JPH11304421A - 三次元形状計測装置 - Google Patents

三次元形状計測装置

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JPH11304421A
JPH11304421A JP10617198A JP10617198A JPH11304421A JP H11304421 A JPH11304421 A JP H11304421A JP 10617198 A JP10617198 A JP 10617198A JP 10617198 A JP10617198 A JP 10617198A JP H11304421 A JPH11304421 A JP H11304421A
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axis
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利男 山口
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勝治 桑澤
Hirotaka Uehara
裕隆 上原
Yoshihiko Marui
良彦 丸井
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計測対象2が大型の機械構造物であっても、
その三次元形状を高精度で計測することができる三次元
形状計測装置20を提供することである。 【解決手段】 三次元位置(X、Y、Z)の計測点Sを
含む被計測面2に正対する基準平面(XY平面)22を
有するXY位置決めテーブル21と、基準平面22から
計測点SまでのZ軸方向の距離を求めるZ軸位置計測手
段41とを備える三次元形状計測装置20において、基
準平面22に生じたずれ(ΔX、ΔY、ΔZ、θX
θY、θZ)を、レーザ干渉計80と基準レーザー光源6
1、66と位置検出センサ31、32、35、36と五
角プリズム23、24とによって求め得る構成とする。
そして、基準平面22に生じたずれを微調ステージ26
により補正し、基準平面22を高精度に位置決めするこ
とにより、高精度に計測点Sを計測できる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風洞のノズル等の
大型の機械構造物の表面形状を高精度で計測できる三次
元形状計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械構造物の表面形状を計測する
ための三次元形状計測装置として、例えば図6に示され
るような三次元形状計測装置が用いられている。
【0003】図6に示される三次元形状計測装置にあっ
ては、X軸方向に沿って配設される一組のガイドレール
101、102を有するガイドレール機構100が上記
機械構造物に支持されている。そして、この三次元形状
計測装置には、ガイドレール101、102に沿ってX
軸方向に駆動され得るXY位置決めテーブル103が備
わっている。
【0004】このXY位置決めテーブル103は、Z軸
方向の所定の高さの位置に設定可能な基準平面(XY平
面)104を備えている。
【0005】また、XY位置決めテーブル103には、
基準平面104に対して垂直にZ軸方向の距離を計測す
ることができる距離計(例えば、レーザー距離計)10
5のごときZ軸位置計測手段が備わっている。この距離
計105は、XY位置決めテーブル103において、基
準平面104自体がY軸方向に駆動されることにより、
または、基準平面104に対してY軸方向に駆動され得
るようになっており、Y軸方向に位置決めされ得るよう
になっている。
【0006】この三次元形状計測装置により計測対象で
ある機械構造物の被計測面110の各計測点111の三
次元位置(X、Y、Z)は、以下のようにして計測され
る。
【0007】即ち、被計測面110における所望の計測
点111のX軸方向およびY軸方向の位置を指定位置
(X、Y)としてXY位置決めテーブルを駆動すること
により、距離計105のX軸方向およびY軸方向の位置
が指定位置(X、Y)となるように基準平面104の位
置決めを行う。
【0008】そして、基準平面104が設定されるZ軸
方向の位置を例えばZ=0として、基準平面104から
計測点111までの距離(Z)が距離計105により求
められる。
【0009】このようにして、三次元形状計測装置によ
り計測点111の三次元位置(X、Y、Z)が求められ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、計測しようと
する機械構造物が大型になると、前記ガイドレール機構
100も長大になり、XY位置決めテーブル103がガ
イドレール機構100に沿って駆動される距離も長くな
る。
【0011】そして、ガイドレール機構100が長大に
なると、計測しようとする機械構造物110に対してガ
イドレール機構100を設置する際の位置決めは必ずし
も容易でなく、ガイドレール機構100の全長にわたる
X軸、Y軸、Z軸方向における位置決めを必ずしも正確
に行えなくなる。また、ガイドレール機構100が長大
になると、ガイドレール機構100を機械構造物に支持
するためのX軸方向のピッチが長くなり、ガイドレール
機構100に撓みを生じ易くなる。
【0012】従って、XY位置決めテーブル103とと
もにガイドレール機構100に沿って駆動される基準平
面104は、上記指定位置(X、Y)からのずれおよび
Z軸方向のずれを生じ、基準平面104の位置決め誤差
を生ずる。
【0013】そして、基準平面104に位置決め誤差を
生ずると、基準平面104を基準として行われる三次元
位置の計測にも誤差が含まれることになる。
【0014】さらに、計測対象である機械構造物が大型
であると、基準平面から計測点までの距離が大きくなる
ことに伴い、上記の基準平面の位置決め誤差が目標とす
る計測点とZ軸位置計測手段により実際に計測される計
測点とのずれを大きくするという問題を生じ、計測上の
誤差が大きくなるという問題がある。
【0015】一方、上記ガイドレール機構100等の三
次元形状計測装置を構成する部材の機械的剛性を高める
と、前記基準平面104の位置決めの精度を高めること
はできる。
【0016】しかし、かかる機械的剛性を高めることに
よる前記基準平面の位置決め精度を高めることには限界
がある。
【0017】そこで、本発明は、計測対象である機械構
造物が大型である場合でも、前記機械構造物の形状を高
精度で計測することができる三次元形状計測装置を提供
することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の三次元形状計測装置は、三次元位置(X、
Y、Z)の計測点を含む被計測面に正対する基準平面
(XY平面)を有するXY位置決めテーブルと、基準平
面から前記計測点までのZ軸方向の距離(Z)を求める
Z軸位置計測手段とを備え、前記XY位置決めテーブル
が、前記Z軸位置計測手段を前記基準平面に基づいてX
軸方向およびY軸方向の指定位置(X、Y)に位置決め
することにより、前記計測点の三次元位置(X、Y、
Z)を求める三次元形状計測装置であって、基準平面の
X軸方向の位置(X)を少なくとも一点について求める
X軸位置計測手段と、Y軸方向およびZ軸方向における
基準位置(Y、Z)をX軸方向に沿って基準レーザー光
により照射し、該基準位置を少なくとも一点設定する基
準レーザー光源と、基準平面に対するY軸方向およびZ
軸方向の所定位置に、前記基準レーザー光を受光するよ
うに設置される位置検出センサと、前記基準平面をX軸
方向に沿って微調整移動させる第一調整機構と、前記基
準平面をY軸方向に沿って微調整移動させる第二調整機
構と、前記基準平面をZ軸方向に沿って微調整移動させ
る第三調整機構とを備え、前記X軸位置計測手段によ
り、前記基準平面の前記指定位置のX軸方向の位置から
のずれ(ΔX)を求め、前記位置検出センサにより、前
記基準平面のY軸方向およびZ軸方向における前記基準
位置からのずれ(ΔY、ΔZ)を求めるように構成さ
れ、前記基準平面のずれ(ΔX)が前記第一調整機構に
より補正され、前記基準平面のずれ(ΔY)が前記第二
調整機構により補正され、前記基準平面のずれ(ΔZ)
が前記第三調整機構により補正されるように構成される
(請求項1)。
【0019】本発明の三次元形状計測装置によると、基
準平面のX軸方向の位置(X)をX軸位置計測手段によ
り少なくとも一点について求めることができるので、基
準平面の上記指定位置に対してX軸方向に並進的に生じ
たずれ(ΔX)を求めることができる。
【0020】さらに、上記基準位置が少なくとも一点設
定されるので、該基準位置に対する基準平面のずれを位
置検出センサにより少なくとも一点求めることができ、
Y軸方向およびZ軸方向に並進的に生じた基準平面のず
れ(ΔY、ΔZ)を求めることができる。
【0021】そして、上記(ΔX)については第一調整
機構により補正され、上記(ΔY)については第二調整
機構により補正され、上記(ΔZ)については第三調整
機構により補正される。
【0022】これにより、基準平面について、X軸、Y
軸、Z軸方向に沿って並進的に生じた位置決め誤差を解
消することができ、被計測面に対する三次元位置の計測
精度を向上させることができる。
【0023】また、前記X軸位置計測手段が、基準平面
の位置(X)をZ軸方向の位置が同じでY軸方向の位置
が異なる二点について求めるように構成され、前記基準
位置が、Z軸方向の位置が同じでY軸方向の位置が異な
る二点について設定されるように構成され、かかる基準
位置の二点に対応して設置される二つの前記位置検出セ
ンサと、前記基準平面をX軸の回りに微調整回転させる
第四調整機構と、前記基準平面をZ軸の回りに微調整回
転させる第五調整機構とを備えてなり、X軸位置計測手
段により基準平面のずれ(ΔX)を異なる二点について
求めることにより、基準平面のZ軸回りの回転(θZ
を求め、二つの位置検出センサにより二つの基準位置に
対する基準平面のずれ(ΔY、ΔZ)を異なる二点につ
いて求めることにより、前記基準平面のX軸回りの回転
(θX)を求めるように構成し、基準平面の回転(θX
が第四調整機構により補正され、基準平面の回転
(θZ)が第五調整機構により補正されるように構成さ
れると(請求項2)、基準平面に生じた位置決め誤差が
さらに以下のように解消される。
【0024】即ち、X軸位置計測手段により基準平面の
ずれ(ΔX)が二点について求められるので、かかる二
つの(ΔX)の差異に基づいて、基準平面のZ軸の回り
に生じた回転(θZ)を求めることができる。
【0025】また、基準位置が二点設定され、二つの位
置検出センサにより二つの基準位置に対する基準平面の
ずれ(ΔY、ΔZ)が異なる二点について求めるられる
ので、二つの(ΔY、ΔZ)の差異に基づいて、基準平
面のX軸の回りに生じた回転(θX)を求めることがで
きる。
【0026】そして、上記(θX)については第四調整
機構により補正され、上記(θZ)については第五調整
機構により補正される。
【0027】これにより、基準平面について、さらに、
X軸回りの回転とZ軸回りの回転に伴う位置決め誤差を
解消することもでき、被計測面に対する三次元位置の計
測精度をより向上させることができる。
【0028】また、前記基準平面上に設置された五角プ
リズムを備え、該五角プリズムによりX軸方向に沿って
照射されたレーザー光をZ軸方向に沿って導くように構
成され、前記五角プリズムにより導かれたレーザー光を
受光するように、基準平面に対するX軸方向の所定の位
置に設置される位置検出センサと、基準平面をY軸の回
りに微調整回転させる第六調整機構とを備え、位置検出
センサにより、前記五角プリズムにより導かれたレーザ
ー光のX軸方向の位置に基づいて基準平面のY軸回りの
回転(θY)を求めるように構成され、基準平面の回転
(θY)が第六調整機構により補正されるように構成さ
れると(請求項3)、基準平面に生じた位置決め誤差が
さらに以下のように解消される。
【0029】即ち、X軸方向に沿って五角プリズムに照
射されたレーザー光は、上記五角プリズムが設置される
基準平面の傾き等に影響されることなく、常にZ軸方向
に沿って導かれる。
【0030】そして、五角プリズムにより導かれたレー
ザー光は上記位置検出センサにより受光されるが、該位
置検出センサは基準平面に対するX軸方向の所定の位置
に設置されているので、位置検出センサにおけるレーザ
ー光の受光位置に基づいて基準平面の回転(θY)を求
めることができる。
【0031】そして、上記(θY)については第六調整
機構により補正される。
【0032】これにより、基準平面について、さらに、
Y軸回りの回転に伴う位置決め誤差を解消することもで
き、被計測面に対する三次元位置の計測精度をより向上
させることができる。
【0033】ここで、五角プリズムとは、光線束を反射
させて進行方向を一様に90゜変える五角形のプリズム
であり、該プリズムの面に光線が入射する角度にかかわ
らず、入射した光線の進行方向を一様に90゜変えるプ
リズムである。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の三次元形状計測装置の実
施の形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。
【0035】図1は、本発明の三次元形状計測装置によ
る計測対象の例である風洞の可変ノズル1の内側に形成
される空洞部分の形状を示す斜視図である。
【0036】三次元形状計測装置により三次元形状を計
測するにあたり、図1に示されるように、ノズル1の出
口7の中心7aと入口6の中心6aとを通るようにノズ
ル1の長手方向に沿ってX軸を設定し、ノズル1の空洞
の高さ方向に沿ってX軸に直交するようにZ軸を設定
し、X軸とZ軸とに直交するように水平方向に沿ってY
軸を設定する(このノズル1に対して設定されるX軸、
Y軸、Z軸からなる座標系を「ノズル座標系」とい
う)。
【0037】ノズル1の空洞部分は、上面2と下面3と
第一壁面4と第二壁面5とにより囲まれてなる形状に形
成されている。
【0038】第一壁面4、第二壁面5は、ノズル1の空
洞部分のY軸方向における端部にあたりY軸に垂直をな
している。
【0039】上面2、下面3は、ここに含まれる各点
が、Y軸の方向についてはZ軸方向の位置は変化せず、
X軸の方向についてはZ軸方向の位置が変化する曲面形
状に形成されている。
【0040】この上面2と下面3とが、三次元形状計測
装置により計測される対象である被計測面であり、各計
測点Sの三次元位置(X、Y、Z)が計測される。
【0041】また、図1に示されるノズル1の空洞部分
は、その大きさがX軸方向に沿った長さが数十m程度で
あり、Y軸方向に沿った横幅が数m程度であり、Z軸方
向に沿った高さが数m程度に形成されるものである。
【0042】そして、ノズル1の空洞部分には、X軸方
向に沿って入口6側から出口7側へと向かうように、所
定の圧縮空気が流入される。これにより、ノズル1の内
部にマッハ数にして最大4程度の気流が形成される。そ
して、かかる気流を所定の精度の要請を満たすべくコン
トロールするためには、ノズル1の上面2や下面3の各
計測点Sの三次元位置は、計測誤差が0.1mm程度とな
るように計測されることが必要である。
【0043】次に、図2、図3に基づいて、三次元形状
計測装置について説明する。
【0044】図2は、三次元形状計測装置20の斜視図
であり、上面2の形状を計測するべく構成される例を示
している。図3は、図2に示される三次元形状計測装置
20のIII−III線矢視図である。
【0045】三次元形状計測装置20は、ガイドレール
機構50とXY位置決めテーブル21と基準レーザ光源
61、66とレーザ干渉計80と微調ステージ26と支
援用台車9とを備えて構成されている。
【0046】支援用台車9は、三次元形状計測装置20
の各部材の駆動に必要な電力の供給等を行う。
【0047】ガイドレール機構50は、第一壁面4に沿
うようにX軸方向に沿って設置される第一取り付けフレ
ーム51と、第二壁面5に沿うようにX軸方向に沿って
設置される第二取り付けフレーム53と、第一取り付け
フレーム51に沿うように配設される第一ガイドレール
52と、第二取り付けフレーム53に沿うように配設さ
れる第二ガイドレール54とを備えて構成される。
【0048】XY位置決めテーブル21は、前記ガイド
レール52に係合する取り付け架台56と、前記ガイド
レール54に係合する取り付け架台57と、取り付け架
台56と取り付け架台57とに挟持されるように設けら
れる主ステージ55と、主ステージ55に設けられる微
調ステージ26と、微調ステージ26に設けられる基準
平面22とを備えている。
【0049】XY位置決めテーブル21は、取り付け架
台56がガイドレール52に導かれるようにして、ま
た、取り付け架台57がガイドレール54に導かれるよ
うにしてX軸方向へ駆動されるようになっている。
【0050】基準平面22は、上面2に正体しており、
各計測点SのZ軸方向の距離を計測する基準(XY平
面、Z=0)となる。この基準平面22はZ軸方向にお
ける所定の高さの位置に設定できるようになっており、
基準平面22をZ=0の位置に設定できる。
【0051】なお、後に説明するPSD31等の基準平
面22に対して相対的に位置決めされる各部材は、基準
平面22がノズル座標系に対してずれを生じていない状
態で、後に説明する衝立板25との境界をなすX軸方向
の位置であってY=0に一致する基準平面22上の位置
を基準に設置される。
【0052】また、XY位置決めテーブル21には、基
準平面22に垂直をなす衝立板25が付設されている。
【0053】衝立板25について、図2のIV−IV線矢視
図を示す図4も参照しつつ説明する。
【0054】この衝立板25には、第一位置検出センサ
(以後、位置検出センサを「PSD」と略す)31と第
二位置検出センサ(第二PSD)32とが設置され、ま
た、第一コーナーキューブ33と第二コーナーキューブ
34とが設置されている。
【0055】第一PSD31は、第一基準レーザ光源6
1によるレーザー光r1によって照射される第一基準位
置(Y0、Z0)に対する基準平面22のずれを求めるた
めのものである。また、第二PSD32は、第二基準レ
ーザ光源66によるレーザー光r2によって照射される
第二基準位置(−Y0、Z0)に対する基準平面22のず
れを求めるためのものである。
【0056】これらPSDは、その中心に対する光線が
入射した位置の二次元的な位置に応じた信号を出力する
ので、光線が入射した位置とPSDの中心との相対的な
位置を求めることができる。
【0057】また、PSDは、レーザ光を正確に検出で
きるように、その表面にフィルタが設けられる等されて
いる。
【0058】第一PSD31は、その中心P1のY軸方
向およびZ軸方向の位置が基準平面22に対して相対的
に(Y0G、Z0G)となるように設置されている。また、
第二PSD32は、その中心P2のY軸方向およびZ軸
方向の位置が基準平面22に対して相対的に(−Y0G
0G)となるように設置されている。
【0059】そして、P1、P2の位置が、基準レーザ
光源61、66により設定される第一基準位置(Y0
0)、第二基準位置(−Y0、Z0)に対応するように
第一PSD31、第二PSD32が設置されており、Y
0GをY0に一致させ、Z0GをZ0に一致させている。
【0060】そして、ノズル座標系に対する基準平面2
2のずれは、上記P1、P2のノズル座標系に対するず
れとして反映されるので、P1の第一基準位置からのず
れ、P2の第二基準位置からのずれにより求めることが
できる。
【0061】第一コーナーキューブ33と第二コーナー
キューブ34は、X軸位置計測手段にあたるレーザー干
渉計80からのレーザー光b1、b2を各々に反射する
ためのものである。
【0062】そして、第一コーナーキューブ33は、レ
ーザー光b1を反射できるようにその中心が基準平面2
2に対して相対的に(YCG、Z0G)となるように設置さ
れている。また、第二コーナーキューブ34は、レーザ
ー光b2を反射できるように、その中心が基準平面22
に対して相対的に(−YCG、Z0G)となるように設置さ
れている。
【0063】このコーナーキューブのX軸方向の位置
は、基準平面22の衝立板25が設けられる位置におけ
るX軸方向の位置に相当するので、レーザー干渉計80
によりコーナーキューブまでの距離を求めることにより
基準平面22のX軸方向の位置を求めることができる。
そして、レーザー干渉計80より出力される信号に基づ
いて、ノズル座標系に対する基準平面22のずれを求め
ることができる。
【0064】また、基準平面22上には、図2に示され
るように、第一五角プリズム23と第二五角プリズム2
4とが設置されている。
【0065】第一五角プリズム23は、レーザー光r1
を受光できるように、その中心のX軸方向およびY軸方
向の位置が基準平面22に対して相対的に(−X0G、Y
0G)となるように設置されている。また、第二五角プリ
ズム24は、レーザー光r2を受光できるように、その
中心のX軸方向およびY軸方向の位置が基準平面22に
対して相対的に(−X0G、−Y0G)となるように設置さ
れている。
【0066】この第一五角プリズム23、第二五角プリ
ズム24は、入射した光線r1、r2の一部をそのまま
第一PSD31、第二PSD32へと透過させるととも
に、光線r1、r2の一部をr1、r2に対して90゜
をなす方向に導くことができる。即ち、この五角プリズ
ムは、五角プリズムへの入射角度にかかわりなく、入射
した光線の一部をその進行してきた方向に対して一様に
90゜をなす方向に導くことができるのである。これに
より、前記光線r1、r2の一部を、基準平面22に影
響されることなく、Z軸方向に沿って確実に垂直上方に
導くことができる。
【0067】また、XY位置決めテーブル21には、図
2、図3に示されるように、電子マイクロ搭載ステージ
40が付設されている。
【0068】電子マイクロ搭載ステージ40について、
図3の部分拡大図を示す図5も参照しつつ説明する。
【0069】電子マイクロ搭載ステージ40には、基準
平面22から計測点SまでのZ軸方向に沿った距離を計
測するZ軸位置計測手段にあたる電子マイクロ41が備
わっている。
【0070】電子マイクロ搭載ステージ40を記号Uに
示されるようにZ軸方向に沿って駆動し、電子マイクロ
41を基準平面22より計測点Sまで移動させる。これ
により、電子マイクロ41の測定端子41aが指す計測
点Sの基準平面22に対する距離を求めることができ
る。
【0071】電子マイクロ搭載ステージ40は、上記Z
軸方向に駆動できるほか、基準平面22に対してY軸回
りに回転できるようにもなっている。
【0072】また、この例では、図2に示されるよう
に、基準平面22に対してX軸方向の同じ位置でY軸方
向の異なる位置に付設される三つの電子マイクロ41を
備えている。従って、XY位置決めテーブル21がX軸
方向に駆動されることにより位置決められるX軸方向の
一つの位置について、Y軸方向の三つの異なる位置にお
いてZ軸方向の距離が計測されることになる。この電子
マイクロ41により距離が計測されるX軸方向およびY
軸方向の位置(X、Y)が指定位置にあたる。
【0073】また、電子マイクロ搭載ステージ40の下
面には、図2、図3に示されるように、第三PSD35
と第四PSD36とが設置されている。
【0074】この第三PSD35、第四PSD36は、
前記五角プリズムにより導かれるレーザー光に対する、
基準平面22のずれに伴う電子マイクロ搭載ステージ4
0のずれを求めるためのものである。
【0075】第三PSD35は、その中心P3のX軸方
向およびY軸方向の位置が基準平面22に対して相対的
に(−X0G、Y0G)となるように設置されており、第一
五角プリズム23により導かれるレーザー光を受光でき
るように設置されている。
【0076】また、第四PSD36は、その中心P4の
X軸方向およびY軸方向の位置が基準平面22に対して
相対的に(−X0G、−Y0G)となるように設置されてお
り、第二五角プリズム24により導かれるレーザー光を
受光できるように設置されている。
【0077】なお、上記PSD31、PSD32、PS
D35、PSD36の各々およびレーザ干渉計80より
出力された信号は図示されない信号処理ボードに入力さ
れるようになっており、各PSDの中心に対する入射レ
ーザー光の位置等に基づいて、該信号処理ボードによっ
て基準平面22および電子マイクロ40の各種のずれが
検出される。そして、検出された当該ずれに基づいて、
微調ステージ26の駆動がコントロールされ、かかる基
準平面22および電子マイクロ40のずれが補正され
る。
【0078】微調ステージ26は、基準平面22を微調
整移動させ、または、微調整回転させるためのものであ
る。
【0079】即ち、この微調ステージ26は、基準平面
22をX軸方向に沿って微小に移動させ得る第一調整機
構と、基準平面22をY軸方向に沿って微小に移動させ
得る第二調整機構と、基準平面22をZ軸方向に沿って
微小に移動させ得る第三調整機構とを備えている。ま
た、微調ステージ26は、基準平面22をX軸の回りに
微小に回転させ得る第四調整機構と、基準平面22をZ
軸の回りに微小に回転させ得る第五調整機構と、基準平
面22をY軸の回りに微小に回転させ得る第六調整機構
とを備えている。この微調ステージ26にあっては、第
六調整機構は、電子マイクロ搭載ステージ40をY軸の
回りに微小に回転させ得るようにもなっている。そし
て、基準平面22に生じたY軸回りの回転に伴う電子マ
イクロ搭載ステージ40のずれについて、電子マイクロ
搭載ステージ40をY軸回りに回転させて補正できるよ
うにもなっている。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、基準平面のX軸、Y軸、Z軸方向に沿って並進的
に生じた位置決め誤差を解消することができ、三次元形
状計測装置の計測精度を向上させることができるという
効果を奏する。
【0081】請求項2記載の発明は、基準平面のX軸回
りの回転とZ軸回りの回転に伴う位置決め誤差を解消す
ることができ、三次元形状計測装置の計測精度をより向
上させることができるという効果を奏する。
【0082】請求項3記載の発明は、基準平面のY軸回
りの回転に伴う位置決め誤差を解消することができ、三
次元形状計測装置の計測精度をさらに向上させることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノズルの斜視図である。
【図2】三次元形状計測装置の斜視図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】図3の部分拡大図である。
【図6】(従来の)三次元形状計測装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ノズル 2 上面 3 下面 4 第一壁面 5 第二壁面 6 入口 7 出口 9 支援台車 20 三次元形状計測装置 21 XY位置決めテーブル 22 基準平面 23 第一五角プリズム 24 第二五角プリズム 25 衝立板 26 微調ステージ 28 支持アーム 31 第一PSD 32 第二PSD 33 第一コーナーキューブ 34 第二コーナーキューブ 35 第三PSD 36 第四PSD 40 電子マイクロ搭載ステージ 41 電子マイクロ 41a 測定端子 50 ガイドレール機構 51、53 取り付けフレーム 52、54 ガイドレール 55 主ステージ 56、57 取り付け架台 61 第一基準レーザー 62、67 ビームスプリッター 63、68 モニター用PSD 66 第二基準レーザー 80 レーザー干渉計81 50%ビームスプリッ
ター 82、84 リモートレシーバ 83、85 プレーンミラーインターフェロメーター 100 ガイドレール機構 101、102 ガイドレール 103 XY位置決めテーブル 104 基準平面 105 距離計 110 被計測面 111 計測点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑澤 勝治 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 上原 裕隆 千葉県野田市二ツ塚118番地 川崎重工業 株式会社野田工場内 (72)発明者 丸井 良彦 東京都千代田区内神田3丁目4番3号 理 化精機工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元位置(X、Y、Z)の計測点を含
    む被計測面に正対する基準平面(XY平面)を有するX
    Y位置決めテーブルと、 基準平面から前記計測点までのZ軸方向の距離(Z)を
    求めるZ軸位置計測手段とを備え、 前記XY位置決めテーブルが、前記Z軸位置計測手段を
    前記基準平面に基づいてX軸方向およびY軸方向の指定
    位置(X、Y)に位置決めすることにより、前記計測点
    の三次元位置(X、Y、Z)を求める三次元形状計測装
    置であって、 基準平面のX軸方向の位置(X)を少なくとも一点につ
    いて求めるX軸位置計測手段と、 Y軸方向およびZ軸方向における基準位置(Y、Z)を
    X軸方向に沿って基準レーザー光により照射し、該基準
    位置を少なくとも一点設定する基準レーザー光源と、 基準平面に対するY軸方向およびZ軸方向の所定位置
    に、前記基準レーザー光を受光するように設置される位
    置検出センサと、 前記基準平面をX軸方向に沿って微調整移動させる第一
    調整機構と、前記基準平面をY軸方向に沿って微調整移
    動させる第二調整機構と、前記基準平面をZ軸方向に沿
    って微調整移動させる第三調整機構とを備え、 前記X軸位置計測手段により、前記基準平面の前記指定
    位置のX軸方向の位置からのずれ(ΔX)を求め、 前記位置検出センサにより、前記基準平面のY軸方向お
    よびZ軸方向における前記基準位置からのずれ(ΔY、
    ΔZ)を求めるように構成され、 前記基準平面のずれ(ΔX)が前記第一調整機構により
    補正され、 前記基準平面のずれ(ΔY)が前記第二調整機構により
    補正され、 前記基準平面のずれ(ΔZ)が前記第三調整機構により
    補正されるように構成されてなる三次元形状計測装置。
  2. 【請求項2】 前記X軸位置計測手段は、基準平面の位
    置(X)をZ軸方向の位置が同じでY軸方向の位置が異
    なる二点について求めるように構成され、 前記基準位置が、Z軸方向の位置が同じでY軸方向の位
    置が異なる二点について設定されるように構成され、 かかる基準位置の二点に対応して設置される二つの前記
    位置検出センサと、 前記基準平面をX軸の回りに微調整回転させる第四調整
    機構と、前記基準平面をZ軸の回りに微調整回転させる
    第五調整機構とを備えており、 X軸位置計測手段により基準平面のずれ(ΔX)を異な
    る二点について求めることにより、基準平面のZ軸回り
    の回転(θZ)を求め、 二つの位置検出センサにより二つの基準位置に対する基
    準平面のずれ(ΔY、ΔZ)を異なる二点について求め
    ることにより、前記基準平面のX軸回りの回転(θX
    を求めるように構成され、 基準平面の回転(θX)が第四調整機構により補正さ
    れ、 基準平面の回転(θZ)が第五調整機構により補正され
    るように構成される請求項1記載の三次元形状計測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基準平面上に設置された五角プリズ
    ムを備え、該五角プリズムによりX軸方向に沿って照射
    されたレーザー光をZ軸方向に沿って導くように構成さ
    れ、 前記五角プリズムにより導かれたレーザー光を受光する
    ように、基準平面に対するX軸方向の所定の位置に設置
    される位置検出センサと、 基準平面をY軸の回りに微調整回転させる第六調整機構
    とを備え、 位置検出センサにより、前記五角プリズムにより導かれ
    たレーザー光のX軸方向の位置に基づいて基準平面のY
    軸回りの回転(θY)を求めるように構成され、 基準平面の回転(θY)が第六調整機構により補正され
    るように構成される請求項1または請求項2記載の三次
    元形状計測装置。
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