JPH11301506A - 車両用操舵制御装置 - Google Patents
車両用操舵制御装置Info
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- JPH11301506A JPH11301506A JP11066098A JP11066098A JPH11301506A JP H11301506 A JPH11301506 A JP H11301506A JP 11066098 A JP11066098 A JP 11066098A JP 11066098 A JP11066098 A JP 11066098A JP H11301506 A JPH11301506 A JP H11301506A
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- transmission ratio
- steering
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
うな状況下において好適な伝達比を設定する。 【解決手段】 アンチロックブレーキシステムの作動状
況を判定し(S106)、作動中の場合は、今回のルー
チンで設定する伝達比Gとして、前回のルーチンで設定
した伝達比Goldの値を設定する。これにより、ABS
作動中の伝達比Gの変更を禁止する。
Description
舵量と車輪の転舵量との間の伝達比を変化させ得る車両
用操舵制御装置に関する。
の転舵量との間の伝達比を変化させ得る伝達比可変機構
を備えた車両用操舵制御装置が知られている。一般に、
車速が速くなるほど、伝達比がスローとなる(操舵量に
対する転舵量が小さくなる)ように制御される。例え
ば、特開昭63−227470号では、車両の前後方向
のg(加速度、減速度)を検出した場合に、車速に応じ
て設定される基本伝達比をよりスロー側にシフトさせ、
急加速時の走行安定性を向上させると共に、急減速時に
おける巻き込みの発生を防止している。
両に加わる加減速度に応じて伝達比を変化させると、例
えば、制動時に車輪がロックされないようにブレーキ圧
を制御するアンチロックブレーキシステム(以下、AB
Sと称す)が作動するような特異な状況下でも、通常の
減速時と同様に伝達比が変更されることとなり、状況に
応じた好適な伝達比が設定されない場合があった。
べくなされたものであり、その目的は、ABSが作動す
るような状況下で、好適な伝達比を設定することができ
る車両用操舵制御装置を提供することにある。
車両用操舵制御装置は、操舵に応じて車輪を転舵させる
車両用操舵制御装置であって、車両の走行状態に応じ、
操舵量と転舵量との間の伝達比を設定する伝達比設定手
段と、車輪のアンチロック制御を実施するアンチロック
制御手段と、アンチロック制御手段の作動中、伝達比の
変更を禁止する禁止手段とを備えて構成する。
段によって伝達比の変更を禁止するので、減速時におけ
る伝達比の変更に伴い、運転者の操舵意志に依らずに車
輪が転舵される事態が回避され、また、減速中に車両挙
動が変化した場合の修正操舵が行い易くなる。
置は、操舵に応じて車輪を転舵させる車両用操舵制御装
置であって、車両の走行状態に応じ、操舵量と転舵量と
の間の伝達比を設定する伝達比設定手段と、車輪のアン
チロック制御を実施するアンチロック制御手段と、アン
チロック制御手段の作動状態に応じて、伝達比設定手段
で設定される伝達比を変更する変更手段とを備えて構成
する。
定手段で設定される伝達比を、例えば、スロー側にシフ
トさせることで操舵に起因した車両の挙動変化が抑制さ
れて車両の安定性が向上する。反対にクイック側にシフ
トさせることで操舵の応答性が向上する。
形態につき、添付図面を参照して説明する。
構成を示す。
構30を介して連結されており、入力軸20には操舵ハ
ンドル10が連結されている。出力軸40は、ラックア
ンドピニオン式のギヤ装置50を介してラック軸51に
連結されており、ラック軸51の両側には車輪FW1、
FW2が連結されている。
操舵位置を検出する入力角センサ21を設け、出力軸4
0には出力軸40の回転位置を検出する出力角センサ4
1を設けている。この出力軸40の回転角はラック軸5
1のストローク位置に対応し、さらにラック軸51のス
トローク位置は車輪FW1、FW2の転舵角に対応する
ため、出力角センサ41によって出力軸40の回転角を
検出することで、車輪FW1、FW2の転舵角を検出し
ている。
の操舵角と車輪FW1、FW2の転舵角との間の伝達比
G(G=操舵角/転舵角)を変化させる機能を有してお
り、伝達比を変化させる駆動源となるアクチュエータ3
1を備えている。
制御装置70によって実施される。操舵制御装置70に
は、入力角センサ21、出力角センサ41及び車速セン
サ61の各検出信号の他、制動時に車輪がロックされな
いようにブレーキ液圧を制御するABSコントローラ6
2から、ABSの作動状態を示す信号が与えられる。そ
して、これらの信号をもとに伝達比を設定し、設定した
伝達比に応じて伝達比可変機構30の駆動制御を実施し
ている。
70の各処理につき、図2のフローチャートに沿って説
明する。
ッチのオン操作によって起動する。まず、ステップ(以
下、ステップを「S」と記す)102に進んで、入力角
センサ21で検出された入力角θh、出力角センサ41
で検出された出力角θp及び車速センサ61で検出され
た車速Vの値をそれぞれ読み込む。
比Gとの関係を示すマップから、S102で読み込んだ
車速Vをもとにマップ検索し、車速Vに応じた伝達比G
を設定する。
2が作動中か否かが判定され、ABSコントローラ62
が作動していない通常時には、「No」と判定されて、
S110に進む。
比GとS102で読み込まれた入力角θhとをもとにθ
pm=G・θhを演算し、出力角目標値θpmを設定す
る。
出力角目標値θpmと、出力角センサ41で検出された
出力角θpとの偏差eを、e=θpm−θpとして演算
する。
ことなく偏差eを0にするように、アクチュエータ31
を制御する制御信号Isを決定する。この処理の一例と
しては、Is=C(s)eの演算式に基づいて、PID
制御のパラメータを適切に設定することにより制御信号
Isを決定することができる。なお、式中の「s」はラ
プラス演算子である。
制御信号Isをアクチュエータ31に出力し、制御信号
Isに応じてアクチュエータ31を駆動する。
で設定された伝達比Gの値をGoldとして記憶する。
イッチ(IG)がオフ操作されたかを判断し、「No」
の場合にはS102に戻り、S120で「Yes」と判
断されるまで、前述したS102以降の処理が繰り返し
実行される。
中であると判断された場合には、S108に進み、前回
のルーチンにおいて設定された伝達比となるGoldの値
を、今回のルーチンで設定した伝達比Gとして置き換え
る。続くS110では、このような置き換え処理により
設定された伝達比Gの値を用いて、出力角目標値θpm
が演算される。
おいて前回のルーチンで設定された伝達比Goldの値が
今回のルーチンで設定される伝達比Gとして設定される
ため、結果的にABS作動中には伝達比Gが一定値とな
り、伝達比Gの変更が禁止される。
において、保舵状態にも関わらず、車速の変化による伝
達比の変更に伴って車輪が転舵されるような事態が回避
され、また伝達比Gの値が固定されることで車両挙動が
変化した場合の修正操舵が行い易くなる。さらに、車速
が速い時点における伝達比が維持される結果、車速に応
じて設定される通常の伝達比に比べ、よりスロー(操舵
量に対する転舵量がより小さい)に設定されるため、操
舵に起因した車両の挙動変化が抑制されて車両の安定性
を向上させることができる。
ローチャートに沿って説明する。
ッチのオン操作によって起動する。まず、S202に進
み、入力角センサ21で検出された入力角θh、出力角
センサ41で検出された出力角θp及び車速センサ61
で検出された車速Vの値をそれぞれ読み込む。
62が作動中か否かを判定する。S204でABSコン
トローラ62が作動していない通常時には、「No」と
判定されてS206に進み、図5における通常走行時の
マップAが選択される。
が作動中であると判定された場合には、S208に進ん
で、S202で読み込んだ入力角θhの変化量をもと
に、保舵状態か否かが判定される。そして、保舵状態で
はないと判定された場合には、S210に進んで、図5
におけるマップBが選択される。マップBはマップAに
比べて伝達比G(G=操舵角/転舵角)がより高い値に
シフトしたマップとなっている。
0で選択したマップに基づき、車速Vに応じた伝達比G
を設定する。
れた場合には、S214に進んで、前回のルーチンで設
定された伝達比となるGoldの値を、今回のルーチンで
設定する伝達比Gとして設定する。
れるS216〜S226の処理は、図2におけるS11
0〜S120の処理と同一であり、説明は省略する。
た場合には、マップBに基づいて伝達比Gが設定される
ため、通常走行時のマップAに比べて伝達比Gがよりス
ローに設定され、これにより操舵に起因した車両の挙動
変化が抑制されて車両の安定性が向上する。また、AB
S作動中で保舵状態の場合には、S214において伝達
比Gが一定値に維持されるため、ABSコントローラ6
2が作動するような状況下で保舵した場合にも、減速に
伴う伝達比Gの変更が禁止される。これにより、ABS
作動中で保舵状態の場合に、伝達比Gの変更に起因して
車輪FW1,FW2が転舵される事態を回避することが
できる。
0においてマップBを選択する場合を例示したが、図5
に示すように、マップAに比べて伝達比Gがより低い値
にシフトしたマップCを選択することもできる。この場
合には、ABS作動中に操舵が行われた場合には、通常
走行時のマップAに比べて伝達比がよりクイック(操舵
量に対する転舵量が大)に設定され、これによりABS
作動時における操舵の応答性を向上させることができ
る。
例示したが、この例に限定するものではなく、例えば、
ABS作動時には、通常走行時に設定される伝達比に対
して、所定の補正項を乗じ或いは加減算して補正するこ
とで、ABS作動時の伝達比を設定する手法を採用する
ことも可能である。
し、車速Vに応じて伝達比Gを設定する場合を例示した
が、この他にも、車両の走行状態として車速Vと入力角
θhを検出し、車速Vと入力角θhに応じて伝達比Gを
設定することもできる。
車両用操舵制御装置によれば、アンチロック制御手段の
作動中、伝達比の変更を禁止する禁止手段を備えるの
で、ABS作動時に、減速による伝達比の変更に伴っ
て、運転者の操舵意志に依らずに車輪が転舵される事態
を回避でき、また、ABS作動中に車両挙動が変化した
場合の修正操舵を行い易くすることができるため、AB
Sが作動する状況下において好適な伝達比を設定するこ
とが可能となる。
置によれば、アンチロック制御手段の作動状態に応じ
て、伝達比設定手段で設定される伝達比を変更する変更
手段を備えるので、例えば、伝達比をスロー側にシフト
させることで、ABS作動時おける操舵に起因した車両
の挙動変化を抑制することができ、これにより車両の安
定性を向上させることができる。また、クイック側にシ
フトさせることで、ABS作動時おける操舵の応答性を
向上させることが可能となる。
である。
ローチャートである。
る。
ローチャートである。
る。
ABSコントローラ、70…操舵制御装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 操舵に応じて車輪を転舵させる車両用操
舵制御装置であって、 車両の走行状態に応じ、操舵量と転舵量との間の伝達比
を設定する伝達比設定手段と、 車輪のアンチロック制御を実施するアンチロック制御手
段と、 前記アンチロック制御手段の作動中、前記伝達比の変更
を禁止する禁止手段とを備える車両用操舵制御装置。 - 【請求項2】 操舵に応じて車輪を転舵させる車両用操
舵制御装置であって、 車両の走行状態に応じ、操舵量と転舵量との間の伝達比
を設定する伝達比設定手段と、 車輪のアンチロック制御を実施するアンチロック制御手
段と、 前記アンチロック制御手段の作動状態に応じて、前記伝
達比設定手段で設定される伝達比を変更する変更手段と
を備える車両用操舵制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11066098A JP3433418B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | 車両用操舵制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11066098A JP3433418B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | 車両用操舵制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301506A true JPH11301506A (ja) | 1999-11-02 |
JP3433418B2 JP3433418B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=14541266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11066098A Expired - Fee Related JP3433418B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | 車両用操舵制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3433418B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100455673B1 (ko) * | 2000-12-04 | 2004-11-08 | 주식회사 만도 | 차량 동력조향 시스템의 제어방법 |
JP2005153867A (ja) * | 2003-11-22 | 2005-06-16 | Robert Bosch Gmbh | 可変ステアリング変速比と安定化ステアリング介入の統合のための装置及び方法 |
JP2006123832A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Advics:Kk | 車両の操舵制御装置 |
-
1998
- 1998-04-21 JP JP11066098A patent/JP3433418B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100455673B1 (ko) * | 2000-12-04 | 2004-11-08 | 주식회사 만도 | 차량 동력조향 시스템의 제어방법 |
JP2005153867A (ja) * | 2003-11-22 | 2005-06-16 | Robert Bosch Gmbh | 可変ステアリング変速比と安定化ステアリング介入の統合のための装置及び方法 |
JP4660167B2 (ja) * | 2003-11-22 | 2011-03-30 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 可変ステアリング変速比と安定化ステアリング介入の統合のための装置及び方法 |
JP2006123832A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Advics:Kk | 車両の操舵制御装置 |
JP4630039B2 (ja) * | 2004-11-01 | 2011-02-09 | 株式会社アドヴィックス | 車両の操舵制御装置 |
Also Published As
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---|---|
JP3433418B2 (ja) | 2003-08-04 |
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