JPH11301441A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
ブレーキ制御装置Info
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- JPH11301441A JPH11301441A JP10126842A JP12684298A JPH11301441A JP H11301441 A JPH11301441 A JP H11301441A JP 10126842 A JP10126842 A JP 10126842A JP 12684298 A JP12684298 A JP 12684298A JP H11301441 A JPH11301441 A JP H11301441A
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Abstract
無くすことができると共に、電磁弁や駆動回路の電気的
状態のチェックを高精度で誤りなく行えるブレーキ制御
装置を提供すること。 【解決手段】 、電磁弁の弁体が作動しない又は僅かに
動く程度の通電時間による第1の通電パターンで前記駆
動回路を制御することにより電磁弁のソレノイドに通電
して前記電磁弁や前記駆動回路の電気的な状態をチェッ
クする第1検出手段11と、電磁弁の弁体が確実に駆動
する通電時間による第2の通電パターンで前記駆動回路
を制御することにより電磁弁のソレノイドに通電して前
記電磁弁や当該駆動回路の電気的な状態をチェックする
第2検出手段12とを備え、第1検出手段11で電気的
な異常が検出された時に再度第2検出手段12で異常の
有無をチェックし、第2検出手段12でも電気的な異常
が検出された時にその検出対象に異常があると判定する
ようにしたこと。
Description
を介してソレノイドに通電することにより弁位置が切り
換わる電磁弁を備え、車輪制動状態に応じて前記駆動回
路により前記電磁弁のソレノイドへの通電を制御してブ
レーキのホイールシリンダに与える液圧を調整すること
により車輪制動力を制御するブレーキ制御装置に関する
ものである。
アンチロック・ブレーキ・システムは、例えば、車輪の
回転速度に応じた信号を出力する車速センサと、ブレー
キペダルにより操作されるマスタシリンダと車輪のホイ
ールシリンダとの間に配置され、制御命令により電磁弁
及びポンプモータを駆動してブレーキ圧力を増減させる
液圧ユニットと、前記車速センサからの検出信号を基に
車輪速度を演算してブレーキ圧力に対する制御命令を形
成して前記液圧ユニットに与えるとともに、各部品やシ
ステム全体の機能チェックを行うコントロールユニット
とを備えている。そして、このコントロールユニット
が、車両が走行を開始する前、あるいはアンチロック・
ブレーキ・システムの動作が許可状態となる車速に達す
る前に、アクチュエータの自己診断として、電磁弁のソ
レノイドの断線あるいは短絡、更に電磁弁駆動回路の電
気的な異常を検出するように形成されている。
のソレノイドの断線・短絡、電磁弁駆動回路の電気的な
異常をチェックする場合、実際に電磁弁の弁体が駆動す
るため、「カシャ」とか「ガチ」いうよな駆動音がし
て、運転者に不快な思いをさせたり、不安感を与える原
因となっていた。自己診断をする際に電磁弁の駆動音が
しないようにする最も簡単な解決策としては、その駆動
音が小さい電磁弁を使用すればよいと言える。しかしな
がら、このような電磁弁を用いることは、技術的にも価
格的にも課題が多く現実的ではない。
磁弁や駆動回路の電気的なチェックを行うようにしたブ
レーキ装置が提供されている(特開平10−24826
号公報参照)。これは、電磁弁のソレノイドは所定のイ
ンダクタンスを有していることから、駆動回路に通電を
開始しても、該ソレノイドに流れる電流は数ミリ秒程度
の時定数で立ち上がるため、実際に電磁弁の弁体が駆動
できるのに必要な電流値に達する前に駆動回路への通電
を終了すれば、電磁弁の弁体は実際には駆動されないこ
とを利用したものである。このように、電磁弁の弁体が
駆動しない程度の通電時間による通電パターンで電磁弁
のソレノイドに通電してソレノイドや当該ソレノイドの
駆動回路の電気的な状態をチェックするため、自己診断
による駆動音は発生しない。ここで、電気的な状態のチ
ェックは、通常、前記通電パターンで通電した時のリア
クションとして起こる前記駆動回路内の電流値の変化に
対応したフィードバック信号により実施される。
動回路内の電流値の変化にも僅かながら遅れが生じる。
その遅れは、前記駆動回路を構成する駆動IC等の構成
部品の性能や当該ブレーキ装置の置かれている様々な環
境(電圧、温度、電磁弁自体の仕様等)に起因する。従
って、前記の如く電磁弁の弁体が駆動しない短い時間の
通電にすると、当該電気的な状態のチェック精度が低下
するという新たな問題が生じ、誤った異常検出や異常状
態を見逃したりするという欠点があった。
た駆動音をほとんど無くすことができると共に、電磁弁
や駆動回路の電気的状態のチェックを高精度で誤りなく
行えるブレーキ制御装置を提供することにある。
め、本願請求項1に記載の発明は、駆動回路への通電を
介してソレノイドに通電することにより弁位置が切り換
わる電磁弁を備え、車輪制動状態に応じて前記駆動回路
により前記電磁弁のソレノイドへの通電を制御してブレ
ーキのホイールシリンダに与える液圧を調整することに
より車輪制動力を制御するブレーキ制御装置において、
電磁弁の弁体が作動しない又は僅かに動く程度の通電時
間による第1の通電パターンで前記駆動回路を制御する
ことにより電磁弁のソレノイドに通電して前記電磁弁や
前記駆動回路の電気的な状態をチェックする第1検出手
段と、電磁弁の弁体が確実に駆動する通電時間による第
2の通電パターンで前記駆動回路を制御することにより
電磁弁のソレノイドに通電して前記電磁弁や当該駆動回
路の電気的な状態をチェックする第2検出手段とを備
え、前記第1検出手段で電気的な異常が検出された時に
再度第2検出手段で異常の有無をチェックし、該第2検
出手段でも電気的な異常が検出された時にその検出対象
に異常があると判定するようにしたことを特徴とするも
のである。
パターン(短い駆動時間)で駆動回路を制御する。この
制御の時は、電磁弁の弁体は駆動しない、又は僅かに動
く程度なので、駆動音は発生しない、又は極めて小さ
い。そして、第1検出手段による電磁弁等の電気的な状
態のチェックが「正常」という判定であれば、それで自
己診断は終了となるため、全く駆動音は発生しないで当
該自己診断を終了できる。一方、「異常」という判定の
時は、そのまま終わりにせず、再度第2検出手段の第2
の通電パターン(長い駆動時間)で駆動回路を制御し
て、前記電気的状態の再チェックを行う。この第2の通
電パターンは電磁弁の駆動音は発生するが前記チェック
を高精度で行えるため、前記第1の通電パターンで誤っ
た異常検出があってもそれを正すことができる。第2の
検出手段の判定が「正常」という結果であれば、これを
真のチェック結果に改め、自己診断は終了となる。一方
「異常」という判定の時は、真に異常があることにな
り、ABS等による制動制御が禁止される処理に移行す
る。このように第2の検出手段は、自己診断の時に常に
実行されるものではなく、第1の検出手段による判定が
「異常」という場合だけであるため、駆動音が発生する
機会は少なく限られ、もって駆動音の発生を大幅に低減
しつつ高精度で自己診断を行うことができる。
1に記載された発明において、前記第1検出手段は、電
磁弁が作動しない又は僅かに動く程度の通電時間を1〜
2ミリ秒程度に設定し、前記2次検出手段は、電磁弁が
確実に作動する通電時間を10ミリ秒程度に設定したこ
とを特徴とするものである。通電時間を上記程度に設定
すれば、既存のブレーキ制御装置のほとんどに適用で
き、実用的である。勿論これらの設定値は、使われる前
記駆動IC等の性能によって変わるものであり、更に短
い時間に設定することもあり得る。
1又は2に記載の発明において、当該ブレーキ制御装置
は、車輪の回転速度に応じた信号を出力する車速センサ
と、ブレーキペダルにより操作されるマスタシリンダと
車輪のホイールシリンダとの間に配置され、制御命令に
より電磁弁を駆動してブレーキ圧力を増減させる液圧ユ
ニットと、前記車速センサからの検出信号を基に車輪速
度を演算してブレーキ圧力に対する制御命令を形成して
前記液圧ユニットに与えるとともに、各部品やシステム
全体の機能チェックを行うコントロールユニットとを備
えたアンチロック・ブレーキ・システム(以下、ABS
と称す。)であることを特徴とするものである。本発明
に係るブレーキ制御装置は、特に前記ABSの装置に適
用してその効果が顕著である。尚、本発明は、ABSに
限られず、ASR(トラクション・コントロール・シス
テム)やVDC(ビーイクル・ダイナミックス・コント
ロール)にも同様に適用することができる。
に基づいて説明する。図1は本発明に係るブレーキ制御
装置の一例であるABS装置の油圧系統を示す構成図で
あり、図2は同ABS装置の概略構成図である。
BS装置は、大別して、車速センサ3FR,3FL,3
RR,3RLと、液圧ユニット7と、コントロールユニ
ット8とを備えている。これら車速センサ3FR,3F
L,3RR,3RLは、右前輪2FR、左前輪2FL、
右後輪2RR、左後輪2RLの各回転速度に応じた信号
を出力する。液圧ユニット7は、ブレーキペダル4によ
り操作されるマスタシリンダ5と、右前輪2FR、左前
輪2FL、右後輪2RR、左後輪2RLの各ホイールシ
リンダ6FR,6FL,6RR,6RLとの間に配置さ
れている。この液圧ユニット7は、駆動信号DSによっ
て電磁弁等を駆動してブレーキ圧力を増減させ車輪制動
力を制御する。
8a、モニタブロック8b及び制御ブロック8cとから
構成されている。ここで、演算ブロック8aは前記車速
センサ3FR,3FL,3RR,3RLからの各検出信
号を基に各車輪速度を演算してブレーキ圧力を増減する
制御命令CLを形成する。モニタブロック8bは各部品
やシステム全体の機能チェックを行うものである。制御
ブロック8cは、演算ブロック8aからの制御命令CL
を基に前記駆動信号DSを形成して前記液圧ユニット7
の電磁弁を通電し、通常のABS制御を行うものであ
る。
のように構成されている。コントロールユニット8は、
制御ブロック8cから液圧ユニット7に第1の通電パタ
ーンTPa(図5)又は第2の通電パターンTPb(図
6)に対応する駆動信号RLEV〜FLAVを送り、該
液圧ユニット7の電磁弁の電気的な状態をチェックして
自己診断を実行するようになっている。そのために、コ
ントロールユニット8は、モニタブロック8bに予め記
憶されているプログラムを実行することにより、本発明
に係る第1検出手段11と第2検出手段12とを実現す
るように形成されている。
cを駆動制御し、電磁弁の弁体が駆動しない程度の通電
時間による第1の通電パターンTPa(図5)で電磁弁
のソレノイドに通電し、かつ、その電気的状態をチェッ
クする手段からのフィードバック信号SE−RL〜SA
−FLを受けてソレノイドや当該ソレノイドの駆動回路
の電気的な状態をチェックするものである。また、第2
検出手段12は、同様に制御ブロック8cを駆動制御
し、電磁弁の弁体が確実に駆動する通電時間による第2
の通電パターンTPb(図6)で電磁弁のソレノイドに
通電し、かつ、その電気的状態をチェックする手段から
のフィードバック信号SE−RL〜SA−FLを受けて
ソレノイドや当該ソレノイドの駆動回路の電気的な状態
をチェックするものである。
後輪2RR、及び左後輪2RLには、右前輪回転歯車9
FR、左前輪回転歯車9FL、右後輪回転歯車9RR、
及び左後輪回転歯車9RLが設けられている。これら回
転歯車9FR,9FL,9RR,9RLの近傍に、車速
センサ3FR,3FL,3RR,3RLが配置されてい
る。また、各右前輪2FR、左前輪2FL、右後輪2R
R、及び左後輪2RLには、ブレーキディスク10F
R,10FL,10RR,10RLがそれぞれ設けられ
ている。これらブレーキディスク10FR,10FL,
10RR,10RLには、ホイールシリンダ6FR,6
FL,6RR,6RLが摺動可能に設けられている。
たように、演算ブロック8aと、モニタブロック8b
と、制御ブロック8cとから構成されているが、具体的
な部品としては、図示しないが、各種の演算や処理を実
行するCPU、プログラムを記憶するROM、作業用デ
ータ等を記憶するRAM、外部との間の入出力インタフ
ェースから形成されている。そして、CPUがプログラ
ムを実行することにより各ブロック8a,8b,8cが
実現されるようになっている。なお、モニタブロック8
bには、警報ランプELが接続されている。
15a,15bには、フィルタ16a,16b、逆止弁
17a,17bをそれぞれ介して油圧ポンプ18a,1
8bの吸込口が接続されている。この油圧ポンプ18
a,18bは、ポンプモータ19によって駆動されるよ
うになっている。このポンプモータ19は、コントロー
ルユニット8によって回転駆動されるようになってい
る。油圧ポンプ18a,18bの吐出口は、逆止弁20
a,20b、ダンパ21a,21bをそれぞれ介して各
油圧経路22a,22bに接続されている。これら油圧
経路22a,22bは、マスタシリンダ5に接続されて
いる。油圧経路22aは、電磁インレット弁23FR,
23RLおよび油圧経路25,26をそれぞれ介してホ
イールシリンダ6FR,6RLに連通されている。油圧
経路22bは、電磁インレット弁23RR,23FLお
よび油圧経路27,28をそれぞれ介してホイールシリ
ンダ6RR,6FLに連通されている。電磁インレット
弁23FR,23RL,23RR,23FLには、それ
ぞれ並列に逆止弁29FR,29RL,29RR,29
FLがそれぞれ接続されている。また、油圧経路25,
26は、電磁アウトレット弁24FR,24RLをそれ
ぞれ介してリザーバ15aに連通されている。油圧経路
27,28は、電磁アウトレット弁24RR,24FL
をそれぞれ介してリザーバ15bに連通されている。
サ3FR,3RL,3RR,3FLからの検出信号が入
力される。また、電磁インレット弁23FR,23R
L,23RR,23FL及び電磁アウトレット弁24F
R,24RL,24RR,24FLは、コントロールユ
ニット8からの駆動信号DS(通常のABS制御時)又
は駆動信号RLEV〜FLAV(自己診断時)で駆動さ
れるようになっている。
ット弁の駆動回路を示す回路図の一例である。この図3
において、左後輪(RL)用電磁インレット弁23RL
のソレノイドの一端は、電源Vccに接続されている。
この電磁インレット弁23RLのソレノイドの他端は、
駆動回路30の端子に接続され、該駆動回路30の接地
用端子は接地されている。また駆動回路30の制御入力
端子には、前記駆動信号RLEVが供給されるようにな
っている。更にこの実施の形態では、駆動回路30の前
記ソレノイド側に、その電気的状態をチェックする手段
が設けられており、この手段によりソレノイドの電気的
状態についての前記駆動信号RLEVに対応したフィー
ドバック信号SE−RLを出力できるようになってい
る。なお、他の電磁インレット弁23FR,23RR,
23FL及び電磁アウトレット弁24FR,24RL,
24RR,24FLも、図3に示した如く、同様に接続
形成されている。
能の動作について図1乃至図3を基に図4乃至図6を参
照して説明する。図4は当該自己診断機能を含むABS
の動作を説明するためのフローチャートであり、図5は
自己診断に使用する第1の通電パターンを示すタイミン
グチャートであり、図6は自己診断に使用する第2の通
電パターンを示すタイミングチャートである。
11は次のように動作する。この第1検出手段11は、
制御ブロック8cを駆動制御し、電磁インレット弁23
RL〜23FL及び電磁アウトレット弁24RL〜24
FLの弁体が駆動しない程度の通電時間Ta,Tcによ
る図5に示したような第1の通電パターンTPaを形成
する。この第1の通電パターンTPaは、具体的には通
電時間Ta,Tcとして、1〜2〔ミリ秒〕となるよう
に設定されている。通電時間TaとTcの間には、非通
電時間Tbが設けられているが、この非通電時間Tb
は、0〔ミリ秒〕であってもよい。駆動信号RLAV
は、駆動信号RLEVの通電時間Tcと同期するように
形成されている。駆動信号FREVは、駆動信号RLA
Vが終了してから、同様に通電時間Ta,Tcに設定さ
れている。通電時間Ta,Tcの間には、同様に非通電
時間Tbが設けられている。駆動信号FRAVは、駆動
信号FREVの通電時間Tcと同期するように形成され
ている。同様に、図5に示したように駆動信号を次々と
形成し、最終的に、駆動信号FLEV、FLAVを形成
する。
12は、制御ブロック8cを駆動制御し、電磁インレッ
ト弁23RL〜23FL及び電磁アウトレット弁24R
L〜24FLが確実に作動する通電時間TA,TCによ
る図6に示したような第2の通電パターンTPbを形成
する。この第2の通電パターンTPbは、具体的には通
電時間TA,TCとして、それぞれ例えば10〔ミリ
秒〕となるように設定されている。駆動信号RLAV
は、駆動信号RLEVの通電時間TCと同期するように
形成されている。駆動信号FREVは、駆動信号RLA
Vが終了してから、同様に通電時間TA,TCに設定さ
れている。駆動信号FRAVは、駆動信号FREVの通
電時間Tcと同期するように形成されている。同様に、
図6に示したように駆動信号を次々と形成し、最終的
に、駆動信号FLEV、FLAVを形成する。また、ポ
ンプモータ19を駆動する駆動信号MRAは、第1検出
手段11及び第2検出手段12ともシステムに合わせて
設定されている。
作を説明する。まず、自動車のキースイッチをオンにす
ると、この図4のフローチャートが開始されて、各回路
やメモリ等を初期化する(S101)。次に、ABS装
置が非制御状態か否かを判断する(S102)。ここ
で、コントロールユニット8はABS装置が作動中であ
れば(S102;NO)、コントロールユニット8の演
算ブロック8aによって制御演算させて(S103)、
ABS装置の動作をさせる。そして、他の処理を実行さ
せて(S104)、再び、ステップS102に戻る。
は(S102;YES)、ブレーキライトスイッチ(図
示せず)がオフか否かを判定する(S105)。ブレー
キペダル4が踏まれていないことに相当するブレーキラ
イトスイッチがオフの場合には(S105;YES)、
車速Refが予め設定された時速6〔km〕以上であるか
どうかを判断する(S107)。車速Refが時速6〔k
m〕より小さい場合には(S107;NO)、再び、ス
テップS102に戻る。一方、車速Refが時速6〔k
m〕以上になった場合には(S107;YES)、第1
検出手段11を実行済か否かを判定する(S108)。
また、ブレーキライトスイッチがオンの場合には(S1
05;NO)、車速Refが予め設定された時速10〜1
5〔km〕より小さいときには(S106;NO)、ス
テップS102に戻る。ブレーキペダルが踏まれている
時は、基本的には本自己診断はしないようにするためで
あり、更に同様に理由でこの設定車速は前記時速6〔k
m〕より大きく設定されている。また、ブレーキペダル
が長く踏まれたままで車速Refが時速10〜15〔k
m〕以上に至った時は(S106;YES)、第1検出
手段11を実行済か否かを判定する(S108)。
108;YES)、コントロールユニット8の演算ブロ
ック8aによるABSの制御演算の処理に移行する(S
103)。一方、第1検出手段11を実行済みでない場
合には(S108;NO)、第1検出手段11を実行す
る(S109)。すなわち、第1検出手段11は、図5
の第1の通電パターンTPaを形成して制御ブロック8
cを駆動制御し、図5示すパターンによる駆動信号RL
EV〜FLAVを各駆動回路30〜37にそれぞれ印加
する。また、各駆動回路30〜37のフィードバック信
号SE−RL〜SA−AVをコントロールユニット8の
モニタブロック8bに取込み、異常があるか否かを判定
する。
された場合は(S110;YES)、自己診断を終了
し、コントロールユニット8の演算ブロック8aによる
ABSの制御演算の処理に移行する(S103)。
と判定された場合は(S110;NO)、第2検出手段
12を実行させて再チェックを行う(S111)。具体
的には、第2検出手段12は、図6の第2の通電パター
ンTPb(第1の通電パターンより長い通電時間)を形
成して制御ブロック8cを駆動制御し、図6に示すパタ
ーンによる駆動信号RLEV〜FLAVを各駆動回路3
0〜37にそれぞれ印加する。また、各駆動回路30〜
37からのフィードバック信号SE−RL〜SA−AV
をコントロールユニット8のモニタブロック8bに取込
み、異常があるか否かを判定する。そして、第2検出手
段12により「正常」と判定された場合は(S112;
YES)、前記第1検出手段の判定は誤りであったとし
て改め、通常のABS制御演算の処理に移行する(S1
03)。
常」と判定された場合は(S112;NO)、真に「異
常」があるとして、異常検出処理を実行する(S11
3)。すなわち、警報ランプELを点灯させると共にA
BS制御を禁止する等の処理を実行する。この場合に
は、通常のブレーキ操作が行われる。
のソレノイドや当該駆動回路に電気的な「異常」が検出
された時に、第2検出手段12にてソレノイドや当該ソ
レノイドの駆動回路の電気的な状態を再度チェックする
という2段階での異常の有無チェックをしているので、
誤った異常検出をする恐れがなく、確実に異常を検出す
ることができる。更に、第2検出手段12の実行により
実際に電磁弁の弁体を駆動させるので電磁弁の固着を防
止することができる。
おけるモータ駆動時間も図5に示した如く、従来のもの
より大幅に短い設定とすることが可能なる。その理由
は、自己診断時の電磁弁の駆動時間が従来は長かったた
め、アウトレット弁(減圧バルブ)の駆動時に液圧ユニ
ット7内のリザーバ15a,15bに流入するブレーキ
液を排出するのにモータ19の駆動時間を十分に長く設
定していた。本発明では自己診断時の電磁弁駆動時間そ
のものが短くなるため、排出すべきブレーキ液の量(目
標値)も必然的に少なくなり、モータ19の駆動時間に
ついても短くすることが可能となる。従って自己診断時
のモータの作動音を低減することができるという効果が
得られる。
磁弁の弁体が作動しない又は僅かに動く程度の通電時間
による第1の通電パターンで電磁弁のソレノイドに通電
してソレノイドや当該ソレノイドの駆動回路の電気的な
状態をチェックする第1検出手段と、電磁弁の弁体が確
実に駆動する通電時間による第2の通電パターンで電磁
弁のソレノイドに通電してソレノイドや当該ソレノイド
の駆動回路の電気的な状態をチェックする第2検出手段
とを備え、二つの検出手段により2段階で異常をチェッ
クすると共に、第2チェック手段は第1チェック手段で
「異常」の判定が出た時にその再チェックとして実行さ
れるものであるため、電磁弁のソレノイドの断線・短絡
あるいは当該ソレノイドの駆動回路の電気的な状態をチ
ェックする自己診断において、電磁弁の駆動音の発生を
大幅に低減できると共に、間違った異常の検出がなくな
り、確実に異常を検出することができる。即ち、第2の
検出手段は、自己診断の時に常に実行されるものではな
く、第1の検出手段による判定が「異常」という場合だ
けであるため、駆動音が発生する機会は少なく限られ、
もって駆動音の発生を大幅に低減しつつ高精度で自己診
断を行うことができる。
BS装置を示す構成図である。
ト弁、電磁アウトレット弁の駆動回路を示す回路図であ
る。
むABS制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。
る第1の通電パターンを示すタイミングチャートであ
る。
る第2の通電パターンを示すタイミングチャートであ
る。
ィスク 11 第1検出手段 12 第2検出手段 23RL,23FR,23RR,23FL 電磁インレ
ット弁 24RL,24FR,24RR,24FL 電磁アウト
レット弁 25,26,27,28 油圧経路 30,31,32,33,34,35,36,37,3
8 駆動回路 RLEV,RLAV,FREV,……,FLEV,FL
AV 駆動信号
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動回路への通電を介してソレノイドに
通電することにより弁位置が切り換わる電磁弁を備え、
車輪制動状態に応じて前記駆動回路により前記電磁弁の
ソレノイドへの通電を制御してブレーキのホイールシリ
ンダに与える液圧を調整することにより車輪制動力を制
御するブレーキ制御装置において、 電磁弁の弁体が作動しない又は僅かに動く程度の通電時
間による第1の通電パターンで前記駆動回路を制御する
ことにより電磁弁のソレノイドに通電して前記電磁弁や
前記駆動回路の電気的な状態をチェックする第1検出手
段と、 電磁弁の弁体が確実に駆動する通電時間による第2の通
電パターンで前記駆動回路を制御することにより電磁弁
のソレノイドに通電して前記電磁弁や当該駆動回路の電
気的な状態をチェックする第2検出手段とを備え、 前記第1検出手段で電気的な異常が検出された時に再度
第2検出手段で異常の有無をチェックし、該第2検出手
段でも電気的な異常が検出された時にその検出対象に異
常があると判定するようにしたことを特徴とするブレー
キ制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1検出手段
は、電磁弁が作動しない又は僅かに動く程度の通電時間
を1〜2ミリ秒程度に設定し、前記2次検出手段は、電
磁弁が確実に作動する通電時間を10ミリ秒程度に設定
したことを特徴とするブレーキ制御装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、当該ブレーキ
制御装置は、車輪の回転速度に応じた信号を出力する車
速センサと、ブレーキペダルにより操作されるマスタシ
リンダと車輪のホイールシリンダとの間に配置され、制
御命令により電磁弁を駆動してブレーキ圧力を増減させ
る液圧ユニットと、前記車速センサからの検出信号を基
に車輪速度を演算してブレーキ圧力に対する制御命令を
形成して前記液圧ユニットに与えるとともに、各部品や
システム全体の機能チェックを行うコントロールユニッ
トとを備えたアンチロック・ブレーキ・システムである
ことを特徴とするブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10126842A JPH11301441A (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10126842A JPH11301441A (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301441A true JPH11301441A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14945234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10126842A Pending JPH11301441A (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11301441A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7055539B2 (en) | 2002-08-26 | 2006-06-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Electromagnetic valve control device and method |
JP2010082309A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Terumo Corp | 医療用マニピュレータ |
-
1998
- 1998-04-21 JP JP10126842A patent/JPH11301441A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7055539B2 (en) | 2002-08-26 | 2006-06-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Electromagnetic valve control device and method |
JP2010082309A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Terumo Corp | 医療用マニピュレータ |
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