JPH11303789A - ポンプおよびその羽根車 - Google Patents

ポンプおよびその羽根車

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JPH11303789A
JPH11303789A JP11259098A JP11259098A JPH11303789A JP H11303789 A JPH11303789 A JP H11303789A JP 11259098 A JP11259098 A JP 11259098A JP 11259098 A JP11259098 A JP 11259098A JP H11303789 A JPH11303789 A JP H11303789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
impeller
flow
sides
main shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP11259098A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Sakamoto
貞男 坂本
Shiro Ogura
志郎 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH11303789A publication Critical patent/JPH11303789A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポンプの小流量運転領域における回転体に加わ
るスラスト力を安定させ、ポンプの安定運転可能領域
(流量)を広くする。 【解決手段】両吸込み形羽根車6の両側の圧力をバラン
スさせるため、両吸込口を分離する隔壁5に均圧用連通
孔11を水平方向に設ける。この連通孔11により隔壁5の
両側の間に差圧が発生することがないので、スラストの
変動を安定化し、主軸3の揺動を防止できる。したがっ
て、ポンプの安定運転可能範囲(流量)を広くすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦巻形遠心ポンプま
たは渦巻形斜流ポンプにおいて、軸スラストの発生を防
止して安定したポンプの運転を可能としたポンプおよび
その羽根車に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の液体を取扱う設備または装置にお
いて、液体を移送または加圧するためにポンプが使用さ
れており、その渦巻形ポンプの一例を図4により説明す
る。図4中、符号1は上部ケーシング,2は下部ケーシ
ングで、上部ケーシング1と下部ケーシング2を貫通し
て主軸3が設けられ、主軸3は上下部ケーシング1,2
の両側に設けられた一対の軸受4によって支持されてい
る。
【0003】主軸3の中央部には隔壁5を有する羽根車
6が取付けられており、一対の軸受4との間はメカニカ
ルシール7によって上下部ケーシング1,2との間を気
密にシールされている。
【0004】隔壁5と羽根車6は一体で鋳造されてい
る。下部ケーシング2内の内部ケーシング8は上部ケー
シング1の吐出口9にぐるりと回ってつながっている。
なお、符号10は吸込口,4aは軸受カバー,7aはメカ
ニカルシールカバーである。
【0005】遠心ポンプあるいは斜流ポンプに使用する
両吸込み形の羽根車6においては、羽根車6の両側から
流入してきて、出口から出て行く流れの形が、図5に示
すように、羽根車6の内部にあって両流路を分ける隔壁
5に関して対称であるので、両吸込み形の羽根車には流
体から軸方向のスラストは原理的には働かないと考えら
れている(以下、第1の従来技術と記す)。
【0006】しかし、実際のポンプでは、両吸込み形羽
根車やケーシングの製作精度や、流れの対称性の不完全
性により、若干の軸スラストが発生することが判ってお
り、この軸スラストの方向を一定の向きに安定させて働
かせるために、図5に示す両吸込み形羽根車の両側の入
口の両路の直径d1およびd2に意図的に差を付けて、
あらかじめ軸スラストの方向が一定の向きになるように
する場合もある(以下、第2の従来技術と記す)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】単段両吸込み形羽根車
を使用する遠心ポンプあるいは斜流ポンプにおいて、流
体から羽根車に働く軸方向スラストの特徴は、スラスト
の働く向きが、羽根車やケーシング製作上の誤差や、両
流路の流れの様相の小さな違いにより、時間的に変動す
ることおよびポンプ運転時の流量が設計点よりも小さい
流量において変動幅が大きくなることである。
【0008】特に、流量が設計点よりも小さい流量にお
いては、図6に示すように、流路中に逆流によって渦w
1,w2が発生し、渦w1,w2は成長し,剥離すると
いう一つの流路の中での流れの状態の変化が繰り返され
る。
【0009】すなわち、図6に示したように渦の特長と
してw1,w2ともにそれぞれ成長,剥離を繰り返し、
図6の左右の流れのパターンが非対称になり、中央の隔
壁5を境にして差圧が発生する。この差圧によって主軸
3に軸方向スラストが発生する。このスラストは渦w
1,w2の状態によって向きが変動し、その結果、主軸
3の揺動が起きる。
【0010】両吸込み形羽根車の両側の流路内で起きる
前述の流れの状態変化は、必ずしも対称的に起きるので
はなく、時間的なずれを生じることが考えられ、これに
よって両側の流路の間には大きな流れの様相の差ができ
る。
【0011】上述の第1従来技術のものは、流体から羽
根車に働くスラストの変動を受けて、主軸が軸方向で揺
動し、主軸を支持する軸受を、また軸封装置としてメカ
ニカルシールを使用している場合は軸封装置を、それぞ
れ損傷させたりするという課題がある。
【0012】上述の第2従来技術のものは、主軸の揺動
を防ぐことはできるが、もともと、製作の誤差や、流れ
の非対称性から起きてくる流体からのスラストに打ち勝
つ1方向のスラストをあらかじめ加えるように設計する
ために、設計スラスト力が大きくなり、スラスト軸受の
設計荷重が課題になるという課題がある。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、単段両吸込み形の遠心ポンプあるいは斜流ポ
ンプにおける流体から両吸込み形羽根車に働く軸スラス
トの発生を、ポンプの運転流量にかかわらず、極めて小
さく抑え、主軸の揺動による軸受やメカニカルシール等
の軸封装置の損傷を起こさないポンプを提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、ケーシング両側の外部軸受で支持される主軸に羽根
車を取付け、この羽根車の内部に設けられて流路を両側
に分ける隔壁を有する渦巻形遠心ポンプまたは渦巻形斜
流ポンプにおいて、前記隔壁に前記両流路間の圧力をほ
ぼ均一にする連通孔を設けてなることを特徴とする。
【0015】請求項2に対応する発明は、ケーシング両
側の外部軸受で支持される主軸に羽根車を取付け、この
羽根車の内部に両側の流路を分ける隔壁を有する渦巻形
遠心ポンプまたは渦巻形斜流ポンプにおいて、前記羽根
車に前記流路間の圧力をほぼ均一に保持する連通孔を設
けてなることを特徴とする。
【0016】請求項3に対応する発明は、渦巻形遠心ポ
ンプまたは渦巻形斜流ポンプのケーシングに組込まれる
両吸込み形羽根車において、前記羽根車の内部にあって
両側の流路を分ける隔壁に前記両流路の圧力をほぼ均一
にする連通孔を設けてなることを特徴とする。
【0017】本発明による両吸込み形の羽根車において
は、両側の流路を分ける内部の隔壁に両方の吸込み口を
連通する孔を設けることにより、両流路の圧力を均一化
し、両流路間の差圧によって発生する羽根車に対する軸
方向スラストをなくす。この孔のあることにより、羽根
車の両流路の流れの様相に違いが出ても、両流路の圧力
差は、解消されてしまうので、差圧は生じないのであ
る。
【0018】したがって、羽根車の両流路内の流れの様
相の違いにかかわらず、主軸に揺動が起きず、ポンプの
軸受およびメカニカルシール等の軸封装置が損傷を受け
ることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】図1から図3により本発明に係る
ポンプおよびその羽根車の実施の形態を説明する。な
お、本実施の形態ではポンプの例として単段両吸込み形
羽根車を有する渦巻形ポンプの例で説明するが、流路を
両側に分ける隔壁5を有する渦巻形遠心ポンプ、または
渦巻形斜流ポンプについて適用できることは言うまでも
ない。図1中、図4と同一部分には同一符号を付してい
る。図1は本実施の形態に係るポンプを一部側面で示す
縦断面図で、図2は図1の要部を拡大して示し、図3は
図1において羽根車を軸方向から見た正面図を示してい
る。
【0020】図1から図3において、符号1は上部ケー
シング,2は下部ケーシングで、上下部ケーシング1,
2を水平方向に貫通して主軸3が設けられている。主軸
3は上下部ケーシング1,2の両側に設けられた一対の
軸受4によって支持されている。主軸3の中央部には隔
壁5を有する羽根車6が取付けられており、一対の軸受
4との間はメカニカルシール7によって上下部ケーシン
グ1,2との間を気密にシールしている。隔壁5と羽根
車6は一体に鋳造されている。下部ケーシング2内の内
部ケーシング8は上部ケーシング1の吐出口9にぐるり
と回ってつながっている。符号10は吸込口である。
【0021】ここで、本実施の形態では隔壁5に水平方
向の連通孔11を設けている。この連通孔11は羽根車6の
内部にあって両側の流路を分け、両流路間の圧力をほぼ
均一に保つためのものである。
【0022】ただし、図3において羽根車の羽根6aの
枚数が5枚の場合を示しているが、本実施の形態では羽
根枚数が5枚よりも多い場合でも少ない場合でも適用で
きるものである。
【0023】羽根車6は主軸3に嵌め込まれて上下部ケ
ーシング1,2内に納められており、主軸3とケーシン
グ1,2の間にはメカニカルシール7等の軸封装置が装
着されている。
【0024】主軸3上であって、メカニカルシール7の
外側には、上下部ケーシング1,2から延長した構造部
材より支持された一対の軸受4があり、この一対の軸受
4は主軸3を安定した回転が可能なように支持してい
る。
【0025】図2および図3の羽根車6には、両方の流
路を分ける隔壁5に連通孔11が開けてあり、両方の流路
のまで流れの様相に違いが生じた場合でも、両方の流路
の圧力には差を生じないので、羽根車6には流体から軸
方向のスラストを受けることはない。
【0026】したがって、流量が設計定格点付近で運転
する時はもちろん、両流路に流れの様相に大きな違いが
出る可能性の高い、設計定格点よりも小さい流量で運転
する時でも、本実施の形態による単段両吸込み形羽根車
を使用するポンプは、主軸の軸方向の揺動を起こさず、
軸受およびメカニカルシール等の軸封装置が損傷を受け
ずに安定した運転を継続できる。
【0027】上記実施の形態においては、羽根車6の隔
壁5に連通孔11を設けた例で説明したが、羽根車6に連
通孔11を設けることもできる。羽根車6に連通孔11を設
けた場合には上記実施の形態と同様に羽根車6の内部に
あって両側の流量に分ける両流量間の圧力を均一に保つ
ことができる。
【0028】また、隔壁5および羽根車6の両方に連通
孔11を設けることによっても上記実施の形態と同様の作
用効果を得ることができる。さらに本実施の形態を羽根
車のみに適用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、両吸込み形羽根車を使
用する遠心ポンプおよび斜流ポンプにおいて、主軸の軸
方向の揺動を起こすような軸スラストの発生を防ぎ、広
い流量範囲で安定したポンプの運転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渦巻形ポンプの実施の形態を一部
側面で示す縦断面図。
【図2】図1における羽根車を示す半断面図。
【図3】図1における羽根車を拡大して示す正面図。
【図4】従来の渦巻形ポンプの一例を一部側面で示す縦
断面図。
【図5】図4における渦巻形ポンプにおいて、設計定格
流量付近で運転している場合の羽根車の中の流れを示す
模式図。
【図6】同じく、設計定格流量よりも小さい流量で運転
している場合の羽根車の流れを示す模式図。
【符号の説明】
1…上部ケーシング、2…下部ケーシング、3…主軸、
4…一対の軸受、4a…軸受カバー、5…隔壁、6…羽
根車、6a…羽根、7…メカニカルシール、7a…メカ
ニカルシールカバー、8…内部ケーシング、9…吐出
口、10…吸込口、11…連通口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング両側の外部軸受で支持される
    主軸に羽根車を取付け、この羽根車の内部に設けられて
    流路を両側に分ける隔壁を有する渦巻形遠心ポンプまた
    は渦巻形斜流ポンプにおいて、前記隔壁に前記両流路間
    の圧力をほぼ均一にする連通孔を設けてなることを特徴
    とするポンプ。
  2. 【請求項2】 ケーシング両側の外部軸受で支持される
    主軸に羽根車を取付け、この羽根車の内部に両側の流路
    を分ける隔壁を有する渦巻形遠心ポンプまたは渦巻形斜
    流ポンプにおいて、前記羽根車に前記流路間の圧力をほ
    ぼ均一に保持する連通孔を設けてなることを特徴とする
    ポンプ。
  3. 【請求項3】 渦巻形遠心ポンプまたは渦巻形斜流ポン
    プのケーシングに組込まれる両吸込み形羽根車におい
    て、前記羽根車の内部にあって両側の流路を分ける隔壁
    に前記両流路の圧力をほぼ均一にする連通孔を設けてな
    ることを特徴とするポンプの羽根車。
JP11259098A 1998-04-23 1998-04-23 ポンプおよびその羽根車 Pending JPH11303789A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291862A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Hitachi Plant Technologies Ltd 両吸込渦巻ポンプおよびその羽根車並びに羽根車の製造方法
US7938617B2 (en) 2005-11-16 2011-05-10 Hitachi Plant Technologies, Ltd. Pressure test method of double suction volute pump
JP2011140917A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Torishima Pump Mfg Co Ltd 両吸込ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7938617B2 (en) 2005-11-16 2011-05-10 Hitachi Plant Technologies, Ltd. Pressure test method of double suction volute pump
JP2007291862A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Hitachi Plant Technologies Ltd 両吸込渦巻ポンプおよびその羽根車並びに羽根車の製造方法
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