JPH1130956A - 印字部のマーキング用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多様な文章の特定個所における視認性を向上
させるとともに、保護被膜としての機能を達成して重要
な記述の保存効果を高め、かつ、優れた美観を保持す
る。 【構成】 シート基材１と、このシート基材に剥離可能
に貼着された透光性シート２と、模様Ｄもしくは色彩Ｃ
またはこれらの結合Ｋからなる所望のパターンを上記透
光性シートに印刷してなる複数のマークＭと、上記透光
性シートに形成されて上記各マークを上記シート基材お
よび透光性シートから剥離して個別に分離させる環状の
切断線３とを具備し、上記切断線に沿って各マークを上
記シート基材および透光性シートから分離して所望の印
字部４に貼着し、この印字部の印字パターンＸを上記マ
ークとの組み合わせで視認するように構成したＱ

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえばノートや印
刷物あるいは各種製品における文字や数字および各種記
号などの形像表示された手書きもしくは印刷からなる印
字部に貼着されて視認を喚起させる印字部のマーキング
用シートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の印字部における特定個所
を強調して表示する手段として、たとえばフェルト基材
にカラーインキを含浸させたフェルトペンでもって、上
記特定個所の文章に沿ってフェルト基材を摺動させ、上
記特定個所の形像表示をカラー表示することにより、読
者ないし使用者の注意を喚起させることが一般に行なわ
れている。また、従来、インキ印刷を施した透光性テー
プを製品の表面に貼着して、その製品の品質、効能、用
途などを表示するマーキング用シートが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
手段によれば、たとえばノートに手書きされた文章をフ
ェルトペンでカラー表示すると、いわゆるカラーインキ
によるニジミでその文章が経時的な変化で判読不能個所
が発生するおそれがある。また、印刷物や製品の印字部
にフェルトペンでカラー表示した場合には、カラーイン
キによるニジミの発生のおそれがないけれども、マーキ
ング手段自体が手動操作であるために、単純かつ不揃い
のパターンとなって美観を損なうなどの課題がある。他
方、後者の手段によれば、単一の製品に品質、効能、用
途などの表示をさせることは可能であるけれども、印字
物のような変幻自在に変化する多様な文章の特定個所に
おける形像表示に読者の注意を喚起させることは困難で
ある。

【０００４】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、多様な文章の特定個所における視認性を向上させる
とともに、美観に優れ、かつ、保護被膜としての機能を
達成して重要な記述の保存効果を高めることができる印
字部のマーキング用シートを提供することを目的として
いる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による印字部のマーキング用シートは、シ
ート基材と、このシート基材に剥離可能に貼着された透
光性シートと、模様もしくは色彩またはこれらの結合か
らなる所望のパターンを上記透光性シートに印刷してな
る複数のマークと、上記透光性シートに形成されて上記
各マークを上記シート基材および透光性シートから剥離
して個別に分離させる環状の切断線とを具備したことを
特徴とする。

【０００６】

【作用】上記構成において、各マークを切断線に沿って
シート基材および透光性シートから分離して所望の印字
部に貼着することにより、上記印字部を上記各マークと
の組み合わせでもって、美観を損ねることなく容易に視
認することができ、変幻自在に変化する多様な文章の特
定個所に読者の注意を喚起させて視認性を向上させるこ
とができるとともに、上記各マークが施された透光性シ
ートが保護被膜としての機能を達成して重要な記述の保
存効果を高めることができる。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図１はこの発明による印字部のマーキング用
シートの一例を示す外観斜視図である。同図において、
印字部のマーキング用シートＳは、たとえば合成樹脂製
のシート基材１と、このシート基材１に剥離可能に貼着
された透光性シート２から構成されている。

【０００８】上記透光性シート２には複数種類のマーク
Ｍ（Ｍ１，Ｍ２，…，Ｍｎ）が印刷され、これら各マー
クＭは図３で明瞭に示すように、たとえば模様Ｄ（Ｄ
１，Ｄ２，…，Ｄｎ）もしくは色彩Ｃ（Ｃ１，Ｃ２，
…，Ｃｎ）またはこれらの結合Ｋ（Ｋ１，Ｋ２，…，Ｋ
ｎ）からなる所望のパターンを有し、必要に応じて同一
種類のマークＭが複数個づつ印刷され、上記シート基材
１および透光性シート２から剥離して個別に分離させる
環状の切断線３が上記透光性シート２に形成されてい
る。

【０００９】上記構成において、各マークＭを図２で示
すように、切断線３に沿って手作業でシート基材１およ
び透光性シート２から分離して、図４で示す所望の印刷
物４における印字部５の印字パターンＸ（Ｘ１，Ｘ２，
…，Ｘｎ）に貼着すれば、図５で示すように、この印字
部５の印字パターンＸ（Ｘ１，Ｘ２，…，Ｘｎ）を上記
マークＭとの組み合わせで視認したり、注意を喚起した
い文章を指し示して表示することができる。

【００１０】したがって、上記構成によれば、各マーク
Ｍ（Ｍ１，Ｍ２，…，Ｍｎ）を切断線４に沿ってシート
基材１および透光性シート２から分離して所望の印字部
５に貼着することにより、この印字部５の印字パターン
Ｘ（Ｘ１，Ｘ２，…，Ｘｎ）を上記各マークＭとの組み
合わせでもって、美観を損ねることなく、容易に視認す
ることができ、変幻自在に変化する多様な文章の特定個
所の形像表示に読者の注意を喚起させることができる。
なお、上記実施例では、マーキング対象である印字部の
一例として、シート状の印刷物について説明したけれど
も、この発明によるマーキング用シートは、ノートや書
籍あるいは各種製品における文字や数字および各種記号
などの形像表示された手書きもしくは印刷からなる印字
部に貼着してもほぼ同様の効果を奏することができる。

【００１１】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シー
ト基材に剥離可能に貼着された透光性シートに所望のパ
ターンからなる複数のマークを印刷し、上記各マークを
上記シート基材および透光性シートから剥離して所望の
印字部に貼着することにより、上記印字部の印字パター
ンを上記各マークとの組み合わせでもって、美観を損ね
ることなく容易に視認することができ、変幻自在に変化
する多様な文章の特定個所の形像表示に読者の注意を喚
起させるとともに、保護被膜としての機能を達成して重
要な記述の保存効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるマーキング用シートの一例を示
す外観斜視図である。

【図２】同マーキング用シートの剥離作業の一例を示す
斜視図である。

【図３】同マーキング用シートにおけるマークの一例を
示す平面図である。

【図４】同マーキング用シートの貼着作業の一例を示す
斜視図である。

【図５】同マーキング用シートにおける複数種類のマー
クを貼着した印刷物の一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ シート基材 ２ 透光性シート ３ 切断線 ５ 印字部 Ｃ 色彩 Ｄ 模様 Ｋ 結合 Ｍ マーク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート基材と、このシート基材に剥離可
   能に貼着された透光性シートと、模様もしくは色彩また
   はこれらの結合からなる所望のパターンを上記透光性シ
   ートに印刷してなる複数のマークと、上記透光性シート
   に形成されて上記各マークを上記シート基材および透光
   性シートから剥離して個別に分離させる環状の切断線と
   を具備し、上記切断線に沿って各マークを上記シート基
   材および透光性シートから分離して所望の印字部に貼着
   し、この印字部の印字パターンを上記マークとの組み合
   わせで視認するように構成したことを特徴とする印字部
   のマーキング用シート。