JPH11309096A - 床用吸込具 - Google Patents

床用吸込具

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Publication number
JPH11309096A
JPH11309096A JP11796298A JP11796298A JPH11309096A JP H11309096 A JPH11309096 A JP H11309096A JP 11796298 A JP11796298 A JP 11796298A JP 11796298 A JP11796298 A JP 11796298A JP H11309096 A JPH11309096 A JP H11309096A
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JP
Japan
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suction tool
brush
rotating brush
main body
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP11796298A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Taruya
隆夫 樽谷
Yuji Fujiwara
祐児 藤原
Toshihiro Shudo
敏弘 周藤
Masaki Sasao
雅規 笹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気を直に受けて回転する回転ブラシが車輪
と同じ方向に回転することによる操作性の向上作用や逆
方向に回転することによる掃除性能の向上作用を吸込具
の前後操作においてフルに活かすことができる床用吸込
具を提供する。 【解決手段】 回転ブラシ収納室8内に外気を取り込ん
で回転ブラシ11のブラシ体15やブレード16に当て
回転ブラシに一方向の回転力を与える第1の吸気口20
と、回転ブラシ収納室内に外気を取り込んで回転ブラシ
のブラシ体やブレードに当て回転ブラシに他方向の回転
力を与える第2の吸気口21と、前車輪9に連動して切
り替わり、吸込具本体1の進行方向に応じて前進時には
第1,第2の吸気口20,21の一方を開放して他方を
塞ぎ、後進時には第1,第2の吸気口20,21の他方
を開放して一方を塞ぐカバー体10を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気掃除機に接
続して使用される床用吸込具の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種床用吸込具として、吸込具
本体に回転ブラシを回転自在に枢支し、この回転ブラシ
を電動機あるいはタービンによって回転駆動するものが
知られている。
【0003】ところが、回転ブラシを電動機により回転
駆動するものにおいては、電動機の重量が重く、掃除操
作時の取扱性が悪いと共に、部品点数が増大し、組立作
業性が悪く、高価になる等の欠点があった。
【0004】また、回転ブラシをタービンによって回転
駆動するものにおいては、タービンは、吸込口から掃除
機本体への吸引通路に形成されたタービン室に配設さ
れ、塵埃と共に吸引された空気により回転する構成にな
っているため、長期使用によって、タービン内に塵埃が
詰まり、タービンが良好に回転しなくなる等の問題があ
った。
【0005】さらに、上記欠点を解決するため、特開平
9−28630号公報(A47L9/04)等にて回転
ブラシの両端にタービンを配設し、タービンに外部の清
浄な空気を供給してタービンを回転させ、その空気を吸
込口から吸気した空気と共に電気掃除機に吸引するもの
も提案されている。
【0006】しかし、上記構成においても、回転ブラシ
の両側にタービンを配設するため、部品点数が増大する
と共に、少ない外気によりタービンを効率よく回転させ
る必要があり、タービン形状が複雑化する問題がある。
また、タービン収納室の下面には吸込口を形成すること
ができず、吸込具本体の横幅に対して吸込口が小さくな
り、塵埃の吸い残しが生じる等の欠点があった。
【0007】そこで、本願出願人は、特願平9−264
471号等にて、外気を回転ブラシのブレードやブラシ
体に案内するガイド等を形成して、外気をブレードやブ
ラシ体に直に当てて回転ブラシを回転させる構成の軽量
小型で安価な床用吸込具を提案し、既に製品化してい
る。
【0008】なお、一般に、床用吸込具には、被掃除
面、特に絨毯上での移動性(走行性)を良くするため、
回動自在な車輪が備えられているが、この車輪の回転に
対して、回転ブラシが同方向に回転すると、回転ブラシ
が床用吸込具を移動する補助力となり、操作力が軽減さ
れ、操作性が向上する。一方、車輪の回転に対して回転
ブラシが逆方向に回転すると、床用吸込具の進行方向に
逆らって回転ブラシが回転するので、絨毯面にある糸屑
等の塵埃をより多く掻き取ることができ、掃除性能が向
上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、回転ブラシが外気をブレードやブラシ体で直
に受けて回転する床用吸込具においては、回転ブラシの
回転方向が吸込具の進行方向(車輪の回転方向)に係わ
らず常に一方向であった。
【0010】従って、このような床用吸込具を前後に動
かした時に、正逆回転する車輪に対して回転ブラシが同
方向回転と逆方向回転を交互に繰り返すこととなり、上
述した操作性の向上作用あるいは掃除性能の向上作用を
フルに活かすことができなかった。
【0011】すなわち、例えば非力な老人用として、回
転ブラシの回転方向を車輪の回転方向と常に同じくして
操作性を優先させた床用吸込具を提供したり、一般人用
として、回転ブラシの回転方向を車輪の回転方向と常に
逆にして掃除性能を優先させた床用吸込具を提供したり
することができなかった。
【0012】また、一つの床用吸込具で、これらが切り
替えられたら、1台の掃除機で上述したような老人用と
一般人用の切り替えが可能となったり、毛足が長く抵抗
の大きな絨毯上では回転ブラシを車輪の回転方向と同じ
にして操作性を優先させ、毛足の短い絨毯上では回転ブ
ラシを車輪の回転方向と逆にして掃除性能を優先させる
いったことができて便利である。
【0013】そこで、本願発明はこのような問題点を解
決するためになされたものであり、外気を直に受けて回
転する回転ブラシが車輪と同じ方向に回転することによ
る操作性の向上作用や、車輪と逆方向に回転することに
よる掃除性能の向上作用を吸込具の前後操作においてフ
ルに活かすことができる床用吸込具を提供することを目
的とするものである。
【0014】さらに、上記の両方を使用者の用途等に応
じて切り替えて使用することができる床用吸込具を提供
することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、下面に吸込口を有する吸込具
本体と、この吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納
室と、前記吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転
自在に収納される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動
自在に支持された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外
気を取り込んで回転ブラシのブレードに当て回転ブラシ
に一方向の回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブ
ラシ収納室内に外気を取り込んで回転ブラシのブレード
に当て回転ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気
口と、前記車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進
行方向に応じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一
方を開放して他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の
吸気口の他方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0016】また、下面に吸込口を有する吸込具本体
と、この吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室
と、前記吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自
在に収納される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自
在に支持された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気
を取り込んで回転ブラシのブラシ体に当て回転ブラシに
一方向の回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラ
シ収納室内に外気を取り込んで回転ブラシのブラシ体に
当て回転ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口
と、前記車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行
方向に応じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方
を開放して他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸
気口の他方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0017】さらに、下面に吸込口を有する吸込具本体
と、この吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室
と、前記吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自
在に収納される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自
在に支持された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気
を取り込んで回転ブラシのブレードに当て回転ブラシに
一方向の回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラ
シ収納室内に外気を取り込んで回転ブラシのブレードに
当て回転ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口
と、前記車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行
方向に応じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方
を開放して他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸
気口の他方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備え、前
記カバー体を、吸込具本体に着脱自在で、かつ左右入れ
替え装着可能に構成すると共に、左右入れ替え装着によ
って吸込具本体の進行方向に応じて開放される吸気口と
塞がれる吸気口が逆になるように構成したことを特徴と
するものである。
【0018】また、下面に吸込口を有する吸込具本体
と、この吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室
と、前記吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自
在に収納される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自
在に支持された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気
を取り込んで回転ブラシのブラシ体に当て回転ブラシに
一方向の回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラ
シ収納室内に外気を取り込んで回転ブラシのブラシ体に
当て回転ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口
と、前記車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行
方向に応じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方
を開放して他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸
気口の他方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備え、前
記カバー体を、吸込具本体に着脱自在で、かつ左右入れ
替え装着可能に構成すると共に、左右入れ替え装着によ
って吸込具本体の進行方向に応じて開放される吸気口と
塞がれる吸気口が逆になるように構成したことを特徴と
するものである。
【0019】そして、前記第1の吸気口は、吸込具本体
前面側に回転ブラシの回転軸より上方に位置して形成さ
れ、前記第2の吸気口は、吸込具本体前面側に回転ブラ
シの回転軸より下方に位置して形成されて成ることを特
徴とするものである。
【0020】さらに、前記第1の吸気口から取り込まれ
る外気が回転ブラシの回転軸より下方を通らずに上方の
みを通って吸引されるように案内する第1のガイドと、
前記第2の吸気口から取り込まれる外気が回転ブラシの
回転軸より上方を通らずに下方のみを通って吸引される
ように案内する第2のガイドとを備えたことを特徴とす
るものである。
【0021】また、前記吸込具本体を略円筒形状に形成
して、この吸込具本体の長手方向両側に前記車輪を回動
自在に取り付け、前記カバー体は吸込具本体の円弧状の
外面を覆う形状に形成すると共に、その両側部を前記車
輪と同軸上に回動可能に取り付けて、吸込具本体外面の
上下に形成されたストッパー部間を上下動可能に構成
し、かつ当該カバー体の側部には突起を形成し、前記車
輪の内面には前記カバー体の突起と接触する長さの突起
を弾性体で形成して、カバー体を車輪に連動させると共
に、前記カバー体に、当該カバー体が上ストッパー部で
停止した時に前記第1,第2の吸気口の一方と連通する
孔と、当該カバー体が下ストッパー部で停止した時に前
記第1,第2の吸気口の他方と連通する孔とを形成した
ことを特徴とするものである。
【0022】そして、前記回転ブラシを車輪の回転方向
と同一方向に回転させることを特徴とするものである。
【0023】また、前記回転ブラシを車輪の回転方向と
逆方向に回転させることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の第1の実施形態
を図1〜図8を参照して詳細に説明する。
【0025】本実施形態の吸込具本体1は、上ケース
2、下ケース3、前記上ケース2及び下ケース3に取り
外し可能に装着される蓋体4、前記上下ケース2,3間
の長手方向中央部に上下方向に回動自在に支持される回
動管5、この回動管5の周方向に回動自在に支持される
継手管6(図1及び図2では取り外されている)から構
成されている。この吸込具本体1は、前記回動管5を上
下動自在に支持する後側中央部を除き、上下ケース2,
3及び蓋体4により略円筒形状に形成されている。
【0026】前記吸込具本体1の底面には、後述する回
転ブラシ11が臨む吸込口7が形成されると共に、吸込
具本体1内には、略円筒形状の回転ブラシ収納室8が形
成されている。
【0027】また、図4,図5,図6に示すように、吸
込具本体1の長手方向両側には、前車輪9を回動自在に
支持する筒状の軸支部9aが形成されている。この軸支
部9aに装着される前車輪9は、略円筒形状に形成され
た吸込具本体1と同心で、その外形よりもやや大径に形
成されている。
【0028】さらに、前記軸支部9aには、吸込具本体
1の円弧状の外面(前面と上面)を覆う形状に形成され
たカバー体10の両側部10aが着脱自在に、かつ回動
可能に装着される。前記カバー体10は、吸込具本体1
の円弧状の外面の上下端に形成されたストッパー部、詳
しくは蓋体4の後部に形成された上ストッパー部4a
と、下ケース3の吸込口7前縁に形成された下ストッパ
ー部3a間を上下動可能に構成されている。
【0029】また、図7に示すように前記カバー体10
の両側部周縁には数個(ここでは3個)の突起10bが
等間隔に形成される一方、図8に示すように前車輪9の
内面周縁には前記カバー体10の突起10bと接触する
長さの多数の突起9bが軟質ゴム等の弾性体で形成され
ている。これにより、カバー体10は前車輪9に連動し
て上下ストッパー部4a,3a間を上下動し、吸込具本
体1の前進時には、図1に示すように、前車輪9の破線
矢印で示す回転に連動して下方に移動し、その下端が下
ストッパー部3aに当たって停止し、吸込具本体1の後
進時には、図2に示すように、前車輪9の破線矢印で示
す回転に連動して上方に移動し、その上端が上ストッパ
ー部4aに当たって停止するように構成されている。な
お、前車輪9側の突起9bは軟質ゴム等の弾性体で構成
されているので、カバー体10が上下ストッパー部4
a,3aで停止した後も、前車輪9はほどんど抵抗なく
回転することができる。
【0030】一方、前記回転ブラシ収納室8内には、回
転ブラシ11が前記吸込口7に臨ませた状態で回転自在
に収納されている。この回転ブラシ11は、図1,図2
に示すように、回転軸となる芯体12と、この芯体12
に形成された溝13に基部14を挿入して装着される一
対のブラシ体15と、同じく芯体12の溝13に基部1
8を挿入して装着される一対のブレード16とから構成
されている。
【0031】前記芯体12は、アルミニウムを押し出し
成形して形成され、等間隔に配置される4本の溝13は
図示はしないがそれぞれ両端間で約90゜ずれるような
螺旋状に形成されている。従って、これらの溝13に挿
入されるブラシ体15及びブレード16も同様な螺旋状
を呈したものとなる。また、各一対のブラシ体15とブ
レード16はそれぞれ同種のものが180゜隔てて対称
に位置するように配置され、これにより回転時のバラン
スを良くしてスムーズに回転するように構成されてい
る。
【0032】前記ブラシ体15はナイロンやポリエチレ
ン樹脂により形成され、その先端までの長さは、毛足の
長い絨毯等を掃除するときに先端部が、吸引される絨毯
の毛先に接触する程度と、下述するブレード16よりも
短めに形成されている。
【0033】一方、ブレード16は、空気を通し難い織
目の細かい布状体17と、この布状体17の一端部に合
成樹脂をモールドして形成される基部18と、前記布状
体17の他端部(先端部)に縫い付けられた刷毛状体1
9とから構成されている。前記布状体17に合成樹脂で
モールドされた基部18を形成することにより布状体1
7の端部が波打つように変形し、更に、布状体17の先
端部に刷毛状体19を縫い付けることにより布状体17
が引きつったようになって一側に湾曲する。
【0034】前記ブレード16は、回転ブラシ11の回
転停止状態や低速回転状態においては一側に湾曲してい
るが、回転ブラシ11が高速回転状態になると、回転に
伴う遠心力によって図1,図2に示す如く、起立状態に
なるようになっており、起立状態の回転軌跡の径が前記
ブラシ体15の回転軌跡の径より大径になって、毛足の
短い絨毯等にも十分に接触するように形成されている。
【0035】一方、吸込具本体1の前面側(本実施形態
では下ケース3の前面側)には、前記回転ブラシ11の
長手方向に沿って、回転ブラシ11の芯体(回転軸)1
2の上下に位置する第1の吸気口20と第2の吸気口2
1が形成されている。
【0036】さらに、上側の第1の吸気口20の下端に
は、当該第1の吸気口20から取り込まれる外気が回転
ブラシ11の芯体12より下方を通らずに上方のみを通
って吸引されるように案内する第1のガイドを構成する
第1リブ22が形成され、下側の第2の吸気口21の上
端には、当該第2の吸気口21から取り込まれる外気が
回転ブラシ11の芯体12より上方を通らずに下方のみ
を通って吸引されるように案内する第2のガイドを構成
する第2リブ23が形成されている。これらの第1,第
2リブ22,23は、下ケース3内面からブレード16
の最大回転軌跡とは接触しない程度の位置まで水平に延
設されている。なお、これらの第1,第2リブ22,2
3を形成することにより、上記機能に加えて、第1,第
2の吸気口20,21が形成されて強度が低下する下ケ
ース3前面側を補強することができるようになってい
る。
【0037】また、前記カバー体10には、上記第1,
第2の吸気口20,21とほぼ対応する位置に、第1,
第2の吸気口20,21の上下間隔より狭い間隔で、上
下2列に多数の孔24,25が形成されている。上側の
孔24は、当該カバー体10が上ストッパー部4aで停
止した時(図2参照)に前記第1の吸気口20と連通す
る位置に、下側の孔25は当該カバー体10が下ストッ
パー部3aで停止した時(図1参照)に前記第2の吸気
口21と連通する位置に形成されている。なお、これら
の孔24,25は、連続するスリット状に形成してもよ
いが、本実施形態のように細かく区切って多数の孔2
4,25を形成することにより、カバー体10の強度の
低下を防ぐことができるようになっている。
【0038】なお、蓋体4は上記のように形成されたカ
バー体10で覆われているが、カバー体10は前述した
ように着脱自在になっているので、カバー体10を取り
外すことにより蓋体4の開閉が可能となる。蓋体4は、
図5に示すように、その上部両側に設けられた摘み26
を外側に操作することにより取り外し可能となってお
り、蓋体4を取り外すことにより、回転ブラシ11等の
手入れができるようになっている。
【0039】また、上記蓋体4開閉用の摘み26の内側
には、カバー体10の上下動を停止させるストッパーと
して機能する摘み27が設けられている。フローリング
などの床面や畳等を掃除する時には回転ブラシ11の回
転方向を前車輪9に連動して切り替える意味がないた
め、上記摘み27を内側方向に設定することにより、こ
の摘み27がカバー体10上端と本来の上ストッパー部
4aとの間に介在して、カバー体10が不必要に上下動
するのを防ぐことができるようになっている。
【0040】なお、吸込具本体1の後側中央部には、小
径の後車輪28が回動自在に軸支されており、また、吸
込口7の後側には、軟質ゴム等にて形成されたサクショ
ンキーパー29が配設されている。
【0041】さて、図示しない掃除機本体に可撓性ホー
ス及び延長管を介して、上述した吸込具本体1の継手管
6を接続し、掃除機本体の電動送風機を駆動すると、吸
込口7から空気が吸引される。吸込具本体1を被掃除面
から持ち上げた状態では、吸込口7からの吸込抵抗が小
さいため、吸込口7からほとんどの空気が吸い込まれ
る。この状態では、吸込口7が大きく開放しているた
め、吸込口7から吸引される空気の流速は比較的遅く、
従って、回転ブラシ11はほとんど回転しない。
【0042】一方、絨毯等の毛足のある被掃除面を掃除
する際には、吸込口7が被掃除面により覆われ、吸込口
7からの吸気抵抗が大きくなって、第1又は第2の吸気
口20,21から吸引される外気量が増大する。第1又
は第2の吸気口20,21は吸込口7に比較して開口面
積が極めて小さく形成されているため、第1又は第2の
吸気口20,21から吸引される空気は、前述した吸込
口7からよりも速い流速で、回転ブラシ11のブラシ体
15及びブレード16に衝突し、回転ブラシ11を高速
で回転させる。
【0043】ここで、床用吸込具の前進時には、図1に
示すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動して
カバー体10が下ストッパー部3aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10の下側の孔25が第2
の吸気口21と連通するので、下側の第2の吸気口21
から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の下側
に位置するブラシ体15やブレード16に当たるため、
回転ブラシ11が前車輪9と同じ方向(図1では反時計
廻り)に回転駆動される。回転ブラシ11が回転するこ
とにより、そのブラシ体15やブレード16によって絨
毯面にある糸屑等の塵埃が掻き取られ、掃除機本体側に
吸い込まれる。
【0044】以上のように、前車輪9の回転に対して、
回転ブラシ11が同方向に回転すると、回転ブラシ11
が床用吸込具を移動する補助力となって、操作力が軽減
され、操作性が向上する。
【0045】一方、床用吸込具の後進時には、図2に示
すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動してカ
バー体10が上ストッパー部4aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10の上側の孔24が第1
の吸気口20と連通するので、上側の第1の吸気口20
から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の上側
に位置するブラシ体15やブレード16に当たるため、
回転ブラシ11が前車輪9と同じ方向(図2では時計廻
り)に回転駆動される。
【0046】この場合も、前車輪9の回転に対して、回
転ブラシ11が同方向に回転するので、回転ブラシ11
が床用吸込具を移動する補助力となって、操作力が軽減
され、操作性が向上する。
【0047】すなわち、本実施形態では、床用吸込具を
前後いずれの方向に操作する場合も、回転ブラシ11の
回転方向が前車輪9と同じになって、操作性の向上作用
をフルに活かすことができる。従って、特に、老人等の
非力な人が使うときや、毛足が深く抵抗が大きな絨毯等
を掃除するときに有効である。
【0048】また、上記第1,第2の吸気口20,21
は吸込具本体1の前面側に回転ブラシ11の芯体12の
上下に位置して形成されているので、掃除機本体側から
の吸引によって、第1の吸気口20から吸引された外気
は自然と回転ブラシ11の芯体12の上側を通って芯体
12の上側に位置するブラシ体15やブレード16に当
たり、第2の吸気口21から吸引された外気は自然と回
転ブラシ11の芯体12の下側を通って芯体12の下側
に位置するブラシ体15やブレード16に当たり、それ
ぞれの回転方向に回転駆動することができるため、簡単
な構成で、上述した作用効果が実現できる。
【0049】さらに、第1の吸気口20の下端に形成さ
れた第1リブ22は、第1の吸気口20から吸引される
外気の一部が回転ブラシ11の芯体12の下側に廻って
回転ブラシ11に逆方向の回転力を与えるのを防ぎ、第
2の吸気口21の上端に形成された第2リブ23は、第
2の吸気口21から吸引される外気の一部が回転ブラシ
11の芯体12の上側に廻って回転ブラシ11に逆方向
の回転力を与えるのを防ぐことができるので、回転ブラ
シ11をそれぞれの回転方向に効率よく回転駆動するこ
とができる。
【0050】また、副次的効果として、前述した第1又
は第2の吸気口20,21から外気を取り込むことによ
り、吸込具本体1が被掃除面に過度に吸い付くのを抑制
し、吸込具本体1の移動性をさらに向上することができ
る。
【0051】なお、上記のような絨毯等の掃除時におい
ては、毛足の長い被掃除面が大きな抵抗となって回転ブ
ラシ11の回転数が低下することがあるが、回転ブラシ
11の回転数が低下してくると、ブレード16は遠心力
の低下に伴って次第に停止時の形状に復元するように湾
曲し、被掃除面との接触抵抗が低下して回転数が上昇す
る。この動作を繰り返すことにより回転ブラシ11の回
転数がほぼ一定に維持される。
【0052】すなわち、ブレード16は、布状体17に
刷毛状体19を縫い付けて構成されているため、ブレー
ド16を撓みやすく構成することができると共に、刷毛
状体19をおもりとして遠心力によりブレード16を起
立しやすくすることができ、回転ブラシ11の僅かな回
転数変動によってもブレード16を起立、湾曲させるこ
とができるため、回転ブラシ11の回転数をほぼ一定に
維持することができる。
【0053】図9,図10は本願発明の第2の実施形態
を示す縦断面図で、前記実施形態と同一符号は同一、又
は相当部分を示している。
【0054】本実施形態では、前記実施形態が操作性を
優先させたのに対して、掃除性能を優先させるようにし
たものであり、前記実施形態とはカバー体10の構成の
みが異なる。
【0055】すなわち、本実施形態のカバー体10に
は、吸込具本体1前面に形成された第1,第2の吸気口
20,21とほぼ対応する位置に、第1,第2の吸気口
20,21の上下間隔より広い間隔で、上下2列に多数
の孔30,31が形成されている。上側の孔30は、当
該カバー体10が下ストッパー部3aで停止した時(図
9参照)に前記第1の吸気口20と連通する位置に、下
側の孔31は当該カバー体10が上ストッパー部4aで
停止した時(図10参照)に前記第2の吸気口21と連
通する位置にそれぞれ形成されている。なお、当該カバ
ー体10の他の構成(突起10b等)は前記実施形態と
同様である。
【0056】さて、本実施形態の床用吸込具の前進時に
も、図9に示すように、前車輪9の破線矢印で示す回転
に連動してカバー体10が下ストッパー部3aで停止し
た状態となる。この状態では、カバー体10の上側の孔
30が第1の吸気口20と連通するので、上側の第1の
吸気口20から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ
11の上側に位置するブラシ体15やブレード16に当
たるため、回転ブラシ11が前車輪9とは逆の方向(図
9では時計廻り)に回転駆動される。
【0057】以上のように、前車輪9の回転に対して、
回転ブラシ11が逆方向に回転すると、床用吸込具の進
行方向に逆らって回転ブラシ11が回転するので、糸屑
等の塵埃をより多く掻き取ることができ、掃除性能が向
上する。
【0058】一方、床用吸込具の後進時には、図10に
示すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動して
カバー体10が上ストッパー部4aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10の下側の孔31が第2
の吸気口21と連通するので、下側の第2の吸気口21
から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の下側
に位置するブラシ体15やブレード16に当たるため、
回転ブラシ11が前車輪9とは逆の方向(図10では反
時計廻り)に回転駆動される。
【0059】この場合も、前車輪9の回転に対して、回
転ブラシ11が逆方向に回転するので、床用吸込具の進
行方向に逆らって回転ブラシ11が回転するため、糸屑
等の塵埃をより多く掻き取ることができ、掃除性能が向
上する。
【0060】すなわち、本実施形態では、床用吸込具を
前後いずれの方向に操作する場合も、回転ブラシ11の
回転方向が前車輪9と逆になって、掃除性能の向上作用
をフルに活かすことができる。従って、一般人が使うと
きや、毛足が短い絨毯等を掃除するときに有効である。
他の作用効果は前記実施形態と同様である。
【0061】図11〜図14は本願発明の第3の実施形
態を示す縦断面図であり、前記各実施形態と同一符号は
同一、又は相当部分を示している。
【0062】本実施形態では、前記第1の実施形態が操
作性を優先させ、第2の実施形態が掃除性能を優先させ
たのに対して、それらを一つの床用吸込具(一台の掃除
機)で用途等に応じて切り替えて使用できるようにした
ものであり、前記各実施形態とはカバー体10の構成の
みが異なる。
【0063】すなわち、本実施形態のカバー体10に
は、円弧状の一側に前記第1の実施形態と同様に、吸込
具本体1側における第1,第2の吸気口20,21の上
下間隔より狭い間隔で、上下2列に多数の孔24,25
が形成されている。また、円弧状の他側には前記第2の
実施形態と同様に、吸込具本体1側における第1,第2
の吸気口20,21の上下間隔より広い間隔で、上下2
列に多数の孔30,31が形成されている。
【0064】それぞれの形成位置は、当該カバー体10
を図11,図12に示すように装着した場合に、前記第
1,第2の吸気口20,21とほぼ対応する位置にある
孔24,25のうち上側の孔24は、当該カバー体10
が上ストッパー部4aで停止した時(図12参照)に前
記第1の吸気口20と連通する位置に、下側の孔25は
当該カバー体10が下ストッパー部3aで停止した時
(図11参照)に前記第2の吸気口21と連通する位置
にそれぞれ形成されている。
【0065】また、当該カバー体10を左右入れ替えて
図13,図14に示すように装着した場合に、前記第
1,第2の吸気口20,21とほぼ対応する位置にある
孔30,31のうち上側の孔30は、当該カバー体10
が下ストッパー部3aで停止した時(図13参照)に前
記第1の吸気口20と連通する位置に、下側の孔31は
当該カバー体10が上ストッパー部4aで停止した時
(図14参照)に前記第2の吸気口21と連通する位置
にそれぞれ形成されている。なお、当該カバー体10の
他の構成(突起10b等)は前記各実施形態と同様であ
る。
【0066】さて、本実施形態の床用吸込具を操作性を
優先させて使用する場合は、カバー体10を図11、図
12に示すように間隔が狭い方の2列の孔24,25が
下側にくるように装着する。
【0067】このように装着することにより、前記第1
の実施形態同様、床用吸込具の前進時には、図11に示
すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動してカ
バー体10が下ストッパー部3aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10前面の下側の孔25が
第2の吸気口21と連通するので、下側の第2の吸気口
21から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の
下側に位置するブラシ体15やブレード16に当たるた
め、回転ブラシ11が前車輪9と同じ方向(図11では
反時計廻り)に回転駆動される。
【0068】以上のように、前車輪9の回転に対して、
回転ブラシ11が同方向に回転すると、回転ブラシ11
が床用吸込具を移動する補助力となって、操作力が軽減
され、操作性が向上する。
【0069】一方、床用吸込具の後進時には、図12に
示すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動して
カバー体10が上ストッパー部4aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10前面の上側の孔24が
第1の吸気口20と連通するので、上側の第1の吸気口
20から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の
上側に位置するブラシ体15やブレード16に当たるた
め、回転ブラシ11が前車輪9と同じ方向(図12では
時計廻り)に回転駆動される。
【0070】この場合も、前車輪9の回転に対して、回
転ブラシ11が同方向に回転するので、回転ブラシ11
が床用吸込具を移動する補助力となって、操作力が軽減
され、操作性が向上する。
【0071】すなわち、上記の場合、前記第1の実施形
態同様、床用吸込具を前後いずれの方向に操作する場合
も、回転ブラシ11の回転方向が前車輪9と同じになっ
て、回転ブラシ11による操作性の向上作用をフルに活
かすことができる。従って、特に、老人等の非力な人が
使うときや、毛足が深く抵抗が大きな絨毯等を掃除する
ときに有効である。
【0072】次に、本実施形態の床用吸込具を掃除性能
を優先させて使用する場合は、カバー体10を左右入れ
替えて、図13,図14に示すように間隔が広い方の2
列の孔30,31が下側にくるように装着する。
【0073】このように装着することにより、前記第2
の実施形態同様、床用吸込具の前進時には、図13に示
すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動してカ
バー体10が下ストッパー部3aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10前面の上側の孔30が
第1の吸気口20と連通するので、上側の第1の吸気口
20から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の
上側に位置するブラシ体15やブレード16に当たるた
め、回転ブラシ11が前車輪9とは逆の方向(図13で
は時計廻り)に回転駆動される。
【0074】以上のように、前車輪9の回転に対して、
回転ブラシ11が逆方向に回転すると、床用吸込具の進
行方向に逆らって回転ブラシ11が回転するので、糸屑
等の塵埃をより多く掻き取ることができ、掃除性能が向
上する。
【0075】一方、床用吸込具の後進時には、図14に
示すように、前車輪9の破線矢印で示す回転に連動して
カバー体10が上ストッパー部4aで停止した状態とな
る。この状態では、カバー体10前面の下側の孔31が
第2の吸気口21と連通するので、下側の第2の吸気口
21から外気が吸引され、この外気が回転ブラシ11の
下側に位置するブラシ体15やブレード16に当たるた
め、回転ブラシ11が前車輪9とは逆の方向(図14で
は反時計廻り)に回転駆動される。
【0076】この場合も、前車輪9の回転に対して、回
転ブラシ11が逆方向に回転するので、床用吸込具の進
行方向に逆らって回転ブラシ11が回転するため、糸屑
等の塵埃をより多く掻き取ることができ、掃除性能が向
上する。
【0077】すなわち、上記の場合、前記第2の実施形
態同様、床用吸込具を前後いずれの方向に操作する場合
も、回転ブラシ11の回転方向が前車輪9と逆になっ
て、掃除性能の向上作用をフルに活かすことができる。
従って、一般人が使うときや、毛足が短い絨毯等を掃除
するときに有効である。他の作用効果は前記各実施形態
と同様である。
【0078】従って、本実施形態によれば、カバー体1
0を左右入れ替え装着するだけで、一つの床用吸込具
(一台の掃除機)で上記の両方、すなわち操作性の向上
作用と掃除性能の向上作用のそれぞれのフル活用を使用
者の用途等に応じて切り替えて使用することができるよ
うになる。
【0079】さて、以上で本願発明の各実施形態の説明
を終えるが、上述してきた各実施形態のような構成とす
ることにより、軽量小型で安価な床用吸込具の特性は損
なうことなく、上述したような作用効果が得られるよう
になる。
【0080】なお、上記各実施形態においては、第1,
第2の吸気口20,21を下ケース3の前面側に形成し
たが、蓋体4側に形成したり、下ケース3と蓋体4にそ
れぞれ一つずつ形成することも可能である。この場合、
第1,第2の吸気口20,21を回転ブラシ11の芯体
12の上下位置に形成できないときには、各吸気口から
吸引される外気を回転ブラシ11のブラシ体15やブレ
ード16に導くガイドを、回転ブラシ11が所望の回転
方向に回転するように形成すればよい。
【0081】また、上記各実施形態では、カバー体10
に上下2列の孔24,25あるいは30,31を形成し
たが、第1,第2の吸気口や上下ストッパー部の形成位
置によっては1列の孔でも上記各実施形態と同様な作用
効果が得られる。さらに、孔を設けずに、1つの吸気口
を塞げる程度の幅を有する板状のカバー体でも本願発明
は実現可能である。
【0082】さらに、上記各実施形態においては、回転
ブラシ11にブラシ体15とブレード16が備えられた
ものに本願発明を適用した場合について説明したが、ブ
ラシ体のみのものやブレードのみのものにも適用可能で
ある。
【0083】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、回転ブ
ラシ収納室内に外気を取り込んで回転ブラシのブレード
やブラシ体に当て回転ブラシに一方向の回転力を与える
第1の吸気口と、回転ブラシ収納室内に外気を取り込ん
で回転ブラシのブレードやブラシ体に当て回転ブラシに
他方向の回転力を与える第2の吸気口と、車輪に連動し
て切り替わり、吸込具本体の進行方向に応じて前進時に
は前記第1,第2の吸気口の一方を開放して他方を塞
ぎ、後進時には前記第1,第2の吸気口の他方を開放し
て一方を塞ぐカバー体を備えたので、回転ブラシが車輪
と同じ方向に回転することによる操作性の向上作用や、
車輪と逆方向に回転することによる掃除性能の向上作用
を床用吸込具の前後操作においてフルに活かすことがで
きるようになる。
【0084】さらに、前記カバー体を、吸込具本体に着
脱自在で、かつ左右入れ替え装着可能に構成すると共
に、左右入れ替え装着によって吸込具本体の進行方向に
応じて開放される吸気口と塞がれる吸気口が逆になるよ
うに構成することにより、一つの床用吸込具(一台の掃
除機)で上記の両方を使用者の用途等に応じて切り替え
て使用することができるようになる。
【0085】そして、前記第1の吸気口を、吸込具本体
前面側に回転ブラシの回転軸より上方に位置して形成
し、前記第2の吸気口を、吸込具本体前面側に回転ブラ
シの回転軸より下方に位置して形成したので、掃除機本
体側からの吸引によって、第1の吸気口から吸引された
外気は自然と回転ブラシの回転軸より上側を通ってその
ブラシ体やブレードに当たり、第2の吸気口から吸引さ
れた外気は自然と回転ブラシの回転軸より下側を通って
そのブラシ体やブレードに当たり、それぞれの回転方向
に回転駆動することができるため、簡単な構成で、上述
した作用効果が実現できる。
【0086】さらに、前記第1の吸気口から取り込まれ
る外気が回転ブラシの回転軸より下方を通らずに上方の
みを通って吸引されるように案内する第1のガイドと、
前記第2の吸気口から取り込まれる外気が回転ブラシの
回転軸より上方を通らずに下方のみを通って吸引される
ように案内する第2のガイドとを備えたので、第1の吸
気口から吸引される外気の一部が回転ブラシの下側に廻
って回転ブラシに逆方向の回転力を与えたり、第2の吸
気口から吸引される外気の一部が回転ブラシの上側に廻
って回転ブラシに逆方向の回転力を与えるのを防ぐこと
ができるため、回転ブラシをそれぞれの回転方向に効率
よく回転駆動することができるようになる。
【0087】また、前記吸込具本体を略円筒形状に形成
して、この吸込具本体の長手方向両側に前記車輪を回動
自在に取り付け、前記カバー体は吸込具本体の円弧状の
外面を覆う形状に形成すると共に、その両側部を前記車
輪と同軸上に回動可能に取り付けて、吸込具本体外面の
上下に形成されたストッパー部間を上下動可能に構成
し、かつ当該カバー体の側部には突起を形成し、前記車
輪の内面には前記カバー体の突起と接触する長さの突起
を弾性体で形成して、カバー体を車輪に連動させると共
に、前記カバー体に、当該カバー体が上ストッパー部で
停止した時に前記第1,第2の吸気口の一方と連通する
孔と、当該カバー体が下ストッパー部で停止した時に前
記第1,第2の吸気口の他方と連通する孔とを形成した
ことにより、軽量小型で安価な床用吸込具の特性は損な
うことなく、上述したような作用効果が得られる。
【0088】そして、前記回転ブラシを車輪の回転方向
と常に同一方向に回転させることにより、床用吸込具を
前後いずれの方向に操作する場合も回転ブラシによる操
作性の向上作用をフルに活かすことができ、老人等の非
力な人が使うときや、毛足が深く抵抗が大きな絨毯等を
掃除するときに効果を発揮する。
【0089】また、前記回転ブラシを車輪の回転方向と
常に逆方向に回転させることにより、床用吸込具を前後
いずれの方向に操作する場合も掃除性能の向上作用をフ
ルに活かすことができ、一般人が使うときや、毛足が短
い絨毯等を掃除するときに効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態の構成と動作(前進
時)を示す縦断面図。
【図2】同じく、第1の実施形態の構成と動作(後進
時)を示す縦断面図。
【図3】上記実施形態の側面図。
【図4】上記図3の手前側の前車輪を取り外して見た側
面図。
【図5】上記実施形態の上面図。
【図6】上記図5の正面図。
【図7】上記実施形態のカバー体を示す斜視図。
【図8】上記実施形態の前車輪の要部を示す斜視図。
【図9】本願発明の第2の実施形態の構成と動作(前進
時)を示す縦断面図。
【図10】同じく、第2の実施形態の構成と動作(後進
時)を示す縦断面図。
【図11】本願発明の第3の実施形態の構成と動作(前
進時)を示す縦断面図。
【図12】同じく、第3の実施形態の構成と動作(後進
時)を示す縦断面図。
【図13】同じく、第3の実施形態においてカバー体を
左右入れ替えた場合の構成と動作(前進時)を示す縦断
面図。
【図14】同じく、第3の実施形態においてカバー体を
左右入れ替えた場合の構成と動作(後進時)を示す縦断
面図。
【符号の説明】
1 吸込具本体 2 上ケース 3 下ケース 3a 下ストッパー部 4 蓋体 4a 上ストッパー部 7 吸込口 8 回転ブラシ収納室 9 前車輪 9b 突起 10 カバー体 10a 側部 10b 突起 11 回転ブラシ 12 芯体(回転軸) 15 ブラシ体 16 ブレード 20 第1の吸気口 21 第2の吸気口 22 第1リブ(第1のガイド) 23 第2リブ(第2のガイド) 24,25,30,31 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹尾 雅規 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に吸込口を有する吸込具本体と、こ
    の吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室と、前記
    吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自在に収納
    される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自在に支持
    された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気を取り込
    んで回転ブラシのブレードに当て回転ブラシに一方向の
    回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラシ収納室
    内に外気を取り込んで回転ブラシのブレードに当て回転
    ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口と、前記
    車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行方向に応
    じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方を開放し
    て他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸気口の他
    方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備えたことを特徴
    とする床用吸込具。
  2. 【請求項2】 下面に吸込口を有する吸込具本体と、こ
    の吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室と、前記
    吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自在に収納
    される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自在に支持
    された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気を取り込
    んで回転ブラシのブラシ体に当て回転ブラシに一方向の
    回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラシ収納室
    内に外気を取り込んで回転ブラシのブラシ体に当て回転
    ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口と、前記
    車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行方向に応
    じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方を開放し
    て他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸気口の他
    方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備えたことを特徴
    とする床用吸込具。
  3. 【請求項3】 下面に吸込口を有する吸込具本体と、こ
    の吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室と、前記
    吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自在に収納
    される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自在に支持
    された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気を取り込
    んで回転ブラシのブレードに当て回転ブラシに一方向の
    回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラシ収納室
    内に外気を取り込んで回転ブラシのブレードに当て回転
    ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口と、前記
    車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行方向に応
    じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方を開放し
    て他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸気口の他
    方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備え、前記カバー
    体を、吸込具本体に着脱自在で、かつ左右入れ替え装着
    可能に構成すると共に、左右入れ替え装着によって吸込
    具本体の進行方向に応じて開放される吸気口と塞がれる
    吸気口が逆になるように構成したことを特徴とする床用
    吸込具。
  4. 【請求項4】 下面に吸込口を有する吸込具本体と、こ
    の吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室と、前記
    吸込口に臨ませて回転ブラシ収納室内に回転自在に収納
    される回転ブラシと、前記吸込具本体に回動自在に支持
    された車輪と、前記回転ブラシ収納室内に外気を取り込
    んで回転ブラシのブラシ体に当て回転ブラシに一方向の
    回転力を与える第1の吸気口と、前記回転ブラシ収納室
    内に外気を取り込んで回転ブラシのブラシ体に当て回転
    ブラシに他方向の回転力を与える第2の吸気口と、前記
    車輪に連動して切り替わり、吸込具本体の進行方向に応
    じて前進時には前記第1,第2の吸気口の一方を開放し
    て他方を塞ぎ、後進時には前記第1,第2の吸気口の他
    方を開放して一方を塞ぐカバー体とを備え、前記カバー
    体を、吸込具本体に着脱自在で、かつ左右入れ替え装着
    可能に構成すると共に、左右入れ替え装着によって吸込
    具本体の進行方向に応じて開放される吸気口と塞がれる
    吸気口が逆になるように構成したことを特徴とする床用
    吸込具。
  5. 【請求項5】 前記第1の吸気口は、吸込具本体前面側
    に回転ブラシの回転軸より上方に位置して形成され、前
    記第2の吸気口は、吸込具本体前面側に回転ブラシの回
    転軸より下方に位置して形成されて成ることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の床用吸込
    具。
  6. 【請求項6】 前記第1の吸気口から取り込まれる外気
    が回転ブラシの回転軸より下方を通らずに上方のみを通
    って吸引されるように案内する第1のガイドと、前記第
    2の吸気口から取り込まれる外気が回転ブラシの回転軸
    より上方を通らずに下方のみを通って吸引されるように
    案内する第2のガイドとを備えたことを特徴とする請求
    項5記載の床用吸込具。
  7. 【請求項7】 前記吸込具本体を略円筒形状に形成し
    て、この吸込具本体の長手方向両側に前記車輪を回動自
    在に取り付け、前記カバー体は吸込具本体の円弧状の外
    面を覆う形状に形成すると共に、その両側部を前記車輪
    と同軸上に回動可能に取り付けて、吸込具本体外面の上
    下に形成されたストッパー部間を上下動可能に構成し、
    かつ当該カバー体の側部には突起を形成し、前記車輪の
    内面には前記カバー体の突起と接触する長さの突起を弾
    性体で形成して、カバー体を車輪に連動させると共に、
    前記カバー体に、当該カバー体が上ストッパー部で停止
    した時に前記第1,第2の吸気口の一方と連通する孔
    と、当該カバー体が下ストッパー部で停止した時に前記
    第1,第2の吸気口の他方と連通する孔とを形成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の床用吸込具。
  8. 【請求項8】 前記回転ブラシを車輪の回転方向と同一
    方向に回転させることを特徴とする請求項1ないし請求
    項7のいずれかに記載の床用吸込具。
  9. 【請求項9】 前記回転ブラシを車輪の回転方向と逆方
    向に回転させることを特徴とする請求項1ないし請求項
    7のいずれかに記載の床用吸込具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100654818B1 (ko) 2005-11-07 2006-12-08 서경미 스팀 진공청소기
WO2017136086A1 (en) * 2016-01-27 2017-08-10 China Manufacturing And Brokerage, Inc. Vacuum cleaner power nozzle having selectively introduced secondary airflow for operation on carpeted surfaces
US11033162B1 (en) 2019-12-12 2021-06-15 Zenith Technologies, Llc Vacuum cleaner having flexible vent members

Cited By (3)

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