JPH11308445A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

Info

Publication number
JPH11308445A
JPH11308445A JP10109854A JP10985498A JPH11308445A JP H11308445 A JPH11308445 A JP H11308445A JP 10109854 A JP10109854 A JP 10109854A JP 10985498 A JP10985498 A JP 10985498A JP H11308445 A JPH11308445 A JP H11308445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pattern
pixels
pixel
matrix
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10109854A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Honda
勝也 本田
Arinori Hikosaka
有儀 彦阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP10109854A priority Critical patent/JPH11308445A/ja
Publication of JPH11308445A publication Critical patent/JPH11308445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】データ処理部2に入力されるNラインの2
値データは、シフトレジスタ23に与えられる。シフト
レジスタ21,22には、N-2 ライン,N-1ラインの2
値データが保持されている。1次処理部20では、
「*」を付した注目画素を中心とする3×3画素のマト
リクス内に含まれる画素の2値データのパターンと複数
の1次基準パターンとのパターンマッチングが行われ、
注目画素の2値データが3値データに変換される。変換
後のN-1 ラインの3値データは、第3シフトレジスタ3
3に与えられる。シフトレジスタ31,32には、N-3
ライン,N-2 ラインの3値データが保持されている。2
次処理部30では、「※」を付した注目画素を中心とす
る3×3画素のマトリクス内に含まれる画素の3値デー
タのパターンと複数の2次基準パターンとのパターンマ
ッチングが行われて、注目画素の3値データが5値デー
タに変換される。 【効果】2値−5値変換に必要な基準パターン数を削減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばファク
シミリ装置に適用されて、2値画像を多値画像に変換す
るための画像処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ通信においては、たとえ
ば、送信側のスキャナで読み取られた多値画像データに
2値化処理が施され、この2値化処理後の2値データが
圧縮符号化されて電話回線に送出される。したがって、
受信側のファクシミリ装置において、受信した符号を復
号化して得られる画像データは2値データである。その
ため、この2値データに基づいて画像を復元すると、画
像のエッジ部分における画素間の濃度差が顕著に現れ
て、画像のエッジ部分がギザギザになる、いわゆるジャ
ギーが発生してしまう。
【0003】そこで、従来のファクシミリ装置の中に
は、画像のエッジ部分において濃度が滑らかに変化する
ように、受信符号を復号化して得られる2値データを多
値データに変換し、この変換後の多値データに基づいて
画像を復元するものがある。このようなファクシミリ装
置において復元される画像は、ジャギーが発生していな
い良好な画像となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2値データを多値デー
タに変換する手法としては、パターンマッチングが用い
られる。すなわち、注目画素を含む予め定める範囲のマ
トリクスが想定され、このマトリクス内に含まれる画素
の2値データのパターンと予め用意された複数の基準パ
ターンとでパターンマッチングが行われる。そして、注
目画素の2値データが、パターンマッチングで適合した
基準パターンに対応づけて定められている多値データに
変換される。
【0005】このパターンマッチングでは、画像のエッ
ジ部分の濃度をより滑らかに変化させるためには、でき
るだけ広い範囲のマトリクスを想定してパターンマッチ
ングを行う必要がある。しかしながら、マトリクスの範
囲が広くなると、予め用意する基準パターンの数が増大
し、そのためにメモリの容量やパターンマッチングを行
うための回路の規模を大きくしなければならない。
【0006】たとえば、5×5画素のマトリクスを想定
してパターンマッチングを行う場合、各画素のデータは
0か1であるから225個の基準パターンを用意しておく
必要があり、この225個の基準パターンを記憶しておく
ためのメモリとしては、かなり容量の大きいものが必要
であった。
【0007】そこで、この発明の目的は、2値データを
多値データに変換する際に使用される基準パターンを記
憶しておくためのメモリ容量や、2値データを多値デー
タに変換する際に行われるパターンマッチングのための
回路の規模を小さくできる画像処理装置および画像処理
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、複数画素で構成される2値
画像を多値画像に変換するための画像処理装置であっ
て、m×n画素のマトリクスに含まれる各画素の2値デ
ータの組み合わせによって得られる複数の第1基準パタ
ーンおよびこの複数の第1基準パターンにそれぞれ対応
づけて定められた複数の中間値データを記憶する第1記
憶手段と、2値画像中の各画素を順に注目画素とし、こ
の注目画素を含むm×n画素のマトリクスを想定して、
m×n画素のマトリクスに含まれる画素の2値データの
パターンと上記第1記憶手段に記憶されている複数の第
1基準パターンとのパターンマッチングを行い、注目画
素の2値データを、パターンマッチングで適合した第1
基準パターンに対応づけられている中間値データに変換
する1次処理手段と、p×q画素のマトリクスに含まれ
る各画素の中間値データの組み合わせによって得られる
複数の第2基準パターンおよびこの複数の第2基準パタ
ーンにそれぞれ対応づけて定められた複数の多値データ
を記憶する第2記憶手段と、上記1次処理手段によって
作成された中間値データで構成される中間値画像中の各
画素を順に注目画素とし、この注目画素を含むp×q画
素のマトリクスを想定して、p×q画素のマトリクスに
含まれる画素の中間値データのパターンと上記第2記憶
手段に記憶されている複数の第2基準パターンとのパタ
ーンマッチングを行い、注目画素の中間値データを、パ
ターンマッチングで適合した第2基準パターンに対応づ
けられている多値データに変換する2次処理手段とを含
むことを特徴とする画像処理装置である。
【0009】この構成によれば、2値画像を構成する各
画素の2値データは、1次処理手段によって中間値デー
タに一旦変換された後、2次処理手段による処理を受け
て多値データに変換される。
【0010】たとえば、注目画素を中心とする5×5画
素のマトリクス範囲を想定して、このマトリクス範囲内
の2値データのパターンと基準パターンとのパターンマ
ッチングを行い、これにより2値データを一度に多値デ
ータに変換する場合には、各画素の2値データは0か1
であるから225(=33554432)個の基準パターンが必要
となる。
【0011】これに対し、請求項1記載の構成であれ
ば、たとえば、第1マトリクス範囲および第2マトリク
ス範囲を3×3画素に設定して、2値データを1次処理
手段で3値データに変換した後、2次処理手段によって
3値データを目的の多値データに変換すればよい。この
場合、1次処理手段および2次処理手段による変換処理
に用いられる基準パターン数の合計は29 +39 (=20
195 )個となり、2値−多値変換に使用する基準パター
ン数は大幅に減少する。ゆえに、第1記憶手段および第
2記憶手段としては、容量の小さいメモリを用いること
ができ、第1処理手段および第2処理手段を構成する回
路の規模を縮小することができる。
【0012】さらに、第1マトリクス範囲および第2マ
トリクス範囲を3×3画素に設定した場合、2値データ
を多値データに変換するために、結果として5×5画素
のマトリクス範囲に含まれる2値データを使用したこと
になる。ゆえに、これにより得られる多値データに基づ
いて用紙に出力される画像は、225個の基準パターンと
のパターンマッチングによって得られる多値データに基
づく出力画像と比較して、同等のレベル以上に良質な画
像となる。
【0013】請求項2記載の発明は、複数画素で構成さ
れる2値画像を多値画像に変換するための画像処理方法
であって、2値画像中の各画素を順に注目画素とし、こ
の注目画素を含むm×n画素のマトリクスを想定して、
m×n画素のマトリクスに含まれる画素の2値データの
パターンと第1記憶手段に記憶されている複数の第1基
準パターンとのパターンマッチングを行い、注目画素の
2値データを、パターンマッチングで適合した第1基準
パターンに対応づけて定められている中間値データに変
換する1次処理ステップと、この1次処理ステップによ
って作成された中間値データで構成される中間値画像中
の各画素を順に注目画素とし、この注目画素を含むp×
q画素のマトリクスを想定して、p×q画素のマトリク
スに含まれる画素の中間値データのパターンと第2記憶
手段に記憶されている複数の第2基準パターンとのパタ
ーンマッチングを行い、注目画素の中間値データを、パ
ターンマッチングで適合した第2基準パターンに対応づ
けられている多値データに変換する2次処理ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法である。
【0014】この方法によれば、請求項1記載の発明と
同様な効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、この発明の一実施形態に係る画像
処理装置が適用されたファクシミリ装置の受信に関する
部分の構成を示すブロック図である。たとえば電話回線
を介して送信側のファクシミリ装置から伝送されてくる
画像データは、モデムや復号化部を含む受信部1に入力
される。送信側のファクシミリ装置は、たとえばスキャ
ナで読み取った画像データに2値化処理を施し、この2
値化処理後の2値データを圧縮符号化して電話回線に送
出する。したがって、受信部1に入力される画像データ
は圧縮符号化された画像データであり、この圧縮符号化
された画像データは、受信部1によって復号化されて元
の2値データに復元される。
【0017】受信部1で復元された2値データは、画像
処理装置としてのデータ処理部2に与えられて5値デー
タ(3ビットデータ)に変換される。変換後の5値デー
タは、たとえばプリンタで構成された記録部3に入力さ
れる。記録部3は、データ処理部2から入力される5値
データに基づく画像を用紙に記録する。
【0018】図2は、データ処理部2の構成を示すブロ
ック図である。以下では、受信部1から入力されるデー
タが属するラインを「Nライン」と呼び、このNライン
よりもn(nは自然数)ライン前のラインを「N−nラ
イン」と呼ぶことにして、データ処理部2の構成および
データ処理部2における処理について説明する。
【0019】データ処理部2は、図1に示す受信部1か
ら入力される2値データを3値データに一旦変換した
後、この変換によって得られる3値データを5値データ
に変換して出力するものであり、受信部1から入力され
る2値データを3値データに変換するための1次処理部
20と、1次処理後の3値データを5値データに変換す
るための2次処理部30とを備えている。
【0020】また、このデータ処理部2には、1ライン
(たとえば8192画素)分の1ビットデータをそれぞ
れ格納することができるラインメモリLA,LB,L
C,LD,LE,LFを含むラインメモリ群40が備え
られている。ラインメモリLA,LB,LC,LDは、
1次処理部20による1次処理後の3値データを一時的
に保持するために使用され、ラインメモリLE,LF
は、Nラインの2値データよりも前に入力されたN−2
ライン,N−1ラインの2値データをそれぞれ保持して
おくために使用される。
【0021】1次処理部20には、それぞれ19段に構
成された第1シフトレジスタ21、第2シフトレジスタ
22および第3シフトレジスタ23が備えられている。
受信部1からデータ処理部2に順次入力されるNライン
の2値データは、第3シフトレジスタ23に与えられ
る。一方、Nラインの2値データが第3シフトレジスタ
23に与えられるのに同期して、ラインメモリLE,L
Fに保持されているN−2ライン,N−1ラインの2値
データが、それぞれ先頭のデータから順にラインメモリ
LE,LFから読み出されて、第1シフトレジスタ21
および第2シフトレジスタ22に与えられる。
【0022】1次処理部20においては、第2シフトレ
ジスタ22の10番目のレジスタ(「*」を付したレジ
スタ)に格納されている2値データに対応する画素が注
目画素とされ、この注目画素の2値データを3値データ
に変換するための1次処理が行われる。1次処理では、
まず、シフトレジスタ21〜23に保持されたN−2ラ
イン,N−1ライン,Nラインの2値データのうち、注
目画素を中心とした3×3画素のマトリクスM1に含ま
れる9画素の2値データが用いられ、このマトリクスM
1内の9画素の2値データのパターンと、第1パターン
メモリ24に記憶されている29 個の1次基準パターン
K1,K2,……,K29 (図6参照)とのパターンマ
ッチングが行われる。この29 個の1次基準パターンK
1〜K2 9 は、3×3画素のマトリクス内の各画素の2
値データの組み合わせで作成されたものである。マトリ
クスM1における2値データパターンと29 個の1次基
準パターンK1〜K29 とのパターンマッチングが行わ
れた結果、マトリクスM1における2値データパターン
と一致する1次基準パターンが選択されると、「*」を
付した注目画素の2値データが、その選択された1次基
準パターンに対応付けられた3値データに変換される。
【0023】たとえば、図3に示すような2値データの
パターンで表される画像のうち、参照符号Pを付した画
素を注目画素としてパターンマッチングが行われると、
9個の1次基準パターンK1〜K29 の中から1次基
準パターンK5が選択される。そして、注目画素Pの2
値データ「1」は、1次基準パターンK5に対応付けら
れた3値データ「2」に変換される。また、図3に示す
画素Qを注目画素としてパターンマッチングが行われた
場合、1次基準パターンK2が選択されて、注目画素Q
の2値データ「1」は3値データ「1」に変換される。
【0024】「*」を付したレジスタに格納されている
2値データに関する1次処理が完了すると、シフトレジ
スタ21〜23の各段に保持されている2値データは次
段へシフトされる。第1シフトレジスタ21の最前段か
らシフトされたN−2ラインの2値データは消去され
る。第2シフトレジスタ22の最前段からシフトされた
N−1ラインの2値データおよび第3シフトレジスタ2
3の最前段からシフトされたNラインの2値データは、
それぞれラインメモリLE,LFの最後段に格納され
る。
【0025】また、ラインメモリLE,LFの各段に格
納されている2値データが1段ずつシフトされて、最前
段に格納されている2値データがラインメモリLE,L
Fから読み出される。ラインメモリLE,LFから読み
出された2値データは、それぞれ第1シフトレジスタ2
1および第2シフトレジスタ22に入力される。一方、
第3シフトレジスタ23には、受信部1からNライン中
の新たな2値データが入力される。そして、第2シフト
レジスタ22の10番目のレジスタに格納されている2
値データに対応する画素が注目画素とされ、この注目画
素の2値データを3値データに変換するための1次処理
が行われる。こうして、第2シフトレジスタ22内をシ
フトされるN−1ラインの2値データは、次々に3値デ
ータに変換される。
【0026】なお、N−1ラインに含まれるすべての2
値データが1次処理されると、このN−1ラインのすべ
ての2値データがラインメモリLEに移された後に、N
ラインの次のN+1ラインの2値データが第3シフトレ
ジスタ22に入力される。これにより、N+1ラインの
先頭画素の2値データが第3シフトレジスタ23に入力
されるのに同期して、ラインメモリLE,LFに保持さ
れているN−1ライン,Nラインの先頭画素の2値デー
タを、第1シフトレジスタ21および第2シフトレジス
タ22に入力することができる。
【0027】1次処理によって得られた注目画素の3値
データは、1次処理部20から2次処理部30に与えら
れる。具体的に説明すれば、2次処理部30には、それ
ぞれ19段に構成された第1シフトレジスタ31、第2
シフトレジスタ32および第3シフトレジスタ33が備
えられており、1次処理部20から順次入力されるN−
1ラインの3値データは、第3シフトレジスタ33の最
後段に与えられる。
【0028】一方、ラインメモリLA,LB,LC,L
Dには、N−3ラインおよびN−2ラインの3値データ
が格納されている。N−3ラインの3値データは、上述
した1次処理でN−4ライン,N−3ライン,N−2ラ
インの2値データを用いて作成されたものであり、上位
1ビットのデータと下位1ビットのデータとに分けられ
て、それぞれラインメモリLA,LBに格納されてい
る。また、N−2ラインの3値データは、N−3ライ
ン,N−2ライン,N−1ラインの2値データを用いて
作成されたものであり、上位1ビットのデータと下位1
ビットのデータに分けられて、それぞれラインメモリL
C,LDに格納されている。N−3ラインおよびN−2
ラインの3値データは、1次処理後のN−1ラインの3
値データが第3シフトレジスタに入力されるのに同期し
て、その先頭のデータから順にラインメモリ群40から
読み出され、それぞれ第1シフトレジスタ31および第
2シフトレジスタ32に与えられる。
【0029】2次処理部30においては、シフトレジス
タ31〜33に保持されたN−3ライン,N−2ライ
ン,N−1ラインの3値データのうち、第2シフトレジ
スタ32の10番目のレジスタ(「※」を付したレジス
タ)に格納されている3値データに対応する画素が注目
画素とされ、この注目画素の3値データを5値データに
変換するための2次処理が行われる。この2次処理で
は、注目画素を中心とした3×3画素のマトリクスM2
に含まれる9画素の3値データのパターンと、第2パタ
ーンメモリ34に記憶されている39 (=19683)
個の2次基準パターンJ1,J2,……,J39 (図7
参照)とのパターンマッチングが行われる。そして、マ
トリクスM2における3値データパターンと39 個の2
次基準パターンJ1〜J29 とのパターンマッチングが
行われた結果、マトリクスM2における3値データパタ
ーンと一致する2次基準パターンが選択されると、注目
画素の3値データが、その選択された2次基準パターン
に対応付けられた5値データに変換される。
【0030】たとえば、図3の2値画像を1次処理して
得られる3値画像は図4に示すようになり、この3値画
像のうちの参照符号Pを付した画素を注目画素としてパ
ターンマッチングが行われると、39 個の2次基準パタ
ーンJ1〜J39 の中から2次基準パターンJ5が選択
される。そして、注目画素Pの3値データ「2」は、2
次基準パターンJ5に対応付けられた5値データ「4」
に変換される。つまり、図3に示す2値画像中の注目画
素Pの2値データ「1」は、1次処理部20による1次
処理および2次処理部30による2次処理が順次に施さ
れることによって、図5に示すように5値データ「4」
に変換される。
【0031】また、図4に示す画素Qを注目画素として
パターンマッチングが行われた場合、39 個の2次基準
パターンJ1〜J39 の中から2次基準パターンJ3が
選択されて、注目画素Qの3値データ「1」は5値デー
タ「2」に変換される。つまり、図3に示す2値画像中
の注目画素Qの2値データ「1」は、1次処理部20に
よる1次処理および2次処理部30による2次処理が順
次に施されることによって、図5に示すように5値デー
タ「2」に変換される。
【0032】「※」を付したレジスタに格納されている
3値データに関する2次処理が完了すると、シフトレジ
スタ31,32,33の各段に保持されている3値デー
タは次段へシフトされる。第1シフトレジスタ31の最
前段からシフトされた3値データは消去される。第2シ
フトレジスタ32の最前段からシフトされた3値データ
は、ラインメモリLA,LBの最後段に格納され、第3
シフトレジスタ33の最前段からシフトされた3値デー
タは、ラインメモリLC,LDの最後段に格納される。
【0033】また、ラインメモリLA,LBの各段に格
納されているデータは1段ずつシフトされて、最前段に
格納されている3値データがラインメモリLA,LBか
ら読み出される。さらに、ラインメモリLC,LDの各
段に格納されているデータは1段ずつシフトされて、最
前段に格納されている3値データがラインメモリLC,
LDから読み出される。ラインメモリLA,LBおよび
LC、LDから読み出された3値データは、それぞれ第
1シフトレジスタ31および第2シフトレジスタ32に
入力される。一方、第3シフトレジスタ33には、1次
処理部20から新たに1次処理されて得られた3値デー
タが入力される。そして、第2シフトレジスタ32の1
0番目のレジスタに格納されている3値データに対応す
る画素が注目画素とされ、この注目画素の3値データを
5値データに変換するための1次処理が行われる。こう
して、第2シフトレジスタ32内をシフトされるN−2
ラインの3値データは、次々に5値データに変換され
る。そして、この変換後の5値データが図1に示す記録
部3に与えられて、5値データに基づく画像が用紙に記
録される。
【0034】以上のようにこの実施形態では、N−4ラ
イン,N−3ライン,N−2ラインの2値データを用い
て作成されたN−3ラインの3値データと、N−3ライ
ン,N−2ライン,N−1ラインの2値データを用いて
作成されたN−2ラインの3値データと、N−2ライ
ン,N−1ライン,Nラインの2値データを用いて作成
されたN−1ラインの3値データとを用いて、N−2ラ
インの3値データが5値データに変換される。すなわ
ち、N−2ラインの5値データは、N−4ライン,N−
3ライン,N−2,N−1ライン,Nラインの合計5ラ
インの2値データに基づいて作成される。ゆえに、この
作成された5値データに基づいて用紙に出力される画像
は、注目画素を中心とする5×5画素のマトリクス内の
2値データパターンと基準パターンとのパターンマッチ
ングを採用した従来方法によって得られる5値データに
基づく出力画像と比較して、同等レベル以上の良質な画
像となる。
【0035】また、この実施形態では、第1処理部20
による第1処理で29 個の基準パターンK1〜K29
用いられ、第2処理部30による第2処理で39 個の基
準パターンJ1〜J39 が用いられる。したがって、こ
の実施形態に係る2値−5値変換に用いられる基準パタ
ーン数の合計は29 +39 (=20195 )個となるから、
25(=33554432)個の基準パターンを必要とする従来
技術に比べて、パターンメモリ24,34に記憶してお
くべき基準パターン数が大幅に減少する。ゆえに、パタ
ーンメモリ24,34としては、容量の小さいメモリを
用いることができる。また、パターンマッチングを行う
ための回路の規模を縮小することができる。
【0036】なお、上述の実施形態では、1次処理およ
び2次処理で注目画素を中心とする3×3画素のマトリ
クスを想定してパターンマッチングを行っているが、1
次処理および2次処理においては、3×2画素のマトリ
クスや3×4画素のマトリクスなど、3×3画素のマト
リクスよりも広い範囲または狭い範囲のマトリクスが想
定されてパターンマッチングが行われてもよい。また、
1次処理と2次処理とで、範囲の異なるマトリクスが想
定されてパターンマッチングが行われてもよい。すなわ
ち、1次処理では、m×n(m,nは自然数)画素のマ
トリクスが想定され、2次処理では、p×q(p,qは
自然数)画素のマトリクスが想定されるとよい。
【0037】たとえば、1次処理および2次処理で3×
2画素のマトリクスを想定してパターンマッチングが行
われる場合、これにより得られる5値データに基づく出
力画像は、5×3画素のマトリクス内の2値データパタ
ーンと基準パターンとのパターンマッチングによって2
値データを一度に変換して得られる5値データに基づく
出力画像と同等レベル以上の良質な画像となる。そのう
え、2値データを一度に5値データに変換するために必
要な基準パターン数の合計が215(=327468)個となる
のに対し、1次処理および2次処理によって2値データ
を5値データに変換するために必要な基準パターン数の
合計は26 +36 (=793 )個となり、2値−5値変換
に必要な基準パターン数が大幅に減少する。
【0038】さらに、上述の説明においては、2値デー
タを5値データに変換する場合を例に挙げて説明した
が、この発明は、2値データを4値以上の多値データに
変換する場合に広く適用することができる。
【0039】また、この発明は、ファクシミリ装置以外
にも、ディジタル複写機などの画像形成装置に適用する
ことができる。
【0040】その他、特許請求の範囲に記載されている
技術的事項の範囲内において、種々の変更を施すことが
できる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、基準パターンを記憶
しておくための第1記憶手段および第2記憶手段として
は、容量の小さいメモリを用いることができる。また、
第1処理手段および第2処理手段を構成する回路の規模
を縮小することができる。ゆえに、装置のコストを削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像処理装置が適
用されたファクシミリ装置の受信に関する部分の構成を
示すブロック図である。
【図2】データ処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】データ処理部で実行される処理について説明す
るために2値データで表される画像の例を示す図であ
る。
【図4】図3に示す2値画像に1次処理を施すことによ
って得られる3値画像の例を示す図である。
【図5】図4に示す3値画像に2次処理を施すことによ
って得られる5値画像の例を示す図である。
【図6】第1パターンメモリに記憶されている1次基準
パターンを示す図である。
【図7】第2パターンメモリに記憶されている2次基準
パターンを示す図である。
【符号の説明】
2 データ処理部(画像処理装置) 20 1次処理部(1次処理手段) 24 第1パターンメモリ(第1記憶手段) 30 2次処理部(2次処理手段) 34 第2パターンメモリ(第2記憶手段) M1,M2 マトリクス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数画素で構成される2値画像を多値画像
    に変換するための画像処理装置であって、 m×n画素のマトリクスに含まれる各画素の2値データ
    の組み合わせによって得られる複数の第1基準パターン
    およびこの複数の第1基準パターンにそれぞれ対応づけ
    て定められた複数の中間値データを記憶する第1記憶手
    段と、 2値画像中の各画素を順に注目画素とし、この注目画素
    を含むm×n画素のマトリクスを想定して、m×n画素
    のマトリクスに含まれる画素の2値データのパターンと
    上記第1記憶手段に記憶されている複数の第1基準パタ
    ーンとのパターンマッチングを行い、注目画素の2値デ
    ータを、パターンマッチングで適合した第1基準パター
    ンに対応づけられている中間値データに変換する1次処
    理手段と、 p×q画素のマトリクスに含まれる各画素の中間値デー
    タの組み合わせによって得られる複数の第2基準パター
    ンおよびこの複数の第2基準パターンにそれぞれ対応づ
    けて定められた複数の多値データを記憶する第2記憶手
    段と、 上記1次処理手段によって作成された中間値データで構
    成される中間値画像中の各画素を順に注目画素とし、こ
    の注目画素を含むp×q画素のマトリクスを想定して、
    p×q画素のマトリクスに含まれる画素の中間値データ
    のパターンと上記第2記憶手段に記憶されている複数の
    第2基準パターンとのパターンマッチングを行い、注目
    画素の中間値データを、パターンマッチングで適合した
    第2基準パターンに対応づけられている多値データに変
    換する2次処理手段とを含むことを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】複数画素で構成される2値画像を多値画像
    に変換するための画像処理方法であって、 2値画像中の各画素を順に注目画素とし、この注目画素
    を含むm×n画素のマトリクスを想定して、m×n画素
    のマトリクスに含まれる画素の2値データのパターンと
    第1記憶手段に記憶されている複数の第1基準パターン
    とのパターンマッチングを行い、注目画素の2値データ
    を、パターンマッチングで適合した第1基準パターンに
    対応づけて定められている中間値データに変換する1次
    処理ステップと、 この1次処理ステップによって作成された中間値データ
    で構成される中間値画像中の各画素を順に注目画素と
    し、この注目画素を含むp×q画素のマトリクスを想定
    して、p×q画素のマトリクスに含まれる画素の中間値
    データのパターンと第2記憶手段に記憶されている複数
    の第2基準パターンとのパターンマッチングを行い、注
    目画素の中間値データを、パターンマッチングで適合し
    た第2基準パターンに対応づけられている多値データに
    変換する2次処理ステップとを含むことを特徴とする画
    像処理方法。
JP10109854A 1998-04-20 1998-04-20 画像処理装置および画像処理方法 Pending JPH11308445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10109854A JPH11308445A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 画像処理装置および画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10109854A JPH11308445A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 画像処理装置および画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11308445A true JPH11308445A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14520882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10109854A Pending JPH11308445A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11308445A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59156070A (ja) 画像処理装置
JPH0969951A (ja) 符号化方法及び復号化方法
US4366506A (en) Picture transfer method and apparatus therefor
JPH09181921A (ja) ディジタル情報符号化装置、ディジタル情報復号化装置、ディジタル情報符号化・復号化装置、ディジタル情報符号化方法、及びディジタル情報復号化方法
JPS5937774A (ja) 画像信号の符号化方法および装置
JPH0326947B2 (ja)
US5781136A (en) Digital information encoding device, digital information decoding device, digital information encoding/decoding device, digital information encoding method, and digital information decoding method
JPS60229573A (ja) 中間調画情報の符号化伝送方式
US5736947A (en) Digital information encoding device, digital information decoding device, digital information encoding/decoding device, digital information encoding method, and digital information decoding method
JPH06253134A (ja) 画像処理装置
JPH11308445A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH04326669A (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JP3204240B2 (ja) ビタビ復号器及びビタビ復号処理方法
JP2000358149A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPS6329472B2 (ja)
JP2624427B2 (ja) 画像判別装置
JP3029847B2 (ja) 画像処理装置
JP2921685B2 (ja) 画データ補正装置
JPS6064574A (ja) 画信号縮小方式
JPH0131344B2 (ja)
JPH0244969A (ja) 画像データ処理装置
JPH0223067B2 (ja)
JPH01238374A (ja) 画像データ圧縮装置
JPH11146184A (ja) 画像回転機能付き通信端末装置
JPS62239770A (ja) 2値画像符号化装置