JPH1130108A - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

Info

Publication number
JPH1130108A
JPH1130108A JP18372997A JP18372997A JPH1130108A JP H1130108 A JPH1130108 A JP H1130108A JP 18372997 A JP18372997 A JP 18372997A JP 18372997 A JP18372997 A JP 18372997A JP H1130108 A JPH1130108 A JP H1130108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
control
turbine
bleed
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18372997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inada
浩 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP18372997A priority Critical patent/JPH1130108A/ja
Publication of JPH1130108A publication Critical patent/JPH1130108A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム出力の変化にタービン圧力が常に安
定するよう制御する。 【解決手段】このタービン制御装置は、配分比演算器7
から出力された抽気加減弁(ECV)17への開度指令
hと実際のタービンの抽気圧力とから、タービンの出力
側であるプロセス側の動特性を推定するプロセス同定部
18と、このプロセス同定部18により推定されたプロ
セスの動特性から圧力制御定数を決定する制御定数決定
部19と、この制御定数決定部19により決定された圧
力制御定数に応じて圧力制御指令を可変して配分比演算
器7へ出力する可変圧力制御器20とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抽気加減弁、加減弁
の開度を操作してタービンを制御するタービン制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に抽気圧力制御機能を備えた産業用
タービンの制御装置(以下タービン制御装置と称する)
の一例を示す。
【0003】従来のタービン制御装置では、図5に示す
ように、加算器1で演算された速度設定とタービンの実
速度の偏差とが乗算器2で系数倍されて速度誤差信号a
となる。この速度誤差信号aは加算器4に入力され、加
算器4にて負荷設定積分器3の出力である負荷設定値b
と加算されてガバナ制御指令cとなる。このガバナ制御
指令cと負荷制限積分器6の出力である負荷制限値dと
が低値選択器5に入力され、低値選択器5において低い
値の方が選択されて負荷制御指令eとして配分比演算器
7へ出力される。
【0004】一方、加算器8で演算された抽気圧力と圧
力設定の偏差とは圧力制御器9にて進み遅れの補正が行
われた後、圧力制御信号fとして配分比演算器7へ出力
される。配分比演算器7では、入力された負荷制御指令
eと圧力制御指令fとを基に、抽気加減弁(ECV)1
7と加減弁(CV)13との配分比に従った加減弁開度
指令gと抽気加減弁開度指令hとを出力する。
【0005】加減弁(CV)13は、加算器10にて演
算される開度検出器12により検出された加減弁開度と
加減弁開度指令gの偏差を乗算器11にて係数倍された
信号に従い制御される。また、抽気加減弁17は、加算
器14にて演算される開度検出器16により検出された
抽気加減弁開度と抽気加減弁開度指令hの偏差を乗算器
15にて係数倍された信号に従い制御される。以上のよ
うにしてタービンの抽気圧力は、予め定められた特性を
もった圧力設定値に制御される。
【0006】ところで、産業用のタービンは、抽気流量
を時折変化させることがある。抽気流量が変化すると、
タービンのプロセス側である圧力に関する動特性も変化
する。 このようにプロセス側の動特性が変化した場合
に、タービン自体の抽気圧力と予め設定された値の圧力
設定との偏差信号だけで圧力制御指令を出力している圧
力制御器9では、プロセス側の特性変化に追従できず、
タービンの抽気圧力を元の特性値に収束させるまでに時
間がかかることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のタービン制御装置では、抽気流量の変化によりプロ
セス側の圧力の動特性が変化するため、ある状態におい
て抽気圧力を安定して制御できていたものが、突如プロ
セス側の特性が変化すると、抽気圧力を安定して制御で
きなくなり安定した状態への収束に時間がかかることが
あるという問題があった。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、プロセス側に特性変化があった場合で
もタービンの抽気圧力を安定して制御することのできる
タービン制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明のタービン制御装置は、タ
ービンへ抽気する抽気加減弁への開度指令を出力する配
分比演算器と、前記配分比演算器から出力された前記開
度指令と前記タービンから実際に得られた抽気圧力とか
ら、開度指令変化に伴う抽気圧力の変化に関するプロセ
スの動特性を推定するプロセス同定部と、前記プロセス
同定部により推定されたプロセスの動特性から圧力制御
定数を決定する制御定数決定部と、前記制御定数決定部
により決定された圧力制御定数に応じて圧力制御指令を
可変して前記配分比演算器へ出力する可変圧力制御器と
を具備したことを特徴としている。
【0010】この請求項1記載の発明の場合、プロセス
側で動特性が変化した場合に、タービン制御装置側でプ
ロセスの動特性を同定(推定)し、制御定数決定部がそ
の同定結果を基に、望ましい圧力制御結果を得るために
必要な可変圧力制御器のパラメータを決定し、そのパラ
メータに従って可変圧力制御器が圧力を制御するので、
常に安定したタービンの圧力制御を行うことができる。
【0011】請求項2記載の発明のタービン制御装置
は、タービンへ抽気する抽気加減弁への開度指令を出力
する配分比演算器と、前記配分比演算器から出力された
前記開度指令と前記タービンから実際に得られた抽気圧
力とから、プロセスの動特性を推定するプロセス同定部
と、前記プロセス同定部にプロセスの特性を推定させる
ために所定のテスト信号を前記開度指令に加算する加算
手段と、前記プロセス同定部により推定されたプロセス
の動特性から圧力制御定数を決定する制御定数決定部
と、前記制御定数決定部により決定された圧力制御定数
に応じて圧力制御指令を可変して前記配分比演算器へ出
力する可変圧力制御器とを具備したことを特徴としてい
る。
【0012】この請求項2記載の発明の場合、プロセス
の動特性が変化した場合、オペレータの指示によりテス
ト信号が開度指令に加えられその信号をプロセス同定部
に入力することにより、上記同様にプロセスの動特性を
同定(推定)し、可変圧力制御器の圧力設定値を変更し
圧力制御するので、システム(プロセス)側に白色ノイ
ズなどが無い状態のときでもプロセスの動特性を同定し
常に安定した圧力制御を行うことができる。
【0013】請求項3記載の発明のタービン制御装置
は、請求項1または2いずれか記載のタービン制御装置
において、前記可変圧力制御器は、外部から変更が指示
されたとき、前記制御定数決定部により決定された圧力
制御定数を取り込み、前記圧力制御指令を可変する事を
特徴としている。
【0014】この請求項3記載の発明の場合、外部から
変更が指示されたときに可変圧力制御器が圧力制御指令
を可変するので、通常の制御状態において抽気圧力の制
御がほぼ設定値通りに行われており、システム(プロセ
ス)側で急激に抽気圧力が変化したときなどにオペレー
タ側からの指示で抽気圧力を制御することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明に係る第1実施形態のタービ
ン制御装置の構成を示す図である。同図において、1は
加算器である。この加算器1はタービンから検出された
実速度と設定された速度設定値との偏差を演算し乗算器
2に出力するものである。乗算器2は加算器1から入力
された偏差信号を系数倍し速度誤差信号aとして加算器
4に出力するものである。3は負荷設定積分器であり、
負荷設定値bを加算器4へ出力するものである。加算器
4は入力された速度誤差信号aと負荷設定値bとを加算
してガバナ制御指令cを生成し低値選択器5に出力する
ものである。6は負荷制限積分器であり、負荷制限値d
を低値選択器5に出力するものである。低値選択器5は
入力されたガバナ制御指令cおよび負荷制限値dのう
ち、低い値の方を選択して負荷制御指令eとして配分比
演算器7へ出力するものである。8は加算器であり、抽
気圧力と圧力設定値との偏差を演算し可変圧力制御部2
0に出力するものである。可変圧力制御部20は入力さ
れた制御パラメータjに従い抽気圧力を圧力設定になる
ように進み遅れを補正した後、圧力制御信号fを配分比
演算器7へ出力するものである。配分比演算器7は、入
力された負荷制御指令eと圧力制御指令fとを基に抽気
加減弁(ECV)17と加減弁(CV)13との配分比
に従った加減弁開度指令gと抽気加減弁開度指令hとを
出力するものである。加算器10は入力された加減弁開
度指令gと開度検出器12により検出された加減弁開度
との偏差を演算し乗算器11へ出力するものである。乗
算器11は入力された偏差信号を係数倍して加減弁(C
V)13へ出力しその開度を制御するものである。加算
器14は入力された抽気加減弁開度指令hと開度検出器
16により検出された抽気加減弁開度との偏差を演算し
乗算器15へ出力するものである。乗算器15は入力さ
れた偏差信号を係数倍して抽気加減弁(ECV)17へ
出力しその開度を制御するものである。18はARMA
プロセス動特性同定部(以下プロセス同定部と称す)で
あり、抽気圧力と抽気加減弁開度指令hからプロセスの
動特性iを同定し動特性iのデータを制御定数決定部1
9へ出力するものである。制御定数決定部19は入力さ
れた動特性iのデータから望ましい圧力制御定数Gc
(z)を設定し、それを制御パラメータjとして可変圧
力制御器20へ出力するものである。
【0017】以下、この第1実施形態のタービン制御装
置の動作を説明する。
【0018】この第1実施形態のタービン制御装置の場
合、タービンの実際の速度と速度設定値とが加算器1に
入力され、加算器1では、速度設定値とタービンの実速
度との偏差が演算され、乗算器2に出力される。乗算器
2では、入力された偏差信号が予め設定された系数で乗
算(系数倍)されて速度誤差信号aとされ、この速度誤
差信号aは加算器4に出力される。加算器4では、入力
された速度誤差信号aと負荷設定積分器3からの出力で
ある負荷設定値bとが加算されてガバナ制御指令cとな
り低値選択器5に出力される。低値選択器5では、入力
されたガバナ制御指令cと負荷制限積分器6の出力であ
る負荷制限値dとのうち、低い値の方が選択されて負荷
制御指令eとして配分比演算器7へ出力される。
【0019】一方、タービンから実際に得られた抽気圧
力と圧力の設定値とが加算器8に入力される。加算器8
では、入力された抽気圧力と圧力設定との偏差が演算さ
れ、偏差信号が可変圧力制御器20に出力される。可変
圧力制御器20では、設定された圧力制御定数Gc
(z)に基づいて進み遅れの補正が行われた後、圧力制
御信号fとして配分比演算器7へ出力される。
【0020】配分比演算器7では、低値選択器5から入
力された負荷制御指令eと可変圧力制御器20から入力
された圧力制御指令fとを基に、抽気加減弁(ECV)
17と加減弁(CV)13との配分比に従った加減弁開
度と抽気加減弁開度とを演算する。そして、加減弁(C
V)13側に加減弁開度指令gを出力し、抽気加減弁
(ECV)17側に抽気加減弁開度指令hを出力する。
【0021】加減弁開度指令gが加算器10に入力され
ると、加算器10では、開度検出器12により検出され
た加減弁(CV)13の開度と加減弁開度指令gとの偏
差が演算されて乗算器11に出力され、その誤差信号が
乗算器11にて係数倍されて加減弁(CV)13に入力
され、その信号に従い加減弁(CV)13の開度が調整
される。
【0022】また抽気加減弁開度指令hが加算器14に
入力されると、加算器14では、開度検出器16により
検出された抽気加減弁(ECV)17の開度と抽気加減
弁開度指令hとの偏差が演算されて乗算器15に出力さ
れ、その誤差信号が乗算器15にて係数倍されて抽気加
減弁(ECV)17に入力され、その信号に従い抽気加
減弁(ECV)17の開度が調整される。このようにし
て産業用タービンの抽気圧力は設定された圧力値に制御
される。
【0023】一方、本発明の場合、プロセス同定部18
には、配分比演算器7から出力され分岐した一方の抽気
加減弁開度指令hが入力されている。
【0024】プロセス同定部18は、入力された抽気加
減弁開度指令hとタービンから実際に得られた抽気圧力
とから、プロセスの動特性、つまりARMAモデルGp
(z)を推定する。
【0025】例えば可変圧力制御器20の特性をGc
(z)とすると、圧力と圧力設定の偏差である圧力偏差
から実際の圧力変化までの特性は、図2に示すように、
Gc(z)とGp(z)とを直列接続したものと同じに
なる。
【0026】今、圧力偏差から実際の圧力変化までの望
ましい動特性をG(z)とすると、部分的モデルマッチ
ング法を用いることで、Gc(z)を求めることができ
る。すなわち、 Gc(z)=G(z)/Gp(z)………(式1) になる。
【0027】この(式1)により求められたGc(z)
を可変圧力制御器20にセット(設定)することで、望
ましい圧力制御特性を得ることができる。
【0028】このように第1実施形態のタービン制御装
置によれば、プロセス同定部18が、配分比演算器7か
ら出力された抽気加減弁開度指令hとタービンから実際
に得られた抽気圧力とからプロセスの動特性iを推定
し、制御定数決定部19がこの動特性iから圧力制御定
数、つまり制御パラメータjを決定し、可変圧力制御器
20がその制御パラメータjに従い抽気圧力を圧力設定
になるように圧力制御信号fを可変して配分比演算器7
へ出力するので、プロセス側に特性変化があった場合で
も直ちにフィードバック制御によって可変圧力制御器2
0の圧力設定値を可変でき、タービンの抽気圧力を安定
して制御することができる。
【0029】またこのようなフィードバック制御はいわ
ゆるオンライン制御(自動制御)なので、オペレータに
頼ること無く常に安定したタービンの圧力制御を行うこ
とができる。
【0030】次に、図3を参照して本発明の第2実施形
態のタービン制御装置について説明する。図3は第2実
施形態のタービン制御装置の構成を示す図である。なお
上記第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付しそ
の説明は省略する。
【0031】同図において、21はテスト信号発生器で
ある。このテスト信号発生器21は、パラメータ変更指
令に従い、抽気加減弁開度指令hに重畳する所定のテス
ト信号l、例えば白色ノイズなどを発生し加算器22に
出力するものである。白色ノイズとは、抽気加減弁開度
指令hの周波数に対して十分高く広い周波数帯域をカバ
ーし、かつ抽気加減弁開度指令hを隠さない程度のほぼ
一定レベルのノイズ信号であり、抽気加減弁開度指令h
に重畳すると、抽気加減弁開度指令hに高調波が乗った
ようになる。加算器22はテスト信号lと抽気加減弁開
度指令hと加算して抽気加減弁開度指令hにテスト信号
lを重畳するものである。この重畳信号は分岐して一方
が加算器14へ入力され、他方がARMAプロセス動特
性同定部18に入力される。
【0032】この第2実施形態のタービン制御装置で
は、オペレータのキー操作などによってパラメータ変更
指令kが入力されると、テスト信号発生器21がテスト
信号lを発生する。このテスト信号lは加算器22にて
抽気加減弁開度指令hと加算されて重畳信号として出力
され、途中、分岐して加算器14とARMAプロセス動
特性同定部18とに出力される。加算器14に入力され
た一方の重畳信号は上記第1実施形態同様に抽気加減弁
(EVC)17の開度調整のために利用される。他方の
重畳信号がプロセス同定部18に入力されると、プロセ
ス同定部18では、入力された重畳信号、つまり白色ノ
イズが重畳された抽気加減弁開度指令とタービンからの
抽気圧力とを基に、最小二乗法によりプロセスの動特性
iがARMAモデルに従って同定、つまりプロセスの動
特性iであるARMAモデルGp(z)が推定されて、
そのデータが制御定数決定部19に出力される。制御定
数決定部19では、パラメータ変更指令kに従い、入力
された動特性iのデータから望ましい制御パラメータj
が決定され、決定した制御パラメータjが可変圧力制御
器20へ出力される。可変圧力制御器20では、パラメ
ータ変更指令kに従い、圧力設定値を入力された制御パ
ラメータjの値に変更し、変更した圧力設定値になるよ
うに圧力制御信号fを出力する。なお動特性iの求め方
は上記第1実施形態と同様である。
【0033】このようにこの第2実施形態のタービン制
御装置によれば、オペレータからの指示によりテスト信
号lを抽気加減弁開度指令hに加え、その重畳信号と実
際の圧力信号とからプロセスの動特性を同定(推定)
し、その推定結果を基に可変圧力制御器20の圧力設定
値を変更して抽気圧力を制御するので、プロセスの動特
性が変化しても常に安定した圧力制御を行うことができ
る。
【0034】次に、図4を参照して本発明の第3実施形
態のタービン制御装置について説明する。図4は第3実
施形態のタービン制御装置の構成を示す図である。な
お、上記第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付
しその説明は省略する。
【0035】この第3実施形態は第1実施形態の変形例
であり、同図に示すように、可変圧力制御器20に、オ
ペレータがキー操作して発行されるパラメータ変更指令
kが入力されるよう構成されている。
【0036】この場合、プロセス同定部18は逐次フィ
ードバックされてくる抽気加減弁開度指令hを基にプロ
セスの動特性iを同定し、制御定数決定部19も動特性
iのデータから望ましい制御パラメータjを決定してい
るが、可変圧力制御器20は制御パラメータjが入力さ
れているにもかかわらず、圧力設定値の変更、つまりパ
ラメータ変更は行わない。
【0037】そして、可変圧力制御器20にパラメータ
変更指令hが入力されたときに初めて制御パラメータの
値を変更し、その圧力設定値になるような圧力制御信号
fを出力する。
【0038】このようにこの第3実施形態のタービン制
御装置によれば、可変圧力制御器20にパラメータ変更
指令を発行したとときだけ圧力設定値を変更し圧力制御
信号fを変えるので、通常の制御状態において抽気圧力
の制御がほぼ設定値通りに行われており、プロセス側で
急激に抽気圧力が変化したときなどにオペレータ側から
の指示で抽気圧力を制御することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、配分比演算器から出力された開度指令とター
ビンから実際に得られた抽気圧力とからプロセスの動特
性を推定し、その動特性から配分比演算器へ入力する圧
力制御指令を可変するので、常に安定したタービンの圧
力制御を行うことができる。
【0040】また請求項2記載の発明によれば、オペレ
ータの指示によりテスト信号発生器からテスト信号を発
生し開度指令に加えてプロセス同定部に入力しプロセス
の動特性を推定するので、プロセス側に白色ノイズなど
が無い状態のときでもプロセスの動特性を同定し常に安
定した圧力制御を行うことができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、オペレータ
によって圧力設定値の変更操作が行われたときに初めて
可変圧力制御器が圧力制御指令を可変するので、プロセ
ス側で急激に抽気圧力が変化したときなどにオペレータ
側からの指示で抽気圧力を制御することができる。
【0042】このように本発明によれば、プラントの運
転状態の変化によりプロセスの動特性が変化したとして
も、常に最適な圧力制御指令が出力されてタービン圧力
が制御されるので、常に安定したタービンの圧力制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のタービン制御装置
の構成を示す図。
【図2】このタービン制御装置においてプロセスのAR
MAモデルを推定する同定動作を説明するための図。
【図3】本発明に係る第2実施形態のタービン制御装置
の構成を示す図。
【図4】本発明に係る第3実施形態のタービン制御装置
の構成を示す図。
【図5】従来のタービン制御装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1、4、8、10、14、22…加算器、2、11、1
5…乗算器、3…負荷設定積分器、5…低値選択器、6
…負荷制限積分器、7…配分比演算器、12…開度検出
器、13…加減弁、16…開度検出器、17…抽気加減
弁、18…プロセス同定部、19…制御定数決定部、2
0…可変圧力制御器、21…テスト信号発生器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンへ抽気する抽気加減弁への開度
    指令を出力する配分比演算器と、 前記配分比演算器から出力された前記開度指令と前記タ
    ービンから実際に得られた抽気圧力とから、開度指令変
    化に伴う抽気圧力の変化に関するプロセスの動特性を推
    定するプロセス同定部と、 前記プロセス同定部により推定されたプロセスの動特性
    から圧力制御定数を決定する制御定数決定部と、 前記制御定数決定部により決定された圧力制御定数に応
    じて圧力制御指令を可変して前記配分比演算器へ出力す
    る可変圧力制御器とを具備したことを特徴とするタービ
    ン制御装置。
  2. 【請求項2】 タービンへ抽気する抽気加減弁への開度
    指令を出力する配分比演算器と、 前記配分比演算器から出力された前記開度指令と前記タ
    ービンから実際に得られた抽気圧力とから、プロセスの
    動特性を推定するプロセス同定部と、 前記プロセス同定部にプロセスの特性を推定させるため
    に所定のテスト信号を前記開度指令に加算する加算手段
    と、 前記プロセス同定部により推定されたプロセスの動特性
    から圧力制御定数を決定する制御定数決定部と、 前記制御定数決定部により決定された圧力制御定数に応
    じて圧力制御指令を可変して前記配分比演算器へ出力す
    る可変圧力制御器とを具備したことを特徴とするタービ
    ン制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載のタービ
    ン制御装置において、 前記可変圧力制御器は、 外部から変更が指示されたとき、前記制御定数決定部に
    より決定された圧力制御定数を取り込み、前記圧力制御
    指令を可変することを特徴とするタービン制御装置。
JP18372997A 1997-07-09 1997-07-09 タービン制御装置 Withdrawn JPH1130108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18372997A JPH1130108A (ja) 1997-07-09 1997-07-09 タービン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18372997A JPH1130108A (ja) 1997-07-09 1997-07-09 タービン制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1130108A true JPH1130108A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16140954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18372997A Withdrawn JPH1130108A (ja) 1997-07-09 1997-07-09 タービン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1130108A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287153A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Fisher Rosemount Syst Inc モデルベース制御技法におけるロバストなプロセスモデルの同定方法及びシステム
JP2011117358A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Toshiba Corp 火力プラント制御装置および方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287153A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Fisher Rosemount Syst Inc モデルベース制御技法におけるロバストなプロセスモデルの同定方法及びシステム
JP2011117358A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Toshiba Corp 火力プラント制御装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS646481B2 (ja)
US6501998B1 (en) Method for controlling a time-lagged process with compensation, and a controlling device for carrying out said method
JP2001117603A (ja) 制御演算装置及び制御演算方法
JP3362053B2 (ja) 自動車のアクチュエータを制御する装置
US8125178B2 (en) Drive and method
JPH1130108A (ja) タービン制御装置
JPH0883103A (ja) 調節器パラメータの自動調整装置
JP2001295607A (ja) 火力発電プラントの負荷制御方法と装置
JP2006002571A (ja) タービン制御装置,その制御方法及びタービンシステム
JPH0934503A (ja) Pidコントローラの調整法
JPH06222809A (ja) 適応制御装置
JPH11102203A (ja) プラント制御装置
JPH0871627A (ja) 制御装置
JPH06222808A (ja) 火力発電プラント自動制御装置
JPH10171504A (ja) バックラッシュ系制御器用調整装置
JP3277484B2 (ja) Pidコントローラ
JP2002157002A (ja) プロセス制御装置
CN116909130A (zh) 基于pid控制器的控制方法、控制器和控制系统
JPS63284603A (ja) プロセスプラント制御装置
JP3448823B2 (ja) 発電プラント制御装置
CN117991827A (zh) 一种基于双组阀的蒸汽流量控制方法及系统
JP3015553B2 (ja) 補完フィードバック制御装置
JPH06117202A (ja) 蒸気タ−ビン入口圧力制御装置
KR100805242B1 (ko) 서보모터의 제어시스템 및 그 제어방법
JPH0511811A (ja) 逆関数発生器によるフイードフオワード装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005