JPH1130447A - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

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JPH1130447A
JPH1130447A JP18378197A JP18378197A JPH1130447A JP H1130447 A JPH1130447 A JP H1130447A JP 18378197 A JP18378197 A JP 18378197A JP 18378197 A JP18378197 A JP 18378197A JP H1130447 A JPH1130447 A JP H1130447A
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compressor
wing
scroll
refrigeration cycle
cut
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JP18378197A
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English (en)
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Mototoshi Kosaka
元俊 高坂
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Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors

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  • Rotary Pumps (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、冷媒加熱器を備えた冷凍サイクルに
おいて、冷房/暖房のいずれにもマッチングし、信頼性
の高い冷凍サイクルを提供する。 【解決手段】運転モードに応じて別々に使用される第1
の圧縮機1Aと第2の圧縮機1Bを並列に接続するとと
もに、サイクル中に冷媒加熱器19を介設した冷凍サイ
クルにおいて、上記各圧縮機は、固定スクロール34
A,34Bの翼部m1,m2に旋回スクロール35A,
35Bの翼部m1,m2を噛合して旋回運動をなすスク
ロール式圧縮機であり、第1の圧縮機は、固定スクロー
ルと旋回スクロールの互いに噛合する翼部の一部をカッ
トして圧縮比を下げた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒加熱器を備え
るとともに、2台の圧縮機を並列に接続する冷凍サイク
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】特に、暖房運転モード用として、外気温
の低下に影響されることのないよう、冷凍サイクルに冷
媒加熱器を備えた空気調和機が用いられている。このよ
うな空気調和機の冷凍サイクルにおいては、暖房時に冷
媒加熱器を使用するため、冷房時と暖房時との冷房/暖
房能力に差があり、このようなサイクルに用いる圧縮機
としては、開閉弁を介して吸込み管にバイパスするレリ
ース管を接続したレリース回路を有するポールチェンジ
可能なスクロール式圧縮機が多用されている。
【0003】そして、冷房運転自はレリースポートを閉
じ、2極で運転し、暖房運転時はレリースポートを開い
て4極で運転することによって、冷房時と暖房時との冷
房/暖房能力を異ならせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな冷媒加熱器を備えた冷凍サイクルにおいては、冷房
時と暖房時との冷房/暖房能力に極端に差があるため、
冷房運転時の能力に圧縮機能力をマッチングさせた場
合、暖房運転時に必要な能力が出せない。
【0005】また、暖房運転時には冷媒加熱器を使用す
るため、吸込み圧力が比較的高く、冷房応力にマッチン
グさせた圧縮機で暖房時の能力を出そうとした場合、翼
応力が増大して耐久性に影響が出易く、信頼性の低いも
のであった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、2台並列に接続される圧縮機
を運転モードに応じて別々に使用するとともに、一方の
圧縮機の圧縮比を下げた構成として、冷房/暖房のいず
れにもマッチングし、信頼性の高い冷凍サイクルを提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明の冷凍サイクルは、請求項1として、運転モ
ードに応じて別々に使用される2台の圧縮機を並列に接
続するとともに、サイクル中に冷媒加熱器を介設した冷
凍サイクルにおいて、上記各圧縮機は、固定スクロール
の翼部に旋回スクロールの翼部を噛合して旋回運動をな
すスクロール式圧縮機であり、一方のスクロール式圧縮
機は、その固定スクロールと旋回スクロールの互いに噛
合する翼部の一部がカットされることを特徴とする。
【0008】請求項2として、請求項1記載の冷凍サイ
クルにおいて上記カットされる翼部一部は、翼部の巻き
始め端であることを特徴とする。請求項3として、請求
項1記載の冷凍サイクルにおいて上記カットされる翼部
一部は、翼部の巻き終り端であることを特徴とする。
【0009】請求項4として、請求項1記載の冷凍サイ
クルにおいて上記カットされる翼部一部は、翼部の巻き
始め端および、巻き終り端であることを特徴とする。請
求項5として、請求項1記載の冷凍サイクルにおいて上
記ラップする翼部の一部がカットされたスクロール式圧
縮機の吐出ポート直径D1は、上記翼部がカットされな
いスクロール式圧縮機の吐出ポートの直径D2よりも大
(D1>D2)に設定されることを特徴とする。
【0010】請求項6として、請求項1記載の冷凍サイ
クルにおいて上記各スクロール式圧縮機は、密閉ケース
内に潤滑油を貯溜する油溜り部が設けられ、この油溜り
部は互いに均油管にて連通されることを特徴とする。
【0011】請求項7として、請求項1記載の冷凍サイ
クルにおいて上記ラップする翼部の一部がカットされた
スクロール式圧縮機の圧縮比γは、1.0≦γ≦2.1
に設定されることを特徴とする。
【0012】以上の課題を解決する手段を採用すること
により、スクロール式圧縮機の翼部一部をカットするこ
とにより、圧縮能力や圧縮比が調節できて設計的に有利
となる。冷房運転モード時と暖房運転モード時とで異な
った圧縮機を使用するので、冷房/暖房のいずれにもマ
ッチングし、信頼性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明する。図1の冷凍サイクルを示す。
図中1Aは第1の圧縮機であり、1Bは第2の圧縮機で
あって、互いに後述するようにスクロール式圧縮機から
構成される。
【0014】これら第1,第2の圧縮機1A,1Bの吸
込部2,2には分岐吸込管3,3が接続され、吐出部
4,4には分岐吐出管5,5が接続される。そして、互
いの圧縮機1A,1B相互は均油管6で連通される。
【0015】なお、上記第1の圧縮機1Aと、第2の圧
縮機1Bおよび均油管6については後述する。上記各分
岐吐出管5,5は、合流して冷媒管7に接続され、各分
岐吸込管3,3も合流して冷媒管7に接続される。この
ことから、上記第1の圧縮機1Aと第2の圧縮機1Bは
冷媒管7に対して互いに並列に接続されることになる。
【0016】上記冷媒管7には、分岐吐出管5との接続
部から分岐吸込管3との接続部にかけて、順次、四方弁
8の第1と第2のポート、室外側熱交換器9、第1の逆
止弁10、第2の逆止弁11と冷房用キャピラリ12と
の並列回路13、室内熱交換器14、上記四方弁8の第
3と第4のポート、第3の逆止弁15およびアキューム
レータ16が設けられ、これらで冷凍サイクル回路が構
成される。
【0017】また、上記第1の逆止弁10と並列回路1
3との間に暖房用バイパス回路を構成するバイパス管1
7の一端部が接続され、この他端部は第3の逆止弁15
とアキュームレータ16との間に接続される。
【0018】この暖房用バイパス回路を構成するバイパ
ス管17の中途部には、開閉弁18と冷媒加熱器19と
が設けられる。この冷媒加熱器19は、バイパス管17
に接続される補助熱交換器20と、この補助熱交換器2
0の下方部位に対向して配置される、たとえばガスバー
ナである加熱器21とから構成される。
【0019】つぎに、上記第1の圧縮機1Aと第2の圧
縮機1Bおよび均油管6について詳述する。図2に示す
ように、上記第1の圧縮機1Aと第2の圧縮機1Bは、
それぞれ密閉ケース30内にスクロール式圧縮機構部3
1A,31Bと、この圧縮機構部の下部に電動機部32
が一体に連結された電動圧縮機本体33を収容してい
る。
【0020】上記各スクロール式圧縮機構部31A,3
1Bは、互いに鏡板n1,n2と翼部m1,m2とから
なる固定スクロール34A,34Bおよび旋回スクロー
ル35A,35Bとから構成される。固定スクロール3
4A,34Bと旋回スクロール35A,35Bの翼部m
1,m2は互いに噛合され、これら噛合部と鏡板n1,
n2との間に圧縮空間Sが形成される。
【0021】上記圧縮空間Sは、その外周部が開放さ
れ、旋回スクロール35A,35Bを固定スクロール3
4A,34Bに対して旋回運動させることにより、外周
部から内周部に亘って徐々にその容量が小さくなるよう
形成される。
【0022】すなわち、圧縮空間Sの開放された外周部
から冷媒ガスを圧縮空間Sに取り込み、旋回スクロール
35A,35Bの旋回運動にともなって内周部に移動
し、かつその容積変化により圧縮するようになってい
る。
【0023】固定スクロール鏡板n1,n2の中心部に
は吐出ポート36a,36bが設けられていて、圧縮空
間Sと吐出空間であるバルブカバー41内とが連通され
る。したがって、圧縮された冷媒ガスは吐出ポート36
a,36bに至るところで所定圧まで上昇し、高圧化し
て密閉ケース30内へ吐出されることとなる。
【0024】さらに、第1,第2の圧縮機1A,1Bに
おいて、密閉ケース30の内底部には潤滑油を貯溜する
油溜り部37が設けられる。この油溜り部37の潤滑油
中には電動圧縮機本体33の中心軸である回転軸38の
下端部が浸漬している。
【0025】上記回転軸38の潤滑油に浸漬される下端
部には給油ポンプ39が設けられていて、回転軸38の
回転にともなって、回転軸に設けられ給油通路40を介
してスクロール式圧縮機構部31A,31Bを構成する
各摺動部へ給油するようになっている。
【0026】これら圧縮機1A,1Bの油溜り部37
は、各密閉ケース30を貫通して設けられる上記均油管
6によって互いに連通される。均油管6の両端部は垂直
方向に折り曲げられ、それぞれの開口端部は油溜り部3
7の油面高さがどの位置にあっても、常に潤滑油中に浸
漬するよう設定される。
【0027】なお、上記第1,第2の圧縮機1A,1B
を構成するそれぞれの密閉ケース30には、その上下方
向中間部に上記吸込分岐管3が接続され、その開口端部
は密閉ケース30内に臨ませられる。
【0028】密閉ケース30の上端部には上記分岐吐出
管5が貫通して設けられる。この分岐吐出管5は、密閉
ケース30内において上記スクロール式圧縮機構部31
A,31Bを構成するバルブカバー41内に連通する。
【0029】上記第1の圧縮機1Aを構成するスクロー
ル式圧縮機構部31Aにおいて、固定スクロール34A
とその翼部m1形態を図3(A)に示す。上記第2の圧
縮機1Bを構成するスクロール式圧縮機構部31Bにお
いて、固定スクロール34Bとその翼部m2形態を同図
(B)に示す。
【0030】先に第2の圧縮機1Bから説明すると、固
定スクロール34Bの翼部m2形態は通常用いられてい
るものと少しも変わりがなく、巻き始め端Yから巻き終
り端Zに至るまで、所定の設計値に対応する渦巻き長さ
とその形状をなしている。
【0031】この翼部m2の巻き始め端Yである鏡板n
2の中央部には上記吐出ポート36bが設けられてい
る。この吐出ポート36bの直径D2は、通常に設定さ
れる直径とする。
【0032】再び図2に示すように、第2の圧縮機1B
の上記旋回スクロール35Bは、固定スクロール34B
の翼部m2形態と完全に対応する翼部m2形態となって
いて、翼部相互の噛合状態は少しの特徴もない。
【0033】図3(A)に示すように、第1の圧縮機1
Aの固定スクロール34Aは、その翼部m1形態が巻き
始め端Yのみがカットされて存在しない。それ以外は、
巻き終り端Zに至る渦巻き長さとその形状が、先に説明
した固定スクロール翼部m2と同一である。
【0034】第1の圧縮機1Aの固定スクロール34A
において、鏡板n1の中央部に上記吐出ポート36aが
設けられている。この吐出ポート36aの直径D1は、
第12の圧縮機1Bの吐出ポート36b直径である通常
の直径よりも大とする。
【0035】したがって、固定スクロール34Aの翼部
m1一部がカットされた第1の圧縮機1Aの吐出ポート
36a直径D1は、第2の圧縮機1Bである翼部m2が
カットされない吐出ポート36b直径D2よりも大(D
1>D2)に形成されることになる。
【0036】再び図2に示すように、第1の圧縮機1A
の旋回スクロール35Aは、固定スクロール34Aの翼
部m1形態と完全に対応する翼部m1形態となってい
る。すなわち、翼部m1の巻き始め端Yがカットされて
いて、カット部分の長さと位置は固定スクロール翼部m
1と完全に一致する。
【0037】このようにして構成される第1,第2の圧
縮機1A,1Bを備え、冷房運転モードが指示された場
合は第2の圧縮機1Bのみ駆動され、第1の圧縮機1A
は停止状態を保持する。暖房運転モードが指示された場
合は、逆に、第1の圧縮機1Aのみ駆動され、第2の圧
縮機1Bは停止状態に変わる。
【0038】冷房運転モードでは、開閉弁18が閉じら
れるとともに、第2の圧縮機1Bから吐出される冷媒ガ
スは、図1に示す実線矢印に沿って導かれる。すなわ
ち、第2の圧縮機1B−四方弁8−室外側熱交換器9−
第1の逆止弁10−冷房用キャピラリ12−室内熱交換
器14−四方弁8−アキュームレータ16−第2の圧縮
機1Bの順である。
【0039】冷媒は室内熱交換器14で蒸発して被空調
室空気から蒸発潜熱を奪い、被空調室の冷房作用をな
す。このとき用いられる第2の圧縮機1Bは、固定スク
ロール34Bと旋回スクロール35Bの互いに噛合する
翼部m2に何らの加工も施されていないところから、通
常の冷房能力が得られる。
【0040】暖房運転モードが指示されると、開閉弁1
8が開放されるとともに、第1の圧縮機1Aから吐出さ
れる冷媒ガスは図1に示す破線矢印に沿って導かれる。
すなわち、第1の圧縮機1A−四方弁8−室内側熱交換
器14−第2の逆止弁11−開閉弁18−冷媒加熱器1
9の補助熱交換器20−アキュームレータ16−第1の
圧縮機1Aの順である。
【0041】このとき、冷媒加熱器19で冷媒を加熱し
ているので、外気温が極端に下がった条件下でも冷媒を
蒸発させるのに必要な熱量を得られる。冷媒は室内熱交
換器14で凝縮して被空調室空気へ凝縮熱を放出し、こ
の暖房作用をなす。
【0042】冷媒加熱器19が作用するので、このとき
駆動される第1の圧縮機1Aの圧縮比γを下げて冷凍サ
イクルでのマッチングを最適状態にとることができ、よ
って暖房効率の向上を図ることができる。
【0043】第1の圧縮機1Aの圧縮比を下げる手段と
して、第1の圧縮機1Aにおける固定スクロール34A
と旋回スクロール35Aの互いに噛合する翼部m1一部
(巻き始め部Y)をカットしてある。
【0044】種々の実験結果から、第1の圧縮機1Aの
圧縮比γは、1.0≦γ≦2.1の範囲に設定するのが
最良であった。そして、翼部m1のカット量に応じて暖
房能力や圧縮比γを調整することができ、特に専用の翼
部の設計が不要となるとともに、加工機や検査機を不要
化でき、コスト低減に寄与する。
【0045】第1の圧縮機1Aと第2の圧縮機1Bを均
油管6で連通したから、図5(A)に模式的に示す(以
下、同じ)ように、各圧縮機1A,1Bの停止時には、
互いの油溜り部37,37で同一の潤滑油油面高さに保
持される。
【0046】冷房運転モード時は、第2の圧縮機1Bを
運転し、第1の圧縮機1Aを停止しているので、同図
(B)に示すように第2の圧縮機1Bの密閉ケース内圧
Ps2が第1の圧縮機1Aの密閉ケース内圧Ps1よりも低
く(Ps2<Ps1)なり、油溜り部37の潤滑油油面高さ
が第2の圧縮機1B側が第1の圧縮機1A側よりも高く
なる。
【0047】暖房運転モード時は、第1の圧縮機1Aを
運転し、第2の圧縮機1Bを停止しているので、同図
(C)に示すように第1の圧縮機1Aの密閉ケース内圧
Ps1が第2の圧縮機1Bの密閉ケース内圧Ps2よりも低
く(Ps2>Ps1)なり、油溜り部37の潤滑油油面高さ
は第1の圧縮機1A側が第2の圧縮機1B側よりも高く
なる。
【0048】このようにして、2台の圧縮機1A,1B
を並列に接続し、互いに均油管6で連通するとともに、
運転モードに応じていずれか一方の圧縮機を運転し、他
方は停止するので、特別な均油制御を実施しなくても、
通常に運転するだけで確実に均油制御が行なわれ、かつ
油面が安定して給油の信頼性が向上する。
【0049】特に、暖房運転モード時に運転をなす第1
の圧縮機1Aでは、吐出ポート36aの直径D1を、停
止中の第2の圧縮機1Bの吐出ポート36bの直径D2
よりも大に形成したから、第1の圧縮機1Aでの通路抵
抗が低減して冷媒導通量が増大し、よって暖房能力の向
上を得られ、しかも電気入力が低下して経済的な運転が
なされる。
【0050】なお、上記実施の形態においては、第1の
圧縮機1Aにおいて固定スクロール34Aと旋回スクロ
ール35Aの互いに噛合する翼部m1に対するカット部
分を巻き始め端Yとしたが、これに限定されるものでは
ない。
【0051】たとえば図4(A)に示すように、固定ス
クロール34Aと旋回スクロール35Aの互いに噛合す
る翼部m1は、巻き始め端Yはそのまま残し、巻き終り
端Zをカットすることでも同様の作用効果を得られる。
【0052】また、同図(B)に示すように、固定スク
ロール34Aと旋回スクロール35Aの互いに噛合する
翼部m1に対するカット部分を、巻き始め端Yと巻き終
り端Zの両方に設定することでも同様の作用効果を得ら
れる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項4の発明によれば、冷媒加熱器を用いることと、2
台の圧縮機を並列に接続することを前提として、一方の
圧縮機の翼部一部をカットして圧縮比を下げることによ
り、冷房/暖房のいずれにも能力がマッチングし、信頼
性が向上するなどの効果を奏する。
【0054】請求項5の発明によれば、翼部カット側圧
縮機の吐出ポート直径を設定することにより、通路抵抗
が低減して冷媒導通量の増大が得られ、電気入力が低減
してランニングコストの軽減となる。
【0055】請求項6の発明によれば、均油管で互いの
圧縮機を連通することにより、いずれの運転モードにお
いても各圧縮機における潤滑油の油面の安定が得られ、
給油の信頼性が向上する。
【0056】請求項7の発明によれば、翼部カット側圧
縮機の圧縮比を設定することにより、冷媒加熱器を作用
させる暖房運転モードに適応した最良のサイクルマッチ
ングが容易にとれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である冷凍サイクルの回
路図。
【図2】同実施の形態の、圧縮機の断面図。
【図3】(A)は、同実施の形態の第1の圧縮機におけ
る固定スクロールの平面図。(B)は、同実施の形態の
第2の圧縮機における固定スクロールの平面図。
【図4】(A)は、他の実施の形態の第1の圧縮機の固
定スクロールの平面図。(B)は、さらに他の実施の形
態の固定スクロールの平面図。
【図5】第1の圧縮機と第2の圧縮機における停止時と
各運転モード時の油面高さを説明する図。
【符号の説明】
1A…第1の圧縮機、 1B…第2の圧縮機、 19…冷媒加熱器、 34A,34B…固定スクロール、 m1,m2…翼部、 35A,35B…旋回スクロール、 Y…(翼部の)巻き始め端、 Z…(翼部の)巻き終り端、 36a,36b…吐出ポート、 30…密閉ケース、 37…油溜り部 6…均油管。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転モードに応じて別々に使用される2台
    の圧縮機を並列に接続するとともに、サイクル中に冷媒
    加熱器を介設した冷凍サイクルにおいて、 上記各圧縮機は、固定スクロールの翼部に旋回スクロー
    ルの翼部を噛合して旋回運動をなすスクロール式圧縮機
    であり、 一方のスクロール式圧縮機は、その固定スクロールと旋
    回スクロールの互いに噛合する翼部の一部がカットされ
    ることを特徴とする冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】上記カットされる翼部一部は、翼部の巻き
    始め端であることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイ
    クル。
  3. 【請求項3】上記カットされる翼部一部は、翼部の巻き
    終り端であることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイ
    クル。
  4. 【請求項4】上記カットされる翼部一部は、翼部の巻き
    始め端および、巻き終り端であることを特徴とする請求
    項1記載の冷凍サイクル。
  5. 【請求項5】上記翼部の一部がカットされたスクロール
    式圧縮機の吐出ポート直径D1は、上記翼部がカットさ
    れないスクロール式圧縮機の吐出ポートの直径D2より
    も大(D1>D2)に設定されることを特徴とする請求
    項1記載の冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】上記各スクロール式圧縮機は、密閉ケース
    内に潤滑油を貯溜する油溜り部が設けられ、この油溜り
    部は互いに均油管にて連通されることを特徴とする請求
    項1記載の冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】上記ラップする翼部の一部がカットされた
    スクロール式圧縮機の圧縮比γは、1.0≦γ≦2.1
    に設定されることを特徴とする請求項1記載の冷凍サ
    イクル。
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