JPH11299930A - スリーピース糸巻きゴルフボール - Google Patents

スリーピース糸巻きゴルフボール

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JPH11299930A
JPH11299930A JP10112877A JP11287798A JPH11299930A JP H11299930 A JPH11299930 A JP H11299930A JP 10112877 A JP10112877 A JP 10112877A JP 11287798 A JP11287798 A JP 11287798A JP H11299930 A JPH11299930 A JP H11299930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性の所望の組合せを持ち、ゴルフボールを
打つゴルフクラブの種類に従って種種の有利な飛翔特性
を示すスリーピース糸巻きゴルフボールを提供すること
にある。 【解決手段】 本発明ゴルフボール20は、1.35な
いし1.50インチの増大した直径と、1.20ないし
1.25の比重とを持つ中心固体コア部分22と、1.
54ないし1.60インチの直径を持つ糸巻き中間部分
24と、ボールに対し所望の増大した慣性モーメント及
びスピン特性を生ずる外側デインプル付きカバー部分2
6とを備える。ドライバー、その他のウッドクラブ、長
い方のアイアンクラブで打ったときはデイスタンスゴル
フボールと同様な性能を生じ、ミッドアイアンクラブで
打ったときはツーピースハイスピンゴルフボール等と同
様な性能を生じ、ショートアイアンクラブで打ったとき
はバラタ糸巻きゴルフボールに極めて類似した性能を生
ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体の中心コア、中間
の糸巻き層(thread wound layer)
及び外側カバーピースから成る改良されたスリーピース
糸巻きゴルフボール(three−piece wou
nd golf ball)構造に関する。ことに本発
明は、増大した慣性モーメント及びスピン速度と種種の
ゴルフクラブの任意のクラブによる打球後の向上した軌
道距離(trajectorydistance)とが
得られるようにコアの直径を比較的大きくし比重を低減
した前記のような糸巻きゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の公知のゴルフボールは、中心コア
と多数のデインプルを外面に形成した外側カバーとから
成るツーピース構造を備え、又は中心コアと固体の又は
エラストマー質巻き糸を持つ中間部分と固体のデインプ
ル付きカバーとから成るスリーピース構造を備える。コ
アは通常、天然ゴム又は合成ゴムから作られ固体又は液
体/ペーストの形を持つ。カバー材料は通常、適当な充
てん材料と協働するバラタ(Balata)又はイオノ
マーである。ボール材料の化学的性質又は物理的性質又
はこれ等の材料の物理的配向の変化により、種種の従来
の特許明細書に記載してあるように感触(feel)、
飛翔距離(flight distance)、反発係
数(rebound coefficient)、耐久
性、慣性モーメント、スピン等のようなゴルフボール特
性に変化を生ずる。
【0003】たとえばムーア(Moore)等を発明者
とする米国特許第4,076,255号明細書には、高
いシス含量を持つポリブタジエンと、エラストマーをグ
ラフと(graft)し、架橋し又は連鎖伸長する(c
hein−extend)ことのできる単量体とから成
る硬化組成物(cured composition)
で形成した固体コアを持つスリーピースゴルフボールに
ついて記載してある。60ないし80のシヨアC硬さを
持つコアは、普通の弾性糸を巻付け成形カバーで覆う
が、コア直径は示してない。
【0004】山田(Yamada)氏を発明者とする米
国特許第4,625,964号明細書には、ポリブタジ
エンで形成され比重が少なくとも1.50で直径が32
mm(1.26インチ)を越えないコアを持つスリーピ
ース中実ゴルフボールについて記載してある。ボール中
間層は、コアの比重より小さい比重と3.2ないし5.
4mmの厚さとを持ち、そしてカバーは1ないし3mm
の厚さと64を越えないシヨアD硬さとを持つ。
【0005】富田(Tomita)氏等を発明者とする
米国特許第4,696,475号明細書には、向上した
反発弾性及び増大した飛翔距離を持つスリーピース糸巻
きゴルフボールについて記載してある。コアのゴム及び
/又は巻き糸は、30重量%以上のイソプレン−ブタジ
エンランダム共重合体(isoprene−butad
iene random copolymer)を含み
28ないし30mm(1.10ないし1.18インチ)
のコア直径を持つ。
【0006】中原(Nakahara)氏等を発明者と
する米国特許第4,714,253号明細書には、中心
コア及び中間固体層の直径、比重及び硬さを制御したス
リーピース中実ゴルフボールについて記載してある。中
心コアは、20ないし32mm(0.79ないし1.2
6インチ)の直径と1.03ないし1.25の比重と5
7ないし80のシヨアC硬さとを持つ。固体の中間層
は、36ないし40mmの直径と1.30ないし2.5
0の比重と70ないし83のシヨアC硬さとを持つが、
この中間層には糸巻きはしてない。
【0007】加藤(Kato)氏等を発明者とする米国
特許第5,397,129号明細書には、23ないし3
4mm(0.91ないし1.34インチ)の直径を持つ
中実のゴムコアを備えたスリーピース糸巻きゴルフボー
ルについて記載してある。コア、中間巻き糸及び成形カ
バーには種種の種類のゴムが使われる。この材料はブタ
ジエンゴム及び天然ゴムを含む。
【0008】マルコ(Maruko)氏等を発明者とす
る米国特許第5,445,387号明細書には、高シス
・ポリブタジエンから成る固体中心部と普通の糸巻き中
間ゴム層とカバーとを持つスリーピース糸巻きゴルフボ
ールについて記載してある。コア硬さは、その中心から
外面まで連続的に増大している。固体のコア直径は26
ないし31mm(1.02ないし1.22インチ)であ
り、中間層の直径は39ないし41mmであり、ボール
直径は42.5ないし45mm(1.67ないし1.7
7インチ)である。
【0009】又樋口(Higuchi)氏等を発明者と
する米国特許第5,553,852号明細書には、29
ないし37mm(1.14ないし1.46インチ)の直
径と、45ないし80のJISC硬さと、1.05ない
し1.4の比重とを持つ中心コアを備えるが1ないし
3.5mm(0.039ないし0.138インチ)の厚
さと、0.9ないし1.2の比重を持つ固体の中間層よ
り大きいスリーピース固体ゴルフボールについて記載し
てある。カバーは、厚さが1ないし3mm(0.039
ないし0.118インチ)で中間層より柔らかい。
【0010】種種の構造及び特性を持つゴルフボールが
知られているが、公知のゴルフボールの構造及び飛翔特
性には著しい欠点の存在することがプレイヤーに認めら
れている。とくにツーピースゴルフボールは、ミドルア
イアン又はショートアイアンのクラブでショットを行う
ときに必要とする制御制がはるかに劣る。さらにツーピ
ースゴルフボールはプレイヤーの受けるショット感触が
はるかに低い。公知のスリーピースバラタゴルフボール
は、ドライバー及びロングアイアンのクラブで打球した
ときに良好な飛翔距離には大きすぎるスピン速度を示
す。すなわちすべて低減したボール製造費で得られる、
ゴルフボール構造及びスピン特性の望ましい改良が求め
られている。
【0011】
【発明の開示】本発明は、特性の所望の組合せを持ち、
ゴルフボールを打つゴルフクラブの種類に従って種種の
望ましい有利な飛翔特性を示す改良された固体スリーピ
ースゴルフボール構造を提供する。とくに本発明ゴルフ
ボールをドライバー、その他のウッドクラブ又は比較的
長いアイアンクラブで打つときは、本ボールはデイスタ
ンスツーピースゴルフボールに極めて類似した性能を持
つことが望ましく、ミッドアイアンクラブで打つときは
本ボールはツーピースハイ−スピンゴルフボールとソフ
トカバー付き多重層ボールに極めて類似した性能を持
ち、又ショートアイアン又はパターで打つときには本ボ
ールはスリーピース液体コアバラタ糸巻きゴルフボール
に極めて類似した性能を持つ。
【0012】本発明の球形スリーピース糸巻きゴルフボ
ールのこれ等の所望の飛翔特性は、中心の固体の均質の
コアを持つボールを提供することにより得られる。この
コアは、実質的に球形で1.350ないし1.500イ
ンチ(34.3ないし38.1mm)の著しく増大した
直径を持ち、なるべくは1.400ないし1.450イ
ンチ(35.6ないし36.8mm)のコア直径を持つ
のがよい。この固体コアは主として、若干の望ましい添
加物を持つポリブタジエンから成り1.20ないし1.
25の比重と、55ないし75のシヨアDデュロメータ
硬さと、アツテイ圧縮試験機(Aitti compr
ession tester)で59ないし75の圧縮
状態(compression)とを持つ。このゴルフ
ボールコアの化学的組成に対する適当な広い好適な範囲
は次の表1に示してある。
【0013】
【表1】
【0014】今日通常市場で入手できるスリーピース固
体コア糸巻きゴルフボールの場合に比べて、本ボールコ
アの直径はかなり大きく又コア比重はかなり低い。従っ
てボール固体コア直径又は体積のこのボールの比重に対
する比率は他の公知のボールの場合に比べてかなり大き
い。とくにインチで表したボール直径ではこの比率は、
0.9/1ないし1.30/1の広い範囲、なるべくは
1.0/1ないし1.25/1の範囲になければならな
い。大きい方の固体コア直径とその低い方の比重とは、
糸巻き中間層の糸の種類及び外側固体カバーの材料及び
厚さと協働して、ボール重量及び慣性モーメントの周辺
部分に向かうかなり望ましい転移を生ずる。従って本ゴ
ルフボールでは全慣性モーメントの望ましい増加が得ら
れて、他の公知のゴルフボールに比べて種種のゴルフク
ラブで打った後、ゴルフボールの初期相対スピン速度が
対応して増加するようになる。
【0015】本発明によれば1.35ないし1.50イ
ンチ(34.3ないし38.1mm)の直径を持つボー
ル固体中央コア部分は、1.540ないし1.600イ
ンチ(39.1ないし40.6mm)の直径に、なるべ
くは1.560ないし1.580インチ(39.6ない
し、40.1mm)の直径に糸巻きする。巻付け糸は、
糸巻き中間部分を形成するのに使う高速エラストマー質
糸材料である。糸巻き材料は、約800ないし1000
%の伸びと、約4000ないし5000psiの引張強
さと、0.0625(+/−0.002)インチ×0.
024(+/−0.006)インチの長方形横断面寸法
法とを持つ配合の天然ゴム及び合成ゴムから成る。ボー
ルカバーの層又は部分は、1.00ないし1.04g/
cm3 の密度と、5,000ないし10,000psi
の曲げ係数と、55ないし65のシヨアDデュロメータ
硬さとを持つ固体熱可塑性材料から成る。カバー部分の
表面はボール表面積の70ないし80%を占める多くの
小さく浅いデインプルを持つ。これ等のデインプルは4
00ないし500mm3 の全容積を持つ。仕上がりのゴ
ルフボールは、1.680ないし1.688インチ(4
2.7ないし42.9mm)の外径と、44.5ないし
45.9gの重量と、1.090ないし1.113g/
cm3 の密度と、85+/−15ポイントのアツテイ圧
縮読みとを持つ。
【0016】ゴルフボールカバー部分に対する有用な材
料配合物は、25+/−5重量%のナトリウムイオノマ
ー[デュポンサーリン(Dupont Surlyn)
8140]と、69+/−5重量%の亜鉛イオノマー
(デュポンサーリン9320)と、6重量%のナトリウ
ムイオノマー(デュポンサーリン8660)とを58重
量%の二酸化チタンと共に含む。ボールカバーに対する
他の有用な配合物は、50+/−5重量%のナトリウム
イオノマー(デュポンサーリン8140)と、44+/
−5重量%の亜鉛イオノマー(デュポンサーリン932
0)と、6重量%のナトリウムイオノマー(デュポンサ
ーリン8660)とを58重量%の二酸化チタンと共に
含む。
【0017】本発明によれば、増大したコア直径及び減
少した比重を持つ固体中心コアとエラストマー質糸巻き
中間部分とを備えることにより選定したゴルフクラブに
より打った後飛翔中のボールに望ましい増大した慣性モ
ーメント及びスピン特性の得られるスリーピース糸巻き
ゴルフボールが得られ有利である。このようにして本ボ
ールは広い範囲のプレイ条件のもとで使う各特性の望ま
しい全組合わせを生ずる。
【0018】本発明の他の利点は、スリーピースゴルフ
ボールが通常わずかに約1.0ないし1.06インチの
直径を持つ小さい直径の中心部を持つように作られるこ
とであり、本ボールは典型的には飛びの大きいゴムボー
ル又は流体充てん中空球体である。ゴルフボールの製造
中にこれらの中心部は凍結しなければならなくて設定し
た直径になるようにこの中心部にかなりの量の糸を巻付
けなければならない。しかし本発明ではボール製造費
は、中心部を凍結させるのに使う媒体の費用により低減
される。さらに中心部は直径が比較的大きいから、中心
コアに当てがう巻き糸の量及び費用とこの中心部を設定
寸法に糸巻きするのに必要な時間とは、共に低減させる
ことが望ましい。
【0019】以下本発明を添付図面について詳しく説明
する。
【0020】
【実施例】図1に示すように従来のツーピースゴルフボ
ール10は、固体のコア11及び外側成形カバー12を
備えるが中間の層又は部分は設けていない。従来のスリ
ーピースゴルフボール14は図2に示すように液体コア
中心部15,糸巻き中間層16及び外側成形カバー18
を備えている。
【0021】本発明は図3に横断面で示すように改良さ
れたスリーピース糸巻きゴルフボール20にある。スリ
ーピース糸巻きゴルフボール20は、実質的にポリブタ
ジエン材料から形成され1.35ないし1.50インチ
(34.3ないし38.1mm)の増大した直径を持つ
個体の中心コア部分22を備えている。好適とするコア
直径は1.400ないし1.450インチ(35.6な
いし36.8mm)である。コア部分22は、ボールの
外面を覆う多数の浅いデインプル28を設けた外側の個
体カバー26により囲んだ中間の糸巻き部分24により
囲んである。
【0022】内部のコア部分22の重要な特性は、この
コア部分が現在知られている、スリーピース糸巻きゴル
フボールに対し設けたコア部分よりかなり大きい直径及
びかなり小さい比重を持つことである。コア部分22の
比較的大きい直径及び比較的小さい比重は、中間部分2
4に使われる巻き糸の直径及び種類と外側カバー26の
材料と共に、ゴルフボールの重量をその周辺に向かい外
方にかなり比例的に転移させるようになる。その結果ス
リーピース糸巻きゴルフボール20の慣性モーメントが
増大し、従って特定のゴルフクラブで打った後スリーピ
ース糸巻きゴルフボール20の初期スピン速度が増大す
る。本発明スリーピース糸巻きゴルフボールの構造によ
りボールスピン及び軌道距離の制御が他の公知のゴルフ
ボールにより得られるよりも一層高度にできる。本ボー
ルの増大したコア直径及び減小した比重は、中間巻糸層
及びカバーの寸法及び材料と共に使用するときに著しい
重要性を持つ。
【0023】図3に示すように本発明のスリーピース糸
巻きゴルフボールの外側部分は、配合した天然ゴム及び
合成ゴムに対して高速形(high velocity
type)エラストマー糸材料を緊密に巻いた中間部
分24と、バラタ(Balata)カバー材料の特性を
示す外側カバー26とを備える。使用巻き糸材料によ
り、クラブで打った後の初期ボール速度が増大する。ボ
ールカバーは、1.00ないし1.04g/cm3 の密
度を持つ熱可塑性材料から形成され多くの浅いデインプ
ルを持ち、従来のツーピース多層ボール及びバラタスリ
ーピース糸巻きボールの場合と同様な軌道距離にわたり
飛翔制御作用を加えることができる。
【0024】ボール中心コア部分の直径が増大し比重が
低減しているので、本発明ゴルフボールは1番ウッドド
ライバー及び3番、6番及び9番アイアンのクラブを含
む種種のゴルフクラブで打ったときに、向上したスピン
特性が得られる。とくに比較的番数の高いクラブにより
たとえば3番アイアン、6番アイアン及び9番アイアン
のクラブにより打った後にrpmで表わした初期ボール
スピン速度は、1番ドライバークラブで打った後のボー
ル初期スピン速度を次の表2に表記したような最低初期
スピン速度比だけ越える。
【0025】
【表2】
【0026】向上したボールスピン特性の結果として、
本発明の中実のスリーピース固体コアゴルフボールは
又、他の公知の同等のゴルフボールの距離に少なくとも
等しいか又この距離を越える飛翔弾道距離を生ずる。
【0027】さらに本発明をその範囲を限定するわけで
はない次の例により説明する。
【0028】例1 次のような材料、寸法及び特性を持つスリーピース個体
コア糸巻きゴルフボールを構成した。 コア材料 ポリブダジエン コア直径インチ 1.400(35.6mm) コア比重 1.236 コア直径/比重比率 1.13/1 中間巻き糸材料 天然及び合成ゴム 糸横断面寸法、インチ 0.062×0.024 中間層直径、インチ 1.550(39.4mm) 中間厚さ、インチ 0.075(1.90mm) カバー材料 イオノマー カバー厚さ、インチ 0.65(1.65mm) ボール直径、インチ 1.680
【0029】公知のゴルフボールに比べた本発明ゴルフ
ボールに対する比較ボールスピン試験成績がトルーテン
パー(True Temper)製ロボットを使って得
られたが下記の表3に表記され又図4の線図により示し
てある。
【0030】
【表3】
【0031】表3及び図4のこのゴルフボール比較スピ
ン速度データに基づいて、本発明により構成した2個の
ゴルフボールは公知のスリーピースバラタゴルフボール
の場合に対し実質的に等しいか又は一層良好なスピン成
績を生ずるのは明らかである。なおとくに表3及び図4
に明らかなようにrpmで表わしたボール初期スピン速
度は、改良されたスリーピース糸巻きゴルフボールのボ
ール構造がドライバー及びロングアイアンで打ったとき
のツーピースデイスタンスゴルフゴールに極めて類似し
て又ミッドアイアンクラブで打ったときはツーピースハ
イスピンゴルフボールに類似してそれぞれスピンを生
じ、そしてショートアイアンクラブで打ったときはボー
ルはバラタ糸巻きゴルフボールに極めて類似した性能を
生ずる。
【0032】ドライバー、5番アイアンクラブ及び9番
アイアンクラブにより打った後他の公知のボールに比べ
て本発明ゴルフボールの全飛翔距離に対する比較試験成
績は次の表4に示してある。
【0033】
【表4】
【0034】表4の前記の比較ボール飛翔距離成績から
明らかなように、本発明ゴルフボールはバラタカバー付
きボールの好ましい飛翔特性と又ツーピース多重層ゴル
フボールの飛翔特性とを持つ。前記したような要素の組
合せにより、バラタカバー付きボールの費用及び耐久性
不足を解決してバラタカバー付きボールの望ましい性質
に少なくとも類似しさらに向上もしているゴルフボール
が得られる。
【0035】以上本発明のスリーピース糸巻きゴルフボ
ールを一般的に又その好適な実施例について説明したが
本ボールの各部分についてなお種種の変化変型を行うこ
とができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のツーピースハイスピンゴルフボールの横
断面である。
【図2】液体心を持つ従来のスリーピースゴルフボール
の横断面図である。
【図3】それぞれ本発明により構成した比較的大きい固
体中心コアと糸巻き中間層とを持つ改良されたスリーピ
ースゴルフボールの横断面図である。
【図4】種種の番数の標準ゴルフクラブにより打った後
のゴルフボール比較初期スピン速度を示す線図である。
【符号の説明】
20 ゴルフボール 22 コア部分 24 中間糸巻き部分 26 カバー部分 28 デインプル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散が最小で慣性モーメント、初期スピ
    ン及び全飛翔距離の向上した特性を持つスリーピース糸
    巻きゴルフボールにおいて、 1.35ないし1.50インチ(34.3ないし38.
    1mm)のコア直径と、1.23ないし1.24の比重
    と、55ないし75のシヨアDデュロメータ硬さと、ア
    ツテイ圧縮試験機で59ないし75の圧縮状態とを持つ
    ポリブタジエンを主として成る実質的に球形の固体中心
    コア部分と、 800ないし1000%の伸びと、4000ないし50
    00psiの引張強さと、0.0625(+/−0.0
    02)インチ×0.024(+/−0.006)インチ
    の長方形横断面形状とを持つエラストマー質糸材料を、
    前記固体中心コア部分上に1.540ないし1.600
    インチ(39.1ないし40.6mm)の直径に巻付け
    た中間の糸巻き部分と、 1.00ないし1.04g/cm3 の密度と、5.00
    0ないし10.000psiの曲げ係数と、55ないし
    65のシヨアDデュロメータ硬さとを持つ熱可塑性材料
    で形成され、ボール表面積の70ないし80%を占める
    400ないし500mm3 の全容積を持つ多数のデイン
    プルを設けたカバー部分とから成り、 前記ゴルフボールが、1.680ないし1.688イン
    チ(42.7ないし42.9mm)の外径と、44.5
    ないし45.9グラムの重量と、1.090ないし1.
    118g/cm3 の密度と、85+/−15ポイントの
    アツテイ圧縮読みとを備えて成る、スリーピース糸巻き
    ゴルフボール。
  2. 【請求項2】 コア材料が、均質であり、15ないし1
    8重量%の亜鉛ジアリクレートと20ないし24重量%
    の酸化亜鉛と混合した58ないし61重量%のポリブタ
    ジエンを包含する請求項1のスリーピース糸巻きゴルフ
    ボール。
  3. 【請求項3】 前記コア直径が、1.400ないし1.
    450インチ(35.6ないし36.8mm)である請
    求項1のスリーピース糸巻きゴルフボール。
  4. 【請求項4】 インチで表わしたコア直径のコア比重に
    対する比率が、0.9/1ないし1.3/1の範囲であ
    る請求項1のスリーピース糸巻きゴルフボール。
  5. 【請求項5】 中間の糸巻き部分が、1.56ないし
    1.58インチ(39.6ないし40.1mm)の外径
    を持つ請求項1のスリーピース糸巻きゴルフボール。
  6. 【請求項6】 前記カバー部分の調合物が、25+/−
    5重量%のナトリウムイオノマー(デュポンサーリン8
    140)と、69+/−5重量%の亜鉛イオノマーと
    (デュポンサーリン9320)と、6重量%のナトリウ
    ムイオノマー(デユポンサーリン8660)とを、58
    重量%の二酸化チタンと組み合わせて包含する請求項1
    のスリーピース糸巻きゴルフボール。
  7. 【請求項7】 前記カバー部分の調合物が、50+/−
    5重量%のナトリウムイオノマー(デュポンサーリン8
    140)と、44+/−5重量%亜鉛イオノマー(デュ
    ポンサーリン9320)と、6重量%のナトリウムイオ
    ノマー(デュポンサーリン8660)とを、58重量%
    の二酸化チタンと組み合わせて包含する請求項1のスリ
    ーピース糸巻きゴルフボール。
  8. 【請求項8】 3番アイアンクラブ、6番アイアンクラ
    ブ及び9番アイアンクラブにより打った後のボール初期
    スピン速度が、1番ドライバークラブにより打った後の
    初期スピン速度を、3番クラブに対して少なくとも約
    1.80/1、6番クラブに対して少なくとも約2.3
    0/1、9番クラブに対して少なくとも約3.0/1の
    スピン比だけ越えるようにした請求項1のスリーピース
    糸巻きゴルフボール。
  9. 【請求項9】 分散が最小で慣性モーメント、初期スピ
    ン及び全飛翔距離の向上した特性を持つスリーピース糸
    巻きゴルフボールにおいて、 1.40ないし1.45インチ(35.6ないし36.
    8mm)のコア直径と、1.23ないし1.24の比重
    と、55ないし75のシヨアDデュロメータ硬さと、ア
    ツテイ圧縮試験機で59ないし75の圧縮状態とを持つ
    ポリブタジエンを主として成る実質的に球形の固体中心
    コア部分であって、インチで表わしたコア直径のコア比
    重に対する比率を0.9/1ないし1.3/1とした固
    体中心コア部分と、 800ないし1000%の伸びと、4000ないし50
    00psiの引張強さと、0.0625(+/−0.0
    02)インチ×0.024(+/−0.006)インチ
    の長方形横断面形状とを持つエラストマー質糸を、前記
    固体中心コア部分上に1.560ないし1.580イン
    チ(39.6ないし40.1mm)の直径に巻付けた中
    間糸巻き部分と、 1.00ないし1.04g/cm3 の密度と、5,00
    0ないし10,000psiの曲げ係数と55ないし6
    5のシヨアDデュロメータ硬さとを持つ熱可塑性材料で
    形成され、ボール表面積の70ないし80%を占め、4
    00ないし500mm3 の全容積を持つ多数のデインプ
    ルを設けたカバー部分とから成り、 前記ゴルフボールが1.680ないし1.688インチ
    (42.7ないし42.9mm)の外径と、44.5な
    いし45.9グラムの重量と、1.090ないし1.1
    18g/cm3 の密度と、85+/−1.5ポイントの
    アツテイ圧縮読みとを備えて成るスリーピース糸巻きゴ
    ルフボール。
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