JPH11303969A - 変速比無限大無段変速機 - Google Patents

変速比無限大無段変速機

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JPH11303969A
JPH11303969A JP10128122A JP12812298A JPH11303969A JP H11303969 A JPH11303969 A JP H11303969A JP 10128122 A JP10128122 A JP 10128122A JP 12812298 A JP12812298 A JP 12812298A JP H11303969 A JPH11303969 A JP H11303969A
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JP
Japan
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continuously variable
transmission
variable transmission
gear
carrier
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JP10128122A
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Kazuhiro Yamada
一浩 山田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/06Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H37/08Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
    • F16H37/0833Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths
    • F16H37/084Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
    • F16H37/086CVT using two coaxial friction members cooperating with at least one intermediate friction member

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機の変速比範囲を拡大することな
く、第2の減速機と第2の遊星歯車機構と2つのクラッ
チを追加して構成することにより、変速比を連続的に変
化させてハイ側(増速側)変速比の拡大を図ることがで
きる変速比無限大無段変速機を提供する。 【解決手段】 直結モードクラッチと増速モードクラッ
チとを締結する一方、直結入力クラッチと動力循環モー
ドクラッチを解放する増速モードで、変速比が連続的に
変化し、ハイ側(増速側)に広い変速比となるように構
成すると共に、動力循環モードと無段変速機直結モード
との間及び無段変速機直結モードと増速モードの間で、
総変速比に段差が生じないように変速比無限大無段変速
機を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両などに採用
される無段変速機に係り、特に、変速比無限大無段変速
機の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から車両の変速機としてベルト式や
トロイダル型の無段変速機が知られており、このような
無段変速機の変速領域をさらに拡大するために、例え
ば、本出願人が先に提案した特開平9−210175号
に示すような、無段変速機に遊星歯車機構を組み合せて
変速比を無限大まで制御可能とする変速比無限大無段変
速機が知られている。 【0003】本出願人が先に提案した変速比無限大無段
変速機は、図15に示すように、エンジンに結合される
ユニット入力軸1に、変速比を連続的に変更可能な無段
変速機2と、一定の変速比を備えた減速機3(3a,3
b)と、を並列的に連結するとともに、これらの出力軸
を遊星歯車機構で結合したもので、無段変速機2の出力
はカウンタギヤ列(以下、無段変速機出力ギヤ列とい
う。)40(2a,40a,4a)を介して出力軸4に
連結され、該出力軸4は遊星歯車機構5のサンギヤ5a
に連結され、減速機3の出力軸3cは遊星歯車機構5の
キャリア5bに連結される一方、遊星歯車機構5のリン
グギヤ5cはユニット出力軸6に結合されている。 【0004】上記無段変速機2は、2組の入力ディスク
21と出力ディスク22の間にそれぞれ挟持されたパワ
ーローラ20の傾転角に応じて変速比を連続的に変更す
るトロイダル型で構成されている。 【0005】また、上記ユニット入力軸lから遊星歯車
機構5のキャリア5bへの伝達経路の途中には動力循環
モードクラッチ9が介装され、無段変速機の出力軸4か
らユニット出力軸6の伝達経路の途中には、直結モード
クラッチ10が介装されている。 【0006】ユニット出力軸6には変速機出力ギヤ7が
設けられ、この変速機出力ギヤ7は作動ギヤ8のファイ
ナルギヤ12と噛合し、所定の総変速比で作動ギヤ8と
結合した駆動軸lla,11bに駆動力が伝達される。 【0007】このような変速比無限大無段変速機では、
動力循環モードクラッチ9を接続する一方、直結モード
クラッチ10を遮断することにより、無段変速機2と減
速機3の変速比に応じて、ユニット総変速比を負の値か
ら正の値まで無限大を含んでほぼ連続的に制御を行なう
「動力循環モード」と、動力循環モードクラッチ9を遮
断する一方、直結モードクラッチ10を接続して無段変
速機2の変速比とカウンタギヤ列40の変速比の積に応
じた変速比となる「無段変速機直結モード」を選択的に
使用することができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の変速比無限大無段変速機においては、ハイ側
の変速比が無段変速機の変速比範囲で制約されており、
この変速比範囲を拡大することなしにはハイ側(増速
側)の変速比を広くすることはできない、という問題が
あった。 【0009】ハイ側(増速側)の変速比が広くなると、
エンジンを低回転でまわせる範囲が拡大し、燃費は向上
できるが、無段変速機の変速比範囲をそのまま拡大する
と、無段変速機が大型化してしまう等の問題が生ずる。 【0010】また、減速時に、車両の運動エネルギーを
フライホィールの回転エネルギやジェネレータにより電
気エネルギとして回収して、動力として再生する減速エ
ネルギー回生システムに従来の変速比無限大無段変速機
を適用した場合には、ハイ側の変速比が十分には広くな
いため、エネルギーの回収および再生が効率的に行えな
いという問題も有していた。 【0011】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、無段変速機の
変速比範囲を拡大することなく、第2の減速機(以下、
一定変速機という。)と第2の遊星歯車機構と2つのク
ラッチを追加して構成することにより、変速比を連続的
に変化させてハイ側(増速側)変速比の拡大を図ること
ができる変速比無限大無段変速機を提供しようとするも
のである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明に係る変速比無限大無段変速機にあって
は、入力軸にそれぞれ連結された無段変速機及び一定変
速機と、無段変速機の出力軸に連結したサンギヤ、シン
グルピニオンギヤで構成されて一定変速機の出力軸に連
結したキャリアおよびユニット出力軸に連結したリング
ギヤとからなる遊星歯車機構と、前記ユニット入力軸か
らキャリアヘの伝達経路の途中に介装された動力循環モ
ードクラッチと、前記遊星歯車機構のサンギヤ,キャリ
ア,リングギヤのうちの2つの要素の間に介装された直
結モードクラッチと、前記無段変速機からの前記遊星歯
車機構のサンギヤへの動力伝達経路となる無段変速機出
力経路列と、第2の一定変速機と、ユニット入力軸に連
結したリングギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて
前記第2の一定変速機を経てユニット出力軸に連結した
キャリア、および入力軸に連結したサンギヤとからなる
第2の遊星歯車機構と、前記第2の遊星歯車機構のサン
ギヤ,キャリア,リングギヤのうち2つの要素の間に介
装された直結入力クラッチと、前記第2の遊星歯車機構
のキャリアからユニット出力軸への伝達経路の途中に介
装された増速モードクラッチと、を備え、前記動力循環
モードクラッチと、直結モードクラッチと、直結入力ク
ラッチと、増速モードクラッチと、を選択的に締結また
は解除するように構成したことを特徴とするものであ
る。 【0013】また、上記目的を達成するため、第2の発
明に係る変速比無限大無段変速機にあっては、入力軸に
それぞれ連結された無段変速機及び一定変速機と、無段
変速機の出力軸に連結したサンギヤ、シングルピニオン
ギヤで構成されて一定変速機の出力軸に連結したキャリ
アおよびユニット出力軸に連結したリングギヤとからな
る遊星歯車機構と、前記ユニット入力軸からキャリアヘ
の伝達経路の途中に介装された動力循環モードクラッチ
と、前記遊星歯車機構のサンギヤ,キャリア,リングギ
ヤのうちの2つの要素の間に介装された直結モードクラ
ッチと、前記無段変速機からの前記遊星歯車機構のサン
ギヤへの動力伝達経路となる無段変速機出力経路列と、
第2の一定変速機と、ユニット入力軸に連結したサンギ
ヤ、シングルピニオンギヤで構成されて前記第2の一定
変速機を経てユニット出力軸に連結したキャリアおよび
入力軸に連結したリングギヤとからなる第2の遊星歯車
機構と、前記第2の遊星歯車機構のサンギヤ,キャリ
ア,リングギヤのうち2つの要素の間に介装された直結
入力クラッチと、前記第2の遊星歯車機構のキャリアか
らユニット出力軸への伝達経路の途中に介装された増速
モードクラッチと、を備え、前記動力循環モードクラッ
チと、直結モードクラッチと、直結入力クラッチと、増
速モードクラッチと、を選択的に締結または解除するよ
うに構成したことを特徴とするものである。 【0014】さらに、上記目的を達成するため、第3の
発明に係る変速比無限大無段変速機にあっては、入力軸
にそれぞれ連結された無段変速機および一定変速機と、
無段変速機の出力軸に連結したリングギヤ、シングルピ
ニオンギヤで構成されて一定変速機の出力軸に連結した
キャリアおよびユニット出力軸に連結したサンギヤとか
らなる遊星歯車機構と、前記ユニット入力軸からキャリ
アへの伝達経路の途中に介装された動力循環モードクラ
ッチと、前記遊星歯車機構のサンギヤ,キャリア,リン
グギヤのうちの2つの要素の問に介装された直結モード
クラッチと、前記無段変速機からの前記遊星歯車機構の
リングギヤへの動力伝達経路となる無段変速機出力経路
列と、第2の一定変速機と、ユニット入力軸に連結した
リングギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて前記第
2の一定変速機を経てユニット出力軸に連結したキャリ
アおよび入力軸に連結したサンギヤとからなる第2の遊
星歯車機構と、前記第2の遊星歯車機構のサンギヤ,キ
ャリア,リングギヤのうち2つの要素の間に介装された
直結入力クラッチと、前記第2の遊星歯車機構のキャリ
アからユニット出力軸への伝達経路の途中に介装された
増速モードクラッチと、を備え、前記動力循環モードク
ラッチと、直結モードクラッチと、直結入力クラッチ
と、増速モードクラッチと、を選択的に締結または解除
するように構成したことを特徴とするものである。 【0015】またさらに、上記目的を達成するため、第
4の発明に係る変速比無限大無段変速機にあっては、入
力軸にそれぞれ連結された無段変速機および一定変速機
と、無段変速機の出力軸に連結したリングギヤ、シング
ルピニオンギヤで構成されて一定変速機の出力軸に連結
したキャリアおよびユニット出力軸に連結したサンギヤ
とからなる遊星歯車機構と、前記ユニット入力軸からキ
ャリアへの伝達経路の途中に介装された動力循環モード
クラッチと、前記遊星歯車機構のサンギヤ,キャリア,
リングギヤのうちの2つの要素の間に介装された直結モ
ードクラッチと、前記無段変速機からの前記遊星歯車機
構のリングギヤヘの動力伝達経路となる無段変速機出力
経路列と、第2の一定変速機と、ユニット入力軸に連結
したサンギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて前記
第2の一定変速機を経てユニット出力軸に連結したキャ
リアおよび入力軸に連結したリングギヤとからなる第2
の遊星歯車機構と、前記第2の遊星歯車機構のサンギ
ヤ,キャリア,リングギヤのうち2つの要素の間に介装
された直結入力クラッチと、前記第2の遊星歯車機構の
キャリアからユニット出力軸への伝達経路の途中に介装
された増速モードクラッチと、を備え、前記動力循環モ
ードクラッチと、直結モードクラッチと、直結入力クラ
ッチと、増速モードクラッチと、を選択的に締結または
解除するように構成したことを特徴とするものである。 【0016】そして、第5の発明では、前記第1乃至4
の発明において、前記一定変速機の変速比を、無段変速
機出力経路列の変速比と、無段変速機で設定可能な最大
(最ロー)変速比の積に等しいか、または、これらの積
以下で、かつ、可能な限り大きく設定したことを特徴と
するものである。 【0017】また、第6の発明では、前記第1乃至4の
発明において、前記第2の一定変速機の変速比を、無段
変速機出力経路列の変速比と、無段変速機で設定可能な
最小(最ハイ)変速比の積に等しいか、または、これら
の積以上で、かつ、可能な限り小さく設定したことを特
徴とするものである。 【0018】さらに、第7の発明では、前記第lまたは
第3の発明において、前記第2の遊星歯車機構のギヤ比
α2(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)を、前記無段
変速機の変速比幅λ(=最ロー変速比/最ハイ変速比)
を用いて、 α2=1/(1−λ) としたことを特徴するものである。 【0019】第8の発明では、前記第2または第4の発
明において、前記第2の遊星歯車機構のギヤ比α2(=
サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)を、前記無段変速機の
変速比幅λ(=最ロー変速比/最ハイ変速比)を用い
て、 α2=λ−l としたことを特徴するものである。 【0020】また、第9の発明では、前記第1乃至第4
の発明において、前記無段変速機を、2組の入力ディス
クと出力ディスクと、前記ディスクの組に挟持されたパ
ワーローラと、からなるトロイダル型で構成したことを
特徴とするものである。 【0021】さらに、第10の発明では、前記第1乃至
第4の発明において、無段変速機を、l組の入力ディス
クと出力ディスクと、前記ディスクの組に挟持されたパ
ワーローラと、からなるトロイダル型で構成したことを
特徴とするものである。 【0022】そして、第11の発明では、前記第l乃至
第4の発明において、前記無段変速機出力経路列を複数
個のギヤで構成したことを特徴とするものである。 【0023】また、第12の発明では、前記第l乃至第
4の発明において、前記無段変速機出力経路列を、ユニ
ット入力軸と同軸のスプロケットと、チェーンと、ユニ
ット出力軸と同軸のスプロケットと、から構成したこと
を特徴とするものである。 【0024】さらに、第13の発明では、前記第l乃至
第4の発明において、前記ユニット出力軸回転方向を駆
動軸回転方向と反対にしたことを特徴とするものであ
る。 【0025】またさらに、第14の発明では、前記第1
乃至第4の発明において、前記ユニット出力軸回転方向
を駆動軸回転方向と同じとし、変速機出力ギヤとファイ
ナルギヤの間にギヤを配設して構成したことを特徴とす
るものである。 【0026】 【作用】第l乃至第4お発明および第9乃至第14の発
明では、直結モードクラッチと増速モードクラッチとを
締結する一方、直結入力クラッチと動力循環モードクラ
ッチを解放する増速モードで、変速比が連続的に変化
し、ハイ側(増速側)に広い変速比となる。 【0027】第5の発明では、第1乃至第4の発明にお
いて、動力循環モードと無段変速機直結モードとの間
で、総変速比に段差が生じない。 【0028】第6の発明では、第1乃至第4の発明にお
いて、無段変速機直結モードと増速モードの間で、総変
速比に段差が生じない。 【0029】第7の発明では、第lまたは第3の発明に
おいて、無段変速機最ロー変速比でユニット総変速比=
0(出力軸が回転している状態で入力軸回転を0にでき
る)状態となる。 【0030】第8の発明では、第2または第4の発明に
おいて、無段変速機最ロー変速比でユニット総変速比=
0(出力軸が回転している状態で入力軸回転を0にでき
る)状態となる。 【0031】 【発明の実施の形態例】以下、添付図面に基づいて、こ
の発明の実施の一形態例を詳細に説明する。 【0032】図lは、この発明の実施の第l形態例に係
る変速比無限大無段変速機を示しており、同図におい
て、前記従来例と同一のものについては、前記従来例で
用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をこ
こでは省略する。 【0033】即ち、本形態例に係る変速比無限大無段変
速機では、エンジンに結合されるユニット入力軸151
は、第2の遊星歯車機構155のリングギヤ155cに
結合され、また、第2の遊星歯車機構155のキャリア
155bは、第2の一定変速機153(153a,15
3b)を経てユニット出力軸106に結合される一方、
第2の遊星歯車機構155のサンギヤ155aは入力軸
101と結合されている。 【0034】第2の遊星歯車機構155の2つの要素
(この形態例では、サンギヤ155aとリングギヤ15
5c)の間には、これらを結合する直結入力クラッチ1
52が設けられ、第2の遊星歯車機構155のキャリア
155bからユニット出力軸106への伝達経路の途中
(この形態例では、第2の一定変速機出力軸153cと
ユニット出力軸の106の間)には、増速モードクラッ
チ154が介装されている。 【0035】無段変速機2の出力は、無段変速機出力ギ
ヤ列40(2a,40a,4a)を介して出力軸4に連
結され、出力軸4は遊星歯車機構5のサンギヤ5aに連
結され、一定変速機3の出力軸3cは遊星歯車機構5の
キャリア5bに連結される一方、遊星歯車機構5のリン
グギヤ5cはユニット出力軸6に結合されている。 【0036】また、入力軸101から遊星歯車機構5の
キャリア5bへの伝達経路の途中には、動力循環モード
クラッチ9が介装され、遊星歯車機構5のサンギヤ,キ
ャリア,リングギヤのうちの2つの要素(この形態例で
は、サンギヤ5aとリングギヤ5cの間)には、これら
を結合する直結モードクラッチ110が設けられてい
る。 【0037】そして、上記一定変速機3の変速比Igl
は、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと無段変速
機2で設定可能な最大(最ロー)変速比IcLOW の積に
等しいか、或は、これらの積以下で、かつ、可能な限り
大きく設定されている。 【0038】また、上記第2の一定変速機153の変速
比Ig2は、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHi
の積に等しいか、または、これらの積以上で、かつ、可
能な限り小さく設定されている。 【0039】次に、以上のように構成された変速比無限
大無段変速機の作用について説明する。 【0040】この形態例に係る変速比無限大無段変速機
では、表lに示すクラッチの締結または解放により動力
循環モード、無段変速機直結モード、増速モードを選択
的に使用することができる。 【0041】 【表1】 【0042】動力循環モードでは、直結入力クラッチ1
52と動力循環モードクラッチ9を締結する一方、直結
モードクラッチll0と増速モードクラッチ154を解
放することにより、無段変速機変速比Icとユニット総
変速比Ivの関係は、 Iv=If/{(1+α1 )/Ig1 −α1 /(Ic・
Id)} ただし、α1 :遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数
/リングギヤ歯数) Ig1 :一定変速機ギヤ比 Id :無段変速機出力ギヤ列変速比 If :ファイナルギヤ列ギヤ比 で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて、ユニ
ット総変速比を負の値から正の値まで無限大を含んでほ
ぼ連続的に変化させることができる。 【0043】無段変速機直結モードでは、直結入力クラ
ッチ152と直結モードクラッチll0を締結する一
方、動力循環モードクラッチ9と増速モードクラッチ1
54を解放することで、無段変速機変速比Icとユニッ
ト総変速比Ivの関係は、 Iv=Ic・Id・If で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができる。 【0044】増速モードでは、直結モードクラッチ11
0と増速モードクラッチ154を締結する一方、直結入
力クラッチ152と動力循環モードクラッチ9を解放す
ることにより、無段変速機変速比Icとユニット総変速
比Ivの関係は、次の式で表わすことができる。 【0045】即ち、第2の遊星歯車機構155のリング
ギア回転数NR2とユニット入力回転数NINの関係は、 NR2=NIN であり、また、サンギア回転数NS2とユニット出力回転
数NOUT の関係は、 NS2/(−Ic・Id)=NOUT となり、さらに、キャリア回転数NC2とユニット回転数
OUT の関係は、Ig2を「第2の一定変速機ギア比」
として、 NC2/(−Ig2 )=NOUT となる。ここで、NR2,NS2,NC2の関係は、α2 を第
2の遊星歯車機構ギア比とすると、 NR2+α2 ・NS2=(1+α2 )・NC2 となるので、 NIN+α2 ・(−Ic・IdNOUT )=(1+α2 )・
(−Ig2 ・NOUT) ∴ NOUT =(−NIN)/{(1+α2 )・Ig2 −α
2 ・Ic・Id} となり、従って、駆動軸回転数Nvは、 Nv=NOUT /(−If)=NIN/〔If{(1+α
2 )Ig2 −α2 ・Ic・Id}〕 ∴ Iv=NIN/Nv=If・{(1+α2 )・Ig2
−α2 ・Ic・Id} で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができ、ハイ側(増速側)に広い変速
比を得ることができる。 【0046】ここで、一定変速機3の変速比Ig1 は、 Ig1 ≒IcLOw ・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最大(最ロー)変速比Ic
LOw の積に等しいか、または、これらの積以下で、か
つ、可能な限り大きく設定されているので、動力循環モ
ードと無段変速機直結モードの間では総変速比に段差の
ない円滑なモード切換を行うことができる。 【0047】また、第2の一定変速機153の変速比I
2 は、 Ig2 ≒IcHi・Id ∵Ic=IcHiにおいて、無段変速機直結モードでは、
Iv=IcHi・Id・If 増速モードでは、 Iv=If・{(1+α2 )・Ig2 −α2 ・IcHi・Id} ≒If・{(1+α2 )・IcHi・Id−α2 ・IcHi・Id} =If・IcHi・Id となる。従って、無段変速機直結モードと増速モードの
両モードで、ユニット総変速比がほぼ等しくできること
が解る。 【0048】それ故、この形態例では、無段変速機出力
ギヤ列40の変速比Idと無段変速機2で設定可能な最
小(最ハイ)変速比IcHiの積に等しいか、または、こ
れらの積以上で、かつ、可能な限り小さく設定されてい
るので、無段変速機直結モードと増速モードの間では、
総変速比に段差のない円滑なモード切換を行うことがで
きる。 【0049】次に、無段変速機変速比とl/ユニット総
変速比との関係を、実際に以下の数値、即ち、 無段変速機最ロー変速比 IcLOw =2.0 無段変速機最ハイ変速比 IcHi =0.5 無段変速機出力ギヤ列変速比 Id=1.0 遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α1 =0.5 一定変速機ギヤ比 Ig1 =Id・IcLOw =2.0 第2の遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α2 =0.2 第2の一定変速機ギヤ比 Ig2 =Id・IcHi=0.5 ファイナルギヤ列ギヤ比 If=4.0 を当てはめて計算すると、図2に示すようになり、動力
循環モードクラッチと直結モードクラッチと直結入力ク
ラッチと増速モードクラッチを選択的に締結し、また
は、解除することで、動力循環モード、無段変速機直結
モード、増速モードを順次選択でき、ほぼ連続的にユニ
ット総変速比を変えることができると共に、増速モード
によりハイ側(増速側)に広い変速比を得ることができ
ることがわかる。 【0050】尚、第2の遊星歯車機構のギヤ比α2 を、 無段変速機変速比幅 λ=IcLOw /IcHi=2.0/
0.5=4 を用いて、 α2 =l/(λ−1)=l/3 に設定すると、無段変速機変速比と1/ユニット総変速
比の関係は、図3に示すようになり、増速モードの 無段変速機最ロー変速比 Ic=IcLOw =2.0 において、ユニット総変速比=0(出力軸が回転してい
る状態で入力軸回転を0にできる)状態となり、ハイ側
(増速側)により一層広い変速比を得ることができる。 【0051】また、無段変速機は、図4に示すように、
1組の入力ディスク221と出力ディスク222とその
間に挟持されたパワーローラ220とで構成してもよ
い。さらに、無段変速機出力ギヤ列の代わりに、図5に
示すように、無段変速機出力ディスクと結合したスプロ
ケット314aと、チェーン315と、無段変速機出力
軸304と結合したスプロケツト314bと、により、
無段変速機出力チェーン列を構成してもよい。 【0052】さらに、図6に示すように、無段変速機出
力ギヤ402aとギア404aにより無段変速機出力ギ
ヤ列440を構成し、ギヤ403a,403d,403
bにより一定変速機403を構成し、ギヤ453a,4
53d,453bにより第2の一定変速機453を構成
し、出力軸回転方向を前記実施例と反対に駆動軸回転方
向と同じにし、変速機出力ギヤ407とファイナルギヤ
412の間にギヤ416を配設する構成としてもよい。 【0053】図7は、この発明の第2形態例に係る変速
比無限大無段変速機を示しており、従来例および前記第
1形態例と同一のものには同一の符号を付して、その詳
細な説明をここでは省略する。 【0054】本形態例に係る変速比無限大無段変速機で
は、エンジンに結合されるユニット入力軸551は第2
の遊星歯車機構555のサンギヤ555aに結合され、
第2の遊星歯車機構555のキャリア555bは、第2
の一定変速機553(553a,553b)を経てユニ
ット出力軸106に結合される一方、第2の遊星歯車機
構555のリングギヤ555cは入力軸501と結合さ
れている。 【0055】第2の遊星歯車機構555の2つの要素
(この形態例では、サンギヤ555aとリングギヤ55
5cと)の間には、これらを結合する直結入力クラッチ
552が設けられ、第2の遊星歯車機構555のキャリ
ア555bからユニット出力軸106への伝達経路の途
中(この形態例では、第2の一定変速機出力軸553c
とユニット出力軸の106の間)には、増速モードクラ
ッチ554が介装されている。 【0056】一定変速機3の変速比Ig1 は、無段変速
機出力ギヤ列40の変速比Idと無段変速機2で設定可
能な最大(最ロー)変速比IcLOw の積に等しいか、ま
たは、これらの積以下で、かつ、可能な限り大きく設定
されている。 【0057】また、第2の一定変速機553の変速比I
2 は、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと無段
変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHiの積
に等しいか、或は、これらの積以上で、かつ、可能な限
り小さく設定されている。 【0058】次に、以上のように構成されてなる本形態
例に係る変速比無限大無段変速機次の作用について説明
する。 【0059】この変速比無限大無段変速機では、前記表
1に示すクラッチの締結または解放により動力循環モー
ド、無段変速機直結モード、増速モードを選択的に使用
することができる。 【0060】動力循環モードでは、直結入力クラッチ5
52と動力循環モードクラッチ9を締結する一方、直結
モードクラッチ110と増速モードクラッチ554を解
放することにより、無段変速機変速比Icとユニット総
変速比Ivの関係は、 Iv=If/{(1+α1 )/Ig1 −α1 /(Ic・
Id)} で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて、ユニ
ット総変速比を負の値から正の値まで無限大を含んでほ
ぼ連続的に変化させることができる。 【0061】無段変速機直結モードでは、直結入力クラ
ッチ552と直結モードクラッチ110を締結する一
方、動力循環モードクラッチ9と増速モードクラッチ5
54を解放することで、無段変速機変速比Icとユニッ
ト総変速比Ivの関係は、 Iv=Ic・Id・If で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができる。 【0062】増速モードでは、直結モードクラッチ11
0と増速モードクラッチ554を締結する一方、直結入
力クラッチ552と動力循環モードクラッチ9を解放す
ることにより、無段変速機変速比Icとユニット総変速
比Ivの関係は、次の式で表わすことができる。 【0063】即ち、第2の遊星歯車機構555とサンギ
ヤ回転数NS2とユニット入力回転数NINの関係は、 NS2=NIN であり、また、リングギヤ回転数NR2とユニット出力回
転数NOUT の関係は、 NR2/(−Ic・Id)=NOUT となり、さらに、キャリア回転数NC2とユニット出力回
転数NOUT の関係は、 NC2/(−Ig2 )=NOUT となる。ここで、NS2,NR2,NC2の関係は、 NR2+α2 ・NS2=(1+α2 )・NC2 なので、 −Ic・Id・NOUT +α2 ・NIN=(1+α2 )・
(−Ig2OUT ) ∴ NOUT =(−α2IN)/{(1+α2 )・Ig2
−Ic・Id} となる。従って、駆動軸回転数Nvは、 Nv=NOUT /(−If) =(α2 ・NIN)/〔If・{(1+α2 )・Ig2 −Ic・Id} 〕 ∴ Iv=NIN/Nv =If・{(1+1/α2 )・Ig2 −(1/α2 )Ic・Id} で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができ、ハイ側(増速側)に広い変速
比を得ることができる。 【0064】ここで、一定変速機3の変速比Ig1 は、 Ig1 ≒IcLOW ・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最大(最ロ一)変速比Ic
LOw の積に等しいか、または、これらの積以下で、か
つ、可能な限り大きく設定されているので、動力循環モ
ードと無段変速機直結モードの間では総変速比に段差の
ない円滑なモード切換を行うことができる。 【0065】また、第2の一定変速機553の変速比I
2 は、 Ig2 ≒IcHI・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHi
の積に等しいか、または、これらの積以上で、かつ、可
能な限り小さく設定されているので、無段変速機直結モ
ードと増速モードの間では、総変速比に段差のない円滑
なモード切換を行うことができる。 【0066】ここで、無段変速機変速比とl/ユニット
総変速比の関係を、実際に以下の数値、即ち、 無段変速機最ロー変速比 IcLOw =2.0 無段変速機最ハイ変速比 IcHi =0.5 無段変速機出力ギヤ列変速比 Id=1.0 遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α1 =0.5 一定変速機ギヤ比 Ig1 =Id×IcLOw =2.0 第2の遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α2 =0.5 第2の一定変速機ギヤ比 Ig2 =Id・IcHi=0.5 ファイナルギヤ列ギヤ比 If=4.0 を当てはめて計算すると、図8に示すようになり、動力
循環モードクラッチと直結モードクラツチと直結入力ク
ラッチと増速モードクラッチを選択的に締結し、また
は、解除することで、動力循環モード、無段変速機直結
モード、増速モードを順次選択でき、ほぼ連続的にユニ
ット総変速比を変えることができると共に、増速モード
によりハイ側(増速側)に広い変速比を得ることができ
ることがわかる。 【0067】尚、この形態例に係る無段変速機は、l組
の入力ディスクと、出力ディスクと、その間に挟持され
たパワーローラーと、で構成してもよい。 【0068】また、この形態例に係る無段変速機にあっ
ては、無段変速機出力ギヤ列の代わりに、無段変速機出
力ディスクと結合したスプロケットと、チェーンと、無
段変速機出力軸と結合したスプロケツトと、により、無
段変速機出力チェーン列を構成してもよい。 【0069】さらに、この形態例に係る無段変速機にあ
っては、無段変速機出力ギヤと他のギヤにより無段変速
機出力ギヤ列を構成し、3個のギヤにより一定変速機を
構成し、また、3個のギヤにより第2の一定変速機を構
成し、出力軸回転方向を前記第1形態例と反対に駆動軸
回転方向と同じにし、変速機出力ギヤとファイナルギヤ
の間にギヤを配設する構成としてもよい。 【0070】図9は、この発明の第3形態例に係る変速
比無限大無段変速機を示しており、前記従来例と同一の
ものには同一の符号を付して、その詳細な説明をここで
は省略する。 【0071】この形態例に係る変速比無限大無段変速機
では、エンジンに結合されるユニット入力軸151は第
2の遊星歯車機構155のリングギヤ155cに結合さ
れ、第2の遊里歯車機構155のキャリア155bは、
第2の一定変速機153(153a,153b)を経て
ユニット出力軸606に結合される一方、第2の遊星歯
車機構155のサンギヤ155aは入力軸101と結合
される。 【0072】第2の遊星歯車機構155の2つの要素
(この形態例では、サンギヤ155aとリングギヤ15
5cと)の間には、これらを結合する直結入力クラッチ
152が設けられ、第2の遊星歯車機構155のキャリ
ア155bからユニット出力軸606への伝達経路の途
中(この形態例では、第2の一定変速機出力軸153c
とユニット出力軸の606の間)には、増速モードクラ
ッチ154が介装されている。 【0073】無段変速機2の出力は、無段変速機出力ギ
ヤ列40(2a,40a,4a)を介して出力軸604
に連結され、該出力軸604は、遊星歯車機構605の
リングギヤ605cに連結され、一定変速機3の出力軸
603cは、遊星歯車機構605のキャリア605bに
連結される一方、遊星歯車機構605のサンギヤ605
aは、ユニット出力軸606に結合されている。 【0074】また、上記入力軸101から遊星歯車機構
605のキャリア605bへの伝達経路の途中には、動
力循環モードクラッチ9が介装され、遊星歯車機構60
5のサンギヤ,キャリア,リングギヤのうちの2つの要
素(この形態例では、リングギヤ605cとサンギヤ6
05aと)の間には、これらを結合する直結モードクラ
ッチ610が設けられている。 【0075】そして、一定変速機3の変速比Ig1 は、
無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと無段変速機2
で設定可能な最大(最ロー)変速比IcLOw の積に等し
いか、または、これらの積以下で、かつ、可能な限り大
きく設定されている。 【0076】また、第2の一定変速機153の変速比I
2 は、上記無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHi
の積に等しいか、または、これらの積以上で、かつ、可
能な限り小さく設定されている。 【0077】次に、このように構成されてなる変速比無
限大無段変速機の作用について説明する。 【0078】この変速比無限大無段変速機では、表lに
示すクラッチの締結または解放により動力循環モード、
無段変速機直結モード、増速モードを選択的に使用する
ことができる。 【0079】動力循環モードでは、直結入力クラッチ1
52と動力循環モードクラッチ9を締結する一方、直結
モードクラッチ610と増速モードクラッチ154を解
放することにより、無段変速機変速比Icとユニット総
変速比Ivの関係は、 Iv=If/{(1+1/α1 )/Ig1 −(1/α
1 )/(Ic・Id)} 但し、α1 :遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/
リングギヤ歯数) Ig1 :一定変速機ギヤ比 Id :無段変速機出力ギヤ列変速比 If :ファイナルギヤ列ギヤ比 で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて、ユニ
ット総変速比を負の値から正の値まで無限大を含んでほ
ぼ連続的に変化させることができる。 【0080】そして、無段変速機直結モードでは、直結
入力クラッチ152と直結モードクラッチ610を締結
する一方、動力循環モードクラッチ9と増速モードクラ
ッチ154を解放することにより、無段変速機変速比I
cとユニット総変速比Ivの関係は、 Iv=Ic・Id・If で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができる。 【0081】また、増速モードでは、直結モードクラッ
チ610と増速モードクラッチ154を締結する一方、
直結入力クラッチ152と動力循環モードクラッチ9を
解放することにより、無段変速機変速比Icとユニット
総変速比Ivの関係は、前記条件と同様の条件から求め
られる Iv=NIN/Nv=If・{(1+α2 )・Ig2 −α
2 ・Ic・Id} 但し、α2 :第2の遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯
数/リングギヤ歯数) Ig2 :第2の一定変速機ギヤ比 で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができ、ハイ側(増速側)に広い変速
比を得ることができる。 【0082】ここで、一定変速機3の変速比Ig1 は、 Ig1 ≒ICLOW ・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最大(最ロー)変速比Ic
LOw の積に等しいか、または、これらの積以下で、か
つ、可能な限り大きく設定されているので、動力循環モ
ードと無段変速機直結モードの間で総変速比に段差のな
い円滑なモード切換を行うことができる。 【0083】また、第2の一定変速機153の変速比I
2 は、 Ig2 ≒ICHI・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHi
の積に等しいか、または、これらの積以上で、かつ、可
能な限り小さく設定されているので、無段変速機直結モ
ードと増速モードの間では、総変速比に段差のない円滑
なモード切換を行うことができる。 【0084】ここで、無段変速機変速比とl/ユニット
総変速比の関係を、実際に以下の数値、即ち、 無段変速機最ロー変速比 IcLOw =2.0 無段変速機最ハイ変速比 IcHi=0.5 無段変速機出力ギヤ列変速比 Id=l.0 遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α1 =0.6 一定変速機ギヤ比 Ig1 =Id×IcLOw =2.0 第2の遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α2 =0.2 第2の一定変速機ギヤ比 Ig2 =Id・IcHi=0.5 ファイナルギヤ列ギヤ比 If=4.0 を当てはめて計算すると、図10に示すようになり、動
力循環モードクラッチと直結モードクラツチと直結入力
クラッチと増速モードクラッチを選択的に締結し、また
は、解除することで、動力循環モード、無段変速機直結
モード、増速モードを順次選択でき、ほぼ連続的にユニ
ット総変速比を変えることができるとともに、増速モー
ドによりハイ側(増速側)に広い変速比を得ることがで
きることがわかる。 【0085】尚、第2の遊星歯車機構のギヤ比α2 を、 無段変速機変速比幅 λ=IcLOw /IcHi=2.0/
0.5=4 を用いて、 α2 =1/(λ−1)=1/3 に設定すると、無段変速機変速比とl/ユニット総変速
比の関係は、図11に示すようになり、 増速モードの無段変速機最ロー変速比 Ic=IcLOw
=2.0 において、ユニット総変速比=0(出力軸が回転してい
る状態で入力軸回転を0にできる)状態となり、ハイ側
(増速側)により一層広い変速比を得ることができる。 【0086】尚、この形態例に係る無段変速機では、l
組の入力ディスクと、出力ディスクと、その間に挟持さ
れたパワーローラーと、で構成してもよい。 【0087】また、無段変速機出力ギヤ列の代わりに、
無段変速機出力ディスクと結合したスプロケットと、チ
ェーンと、無段変速機出力軸と結合したスプロケット
と、により、無段変速機出力チェーン列を構成してもよ
い。 【0088】さらに、無段変速機出力ギヤと、ギヤによ
り無段変速機出力ギヤ列を構成し、3個のギヤにより一
定変速機を構成し、3個のギヤにより第2の一定変速機
を構成し、出力軸回転方向を前記形態例と反対に駆動軸
回転方向と同じにし、変速機出力ギヤとファイナルギヤ
の間にギヤを配設する構成としてもよい。 【0089】図12は、この発明の第4形態例に係る変
速比無限大無段変速機を示しており、従来例および前記
各形態例と同一のものには同一の符号を付して、その詳
細な説明をここでは省略する。 【0090】この形態例の変速比無限大無段変速機で
は、エンジンに結合されるユニット入力軸551は、第
2の遊星歯車機構555のサンギヤ555aに結合さ
れ、第2の遊星歯車機構555のキャリア555bは、
第2の一定変速機553(553a,553b)を経て
ユニット出力軸606に結合される一方、第2の遊星歯
車機構555のリングギヤ555cは、入力軸501に
結合されている。 【0091】第2の遊星歯車機構555の2つの要素
(この形態例では、サンギヤ555aとリングギヤ55
5c)の間には、これらを結合する直結入力クラッチ5
52が設けられ、第2の遊星歯車機構555のキャリア
555bからユニット出力軸606への伝達経路の途中
(この形態例では、第2の一定変速機出力軸553cと
ユニット出力軸の606の間)には、増速モードクラッ
チ554が介装されている。 【0092】一定変速機3の変速比Ig1 は、無段変速
機出力ギヤ列40の変速比Idと無段変速機2で設定可
能な最大(最ロー)変速比IcLOw の積に等しいか、ま
たは、これらの積以下で、かつ、可能な限り大きく設定
されている。 【0093】また、第2の一定変速機553の変速比I
2 は、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと無段
変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHiの積
に等しいか、或は、これらの積以上で、かつ、可能な限
り小さく設定されている。 【0094】次に、このように構成されてなる変速比無
限大無段変速機の作用について説明する。 【0095】この変速比無限大無段変速機では、表1に
示すクラッチの締結または解放により動力循環モード、
無段変速機直結モード、増速モードを選択的に使用する
ことができる。 【0096】動力循環モードでは、直結入力クラッチ5
52と動力循環モードクラッチ9を締結する一方、直結
モードクラッチ610と増速モードクラッチ554を解
放することにより、無段変速機変速比Icとユニット総
変速比Ivの関係は、 Iv=If/{(1+1/α1 )/Ig1 −(1/α
1 )/Ic・Id} で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて、ユニ
ット総変速比を負の値から正の値まで無限大を含んでほ
ぼ連続的に変化させることができる。 【0097】また、無段変速機直結モードでは、直結入
力クラッチ552と直結モードクラッチ610を締結す
る一方、動力循環モードクラッチ9と増速モードクラッ
チ554を解放することにより、無段変速機変速比Ic
とユニット総変速比Ivの関係は、 Iv=Ic・Id・If で表わされ、無段変速機2の変速比Icに応じて連続的
に変化させることができる。 【0098】さらに、増速モードでは、直結モードクラ
ッチ610と増速モードクラッチ554を締結する一
方、直結入力クラッチ552と動力循環モードクラッチ
9を解放することにより、無段変速機変速比Icとユニ
ット総変速比Ivの関係は、前記形態例と同一の条件で
求められる ∴ Iv=NIN/Nv =If・{(1+1/α2 )・Ig2 −(1/α2 )・Ic・Id} で表わされ、変化させることができ、ハイ側(増速側)
に広い変速比を得ることができる。 【0099】ここで、一定変速機3の変速比Ig1 は、 Ig1 ≒ICLOW ・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最大(最ロー)変速比Ic
LOw の積に等しいか、或は、これらの積以下で、かつ、
可能な限り大きく設定されているので、動力循環モード
と無段変速機直結モードの間では、総変速比に段差のな
い円滑なモード切換を行うことができる。 【0100】また、第2の一定変速機553の変速比I
2 は、 Ig2 ≒ICHI・Id で表わされ、無段変速機出力ギヤ列40の変速比Idと
無段変速機2で設定可能な最小(最ハイ)変速比IcHi
の積に等しいか、または、これらの積以上で、かつ、可
能な限り小さく設定されているので、無段変速機直結モ
ードと増速モードの間では、総変速比に段差のない円滑
なモード切換を行うことができる。 【0101】ここで、無段変速機変速比と1/ユニット
総変速比の関係を、実際に以下の数値、即ち、 無段変速機最ロー変速比 IcLOw =l.25 無段変速機最ハイ変速比 IcHi=0.8 無段変速機出力ギヤ列変速比 Id=0.8 遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α1 =0.4 一定変速機ギヤ比 Ig1 =Id・IcLOw =1.0 第2の遊星歯車機構ギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数) α2 =0.7 第2の一定変速機ギヤ比 Ig2 =Id・IcHi=0.64 ファイナルギヤ列ギヤ比 If=125/32 を当てはめて計算すると、図13に示すようになり、動
力循環モードクラッチと直結モードクラッチと直結入力
クラッチと増速モードクラッチを選択的に締結し、また
は、解除することで、動力循環モード、無段変速機直結
モード、増速モードを順次選択でき、ほぼ連続的にユニ
ット総変速比を変えることができるとともに、増速モー
ドによりハイ側(増速側)に広い変速比を得ることがで
きることがわかる。 【0102】尚、第2の遊星歯車機構のギヤ比α2 を、 無段変速機変速比幅 λ=IcLOw /IcHi=1.25/0.8 =25/16 を用いて、 α2 =λ−l=9/16 に設定すると、無段変速機変速比とl/ユニット総変速
比の関係は、図14に示すようになり、増速モードの無
段変速機最ロー変速比 Ic=IcLOw =1.25 において、ユニット総変速比=0(出力軸が回転してい
る状態で入力軸回転を0にできる)状態となり、ハイ側
(増速側)により一層広い変速比を得ることができる。 【0103】尚、この形態例に係る無段変速機にあって
は、1組の入力ディスク及び出力ディスクと、その間に
挟持されたパワーローラーとで構成してもよい。 【0104】また、この形態例に係る無段変速機にあっ
ては、無段変速機出力ギヤ列の代わりに、無段変速機出
力ディスクと結合したスプロケットと、チェーンと、無
段変速機出力軸と結合したスプロケットと、により、無
段変速機出力チェーン列を構成してもよい。 【0105】さらに、この形態例に係る無段変速機にあ
っては、無段変速機出力ギヤと、ギヤにより無段変速機
出力ギヤ列を構成し、3個のギヤにより一定変速機を構
成し、3個のギヤにより第2の一定変速機を構成し、出
力軸回転方向を前記形態例と反対に駆動軸回転方向と同
じにし、変速機出力ギヤとファイナルギヤの間にギヤを
配設する構成としてもよい。 【0106】 【発明の効果】請求項1乃至請求項4および請求項9乃
至請求項14に記載された発明では、増速モードで変速
比を連続的に変化させることができ、無段変速機の変速
比範囲を拡大することなしに、ハイ側(増速側)に広い
変速比を得ることができる。 【0107】請求項5に記載された発明では、請求項1
乃至請求項4の発明において、動力循環モードと無段変
速機直結モードの間で、総変速比に段差のない円滑なモ
ード切換を行うことができる。 【0108】請求項6に記載された発明では、請求項1
乃至請求項4の発明において、無段変速機直結モードと
増速モードの間で、総変速比に段差のない円滑なモード
切換を行うことができる。 【0109】請求項7に記載された発明では、請求項l
または請求項3の発明において、無段変速機最ロー変速
比でユニット総変速比=0(出力軸が回転している状態
で入力軸回転を0にできる)状態となり、無段変速機の
変速比範囲を拡大することなしに、ハイ側(増速側)に
より一層広い変速比を得ることができる。 【0110】請求項8の発明では、請求項2または請求
項4の発明において、無段変速機最ロー変速比でユニッ
ト総変速比=0(出力軸が回転している状態で入力軸回
転を0にできる)状態となり、無段変速機の変速比範囲
を拡大することなしに、ハイ側(増速側)により一層広
い変速比を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図l】この発明の実施の第1形態例に係る変速比無限
大無段変速機の構成を示す概念図である。 【図2】同変速比無限大無段変速機の無段変速機変速比
Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含んだユニット総変速
比Ivの逆数との関係を示すグラフである。 【図3】同変速比無限大無段変速機の他の形態例に係る
無段変速機変速比Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含ん
だユニット総変速比Ivの逆数との関係を示すグラフで
ある。 【図4】同他の形態例に係る変速比無限大無段変速機の
構成を示す概念図である。 【図5】同変速比無限大無段変速機のさらに他の形態例
の構成を示す概念図である。 【図6】同変速比無限大無段変速機のさらに他の形態例
の構成を示す概念図である。 【図7】この発明の実施の第2形態例に係る変速比無限
大無段変速機の構成を示す概念図である。 【図8】同変速比無限大無段変速機の無段変速機変速比
Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含んだユニット総変速
比Ivの逆数との関係を示すグラフである。 【図9】この発明の実施の第3形態例に係る変速比無限
大無段変速機の構成を示す概念図である。 【図10】同変速比無限大無段変速機の無段変速機変速
比Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含んだユニット総変
速比Ivの逆数との関係を示すグラフである。 【図ll】同変速比無限大無段変速機の他の形態例に係
る無段変速機変速比Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含
んだユニット総変速比Ivの逆数との関係を示すグラフ
である。 【図12】この発明の実施の第4形態例に係る変速比無
限大無段変速機の構成を示す概念図である。 【図13】同変速比無限大無段変速機の無段変速機変速
比Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含んだユニット総変
速比Ivの逆数との関係を示すグラフである。 【図14】同変速比無限大無段変速機の他の形態例に係
る無段変速機変速比Icとファイナルギヤ列ギヤ比を含
んだユニット総変速比Ivの逆数との関係を示すグラフ
である。 【図15】従来の変速比無限大無段変速機の構成を示す
概念図である。 【符号の説明】 1,151,551 ユニット入力軸 2,202 無段変速機 3,403 一定変速機(=減速機) 4,304,604 無段変速機出力軸 5,205,605 遊星歯車機構 6,106,606 ユニット出力軸 7,407 変速機出力ギヤ 8 差動ギヤ 9 動力循環モードクラッチ 10,110,210,610 直結モードクラッチ lla,11b 駆動軸 12,412 ファイナルギヤ 40,240,440 無段変速機出力ギヤ列 152,552 直結入力クラッチ 153,453,553 第2の一定変速機 154,554 増速モードクラッチ 155,555 第2の遊星歯車機構 314a,314b スプロケット 315 チェーン 416 ギヤ 501 入力軸

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項l】 入力軸にそれぞれ連結された無段変速機
    及び一定変速機と、無段変速機の出力軸に連結したサン
    ギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて一定変速機の
    出力軸に連結したキャリアおよびユニット出力軸に連結
    したリングギヤとからなる遊星歯車機構と、前記ユニッ
    ト入力軸からキャリアへの伝達経路の途中に介装された
    動力循環モードクラッチと、前記遊星歯車機構のサンギ
    ヤ,キャリア,リングギヤのうちの2つの要素の間に介
    装された直結モードクラッチと、前記無段変速機からの
    前記遊星歯車機構のサンギヤヘの動力伝達経路となる無
    段変速機出力経路列と、第2の一定変速機と、ユニット
    入力軸に連結したリングギヤ、シングルピニオンギヤで
    構成されて前記第2の一定変速機を経てユニット出力軸
    に連結したキャリアおよび入力軸に連結したサンギヤと
    からなる第2の遊星歯車機構と、前記第2の遊星歯車機
    構のサンギヤ,キャリア,リングギヤのうち2つの要素
    の間に介装された直結入力クラッチと、前記第2の遊星
    歯車機構のキャリアからユニット出力軸への伝達経路の
    途中に介装された増速モードクラッチと、を備え、前記
    動力循環モードクラッチと、直結モードクラッチと、直
    結入力クラッチと、増速モードクラッチと、を選択的に
    締結または解除するように構成したことを特徴とする変
    速比無限大無段変速機。 【請求項2】 入力軸にそれぞれ連結された無段変速機
    及び一定変速機と、無段変速機の出力軸に連結したサン
    ギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて一定変速機の
    出力軸に連結したキャリア及びユニット出力軸に連結し
    たリングギヤとからなる遊星歯車機構と、前記ユニット
    入力軸からキャリアへの伝達経路の途中に介装された動
    力循環モードクラッチと、前記遊星歯車機構のサンギ
    ヤ,キャリア,リングギヤのうちの2つの要素の問に介
    装された直結モードクラッチと、前記無段変速機からの
    前記遊星歯車機構のサンギヤへの動力伝達経路となる無
    段変速機出力経路列と、第2の一定変速機と、ユニット
    入力軸に連結したサンギヤとシングルピニオンギヤで構
    成されて前記第2の一定変速機を経てユニット出力軸に
    連結したキャリアおよび入力軸に連結したリングギヤと
    からなる第2の遊星歯車機構と、前記第2の遊星歯車機
    構のサンギヤ,キャリア,リングギヤのうち2つの要素
    の間に介装された直結入力クラッチと、前記第2の遊星
    歯車機構のキャリアからユニット出力軸への伝達経路の
    途中に介装された増速モードクラッチと、を備え、前記
    動力循環モードクラッチと、直結モードクラッチと、直
    結入力クラッチと、増速モードクラッチと、を選択的に
    締結または解除するように構成したことを特徴とする変
    速比無限大無段変速機。 【請求項3】 入力軸にそれぞれ連結された無段変速機
    及び一定変速機と、無段変速機の出力軸に連結したリン
    グギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて一定変速機
    の出力軸に連結したキャリア及びユニット出力軸に連結
    したサンギヤとからなる遊星歯車機構と、前記ユニット
    入力軸からキャリアへの伝達経路の途中に介装された動
    力循環モードクラッチと、前記遊星歯車機構のサンギ
    ヤ,キャリア,リングギヤのうちの2つの要素の間に介
    装された直結モードクラッチと、前記無段変速機からの
    前記遊星歯車機構のリングギヤへの動力伝達経路となる
    無段変速機出力経路列と、第2の一定変速機と、ユニッ
    ト入力軸に連結したリングギヤとシングルピニオンギヤ
    で構成されて前記第2の一定変速機を経てユニット出力
    軸に連結したキャリアおよび入力軸に連結したサンギヤ
    とからなる第2の遊星歯車機構と、前記第2の遊星歯車
    機梼のサンギヤ,キャリア,リングギヤのうち2つの要
    素の間に介装された直結入力クラッチと、前記第2の遊
    星歯車機構のキャリアからユニット出力軸への伝達経路
    の途中に介装された増速モードクラッチと、を備え、前
    記動力循環モードクラッチと、直結モードクラッチと、
    直結入力クラッチと、増速モードクラッチと、を選択的
    に締結または解除するように構成したことを特徴とする
    変速比無限大無段変速機。 【請求項4】 入力軸にそれぞれ連結された無段変速機
    及び一定変速機と、無段変速機の出力軸に連結したリン
    グギヤ、シングルピニオンギヤで構成されて一定変速機
    の出力軸に連結したキャリア及びユニット出力軸に連結
    したサンギヤとからなる遊星歯車機構と、前記ユニット
    入力軸からキャリアへの伝達経路の途中に介装された動
    力循環モードクラッチと、前記遊星歯車機構のサンギ
    ヤ,キャリア,リングギヤのうちの2つの要素の間に介
    装された直結モードクラッチと、前記無段変速機からの
    前記遊星歯車機構のリングギヤへの動力伝達経路となる
    無段変速機出力経路列と、第2の一定変速機と、ユニッ
    ト入力軸に連結したサンギヤ、シングルピニオンギヤで
    構成されて前記第2の一定変速機を経てユニット出力軸
    に連結したキャリアおよび入力軸に連結したリングギヤ
    とからなる第2の遊星歯車機構と、前記第2の遊星歯車
    機構のサンギヤ,キャリア,リングギヤのうち2つの要
    素の間に介装された直結入力クラッチと、前記第2の遊
    星歯車機構のキャリアからユニット出力軸への伝達経路
    の途中に介装された増速モードクラッチと、を備え、前
    記動力循環モードクラッチと、直結モードクラッチと、
    直結入力クラッチと、増速モードクラッチと、を選択的
    に締結または解除するように構成したことを特徴とする
    変速比無限大無段変速機。 【請求項5】 前記一定変速機の変速比は、無段変速機
    出力経路列の変速比と、無段変速機で設定可能な最大
    (最ロー)変速比の積に等しいか、または、これらの積
    以下で、かつ、可能な限り大きく設定されていることを
    特徴とする請求項l乃至請求項4のいずれかに記載の変
    速比無限大無段変速機。 【請求項6】 前記第2の一定変速機の変速比は、無段
    変速機出力経路列の変速比と、無段変速機で設定可能な
    最小(最ハイ)変速比の積に等しいか、または、これら
    の積以上で、かつ、可能な限り小さく設定されているこ
    とを特徴とする請求項l乃至請求項4のいずれかに記載
    の変速比無限大無段変速機。 【請求項7】 前記第2の遊星歯車機構のギヤ比α2
    (=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)は、前記無段変速
    機の変速比幅λ(=最ロー変速比/最ハイ変速比)を用
    いて、 α2=1/(1−λ) であることを特徴する請求項1または請求項3のいずれ
    かに記載の変速比無限大無段変速機。 【請求項8】 前記第2の遊星歯車機構のギヤ比α2
    (=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)は、前記無段変速
    機の変速比幅λ(=最ロー変速比/最ハイ変速比)を用
    いて、 α2=λ−1 であることを特徴する請求項2または請求項4のいずれ
    かに記載の変速比無限大無段変速機。 【請求項9】 前記無段変速機は、2組の入力ディスク
    および出力ディスクと、前記ディスクの組に挟持された
    パワーローラとからなるトロイダル型で構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の変速比無限大無段変速機。 【請求項10】 前記無段変速機は、1組の入力ディス
    クおよび出力ディスクと、前記ディスクの組に挟持され
    たパワーローラとからなるトロイダル型で構成されてい
    ることを待徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の変速比無限大無段変速機。 【請求項11】 前記無段変速機出力経路列は、複数個
    のギヤで構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の変速比無限大無段変速機。 【請求項12】 前記無段変速機出力経路列は、ユニッ
    ト入力軸と同軸のスプロケットと、チェーンと、ユニッ
    ト出力軸と同軸のスプロケットと、から構成されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    変速比無限大無段変速機。 【請求項13】 前記ユニット出力軸回転方向は、駆動
    軸回転方向と反対であることを特徴とする請求項l乃至
    請求項4のいずれかに記載の変速比無限大無段変速機。 【請求項14】 前記ユニット出力軸回転方向は、駆動
    軸回転方向と同じであり、変速機出力ギヤとファイナル
    ギヤとの間にギヤを配設して構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の変速比
    無限大無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007522421A (ja) * 2004-02-16 2007-08-09 アヤツ ジュアン ラモン ゴマ ギア比連続可変型変速機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007522421A (ja) * 2004-02-16 2007-08-09 アヤツ ジュアン ラモン ゴマ ギア比連続可変型変速機構
JP4829129B2 (ja) * 2004-02-16 2011-12-07 アヤツ ジュアン ラモン ゴマ ギア比連続可変型変速機構

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