JPH11301864A - シート給送装置及び画像記録装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像記録装置

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JPH11301864A
JPH11301864A JP10108280A JP10828098A JPH11301864A JP H11301864 A JPH11301864 A JP H11301864A JP 10108280 A JP10108280 A JP 10108280A JP 10828098 A JP10828098 A JP 10828098A JP H11301864 A JPH11301864 A JP H11301864A
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JP
Japan
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sheet
pressure plate
feeding
roller
sheet feeding
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JP10108280A
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English (en)
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Hideaki Kawakami
英明 川上
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Canon Inc
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Publication date
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙時において、画像記録装置側の搬送ロー
ラがシートの頭だし位置補正のための逆転動作を行わな
くて済み、短時間での給紙が行えるシート給送装置を得
る。 【解決手段】 シートは圧板21上に積載される。圧板
21は支軸21aを中心として上下の方向に回動可能で
あり、圧板ばね24に付勢されて上方に回動するように
なっている。圧板21が上方に回動すると最上位のシー
トが給送ローラ22に当接して、時計回り方向に回転す
る給送ローラ22がシートを繰り出す。圧板21はモー
タ92の駆動で時計回り方向に回転する(P1位置から
P2位置まで)圧板リリースカム90によって押し下げ
られ、給送ローラ22からリリースする。給送ローラ2
2には、画像記録装置側の搬送ローラ(不図示)の駆動
力がギヤ列(不図示)を介して伝えられる。これによ
り、給送ローラ22は、シートを頭だし最小位置まで送
った時点で回転停止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1枚ずつ給送され
たシート(記録媒体)に対して画像の記録を行う画像記
録装置に備えられるシート給送装置に関する。
【0002】なお、ここで言う画像記録装置を代表する
ものには、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ等
がある。
【0003】
【従来の技術】画像記録装置におけるシートの供給は、
1枚ずつ手差しで送り込むか、或いはシート給送装置に
よって自動的に1枚ずつ送り込まれている。
【0004】図9ないし図11に、画像記録装置に備え
られている従来例のシート給送装置の構成を示す。な
お、本シート給送装置101は図1ないし図3に示すイ
ンクジェット方式の画像記録装置1に備えられるもので
あり、本シート給送装置101の説明には同画像記録装
置1を参照されたい。
【0005】本シート給送装置101は、ベース102
に対してシート載置手段となる圧板103が支軸103
aを中心として回動可能に設けられており、該圧板10
3上に傾斜して載置されたシート(不図示)が、加圧ば
ね110により、給送ローラ(半月状ローラ)105
と、該給送ローラ105と同軸上のコロ106に圧接さ
れるようになっている。また、載置されたシートの基準
側の先端角部に対応する位置には分離爪107が設けら
れている。
【0006】分離爪107は、回動軸107cを中心に
回動可能に設けられており、分離爪ばね108により、
圧板103または該圧板103上に載置されたシートに
対して所定圧(20gf〜100gf)で付勢されてい
る。
【0007】分離爪107は普通紙等の比較的剛性が低
いシートの分離を行うものであり、シート先端角部上面
を覆う三角形状のシート規制部107aをシートが乗り
越えて進行することにより、分離が可能になっている。
【0008】また、シートの先端は、ベース102の先
端規制壁102aに設けたシート突き当て部102bに
突き当てられるようになっている。該シート突き当て部
102bは、圧板103上に載置されたシートのシート
面に対して所定角度で形成されている。
【0009】シートを圧板103上にセットする際に
は、該圧板103はリリースカム104により押し下げ
られて圧板103が給送ローラ105から離間している
(図10の状態)。普通紙等の比較的剛性の低いシート
の場合、シートの基準側の先端角部が分離爪107によ
り係止されて規制され、分離爪107により規制されな
い他の先端部分はシート突き当て部102bに突き当て
られる。
【0010】シートがセットされた状態で、回転駆動力
を給送ローラ105及びリリースカム104に伝達する
と、該リリースカム104が圧板103から離れて圧板
103が給送ローラ105側に上昇し、給送ローラ10
5が最上位のシートに接触回転してシートが繰り出さ
れ、分離爪107により1枚ずつ分離される。
【0011】なお、給送ローラ105へは、画像記録装
置1の搬送ローラ36(図3)の回転駆動力が、ギヤ1
11a、111b、111c、111dを介して伝えら
れる。また、リリースカム104へは、同じく搬送ロー
ラ36の回転駆動力が、ギヤ111d、111e、11
1f、111gを介して伝えられる。
【0012】給送ローラ105とリリースカム104
は、シート給送時に1回転する。そして、リリースカム
104が再び圧板103を給送ローラ105に対してリ
リース(離間)した状態となり、給送ローラ105及び
リリースカム104への回転駆動力が断たれ、イニシャ
ル状態を保持する。
【0013】封筒、葉書等の比較的剛性の高いシートを
使用する場合、分離爪107に係止されたシート先端角
部に十分な撓みが生じ難いため、オペレータが予め分離
爪リリースレバーl09を操作することにより分離爪1
07を解除し、シートの先端をシート突き当て部102
bに突き当てることで、該シート突き当て部102bと
シートの先端との摩擦抵抗を利用してシートを1枚ずつ
分離するようになっている。
【0014】分離爪107を解除する分離爪リリースレ
バー109は、図示しない回動軸を中心にして回動可能
に支持されており、薄手シートセットポジションと厚手
シートセットポジションとの2つのポジションに切り換
え可能になっている。
【0015】即ち、分離爪リリースレバー109を装置
後方側(図11の矢印aと反対方向)に傾けると、薄手
シートセットポジションに設定される。この時、分離爪
リリースレバー109に―体的に設けられたカム部材1
09aにより分離爪107の押し下げ部107dがリリ
ースカム104側に押される。リリースカム104が圧
板103の押し下げ部103aを押し下げた状態におい
て、分離爪107の押し下げ部107dは、カム部材1
09aの作用によりリリースカム104に押し下げられ
た状態にセットされる。
【0016】同時に、分離爪107は、回動軸107c
を中心に回動し、分離爪107のシート規制部107
a、107bが圧板103から離間した状態になる。こ
の状態でシートを圧板103上にセットすると、シート
は分離爪107と圧板103との間に確実にセットする
ことができる。
【0017】また、シートの給送動作を開始し、リリー
スカム104が回転して圧板103の押し下げ状態を解
除すると、分離爪107の押し下げ部107dも同時に
解除され、分離爪107が分離爪ばね108の引っ張り
力により付勢されて圧板103上に載置されたシートの
先端角部にシート規制部107a、107bが係合し、
シートの先端角部が規制される。
【0018】一方、分離爪リリースレバー109を装置
前方側(図11の矢印a方向)に傾けると、厚手シート
セットポジションに設定される。この時、分離爪リリー
スレバー109に―体的に設けられたカム部材109a
が分離爪107の押し下げ部107dをリリースカム1
04側に押す位置から外れることで図示しない分離爪ス
ライドばねの作用を受け、分離爪107の押し下げ部1
07dとリリースカム104との連携が解除される。
【0019】そして、分離爪ばね108の作用により、
分離爪107のシート規制部107a、107bは圧板
103側に付勢される。この状態においてシートをセッ
トすると、シートは分離爪107のシート規制部107
a、107bの規制を受けない状態でセットされ、リリ
ースカム104が回転しても圧板103だけがリリース
カム104の作用を受け、分離爪107のシート規制部
107a、107bは圧板103側に付勢されたまま圧
板103と一体的に動作する。
【0020】次に、給紙動作について説明する。なお、
この説明には図12のフローチャートを参照されたい。
【0021】待機状態においては、リリースカム104
により圧板103が所定の位置まで押し下げられて、圧
板103が給送ローラ105から離れている。このと
き、給送ローラ105に一体成型されて同ローラの位相
を検知するローラセンサ(不図示)はONしている(S
100)。これにより、給送ローラ105がイニシャル
状態であることが分かる。
【0022】給紙スタート信号が入力すると、搬送ロー
ラ36の駆動力が給送ローラ105及びリリースカム1
04に伝達される(S101)。なお、搬送ローラ36
の駆動力は、記録ヘッド(インクジェットヘッド)7を
搭載しているキャリッジ50(図1)が矢印X2方向に
移動することをトリガーとして給送ローラ105及びリ
リースカム104に伝達される。キャリッジ50が矢印
X1方向に移動すると駆動力の伝達は断たれる。
【0023】駆動力の伝達により、リリースカム104
が圧板103から離れ、圧板103が上昇し、最上位の
シートが給送ローラ105と当接する。同時に、給送ロ
ーラ105が回転し(S102)、それに伴ってシート
がピックアップされて給紙が開始される。ピックアップ
されたシートは分離爪107によって1枚ずつ分離され
て送紙部3(図3)に送られる。給送ローラ105が回
転しはじめると、ローラセンサはOFFになり(S10
3)、そこから給送ローラ105が回転したパルス数を
カウントしはじめる(S104)。
【0024】送紙部3に搬送されたシートは、プラテン
34、ピンチローラガイド30、上ガイド33により案
内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37との隙間
に送られる。この途中でPE(シート検知)センサレバ
ー35及びPEセンサ32によってシート先端が検出さ
れる(S105)。ここで、ローラセンサOFFからP
EセンサONまでのパルス数をカウントし、これをNl
とする(S106)。
【0025】給送ローラ105がイニシャル位置まで回
転すると(S107)、リリースカム104が再び圧板
103を給送ローラ105に対してリリースした状態と
なる。給送ローラ105がイニシャル位置まで回転した
時点で、搬送ローラ36の駆動力を給紙部に伝達しない
ようにする(S108)。
【0026】この後、ローラセンサOFFからPEセン
サONまでのパルス数Nlから給紙時のスリップ量が計
算され、現在のシートの位置、つまり給送ローライニシ
ャル状態でのPEセンサONからのシートの進んだパル
ス数=N2が計算される(S109)。
【0027】この後、N2とN0(PEセンサONから
最小の頭だし位置までのパルス数)を比較し、N2>N
0のときは搬送ローラ36を逆転し、N2<N0のとき
は搬送ローラ36を正転して、シートを頭だし量最小の
位置まで移動させる(S110)。頭だし量とは、シー
ト先端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップか
ら突き出している量である。なお、N0は設計、検討段
階で分かっている。
【0028】通常、シートのスリップを見込んで、給送
ローラ105の外径は、1回転で所定距離よりも多目に
シートを送れる大きさに設定されている。このため、ほ
とんどの場合、給紙時には、シートを頭出し量最小の位
置に移動させるための搬送ローラ36の逆転動作が入
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
シート給送装置101を備えた画像記録装置の場合、給
紙時に搬送ローラ36の逆転動作が入るために、その
分、給紙時間がかかる。これが、高速処理化を阻む原因
の1つになっている。
【0030】搬送ローラ36の逆転動作を必要とするの
は、給送ローラ105とリリースカム104が同じ駆動
系(ギヤ111aないし111g)からの駆動で同期し
て回転し、給送ローラ105がイニシャル位置で回転停
止するまでリリースカム104が圧板103を押し下げ
ることができないからである。
【0031】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、給紙時の無駄な動作(搬送ローラ対3
6の逆転動作)をなくして、短時間での給紙を可能とし
たシート給送装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、シートを載置するシート載置手段と、前記
シート載置手段上に載置されたシートを回転して給送す
るシート給送回転体とを具備すると共に、前記シート給
送回転体から離れた位置にある前記シート載置手段が前
記シート給送回転体方向に移動して前記シート給送回転
体によるシートの給送が可能となる、シート給送装置に
係る。
【0033】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記シート給送回転体を駆動させる駆動手段とは別
の駆動手段によって駆動して前記シート載置手段を前記
シート給送回転体から離れた位置に戻す復帰手段を有す
る、ことを特徴とする。
【0034】前記復帰手段としては、例えば、前記シー
ト載置手段を前記シート給送回転体から離れた位置まで
押し下げる回転するカムや、前記シート載置手段を前記
シート給送回転体から離れた位置まで引っ張る引っ張り
部材を用いる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0036】〈第1の実施の形態〉図1ないし図3は、
本発明のシート給送装置(給紙部2)を備えたインクジ
ェット方式の画像記録装置の構成を示す。図1は外観斜
視図であり、図2は排紙側より見た正面図であり、図3
は断面図である。
【0037】本画像記録装置1は、給紙部2、送紙部
3、排紙部4、記録部5、クリーニング部6等を備えて
構成されている。以下、各部(2、3、4、5、6)に
ついて説明する。 (A)給紙部 この説明には、図1、図3、図4、図5を用いる。
【0038】給紙部2は、ベース20と、可動サイドガ
イド23と、圧板(シート載置手段)21と、給送ロー
ラ(シート給送回転体)22と、圧板ばね24と、分離
パッド25と、分離爪26と、ベース20に一体形成さ
れたシート突当て部27と、切り替えレバー28と、本
発明の特徴的な部材である圧板リリースカム(復帰手
段)90とを備えている。
【0039】圧板21は、ベース20に対して回動軸2
1aを中心として回動可能に取り付けられている。この
圧板21上にシート10が積載される。
【0040】可動サイドガイド23は、ベース20の幅
方向(矢印A1、A2方向)に移動可能に設けられ、シ
ート10の積載位置を規制する。
【0041】給送ローラ22は、シート10の給紙を行
うものである。給紙時において、給紙ローラ22には、
圧板ばね24の付勢力によって、圧板21上のシート1
0が圧接される。
【0042】給送ローラ22の軸22aには、後述する
搬送ローラ36の回転駆動力がギヤ列(駆動手段)91
を介して伝えられる。なお、ギヤ列91は図11に示す
ギヤ111a、111b、111c、111dからな
る。
【0043】給送ローラ22は、シート10が送紙部3
に送り込まれるまで回転すると、搬送ローラ36からの
駆動力が断たれて回転停止する。
【0044】分離パッド25は、人工皮革等の摩擦係数
の大きい材質からなり、圧板21の給送ローラ22との
対向位置に設けられ、シート10の重送を防止するもの
である。
【0045】分離爪26は、シート10の先端の一方向
の角部を覆い、シート10を1枚ずつ分離するものであ
る。
【0046】シート突当て部27は、シート10が厚紙
など分離爪26による分離が困難なものである場合に、
分離爪26の代わりにシートを1枚ずつ分離するための
ものである。
【0047】切り替えレバー28は、シート10の種類
(薄紙か厚紙か)などによって、分離爪26の動作を切
り替えるためのものである。
【0048】圧板リリースカム90は、圧板21を押し
下げて最上位のシートと給送ローラ22の当接を解除す
るものである。図5は圧板リリースカム90が圧板21
を押し下げている状態を示す。
【0049】圧板リリースカム90は、圧板リリースモ
ータ(駆動手段)92の駆動により、軸90aを中心と
して時計回り方向(矢印方向)に回転するようになって
いる。
【0050】圧板リリースカム90のホームポジション
は12時の位置(P1位置)であり、圧板21を押し下
げる時には、12時の位置から3時の位置(P2位置)
まで回転する。この回転で、圧板リリースカム90は圧
板21の突起部21bを加圧して圧板21を所定位置ま
で押し下げる。
【0051】圧板21の押し下げ状態を解除する場合に
は、3時の位置で回転停止している圧板リリースカム9
0を12時の位置まで回転させる。これにより、圧板リ
リースーカム90による突起部21bへの加圧状態が解
除され、圧板21が圧板ばね24に付勢されて軸21a
を中心に上方に回転する。圧板21は最上位のシートが
給送ローラ22に当接するまで回動する。 (B)送紙部 この説明には、図3を用いる。
【0052】送紙部3は、搬送ローラ36と、該搬送ロ
ーラ36に当接して従動回転するピンチローラ37と、
ピンチローラガイド30と、ピンチローラばね31と、
送紙部3の入口に設けられている上ガイド33と、プラ
テン34とを備えている。
【0053】ピンチローラ37は、ピンチローラガイド
30に保持され、ピンチローラばね31に付勢されて搬
送ローラ36に圧接されている。
【0054】上ガイド33には、シート10の先端、後
端の検出を行うPEセンサ32及びPEセンサレバー3
5が設けられている。
【0055】給送部2から給送されたシート10は、搬
送ローラ36とピンチローラ37とに挟持されてプラテ
ン34上を移動する。
【0056】次に、図3、図4、図5を用いて、給紙動
作について説明する。なお、この説明には図6のフロー
チャートを参照されたい。
【0057】待機状態においては、圧板リリースカム9
0により圧板21が所定の位置まで押し下げられて、圧
板21が給送ローラ22から離れている。このとき、給
送ローラ22に一体成型されて同ローラの位相を検知す
るローラセンサ(不図示)はONしている(S20
0)。これにより、給送ローラ22がイニシャル状態で
あることが分かる。
【0058】給紙スタート信号が入力すると、搬送ロー
ラ36の駆動力が、ギア列91を介して給送ローラ22
に伝達される(S201)。これにより、給送ローラ2
2が回転する(S202)。この給送ローラ22への駆
動力の伝達と同期して圧板リリースモータ92が駆動
し、圧板リリースカム90が3時の位置から12時の位
置まで回転する。これにより、圧板21が上方に回動
し、最上位のシートが給送ローラ22と当接する。それ
に伴ってシート10がピックアップされて給紙が開始さ
れる。ピックアップされたシート10は分離爪26(又
はシート突当て部27)によって1枚ずつ分離されて送
紙部3に送られる。給送ローラ22が回転しはじめる
と、ローラセンサはOFFになり(S203)、そこか
ら給送ローラ22が回転したパルス数をカウントしはじ
める(S204)。
【0059】送紙部3に搬送されたシート10は、プラ
テン34、ピンチローラガイド30、上ガイド33によ
り案内されて、搬送ローラ36とビンチローラ37との
隙間に送られる。この途中でPEセンサレバー35及び
PEセンサ32によってシート先端が検出される(S2
05)。ここで、ローラセンサOFFからPEセンサO
Nまでのパルス数をカウントし、これをNlとする(S
206)。
【0060】この後、さらに給送ローラ22がPEセン
サONから頭だし量最小の位置までシート10を搬送す
るのに必要なパルス数N0回転し(S207)、シート
10を頭だし量最小の位置まで搬送する。なお、N0は
設計、検討段階で分かっている。
【0061】この後、圧板リリースモータ92が駆動し
て、圧板リリースカム90が12時の位置から3時の位
置まで回転する。これにより、再び、圧板21が給送ロ
ーラ22に対してリリースした状態となる(S20
8)。
【0062】なお、圧板21をリリースするのは、印字
中のシート10の後方にバックテンションがかかり、印
字結果が縮むのを防ぐためである。
【0063】本実施の形態において、圧板リリースカム
90は、給送ローラ22へ駆動を伝える駆動手段(ギヤ
列91)とは別の駆動手段(モータ92)によって駆動
されるため、給送ローラ22はシートを頭だし最小位置
まで送った時点で回転停止させることができる。これに
より、シート10を最小の頭だし位置よりも下流側に搬
送し、さらにそれを最小の頭だし位置まで戻すための搬
送ローラ36の逆転動作を行う必要がない。
【0064】搬送ローラ36の逆転動作が入る場合に
は、搬送ローラ36に駆動を伝える駆動ギア列のバック
ラッシ取りの動作が必要となり、搬送方向の微妙な位置
ずれがシートに生じるが、搬送ローラ36の逆転動作が
入らないことでこれがなくなり、シートの正確な位置に
印字を行うことができる。
【0065】また、給送ローラ22は任意の位相で回転
停止できるので、給送ローラ22を現状の半月形状から
円形形状にし、給送ローラ22のイニシャル状態を検知
するローラセンサを廃止することも可能である。 (C)排紙部 この説明には、図3を用いる。
【0066】排紙部4は、伝達ローラ40と、排紙ロー
ラ41と、拍車42とを備えている。
【0067】伝達ローラ40は、搬送ローラ36の駆動
力を排紙ローラ41に伝達する。
【0068】印字済みのシート10は排紙ローラ41と
拍車42とに挟持されて機外に排出される。 (D)記録部 この説明には、図1、図2、図3、図7を用いる。
【0069】記録部5は、インクタンク73と記録ヘッ
ド71とが一体に構成された記録手段としてのヘッドカ
ートリッジ7と、同ヘッドカートリッジ7を搭載するキ
ャリッジ50とを備えている。
【0070】キャリッジ50は、シート搬送方向に対し
て直交する方向に延伸するガイド軸81およびガイドレ
ール82により支持されている。ガイドレール82は、
キャリッジ50の後端を保持して、ヘッドカートリッジ
7とシート10との間隔を維持するものである。
【0071】キャリッジ50は、キャリッジモータ80
からタイミングベルト83を介して伝達される駆動力に
より、ガイド軸81およびガイドレール82に沿って往
復走査する。
【0072】タイミングベルト83はアイドルプーリ8
4によってテンションをかけて支持されている。
【0073】ガイド軸81、ガイドレール82、キャリ
ッジモータ80は、シャーシ8に取り付けられている。
【0074】キャリッジ50には、電気基板9から記録
ヘッド71に電気信号を伝えるためのフレキシブル基板
56が接続されている。
【0075】本実施の形態では、シート10の印字が行
われる行位置(シート10の搬送方向の位置)に記録ヘ
ッド71が対向するように、搬送ローラ36及びピンチ
ローラ37によりシート10が搬送される。
【0076】そして、キャリッジモータ80の駆動力に
より、印字する列位置(シート10の搬送方向と直交す
る方向の位置)にキャリッジ50が移動して、記録ヘッ
ド71が印字列位置に対向する。その後、電気基板9か
らの電気信号により記録ヘッド71からシート10に向
けてインクが吐出されて画像が印字される。
【0077】なお、記録ヘッド71は、ヒータ等の発熱
抵抗体を有する電気熱変換素子によりインクに熱を与え
るものである。この熱によリインクは膜沸騰し、この膜
沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変
化によって記録ヘッド71のノズル70からインクが吐
出される。
【0078】図7に、ヘッドカートリッジ7の構成を示
す。(b)図は(a)図のQ1矢視図、(c)図は
(a)図のQ2矢視図、(d)図は(a)図のQ3矢視
図である。
【0079】ヘッドカートリッジ7は、記録ヘッド71
とインクタンク73とを備えている。
【0080】記録ヘッド71は、360本/インチの密
度で配設された複数のノズルからなるノズル群、ヒータ
素子、電極、電気配線されたシリコンプレート、ヘッド
基板、液室、インクフィルタ等を有し、ベースプレート
72を介してインクタンク73の一側面に固定されてい
る。
【0081】記録ヘッド71およびベースプレート72
は(b)図に示すように傾斜配置されて効率的に高密度
化を図っている。記録ヘッド71には、インク供給管7
3aを介してインクタンク73からインクが供給され
る。
【0082】ヘッドカートリッジ7には、位置決め用の
凸部13、76、凹部14、75、角穴77a、丸穴7
7bが設けられている。
【0083】ベースプレート72には切り欠き部79が
設けてあり、記録ヘッド71には、この切り欠き部79
内に位置してキャリッジ50と接触し電気的接続を行う
電気的コンタクト部78が設けられている。 (E)クリーニング部 この説明には、図1を用いる。
【0084】通常のインクジェット方式の画像記録装置
は、インク吐出安定化を図るため、ヘッド回復手段やワ
イピング手段からなるクリーニング部6を備えている。
その一般的な構成の概略を説明する。
【0085】ヘッドの回復は、次のように行われる。す
なわち、キャップ61が記録ヘッド71のキャッピング
を行うとともに、所定のタイミングでポンプ60が記録
ヘッド71のノズル70から増粘インク等を含むインク
をキャップ61内に強制的に吸引、除去する。
【0086】ワイピングは、次のように行われる。すな
わち、記録ヘッド71の記録動作中、あるいはヘッド回
復処理後などの適当なタイミングで、記録ヘッド71の
移動経路中に突出させた図示しないブレード(ワイピン
グ部材)が、ヘッド71の移動動作に伴ってヘッドのノ
ズル面に当接し結露や濡れまたは塵埃等を拭き取る。
【0087】ワイピング時には、搬送ローラ36の軸心
を中心に回転する遊星ギア(不図示)が停止位置に固定
され、給紙部2及びポンプ60に駆動力は伝達されない
ようになっている。
【0088】給紙時またはクリーニング時には、キャリ
ッジ50が矢印X2方向に移動して駆動切り替えアーム
62を矢印X2方向に抑圧し、アーム62を切り替え
る。これにより、遊星ギアの固定状態が解除され、搬送
ローラ36の正転、逆転に応じて遊星ギアが移動して、
給紙部2又はポンプ60に駆動を伝える。
【0089】給紙が行われる場合は、搬送ローラ36が
正転し、給紙部2に搬送ローラ36の駆動力が伝達され
て上述のとおり給紙が行われる。
【0090】クリーニングが行われる場合は、搬送ロー
ラ36が逆転し、ポンプ60に搬送ローラ36の駆動力
が伝達されて記録ヘッドのクリーニング(強制吸引によ
る増粘インク排出等の吐出回復処理)が行われる。
【0091】〈第2の実施の形態〉図8に、圧板21を
リリースするための別の復帰手段を示す。
【0092】ここでは、圧板リリースばね(引張り部
材)95を用いて圧板21をリリースする。
【0093】圧板リリースばね95は、圧板21を下側
から引っ張ってリリースする。圧板リリースばね95の
上端は圧板21に引っ掛けられており、下端はソレノイ
ド(駆動手段)96のプランジャ96aに引っ掛けられ
ている。
【0094】図8は圧板21がリリースされた状態を示
す。ソレノイド96がオンし、プランジャ96aが吸引
縮小すると、圧板リリースばね95が圧板21を下側か
ら引っ張り、圧板21はリリースする。
【0095】ソレノイド96をオフにすると、圧板21
が圧板ばね24に付勢されて押し上げられて行く。この
時、プランジャ96aは圧板リリースばね95に引っ張
られて伸長する。
【0096】このように、圧板リリースばね95を用い
た場合も、図6に示す手順で給紙動作が行われる。この
場合、S208においてはソレノイド96をオンして、
圧板21をリリースする。
【0097】なお、圧板21をワイヤで下側から引っ張
ってリリースすることも可能である。この場合、ワイヤ
は、モータで回転するドラムに巻き掛けられている。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート載置手段をシート給送回転体から離れた位置に戻
す復帰手段とシート給送回転体とを別の駆動手段によっ
て駆動するようにしたので、シート給送回転体はシート
を頭だし最小位置まで送った時点で回転停止させること
ができる。
【0099】これにより、画像記録装置側の搬送ローラ
がシートの頭だし位置の補正のための逆転動作を行わな
くて済み、短時間で給紙が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート給送装置を備えたインクジェッ
ト方式の画像記録装置の構成を示す外観斜視図。
【図2】同画像記録装置の構成を示す排紙側より見た正
面図。
【図3】同画像記録装置の構成を示す断面図。
【図4】給紙部(シート給送装置)の構成を示す平面
図。
【図5】給紙部(シート給送装置)の構成を示す断面
図。
【図6】本発明の給紙動作を説明するフローチャート。
【図7】ヘッドカートリッジの構成を示す正面図(a
図)、底面図(b図)、側面図(c図、d図)。
【図8】圧板をリリースするための別の復帰手段を示す
断面図。
【図9】インクジェット方式の画像記録装置に備えられ
ている従来例のシート給送装置の構成を示す平面図。
【図10】同シート給送装置の構成を示す断面図。
【図11】同シート給送装置の駆動系の構成を示す側面
図。
【図12】従来例の給紙動作を説明するフローチャー
ト。
【符号の説明】
10 シート 21 圧板(シート載置手段) 22 給送ローラ(シート給送回転体) 71 記録ヘッド 90 圧板リリースカム(復帰手段) 91 ギヤ列(駆動手段) 92 モータ(駆動手段) 95 圧板リリースばね(復帰手段) 96 ソレノイド(駆動手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを載置するシート載置手段と、前
    記シート載置手段上に載置されたシートを回転して給送
    するシート給送回転体とを具備すると共に、前記シート
    給送回転体から離れた位置にある前記シート載置手段が
    前記シート給送回転体方向に移動して前記シート給送回
    転体によるシートの給送が可能となる、シート給送装置
    において、 前記シート給送回転体を駆動させる駆動手段とは別の駆
    動手段によって駆動して前記シート載置手段を前記シー
    ト給送回転体から離れた位置に戻す復帰手段を有する、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記復帰手段として、前記シート載置手
    段を前記シート給送回転体から離れた位置まで押し下げ
    る回転するカムを用いた、ことを特徴とする請求項1に
    記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記復帰手段として、前記シート載置手
    段を前記シート給送回転体から離れた位置まで引っ張る
    引っ張り部材を用いた、ことを特徴とする請求項1に記
    載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 1枚ずつ給送されたシートに対して画像
    の記録を行う画像記録装置において、 シートを給送する手段として、請求項1ないし3に記載
    のいずれかのシート給送装置を備えた、ことを特徴とす
    る画像記録装置。
  5. 【請求項5】 画像を記録する手段として、インクを吐
    出する記録ヘッドを用いている、ことを特徴とする請求
    項4に記載の画像記録装置。
JP10108280A 1998-04-17 1998-04-17 シート給送装置及び画像記録装置 Pending JPH11301864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8322705B2 (en) 2009-08-07 2012-12-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
WO2017184105A1 (en) * 2016-04-18 2017-10-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pressure plate control

Cited By (3)

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WO2017184105A1 (en) * 2016-04-18 2017-10-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pressure plate control
US10543700B2 (en) 2016-04-18 2020-01-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pressure plate control

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