JPH11304464A - 記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法 - Google Patents

記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法

Info

Publication number
JPH11304464A
JPH11304464A JP11381498A JP11381498A JPH11304464A JP H11304464 A JPH11304464 A JP H11304464A JP 11381498 A JP11381498 A JP 11381498A JP 11381498 A JP11381498 A JP 11381498A JP H11304464 A JPH11304464 A JP H11304464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defect
recording medium
change
defect detection
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11381498A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Tanaka
聡 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11381498A priority Critical patent/JPH11304464A/ja
Publication of JPH11304464A publication Critical patent/JPH11304464A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体上の凸状欠陥と凹状欠陥とをより簡
単に且つ精度良く検出することができる欠陥検出装置及
び欠陥検出方法を提供する。 【解決手段】 欠陥検出装置1は、プラスチック製基板
を用いた磁気ディスク3上を走査されて磁気ディスク表
面に存在する欠陥上を通過した場合に上記欠陥の凹凸形
状に対応して電気抵抗値が変化する欠陥検出センサ4
と、この欠陥検出センサ4の電気抵抗値の変化により生
じる信号の極性変化を検知してこの信号の極性変化に基
づいて上記欠陥の凹凸形状を識別して検出する検出部7
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データやプログラ
ム等の情報信号が記録再生される記録媒体に対してその
表面上に存在する凸状の欠陥及び凹状の欠陥を検出する
記録媒体の欠陥検出装置及び欠陥検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体としては、磁気ディスクや磁気
テープ等の磁気記録媒体や、光ディスク等の光記録媒体
がある。そして、例えば、この磁気ディスクに情報信号
を記録及び/又は再生する装置としては、ハードディス
ク装置やフレキシブルディスク装置等がある。
【0003】ハードディスク装置に内蔵されている磁気
ディスクは、非磁性支持体の両表面上に磁性膜が成膜さ
れている。そして、このハードディスク装置では、情報
信号が記録される際には、磁気ディスクの表面上を浮上
するヘッドスライダに搭載されている磁気ヘッドによ
り、磁性膜に情報信号がトラック状に記録され、また記
録された情報信号が再生される際には、上記磁気ヘッド
によりトラック状に記録された情報信号が再生されるよ
うになっている。
【0004】また、このように情報信号が記録再生され
る際には、上記ヘッドスライダは、磁気ディスクの表面
上を50nm程度の低浮上量にて浮上している。このよ
うなヘッドスライダの低浮上量を達成するためには、磁
気ディスク表面に突起が存在しないように磁気ディスク
を精度良く製作することが必要である。
【0005】しかしながら、磁気ディスクの表面を加工
する際やスパッタリングにより磁性膜を形成する際に磁
性膜等に異物が混入したり、或いは、スパッタリングに
より磁性膜を形成する際にその磁性膜の構成材料が異常
成長することにより、磁気ディスクの表面にへこみ等の
凹状欠陥や突起等の凸状欠陥(以下、まとめて、凹凸状
欠陥と称する。)が生じる場合がある。このような磁気
ディスクの表面における凹凸状欠陥は、ヘッドスライダ
の浮上特性や、ヘッドスライダに搭載されている磁気ヘ
ッドによる情報信号の記録再生特性に悪影響を及ぼすも
のであり、磁気ディスクにおいて避けねばならないもの
である。
【0006】従来、これら凹凸状欠陥の検出方法として
は、凸状欠陥検出用と凹状欠陥検出用とで異なる欠陥検
出センサを用いて各欠陥についてそれぞれ個別に検出し
ていた。
【0007】具体的には、凸状欠陥検出用の欠陥検出セ
ンサ(以下、凸状欠陥検出センサと称する。)には、圧
電素子が用いられる。この凸状欠陥検出センサを用いた
凸状欠陥の検出方法は、この凸状欠陥検出センサが搭載
されたヘッドスライダを磁気ディスク上で所定の浮上量
で浮上させながら磁気ディスクの半径方向に移動させ、
この浮上量よりも高さの高い凸状欠陥にヘッドスライダ
が衝突した際に生じる振動を圧電素子で検出し、この衝
突の度合いに応じた圧電素子からの出力電圧により凸状
欠陥を検出するようにしている。
【0008】このように、圧電素子では、凸状欠陥の検
出が可能であるが、その一方、凹状欠陥を検出すること
ができない。従って、凹状欠陥の検出には、次に示すよ
うに、全く異なる装置及び方法を用いて検出される。
【0009】凹状欠陥の検出方法としては、磁気記録再
生ヘッドが用いられる。凹状欠陥の検出方法は、この凹
状欠陥検出用の欠陥検出センサが搭載されたヘッドスラ
イダを磁気ディスク上を任意の浮上量で浮上させて記録
再生を行い、スペーシングロスにより生じる再生信号の
振幅変動を検出して、この振幅変動の度合いにより凹状
欠陥を検出するようにしている。
【0010】上述したように、従来の凹凸状欠陥の検出
方法は、圧電素子と磁気記録再生ヘッドとを用いること
により、凸状欠陥と凹状欠陥とをそれぞれ個別に検出し
ていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
欠陥検出センサでは、上述したように、凸状欠陥と凹状
欠陥とを検出する欠陥検出センサがそれぞれ異なるた
め、装置が複雑になってしまい、検出工程も煩雑になる
という問題がある。
【0012】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであり、記録媒体上に存在する凸状欠
陥と凹状欠陥とをより簡単に且つ精度良く検出すること
ができる記録媒体の欠陥検出装置及び欠陥検出方法を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係る記録媒体の欠陥検出装置は、プラスチック
製基板を用いた記録媒体上を走査して記録媒体表面に存
在する凹状の欠陥又は凸状の欠陥上を通過した場合に上
記欠陥の凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化する欠陥
検出センサと、上記欠陥検出センサの電気抵抗値の変化
により生じる信号の極性変化を検知してこの信号の極性
変化に基づいて上記欠陥の凹凸形状を識別して検出する
検出部とを備えることを特徴とするものである。
【0014】特に、上記欠陥検出センサは、熱的な変化
により電気抵抗値の変化する抵抗体を有し、記録媒体表
面に存在する欠陥の凹凸形状に対応してこの抵抗体の電
気抵抗値が変化するものであることが好ましい。
【0015】このように、本発明に係る記録媒体の欠陥
検出装置は、プラスチック製基板を用いた記録媒体表面
に存在する欠陥の凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化
する欠陥検出センサと、この電気抵抗値の変化により生
じる信号の極性変化に基づいて上記欠陥の凹凸形状を識
別して検出する検出部とを備えるため、複数の欠陥検出
装置を用いずに単独の欠陥検出装置によって凹状欠陥及
び凸状欠陥をそれぞれ識別して検出することができる。
すなわち、本発明に係る記録媒体の欠陥検出装置によれ
ば、凹状欠陥及び凸状欠陥をより簡単に且つ精度良く識
別して検出することができる。
【0016】また、本発明に係る記録媒体の欠陥検出方
法は、プラスチック製基板を用いた記録媒体表面に存在
する凹状の欠陥又は凸状の欠陥上を通過した場合に上記
欠陥の凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化する欠陥検
出センサを記録媒体上で走査させ、上記欠陥検出センサ
の電気抵抗値の変化により生じる信号の極性変化を検知
してこの信号の極性変化に基づいて上記欠陥の凹凸形状
を識別して検出することを特徴とするものである。
【0017】このように、本発明に係る記録媒体の欠陥
検出方法は、記録媒体表面に存在する欠陥の凹凸形状に
対応して電気抵抗値が変化する欠陥検出センサを記録媒
体上で走査させ、この欠陥検出センサの電気抵抗値の変
化により生じる信号の極性変化に基づいて上記欠陥の凹
凸形状を識別して検出するため、煩雑な方法を経ずに
も、簡単に且つ精度良く凹状欠陥及び凸状欠陥をそれぞ
れ識別して検出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1
は、本発明を適用した記録媒体の欠陥検出装置1を示す
構成図である。
【0019】本発明を適用した欠陥検出装置1は、図示
するように、ヘッドスライダ2の先端部に配されて磁気
ディスク3上の表面形状に対応するセンサ出力信号を送
出する欠陥検出センサ4と、スピンドル5及び欠陥検出
センサ4へ制御信号を送出する測定制御部6と、欠陥検
出センサ2からセンサ出力信号が供給され当該センサ出
力信号に基づいて欠陥の凹凸形状を識別して欠陥検出信
号を測定制御部6へ送出する検出部7とを備える。
【0020】なお、本発明の欠陥装置1では、プラスチ
ック製基板を用いた記録媒体を対象とするものであれば
何れでも良く、以下に取り挙げるような磁気ディスク3
に限らず、光ディスクや光磁気ディスク等の記録媒体で
あっても構わない。ここで、この磁気ディスク3は、プ
ラスチック製基板上に磁性膜が形成されてなるものであ
る。
【0021】測定制御部6は、制御信号をスピンドル5
及び欠陥検出センサ4に送出する。そして、この制御信
号に基づいて、スピンドル5が磁気ディスク3の回転を
制御するとともに、ヘッドスライダ2に配された欠陥検
出センサ4が磁気ディスク3の被測定半径方向にヘッド
スライダ2と共動して移動制御される。このとき、ヘッ
ドスライダ2と、回転する磁気ディスク3とのトラック
方向の相対速度は、例えば、約14m/sである。
【0022】欠陥検出センサ4は、磁気ディスク3上を
半径方向に移動しながら走査されて、磁気ディスク3の
表面形状に対応するセンサ出力信号を検出部7へ送出す
る。ここで、欠陥検出センサ4は、定電流が流されてい
るとともに、熱的な変化により電気的抵抗値が変化する
抵抗体を有しているため、上記センサ出力信号が電圧変
化として表される。
【0023】検出部7は、欠陥検出センサ4から供給さ
れたセンサ出力信号にフィルタ処理を施して増幅し、予
め設定されている比較基準電圧とセンサ出力信号の出力
電圧とのレベル判定を行って、センサ出力信号の出力電
圧が比較基準電圧を超えていた場合欠陥であると判断す
る。更に、検出部7は、磁気ディスク3上に欠陥が存在
すると判断する場合、後述するようにセンサ出力信号の
極性の違いから凹状欠陥或いは凸状欠陥であるかを識別
して、識別した欠陥検出信号を測定制御部12に送出す
る。
【0024】測定制御部12は、検出部7から供給され
た欠陥検出信号と、制御信号とを合わせて、図2に示す
ように、凸状欠陥や凹状欠陥の位置情報等を出力する。
ここで、図2中では、凸状欠陥を○印で示し、凹状欠陥
を×印で示す。このようにして、磁気ディスク3上の凹
凸状欠陥の位置が検出される。
【0025】つぎに、本発明に用いられる欠陥検出セン
サ4の構成について、図3及び図4を参照して詳細を説
明する。
【0026】欠陥検出センサ4は、図3に示すように、
ヘッドスライダ2の先端部側面2aに配されている。そ
して、この欠陥検出センサ4は、図4に示すように、直
方体状の抵抗体10と、この抵抗体10の両端部に取り
付けられた電極11,12とを備える。
【0027】抵抗体10は、熱的変化により電気抵抗値
が変化するものである。具体的には、抵抗体10として
は、磁気抵抗効果素子(MR素子)が好適に用いられる
が、電気抵抗値の熱係数が十分大きい抵抗体であれば良
い。また、この抵抗体10の構成材料としては、例え
ば、パーマロイやタンタル等が挙げられる。
【0028】電極11,12には、図示しない引き出し
線がそれぞれ接続されている。そして、電極11,12
は、この引き出し線を介して抵抗体10に定電流を流す
ようになされている。
【0029】このように構成される欠陥検出センサ4
は、ヘッドスライダ2と共動して磁気ディスク3上を浮
上しながら走査されることにより磁気ディスク3の表面
形状に対応するセンサ出力信号を検出部7に送出する。
【0030】つぎに、以上のように構成される本発明を
適用した欠陥検出装置1において、特に、欠陥検出セン
サ4が磁気ディスク3の表面形状に対応するセンサ出力
信号を送出し、検出部7がこのセンサ出力信号の極性変
化に基づいて磁気ディスク面の凹凸状欠陥を識別して欠
陥検出信号を送出する原理について、図5〜図10を参
照してより詳細を説明する。
【0031】なお、図5に示される平滑なディスク面、
図7に示される凸状欠陥の存在するディスク面、図9に
示される凹状欠陥の存在するディスク面の何れにおいて
も、磁性膜が全て同様にそれぞれ同方向に磁化されてい
る。これにより、このような微小な大きさの欠陥によっ
ては、この欠陥の凹凸形状により、各ディスク面からの
磁界が異なって結果的に欠陥検出センサ4における抵抗
体10の抵抗率を著しく変化させるとは考えられない。
よって、後述するように、磁気ディスク3の表面形状に
よる熱的変化が起因して抵抗体10の電気抵抗値が変化
することを評価するには、上記磁気ディスク3からの磁
界による抵抗体10の抵抗率変化は考慮しなくて良いと
考えられる。
【0032】また、このことから、以下に示す図5〜図
10における欠陥検出対象媒体としては、光ディスクで
あっても良いし、或いは磁気ディスクや光ディスク等の
ディスク基板自体であっても良いことは言うまでもな
い。
【0033】図5は、欠陥のない磁気ディスク面3a上
を欠陥検出センサ4が通過した場合を示す断面図であ
る。図6は、図5に示すような欠陥のない磁気ディスク
面3a上を欠陥検出センサ4が通過した場合のセンサ出
力信号を示す図である。
【0034】欠陥検出センサ4は、図5に示すように、
電極11,12に接続された引き出し線11a,12a
を介して抵抗体10に定電流Iを流すことにより、抵抗
体10が発熱する。ここで、抵抗体10と磁気ディスク
3との距離は、50nm程度と極めて小さいため、空気
層20を介して、抵抗体10から磁気ディスク3へ放熱
している。
【0035】図5に示すように、欠陥のない磁気ディス
ク面3a上を抵抗体10が通過する場合、抵抗体10と
磁気ディスク3との距離がほぼ一定しており安定してい
るため、発熱と放熱のバランスがとれており、抵抗体1
0は、熱平衡状態となる。その結果、抵抗体10の電気
抵抗値は、変化せず一定値をとる。そのため、センサ出
力信号は、図6に示すように一定値をとる。
【0036】一方、図7は、磁気ディスク面3aに存在
する凸状欠陥13上を欠陥検出センサ4が通過した場合
を示す断面図である。図8は、図7に示すような凸状欠
陥13上を欠陥検出センサ4が通過した場合のセンサ出
力信号を示す図である。
【0037】図7に示すように、磁気ディスク面3aに
存在する凸状欠陥13上を抵抗体10が通過する場合、
抵抗体10から磁気ディスク3への放熱効果が増大し、
抵抗体10に熱的減少領域が発生する。そして、この熱
的減少領域が抵抗体10内に広がると、抵抗体10の電
気抵抗値が熱係数の変化に伴って変化する。
【0038】したがって、電極11,12にそれぞれ引
き出し線11a,12aを接続しておき、この引き出し
線11a,12aを介して抵抗体10に定電流Iを流
し、抵抗体10の両端間、即ち電極11,12間の電位
差を測定することにより、抵抗体21の電気抵抗値の変
化を検知して、磁気ディスク面3aに存在する凸状欠陥
13を検出することができる。このときのセンサ出力信
号は、図8に示すような値をとる。
【0039】これに対して、図9は、磁気ディスク面3
aに存在する凹状欠陥14上を欠陥検出センサ4が通過
した場合を示す断面図である。図10は、図9に示すよ
うな凹状欠陥14上を欠陥検出センサ4が通過した場合
のセンサ出力信号を示す図である。
【0040】図9に示すように、磁気ディスク面3aに
存在する凹状欠陥14上を抵抗体10が通過する場合、
抵抗体10と磁気ディスク3との距離が急激に広がり、
抵抗体10から磁気ディスク3への放熱効果が減少し、
抵抗体10においては、熱平衡状態が一時的に崩れ、抵
抗体10内に熱的増大領域が発生する。そして、この熱
的増加変化により抵抗体10の電気抵抗値が熱係数の変
化に伴って変化する。
【0041】したがって、電極11,12にそれぞれ引
き出し線11a,12aを接続しておき、この引き出し
線11a,12aを介して抵抗体10に定電流Iを流
し、抵抗体10の両端間、即ち電極11,12間の電位
差を測定することにより、抵抗体21の電気抵抗値の変
化を検知して、磁気ディスク面3aに存在する凹状欠陥
14を検出することができる。このときのセンサ出力信
号は、図10に示すような値をとる。
【0042】上述したように、欠陥検出センサ4が凸状
欠陥13上を通過した場合と、凹状欠陥14上を通過し
た場合とでは、熱変化の方向が逆であるため、その結
果、図8及び図10に示すように、凸状欠陥13上を通
過した場合と凹状欠陥14上を通過した場合のセンサ出
力信号の極性が互いに異なる。よって、このようなセン
サ出力信号の極性変化を検知することにより、磁気ディ
スク面3aの凸状欠陥13と凹状欠陥14とを識別して
検出することができる。
【0043】なお、このように、欠陥の凹凸形状によっ
て、熱変化方向が逆となり、結果的に信号の極性が逆と
なる現象は、対象としている記録媒体の基板がプラスチ
ック製であることがその要因の一つであると考えられ
る。すなわち、対象物の熱伝導度が関係していると考え
られる。
【0044】以上示したように、先ず、欠陥検出センサ
4は、磁気ディスク3上を半径方向に走査されながら、
磁気ディスク3上の表面形状に対応するセンサ出力信号
を検出部7へ送出する。
【0045】そして、検出部7が、上述したように、欠
陥検出センサ4から供給されたセンサ出力信号にフィル
タ処理を施して増幅し、予め設定されている比較基準電
圧とセンサ出力信号の電圧とをレベル判定して、センサ
出力信号の電圧が比較基準電圧を超えていた場合欠陥で
あると判断する。
【0046】そして、この検出部7は、磁気ディスク3
上に欠陥が存在すると判断する場合、上述したようなセ
ンサ出力信号の極性の違いを検知して凹状欠陥14か凸
状欠陥13であるかを識別し、識別した欠陥検出信号を
測定制御部12に送出する。
【0047】以上述べたように、本発明を適用した記録
媒体の欠陥検出装置1は、磁気ディスク表面3aに存在
する欠陥の凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化する欠
陥検出センサ4と、この電気抵抗値の変化により生じる
信号の極性変化に基づいて上記欠陥の凹凸形状を識別し
て検出する検出部7とを備える。そのため、本発明を適
用した欠陥検出装置1は、複数の欠陥検出装置を用いず
に単独の欠陥検出装置を用いて凹状欠陥及び凸状欠陥を
それぞれ識別して検出することができる。すなわち、本
発明を適用した記録媒体の欠陥検出装置1によれば、よ
り簡単に且つ精度良く凸状欠陥13及び凹状欠陥14を
識別して検出することができる。
【0048】また、以上述べたように、本発明を適用し
た記録媒体の欠陥検出方法は、記録媒体表面3aに存在
する欠陥の凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化する欠
陥検出センサ4を記録媒体3上に走査させ、この欠陥検
出センサ4の電気抵抗値の変化により生じる信号の極性
変化に基づいて上記欠陥の凹凸形状を識別して検出する
ため、煩雑な方法を経ずにも、簡単に且つ精度良く凸状
欠陥13及び凹状欠陥14をそれぞれ識別して検出する
ことができる。
【0049】なお、磁気ディスク3の凹凸欠陥では、特
に凸状欠陥13が記録再生特性にとって致命的な欠陥と
なることが多い。これは、凸状欠陥13が磁気ディスク
3表面に存在すると、記録再生時において、記録再生ヘ
ッドがこの凸状欠陥13と衝突してしまい、記録再生特
性に支障をきたしたり、磁気ディスク3や記録再生ヘッ
ドの損傷を引き起こしてしまうためである。一方、磁気
ディスク3表面上に凹状欠陥14が存在することも磁気
ディスク3の記録可能な領域を狭める結果となる場合が
あり、勿論好ましくない。
【0050】このように、磁気ディスク3表面の凹状欠
陥14及び凸状欠陥13は、それぞれ磁気ディスク3に
及ぼす影響が異なるものである。そのため、本発明で
は、単独の欠陥検出装置を用いるだけで、凹状欠陥14
及び凸状欠陥13を簡単に且つ精度良く識別して検出す
ることができるため、非常に実用上便利である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
媒体の欠陥検出装置は、記録媒体表面に存在する欠陥の
凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化する欠陥検出セン
サと、この電気抵抗値の変化により生じる信号の極性変
化に基づいて上記欠陥の凹凸形状を識別して検出する検
出部とを備えるため、複数の欠陥検出装置を用いずに単
独の欠陥検出装置によって凹状欠陥及び凸状欠陥をそれ
ぞれ識別して検出することができる。よって、本発明に
係る記録媒体の欠陥検出装置は、より簡単な構成で精度
良く凹状欠陥及び凸状欠陥を識別して検出することがで
きる高性能且つ利便性に優れたものとなる。
【0052】また、本発明に係る記録媒体の欠陥検出方
法は、記録媒体表面に存在する欠陥の凹凸形状に対応し
て電気抵抗値が変化する欠陥検出センサを記録媒体上に
走査させ、この欠陥検出センサの電気抵抗値の変化によ
り生じる信号の極性変化に基づいて上記欠陥の凹凸形状
を識別して検出するため、煩雑な方法を経ずにも、簡単
に且つ精度良く凹状欠陥及び凸状欠陥をそれぞれ識別し
て検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した欠陥検出装置の一例を示す構
成図である。
【図2】本発明を適用した欠陥検出装置を用いて磁気デ
ィスク表面に存在する凹凸欠陥を検出した結果を示す図
である。
【図3】本発明に用いられる欠陥検出センサの一例を示
す斜視図である。
【図4】本発明に用いられる欠陥検出センサの一例を拡
大して示す斜視図である。
【図5】欠陥のない磁気ディスク上を欠陥検出センサが
通過した場合を示す断面図である。
【図6】図5に示す場合におけるセンサ出力信号を示す
図である。
【図7】磁気ディスク面に存在する凸状欠陥上を欠陥検
出センサが通過した場合を示す断面図である。
【図8】図7に示す場合におけるセンサ出力信号を示す
図である。
【図9】磁気ディスク面に存在する凹状欠陥上を欠陥検
出センサが通過した場合を示す断面図である。
【図10】図9に示す場合におけるセンサ出力信号を示
す図である。
【符号の説明】
1 欠陥検出装置、 2 ヘッドスライダ、 3 磁気
ディスク、 4 欠陥検出センサ、 5 スピンドル、
6 測定制御部、 7 検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製基板を用いた記録媒体上
    を走査して記録媒体表面に存在する凹状の欠陥又は凸状
    の欠陥上を通過した場合に上記欠陥の凹凸形状に対応し
    て電気抵抗値が変化する欠陥検出センサと、 上記欠陥検出センサの電気抵抗値の変化により生じる信
    号の極性変化を検知して、この信号の極性変化に基づい
    て上記欠陥の凹凸形状を識別して検出する検出部とを備
    えることを特徴とする記録媒体の欠陥検出装置。
  2. 【請求項2】 上記欠陥検出センサは、熱的な変化によ
    り電気抵抗値の変化する抵抗体を有し、記録媒体表面に
    存在する欠陥の凹凸形状に対応してこの抵抗体の電気抵
    抗値が変化することを特徴とする請求項1記載の記録媒
    体の欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 プラスチック製基板を用いた記録媒体表
    面に存在する凹状の欠陥又は凸状の欠陥上を通過した場
    合に上記欠陥の凹凸形状に対応して電気抵抗値が変化す
    る欠陥検出センサを記録媒体上で走査させ、 上記欠陥検出センサの電気抵抗値の変化により生じる信
    号の極性変化を検知して、この信号の極性変化に基づい
    て上記欠陥の凹凸形状を識別して検出することを特徴と
    する記録媒体の欠陥検出方法。
  4. 【請求項4】 上記欠陥検出センサとして、熱的な変化
    により電気抵抗値が変化する抵抗体を有するものを用
    い、 記録媒体表面に存在する欠陥の凹凸形状に対応して上記
    抵抗体の電気抵抗値が変化することを特徴とする請求項
    3記載の記録媒体の欠陥検出方法。
JP11381498A 1998-04-23 1998-04-23 記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法 Withdrawn JPH11304464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11381498A JPH11304464A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11381498A JPH11304464A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11304464A true JPH11304464A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14621727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11381498A Withdrawn JPH11304464A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11304464A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6019503A (en) Method for identifying surface conditions of a moving medium
US5901001A (en) Detection of asperities in recording surface of storage medium
US5850374A (en) Method and apparatus for data storage using thermal proximity imaging
KR100264485B1 (ko) 자기저항헤드에의한제어된연마로자기디스크상의돌출된불균일한부분을제거하는방법및장치
US6071007A (en) Thermal asperity detection head
EP0813187B1 (en) Disk drive with shock detection based on thermoresistive signal from magnetoresistive head
US7265922B2 (en) Asperity data storage system, method and medium
US6216242B1 (en) Multiple-track magneto-resistive certification and thermal asperity test head
US6671232B1 (en) Method and apparatus for measuring the surface temperature of a disk
PL182005B1 (pl) Sposób i urzadzenie do pozycjonowania glowicy magnetooporowej oraz dysk pamieciowy urzadzenia do pozycjonowania glowicy magnetooporowej PL PL
US5838514A (en) Method and apparatus for calibrating a thermal response of a magnetoresistive transducer
US9202495B2 (en) Method and apparatus for detecting proximity contact between a transducer and a medium
US5457585A (en) Tape edge detector using off tape and on tape MR noise
US6623158B2 (en) Method and apparatus for thermal proximity imaging using pulsed energy
US9858953B1 (en) Method of removing head contamination during contact detection
JP2000132933A (ja) ヘッドのデータ書き込み制御方法およびそれを利用した記憶装置
JPH11304464A (ja) 記録媒体の欠陥検出装置及び記録媒体の欠陥検出方法
US9679595B1 (en) Thermal asperity detection apparatus and method
JPH10503876A (ja) 情報記録および/または再生装置
JPH11339414A (ja) 突起検出センサ及び突起検出方法
KR100574988B1 (ko) 하드 디스크 드라이브에서 결함 디스크를 검출하는 장치,방법 및 그 기록매체
KR100556722B1 (ko) 헤드위치 제어장치
JPH1027342A (ja) 磁気記録媒体の検査方法
JPH09304009A (ja) 突起検出センサ、突起検出装置及び突起検出方法
JP2001291217A (ja) トラック幅測定方法及びトラック幅測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705