JP3847290B2 - ギャップ調節装置及び調節方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ギャップ調節装置及びギャップ調節方法に関し、特に微小な間隙を隔てて配置されたウエハとマスクとの間隔を調節するのに適したギャップ調節装置及びギャップ調節方法に関する。
X線露光や電子ビーム近接露光では、露光すべきウエハ表面上に、微少な間隙を隔ててマスクを配置し、マスクを通してウエハ表面を露光する。解像度及び位置合わせ精度を高めるために、ウエハとマスクとのギャップを精密に制御しなければならない。特に、ギャップが開きすぎると、半影ぼけにより解像度が低下するとともに、位置合わせ精度も低下する。
ウエハとマスクとのギャップを制御する装置は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたギャップ調節装置においては、以下に説明するようにして、ウエハとマスクとのギャップを求めている。ウエハステージに取り付けられたウエハチャックにウエハが保持される。マスクステージに取り付けられたマスクチャックにマスクが保持される。ウエハとマスクとが対向して配置される。
ウエハステージのマスクステージに対向する面に取り付けられた第1の静電容量型変位計が、マスク表面に形成された導電性領域までの距離Dを測定する。マスクステージのウエハステージに対向する面に取り付けられた第2の静電容量型変位計が、ウエハ表面に形成された導電性領域までの距離Dを測定する。マスクステージのウエハステージに対向する面には、また、導電性のダミー被測定面を有するダミーターゲットが取り付けられている。ウエハステージに取り付けられた第1の静電容量型変位計が、ダミーターゲットのダミー被測定面までの距離Dを測定する。第2の静電容量型変位計からダミー被測定面までの距離をDとすると、マスクとウエハとの間隔Gは、D+D−(D+D)と求められる。
特開2003−124093号公報
特許文献1に開示されたギャップ調節装置において、ウエハは静電チャック機構により保持される。静電チャック機構では、保持対象物が、絶縁体の表面上に載置されるので、保持対象物を導電性材料の上に載置することができる真空吸着と比べて、保持対象物を接地電位に接続することが簡単ではない。また、保持されるウエハは、表面に酸化膜やレジスト膜等が存在し、表面を介して接地電位に接続することも困難である。そのため、静電容量型変位計に測定されるウエハ表面の領域を、接地電位に保つことが困難である。静電容量型変位計の被測定領域の接地が不良となると、測定精度が低下し、マスクとウエハとのギャップGが正確に求められなくなるため、ギャップの調節が良好に行えなくなる。
本発明の目的は、対向して配置された2つの対象物の間隔を、少なくとも1つの対象物が接地電位へ接続されていない場合でも、精度良く求めることができるギャップ調節装置を提供することである。
本発明の他の目的は、上記のギャップ調節装置を用いたギャップ調節方法を提供することである。
本発明の一観点によると、第1の被測定面を有する第1の対象物を保持する第1の保持手段と、第2の被測定面を有する第2の対象物を、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する第2の保持手段と、前記第1の被測定面と同一方向を向く第1のダミー被測定面を有する第1のダミーターゲットと、前記第1の被測定面から前記第1のダミー被測定面までの距離を求めるための第1の変位計と、前記第1のダミー被測定面までの距離を測定する第2の変位計と、前記第2の変位計に対する相対的位置が固定され、前記第2の被測定面と同一方向を向く第2のダミー被測定面を有する第2のダミーターゲットと、前記第2の被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離を求めるための第3の変位計と、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔が変化するように、前記第1の保持手段及び第2の保持手段の少なくとも一方を移動させる移動機構と
を有するギャップ調節装置が提供される。
第2の変位計から第2のダミー被測定面までの距離は、予め測定しておくことができる。第1の変位計を用いて、第1のダミー被測定面から第1の被測定面までの距離を求められる。第3の変位計を用いて、第2のダミー被測定面から第2の被測定面までの距離を求められる。第2の変位計から第1のダミー被測定面までの距離から、第2の変位計から第2のダミー被測定面までの距離と、第2のダミー被測定面から第2の被測定面までの距離と、第1のダミー被測定面から第1の被測定面までの距離とを差し引くことにより、第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を求めることができる。
本発明の他の観点によると、第1の被測定面を有する第1の対象物と、第2の被測定面を有する第2の対象物とを、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する工程と、第1の変位計を用いて、前記第1の被測定面から第1のダミー被測定面までの距離cを求める工程と、第2の変位計で、該第2の変位計から前記第1のダミー被測定面までの距離dを測定する工程と、第3の変位計を用いて、前記第2の被測定面から、前記第2の変位計に対する相対的位置が固定された第2のダミー被測定面までの距離aを求める工程と、前記第2の変位計から前記第2のダミー被測定面までの距離b、及び前記距離c、d、aから、d−b−a−cを計算し、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を求める工程とを有するギャップ調節方法が提供される。
本発明の他の観点によると、第1の被測定面を有する第1の対象物を保持する第1の保持手段と、第2の被測定面を有する第2の対象物を、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する第2の保持手段と、前記第1の被測定面と同一方向を向く第1のダミー被測定面を有する第1のダミーターゲットと、前記第1の被測定面から前記第1のダミー被測定面までの距離を求めるための第1の変位計と、前記第2の被測定面と同一方向を向き、前記第1のダミーターゲットの第1のダミー被測定面との距離が固定された第2のダミー被測定面を有する第2のダミーターゲットと、前記第2の被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離を求めるための第2の変位計と、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔が変化するように、前記第1の保持手段及び第2の保持手段の少なくとも一方を移動させる移動機構とを有するギャップ調節装置が提供される。
第1のダミー被測定面から第2のダミー被測定面までの距離は、予め測定しておくことができる。第1の変位計を用いて、第1のダミー被測定面から第1の被測定面までの距離を求められる。第2の変位計を用いて、第2のダミー被測定面から第2の被測定面までの距離を求められる。第1のダミー被測定面から第2のダミー被測定面までの距離から、第1のダミー被測定面から第1の被測定面までの距離と、第2のダミー被測定面から第2の被測定面までの距離とを差し引くことにより、第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を求めることができる。
本発明の他の観点によると、第1の被測定面を有する第1の対象物と、第2の被測定面を有する第2の対象物とを、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する工程と、第1の変位計を用いて、前記第1の被測定面から第1のダミー被測定面までの距離cを求める工程と、第2の変位計を用いて、前記第2の被測定面から第2のダミー被測定面までの距離aを求める工程と、前記第1のダミー被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離e、及び前記距離c、aから、e−a−cを計算し、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を求める工程とを有するギャップ調節方法が提供される。
対向して配置された2つの被測定面の間隔を求めるために、ある位置から1つの被測定面までの距離を求めるとき、その被測定面に対する測定を、測定精度が被測定面の電位に依存しない変位計を用いて行うことにより、その被測定面が接地電位に接続されていない場合でも、2つの被測定面の間隔を、精度良く求めることができる。
図1に、本発明の第1の実施例によるギャップ調節装置の概略図を示す。このギャップ調節装置は、大気中におけるX線露光または光近接露光を行う装置の一部として用いることができる。
XY駆動機構50に、3つ(図には2つを示す)のZ軸方向駆動機構52を介して、ウエハステージ51が取り付けられている。XY駆動機構50は、ウエハステージ51を、XY面に平行な2次元方向に移動させることができる。Z軸方向駆動機構52は、ウエハステージ51を、XY面に垂直なZ軸方向に移動させることができる。各Z軸駆動機構52の駆動量を異ならせることにより、XY面に対するウエハステージ51の傾き角を調節することができる。ウエハチャック53が、ウエハステージ51に取り付けられている。ウエハチャック53は、静電チャック機構により、ウエハ40を保持する。ウエハ40は、真空吸着により保持することもできるが、静電チャック機構を用いると、平面度を高くして保持することができる。XY駆動機構50及びZ軸駆動機構52は、制御装置70からの指令に基づいて動作する。
マスクチャック60が、マスクステージ61に取り付けられている。マスクチャック60は、真空吸着により、マスク31を保持する。マスクチャック60に保持されたマスク31は、ウエハチャック53に保持されたウエハ40に、微小間隙を隔てて対向する。ウエハ40及びマスク31の、相互に対向する面を、それぞれ被測定面40a及び被測定面31aと呼ぶこととする。被測定面31aの各々の少なくとも一部の領域は導電性材料で形成されている。マスク31の被測定面31aの導電性領域は、接地電位に接続されている。
マスクステージ61に取り付けられた3つ(図には2つを示す)のZ軸方向駆動機構62が、マスクステージ61を、XY面に垂直なZ軸方向に移動させる。各Z軸駆動機構62の駆動量を異ならせることにより、XY面に対するマスクステージ61の傾き角を調節することができる。Z軸駆動機構62は、制御装置70からの指令に基づいて動作する。
ウエハステージ51に、マスク用の静電容量型変位計55及びダミーターゲット67が取り付けられている。静電容量型変位計55は、マスク31に対向する。ダミーターゲット67は、ウエハ40の被測定面40aと同一の方向を向くダミー被測定面67aを有する。ダミー被測定面67aは、例えばアルミニウムや銅等の導電性の材料で形成されており、接地電位に接続されている。
マスクステージ61に、ウエハ用の静電容量型変位計65、ダミーターゲット66及びレーザ変位計68が取り付けられている。静電容量型変位計65及びレーザ変位計68は、ウエハ40に対向する。ダミーターゲット66は、マスク31の被測定面31aと同一の方向を向くダミー被測定面66aを有する。ダミー被測定面66aは、例えばアルミニウムや銅等の導電性の材料で形成されており、接地電位に接続されている。静電容量型変位計65からダミー被測定面66aまでのZ軸方向の距離bが、予め正確に測定されている。ダミーターゲット66は、静電容量型変位計65に対して相対的位置が固定されている。このため、装置が一旦設置された後は、距離bは不変である。
XY駆動機構50を駆動して、静電容量型変位計55の正面にマスク31を配置させることにより、静電容量型変位計55の基準面を変位量の原点としたときの、マスク31の変位量を測定することができる。静電容量型変位計55から、その基準面までの距離は、予め決定されている。このため、被測定面31aの変位量を測定することは、静電容量型変位計55から被測定面31aまでの距離a1を測定することと等価である。本明細書において、静電容量型変位計によって、その基準面からの変位量を測定する手順を、「静電容量型変位計からの距離を測定する」と表現する。
XY駆動機構50を駆動して、静電容量型変位計55をダミーターゲット66の正面に配置させることにより、静電容量型変位計55からダミー被測定面66aまでの距離a2を測定することができる。静電容量型変位計55の測定電極は、例えば直径5mm、10mm等の円柱状であり、その円形の面の1つが、ダミー被測定面66aに対向する。ダミー被測定面66aの面積を、それに対向する静電容量型変位計55の測定電極の対向面の面積の2倍以上とすることが、測定精度の確保のために好ましい。ダミー被測定面66aの平面度は、1μm以内である。
XY駆動機構50を駆動して、静電容量型変位計65をダミーターゲット67の正面に配置させることにより、静電容量型変位計65からダミー被測定面67aまでの距離dを測定することができる。静電容量型変位計65の測定電極は、例えば直径5mm、10mm等の円柱状であり、その円形の面の1つが、ダミー被測定面67aに対向する。ダミー被測定面67aの面積を、それに対向する静電容量型変位計65の測定電極の対向面の面積の2倍以上とすることが、測定精度の確保のために好ましい。ダミー被測定面67aの平面度は、1μm以内である。また、以下に説明するようにレーザ変位計68により計測されるときの誤差を小さくするため、ダミー被測定面67aは鏡面加工されている。
XY駆動機構50を駆動して、レーザ変位計68がウエハ40の正面に位置するように、ウエハチャック53を配置させ、レーザ変位計68により、レーザ変位計68から被測定面40aまでの距離に対応する物理量を測定する。そして、XY駆動機構50を駆動して、レーザ変位計68をダミーターゲット67の正面に配置させ、レーザ変位計68により、レーザ変位計68からダミー被測定面67aまでの距離に対応する物理量を測定する。レーザ変位計68を用いて、両測定を行うことにより、ダミー被測定面67aから被測定面40aまでの距離cを求めることができる。
次に、図1に示したギャップ調節装置を用いて、マスク31とウエハ40との間隔を調節する方法を説明する。
まず、マスク31の被測定面31a上の、一直線上にない少なくとも3点について、静電容量型変位計55により、静電容量型変位計55からの距離を測定する。各測定結果が等しくなるように、Z軸駆動機構62を動作させることにより、マスク31の被測定面31aをXY面に平行にする。被測定面31aをXY面に平行にした後、距離a1及びa2を測定する。
次に、ウエハ40の被測定面40a上の、一直線上にない少なくとも3点について、レーザ変位計68により、レーザ変位計68からの距離に対応する物理量を測定する。各測定結果が等しくなるように、Z軸駆動機構52を動作させることにより、ウエハ40の被測定面40aをXY面に平行にする。被測定面40aをXY面に平行にした後に、上述したようにして、レーザ変位計68を用いてダミー被測定面67aから被測定面40aまでの距離cを求める。さらに、静電容量型変位計65により距離dを測定する。
ダミー被測定面66aから被測定面31aまでの距離aは、
(数1)
a=a2−a1・・・(1)
と表される。マスク31とウエハ40との間隔(ギャップ)Gは、
(数2)
G=d−b−a−c ・・・(2)
と表される。このような計算は、制御装置70により実行することができる。間隔Gが所望の値になるように、Z軸駆動機構52またはZ軸駆動機構62を動作させる。このようにして、間隔Gを調節することができる。
次に図2を参照して、本発明の第2の実施例によるギャップ調節装置について説明する。図1に示したギャップ調節装置との違いは、ウエハチャック53が、Z軸駆動機構52を介してウエハステージ51に取り付けられており、マスクチャック60が、Z軸駆動機構62を介してマスクステージ61に取り付けられていることである。ウエハステージ51及びマスクステージ61の対向面はともに、XY面に平行である。図2に示すギャップ調節装置を用いる場合も、図1に示したギャップ調節装置を用いる場合と同様な方法で、マスク31とウエハ40との間隔Gを求め、両者のギャップを調節することができる。
図2に示したギャップ調節装置では、ウエハステージ51に取り付けられた静電容量型変位計55及びダミーターゲット67と、マスクステージ61に取り付けられた静電容量型変位計65、ダミーターゲット66及びレーザ変位計68のZ軸方向の位置が固定される。よって、静電容量型変位計55からダミー被測定面66aまでの距離a2、及び、静電容量型変位計65からダミー被測定面67aまでの距離dは、理想的には、装置の組立て及び調整後に、一回ずつ測定すればその後は変動しない。またこのとき、レーザ変位計68からダミー被測定面67aまでの距離も変動しないので、レーザ変位計68のダミー被測定面67aに対する測定結果も変動しない。このため、これらを、マスク31やウエハ40を交換する度に測定し直す必要はない。この場合、以下に説明するようにして、ギャップGを求めることが可能である。
ダミー被測定面67aからダミー被測定面66aまでの距離eは、
(数3)
e=d−b ・・・(3)
と表される。距離dが変動しなければ、距離eも変動しない。上記の式(2)及び(3)により、ギャップGは、e−a−cと表される。上記の式(1)より、a=a2−a1であり、距離a2も変動しないので、静電容量型変位計55により距離a1を測定すれば、距離aが求められる。またこのとき、レーザ変位計68からダミー被測定面67aまでの距離も変動しないので、レーザ変位計68が被測定面40aに対する測定を行えば、距離cを求められる。このようにして、ギャップGを求めることができる。つまり、静電容量型変位計65を用いなくとも、ギャップの調節を行うことが可能である。ただし、時間の経過とともに距離a2やd及びレーザ変位計68からダミー被測定面67aまでの距離が変動し得るため、それらについての測定を定期的に行って、新しい測定結果に更新してもよい。
なお、図2に示したギャップ調節装置において、(理想的には)静電容量型変位計55とレーザ変位計68との距離が変動しない。この距離をL1とする。レーザ変位計68が、レーザ変位計68からウエハ40の被測定面40aまでの距離(これをL2とする)を測定できたと仮定すると、静電容量型変位計55からマスク31aの被測定面31aまでの距離a1を用いて、ギャップG=a1+L2−Lと求められる。しかし、レーザ変位計68は、レーザ変位計68から被測定面40aまでの距離を測定することができないので、このようにしてギャップGを求めることはできない。
レーザ変位計は、その基準面と、ある被測定面との間の距離であれば求めることができる。ダミーターゲット67のダミー被測定面67aが、レーザ変位計68の基準面として機能する。これにより、基準面であるダミー被測定面67aから被測定面40aまでの距離cを、レーザ変位計68で測定できる。図2に示したギャップ調節装置は、距離L2ではなく、距離cに基づいて、ギャップGを求める。
次に、図3(A)及び図3(B)を参照して、第2の実施例の変形例を説明する。図3(A)は、ウエハステージ51に、図2に示した1つの静電容量型変位計55の代わりに、3つの静電容量型変位計55a〜55cを取り付けた構成例を示す平面図である。静電容量型変位計55a〜55cは、それぞれ、ウエハチャック53の側の仮想的な三角形の頂点に相当する位置に配置されている。
XY駆動機構50を駆動して、静電容量型変位計55a〜55cを、マスク31の下方に移動させたとき、Z軸に平行な視線で見て、静電容量型変位計55a〜55cが同時に、被測定面31aの内部に入るように、静電容量型変位計55a〜55cが配置されている。
ここで、静電容量型変位計55a〜55cのキャリブレーションは既に終了しているものとする。すなわち、ウエハステージ51の対向面から一定の高さに位置する平面までの距離を測定した場合、静電容量型変位計55a〜55cによる測定値は全て一致する。
静電容量型変位計55a〜55cを、被測定面31aの正面に位置させ、静電容量型変位計55a〜55cのそれぞれが、被測定面31aまでの距離を測定することにより、被測定面31aの3点までの距離を同時に測定することができる。3つの測定結果が等しくなるように、Z軸駆動機構62を動作させることにより、被測定面31aをXY面に平行にする。このように、複数の静電容量型変位計55a〜55cを用いることにより、1つの静電容量型変位計55を用いる場合より時間効率良く、被測定面31aをXY面と平行にすることができる。
図3(B)は、マスクステージ61に、図2に示した1つのレーザ変位計68の代わりに、3つのレーザ変位計68a〜68cを取り付けた構成例を示す底面図である。レーザ変位計68a〜68cは、それぞれ、マスクチャック60の側の仮想的な三角形の頂点に相当する位置に配置されている。
XY駆動機構50を駆動して、ウエハ40を、レーザ変位計68a〜68cの下方に移動させたとき、Z軸に平行な視線で見て、レーザ変位計68a〜68cが同時に、被測定面40aの内部に入るように、レーザ変位計68a〜68cが配置されている。
ここで、レーザ変位計68a〜68cのキャリブレーションは既に終了しているものとする。すなわち、マスクステージ61の対向面から一定の高さに位置する平面に対する測定を行った場合、レーザ変位計68a〜68cによる測定値は全て一致する。
レーザ変位計68a〜68cを、被測定面40aの正面に位置させることにより、被測定面40aの3点に対する測定を同時に行うことができる。3つの測定結果が等しくなるように、Z軸駆動機構52を動作させることにより、被測定面40aをXY面に平行にする。このように、複数のレーザ変位計68a〜68cを用いることにより、1つのレーザ変位計68を用いる場合より時間効率良く、被測定面40aをXY面と平行にすることができる。
上記の第1及び第2の実施例で説明したギャップ調節装置では、マスク31とウエハ40との間隔Gを求めるために、マスクステージ61に設置された静電容量型変位計65が、静電容量型変位計65からウエハ40の被測定面40aまでの距離(d−cと表される)を測定することを要しない。被測定面40aに対する測定を、レーザ変位計により行うことにより、ギャップGを求めるために必要な距離cが求められる。距離cの測定精度は、被測定面40aの電位の影響を受けない。したがって、ウエハ40の表面の電位に影響されずに(つまり、ウエハ40の表面が接地電位に接続されていなくとも)、ギャップGを精度良く求められる。
なお、以下に説明するように、静電容量型変位計55の位置に、静電容量型変位計の代わりに、レーザ変位計を設置することもできる。上記実施例において、静電容量型変位計55は、静電容量型変位計55から被測定面31aまでの距離a1及び静電容量型変位計55からダミー被測定面66aまでの距離a2を測定しているが、ギャップGを求めるために必要となるのは、両者の差の距離a=a2−a1である。レーザ変位計により、レーザ変位計から被測定面31aまでの距離に対応する物理量を測定し、そして、レーザ変位計からダミー被測定面66aまでの距離に対応する物理量を測定することにより、ダミー被測定面66aから被測定面31aまでの距離aを求めることができる(ダミー被測定面66aが、このレーザ変位計の基準面として機能する)。このとき、レーザ変位計による計測の誤差を小さくするために、ダミー被測定面66aを鏡面加工しておくことが好ましい。
上記実施例では、ギャップ調節装置を、大気中で用いる場合について説明した。しかし、レーザ変位計が真空中で利用できるものであれば、真空中での露光(例えば電子ビーム近接露光等)を行う装置に用いることもできる。なお、この場合、真空吸着を用いることができないので、マスクも静電チャック機構により保持される。ただし、マスクは導電性の良い材料で作製することができるので、特に困難なく、静電容量型変位計の被測定領域を接地電位とすることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
本発明の第1の実施例によるギャップ調節装置の概略図である。 本発明の第2の実施例によるギャップ調節装置の概略図である。 ウエハステージ上に取り付けられたウエハチャックと静電容量型変位計の平面図である。 マスクステージ上に取り付けられたマスクチャックとレーザ変位計の底面図である。
符号の説明
31 マスク
40 ウエハ
50 XY駆動機構
51 ウエハステージ
52、62 Z軸駆動機構
53 ウエハチャック
55、65 静電容量型変位計
60 マスクチャック
61 マスクステージ
66、67 ダミーターゲット
68 レーザ変位計
70 制御装置

Claims (8)

  1. 第1の被測定面を有する第1の対象物を保持する第1の保持手段と、
    第2の被測定面を有する第2の対象物を、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する第2の保持手段と、
    前記第1の被測定面と同一方向を向く第1のダミー被測定面を有する第1のダミーターゲットと、
    前記第1の被測定面から前記第1のダミー被測定面までの距離を求めるための第1の変位計と、
    前記第1のダミー被測定面までの距離を測定する第2の変位計と、
    前記第2の変位計に対する相対的位置が固定され、前記第2の被測定面と同一方向を向く第2のダミー被測定面を有する第2のダミーターゲットと、
    前記第2の被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離を求めるための第3の変位計と、
    前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔が変化するように、前記第1の保持手段及び第2の保持手段の少なくとも一方を移動させる移動機構と
    を有するギャップ調節装置。
  2. 前記第1の保持手段が、静電チャック機構により第1の対象物を保持し、前記第1の変位計がレーザ変位計である請求項1に記載のギャップ調節装置。
  3. さらに、前記第2の被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離をa、前記第2の変位計から前記第2のダミー被測定面までの距離をb、前記第1の被測定面から前記第1のダミー被測定面までの距離をc、前記第2の変位計から前記第1のダミー被測定面までの距離をdとしたとき、d−b−a−cを計算し、計算結果に基づいて前記移動機構を駆動する制御手段を有する請求項1または2に記載のギャップ調節装置。
  4. 第1の被測定面を有する第1の対象物と、第2の被測定面を有する第2の対象物とを、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する工程と、
    第1の変位計を用いて、前記第1の被測定面から第1のダミー被測定面までの距離cを求める工程と、
    第2の変位計で、該第2の変位計から前記第1のダミー被測定面までの距離dを測定する工程と、
    第3の変位計を用いて、前記第2の被測定面から、前記第2の変位計に対する相対的位置が固定された第2のダミー被測定面までの距離aを求める工程と、
    前記第2の変位計から前記第2のダミー被測定面までの距離b、及び前記距離c、d、aから、d−b−a−cを計算し、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を求める工程とを有するギャップ調節方法。
  5. 第1の被測定面を有する第1の対象物と、第2の被測定面を有する第2の対象物とを、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する工程と、
    第1の変位計を用いて、前記第1の被測定面から第1のダミー被測定面までの距離cを求める工程と、
    第2の変位計で、該第2の変位計から前記第1のダミー被測定面までの距離dを測定する工程と、
    第3の変位計を用いて、前記第2の被測定面から、前記第2の変位計に対する相対的位置が固定された第2のダミー被測定面までの距離aを求める工程と、
    前記第2の変位計から前記第2のダミー被測定面までの距離b、及び前記距離c、d、aに基づいて、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を特定する情報を求める工程と、
    前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を特定する情報に基づいて、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔が変化するように、前記第1の対象物及び第2の対象物の少なくとも一方を移動させる工程とを有するギャップ調節方法。
  6. 第1の被測定面を有する第1の対象物を保持する第1の保持手段と、
    第2の被測定面を有する第2の対象物を、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する第2の保持手段と、
    前記第1の被測定面と同一方向を向く第1のダミー被測定面を有する第1のダミーターゲットと、
    前記第1の被測定面から前記第1のダミー被測定面までの距離を求めるための第1の変位計と、
    前記第2の被測定面と同一方向を向き、前記第1のダミーターゲットの第1のダミー被測定面との距離が固定された第2のダミー被測定面を有する第2のダミーターゲットと、
    前記第2の被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離を求めるための第2の変位計と、
    前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔が変化するように、前記第1の保持手段及び第2の保持手段の少なくとも一方を移動させる移動機構と
    を有するギャップ調節装置。
  7. 第1の被測定面を有する第1の対象物と、第2の被測定面を有する第2の対象物とを、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する工程と、
    第1の変位計を用いて、前記第1の被測定面から第1のダミー被測定面までの距離cを求める工程と、
    第2の変位計を用いて、前記第2の被測定面から第2のダミー被測定面までの距離aを求める工程と、
    前記第1のダミー被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離e、及び前記距離c、aから、e−a−cを計算し、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を求める工程とを有するギャップ調節方法。
  8. 第1の被測定面を有する第1の対象物と、第2の被測定面を有する第2の対象物とを、該第2の被測定面が前記第1の被測定面に対向するように保持する工程と、
    第1の変位計を用いて、前記第1の被測定面から第1のダミー被測定面までの距離cを求める工程と、
    第2の変位計を用いて、前記第2の被測定面から第2のダミー被測定面までの距離aを求める工程と、
    前記第1のダミー被測定面から前記第2のダミー被測定面までの距離e、及び前記距離c、aに基づいて、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を特定する情報を求める工程と、
    前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔を特定する情報に基づいて、前記第1の被測定面と第2の被測定面との間隔が変化するように、前記第1の対象物及び第2の対象物の少なくとも一方を移動させる工程とを有するギャップ調節方法。
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