JPH11300244A - 注出容器 - Google Patents
注出容器Info
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- JPH11300244A JPH11300244A JP10106724A JP10672498A JPH11300244A JP H11300244 A JPH11300244 A JP H11300244A JP 10106724 A JP10106724 A JP 10106724A JP 10672498 A JP10672498 A JP 10672498A JP H11300244 A JPH11300244 A JP H11300244A
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- dispensing
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- cylinder
- valve mechanism
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B11/00—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
- B05B11/0005—Components or details
- B05B11/0059—Components or details allowing operation in any orientation, e.g. for discharge in inverted position
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気液流体の流通を制御するボール弁機構１１
を有する注出容器であって、容器を傾けて使用しても、
このボール弁機構１１が正常に作動する注出容器を得
る。 【解決手段】 ボール弁機構１１が、ボール１と、この
ボールより大きい内径を有しボール１を上下動自由に収
容する縦型のシリンダ２と、このシリンダの下端がコー
ン状にボールの直径より小さい内径となるまで縮径され
てその斜面が前記ボールと密に接触するように形成され
た弁座部３と、この弁座部の下端に連通する導管４とを
有し、前記弁座部斜面の水平線Ｈに対する傾斜角θが６
０゜を越え８０゜までの範囲内とされている。
を有する注出容器であって、容器を傾けて使用しても、
このボール弁機構１１が正常に作動する注出容器を得
る。 【解決手段】 ボール弁機構１１が、ボール１と、この
ボールより大きい内径を有しボール１を上下動自由に収
容する縦型のシリンダ２と、このシリンダの下端がコー
ン状にボールの直径より小さい内径となるまで縮径され
てその斜面が前記ボールと密に接触するように形成され
た弁座部３と、この弁座部の下端に連通する導管４とを
有し、前記弁座部斜面の水平線Ｈに対する傾斜角θが６
０゜を越え８０゜までの範囲内とされている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液を注出する
注出機構と、容器内の気液流体の流通を制御するボール
弁機構を有する注出容器であって、容器を傾斜させて使
用してもボール弁機構の流通制御機能が失われない注出
容器に関する。
注出機構と、容器内の気液流体の流通を制御するボール
弁機構を有する注出容器であって、容器を傾斜させて使
用してもボール弁機構の流通制御機能が失われない注出
容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】液体化粧料、各種液体洗剤、シャンプ
ー、リンス、各種仕上液、防カビ・消毒液、漂白液、水
などの液剤を適量注出又は噴射して使用するために、注
出ポンプ機構を備えた注出ヘッドを容器の頂部に装着し
た注出容器が従来から多用されている。この注出ヘッド
の形式としては、トリガーレバーを引くことによって注
出ポンプを作動し内容液を噴射または噴霧するトリガー
式注出ヘッドや、注出ポンプが手押しによる上下動で作
動する手押しポンプ式注出ヘッドなどが一般的に用いら
れている。この注出機構には、注出ポンプの他に内容液
や液面上部の気相の流通を制御するためのボール弁機構
が多く用いられている。
ー、リンス、各種仕上液、防カビ・消毒液、漂白液、水
などの液剤を適量注出又は噴射して使用するために、注
出ポンプ機構を備えた注出ヘッドを容器の頂部に装着し
た注出容器が従来から多用されている。この注出ヘッド
の形式としては、トリガーレバーを引くことによって注
出ポンプを作動し内容液を噴射または噴霧するトリガー
式注出ヘッドや、注出ポンプが手押しによる上下動で作
動する手押しポンプ式注出ヘッドなどが一般的に用いら
れている。この注出機構には、注出ポンプの他に内容液
や液面上部の気相の流通を制御するためのボール弁機構
が多く用いられている。
【０００３】また、これらの注出容器は従来は正立使用
が前提とされていたが、最近になって、正立時にも倒立
時にも使用できる正倒立注出容器が求められるようにな
り、正立倒立いずれの場合にも内容液を注出できるよう
にした注出機構が多数提案されている。倒立使用を可能
とするこれらの注出機構は、一般に、容器の頂部に設け
られた注出機構が正立弁機構と倒立弁機構とを有し、正
立使用時には容器の底部まで延びる吸液チューブの先端
から、注出ポンプの吸引力によって正立弁機構を通して
内容液を吸い上げると共に倒立弁機構を閉じて液面上層
の気相の流入を阻止し、倒立使用時には倒立弁機構を通
して内容液を吸い込むと共に正立弁機構を閉じて吸液チ
ューブからの気相の流入を阻止する、というものであ
る。ここで用いられる正立弁機構や倒立弁機構にも内容
液や気相（これらを「流体」と総称する）の流通を制御
するためにボール弁機構が多く用いられている。
が前提とされていたが、最近になって、正立時にも倒立
時にも使用できる正倒立注出容器が求められるようにな
り、正立倒立いずれの場合にも内容液を注出できるよう
にした注出機構が多数提案されている。倒立使用を可能
とするこれらの注出機構は、一般に、容器の頂部に設け
られた注出機構が正立弁機構と倒立弁機構とを有し、正
立使用時には容器の底部まで延びる吸液チューブの先端
から、注出ポンプの吸引力によって正立弁機構を通して
内容液を吸い上げると共に倒立弁機構を閉じて液面上層
の気相の流入を阻止し、倒立使用時には倒立弁機構を通
して内容液を吸い込むと共に正立弁機構を閉じて吸液チ
ューブからの気相の流入を阻止する、というものであ
る。ここで用いられる正立弁機構や倒立弁機構にも内容
液や気相（これらを「流体」と総称する）の流通を制御
するためにボール弁機構が多く用いられている。
【０００４】前記の正立専用又は正倒立両用の注出容器
において、各所に用いられている従来のボール弁機構は
一般に、概略図２に示す構造になっている。すなわち、
従来のボール弁機構は、ボール５１と、このボールの直
径より大きい内径を有してボール５１を上下動自由に収
容する縦型のシリンダ５２とを有し、このシリンダ５２
の下端はコーン状にボールの直径より小さい内径となる
まで縮径されて弁座部５３を形成し、この弁座部５３の
下端は導管５４に連通されている。
において、各所に用いられている従来のボール弁機構は
一般に、概略図２に示す構造になっている。すなわち、
従来のボール弁機構は、ボール５１と、このボールの直
径より大きい内径を有してボール５１を上下動自由に収
容する縦型のシリンダ５２とを有し、このシリンダ５２
の下端はコーン状にボールの直径より小さい内径となる
まで縮径されて弁座部５３を形成し、この弁座部５３の
下端は導管５４に連通されている。
【０００５】このボール弁機構は、前記弁座部５３のコ
ーン状斜面と、シリンダ内を自重により落下したボール
５１とが密に接触することによって弁が閉ざされるよう
になっている。このボール弁機構は、流体（液体又は気
体）が下方の導管５４側から流入する場合はボール５１
を押し上げてシリンダ側上部開口５６から流出するが、
シリンダ側上部開口５６から流入する流体は、通路がボ
ール５１によって閉じられ、しかもボール５１が流体に
よって弁座部５３に押圧されるので、下方の導管５４側
に流通することができない。
ーン状斜面と、シリンダ内を自重により落下したボール
５１とが密に接触することによって弁が閉ざされるよう
になっている。このボール弁機構は、流体（液体又は気
体）が下方の導管５４側から流入する場合はボール５１
を押し上げてシリンダ側上部開口５６から流出するが、
シリンダ側上部開口５６から流入する流体は、通路がボ
ール５１によって閉じられ、しかもボール５１が流体に
よって弁座部５３に押圧されるので、下方の導管５４側
に流通することができない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のボール
弁機構を有する注出容器は、例えば内容液を手の掌や衣
類の一部分や部屋の床隅等に注出しようとして容器を傾
斜させると、注出ポンプは作動するがボール弁機構が機
能しなくなって注出不能になるという問題があった。こ
の問題は、容器を傾けると、図３に示すようにシリンダ
５２も傾斜し、弁座部５３のコーン状斜面の水平線Ｈに
対する傾斜角θがマイナスとなり、ボール５１がこの弁
座部５３のコーン状斜面に沿ってシリンダ５２側に転が
り落ち、逆止弁としての機能を失うことに起因する。本
発明は、上記の課題を解決するためになされたものであ
って、従ってその目的は、極めて簡単かつ安価な機構に
より、傾斜使用時にもボール弁機構が正常に機能して内
容液の注出を可能とする注出容器を提供することにあ
る。
弁機構を有する注出容器は、例えば内容液を手の掌や衣
類の一部分や部屋の床隅等に注出しようとして容器を傾
斜させると、注出ポンプは作動するがボール弁機構が機
能しなくなって注出不能になるという問題があった。こ
の問題は、容器を傾けると、図３に示すようにシリンダ
５２も傾斜し、弁座部５３のコーン状斜面の水平線Ｈに
対する傾斜角θがマイナスとなり、ボール５１がこの弁
座部５３のコーン状斜面に沿ってシリンダ５２側に転が
り落ち、逆止弁としての機能を失うことに起因する。本
発明は、上記の課題を解決するためになされたものであ
って、従ってその目的は、極めて簡単かつ安価な機構に
より、傾斜使用時にもボール弁機構が正常に機能して内
容液の注出を可能とする注出容器を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明は、内容液を注出する注出機構と、容器内の
気液流体の流通を制御するボール弁機構とを有する注出
容器であって、このボール弁機構が、ボールと、このボ
ールの直径より大きい内径を有し前記のボールを上下動
自由に収容する縦型のシリンダと、このシリンダの下端
がコーン状にボールの直径より小さい内径となるまで縮
径されてその斜面が前記ボールと密に接触するように形
成された弁座部と、この弁座部の下端に連通する導管と
を有し、容器正立時に前記弁座部斜面の水平線に対する
傾斜角が６０゜を越え８０゜までの範囲内とされた注出
容器を提供する。前記において、シリンダの内径は前記
ボールの直径の１．２倍以上とされていることが好まし
い。
めに本発明は、内容液を注出する注出機構と、容器内の
気液流体の流通を制御するボール弁機構とを有する注出
容器であって、このボール弁機構が、ボールと、このボ
ールの直径より大きい内径を有し前記のボールを上下動
自由に収容する縦型のシリンダと、このシリンダの下端
がコーン状にボールの直径より小さい内径となるまで縮
径されてその斜面が前記ボールと密に接触するように形
成された弁座部と、この弁座部の下端に連通する導管と
を有し、容器正立時に前記弁座部斜面の水平線に対する
傾斜角が６０゜を越え８０゜までの範囲内とされた注出
容器を提供する。前記において、シリンダの内径は前記
ボールの直径の１．２倍以上とされていることが好まし
い。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に本発明の好ましい実施の形態
を実施例により図面を用いて説明する。この実施例は正
倒立注出容器であって、図１は、この注出容器における
正倒立注出機能を有するトリガー式注出ヘッドの下部構
造を示している。図１において、このトリガー式注出ヘ
ッドは、概略、上部ブロック２０と、正倒立切替弁機構
１０とからなっている。上部ブロック２０は、図示しな
いが注出ポンプと注出ノズルとを含むポンプ・注出機構
２１と、トリガー機構２２とを有していて、回転キャッ
プ２３で容器本体の頸部２４に螺合により装着されてい
る。
を実施例により図面を用いて説明する。この実施例は正
倒立注出容器であって、図１は、この注出容器における
正倒立注出機能を有するトリガー式注出ヘッドの下部構
造を示している。図１において、このトリガー式注出ヘ
ッドは、概略、上部ブロック２０と、正倒立切替弁機構
１０とからなっている。上部ブロック２０は、図示しな
いが注出ポンプと注出ノズルとを含むポンプ・注出機構
２１と、トリガー機構２２とを有していて、回転キャッ
プ２３で容器本体の頸部２４に螺合により装着されてい
る。
【０００９】正倒立切替弁機構１０は、倒立弁機構１１
と正立弁機構１２とを有し、この倒立弁機構１１は、ボ
ール１と、このボール１の直径より大きい内径を有し前
記のボール１を上下動自由に収容する縦型のシリンダ２
と、このシリンダ２の下端がコーン状にボール１の直径
より小さい内径となるまで縮径されてその斜面が前記ボ
ール１と密に接触するように形成された弁座部３と、こ
の弁座部３の下端に連通する導管４とを有している。そ
してこの弁座部３の斜面は、水平線Ｈに対する傾斜角θ
が６０゜を越え８０゜までの範囲内とされている。ま
た、前記シリンダ２の内径は、前記ボール１の直径の
１．２倍以上とされている。
と正立弁機構１２とを有し、この倒立弁機構１１は、ボ
ール１と、このボール１の直径より大きい内径を有し前
記のボール１を上下動自由に収容する縦型のシリンダ２
と、このシリンダ２の下端がコーン状にボール１の直径
より小さい内径となるまで縮径されてその斜面が前記ボ
ール１と密に接触するように形成された弁座部３と、こ
の弁座部３の下端に連通する導管４とを有している。そ
してこの弁座部３の斜面は、水平線Ｈに対する傾斜角θ
が６０゜を越え８０゜までの範囲内とされている。ま
た、前記シリンダ２の内径は、前記ボール１の直径の
１．２倍以上とされている。
【００１０】前記の導管４は流路切替部１３に通じてい
る。この流路切替部１３の下部は、正立弁機構１２を介
して、容器本体の底部から吸液する図示しない吸液チュ
ーブに連通している。またこの流路切替部１３の上部か
らは通液管１４が上方に延びて上部ブロック２０のポン
プ・注出機構２１に連通している。このポンプ・注出機
構２１及び前記の正立弁機構１２にも、倒立弁機構１１
と同様なボール弁機構が設けられている。
る。この流路切替部１３の下部は、正立弁機構１２を介
して、容器本体の底部から吸液する図示しない吸液チュ
ーブに連通している。またこの流路切替部１３の上部か
らは通液管１４が上方に延びて上部ブロック２０のポン
プ・注出機構２１に連通している。このポンプ・注出機
構２１及び前記の正立弁機構１２にも、倒立弁機構１１
と同様なボール弁機構が設けられている。
【００１１】倒立弁機構１１におけるシリンダ２の上部
開口は、蓋部材５によって閉鎖され、またこのシリンダ
２の側面には縦溝形の側部開口７が形成され、倒立使用
されるときはここから内容液がポンプ・注出機構２１に
向けてシリンダ２内に流入するようになっている。
開口は、蓋部材５によって閉鎖され、またこのシリンダ
２の側面には縦溝形の側部開口７が形成され、倒立使用
されるときはここから内容液がポンプ・注出機構２１に
向けてシリンダ２内に流入するようになっている。
【００１２】この注出容器を正立させた状態でトリガー
機構２２のトリガーレバーを指で引くと、ポンプ・注出
機構２１内に予め貯留されていた内容液が注出ノズルか
ら注出される。トリガーレバーを放し、バネの付勢によ
ってトリガーレバーが元の位置に復帰すると、ポンプ・
注出機構２１が減圧モードとなり、容器本体の底部に延
びる吸液チューブから内容液が正立弁機構１２を経由し
て吸上げられ、流路切替部１３から通液管１４を通って
ポンプ・注出機構２１に吸入される。この注出と吸入の
動作の繰り返しによって、内容液は引き続き注出ノズル
から液状または噴霧状に注出される。
機構２２のトリガーレバーを指で引くと、ポンプ・注出
機構２１内に予め貯留されていた内容液が注出ノズルか
ら注出される。トリガーレバーを放し、バネの付勢によ
ってトリガーレバーが元の位置に復帰すると、ポンプ・
注出機構２１が減圧モードとなり、容器本体の底部に延
びる吸液チューブから内容液が正立弁機構１２を経由し
て吸上げられ、流路切替部１３から通液管１４を通って
ポンプ・注出機構２１に吸入される。この注出と吸入の
動作の繰り返しによって、内容液は引き続き注出ノズル
から液状または噴霧状に注出される。
【００１３】このとき、倒立弁機構１１は容器内の気相
に露出しているが、ボール１が自重によって弁座部３と
密着して気相の流入を阻止しているので、通液管１４が
減圧状態になっていても、気相が弁座部３を通ってポン
プ・注出機構２１に吸入されることはない。（正立弁機
構１２を経由して吸入される内容液に気泡が混入する
と、ポンプ・注出機構２１の吸液力が削減され、トリガ
ーレバーを操作しても内容液の注出ができなくなる、い
わゆる「空打ち」の現象が起こる。）
に露出しているが、ボール１が自重によって弁座部３と
密着して気相の流入を阻止しているので、通液管１４が
減圧状態になっていても、気相が弁座部３を通ってポン
プ・注出機構２１に吸入されることはない。（正立弁機
構１２を経由して吸入される内容液に気泡が混入する
と、ポンプ・注出機構２１の吸液力が削減され、トリガ
ーレバーを操作しても内容液の注出ができなくなる、い
わゆる「空打ち」の現象が起こる。）
【００１４】この注出容器は、注出ノズルを下向きに傾
斜して注出しようとすると、容器全体を注出方向に傾斜
させることになる。この傾斜状態においても、前記弁座
部３のコーン状斜面は、水平線Ｈに対する傾斜角θが６
０゜を越えて立ち上がっているので、容器の傾斜が極端
でない限り、例えば図３で説明した従来例のように、弁
座部３の斜面の水平線Ｈに対する角度θがマイナスにな
ることはなく、従ってボール１は弁座部３との密着状態
を維持し、気相を流通させない。
斜して注出しようとすると、容器全体を注出方向に傾斜
させることになる。この傾斜状態においても、前記弁座
部３のコーン状斜面は、水平線Ｈに対する傾斜角θが６
０゜を越えて立ち上がっているので、容器の傾斜が極端
でない限り、例えば図３で説明した従来例のように、弁
座部３の斜面の水平線Ｈに対する角度θがマイナスにな
ることはなく、従ってボール１は弁座部３との密着状態
を維持し、気相を流通させない。
【００１５】弁座部３のコーン状斜面はシリンダ２の垂
直軸に関して対称であるから、注出ノズルが上向きにな
るように容器を傾斜させて使用しても、弁座部３とボー
ル１との密着が保持され、逆止弁としての機能を維持す
ることができる。従って実施例の注出容器は、下向き傾
斜時にも上向き傾斜時にも、トリガーレバーの操作によ
って空打ちすることなく正常に内容液を注出することが
できる。
直軸に関して対称であるから、注出ノズルが上向きにな
るように容器を傾斜させて使用しても、弁座部３とボー
ル１との密着が保持され、逆止弁としての機能を維持す
ることができる。従って実施例の注出容器は、下向き傾
斜時にも上向き傾斜時にも、トリガーレバーの操作によ
って空打ちすることなく正常に内容液を注出することが
できる。
【００１６】この容器を倒立した状態で使用する際に
は、シリンダ２の内径がボール１の直径より大きく、ボ
ール１がその中で上下動自由とされているので、ボール
１が自重でシリンダ２内を落下する。このとき、弁座部
３のコーン状斜面の傾斜角θが極端に直角に近づくと、
ボール１が弁座部３に挟み込まれて円滑に落下しないよ
うになる。しかし、本発明の注出容器では、この傾斜角
θが８０゜までとされているので、ボール１は挟み込ま
れず直ちに落下することができる。
は、シリンダ２の内径がボール１の直径より大きく、ボ
ール１がその中で上下動自由とされているので、ボール
１が自重でシリンダ２内を落下する。このとき、弁座部
３のコーン状斜面の傾斜角θが極端に直角に近づくと、
ボール１が弁座部３に挟み込まれて円滑に落下しないよ
うになる。しかし、本発明の注出容器では、この傾斜角
θが８０゜までとされているので、ボール１は挟み込ま
れず直ちに落下することができる。
【００１７】シリンダ２内を落下したボール１は、蓋部
材５に当接する。この状態では、倒立弁機構１１の側部
開口７が液中に浸漬されているので、トリガーレバーが
操作されポンプ・注出機構２１が減圧モードになると、
内容液は側部開口７からシリンダ２内に流入し、開放さ
れている弁座部３を通過し、導管４、流路切替部１３及
び通液管１４を順次経由してポンプ・注出機構２１に吸
入される。このとき正立弁機構１２は、ボールが落下す
ることによって閉ざされるので、正立弁機構１２から気
泡が混入することはない。従ってトリガーレバーの操作
の繰返しによって、この注出容器は倒立時にも連続的な
内容液の注出が可能となる。
材５に当接する。この状態では、倒立弁機構１１の側部
開口７が液中に浸漬されているので、トリガーレバーが
操作されポンプ・注出機構２１が減圧モードになると、
内容液は側部開口７からシリンダ２内に流入し、開放さ
れている弁座部３を通過し、導管４、流路切替部１３及
び通液管１４を順次経由してポンプ・注出機構２１に吸
入される。このとき正立弁機構１２は、ボールが落下す
ることによって閉ざされるので、正立弁機構１２から気
泡が混入することはない。従ってトリガーレバーの操作
の繰返しによって、この注出容器は倒立時にも連続的な
内容液の注出が可能となる。
【００１８】倒立状態では、容器を傾斜して使用して
も、ボール１が弁座部３を閉じることはないので、内容
液の流通が阻止されることはない。従ってこの注出容器
は、倒立使用時には、容器を垂直に構えても傾斜して構
えても、正常に内容液を注出することができる。
も、ボール１が弁座部３を閉じることはないので、内容
液の流通が阻止されることはない。従ってこの注出容器
は、倒立使用時には、容器を垂直に構えても傾斜して構
えても、正常に内容液を注出することができる。
【００１９】前記の注出容器において、弁座部３のコー
ン状斜面の水平線Ｈに対する傾斜角θは、６０゜を越え
８０゜までの範囲内で選択される。傾斜角θが６０゜以
下では、図３で示した従来例のように、容器の僅かな傾
斜によってもボールがコーン状斜面から転げ落ち、逆止
弁としての機能を失う。また傾斜角θが８０゜を越える
と、ボールのシリンダ内での上下動が制限されるように
なり、倒立使用時に側部開口からの内容液の流通が阻害
される。特にシリンダの内径が前記ボールの直径の１．
２倍未満であると、倒立時にもボールが弁座部３のコー
ン状斜面に挟み込まれたままになって弁機能を失う場合
がある。
ン状斜面の水平線Ｈに対する傾斜角θは、６０゜を越え
８０゜までの範囲内で選択される。傾斜角θが６０゜以
下では、図３で示した従来例のように、容器の僅かな傾
斜によってもボールがコーン状斜面から転げ落ち、逆止
弁としての機能を失う。また傾斜角θが８０゜を越える
と、ボールのシリンダ内での上下動が制限されるように
なり、倒立使用時に側部開口からの内容液の流通が阻害
される。特にシリンダの内径が前記ボールの直径の１．
２倍未満であると、倒立時にもボールが弁座部３のコー
ン状斜面に挟み込まれたままになって弁機能を失う場合
がある。
【００２０】上記実施例では正倒立注出容器の倒立弁機
構１１についてのみ詳しく説明したが、同じ容器の他の
ボール弁機構、例えば正立弁機構１２やポンプ・注出機
構２１に含まれるボール弁機構についても、弁座部のコ
ーン状斜面は同様の傾斜角とされる。
構１１についてのみ詳しく説明したが、同じ容器の他の
ボール弁機構、例えば正立弁機構１２やポンプ・注出機
構２１に含まれるボール弁機構についても、弁座部のコ
ーン状斜面は同様の傾斜角とされる。
【００２１】次に、本発明の実施の形態を要約して列記
する。 （１）内容液を注出する注出機構と、容器内の気液流体
の流通を制御するボール弁機構とを有する注出容器であ
って、このボール弁機構が、ボールと、このボールの直
径より大きい内径を有し前記のボールを上下動自由に収
容する縦型のシリンダと、このシリンダの下端がコーン
状にボールの直径より小さい内径となるまで縮径されて
その斜面が前記ボールと密に接触するように形成された
弁座部と、この弁座部の下端に連通する導管とを有し、
前記弁座部斜面の水平線に対する傾斜角が６０゜を越え
８０゜までの範囲内とされている注出容器。 （２）前記（１）において、シリンダの内径が前記ボー
ルの直径の１．２倍以上とされた注出容器。
する。 （１）内容液を注出する注出機構と、容器内の気液流体
の流通を制御するボール弁機構とを有する注出容器であ
って、このボール弁機構が、ボールと、このボールの直
径より大きい内径を有し前記のボールを上下動自由に収
容する縦型のシリンダと、このシリンダの下端がコーン
状にボールの直径より小さい内径となるまで縮径されて
その斜面が前記ボールと密に接触するように形成された
弁座部と、この弁座部の下端に連通する導管とを有し、
前記弁座部斜面の水平線に対する傾斜角が６０゜を越え
８０゜までの範囲内とされている注出容器。 （２）前記（１）において、シリンダの内径が前記ボー
ルの直径の１．２倍以上とされた注出容器。
【００２２】
【発明の効果】本発明の注出容器は、ボール弁機構の縦
型シリンダの下端にコーン状の弁座部が形成され、この
弁座部斜面の水平線に対する傾斜角が６０゜を越え８０
゜までの範囲内とされているので、極めて簡単かつ安価
な機構により、傾斜使用時にもボール弁機構が正常に作
動して内容液の注出が可能となる。
型シリンダの下端にコーン状の弁座部が形成され、この
弁座部斜面の水平線に対する傾斜角が６０゜を越え８０
゜までの範囲内とされているので、極めて簡単かつ安価
な機構により、傾斜使用時にもボール弁機構が正常に作
動して内容液の注出が可能となる。
【図１】 本発明の一実施例における注出ヘッドを示す
部分断面図
部分断面図
【図２】 従来のボール弁機構の一例を示す断面図
【図３】 図２の従来のボール弁機構の傾斜時の状態を
示す断面図
示す断面図
１…ボール ２…シリンダ ３…弁座部 ４…導管 ５…蓋部材 ７…側部開口 １０…正倒立切替弁機構 １１…倒立弁機構 １２…正立弁機構 １３…流路切替部 １４…通液管 ２０…上部ブロック ２１…ポンプ・注出機構 ２２…トリガー機構 ２３…回転キャップ ２４…容器本体の頸部 Ｈ…水平線 θ…水平線に対する傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 啓育 東京都墨田区本所一丁目３番７号 ライオ ン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 内容液を注出する注出機構と、容器内の
気液流体の流通を制御するボール弁機構とを有する注出
容器であって、このボール弁機構が、ボールと、このボ
ールの直径より大きい内径を有し前記のボールを上下動
自由に収容する縦型のシリンダと、このシリンダの下端
がコーン状にボールの直径より小さい内径となるまで縮
径されてその斜面が前記ボールと密に接触するように形
成された弁座部と、この弁座部の下端に連通する導管と
を有し、 前記弁座部斜面の水平線に対する傾斜角が６０゜を越え
８０゜までの範囲内とされたことを特徴とする注出容
器。 - 【請求項２】 前記シリンダの内径が前記ボールの直径
の１．２倍以上とされたことを特徴とする請求項１に記
載の注出容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10106724A JPH11300244A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 注出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10106724A JPH11300244A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 注出容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11300244A true JPH11300244A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14440902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10106724A Withdrawn JPH11300244A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 注出容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11300244A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001153055A (ja) * | 1999-11-29 | 2001-06-05 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | ベローズを有する流体機器 |
| US7284970B2 (en) | 1999-11-29 | 2007-10-23 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Fluid apparatus having a pump and an accumulator |
| CN112093258A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-12-18 | 广州蓝月亮实业有限公司 | 自关闭液体包装容器及控制容器出液的方法 |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10106724A patent/JPH11300244A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001153055A (ja) * | 1999-11-29 | 2001-06-05 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | ベローズを有する流体機器 |
| US7284970B2 (en) | 1999-11-29 | 2007-10-23 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Fluid apparatus having a pump and an accumulator |
| CN112093258A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-12-18 | 广州蓝月亮实业有限公司 | 自关闭液体包装容器及控制容器出液的方法 |
| CN112093258B (zh) * | 2020-08-20 | 2022-04-19 | 广州蓝月亮实业有限公司 | 自关闭液体包装容器及控制容器出液的方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |