JPH11308867A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH11308867A
JPH11308867A JP10109870A JP10987098A JPH11308867A JP H11308867 A JPH11308867 A JP H11308867A JP 10109870 A JP10109870 A JP 10109870A JP 10987098 A JP10987098 A JP 10987098A JP H11308867 A JPH11308867 A JP H11308867A
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voltage
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power
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Koji Suzuki
宏司 鈴木
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毅 篠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路用電源を単電源化して電源部の構成を簡
略化するとともに、高圧直流電源と回路用電源と電源構
成を自由に設定できるようにする。 【解決手段】 発電機10の3相出力巻線12から供給
される3相交流を、複数のサイリスタD31〜D33と
複数のダイオードD34〜D36とからなる整流停止機
能付整流回路で整流して高圧直流電源+VDCを生成
し、インバータ部70を介して所定周波数の交流電源へ
変換して出力する交流電源装置1において、整流停止機
能付整流回路に並列に整流回路REC2を設けて3相交
流を整流し、一端側が高圧直流電源+VDCが接続され
たゲート電源生成用コンデンサC41を充電することで
ゲート電源+VGを生成し、ゲート電源+VGをゲート
電圧制御用トランジスタQ41ならびに各ゲート抵抗R
31〜R33を介して各サイリスタへ供給して、整流停
止機能付整流回路を整流動作可能な状態へ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン発電機
等から供給される交流電力を直流へ変換した後にインバ
ータを介して所定周波数の交流電力を出力するようにし
た交流電源装置、ならびに、エンジン発電機等からの交
流電力を直流へ変換して出力する直流電源装置等の電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−211177号公報,特開平
5−244726号公報には、エンジンで交流発電機を
駆動して得た3相交流を、ダイオードとサイリスタとか
らなる整流回路で整流しコンデンサで平滑して直流電圧
に変換した後に、直流電圧を電力用MOSFETをH型
ブリッジ接続したインバータ回路へ供給し、インバータ
回路をPWM運転することで、50または60ヘルツの
正弦波交流電力を出力するようにした交流電源装置の回
路構成が記載されている。
【0003】図3は従来の交流電源装置の回路構成図で
ある。従来の交流電源装置100は、図示しないエンジ
ンで駆動される発電機110と、回路用電源(+VC
C,−VCC)を生成する電源部120と、高圧直流電
源(−VDC)を生成する整流平滑部130と、サイリ
スタ制御部140と、エンジン回転検出部150と、制
御部160と、インバータ部170と、電流検出部18
0と、電圧検出部190と、低域通過フィルタ(LP
F)200とから構成されている。
【0004】発電機110は、低圧用の単相補助巻線1
11と、高圧用の3相出力巻線(主巻線)112とを備
えたものを用いている。単相補助巻線111から出力さ
れる単相交流は電源部120へ供給される。3相出力巻
線112から出力される3相交流は整流平滑部130へ
供給される。
【0005】電源部120は、2組の整流用ダイオード
D121,D122と、2組の定電圧回路用集積回路
(3端子レギュレータ)IC121,IC122等を備
える。単相補助巻線111の一端をグランド(基準電
位)に接続し、単相補助巻線111の他端を一方の整流
用ダイオードD121のアノード、ならびに、他方の整
流用ダイオードD122のカソード側へ接続すること
で、一方の整流用ダイオードD121のカソード側に正
極性の整流出力電圧を、他方の整流用ダイオードD12
2のアノード側に負極性の整流出力電圧を得るようにし
ている。そして、一方の正電源用の3端子レギュレータ
IC121を介して例えば+5ボルトの回路用電源(以
下、正極性の回路用電源と記す)+VCCを出力し、他
方の負電源用の3端子レギュレータIC122を介して
例えば−5ボルトの回路用電源(以下、負極性の回路用
電源と記す)−VCCを出力するようにしている。
【0006】なお、正電源用の3端子レギュレータIC
121の入力端子VIとグランド端子Gとの間には、電
圧安定化用のコンデンサC121,C122が接続され
ている。各コンデンサC121,C122は、周波数特
性が異なるものが用いられている。正電源用の3端子レ
ギュレータIC121の出力端子VOとグランド端子G
との間には、電圧安定化用のコンデンサC123が接続
されている。同様に、負電源用の3端子レギュレータI
C122の入力端子VIとグランド端子Gとの間には、
電圧安定化用のコンデンサC124,C125が接続さ
れている。各コンデンサC124,C125は、周波数
特性が異なるものが用いられている。負電源用の3端子
レギュレータIC122の出力端子VOとグランド端子
Gとの間には、電圧安定化用のコンデンサC126が接
続されている。
【0007】整流平滑部130は、カソード側がグラン
ド端子(GND)へそれぞれ接続された3個のサイリス
タD131〜D133と、アノード側が高圧直流電源
(−VDC)へそれぞれ接続された3個の整流用ダイオ
ードD134〜D136とからなる3相整流回路(整流
ブリッジ回路)と、この3相整流回路の出力側に設けら
れた電圧安定化用のコンデンサC131と、各サイリス
タD131〜D133の各ゲート抵抗R131〜R13
3とから構成されている。この整流平滑部130は、各
ゲート抵抗R131〜R133を介して各サイリスタD
131〜D133の各ゲートにゲート電圧が供給されて
いる状態では、3相出力巻線112から供給される3相
交流を全波整流して、高圧直流電源(−VDC)を出力
する。
【0008】なお、各サイリスタD131〜D133の
ゲート−カソード間には、サイリスタD131〜D13
3の誤トリガを防止するために、ゲート−カソード間抵
抗やノイズを除去するためのコンデンサ等が接続される
が、図3ではその記載を省略している。各サイリスタD
131〜D133のアノード−カソード間には、サイリ
スタD131〜D133の誤動作を防止するとともにサ
ージ電圧を吸収するために、抵抗とコンデンサとの直列
回路やサージ吸収素子が接続されるが、図3ではその記
載を省略している。また、電圧安定化用のコンデンサC
131に並列にブリーダ抵抗が接続されるが、図3では
その記載を省略している。
【0009】サイリスタD131〜D133をオンさせ
るためには、サイリスタのカソード側の電位よりも所定
電位高い電圧をサイリスタのゲートへ供給する必要があ
る。そこで、従来の交流電源装置100では、整流平滑
部130の正極電圧出力側(各サイリスタD131〜D
133のカソード側)をグランド(GND)とし、この
グランド(GND)と電源部120のグランド(GN
D)とを接続することで、正極性の回路用電源+VCC
を用いて各サイリスタにゲート電力を供給するようにし
ている。整流平滑部130の正極電圧出力側をグランド
としたために、整流平滑部130の高圧直流電源−VD
Cは負極性となる。このため、インバータ部170を介
して生成される所定周波数の交流電源の電流や電圧を検
出するためには、負極性の電源が必要となる。そこで、
電源部120では2組の電源回路を設けて、正極性の回
路用電源+VCCと負極性の回路用電源−VCCとを生
成し、各電源+VCC,GND,−VCCを各回路部
(サイリスタ制御部140,エンジン回転検出部15
0,制御部160,電流検出部180,電圧検出部19
0)へ供給する構成としている。
【0010】サイリスタ制御部140は、正極性の回路
用電源+VCCと各ゲート抵抗との間に介設されたゲー
ト電力供給用抵抗R141と、このゲート電力供給用抵
抗R141と各ゲート抵抗R131〜R133との接続
点がコレクタに接続されたゲート電圧制御用のNPN型
トランジスタQ141(以下、ゲート電圧制御用トラン
ジスタと記す)と、このゲート電圧制御用トランジスタ
Q141にベース電流を供給するベース抵抗R142
と、ゲート電圧制御用トランジスタQ141のベースに
コレクタが接続された整流出力電圧調整用のNPN型ト
ランジスタ(以下、出力電圧調整用トランジスタと記
す)Q142と、コレクタが正極性電源+VCCに接続
された整流動作起動用のNPN型トランジスタ(以下、
整流動作起動用トランジスタと記す)Q143と、この
整流動作起動用トランジスタQ143にベース電流を供
給するベース抵抗R143と、この整流動作起動用トラ
ンジスタQ143のコレクタ−エミッタ間に並列に接続
されたコンデンサC141と、この整流動作起動用トラ
ンジスタQ143のエミッタと出力電圧調整用トランジ
スタQ142のベースとの間に介設された第1の高圧電
圧検出用抵抗R144と、出力電圧調整用トランジスタ
Q142のベースと高圧直流電源(−VDC)との間に
介設された第2の高圧電圧検出用抵抗R145と、整流
動作起動用トランジスタQ143のベースと負極性電源
−VCCとの間に介設されたコンデンサC142と、N
PN型トランジスタQ143のベースにコレクタが接続
された整流動作停止用のNPN型トランジスタQ144
(以下、整流動作停止用トランジスタと記す)と、この
整流動作停止用トランジスタQ144にベース電流を供
給するベース抵抗R146とから構成されている。ゲー
ト電圧制御用トランジスタQ141のエミッタならびに
出力電圧調整用トランジスタQ142のエミッタはグラ
ンド(GND)へ接続されている。
【0011】出力電圧調整用トランジスタQ142のエ
ミッタ−ベース間には、この出力電圧調整用トランジス
タQ142のベース−エミッタ間に逆方向電圧が印加さ
れるのを防止するためのダイオードD141が接続され
ている。整流動作起動用トランジスタQ143のエミッ
タ−ベース間には、この整流動作起動用トランジスタQ
143のベース−エミッタ間に逆方向電圧が印加される
のを防止するためのダイオードD142が接続されてい
る。なお、第2の高圧電圧調整検出用抵抗R145は、
2個の抵抗を直列に接続することで抵抗値を細かく調整
できるようにしている。また、第2の高圧電圧調整検出
用抵抗R145は、抵抗と半固定抵抗とを直列に接続
し、半固定抵抗を調整することで、抵抗値を調整できる
ようにしてもよい。
【0012】制御部160は、整流平滑部130の整流
機能を動作させる場合には、Lレベルの整流動作制御信
号160aを出力し、整流平滑部130の整流機能の動
作を停止させる場合には、Hレベルの整流動作制御信号
160aを出力するよう構成されている。整流動作制御
信号160aがLレベルの場合、整流動作停止用トラン
ジスタQ144にベース電流が供給されないので、整流
動作停止用トランジスタQ144はオフ状態となる。
【0013】整流動作停止用トランジスタQ144がオ
フ状態の場合、ベース抵抗R143を介してコンデンサ
C142に電荷が充電され、ベース抵抗R143とコン
デンサC142との時定数に基づいて整流動作起動用ト
ランジスタQ143のベース電位が上昇する。整流動作
起動用トランジスタQ143のベース電位の上昇によっ
て整流動作起動用トランジスタQ143にベース電流が
供給され、整流動作起動用トランジスタQ143はオン
状態となる。整流動作起動用トランジスタQ143がオ
ン状態になると、整流動作起動用トランジスタQ143
のエミッタ電位はほぼ正極性の回路用電源+VCC(正
確には、正極性の回路用電源+VCCから整流動作起動
用トランジスタQ143のコレクタ−エミッタ間飽和電
圧分低下した電圧)となる。
【0014】整流動作起動用トランジスタQ143がオ
ン状態になると、正極性の回路用電源+VCC(正確に
は整流動作起動用トランジスタQ143のエミッタ電
圧)と高圧直流電源−VDCとの電位差を、第1の高圧
電圧検出用抵抗R144と第2の高圧電圧検出用抵抗R
145とで分圧した電圧が出力電圧調整用トランジスタ
Q142のベースへ供給される。したがって、高圧直流
電源−VDCの出力電圧に比例して出力電圧調整用トラ
ンジスタQ142のベース電位は低下する。ここで、高
圧直流電源−VDCの出力電圧が予め設定した最高電圧
を越えた場合は、出力電圧調整用トランジスタQ142
がオフするように各高圧電圧検出用抵抗R144,R1
45の抵抗値を設定している。
【0015】したがって、高圧直流電源−VDCの出力
電圧が予め設定した最高電圧に達するまでは、第1の高
圧電圧検出用抵抗R144を介して出力電圧調整用トラ
ンジスタQ142にベース電流が供給され、出力電圧調
整用トランジスタQ142はオン状態となる。出力電圧
調整用トランジスタQ142はオン状態になると、ゲー
ト電圧制御用トランジスタQ141のベース−エミッタ
間は、出力電圧調整用トランジスタQ142によって短
絡されるため、ゲート電圧制御用トランジスタQ141
はオフ状態となり、ゲート抵抗供給用抵抗R141を介
して正極性の回路用電源+VCCが整流平滑部130へ
供給され、整流平滑部130の整流機能が動作される。
【0016】整流平滑部130の整流機能が動作し、高
圧直流電源−VDCが出力されると、その高圧直流電源
−VDCの出力電圧は各高圧電圧検出用抵抗R144,
R145を介して監視され、高圧直流電源−VDCの出
力電圧が予め設定した最高電圧を越えた場合は、出力電
圧調整用トランジスタQ142がオフ状態になる。出力
電圧調整用トランジスタQ142がオフ状態になると、
ベース抵抗R142を介してゲート電圧制御用トランジ
スタQ141にベース電流が供給され、ゲート電圧制御
用トランジスタQ141がオン状態になる。電圧制御用
トランジスタQ141がオン状態になると、電圧制御用
トランジスタQ141のコレクタ電位はほぼグランド電
位となって、各サイリスタD131〜D133に対する
ゲート電力の供給が停止される。これによって、整流平
滑部130の整流動作が停止される。
【0017】高圧直流電源−VDCの出力電圧が予め設
定した最高電圧よりも低下すると、出力電圧調整用トラ
ンジスタQ142がオン状態に、ゲート電圧制御用トラ
ンジスタQ141がオフ状態となり、各サイリスタD1
31〜D133に対してゲート電力が供給されて、整流
動作がなされる。このような動作を繰り返すことで、高
圧直流電源−VDCの出力電圧を一定に保つようにして
いる。
【0018】制御部160からHレベルの整流動作制御
信号160aが出力された場合、整流動作停止用トラン
ジスタQ144がオン状態となり、整流動作起動用トラ
ンジスタQ143がオフ状態になる。整流動作起動用ト
ランジスタQ143がオフ状態になると、出力電圧調整
用トランジスタQ142に対するベース電流の供給が停
止され(高圧電圧検出動作が停止され)、出力電圧調整
用トランジスタQ142はオフ状態になり、ゲート電力
制御用トランジスタQ141がオン状態となり、整流平
滑部130へ対するゲート電力の供給を停止させる。こ
れにより、整流平滑部130の整流動作が停止される。
【0019】エンジン回転検出部150は、単相補助巻
線111から供給される単相交流の整流電圧に基づいて
エンジン回転数が所定回転数を越えているか否かを検出
し、エンジン回転数が所定回転数を越えている場合は、
例えばHレベルのエンジン回転検出信号150aを出力
する。単相補助巻線111から供給される単相交流の出
力電圧はエンジン回転数の上昇に対応して増加する。エ
ンジン回転検出部150は、単相交流の整流電圧(電源
部120の正電源用3端子レギュレータIC121の入
力端子VIの電圧)が予め設定した電圧以上である場合
は、例えばHレベルのエンジン回転検出信号150aを
出力し、単相交流の整流電圧が予め設定した電圧未満で
ある場合は、例えばLレベルのエンジン回転検出信号1
50aを出力するよう構成されている。
【0020】制御部160は、エンジン回転検出信号1
50aに基づいてエンジン回転数が所定回転数を越えて
いることを検出すると、Lレベルの整流動作制御信号1
60aをサイリスタ制御部140へ供給して、整流平滑
部130を動作させる。なお、制御部160は、エンジ
ン回転数が所定回転数未満となった場合、ならびに、交
流出力端子ACO1,ACO2から図示しない負荷へ供
給される交流出力電流が過電流となった状態が所定時間
継続した場合等の保護が必要な状態には、Hレベルの整
流動作制御信号160aをサイリスタ制御部140へ供
給して、整流平滑部130を整流動作を停止させる。
【0021】1台の交流電源装置100の最大出力容量
よりも大きな負荷へ電力を供給するには、2台以上の交
流電源装置100を並列運転する必要がある。並列運転
を行なうには、先に運転を開始している交流電源装置の
交流出力に位相を合せて、交流出力を発生させる必要が
ある(同期運転)。
【0022】そこで、制御部160は、エンジン回転数
が所定回転数を越えていることを検出すると、インバー
タ部170の運転を開始する前に、電圧検出部190の
電圧検出出力190aに基づいて交流出力端子ACO
1,ACO2に電圧が供給されているか否かをチェック
する。制御部160は、電圧検出部190の電圧検出出
力190aに基づいて交流出力端子ACO1,ACO2
に電圧が供給されていることを検出した場合は同期運転
が必要であると判断し、電圧検出部190の電圧検出出
力190aに基づいて先に運転を開始している交流発電
機の交流出力の位相を検出し、検出した位相に合せてイ
ンバータ部170の動作を制御する。これにより、先に
運転を開始している交流発電機の交流出力の位相に同期
した交流出力を発生させるようにしている。
【0023】制御部160は、電圧検出部190の電圧
検出出力190aに基づいて同期運転の必要がないこと
を検出した場合、適宜なタイミングでインバータ部17
0の運転を開始する。
【0024】制御部160は、図示しない商用周波数設
定部の設定情報に基づいて出力すべき交流出力の周波数
を把握し、例えば50ヘルツが設定されている場合、イ
ンバータ部170から周波数50ヘルツの交流出力を発
生させるためのPWM信号160bを生成して、インバ
ータ部170の運転を制御し、例えば60ヘルツが設定
されている場合、インバータ部170から周波数60ヘ
ルツの交流出力を発生させるためのPWM信号160b
を生成して、インバータ部170の運転を制御する。
【0025】複数の交流発電機を並列運転している場
合、制御部160は、電圧検出部190の電圧検出出力
190aに基づいて電圧位相を検出するとともに、電流
検出部180の電流検出出力180aに基づいて電流位
相を検出し、電圧位相と電流位相との位相差を検出す
る。そして、検出した位相差に基づいてインバータ部1
70で生成する交流出力の周波数の微調整(周波数の増
減)を行なうことで、並列運転している交流発電機の出
力電圧の位相差が小さくなるように制御している。
【0026】さらに、制御部160は、図示しない負荷
の力率の違いによって交流出力電圧が変動しないよう
に、インバータ部170の運転を制御している。
【0027】インバータ部170は、H型ブリッジ接続
された4個の電力用電界効果トランジスタと、各電力用
電界効果トランジスタのゲート駆動回路等から構成され
ている。
【0028】電流検出部180は、インバータ部170
から出力される交流電源の電流を検出して、電流検出出
力180aを出力するよう構成されている。電圧検出部
190は、インバータ部170から出力される交流電源
の電圧を検出して、電圧検出出力190aを出力するよ
う構成されている。
【0029】低域通過フィルタ(LPF)200は、出
力経路にそれぞれ介設されたコイル(インダクタ)L2
01,L202と、各コイルL201,L202の出力
側端間に接続されたコンデンサC201とで構成されて
いる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流発電機10
0は、複数のサイリスタD131〜D133と複数のダ
イオードD134〜D136とを用いて整流停止機能付
整流回路を構成している。ここで、各サイリスタD13
1〜D133をオンさせるためには、サイリスタのカソ
ード側の電位よりも所定電位高い電圧をサイリスタのゲ
ートへ供給する必要がある。そこで、従来の交流電源装
置100では、整流平滑部130の正極電圧出力側(各
サイリスタD131〜D133のカソード側)をグラン
ド(GND)とし、このグランド(GND)と電源部1
20のグランド(GND)とを接続することで、正極性
の回路用電源+VCCを用いて各サイリスタにゲート電
力を供給するようにしている。一方、整流平滑部130
の正極電圧出力側をグランドとしたために、整流平滑部
130の高圧直流電源−VDCは負極性となる。このた
め、インバータ部170を介して生成される所定周波数
の交流電源の電流や電圧を検出するためには、負極性の
電源が必要となる。そこで、電源部120では2組の電
源回路を設けて、正極性の回路用電源+VCCと負極性
の回路用電源−VCCとを生成し、各電源+VCC,G
ND,−VCCを各回路部(サイリスタ制御部140,
エンジン回転検出部150,制御部160,電流検出部
180,電圧検出部190)へ供給する構成としてい
る。
【0031】このように従来の交流発電機100では、
回路用電源として正極性と負極性の2系統の電源が必要
となるため、電源部120の回路構成が複雑になるとと
もに、異なる電源系統間で信号を送受するためにはレベ
ルシフト回路が必要となり部品点数が増加する。さら
に、従来の交流発電機100では、単相補助巻線111
の単相出力を整流して得た正極性の回路用電源+VCC
を用いて各サイリスタD131〜D133へゲート電力
を供給する構成としているために、整流平滑出力の正極
性側と回路用電源のグランドとを接続しなければなら
ず、電源系統の設計が制約されてしまう。従来の交流発
電機100では、例えば、整流平滑出力の負極性側をグ
ランドとするとともに、回路用電源を単電源として回路
用電源の負極性側と整流平滑出力の負極性側とを共通接
続する電源構成をとることができない。
【0032】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、回路用電源を単電源化して電源部の構
成を簡略化するとともに、高圧直流電源と回路用電源と
電源構成を自由に設定できるようにした電源装置を提供
することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電源装置は、複数のサイリスタと複数の
ダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整
流回路で交流電源を整流して直流電源を生成し、生成し
た直流電源を出力する電源装置、または、直流電源をイ
ンバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出
力する電源装置において、交流電源を整流する整流回路
を整流停止機能付整流回路に対して並列に設けるととも
に、整流回路で整流して得た直流電源をサイリスタのゲ
ートへ供給することで、整流停止機能付整流回路を整流
動作可能な状態に制御する構成としたことを特徴とす
る。
【0034】また、この発明に係る電源装置は、複数の
サイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成し
た整流停止機能付整流回路でエンジン発電機の出力巻線
から供給される交流電源を整流して直流電源を生成し、
この直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流
電源へ変換して出力する電源装置において、エンジン発
電機の出力巻線から供給される交流電源を整流する整流
回路を整流停止機能付整流回路に対して並列に設けると
ともに、整流回路で整流して得た直流電源を、前記サイ
リスタのオン動作を制御するサイリスタ制御部を介して
サイリスタのゲートへ供給する構成としたことを特徴と
する。
【0035】この発明に係る電源装置は、複数のサイリ
スタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流
停止機能付整流回路に対して並列に整流回路を設けたの
で、並列に設けた整流回路で整流して得た直流電源を複
数のサイリスタのゲートへ供給することで、複数のサイ
リスタを導通状態へ制御することができる。従って、回
路用電源から整流停止機能付整流回路に対してゲート電
力を供給する必要がなくなる。したがって、回路用電源
と整流停止機能付整流回路の出力である高圧直流電源と
の共通接続点が特定の電位に制約されることがなくな
り、電源構成の設計自由度が増加する。また、回路用電
源として正負両極性の電源を設ける必要がなくなり、全
体の電源構成を正極性または負極性の片電源とすること
ができる。よって、回路用電源の回路構成を簡略化する
ことができるとともに、異なる電源系統間で信号を送受
するためにレベルシフト回路を必要とする箇所が減少す
るので、電源装置全体の回路構成を簡略化することがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る電源装
置を適用した交流電源装置のブロック構成図である。図
1に示す交流電源装置1は、図示しないエンジンで駆動
される発電機10と、回路用の電源部20と、整流平滑
部30と、サイリスタ制御部40と、エンジン回転検出
部50と、制御部60と、インバータ部70と、電流検
出部80と、電圧検出部85と、低域通過フィルタ(L
PF)90と、図示しないエンジンのスロットル開度を
制御するスロットル駆動装置95とからなる。
【0037】発電機10は、低圧用の単相補助巻線11
と、高圧用の3相出力巻線(主巻線)12とを備えたも
のを用いている。単相補助巻線11から出力される単相
交流は電源部20へ供給される。3相出力巻線12から
出力される3相交流は整流平滑部30へ供給される。な
お、この発明に係る電源装置を適用した交流電源装置1
では、単相補助巻線11を備えていない発電機も使用す
ることができる。
【0038】電源部20は、単相補助巻線11から出力
される単相交流を整流する整流回路REC1と、整流回
路REC1の整流出力を安定化する電源安定化用コンデ
ンサC21と、整流回路REC1の整流出力を入力とし
て第1の安定化電源+VSUBを出力する第1の安定化
電源回路REG1と、整流平滑部30で生成した高圧直
流電源+VDCを入力として第2の安定化電源+VMA
INを出力する第2の安定化電源回路REG2と、回路
用電源+VCCを生成するための定電圧回路用集積回路
(以下、3端子レギュレータと記す)IC21と、第1
の安定化電源+VSUBの出力端子と3端子レギュレー
タIC21の入力端子VIとの間に順方向へ介設された
逆流防止用ダイオードD21と、第2の安定化電源+V
MAINの出力端子と3端子レギュレータIC21の入
力端子VIとの間に順方向へ介設された逆流防止用ダイ
オードD22と、3端子レギュレータIC21の入力端
子VIとグランドGNDとの間に介設された電源安定化
用コンデンサC22と、3端子レギュレータIC21の
出力端子VOとグランドGNDとの間に介設された電源
安定化用コンデンサC23とからなる。
【0039】第1の安定化電源回路REG1は、コレク
タが整流回路REC1の正極性電圧出力側へ接続されエ
ミッタが出力端子(+VSUB)へ接続されたNPN型
トランジスタQ21と、NPN型トランジスタQ21の
ベースとグランドGNDとの間に介設された定電圧ダイ
オードD23と、NPN型トランジスタQ21のコレク
タとエミッタとの間に介設されたバイアス抵抗R21と
からなる。第1の安定化電源回路REG1は、定電圧ダ
イオードD23の降伏電圧に対してNPN型トランジス
タQ21のベース−エミッタ間電圧(約0.7ボルト)
分だけ低い電圧を第1の安定化電源+VSUBとして出
力する。
【0040】第2の安定化電源回路REG2は、コレク
タが高圧直流電源+VDCへ接続されエミッタが出力端
子(+VMAIN)へ接続されたNPN型トランジスタ
Q22と、NPN型トランジスタQ22のベースとグラ
ンドGNDとの間に介設された定電圧ダイオードD24
と、NPN型トランジスタQ22のコレクタとベースと
の間に介設されたバイアス抵抗R22とからなる。第2
の安定化電源回路REG2は、定電圧ダイオードD24
の降伏電圧に対してNPN型トランジスタQ22のベー
ス−エミッタ間電圧(約0.7ボルト)分だけ低い電圧
を第2の安定化電源+VMAINとして出力する。
【0041】第1の安定化電源回路REG1の出力電圧
+VSUBは、第2の安定化電源回路REG2の出力電
圧+VMAINよりも数ボルト高く設定している。例え
ば、第1の安定化電源回路REG1の出力電圧+VSU
Bを約12ボルトに、第2の安定化電源回路REG2の
出力電圧+VMAINを約10ボルトに設定している。
これにより、第1の安定化電源回路REG1から第1の
安定化電源+VSUBが供給されている場合は、第2の
安定化電源回路REG2の出力側に設けた逆流防止用ダ
イオードD22が逆バイアス状態となって、第2の安定
化電源回路REG2の出力である第2の安定化電源+V
MAINが3端子レギュレータIC21へ供給されない
ようにしている。
【0042】すなわち、発電機10の単相補助巻線11
から交流が供給されている場合は、単相補助巻線11か
らの交流を整流回路REC1で整流して得た直流電圧を
第1の安定化電源回路REG1で安定化して得た第1の
安定化電源+VSUBが、逆流防止用ダイオードD21
を介して3端子レギュレータIC21へ供給され、第1
の安定化電源+VSUBから供給される電力(すなわ
ち、単相補助巻線11側からの発電電力)に基づいて回
路用電源+VCC(例えば+5ボルト)を生成して、各
回路部へ供給するようにしている。そして、発電機10
の単相補助巻線11から交流が供給されている場合は、
第2の安定化電源回路REG2の出力である第2の安定
化電源+VMAINから電力供給を受けないようにする
ことで、高圧直流電源+VDC側の負荷を軽減してい
る。
【0043】単相補助巻線11を備えていない発電機を
使用する場合や単相補助巻線11の断線等によって単相
補助巻線11から交流電力が供給されない場合は、3相
出力巻線12からの交流電力を整流平滑部30で整流平
滑して得た高圧直流電源+VDCを第2の安定化電源回
路REG2で降圧して得た第2の安定化電源+VMAI
Nが逆流防止用ダイオードD22を介して3端子レギュ
レータIC21へ供給されるので、3相出力巻線12か
らの交流電力に基づいて回路用電源+VCCを生成して
各回路部へ供給することができる。このような構成をと
ることで、単相補助巻線11を備えていない発電機を用
いても、交流電源装置1を動作できるようにしている。
また、単相補助巻線11を備えた発電機10を使用して
いる場合でも、単相補助巻線11が断線等して単相補助
巻線11から交流電力が供給されなくなったときでも、
交流電源装置1の動作を継続できるようにしている。
【0044】なお、逆流防止用ダイオードD22の代り
に半導体スイッチング回路を設けて、第1の安定化電源
回路REG1から第1の安定化電源+VSUBが出力さ
れている場合は半導体スイッチング回路を遮断状態に制
御し、第1の安定化電源+VSUBが出力されていない
場合は半導体スイッチング回路を導通状態に制御するこ
とで、3端子レギュレータIC21への電力供給系統を
切り替えるようにしてもよい。このような構成をとる場
合は、第1の安定化電源+VSUBの電圧を第1の安定
化電源+VMAINの電圧よりも高く設定する必要はな
い。
【0045】また、各逆流防止用ダイオードD21,D
22の代りに切り替え接点構成のリレーを設け、単相補
助巻線11から電力が供給されている場合は、第1の安
定化電源+VSUBが3端子レギュレータIC21へ供
給され、単相補助巻線11から電力が供給されていない
場合は、第2の安定化電源+VMAINが3端子レギュ
レータIC21へ供給されるようにしてもよい。さら
に、いずれか一方の安定化電源回路(REG1またはR
EG2)のみを設け、単相補助巻線11から交流電力が
供給されている場合はその整流平滑出力を安定化電源回
路へ供給し、単相補助巻線11から交流電力が供給され
ていない場合は高圧直流電源+VDCを安定化電源回路
へ供給し、安定化電源回路の出力電圧を3端子レギュレ
ータIC21へ供給する構成としてもよい。
【0046】整流平滑部30は、カソード側が高圧直流
電源(+VDC)出力端子へそれぞれ接続された3個の
サイリスタD31〜D33と、アノード側がグランド
(GND)端子へそれぞれ接続された3個の整流用ダイ
オードD34〜D36とからなる整流停止機能付整流回
路(D31〜D36)と、各サイリスタD31〜D33
の各ゲートへゲート電力を供給するための各ゲート抵抗
R31〜R33と、整流停止機能付整流回路(D31〜
D36)の出力側に設けられた電圧安定化用コンデンサ
C31と、電圧安定化用コンデンサC31に並列に接続
されたブリーダ抵抗R31とからなる。
【0047】整流停止機能付整流回路(D31〜D3
6)は、3個サイリスタD31〜D33と3個の整流用
ダイオードD34〜D36が3相ブリッジ接続されてい
る。そして、サイリスタのアノードとダイオードのカソ
ードとの接続点に3相出力巻線12の各相(U,V,
W)の出力電圧がそれぞれ供給される。そして、この整
流停止機能付整流回路(D31〜D36)は、各ゲート
抵抗R31〜R33を介して各サイリスタD31〜D3
3の各ゲートにゲート電圧が供給されている状態では、
3相出力巻線12から供給される3相交流を全波整流し
て、高圧直流電源(+VDC)を出力する。
【0048】なお、各サイリスタD31〜D33のゲー
ト−カソード間には、サイリスタD31〜D33の誤ト
リガを防止するために、ゲート−カソード間抵抗やノイ
ズを除去するためのコンデンサ等が接続されるが、図1
ではその記載を省略している。各サイリスタD31〜D
33のアノード−カソード間には、サイリスタD31〜
D33の誤動作を防止するとともにサージ電圧を吸収す
るために、抵抗とコンデンサとの直列回路やサージ吸収
素子が接続されるが、図1ではその記載を省略してい
る。
【0049】サイリスタ制御部40は、3相出力巻線1
2の各相(U,V,W)の出力をそれぞれ半波整流する
3個のダイオードからなる整流回路REC2と、この整
流回路REC2の出力端子側に一端が接続された電流制
限用抵抗R41と、電流制限用抵抗R41の他端と高圧
直流電源+VDCとの間に介設されたゲート電源(+V
G)生成用コンデンサC41と、このゲート電源(+V
G)生成用コンデンサC41に並列に接続されゲート電
源+VGの最大電圧を制限する定電圧ダイオードD41
と、整流平滑部30内の各ゲート抵抗R31〜R33へ
対するゲート電力の供給をスイッチング制御するNPN
型トランジスタ(以下、ゲート電圧制御用トランジスタ
と記す)Q41と、ゲート電圧制御用トランジスタQ4
1へベース電流を供給するためのベース抵抗R42と、
ゲート電圧制御用トランジスタQ41のベースー−エミ
ッタ間に逆方向電圧が印加されるのを防止するためのダ
イオードD42と、ゲート電圧制御用トランジスタQ4
1のベース−エミッタ間抵抗R43と、高圧直流電源+
VDCの出力電圧を検出して高圧直流電源+VDCの出
力電圧が所定電圧を越えないように制御する高圧直流電
源電圧調整回路(Q42,D43,R44〜R46)
と、制御部60から供給される整流動作停止信号60a
に基づいて整流停止機能付整流回路(D31〜D36)
の整流動作を停止させる整流動作停止制御回路(Q4
3,R47,R48)とからなる。
【0050】3個の整流用ダイオードからなる整流回路
REC2は、各整流用ダイオードのアノードがそれぞれ
3相出力巻線12の各相(U,V,W)へそれぞれ接続
され、各整流用ダイオードのカソードが共通接続されて
電流制限用抵抗R41の一端へ接続される。したがっ
て、3相出力巻線12の各相(U,V,W)の交流出力
を整流回路REC2内の各整流用ダイオードで半波整流
して直流脈流電圧を得て、この直流脈流電圧を電流制限
用抵抗R41を介してゲート電源(+VG)生成用コン
デンサC41へ供給して、ゲート電源(+VG)生成用
コンデンサC41を充電することで、高圧直流電源+V
DCの電圧よりも数ボルト程度高いゲート電源+VGを
生成することができる。
【0051】ゲート電圧制御用トランジスタQ41のコ
レクタはゲート電源+VGへ接続され、ゲート電圧制御
用トランジスタQ41のエミッタは整流平滑部30内の
各ゲート抵抗R31〜R33へ接続されている。そし
て、ゲート電源+VGからベース抵抗R42―ダイオー
ドD42を介してゲート電圧制御用トランジスタQ41
にベース電流が供給されている状態では、ゲート電圧制
御用トランジスタQ41のコレクタ−エミッタ間が導通
状態となって、ゲート電源+VGを各ゲート抵抗R31
〜R33を介して各サイリスタD31〜D33のゲート
へ供給する。これにより、各サイリスタD31〜D33
は整流動作が可能な状態となり、整流停止機能付整流回
路(D31〜D36)の整流機能が動作する。
【0052】高圧直流電源電圧調整回路は、高圧直流電
源+VDCの電圧を分圧する第1の分圧用抵抗R44と
第2の分圧用抵抗R45と、エミッタが接地(グランド
GNDへ接続)されたNPN型トランジスタ(以下、電
圧調整用トランジスタと記す)と、各分圧用抵抗R4
4,R45の接続点と電圧調整用トランジスタQ42の
ベースとの間に介設された定電圧ダイオードD43と、
電圧調整用トランジスタQ42のベース−エミッタ間抵
抗R46とからなる。電圧調整用トランジスタQ42の
コレクタは、ベース抵抗R42の一端とダイオードD4
2のアノードとの接続点へ接続している。
【0053】高圧直流電源電圧調整回路は、高圧直流電
源+VDCを各分圧用抵抗R44,R45で分圧して得
た電圧が、定電圧ダイオードD43の降伏電圧(ツェナ
ー電圧)と電圧調整用トランジスタQ42のベース−エ
ミッタ間順方向電圧との和で定まる所定の電圧を越える
と、定電圧ダイオードD43を介して電圧調整用トラン
ジスタQ42にベース電流が供給され、電圧調整用トラ
ンジスタQ42のコレクタ−エミッタ間が導通状態にな
る。電圧調整用トランジスタQ42が導通状態になる
と、ベース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノ
ードとの接続点の電位はほぼグランド(GND)電位と
なるので、ゲート電圧制御用トランジスタQ41に対す
るベース電流の供給が停止され、ゲート電圧制御用トラ
ンジスタQ41のコレクタ−エミッタ間が非導通状態と
なって、各サイリスタD31〜D33に対するゲート電
力の供給が遮断される。これにより、整流停止機能付整
流回路(D31〜D36)の整流動作が停止されるの
で、高圧直流電源+VDCの出力電圧が予め設定した最
大電圧を越えないようにして、高圧直流電源+VDCの
出力電圧の安定化を図っている。
【0054】なお、高圧直流電源電圧調整回路は、高圧
直流電源+VDCを各分圧用抵抗R44,R45で分圧
して得た電圧と予め設定した基準電圧とを比較する電圧
比較回路で構成してもよい。また、高圧直流電源電圧調
整回路は、整流動作を停止させる電圧と整流動作を開始
させる電圧との間に所定のヒステリシス特性をもたせる
ようにしてもよい。
【0055】整流動作停止制御回路は、エミッタが接地
(グランドGNDへ接続)された整流動作停止制御用の
NPN型トランジスタ(以下、整流動作停止制御用トラ
ンジスタと記す)Q43と、制御部60から供給される
Hレベルの整流動作停止信号60aに基づいて整流動作
停止制御用トランジスタQ43にベース電流を供給する
ベース抵抗R47と、整流動作停止制御用トランジスタ
Q43のベース−エミッタ間抵抗R48とからなる。整
流動作停止制御用トランジスタQ43のコレクタは、ベ
ース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノードと
の接続点へ接続している。
【0056】整流動作停止制御回路は、Hレベルの整流
動作停止信号60aが供給されるとベース抵抗R47を
介して整流動作停止制御用トランジスタQ43にベース
電流が供給されて、整流動作停止制御用トランジスタQ
43のコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。整流動
作停止制御用トランジスタQ43が導通状態になると、
ベース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノード
との接続点の電位はほぼグランド(GND)電位となる
ので、ゲート電圧制御用トランジスタQ41に対するベ
ース電流の供給が停止され、ゲート電圧制御用トランジ
スタQ41のコレクタ−エミッタ間が非導通状態となっ
て、各サイリスタD31〜D33に対するゲート電力の
供給が遮断される。これにより、整流停止機能付整流回
路(D31〜D36)の整流動作が停止される。
【0057】なお、制御部60は、交流出力端子AC0
1,AC02から図示しない負荷へ供給される交流出力
電流が過電流となっている状態が所定時間継続した場
合、ならびに、インバータ部70の運転が正常にできな
くなった場合等に、Hレベルの整流動作停止信号60a
を出力することで整流動作を停止させて、高圧直流電源
+VDCの生成を停止させるようにしている。また、制
御部60は、整流動作停止信号60aに基づいて整流動
作を停止させた際には、図示しないエンジンの点火制御
装置等へエンジン停止指令信号等(図示しない)を供給
してエンジンを停止させるようにしている。エンジンを
強制的に停止させることで、ガソリン等の燃料の浪費を
防止することができる。
【0058】また、高圧直流電源電圧調整回路の出力や
整流動作停止信号60aに基づいてフォトカプラのフォ
トダイオード側に電流を供給してフォトトランジスタ側
を導通状態に制御するとともに、このフォトトランジス
タによってゲート電圧制御用トランジスタQ41のベー
ス−エミッタ間を短絡する構成とすることで、各サイリ
スタD31〜D33へのゲート電力供給を遮断して、整
流停止機能付整流回路(D31〜D36)の整流動作を
停止させる構成としてもよい。
【0059】エンジン回転検出部50は、エミッタが接
地(グランドGNDに接続)されたNPN型トランジス
タ(以下、エンジン回転パルス信号出力用トランジスタ
と記す)Q51と、3相出力巻線12の任意の一相(例
えばU相)の出力端子とエンジン回転パルス信号出力用
トランジスタQ51のベースとの間に介設された整流ダ
イオードD51と電流制限抵抗R51と定電圧ダイオー
ドD52との直列回路と、エンジン回転パルス信号出力
用トランジスタQ51のベース−エミッタ間抵抗R52
とからなる。
【0060】エンジン回転検出部50は、3相出力巻線
12の任意の一相(例えばU相)の出力電圧が正極性で
あってダイオードD51の順方向降下電圧と定電圧ダイ
オードD52の降伏電圧とエンジン回転パルス信号出力
用トランジスタQ51のベース−エミッタ間順方向電圧
との和で設定される特定の電圧を越えると、ダイオード
D51と電流制限抵抗R51と定電圧ダイオードD52
との直列回路を介してエンジン回転パルス信号出力用ト
ランジスタQ51にベース電流が供給され、エンジン回
転パルス信号出力用トランジスタQ51が導通状態にな
る。エンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51
のコレクタ側は、図示しないプルアップ抵抗を介して回
路用電源+VCCへ接続されている。これにより、図示
しないエンジンの回転に同期したエンジン回転パルス信
号50aを制御部60へ供給する構成としている。
【0061】制御部60は、マイクロコンピュータシス
テムを用いソフトウェア制御によってこの交流電源装置
1の動作を制御するようにしている。制御部60の構成
ならびに動作については図2に基づいて後述する。
【0062】インバータ部70は、H型ブリッジ接続さ
れた4個の電力用電界効果トランジスタと、各電力用電
界効果トランジスタに対応して設けられたゲート駆動回
路とを備える。各ゲート駆動回路は、各電力用電界効果
トランジスタに対応して制御部60から供給されるPW
M信号60bに基づいて、電力用電界効果トランジスタ
を導通状態に制御する場合には導通状態に制御するため
のゲート電圧を電力用電界効果トランジスタのゲートへ
供給し、電力用電界効果トランジスタを非導通状態に制
御する場合には電力用電界効果トランジスタのゲート電
荷を速やかに吸収するよう構成している。H型ブリッジ
接続された4個の電力用電界効果トランジスタのうち上
側アームを構成する2個の電力用電界効果トランジスタ
を駆動する各ゲート駆動回路は、電源入力側と電源出力
側とが絶縁された直流−直流変換器をそれぞれ備え、こ
の直流−直流変換器の出力電圧で上側アームを構成する
各電力用電界効果トランジスタへゲート電圧を供給する
構成としている。なお、上側アームを構成する2個の電
力用電界効果トランジスタを駆動する各ゲート駆動回路
は、パルストランスと、PWM信号に基づいてパルスト
ランスの入力側を駆動するパルストランス駆動回路と、
パルストランスの出力に基づいてPWM信号に対応した
ゲート駆動信号を生成する復調回路とを備える構成とし
てもよい。
【0063】低域通過フィルタ(LPF)90は、イン
バータ部70から出力される交流に含まれている高調波
成分を除去して所定の周波数成分の交流出力を図示しな
い負荷に供給するためのものである。低域通過フィルタ
(LPF)90は、図3に示したものと同様に、出力経
路にそれぞれ介設された各コイル(インダクタ)と、各
コイルの入力側端または出力側端間(またはそれらの両
方)に介設されたコンデンサ等から構成している。
【0064】電流検出部80は、インバータ部70から
出力される交流電源の電流を検出して、検出した電流に
対応した電圧信号を電流検出出力信号80aとして出力
するよう構成している。電流検出部80は、ホール素子
を利用した電流検出器を用いて構成している。なお、電
流検出部80は、電流検出用抵抗と、この電流検出用抵
抗の両端に発生した電圧に比例した電圧を出力する回路
等から構成してもよい。電流検出出力信号80aは制御
部60へ供給される。
【0065】電圧検出部85は、インバータ部70から
出力される交流電源の電圧を検出して、検出した電圧に
対応した電圧信号を電圧検出出力信号85aとして出力
するよう構成している。電圧検出部85は、交流出力端
子ACO1とグランド間の電圧を分圧して第1の分圧電
圧を出力する第1の高圧分圧回路と、交流出力端子AC
O2とグランド間の電圧を分圧して第2の分圧電圧を出
力する第2の高圧分圧回路と、各高圧分圧回路の出力電
圧の差に比例した電圧を出力する差動増幅器等から構成
している。なお、電圧検出部85は、各交流出力端子A
CO1,ACO2間の交流電圧を分圧する分圧回路と、
分圧された交流電圧を入力とする1次巻線と1次巻線に
入力された交流電圧に比例した交流電圧を出力する2次
巻線とを備えたトランスを用いて構成してもよい。電圧
検出出力信号85aは制御部60へ供給される。
【0066】スロットル駆動装置95は、スロットルの
開度を調節するスロットルアクチュエータ等を備え、制
御部60から供給されるスロットル開度制御信号60c
に基づいてスロットル開度を調整する構成している。ス
ロットル開度を調整することでエンジン回転速度(単位
時間当たりの回転数)を制御するようにしている。
【0067】図1は、インバータ部70の後段に低域通
過フィルタ90を設け、低域通過フィルタ90の後段に
電流検出部80ならびに電圧検出部85を設けること
で、高調波成分を除去した状態で交流出力の電流ならび
に電圧を検出するとともに負荷へ実際に供給されている
電流ならびに電圧を検出する構成を示したが、電流検出
部80ならびに電圧検出部85の後段に低域通過フィル
タ90を設ける構成としてもよい。
【0068】図2は制御部の一具体例を示すブロック構
成図である。制御部60は、CPU,ROM,RAM,
I/O等からなるマイクロコンピュータシステム(以
下、CPUと記す)61と、マルチプレクス入力型のA
/D変換器62と、単独運転時の交流出力の周波数を設
定する出力周波数設定部63と、単独運転時の交流出力
の電圧を設定する出力電圧設定部64と、運転状態表示
部65とからなる。
【0069】A/D変換器62は、電流検出部80から
出力される電流検出出力信号(検出電流に対応した電圧
信号)80aを検出電流に対応した電流データへ変換し
て出力するとともに、電圧検出部85から出力される電
圧検出出力信号(検出電圧に対応した電圧信号)85a
を検出電圧に対応した電圧データに変換して出力する。
なお、CPU61は、PWM変調周期(交流出力の1サ
イクルをNステップに分割して交流出力を形成する場合
その1ステップの周期)と少なくとも同じ周期かPWM
変調周期よりも早い周期で電流データならびに電圧デー
タを取り込むことで、PWM変調周期毎の出力電流,出
力電圧の変化を監視できるようにしている。なお、A/
D変換器62を単独に設けずに、A/D変換器を内蔵し
た1チップマイクロコンピュータを用いる構成としても
よい。
【0070】出力周波数設定部63は、単独運転時の交
流出力の周波数を例えば50ヘルツにするか60ヘルツ
にするか等、多段階に設定できるようにしている。出力
周波数設定部63は、トグルスイッチやスライドスイッ
チ等を用いて構成してもよい。
【0071】出力電圧設定部64は、単独運転時の交流
出力の出力電圧を例えば100ボルトにするか110ボ
ルトにするか等、多段階に設定できるようにしている。
出力電圧設定部64は、トグルスイッチやスライドスイ
ッチ等を用いて構成してもよい。
【0072】運転状態表示部65は、単独運転状態であ
るか同期運転状態であるか、ならびに、交流出力の周波
数,電圧等の運転状態を表示できるようにしている。運
転状態表示部65は、例えばドットマトリクス型の液晶
表示器を用いて、運転状態を文字表示する構成としても
よいし、複数の発光ダイオードを用いて運転状態を表示
するようにしてもよい。
【0073】CPU61は、ソフトウェア制御によって
エンジン回転速度検出部611、スロットル開度制御部
612、保護部613、出力電圧波形監視部614、単
独運転制御部615、同期運転制御部616、表示制御
部617、PWM信号生成部618を構成している。
【0074】エンジン回転速度検出部611は、エンジ
ン回転検出部50から供給されるエンジン回転パルス信
号50aの周期を計時し、計時したエンジン回転パルス
信号50aの周期に基づいてエンジン回転速度(単位時
間当りのエンジン回転数)を求める。求めたエンジン回
転速度611aはスロットル開度制御部612へ供給さ
れる。
【0075】スロットル開度制御部612は、電流デー
タならびに電圧データに基づいてこの交流電源装置1か
ら負荷へ供給する電力量を連続的または複数段階に区分
けして検出し、発電機10の3相出力巻線12から必要
な電力を得るためのエンジン回転速度を求める。そし
て、スロットル開度制御部612は、必要な電力を得る
ためのエンジン回転速度が得られるようにスロットル開
度制御信号60cを生成して出力することで、負荷への
電力供給量に応じてエンジン回転速度を連続的または段
階的に調節し、発電機10の発電電力を調節するように
している。したがって、交流電源装置1から負荷へ供給
する電力が小さい場合(軽負荷)には、エンジンの回転
速度を低くしてエンジンならびに発電機10から発生す
る騒音等を小さくさせるとともに(低騒音化)、ガソリ
ン等の燃料消費量を少なくして長時間の運転を行なうこ
とができる。また、交流電源装置1から負荷へ供給する
電力が大きい場合(重負荷)には、エンジンの回転速度
を高くして発電機10の発電出力を大きくすることで、
負荷側が必要とする交流電力を供給することができる。
【0076】リコイルスタータ等によってエンジンが始
動された直後は、インバータ部70の運転が開始されて
おらず、発電機10の負荷は制御部等の回路用電源+V
CCで動作する回路部だけであって、発電機10の負荷
は軽い状態にある。このため、エンジンが始動された直
後は、エンジンの出力側負荷が軽い状態にあるためエン
ジン回転速度が急上昇(いわゆる吹き上げ)するおそれ
がある。そこで、スロットル開度制御部612は、エン
ジンが始動された時点(正確には、CPU61へ回路用
電源+VCCが供給され、CPU61が図示しないパワ
ーオンリセット回路等によってリセットされた後に、C
PU61が各種の処理を開始した時点)から所定時間が
経過するまでは、スロットル開度を小さくするためのス
ロットル開度制御信号60cを出力して、エンジン回転
速度が急上昇(いわゆる吹き上げ)するのを防止するよ
うにしている。
【0077】なお、図2ではスロットル開度制御部61
2からスロットル開度制御信号60cとしてスロットル
開度データを出力する構成を示したが、D/A変換器を
設けてスロットル開度データに対応したスロットル開度
電圧信号を出力する構成としてもよい。
【0078】保護部613は、電流データに基づいて負
荷へ供給される電流を監視し、この交流電源装置1の定
格最大電流値を越える電流が供給されている状態が予め
設定した過電流許容時間を越えて継続した場合には、イ
ンバータ運転停止要求613aをPWM信号生成部61
8へ供給してPWM信号60bの生成を停止させ、イン
バータ部70の運転を停止させる。保護部613は、負
荷の過電流によってインバータ部70の運転を停止させ
た場合は、負荷への過電流が発生したことを示す情報を
表示制御部617へ供給して、運転状態表示部65に負
荷への過電流が発生したことを表示させる。なお、運転
状態表示部65に例えば圧電ブザー等の発音体を設け
て、交流出力を停止させたことを可聴表示するようにし
てもよい。
【0079】インバータ部70の運転を停止させたこと
によって負荷への電力供給が無くなるので、スロットル
開度制御部612はスロットル開度を小さくさせるため
のスロットル開度制御信号60cを出力する。これによ
り、エンジンの回転速度は低く抑えられる。
【0080】保護部613は、過電流によってインバー
タ部70の運転を停止させた場合には、インバータ部7
0の運転を停止させた時点から所定時間(例えば数10
秒〜数分)が経過した時点で、図示しないエンジンの点
火制御装置等へエンジン停止指令信号等(図示しない)
を供給してエンジンを停止させるとともに、整流動作停
止信号60aを出力して、整流平滑部30の整流動作を
停止させる。なお、運転再開操作部を設け、過電流によ
ってインバータ部70の運転を停止させた時点から所定
時間(例えば数10秒〜数分)が経過するまでの間に、
運転再開操作部によって運転再開の操作入力が与えられ
た場合は、PWM信号60bの生成動作を再開させイン
バータ部70を介して交流出力を発生させるようにして
もよい。
【0081】保護部613は、出力電圧波形監視部61
4からインバータ動作異常情報614aが供給された場
合、インバータ運転停止要求613aをPWM信号生成
部618へ供給してPWM信号60bの生成を停止させ
るとともに、エンジン停止指令信号等(図示しない)を
供給してエンジンを停止させ、さらに、整流動作停止信
号60aを出力して整流平滑部30の整流動作を停止さ
せる。例えば、インバータ部70を構成する電力用電界
効果トランジスタに短絡障害等が発生した際に、整流平
滑部30の整流動作を停止させることで、整流平滑部3
0やインバータ部70の過熱等を防止することができ
る。
【0082】出力電圧波形監視部614は、交流出力の
電圧データを少なくとも交流出力の1サイクル分に亘っ
て時系列(位相)との対応を付けて一時記憶を順次繰り
返すとともに、一時記憶した少なくとも交流出力の1サ
イクル分の電圧データに基づいて交流出力のゼロクロス
点、正極側電圧の極大点、負極側電圧の極大点を検出す
る。出力電圧波形監視部614は、正極側電圧の極大点
の電圧と負極側電圧の極大点との電圧を比較し、大きい
方の極大点の電圧が例えば1となるように交流出力の1
サイクル分の各電圧データを正規化する。出力電圧波形
監視部614は、正弦波交流出力の1サイクル分の電圧
データを時系列(位相)との対応を付けて記憶した標準
電圧データ記憶部を備えている。出力電圧波形監視部6
14は、正規化して得た少なくとも1サイクル分の電圧
データと標準電圧データ記憶部に記憶されている電圧デ
ータとを時系列(位相)との対応を付けて各電圧に大小
関係を比較する。
【0083】そして、出力電圧波形監視部614は、イ
ンバータ部70を介して生成し低域通過フィルタ90を
介して負荷へ供給されている交流出力の電圧波形の歪み
を検出し、位相角に係るデータ(具体的には交流出力の
1サイクルをNステップに分割して交流出力を形成して
いる場合そのステップ番号)と歪み量に係るデータ(具
体的には理想的な正弦波形の電圧に対して例えば百分率
でどの程度電圧が過大となっているかまたは不足してい
るかのデータ)とからなる歪み補正情報を求めて、交流
出力電圧波形に歪みが生じている範囲の位相角に係るデ
ータと歪み量に係るデータとからなる歪み補正情報をP
WM信号生成部618へ供給する。
【0084】出力電圧波形監視部614は、一時記憶し
た1サイクル分の電圧データまたはそれを正規化して得
た1サイクル分の電圧データに基づいて、正極性または
負極性のみ電圧が出力されている場合や出力電圧波形が
正弦波形とは大きく異なる(例えば矩形波形やパルス状
の波形となっている)場合には、インバータ部70内の
各電力用電界効果トランジスタが正常にスイッチング動
作されていないか、または、PWM信号生成部618が
PWM信号60bの生成動作が正常に行なわれていない
ものと判断して、インバータ動作異常情報614aを出
力する。
【0085】出力電圧波形監視部614は、例えば交流
出力電圧が負極性から正極性へ変化するゼロクロス点を
検出すると、ゼロクロス点検出情報を同期運転制御部6
16へ供給する。
【0086】単独運転制御部615は、CPU61へ回
路用電源+VCCが供給され、CPU61が図示しない
パワーオンリセット回路等によってリセットされた後
に、CPU61が各種の処理を開始した時点から予め設
定した単独運転開始時間が経過するまでの間に亘って電
圧データがほぼゼロであることを検出すると、単独運転
状態であると判断し、単独運転の制御を開始する。な
お、単独運転開始時間が経過するまでの間に所定電圧値
以上の電圧データが検出された場合は、同期運転制御が
なされることになり、単独運転制御部615は一切の制
御動作を行なわない。
【0087】単独運転制御部615は、単独運転状態で
あると判断すると、出力周波数設定部63で設定された
出力周波数、ならびに、出力電圧設定部64で設定され
た出力電圧を認識して、出力周波数ならびに出力電圧を
PWM信号生成部618へ供給した後に、PWM信号生
成開始指令をPWM信号生成部618へ供給して、PW
M信号生成部618を介してインバータ部70の運転を
開始させる。
【0088】単独運転制御部615は、出力電圧波形監
視部614内に一時記憶された少なくとも交流出力の1
サイクル分の電圧データを参照して、実際に負荷へ供給
されている交流電圧値を監視する。インバータ部70を
PWM運転して生成した交流出力を負荷へ供給する交流
電源装置では、負荷の大きさや負荷の力率の違いによっ
て、実際に負荷へ供給されている交流電圧値と設定され
た出力電圧とに差を生ずることがある。そこで、単独運
転制御部615は、実際に負荷へ供給されている交流電
圧値と設定された出力電圧とを比較し、両者に差が生じ
ている場合には、設定された出力電圧に対して過大また
は不足となっている電圧の比率を求め、求めた電圧差比
率を過大または不足を示す符号とともに、出力電圧補正
情報としてPWM信号生成部618へ供給する。
【0089】PWM生成部618は、交流出力の1サイ
クルをNステップに分割した各ステップ毎に予め設定し
た標準デューティ比データを時系列との対応を付けた格
納したPWM信号生成用デューティ比テーブルを各出力
電圧に対応して複数備えている。PWM生成部618
は、単独運転制御部615から出力周波数ならびに出力
電圧が指定されると、指定された出力電圧に基づいて使
用するPWM信号生成用デューティ比テーブルを特定す
るとともに、指定された出力周波数に基づいて1ステッ
プの時間(PWM変調周期)を演算する。なお、PWM
信号生成用デューティ比テーブルには、交流出力の1/
2サイクル分(位相0〜180度)または交流出力の1
/4サイクル分(位相0〜90度)の標準デューティ比
データを格納しておき、交流出力の1/2サイクル分
(位相0〜180度)または交流出力の1/4サイクル
分(位相0〜90度)の標準デューティ比データから各
ステップ毎の標準デューティ比を求めるようにしてもよ
い。
【0090】PWM生成部618は、単独運転制御部6
15からPWM信号生成開始指令が供給されると、演算
によって求めた1ステップの時間(PWM変調周期)毎
に、特定したPWM信号生成用デューティ比テーブルか
ら標準デューティ比データを所定の順序で読み出すとと
もに、読み出した標準デューティ比データに対して出力
電圧補正情報に基づく補正を行なうとともに、出力電圧
波形に歪みを生じているステップについては位相角に係
るデータと歪み量に係るデータとからなる歪み補正情報
に基づく補正を施して各補正を施した補正デューティ比
を求め、この補正デューティ比に基づいてパルス信号を
生成することを各ステップ毎に順次繰り返すことで、P
WM信号60aを生成する。
【0091】なお、PWM信号生成部618は、各ステ
ップ毎に補正デューティ比を演算するのではなく、一度
演算した補正デューティ比をPWM運転用デューティ比
格納テーブルに格納しておき、このPWM運転用デュー
ティ比格納テーブルに格納された補正デューティ比を順
次読み出しながらPWM信号60aを生成し、出力電圧
補正情報または歪み補正情報に変更が生じたときだけ、
補正デューティ比を演算してPWM運転用デューティ比
格納テーブル内の補正デューティ比を更新するようにし
てもよい。
【0092】同期運転制御部616は、単独運転開始時
間が経過するまでの間に所定電圧値以上の電圧データが
検出された場合は、既に交流出力を発生している他の交
流電源装置との並列運転が要求されているものと判断
し、同期運転制御を開始する。なお、同期運転制御が開
始されると、単独運転制御部615は制御動作を一切行
なわない。
【0093】同期運転制御部616は、まず、出力電圧
波形監視部614内に一時記憶された少なくとも交流出
力の1サイクル分の電圧データを参照して、他の交流電
源装置の出力電圧を検出するとともに、出力電圧波形監
視部614からゼロクロス点検出情報に基づいてゼロク
ロス点の発生周期を求め、求めたゼロクロス点の周期か
ら他の交流電源装置の出力周波数を演算する。そして、
同期運転制御部616は、検出した出力電圧と出力周波
数をPWM信号生成部618へ供給した後に、既に交流
出力発生している他の交流電源装置の出力電圧のゼロク
ロス点に同期してPWM信号生成開始指令をPWM信号
生成部618へ供給する。
【0094】PWM信号生成部618は、PWM信号生
成開始指令を受けると先に指定された出力周波数,出力
電圧の交流出力を発生させるためのPWM信号60aを
各PWM変調周期(各ステップ)毎に順次生成して出力
する。
【0095】同期運転(並列運転)状態では、他の交流
電源装置から出力される交流出力の周波数や出力電圧が
変化した場合、その変化に追従してこの交流電源装置1
の周波数,出力電圧を調整する必要がある。
【0096】そこで、同期運転制御部616は、PWM
信号生成部618から出力されるPWM信号60bがゼ
ロクロス点となるタイミングで電圧データを監視し、こ
の交流電源装置1の出力電圧が0となっている時点で交
流出力端子ACO1,ACO2間に電圧が印加されてい
る場合には、他の交流電源装置の出力電圧をこの交流電
源装置1の出力電圧との間に位相のずれが発生している
ことを検出する。同期運転制御部616は、例えば、こ
の交流電源装置1の交流出力が負極性電圧から正極性電
圧へ変化するゼロクロス点において正極性の電圧が検出
された場合には、この交流電源装置1の交流出力が他の
交流電源装置の交流出力よりも遅れているもの(遅相)
と判断し、遅相情報をPWM信号生成部618へ供給す
る。また、同期運転制御部616は、例えば、この交流
電源装置1の交流出力が負極性電圧から正極性電圧へ変
化するゼロクロス点において負極性の電圧が検出された
場合には、この交流電源装置1の交流出力が他の交流電
源装置の交流出力よりも進んでいるもの(進相)と判断
し、進相情報をPWM信号生成部618へ供給する。な
お、この交流電源装置1の交流出力が正極性電圧から負
極性電圧へ変化するゼロクロス点において、負極性の電
圧が検出された場合には遅相であると判断し、正極性の
電圧が検出された場合には進相であると判断するように
してもよい。
【0097】PWM信号生成部618は、同期運転制御
部616から遅相情報が供給された場合、先に指定され
た出力周波数に基づいて設定したPWM変調周期(1ス
テップの時間間隔)を少し短く設定し、この新たに変更
したPWM変調周期(1ステップの時間間隔)に基づい
てPWM信号60bの生成を行なう。ただし、PWM変
調周期(1ステップの時間間隔)の変更を行なうだけ
で、各ステップにおけるパルス幅は変更しない。PWM
信号生成部618は、同期運転制御部616から進相情
報が供給された場合、PWM変調周期(1ステップの時
間間隔)を少し長く設定し、この新たに変更したPWM
変調周期(1ステップの時間間隔)に基づいてPWM信
号60bの生成を行なう。ただし、PWM変調周期(1
ステップの時間間隔)の変更を行なうだけで、各ステッ
プにおけるパルス幅は変更しない。このように、他の交
流電源装置の出力電圧をこの交流電源装置1の出力電圧
との間に位相のずれが発生している場合には、この交流
電源装置1の交流出力周波数を微調整することで、出力
電圧の位相を合せる。
【0098】同期運転制御部615は、電圧データに基
づいて交流出力電圧を継続的に監視しており、交流出力
電圧が上昇した場合は、他の交流電源装置がその出力電
圧を上昇させたものと判断して、PWM信号生成部61
8に対して交流出力電圧の変更を要求し、この交流電源
装置1の出力電圧を上昇させる。
【0099】同期運転制御部615は、電流データに基
づいて交流出力電流を継続的に監視しており、交流出力
電流が所定比率以上増加した場合、ならびに、この交流
電源装置1の定格出力電流に対して所定の比率(例えば
90〜100パーセント)を越えた場合は、交流出力電
圧を所定電圧(例えば1ボルト)分低下させる出力電圧
低下要求をPWM信号生成部618へ供給して、交流出
力電圧を低下させる。同期運転制御部615は、出力電
圧低下要求をPWM信号生成部618へ供給した以降の
交流出力電圧の変化を所定時間監視し、交流出力電圧が
低下している場合は、出力電圧低下要求をPWM信号生
成部618へ供給して、交流出力電圧をさらに低下させ
る制御を繰り返す。このようにして、この交流電源装置
1の交流出力電圧を低下させながら交流出力端子ACO
1,ACO2間に発生する交流電圧を監視し、この交流
電源装置1の出力電圧よりも高い出力電圧が検出された
場合は、その検出電圧が他の交流電源装置の出力電圧で
あると判断して、その検出出力電圧をPWM信号生成部
618へ供給する。これにより、この交流電源装置1の
出力電圧を他の交流電源装置の出力電圧に合わせる。
【0100】表示制御部617は、この交流電源装置1
が単独運転状態であるか同期(並列)運転状態にあるか
の運転状態を運転状態表示部66に表示させるととも
に、交流出力電圧,出力周波数を運転状態表示部66に
表示させる。さらに、表示制御部617は、定格最大電
流値を越える過電流が所定時間継続したことによって交
流出力を停止した場合には、過電流が発生したことを運
転状態表示部66に表示させる。
【0101】なお、本実施の形態では、PWM信号生成
用デューティ比テーブルに予め格納してある標準デュー
ティ比データに基づいてPWM信号60bを生成する構
成を示したが、CPU61側から基準正弦波を生成する
ための基準正弦波生成データを所定の時間間隔で順次出
力し、この基準正弦波生成データをD/A変換器へ供給
して階段状の擬似正弦波信号を生成し、この擬似正弦波
信号を低域通過フィルタを通して基準正弦波信号とし、
さらに、この基準正弦波信号と三角波信号とを比較する
ことでPWM信号を生成する構成としてもよい。そし
て、CPU61はD/A変換器,低域通過フィルタを介
して生成する基準正弦波信号の周波数ならびに振幅を調
整することで、交流出力電圧を制御する構成としてもよ
い。
【0102】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電源
装置は、複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み
合わせて構成した整流停止機能付整流回路に対して並列
に整流回路を設け、この並列に設けた整流回路で整流し
て得た直流電源を複数のサイリスタのゲートへ供給する
ことで、複数のサイリスタを導通状態へ制御する構成と
したので、回路用電源から整流停止機能付整流回路に対
してゲート電力を供給する必要がなくなる。したがっ
て、回路用電源と整流停止機能付整流回路の出力である
高圧直流電源との共通接続点が特定の電位に制約される
ことがなくなり、電源構成の設計自由度が増加する。ま
た、回路用電源として正負両極性の電源を設ける必要が
なくなり、全体の電源構成を正極性または負極性の片電
源とすることができる。よって、回路用電源の回路構成
を簡略化することができるとともに、異なる電源系統間
で信号を送受するためにレベルシフト回路を必要とする
箇所が減少するので、電源装置全体の回路構成を簡略化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電源装置を適用した交流電源装
置のブロック構成図
【図2】制御部の一具体例を示すブロック構成図
【図3】従来の交流電源装置の回路構成図
【符号の説明】
1…交流電源装置、10…エンジン発電機である発電
機、11…出力巻線である3相出力巻線、20…電源部
(回路用電源部)、30…整流平滑部(整流停止機能付
整流回路)、40…サイリスタ制御部、60…制御部、
70…インバータ部、C41…ゲート電源生成用コンデ
ンサ、D31〜D33…サイリスタ、D34〜D36…
ダイオード、Q41…ゲート電圧制御用トランジスタ、
R31〜R33…ゲート抵抗、REC2…整流回路、+
VCC…回路用電源、+VDC…高圧直流電源、+VG
…ゲート電源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサイリスタと複数のダイオードと
    を組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路で交流
    電源を整流して直流電源を生成し、生成した直流電源を
    出力する電源装置、または、前記直流電源をインバータ
    部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電
    源装置において、 前記交流電源を整流する整流回路を前記整流停止機能付
    整流回路に対して並列に設けるとともに、前記整流回路
    で整流して得た直流電源を前記サイリスタのゲートへ供
    給することで、前記整流停止機能付整流回路を整流動作
    可能な状態に制御する構成としたことを特徴とする電源
    装置。
  2. 【請求項2】 複数のサイリスタと複数のダイオードと
    を組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路でエン
    ジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流し
    て直流電源を生成し、この直流電源をインバータ部を介
    して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置
    において、 前記エンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源
    を整流する整流回路を前記整流停止機能付整流回路に対
    して並列に設けるとともに、前記整流回路で整流して得
    た直流電源を、前記サイリスタのオン動作を制御するサ
    イリスタ制御部を介して前記サイリスタのゲートへ供給
    する構成としたことを特徴とする電源装置。
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