JP3616890B2 - 空気圧移動体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気圧移動体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から空気圧を使用して床面からわずかに浮上させて移動を可能とした移動体が存在する。
【0003】
本発明はそのような空気圧を利用する装置の一種であるが、空気圧を利用するとともに車輪も併用して軽快に移動が可能であり、メンテナンスが容易で防音効果が高く、周囲への土埃の飛散を最低限に抑えることができる空気圧移動体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の空気圧移動体は、底面のみ開放状態の箱体によって本体を形成し、箱体内部には縦横に支持梁を配置し、箱体内部の外周部にはシール通路を配置し、シール通路内には昇降可能な車輪を配置し、シール通路の下縁にはシール材を取り付け、箱体の内部には加圧空気を供給し得るように構成した、空気圧移動体を特徴としたものである。
【0005】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照しながら本発明の空気圧移動体の実施例について図面とともに説明する。
【0006】
<イ>移動体の本体。
本発明の移動体の本体は、底面のみ開放した状態の箱体1によって構成する。
この箱体1の上蓋に相当する面は、例えば天然芝を敷設した競技場のフィールド11として利用する。
この箱体1は周囲の壁面以外に、その内部には縦横に支持梁12を配置する。
この支持梁12によってフィールド11面を下から支持することによって、剛性を確保し正確な水平性を維持する。
この支持梁12によって多数の下面開放の小部屋に区画されるが、支持梁12のリブには通気口を開口して等分布の浮力が得られるように構成する。
【0007】
<ロ>シール通路
箱体1内部の外周部には支持梁12で仕切ったシール通路2を配置する。
このシール通路2の仕切りとなる支持梁12には、通気口を開口することなく、したがって支持梁12のリブを通した通気は阻止する。
ただし下面が開放してあるから、箱体1を上昇させた場合にはシール通路2には下面からの圧気の流入は容易である。
シール通路2の下縁には可撓性ある材料で構成したシール材21を取り付け、このシール材21が床面に接触することによって気密性を保持する。
またシール通路2の外側の壁には、フィルター22を取り付ける。
このフィルター22によって、噴気によって飛散する土埃を吸収して除去することができる。
【0008】
<ハ>昇降車輪。
シール通路2内にはさらに昇降可能な車輪3を配置する。
この昇降のために、車輪3の枠32にジャッキ31を取り付け、そのジャッキ31によって車輪枠32を押し下げれば車輪3が下降し、その反力で箱体1側を上昇させることができる。
図の実施例は、車輪枠32の一点をピン33で箱体1に取り付けてあり、1本のジャッキ31によって車輪枠32を押し下げて車輪枠32を傾斜させることによって車輪3を押し下げる構成である。
この昇降自在の車輪3の位置は、車輪3を高い位置に移動した際に、支持梁12の下面が地盤に接するような寸法に構成してある。したがって移動中以外には車輪3を上昇させておき、箱体1の全重量は、支持梁12によって地盤に伝達することになる。
【0009】
【使用方法】
次に使用方法について説明する。
【0010】
<イ>接地時。
移動体を使用中は、支持梁12の下面が地盤上に接地している。
このように直接大地に接地した支持梁12によって上部の全重量を支持できるから、競技場などに使用した場合にも箱体1は安定した支持状態を維持することができる。
【0011】
<ロ>接地からの絶縁時。
移動する場合には箱体1の内部に圧気を供給すると同時に車輪枠32を押し下げることによって箱体1をわずかに押し上げ、接地状態から絶縁する。
この際に供給する空気圧は、箱体1の重量に等しい程度の圧力とすれば、箱体1の内外の圧力が均等となり一部に過剰な圧力が加わることがない。そのために比較的薄い鋼材を利用した簡易な構造を採用することができ、梁12の高さも小さく抑えることができる。
こうして床高を最小に抑えることができれば、競技場として利用する場合に観客の視線を広く確保することができ、利用価値が高い。
【0012】
<ハ>移動時。
箱体1の荷重と等しい圧力で内部を加圧することによって理論的には荷重をゼロとすることができる。そのように軽量化した状態の箱体1は車輪3を駆動することによって軽快に移動させることができる。
箱体1の内部に供給した圧気は、箱体1の周囲から外部に噴出するが、外周部のシール通路2の下縁には可撓性のあるシール材21が取り付けてあるから、内部の気密性を保つことができる。
また噴出する圧気は、シール通路2の外壁に設けたフィルター22を通過してい排出されるから、土埃を除去することができる。
こうして所定の位置に到達したら、圧気の供給を停止し、車輪3を上げることによって支持梁12を着地させて競技場などとして使用する。
【0013】
【本発明の効果】
本発明の空気圧移動体は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>例えばサッカーの競技場のような広大なステージを一体で移動させるような場合には従来は多数本のレールを敷設する必要があった。
しかし本発明の移動体では移動中の地盤への反力が小さくてすむために、レールを敷設する必要がなく、地盤表面の舗装も簡易なもので足り、きわめて経済的である。
<ロ>箱体1の内部には均等な圧力を与えて支持できるから、梁成を小さく抑えることができ、床高が最小となる。そのために、競技場として利用する場合に観客の視線を広く確保することができ、利用価値が高い。
<ハ>地盤との間に空気の膜を形成して移動する方式であるために、摩擦抵抗が小さく、わずかな駆動力で軽快に移動が可能である。
<ニ>着地時には支持梁12の下面が地盤上に接地している。このように直接大地に接地した支持梁12によって上部の全重量を支持できるから、競技場などに使用した場合にも安定した支持状態を維持することができる。
<ホ>メンテナンスを必要とする駆動装置やシールはすべて箱体1の外周部に配置してあるからその対処が容易である。
<ヘ>車輪3は移動する時以外は荷重を受けない。したがって長い年月使用しても駆動部が損傷する率は低く、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気圧移動体の実施例の説明図
【図2】外周部の断面図
【図3】昇降車輪3の説明図
Claims (4)
- 底面のみ開放状態の箱体によって本体を形成し、
箱体内部には縦横に支持梁を配置し、
箱体内部の外周部にはシール通路を配置し、
シール通路内には昇降可能な車輪を配置し、
シール通路の下縁にはシール材を取り付け、
箱体の内部には加圧空気を供給し得るように構成した、
空気圧移動体 - 支持梁には通気口を開口して加圧空気の浮力が箱体全体の内面に均等に作用するように構成した、
請求項1記載の空気移動体 - シール通路の外壁には、フィルターを取り付けた、
請求項1記載の空気移動体 - 昇降自在の車輪の位置を高くした際に、
支持梁の下面が床に接するように構成して、
請求項1記載の空気移動体
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JP03713797A JP3616890B2 (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 空気圧移動体 |
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JP03713797A JP3616890B2 (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 空気圧移動体 |
Publications (2)
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JPH10218600A JPH10218600A (ja) | 1998-08-18 |
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1997
- 1997-02-05 JP JP03713797A patent/JP3616890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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