JPH11306880A - アルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線 - Google Patents

アルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線

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JPH11306880A
JPH11306880A JP11049998A JP11049998A JPH11306880A JP H11306880 A JPH11306880 A JP H11306880A JP 11049998 A JP11049998 A JP 11049998A JP 11049998 A JP11049998 A JP 11049998A JP H11306880 A JPH11306880 A JP H11306880A
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JP
Japan
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silicon carbide
aluminum
steel wire
composite material
coated
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Application number
JP11049998A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Kuroda
洋光 黒田
Koji Nagano
宏治 長野
Toru Washimi
亨 鷲見
Daisuke Ikeda
大亮 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合される炭化けい素繊維の劣化、脆化、変
質、消失を防止することとし、他の目的として素線表面
に炭化けい素繊維が露出することがないアルミ炭化けい
素複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線を提供する。 【解決手段】 炭化けい素繊維のアルミ溶湯を行うこと
なく、鋼線10の外周にアルミと炭化けい素繊維あるい
はアルミ合金と連続炭化けい素繊維21からなる複合材
13を連続的に押出被覆することにより、長尺の連続炭
化けい素繊維21が破断されて短尺の炭化けい素繊維2
1aを鋼線10の周囲に均一に分布させることができ、
炭化けい素繊維21aの脆化、変質、消失を防止するこ
とができる。複合線14の外周に、アルミ層18aを形
成することにより、炭化けい素繊維21aが露出するこ
とがなくなる。このため塩害等により著しい腐食が生じ
たり、施工時に外傷が生じるおそれがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ炭化けい素
複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は本発明の前提となった架空送電線
のアルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の断面図である(特
開平3−71509号公報)。
【0003】アルミ炭化けい素複合材被覆鋼線3は、芯
線である鋼線1と、鋼線1の外周に被覆されたアルミ炭
化けい素複合材2とからなっている。アルミ炭化けい素
複合材2は、アルミと炭化けい素長尺繊維あるいはアル
ミ合金と炭化けい素長尺繊維とが複合されたものであ
り、炭化けい素繊維の体積複合率は15〜75%となっ
ている。アルミ炭化けい素複合材被覆鋼線3は、炭化け
い素を混入させたアルミ溶湯中に鋼線1を浸漬によるメ
ッキを施すことにより製造される。このようにして得ら
れたアルミ炭化けい素複合材被覆鋼線3を素線として、
撚線の一部あるいは全部に用いて構成されたものが架空
送電線である。
【0004】なお、架空送電線用の素線の製造方法とし
ては、アルミと炭化けい素繊維あるいはアルミ合金と炭
化けい素繊維からなる複数本のプリフォームワイヤをア
ルミ合金溶湯中に浸漬した後、押出加工によりアルミを
被覆する方法もある(特開平6−68721号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来例には以下のような問題がある。
【0006】(1) 炭化けい素繊維は、アルミ溶湯と反応
して炭化アルミを形成するため、炭化けい素繊維をアル
ミ溶湯中に長時間浸漬すると、脆化したり、変質した
り、さらには炭化けい素自体の消失を招くおそれがあ
る。
【0007】(2) 素線の外周に炭化けい素繊維の露出部
が存在するため、このような素線を用いた架空地線を海
岸部等に付設した場合、塩害等により著しい腐食が生じ
たり、施工時に外傷が生じるおそれがある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、主な目的として複合される炭化けい素繊維の劣化、
脆化、変質、消失を防止することとし、他の目的として
素線表面に炭化けい素繊維が露出することがないアルミ
炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法
は、鋼線の外周に、アルミと炭化けい素繊維あるいはア
ルミ合金と炭化けい素繊維からなる複合材を連続的に押
出被覆するものである。
【0010】上記構成に加え本発明のアルミ炭化けい素
複合材被覆鋼線の製造方法は、複合材の外周に、さらに
アルミ、アルミ合金または亜鉛を連続的に押出し被覆し
てもよい。
【0011】上記構成に加え本発明のアルミ炭化けい素
複合材被覆鋼線の製造方法は、複合材が押出被覆された
鋼線を、アルミ、アルミ合金または亜鉛の溶湯中に浸漬
することにより被覆してもよい。
【0012】本発明の架空地線は、鋼線の外周に、アル
ミと炭化けい素繊維あるいはアルミ合金と炭化けい素繊
維からなる複合材が被覆されたアルミ炭化けい素複合材
被覆鋼線を素線として、撚線の一部あるいは全部に用い
たものである。
【0013】本発明の架空地線は、鋼線の外周に、アル
ミと炭化けい素繊維あるいはアルミ合金と炭化けい素繊
維からなる複合材が被覆され、その複合材の外周にさら
にアルミ、アルミ合金または亜鉛が被覆されたアルミ炭
化けい素複合材被覆鋼線を素線として、撚線の一部ある
いは全部に用いたものである。
【0014】すなわち、本発明は、鋼線を芯線とした連
続押出加工法において、被覆材であるワイヤーロッドと
してアルミと炭化けい素繊維あるいはアルミ合金と炭化
けい素繊維からなる長尺複合線を用い、アルミ炭化けい
素複合材被覆鋼線を製造するものであり、このアルミ炭
化けい素複合材被覆鋼線に再度、アルミ、アルミ合金ま
たは亜鉛を被覆するものである。
【0015】本発明によれば、炭化けい素繊維のアルミ
溶湯を行うことなく、鋼線の外周にアルミと炭化けい素
繊維あるいはアルミ合金と炭化けい素繊維からなる複合
材を連続的に押出被覆することにより、長尺の炭化けい
素繊維が破断されて鋼線の周囲に均一に分布する。この
ため炭化けい素繊維の脆化、変質、消失を防止すること
ができる。
【0016】複合材が押出被覆された鋼線の、複合材の
外周に、さらにアルミ、アルミ合金または亜鉛からなる
層を形成することにより、炭化けい素繊維が露出するこ
とがなくなる。このため塩害等により著しい腐食が生じ
たり、施工時に外傷が生じるおそれがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0018】図1は本発明のアルミ炭化けい素複合材被
覆鋼線の製造方法を適用した製造装置の一実施の形態を
示す概略図である。図2は図1に示した製造装置に用い
られるワイヤーロッドの横断面図である。図3は図1に
示した製造装置により得られる素線の横断面図である。
【0019】図1に示す製造装置は、鋼線10を供給
(供線)する供給ローラ(図示せず)と、供給ローラの
下流側(図では右側)に配置され上下のホイール11、
12により供線される複合材としての第1のワイヤーロ
ッド13を鋼線10の外周に押出し加工を施して複合線
14を形成する第1の連続押出機15と、第1の連続押
出機15の下流側(図では左側)に配置され上下のホイ
ール16、17により供線される第2のワイヤーロッド
18を複合線14の外周に押出し加工を施してアルミ炭
化けい素複合材被覆鋼線19を形成する第2の連続押出
機20とで構成されている。アルミ炭化けい素複合材被
覆鋼線19は第2の連続押出機20の下流側に配置され
た図示しない巻取ローラに巻き取られるようになってい
る。
【0020】第1のワイヤーロッド13としてはアルミ
と炭化けい素あるいはアルミ合金と炭化けい素繊維から
なる長尺のアルミ炭化けい素複合材13が用いられる。
【0021】ここで、アルミ炭化けい素複合材13は、
図2に示すように連続炭化けい素繊維21をアルミの中
間複合材であるプリフォームワイヤ22が複数本(図で
は7本であるが限定されない)、アルミ溶湯中に浸漬さ
れたものである。この第1のワイヤーロッド13中の連
続炭化けい素繊維21は、ホイール11、12で鋼線1
0に供給される際、塑性加工されることにより、アルミ
中で均一に破断し、短繊維の状態で鋼線10に連続的に
被覆される。この場合、複合線14のアルミ炭化けい素
複合材13からなる被覆層13aの繊維体積率は、第1
のワイヤーロッド13の繊維体積率を任意に設定するこ
とにより選定できる。
【0022】第2のワイヤーロッド18としてはアル
ミ、アルミ合金または亜鉛が用いられる。
【0023】図1に示した製造装置が作動すると、第1
の連続押出機15により鋼線10の外周に炭化けい素繊
維21aが均一に分散した被覆層13aを有する複合線
14を得ることができる。このようにして得られた複合
線14は、表面に炭化けい素繊維が露出しているため、
そのまま用いると施工時に外傷が生じたり、塩害等で著
しい腐食を招くおそれがある。
【0024】しかしながら、第2の連続押出機20によ
り複合線14の外周にアルミ(アルミ合金または亜鉛で
もよい)が押出加工により連続的に被覆され、鋼線1
0、被覆層13a及びアルミ層18aの3層構造となる
ので(図3参照)、炭化けい素繊維21aが保護され、
施工時に外傷が生じたり、塩害等で著しい腐食を招くお
それがなくなる。
【0025】なお、本実施の形態では、複合材が押出被
覆された鋼線のその複合材の外周に、さらにアルミ、ア
ルミ合金または亜鉛を連続的に押出し被覆する場合で説
明したが、複合材が押出被覆された複合線を、アルミ、
アルミ合金または亜鉛の溶湯中に浸漬することにより被
覆してもよい。
【0026】以上において、本発明によれば、 (1) 炭化けい素繊維の反応、劣化、変質、消失がないア
ルミ炭化けい素複合材被覆鋼線を得ることができる。
【0027】(2) 最外層にアルミ、アルミ合金または亜
鉛からなる層を設けるため、炭化けい素繊維が素線表面
に露出せず、施工時の外傷あるいは塩害等による腐食を
防止することができる。
【0028】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0029】鋼線の外周に、アルミと炭化けい素あるい
はアルミ合金と炭化けい素繊維からなる複合材を連続的
に押出被覆することにより、炭化けい素の劣化、脆化、
変質、消失が防止され、複合材の外周にさらにアルミ、
アルミ合金または亜鉛からなる層を形成することにより
素線表面に炭化けい素繊維が露出することがないアルミ
炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線の提
供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の製
造方法を適用した製造装置の一実施の形態を示す概略図
である。
【図2】図1に示した製造装置に用いられるワイヤーロ
ッドの横断面図である。
【図3】図1に示した製造装置により得られる素線の横
断面図である。
【図4】本発明の前提となった架空送電線のアルミ炭化
けい素複合材被覆鋼線の断面図である。
【符号の説明】
10 鋼線 13a 被覆層 14 複合線 18a アルミ層 19 アルミ炭化けい素複合材被覆鋼線 21a 炭化けい素繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 大亮 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼線の外周に、アルミと炭化けい素繊維
    あるいはアルミ合金と炭化けい素繊維からなる複合材を
    連続的に押出被覆することを特徴とするアルミ炭化けい
    素複合材被覆鋼線の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記複合材の外周に、さらにアルミ、ア
    ルミ合金または亜鉛を連続的に押出し被覆する請求項1
    に記載のアルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記複合材が押出被覆された鋼線を、ア
    ルミ、アルミ合金または亜鉛の溶湯中に浸漬することに
    より被覆する請求項1に記載のアルミ炭化けい素複合材
    被覆鋼線の製造方法。
  4. 【請求項4】 鋼線の外周に、アルミと炭化けい素繊維
    あるいはアルミ合金と炭化けい素繊維からなる複合材が
    被覆されたアルミ炭化けい素複合材被覆鋼線を素線とし
    て、撚線の一部あるいは全部に用いたことを特徴とする
    架空地線。
  5. 【請求項5】 鋼線の外周に、アルミと炭化けい素繊維
    あるいはアルミ合金と炭化けい素繊維からなる複合材が
    被覆され、その複合材の外周にさらにアルミ、アルミ合
    金または亜鉛が被覆されたアルミ炭化けい素複合材被覆
    鋼線を素線として、撚線の一部あるいは全部に用いたこ
    とを特徴とする架空地線。
JP11049998A 1998-04-21 1998-04-21 アルミ炭化けい素複合材被覆鋼線の製造方法及び架空地線 Pending JPH11306880A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7228627B1 (en) 2005-12-16 2007-06-12 United States Alumoweld Co., Inc. Method of manufacturing a high strength aluminum-clad steel strand core wire for ACSR power transmission cables
WO2018229331A1 (en) * 2017-06-14 2018-12-20 Spindeco Technologies Oy Add-on unit or cable connectable to the power supply or signal cord of an electric device

Cited By (4)

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