JPH1130819A - 写真焼付処理システム - Google Patents

写真焼付処理システム

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JPH1130819A
JPH1130819A JP18656397A JP18656397A JPH1130819A JP H1130819 A JPH1130819 A JP H1130819A JP 18656397 A JP18656397 A JP 18656397A JP 18656397 A JP18656397 A JP 18656397A JP H1130819 A JPH1130819 A JP H1130819A
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strip
photographic
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Hiroshi Miyawaki
浩 宮脇
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ミニラボにおいても、露光焼付装置へのストリ
ップネガの投入を簡単化すること。 【解決手段】現像済みのストリップフィルムをつないで
長尺写真フィルムを作成するフィルムスプライサー(13
0)と、前記長尺写真フィルムを送り出すフィルム送り出
し部(10)と、前記フィルム送り出し部(10)によって送り
出された写真フィルムのつなぎ合わせ領域をカットして
ストリップフィルムとするフィルム切断装置(60)と、前
記フィルム切断装置(60)から送られてきたストリップフ
ィルムを焼付処理する焼付露光装置(30)とを備えた写真
焼付処理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像済みのストリ
ップフィルム(一般にはフィルム1本分の長さをもった
ネガフィルムのことである)を1本づつ投入しながら、
露光焼付処理を行う写真焼付処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラによる撮影が終了したネ
ガフィルムは、DPE店へ持ち込まれ、同時プリントが
依頼される。まず、ネガフィルムはパトローネから引き
出された後、フィルム現像機によって現像され、乾燥さ
れる。乾燥されたネガフィルム、つまりストリップネガ
は露光焼付装置のネガ装着部に近くに吊り下げられ、オ
ペレータによって1本づつストリップネガが投入され、
ストリップネガ単位で露光焼付処理が行われる。
【0003】もちろん、大規模な現像所(ラボ)では、
80〜100本単位の未現像のネガフィルムをフィルム
スプライサーでつなぎ合わせて長尺フィルムロールと
し、連続的に現像処理を行い、さらに現像されたフィル
ムロールをそのまま高速の露光焼付装置に装着して、連
続的に撮影画像を印画紙に焼き付け、大量の露光焼付処
理が行われる。このような大がかりなフィルム現像機や
露光焼付装置を小規模なDPE店に配置することは適当
ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小規模
なDPE店においても、省力化を推し進めていく上で、
オペレータが1本づつストリップネガを露光焼付装置に
投入するという作業を簡単化したいという要望がでてき
ている。本発明の目的は、小規模なDPE店に配置され
る写真処理システム、つまりミニラボにおいても、露光
焼付装置へのストリップネガの投入を簡単化することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による写真焼付処理システムでは、現像済み
のストリップフィルムをつなぎ部材でつなぎ合わせて長
尺写真フィルムを作成するフィルムスプライサーと、前
記長尺写真フィルムを送り出すフィルム送り出し部と、
前記フィルム送り出し部によって送り出された写真フィ
ルムのつなぎ合わせ領域をカットしてストリップフィル
ムとするフィルム切断装置と、前記フィルム切断装置か
ら送られてきたストリップフィルムを焼付処理する焼付
露光装置とが備えられている。
【0006】この構成では、同時プリントの注文を受け
た写真フィルムは現像された後、フィルムスプライサー
によって長尺化され、その長尺化されたフィルムの形で
焼付露光装置に一旦装着され、自動的に送り出されなが
ら、フィルム切断装置によって再びストリップフィルム
の形にカットされ、ストリップフィルムとして焼付処理
される。従って、1本づつストリップフィルムを投入す
る必要がなくなるにもかかわらず、焼付処理はストリッ
プフィルムとして行われるので、焼付露光装置は、従来
のストリップフィルムを処理する構造のものがそのまま
使える。
【0007】本発明の好適な実施形態の1つとして、前
記長尺写真フィルムはリールによってロール状に収納さ
れており、前記フィルム送り出し部は、装着されたリー
ルから長尺写真フィルムを引き出すように構成されてい
るものがある。この場合、長尺写真フィルムの格納に大
きなスペースが不必要であり、リールを回転させるだけ
で写真フィルムが引き出されるのでフィルム送り出し部
の構造も簡単となる。また、大規模現像所で大量処理さ
れロール化された写真フィルムもそのまま装着すること
ができる。
【0008】焼付処理の前に、ストリップフィルム化さ
れるので、各ストリップフィルムを識別できるように、
フィルムスプライサーで長尺化される際に各ストリップ
フィルムにフィルムID番号を付与するためのID番号
付与装置が備えられているものもある。これにより、顧
客からの受注時にDP袋に貼り付けて発行される受注番
号に対応するフィルムID番号をシール等を介して各フ
ィルムに付与することで、以後の写真処理において、受
注情報と写真フィルムを関連づけることができる。フィ
ルムID番号を各写真フィルムに付与する以外、つなぎ
部材に付与することも可能であり、この場合、写真フィ
ルムにはフィルムID番号を付与するスペースが限定さ
れているのに対して、自由につなぎ部材の表面を利用す
ることができる。
【0009】長尺フィルムをカットしてストリップフィ
ルム化する際、フィルムID番号がつなぎ部材に付与さ
れている場合にはこのつなぎ部材を残しておかなければ
ならないので、フィルム切断装置は、つなぎ部材をスト
リップフィルムに残すように切断する残しモードと、つ
なぎ部材をストリップフィルムから除去するように切断
する除去モードのいずれでも動作できるように構成する
ことが好ましい。
【0010】本発明の好適な実施形態において、前述し
たようなフィルムID番号を読み取るID番号読取装置
と、このID番号読取装置で読み取られたフィルムID
番号を前記フィルムID番号をもつストリップフィルム
のコマ画像を焼き付けた印画紙の裏面に印字する印字装
置とが備えられているならば、撮影画像が焼き付けられ
た仕上がりプリントと元の写真フィルムとの照合が容易
となる。
【0011】さらに、写真焼付処理システムの完全自動
化を達成するためには、露光焼付処理を終了したストリ
ップフィルムを数コマ単位でカットしてピースフィルム
を作成し、このピースフィルムをネガシートに挿入する
フィルムカットインサータを備えることが提案される。
これにより、処理対象となる写真フィルムの投入から処
理済み写真フィルムのネガシートへの収納までの自動化
が実現する。本発明によるその他の特徴及び利点は、以
下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろ
う。
【0012】
【発明の実施の形態】図1には、DPE店における、比
較的小規模な写真処理システム(ミニラボ)の構成が概
略的に示されている。DPE店には、カメラ撮影を終え
た顧客から未現像のネガフィルム1、つまり1本分の長
さをもったストリップネガ1Aを収納したパトローネが
持ち込まれ、通常同時プリントが注文される。顧客の名
前や住所及びプリントサイズなどをDP袋に書き込むと
ともに持ち込まれたパトローネをそのDP袋2に入れら
れる。このDP袋2には、予め、バーコード表示された
受付番号を印字しているシール2aが貼り付けられてい
る。
【0013】パトローネを収納したDP袋2が受付台1
00に渡されると、DP袋2からパトローネが取り出さ
れるとともにDP袋2に貼り付けられていた受付番号や
プリントサイズなどの注文情報がリンクされた状態で写
真焼付装置のコントローラに入力される。パトローネか
ら引き出されたストリップネガ1AはID番号付与装置
110に送られ、DP袋2に貼り付けられた受付番号と
関連づけられたフィルムID番号が所定箇所に付与され
る。その後、ストリップネガ1Aはフィルム現像機12
0に送られると、自動的に、現像、漂白、定着、水洗等
の処理槽内を搬送され、かつ乾燥処理されて、撮影画像
が顕像化される。この顕像化された多数のストリップネ
ガ1Aは露光焼付処理のために、順々に接続されてロー
ル状の長尺ネガフィルムが作成される。このストリップ
ネガ1Aの長尺化は、フィルムスプライサー130につ
なぎ部材としてのスプライステープを用いて先行するス
トリップネガ1Aの後端とこれに続くストリップネガ1
Aの先端を順次つなぎ合わせていく手法で実施され、こ
の長尺化されたストリップネガ1Aをリール4に巻き取
ることにより現像済みの長尺ネガロールが作成されるの
である。
【0014】リール4に巻かれた長尺ネガロールをフィ
ルム送り出し部10に装填することにより、一連の露光
焼付処理が自動的に行われる。まず、スプライステープ
によってつながれたストリップネガ1Aはフィルム送り
出し部10から送り出されところで、まずフィルムID
番号読取装置140によってフィルムID番号が読み取
られるとともに、フィルム切断装置60によってスプラ
イステープのところで切断され、再び単独のストリップ
ネガ1Aとなる。つまり、1本単位でストリップネガ1
Aは露光焼付装置30に送られることになる。
【0015】露光焼付装置30では、ストリップネガ1
Aのコマが順次露光位置に位置決めされ、所定の露光量
で所定枚数分を印画紙3に露光焼き付けされる。順次コ
マ画像を焼き付けられた印画紙3は、印画紙用印字装置
160によって、対応するストリップネガ1Aに印字さ
れているID番号と同じID番号をその裏面に印字され
る。その後、印画紙現像機170によって現像された印
画紙3は、ペーパーカッター180によって焼き付けコ
マ毎にカットされ、仕上がり写真プリントとして照合ス
テーション200に送られる。
【0016】焼付処理が終了したストリップネガ1A
は、ネガカットインサータ190へ送られ、所定のコマ
数毎(例えば、4コマ又は6コマ毎)にカットされ、ピ
ースネガ1Bとしてネガシートに順次収容され、写真プ
リントと照合するため、照合ステーション200に送ら
れる。
【0017】照合ステーション200では、ピースネガ
1Bのコマ画像と写真プリントの対応関係と仕上がり状
態をチェックし、合格の場合はネガシートと写真プリン
トを受付時に受け取ったDP袋2に収納する。焼付不良
等が生じた場合、再度焼き直しし、再び照合ステーショ
ン200で照合した後、DP袋2に収納される。
【0018】次に、フィルムID番号付与装置110の
構成を図2を用いて説明する。この付与装置110は、
シールシート111のシール111aにフィルムID番
号を示すバーコードと数字を印字する印字ヘッド112
と、シールシート111からシール111aを剥がして
ストリップフィルム1Aのカブリ部に貼り付ける貼付機
構113とを備えている。印字ヘッド112と貼付機構
113はそれぞれドライバ112a、113aを介して
制御部114と接続されている。この制御部114に
は、受付台100に配置されているキーボード101と
バーコードリーダ102が接続されている。バーコード
リーダ102は、DP袋2に貼り付けられているコード
シールから受付番号を表しているバーコードを読み取る
ものであり、読み取られた受付番号は制御部114のメ
モリーに格納される。DP袋2にバーコードが貼り付け
られておらず、数字などで記録されている場合、オペレ
ータによってキーボード101から受付番号を直接入力
し、制御部114のメモリーに格納することも可能であ
る。さらに、制御部114には、ストリップネガ1Aの
パーフォレーションを検出する光センサー115や、ネ
ガ搬送のための搬送ローラ116を駆動するモータ11
7もここでは図示されていないドライバーを介して接続
されている。モータ117にはモータ117の回転を検
出できるようにエンコーダがその回転軸に設けられてお
り、エンコーダの出力信号は制御部114に送られる。
これにより、ストリップフィルム1Aの搬送は制御部1
14によって自在に制御される。
【0019】制御部114はメモリーに格納された受付
番号に関係づけられたフィルムID番号を生成し、この
フィルムID番号のためのバーコードと数字をシールシ
ート111のシール111aに印字するように印字ヘッ
ド112に命令を送る。印字ヘッド112によって印字
されたシール111aは貼付機構113に送られる。光
センサー115がストリップネガ1Aの先端領域を検出
することによりシール貼付動作のタイミングが演算さ
れ、シール111がストリップネガ1Aの所定の箇所に
貼り付けられるように、貼付機構113の動作が制御部
114によって制御される。フィルムID番号を付与さ
れたストリップフィルム1Aは、さらにフィルム現像機
120に送られ、従来通りの現像処理を受ける。現像処
理が終えた複数のストリップフィルム1Aはフィルムス
プライサー130によって長尺化される。
【0020】図3に示されているフィルムスプライサー
130は、1本づつ投入された現像済みのストリップネ
ガ1Aをスプライステープ136によってつなぎ合わせ
て長尺のネガロールを作成するものであり、ストリップ
ネガ1Aを搬送する搬送ローラ131、必要に応じてス
トリップネガ1Aの端部をカットするカッター132、
前後に並んで搬送されるストリップネガ1Aの後端と先
端の間の接合部を検出してスプライステープ136を貼
り付けることによりつなぎ合わせるスプライシングユニ
ット133、つなぎ合わせたストリップネガ1Aを長尺
ネガとしてリール4に巻き取るための巻き取りモータ1
34、さらにこれらの動作機器を制御する制御部135
などを備えている。オペレータによって1本づつ投入さ
れたストリップネガ1Aを互いにつなぎ合わしてリール
4に巻き取られた長尺ネガロールは、写真焼付装置のフ
ィルム送り出し部10に装着される。
【0021】次に、図4〜図6を用いて長尺化されたス
トリップネガ1Aを処理する写真焼付装置の全体構成を
説明する。図4にその外観が示された写真焼付装置は、
後述する画像情報読取り装置や焼付け露光装置などを内
装しており、リール4に巻かれた現像済み長尺ネガ1の
画像情報を画像情報読取り装置20が読取ってディスプ
レイ9aに表示し、その表示内容に基づいてオペレータ
が操作卓9bを操作することにより、焼付け露光装置3
0が適正な露光量で印画紙に露光し、その後、現像など
の処理を経て、最終的に仕上げられたプリントが、プリ
ント収納部11に排出されるように構成されている。
【0022】前記リール4には、図5や図6に示すよう
に、現像済みの長尺ネガフィルム1が巻かれている。こ
の長尺ネガフイルム1は、必要に応じて露光焼付処理の
前に再び接合箇所で切断され、再びストリップネガ1A
となる。リール4が装着されるフィルム送り出し部10
には、ネガフイルム1の弛みを取るダンサー5が配設さ
れ、かつ、このリール4から画像情報読取り装置20や
焼付露光装置30の方に、リール4に巻かれたストリッ
プネガ1Aを搬送するフィルム搬送手段40が配設され
ている。
【0023】このフィルム搬送手段40は、第1搬送部
と第2搬送部とから構成されており、第1搬送部は、パ
ルスモータ41によって回転駆動される第1駆動ローラ
42とこの第1駆動ローラ42に当接する2個の駆動用
遊転ローラ43、DCモータ44によって回転駆動され
る第2駆動ローラ45とこの第2駆動ローラ45に当接
する駆動用遊転ローラ46、方向変換用の遊転ローラ4
7、ならびに、互いに当接する一対の遊転ローラ48な
どからなり、ストリップネガ1Aを画像情報読取り装置
20の方へ搬送する。この第1搬送部の搬送経路中に
は、フィルム切断装置60が備えられており、ここで、
長尺化されたストリップネガ1Aが再び個別のストリッ
プネガ1Aとなるようにその接合箇所で切断分割され
る。このフィルム切断装置60は、スプライステープ部
分を対応するストリップネガ1Aに残すように切断する
残しモードと、スプライステープ部分を両側から切断し
てスプライステープ部分を除去する除去モードの両方で
動作するように構成されている。スプライステープ部分
を除去する除去モードでは、2カ所の切断が必要となる
が、これにより搬送途中でスプライステープ部分がひっ
かかるなどの悪影響をあたえることが回避されるという
利点が得られる。搬送手段40の第2搬送部は、ストリ
ップネガ1Aを画像情報読取り装置20にまで搬送する
ものであり、第3駆動ローラ49と駆動用遊転ローラ5
0や一対の遊転ローラ51などから構成されている。
【0024】搬送手段40の搬送経路中にはセンサー群
が設けられているが、例えば前記第1駆動ローラ42よ
りも搬送方向上手側には、ネガフイルム1の存在を検出
するフイルム検出センサ81が、搬送方向下手側には、
スプライステープによってつながれたストリップネガ1
Aのつなぎ部領域を検出する端部検出センサ82が、そ
れぞれ配設され、これら両検出センサ81,82は発光
器と受光器とから構成されている。
【0025】この端部検出センサ82よりも搬送方向下
手側で、かつ、フイルム切断手段60よりも搬送方向上
手側には、各ストリップネガ1Aが焼付け露光装置30
による処理に適しているか否かを判別する画像コマ判別
手段83が配設されている。この画像コマ判別手段83
は、発光器と受光器とからなる2個の画像コマ検出セン
サ83a,83bからなり、ストリップネガ1Aを透過
した光の受光量に基づいて撮影画像が形成されているコ
マを検出して、各画像のコマの長さを判別するように構
成されている。具体的には、コマエッジの検出信号に基
づいて、各オーダーの画像コマピッチを測定するととも
に、画像コマの幅方向の長さを測定して、各画像コマが
フルサイズであるか、パノラマサイズであるか、あるい
は、ハーフサイズであるかを判別するように構成されて
いる。
【0026】前記フイルム切断手段60の搬送方向直前
には、各ストリップネガ1Aの先端部に貼り付けられた
シール111aからバーコードシートとしてのフィルム
ID番号を読み取るフィルムID番号読取装置300が
設けられている。読み取られたID番号は、この写真焼
付装置全体を制御しているコントローラ500に送ら
れ、以後の各写真処理における対象ストリップネガ1A
の特定に用いられる。
【0027】前記フイルム切断手段60よりも搬送方向
下手側には、切断されたフイルムの不要部分などを搬送
経路から離脱させるための排出機構7が配設されてい
る。この排出機構7は、搬送径路の下方に配設された屑
箱7aと、この屑箱7aの開口部に位置され、かつ、ス
トリップネガ1Aが通過するスリットを有する揺動自在
なガイド部材7b、ならびに、このガイド部材7bを揺
動駆動する図外のソレノイドとからなり、図6の実線で
示す状態においては、ストリップネガ1Aがスリット内
を通過し、仮想線で示す状態においては、フイルムの不
要部分などが案内されて屑箱7a内へ落下するように構
成されている。
【0028】この排出機構7よりも搬送方向下手側に
は、ループタンク8が配設され、このループタンク8の
内部が、ストリップネガ1Aをループ状に収納保持する
ループ保持空間8aに構成されるとともに、ループタン
ク8の開口部には開閉自在なループガイド8bが設けら
れ、図外のDCモータにより開閉駆動されるように構成
されている。図5ではストリップネガ1Aがループ収納
されていない状態が示されており、図6ではストリップ
ネガ1Aがループ収納されている状態が示されている。
前記ループタンク8よりも搬送方向下手側で、かつ、前
記第2駆動ローラ45よりも搬送方向下手側には、スト
リップネガ1Aの先端部を検出するための発光器と受光
器とからなる先端検出センサ84が配設され、この先端
検出センサ84よりもさらに搬送方向下手側には、前記
画像コマ判別手段83によって不適と判別されたストリ
ップネガ1Aを画像情報読取り装置20や焼付け露光装
置30による処理から回避する搬送径路分岐手段90が
配設されている。
【0029】前記搬送径路分岐手段90からさらに搬送
方向下流側に離れたところには、上述の画像情報読取り
装置20と焼付け露光装置30とが、この順に配設され
ている。この画像情報読み取り装置20と焼付け露光装
置30とは、共に従来より知られている構造で、画像情
報読取り装置20の方は、ランプ21、ミラートンネル
22、撮像装置23などから構成され、焼付け露光装置
30の方は、露光ランプ31、調光フイルタ32、ミラ
ートンネル33、光学系34、シャッタ35などからな
り、ストリップネガ1Aの画像を引き伸ばして印画紙3
上に焼き付けるように構成されている。第2搬送部の終
端領域にはストリップネガ1Aをカットして作成された
ピースネガをネガシートに挿入するネガカットインサー
タ190が設けられている。
【0030】焼付処理が終えた印画紙3の裏面に焼付画
像に対応する撮影画像を有するストリップネガ1Aに与
えられたフィルムID番号を印字する印画紙用印字装置
160が印画紙搬送ラインに設けられている。この印画
紙用印字装置160は前述したコントローラ500と接
続されており、ID番号読取装置300によって読み取
られたID番号を印字すべくコントローラ500によっ
て制御される。この印画紙用印字装置160としては、
一般にはドットプリンターが用いられるが、満足すべき
耐現像処理液性が得られる場合サーマルプリンターなど
の他の形式のプリンターを用いることも可能である。
【0031】図7には写真処理システムの別な実施形態
が示されており、図1に示された写真処理システムと比
べて、フィルムID番号付与装置110がフィルムスプ
ライサー130と統合されていることで異なっている。
つまり、受け付けられた現像済みのストリップネガ1A
に対して現像処理が終えてから、フィルムスプライサー
130で長尺化される際に、各ストリップネガ1Aにフ
ィルムID番号を付与するのである。フィルムID番号
は、図1の実施形態のようにバーコードシール111a
をストリップネガ1Aに貼り付けることにより付与して
もよいが、スプライステープにバーコードシール111
aを貼り付けることも可能である。
【0032】図8で示された写真焼付装置の構成は、図
4〜図6による写真焼付装置に比べて、フィルムスプラ
イサー130がフィルム送り出し部10に組み込まれて
いることで異なっている。この場合、現像済みの複数の
ストリップネガ1Aがオペレータによってフィルム送り
出し部10に投入されると、フィルムスプライサー13
0によって長尺化され、ループ状にストレージされ、順
次フィルム切断装置60によって再びストリップネガ1
Aにされ、露光焼付処理が行われる。オペレータは、最
初に複数のストリップネガ1Aを1本づつ投入するだけ
で、後は露光焼付処理や照合作業に集中することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による写真処理システムの概略構成を示
すブロック図
【図2】ID番号付与装置の1つの実施形態を示す模式
【図3】フィルムスプライサーの1つの実施形態を示す
模式図
【図4】本発明による写真処理システムで用いられる写
真焼付装置の外観図
【図5】図4による写真焼付装置の構成を示す概略図
【図6】図4による写真焼付装置の図5とは異なる稼働
形態における概略図
【図7】本発明による写真処理システムの別な実施形態
の概略構成を示すブロック図
【図8】本発明による写真焼付装置の別な実施形態を示
す概略図
【符号の説明】
1 ネガフィルム 1A ストリップネガ 2 DP袋 10 フィルム送り出し装置 30 露光焼付装置 60 フィルム切断装置 100 受付機 110 フィルムID番号付与装置 120 フィルム現像機 130 フィルムスプライサー 140 フィルムID番号読取装置 160 印画紙用印字装置 170 印画紙現像機 180 ペーパーカッター 190 ネガカットインサータ 200 照合ステーション

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像済みのストリップフィルムをつなぎ部
    材でつなぎ合わせて長尺写真フィルムを作成するフィル
    ムスプライサーと、前記長尺写真フィルムを送り出すフ
    ィルム送り出し部と、前記フィルム送り出し部によって
    送り出された写真フィルムのつなぎ合わせ領域をカット
    してストリップフィルムとするフィルム切断装置と、前
    記フィルム切断装置から送られてきたストリップフィル
    ムを焼付処理する焼付露光装置とを備えた写真焼付処理
    システム。
  2. 【請求項2】前記長尺写真フィルムはリールによってロ
    ール状に収納されており、前記フィルム送り出し部は、
    装着されたリールから長尺写真フィルムを引き出すよう
    に構成されている請求項1に記載の写真焼付処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記ストリップフィルムにフィルムID番
    号を付与するID番号付与装置が備えられている請求項
    1又は2に記載の写真焼付処理システム。
  4. 【請求項4】前記つなぎ部材にこのつなぎ部材によって
    つなぎ合わせられるストリップフィルムのためのフィル
    ムID番号を付与するID番号付与装置が備えられてい
    る請求項1又は2に記載の写真焼付処理システム。
  5. 【請求項5】前記フィルムID番号は直接ストリップフ
    ィルム又はつなぎ部材に印字される請求項3又は4に記
    載の写真焼付処理システム。
  6. 【請求項6】前記フィルム切断装置は、前記つなぎ部材
    を前記ストリップフィルムに残すように切断する残しモ
    ードと前記つなぎ部材を前記ストリップフィルムから除
    去するように切断する除去モードのいずれかで動作する
    ことができる請求項1〜5のいずれかに記載の写真焼付
    処理システム。
  7. 【請求項7】前記フィルムID番号を読み取るID番号
    読取装置と、前記ID番号読取装置で読み取られたフィ
    ルムID番号を前記フィルムID番号をもつストリップ
    フィルムのコマ画像を焼き付けた印画紙の裏面に印字す
    る印字装置とが備えられている請求項3又4に記載の写
    真焼付処理システム。
  8. 【請求項8】露光焼付処理を終了した前記ストリップフ
    ィルムを数コマ単位でカットしてピースフィルムを作成
    し、このピースフィルムをネガシートに挿入するフィル
    ムカットインサータが備えられている請求項1〜7のい
    ずれかに記載の写真焼付処理システム。
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