JPH11301217A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH11301217A JPH11301217A JP10115374A JP11537498A JPH11301217A JP H11301217 A JPH11301217 A JP H11301217A JP 10115374 A JP10115374 A JP 10115374A JP 11537498 A JP11537498 A JP 11537498A JP H11301217 A JPH11301217 A JP H11301217A
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- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1259—Depth of the sipe
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60C2011/1268—Depth of the sipe being different from sipe to sipe
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
〜後期の氷上性能との双方を同時に向上させたスタッド
レスタイプの空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 縦溝と横溝とにより画成した多数個のブ
ロックは横溝が延びる向きに配置した複数個のサイプを
有する空気入りタイヤにおいて、複数個のサイプそれぞ
れは両側端部が浅底と深底とからなる傾斜底を有し、同
じブロックにおける複数個のサイプが同じ縦溝に向かい
深底側を位置させたサイプと浅底側を位置させたサイプ
との交互配置に成る。
Description
ヤ、より詳細には氷雪路面の使用を意図するスタッドレ
スタイヤに関し、特に、トレッドゴムの摩耗が進んだ時
にも優れた氷上性能を発揮し、かつブロックの耐久性を
向上させた、双方性能の両立を実現した空気入りタイヤ
に関する。
ている寒冷地における冬季用タイヤには一層の氷上性能
向上が望まれていて、この要望に対応するため、トレッ
ドに各種の工夫が凝らされたブロックパターンを備える
タイヤの使用はもとより、各ブロックには氷上に形成さ
れる極く薄い水膜を取り除くため、成るべく多くのサイ
プを狭い間隔で配置したタイヤが好んで用いられてい
る。
イプを多用すると、氷上性能は向上する反面、サイプ間
に挟まれるブロック部分の剛性が大幅に低下するため、
タイヤの荷重負荷転動下でこのブロック部分の変形が大
きくなりサイプの底に大きなひずみ・応力が作用してク
ラックが生じ易く、一旦クラックが生じるとブロック部
分が欠落するなどのブロック耐久性劣化が生じて問題と
なる。
ブロックに所定の剛性を保持させようとして、サイプ深
さをサイプ長さ方向に均等に浅くすると、雪上性能の保
証限界であるトレッド縦溝、横溝の50%摩耗に至る前
にサイプが殆ど消滅して、氷上性能が極端に劣化する。
これを回避するためサイプ深さにサイプ長さ方向で傾斜
を付す例も見られるが、より深いサイプ部分でブロック
欠けが生じるという問題が依然として残る。
発明は、ブロック剛性を成るべく高め過大変形を抑制し
てブロック耐久性を向上させると同時に、十分に優れた
氷上性能を発揮することが可能な、スタッドレスタイプ
の空気入りタイヤを提供することを目的とする。
め、この発明の請求項1に記載した発明は、トレッド部
の踏面に、その円周方向に延びる複数本の周方向縦溝
と、これら縦溝に開口して隣り合う縦溝間に延びる多数
本の横溝とにより区画形成した多数個のブロックを備
え、これら各ブロックは上記横溝が延びる向きに配置し
た複数個のサイプを有する空気入りタイヤにおいて、上
記複数個のサイプそれぞれは両側端部が浅底と深底とか
らなる傾斜底を有し、同じブロックにおける複数個のサ
イプが、同じ縦溝に向かい深底側を位置させたサイプと
浅底側を位置させたサイプとの交互配置に成ることを特
徴とする空気入りタイヤである。
り、好適には請求項2に記載した発明のように、上記傾
斜底を有するサイプの浅底最少深さhの深底最大深さH
に対する比h/Hの値が、0.1〜0.8の範囲内にあ
ること、望ましくは請求項3に記載した発明のように、
上記傾斜底を有するサイプの浅底最少深さhの深底最大
深さHに対する比h/Hの値が、0.2〜0.5の範囲
内にあることが有用である。
は、請求項4に記載した発明のように、同じブロックに
おける複数個のサイプそれぞれは、該ブロックを挟む隣
り合う2本の縦溝に互い違いに一方端を開口させると共
に他方端をブロック内部に止め、各サイプのブロック内
終端部を浅底側とするのが有効であり、この発明の変形
例として請求項5に記載した発明のように、同じブロッ
クにおける複数個の各サイプのブロック内終端部が、サ
イプ幅を超える直径をもつ円柱状穴又は下膨れフラスコ
状穴であるのが有利である。
実施形態として、請求項6に記載した発明のように、同
じブロックにおける複数個のサイプの何れもが、該ブロ
ックを挟む隣り合う2本の縦溝に開口することが有利で
ある。また請求項1〜6に記載した発明を通じ、請求項
7に記載した発明のように、縦溝に開口するサイプの深
底にトレッド周方向で最も近い位置の横溝底にそこから
隆起する部分補強を設けるものとする。
トレッド部のトレッドゴムが2層のキャップゴムとベー
スゴムとの積層から成り、キャップゴムは発泡率が3〜
35%の範囲内にある発泡ゴムであるタイヤに、上記請
求項1〜7に記載した発明を適用するのが最も有効であ
る。
例を図1〜図5に基づき説明する。図1は、空気入りタ
イヤのトレッド部の踏面展開図であり、図2は、図1に
示す1個のブロックに配置した1個のサイプを通るII−
II線に沿う断面図であり、図3は、図2に示すブロック
に隣り合う1個のブロックに配置した1個のサイプを通
るIII −III 線に沿う断面図であり、図4は、図1に示
すサイプとは異なるタイプのサイプを備えるトレッド部
踏面の左半展開図であり、図5は、図4に示す1個のブ
ロックに配置した1個のサイプを通るV−V線に沿う断
面図である。
は、踏面2の円周方向に延びる複数本、この図示例は9
本の周方向縦溝3、4、5、6、7(符号を図の右半に
示す)と、これら縦溝に開口して互いに隣り合う縦溝
3、4相互間、縦溝4、5相互間及び縦溝6、7相互間
にわたり延びるそれぞれの横溝8、9、10とにより区
画形成した、多数個のブロック12、13、14(符号
を図の左半に示す)を備える。図示例の踏面2では多数
個のブロック12の列を、多数個のブロック13の列
を、多数個のブロック13の列をそれぞれ2列宛備え
る。
4は複数個、図示例は2個宛のサイプを備え、各ブロッ
クで図の下側に位置するサイプに符号S1 、上側に位置
するサイプに符号S2 を付すものとし、ブロック12は
2個のサイプ12S1 、12S2 を横溝8が延びる向き
に、ブロック13は2個のサイプサイプ13S1 、13
S2 を横溝9が延びる向きに、そしてブロック14も2
個のサイプ14S1 、14S2 を横溝10が延びる向き
にそれぞれ備える。
イプ13S1 、13S2 及びサイプ14S1 、14S2
は何れも両側端部が浅底と深底とからなる傾斜底を有す
るものとする。そしてブロック12、13、14の同じ
ブロックの2個のサイプ12S1 、12S2 、サイプ1
3S1 、13S2 及びサイプ14S1 、14S2 はそれ
ぞれ同じ縦溝に向かい深底側を位置させたサイプと浅底
側を位置させたサイプとの交互配置とする。
置を詳細に説明すれば、縦溝3に関しサイプ12S1 は
縦溝3寄り(図示例では縦溝3への開口部)のサイプ底
を深底とし、サイプ12S2 は縦溝3寄り(図示例では
ブロック内終端部)のサイプ底を浅底とする一方、縦溝
4に関しては、サイプ12S1 が縦溝4寄り(図示例で
はブロック内終端部)のサイプ底を浅底とし、サイプ1
2S2 が縦溝4寄り(図示例では縦溝4への開口部)の
サイプ底を深底とするということである。ブロック13
のサイプ13S1 、13S2 及びブロック14のサイプ
14S1 、14S2 もサイプ底の深底と浅底との交互配
置になることは上記と同じであり、煩雑さを避けるため
説明の重複を避け、以下図2、図3に基づき上記サイプ
の交互配置につき説明する。
S2 の縦溝3、4への開口端位置は互いに隣り合うブロ
ック12間で反転していて(サイプ13S1 、13S2
及びサイプ14S1 、14S2 も同様に反転)、図2に
示すサイプ12S1 は縦溝3に開口し、図3示すサイプ
12S1 は縦溝4に開口する一方、図2に示すサイプ1
2S2 は縦溝4に開口し、図3示すサイプ12S2 は縦
溝3に開口する。図示例におけるサイプ12S1 、12
S2 の浅底最少深さhはブロック12内部に位置し、深
底最大深さHは開口端に位置し、最少深さh位置と最大
深さH位置とはほぼ滑らかな直状傾斜底を形成する。
ク12、13、14に対し、サイプ12S1 、12
S2 、12S3 (図示せず)、・・・・、12Sn (図
示せず)、サイプ13S1 、13S2 、13S3 、・・
・・、13Sn (図示せず)及びサイプ14S1 、14
S2 S3 、14S3 (図示せず)、・・・・、14Sn
(図示せず)(nは正の整数)それぞれの傾斜底におけ
る深底側と浅底側とを交互配置することにより、下記の
ような効果が達成される。
剛性をより一層高くすることができ、その結果ブロック
変形が有効に抑制可能となり、ブロック耐久性を向上さ
せることができ、(2)次に、ブロックの高い剛性によ
り従来タイヤより数多くのサイプをブロックに設けるこ
とが可能となり、これにより踏面2の、いわゆるエッジ
成分の総和を増すことができるので、耐スリップ性に代
表される氷上性能をより一層向上させることが可能とな
り、(3)最後に、トレッドゴムの摩耗が進行してもサ
イプの深底部分が残るので氷上性能を少なくとも冬季使
用限界摩耗まで保持することができる。
及びその他のサイプ13S1 、13S2 及びサイプ14
S1 、14S2 の浅底最少深さhの深底最大深さHに対
する比h/Hの値は0.1〜0.8の範囲内にあるこ
と、望ましくは0.2〜0.5の範囲内にあることが、
実用上先にに述べた効果発揮に寄与する。比h/Hの値
が0.8を超えると折角の傾斜底の傾斜度合いが小さく
なり過ぎ、同じ縦溝に向かい深底側を位置させたサイプ
と浅底側を位置させたサイプとの交互配置とする効果を
得ることができない。反面0.1未満では傾斜度合いが
著しくなり過ぎて氷上性能とブロック剛性バランスとを
両立させることができず不可である。
てサイプ12S1 は一方端が縦溝3に開口し他方端がブ
ロック12内部に止まり、サイプ12S2 は一方端がブ
ロック12内部に止まり他方端が縦溝4に開口する一
方、このブロック12に隣り合うブロック12ではサイ
プ12S1 は一方端が縦溝4に開口し他方端がブロック
12内部に止まり、サイプ12S2 は一方端がブロック
12内部に止まり他方端が縦溝3に開口する構成にな
る。換言すれば2個のサイプ12S1 、12S2 それぞ
れは、ブロック12の列にてブロック12を挟む隣り合
う2本の縦溝3、4に互い違いに一方端を開口するとい
うことである。このサイプ配置構成は他のブロック13
の列のブロック13及びブロック14の列のブロック1
4のサイプ13S1 、13S2 及びサイプ14S1 、1
4S2 にも適用している。なお図示例の各サイプのブロ
ック内部で止まる終端部は円柱状穴又は下膨れフラスコ
タイプ穴であり、これを小円で簡略図解して示した。し
かしこれらの穴を適用せずに幅狭サイプのままの終端部
であっても良い。サイプ幅は約0.3〜1.0mm程
度、円柱状穴最大径又はフラスコタイプ穴の底部最大径
は0.7〜2.0mm程度が良い。
3、14に設けたサイプ12S1 、12S2 、サイプ1
3S1 、13S2 及びサイプ14S1 、14S2 は何れ
も両側端が縦溝3、4に開口する。これら両端開口のサ
イプ12S1 、12S2 、サイプ13S1 、13S2 及
びサイプ14S1 、14S2 は、先に述べたサイプと同
じく何れも両側端が浅底と深底とからなる傾斜底を有
し、同じブロック内にてサイプ両端における深さが下記
するように同じ縦溝3、4、5、6、7に関し深底浅底
の交互配置になる。なおこのサイプの両端開口構成は全
てのブロック列に適用する必要はなく、特定のブロック
列、例えばブロック12の列に選択適用し、残余のブロ
ック13、14の列には先の図1〜図3の一端開口、他
端ブロック内止めとするなど、ハイブリッドサイプ構成
とすることを可とする。
においては、サイプ12S1 が縦溝3に向かって深底側
を、縦溝4に向かって浅底側をそれぞれ位置させる。V
−V線の矢印の向きに見て、このサイプ12S1 の傾斜
底とサイプ12S2 の傾斜底とが交差するようにサイプ
12S2 を配置し、サイプ12S2 は横溝4に向かって
深底側を、縦溝3に向かって浅底側をそれぞれ位置させ
る。ただしV−V線を引いたブロック12と隣り合うブ
ロック12では上記したところと異なりサイプ12S1
は縦溝4に向かって深底側を、縦溝3に向かって浅底側
をそれぞれ位置させ、サイプ12S2 は横溝3に向かっ
て深底側を、縦溝4に向かって浅底側をそれぞれ位置さ
せるものとする。この隣り合うブロック12におけるサ
イプ12S1 とサイプ12S2 との深底側、浅底側の反
対勝手関係は他のサイプ13S1、13S2 及びサイプ
14S1 、14S2 にも適用する。
3に開口するサイプ12S1 の深底(最大深さH)にト
レッド周方向で最も近く位置する横溝8の溝底に隆起す
る凸状部分補強(プラットフォ−ムと呼ばれる)Pを設
けるものとする。同様にサイプ12S2 も上記同様に縦
溝4に開口するサイプ12S2 の深底(最大深さH)に
トレッド周方向で最も近く位置する横溝8の溝底に隆起
する凸状部分補強Pを設ける。換言すれば凸状部分補強
Pにトレッド周方向で最も近いサイプ12S1、サイプ
12S2 の縦溝3、4への開口部は深底とするというこ
とである。よって凸状部分補強Pはトレッド周方向に互
い違い配置とする。部分補強Pの踏面幅方向長さはそれ
ほど長くする必要はなく、このような凸状部分補強Pを
設けることにより、ブロック12の過度な剛性低下を阻
止してブロック欠けを防止するとことができ、併せて氷
上性能を顕著に高めることが可能となる。また図示する
ように凸状部分補強Pは残余の横溝9、10にも上記と
同じサイプ深底寄り側に同様に設けることができ、その
ときブロック13、14は上記の効果を一層高める働き
をする。
は、乗用車用ラジアルプライタイヤ(前者)とトラック
及びバス用ラジアルプライタイヤ(後者)に適合し、特
に重荷重を支持転動する後者のタイヤが最も有効に効果
を発揮する。この種のラジアルプライタイヤは、慣例に
従い、図示を省略したが一対のビード部内に埋設したビ
ードコア相互間にわたり延びる、1プライ以上のラジア
ル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、カーカスの
外周でトレッド部1を補強する、2層以上のゴム被覆ス
チールコード交差層からなるベルトとを備える。
ップゴムとベースゴムとの積層からなり、このキャップ
ゴムに発泡率が3〜35%の範囲内にある発泡ゴムを適
用する。このトレッドゴムを備えるタイヤは優れた氷上
性能を発揮するので、この発泡ゴムと、上に述べたサイ
プ12S1 、12S2 、サイプ13S1 、13S2 及び
サイプ14S1 、14S2 とが連携して氷上性能のより
一層の向上を実現することができる。
で、サイズが11R22.5であり、カーカスは1プラ
イのゴム被覆スチールコードよりなり、ベルトは4層の
スチールコード交差層よりなる。このタイヤの踏面1の
トレッドパターンは図1に従う実施例1〜4及び実施例
6と、図4に従う実施例5との6例タイヤを製造した。
これに対し1個のブロックに1個のサイプを適用した従
来例及び比較例1、1個のブロックに2個のサイプを適
用した比較例2、3のタイヤを準備した。タイヤ赤道面
E寄りのブロック12長さは25mmとした。これらタ
イヤの、1個のブロックに配置したサイプ個数、サイプ
の深底最大深さH(mm)、浅底最少深さh(mm)、
縦溝の凸状部分補強Pの有無、トレッドゴムのうちのキ
ャップゴム種(通常の一般ゴムか発泡ゴムか)を表1に
纏めて示す。
各タイヤを供試タイヤとし、2−D・4タイプの10ト
ントラックを試験車両として、各軸に同じ供試タイヤを
装着し、下記2種類のテストを実施した。 (1)氷上性能テスト;タイヤ1本当りの荷重を最大負
荷能力の100%とし、外気温度−5℃、氷温度−2℃
の条件のテストコースにて、車両速度20km/hからのブ
レ−キロック時における制動距離を測定し、得られた値
は従来例を100とする指数にてあらわした。値は小な
るほど良い。 (2)ブロック耐久性テスト;タイヤ1本宛最大負荷能
力の120%に相当する荷重を負荷させ、テストコース
にて140km/hの車両速度で走行させ、ブロック欠け故
障が生じるまでに走行した距離を、従来例を100とす
る指数にてあらわし、値は大なるほど良いとした。しか
し比較例3のブロックに微小クラックが生じた時点でテ
ストを打ち切り、クラックなどの故障観察に止め、微小
クラックすら発生していないタイヤは「故障発生せず」
とした。以上2種類のテスト結果を表1の下欄に示す。
例タイヤはいずれも従来例タイヤに比し制動距離に代表
される氷上性能及びブロック耐久性の双方が格段に向上
していることがわかり、単にキャップゴムに発泡ゴムを
適用した比較例タイヤ1〜3は制動距離に代表される氷
上性能は改善できてもブロック耐久性が大幅に劣化する
ことがわかる。
によれば、1個のブロックに傾斜底を有する複数個のサ
イプを傾斜方向が互い違いになる特異な配置とすること
により、ブロック剛性を成るべく高め過大変形を抑制し
てブロック耐久性を向上させ、併せてトレッドゴムの摩
耗初期から後期に至る間を通じて十分に優れた氷上性能
を発揮させることが可能な、スタッドレスタイプの空気
入りタイヤを提供することができる。
る。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 トレッド部の踏面に、その円周方向に延
びる複数本の周方向縦溝と、これら縦溝に開口して隣り
合う縦溝間に延びる多数本の横溝とにより区画形成した
多数個のブロックを備え、これら各ブロックは上記横溝
が延びる向きに配置した複数個のサイプを有する空気入
りタイヤにおいて、 上記複数個のサイプそれぞれは両側端部が浅底と深底と
からなる傾斜底を有し、同じブロックにおける複数個の
サイプが、同じ縦溝に向かい深底側を位置させたサイプ
と浅底側を位置させたサイプとの交互配置に成ることを
特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 上記傾斜底を有するサイプの浅底最少深
さ(h)の深底最大深さ(H)に対する比(h/H)の
値が、0.1〜0.8の範囲内にある請求項1に記載し
たタイヤ。 - 【請求項3】 上記傾斜底を有するサイプの浅底最少深
さ(h)の深底最大深さ(H)に対する比(h/H)の
値が、0.2〜0.5の範囲内にある請求項1に記載し
たタイヤ。 - 【請求項4】 同じブロックにおける複数個のサイプそ
れぞれは、該ブロックを挟む隣り合う2本の縦溝に互い
違いに一方端を開口させると共に他方端をブロック内部
に止め、各サイプのブロック内終端部を浅底側として成
る請求項1〜3に記載したタイヤ。 - 【請求項5】 同じブロックにおける複数個の各サイプ
のブロック内終端部が、サイプ幅を超える直径をもつ円
柱状穴又は下膨れフラスコ状穴である請求項4に記載し
たタイヤ。 - 【請求項6】 同じブロックにおける複数個のサイプの
何れもが、該ブロックを挟む隣り合う2本の縦溝に開口
して成る請求項1〜3に記載したタイヤ。 - 【請求項7】 縦溝に開口するサイプの深底にトレッド
周方向で最も近い位置の横溝底にそこから隆起する部分
補強を設けて成る請求項1〜6に記載したタイヤ。 - 【請求項8】 トレッド部のトレッドゴムが2層のキャ
ップゴムとベースゴムとの積層から成り、キャップゴム
は発泡率が3〜35%の範囲内にある発泡ゴムである請
求項1〜7に記載したタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10115374A JPH11301217A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10115374A JPH11301217A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301217A true JPH11301217A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14660954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10115374A Pending JPH11301217A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11301217A (ja) |
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