JP3672440B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジン発電機等から供給される交流電力を直流へ変換した後にインバータを介して所定周波数の交流電力を出力するようにした交流電源装置、ならびに、エンジン発電機等からの交流電力を直流へ変換して出力する直流電源装置等の電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平5−211177号公報,特開平5−244726号公報には、エンジンで交流発電機を駆動して得た3相交流を、ダイオードとサイリスタとからなる整流回路で整流し、コンデンサで平滑して直流電圧に変換した後に、直流電圧を電力用の電界効果トランジスタ(MOSFET)をH型ブリッジ接続したインバータ回路へ供給し、インバータ回路をPWM運転することで、50または60ヘルツの正弦波交流電力を出力するようにした交流電源装置の回路構成が記載されている。
【0003】
図3は従来の交流電源装置の回路構成図である。従来の交流電源装置100は、図示しないエンジンで駆動される発電機110と、回路用電源(+VCC,−VCC)を生成する電源部120と、高圧直流電源(−VDC)を生成する整流平滑部130と、サイリスタ制御部140と、エンジン回転検出部150と、制御部160と、インバータ部170と、電流検出部180と、電圧検出部190と、低域通過フィルタ(LPF)200とから構成されている。
【0004】
発電機110は、低圧用の単相補助巻線111と、高圧用の3相出力巻線(主巻線)112とを備えたものを用いている。単相補助巻線111から出力される単相交流は電源部120へ供給される。3相出力巻線112から出力される3相交流は整流平滑部130へ供給される。
【0005】
電源部120は、2組の整流用ダイオードD121,D122と、2組の定電圧回路用集積回路(3端子レギュレータ)IC121,IC122等を備える。
単相補助巻線111の一端をグランド(基準電位)に接続し、単相補助巻線111の他端を一方の整流用ダイオードD121のアノード、ならびに、他方の整流用ダイオードD122のカソード側へ接続することで、一方の整流用ダイオードD121のカソード側に正極性の整流出力電圧を、他方の整流用ダイオードD122のアノード側に負極性の整流出力電圧を得るようにしている。そして、一方の正電源用の3端子レギュレータIC121を介して、例えば+5ボルトの回路用電源(以下、正極性の回路用電源と記す)+VCCを出力し、他方の負電源用の3端子レギュレータIC122を介して、例えば−5ボルトの回路用電源(以下、負極性の回路用電源と記す)−VCCを出力するようにしている。
【0006】
なお、正電源用の3端子レギュレータIC121の入力端子VIとグランド端子Gとの間には、電圧安定化用のコンデンサC121,C122が接続されている。各コンデンサC121,C122は、周波数特性が異なるものが用いられている。正電源用の3端子レギュレータIC121の出力端子VOとグランド端子Gとの間には、電圧安定化用のコンデンサC123が接続されている。同様に、負電源用の3端子レギュレータIC122の入力端子VIとグランド端子Gとの間には、電圧安定化用のコンデンサC124,C125が接続されている。各コンデンサC124,C125は、周波数特性が異なるものが用いられている。負電源用の3端子レギュレータIC122の出力端子VOとグランド端子Gとの間には、電圧安定化用のコンデンサC126が接続されている。
【0007】
整流平滑部130は、カソード側がグランド端子(GND)へそれぞれ接続された3個のサイリスタD131〜D133と、アノード側が高圧直流電源(−VDC)へそれぞれ接続された3個の整流用ダイオードD134〜D136とからなる3相整流回路(整流ブリッジ回路)と、この3相整流回路の出力側に設けられた電圧安定化用のコンデンサC131と、各サイリスタD131〜D133の各ゲート抵抗R131〜R133とから構成されている。この整流平滑部130は、各ゲート抵抗R131〜R133を介して各サイリスタD131〜D133の各ゲートにゲート電圧が供給されている状態では、3相出力巻線112から供給される3相交流を全波整流して、高圧直流電源(−VDC)を出力する。
【0008】
なお、各サイリスタD131〜D133のゲート−カソード間には、サイリスタD131〜D133の誤トリガを防止するために、ゲート−カソード間抵抗やノイズを除去するためのコンデンサ等が接続されるが、図3ではその記載を省略している。各サイリスタD131〜D133のアノード−カソード間には、サイリスタD131〜D133の誤動作を防止するとともにサージ電圧を吸収するために、抵抗とコンデンサとの直列回路やサージ吸収素子が接続されるが、図3ではその記載を省略している。また、電圧安定化用のコンデンサC131に並列にブリーダ抵抗が接続されるが、図3ではその記載を省略している。
【0009】
サイリスタD131〜D133をオンさせるためには、サイリスタのカソード側の電位よりも所定電位高い電圧をサイリスタのゲートへ供給する必要がある。
そこで、従来の交流電源装置100では、整流平滑部130の正極電圧出力側(各サイリスタD131〜D133のカソード側)をグランド(GND)とし、このグランド(GND)と電源部120のグランド(GND)とを接続することで、正極性の回路用電源+VCCを用いて各サイリスタにゲート電力を供給するようにしている。整流平滑部130の正極電圧出力側をグランドとしたために、整流平滑部130の高圧直流電源−VDCは負極性となる。このため、インバータ部170を介して生成される所定周波数の交流電源の電流や電圧を検出するためには、負極性の電源が必要となる。そこで、電源部120では2組の電源回路を設けて、正極性の回路用電源+VCCと負極性の回路用電源−VCCとを生成し、各電源+VCC,GND,−VCCを各回路部(サイリスタ制御部140,エンジン回転検出部150,制御部160,電流検出部180,電圧検出部190)へ供給する構成としている。
【0010】
サイリスタ制御部140は、正極性の回路用電源+VCCと各ゲート抵抗との間に介設されたゲート電力供給用抵抗R141と、このゲート電力供給用抵抗R141と各ゲート抵抗R131〜R133との接続点がコレクタに接続されたゲート電圧制御用のNPN型トランジスタQ141(以下、ゲート電圧制御用トランジスタと記す)と、このゲート電圧制御用トランジスタQ141にベース電流を供給するベース抵抗R142と、ゲート電圧制御用トランジスタQ141のベースにコレクタが接続された整流出力電圧調整用のNPN型トランジスタ(以下、出力電圧調整用トランジスタと記す)Q142と、コレクタが正極性電源+VCCに接続された整流動作起動用のNPN型トランジスタ(以下、整流動作起動用トランジスタと記す)Q143と、この整流動作起動用トランジスタQ143にベース電流を供給するベース抵抗R143と、この整流動作起動用トランジスタQ143のコレクタ−エミッタ間に並列に接続されたコンデンサC101と、この整流動作起動用トランジスタQ143のエミッタと出力電圧調整用トランジスタQ142のベースとの間に介設された第1の高圧電圧検出用抵抗R144と、出力電圧調整用トランジスタQ142のベースと高圧直流電源(−VDC)との間に介設された第2の高圧電圧検出用抵抗R145と、整流動作起動用トランジスタQ143のベースと負極性電源−VCCとの間に介設されたコンデンサC142と、NPN型トランジスタQ143のベースにコレクタが接続された整流動作停止用のNPN型トランジスタQ144(以下、整流動作停止用トランジスタと記す)と、この整流動作停止用トランジスタQ144にベース電流を供給するベース抵抗R146とから構成されている。ゲート電圧制御用トランジスタQ141のエミッタならびに出力電圧調整用トランジスタQ142のエミッタはグランド(GND)へ接続されている。
【0011】
出力電圧調整用トランジスタQ142のエミッタ−ベース間には、この出力電圧調整用トランジスタQ142のベース−エミッタ間に逆方向電圧が印加されるのを防止するためのダイオードD141が接続されている。整流動作起動用トランジスタQ143のエミッタ−ベース間には、この整流動作起動用トランジスタQ143のベース−エミッタ間に逆方向電圧が印加されるのを防止するためのダイオードD142が接続されている。なお、第2の高圧電圧調整検出用抵抗R145は、2個の抵抗を直列に接続することで抵抗値を細かく調整できるようにしている。また、第2の高圧電圧調整検出用抵抗R145は、抵抗と半固定抵抗とを直列に接続し、半固定抵抗を調整することで、抵抗値を調整できるようにしてもよい。
【0012】
制御部160は、整流平滑部130の整流機能を動作させる場合には、Lレベルの整流動作制御信号160aを出力し、整流平滑部130の整流機能の動作を停止させる場合には、Hレベルの整流動作制御信号160aを出力するよう構成されている。整流動作制御信号160aがLレベルの場合、整流動作停止用トランジスタQ144にベース電流が供給されないので、整流動作停止用トランジスタQ144はオフ状態となる。
【0013】
整流動作停止用トランジスタQ144がオフ状態の場合、ベース抵抗R143を介してコンデンサC142に電荷が充電され、ベース抵抗R143とコンデンサC142との時定数に基づいて整流動作起動用トランジスタQ143のベース電位が上昇する。整流動作起動用トランジスタQ143のベース電位の上昇によって整流動作起動用トランジスタQ143にベース電流が供給され、整流動作起動用トランジスタQ143はオン状態となる。整流動作起動用トランジスタQ143がオン状態になると、整流動作起動用トランジスタQ143のエミッタ電位はほぼ正極性の回路用電源+VCC(正確には、正極性の回路用電源+VCCから整流動作起動用トランジスタQ143のコレクタ−エミッタ間飽和電圧分低下した電圧)となる。
【0014】
整流動作起動用トランジスタQ143がオン状態になると、正極性の回路用電源+VCC(正確には整流動作起動用トランジスタQ143のエミッタ電圧)と高圧直流電源−VDCとの電位差を、第1の高圧電圧検出用抵抗R144と第2の高圧電圧検出用抵抗R145とで分圧した電圧が出力電圧調整用トランジスタQ142のベースへ供給される。したがって、高圧直流電源−VDCの出力電圧に比例して出力電圧調整用トランジスタQ142のベース電位は低下する。ここで、高圧直流電源−VDCの出力電圧が予め設定した最高電圧を越えた場合は、出力電圧調整用トランジスタQ142がオフするように各高圧電圧検出用抵抗R144,R145の抵抗値を設定している。
【0015】
したがって、高圧直流電源−VDCの出力電圧が予め設定した最高電圧に達するまでは、第1の高圧電圧検出用抵抗R144を介して出力電圧調整用トランジスタQ142にベース電流が供給され、出力電圧調整用トランジスタQ142はオン状態となる。出力電圧調整用トランジスタQ142はオン状態になると、ゲート電圧制御用トランジスタQ141のベース−エミッタ間は、出力電圧調整用トランジスタQ142によって短絡されるため、ゲート電圧制御用トランジスタQ141はオフ状態となり、ゲート抵抗供給用抵抗R141を介して正極性の回路用電源+VCCが整流平滑部130へ供給され、整流平滑部130の整流機能が動作される。
【0016】
整流平滑部130の整流機能が動作し、高圧直流電源−VDCが出力されると、その高圧直流電源−VDCの出力電圧は各高圧電圧検出用抵抗R144,R145を介して監視され、高圧直流電源−VDCの出力電圧が予め設定した最高電圧を越えた場合は、出力電圧調整用トランジスタQ142がオフ状態になる。出力電圧調整用トランジスタQ142がオフ状態になると、ベース抵抗R142を介してゲート電圧制御用トランジスタQ141にベース電流が供給され、ゲート電圧制御用トランジスタQ141がオン状態になる。電圧制御用トランジスタQ141がオン状態になると、電圧制御用トランジスタQ141のコレクタ電位はほぼグランド電位となって、各サイリスタD131〜D133に対するゲート電力の供給が停止される。これによって、整流平滑部130の整流動作が停止される。
【0017】
高圧直流電源−VDCの出力電圧が予め設定した最高電圧よりも低下すると、出力電圧調整用トランジスタQ142がオン状態に、ゲート電圧制御用トランジスタQ141がオフ状態となり、各サイリスタD131〜D133に対してゲート電力が供給されて、整流動作がなされる。このような動作を繰り返すことで、高圧直流電源−VDCの出力電圧を一定に保つようにしている。
【0018】
制御部160からHレベルの整流動作制御信号160aが出力された場合、整流動作停止用トランジスタQ144がオン状態となり、整流動作起動用トランジスタQ143がオフ状態になる。整流動作起動用トランジスタQ143がオフ状態になると、出力電圧調整用トランジスタQ142に対するベース電流の供給が停止され(高圧電圧検出動作が停止され)、出力電圧調整用トランジスタQ142はオフ状態になり、ゲート電力制御用トランジスタQ141がオン状態となり、整流平滑部130へ対するゲート電力の供給を停止させる。これにより、整流平滑部130の整流動作が停止される。
【0019】
エンジン回転検出部150は、単相補助巻線111から供給される単相交流の整流電圧に基づいてエンジン回転数が所定回転数を越えているか否かを検出し、エンジン回転数が所定回転数を越えている場合は、例えばHレベルのエンジン回転検出信号150aを出力する。単相補助巻線111から供給される単相交流の出力電圧はエンジン回転数の上昇に対応して増加する。エンジン回転検出部150は、単相交流の整流電圧(電源部120の正電源用3端子レギュレータIC121の入力端子VIの電圧)が予め設定した電圧以上である場合は、例えばHレベルのエンジン回転検出信号150aを出力し、単相交流の整流電圧が予め設定した電圧未満である場合は、例えばLレベルのエンジン回転検出信号150aを出力するよう構成されている。
【0020】
制御部160は、エンジン回転検出信号150aに基づいてエンジン回転数が所定回転数を越えていることを検出すると、Hレベルの整流動作制御信号160aをサイリスタ制御部140へ供給して、整流平滑部130を動作させる。なお、制御部160は、エンジン回転数が所定回転数未満となった場合、ならびに、交流出力端子ACO1,ACO2から図示しない負荷へ供給される交流出力電流が過電流となった状態が所定時間継続した場合等の保護が必要な状態には、Lレベルの整流動作制御信号160aをサイリスタ制御部140へ供給して、整流平滑部130を整流動作を停止させる。
【0021】
1台の交流電源装置100の最大出力容量よりも大きな負荷へ電力を供給するには、2台以上の交流電源装置100を並列運転する必要がある。並列運転を行なうには、先に運転を開始している交流電源装置の交流出力に位相を合せて、交流出力を発生させる必要がある(同期運転)。
【0022】
そこで、制御部160は、エンジン回転数が所定回転数を越えていることを検出すると、インバータ部170の運転を開始する前に、電圧検出部190の電圧検出出力190aに基づいて交流出力端子ACO1,ACO2に電圧が供給されているか否かをチェックする。制御部160は、電圧検出部190の電圧検出出力190aに基づいて交流出力端子ACO1,ACO2に電圧が供給されていることを検出した場合は同期運転が必要であると判断し、電圧検出部190の電圧検出出力190aに基づいて先に運転を開始している交流発電機の交流出力の位相を検出し、検出した位相に合せてインバータ部170の動作を制御する。これにより、先に運転を開始している交流発電機の交流出力の位相に同期した交流出力を発生させるようにしている。
【0023】
制御部160は、電圧検出部190の電圧検出出力190aに基づいて同期運転の必要がないことを検出した場合、適宜なタイミングでインバータ部170の運転を開始する。
【0024】
制御部160は、図示しない商用周波数設定部の設定情報に基づいて出力すべき交流出力の周波数を把握し、例えば50ヘルツが設定されている場合、インバータ部170から周波数50ヘルツの交流出力を発生させるためのPWM信号160bを生成して、インバータ部170の運転を制御し、例えば60ヘルツが設定されている場合、インバータ部170から周波数60ヘルツの交流出力を発生させるためのPWM信号160bを生成して、インバータ部170の運転を制御する。
【0025】
複数の交流発電機を並列運転している場合、制御部160は、電圧検出部190の電圧検出出力190aに基づいて電圧位相を検出するとともに、電流検出部180の電流検出出力180aに基づいて電流位相を検出し、電圧位相と電流位相との位相差を検出する。そして、検出した位相差に基づいてインバータ部170で生成する交流出力の周波数の微調整(周波数の増減)を行なうことで、並列運転している交流発電機の出力電圧の位相差が小さくなるように制御している。
【0026】
さらに、制御部160は、図示しない負荷の力率の違いによって交流出力電圧が変動しないように、インバータ部170の運転を制御している。
【0027】
インバータ部170は、H型ブリッジ接続された4個の電力用電界効果トランジスタと、各電力用電界効果トランジスタのゲート駆動回路等から構成されている。
【0028】
電流検出部180は、インバータ部170から出力される交流電源の電流を検出して、電流検出出力180aを出力するよう構成されている。電圧検出部190は、インバータ部170から出力される交流電源の電圧を検出して、電圧検出出力190aを出力するよう構成されている。
【0029】
低域通過フィルタ(LPF)200は、出力経路にそれぞれ介設されたコイル(インダクタ)L201,L202と、各コイルL201,L202の出力側端間に接続されたコンデンサC201とで構成されている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
従来の交流電源装置100は、複数のサイリスタD131〜D133と複数のダイオードD134〜D136とを用いて整流停止機能付整流回路を構成している。ここで、各サイリスタD131〜D133をオンさせるためには、サイリスタのカソード側の電位よりも所定電位高い電圧をサイリスタのゲートへ供給する必要がある。そこで、従来の交流電源装置100では、整流平滑部130の正極電圧出力側(各サイリスタD131〜D133のカソード側)をグランド(GND)とし、このグランド(GND)と電源部120のグランド(GND)とを接続することで、正極性の回路用電源+VCCを用いて各サイリスタにゲート電力を供給するようにしている。一方、整流平滑部130の正極電圧出力側をグランドとしたために、整流平滑部130の高圧直流電源−VDCは負極性となる。このため、インバータ部170を介して生成される所定周波数の交流電源の電流や電圧を検出するためには、負極性の電源が必要となる。そこで、電源部120では2組の電源回路を設けて、正極性の回路用電源+VCCと負極性の回路用電源−VCCとを生成し、各電源+VCC,GND,−VCCを各回路部(サイリスタ制御部140,エンジン回転検出部150,制御部160,電流検出部180,電圧検出部190)へ供給する構成としている。
【0031】
このように従来の交流発電機100では、回路用電源として正極性と負極性の2系統の電源が必要となるため、電源部120の回路構成が複雑になるとともに、異なる電源系統間で信号を送受するためにはレベルシフト回路が必要となり部品点数が増加する。さらに、従来の交流発電機100では、単相補助巻線111の単相出力を整流して得た正極性の回路用電源+VCCを用いて各サイリスタD131〜D133へゲート電力を供給する構成としているために、整流平滑出力の正極性側と回路用電源のグランドとを接続しなければならず、電源系統の設計が制約されてしまう。従来の交流発電機100では、例えば、整流平滑出力の負極性側をグランドとするとともに、回路用電源を単電源として回路用電源の負極性側と整流平滑出力の負極性側とを共通接続する電源構成をとることができない。
【0032】
さらに、従来の交流電源装置100は、単相補助巻線111から供給される交流電源を整流して各回路用電源+VCC,−VCCを生成する構成であるため、発電機110は3相出力巻線112の他に単相補助巻線111を備えたものを使用する必要があり、単相補助巻線111を備えていない発電機は使用することができない。また、単相補助巻線111の断線等によって単相補助巻線111から交流電源が供給されなくなった場合は、この交流電源装置100が動作できなくなってしまう。
【0033】
この発明はこのような課題を解決するためなされたもので、回路用電源を単電源化して電源部の構成を簡略化するとともに、高圧直流電源と回路用電源と電源構成を自由に設定できるようにするとともに、さらに、高圧直流電源から回路用電源を生成することで、単相補助巻線を備えていない発電機を使用する場合であっても、また、単相補助巻線から交流電源が供給されない場合でも電源装置の動作を可能にした電源装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係る電源装置は、複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して直流電源を生成し、生成した直流電源を出力する電源装置、または、前記直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置において、交流電源を整流する整流回路を整流停止機能付整流回路に対して並列に設け、整流回路で整流して得た直流電源を前記サイリスタのゲートへ供給することで、整流停止機能付整流回路を整流動作可能な状態に制御する構成にするとともに、電源装置の動作を制御する回路へ供給する回路用電源を整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た直流電源から生成する構成としたことを特徴とする。
【0035】
また、この発明に係る電源装置は、複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路でエンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流して直流電源を生成し、この直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置において、エンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流する整流回路を整流停止機能付整流回路に対して並列に設け、整流回路で整流して得た直流電源をサイリスタのオン動作を制御するサイリスタ制御部を介してサイリスタのゲートへ供給する構成にするとともに、電源装置の動作を制御する回路へ供給する回路用電源を整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た直流電源から生成する構成としたことを特徴とする。
【0036】
さらに、この発明に係る電源装置は、複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路でエンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流して直流電源を生成し、この直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置において、エンジン発電機は前記出力巻線と補助出力巻線とを有し、エンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流する整流回路を整流停止機能付整流回路に対して並列に設け、整流回路で整流して得た直流電源をサイリスタのオン動作を制御するサイリスタ制御部を介してサイリスタのゲートへ供給する構成にするとともに、前記補助出力巻線から供給される交流電源を整流して補助電源を生成し、この補助電源に基づいて電源装置の動作を制御する回路へ供給する回路用電源を生成するとともに、補助出力巻線から交流電源が供給されない場合は、整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た直流電源から回路用電源を生成する構成としたことを特徴とする。
【0037】
この発明に係る電源装置は、複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路に対して並列に整流回路を設けたので、並列に設けた整流回路で整流して得た直流電源を複数のサイリスタのゲートへ供給することで、複数のサイリスタを導通状態へ制御することができる。従って、回路用電源から整流停止機能付整流回路に対してゲート電力を供給する必要がなくなる。したがって、回路用電源と整流停止機能付整流回路の出力である高圧直流電源との共通接続点が特定の電位に制約されることがなくなり、電源構成の設計自由度が増加する。また、回路用電源として正負両極性の電源を設ける必要がなくなり、全体の電源構成を正極性または負極性の片電源とすることができる。よって、回路用電源の回路構成を簡略化することができるとともに、異なる電源系統間で信号を送受するためにレベルシフト回路を必要とする箇所が減少するので、電源装置全体の回路構成を簡略化することができる。
【0038】
この発明に係る電源装置は、整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た直流電源から回路用電源を生成する構成としたので、単相補助巻線を備えていない発電機を使用する場合であっても、また、単相補助巻線から交流電源が供給されない場合でも電源装置を動作させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る電源装置を適用した交流電源装置のブロック構成図である。図1に示す交流電源装置1は、図示しないエンジンで駆動される発電機10と、回路用の電源部20と、整流平滑部30と、サイリスタ制御部40と、エンジン回転検出部50と、制御部60と、インバータ部70と、電流検出部80と、電圧検出部85と、低域通過フィルタ(LPF)90と、図示しないエンジンのスロットル開度を制御するスロットル駆動装置95とからなる。
【0040】
発電機10は、低圧用の単相補助巻線11と、高圧用の3相出力巻線(主巻線)12とを備えたものを用いている。単相補助巻線11から出力される単相交流は電源部20へ供給される。3相出力巻線12から出力される3相交流は整流平滑部30へ供給される。なお、この発明に係る電源装置を適用した交流電源装置1では、単相補助巻線11を備えていない発電機も使用することができる。
【0041】
電源部20は、単相補助巻線11から出力される単相交流を整流する整流回路REC1と、整流回路REC1の整流出力を安定化する電源安定化用コンデンサC21と、整流回路REC1の整流出力を入力として第1の安定化電源+VSUBを出力する第1の安定化電源回路REG1と、整流平滑部30で生成した高圧直流電源+VDCを入力として第2の安定化電源+VMAINを出力する第2の安定化電源回路REG2と、回路用電源+VCCを生成するための定電圧回路用集積回路(以下、3端子レギュレータと記す)IC21と、第1の安定化電源+VSUBの出力端子と3端子レギュレータIC21の入力端子VIとの間に順方向へ介設された逆流防止用ダイオードD21と、第2の安定化電源+VMAINの出力端子と3端子レギュレータIC21の入力端子VIとの間に順方向へ介設された逆流防止用ダイオードD22と、3端子レギュレータIC21の入力端子VIとグランドGNDとの間に介設された電源安定化用コンデンサC22と、3端子レギュレータIC21の出力端子VOとグランドGNDとの間に介設された電源安定化用コンデンサC23とからなる。
【0042】
第1の安定化電源回路REG1は、コレクタが整流回路REC1の正極性電圧出力側へ接続され、エミッタが出力端子(+VSUB)へ接続されたNPN型トランジスタQ21と、NPN型トランジスタQ21のベースとグランドGNDとの間に介設された定電圧ダイオードD23と、NPN型トランジスタQ21のコレクタとベースとの間に介設されたバイアス抵抗R21とからなる。第1の安定化電源回路REG1は、定電圧ダイオードD23の降伏電圧に対してNPN型トランジスタQ21のベース−エミッタ間電圧(約0.7ボルト)分だけ低い電圧を第1の安定化電源+VSUBとして出力する。
【0043】
第2の安定化電源回路REG2は、コレクタが高圧直流電源+VDCへ接続されエミッタが出力端子(+VMAIN)へ接続されたNPN型トランジスタQ22と、NPN型トランジスタQ22のベースとグランドGNDとの間に介設された定電圧ダイオードD24と、NPN型トランジスタQ22のコレクタとベースとの間に介設されたバイアス抵抗R22とからなる。第2の安定化電源回路REG2は、定電圧ダイオードD24の降伏電圧に対してNPN型トランジスタQ22のベース−エミッタ間電圧(約0.7ボルト)分だけ低い電圧を第2の安定化電源+VMAINとして出力する。
【0044】
第1の安定化電源回路REG1の出力電圧+VSUBは、第2の安定化電源回路REG1の出力電圧+VMAINよりも数ボルト高く設定している。例えば、第1の安定化電源回路REG1の出力電圧+VSUBを約12ボルトに、第2の安定化電源回路REG2の出力電圧+VMAINを約10ボルトに設定している。これにより、第1の安定化電源回路REG1から第1の安定化電源+VSUBが供給されている場合は、第2の安定化電源回路REG2の出力側に設けた逆流防止用ダイオードD22が逆バイアス状態となって、第2の安定化電源回路REG2の出力である第2の安定化電源+VMAINが3端子レギュレータIC21へ供給されないようにしている。
【0045】
すなわち、発電機10の単相補助巻線11から交流が供給されている場合は、単相補助巻線11からの交流を整流回路REC1で整流して得た直流電圧を第1の安定化電源回路REG1で安定化して得た第1の安定化電源+VSUBが、逆流防止用ダイオードD21を介して3端子レギュレータIC21へ供給され、第1の安定化電源+VSUBから供給される電力(すなわち、単相補助巻線11側からの発電電力)に基づいて回路用電源+VCC(例えば+5ボルト)を生成して、各回路部へ供給するようにしている。そして、発電機10の単相補助巻線11から交流が供給されている場合は、第2の安定化電源回路REG2の出力である第2の安定化電源+VMAINから電力供給を受けないようにすることで、高圧直流電源+VDC側の負荷を軽減している。
【0046】
単相補助巻線11を備えていない発電機を使用する場合や単相補助巻線11の断線等によって単相補助巻線11から交流電力が供給されない場合は、3相出力巻線12からの交流電力を整流平滑部30で整流平滑して得た高圧直流電源+VDCを第2の安定化電源回路REG2で降圧して得た第2の安定化電源+VMAINが逆流防止用ダイオードD22を介して3端子レギュレータIC21へ供給されるので、3相出力巻線12からの交流電力に基づいて回路用電源+VCCを生成して各回路部へ供給することができる。このような構成をとることで、単相補助巻線11を備えていない発電機を用いても、交流電源装置1を動作できるようにしている。また、単相補助巻線11を備えた発電機10を使用している場合でも、単相補助巻線11が断線等して単相補助巻線11から交流電力が供給されなくなったときでも、交流電源装置1の動作を継続できるようにしている。
【0047】
なお、逆流防止用ダイオードD22の代りに半導体スイッチング回路を設けて、第1の安定化電源回路REG1から第1の安定化電源+VSUBが出力されている場合は半導体スイッチング回路を遮断状態に制御し、第1の安定化電源+VSUBが出力されていない場合は半導体スイッチング回路を導通状態に制御することで、3端子レギュレータIC21への電力供給系統を切り替えるようにしてもよい。このような構成をとる場合は、第1の安定化電源+VSUBの電圧を第1の安定化電源+VMAINの電圧よりも高く設定する必要はない。
【0048】
また、各逆流防止用ダイオードD21,D22の代りに切替え接点構成のリレーを設け、単相補助巻線11から電力が供給されている場合は、第1の安定化電源+VSUBが3端子レギュレータIC21へ供給され、単相補助巻線11から電力が供給されていない場合は、第2の安定化電源+VMAINが3端子レギュレータIC21へ供給されるようにしてもよい。さらに、いずれか一方の安定化電源回路(REG1またはREG2)のみを設け、単相補助巻線11から交流電力が供給されている場合はその整流平滑出力を安定化電源回路へ供給し、単相補助巻線11から交流電力が供給されていない場合は高圧直流電源+VDCを安定化電源回路へ供給し、安定化電源回路の出力電圧を3端子レギュレータIC21へ供給する構成としてもよい。
【0049】
整流平滑部30は、カソード側が高圧直流電源(+VDC)出力端子へそれぞれ接続された3個のサイリスタD31〜D33と、アノード側がグランド(GND)端子へそれぞれ接続された3個の整流用ダイオードD34〜D36とからなる整流停止機能付整流回路(D31〜D36)と、各サイリスタD31〜D33の各ゲートへゲート電力を供給するための各ゲート抵抗R31〜R33と、整流停止機能付整流回路(D31〜D36)の出力側に設けられた電圧安定化用コンデンサC31と、電圧安定化用コンデンサC31に並列に接続されたブリーダ抵抗R34とからなる。
【0050】
整流停止機能付整流回路(D31〜D36)は、3個サイリスタD31〜D33と3個の整流用ダイオードD34〜D36が3相ブリッジ接続されている。そして、サイリスタのアノードとダイオードのカソードとの接続点に3相出力巻線12の各相(U,V,W)の出力電圧がそれぞれ供給される。そして、この整流停止機能付整流回路(D31〜D36)は、各ゲート抵抗R31〜R33を介して各サイリスタD31〜D33の各ゲートにゲート電圧が供給されている状態では、3相出力巻線12から供給される3相交流を全波整流して、高圧直流電源(+VDC)を出力する。
【0051】
なお、各サイリスタD31〜D33のゲート−カソード間には、サイリスタD31〜D33の誤トリガを防止するために、ゲート−カソード間抵抗やノイズを除去するためのコンデンサ等が接続されるが、図1ではその記載を省略している。各サイリスタD31〜D33のアノード−カソード間には、サイリスタD31〜D33の誤動作を防止するとともにサージ電圧を吸収するために、抵抗とコンデンサとの直列回路やサージ吸収素子が接続されるが、図1ではその記載を省略している。
【0052】
サイリスタ制御部40は、3相出力巻線12の各相(U,V,W)の出力をそれぞれ半波整流する3個のダイオードからなる整流回路REC2と、この整流回路REC2の出力端子側に一端が接続された電流制限用抵抗R41と、電流制限用抵抗R41の他端と高圧直流電源+VDCとの間に介設されたゲート電源(+VG)生成用コンデンサC41と、このゲート電源(+VG)生成用コンデンサC41に並列に接続され、ゲート電源+VGの最大電圧を制限する定電圧ダイオードD41と、整流平滑部30内の各ゲート抵抗R31〜R33へ対するゲート電力の供給をスイッチング制御するNPN型トランジスタ(以下、ゲート電圧制御用トランジスタと記す)Q41と、ゲート電圧制御用トランジスタQ41へベース電流を供給するためのベース抵抗R42と、ゲート電圧制御用トランジスタQ41のベース−エミッタ間に逆方向電圧が印加されるのを防止するためのダイオードD42と、ゲート電圧制御用トランジスタQ41のベース−エミッタ間抵抗R43と、高圧直流電源+VDCの出力電圧を検出して高圧直流電源+VDCの出力電圧が所定電圧を越えないように制御する高圧直流電源電圧調整回路(Q42,D43,R44〜R46)と、制御部60から供給される整流動作停止信号60aに基づいて整流停止機能付整流回路(D31〜D36)の整流動作を停止させる整流動作停止制御回路(Q43,R47,R48)とからなる。
【0053】
3個の整流用ダイオードからなる整流回路REC2は、各整流用ダイオードのアノードがそれぞれ3相出力巻線12の各相(U,V,W)へそれぞれ接続され、各整流用ダイオードのカソードが共通接続されて電流制限用抵抗R41の一端へ接続される。したがって、3相出力巻線12の各相(U,V,W)の交流出力を整流回路REC2内の各整流用ダイオードで半波整流して直流脈流電圧を得て、この直流脈流電圧を電流制限用抵抗R41を介してゲート電源(+VG)生成用コンデンサC41へ供給して、ゲート電源(+VG)生成用コンデンサC41を充電することで、高圧直流電源+VDCの電圧よりも数ボルト程度高いゲート電源+VGを生成することができる。
【0054】
ゲート電圧制御用トランジスタQ41のコレクタはゲート電源+VGへ接続され、ゲート電圧制御用トランジスタQ41のエミッタは整流平滑部30内の各ゲート抵抗R31〜R33へ接続されている。そして、ゲート電源+VGからベース抵抗−ダイオードD42を介してゲート電圧制御用トランジスタQ41にベース電流が供給されている状態では、ゲート電圧制御用トランジスタQ41のコレクタ−エミッタ間が導通状態となって、ゲート電源+VGを各ゲート抵抗R31〜R33を介して各サイリスタD31〜D33のゲートへ供給する。これにより、各サイリスタD31〜D33は整流動作が可能な状態となり、整流停止機能付整流回路(D31〜D36)の整流機能が動作する。
【0055】
高圧直流電源電圧調整回路は、高圧直流電源+VDCの電圧を分圧する第1の分圧用抵抗R44と第2の分圧用抵抗R45と、エミッタが接地(グランドGNDへ接続)されたNPN型トランジスタQ42(以下、電圧調整用トランジスタと記す)と、各分圧用抵抗R44,R45の接続点と電圧調整用トランジスタQ42のベースとの間に介設された定電圧ダイオードD43と、電圧調整用トランジスタQ42のベース−エミッタ間抵抗R46とからなる。電圧調整用トランジスタQ42のコレクタは、ベース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノードとの接続点へ接続している。
【0056】
高圧直流電源電圧調整回路は、高圧直流電源+VDCを各分圧用抵抗R44,R45で分圧して得た電圧が、定電圧ダイオードD43の降伏電圧(ツェナー電圧)と電圧調整用トランジスタQ42のベース−エミッタ間順方向電圧との和で定まる所定の電圧を越えると、定電圧ダイオードD43を介して電圧調整用トランジスタQ42にベース電流が供給され、電圧調整用トランジスタQ42のコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。電圧調整用トランジスタQ42が導通状態になると、ベース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノードとの接続点の電位はほぼグランド(GND)電位となるので、ゲート電圧制御用トランジスタQ41に対するベース電流の供給が停止され、ゲート電圧制御用トランジスタQ41のコレクタ−エミッタ間が非導通状態となって、各サイリスタD31〜D33に対するゲート電力の供給が遮断される。これにより、整流停止機能付整流回路(D31〜D36)の整流動作が停止されるので、高圧直流電源+VDCの出力電圧が予め設定した最大電圧を越えないようにして、高圧直流電源+VDCの出力電圧の安定化を図っている。
【0057】
なお、高圧直流電源電圧調整回路は、高圧直流電源+VDCを各分圧用抵抗R44,R45で分圧して得た電圧と予め設定した基準電圧とを比較する電圧比較回路で構成してもよい。また、高圧直流電源電圧調整回路は、整流動作を停止させる電圧と整流動作を開始させる電圧との間に所定のヒステリシス特性をもたせるようにしてもよい。
【0058】
整流動作停止制御回路は、エミッタが接地(グランドGNDへ接続)された整流動作停止制御用のNPN型トランジスタ(以下、整流動作停止制御用トランジスタと記す)Q43と、制御部60から供給されるHレベルの整流動作停止信号60aに基づいて整流動作停止制御用トランジスタQ43にベース電流を供給するベース抵抗R47と、整流動作停止制御用トランジスタQ43のベース−エミッタ間抵抗R48とからなる。整流動作停止制御用トランジスタQ43のコレクタは、ベース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノードとの接続点へ接続している。
【0059】
整流動作停止制御回路は、Hレベルの整流動作停止信号60aが供給されるとベース抵抗R47を介して整流動作停止制御用トランジスタQ43にベース電流が供給されて、整流動作停止制御用トランジスタQ43のコレクタ−エミッタ間が導通状態になる。整流動作停止制御用トランジスタQ43が導通状態になると、ベース抵抗R42の一端とダイオードD42のアノードとの接続点の電位はほぼグランド(GND)電位となるので、ゲート電圧制御用トランジスタQ41に対するベース電流の供給が停止され、ゲート電圧制御用トランジスタQ41のコレクタ−エミッタ間が非導通状態となって、各サイリスタD31〜D33に対するゲート電力の供給が遮断される。これにより、整流停止機能付整流回路(D31〜D36)の整流動作が停止される。
【0060】
なお、制御部60は、交流出力端子AC01,AC02から図示しない負荷へ供給される交流出力電流が過電流となっている状態が所定時間継続した場合、ならびに、インバータ部70の運転が正常にできなくなった場合等に、Hレベルの整流動作停止信号60aを出力することで整流動作を停止させて、高圧直流電源+VDCの生成を停止させるようにしている。また、制御部60は、整流動作停止信号60aに基づいて整流動作を停止させた際には、図示しないエンジンの点火制御装置等へエンジン停止指令信号等(図示しない)を供給してエンジンを停止させるようにしている。エンジンを強制的に停止させることで、ガソリン等の燃料の浪費を防止することができる。
【0061】
また、高圧直流電源電圧調整回路の出力や整流動作停止信号60aに基づいてフォトカプラのフォトダイオード側に電流を供給してフォトトランジスタ側を導通状態に制御するとともに、このフォトトランジスタによってゲート電圧制御用トランジスタQ41のベース−エミッタ間を短絡する構成とすることで、各サイリスタD31〜D33へのゲート電力供給を遮断して、整流停止機能付整流回路(D31〜D36)の整流動作を停止させる構成としてもよい。
【0062】
エンジン回転検出部50は、エミッタが接地(グランドGNDに接続)された)NPN型トランジスタ(以下、エンジン回転パルス信号出力用トランジスタと記す)Q51と、3相出力巻線12の任意の一相(例えばU相)の出力端子とエンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51のベースとの間に介設された整流ダイオードD51と電流制限抵抗R51と定電圧ダイオードD52との直列回路と、エンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51のベース−エミッタ間抵抗R52とからなる。
【0063】
エンジン回転検出部50は、3相出力巻線12の任意の一相(例えばU相)の出力電圧が正極性であってダイオードD51の順方向降下電圧と定電圧ダイオードD51の降伏電圧とエンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51のベース−エミッタ間順方向電圧との和で設定される特定の電圧を越えると、ダイオードD51と電流制限抵抗R51と定電圧ダイオードD52との直列回路を介してエンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51にベース電流が供給され、エンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51が導通状態になる。エンジン回転パルス信号出力用トランジスタQ51のコレクタ側は、図示しないプルアップ抵抗を介して回路用電源+VCCへ接続されている。これにより、図示しないエンジンの回転に同期したエンジン回転パルス信号50aを制御部60へ供給する構成としている。
【0064】
制御部60は、マイクロコンピュータシステムを用いソフトエェア制御によってこの交流電源装置1の動作を制御するようにしている。制御部60の構成ならびに動作については図2に基づいて後述する。
【0065】
インバータ部70は、H型ブリッジ接続された4個の電力用電界効果トランジスタと、各電力用電界効果トランジスタに対応して設けられたゲート駆動回路とを備える。各ゲート駆動回路は、各電力用電界効果トランジスタに対応して制御部60から供給されるPWM信号60bに基づいて、電力用電界効果トランジスタを導通状態に制御する場合には導通状態に制御するためのゲート電圧を電力用電界効果トランジスタのゲートへ供給し、電力用電界効果トランジスタを非導通状態に制御する場合には電力用電界効果トランジスタのゲート電荷を速やかに吸収するよう構成している。H型ブリッジ接続された4個の電力用電界効果トランジスタのうち上側アームを構成する2個の電力用電界効果トランジスタを駆動する各ゲート駆動回路は、電源入力側と電源出力側とが絶縁された直流−直流変換器をそれぞれ備え、この直流−直流変換器の出力電圧で上側アームを構成する各電力用電界効果トランジスタへゲート電圧を供給する構成としている。なお、上側アームを構成する2個の電力用電界効果トランジスタを駆動する各ゲート駆動回路は、パルストランスと、PWM信号に基づいてパルストランスの入力側を駆動するパルストランス駆動回路と、パルストランスの出力に基づいてPWM信号に対応したゲート駆動信号を生成する復調回路とを備える構成としてもよい。
【0066】
低域通過フィルタ(LPF)90は、インバータ部70から出力される交流に含まれている高調波成分を除去して所定の周波数成分の交流出力を図示しない負荷に供給するためのものである。低域通過フィルタ(LPF)90は、図3に示したものと同様に、出力経路にそれぞれ介設された各コイル(インダクタ)と、各コイルの入力側端または出力側端間(またはそれらの両方)に介設されたコンデンサ等から構成している。
【0067】
電流検出部80は、インバータ部70から出力される交流電源の電流を検出して、検出した電流に対応した電圧信号を電流検出出力信号80aとして出力するよう構成している。電流検出部80は、ホール素子を利用した電流検出器を用いて構成している。なお、電流検出部80は、電流検出用抵抗と、この電流検出用抵抗の両端に発生した電圧に比例した電圧を出力する回路等から構成してもよい。電流検出出力信号80aは制御部60へ供給される。
【0068】
電圧検出部85は、インバータ部70から出力される交流電源の電圧を検出して、検出した電圧に対応した電圧信号を電圧検出出力信号85aとして出力するよう構成している。電圧検出部85は、交流出力端子ACO1とグランド間の電圧を分圧して第1の分圧電圧を出力する第1の高圧分圧回路と、交流出力端子ACO2とグランド間の電圧を分圧して第2の分圧電圧を出力する第2の高圧分圧回路と、各高圧分圧回路の出力電圧の差に比例した電圧を出力する差動増幅器等から構成している。なお、電圧検出部85は、各交流出力端子ACO1,ACO2間の交流電圧を分圧する分圧回路と、分圧された交流電圧を入力とする1次巻線と1次巻線に入力された交流電圧に比例した交流電圧を出力する2次巻線とを備えたトランスを用いて構成してもよい。電圧検出出力信号85aは制御部60へ供給される。
【0069】
スロットル駆動装置95は、スロットルの開度を調節するスロットルアクチュエータ等を備え、制御部60から供給されるスロットル開度制御信号60cに基づいてスロットル開度を調整する構成している。スロットル開度を調整することでエンジン回転速度(単位時間当たりの回転数)を制御するようにしている。
【0070】
図1は、インバータ部70の後段に低域通過フィルタ90を設け、低域通過フィルタ90の後段に電流検出部80ならびに電圧検出部85を設けることで、高調波成分を除去した状態で交流出力の電流ならびに電圧を検出するとともに負荷へ実際に供給されている電流ならびに電圧を検出する構成を示したが、電流検出部80ならびに電圧検出部85の後段に低域通過フィルタ90を設ける構成としてもよい。
【0071】
図2は制御部の一具体例を示すブロック構成図である。制御部60は、CPU,ROM,RAM,I/O等からなるマイクロコンピュータシステム(以下、CPUと記す)61と、マルチプレクス入力型のA/D変換器62と、単独運転時の交流出力の周波数を設定する出力周波数設定部63と、単独運転時の交流出力の電圧を設定する出力電圧設定部64と、運転状態表示部65とからなる。
【0072】
A/D変換器62は、電流検出部80から出力される電流検出出力信号(検出電流に対応した電圧信号)80aを検出電流に対応した電流データへ変換して出力するとともに、電圧検出部85から出力される電圧検出出力信号(検出電圧に対応した電圧信号)85aを検出電圧に対応した電圧データに変換して出力する。なお、CPU61は、PWM変調周期(交流出力の1サイクルをNステップに分割して交流出力を形成する場合その1ステップの周期)と少なくとも同じ周期かPWM変調周期よりも早い周期で電流データならびに電圧データを取り込むことで、PWM変調周期毎の出力電流,出力電圧の変化を監視できるようにしている。なお、A/D変換器62を単独に設けずに、A/D変換器を内蔵した1チップマイクロコンピュータを用いる構成としてもよい。
【0073】
出力周波数設定部63は、単独運転時の交流出力の周波数を例えば50ヘルツにするか60ヘルツにするか等、多段階に設定できるようにしている。出力周波数設定部63は、トグルスイッチやスライドスイッチ等を用いて構成してもよい。
【0074】
出力電圧設定部64は、単独運転時の交流出力の出力電圧を例えば100ボルトにするか110ボルトにするか等、多段階に設定できるようにしている。出力電圧設定部64は、トグルスイッチやスライドスイッチ等を用いて構成してもよい。
【0075】
運転状態表示部65は、単独運転状態であるか同期運転状態であるか、ならびに、交流出力の周波数,電圧等の運転状態を表示できるようにしている。運転状態表示部65は、例えばドットマトリクス型の液晶表示器を用いて、運転状態を文字表示する構成としてもよいし、複数の発光ダイオードを用いて運転状態を表示するようにしてもよい。
【0076】
CPU61は、ソフトウェア制御によってエンジン回転速度検出部611、スロットル開度制御部612、保護部613、出力電圧波形監視部614、単独運転制御部615、同期運転制御部616、表示制御部617、PWM信号生成部618を構成している。
【0077】
エンジン回転速度検出部611は、エンジン回転検出部50から供給されるエンジン回転パルス信号50aの周期を計時し、計時したエンジン回転パルス信号50aの周期に基づいてエンジン回転速度(単位時間当りのエンジン回転数)を求める。求めたエンジン回転速度611aはスロットル開度制御部612へ供給される。
【0078】
スロットル開度制御部612は、電流データならびに電圧データに基づいてこの交流電源装置1から負荷へ供給する電力量を連続的または複数段階に区分けして検出し、発電機10の3相出力巻線12から必要な電力を得るためのエンジン回転速度を求める。そして、スロットル開度制御部612は、必要な電力を得るためのエンジン回転速度が得られるようにスロットル開度制御信号60cを生成して出力することで、負荷への電力供給量に応じてエンジン回転速度を連続的または段階的に調節し、発電機10の発電電力を調節するようにしている。したがって、交流電源装置1から負荷へ供給する電力が小さくてよい場合(軽負荷)には、エンジンの回転速度を低くしてエンジンならびに発電機10から発生する騒音等を小さくさせるとともに(低騒音化)、ガソリン等の燃料消費量を少なくして長時間の運転を行なうことができる。また、交流電源装置1から負荷へ供給する電力が大きい場合(重負荷)には、エンジンの回転速度を高くして発電機10のの発電出力を大きくすることで、負荷側が必要とする交流電力を供給することができる。
【0079】
リコイルスタータ等によってエンジンが始動された直後は、インバータ部70の運転が開始されておらず、発電機10の負荷は制御部等の回路用電源+VCCで動作する回路部だけであって、発電機10の負荷は軽い状態にある。このため、エンジンが始動された直後は、エンジンの出力側負荷が軽い状態にあるためエンジン回転速度が急上昇(いわゆる吹き上げ)する虞れがある。そこで、スロットル開度制御部612は、エンジンが始動された時点(正確には、CPU61へ回路用電源+VCCが供給され、CPU61が図示しないパワーオンリセット回路等によってリセットされた後に、CPU61が各種の処理を開始した時点)から所定時間が経過するまでは、スロットル開度を小さくするためのスロットル開度制御信号60cを出力して、エンジン回転速度が急上昇(いわゆる吹き上げ)するのを防止するようにしている。
【0080】
なお、図2ではスロットル開度制御部612からスロットル開度制御信号60cとしてスロットル開度データを出力する構成を示したが、D/A変換器を設けてスロットル開度データに対応したスロットル開度電圧信号を出力する構成としてもよい。
【0081】
保護部613は、電流データに基づいて負荷へ供給される電流を監視し、この交流電源装置1の定格最大電流値を越える電流が供給されている状態が予め設定した過電流許容時間を越えて継続した場合には、インバータ運転停止要求613aをPWM信号生成部618へ供給してPWM信号60bの生成を停止させ、インバータ部70の運転を停止させる。保護部613は、負荷の過電流によってインバータ部70の運転を停止させた場合は、負荷への過電流が発生したことを示す情報を表示制御部617へ供給して、運転状態表示部65に負荷への過電流が発生したことを表示させる。なお、運転状態表示部65に例えば圧電ブザー等の発音体を設けて、交流出力を停止させたことを可聴表示するようにしてもよい。
【0082】
インバータ部70の運転を停止させたことによって負荷への電力供給が無くなるので、スロットル開度制御部612はスロットル開度を小さくさせるためのスロットル開度制御信号60cを出力する。これにより、エンジンの回転速度は低く抑えられる。
【0083】
保護部613は、過電流によってインバータ部70の運転を停止させた場合には、インバータ部70の運転を停止させた時点から所定時間(例えば数10秒〜数分)が経過した時点で、図示しないエンジンの点火制御装置等へエンジン停止指令信号等(図示しない)を供給してエンジンを停止させるとともに、整流動作停止信号60aを出力して、整流平滑部30の整流動作を停止させる。なお、運転再開操作部を設け、過電流によってインバータ部70の運転を停止させた時点から所定時間(例えば数10秒〜数分)が経過するまでの間に、運転再開操作部によって運転再開の操作入力が与えられた場合は、PWM信号60bの生成動作を再開させインバータ部70を介して交流出力を発生させるようにしてもよい。
【0084】
保護部613は、出力電圧波形監視部614からインバータ動作異常情報614aが供給された場合、インバータ運転停止要求613aをPWM信号生成部618へ供給してPWM信号60bの生成を停止させるとともに、エンジン停止指令信号等(図示しない)を供給してエンジンを停止させ、さらに、整流動作停止信号60aを出力して整流平滑部30の整流動作を停止させる。例えば、インバータ部70を構成する電力用電界効果トランジスタに短絡障害等が発生した際に、整流平滑部30の整流動作を停止させことで、整流平滑部30やインバータ部70の過熱等を防止することができる。
【0085】
出力電圧波形監視部614は、交流出力の電圧データを少なくとも交流出力の1サイクル分に亘って時系列(位相)との対応を付けて一時記憶することを順次繰り返すとともに、一時記憶した少なくとも交流出力の1サイクル分の電圧データに基づいて交流出力のゼロクロス点、正極側電圧の極大点、負極側電圧の極大点を検出する。出力電圧波形監視部614は、正極側電圧の極大点の電圧と負極側電圧の極大点との電圧を比較し、大きい方の極大点の電圧が、例えば1となるように交流出力の1サイクル分の各電圧データを正規化する。出力電圧波形監視部614は、正弦波交流出力の1サイクル分の電圧データを時系列(位相)との対応を付けて記憶した標準電圧データ記憶部を備えている。出力電圧波形監視部614は、正規化して得た少なくとも1サイクル分の電圧データと標準電圧データ記憶部に記憶されている電圧データとを時系列(位相)との対応を付けて各電圧に大小関係を比較する。
【0086】
そして、出力電圧波形監視部614は、インバータ部70を介して生成し、低域通過フィルタ90を介して負荷へ供給されている交流出力の電圧波形の歪みを検出し、位相角に係るデータ(具体的には交流出力の1サイクルをNステップに分割して交流出力を形成している場合そのステップ番号)と歪み量に係るデータ(具体的には理想的な正弦波形の電圧に対して例えば百分率でどの程度電圧が過大となっているかまたは不足しているかのデータ)とからなる歪み補正情報を求めて、交流出力電圧波形に歪みが生じている範囲の位相角に係るデータと歪み量に係るデータとからなる歪み補正情報をPWM信号生成部618へ供給する。
【0087】
出力電圧波形監視部614は、一時記憶した1サイクル分の電圧データまたはそれを正規化して得た1サイクル分の電圧データに基づいて、正極性または負極性のみ電圧が出力されている場合や出力電圧波形が正弦波形とは大きく異なる(例えば、矩形波形やパルス状の波形となっている)場合には、インバータ部70内の各電力用電界効果トランジスタが正常にスイッチング動作されていないか、または、PWM信号生成部618がPWM信号60bの生成動作を正常に行っていないものと判断して、インバータ動作異常情報614aを出力する。
【0088】
出力電圧波形監視部614は、例えば交流出力電圧が負極性から正極性へ変化するゼロクロス点を検出すると、ゼロクロス点検出情報を同期運転制御部616へ供給する。
【0089】
単独運転制御部615は、CPU61へ回路用電源+VCCが供給され、CPU61が図示しないパワーオンリセット回路等によってリセットされた後に、CPU61が各種の処理を開始した時点から予め設定した単独運転開始時間が経過するまでの間に亘って電圧データがほぼゼロであることを検出すると、単独運転状態であると判断し、単独運転の制御を開始する。なお、単独運転開始時間が経過するまでの間に所定電圧値以上の電圧データが検出された場合は、同期運転制御がなされることになり、単独運転制御部615は一切の制御動作を行なわない。
【0090】
単独運転制御部615は、単独運転状態であると判断すると、出力周波数設定部63で設定された出力周波数、ならびに、出力電圧設定部64で設定された出力電圧を認識して、出力周波数ならびに出力電圧をPWM信号生成部618へ供給した後に、PWM信号生成開始指令をPWM信号生成部618へ供給して、PWM信号生成部618を介してインバータ部70の運転を開始させる。
【0091】
単独運転制御部615は、出力電圧波形監視部614内に一時記憶された少なくとも交流出力の1サイクル分の電圧データを参照して、実際に負荷へ供給されている交流電圧値を監視する。インバータ部70をPWM運転して生成した交流出力を負荷へ供給する交流電源装置では、負荷の大きさや負荷の力率の違いによって、実際に負荷へ供給されている交流電圧値と設定された出力電圧とに差を生ずることがある。そこで、単独運転制御部615は、実際に負荷へ供給されている交流電圧値と設定された出力電圧とを比較し、両者に差が生じている場合には、設定された出力電圧に対して過大または不足となっている電圧の比率を求め、求めた電圧差比率を過大または不足を示す符号とともに、出力電圧補正情報としてPWM信号生成部618へ供給する。
【0092】
PWM生成部618は、交流出力の1サイクルをNステップに分割した各ステップ毎に予め設定した標準デューティ比データを時系列との対応を付けて格納したPWM信号生成用デューティ比テーブルを各出力電圧に対応して複数備えている。PWM生成部618は、単独運転制御部615から出力周波数ならびに出力電圧が指定されると、指定された出力電圧に基づいて使用するPWM信号生成用デューティ比テーブルを特定するとともに、指定された出力周波数に基づいて1ステップの時間(PWM変調周期)を演算する。なお、PWM信号生成用デューティ比テーブルには、交流出力の1/2サイクル分(位相0〜180度)または交流出力の1/4サイクル分(位相0〜90度)の標準デューティ比データを格納しておき、交流出力の1/2サイクル分(位相0〜180度)または交流出力の1/4サイクル分(位相0〜90度)の標準デューティ比データから各ステップ毎の標準デューティ比を求めるようにしてもよい。
【0093】
PWM生成部618は、単独運転制御部615からPWM信号生成開始指令が供給されると、演算によって求めた1ステップの時間(PWM変調周期)毎に、特定したPWM信号生成用デューティ比テーブルから標準デューティ比データを所定の順序で読み出すとともに、読み出した標準デューティ比データに対して出力電圧補正情報に基づく補正を行なうとともに、出力電圧波形に歪みを生じているステップについては位相角に係るデータと歪み量に係るデータとからなる歪み補正情報に基づく補正を施して各補正を施した補正デューティ比を求め、この補正デューティ比に基づいてパルス信号を生成することを各ステップ毎に順次繰り返すことで、PWM信号60aを生成する。
【0094】
なお、PWM信号生成部618は、各ステップ毎に補正デューティ比を演算するのではなく、一度演算した補正デューティ比をPWM運転用デューティ比格納テーブルに格納しておき、このPWM運転用デューティ比格納テーブルに格納された補正デューティ比を順次読み出しながらPWM信号60aを生成し、出力電圧補正情報または歪み補正情報に変更が生じたときだけ、補正デューティ比を演算してPWM運転用デューティ比格納テーブル内の補正デューティ比を更新するようにしてもよい。
【0095】
同期運転制御部616は、単独運転開始時間が経過するまでの間に所定電圧値以上の電圧データが検出された場合は、既に交流出力を発生している他の交流電源装置との並列運転が要求されているものと判断し、同期運転制御を開始する。なお、同期運転制御が開始されると、単独運転制御部615は制御動作を一切行なわない。
【0096】
同期運転制御部616は、まず、出力電圧波形監視部614内に一時記憶された少なくとも交流出力の1サイクル分の電圧データを参照して、他の交流電源装置の出力電圧を検出するとともに、出力電圧波形監視部614からゼロクロス点検出情報に基づいてゼロクロス点の発生周期を求め、求めたゼロクロス点の周期から他の交流電源装置の出力周波数を演算する。そして、同期運転制御部616は、検出した出力電圧と出力周波数をPWM信号生成部618へ供給した後に、既に交流出力を発生している他の交流電源装置の出力電圧のゼロクロス点に同期してPWM信号生成開始指令をPWM信号生成部618へ供給する。
【0097】
PWM信号生成部618は、PWM信号生成開始指令を受けると先に指定された出力周波数,出力電圧の交流出力を発生させるためのPWM信号60aを各PWM変調周期(各ステップ)毎に順次生成して出力する。
【0098】
同期運転(並列運転)状態では、他の交流電源装置から出力される交流出力の周波数や出力電圧が変化した場合、その変化に追従してこの交流電源装置1の周波数,出力電圧を調整する必要がある。
【0099】
そこで、同期運転制御部616は、PWM信号生成部618から出力されるPWM信号60bがゼロクロス点となるタイミングで電圧データを監視し、この交流電源装置1の出力電圧が0となっている時点で交流出力端子ACO1,ACO2間に電圧が印加されている場合には、他の交流電源装置の出力電圧をこの交流電源装置1の出力電圧との間に位相のずれが発生していることを検出する。同期運転制御部616は、例えば、この交流電源装置1の交流出力が負極性電圧から正極性電圧へ変化するゼロクロス点において正極性の電圧が検出された場合には、この交流電源装置1の交流出力が他の交流電源装置の交流出力よりも遅れているもの(遅相)と判断し、遅相情報をPWM信号生成部618へ供給する。また、同期運転制御部616は、例えば、この交流電源装置1の交流出力が負極性電圧から正極性電圧へ変化するゼロクロス点において負極性の電圧が検出された場合には、この交流電源装置1の交流出力が他の交流電源装置の交流出力よりも進んでいるもの(進相)と判断し、進相情報をPWM信号生成部618へ供給する。なお、この交流電源装置1の交流出力が正極性電圧から負極性電圧へ変化するゼロクロス点において、負極性の電圧が検出された場合には遅相であると判断し、正極性の電圧が検出された場合には進相であると判断するようにしてもよい。
【0100】
PWM信号生成部618は、同期運転制御部616から遅相情報が供給された場合、先に指定された出力周波数に基づいて設定したPWM変調周期(1ステップの時間間隔)を少し短く設定し、この新たに変更したPWM変調周期(1ステップの時間間隔)に基づいてPWM信号60bの生成を行なう。ただし、PWM変調周期(1ステップの時間間隔)の変更を行なうだけで、各ステップにおけるパルス幅は変更しない。PWM信号生成部618は、同期運転制御部616から進相情報が供給された場合、PWM変調周期(1ステップの時間間隔)を少し長く設定し、この新たに変更したPWM変調周期(1ステップの時間間隔)に基づいてPWM信号60bの生成を行なう。ただし、PWM変調周期(1ステップの時間間隔)の変更を行なうだけで、各ステップにおけるパルス幅は変更しない。このように、他の交流電源装置の出力電圧と、この交流電源装置1の出力電圧との間に位相のずれが発生している場合には、この交流電源装置1の交流出力周波数を微調整することで、出力電圧の位相を合せる。
【0101】
同期運転制御部615は、電圧データに基づいて交流出力電圧を継続的に監視しており、交流出力電圧が上昇した場合は、他の交流電源装置がその出力電圧を上昇させたものと判断して、PWM信号生成部618に対して交流出力電圧の変更を要求し、この交流電源装置1の出力電圧を上昇させる。
【0102】
同期運転制御部615は、電流データに基づいて交流出力電流を継続的に監視しており、交流出力電流が所定比率以上増加した場合、ならびに、この交流電源装置1の定格出力電流に対して所定の比率(例えば90〜100パーセント)を越えた場合は、交流出力電圧を所定電圧(例えば、1ボルト)分低下させる出力電圧低下要求をPWM信号生成部618へ供給して、交流出力電圧を低下させる。同期運転制御部615は、出力電圧低下要求をPWM信号生成部618へ供給した以降の交流出力電圧の変化を所定時間監視し、交流出力電圧が低下している場合は、出力電圧低下要求をPWM信号生成部618へ供給して、交流出力電圧をさらに低下させる制御を繰り返す。このようにして、この交流電源装置1の交流出力電圧を低下させながら交流出力端子ACO1,ACO2間に発生する交流電圧を監視し、この交流電源装置1の出力電圧よりも高い出力電圧が検出された場合は、その検出電圧が他の交流電源装置の出力電圧であると判断して、その検出出力電圧をPWM信号生成部618へ供給する。これにより、この交流電源装置1の出力電圧を他の交流電源装置の出力電圧に合わせる。
【0103】
表示制御部617は、この交流電源装置1が単独運転状態であるか同期(並列)運転状態にあるかの運転状態を運転状態表示部65に表示させるとともに、高流出力電圧,出力周波数を運転状態表示部65に表示させる。さらに、表示制御部617は、定格最大電流値を越える過電流が所定時間継続したことによって交流出力を停止した場合には、過電流が発生したことを運転状態表示部65に表示させる。
【0104】
なお、本実施の形態では、PWM信号生成用デューティ比テーブルに予め格納してある標準デューティ比データに基づいてPWM信号60bを生成する構成を示したが、CPU61側から基準正弦波を生成するための基準正弦波生成データを所定の時間間隔で順次出力し、この基準正弦波生成データをD/A変換器へ供給して階段状の擬似正弦波信号を生成し、この擬似正弦波信号を低域通過フィルタを通して基準正弦波信号をし、さらに、この基準正弦波信号と三角波信号とを比較することでPWM信号を生成する構成としてもよい。そして、CPU61はD/A変換器,低域通過フィルタを介して生成する基準正弦波信号の周波数ならびに振幅を調整することで、交流出力電圧を制御する構成としてもよい。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明に係る電源装置は、複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路に対して並列に整流回路を設け、この並列に設けた整流回路で整流して得た直流電源を複数のサイリスタのゲートへ供給することで、複数のサイリスタを導通状態へ制御する構成としたので、回路用電源から整流停止機能付整流回路に対してゲート電力を供給する必要がなくなる。したがって、回路用電源と整流停止機能付整流回路の出力である高圧直流電源との共通接続点が特定の電位に制約されることがなくなり、電源構成の設計自由度が増加する。また、回路用電源として正負両極性の電源を設ける必要がなくなり、全体の電源構成を正極性または負極性の片電源とすることができる。よって、回路用電源の回路構成を簡略化することができるとともに、異なる電源系統間で信号を送受するためにレベルシフト回路を必要とする箇所が減少するので、電源装置全体の回路構成を簡略化することができる。
【0106】
さらに、この発明に係る電源装置は、整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た直流電源から回路用電源を生成する構成としたので、単相補助巻線を備えていない発電機を使用する場合であっても、また、単相補助巻線から交流電源が供給されない場合でも電源装置を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電源装置を適用した交流電源装置のブロック構成図
【図2】制御部の一具体例を示すブロック構成図
【図3】従来の交流電源装置の回路構成図
【符号の説明】
1…交流電源装置、10…エンジン発電機である発電機、11…補助出力巻線である単相補助巻線、12…出力巻線である3相出力巻線、20…電源部(回路用電源部)、30…整流平滑部(整流停止機能付整流回路)、40…サイリスタ制御部、60…制御部、70…インバータ部、C41…ゲート電源生成用コンデンサ、D31〜D33…サイリスタ、D34〜D36…ダイオード、IC21…定電圧回路用集積回路(3端子レギュレータ)、Q41…ゲート電圧制御用トランジスタ、R31〜R33…ゲート抵抗、REC1…整流回路、REC2…整流回路、REG1…第1の安定化電源回路、REG2…第2の安定化電源回路、+VCC…回路用電源、+VDC…高圧直流電源、+VMAIN…第2の安定化電源、+VSUB…第1の安定化電源。
Claims (3)
- 複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して直流電源を生成し、生成した直流電源を出力する電源装置、または、前記直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置において、
前記交流電源を整流する整流回路を前記整流停止機能付整流回路に対して並列に設け、前記整流回路で整流して得た直流電源を前記サイリスタのゲートへ供給することで、前記整流停止機能付整流回路を整流動作可能な状態に制御する構成にするとともに、
前記電源装置の動作を制御する回路へ供給する回路用電源を前記整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た前記直流電源から生成する構成としたことを特徴とする電源装置。 - 複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路でエンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流して直流電源を生成し、この直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置において、
前記エンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流する整流回路を前記整流停止機能付整流回路に対して並列に設け、前記整流回路で整流して得た直流電源を、前記サイリスタのオン動作を制御するサイリスタ制御部を介して前記サイリスタのゲートへ供給する構成にするとともに、
前記電源装置の動作を制御する回路へ供給する回路用電源を前記整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た前記直流電源から生成する構成としたことを特徴とする電源装置。 - 複数のサイリスタと複数のダイオードとを組み合わせて構成した整流停止機能付整流回路でエンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流して直流電源を生成し、この直流電源をインバータ部を介して所定周波数の交流電源へ変換して出力する電源装置において、
前記エンジン発電機は前記出力巻線と補助出力巻線とを有し、
前記エンジン発電機の出力巻線から供給される交流電源を整流する整流回路を前記整流停止機能付整流回路に対して並列に設け、前記整流回路で整流して得た直流電源を、前記サイリスタのオン動作を制御するサイリスタ制御部を介して前記サイリスタのゲートへ供給する構成にするとともに、
前記補助出力巻線から供給される交流電源を整流して補助電源を生成し、この補助電源に基づいて前記電源装置の動作を制御する回路へ供給する回路用電源を生成するとともに、前記補助出力巻線から交流電源が供給されない場合は、前記整流停止機能付整流回路で交流電源を整流して得た前記直流電源から前記回路用電源を生成する構成としたことを特徴とする電源装置。
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