JPH1130980A - グランドピアノの大屋根開閉制御装置 - Google Patents
グランドピアノの大屋根開閉制御装置Info
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- JPH1130980A JPH1130980A JP9202189A JP20218997A JPH1130980A JP H1130980 A JPH1130980 A JP H1130980A JP 9202189 A JP9202189 A JP 9202189A JP 20218997 A JP20218997 A JP 20218997A JP H1130980 A JPH1130980 A JP H1130980A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構成が単純で、大屋根が勢い良く閉じた場合
でも、大屋根および側板の損傷や破損を確実に防止する
ことができる、グランドピアノの大屋根開閉制御装置を
提供する。 【解決手段】 一端部が側板5に回動自在に取り付けら
れ、側板5を開閉する大屋根2の開閉を制御するための
グランドピアノの大屋根開閉制御装置であって、側板5
に囲まれた領域内に取り付けられた取付部材12と、こ
の取付部材12に取り付けられ、上下方向に伸縮自在に
構成されるとともに、伸長状態における上面高さが、側
板5の上面高さよりも所定長さだけ高くなるように配置
されたベローズ13とを備え、取付部材12には、ベロ
ーズ13の内部と連通し、ベローズ13の圧縮時に内部
の空気を外部に排出する排出孔15が形成されている。
でも、大屋根および側板の損傷や破損を確実に防止する
ことができる、グランドピアノの大屋根開閉制御装置を
提供する。 【解決手段】 一端部が側板5に回動自在に取り付けら
れ、側板5を開閉する大屋根2の開閉を制御するための
グランドピアノの大屋根開閉制御装置であって、側板5
に囲まれた領域内に取り付けられた取付部材12と、こ
の取付部材12に取り付けられ、上下方向に伸縮自在に
構成されるとともに、伸長状態における上面高さが、側
板5の上面高さよりも所定長さだけ高くなるように配置
されたベローズ13とを備え、取付部材12には、ベロ
ーズ13の内部と連通し、ベローズ13の圧縮時に内部
の空気を外部に排出する排出孔15が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大屋根の開閉を制
御するグランドピアノの大屋根開閉制御装置に関する。
御するグランドピアノの大屋根開閉制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のグランドピアノ51を示
しており、大屋根2は、フレーム3や響板4などを内蔵
した側板5を、開位置(同図の位置)と閉位置との間で
開閉するのに用いられる。大屋根2は、一般に、ラワン
合板などから成り、大屋根後2aと、大屋根後2aに対
して折たたみ自在の大屋根前2bとで構成され、大屋根
後2aの低音側端部が、蝶番6を介して、側板5に回動
自在に取り付けられている。そして、例えば、ピアノの
練習時には大屋根2を閉じておく一方、演奏会における
演奏時には大屋根2を開放し、大屋根突揚棒2cで支え
た状態とし、大屋根2の下面で音を反射させることによ
って、より豊かな音量や響きを得るなどの使い分けを行
うようになっている。
しており、大屋根2は、フレーム3や響板4などを内蔵
した側板5を、開位置(同図の位置)と閉位置との間で
開閉するのに用いられる。大屋根2は、一般に、ラワン
合板などから成り、大屋根後2aと、大屋根後2aに対
して折たたみ自在の大屋根前2bとで構成され、大屋根
後2aの低音側端部が、蝶番6を介して、側板5に回動
自在に取り付けられている。そして、例えば、ピアノの
練習時には大屋根2を閉じておく一方、演奏会における
演奏時には大屋根2を開放し、大屋根突揚棒2cで支え
た状態とし、大屋根2の下面で音を反射させることによ
って、より豊かな音量や響きを得るなどの使い分けを行
うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大屋根2は、
面積がかなり大きく、大屋根後2aと大屋根前2bを合
わせた総重量が25〜30kgに及ぶ一方、上記の構成では、
低音側の端部が蝶番6を介して単純に取り付けられてい
るだけなので、高音側の端部を持って開閉する場合で
も、その約半分の13〜15kgの力で支えることが必要にな
る。このため、子供や女性の腕力では大屋根2を容易に
開閉できないとともに、開閉操作の途中で大屋根2を支
えきれなくなって、大屋根2が自重で勢いよく閉じてし
まい、大屋根2や側板4を損傷または破損させるなどの
不具合が生じやすく、ひいてはピアノの性能にも悪影響
を及ぼしかねない。
面積がかなり大きく、大屋根後2aと大屋根前2bを合
わせた総重量が25〜30kgに及ぶ一方、上記の構成では、
低音側の端部が蝶番6を介して単純に取り付けられてい
るだけなので、高音側の端部を持って開閉する場合で
も、その約半分の13〜15kgの力で支えることが必要にな
る。このため、子供や女性の腕力では大屋根2を容易に
開閉できないとともに、開閉操作の途中で大屋根2を支
えきれなくなって、大屋根2が自重で勢いよく閉じてし
まい、大屋根2や側板4を損傷または破損させるなどの
不具合が生じやすく、ひいてはピアノの性能にも悪影響
を及ぼしかねない。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、構成が単純で、大屋根が勢い良
く閉じた場合でも、大屋根および側板の損傷や破損を確
実に防止することができる、グランドピアノの大屋根開
閉制御装置を提供することを目的としている。
になされたものであり、構成が単純で、大屋根が勢い良
く閉じた場合でも、大屋根および側板の損傷や破損を確
実に防止することができる、グランドピアノの大屋根開
閉制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、一端部が側板に回動自在に取り付けら
れ、側板を開閉する大屋根の開閉を制御するためのグラ
ンドピアノの大屋根開閉制御装置であって、側板に囲ま
れた領域内に取り付けられた取付部材と、この取付部材
に取り付けられ、上下方向に伸縮自在に構成されるとと
もに、伸長状態における上面高さが、側板の上面高さよ
りも所定長さだけ高くなるように配置されたベローズと
を備え、取付部材には、ベローズの内部と連通し、ベロ
ーズの圧縮時に内部の空気を外部に排出する排出孔が形
成されていることを特徴としている。
め、本発明は、一端部が側板に回動自在に取り付けら
れ、側板を開閉する大屋根の開閉を制御するためのグラ
ンドピアノの大屋根開閉制御装置であって、側板に囲ま
れた領域内に取り付けられた取付部材と、この取付部材
に取り付けられ、上下方向に伸縮自在に構成されるとと
もに、伸長状態における上面高さが、側板の上面高さよ
りも所定長さだけ高くなるように配置されたベローズと
を備え、取付部材には、ベローズの内部と連通し、ベロ
ーズの圧縮時に内部の空気を外部に排出する排出孔が形
成されていることを特徴としている。
【0006】このグランドピアノの大屋根開閉制御装置
では、上下方向に伸縮自在のベローズが、側板に囲まれ
た領域内に取付部材を介して取り付けられており、伸長
した状態では、側板の上面高さよりも所定長さだけ上方
に突出している。大屋根を閉じると、その終了時に、大
屋根が、ベローズの上面に当たるようになる。これに伴
い、ベローズは、取付部材の排出孔を介して内部空気を
徐々に排出させながら、ゆっくりと縮むことによって、
大屋根を制動する。ベローズは、大屋根が側板を閉じる
まで、圧縮される。したがって、大屋根が勢い良く閉じ
た場合でも、大屋根をベローズによって確実にゆっくり
と閉じさせることができ、それにより、大屋根および側
板の損傷や破損を防止することができる。また、大屋根
を開くときにはその開始時に、ベローズの復原力が上向
きに作用するので、この時の大屋根の開き操作力を軽減
することができる。
では、上下方向に伸縮自在のベローズが、側板に囲まれ
た領域内に取付部材を介して取り付けられており、伸長
した状態では、側板の上面高さよりも所定長さだけ上方
に突出している。大屋根を閉じると、その終了時に、大
屋根が、ベローズの上面に当たるようになる。これに伴
い、ベローズは、取付部材の排出孔を介して内部空気を
徐々に排出させながら、ゆっくりと縮むことによって、
大屋根を制動する。ベローズは、大屋根が側板を閉じる
まで、圧縮される。したがって、大屋根が勢い良く閉じ
た場合でも、大屋根をベローズによって確実にゆっくり
と閉じさせることができ、それにより、大屋根および側
板の損傷や破損を防止することができる。また、大屋根
を開くときにはその開始時に、ベローズの復原力が上向
きに作用するので、この時の大屋根の開き操作力を軽減
することができる。
【0007】この場合、取付部材が、側板に、大屋根の
自由端部に対応する位置で係合しているとともに、フレ
ームの上面に支持されていることが好ましい。
自由端部に対応する位置で係合しているとともに、フレ
ームの上面に支持されていることが好ましい。
【0008】この構成によれば、ベローズが、大屋根の
回動支点から遠い位置に配置されるので、大屋根の閉時
の回動モーメントによる衝撃荷重を、より少ない支持力
で効果的に支持することができる。また、取付部材が、
側板に係合するとともにフレームに支持されていて、大
屋根の荷重を側板とフレームが協働して支持するので、
その分、側板の負荷を軽減でき、側板の損傷などを防止
できる。
回動支点から遠い位置に配置されるので、大屋根の閉時
の回動モーメントによる衝撃荷重を、より少ない支持力
で効果的に支持することができる。また、取付部材が、
側板に係合するとともにフレームに支持されていて、大
屋根の荷重を側板とフレームが協働して支持するので、
その分、側板の負荷を軽減でき、側板の損傷などを防止
できる。
【0009】この場合、取付部材に上下方向に進退自在
に取り付けられた調整ねじをさらに備え、取付部材が調
整ねじを介してフレームに支持されていることが好まし
い。
に取り付けられた調整ねじをさらに備え、取付部材が調
整ねじを介してフレームに支持されていることが好まし
い。
【0010】フレームは一般に、その上面の高さが一定
ではないので、上記の構成により、取付部材の取付位置
に応じて、調整ねじを進退させ、その高さを調整するこ
とによって、取付部材をフレームの上面に容易に支持さ
せることができる。また、調整ねじによって、ベローズ
の突出長さを容易に調整することができる
ではないので、上記の構成により、取付部材の取付位置
に応じて、調整ねじを進退させ、その高さを調整するこ
とによって、取付部材をフレームの上面に容易に支持さ
せることができる。また、調整ねじによって、ベローズ
の突出長さを容易に調整することができる
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら説明する。図1〜図4は、本発
明の第1実施形態による大屋根開閉制御装置11、およ
びこれを組み込んだグランドピアノ1を示している。な
お、以下の説明では、グランドピアノ1の構成要素のう
ち、図7に示す従来のグランドピアノ51と共通のもの
については、同じ参照番号を用いるものとする。
を、図面を参照しながら説明する。図1〜図4は、本発
明の第1実施形態による大屋根開閉制御装置11、およ
びこれを組み込んだグランドピアノ1を示している。な
お、以下の説明では、グランドピアノ1の構成要素のう
ち、図7に示す従来のグランドピアノ51と共通のもの
については、同じ参照番号を用いるものとする。
【0012】図1および図2に示すように、本発明に係
る大屋根開閉制御装置11は、取付部材12と、これに
取り付けられたベローズ13および調整ねじ14を備え
ている。
る大屋根開閉制御装置11は、取付部材12と、これに
取り付けられたベローズ13および調整ねじ14を備え
ている。
【0013】取付部材12は、例えば1枚の鋼板を折り
曲げることによって形成されており、水平な矩形のベー
ス部12aと、ベース部12aの一端から逆U字状に延
びる係合部12bとで構成されている。ベース部12a
の一側面には、2個の排出孔15、15が、反対側の側
面には2個の吸入孔16、16(1個のみ図示)が、ベ
ローズ13の内部と連通するように、それぞれ形成され
ている。排出孔15の直径は、吸入孔16の直径よりも
非常に小さく設定されており、例えば、排出孔15が約
0.5mm、吸入孔16が約10mmである。
曲げることによって形成されており、水平な矩形のベー
ス部12aと、ベース部12aの一端から逆U字状に延
びる係合部12bとで構成されている。ベース部12a
の一側面には、2個の排出孔15、15が、反対側の側
面には2個の吸入孔16、16(1個のみ図示)が、ベ
ローズ13の内部と連通するように、それぞれ形成され
ている。排出孔15の直径は、吸入孔16の直径よりも
非常に小さく設定されており、例えば、排出孔15が約
0.5mm、吸入孔16が約10mmである。
【0014】ベローズ13は、取付部材12のベース部
12aに立設されており、蛇腹状に形成され、空気の吸
入および排出により、上下方向に伸縮自在に構成されて
いる。ベローズ13の高さHは、約15cmである。ま
た、ベローズ13の内部には、伸長時に閉じ圧縮時に開
く排出弁と、伸長時に開き圧縮時に閉じる吸入弁(いず
れも図示せず)が設けられていて、排出弁は排出孔15
に、吸入弁は吸入孔16に連通している。
12aに立設されており、蛇腹状に形成され、空気の吸
入および排出により、上下方向に伸縮自在に構成されて
いる。ベローズ13の高さHは、約15cmである。ま
た、ベローズ13の内部には、伸長時に閉じ圧縮時に開
く排出弁と、伸長時に開き圧縮時に閉じる吸入弁(いず
れも図示せず)が設けられていて、排出弁は排出孔15
に、吸入弁は吸入孔16に連通している。
【0015】調整ねじ14は、取付部材12のベース部
12aに、下方に突出するように螺合されており、調整
ねじ14を回すことによって、その突出長さすなわち下
端部の頭部14aの高さを調整することが可能である。
12aに、下方に突出するように螺合されており、調整
ねじ14を回すことによって、その突出長さすなわち下
端部の頭部14aの高さを調整することが可能である。
【0016】以上の構成の大屋根開閉制御装置11は、
図3に示すように、大屋根2の自由端部側、すなわち蝶
番6と反対側に位置して、側板5に取り付けられてい
る。具体的には、図1に示すように、係合部12bを側
板5の上端部に、フェルトなどから成るクッション17
を介して、係合させることによって、大屋根開閉制御装
置11が側板5に取り付けられている。この取付けの
際、調整ねじ14の頭部14aがフレーム3の上面に当
接するように調整ねじ14を調整することで、取付部材
12は、調整ねじ14を介してフレーム3に支持され
る。なお、フレーム3は、響板4を介在させた状態で、
支柱18にねじ止めされている。また、この取付状態に
おいて、ベローズ13は、側板5の上面高さよりも所定
長さだけ突出するようになっており、この突出長さP
は、例えばベローズ13の全体高さHの約半分の8cm
である。
図3に示すように、大屋根2の自由端部側、すなわち蝶
番6と反対側に位置して、側板5に取り付けられてい
る。具体的には、図1に示すように、係合部12bを側
板5の上端部に、フェルトなどから成るクッション17
を介して、係合させることによって、大屋根開閉制御装
置11が側板5に取り付けられている。この取付けの
際、調整ねじ14の頭部14aがフレーム3の上面に当
接するように調整ねじ14を調整することで、取付部材
12は、調整ねじ14を介してフレーム3に支持され
る。なお、フレーム3は、響板4を介在させた状態で、
支柱18にねじ止めされている。また、この取付状態に
おいて、ベローズ13は、側板5の上面高さよりも所定
長さだけ突出するようになっており、この突出長さP
は、例えばベローズ13の全体高さHの約半分の8cm
である。
【0017】次に、上記構成の大屋根開閉制御装置11
の動作を、図4を参照しながら、説明する。同図(a)
は、大屋根2が開いている状態を示しており、ベローズ
13は、伸長していて、上述したように、側板5の上面
から所定長さPだけ突出している。この状態から、大屋
根2を閉じると、その終了時に、大屋根2が、ベローズ
13の上面に当たるようになる。これに伴い、ベローズ
13の排出弁が開くことによって、内部空気が、排出弁
および取付部材12の排出孔15を介して、外部に排出
される。この場合、各排出孔15の直径が0.5mmと
非常に小さいので、ベローズ13は、空気を徐々に排出
させながら、ゆっくりと縮むことによって、大屋根2を
確実に制動する(同図(b))。ベローズ13は、大屋
根2が側板5を閉じるまで、圧縮される。
の動作を、図4を参照しながら、説明する。同図(a)
は、大屋根2が開いている状態を示しており、ベローズ
13は、伸長していて、上述したように、側板5の上面
から所定長さPだけ突出している。この状態から、大屋
根2を閉じると、その終了時に、大屋根2が、ベローズ
13の上面に当たるようになる。これに伴い、ベローズ
13の排出弁が開くことによって、内部空気が、排出弁
および取付部材12の排出孔15を介して、外部に排出
される。この場合、各排出孔15の直径が0.5mmと
非常に小さいので、ベローズ13は、空気を徐々に排出
させながら、ゆっくりと縮むことによって、大屋根2を
確実に制動する(同図(b))。ベローズ13は、大屋
根2が側板5を閉じるまで、圧縮される。
【0018】したがって、大屋根2が勢い良く閉じた場
合でも、大屋根2をベローズ13によって確実にゆっく
りと閉じさせることができ、それにより、大屋根2およ
び側板5の損傷や破損を確実に防止することができる。
また、ベローズ13が、大屋根2の回動支点である蝶番
6から遠い位置に配置されているので、大屋根2の閉時
の回動モーメントによる衝撃荷重を、より少ない支持力
で効果的に支持することができる。また、取付部材12
が、側板5に係合するとともにフレーム3に支持されて
いて、大屋根2の荷重を側板5とフレーム3が協働して
支持するので、その分、側板5の負荷を軽減でき、側板
5の損傷などを防止することができる。この場合、ベロ
ーズ13の取付位置に応じて、調整ねじ14を調整する
ことにより、高さが一定でないフレーム3に取付部材1
2を容易に支持させるとともに、ベローズ13の突出長
さを容易に調整することができる。
合でも、大屋根2をベローズ13によって確実にゆっく
りと閉じさせることができ、それにより、大屋根2およ
び側板5の損傷や破損を確実に防止することができる。
また、ベローズ13が、大屋根2の回動支点である蝶番
6から遠い位置に配置されているので、大屋根2の閉時
の回動モーメントによる衝撃荷重を、より少ない支持力
で効果的に支持することができる。また、取付部材12
が、側板5に係合するとともにフレーム3に支持されて
いて、大屋根2の荷重を側板5とフレーム3が協働して
支持するので、その分、側板5の負荷を軽減でき、側板
5の損傷などを防止することができる。この場合、ベロ
ーズ13の取付位置に応じて、調整ねじ14を調整する
ことにより、高さが一定でないフレーム3に取付部材1
2を容易に支持させるとともに、ベローズ13の突出長
さを容易に調整することができる。
【0019】大屋根2を閉じた状態から開くと、ベロー
ズ13の吸入弁が開くことによって、吸入孔16および
吸入弁を介して、ベローズ13内に外部から空気が吸入
される。この場合、各吸入孔16の直径が10mmで、
排出孔15よりもはるかに大きく、ベローズ13の伸長
が比較的急速に行われるので、その復原力を大屋根2に
上向きに作用させることができ、それにより、大屋根2
の開き始めの操作力を軽減することができる。
ズ13の吸入弁が開くことによって、吸入孔16および
吸入弁を介して、ベローズ13内に外部から空気が吸入
される。この場合、各吸入孔16の直径が10mmで、
排出孔15よりもはるかに大きく、ベローズ13の伸長
が比較的急速に行われるので、その復原力を大屋根2に
上向きに作用させることができ、それにより、大屋根2
の開き始めの操作力を軽減することができる。
【0020】図5および図6は、本発明の第2実施形態
を示している。この大屋根開閉制御装置21は、第1実
施形態と同様のベローズ13と、これを取り付けた取付
部材22を備えている。この取付部材22は、例えば、
断面逆U字形の木製のものであり、ベローズ13に連通
する排出孔15および吸入孔16が形成されていること
は、第1実施形態の取付部材22と同様である。この大
屋根開閉制御装置21は、図6に示すように、取付部材
22をフレーム3の中央部の骨3aに嵌合させることに
よって、フレーム3に取り付けられ、この状態で、ベロ
ーズ13が側板5の上面から所定長さ、突出するように
なっている。他の構成は、第1実施形態と同様である。
を示している。この大屋根開閉制御装置21は、第1実
施形態と同様のベローズ13と、これを取り付けた取付
部材22を備えている。この取付部材22は、例えば、
断面逆U字形の木製のものであり、ベローズ13に連通
する排出孔15および吸入孔16が形成されていること
は、第1実施形態の取付部材22と同様である。この大
屋根開閉制御装置21は、図6に示すように、取付部材
22をフレーム3の中央部の骨3aに嵌合させることに
よって、フレーム3に取り付けられ、この状態で、ベロ
ーズ13が側板5の上面から所定長さ、突出するように
なっている。他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0021】したがって、本実施形態の大屋根開閉制御
装置21においても、第1実施形態と同様に、大屋根2
がその閉じ終了時に、ベローズ13に当たることによっ
て、大屋根2を確実にゆっくりと閉じさせることがで
き、大屋根2および側板5の損傷や破損を確実に防止す
ることができる。
装置21においても、第1実施形態と同様に、大屋根2
がその閉じ終了時に、ベローズ13に当たることによっ
て、大屋根2を確実にゆっくりと閉じさせることがで
き、大屋根2および側板5の損傷や破損を確実に防止す
ることができる。
【0022】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示したベローズの高さおよび突出長
さや、排出孔の寸法および数などは、あくまで例示であ
り、大屋根の重量や寸法に応じて、大屋根を適切に制動
できるようなものに適宜、変更される。特に、排出孔の
寸法および数は、大屋根の制動の度合いに直接、影響を
及ぼすので、最適に設定することが好ましい。また、実
施形態では、ベローズを、側板やフレームに取り付けて
いるが、他の適当な部位に取り付けるようにしてもよ
い。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部を適宜、変
更することが可能である。
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示したベローズの高さおよび突出長
さや、排出孔の寸法および数などは、あくまで例示であ
り、大屋根の重量や寸法に応じて、大屋根を適切に制動
できるようなものに適宜、変更される。特に、排出孔の
寸法および数は、大屋根の制動の度合いに直接、影響を
及ぼすので、最適に設定することが好ましい。また、実
施形態では、ベローズを、側板やフレームに取り付けて
いるが、他の適当な部位に取り付けるようにしてもよ
い。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部を適宜、変
更することが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のグランド
ピアノの大屋根開閉制御装置は、構成が単純で、大屋根
が勢い良く閉じた場合でも、大屋根および側板の損傷や
破損を確実に防止することができるなどの効果を有して
いる。
ピアノの大屋根開閉制御装置は、構成が単純で、大屋根
が勢い良く閉じた場合でも、大屋根および側板の損傷や
破損を確実に防止することができるなどの効果を有して
いる。
【図1】本発明の第1実施形態による大屋根開閉制御装
置のグランドピアノへの取付状況示す部分側面図であ
る。
置のグランドピアノへの取付状況示す部分側面図であ
る。
【図2】図1の大屋根開閉制御装置の斜視図である。
【図3】図1の大屋根開閉制御装置を取り付けたグラン
ドピアノの平面図である。
ドピアノの平面図である。
【図4】図1の大屋根開閉制御装置の動作説明図であ
る。
る。
【図5】本発明の第2実施形態による大屋根開閉制御装
置の斜視図である。
置の斜視図である。
【図6】図5の大屋根開閉制御装置を取り付けたグラン
ドピアノの平面図である。
ドピアノの平面図である。
【図7】従来のグランドピアノの外装を示す斜視図であ
る。
る。
1 グランドピアノ 2 大屋根 3 フレーム 5 側板 11 大屋根開閉制御装置 12 取付部材 13 ベローズ 14 調整ねじ 15 排出孔 21 大屋根開閉制御装置 22 取付部材
Claims (3)
- 【請求項1】 一端部が側板に回動自在に取り付けら
れ、当該側板を開閉する大屋根の開閉を制御するための
グランドピアノの大屋根開閉制御装置であって、 前記側板に囲まれた領域内に取り付けられた取付部材
と、 この取付部材に取り付けられ、上下方向に伸縮自在に構
成されるとともに、伸長状態における上面高さが、前記
側板の上面高さよりも所定長さだけ高くなるように配置
されたベローズとを備え、 前記取付部材には、前記ベローズの内部と連通し、当該
ベローズの圧縮時に内部の空気を外部に排出する排出孔
が形成されていることを特徴とするグランドピアノの大
屋根開閉制御装置。 - 【請求項2】 前記取付部材が、前記側板に、前記大屋
根の自由端部に対応する位置で係合しているとともに、
フレームの上面に支持されていることを特徴とする、請
求項1に記載のグランドピアノの大屋根開閉制御装置。 - 【請求項3】 前記取付部材に上下方向に進退自在に取
り付けられた調整ねじをさらに備え、前記取付部材が前
記調整ねじを介して前記フレームに支持されていること
を特徴とする、請求項2に記載のグランドピアノの大屋
根開閉制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9202189A JPH1130980A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | グランドピアノの大屋根開閉制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9202189A JPH1130980A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | グランドピアノの大屋根開閉制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1130980A true JPH1130980A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16453447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9202189A Withdrawn JPH1130980A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | グランドピアノの大屋根開閉制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1130980A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015036751A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-02-23 | 学校法人明星学苑 | グランドピアノ用譜面台 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP9202189A patent/JPH1130980A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015036751A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-02-23 | 学校法人明星学苑 | グランドピアノ用譜面台 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |