JPH1130893A - タンデム型画像形成装置 - Google Patents

タンデム型画像形成装置

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JPH1130893A
JPH1130893A JP9187006A JP18700697A JPH1130893A JP H1130893 A JPH1130893 A JP H1130893A JP 9187006 A JP9187006 A JP 9187006A JP 18700697 A JP18700697 A JP 18700697A JP H1130893 A JPH1130893 A JP H1130893A
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JP
Japan
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meshing
driven gears
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eccentric direction
image forming
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Application number
JP9187006A
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English (en)
Inventor
Hitoki Okuno
仁樹 奥野
Hiroaki Hinotani
弘明 日野谷
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体を最終段歯車と一体として交換するこ
とに適した機構で、さらに最終段歯車の偏心方向を常に
所定位置に保つことのできるようしたタンデム型の画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 被駆動歯車を偏心方向を所定の関係とし
てそれぞれの回転軸に取着した複数の感光体を、歯車伝
達機構を通じて駆動装置により回転駆動させるタンデム
型画像形成装置において、偏心方向制御手段により、噛
合切替手段の一つが一部の被駆動歯車を噛み合い解除状
態から噛み合い状態へ切り替える際に、偏心方向取得手
段が取得した偏心方向に基づいて当該一部の被駆動歯車
と、これ以外の被駆動歯車の偏心方向が前記所定の関係
となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送路方向に沿っ
て複数の色ごとに設けられた感光体ユニットによって搬
送路上の記録シートに各色ごとの画像を多段転写してカ
ラー画像を形成するタンデム型画像形成装置に関し、特
に、モノクロとカラーの画像形成の切り替えが可能なタ
ンデム型画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タンデム型の複写機において複数の感光
体を歯車伝達機構を用いて回転駆動させる場合、歯車の
偏心があると伝達される回転速度が変動して、感光体の
周速を一定に保つことができない。特に、感光体の回転
軸に直接取り着けられる最終段の歯車の偏心による感光
体の周速の変動の影響は大きく、画像上の色ずれ等の問
題がこの最終段歯車の偏心により引き起こされる。そこ
で、例えば特開昭61−156158号公報において示
されているように、感光体回転軸に取り着ける各最終段
歯車を各感光体の記録シートの同一位置に転写を行う際
の周速が一致するように各最終段歯車の偏心方向を所定
の関係をもって取り着ける方法が採られている。これに
より、たとえ最終段歯車に偏心が生じている場合でも、
画像の色ずれを押さえることが可能となる。
【0003】このように、最終段歯車の偏心方向を所定
関係に調整して取り着ける複写機においては、消耗品で
ある感光体を交替するための構造として、この最終段歯
車の偏心方向の所定の関係を保つべく、一般的に本体に
最終段歯車を残した状態で感光体を着脱できるようにし
ている。例えば、最終段歯車を取り着けた軸先端と、感
光体軸先端を互いに係合爪等によって連結する駆動連結
手段により、感光体を着脱可能することが行われてい
る。しかし、このように駆動連結手段により感光体を着
脱可能とする構成では、連結部分のがたつきにより回転
むらが生じるという問題がある。
【0004】一方、タンデム型の複写機においては、モ
ノクロ画像による複写とカラー画像による複写の2つの
モードを選択的に切り替えることができるものが提供さ
れつつあるが、このようなモード切替を行うタンデム型
の複写機においては、モノクロ画像モードで複写を行う
際には、カラー側の画像形成ユニットの消耗を避けるた
め回転を停止させることが行われる。従って、このよう
なモード切替が可能なタンデム型の複写機においては、
モノクロ画像モードを作動させると、黒色用の感光体と
他の色用の感光体の最終段歯車の偏心方向がずれるた
め、このずれを調整する構成を設ける必要がある。
【0005】
【発明の解決しようする課題】つまり、モノクロ/カラ
ーのモード切替が可能なタンデム型の複写機において
は、最終段歯車の偏心方向の関係はモノクロ画像形成時
にずれるので、偏心方向のずれを考慮して本体に最終段
歯車を残した状態で感光体を着脱するような構成を採用
する必要はない。むしろ、上述したようながたつきを防
ぐためには、感光体軸に最終段歯車を固定したものを着
脱自在として交換する方がよいと考えられる。
【0006】このように最終段歯車を感光体軸に固定し
たまま交換する場合、特に、ウォームを駆動源により駆
動させて、最終段歯車をウォームホイールとして感光体
に駆動力を伝達する構成を採る場合、最終段歯車とこれ
に係合する歯車との噛み合いを解除した状態で、感光体
を交換できるようにすることが望ましい。ところで、最
終段歯車と、これに係合する歯車との噛み合いを解除す
ることは、感光体の交換に資するだけでなく、上述した
モノクロ切替が可能なタンデム型の複写機において黒以
外の色用の感光体の駆動源からの接続と切断の切替や、
黒色用の感光体と他の色用の感光体の最終段歯車の偏心
方向の調節にも役立つと考えられる。従って、最終段歯
車と、これに係合する歯車との噛み合いを解除する構成
によって、これらの動作を総合的に達成できるようにす
ることが合理的である。
【0007】例えば、特開平5−341586号公報に
はウォームとウォームホイールとにより感光体に駆動を
伝達する機構において、最終段のウォームホイールとウ
ォームとの噛み合いを解除して、かつ、保守点検時等に
各最終段のウォームホイールの偏心方向を保つことがで
きる構成が示されている。しかし、ここに示されている
構成は、ウォーム軸の移動によって、全ての最終段のウ
ォームホイールとウォームの係合が解除されるので、こ
の構成では黒以外の色用の感光体の駆動源からの接続と
切断の切替や、黒色用の感光体と他の色用の感光体の最
終段歯車の偏心方向の調節を行うことができない。
【0008】本発明は、以上のことを鑑み、感光体を最
終段歯車と一体として交換することに適した機構で、さ
らに最終段歯車の偏心方向を常に所定の関係に保つこと
のできるようしたタンデム型の画像形成装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は被駆動歯車を偏心方向を所定の関係として
それぞれの回転軸に取着した複数の感光体を、歯車伝達
機構を通じて駆動装置により回転駆動させるタンデム型
画像形成装置において、一部の被駆動歯車と、当該被駆
動歯車に噛み合う駆動歯車とを相対的に移動させること
により、前記一部の被駆動歯車の噛み合い状態と噛み合
い解除状態との切り替えを行う一以上の噛合切替手段
と、前記一部の被駆動歯車の噛み合い解除状態時におけ
る当該一部の被駆動歯車の偏心方向と、これ以外の被駆
動歯車の偏心方向とを取得する偏心方向取得手段と、前
記噛合切替手段の一つが一部の被駆動歯車を噛み合い解
除状態から噛み合い状態へ切り替える際に、前記偏心方
向取得手段が取得した偏心方向に基づいて当該一部の被
駆動歯車と、これ以外の被駆動歯車の偏心方向が前記所
定の関係となるように制御する偏心方向制御手段とを設
けたものである。
【0010】なお、偏心方向取得手段の取得する偏心方
向は、偏心方向そのものだけでなく、偏心方向と特定の
関係をもつ所定の方向を取得することで間接的に偏心方
向を取得するものも含む。また、偏心方向取得手段は直
接に当該偏心方向を検知する場合のみならず、関連する
数値等を検知して演算して取得するもの、停止時の偏心
方向を記憶して取得するもの、特定の偏心方向に停止す
ることがわかっている場合に当該偏心方向を予め記憶し
ている記憶領域から取得するもの等を含む。
【0011】さらに、上記タンデム型画像形成装置にお
いて前記噛合切替手段を、2以上の被駆動歯車群ごとに
独立して設ける場合は、前記偏心方向制御手段が、さら
に、前記噛合切替手段が一部の被駆動歯車を噛み合い状
態から噛み合い解除状態へと切り替える際に、当該一部
の被駆動歯車の偏心方向をすでに噛み合い解除状態とな
っている被駆動歯車の偏心方向に対して前記所定の関係
となるように制御をするようにすることが望ましい。
【0012】それから、前記噛合切替手段が、前記駆動
歯車に対して、前記被駆動歯車を移動させることによ
り、前記被駆動歯車の噛み合い状態と噛み合い解除状態
との切替を行うようにすることができる。さらに、前記
噛合切替手段が、前記被駆動歯車を前記駆動歯車の回転
軸直交方向に移動させることが好適である。
【0013】また、前記噛合切替手段を、全ての被駆動
歯車に対して独立に設けたり、前記複数の感光体が、黒
色用の感光体と黒色以外の色用の感光体群とよりなる場
合は、前記噛合切替手段を黒色以外の色用の感光体群の
被駆動歯車に設けると効果的である。そして、前記複数
の被駆動歯車の各被駆動歯車の偏心方向に対する所定の
位置に印を設けると特に製造時に効果がある。
【0014】また、少なくとも一つの前記噛合切替手段
が複数の被駆動歯車に対して設け、当該複数の被駆動歯
車を偏心方向を前記所定の関係として回転軸に取着した
感光体群を一体の着脱可能なカートリッジとして形成す
ることもできる。前記偏心方向制御手段は、前記一部の
被駆動歯車以外の被駆動歯車の駆動回転中に、前記一部
の被駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ切
り替えるように前記噛合切替手段を制御することができ
る。
【0015】さらに、前記偏心方向制御手段は、前記噛
合切替手段が前記一部の被駆動歯車を噛み合い解除状態
から噛み合い状態へ切り替える前に、前記一部の被駆動
歯車以外の被駆動歯車の偏心方向と前記一部の被駆動歯
車の偏心方向とが前記所定の関係となるように、前記駆
動手段を駆動させた後停止させ、それから、前記一部の
被駆動歯車を噛み合い状態へ切り替えるように前記噛合
切替手段を制御するようにすることも可能である。
【0016】そして、前記噛合制御手段は、前記噛合切
替手段が前記一部の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み
合い解除状態へと切り替える前に、当該一部の被駆動歯
車以外の被駆動歯車の偏心方向を特定の方向としてから
噛み合い解除状態とし、前記噛合切替手段が前記一部の
被駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ切り
替える前に、前記一部の被駆動歯車以外の被駆動歯車の
偏心方向を前記特定の方向となるように、前記駆動手段
を駆動させた後停止させ、それから、前記一部の被駆動
歯車を噛み合い状態へ切り替えるように前記噛合切替手
段を制御するようにしてもよい。
【0017】それから、前記各被駆動歯車に噛み合う駆
動歯車に常に同一の回転運動を行わせるようにして、前
記偏心方向取得手段を、一部の被駆動歯車以外の歯車の
偏心方向のみを検知する偏心方向検知手段と、当該一部
の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み合い解除状態への
切替を行ったときの前記偏心方向検知手段による検知結
果を記録する解除偏心方向記録手段とにより構成すると
好適である。
【0018】また、前記噛合切替手段は、当該噛合切替
手段が設けらた被駆動歯車に対応する駆動歯車が停止中
にのみ、噛み合い状態と噛み合い解除状態との切替を行
うようにすることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明の
実施の形態について説明する。 (実施の形態1)図1に、実施の形態1に係るタンデム
型のデジタルフルカラー複写機(以下、単に「複写機」
という。)の概略構成図を示す。なお、ここでは複写機
を例に挙げているが、プリンターやFAX等の画像形成
装置に応用することも可能である。
【0020】この複写機は、筺体10の右側壁11に挿
抜自在にセットされた給紙カセット12から、筺体左側
壁13に外方へ突出姿勢で取着された排紙トレー14に
至るまでの筺体下部空間に水平に搬送ベルト31が架設
され、この搬送ベルト31上にベルト長手方向に沿って
作像ユニット40Y,40M,40C,40Kが列設さ
れている。そして、搬送ベルト31によって記録シート
Sを搬送しつつ各作像ユニットによって記録シートS上
に各色成分のトナー画像を転写し、各色の重ね合わせに
よりカラー画像を形成する。
【0021】筺体10の上部にはイメージリーダ部15
が配されており、ここで光学的に読み取った原稿画像は
画像処理部16にて所要の画像処理がなされ、Y(イエ
ロー),M(マゼンダ),C(シアン),K(ブラッ
ク)の各色成分に分解されて、前記作像ユニット40Y
〜40Kの上部に配された光ユニット17Y〜17Kの
レーザダイオード18Y〜18Kを各色成分信号に基づ
き光変調駆動する。光変調されたレーザ光はポリゴンミ
ラー19Y〜19Kにて主走査方向へスキャンされつつ
対応する色成分の作像ユニット40Y〜40Kに導入さ
れる。作像ユニット40Y〜40Kは感光体ドラム41
Y〜41Kを中心としてその周囲に帯電チャージャ、現
像機等を配し、光変調されたレーザ光で、矢印cの方向
に回動する感光体ドラムを露光しつつ、露光によって形
成される静電潜像を、現像機でトナーとして顕像化す
る。尚、各ユニットの現像機は、光ユニット17Y〜1
7Kの光変調色成分に対応して、Y,M,C,Kのトナ
ーを現像剤として感光体ドラムに供給する。
【0022】各作像ユニット40Y〜40Kの感光体ド
ラム直下位置には搬送ベルトを介して転写チャージャ2
0Y〜20Kが配されており、感光体ドラム表面のトナ
ー画像を搬送ベルト31上の記録シートSに転写するよ
うにしてある。なお、ここでは感光体ドラム41Y〜4
1Kの間隔は、感光体ドラムの周長に一致するように設
定してある。この作用については後に説明する。そし
て、画像の転写された記録シートSは搬送ベルト31に
より定着ローラの位置まで搬送され、画像の定着が行わ
れた後、排紙トレイへ排出される。
【0023】また、上記作像ユニット40Y〜40C
は、一体のカートリッジ400aとして形成され、ま
た、作像ユニット40Kはこれとは別のカートリッジ4
00bとして形成されている。このカートリッジ400
a、400bは図2の斜視図に示すように複写機前面か
ら抜き差しが可能である。また、各カートリッジ400
a、400bは本体に差し込むと本体に、後述するよう
に上下動のみを行うことができる状態にしっかりと固定
される。さらに、各作像ユニット40Y〜40Kの感光
体41Y〜41Kはカートリッジ内の軸受けにより軸支
され、後述するウォームホイールが、図に表れるカート
リッジ正面とは反対のカートリッジ背面から突出する各
感光体41Y〜41Kの回転軸に取り着けられている
(図4参照)。
【0024】また、図2に表れているように複写機の上
面前方には操作パネル101が設置されている。操作パ
ネル101は、複写の開始を指示するためのスタートキ
ーや複写枚数設定用のテンキーおよび各種モード等を選
択したり複写機の状態を表すための表示部を兼ねた液晶
タッチパネル等により構成される。そして、この複写機
においては、この操作パネル101からの操作に基づい
て、白黒の画像を形成するためのモノクロモードとフル
カラー画像を形成するためのカラーモードの切り替えが
可能である。なお、モノクロモード時では黒画像形成用
の作像ユニット40Kのみが作動し、カラーモード時に
は、全ての作像ユニット40Y〜40Kが作動する。こ
の切り替えの機構および動作については後に詳述する。
【0025】次に、感光体ドラム41Y〜41Kの駆動
機構について説明する。図3(a)(b)に、感光体ド
ラム41Y〜41Kの駆動機構の概略構成を示す。図に
示すように、感光体ドラム41Y〜41Kの回動軸41
Ys 〜41Ks の前端部側に、ウォームホイール43Y
〜43Kが取り着けられている。また、搬送ベルト31
の張架方向(即ち、記録シートの搬送方向)と平行して
ステッピングモータ54に連結したウォーム軸50が軸
受け51、51、・・・に支持されて架設されており、
ウォーム軸50には、前記ウォームホイール43Y〜4
3Kと噛み合うウォームギア42Y〜42Kが設けられ
ている。
【0026】各ウォームギア42Y〜42Kは、ステッ
ピングモータ54の駆動によりウォーム軸50が矢印d
方向に回動されたときに、各ウォームホイール43Y〜
43Kがそれぞれ矢印fの方向に回動されるように設定
されている。各ウォームギア42Y〜42Kとウォーム
ホイール43Y〜43Kの減速比は、各感光体ドラム4
1Y〜41Kの周速と搬送ベルト31の走行速度とが等
しくなるように、各感光体ドラム41Y〜41Kの径の
大きさ、搬送ベルト31の走行速度や厚み等を考慮して
決定される。また、ウォームホイール43Y〜43K
は、騒音を防止するとともに経済性を向上させるの観点
から合成樹脂成形品を使用している。
【0027】そして、黒用の作像ユニット40K以外の
作像ユニット40Y〜40Cに取り着けられるウォーム
ホイール43Y〜43Cには、ウォームギア42Y〜4
2Cとの噛み合い状態と噛み合い解除状態の切り替えを
行う噛合切替機構60が設けてある。噛合切替機構60
は図示しないモータにより回転駆動するカム60aによ
り、ウォームホイール43Y〜43Cが一体として取り
着けられているカートリッジ400aを押し下げること
によって、図3(a)に示すようにウォームホイール4
3Y〜43Cとウォームギア42Y〜42Cを噛み合い
状態とする。そして、カム60aの押し下げを解除する
ことによって、押上げバネ60bによりカートリッジ4
00aを押し上げ、図3(b)に示すようにウォームホ
イール43Y〜43Cとウォームギア42Y〜42Cを
噛み合い解除状態状態とする。
【0028】また、上記この噛み合い状態においてはカ
ートリッジ400aは完全に本体に固定されて動くこと
はない。図4にカートリッジ400aが押し下げられた
ときの感光体の状態を表す拡大斜視図を示す。ここでは
感光体41Yが一例として示してある。この図は図2に
表れるカートリッジ正面とは反対面側からみた図であ
る。図に示すようにカートリッジが押し下げられた状態
においては、感光体41の軸受け41Yb、41Ybは、
本体の軸受けブロック90Yに係合して確実に固定され
るようになっている。
【0029】この噛合切替機構60により上述した操作
パネル101からフルカラーモードの設定が行われる
と、図3(a)に示すようにウォームホイール43Y〜
43Cとウォームギア42Y〜42Cが噛み合い状態と
なり、全ての作像ユニット40Y〜40Kが作動するよ
うになる。一方、操作パネル101からモノクロモード
の設定が行われると、図3(b)に示すようにウォーム
ホイール43Y〜43Cとウォームギア42Y〜42C
が噛み合い解除状態となり、イエロー用、マゼンダ用、
シアン用の作像ユニット40Y〜40Cは作動できなく
なり、黒用の作像ユニット40Kのみが作動することに
なる。なお、ここでは噛合切替機構60においてカム機
構によりカートリッジ400aを上下動させるような構
成としているが、これはカム機構でなく、クランク機構
やボールねじ等の公知の昇降機構を採用することが可能
である。
【0030】さらに、作像ユニット40Y〜40Cが形
成されたカートリッジ400aは、図3(b)のように
噛み合いが解除された状態で、図2に示すように、複写
機前面から引く抜いたり、押し入れたりすることで取り
着けられ、また、はずされる。なお、作像ユニット40
Kが形成されたカートリッジ400bは通常は押下バネ
70によって常にウォームホイール43Kとウォームギ
ア42Kとが噛み合うように押し下げられている。そこ
で、このカートリッジ400bを交換する際には、この
押下バネ70の押し下げを解除して、図示しない押上げ
バネでやはりカートリッジ400bを押し上げてウォー
ムホイール43Kとウォームギア42Kの噛み合いを解
除させてから交換を行うようにしている。
【0031】ところで、感光体軸41Ys〜41Ksに
直接取り着けられるウォームホイール43Y〜43Kは
偏心していると、感光体の周速が1回転を1周期として
変動を生じてしまう。この偏心の影響を防ぐために、こ
こでは、感光体ドラムに取り着けられている各ウォーム
ホイールの偏心方向を所定の関係となるようにしてあ
る。即ち、上述したように、感光体間の間隔は感光体の
周長と一致するようにしているので、ウォームホイール
の偏心方向を一致させることで、記録シートの同一の位
置に転写をする各感光体の周速をほぼ一致するようにさ
せることができる。この偏心方向は、感光体の周長や感
光体の間隔が変わればそれに応じて、記録シートの同一
の位置に転写をする各感光体の周速がほぼ一致するよう
な関係をもって各感光体軸に取り着ければよい。
【0032】また、上述したように作像ユニット40Y
〜40Cは一体のカートリッジ400aとして形成さ
れ、作像ユニット40Kはこれとは別のカートリッジ4
00bとして形成されている。従って、作像ユニット4
0Y〜40Cに取り着けられるウォームホイール43Y
〜43Cは一体として回転するので、これらの偏心方向
は製造時等に調整しておけばよい。一方、これらのウォ
ームホイール43Y〜43Cの偏心方向と、作像ユニッ
ト40Kに取り着けられるウォームホイール43Kとの
偏心方向は、製造時および交換時に調整することは困難
であるので、ウォームホイール43Y〜43Cの偏心方
向と、ウォームホイール43Kの偏心方向の調整は後述
するように複写機の制御によって行うようにしている。
【0033】それから、ここではウォームホイールを合
成樹脂成形品としているので、同一の金型から得られる
ウォームホイールの偏心状態はほぼ同じと考えられる。
そこで、ウォームホイールの金型によって、ウォームホ
イールの形状の一部として、平面部分に穴状のマーク4
4Y〜44K(以下、単に「マーク」という。)を形成
するようにしておき、このマークを目安に各マークが同
一方向を向くように各ウォームホイール43Y〜43K
を感光体軸41Ys〜41Ksに取り着けるようにする。
こうすることにより、製造時にウォームホイール43Y
〜43C、さらに製造時にウォームホイール43Kの偏
心位置も合わせる場合は、これも含めて、偏心方向を容
易に調整することができる。
【0034】さらに、このマークを利用してウォームホ
イール43Kおよびウォームホイール43Cには、それ
ぞれフォトカプラ45K、45Cを設けてあり、各ウォ
ームホイールの回転状態を検知できるようにしてある。
つまり、フォトカプラ45K、45Cは、上記ウォーム
ホイール43K、43Cを挟んで対向配置された発光素
子と受光素子により、回転する穴状のマーク44K、4
4Cを検出して、後述する制御部100に信号を出力す
る。この信号とステッピングモータ54の駆動パルス数
により、ウォームホイールの回転状態を知ることができ
る。
【0035】この回転状態の検知の手順を図5にフロー
チャートで示す。まず、最初はカウンタの値をリセット
し”0”にしておく(S11)。それから、フォトカプ
ラがマークを検出するまで、ステッピングモータ54へ
駆動パルスが入力されるごとにカウンタをインクリメン
トしていく(S14、S15)。フォトカプラがマーク
を検出するとカウンタをリセットし(S12、S1
3)、再び、1からカウンタをインクリメントしてい
く。即ち、カウンタの値はマーク位置からウォームホイ
ールが何パルス分回転したかを表す(以下このマーク位
置からのパルス数により表される回転角を「回転位相
角」という)。この処理は後述する制御部100により
他の処理に関わらず独立に行われる。
【0036】なお、ここでは駆動パルスをカウントする
ことによって回転各を得るようにしているが、これは駆
動パルスに限られず、モータの回転速度と時間とから角
度を算出するようにしてもよく、さらに、別途ロータリ
ーエンコーダの角度検知センサをウォームホイールに設
けるようにしてもよい。また、作像ユニット40Y〜4
0Cは一体のカートリッジ400aで形成してあり、こ
れらに連結するウォームホイール43Y〜43Cは常に
同じ回転をするので、フォトカプラ45Cにより、ウォ
ームホイール43Cの回転位相角みならずウォームホイ
ール43Y、43Mの回転位相角を知ることができる。
さらには、全てのウォームホイール43Y〜43Kの偏
心方向が一致し、全てのウォームホイール43Y〜43
Kがウォームギア42Y〜42Kに係合しているなら
ば、フォトカプラ45K又は45Cのいずれかのみで、
全てのウォームホイール43Y〜43Kの回転位相角を
知ることができる。また、フォトカプラ45Cと45K
は互いにウォームホイール43Cと43Kに対して同一
位置に配置してあり、それぞれ同一の点でマーク44C
と44Kを検出する(以下この点を「マーク初期位置」
という)。
【0037】次に、噛合切替機構60およびステッピン
グモータ54の制御を行う制御部100について説明す
る。図6に制御部100のハードウエア構成図を示す。
図に示すように、制御部100は、CPU102を中心
にして、複写機全体を総括的に制御するメイン制御部7
1、操作パネル101、フォトカプラ45K、45C、
CPU102の作業領域となるRAM103、制御プロ
グラム等を格納したROM104、ステッピングモータ
54を制御するモータ制御回路105及び噛合切替機構
60のカム60aを駆動するステッピングモータを制御
するカムモータ制御回路106が接続されて構成されて
いる。
【0038】モータ制御回路105およびカムモータ制
御回路106は、CPU102から入力される速度設定
信号にしたがって、ステッピングモータ54等を駆動制
御する公知の制御回路である。ここで、速度設定信号は
パルス列で与えられ、例えばモータ制御回路105にパ
ルスが1回入力されると、ステッピングモータ54が1
ステップ角回転される。
【0039】続いて、上記構成を有する複写機の制御部
100による動作について説明する。まず、モノクロ/
カラーモードの切替時の制御について説明する。図7に
かかるモノクロ/カラーモード切替制御ルーチンのフロ
ーチャートを示す。前提として初期状態において各ウォ
ームホイール43Y〜43Kの偏心方向の位相は一致し
ているものとする。このモノクロ/カラーモード切替制
御ルーチンは、操作パネル101から複写のスタート指
示がなされたときに起動する。
【0040】CPU102は、先ず、操作パネル101
によるモード設定が、モノクロモードであるか否かを判
断する(S101)。ステップS101で、モノクロモ
ードが設定されている場合には、このモノクロモードが
直前にカラーモードから切替られたものか否かを判断す
る(S102)。この判断は、前回のモードを表すフラ
グを設定しておき、当該フラグを確認する等の方法によ
りなされる。
【0041】ここで、直前のカラーモードから切り替え
られたものでないと判断された場合は、すでにモノクロ
モードの状態に維持されているので、そのまま、CPU
102はモータ制御回路105に指示を出しステッピン
グモータ54を駆動させ(S103)、モノクロモード
による黒色の画像を形成プロセスを行わせる(S10
5)。
【0042】また、S104で直前のカラーモードから
モノクロモードへ切り替えられたものであると判断され
た場合は、カラーモードからモノクロモードへの切替ル
ーチンにより黒以外の感光体41Y〜41Cを回転させ
るウォームホイール43Y〜43Cを噛み合い解除状態
とする(S104)。このカラーモードからモノクロモ
ードへの切替ルーチンについては後に詳述する。S10
4によりウォームホイール43Y〜43Cを噛み合い解
除状態なると、モノクロの画像形成を行える状態となる
ので、やはりモノクロモードによる黒色の画像を形成プ
ロセスを行わせる(S105)。
【0043】以上の処理が終わると、黒色の感光体41
Kに取り着けられたウォームホイール43Kのみが回転
するので、このウォームホイール43Kの偏心方向と他
の色の感光体41Y〜41Cに取り着けられたウォーム
ホイール43Y〜43Cの偏心方向はずれることにな
る。そこで、回転したウォームホイール43Kの偏心方
向を残りの ウォームホイール43Y〜43Cの偏心方
向と合わせるべく、位相合わせルーチンが実行される
(S106)。この位相合わせルーチンについては後に
詳述する。位相合わせルーチンが終了すると複写機のメ
イン制御部71が行う図示しないメインルーチンへ移行
する。
【0044】また、S101でモノクロモードでないと
判断された場合、即ち、カラーモードである場合は、C
PU102は、このカラーモードが直前にモノクロモー
ドから切替られたものか否かを判断する(S107)。
ここで、直前のカラーモードから切り替えられたもので
ないと判断された場合は、すでにカラーモードの状態に
維持されているので、そのまま、CPU102はモータ
制御回路105に指示を出しステッピングモータ54を
駆動させ(S108)、カラーモードによるカラー画像
の形成プロセスが行わせ(S110)、その後ステッピ
ングモータ54の駆動が停止される(S111)。
【0045】また、S107で直前のモノクロモードか
らカラーモードへ切り替えられたものであると判断され
た場合は、モノクロモードからカラーモードへの切替ル
ーチンにより黒以外の感光体41Y〜41Cを回転させ
るウォームホイール43Y〜43Cを噛み合い状態へ移
行させる(S109)。このモノクロモードからカラー
モードへの切替ルーチンについては後に詳述する。S1
09によりウォームホイール43Y〜43Cを噛み合い
状態すると、カラーの画像形成を行える状態となるの
で、やはりカラーモードによるカラー画像の形成プロセ
スを行わせ(S110)、その後、ステッピングモータ
の駆動を停止させる(S111)。以上の処理が終わる
と複写機のメイン制御部71が行う図示しないメインル
ーチンへ移行する。
【0046】次に、図7のモノクロ/カラーモード切替
制御ルーチン中処理について、より詳細に説明する。ま
ず、S104のカラーモードからモノクロモードへの切
替ルーチンについて説明する。図8(a)にかかる処理
ルーチンを表すフローチャートを示す。ここでは、ま
ず、フォトカプラ45Kを用いて計数される黒用の感光
体41Kに連結するウォームホイール43Kの回転位相
角を検出し、これを記憶する(S201、S202)。
具体的には、前述したウォームホイール43Kの位置か
らの駆動パルスのカウント値を読み出して記憶する。そ
れまではカラーモードで回転駆動していたためすべての
ウォームホイールの回転位相角は一致しているので、こ
の回転位相角は、黒以外の色用の感光体41Y〜41C
に連結するウォームホイール43Y〜43Cのマーク位
置からの回転位相角を同時に表している。
【0047】次に、噛合切替機構60により黒以外の色
用の感光体41Y〜41Cに連結するウォームホイール
43Y〜43Cの噛み合いを解除し(S203)、ステ
ッピングモータ54の駆動を開始して(S204)、図
7のモノクロ/カラーモード切替制御ルーチンへ戻る。
続いて、図7のS106の位相合わせルーチンについて
説明する。図8(b)にかかる処理を表すフローチャー
トを示す。この処理では前述した図8(a)に示すカラ
ーモードからモノクロモードへの切替ルーチンのS20
2で、黒色以外の色用の感光体に連結するウォームホイ
ール43Y〜43Cの回転位相角が記憶されているの
で、この回転位相角に一致するように、ステッピングモ
ータ54を制御して黒色用の感光体に連結するウォーム
ホイール43Kを回転駆動させる(S301)。具体的
には、記憶されているマーク位置から起算された駆動パ
ルス数分だけ、ステッピングモータ54を回転させるこ
とによりウォームホイール43Kをマーク位置から回転
位相角分回転させて停止させる。その後、図7のモノク
ロ/カラーモード切替制御ルーチンへ戻る。
【0048】最後に、図7のS109のモノクロモード
からカラーモードへの切替ルーチンについて説明する。
図8(c)にかかる処理を表すフローチャートを示す。
ここでは、最初から噛合切替機構60によりウォームホ
イール43Y〜43Cを噛み合い状態とする(S40
1)。即ち、前述した図8(b)に示す位相合わせルー
チンによって、ウォームホイール43Y〜43Cの偏心
方向と、ウォームホイール43Kの回転位相角が一致し
ているので、この噛み合い状態への切り替え時で全ての
ウォームホイール43Y〜43Kの偏心方向は一致する
ことになる。その後ステッピングモータ54を回転させ
(S402)、図7のモノクロ/カラーモード切替制御
ルーチンへ戻る。
【0049】以上のような制御することにより、モノク
ロモードとカラーモードの切り替えを行っても常に、ウ
ォームホイール43Y〜43Cの偏心方向を一致させる
ことができる。次に、カートリッジの取り替え時の偏心
方向の調整動作について説明する。図9にかかる処理を
示すフローチャートを示す。この処理は新たなカートリ
ッジ400a又は400bもしくはこの両方が複写機に
組み込まれたことを図示しないセンサが検知したときに
割り込み処理として起動される。
【0050】まず、噛合切替機構60によりウォームホ
イール43Y〜43Cを噛み合い状態としてステッピン
グモータ54を起動する(S501)。そして、フォト
カプラ45Cによりシアン用の感光体41Cに連結して
あるウォームホイール43Cのマーク位置を検出し(S
502)、検出したと同時に噛合切替機構60により4
3Y〜43Cを噛み合い解除状態とする(S503)。
これらの動作により、黒色以外の色用の感光体41Y〜
41Cに連結されたウォームホイール43Y〜42C
が、マーク44C〜44Kの位置がマーク初期位置で停
止した状態で噛み合い解除されることになる。
【0051】次に、ステッピングモータ54を駆動させ
たまま、今度は、フォトカプラ45Kにより黒用の感光
体41Kに連結してあるウォームホイール43Kのマー
ク位置を検出し(S504)、検出したと同時にステッ
ピングモータ54の駆動を停止させる(S505)。こ
の状態で、ウォームホイール43Kもマーク位置がマー
ク初期位置で停止している。そこで、噛合切替機構60
によりウォームホイール43Y〜43Cを再び噛み合い
状態とする(S506)。これで、全てのウォームホイ
ール43Y〜43Kが、マーク位置がマーク初期位置と
なった状態、即ち偏心方向が一致した状態で噛み合わせ
られることになる。
【0052】ところで、シアン用の感光体41Cに連結
するウォームホイール43Cに取り着けられたフォトカ
プラ45Cは、このカートリッジの取り替え時の偏心方
向の調整時のみに用いるものであり、例えば、カートリ
ッジの偏心方向はカートリッジ400a、400bとも
に製造時に必ず一定の方向を向くようにし、カートリッ
ジ交換時には本体に固定されているカートリッジ内のウ
ォームホイールは常に当該一定の方向を向いて制止する
ような制御を行うなら、このフォトカプラ45Cは不要
にすることができる。
【0053】なお、上記の説明において、モノクロ/カ
ラーモードの切替時の制御では、モノクロモードによる
画像形成プロセス後に位相合わせルーチンを行うこと
で、常に、ウォームホイール43Y〜43Kの偏心方向
を一致させることができた。しかし、このモノクロ/カ
ラーモードの切替時に偏心方向を一致させるための制御
方法はこれに限られない。以下に、モノクロ/カラーモ
ードの切替時に偏心方向を一致させるための他の制御方
法の具体例について述べる。
【0054】まず、図10に他のモノクロ/カラーモー
ドの切替制御の一番目の例を示す。ここでも前提として
初期状態において各ウォームホイール43Y〜43Kの
偏心方向の位相は一致しているものとする。この処理が
図7に示す処理と異なるのは、S106の位相合わせル
ーチンが駆動停止処理(S606)に置き換わっている
点およびS109のモノクロモードからカラーモードへ
の切替ルーチンの処理内容が異なっている点である。
【0055】この処理では、まず、CPU102は、操
作パネル101によるモード設定が、モノクロモードで
あるか否かを判断し(S601)、モノクロモードが設
定されている場合には、このモノクロモードが直前にカ
ラーモードから切替られたものか否かを判断する(S6
02)。ここで、直前のカラーモードから切り替えられ
たものでないと判断された場合は、すでにモノクロモー
ドの状態に維持されているので、ステッピングモータ5
4を駆動させ(S603)、モノクロモードによる黒色
の画像を形成プロセスが行わせる(S605)。
【0056】S604で直前のカラーモードからモノク
ロモードへ切り替えられたものであると判断された場合
は、カラーモードからモノクロモードへの切替ルーチン
により黒以外の感光体41Y〜41Cに連結されたウォ
ームホイール43Y〜43Cを噛み合い解除状態とする
(S604)。このカラーモードからモノクロモードへ
の切替ルーチンは、前述した図8(a)に示す処理と同
様であるので説明を省略する。S604によりウォーム
ホイール43Y〜43Cが噛み合い解除状態となると、
モノクロの画像形成を行える状態となるので、やはりモ
ノクロモードによる黒色の画像を形成プロセスが行わせ
る(S605)。
【0057】以上の処理が終わると、黒色の感光体41
Kに取り着けられたウォームホイール43Kと他の色の
感光体41Y〜41Cに取り着けられたウォームホイー
ル43Y〜43Cの偏心方向はずれることとなるが、こ
こではそのままステッピングモータ54の駆動を停止し
て(S606)、複写機のメイン制御部71が行う図示
しないメインルーチンへ移行する。
【0058】また、S601でモノクロモードでないと
判断された場合、即ち、カラーモードである場合は、C
PU102は、このカラーモードが直前にモノクロモー
ドから切替られたものか否かを判断し(S607)、直
前のカラーモードから切り替えられたものでないと判断
された場合は、すでにカラーモードの状態に維持されて
いるので、そのまま、ステッピングモータ54を駆動さ
せ(S608)、カラーモードによるカラー画像の形成
プロセスが行われた後にステッピングモータ54の駆動
を停止する(S610、S611)。
【0059】S607で直前のモノクロモードからカラ
ーモードへ切り替えられたものであると判断された場合
は、モノクロモードからカラーモードへの切替ルーチン
により黒以外の感光体41Y〜41Cに連結されたウォ
ームホイール43Y〜43Cを、黒色用の感光体41K
に連結するウォームホイール43Kと偏心方向が一致す
るようにして噛み合い状態へ移行させる(S609)。
この偏心方向の回転位相の調整を含むモノクロモードか
らカラーモードへの切替ルーチンの詳細については後に
詳述する。S609によりウォームホイール43Y〜4
3Cを噛み合い状態すると、カラーの画像形成を行える
状態となるので、やはりカラーモードによるカラー画像
の形成プロセスが行われた後、ステッピングモータの駆
動を停止する(S610、S611)。以上の処理が終
わると複写機のメイン制御部71が行う図示しないメイ
ンルーチンへ移行する。
【0060】次に、図10のモノクロ/カラーモード切
替制御ルーチン中のS609のモノクロモードからカラ
ーモードへの切替ルーチンについて説明する。図11に
かかる処理を表すフローチャートを示す。ここでは、ま
ず、フォトカプラ45Kを用いて計数される黒用の感光
体41Kに連結するウォームホイール43Kの回転位相
角を検出し(S701)、この検出した回転位相角と図
10のモノクロ/カラーモードの切替制御中のS604
のカラーモードからモノクロモードへの切替ルーチンに
おいて記憶した噛み合い解除時の回転位相角との差を演
算する(S702)。そして、この算出した回転位相差
からステッピングモータを現在の状態から何パルス分回
転させてから、ウォームホイール43Y〜43Cを噛み
合わせれば全てのウォームホイールの偏心方向が一致す
るかを演算する(S703)。
【0061】それから、CPU102はステッピングモ
ータ54を駆動させて(S704)、S703で演算し
たパルス分だけ駆動パルスを送った時点で噛合切替機構
60によりウォームホイール43Y〜43Cを噛み合い
状態とし(S705)、図7のモノクロ/カラーモード
切替制御ルーチンへ戻る。このような動作によって、起
動時にウォームホイールの偏心方向を一致させるように
調整することができる。
【0062】続いて、他のモノクロ/カラーモードの切
替時に偏心方向を一致させる制御方法の2つめの具体例
について述べる。図12にかかる制御方法の処理を表す
フローチャートを示す。ここでも前提として初期状態に
おいて各ウォームホイール43Y〜43Kの偏心方向の
位相は一致しているものとする。この処理が図7に示す
処理と異なるのは、S104のカラーモードとモノクロ
モードとの切替ルーチンで回転位相角を記憶しない点、
および位相合わせルーチンがモノクロモード画像形成プ
ロセスの後のみならずカラーモード画像形成プロセスの
後にもなされる点である。
【0063】この処理では、まず、CPU102は、操
作パネル101によるモード設定が、モノクロモードで
あるか否かを判断し(S801)、モノクロモードが設
定されている場合には、このモノクロモードが直前にカ
ラーモードから切替られたものか否かを判断する(S8
02)。ここで、直前のカラーモードから切り替えられ
たものでないと判断された場合は、すでにモノクロモー
ドの状態に維持されているので、ステッピングモータ5
4を駆動させ(S803)、モノクロモードによる黒色
の画像を形成プロセスが行われる(S805)。
【0064】S804で直前のカラーモードからモノク
ロモードへ切り替えられたものであると判断された場合
は、カラーモードからモノクロモードへの切替ルーチン
により黒以外の感光体41Y〜41Cを回転させるウォ
ームホイール43Y〜43Cを噛み合い解除状態とする
(S804)。このカラーモードからモノクロモードへ
の切替ルーチンのフローチャートを図13(a)に示
す。この図に示すように、この処理では回転位相角を記
憶することなく、そのままウォームホイール43Y〜4
3Cを噛み合い解除状態とする(S901)。但し、ウ
ォームホイール43Y〜43Cの回転位相は後述する位
相合わせルーチンによって常に同じ回転位相(以下「基
準位相」という)となっている。
【0065】ウォームホイール43Y〜43Cを噛み合
い解除状態とした後はステッピングモータ54を駆動さ
せる(S902)。かかる処理によりモノクロの画像形
成を行える状態となるので、やはりモノクロモードによ
る黒色の画像を形成プロセスが行われる(S805)。
以上の処理が終わると、黒色の感光体41Kに取り着け
られたウォームホイール43Kのみが回転するので、こ
のウォームホイール43Kの偏心方向と他の色の感光体
41Y〜41Cに取り着けられたウォームホイール43
Y〜43Cの偏心方向はずれるので、回転したウォーム
ホイール43Kの偏心方向を残りの ウォームホイール
43Y〜43Cの偏心方向と合わせる位相合わせルーチ
ンが実行される(S806)。この位相合わせルーチン
を図13(b)に示す。ウォームホイール43Y〜43
Cは前述した基準位相で噛み合い解除状態となっている
ので、この位相合わせルーチンでは回転したウォームホ
イール43Kを基準位相に合わせてステッピングモータ
を停止させる処理が行われる(S1001)。位相合わ
せルーチンが終了すると複写機のメイン制御部71が行
う図示しないメインルーチンへ移行する。
【0066】また、S801でモノクロモードでないと
判断された場合、即ち、カラーモードである場合は、C
PU102は、このカラーモードが直前にモノクロモー
ドから切り替えられたものか否かを判断し(S80
7)、直前のカラーモードから切り替えられたものでな
いと判断された場合は、すでにカラーモードの状態に維
持されているので、そのまま、ステッピングモータ54
を駆動させ(S808)、その後カラーモードによるカ
ラー画像の形成プロセスが行われる(S810)。
【0067】S807で直前のモノクロモードからカラ
ーモードへ切り替えられたものであると判断された場合
は、モノクロモードからカラーモードへの切替ルーチン
により黒以外の感光体41Y〜41Cに連結されたウォ
ームホイール43Y〜43Cを噛み合い状態へ移行させ
る(S809)。モノクロモードからカラーモードへの
切替ルーチンは、図8(c)のフローチャートに示す処
理と同じであり、直ちに噛合切替機構60によりウォー
ムホイール43Y〜43Cを噛み合い状態としてステッ
ピングモータ54を駆動させる。即ち、S806の位相
合わせルーチンによりウォームホイール43Y〜43C
とウォームホイール43Kはともに基準位相にあるの
で、このまま噛み合い状態とすれば、全てのウォームホ
イール43Y〜43Kの偏心方向は一致することにな
る。その後、やはりカラーモードによるカラー画像の形
成プロセスが行われる(S810)。
【0068】ここで、ステッピングモータの駆動を停止
するわけであるが、この際、S806の位相合わせルー
チンを行ってから、即ち、前記基準位相に各ウォームホ
イールを回転させてから停止する。このように、ウォー
ムホイール43Y〜43Kを常に一定の回転位相角で停
止させるようにし、ウォームホイール43Y〜43Cの
噛み合いと噛み合い解除の切替をこの停止状態で行うよ
うにすることにより、常に、ウォームホイール43Y〜
43Kの偏心方向を同じにすることができる。
【0069】なお、ここでは感光体間の間隔を感光体の
周長と同一として、各ウォームホイール43Y〜43K
の偏心方向を同一にするようにしたが、感光体間の間隔
と感光体の周長とが異なる場合で、各ウォームホイール
43Y〜43Kの偏心方向が同一でない所定の関係をも
って取り着けられている場合でも、上記と同様の制御に
より当該所定の関係を保つことができる。この際、上記
カートリッジの取り替え時の偏心方向の調整時の動作に
おいては、黒色用の感光体41Kに取り着けられるウォ
ームホイール43Kか、シアン用の感光体41Cに取り
着けられるウォームホイールのいずれかを、所定関係分
だけずらして停止するようにさせればよい。
【0070】また、ここではウォームギアとウォームホ
イールによって感光体を駆動する例を示したが、本発明
は他の歯車機構による駆動方法に用いることによっても
同様の効果を奏するものである。 (実施の形態2)次に、本発明の第2の実施形態につい
て説明する。本実施の形態に係る複写機が実施の形態1
に係る複写機と相違するのは、作像ユニットが各色用ご
とにカートリッジとして取着可能に構成してある点であ
る。図14の斜視図に示すように各色のカートリッジ4
00Y〜400Kは複写機前面から抜き差しが可能であ
り、また、各カートリッジ400Y〜400Kは本体に
差し込むと本体に、後述するように上下動のみを行うこ
とができる状態にしっかりと固定される。なお、複写機
としての基本的な構成は図1に示すものと同じであるの
でここでは説明を省略する。
【0071】図15に、本実施の形態に係る複写機の感
光体ドラム41Y〜41Kの駆動機構の概略構成を示
す。この駆動機構は実施の形態1に係る図3に示す駆動
機構と比較して、全ての感光体ドラム41Y〜41Kに
対して噛合切替機構60Y〜60Kが設けてあり、これ
に対応してすべてのウォームホイールにフォトカプラ4
5Y〜45Kが設けてある点のみが異なる。従って、こ
こでは共通部分の説明は省略して相違点の説明のみを行
う。
【0072】それぞれのウォームホイール43Y〜43
Kに取り着けられる噛合切替機構60Y〜60Kはそれ
ぞれ独立して動作するものである。各噛合切替機構60
Y〜60Kの構成は実施の形態1に係る噛合切替機構6
0と同じであり、それぞれのカートリッジ400Y〜4
00Kを押し下げることによって、それぞれのウォーム
ホイール43Y〜43Cとウォームギア42Y〜42C
を噛み合い状態とする図示しないモータにより回転駆動
するカム60a、カム60aの押し下げ解除状態で各カ
ートリッジを押し上げてウォームホイール43Y〜43
Cとウォームギア42Y〜42Cを噛み合い解除状態状
態とする押上げバネ60bを有している。この噛合切替
機構60Y〜60Kで噛み合いと噛み合いの解除を行う
ことにより、それぞれの作像ユニット40Y〜40Kを
独立に作動可能としたり、作動不可能としたりすること
ができる。
【0073】また、各作像ユニット40Y〜40Kが形
成されたカートリッジ400Y〜400Kは、噛み合い
が解除された状態で、図14に示すように、複写機前面
から引く抜いたり、押し入れたりすることで取り着けた
り、はずしたりすることができる。さらに、すべてのウ
ォームホイール43Y〜43Kには、これらを挟んで対
向配置された発光素子と受光素子によりなるフォトカプ
ラ45Y〜45Kを設けてあり、上記回転する穴状のマ
ーク44Y〜44Kを検出して、後述する制御部100
に信号を出力するようにしている。そして、実施の形態
1と同様に、この信号とステッピングモータ54の駆動
パルス数により、ウォームホイールの回転状態を知るこ
とができる。
【0074】次に、このような構成の噛合切替機構60
Y〜60Kおよびステッピングモータ54の制御を行う
制御部100について説明する。図16にこの制御部1
00のハードウエア構成図を示す。図に示すように、制
御部100は、噛合切替機構60のカム60aを駆動す
るステッピングモータを制御するカムモータ制御回路1
06が複数接続されており、フォトカプラからの入力が
多い点のみが実施の形態1に係る制御部100と相違す
る。
【0075】続いて、かかる制御部100による噛合切
替機構60Y〜60Kおよびステッピングモータ54の
動作について説明する。なお、モノクロモード/カラー
モードの切替時の制御は 噛合切替機構60Y〜60C
を一体として実施の形態1の噛合切替機構60と同一の
動作を行うようにすることにより、実施の形態1の場合
と同様になるので説明を省略し、ここでは、カートリッ
ジの取り替え時の偏心方向の調整時の動作について説明
する。
【0076】図17にかかる処理を示すフローチャート
を示す。この処理は新たなカートリッジ400Y〜40
0Kの少なくとも1つ複写機に組み込まれたことを図示
しないセンサが検知したときに割り込み処理として起動
される。まず、噛合切替機構60Y〜60Kによりウォ
ームホイール43Y〜43Kを噛み合い状態としてステ
ッピングモータ54を起動する(S1101)。この状
態で、フォトカプラ45Kにより黒色用の感光体41K
に連結してあるウォームホイール43Kのマーク位置を
検出し(S1102)、検出したと同時に噛合切替機構
60によりウォームホイール43Kを噛み合い解除状態
とする(S1103)。これらの動作により、黒色用の
感光体41Kに連結されたウォームホイール43Kが、
マーク44Kがマーク初期位置で停止した状態で噛み合
い解除されることになる。
【0077】以下、同様に、ステッピングモータ54を
駆動させたまま、フォトカプラ45Yによりイエロー用
の感光体41Yに連結してあるウォームホイール43Y
のマーク位置を検出し(S1104)、検出したと同時
に噛合切替機構60Yによりウォームホイール43Yを
噛み合い解除状態とする(S1105)。さらに、フォ
トカプラ45Mによりマゼンダ用の感光体41Mに連結
してあるウォームホイール43Mのマーク位置を検出し
(S1106)、検出したと同時に噛合切替機構60Y
によりウォームホイール43Yを噛み合い解除状態とす
る(S1107)。最後に、フォトカプラ45Mにより
マゼンダ用の感光体41Cに連結してあるウォームホイ
ール43Cのマーク位置を検出し(S1108)、検出
したと同時に噛合切替機構60Cによりウォームホイー
ル43Cを噛み合い解除状態とする(S1109)。
【0078】この時点で、すべてのウォームホイール4
3Y〜43Kは噛み合いが解除された状態となり、か
つ、マーク44Y〜44Kがすべてマーク初期位置にあ
ることになる。そこで、この状態でステッピングモータ
54の駆動を停止し(S1110)、噛合切替機構60
Y〜60Kを作動させて、すべてのウォームホイール4
3Y〜43Kを再び噛み合い状態とする(S111
1)。これにより、すべてのウォームホイール43Y〜
43Kが偏心方向が一致した状態で噛み合わせられるこ
とになる。また、本実施の形態においては各色ごとに駆
動状態と非駆動状態の切替が可能であるので、任意の色
の組み合わせにより画像形成が可能であるが、この際に
も上記のようにしてウォームホイールの偏心方向を合わ
せることが可能である。
【0079】
【発明の効果】以上のことから、本発明は以下のような
効果を奏する。即ち、本発明に係るタンデム型画像形成
装置においては、偏心方向を所定の関係としてそれぞれ
の回転軸に取着した複数の感光体を、歯車伝達機構を通
じて駆動装置により回転駆動させる場合に、一部の被駆
動歯車と、当該被駆動歯車に噛み合う駆動歯車とを相対
的に移動させることにより、前記一部の被駆動歯車の噛
み合い状態と噛み合い解除状態との切り替えを行う1以
上の噛合切替手段と、前記一部の被駆動歯車の噛み合い
解除状態時における当該一部の被駆動歯車と、これ以外
の被駆動歯車の偏心方向とを取得する偏心方向取得手段
とを用いて、偏心方向制御手段が前記噛合切替手段が一
部の被駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ
切り替える際に、前記偏心方向取得手段が取得した偏心
方向をに基づいて前記一部の被駆動歯車と、これ以外の
被駆動歯車の偏心方向が前記所定の関係となるように前
記駆動装置又は前記噛合切替手段の少なくとも一方を制
御する。
【0080】かかる動作により、噛み合い解除状態とな
った一部の被駆動歯車とそれ以外の被駆動歯車の偏心方
向がずれていても噛み合い状態では常に所定の関係に保
つことができ、被駆動歯車の偏心方向の影響を少なくし
た取り着け状態を維持することが可能となる。また、感
光体を交換する際にも駆動歯車の偏心方向を考慮するこ
となく被駆動歯車と感光体を一体として扱うことがで
き、また、噛み合い解除状態とすることができるので、
被駆動歯車を一体として感光体を交換する場合に、これ
を容易に行うことができる。
【0081】また、前記噛合切替手段を、2以上の被駆
動歯車群ごとに独立して設ける必要がある場合に、前記
偏心方向制御手段が、さらに、前記噛合切替制御手段の
一つが一部の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み合い解
除状態へと切り替える際に、当該一部の被駆動歯車の偏
心方向をすでに噛み合い解除状態となっている被駆動歯
車の偏心方向に対して前記所定の関係となるように制御
をするようにすれば、噛み合い解除状態となった全ての
被駆動歯車の偏心方向を所定の関係をもつようにするこ
とができる。従って、これらをそのまま噛み合い状態と
すれば偏心方向を所定の関係をもって噛み合い状態とす
ることが可能となる。
【0082】さらに、前記噛合切替手段を、固定してあ
る前記駆動歯車に対して前記被駆動歯車を移動させるこ
とにより、前記被駆動歯車の噛み合い状態と噛み合い解
除状態との切替を行うようにすれば、駆動歯車群が一体
に形成されている場合に各感光体軸に取り着けた被駆動
歯車の一部に独立して噛合切替手段を設けることを容易
に行えるようにすることができる。
【0083】それから、前記噛合切替手段を、前記被駆
動歯車を前記駆動歯車の回転軸直交方向に移動させるよ
うにすれば、歯車の歯を痛めることなくなめらかに噛み
合いの切り替えを行うことができる。また、前記噛合切
替手段を、全ての被駆動歯車に対して独立に設ければ、
すべての被駆動歯車の偏心方向の調整を行うことができ
る。従って、当初から偏心方向が調整されていない場合
やメンテナンス等で偏心方向がずれた場合でも容易にも
との偏心方向の関係とすることが可能となる。また、個
々の感光体に対し独立に駆動と非駆動の切り替えを行え
ることができるので、任意の色の組み合わせによる画像
形成が可能になる。
【0084】それから、前記複数の感光体が、黒色用の
感光体と黒色以外の色用の感光体群とよりなる場合に、
前記噛合切替手段を黒色以外の色用の感光体群の被駆動
歯車に設けると、モノクロ/カラーモードの切り替え時
において噛合切替手段によってカラー部分の感光体の駆
動と非駆動を切り替えることが可能となる。前記複数の
被駆動歯車の全ての平面部分の各被駆動歯車の偏心方向
に対する所定の位置に印を設けるようにすると、各被駆
動歯車を製造時において偏心方向を上記所定の関係をも
って感光体軸に取り着ける際に、これの印を目安に容易
に行うことができる。特に、被駆動歯車を合成樹脂成型
品とする場合は金型の特定箇所に当該マークとなる凹部
等を形成することにより、金型が原因で生じる偏心に対
して同一の関係を持つ位置に同一のマークを容易に形成
することが可能となる。
【0085】それから、少なくとも一つの前記噛合切替
手段を複数の被駆動歯車に対して設け、当該複数の被駆
動歯車を偏心方向を前記所定の関係として回転軸に取着
した感光体群を一体の着脱可能なカートリッジとして形
成すれば、カートリッジ交換時に被駆動歯車の偏心方向
が所定の関係に保たれており、これらの被駆動歯車は一
つの噛合切替手段により噛み合い状態と噛み合い解除状
態とされるので、これらの被駆動歯車の偏心方向は常に
同一に保たれることになる。
【0086】そして、前記偏心方向制御手段が前記一部
の被駆動歯車以外の被駆動歯車の駆動回転中に、前記一
部の被駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ
切り替えるように前記噛合切替手段を制御するようにす
れば、高速に偏心方向の調整を行うことが可能となる。
また、前記偏心方向制御手段が、前記噛合切替手段が前
記一部の被駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状
態へ切り替える前に、前記一部の被駆動歯車以外の被駆
動歯車の偏心方向と前記一部の被駆動歯車の偏心方向と
が前記所定の関係となるように、前記駆動手段を駆動さ
せた後停止させ、それから、前記一部の被駆動歯車を噛
み合い状態へ切り替えるように前記噛合切替手段を制御
するようにすれば、駆動停止中に偏心方向の調整を行え
るので制度のよく偏心方向を所定の関係に保つことが可
能となる。
【0087】さらに、前記噛合制御手段が、前記噛合切
替手段が前記一部の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み
合い解除状態へと切り替える前に、当該一部の被駆動歯
車以外の被駆動歯車の偏心方向を特定の方向としてから
噛み合い解除状態とし、前記噛合切替手段が前記一部の
被駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ切り
替える前に、前記一部の被駆動歯車以外の被駆動歯車の
偏心方向を前記特定の方向となるように、前記駆動手段
を駆動させた後停止させ、それから、前記一部の被駆動
歯車を噛み合い状態へ切り替えるように前記噛合切替手
段を制御しても、停止状態で偏心方向を所定の関係にす
ることができ、精度の高い制御が可能となる。
【0088】前記各被駆動歯車に噛み合う駆動歯車は常
に同一の回転運動を行わせ、前記偏心方向手段を偏心方
向検知手段と、解除偏心方向記録手段とより構成する
と、一部の被駆動歯車とこれ以外の被駆動歯車は噛み合
い状態においては、常に同一の回転を行うので、解除偏
心方向記録手段が前記噛合切替手段が前記一部の被駆動
歯車を噛み合い状態から噛み合い解除状態への切替を行
ったときの前記偏心方向検知手段による検知結果を記録
することにより噛み合い解除時の当該一部の被駆動歯車
の偏心方向を取得でき、一方、偏心方向検知手段は前記
一部の被駆動歯車以外の歯車の偏心方向のみを検知する
ことで取得するので、当該偏心方向検知手段により一部
の被駆動歯車の噛み合い解除時における一部の被駆動歯
車の偏心方向の検知と、これ以外の偏心方向の検知の両
方を行うことが可能となる。
【0089】そして、前記噛合切替手段が、当該噛合切
替手段が設けらた被駆動歯車に対応する駆動歯車が停止
中にのみ、噛み合い状態と噛み合い解除状態との切り替
えを行うようにすれば、被駆動歯車および駆動歯車の歯
を痛めずに噛み合い状態と噛み合い解除状態とすること
ができ、装置の寿命をのばすとともに回転精度の劣化も
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るタンデム型複写機の概略構成
図である。
【図2】実施の形態1に係る複写機のカートリッジを抜
き出した状態を示す斜視図である。
【図3】(a)は噛合切替機構がウォームホイールを噛
み合い状態としたところを示す実施の形態1に係る駆動
機構の概略構成図であり、(b)は噛合切替機構がウォ
ームホイールを噛み合い状態としたところを示す実施の
形態1に係る駆動機構の概略構成図である。
【図4】カートリッジが押し下げられたときの感光体の
状態を示す拡大斜視図である。
【図5】回転位相の検知手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】実施の形態1に係る制御部のハードウエア構成
を示す図である。
【図7】モノクロ/カラーモード切替制御ルーチンの一
例を示すフローチャートである。
【図8】(a)は図7に示すフローチャート中のカラー
モードからモノクロモードへの切替ルーチンを示すフロ
ーチャートであり、(b)は図7に示すフローチャート
中の位相合わせルーチンを示すフローチャートであり、
(c)は図7に示すフローチャート中のモノクロモード
からカラーモードへの切替ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図9】実施の形態1に係るカートリッジ取り替え時の
偏心方向の偏心方向の調整動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】モノクロ/カラーモード切替制御ルーチンの
他の例を示すフローチャートである。
【図11】図10に示すフローチャート中のモノクロモ
ードからカラーモードへの切替ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図12】モノクロ/カラーモード切替制御ルーチンの
さらに他の例を示すフローチャートである。
【図13】(a)は図12に示すフローチャート中のカ
ラーモードからモノクロモードへの切替ルーチンを示す
フローチャートであり、(b)は図7に示すフローチャ
ート中の位相合わせルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図14】実施の形態2に係る複写機のカートリッジを
抜き出した状態を示す斜視図である。
【図15】実施の形態2に係る複写機の駆動機構を示す
概略構成図である。
【図16】実施の形態2に係る制御部のハードウエア構
成を示す図である。
【図17】実施の形態2に係るカートリッジの取り替え
時の偏心方向の調整動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
40Y、40M、40C、40K 作像ユニット 41Y、41M、41C、41K 感光体 42Y、42M、41C、41K ウォームギア 43Y、43M、43C、43K ウォームホイール 44Y、44M、44C、44K マーク 45Y、45M、45C、45K フォトカプラ 50 ウォーム軸 54 ステッピングモータ 60、60Y、60M、60C、60K 噛合切替機
構 60a カム 60b 押上げバネ 70 押下げバネ 100 制御部 102 CPU 103 RAM 104 ROM 105 モータ制御回路 106 カムモータ制御回路 400a、400b、400Y、400M、400C、40
0K カートリッジ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動歯車を偏心方向を所定の関係とし
    てそれぞれの回転軸に取着した複数の感光体を、歯車伝
    達機構を通じて駆動装置により回転駆動させるタンデム
    型画像形成装置において、 一部の被駆動歯車と、当該被駆動歯車に噛み合う駆動歯
    車とを相対的に移動させることにより、前記一部の被駆
    動歯車の噛み合い状態と噛み合い解除状態との切り替え
    を行う1以上の噛合切替手段と、 前記一部の被駆動歯車の噛み合い解除状態時における当
    該一部の被駆動歯車の偏心方向と、これ以外の被駆動歯
    車の偏心方向とを取得する偏心方向取得手段と、 前記噛合切替手段の一つが一部の被駆動歯車を噛み合い
    解除状態から噛み合い状態へ切り替える際に、前記偏心
    方向取得手段が取得した偏心方向に基づいて当該一部の
    被駆動歯車の偏心方向と、これ以外の被駆動歯車の偏心
    方向が前記所定の関係となるように制御する偏心方向制
    御手段とを有するタンデム型画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記噛合切替手段が、2以上設けられ、 前記偏心方向制御手段が、さらに、前記噛合切替手段の
    一つが一部の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み合い解
    除状態へと切り替える際に、当該一部の被駆動歯車の偏
    心方向をすでに噛み合い解除状態となっている被駆動歯
    車の偏心方向に対して前記所定の関係となるように制御
    をする請求項1に記載のタンデム型画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記噛合切替手段が、前記駆動歯車に対
    して、前記被駆動歯車を移動させることにより、前記被
    駆動歯車の噛み合い状態と噛み合い解除状態との切替を
    行う請求項1又は2に記載のタンデム型画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記噛合切替手段が、前記被駆動歯車を
    前記駆動歯車の回転軸直交方向に移動させる請求項3に
    記載のタンデム型画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記噛合切替手段を、全ての被駆動歯車
    に対して独立に設けた請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のタンデム型画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の感光体が、黒色用の感光体と
    黒色以外の色用の感光体群とよりなり、前記噛合切替手
    段を黒色以外の色用の感光体群の被駆動歯車に設けた請
    求項1〜4のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の被駆動歯車の各被駆動歯車の
    偏心方向に対する所定の位置に印を設けた、請求項1〜
    6のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの前記噛合切替手段が複
    数の被駆動歯車に対して設けられ、 当該複数の被駆動歯車を偏心方向を前記所定の関係とし
    て回転軸に取着した感光体群を一体の着脱可能なカート
    リッジとして形成した請求項1〜4、6、7のいずれか
    1項に記載のタンデム型画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記偏心方向制御手段が前記一部の被駆
    動歯車以外の被駆動歯車の駆動回転中に、前記一部の被
    駆動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ切り替
    えるように前記噛合切替手段を制御する請求項1〜8の
    いずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記偏心方向制御手段が、前記噛合切
    替手段が前記一部の被駆動歯車を噛み合い解除状態から
    噛み合い状態へ切り替える前に、前記一部の被駆動歯車
    以外の被駆動歯車の偏心方向と前記一部の被駆動歯車の
    偏心方向とが前記所定の関係となるように、前記駆動手
    段を駆動させた後停止させ、それから、前記一部の被駆
    動歯車を噛み合い状態へ切り替えるように前記噛合切替
    手段を制御する請求項1〜8のいずれか1項に記載のタ
    ンデム型画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記噛合制御手段が、前記噛合切替手
    段が前記一部の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み合い
    解除状態へと切り替える前に、当該一部の被駆動歯車以
    外の被駆動歯車の偏心方向を特定の方向としてから噛み
    合い解除状態とし、前記噛合切替手段が前記一部の被駆
    動歯車を噛み合い解除状態から噛み合い状態へ切り替え
    る前に、前記一部の被駆動歯車以外の被駆動歯車の偏心
    方向を前記特定の方向となるように、前記駆動手段を駆
    動させた後停止させ、それから、前記一部の被駆動歯車
    を噛み合い状態へ切り替えるように前記噛合切替手段を
    制御する請求項1〜8のいずれか1項に記載のタンデム
    型画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記各被駆動歯車に噛み合う駆動歯車
    は常に同一の回転運動を行い、 前記偏心方向取得手段が、 一部の被駆動歯車以外の歯車の偏心方向のみを検知する
    偏心方向検知手段と、 当該一部の被駆動歯車を噛み合い状態から噛み合い解除
    状態への切替を行ったときの前記偏心方向検知手段によ
    る検知結果を記録する解除偏心方向記録手段とよりなる
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のタンデム型画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 前記噛合切替手段が、当該噛合切替手
    段が設けらた被駆動歯車に対応する駆動歯車が停止中に
    のみ、噛み合い状態と噛み合い解除状態との切替を行う
    請求項1〜8、9〜12のいずれか1項に記載のタンデ
    ム型画像形成装置。
JP9187006A 1997-07-11 1997-07-11 タンデム型画像形成装置 Pending JPH1130893A (ja)

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