JPH11299243A - 高調波レス電力変換装置 - Google Patents

高調波レス電力変換装置

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JPH11299243A
JPH11299243A JP10104346A JP10434698A JPH11299243A JP H11299243 A JPH11299243 A JP H11299243A JP 10104346 A JP10104346 A JP 10104346A JP 10434698 A JP10434698 A JP 10434698A JP H11299243 A JPH11299243 A JP H11299243A
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JP
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power supply
phase
power
voltage
converter
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JP10104346A
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Yoshinao Iwaji
善尚 岩路
Toshiaki Okuyama
俊昭 奥山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高調波が原理的に零となり、且つ、力率1を実
現できる高性能な電力変換装置を実現することを目的と
する。 【解決手段】三相交流電源に、二次電圧の位相差が30
°である変圧器を接続し、この変圧器の二次を2つの電
力変換器に接続し、これら2つの電力変換器の直流側を
直列、あるいは並列に接続した構成とし、この2つの電
力変換器のそれぞれの直流電流に対して、交流電源周期
の6分の1の周期である脈動成分を重畳できる単相交流
電源を接続し、この脈動成分をsin(x)で定義される関
数のx=0〜30°、ならびにx=150〜180°を
交互に繰り返す波形に相似な波形になるように制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相交流電源を直
流に変換する電力変換装置、ならびに直流電源を三相交
流に変換する電力変換装置に係り、特に交流側に発生す
る高調波の抑制と、電源力率の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電源から直流を得る場合、ダイオー
ド整流器(全波整流器)や、サイリスタ変換器が広く用
いられている。ダイオード整流器は回路構成が簡単であ
り、容易に直流電圧が得られるため、家電製品から一般
産業機器まで、広範囲にわたって使用されている。ま
た、サイリスタ変換器は、直流出力の電圧(電流)調節
が可能であり、産業用の直流電源として広く用いられて
いる。
【0003】大容量の変換器においては、電源高調波の
低減や直流側の電圧脈動の低減を目的に、上記の変換器
を2個組み合わせた変換装置(12相整流器)が使用さ
れる場合がある。図17に、ダイオード整流器を2台使
用した12相整流器の構成を示す。この装置は、一方の
整流器の入力電圧位相を変圧器を用いて30°ずらし、
両者の出力(直流側)を直列接続(あるいは並列接続)
することで構成されている。この動作原理を以下に示
す。
【0004】図17における入力電流Iu1,Iu2,
Iu、ならびに各整流器の出力電流Irec1,Irec2の
波形は、図18のようになる。図18(b)のIu1の
波形には、5次,7次,11次,13次等の高調波が多
く含まれている。同図(c)のIu2にも、Iu1と等
しい量の高調波が含まれている。ただし、Iu2の5,
7次の高調波(6m±1次成分、m=1,3,5,…)
は、Δ−Y結線の変圧器により、Iu1の高調波に比べ
て位相が180°変化している。よって、電源側では、
Iu1とIu2が加算されるため、5,7,17,19
次等の高調波成分が消去され、図18(d)のようにな
り、Iuの高調波は低減される。
【0005】また、近年では、GTOやIGBT等の自
己消弧素子を用いて電力変換器を構成し、これをPWM
制御(パルス幅変調制御)で駆動する装置が普及してお
り、これによって力率1と、高調波の抑制が実現されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイオード整流
器やサイリスタ変換器の場合、入力電流に多量の高調波
が発生する。特に、5,7,11,13次等の低次高調
波成分が多く発生する。これらの成分を除去しようとす
ると、それぞれの各次高調波を除去するフィルタを接続
する必要がある。
【0007】図17に示す12相整流器の場合は、5,
7,11,19次成分の高調波成分は原理的に消去され
るため、単一の場合に比べると高調波は低減される。し
かし、11次,13次等(12n±1次成分、n=1,
2,3,…)の高調波成分に関してはそのまま残留する
ため、これらの成分を抑制するフィルタを設ける必要が
ある。
【0008】また、Iuに含まれる無効電流は、電源と
変換器の間の総合インダクタンス(変圧器2,3の漏れ
インダクタンスと系統インダクタンスの総和)に比例し
て発生する。よって、力率を改善するには、変圧器の漏
れインダクタンスをできるだけ小さくする必要がある。
しかし、漏れインダクタンスを減少させると、入力電流
のピーク値が増加し、高調波成分が増加してしまう。
【0009】電力変換器としてサイリスタ変換器を用い
た場合には、制御遅れ角等の影響で、力率はさらに劣化
するため、交流側に力率補償用の進相コンデンサを付加
する必要がある。
【0010】また、GTOやIGBT等の自己消弧素子
を使用した電力変換器では、高調波を抑制するには、こ
れらの素子のスイッチング周波数を高く設定する必要が
あり、大容量の変換器には適さない。また、スイッチン
グ周波数を増加させると、変換器の損失が増加し、効率
が低下する。
【0011】
【課題を解決するための手段】三相交流電源に、一次側
と二次側の電圧位相が等しい変圧器と、一次側に対して
二次電圧の位相が30°ずれる変圧器を接続し、これら
2つの変圧器の二次側にそれぞれ電力変換器(ダイオー
ド整流器等)を接続し、これら2つの電力変換器の直流
側を直列、あるいは並列に接続した構成とし、この2つ
の電力変換器のそれぞれの直流電流に対して、交流電源
周期の6分の1の周期である脈動成分を重畳する単相交
流電源を接続し、各電力変換器の直流電流をsin(x)で
定義される関数のx=0〜30°、ならびにx=150
〜180°を交互に繰り返す波形に相似な波形になるよ
うに制御することで実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】本発明の一実施形態であるダイオード整流
器を用いた電力変換装置の構成を図1に示す。図1にお
いて、1は三相交流電源、2はΔ−Δ結線の変圧器、3
はΔ−Y結線の変圧器、4,4′は6個のダイオードか
ら構成されるダイオード整流器、5,5′は平滑コンデ
ンサ、6は負荷装置、7,8は特定の交流波形を出力す
る単相交流電源である。
【0014】次に図1の基本動作を説明する。
【0015】各ダイオード整流器4,4′は、1次側が
三相交流電源1に接続される変圧器2,3の二次側に接
続されており、各整流器4,4′は直列に接続されてい
る。変圧器2は、Δ−Δ結線であり、二次側と一次側の
電圧は同位相となるが、変圧器3はΔ−Y結線であるた
め、二次側の電圧は一次側に比べて30°の位相差を持
つ。なお、変圧器2,3の一次と二次の電圧比、ならび
に漏れインダクタンスは等しいものとする。ダイオード
整流器の出力電圧Vrec1,Vrec2には、電源周波数の
6倍の脈動成分が含まれている。この脈動成分を平滑コ
ンデンサ5,5′によって低減し、負荷装置6へ直流電
圧を供給する。負荷装置6は、インバータ等の任意の負
荷が接続されるが、場合によっては、中間電圧点(C1
とC2の接続点)を、負荷の中間電圧点と接続すること
もある。
【0016】次に、本発明の特長である単相交流電源の
基本動作について説明する。
【0017】単相交流電源7,8には、任意の波形の電
圧(あるいは電流)を出力できる理想的な増幅器、ある
いはPWMインバータ等の電力用変換器を用いるものと
する。図2に図1の動作波形を示す。単相交流電源7,
8の出力電圧を制御し、各整流器の出力電流Irec1,
Irec2を図2(b)ならびに(c)の太線で示す波形
に制御する。Irec1ならびにIrec2の波形は、各々、
電源周波数に同期した正弦波の一部分を組み合わせた波
形になっている。この正弦波を、
【0018】
【数1】 f(x)=sinx …(数1) とすると、Irec1,Irec2をそれぞれx=0〜30°
と、x=150〜180°の波形を交互に繰り返す波形に
制御する。この結果、Iu1,Iu2,Iu2′は、そ
れぞれ図2(d),(e),(g)のようになり、電源電流
Iuは、同図(h)のような完全な正弦波になる。
【0019】図2(d)のIu1と、図18(b)のI
u1を比べると、図2(d)の波形の方が5次,7次等
(6m±1次成分、m=1,3,5,…)の高調波が増
加し、総合ひずみ率も増加している。しかし、図2
(d)の波形に含まれる11次,13次成分は、原理的
に消去されるため、Iu1とIu2を足し合わせた結
果、図2(h)のように高調波の存在しない電流波形が
得られる。さらに、電流波形を強制的に整形できるの
で、基本波力率をほぼ1にすることが可能になる。尚、
高調波が消去される原理は、後述する。
【0020】次に、単相交流電源により印加される電圧
(電流)について説明する。
【0021】図3を用いて、入力電流と単相交流電源の
関係を説明する。図3は、ダイオード整流器4とその周
辺を描いたものである。ダイオード整流器4を構成する
各ダイオードは、交流入力電圧の相電圧が最高値である
相と最低値である相を含むように導通する。従って、図
3(b)のように、u相の電源電圧Euが、30°から
90°の期間にある場合、u相には正の電流、v相には
負の電流が流れ、w相には電流は流れない。Vrec1
は、平滑コンデンサ5の両端の電圧Vdc1に、単相交流
電源の電圧Vi1を重畳させた波形になる。このVrec
1 とEuvの差がu相とv相の総合インダクタンスLに
加わり、電流Iu1(Iv1)が流れる。よって、総合
インダクタンスLに加わる電圧を任意に制御できれば、
入力電流波形を任意に整形できることになる。本発明で
は、単相電源7を用いて、入力電流の整形を行う。
【0022】次にIrec1 の波形をある関数fiに一致
させるものとして、この関数について説明する。Irec
1 の平均電流は、負荷電流(直流出力電流)ILに一
致する必要がある。この条件から、ILを平均値とする
関数fiを求める。図2と対応付けると、図3(c)に
おけるt=t0〜t1の期間は数1のx=0〜30°の
関数に従ってIrec1を変化させる必要がある。数1を
書き換えて、
【0023】
【数2】 fi(x)=Ksinx …(数2) ただし、x=0〜30° とし、未知数KをILとの関係から求める。ILは、数
3の平均値に一致する必要があるため、
【0024】
【数3】
【0025】となる。よって、数2は、
【0026】
【数4】
【0027】となる。すなわち、数4の周波数を電源周
波数に一致させ(x=ωt)、この関数のx=0〜30
°、ならびにx=150〜180°の値に、Irec1 を
一致させれば、図2の関係が得られ、高調波が抑制でき
る。また、力率を1にするためには、Irec1とIrec2
の電源との位相を図2のように固定する必要がある。
【0028】単相交流電源7として、任意の電流を出力
できる電流制御源を用いれば、Irec1 の電流波形を数
4で表わす関数に一致させることが容易に実現できる。
あるいは、電圧源を用いて、目的の電流が得られるよう
に、フィードフォワード的に電圧を与えて、電流を目的
の波形に整形することもできる。その場合の電圧値Vi
1について、次に述べる。
【0029】定常状態においては、Irec1 の脈動成分
はすべてLに印加されるものとみなせるので、Vi1
は、
【0030】
【数5】
【0031】となる。上式に数4を代入すると、
【0032】
【数6】
【0033】となる。よって、数6の関数のx=0〜3
0°、ならびにx=150〜180°の値を指令値とし
て、単相交流電源の出力電圧を制御すればよい。この時
のVi1の波形は、図3(d)のようになり、この電圧を
加えることで、Irec1 は図3(c)のようになる。
【0034】次に、本発明の電源高調波が削除される原
理について、図2の波形、ならびに図4,図5を用いて
詳しく説明する。Iu1,Iu2′は、前述したよう
に、単相交流電源7,8を設けることで、図2(d),
(e)のように制御することが可能である。この結果と
して、Iuが完全な正弦波になる原理を説明する。
【0035】電源電圧Euの位相θが0〜90°におけ
るIu1ならびにIu2′の波形を関数で表わすと、図
4の表のようになる。図において、Kの値は、数3で得
られた値に一致する。電源側で合成される電流は、Iu
1とIu2であるので、Iu2がどのような関数になるの
かが問題である。このIu2を求めてみる。
【0036】図5は、変圧器3の内部を理想変圧器で表
現したものである。図5において、EuvとEu′の巻数
比は、√3:1であるので、図のIu2″、ならびにI
w2″は、
【0037】
【数7】 Iu2″=Iu2′/√3 Iw2″=Iw2′/√3 …(数7) となる。よって、図より、Iu2は、
【0038】
【数8】
【0039】となる。この関係を数式で表わすと、図4
の表のようになる。この表において、Iu1とIu2を
合成(加算)し、整理すると、θ=0〜90°の期間に
おいて、
【0040】
【数9】
【0041】となり、完全な正弦波になる。θが90°
〜360°の期間においても、同様となる。
【0042】よって、本発明の電力変換装置を用いるこ
とで、高調波は完全に削除することができる。
【0043】ところで、図17に示したように、従来の
12相ダイオード整流器においても、6m±1次成分
(m=1,3,5,…)の高調波が打ち消され、12n±
1次成分(n=1,2,3,…)はそのまま残留すること
はよく知られているが、この原理からすると、本発明に
おいては、Iu1ならびにIu2′において、12n±
1次成分(n=1,2,3,…)が零になっていることに
なる。これは、Iu1あるいはIu2′をフーリエ級数
展開することで証明できるが、ここでは省略する。よっ
て、仮に図1の2台の整流器を1台だけ単独で使用した
としても、12n±1次成分(n=1,2,3,…)の
高調波の除去は可能となり、使い方によっては、フィル
タの数を減らせる等のメリットが得られる。
【0044】次に、本発明の他の実施形態を図6,図7
を用いて説明する。
【0045】図6に、単相交流電源として、インバータ
を用いた場合の実施形態を示す。図において、部品番号
1〜6は、図1の同じ番号のものと同一である。7A,
7A′は、インバータを用いた単相交流電源、9,9′
は、負荷電流を検出する電流検出器、71は、4つのス
イッチング素子s1〜s4とフリーホイール・ダイオー
ドで構成されたインバータ主回路、72はインバータの
直流回路電源、73はIrec1(Irec2)を検出する電
流検出器、74は、三相交流電源1の電圧位相、ならび
に負荷電流IL,電流検出値に基づいて、インバータの
スイッチング素子へゲート信号を出力する電流制御器、
75は、三相交流電源の電圧を読み込み、電源電圧の位
相を検出する電源位相検出器である。この実施形態の動
作原理は、図1の例とほぼ同じであるので、特徴的な部
分を簡単に説明する。
【0046】電源位相検出器75では、電源電圧の検出
値を読み込み、電源位相角θの瞬時値を検出する。Ire
c1(Irec2)の脈動成分は、電源電圧に同期する必要
があるため、電源位相の情報が必要になる。
【0047】次に、図7を用いて、電流制御器74の動
作を説明する。図7(a)において、741は、電源位
相θと位相δに基づいてsin(6θ+δ)を演算するSI
N演算器、742は、入力端子「+」と「−」の値を比
較し、「+」の入力値の方が大きい場合に「1」、その
逆の場合に「0」を出力する比較器、743は、電流指
令値の元になる関数を出力する関数発生器、744は、
負荷電流の検出値と743の出力を掛け算する乗算器、
745は、入力がある値(正のヒステリシス値)より大
きくなった場合は出力を「1」にして、逆にある値(負
のヒステリシス値)よりも小さくなった場合は「0」を出
力するヒステリシス・コンパレータ、746は入力の符
号を反転させる符号反転器(インバータ・ロジック)、
747は、インバータ主回路のスイッチング素子へゲー
ト信号を出力するゲートドライバ、748は、位相設定
器である。
【0048】SIN演算器741において、電源位相θ
と位相設定器748の設定値δに基づいて6倍周波数の
正弦波sin(6θ+δ)が演算される。δは、7Aではδ
=0、7A′ではδ=180°に設定される(7Aと7
A′の違いは、δの設定値のみである)。このSIN演
算器741の出力(A点の波形)とu相電源電圧Euの
関係は、図7(b),(c)のようになる。SIN演算器
741の出力は、比較器742において、正負が判別さ
れ、正の場合は1、負の場合は0の信号に変換される
(同図(d)の波形B)。関数発生器743では、波形
Bが「1」である期間は、Bの立ち上がりをトリガーと
して、次式の関数を発生する。
【0049】
【数10】
【0050】また、波形Bが「0」である期間は、Bの
立ち下がりをトリガーとして、
【0051】
【数11】
【0052】の関数を発生する。この結果、関数発生器
の出力Cは、図7(e)のようになる。その後、負荷電
流IL1(IL2)を乗じて、Irec1(Irec2)の電
流指令値となる。この電流指令と実際の電流検出値Ire
c1(Irec2)とが比較され、ヒステリシス・コンパレ
ータを用いた電流制御が行われる。ヒステリシス・コン
パレータの出力はそのままゲートドライバによって増幅
され、インバータ主回路のs1,s4をスイッチングす
る(1の時オン、0の時にはオフ)。また、符号反転器
733により反転された信号は、ゲートドライバを介し
て、s2,s3をスイッチングする。尚、ヒステリシス
・コンパレータのヒステリシス値は、インバータに使用
されるスイッチングデバイスの能力に応じて設定する。
この結果、Irec1(Irec2)は、図2(b),(c)の
ように整形され、Iuを正弦波にできる。
【0053】以上、図7は、単相交流電源として、電流
制御形の電源を使用した実施例である。図8には、単相
交流電源として、電圧源を用いた実施例を示す。
【0054】主回路構成は、図6と同じものを用い、電
流制御器のみを、図8の電圧制御器74Bに変更する。
図8において、部品番号741〜748は、図7のもの
と同一のものである。ただし、743Bは、743とは
異なる関数を発生する関数発生器である。また、749
は除算器、76は三角波キャリア発生器である。
【0055】次に、本実施例の動作原理を簡単に説明す
る。部品番号741、ならびに742によって得られた方
形波信号(図8(d))が得られる。関数発生器743
Bでは、この波形の立ち上がり、ならびに立ち下がりの
タイミングに同期して、以下の関数を発生する。
【0056】波形Bが「1」である期間は、Bの立ち上
がりをトリガーとして、
【0057】
【数12】
【0058】また、波形Bが「0」である期間は、Bの
立ち下がりをトリガーとして、
【0059】
【数13】
【0060】の関数を発生する。波形Cは電圧指令値で
あり、この指令をインバータの電源電圧Vsで正規化
し、三角波発生器76より出力される三角波キャリアと
比較し、PWMパルス(パルス幅変調波)を作成する。
このパルスはゲートドライバ747に送られ、インバータ
のスイッチング素子を駆動する。
【0061】図8の実施例では、Irec1、ならびにIr
ec2の検出値を用いる必要がないため、回路の簡略化が
可能となる。しかし、数12,数13で表わされる関数
の中に、Lの値が含まれるため、この値を実際の値に正
確に合わせる必要がある。
【0062】以上、図6〜図8の本実施例を用いること
で、インバータを用いて単相交流電源を実現することが
でき、電源高調波を原理的に零にすることができる電力
変換装置が実現できる。これらの発明においては、イン
バータをPWM制御により駆動しているため、スイッチ
ングに伴う高調波が発生する恐れがある。しかし、イン
バータに使用するスイッチング素子として、IGBTや
MOSFETのような高周波スイッチングが可能なデバイスを
用いることで、これらの高調波は低減できる。また、仮
にこれらの高調波流出量が問題となる場合でも、高調波
は高い周波数に集中するため、小容量のフィルタで抑制
することできる。
【0063】次に、本発明の他の実施形態を図9を用い
て説明する。図において、部品番号1〜6,73〜75
は、前記実施例の同一番号のものと同一物である。71
Bは、改良されたインバータであり、図6のインバータ
71の出力端に変圧器77を備え、さらに、直流電源を
ダイオード整流器の出力電源と共通化したものである。
この構成の電力変換器の基本動作は、前述した実施例と
同じである。ただし、インバータの出力端に変圧器を備
えることで、電源を共通化することができ、全体の部品
点数を減少させることができる。装置の配線の簡略化,
小型化が実現できる。
【0064】次に、本発明の他の実施形態を図10を用
いて説明する。
【0065】前述した図1、ならびに図6の実施例は、
2つのダイオード整流器の出力を直列に接続し、整流回
路を構成したものであったが、本実施例では各ダイオー
ド整流器の出力を並列に接続している。図9において、
部品番号1〜3,6〜8は、前記実施例の同一番号のも
のと同一物である。4,4′は、変圧器2,3との接続
関係は前記実施例と同一であるが、前述のように直流出
力が並列接続されたダイオード整流器、5は整流器4,
4′の直流側に共通に接続された平滑コンデンサであ
る。また、7,8には、図6〜図9の実施例に示したも
のを用いることも可能である。
【0066】図10の動作を簡単に説明する。単相交流
電源7,8は、図1の実施例と同様に、Irec1,Irec
2の電流波形を整形し、図2に示した波形を実現する。
【0067】ここで、Irecは、
【0068】
【数14】 Irec=Irec1+Irec2 …(数14) の関係がある。図2(b),(c)の波形からわかるよう
に、Irec1とIrec2は逆位相の電流リプルが多く含ま
れているため、両者を足し合わせると、電流脈動はほと
んど零になる。この結果、平滑コンデンサ容量を大幅に
低減することが可能になり、小容量のコンデンサを1個
用いるだけで、脈動の少ない直流電圧を出力できる。
【0069】次に、本発明の他の実施形態を図11を用
いて説明する。
【0070】図において、部品番号1〜3、ならびに
5,5′,6は、前記実施例の同じ番号のものと同一の
ものである。4A,4A′は、それぞれ6個のサイリス
タで構成された電動用サイリスタ変換器、4B,4B′
は回生用のサイリスタ変換器、75′は、電源位相を検
出する電源位相検出器、10は、サイリスタの点弧信号
を発生させる点弧制御回路、11,11′は、電動と回
生運転において信号を切り替えるスイッチ、7D,7
D′は、単相交流電源である。
【0071】次に図11の基本動作を説明する。
【0072】本実施例は、基本的には図1のものと同じ
であるが、ダイオードの代りにサイリスタを使用するこ
とで、直流出力電圧の調整や、電力の回生が可能になる
特長がある。電動時には、サイリスタ変換器4Aならび
に4A′が動作し、負荷6に電力を供給し、回生時には
4B,4B′のサイリスタ変換器を動作させ、電力を電
源側へ回収する。
【0073】図12,図13を用いて、電動時のサイリ
スタ変換器の動作原理を簡単に説明する。サイリスタ変
換器は、ダイオード整流器とは異なり、サイリスタのゲ
ートに加える点弧信号のタイミングを変えることで、出
力電圧Vconv1,Vconv2の平均値を制御できる。
【0074】図13(b)に示すように、6個のサイリ
スタUP〜WNは、60°毎に転流が行われ、サイリス
タの導通モードが変化する。同図(a)に示すように、
サイリスタWPからUPへ切り替える場合は、時刻t1
以降のタイミングで点弧信号を加えればよい。t1から
の遅れ角をα(制御遅れ角)とし、この値を変えること
で、直流出力電圧を制御できる。
【0075】サイリスタ変換器の問題点は、入力電流に
多量の高調波成分が含まれる点にある。これらの高調波
の低減策として、図17の12相ダイオード整流器のよ
うに、2台のサイリスタ変換器を直列(あるいは並列)
に接続して用いる場合があるが、やはり、11次,13
次等の12n±1次(n=1,2,3…)の成分は残留
する。また、サイリスタ変換器の場合、制御遅れ角α
を、サイリスタの転流のために、所定の値以上にする必
要がある。このため、直流電圧を、ダイオード整流器と
同等まで大きくすることができず、同時に力率も低下す
る。
【0076】次に、回生時のサイリスタ変換器の動作を
図14,図15に示す。回生時には、サイリスタ変換器
4B(4B′)が動作し、電力を負荷装置から電源へ回
生する。電力の流れが逆向きであるだけで、基本動作は
図12,図13のものとほとんど同じである。図15
(b)に示すように、t=t1において、サイリスタを
WPからUPへ切り替える場合、従来のサイリスタ変換
器では、電源電圧を用いて転流を行うため、ew>eu
という条件でサイリスタUPを点弧する必要がある。つ
まり、制御進み角βを所定以上の値に設定する必要があ
り、結果的に力率が低下してしまうことになる。
【0077】これら電動、および回生動作における問題
点は、単相交流電源7D、および7D′を付加すること
で解決できる。
【0078】図11において、75′では電源電圧の位
相を検出し、その位相と制御遅れ角、あるいは進み角の
設定値(α* 、あるいはβ* )に基づいて、点弧制御回
路10において各サイリスタの点弧信号が出力される。
また、α* 、あるいはβ*は、単相交流電源7D,7
D′に送られ、これらの値を考慮して、直流側の電流I
conv1ならびにIconv2の波形を整形する。この波形の
整形原理は、これまで前述した実施例のものと全く同様
である。
【0079】次に、単相交流電源7D,7D′の動作原
理を図16を用いて説明する。図の部品番号71,7
2,742,744〜749,743B、および75
は、前述した実施例のものと同一のものであり、741
Dは、制御遅れ角α、ならびに制御進み角βが考慮した
SIN演算器である。構成、および動作原理は、図8の
ものと同じである。図8の電圧制御器を用いることで、
α、あるいはβに同期して、単相交流電圧の位相を変化
することができるため、高調波は常に最小化される。
【0080】また、単相交流電源の印加電圧を用いて、
各サイリスタの転流を行うことができるため、αやβを
原理的に零にすることができ、高力率が達成できる。た
だし、点弧すべきサイリスタに、確実に電圧が印加され
る必要があるので、図13、ならびに図15に示すよう
に、Δtだけ点弧タイミングを遅らせる必要がある。し
かし、この値は従来の制御遅れ角や進み角に比べ、十分
小さく、無視することができる。
【0081】電動時,回生時の電流波形は、結果的に図
13(c),(d)、ならびに図15(c),(d)とな
り、ダイオード整流器の場合と同様に、高調波が低減
し、力率も改善される。
【0082】尚、本実施例では、Iconv1(Iconv2)
の制御として、図16に示した電圧形の単相交流電源を
用いたが、図7に示したような電流制御形の単相交流電
源を使用することも可能である。
【0083】以上、これまで説明した本発明による整流
回路においては、すべて変圧器2,3を用いて2つのダ
イオード整流器(サイリスタ変換器)に、30°位相差
の電圧を供給しているが、これらの変圧器を一つにし
て、一次側(電源側)をΔ巻線(またはY巻線)、二次
側をΔとYの2つの巻線として使用しても問題はない。
また、変圧器は、電源電圧の位相を30°ずらすことが
目的であるから、一方のダイオード整流器(サイリスタ
変換器)にのみΔ−Y結線の変圧器を使用し、もう一方
の整流器には、変圧器の代りに、変圧器の漏れインダク
タンス相当のACリアクトルを挿入することでも同様の
効果が得られる。
【0084】また、これまで説明した電力変換装置で
は、変換器として、ダイオード整流器とサイリスタ整流
器を用いた実施例を示したが、GTOやIGBT等をこ
れらの素子に置き換えて、これらと同じスイッチ動作
(120°通流)をさせれば、同様の効果が得られる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電力
変換装置を用いれば、電源高調波を原理的に零にできる
と同時に力率1が実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電力変換装置。
【図2】本発明の電力変換装置における入力電流ならび
に出力電流波形。
【図3】本発明の動作原理を示す図。
【図4】本発明の各電源位相区間における交流電流波形
の関数表現。
【図5】本発明に使用したΔY変圧器の内部構成図。
【図6】本発明のインバータを利用した実施形態の構成
図。
【図7】本発明における単相交流電源の電流制御器の構
成と各部の波形を示す図。
【図8】本発明における単相交流電源の電圧制御器の構
成と各部の波形を示す図。
【図9】本発明の他の実施形態を示す電力変換装置。
【図10】本発明の他の実施形態を示す電力変換装置。
【図11】本発明の他の実施形態を示す電力変換装置。
【図12】本発明の電動時の動作を示す図。
【図13】本発明の電動時の各部の波形を示す図。
【図14】本発明の回生時の動作を示す図。
【図15】本発明の回生時の各部の波形を示す図。
【図16】本発明の単相交流電源の構成図。
【図17】従来の12相ダイオード整流器の構成図。
【図18】従来の12相ダイオード整流器の電流波形を
示す図。
【符号の説明】
1…三相交流電源、2…Δ−Δ結線変圧器、3…Δ−Y
結線変圧器、4,4′…ダイオード整流器、5,5′…
平滑コンデンサ、6…負荷装置、7,8…単相交流電
源。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相交流電源を入力し、直流に変換する順
    変換器において、 前記順変換器の直流側に単相交流電源を備え、該単相交
    流電源を用いて、直流出力電流に対して前記交流電源の
    周期の6分の1を周期とする脈動成分を生じさせ、前記
    直流電流が、sin(x)で定義される正弦波関数のxが0
    °から30°までの値と、xが150°から180°ま
    での値を交互に繰り返す波形に相似な波形となり、か
    つ、該波形は、前記交流電源の電圧に所定位相で同期す
    るように制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】直流電圧を入力して、該直流を交流に変換
    し、三相交流電源に出力する逆変換器において、 前記逆変換器の直流側に単相交流電源を備え、該単相交
    流電源を用いて、該逆変換器へ入力される直流電流に対
    して、前記交流電源の周期の6分の1を周期とする脈動
    成分を生じさせ、前記直流電流が、sin(x)で定義され
    る正弦波関数のxが0°から30°までの値と、xが1
    50°から180°までの値を交互に繰り返す波形に相
    似な波形となり、かつ、該波形は、前記交流電源の電圧
    に所定位相で同期するように制御することを特徴とする
    電力変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の電力変換装置におい
    て、 請求項1、あるいは2の電力変換装置を2台用い、2台
    の該電力変換装置の直流側を直列、あるいは並列に接続
    し、2台の該電力変換装置のそれぞれの交流電源との接
    続点における電圧位相差が、互いに30°の位相差を持
    って前記交流電源に接続されることを特徴とする電力変
    換装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2の電力変換装置におい
    て、 請求項1、あるいは2の各電力変換装置を2台ずつ用
    い、2台の該電力変換装置の直流側を並列に接続し、直
    流側にコンデンサを接続し、2台の該電力変換装置のそ
    れぞれの交流電源との接続点における電圧位相差が、互
    いに30°の位相差を持って前記交流電源に接続される
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか1項に記載の電
    力変換装置において、前記単相交流電源は、その出力電
    流の平均値を可変制御できる装置により構成され、前記
    交流出力電流は前記変換器の直流側の平均電流に比例し
    て制御することを特徴とする電力変換装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか1項に記載の前
    記単相交流電源は、前記変換器の直流電流の検出値に基
    づいて、前記単相交流電源の出力電流を制御するインバ
    ータであることを特徴とする電力変換装置。
  7. 【請求項7】請求項1から5のいずれか1項に記載の前
    記単相交流電源は、前記交流電源側の総合インピーダン
    ス値と、前記変換器の直流電流の平均値に基づいて、電
    圧を制御するインバータであることを特徴とする電力変
    換装置。
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Cited By (3)

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JP2006230027A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Meidensha Corp 直列多重インバータ装置
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