JPH11308099A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

Info

Publication number
JPH11308099A
JPH11308099A JP10114492A JP11449298A JPH11308099A JP H11308099 A JPH11308099 A JP H11308099A JP 10114492 A JP10114492 A JP 10114492A JP 11449298 A JP11449298 A JP 11449298A JP H11308099 A JPH11308099 A JP H11308099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
clock
error signal
circuit
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10114492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Kubo
達哉 久保
Akira Tamaki
亮 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10114492A priority Critical patent/JPH11308099A/ja
Publication of JPH11308099A publication Critical patent/JPH11308099A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 参照クロックの周波数に対応して複数の電圧
制御発振器を適宜切り換えたり、電圧制御発振器の発振
クロックの分周比を適宜切り換えたりするのに、その都
度外部から切り換え信号を与えて切り換えなければなら
なかった。 【解決手段】 異なった発振周波数帯域を持つ3個の電
圧制御発振器25-1,25-2,25-3を搭載し、これら
を参照クロックRCKの周波数に対応して適宜切り換え
る構成のPLL回路10において、周波数位相比較器2
1からある一定幅を超えるUP信号/DOWN信号が出
力されたときに、エラー検出回路31によって位相が不
一致であることを検出し、ストレトッチャー回路32で
分周クロックVCKの一周期の時間以上に亘ってエラー
信号を出力するとともに、このエラー信号の出力期間に
おいてパルスクロックNEXTをカウンタ回路33でカ
ウントし、そのカウント値をセレクタ26の切り換え信
号として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(phase loc
ked loop) 回路に関し、特に参照クロックにロックでき
る周波数帯を広くしたり、複数の異なった周波数帯にロ
ックできるPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】PLL回路は、その基本形を示す図5か
ら明かなように、周波数位相比較器101、ループフィ
ルタ102および電圧制御発振器(VCO)103など
からなる帰還閉回路であり、入力信号(参照クロック)
の周波数および位相と、電圧制御発振器103の発振ク
ロックの周波数および位相とを周波数位相比較器101
で比較し、その比較結果をループフィルタ102を介し
て電圧制御発振器103に与えることにより、電圧制御
発振器103の発振クロックの周波数および位相を制御
する構成となっている。
【0003】このPLL回路のロックできる周波数は、
電圧制御発振器の発振できる周波数帯域内である。これ
に対して、PLL回路を使用するシステムにおいては、
そのシステムの型式などによってシステムクロックの周
波数帯が大きく異なる場合がある。このような観点か
ら、システムの複数の型式などに単一のPLL回路で対
応できるようにするために、ロックできる周波数帯を広
くしたり、複数の異なる周波数帯にロックできるPLL
回路の要求がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、1つの電
圧制御発振器の周波数帯域ではカバーできない複数の周
波数を持つ参照クロックにロックできるPLL回路を作
るには、異なった発振周波数帯域を持つ複数の電圧制御
発振器を搭載し、これら電圧制御発振器を参照クロック
の周波数に対応して適宜切り換えたり、電圧制御発振器
の発振クロックを分周する分周器の分周比を可変とし、
その分周比を参照クロックの周波数に対応して適宜切り
換えたりする構成が一般的に採られる。
【0005】しかしながら、この種の従来回路では、参
照クロックの周波数に対応して複数の電圧制御発振器を
適宜切り換えたり、電圧制御発振器の発振クロックを分
周する分周器の分周比を適宜切り換えたりするのに、そ
の都度外部から切り換え信号を与えて切り換えなければ
ならなかった。
【0006】そこで、本発明は、複数の電圧制御発振器
の切り換えや、発振クロックの分周比の切り換えを、参
照クロックの周波数に対応して自律的に行い得るPLL
回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるPLL回路
は、異なった発振周波数帯を持つ複数個の発振器と、こ
れら複数個の発振器のうちの1つを選択するセレクタ
と、このセレクタによって選択された発振器の発振クロ
ックを分周する分周器と、外部から与えられる参照クロ
ックに対して分周器で分周された分周クロックの位相を
比較し、パルス状の比較情報を発振器にその制御情報と
して与える位相比較手段と、このパルス状の比較情報が
ある一定幅を超えて出力されたときに、位相が不一致で
あることを示す第1のエラー信号を出力する手段と、こ
の第1のエラー信号の発生期間を分周クロックの一周期
の時間以上に延ばして第2のエラー信号として出力する
手段と、この第2のエラー信号の発生期間において発振
器がロックしていない状態からロックするまでの最長時
間よりも長い周期のパルスクロックでカウントし、その
カウント結果をセレクタにその選択情報として与える手
段とを備えた構成となっている。
【0008】本発明による他のPLL回路は、単一の発
振器と、この発振器の発振クロックを分周するととも
に、その分周比が可変な可変分周器と、外部から与えら
れる参照クロックに対して可変分周器で分周された分周
クロックの位相を比較し、パルス状の比較情報を発振器
にその制御情報として与える位相比較手段と、このパル
ス状の比較情報がある一定幅を超えて出力されたとき
に、位相が不一致であることを示す第1のエラー信号を
出力する手段と、この第1のエラー信号の発生期間を分
周クロックの一周期の時間以上に延ばして第2のエラー
信号として出力する手段と、この第2のエラー信号の発
生期間において発振器がロックしていない状態からロッ
クするまでの最長時間よりも長い周期のパルスクロック
でカウントし、そのカウント結果を可変分周器にその分
周比の選択情報として与える手段とを備えた構成となっ
ている。
【0009】本発明に係るPLL回路、即ち異なった発
振周波数帯域を持つ複数の発振器を搭載し、これら発振
器を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えた
り、あるいは発振器の発振クロックを分周する分周器の
分周比を可変とし、その分周比を参照クロックの周波数
に対応して適宜切り換えたりする構成のPLL回路にお
いて、位相比較手段からある一定幅を超えるパルス状の
比較情報が出力されたとき、位相が不一致であることを
示す第1のエラー信号を出力するとともに、この第1の
エラー信号を発振クロックの一周期の時間以上に延ばし
て第2のエラー信号として出力する。そして、この第2
のエラー信号が出力されているときに、発振器がロック
していない状態からロックするまでの最長時間よりも長
い周期のパルスクロックをカウントし、そのカウント結
果を複数個の発振器のうちの1つを選択する情報、ある
いは可変分周器の分周比を選択する情報として用いる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の第1実施形態を示すブロ
ック図である。図1から明かなように、本実施形態に係
るPLL回路10は、複数の電圧制御発振器(VCO)
を含み、通常の位相ロック制御を行う位相制御ループ系
20と、複数の電圧制御発振器のうちの1つを適宜選択
することによってバンド(周波数帯域)の切り換えを行
うバンド切り換え回路系30とから構成されている。
【0012】位相制御ループ系20は、周波数位相比較
器21、チャージポンプ(CP)回路22U,22D、
ループフィルタ23、センスアンプ24、例えば3個の
電圧制御発振器25-1,25-2,25-3、セレクタ26
および分周器27を有する構成となっている。この位相
制御ループ系20には、外部から参照クロックRCKが
入力される。この参照クロックRCKとしては、使用目
的によって異なった周波数のクロックが入力され、その
周波数帯は1つの電圧制御発振器25-1/25-2/25
-3の帯域よりも広いものとする。
【0013】位相制御ループ系20において、周波数位
相比較器21は、外部から与えられる参照クロックRC
Kを一方の入力、分周器27の分周クロックVCKを他
方の入力とし、参照クロックRCKに対して分周クロッ
クVCKの周波数および位相を比較し、その比較結果と
してUP/DOWN信号を出力する。ここで、UP信号
は周波数を高くしたり、位相を進めるためのパルス状の
信号であり、DOWN信号は周波数を低くしたり、位相
を遅くするためのパルス状の信号である。
【0014】チャージポンプ回路22Uは、周波数位相
比較器21から出力されるUP信号によってパルス幅変
調された電流を出力する。同様に、チャージポンプ回路
22Dは、周波数位相比較器21から出力されるDOW
N信号によってパルス幅変調された電流を出力する。ル
ープフィルタ23は、抵抗R11,R12およびコンデ
ンサC11からなり、チャージポンプ回路22U,22
Dの出力電流を平滑化してその両端に直流電圧を発生す
る。
【0015】センスアンプ24は、ループフィルタ23
の両端電圧を検知し、これを電圧制御発振器25-1,2
5-2,25-3に対してその制御電圧として印加する。電
圧制御発振器25-1,25-2,25-3は各々異なった発
振周波数帯域を持っており、各周波数帯において参照ク
ロックRCKの周波数(使用目的によって異なる)のN
倍(Nは自然数)の周波数で発振する。電圧制御発振器
25-1,25-2,25-3の各発振クロックは、セレクタ
26に与えられる。
【0016】セレクタ26は、バンド切り換え回路系3
0から与えられる後述する切り換え信号に基づいて3つ
の発振クロックのうちの1つを選択し、これを参照クロ
ックRCKに位相ロックしたクロックCLKとして出力
するとともに、分周器27に供給する。分周器27は、
1つの電圧制御発振器25-1,25-2,25-3からセレ
クタ26を介して供給される発振クロックを1/N分周
して参照クロックRCKと同じ周波数のクロックVCK
を生成し、このクロックVCKを周波数位相比較器21
にその他方の入力として供給する。
【0017】一方、バンド切り換え回路系30は、エラ
ー検出回路31、ストレッチャー回路32およびカウン
タ回路33とを有する構成となっている。このバンド切
り換え回路系30には位相制御ループ系20からUP/
DOWN信号が与えられ、バンド切り換え回路系30か
らは位相制御ループ系20に対してバンド切り換えのた
めの切り換え信号が与えられる。
【0018】バンド切り換え回路系30において、エラ
ー検出回路31は、周波数位相比較器21から出力され
るUP/DOWN信号を入力とするとともに、1つの電
圧制御発振器25-1/25-2/25-3の発振クロックと
同じ周波数のエラー検出クロックECKに同期して動作
し、周波数位相比較器21からある一定幅を超えるUP
信号またはDOWN信号が出力されたときに、位相が不
一致であることを示すエラー信号を出力する。
【0019】ストレッチャー回路32は、エラー検出回
路31から出力されるエラー信号をを入力とするととも
に、エラー検出回路31と同様にエラー検出クロックE
CKに同期して動作し、エラー信号の発生期間(パルス
幅)を1つの電圧制御発振器25-1/25-2/25-3の
発振クロックCLKに基づく分周クロックVCKの一周
期の時間以上に延ばして出力する。
【0020】カウンタ回路33は、ストレッチャー回路
32からエラー信号が与えられたときに、パルスクロッ
クNEXTのカウント動作を行い、そのカウント結果を
切り換え信号としてセレクタ26に与える。パルスクロ
ックNEXTは、1つの電圧制御発振器25-1/25-2
/25-3がロックされていない状態からロックするまで
の最長時間よりも長い周期のクロックである。
【0021】図2に、バンド切り換え回路系30におけ
るエラー検出回路31、ストレッチャー回路32および
カウンタ回路33の具体的な構成の一例を示す。
【0022】先ず、エラー検出回路31は、ORゲート
311、D‐フリップフロップ(以下、D‐FFと記
す)312,313およびNORゲート314を有する
構成となっている。ORゲート311は、図1の周波数
位相比較器21から出力されるUP信号およびDOWN
信号を2入力としている。このORゲート311の出力
は、D‐FF312のD(データ)入力となる。
【0023】D‐FF312の逆相出力Qxは、D‐F
F313のD入力となるとともに、NORゲート314
の一方の入力となる。D‐FF313の正相出力Qは、
NORゲート314の他方の入力となる。D‐FF31
2,313は、エラー検出クロックECKをCK(クロ
ック)入力としている。NORゲート314の出力は、
位相が不一致であることを示す第1のエラー信号Err
としてストレッチャー回路32に供給される。
【0024】ストレッチャー回路32は、4個のD‐F
F321〜324および4個のORゲート325〜32
8を有する構成となっている。そして、エラー検出回路
31から供給されるエラー信号Errは、1段目のD‐
FF321のD入力となるとともに、4個のORゲート
325〜328の各一方の入力となる。4個のD‐FF
321〜324は、エラー検出クロックECKをCK入
力としている。
【0025】1段目のD‐FF321の正相出力Qは、
ORゲート325の他方の入力となる。ORゲート32
5の出力は、2段目のD‐FF322のD入力となる。
2段目のD‐FF322の正相出力Qは、ORゲート3
26の他方の入力となる。ORゲート326の出力は、
3段目のD‐FF323のD入力となる。3段目のD‐
FF323の正相出力Qは、ORゲート327の他方の
入力となる。
【0026】ORゲート327の出力は、4段目のD‐
FF324のD入力となる。4段目のD‐FF324の
正相出力Qは、ORゲート328の他方の入力となる。
ORゲート328の出力は、第1のエラー信号Errの
発生期間を延長して得られる第2のエラー信号SErr
としてカウンタ回路33に供給される。
【0027】カウンタ回路33は、ANDゲート33
1、D‐FF332,333およびNORゲート334
を有し、D‐FF332,333およびNORゲート3
34により、切り換え信号として2ビット(S0,S
1)にて3値の情報を出力するカウンタを構成してい
る。そして、ストレッチャー回路32から供給される第
2のエラー信号SErrは、ANDゲート331の一方
の入力となる。ANDゲート331は、パルスクロック
NEXTを他方の入力とする。ANDゲート331の出
力は、D‐FF332,333のCK入力となる。
【0028】D‐FF332の正相出力Qは、2ビット
目(S1)の切り換え信号として出力されるとともに、
NORゲート334の一方の入力となる。NORゲート
334の出力は、D‐FF333のD入力となる。D‐
FF333の正相出力Qは、1ビット目(S0)の切り
換え信号として出力されるとともに、D‐FF332の
D入力およびNORゲート334の他方の入力となる。
【0029】なお、上述したエラー検出回路31、スト
レッチャー回路32およびカウンタ回路33の構成は一
例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0030】次に、上記構成の第1実施形態に係るPL
L回路10の回路動作について、図3のタイミングチャ
ートを用いて説明する。なお、図3のタイミングチャー
トにおいて、波形(A)〜(L)は図1および図2の各
部の波形を示し、図1および図2の対応する部分には同
一の符号(A)〜(L)を付している。
【0031】以下の動作説明においては、一例として、
参照クロックRCK(A)が、電圧制御発振器(VCO
2)25-2の発振周波数帯でロックできる周波数とし、
現在電圧制御発振器(VCO1)25-1が選択されてい
る状態とする。
【0032】この状態においては、電圧制御発振器(V
CO1)25-1は参照クロックRCKにロックできない
ため、発振できる上限かあるいは下限の周波数に落ち着
く。したがって、周波数位相比較器21からは、UP信
号(C)あるいはDOWN信号(D)のいずれかが頻繁
に出力される。ここでは、UP(C)信号が頻繁に出力
されているものとする。
【0033】先ず、エラー検出回路31において、UP
信号(C)はORゲート311を介してD‐312のD
入力となる。今、電圧制御発振器(VCO1)25-1が
選択された状態にあることから、D‐FF312,31
3のCK入力には、電圧制御発振器25-1の発振クロッ
クCLKの1/Nの分周クロックVCK(B)のさらに
1/4周期のクロックECK(F)が与えられている。
【0034】このクロックECK(F)は、エラー(位
相ずれ)検出クロックである。ここでは、D‐FF31
2,313およびNORゲート314の作用により、1
/N分周クロックVCK(B)の1/4周期の幅以上の
UP信号(C)またはDOWN信号(D)が検出された
ときに位相がずれていると判断し、位相ずれが検出され
た旨を示す第1のエラー信号Err(G)を出力する。
この第1のエラー信号Err(G)は、ストレッチャー
回路32に供給される。
【0035】ストレッチャー回路32において、第1の
エラー信号Err(G)は、D‐FF321のD入力お
よびORゲート325〜328の各一方の入力として与
えられる。ここで、第1のエラー信号Err(G)が高
レベル(以下、“H”レベルと記す)のときには、OR
ゲート328の出力である第2のエラー信号SErr
(H)は“H”レベルとなる。
【0036】また、第1のエラー信号Err(G)が
“H”レベルから低レベル(以下、“L”レベルと記
す)に遷移したときは、エラー検出クロックECK
(F)の立ち上がりが4回来るまでの間“L”レベルの
ままならば、第2のエラー信号SErr(H)は“L”
レベルとなる。図3のタイミングチャートの例では、第
1のエラー信号Err(G)の“L”レベルの期間に、
エラー検出クロックECK(F)の立ち上がりが来る回
数が4回未満であることから、第2のエラー信号SEr
r(H)は“H”レベルのままである。
【0037】すなわち、ストレッチャー回路32は、パ
ルス状の第1のエラー信号Err(G)の“H”レベル
の期間を延ばすことにより、第2のエラー信号SErr
(H)を、電圧制御発振器25-1の発振クロックCLK
に基づく分周クロックVCK(B)の一周期の時間以上
に亘って“H”レベルに固定する働きをする。このよう
に、第1のエラー信号Err(G)の“H”レベルの期
間を延長して得られた第2のエラー信号SErr(H)
は、カウンタ回路33に供給される。
【0038】カウンタ回路33において、第2のエラー
信号SErr(H)は、ANDゲート331にその一方
の入力として与えられる。ANDゲート331の他方の
入力には、パルスクロックNEXT(I)が与えられ
る。今、第2のエラー信号SErr(H)が“H”レベ
ルの状態にあることから、ANDゲート331の他方の
入力にパルスクロックNEXT(I)が与えられること
で、ANDゲート331からは、パルスクロックNEX
T(I)がクロックNck(J)として出力される。
【0039】このクロックNck(J)がD‐FF33
2,333にCK入力として与えられることにより、D
‐FF332,333およびNORゲート334からな
るカウンタがカウントアップする。これにより、2ビッ
ト目のS1(K)が“L”レベルのままで、1ビット目
のS0(L)が“H”レベルとなる切り換え信号が出力
される。
【0040】この切り換え信号(S0,S1)が図1の
セレクタ26に与えられることにより、それまで電圧制
御発振器(VCO1)25-1の発振クロックを選択して
いたセレクタ26は、電圧制御発振器(VCO2)25
-2の選択に切り換わる。次のパルスクロックNEXT
(I)が入力されたときには、電圧制御発振器25-2は
参照クロックRCK(A)にロックされているので、第
1,第2のエラー信号Err(G),SErr(H)が
“L”レベルとなり、これに伴ってANDゲート331
の出力クロックNck(J)は“L”レベルにあるの
で、カウントアップされず、バンド切り換えは完了す
る。
【0041】上述したように、異なった発振周波数帯域
を持つ複数(本例では、3個)の電圧制御発振器25-
1,25-2,25-3を搭載し、これら電圧制御発振器2
5-1,25-2,25-3を参照クロックRCK(A)の周
波数に対応して適宜切り換える構成のPLL回路10に
おいて、周波数位相比較器21からある一定幅を超える
UP信号(C)またはDOWN信号(D)が出力された
ときに、分周クロックVCKの一周期の時間以上に亘っ
てエラー信号(H)を出力するとともに、このエラー信
号(H)の出力期間においてパルスクロックNEXT
(I)をカウントし、そのカウント値(S0,S1)を
セレクタ26の切り換え信号として用いるようにしたこ
とにより、電圧制御発振器25-1,25-2,25-3の切
り換えを、参照クロックRCKの周波数に対応して自律
的に行うことができる。
【0042】図4は、本発明の第2実施形態を示すブロ
ック図である。図4から明かなように、本実施形態に係
るPLL回路40は、分周比が可変な可変分周器をフィ
ードバックループ内に有する位相制御ループ系50と、
該可変分周器の分周比を適宜選択することによってバン
ド(周波数帯域)の切り換えを行うバンド切り換え回路
系60とから構成されている。
【0043】位相制御ループ系50は、周波数位相比較
器51、チャージポンプ(CP)回路52U,52D、
ループフィルタ53、センスアンプ54、電圧制御発振
器55および可変分周器56を有する構成となってい
る。この位相制御ループ系50には、外部から参照クロ
ックRCKが入力される。この参照クロックRCKとし
ては、使用目的によって異なった周波数のクロックが入
力され、その周波数帯は電圧制御発振器55の帯域より
も広いものとする。
【0044】位相制御ループ系50において、周波数位
相比較器51は、外部から与えられる参照クロックRC
Kを一方の入力、可変分周器56の分周クロックVCK
を他方の入力とし、参照クロックRCKに対して分周ク
ロックVCKの周波数および位相を比較し、その比較結
果としてUP/DOWN信号を出力する。ここで、UP
信号は周波数を高くしたり、位相を進めるためのパルス
状の信号であり、DOWN信号は周波数を低くしたり、
位相を遅くするためのパルス状の信号である。
【0045】チャージポンプ回路52Uは、周波数位相
比較器51から出力されるUP信号によってパルス幅変
調された電流を出力する。同様に、チャージポンプ回路
52Dは、周波数位相比較器51から出力されるDOW
N信号によってパルス幅変調された電流を出力する。ル
ープフィルタ53は、抵抗R21,R22およびコンデ
ンサC21からなり、チャージポンプ回路52U,52
Dの出力電流を平滑化してその両端に直流電圧を発生す
る。
【0046】センスアンプ54は、ループフィルタ53
の両端電圧を検知し、これを電圧制御発振器55に対し
てその制御電圧として印加する。電圧制御発振器55
は、その周波数帯において参照クロックRCKの周波数
(使用目的によって異なる)のN倍(Nは自然数)の周
波数で発振し、その発振クロックを参照クロックRCK
に位相ロックしたクロックCLKとして出力するととも
に、可変分周器56に供給する。
【0047】可変分周器56は、その分周比(N値)が
可変であり、電圧制御発振器55から供給される発振ク
ロックCLKを1/N分周して参照クロックRCKと同
じ周波数のクロックVCKを生成し、このクロックVC
Kを周波数位相比較器51にその他方の入力として供給
する。ここでは、参照クロックRCKの周波数帯が使用
目的によって3段階に異なるものとすると、可変分周器
56の分周比も3段階に切り換え可能な構成となってい
る。この分周比の切り換えは、バンド切り換え回路系6
0から与えられる切り換え信号によって行われる。
【0048】一方、バンド切り換え回路系60は、エラ
ー検出回路61、ストレッチャー回路62およびカウン
タ回路63とを有する構成となっている。このバンド切
り換え回路系60には位相制御ループ系50からUP/
DOWN信号が与えられ、バンド切り換え回路系60か
らは位相制御ループ系50に対してバンド切り換えのた
めの切り換え信号が与えられる。
【0049】バンド切り換え回路系60において、エラ
ー検出回路61は、周波数位相比較器61から出力され
るUP/DOWN信号を入力とするとともに、電圧制御
発振器55の発振クロックと同じ周波数のエラー検出ク
ロックECKに同期して動作し、周波数位相比較器51
からある一定幅を超えるUP信号またはDOWN信号が
出力されたときに、位相が不一致であることを示すエラ
ー信号を出力する。
【0050】ストレッチャー回路62は、エラー検出回
路61から出力されるエラー信号をを入力とするととも
に、エラー検出回路36と同様にエラー検出クロックE
CKに同期して動作し、エラー信号の発生期間(パルス
幅)を電圧制御発振器55の発振クロックCLKに基づ
く分周クロックVCKの一周期の時間以上に延ばして出
力する。
【0051】カウンタ回路63は、ストレッチャー回路
62からエラー信号が与えられたときに、パルスクロッ
クNEXTのカウント動作を行い、そのカウント結果を
分周比(N値)の切り換え信号として可変分周器56に
与える。パルスクロックNEXTは、電圧制御発振器5
5がロックされていない状態からロックするまでの最長
時間よりも長い周期のクロックである。
【0052】以上説明したバンド切り換え回路系60に
おけるエラー検出回路61、ストレッチャー回路62お
よびカウンタ回路63としては、図2に示した回路構成
のものが用いられる。したがって、バンド切り換え回路
系60の回路動作は、第1実施形態の場合と全く同じで
ある。そして、カウンタ回路63のカウント結果(S
0,S1)が可変分周器56に対して、その分周比(N
値)を切り換える切り換え信号として与えられる。
【0053】上述したように、電圧制御発振器55の発
振クロックCLKを分周する可変分周器56の分周比
を、参照クロックRCKの周波数に対応して適宜切り換
える構成のPLL回路40において、周波数位相比較器
51からある一定幅を超えるUP信号またはDOWN信
号が出力されたときに、分周クロックVCKの一周期の
時間以上に亘ってエラー信号を出力するとともに、この
エラー信号の出力期間においてパルスクロックNEXT
をカウントし、そのカウント値(S0,S1)を分周比
の切り換え信号として用いるようにしたことにより、可
変分周器56の分周比の切り換えを、参照クロックRC
Kの周波数に対応して自律的に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なった発振周波数帯域を持つ複数の発振器を搭載し、
これら発振器を参照クロックの周波数に対応して適宜切
り換えたり、あるいは発振器の発振クロックを分周する
分周器の分周比を可変とし、その分周比を参照クロック
の周波数に対応して適宜切り換えたりする構成のPLL
回路において、複数の発振器の切り換え、あるいは発振
クロックの分周比の切り換えを、参照クロックの周波数
に対応して自律的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】バンド切り換え回路系の具体的な構成の一例を
示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るPLL回路の回路動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図5】PLL回路の基本系を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,40…PLL回路、20,50…位相制御ループ
系、21,51…周波数位相比較器、23,53…ルー
プフィルタ、24,54…センスアンプ、25-1,25
-2,25-3,55…電圧制御発振器(VCO)、26…
セレクタ、27…分周器、30,60…バンド切り換え
回路系、31,61…エラー検出回路、32,62…ス
トレッチャー回路、33,63…カウンタ回路、56…
可変分周器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なった発振周波数帯を持つ複数個の発
    振器と、 前記複数個の発振器のうちの1つを選択するセレクタ
    と、 前記セレクタによって選択された発振器の発振クロック
    を分周する分周器と、 外部から与えられる参照クロックに対して前記分周器で
    分周された分周クロックの位相を比較し、パルス状の比
    較情報を前記発振器にその制御情報として与える位相比
    較手段と、 前記パルス状の比較情報がある一定幅を超えて出力され
    たときに、位相が不一致であることを示す第1のエラー
    信号を出力する手段と、 前記第1のエラー信号の発生期間を前記分周クロックの
    一周期の時間以上に延ばして第2のエラー信号として出
    力する手段と、 前記第2のエラー信号の発生期間において前記発振器が
    ロックしていない状態からロックするまでの最長時間よ
    りも長い周期のパルスクロックでカウントし、そのカウ
    ント結果を前記セレクタにその選択情報として与える手
    段とを備えたことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記参照クロックは、そのクロック周波
    数が使用目的によって異なり、その周波数帯が前記複数
    個の発振器の各々の発振周波数帯域よりも広いことを特
    徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 単一の発振器と、 前記発振器の発振クロックを分周するとともに、その分
    周比が可変な可変分周器と、 外部から与えられる参照クロックに対して前記可変分周
    器で分周された分周クロックの位相を比較し、パルス状
    の比較情報を前記発振器にその制御情報として与える位
    相比較手段と、 前記パルス状の比較情報がある一定幅を超えて出力され
    たときに、位相が不一致であることを示す第1のエラー
    信号を出力する手段と、 前記第1のエラー信号の発生期間を前記分周クロックの
    一周期の時間以上に延ばして第2のエラー信号として出
    力する手段と、 前記第2のエラー信号の発生期間において前記発振器が
    ロックしていない状態からロックするまでの最長時間よ
    りも長い周期のパルスクロックでカウント、そのカウン
    ト結果を前記可変分周器にその分周比の選択情報として
    与える手段とを備えたことを特徴とするPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記参照クロックは、そのクロック周波
    数が使用目的によって異なり、その周波数帯が前記発振
    器の発振周波数帯域よりも広いことを特徴とする請求項
    3記載のPLL回路。
JP10114492A 1998-04-24 1998-04-24 Pll回路 Pending JPH11308099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10114492A JPH11308099A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 Pll回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10114492A JPH11308099A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 Pll回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11308099A true JPH11308099A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14639124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10114492A Pending JPH11308099A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 Pll回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11308099A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6853257B2 (en) 2002-05-29 2005-02-08 Fujitsu Limited PLL circuit including a voltage controlled oscillator and a method for controlling a voltage controlled oscillator
JP2005294942A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fujitsu Ltd ビットフリーcdrのpll同期安定化方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6853257B2 (en) 2002-05-29 2005-02-08 Fujitsu Limited PLL circuit including a voltage controlled oscillator and a method for controlling a voltage controlled oscillator
JP2005294942A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fujitsu Ltd ビットフリーcdrのpll同期安定化方法
JP4494842B2 (ja) * 2004-03-31 2010-06-30 富士通株式会社 ビットフリーcdrのpll同期安定化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6794944B2 (en) Lock detection circuit
JP3094977B2 (ja) Pll回路
US6211741B1 (en) Clock and data recovery PLL based on parallel architecture
US6628171B1 (en) Method, architecture and circuit for controlling and/or operating an oscillator
US6075416A (en) Method, architecture and circuit for half-rate clock and/or data recovery
JP2001007698A (ja) データpll回路
JPH0537364A (ja) 位相同期ループ
JP2002164782A (ja) クロック再生器およびクロック信号再生方法
CN112165327B (zh) 一种锁定检测电路和显示设备
JPH0897711A (ja) Pll回路
JP2914297B2 (ja) Pll周波数シンセサイザ
JP2002026728A (ja) Pll回路のモード制御回路及び半導体装置
US6473478B1 (en) Digital phase-locked loop with phase optimal frequency estimation
US5892405A (en) PLL synthesizer apparatus
US7109806B2 (en) Device and method for detecting phase difference and PLL using the same
US11632119B1 (en) Programmable fractional ripple divider
US11784651B2 (en) Circuitry and methods for fractional division of high-frequency clock signals
JPH11308099A (ja) Pll回路
US6628153B2 (en) PLL circuit and frequency division method reducing spurious noise
JPH11317729A (ja) クロックデータリカバリ回路
US6094100A (en) PLL synthesizer apparatus
JP3361687B2 (ja) 小数点分周式周波数シンセサイザ
JP2877185B2 (ja) クロック発生器
JP4244397B2 (ja) Pll回路
JP2002280897A (ja) フルディジタルpll回路