬質のシール材に押圧力検出手段を
設け、この押圧力検出手段で検出した信号に基づいて前
記押圧手段の押圧力を調節する制御装置を設ければ、常
に安定した押圧力でシール材を床面と接触させることが
可能となる。
【0061】一方、シール装置を、シール機能を発揮す
る下部フレームと、この下部フレームを上下方向に案内
する案内手段と、重量物と下部フレームとの間を連結す
る可撓材で構成しても、重量物の内部空間に外部空気を
供給すれば、その圧縮空気によって可撓材が撓んで変形
して下部フレームを床面へ接触させてシール機能を発揮
することが可能となる。
【0062】この場合、可撓材を弾性材で形成すれば、
内部空間の空気圧力で弾性材の弾性が下部フレームを床
面と接触させるので、安定したシール機能を発揮するこ
とが可能となる。
【0063】また、下部フレームの内周に軟質のシール
材を設けて2段構造のシール装置とすれば、内部空間の
圧縮空気を2段のシールで安定してシールすることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の移動装置の一実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1の移動装置の一部切欠き斜視図である。
【図3】図1に示す移動装置におけるシール装置の拡大
断面図である。
【図4】この出願に係る発明の移動装置におけるシール
装置の第2実施例を示す断面図である。
【図5】この出願に係る発明の移動装置におけるシール
装置の第3実施例を示す断面図であり、(a)は下降時、
(b)は上昇時の断面図である。
【図6】この出願に係る発明の移動装置におけるシール
装置の第4実施例を示す断面図であり、(a)は下降時、
(b)は上昇時の断面図である。
【図7】この出願に係る発明の移動装置におけるシール
装置の第5実施例を示す断面図であり、(a)は下降時、
(b)は上昇時の断面図である。
【図8】この出願に係る発明の移動装置における昇降機
構の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…移動装置 2…上板 3…縦梁 4…横梁 5…下梁 6…緩衝部材 7…横板 8…エアコンプレッサ 9…吸気管 10…排気管 11…車輪機構 12…車輪 13…ブラケット 14…支持板 15…流体圧シリンダ 17…第1シール材 18…第2シール材 19…リニアガイド 20…中空間 21…供給管 22…開放管 23,24…開閉弁 25…シール取付板 26…第1シール材 27…第2シール材 28…横板 29…シール取付板 30…リニアガイド 31…バネ部材 32…第1バルブ 33…第2バルブ 34…中空間バルブ 35…中空間 36…横板 37…上部フレーム 38…リニアガイド 39…ガイド柱 40…下部フレーム 41…ゴム板 42…シール材 43…第1シール材 44…連通孔 45…中空間 46…差圧検出器 47…制御装置 48…流量調整弁 52…差圧検出器 53…浮上量計測器 O…外部 R…圧力調節機構 S…空間 T…床面 M,M2,M3,M4,M5…シール装置 W…重量物移動装置
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明は、重量物の
底面の適宜個所に複数個の昇降可能な車輪を配設し、該
重量物の底面に外部の空気を供給して内部空間を所定圧
力にする給気手段を設け、該重量物の底面の周囲に該重
量物の内部空間を外部から隔離するシール装置を設け、
該シール装置を、少なくとも軟質のシール材と硬質のシ
ール材とからなる2段構造で形成し、該軟質のシール材
と硬質のシール材との間の中空間の圧力を加圧流体とし
て空気を利用して調整する中空間圧力調節手段を設け、
該中空間圧力調節手段に、中空間の圧力を、前記重量物
の内部空間の圧力と外部の圧力との中間圧力に調節する
圧力調節機構を具備させている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】かかる構成によれば、給気手段で重量物の
内部空間を昇圧してから車輪を下降させて重量物を浮上
させることにより、車輪が負担する移動対象重量物の重
量が低減される。したがって、少ない個数の車輪で重量
物を安定した状態で移動させることができ、設備コスト
の低減や金属製車輪に代えてゴムタイヤの車輪の採用が
可能となる。さらに、移動対象の重量物は車輪を介して
床面に支持されるため、空気のみによって支持する場合
に比較して、安定した状態で移動させることができ、い
わゆる横滑りを生じることもない。しかも、この移動装
置のシール装置を軟質のシール材と硬質のシール材とか
らなる2段構造で形成しているので、給気手段で重量物
の内部空間に外部空気を供給して重量物を浮上させて車
輪により支持した状態での移動時に、重量物周囲で内部
空間の空気漏洩を防止することができる。また、中空間
圧力調節手段で中空間の圧力を調節することにより、内
部空間の圧力との差圧が小さい中空間への空気漏れを抑
止するとともに、外部の圧力との差圧が小さい中空間か
らの空気漏れを抑止することができ、両シール材と床面
との接触を安定させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】また、この軟質のシール材と硬質のシール
材との間の中空間を、加圧流体として空気を利用して
力調整する中空間圧力調節手段によって、重量物の内部
空間の圧力と外部圧力との中間の圧力に調節することに
より、内部空間の圧力との差圧が小さい中空間への空気
漏れを抑止するとともに、外部圧力との差圧が小さい中
空間からの空気漏れを低減させ、両シール材と床面との
接触を適宜圧力で安定させることが可能となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明は、重量物の
底面の適宜個所に複数個の昇降可能な車輪を配設し、該
重量物の底面に外部の空気を供給して内部空間を所定圧
力にする給気手段を設け、該重量物の底面の周囲に該重
量物の内部空間を外部から隔離するシール装置を設け、
該シール装置を、少なくとも軟質のシール材と硬質のシ
ール材とからなる2段構造で形成し、軟質のシール材を
内周側に配設し、硬質のシール材を外周側に配設し、
軟質のシール材と硬質のシール材との間の中空間の圧力
を加圧流体として空気を利用して調整する中空間圧力調
節手段を設け、該中空間圧力調節手段に、中空間の圧力
を、前記重量物の内部空間の圧力と外部の圧力との中間
圧力に調節する圧力調節機構を具備させている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】かかる構成によれば、給気手段で重量物の
内部空間を昇圧してから車輪を下降させて重量物を浮上
させることにより、車輪が負担する移動対象重量物の重
量が低減される。したがって、少ない個数の車輪で重量
物を安定した状態で移動させることができ、設備コスト
の低減や金属製車輪に代えてゴムタイヤの車輪の採用が
可能となる。さらに、移動対象の重量物は車輪を介して
床面に支持されるため、空気のみによって支持する場合
に比較して、安定した状態で移動させることができ、い
わゆる横滑りを生じることもない。しかも、この移動装
置のシール装置を軟質のシール材と硬質のシール材とか
らなる2段構造で形成しているので、給気手段で重量物
の内部空間に外部空気を供給して重量物を浮上させて車
輪により支持した状態での移動時に、重量物周囲で内部
空間の空気漏洩を防止することができる。また、変形し
やすい内周側の軟質シール材から空気が漏れても外周側
の硬質シール材でシールすることができる。さらに、中
空間圧力調節手段で中空間の圧力を調節することによ
り、内部空間の圧力との差圧が小さい中空間への空気漏
れを抑止するとともに、外部の圧力との差圧が小さい中
空間からの空気漏れを抑止することができ、両シール材
と床面との接触を安定させることができる。
フロントページの続き (72)発明者 末光 毅 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 片畑 正 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 高谷 芳明 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 清瀬 弘晃 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量物の底面の適宜個所に複数個の昇降
    可能な車輪を配設し、該重量物の底面に外部の空気を供
    給して下方の空間を所定圧力にする給気手段を設け、該
    重量物の底面の周囲に該重量物の下方の空間を外部から
    隔離するシール装置を設け、該シール装置を、少なくと
    も軟質のシール材と硬質のシール材とからなる2段構造
    で形成したことを特徴とする重量物移動装置。
  2. 【請求項2】 軟質のシール材を内周側に配設し、硬質
    のシール材を外周側に配設したことを特徴とする請求項
    1記載の重量物移動装置。
  3. 【請求項3】 軟質のシール材と硬質のシール材との間
    の中空間の圧力を調整する中空間圧力調節手段を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の重量物移動装置。
  4. 【請求項4】 中空間圧力調節手段に、中空間の圧力
    を、前記重量物の下方の空間の圧力と外部の圧力との中
    間圧力に調節する圧力調節機構を具備させたことを特徴
    とする請求項3記載の重量物移動装置。
  5. 【請求項5】 硬質のシール材に、該シール材を下方へ
    押圧する押圧手段を設けたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の重量物移動装置。
  6. 【請求項6】 硬質のシール材に、該シール材の押圧力
    検出手段を設け、該押圧力検出手段で検出した信号に基
    づいて前記押圧手段の押圧力を調節する制御装置を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の重量物移動装置。
  7. 【請求項7】 重量物の底面の適宜個所に複数個の昇降
    可能な車輪を配設し、該重量物の底面に外部の空気を供
    給して下方の空間を所定圧力にする給気手段を設け、該
    重量物の底面の周囲に該重量物の下方の空間を外部から
    隔離するシール装置を設け、該シール装置を、シール機
    能を発揮する下部フレームと、該下部フレームを上下方
    向に案内する案内手段と、前記重量物と下部フレームと
    の間を連結して重量物の下方の空間を外部から隔離する
    可撓材とで構成したことを特徴とする重量物移動装置。
  8. 【請求項8】 可撓材を、前記重量物の下方の空間に供
    給する空気圧力で変形する弾性材で形成したことを特徴
    とする請求項7記載の重量物移動装置。
  9. 【請求項9】 下部フレームの内側に軟質のシール材を
    設けて2段構造のシール装置としたことを特徴とする請
    求項7又は請求項8記載の重量物移動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041250A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Ihi Corp 搬送台車及び立体駐車場

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